JPH11175839A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JPH11175839A
JPH11175839A JP33608197A JP33608197A JPH11175839A JP H11175839 A JPH11175839 A JP H11175839A JP 33608197 A JP33608197 A JP 33608197A JP 33608197 A JP33608197 A JP 33608197A JP H11175839 A JPH11175839 A JP H11175839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
column
merchandise
commodity
pusher
Prior art date
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Pending
Application number
JP33608197A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Kosuge
昌仁 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
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Publication of JPH11175839A publication Critical patent/JPH11175839A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 商品払い出し機構の簡素化を図ると共に、商
品の払い出し姿勢の安定化を図ることのできる簡易で安
価な構成の自動販売機を提供する。 【解決手段】 複数列の商品コラムの下部に、商品コラ
ム列の全幅に相当する横幅を有する商品搬出台11を商
品コラムの前面に突出可能に前後移動自在に設け、この
商品搬出台11にプランジャ機構14によって選択的に
上下動されるプッシャ13を、各商品コラムの底部をな
す商品支持台4の中央開口部を通して商品コラム内に突
出可能に設ける。そして商品搬出台11の前進時に、選
択指定されたプランジャ機構14だけを選択的に駆動す
ることで該当商品コラム内に突出したプッシャ13によ
り商品を選択的に押出し、この商品を一旦商品搬出台1
1上に載置した後、商品搬出台11の後退により商品通
路内に落とし込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数列の商品コラ
ムからの商品払出機構の簡素化と、商品払い出しの安定
化を図った自動販売機に関する。
【0002】
【関連する背景技術】たばこ等のパッケージ化された商
品の自動販売機は、一般に複数の商品を積み重ねて収納
する複数列の商品コラムを備えており、商品選択ボタン
の操作に応じて該当商品を収納した商品コラムから、例
えばその最下位置の商品から順に払い出す如く構成され
る。具体的には各商品コラムの底部には、商品の載置面
をなすと共に、その載置面上を前後方向に移動自在に設
けられて、最下位置の商品を商品コラムの前面側に押し
出すプッシャを備えた商品払出機構がそれぞれ組み込ま
れている。
【0003】ちなみに上記プッシャは、商品払出機構に
内蔵されたモータによって駆動されるベルトやスクリュ
ー等に組み付けられており、最下位置の商品の後面に当
接して該商品を押し出す如く構成されている。商品の選
択的な払い出し(販売)は、このような商品払出機構を
選択的に駆動することによってなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで多品種(銘
柄)の商品販売に対処するべく商品コラムの数を増大さ
せた場合、従来の自動販売機にあっては、上述したよう
に各商品コラム毎に商品払出機構を組み込んだ構成なの
で、商品コラム数に応じて数多くの商品払出機構が必要
となり、装置(自動販売機)価格が高騰化することが否
めない。特に商品払出機構に内蔵されるモータの価格が
高く、価格高騰の大きな要因となっている。
【0005】一方、複数の商品コラムの幅は、そこに収
納する商品のサイズ(幅)に応じて調整されるが、各商
品コラムにそれぞれ組み込まれる商品払出機構は、その
コラム幅に拘わらず、各商品コラムに共通な同一仕様の
ものが用いられる。またこれらの各商品払出機構が備え
るプッシャの大きさ(幅)は、該商品払い出し機構の構
造により規定されている。この為、例えば幅広に設定さ
れた商品コラムに収納した幅広サイズの商品を払い出す
際や、幅広の商品コラムに2列に亘って並列に収納した
幅狭サイズの商品を2個に同時に払い出す際、プッシャ
による商品の押出し(払い出し)姿勢が不安定化する虞
があった。即ち、プッシャにより幅広商品の後面の中央
部を押した際、或いは2個並んだ商品の後面側の中央部
を押した際、商品がその幅方向に傾くことがあった。
【0006】また前述した構造の商品払出機構において
は、プッシャによって押し出された商品が商品払出機構
の先端部から抜け出る際の姿勢、つまり商品払出機構に
よる支えを失ったときの前傾姿勢や、そのときの払い出
し速度が、商品の重量やサイズ(長さ)によって異なる
ので、その払い出し姿勢を正確に予測することが困難で
ある。
【0007】ちなみに商品コラムの前面に払い出される
商品の姿勢が不安定であると、例えば商品落下シュート
として実現される商品払い出し通路内に商品が詰まる虞
がある。この為、従来一般的には、例えば商品コラムの
商品払出口に、鳥の嘴形状をなす姿勢規制部材等を設け
て商品の払い出し姿勢を規制する等の工夫を施してい
る。しかしこのような対策は、自動販売機の製造コスト
増大の大きな要因となっている。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、商品コラムから順次商品を払い
出す為の商品払出機構の簡素化を図ると共に、商品の払
い出し姿勢の安定化を図ることのできる簡易で安価な構
成の自動販売機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る自動販売機は、複数列の商品コラムに
対して個々に商品払出機構を組み込むと言う概念から脱
皮したもので、複数列の商品コラムの底部に、商品の払
い出し方向に沿って最下位置の商品の下面両側を支持し
得る範囲で中央部が開口された商品支持台を設けると共
に、これらの商品支持台の下方に位置付けて、商品コラ
ム列の全幅に相当する横幅を有する商品搬出台を該商品
コラムの前面に突出可能に前後移動自在に設け、この商
品搬出台を前記商品コラムからの商品払い出し時に前後
に往復移動させるようにし(駆動機構)、一方、前記商
品搬出台には、前記各商品コラムに対応して前記商品支
持台の中央開口部を介して該商品支持台上の商品の後面
に当接する位置に突出可能に複数のプッシャを上下動自
在に設けると共に、商品払い出し時に選択的に駆動され
て上記各プッシャを前記商品支持台の上面にそれぞれ突
出させる複数のプランジャ機構を設けたことを特徴とす
るものである。
【0010】即ち、本発明は、複数列の商品コラムの下
部に、その商品コラム列の全幅に相当する横幅を有する
商品搬出台を、商品コラムの前面に突出可能に前後移動
自在に設け、この商品搬出台にプランジャ機構によって
選択的に上下動されるプッシャを、各商品コラムの底部
をなす商品支持台の中央開口部を通して該商品支持台の
上面に突出可能に設けたもので、商品の選択的な払い出
し時に前記商品搬出台を前後移動させる際、選択指定さ
れた商品コラムに対応付けられたプランジャ機構だけを
選択的に駆動することで該当商品コラムに対してだけプ
ッシャを突出させ、これによって商品の選択的な払い出
しを行わせるようにしたことを特徴としている。
【0011】特に本発明の好ましい態様によれば、請求
項2に記載するように、前記商品搬出台は、前進駆動さ
れて前記商品コラムの前面に移動したとき、前記商品支
持台の上面に突出したプッシャによって前記商品コラム
から押し出された商品をその上面に載置する役割を果た
し、該商品搬出台がその前進位置から後進駆動されて前
記商品コラムの下方位置に戻る際、その上面に載置した
商品の後面を、前記商品コラム内の次商品の前面または
前記商品支持台の前端に当接させてその後退を阻止し
て、上記商品を商品払出通路に落とし込むように構成さ
れることを特徴としている。
【0012】つまり商品コラムの前面に突出した商品搬
出台が後退するとき、商品コラムから払い出されて該商
品搬出台の上面に載置された商品の後面を、前記商品コ
ラム内の次商品の前面または前記商品支持台の前端に当
接させてその後退を阻止すると同時に、これによって商
品の姿勢を揃えるようにし、その上で商品搬出台の商品
コラムの下部への引き込みに伴って上記商品を商品コラ
ムの前面に形成された商品払出通路に落とし込むように
したことを特徴としている。
【0013】また本発明の好ましい態様によれば、請求
項3に記載するように、前記複数列の商品コラムが多段
に設けられた際には、各段の商品コラム列にそれぞれ組
み込まれた商品搬出台を、単一の駆動機構により一括し
て前後に往復駆動するようにすることで、その駆動機構
の簡素化を図ったことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について、たばこの自動販売機を例に説明す
る。図1はこの実施形態に係る自動販売機の、特に本体
部1に内部に組み込まれた複数の商品コラム2と、商品
コラム2の下部に組み込まれた商品払出機構3との関係
を示す全体的な概略構成図である。図1に示すように本
体部1は、基台1aの両端に平行に立設された一対の側
板1bと、側板1bの上端間に設けられた天板1c、そ
してその裏側を覆った背面板1dとからなり、その前面
を開放した箱状の筐体からなる。この箱状の本体部(筐
体)1の前面開放部には、特に図示しないが、商品見本
と商品選択スイッチと配列した商品展示部や通貨投入部
等を備えた前扉が開閉自在に設けられる。
【0015】しかして本体部1の内部には、複数種の商
品(たばこ)Sを、その銘柄毎に分類して積み重ねて収
納する複数列の商品コラム2が多段に設けられる。この
図1に示す例では、複数の商品コラム2が5列ずつ、上
下2段に亘って設けられているが、更に商品コラム2の
段数を増やすことも勿論可能であり、更には1段当たり
の商品コラム2の数を増やすことも勿論可能である。
【0016】ここで商品コラム2について簡単に説明す
ると、複数列の商品コラム2は、本体部1の幅方向に設
けられて棚部をなす商品支持台4上に複数の商品仕切板
5を平行に突設して本体部1の内部空間を幅方向に区画
することにより設定される。具体的には、この例では本
体部1の中位の高さ位置と、低位の高さ位置との2段に
亘って商品支持台4が設けられており、これらの各商品
支持台4の上面にそれぞれ6枚の商品仕切板5が所定の
間隔で平行に設けられている。これらの商品仕切板5
は、その下端部を前記商品支持台4の上面に固定される
と共に、その後端側を本体部1の背面板1dにそれぞれ
固定される。尚、各商品仕切板5の前縁上端は、特に図
示しないが側板1b間に張り渡された仕切板押さえ部材
によりそれぞれ固定される。このような商品支持台4と
商品仕切板5とにより、本体部1の内部を区画して5列
2段の計10個の商品コラム2が設定されている。
【0017】尚、商品支持台4に対する各商品仕切板5
の取り付け位置を、その幅方向にそれぞれ変位可能に設
けることで、各商品コラム2の幅を所定の範囲で調整可
能な構成としておくようにしても良い。例えば商品支持
台4上に、商品仕切板5を位置決めして取り付ける為の
複数条の溝を所定のピッチで設けておき、これらの溝に
商品仕切板5を選択的に嵌合させることで、上記ピッチ
で商品コラム2の幅を可変設定し得るようにしておけば
良い。
【0018】しかして各商品コラム2は、商品支持台4
を商品Sの載置面とし、その両側に位置付けられた商品
仕切板5を側壁、前記背面板1dを奥壁として、その内
部に複数の商品(たばこ)Sを積み重ねて収納する空間
として実現される。ちなみに各商品コラム2は、例えば
パッケージ化された商品Sである直方体形状のたばこ
を、その長辺を前後方向として横置きにして積み重ねて
収納するように構成される。
【0019】さて各商品コラム2の前面側の下部位置に
は、その商品コラム列の全幅を一括して覆うように、前
記商品支持台4上の商品Sの払い出し高さを規定する商
品高さ調整部材6が設けられている。この商品高さ調整
部材6は、各商品コラム2の商品支持台4との間に、商
品Sが1個だけ通過可能な商品払い出し空間(商品払い
出し口)を形成して設けられるもので、これによって各
商品コラム2に積み重ねて収納された複数の商品S中
の、最下位置の商品Sだけが上記商品高さ調整部材6の
下方を通過して商品コラム2の前面側に払い出されるよ
うになっている。
【0020】この商品高さ調整部材6は、この例では図
2に商品コラム2の底部の概略的な構造を示すように、
商品コラム2の前面壁をな垂直面と、この垂直面の下端
から前方に張り出した水平面とを備えた断面L字状のア
ングル部材からなる。商品高さ調整部材6の上記垂直面
は、商品コラム2内の商品Sを商品支持台4上にガイド
すると共に、商品Sの払い出し時には2段目に位置する
商品S(最下位置の商品S上に乗っている次商品)の前
端面に当接してその前進移動を阻止する役割を担う。ま
た商品高さ調整部材6の水平面は、商品コラム2の前面
側に押し出された最下位置の商品Sの前傾を規制する役
割を担う。
【0021】またこの商品高さ調整部材6と、商品コラ
ム2の上端をなす前述した仕切板押さえ部材との間に
は、各商品コラム2の前面中央に位置付けられて棒状の
商品案内部材7が開放自在に設けられている。この商品
案内部材7は、例えばばね(図示せず)により弾性的に
各商品コラム2の前面に位置付けられて、商品コラム2
に収納された商品Sの脱落を防止すると共に、商品Sを
整列させた状態のまま、その下方の商品支持台4上にガ
イドする役割を果たす。ちなみに商品コラム2内への商
品Sの装填は、例えば上記ばねに抗して商品案内部材7
を商品コラム2の側方にずらした状態で、或いは商品案
内部材7を取り外した状態でなされる。
【0022】尚、各商品コラム2の奥部に位置する背面
板1dには、例えば図2に示すように商品Sの売切検出
スイッチ8が組み込まれる。この売切検出スイッチ8
は、例えば商品コラム2内に収納された商品S、特に最
下位置または下から2番目の商品Sの後端面に当接して
押圧されるもので、該商品コラム2内における商品Sの
存在を検出するものである。しかして商品コラム2から
の商品Sの払い出しが進み、商品コラム2内の商品Sの
全てが払い出されたとき、或いは商品コラム2内に残さ
れた商品Sが1個となったとき、上記売切検出スイッチ
8の押圧付勢がなくなることにより、商品Sの売り切れ
が検出される。
【0023】さて上述した如く本体部1の内部に複数の
商品コラム2を設けた自動販売機において、この発明が
特徴とするところは、従来一般的な自動販売機に見られ
るように、各商品コラム2毎に、予めユニット化された
商品払出機構を組み込むことに代えて、横並びに配列さ
れた複数列の商品コラム2の列に対して一括して作用す
る商品払出機構3を設けた点にある。ちなみに図1に示
す例では、上段および下段の各商品コラム列に対してそ
れぞれ商品払出機構3が組み込まれている。
【0024】即ち、上記各商品払出機構3は、前記各商
品コラム2の商品支持台4の下方に位置付けられて、商
品コラム2の前方に突出可能に前後方向に移動可能に設
けられた商品搬出台11と、商品コラム2からの商品S
の払い出し時に上記商品搬出台11を前後に移動駆動す
る駆動機構12とを備えている。そして更に前記商品搬
出台11に、各商品コラム2の内部に突出して最下位置
の商品Sを押し出す為の複数のプッシャ13と、これら
のプッシャ13を前記商品搬出台11の前後動に連動さ
せて選択的に上昇駆動して該プッシャ13を前記商品支
持台4上に位置付ける為の複数のプランジャ機構(ソレ
ノイド)14とを組み込んで構成されている。
【0025】尚、プランジャ機構14により上昇駆動さ
れた上記プッシャ13を前記商品支持台4上(商品コラ
ム2の底部)に位置付けるべく、前記商品支持台4には
前記プランジャ13を挿通可能な所定幅の開口部15が
各商品コラム2の中央部に位置して、その前後方向に亘
って設けられている。換言すれば各商品コラム2の底部
をなす商品支持台4の中央部は、プッシャ13が突出可
能なように開口されており(開口部15)、商品支持台
4は上記開口部15を挟んで対向して前記商品仕切板5
の下端部から内側に張り出した縁部にて、商品コラム2
内に収納された最下位置の商品Sの長手方向下面両側部
を支持するものとなっている。
【0026】このような商品払出機構3について、図2
および図3を参照して更に詳しく説明すると、複数の商
品仕切板5により区画された商品コラム2の底部をなす
商品支持台4は、各商品コラム2の両側部をそれぞれ所
定幅ずつ残して開口されており、その開口部15をプッ
シャ13が上下動する空間としている。そしてプッシャ
13は、プランジャ機構14の作動端にそれぞれ取り付
けられており、これらのプランジャ機構14は、前記商
品支持台4の下面側に前後方向に移動自在に設けられた
商品搬出台11の内部に前記各商品コラム2に対応して
組み込まれている。
【0027】上記各プランジャ機構14は、常時(非作
動時)はプッシャ13を前記商品支持台4の下面側に位
置付けており、選択的に通電駆動されたときにだけその
作動端を上昇させて前記プッシャ13を前記商品支持台
4の上面に突出する位置に上昇移動させる役割を担う。
これらの各プッシャ13の前記商品支持台4の上面への
突出量(突出高さ)は、商品コラム2内に積み重ねて収
納される商品Sの高さ(厚み)よりも低く設定されてい
る。またプッシャ13は、商品搬出台11が商品コラム
2の下方に位置付けられているとき(後退位置にあると
き)、該商品コラム2の最奥部、即ち、商品支持台4上
に積み重ねて収納された商品Sの後端面よりも後ろ側に
突出するように設けられている。
【0028】即ち、プッシャ13は、プランジャ機構1
4により上昇駆動されて商品支持台4の上面に選択的に
突出したとき、商品コラム2の前面側への商品搬出台1
1の前進移動に伴って、その商品コラム2に収納された
最下位置の商品Sの後面端に当接して該商品Sを前方に
押し出すようになっている。またプランジャ機構14に
より駆動されない場合には、プッシャ13は商品支持台
4の下面側に収納されたままの状態にあり、商品搬出台
11が前進・後退移動するに際しては、商品コラム2に
収納された最下位置の商品Sの下方を、該商品Sとの非
接触状態を保ちながらそのまま通過する。
【0029】さて上述した如く、その作動端にプッシャ
13を装着したプランジャ機構14を組み込んでなる商
品搬出台11は、ローラ21を回転自在に装着した支持
アーム22をその両端にそれぞれ備えている。そしてこ
れらのローラ21は、本体部1の両側板1bにそれぞれ
取り付けられたガイドレール23の溝内を転動自在に設
けられている。つまり前記商品搬出台11は、その両端
部において支持アーム22からローラ21を介してガイ
ドレール23によって支持され、商品コラム2の前面に
突出する位置まで前後方向に移動自在に設けられてい
る。
【0030】また商品搬出台11の一端部(この例では
右端)には、該商品搬出台11を前後方向に移動する駆
動機構12の一部をなすラック24が組み込まれてい
る。このラック24は、本体部1側(側板1b)に組み
込まれたギヤ25に噛合して設けられたもので、該ギヤ
25の回転に伴ってその前後方向に進退駆動される。こ
のギヤ25は、プーリ26を同軸一体に備えており、モ
ータ27の回転軸に装着されたプーリ28との間に張架
されたベルト29を介してモータ27の回転が伝達され
て正逆に回転駆動されるようになっている。これらのラ
ック24,ギヤ25,プーリ26,ベルト29,プーリ
28,そしてモータ27により、前記商品搬出台11を
前後方向に移動する駆動機構12が構成されている。
【0031】尚、モータ27は、本体部1の基台1aに
組み込まれており、前記商品コラム2からの商品払い出
し時に、所定の回転角度だけ正転駆動された後、同じ回
転角度だけ逆転駆動される。このようなモータ27の所
定の回転角度に亘る正転と逆転とからなる往復回転駆動
により、その回転力がプーリ28からベルト29を介し
てプーリ26に伝達され、これによってギヤ25が正回
転・逆回転することで該ギヤ25に噛合したラック24
が、ひいてはラック24を一端部に備えた商品搬出台1
1が一定距離だけ前進・後退駆動される。
【0032】しかして前述したプランジャ機構14は、
上述した商品搬出台11の前後方向への往復移動に連動
して選択的に通電駆動され、その作動端に取り付けられ
たプッシャ13を商品コラム2の底部(商品支持台4の
上面)に突出させる。この結果、商品搬出台11の前進
移動に伴い、商品支持台4の上面に突出したプッシャ1
3によって、その商品コラム2内の最下位置の商品Sが
その後端面を押圧されて商品コラム2の前面側に押し出
され、これによって商品Sの選択的な払い出しが行われ
る。
【0033】この商品Sの選択的な払い出しについて更
に詳しく説明すると、商品搬出台11に組み込まれたプ
ランジャ機構14は、商品選択ボタン(図示せず)の選
択的な操作を受けて通電駆動される。即ち、商品搬出台
11は、図4(a)に示すように常時は商品コラム2の下
方位置に位置付けられており、プッシャ13は商品支持
台4の下方に収納された状態にある。このような待機状
態において、所定の金額が投入され、商品選択ボタンが
選択的に操作されると、これによって指定された銘柄の
商品Sに応じて、当該商品Sを収納した商品コラム2に
対応するプランジャ機構14が選択的に通電駆動され
る。この結果、図4(b)に示すよう該当商品コラム2内
にプッシャ13が突出する。
【0034】このようにして商品コラム2内にプッシャ
13を選択的に突出させた状態で、次にモータ27が正
転駆動される。すると商品搬出台11の前進移動に伴っ
て商品支持台4の上面に突出したプッシャ13が、その
商品コラム2の最下位置の商品Sを前方に押し出す。こ
の際、最下位置の商品S上に積み重ねられている商品コ
ラム2内の次商品は、前記商品高さ調整部材6に当接し
て、その前進移動が阻止される。この結果、最下位置の
商品Sが商品コラム2内から押し出されると、図4(c)
に示すように商品コラム2内に残されている商品Sが商
品支持台4上に落下する。この商品Sの落下は、前述し
た商品仕切板5や商品案内部材7、更には商品高さ調整
部材6により案内されながら、その収納姿勢を崩すこと
なく行われる。
【0035】このようにして商品搬出台11の前進に伴
って商品コラム2内からその最下位置の商品Sを押し出
した後にも、該商品搬出台11は図4(d)に示すように
所定の前進位置まで引き続き前進駆動される。このよう
な商品搬出台11の所定位置までの前進により、商品S
の奥行き長さに拘わらず、その商品Sが商品コラム2か
ら完全に押し出されて該商品搬出台11上に載置され
る。
【0036】しかして商品コラム2の前面に突出した商
品搬出台11上に、該商品コラム2から押し出された商
品Sが載置されると、前記プランジャ機構14の通電駆
動が停止され、プッシャ13は商品搬出台11内に収納
されて前記商品支持台4の下方位置に位置付けられる。
この状態で商品搬出台11が後退駆動される。従って商
品搬出台11は、商品コラム2内に残されている商品S
にプッシャ13を接触させることなく後退する。すると
商品搬出台11の後退に伴って図4(e)に示すように該
商品搬出台11上に載置されている商品Sは、その後端
面を商品支持台4の前端部に当接させて、或いは商品コ
ラム2内に残されている次商品(新たに最下位置となっ
た商品S)の前端に当接してその後退が阻止される。
【0037】このようにして商品搬出台11上の商品S
の後退が阻止された状態で、更に商品搬出台11が更に
後退して、商品コラム2の下方の下の待機位置に戻る
と、図4(f)に示すように商品搬出台11上に載置され
ていた商品Sが支えを失って、その下方の商品通路内に
落下する。この結果、プッシャ13に押されて商品コラ
ム2の前面に押し出され、商品搬出台11上に載置され
ていた商品Sが商品通路内に落とし込まれて、その商品
Sの払い出しが完了することになる。
【0038】かくして上述した商品搬出台11の前進・
後退移動と、これに連動したプランジャ機構14の選択
的な駆動によるプッシャ13の商品コラム2内への突出
制御によれば、プッシャ13が突出した商品コラム2か
らだけ、選択的に商品Sを払い出すことができる。従っ
て商品選択ボタンの操作に応じて該当する商品コラム2
のプランジャ機構14を選択的に通電駆動すると言う、
簡単な制御により、指定商品の選択払い出しが可能とな
る。
【0039】特に上述した構成によれば、単一の駆動機
構12により商品搬出台11を一括して前後方向に移動
駆動するだけで良いので、駆動機構12の大幅な簡素化
を図り得る。特に商品払出機構3を構成する上で、その
駆動機構12として1つのモータ27を組み込むだけで
良いので、その製造コストを大幅に低減することができ
る。ちなみにこの場合、モータ27として大きなトルク
を有する大型のものを必要とするが、モータを内蔵した
商品払出機構を個々の商品コラムに組み込んでいた従来
の自動販売機に比較して、必要なモータ数を大幅に削減
することができるので、モータが製品コスト上大きなウ
ェイトを占める自動販売機において製品コスト低減に寄
与する効果が多大である。また駆動機構12自体が単純
な構成なので、メインテナンス性にも優れている等の効
果が奏せられる。
【0040】また前述した構成の商品払出機構3によれ
ば、前進移動して商品コラム2の前方に位置付けられる
商品搬出台11上に、商品コラム2内から押し出した商
品Sを一旦載置し、その上で商品搬出台11を後退させ
て該商品搬出台11上の商品Sを商品通路内に落とし込
むので、商品コラム2からの商品Sの押出し姿勢を格別
に規制しなくても、商品通路内に落とし込む商品Sの払
い出し姿勢を安定化することができる。
【0041】即ち、仮に商品コラム2から押し出した商
品Sがその幅方向に傾きを生じていとしても、商品搬出
台11上に払い出された商品Sは、商品搬出台11の後
退に伴う商品支持台4の前端部、或いは商品コラム2内
に残されている次商品の前端との当接により後退移動阻
止されて、その姿勢が一定方向に揃えられる。このよう
にして商品搬出台11上における商品Sの載置姿勢が一
定方向に整えられた状態で、商品搬出台11が商品コラ
ム2の下方に引き込まれるので、商品Sはほぼ一定の姿
勢で商品通路内に落下することになる。従ってプッシャ
13により商品コラム2から商品Sを押し出す際の姿勢
が多少乱れても(傾きが生じても)、その姿勢の乱れを
正した上で商品通路内に商品Sを落とし込むことができ
るので、簡易にして効果的に商品払い出し姿勢の安定化
を図ることができる。
【0042】この際の商品Sの落下姿勢は、商品サイズ
等の違いによって多少変化する。しかし上述したように
商品コラム2から押し出した商品Sを一旦商品搬出台1
1上に載置し、この商品搬出台11上の1個の商品Sの
姿勢を、該商品搬出台11の後退移動により一方向に揃
えた状態で、商品搬出台11の引き込みにより商品通路
内に落とし込むので、商品サイズ等の違いに拘わらず、
その落下姿勢を予測することが容易である。従って、商
品通路の設計も容易になる等の効果が奏せられる。
【0043】ちなみに従来一般的な自動販売機にあって
は、商品コラム2毎に組み込まれた商品払出機構により
商品Sを直接的に商品通路内に払い出す如く構成されて
いるので、商品サイズの違いや、商品コラム内に残され
ている商品から受ける荷重の違いによって商品の払い出
し姿勢(払い出し時の前傾姿勢)が変化し易い。この
為、商品サイズが同じであると雖もその商品の払い出し
姿勢を予測し難かった。これ故、商品コラムの商品払い
出し口や商品通路等に種々の姿勢矯正(規制)機構を組
み込む必要があり、その構成が大掛かりなものとなっ
た。
【0044】この点、上記構成の商品払出機構3によれ
ば、上述したように商品コラム2から押し出して商品搬
出台11上に載置した1個の商品Sを商品通路内に落と
し込むだけなので、その商品Sの商品通路内への落とし
込み姿勢が商品コラム2に残された商品の影響を受ける
ことがない。従って各種サイズの商品Sの払い出し姿勢
を精度良く予測することができ、商品通路等を簡易に構
成することができる等の利点がある。
【0045】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば横並びの列をなす商品コラム2
の数や商品コラム列の構成段数は、仕様に応じて定めれ
ば良いものである。また実施形態では、1つのモータ2
7を用いて2段の商品払い出し機構3を一括して駆動す
るようにしたが、各段の商品払出機構3毎にその駆動機
構12を組み込むようにしても良い。つまりプーリ2
6,28とベルト29を用いて1つのモータ27からの
回転力を伝達することなく、商品搬出台11を前後方向
に移動駆動するモータを、個々のギヤ25に組み込むよ
うにしても良い。また複数段の商品払出機構3とモータ
27とを連結するに際して、ギヤ機構や回転シャフト等
を用いることも勿論可能である。
【0046】また商品搬出台11の駆動機構12とし
て、前述したラック24とギヤ25とに代えて、ベルト
やチェーンを用いた進退移動機構や、カムを用いた移動
機構を採用することも勿論可能である。またここではた
ばこの自動販売機を例に説明したが、パッケージ化され
た種々の製品の自動販売機にも同様に適用することがで
きる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数列の商品コラムの底部に設けられた商品支持台の下方
に位置付けて、商品コラム列の全幅に相当する横幅を有
する商品搬出台を該商品コラムの前面に突出可能に前後
移動自在に設けると共に、上記商品搬出台に、プランジ
ャ機構により駆動されて前記商品支持台の中央開口部を
介して該商品支持台上に選択的に突出する複数のプッシ
ャを設けているので、商品の払い出し時にプランジャ機
構を選択的に駆動して商品コラム内にプッシャを突出さ
せた状態で商品搬出台を前後方向に移動させることだけ
で、簡易に商品の選択的な払い出しを行い得る。しかも
商品払出機構自体の構成の簡素化と、低コスト化を図る
ことができる。
【0048】特に請求項2に記載するように、前記商品
搬出台を商品コラムの前面に移動させたとき、プッシャ
によって商品コラムから押し出された商品をその上面に
載置し、その後、商品搬出台が後進駆動されて前記商品
コラムの下方位置に戻る際、その上面に載置した商品の
後面を、前記商品コラム内の次商品の前面または前記商
品支持台の前端に当接させてその後退を阻止して、上記
商品を商品払出通路に落とし込むようにしているので、
商品の払い出し姿勢を簡易にして効果的に安定化させる
ことでができ、商品通路の設計の容易化を図り得る等の
効果が奏せられる。
【0049】更には請求項3に記載するように、多段に
設けられた商品コラム列にそれぞれ組み込まれた商品搬
出台を、単一の駆動機構により一括して前後に往復駆動
するので、その駆動機構の大幅な簡素化と製品コストの
低減を図り得る等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るたばこの自動販売機
の内部構造を示す概略構成図。
【図2】図1に示す自動販売機における商品払出機構の
主要部を拡大して示す斜視図。
【図3】図1に示す自動販売機における商品払出機構の
主要部を示す部分正面図。
【図4】図1に示す自動販売機の商品払出機構による商
品払い出しのメカニズムを分解して示す図。
【符号の説明】
1 自動販売機の本体部 2 商品コラム 3 商品払出機構 4 商品支持台 5 商品仕切板 6 商品高さ調整部材 7 商品案内部材 8 売切検出スイッチ 11 商品搬出台 12 駆動機構 13 プッシャ 14 プランジャ機構 15 開口部 21 ローラ 22 支持アーム 23 ガイドレール 24 ラック 25 ギヤ 26 プーリ 27 モータ 28 プーリ 29 ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を積層して収納し、最下位置の商品
    から順にその前面に払い出す複数列の商品コラムを備え
    た自動販売機であって、 前記各商品コラムの底部に設けられ、商品の払い出し方
    向に沿って最下位置の商品の下面両側を支持し得る範囲
    で中央部が開口された商品支持台と、 前記商品コラム列の全幅に相当する横幅を有し、上記商
    品支持台の下方に位置付けられて前記商品コラムの前面
    に突出可能に前後移動自在に設けられた商品搬出台と、 前記商品コラムからの商品払い出し時に前記商品搬出台
    を前後に往復移動させる駆動機構と、 前記各商品コラムに対応して前記商品搬出台に上下動自
    在に組み込まれ、前記商品支持台の中央開口部を介して
    該商品支持台上の商品の後面に当接する位置に突出可能
    に設けられた複数のプッシャと、 商品払い出し時に選択的に駆動されて、前記商品支持台
    の上面に前記各プッシャをそれぞれ突出させる複数のプ
    ランジャ機構とを具備したことを特徴とする自動販売
    機。
  2. 【請求項2】 前記商品搬出台は、前進駆動されて前記
    商品コラムの前面に移動したとき、前記商品支持台の上
    面に突出したプッシャによって前記商品コラムから押し
    出された商品をその上面に載置するものであって、 上記前進位置から後進駆動されて前記商品コラムの下方
    位置に戻る際、その上面に載置した商品の後面を、前記
    商品コラム内の次商品の前面または前記商品支持台の前
    端に当接させてその後退を阻止して、上記商品を商品払
    出通路に落とし込むことを特徴とする請求項1に記載の
    自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記複数列の商品コラムは、多段に設け
    られるものであって、各段の商品コラム列にそれぞれ組
    み込まれた前記商品搬出台は、単一の駆動機構により一
    括して前後に往復駆動されることを特徴とする請求項1
    に記載の自動販売機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101335482B1 (ko) * 2012-11-27 2013-12-02 이정석 자판기용 구동부 어셈블리

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