JP4551396B2 - 薬品払出装置 - Google Patents

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Description

本発明は薬品払出装置に関するもので、特に、特殊形状の薬品であっても適切に払い出すことのできる薬品払出装置について開示している。
従来、薬品払出装置として、薬品が収容される複数のカセットと、所望の薬品が収容されたカセットから薬剤を取り出して所定の位置に搬送する払出搬送機構とを備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、瓶等の容器を搬送するための掴持搬送装置として、下部に調節自在の物品載置台を設けた搬送チェーンで移動される支持体の上部にガイドレールで制御されるスライドロールを上下動自在に設け、前記スライドロールと前記支持体の前側に設けた左右一対の鈍角状に屈曲した掴持腕とをピニオンラック機構で連結し、前記掴持腕の挟持中心位置を一定にして処理工程を容易にしたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−24086号公報 特開平11−236095号公報
しかしながら、前者の薬品払出装置では、カセットに収容された薬品はコンベアによって排出されるようになっており、この構成では、注射薬を収容したボトル等の容器を適切に排出することができない。また、後者の掴持搬送装置を前者の薬品払出装置に採用しただけでは、占有スペースが大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、薬品の形態に拘わらず、適切に払い出すことが可能でコンパクトな構成の薬品払出装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
薬品払出装置を、
前後上下左右の各仮想平面で囲まれた略直方体形状の装置本体と、
前記装置本体内に複数列に配置した薬品を1つずつ搬送する薬品搬送部材と、
を備え、
前記薬品搬送部材は、前記装置本体の前面側を水平方向及び垂直方向に往復移動する薬品把持部材を備え、
前記薬品把持部材は、
支持部材と、
前記支持部材に支持されて装置本体の前後方向に往復移動する前後移動部材と、
前記前後移動部材に垂直位置と水平位置との間で旋回するように支持され、薬品を挟持可能な一対の挟持片を有する挟持部材と、
を備え、
さらに、
前記各薬品のサイズを含む薬品データを記憶する記憶装置と、
処方データに基づいて前記記憶手段に記憶した薬品データを参照して前記薬品搬送部材を駆動制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、処方データに基づいて、薬品搬送部材を駆動制御して薬品を払い出す場合、挟持片の間隔を前記記憶手段に記憶した薬品データに含まれる薬品のサイズに応じて調整することにより、挟持片で薬品を挟持する際に移動させる寸法を抑制するようにしたものである。
この構成により、水平案内部に沿って垂直案内部を水平移動させ、垂直案内部に沿って挟持部材を上下移動させれば、挟持片を所望の棚部材の前に移動させることができる。そして、前後移動部材を移動することにより、挟持部材により該当する薬品を挟持するようにしているので。限られた空間で薬品を適切に挟持することができる。また、挟持片により薬品を挟持するだけであるので、どのような形態の薬品であっても棚部材から適切に取り出すことができる。そして、前記同様、水平案内部及び垂直案内部により薬品を所望の位置まで搬送すれば、挟持部材を旋回させて薬品の向きを変更して払い出すことができる。したがって、装置本体と棚部材との間のスペースが少なくても、薬品を適切に挟持して搬送することができ、払い出す場合には薬品の向きを変更して払い出すことが可能となる。また、挟持片の間隔は薬品を挟持する際には、その薬品を挟持可能な必要最小限の値とすることができる。このため、収容する薬品間の幅寸法を抑えることができる。また、挟持片で薬品を挟持する際の時間を短縮化することができ、払出作業を効率的に行うことが可能となる。
前記挟持片は、薬品の外周形状に沿った外縁を有する外枠と、該外枠内に配設され、薬品の外周に圧接する弾性支持部とで構成すると、薬品の挟持状態をより一層安定したものとすることが可能となる点で好ましい。
前記薬品は、装置本体内に並設した複数のカセットにそれぞれ収容され、前記記憶装置は、各カセットの並設方向の幅寸法を記憶し、前記制御装置は、処方データに基づいて前記記憶手段に記憶した薬品データを参照して前記薬品搬送部材を駆動制御し、処方データに基づいて、薬品搬送部材を駆動制御して薬品を払い出す場合、挟持片の間隔を前記記憶装置に記憶したカセットの幅寸法に応じて調整することにより、挟持片で薬品を挟持する際に移動させる寸法を抑制するようにしても、同様な効果が得られる。
前記挟持部材は、挟持片を接離及び旋回可能に支持する旋回板と、前記旋回板を垂直位置に付勢する付勢手段と、を備え、前記旋回板は、前記装置本体の前面側で、前記挟持部材を垂直方向の下方側に向かって移動させる際、前記装置本体に形成した押圧部に当接することにより前記付勢手段による付勢力に抗して水平位置へと回動させる押圧受部を備えると、簡単な構成で挟持片を旋回させることが可能となる点で好ましい。
前記挟持部材は、装置本体に形成した突出部に沿って水平方向に往復移動可能な第1ロックプレートと、前記第1ロックプレートの往復移動により、挟持片の旋回を許否する第2ロックプレートと、を備えると、挟持部材の動作を確実なものとすることができ、安全面で優れた構成とすることが可能となる点で好ましい。
前記装置本体は、整列して配置した薬品の前面側に、前記挟持部材が垂直位置に位置する場合にのみが移動可能な空間を形成し、前記前記装置本体内の最下位に整列させた薬品の下方側に、前記挟持部材が垂直位置から水平位置に回動可能な空間を形成すると、各棚部材からの薬品の払出動作をスムーズに行わせつつ、装置本体をコンパクトな構成とすることが可能となる点で好ましい。
前記カセットは、薬品の取出側端部の中央に倒伏防止棒を備え、前記制御装置は、前記薬品把持部材を駆動制御し、挟持片でカセット内に収容した先頭の薬品を挟持して持ち上げた後、一旦カセットの幅方向に移動させ、持ち上げた薬品と倒伏防止棒との干渉を解消した後、薬品を取り出すようにすると、特殊形状でカセットの側壁だけでは十分に支持しきれない薬品であっても、取出時の不具合を発生させることなく、簡単な構成で、しかも安価に薬品の倒伏を防止することが可能となる点で好ましい。
前記カセットは、整列方向に薄型の薬品が収容され、収容した薬品を取出側へと付勢するプッシャーに、前記挟持片によって薬品を挟持した際、カセットに残留する最後の薬品との干渉を避けながら薬品を取出側へと付勢可能な補助プッシャーを設けると、薄型の薬品であっても、補助プッシャーを設けるだけで適切な取出を行わせることが可能となる点で好ましい。
前記補助プッシャーはプッシャーに一体化してもよいが、別体で設けると、カセットに収容する薬品が薄型の場合にのみ取り付けて使用することができ、便利である。
前記カセットは、収容した薬品を取出側へと付勢するプッシャーと、薬品が収容される底面に、前記薬品に当接して往復移動自在な移動式支持部とを備えるのが好ましい。
この構成により、プッシャーによって付勢された薬品が取出側で倒れる前に移動式支持部が追随して移動し、薬品をカセットの底面に対して垂直な状態に維持することが可能となる。
前記移動式支持部は、プーリ間に架け渡した無端ベルトで構成すると、簡単かつ安価な構成であるにも拘わらず、カセットへの薬品の収容状態を安定させ、カセットから薬品が取り出された後の薬品の倒れを有効に防止することが可能となる点で好ましい。
なお、本発明における装置本体1の前面側とは、図2側面図向かって左側の面を意味し、
水平方向とは、図1に示す水平案内バー38に沿った方向で、垂直方向とは、垂直案内バーに沿った方向である。
また、前後方向とは、図7、図8に示す第一ガイド軸46に沿った方向である。前面側と後方側を往復する移動である。
本発明によれば、薬品把持部材が、装置本体の前後方向に往復移動する前後移動部材と、前記前後移動部材に垂直位置と水平位置との間で旋回するように支持され、薬品を挟持可能な一対の挟持片を有する挟持部材とを備えているので、限られた空間であっても、薬品の形態に拘わらず適切に薬品の払出動作を行わせることが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係る薬品払出装置の正面図、図2はその側面図を示す。この薬品払出装置では、装置本体1内に、上下方向に向かって複数の棚部材2を並設し、各棚部材2に収容した薬品Dを装置本体1の前面側に設けた薬品搬送部材3によって下方側に搬送してトレイ5に収容する。トレイ5はトレイ搬送ライン4の上部に搭載して搬送する。
装置本体1は、正面が図示しない扉によって開閉されるようになっており、側壁内面に複数のガイド部材6を備えている。ガイド部材6は、2種類の機能を備え図2及び図3に示すように、最上部に位置する第1ガイド部材6aと、それよりも下方に位置する第2ガイド部材6bとからなり、第1ガイド部材6aは、棚部材2を引出した後で支軸16を中心に棚部材2が図2に示すように傾斜するが、第2ガイド部材6bはその機能を備えていない。
第1ガイド部材6aは、ガイド壁7と、このガイド壁7の内面に摺動自在に支持されるガイドレール8とを備え、棚部材2は図2に示す矢印に沿って前後方向に往復移動する。
ガイド壁7は、図3(a)に示すように上半部下縁に前後方向に延びる第1ガイド面9が形成され、上半部の前端面(正面側)に円弧状の第2ガイド面10を形成している。また、ガイド壁7の下半部の前方側には支持ローラ11が回転自在に配設されている。第2ガイド面10には、後述する棚部材2のガイドローラ25の近傍に設けた突片25aが当接してそれ以上の棚部材2の回動を阻止するストッパ12が設けられている。ガイドローラ25は、前記装置本体1のガイド部材6aに形成した第1ガイド面9及び第2ガイド面10を転動する。
ガイドレール8は、ガイド壁7に一体化される第1レール部13に、中間レール部7aを摺動自在に設け、この中間レール部7aに第2レール部14を摺動自在に設けることにより、第2レール部14を装置本体1の前後方向に往復移動可能としたものである。第2レール部14の上方には支持壁15が形成されている。この支持壁15の中央部には支軸16が設けられ、棚部材2を回転自在に支持することで図1に示すように第1棚部材2aを構成する。支軸16の周囲にはスプリング16aが設けられ、その一端部が支持壁15に固定され、他端部が棚部材2に形成した当接受部15aに当接することにより棚部材2を水平状態に付勢する。また、図3(a)に示すように支持壁15の前面側には係止受部17が形成され、棚部材2に設けたロック部材23の係止部24が係止されることにより棚部材2が回動を阻止されて傾斜状態となる。
第2棚部材2bは、図2に示すように、第2ガイド部材6bにより支持され、装置本体1の前後方向に摺動自在に支持する支持レール部18を備える。第2ガイド部材6bは 第2棚部材2bを前後方向に往復移動可能に支持するのみで、第1棚部材2aのように第2棚部材2bは傾斜しない。
装置本体1の両側壁上下には、図1に示すように、棚用位置ずれ検出センサ19がそれぞれ設けられている(本実施形態では上下2箇所に、発光素子と受光素子をそれぞれ設けたものを1組とする2組で構成されている。)。棚用位置ずれ検出センサ19は、棚部材2が引き出されたままの状態となっているか否かを検出する。すなわち、棚部材2には、装置本体1の適切な位置に収容された状態で、発光素子から受光素子に光が透過できるように貫通孔が形成されている。
棚部材2は、図1に示すように、上面が開口し、前面側が切り欠かれた箱体20内に、装置本体1の正面から見た幅方向に複数列で薬品収容部21を形成したもので、箱体20の前面両端部には把手22がそれぞれ設けられている。
カセット26は、図4に示すように、上面が開口する箱状で、薬品Dを、その上方側の一部(例えば、上半部)が露出するように1列に整列して収容可能に形成されている。カセット26の底面には、収容する薬剤Dの送出方向に沿って溝部27が形成されるように、両側に長尺な支持板28が配設されている。これにより、カセット26内に収容する薬品Dとの接触面積を抑え、溝部27には定荷重バネ32のバネ部35を位置させることが可能となる。また、カセット26の後端部には後述する係止レバー33の係止部37が係止される係止孔29が形成されている。なお、各カセット26は、同一箱体20では全て同じサイズとして同一形態の薬品Dを収容するようにしてもよいが、サイズ(例えば、側壁間の距離や側壁の高さ)を異ならせれば、他の形態の薬品Dを収容することも可能である。
薬品押出部材30は、図4(a)及び(b)に示すように、ケーシング30aに、プッシャー31、定荷重バネ32、及び係止レバー33を設けた構成である。
ケーシング30aは、カセット26の底面に、前記送出方向に沿って摺動可能に配設される。
プッシャー31は、ケーシング30aの端面に固定され、薬品Dの側面を押圧可能な板状となっている。ここでは、図4(a)及び図10(a)に示す形態の薬品Dの胴部d1と、この胴部d1よりも細い脚部d2とを支持できるように、当接面に突起31aが設けられ、段付き形状となっている。なお、薬品Dには、図10(b)及び(c)に示すように種々の形態があり、その形態の違いに応じてプッシャー31の形状を変更することにより、前記送出方向にスムーズに押圧することが可能となる。
定荷重バネ32は、図4(a)に示すように、ケーシング30a内に配設されるドラム34と、このドラム34に長尺な帯板を巻回したバネ部35とからなる。定荷重バネ32では、ケーシング30aから引き出したバネ部35が、引き出し寸法に拘わらず一定力でケーシング30a内に引き込まれる。バネ部35はカセット26の底面に形成される溝部27に位置し、バネ部35の先端Aはカセット26の前端面側に固定されている。なお、本実施形態では、定荷重バネ32として、商業的に入手可能なコンストン(登録商標)等が使用されている。
係止レバー33は、軸部33aを中心として回動自在に設けられ、一端部が指で直接操作するための操作部36であり、他端部がカセット26の後端側に形成した係止孔29に係脱する係止爪37である。
薬品搬送部材3は、図1に示すように、水平案内バー38、垂直案内バー39、及び図5、図6に示す薬品把持部材40を備える。
水平案内バー38は、装置本体1の前面側上下にそれぞれ配設され、図1中水平に左右方向に延びている。両水平案内バー38は図11に示すプーリ38a及びベルト38b,38cを介して同期して回転する。各水平案内バー38はスクリューネジで構成されている。垂直案内バー39は、上下端部に水平案内バー38が螺合し、この水平案内バー38を図示しないモータを駆動して正逆回転させることで水平案内バー38に沿って、垂直案内バー39及び薬品把持部材40を往復移動させる。垂直案内バー39には、図1に示す上部に駆動モータ41が設けられ、プーリ41a及びベルト41bを介してベルト41bの途中に連結した薬品把持部材40を昇降させる。
薬品把持部材40は、図5乃至図8に示すように、支持部材42に往復移動可能に前後移動部材43を設け、この前後移動部材43に旋回可能に挟持部材44を設けた構成である。
支持部材42は、上方部が連結された両側壁部42a,42bを備え、一方の側壁部42aの内面にはガイド受部45が、他方の側壁部42bと平行に第1ガイド軸46及び第1スクリューネジ47がそれぞれ設けられている。第1スクリューネジ47は第1モータ48の駆動によりプーリ48a及びベルト48bを介して回転する。
前後移動部材43は、スライド台49の両側に対向するように側板部50を設けたもので、スライド台49には、前記支持部材42のガイド受部45を転動するローラ49aが設けられている。また、スライド台49には、前記第1ガイド軸46が貫通すると共に第1スクリューネジ47が螺合している。そして、第1モータ48を正逆回転駆動して第1スクリューネジ47を回転させると、スライド台49での螺合位置が変化し、スライド台49すなわち前後移動部材43は第1ガイド軸46に沿って往復移動する。
挟持部材44は、一対の旋回板51と、これら旋回板51の間に設けた第2ガイド軸52及び第2スクリューネジ53と、第2ガイド軸52が貫通すると共に第2スクリューネジ53が螺合する一対の挟持片54とを備える。旋回板51は、前記前後移動部材43の側板部50に設けた回転軸51aを中心として回動自在に取り付けられている。回転軸51aの両端側にはスプリング51bがそれぞれ配設され、旋回板51は図7に示す垂直位置に位置するように付勢されている。
一方の旋回板51の下端部には水平方向に押圧受片55が延設されている。この押圧受片55は、後述するように、薬品搬送部材3を払出位置まで移動させた際、前記装置本体1に設けた押圧片(本発明に係る押圧部に相当する。但し、図示せず。)によって押圧される。これにより、旋回板51すなわち挟持部材44が回動し、挟持片54に挟持した薬品Dを横向きとすることが可能である。
また、他方の旋回板51の下端部には、図9に示すように、第1ロックプレート56が図示しないスプリングによって水平方向(図9(a)中、右側)に付勢された状態で往復移動可能に設けられている。また、第1ロックプレート56には、ローラ56aとロックピン56bとが設けられている、ローラ56aは、装置本体1に形成した突出部1aによって押圧され、この突出部1aに沿って水平方向に往復移動するようになっている。ロックピン56bは、旋回板51の下端部に一体化した第2ロックプレート57のロック穴58を移動する。ロック穴58は、扇状に形成され、円弧部58aの各端部には第1ロック凹部58b及び第2ロック凹部58cがそれぞれ形成されている。ロックピン56bは、挟持部材44が降下する際、ローラ56aが突出部1aによって押圧されてスプリング51bの付勢力に抗して往復移動することにより、第1ロック凹部58bから脱落し、円弧部58aを介して第2ロック凹部58cへと移動して係合する。また、ロックピン56bは、挟持部材44が上昇する際、ローラ56aが突出部1aによって押圧されてスプリング51bの付勢力に抗して往復移動することにより、第2ロック凹部58cから脱落し、円弧部58aを介して第1ロック凹部58bへと移動する。
図5、図6に示す第2ガイド軸52は、図8に示すように第2スクリューネジ53を中心に両側へ2本配置している。第2スクリューネジ53には一対の挟持片54を螺合して取り付け、更に2本の第2ガイド軸52でスライド可能に軸受けしている。また、第2スクリューネジ53は軸長の略中心からネジ山の形成を互いに逆の関係(例えば、左半分で右ネジ、右半分で左ネジ)に形成している。これにより、第2スクリューネジ53を回転すると各挟持片54の螺合位置が変化し、2本の第2ガイド軸52に沿って挟持片54が接近又は離反する。第2スクリューネジ53の駆動は、第2モータ59の正逆回転によりプーリ59a及びベルト59bを介して正逆回転する。
挟持片54は、図5中、側面視矩形状となるようにガイドする外枠54aと、その内部に一体化され、薬品Dの外周面に圧接する弾性ガイド部54bとからなる。弾性ガイド部は、薬品Dとの接触面での表面断面形状が鋸歯状となるように形成されており、薬品Dの保持状態を安定させる。
トレイ搬送ライン4は、図1に示すように、水平方向に所定間隔で配設された複数の搬送ローラ60で構成されている。搬送ローラ60は図示しないモータ等によって回転し、上方に載置されるトレイ5を搬送する。トレイ搬送ライン4の一端側には図示しないストッパが設けられ、搬送されたトレイ5を払出位置に一旦停止させ、前記薬品搬送部材3によって搬送された薬品Dを払出可能とする。
前記構成の薬品払出装置では、図12のブロック図に示すように、制御装置61は、サーバ62や入力装置63から入力される処方データや、棚用位置ずれ検出センサ19での検出信号等に基づいて、記憶装置64に記憶したデータを参照し、モータ等の各駆動装置65を駆動制御する。なお、記憶装置64には、棚部材2内のカセット26の位置等の位置データや、各棚部材2に収容した薬品Dの種類、残量、形状を含む薬品データ等、種々の薬品払出用データが格納されている。
次に、前記構成からなる薬品払出装置の動作を、図13及び図14に示すフローチャート図に従って説明する。
サーバ62や入力装置63から処方データが入力されると(ステップS1)、入力された処方データに基づいて記憶装置64に記憶した薬品払出用データを読み込む(ステップS2)。そして、読み込んだ薬品払出用データに基づいて、処方データに含まれる薬品Dを取り出す棚部材2のカセット26を決定する(ステップS3)。また、前記薬品払出用データに含まれる薬品Dの形状に基づいて、予め挟持片54の間隔を薬品Dの幅寸法よりも僅かに大きい値に決定する(ステップS4)。これにより、薬品把持部材40を薬品Dの直前位置まで移動させた状態で、必要最小限の動作で薬品Dを挟持することができ、その動作時間を短縮することが可能である。また、薬品Dの幅寸法に対する挟持片54の間隔を必要最小限とすることができるので、各棚部材2でのカセット26の配置を、挟持片54に干渉しない位置まで接近させることができる。
続いて、薬品搬送部材3を駆動し、薬品把持部材40を該当する薬品Dが収容された棚部材2へと移動させる(ステップS5)。そして、薬品把持部材40が該当する薬品Dが収容された棚部材2の直前位置まで移動すれば(ステップS6)、第1モータ48を正転駆動して前後移動部材43を前進させる(ステップS7)。そして、第2モータ59を駆動して挟持片54で薬品Dを挟持する(ステップS8)。
ここで、挟持片54により薬品Dが適切に挟持されたか否かを判断する(ステップS9)。この判断は、第2モータ59への通電状態を検出し、過電流となっているか否かによって行う。過電流となって例えば検出電圧値が予め設定した閾値を超えていれば、挟持片54で薬品Dを挟持していると判断する。また、検出電圧値が閾値を超えていなければ、挟持片54によって何も挟持されていないと判断する。
挟持片54により薬品Dが適切に挟持されていないと判断された場合、該当するカセット26に薬品Dが収容されていないとして欠品である旨を報知する(ステップS10)。
ここで、連続処理を設定されているか否かを判断する(ステップS11)。連続処理の設定がされていなければ、動作を停止し(ステップS12)、設定されていれば、ステップS1に戻って前記処理を繰り返す。
挟持片54により薬品Dが適切に挟持されたと判断すれば、薬品搬送部材3の駆動モータ41を正転駆動し、薬品把持部材40を上昇させ、挟持片54に挟持した薬品Dをカセット26から引き抜く(ステップS13)。そして、第1モータ48を逆転駆動し、薬品把持部材40を前記カセット26の直前位置に戻す(ステップS14)。このとき、カセット26内では、薬品Dは定荷重バネ32によって付勢されたプッシャー31で押圧されて前進する。このため、薬品Dは、カセット26の前端内面に当接し、自動的に次の払い出しのために準備される。
続いて、薬品把持部材40をトレイ搬送ライン4の払出位置へと移動させる(ステップS15)。このとき、トレイ搬送ライン4でトレイ5を搬送し、払出位置に待機させておく(ステップS16)。
薬品把持部材40は、払出位置に至る直前で、押圧受片55に押圧片が当接することにより、旋回板51が旋回する。旋回板51の旋回位置は、最下位に位置する棚部材2の下方側であり、棚部材2との干渉が回避されている。このため、挟持片54に挟持した薬品Dは、横向きとなって前方に突出する。この結果、装置本体1内の棚部材2の前面側に形成される空間の前後方向の寸法を抑えつつ、トレイ5には薬品Dを横向きで収容することが可能となる。
以下同様にして、処方データに含まれる薬品Dについてトレイ5への払出作業が完了すれば(ステップS17)、トレイ搬送ライン4の払出位置でのストッパによるトレイ5の停止状態を解除し、トレイ5を装置本体1から外部へと搬送する(ステップS18)。
このように、前記実施形態に係る薬品払出装置によれば、薬品搬送部材3の配設位置と、棚部材2を引き出してカセット26内に薬品Dを補充する位置とを、装置本体1の前面側に配置することができるので、同一スペースを共有することができ、装置自体をコンパクトに形成することが可能となる。しかも、薬品搬送部材3で、最下位に位置する棚部材2の下方側で挟持片54を旋回させて挟持した薬品Dをトレイ5へと払出可能としているので、棚部材2と装置本体1の前面との間に形成されるスペースを抑制することができる。また、棚部材2は斜め下方に引き出すことができるので、たとえ最上位に位置する第1棚部材2aであってもカセット26内への薬品Dの充填を容易に行わせることが可能となる。
なお、棚部材2内に薬品Dがなくなれば、その棚部材2を引き出して薬品Dを補充すればよい。すなわち、ロック部材23を引っ張ることにより、その係止部24を装置本体1の係止受部17から離脱させ、把手22を把持して棚部材2を引き出す。この場合、最上位の棚部材2であれば、図2又は図3に示すように、装置本体1から引き出した後、先端の引き出し側を下方に向かって傾斜させることが可能である。詳しくは、把手22を把持して棚部材2を引っ張ると、側壁で、第1レール部13及び第2レール部14が順次伸長すると共に、ガイドローラ25が第1ガイド面9を摺動することにより、棚部材2は前面側へと水平移動する。そして、ガイドローラ25が第2ガイド面10に至ると、第1ガイド面9によるガイドを失うことになるので、棚部材2は支軸16を中心として回動させることが可能となる。そこで、スプリング16aの付勢力に抗して棚部材2を回動させると、ガイドローラ25が第2ガイド面10に沿って転動し、引き出し側(先端側)が斜め下方に向かうように傾斜する。そして、棚部材2は所定位置まで傾斜することにより、ロック部材23によって回動を阻止されるので、カセット26に薬品Dを充填する。
カセット26への薬品Dの収容では、薬品押出部材30のプッシャー31を定荷重バネ32の付勢力に抗して後端側へと押圧して移動させ、係止レバー33の係止爪37をカセット26の背面側に形成した係止孔29に係止させる。カセット26内への薬品Dの補充が完了すれば、係止レバー33を操作し、係止爪37を係止孔29から離脱させ、定荷重バネ32の付勢力により薬品Dをカセット26の前面側へと移動させて整列させる。
図15及び図16は、前記カセット26の薬品取出側の端部に倒伏防止棒66を設けた構成を示す。倒伏防止棒66は、カセット26の端部に形成した略V字状の切欠部の中央に配置され、特殊形状の薬品Dの倒伏を防止する。すなわち、薬品Dは、点滴用の注射薬を特殊形状のボトルに収容したもので、胴部d1の上下に突出部分があり、下方側には胴部d1よりも細い脚部d2を備えている。このため、カセット26内での配置が不安定となり、特に、カセット26から取り出す際に倒れやすい。そこで、前記倒伏防止棒66を設けて薬品Dの胴部d1の上端近傍まで支持可能とすることで、薬品Dの収容状態及び取出状態を安定させている。
また、カセット26には、ガイドプレート67が形成されている。ガイドプレート67はカセット26の一方の側壁から立設し、薬剤Dの上方位置でカセット底面に略平行となるよう曲げた形状をしており、上面部が次の薬品Dの上面近傍に位置している。これにより、薬品Dを取り出す際、隣接する薬品Dが摩擦によって一緒に移動しようとしても、前記ガイドプレート67の上面部に当接し、その排出が適切に防止される。
図24は、図15のカセットに示すガイドプレート67の応用例を示す斜視図である。図に示すような形状の薬剤Dをカセット26内に収納し、図15に示すガイドプレート67を装着すると、薬品押出部材30によって搬送される過程で、薬剤Dに備えられるネックリングDaの向きが、ガイドプレート67側に向いていると、図15のカセットに示すガイドプレート67は、ネックリングDaが引っかかってしまい、薬品押出部材30が薬剤Dを押し出すことができないが、応用例に示すガイドプレート67は搬送方向に向けて登坂傾斜する第1の傾斜面67aとガイドプレート67の取付位置からカセット26の中心部に向かって傾斜する第2の傾斜面67bを備えている。ネックリングがガイドプレート67側へ向いていると、ネックリングDaは第1の傾斜面67aに当接し、搬送方向へ移動する過程で、ネックリングDaが上向きに回転する。ネックリングDaがガイドプレート67の上端部に達すると、ネックリングDaの当接面が第2の傾斜面67bに変わり、ガイドプレート67側へ向いているネックリングDaが反対方向に回転する。このため、応用例のガイドプレート67は、薬剤Dをカセット内26に収納する際、ネックリングDaの向きがガイドプレート67側へ向かないように注意する必要はない。また、ネックリングDaの向きに関係なく薬品押出部材30によって確実に薬剤Dを搬送できる。
前記倒伏防止棒66を備えたカセット26からの薬品Dの取出は、次のようにして行う。すなわち、挟持部材44の挟持片54で薬品Dを挟持し、図16(b)に示すように、カセット26の側壁よりも高い位置まで上昇させる。このとき、ガイドプレート67によって次の薬品Dの排出が防止される。続いて、挟持部材44を備えた薬品把持部材40の全体を水平案内バー38に沿って移動させる。そして、図16(c)に示すように、薬品Dの脚部d2が倒伏防止棒66に干渉しない位置まで移動させた後、第1モータ48を逆転駆動して薬品把持部材40をカセット26の直前位置に戻す。カセット26の直前位置側から挟持片54によって薬品Dを挟持して取り出すようにしているが、カセット26には倒伏防止棒66を設けただけであり、挟持した薬品Dを左又は右に位置をずらせて取り出すようにしているので、薬品Dが倒伏防止棒66と干渉することがない。また、取出時間をそれほど増大させることなく、安価に対応することができる。
図17は、倒伏防止棒66(必ずしも必要ではない)に加えて、前記カセット26のプッシャー31に補助プッシャー68を設けた構成を示す。カセット26には、薬品Dとして、図18に示すように、注射薬を収容された薄型の容器69を袋70に入れた、いわゆるキット薬品が収容されている。キット薬品Dは、容器69がカセット26内に配置され、略上半部の袋部分を挟持片54によって挟持して取り出される。補助プッシャー68は、図19に示すように、プッシャー31よりも低く、中央部に突出部68aを備えた形状に形成され、プッシャー31に一体化されている(取り外し可能な構成とすれば、カセット26に収容する薬品が薄型で変形するものである場合にのみ、取り付けるようにすることができる。)。突出部68aを除く部分は前記容器69よりも低い位置にあり、突出部68aの先端部分(両側にR状の面取りがなされている部分)のみが容器69から若干突出している。また、突出部68aは、挟持片54でキット薬品Dの袋部分を持ち上げ可能な状態に挟持した際、挟持片54とは干渉しない幅寸法に形成されている。
前記補助プッシャー68を備えたカセット26では、補助プッシャー68によって容器69のみを適切に押圧することができ、カセット26内で薬品Dを適切に整列させることができる。
また、前記カセット26からの薬品Dの取出では、挟持片54によって薬品Dを挟持すると、袋部分が変形して先頭の薬品Dを取出可能となる。そこで、前記図15に示すものと同様にして、薬品Dを一旦カセット26から引き上げた後、側方に移動させ、倒伏防止棒66との干渉を避けながら手前に取り出す。挟持片54で薬品Dを挟持する際、薄型であるため、隣接する次の薬品Dの一部と干渉することは避けられない(避けようとすれば、薬品把持部材40の移動を高精度で行わせる必要が生じ、コスト面で現実的でない)しかし、挟持片54で薬品Dを挟持して行くに従って袋部分が前後方向(カセット26の長手方向)に膨らむので、挟持した先頭の薬品Dのみを取り出すことができる。
このようにしてカセット26から順次薬品Dを取り出して行くが、最後の薬品Dを取り出す場合、挟持片54の移動軌跡に、補助プッシャー68側では、中央の突出部68aが存在するだけであり、挟持片54と干渉することはない。したがって、カセット26内に薄型の薬品Dを収容する場合であっても、最後の1つまでスムーズに排出することができる。
図25(a)(b)は、次の薬品Dの袋部分が持ち上がらないようにガイドプレート67を設けた応用例を示す図である。図25(a)に示すようにカセット26内に袋状の薬品Dを整列させ、薬品押出部材30のプッシャー31が袋状の薬品Dの後方側から取出し部へ押しつける。袋状の薬品Dは安定性に欠けるため、カセット26の幅方向には補助ガイド板74を備えている。取り出し部付近には、ガイドプレート67が図に示すように薬剤Dの上方位置でカセット底面に搬送過程でカセット26の底面に押しつけるように曲げた形状で傾斜させて設けている。ガイドプレート67の先端部は蝶番75を備え、薬剤Dを押さえる押さえ部75aとガイドプレート67に固定する固定部75bから構成される。この蝶番75は図示しないバネでカセット26の底面方向に付勢されており、薬剤Dがカセットから飛び出さないようにしている。
このようなガイドプレート67を設けた応用例も挟持片54で薬品Dを挟持して行くに従って袋部分が前後方向(カセット26の長手方向)に膨らむので、挟持した先頭の薬品Dのみを取り出すと、次の薬剤Dはガイドプレート67の下部に収納され、更に、薬品Dを挟持した結果膨らんだ薬剤Dの一部もガイドプレート67の下部に掛かる状態で挟持片54がカセット26から取出されることになり、固定式のガイドプレート67では、薬剤Dの袋を破損する恐れがある。しかし、図25(b)に示すように、挟持した先頭の薬品Dの膨らんだ部分は取出しの際、押さえ部75aに接触して蝶番75が回転するため、薬剤Dの袋を破損せず、次の薬剤Dも上方に持ち上げられることはない。
図20は、前記カセット26の底面に移動式支持部71を備えた構成を示す。図20の例では、移動式支持部71として、プーリ72間に無端ベルト73を架け渡した構成のものが採用されている。プーリ72は、カセット26の両端部両側にそれぞれ配置されている。無端ベルト73は、カセット26の底面に2列で露出して配置されるように、両側に位置する各プーリ72に架け渡される。図21(a)、詳しくは図21(b)に示すように、カセット26の底面には両端部に切欠き(図示せず)が形成され、この切欠きを介して無端ベルト73がカセット26の底面に露出する部分と、カセット26の底面側内部空間に位置する部分とに入れ替わる。各プーリ72は回転軸72aを中心として回転自在に設けられ、無端ベルト73に力が作用すると、この無端ベルト73が容易に循環移動できるようになっている。また、無端ベルト73の表面には鋸歯状の凹凸が形成され、薬品Dの底面との接触面積が抑えられている。また、図20の例では、カセット26に収容される薬品Dは、底面中央部が窪み、周囲のみが当接可能な構造となっている。このため、無端ベルト73を、前述の薬品Dの底面に接触可能な部分にのみ2列で設けるようにしている。また、無端ベルト73を2列で設けることにより、たとえカセット26から薬品Dが取り出される際、回転しても、一方の無端ベルト73が追随し、倒れを防止することが可能となっている。なお、他の構成は図4に示すカセット26と同様である。
前記構成の移動式支持部71を備えたカセット26によれば、図22に示すように、カセット26内に薬品Dを整列させて収容し、取出側から順次薬品を取り出すと、プッシャー31によって残る薬品Dが取出側へと押し出される。無端ベルト73のカセット26の底面に露出する部分は、2列で、しかも表面に凹凸が形成されることにより、薬品Dとの接触面積が抑えられている。このため、薬品Dはスムーズに滑りながら取出側へと移動する。また、薬品Dの底面と無端ベルト73との間に作用する摩擦力が大きければ、薬品Dが倒れる前に無端ベルト73が循環移動する。しかも、薬品Dに、図23の矢印方向に示すような回転方向の力が作用したとしても、2列で設けた無端ベルト73により薬品の回転に従って一方の無端ベルト73が追随して移動量を大きくする。このため、薬品Dの倒れを確実に防止することができる。
本実施形態に係る薬品供給装置の正面図である。 図1の側面図である。 (a)は図2の棚部材の引き出し構造を示す詳細図、(b)はその部分拡大側面断面図である。 (a)は図3に示す棚部材内に配設されるカセットの断面図、(b)はその側面断面図である。 図1に示す挟持部材の正面図である。 図5の背面図である。 図5の側面図である。 図7から旋回板を回動させた状態を示す図である。 旋回板の旋回状態を示す図である。 カセットに収容される薬品の例を示す図である。 図1に示す水平案内バーの駆動状態を示す概略説明図である。 本実施形態に係る薬品供給装置のブロック図である。 本実施形態に係る薬品供給装置の動作を示すフローチャート図である。 本実施形態に係る薬品供給装置の動作を示すフローチャート図である。 他の実施形態に係るカセットを示す側面断面図である。 図15のカセットからの薬品の取出動作を示す説明図である。 他の実施形態に係るカセットを示す側面断面図である。 (a)は図17のカセットに収容する薬品を示す正面図、(b)はその側面図である。 図17のカセットに使用する補助プッシャーを示す斜視図である。 他の実施形態に係るカセットを示す斜視図である。 (a)は図20に示すカセットの正面断面図、(b)はそのA部の拡大図である。 図20に示すカセットの側面断面図である。 図20に示すカセットの平面図である。 図15カセットに示すガイドプレートの応用例を示す斜視図である。 (a)は図17カセットにガイドプレートを装着した応用例を示す側面図、(b)はその動作状態を示す側面図である。
符号の説明
1…装置本体 31a…突起
2…棚部材 32…定荷重バネ
2a…第1棚部材 33…係止レバー
2b…第2棚部材 34…ドラム
3…薬品搬送部材 35…バネ部
4…トレイ搬送ライン 36…操作部
5…トレイ 37…係止爪
6…ガイド部材 38…水平案内バー(水平案内部)
6a…第1ガイド部材 39…垂直案内バー(垂直案内部)
6b…第2ガイド部材 40…薬品把持部材
7…ガイド壁 41…駆動モータ
7a…中間レール部 41a…プーリ
8…ガイドレール 41b…ベルト
9…第1ガイド面 42…支持部材
10…第2ガイド面 43…前後移動部材
11…支持ローラ 44…挟持部材
12…ストッパー 45…ガイド受部
13…第1レール部 46…第1ガイド軸
14…第2レール部 47…第1スクリューネジ
15…支持壁 48…第1モータ
15a…当接受部 48a…プーリ
16…支軸 48b…ベルト
16a…スプリング 49…スライド台
17…係止受部 49a…ローラ
18…支持レール部 50…側板部
19…棚用位置ずれ検出センサ 51…旋回板
20…箱体 52…第2ガイド軸
21…薬品収容部 53…第2スクリューネジ
22…把手 54…挟持片
23…ロック部材 54a…外枠
24…係止部 54b…弾性ガイド部
25…ガイドローラ 55…押圧受片(押圧受部)
26…カセット 56…第1ロックプレート(第1ロック部)
27…溝部 56a…ローラ
28…支持板 56b…ロックピン
29…係止孔 57…第2ロックプレート(第2ロック部)
30…薬品押出部材 58…ロック穴
30a…ケーシング 58a…円弧部
31…プッシャー 58b…第1ロック凹部
58c…第2ロック凹部 68a…突出部
59…第2モータ 69…容器
59a…プーリ 70…袋 71…移動式支持部
59b…ベルト 72…プーリ
60…搬送ローラ 73…無端ベルト
61…制御装置 74…補助ガイド板
62…サーバ 75…蝶番
63…入力装置 75a…押さえ部
64…記憶装置 75b…固定部
65…駆動装置 D…薬品
66…倒伏防止棒 d1…胴部
67…ガイドプレート d2…脚部
68…補助プッシャー

Claims (10)

  1. 前後上下左右の各仮想平面で囲まれた略直方体形状の装置本体と、
    前記装置本体内に複数列に配置した薬品を1つずつ搬送する薬品搬送部材と、
    を備え、
    前記薬品搬送部材は、前記装置本体の前面側を水平方向及び垂直方向に往復移動する薬品把持部材を備え、
    前記薬品把持部材は、
    支持部材と、
    前記支持部材に支持されて装置本体の前後方向に往復移動する前後移動部材と、
    前記前後移動部材に垂直位置と水平位置との間で旋回するように支持され、薬品を挟持可能な一対の挟持片を有する挟持部材と、
    を備え、
    前記装置本体は、整列して配置した薬品の前面側に、前記挟持部材が垂直位置に位置する場合にのみ移動可能な空間を形成し、前記前記装置本体内の最下位に整列させた薬品の下方側に、前記挟持部材が垂直位置から水平位置に回動可能な空間を形成したことを特徴とする薬品払出装置。
  2. 前記挟持片は、薬品の外周形状に沿った外縁を有する外枠と、該外枠内に配設され、薬品の外周に圧接する弾性支持部とで構成したことを特徴とする請求項1に記載の薬品払出装置。
  3. 前記各薬品のサイズを含む薬品データを記憶する記憶手段と、
    処方データに基づいて前記記憶手段に記憶した薬品データを参照して前記薬品搬送部材を駆動制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、処方データに基づいて、薬品搬送部材を駆動制御して薬品を払い出す場合、挟持片の間隔を前記記憶手段に記憶した薬品データに含まれる薬品のサイズに応じて調整することにより、挟持片で薬品を挟持する際に移動させる寸法を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載の薬品払出装置。
  4. 前記薬品は、装置本体内に並設した複数のカセットにそれぞれ収容され、
    前記記憶装置は、各カセットの並設方向の幅寸法を記憶し、
    前記制御装置は、処方データに基づいて前記記憶手段に記憶した薬品データを参照して前記薬品搬送部材を駆動制御し、処方データに基づいて、薬品搬送部材を駆動制御して薬品を払い出す場合、挟持片の間隔を前記記憶装置に記憶したカセットの幅寸法に応じて調整することにより、挟持片で薬品を挟持する際に移動させる寸法を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載の薬品払出装置。
  5. 前記挟持部材は、
    挟持片を接離及び旋回可能に支持する旋回板と、
    前記旋回板を垂直位置に付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記旋回板は、前記装置本体の前面側で、前記挟持部材を垂直方向の下方側に向かって移動させる際、前記装置本体に形成した押圧部に当接することにより前記付勢手段による付勢力に抗して水平位置へと回動させる押圧受部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の薬品払出装置。
  6. 前記挟持部材は、
    装置本体に形成した突出部に沿って水平方向に往復移動可能な第1ロックプレートと、
    前記第1ロックプレートの往復移動により、挟持片の旋回を許否する第2ロックプレートと、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の薬品払出装置。
  7. 前記カセットは、薬品の取出側端部の中央に倒伏防止棒を備え、
    前記制御装置は、前記薬品把持部材を駆動制御し、挟持片でカセット内に収容した先頭の薬品を挟持して持ち上げた後、一旦カセットの幅方向に移動させ、持ち上げた薬品と倒伏防止棒との干渉を解消した後、薬品を取り出すようにしたことを特徴とする請求項4に記載の薬品払出装置。
  8. 前記カセットは、整列方向に薄型の薬品が収容され、収容した薬品を取出側へと付勢するプッシャーに、前記挟持片によって薬品を挟持した際、カセットに残留する最後の薬品との干渉を避けながら薬品を取出側へと付勢可能な補助プッシャーを設けたことを特徴とする請求項7に記載の薬品払出装置。
  9. 前記カセットは、収容した薬品を取出側へと付勢するプッシャーと、薬品が収容される底面に、前記薬品に当接して往復移動自在な移動式支持部とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の薬品払出装置。
  10. 前記移動式支持部は、プーリ間に架け渡した無端ベルトで構成したことを特徴とする請求項9に記載の薬品払出装置。
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