JPH10334335A - 自動販売機のベンドラック - Google Patents

自動販売機のベンドラック

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JPH10334335A
JPH10334335A JP14741997A JP14741997A JPH10334335A JP H10334335 A JPH10334335 A JP H10334335A JP 14741997 A JP14741997 A JP 14741997A JP 14741997 A JP14741997 A JP 14741997A JP H10334335 A JPH10334335 A JP H10334335A
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JP
Japan
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rack
product
belt
conveyor belt
cup
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Withdrawn
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JP14741997A
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English (en)
Inventor
Toshimi Tanaka
敏美 田中
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カップ系商品を円滑に搬出できるよう改良し、
併せてカップ系以外の各種商品にも対応できるようにし
た汎用性の高いベンドラックを提供する。 【解決手段】ラックケース10と、ラックケースの長手
方向に沿ってその底面に敷設したプッシャ12付きの搬
送ベルト11と、該搬送ベルトを商品搬出方向に付勢す
るベルト駆動ばね13と、販売時に搬送ベルトを制止す
るベルトストッパ20と、販売時にゲート扉板17を開
いて最前列に並ぶ商品をゲート底板18に載せてラック
ケースから前方に引出して落下搬出するするベンド機構
14とでベンドラックを構成し、ここで搬送ベルト11
の上面側には長手方向に沿って定ピッチ置きにカップ系
商品の底部が嵌まり込むカップ穴11cを開口し、各カ
ップ穴に1個ずつ装填した商品を搬送ベルトで引き摺り
ながら前方に搬送するようにして、カップ系商品同士の
押し合いによる収納姿勢の崩れを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前後一列に並べ
てラック内に収納した商品を、販売指令に基づき最前列
の商品から順に前方に搬出し、エレベータ機構を経由し
て商品取出口に送出するようにした、特にカップ商品販
売用として好適な自動販売機に適用するベンドラックの
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】頭記の自動販売機として、キャビネット
の庫内に、各コラムごとに商品を前後一列に並べて収納
するベンドラックを上下段,左右列に並べて水平姿勢に
収設し、販売指令に基づき指定のラックから搬出した商
品をその前方に配したエレベータ機構の搬送棚に移載
し、エレベータ機構を下降して商品を商品取出口に送出
するようにしたものが公知である。また、最近になり、
機内のラックに収納した商品の銘柄,および商品搬出動
作が機外前方から見えるように、外扉,内扉を透視扉で
構成した構成の自動販売機が製品化され、市場一部に展
開している。
【0003】また、かかる自動販売機に搭載するベンド
ラックとして、トラフ形(樋形)の引出し式ラックケー
スに対し、その底面側に起立姿勢に配置したプッシャを
渦巻ばねを用いて商品搬出方向に付勢するするようにす
るとともに、ラックケースの搬出端部(前端)には、収
納商品を最前列から1個ずつ切り出すベンド機構とし
て、ラックケースの前面に配した開閉ゲート板(第1の
商品受け板)と、ラックケースの底面より出没する揺動
式のゲート底板(第2の商品受け板)を備え、販売指令
に基づくモータ駆動により前記ベンド機構を操作して最
前列に並ぶ商品を前方に搬出するようにした構成のもの
が、例えば特開平9−62923号公報で公知である。
【0004】前記構成のベンドラックを装備した自動販
売機では、販売待機時には開閉ゲート板(第1の商品受
け板)が閉じており、前後一列に並ぶ収納商品が渦巻ば
ねで付勢されたプッシャにより背後から前方の開閉ゲー
ト板に押しつけられ、かつ最前列に並ぶ商品が傾動カム
板(第2の商品受け板)の上に載った状態で待機してい
る。ここで、販売指令が与えられると、モータ駆動によ
り最前列の商品を受け止めていたゲート板が通路前面か
ら側方に後退するとともに、最前列の商品を載せていた
傾動式のゲート底板が前傾姿勢に揺動して通路内に突き
出す。これにより2番目以降の商品はゲート底板に阻止
されて収納位置に止まるとともに、最前列の商品はゲー
ト底板により後端が持ち上げられ、前傾姿勢に傾きなが
らゲート底板の傾斜面を滑り落ちて前方に搬出し、その
下方に待機位置しているエレベータ機構の搬送棚上に落
下して移載される。その後にエレベータ機構が下降し、
その最下地点で商品を商品取出口に放出する。また、商
品搬出後は開しゲート板が閉じてゲート底板が水平姿勢
に復帰する。これにより、2番目以降の商品の拘束が解
けるとともに、背後からプッシャに押されて1ピッチ分
だけ前進して販売待機の状態に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記構成の
プッシャ式ベンドラックでは販売動作面で次記のような
解決すべき問題点がある。すなわち、箱形の紙パック商
品では問題となることがないが、容器の形状が逆円錐台
形であるカップ系の商品をラックケース内に前後一列に
収納して販売する場合に、プッシャを介して駆動ばねの
ばね力により商品列を背後から押圧すると、逆円錐状の
テーパ面を呈するカップ商品の側面同士が押し合うよう
になり、その結果として商品の収納姿勢に乱れが生じ、
状況によっては商品が上方に押し上げられてラックケー
スから脱落したり,転倒して販売動作が正常に行えなく
なることがある。
【0006】また、上記のような脱落,転倒が生じない
までも、容器の断面が円形なカップ商品がラックケース
内を押し合いながら前進移動する過程でその向きがずれ
るようになる。このために、先記した庫内透視形の自動
販売機では、商品補充時に銘柄が正面を向くように装填
した商品が側面を向くようになって前方から商品の銘柄
が目視判別できなくなるおそれがある。
【0007】この発明は上記の点に鑑みなされたもので
あり、その目的は前記課題を解決してカップ系商品を販
売トラブルなしに円滑に搬出できるよう改良し、併せて
カップ系以外の各種商品にも対応できるようにした汎用
性の高い自動販売機のベンドラックを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、キャ
ビネットの庫内に引出し可能に収設したトラフ形ラック
ケースと、該ラックケースの長手方向に沿ってその底面
に敷設した搬送ベルトと、該搬送ベルトを商品搬出方向
に付勢するベルト駆動ばねと、販売時に搬送ベルトを制
止するベルトストッパと、販売時に前端のゲート扉板を
開いて最前列に並ぶ商品をラックケースから前方に搬出
するするベンド機構とでベンドラックを構成し、前後一
列に並べてラック内に収納したカップ系商品を、販売指
令に基づき最前列の商品から順に前方に搬出し、エレベ
ータ機構を経由して商品取出口に送出するようにしたも
のにおいて、 (1) 前記の搬送ベルトを前後一対のプーリ間に張架した
エンドレスのベルトとして、その上面側には長手方向に
沿って定ピッチ置きにカップ系商品の底部が嵌まり込む
カップ穴を開口し、各カップ穴に1個ずつ装填した商品
を販売動作に連係して搬送ベルトで引き摺りながら前方
にピッチ搬送するようにするものとし(請求項1)、具
体的には搬送ベルトの前端側プーリを商品の摺動面とな
るラックケースの底面下に没入して配備し、かつプーリ
間に張架した搬送ベルトの上面側をラックケースの底面
から浮かして左右両サイドのガイドレール上に敷設する
(請求項2)。
【0009】上記の構成によれば、前後一列に並べてラ
ックケース内に収納したカップ系商品は、商品の間が個
々に切り離されて互いに押し合うことなしに、駆動ばね
力を受けた搬送ベルトに引き摺られる形で前方にピッチ
搬送され、最前列に並ぶ商品のみが搬送ベルトのカップ
穴から抜け出だした後、次の販売時にベンド機構の動作
でラックケースから搬出される。したがって、カップ系
の商品同士が押し合ってその収納姿勢の崩れ,およびこ
れに起因する販売トラブルを付勢で円滑に搬出できる。
【0010】(2) また、前記の搬送ベルトに対して、該
ベルト上の後部に衝立状に起立したプッシャを結合し、
搬送ベルトの上面に載せて前後一列に収納した非カップ
系の商品(例えば紙パック商品)をプッシャにより商品
搬出方向に押し出すようにし、同じベンドラックを使っ
てカップ系商品以外の各種商品の販売にも対応できるよ
うにする(請求項3)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示実施例に基づいて詳細に説明する。 〔自動販売機の全体構成〕まず、自動販売機の全体構成
を図8(a) 〜(c) に示す。図において、1は自動販売機
のキャビネット(断熱筐体)、2はアクリル樹脂などの
透明扉板をはめ込んだ透視扉としてなる外扉、2aは外
扉2の前面下部に備えた商品取出口、2bはコインメッ
ク,商品選択ボタンなどを配した操作パネル、3は扉板
を透明な二重ガラスで構成した断熱内扉、4は各コラム
ごとに商品5を前後一列に並べて起立姿勢に収納し、キ
ャビネット1の庫内に上下段,左右列に並べて水平姿勢
に配備した引出し式のベンドラック、6はベンドラック
4の前方に配したエレベータ機構(例えばX−Y搬送機
構)、7は商品取出口2aに通じる扉付きの商品搬出
口、8はキャビネット1の庫内底部に配した庫内保冷用
の冷却器(冷凍機のエバポレータ)、9は冷凍機のコン
デンシングユニットである。
【0012】かかる構成で、販売指令が与えられると、
まず、エレベータ機構6が指定されたベンドラック4の
下方位置にアクセスし、ベンドラック4から前方に搬出
した商品5をエレベータ機構6に移載した後にエレベー
タ機構を下降し、最下位位置でエレベータ機構から放出
した商品5を搬出口7を通じて商品取出口2aに送出す
る。
【0013】〔ベンドラックの全体構造〕次に、前記し
たベンドラックの1基分の全体構造を図1ないし図3で
説明する。すなわち、図示実施例のベンドラック4は、
左右二列の商品収納コラムを画成した2連形のラックケ
ース10と、各コラムごとにその長手方向に沿ってラッ
クケース10の底面側に敷設して前後のプーリ11a,
11b間に架け渡したエンドレスの搬送ベルト11と、
搬送ベルト11の上面側後部に結合した衝立状のプッシ
ャ12と、搬送ベルト11の下面に一端を結合してラッ
クケース1との間に張架した引っ張りコイルばねとして
なるベルト駆動ばね13と、販売時にラックケース1か
ら最前列に並ぶ商品5を切り出して前方に搬出するベン
ド機構14(ベンド機構の詳細構造については後述す
る)を主要部品とし、さらにラックケース10の後端に
はラチェト式のベルト鎖錠機構15を備えた構成にな
る。
【0014】また、ラックケース10は樹脂成形品で作
られたもので、左右列のコラムを仕切るように中央には
中空の仕切壁10aを有し、ラックケースの下面側には
搬送ベルト11,ベルト駆動ばね13を収容する室が画
成されている。 〔搬送ベルト,およびベルト駆動ばね〕前記の搬送ベル
ト11の上面側には、その長手方向に沿って商品(カッ
プ系商品)5の底部を嵌合するカップ穴11cが定ピッ
チ置きに開口しており、さらに図3で示すように後部側
にはピン穴11dを定ピッチ間隔に穿孔し、後部側のプ
ーリ11bの周面に植設したピン11eに嵌め合わせて
タイミングベルトとなしている。また、搬送ベルト11
を架け渡す前部のプーリ11aは商品5の摺動面となる
ラックケース10の底面から引っ込んで配置されてお
り、さらに図4で示すように各コラムごとにその長手方
向に沿って左右両サイドには底面より一段高いガイドレ
ール10bを形成し、搬送ベルト11はラックケース1
0の底面から浮かして前記ガイドレール10bの上面を
摺動するように敷設されている。
【0015】また、搬送ベルト11を商品搬出方向に駆
動するベルト駆動ばね13は長尺な引っ張りコイルばね
であり、図3で示すようにばねの中間部分をラックケー
ス1の後部に設けたローラ16に架け渡してヘアピン状
に張架している。このように、ベルト駆動ばねとして長
尺な引っ張りコイルばねを採用することにより、従来の
渦巻きばねに比べてばねの疲れ寿命が伸び、長期間安定
した商品搬出動作を確保できる。
【0016】〔ベンド機構〕次に、ベンドラック4に組
み込んだ前記ベンド機構14の詳細な構造を説明する。
すなわち、ベンド機構14は、左右列の各コラムごとに
ラックケース10の前端に配して前記の中央仕切り壁1
0aに軸支した片開きのドアー式ゲート扉板17と、ゲ
ート扉板17の下縁に軸支連結して吊り下げ支持した揺
動式のゲート底板18と、前記した左右のゲート扉板1
7にまたがってその前方に配した半月状の制御カム19
と、販売動作時に前記搬送ベルト11をプーリ11aと
の間に挟んでその位置から動かないように拘束するベル
トストッパ20を主要部品とした組立体で構成してい
る。なお、ゲート扉17は透明樹脂製とし、ラックケー
ス内に収納した商品5の銘柄を表示したラベルが前方の
透視外扉,断熱内扉を通して目視できるようにしてい
る。
【0017】ここで、前記したゲート扉板17は開放ば
ね(支軸に掛け渡した捩じりコラムばね)17aで開く
方向に付勢されている。一方、ゲート底板18は復帰ば
ね(捩じりコイルばね)18aによりゲート扉板17の
背後に向けて水平姿勢に張り出すように引き上げ付勢さ
れており、ゲート扉板17が閉じた状態ではゲート底板
18が水平姿勢でラックケース10の前端底部に商品搬
送面よりも一段低い位置に納まるように押し込まれ、ゲ
ート扉板17の開放動作に従動してラックケース10の
前方に回動して引き出されるようにしている。なお、こ
の引出し動作で最前列に並ぶ商品5をゲート底板18が
下方より掬い上げてラック前方に引き出すように、ゲー
ト底板18の裏面側には突起カム18b(図5,図6参
照)が膨出形成され、またラックケース10の段付き底
面にはゲート底板18を挿入した状態で前記突起カム1
8bが没入する溝10c(図5(b) 参照)が形成されて
いる。
【0018】また、図2で示すように、前記の制御カム
19はラックケース10の中央仕切壁10aの中を通し
た駆動軸19aの前端に連結されており、該駆動軸19
aがキャビネット1の背面壁に固定した駆動モータ21
と着脱可能に差し込み連結されている。さらに、この駆
動軸19aの軸上には側面にカム部22aを備えた傘歯
車22を配し、該傘歯車22のカム部22aで前記した
ベルトストッパ20を拘束位置に駆動するようにしてい
る。なお、図示されてないが、前記傘歯車22で別な商
品ストッパ(販売動作時に2番目の商品を収納位置に拘
束する)を駆動するようにしている。
【0019】〔ベルト鎖錠機構〕次に、ラックケース1
0の後端に設けたラチェット式のベルト鎖錠機構15の
構造を図7(a) 〜(c) で説明する。すなわち、ベルト鎖
錠機構15は、搬送ベルト11の後端側プーリ11bに
連結した爪車15aと、該爪車15aに対向してラック
ケース10の後部に揺動自在に吊り下げ支持した鉤形の
歯止めレバー15bとからなる。ここで、歯止めレバー
15bは、自重でその先端爪部が爪車15aに掛かり合
うように偏芯軸支されており、かつ歯止めレバー15b
の後部から下方に延びたレバー延長部15cがラックケ
ース10の角穴10dを通じて後方へ出没するようにし
ている。
【0020】上記の構成で、ラックケース10を図1で
示す格納位置にセットした状態では、図7(c) で示すよ
うにレバー延長部15cの先端がキャビネット1の後壁
に突き当たり、これにより歯止めレバー15bが時計方
向に揺動して爪車15aから離脱し、搬送ベルト11の
歯止めを解除する。これに対して、商品を補充するため
に、ラックケース10をキャビネット1の庫内から前方
に引き出すと、図7(b) で示すように歯止めレバー15
bが支軸を支点に自重で反時計方向に揺動し、その先端
爪部が爪車15bに係合して搬送ベルト11を歯止めす
る。したがって、この状態で図1に示したプッシャ12
に手を掛けてラックケース10の後端まで引き戻し(搬
送ベルト11の動きに従動して爪車15aが時計方向に
回転する)て手を離すと、搬送ベルト11がその位置に
歯止めされることになる。そして、この状態でラックケ
ース10のコラム内に商品5を装填した上で、ラックケ
ース10を庫内の格納位置にリセットすると、再び図7
(c) の状態になって搬送ベルト11の鎖錠が自動的に解
除される。
【0021】上記の動作から判るように、ラックケース
10を庫外に引出して商品を補充する際には、プッシャ
12をラックケース10の後端位置まで引き戻すだけ
で、搬送ベルト11がその位置に鎖錠されるので、コラ
ム内への商品の装填が楽に行える。また、商品装填後に
ラックケース10を庫内の格納位置にリセットすると、
搬送ベルト11の鎖錠が自動的に解けてベルト駆動ばね
13が有効に機能するようになる。
【0022】〔商品搬出動作〕次に、前記したベンドラ
ック4の商品搬出動作について説明する。カップ系商品
を販売する場合には、プッシャ12を後方一杯に引いた
状態で、図示のように搬送ベルト11の上面に開口した
カップ穴へ商品5を1個ずつ嵌め込んで起立姿勢に収納
する。そして、ラックケース10をキャビネット1の庫
内に格納セットすると、ベルト鎖錠機構15が釈放動作
し、搬送ベルト11がベルト駆動ばね13に引っ張られ
て前方に付勢される。一方、図1,図5(a) で示す販売
待機状態では、ゲート扉板17が制御カム19を介して
閉位置に拘束保持され、ゲート底板18は水平姿勢でラ
ックケース10の前端底部に差し込まれている。これに
より、前後列に並ぶ商品5は搬送ベルト11に引き摺ら
れてラックケース10の底面上をスライドしながら前進
移動し、最前列に並ぶ商品が搬送ベルト11のカップ穴
11cから抜け出してゲート扉板17に押しつけられる
とともに、この位置でゲート底板18の上に載った状態
となる。
【0023】ここで、販売指令が与えられると、図6
(a),(b) で表すようにエレベータ機構6の棚板6aが指
定のベンドラック4の前方下部にアクセス移動するとと
もに、この販売信号を受けて指定のベンドラック4に対
応する駆動モータ21が始動し、駆動軸19aを介して
半月状の制御カム19を図5(a) の位置から90°回転
する。なお、制御カム19の回転方向は商品を搬出する
コラムにより異なり、図5(a),(b) で右のコラムから商
品5を搬出する場合には制御カム19が反時計方向に9
0°回転する。同時に傘歯車22のカム部22aに従動
してベルトストッパ20が動作位置に揺動し、搬送ベル
ト11をプーリ11aとの間に挟み込んでその位置に固
定する。
【0024】また、前記のように制御カム19が90°
回転してゲート扉板17の前面から側方に後退すると、
図5(b) で示すようにゲート扉17は開放ばね17aの
付勢を受けて前方に開くとともに、この動きに従動して
ゲート底板18がラックケース10から前方に引き出さ
れ、かつこの引出し動作の途上でゲート底板18の裏面
側に形成した突起カム18bでゲート底板が上向きにせ
り上がって最前列の商品を載せたまま前方に引出し移動
する。そして、ゲート扉板17が90°開いてゲート底
板18がラックケース10の先端から外れると、図6
(b)で表すように、商品5の自重でゲート底板18が水
平から垂下姿勢に回転し、支えを失った商品5は起立姿
勢を保ったまま下方に落下してエレベータ機構6の棚板
6aに着地,移載される。その後の動きは図8で説明し
たように、エレベータ機構6が下降移動し、その最下位
地点で商品5を商品取出口2aに放出する。
【0025】前記の搬出動作により、販売動作時にラッ
クケースから搬出した商品をエレベータ機構に移載する
過程で、商品が前方に倒れ込むのを巧みに防ぎ、ラック
収納時と同じ起立姿勢を保ったままエレベータ機構に受
け渡すことができる。したがって、エレベータ機構に移
載した商品を商品取出口に向けて機内搬送する経路途上
での商品の倒れ込みによる搬送トラブルを未然に回避し
て商品を円滑に機内搬送できるとともに、特に外扉,断
熱内扉を透視扉で構成した庫内透視形の自動販売機で
は、機内搬送途上で商品が倒れ込むことがないので客に
対して信頼感を与える。
【0026】一方、最前列に並ぶ商品5が搬出される
と、ゲート底板18は復帰ばね18aのばね力で水平姿
勢に自己復帰する。また、駆動モータ22が逆転して半
月状の制御カム19がゲート扉板17を強制的に閉じ、
この動きに従動してゲート底板18がラックケース10
の底板を上をスライドしながらケース内に押し込まれて
当初の位置に戻る。同時に駆動軸19aの回転に連動し
てベルトストッパ20が後退して搬送ベルト11の拘束
を解く。これにより、ベルト駆動ばね13のばね力で搬
送ベルト11が前方に移動するとともに、ベルトのカッ
プ穴11cに嵌合している2番目以降の商品5も前方に
1ピッチ分だけ移動して販売待機状態に戻る。
【0027】また、商品の販売が進んでラックケース1
0が空になれば、ラックケース10をキャビネット1か
ら機外に引出し、プッシャ12を後端位置まで引き戻し
て補充商品を装填する。この場合にラックケースの後端
部に組み込んだ先記のベルト鎖錠機構15が作動して搬
送ベルト11,プッシャ12を後退位置に鎖錠するの
で、商品の装填作業が楽に行える。また、商品補充後に
ラックケース10をキャビネット庫内にリセットする
と、図7で説明したようにベルト鎖錠機構15が自動的
に釈放されて販売待機の状態になる。
【0028】また、販売商品をカップ系商品から例えば
箱形の紙パック商品に変更する場合には、プッシャ12
を後端一杯に引いた状態で紙パック商品を搬送ベルト1
1の上に載せて前後一列に収納する。これにより、販売
時には収納商品が背後からプッシャ12に押されて前方
に移動し、最前列に並ぶ商品が前記と同様にベンド機構
14の動作により前方に引き出されて搬出する。なお、
紙パック商品のように前後に並ぶ商品同士が湿気などの
濡れで結着するおそれのある場合には、販売動作時に最
前列の商品と2番目の商品とを強制的に切り離すよう
に、2番目の商品を収納位置に拘束する商品ストッパを
設け、この商品ストッパを先記した傘歯車22(図2参
照)に結合した従動歯車で駆動するようにする。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ラックケース内に敷設した搬送ベルトに対し、その長手
方向に沿い定ピッチ置きにカップ穴を開口してカップ系
商品を1個ずつ装填し、ベルト駆動ばねのばね力で搬出
端に向けて搬送するようにしたので、従来のプッシャ方
式のようにラックケース内に収納したた商品同士が押し
合ってその収納姿勢が乱れるおそれがなく、これにより
カップ系商品を搬出トラブルなしに正常に販売できる。
【0030】また、請求項3によれば、前記のカップ穴
付き搬送ベルトに対して、該ベルト上の後部に衝立状に
起立したプッシャを併設し、搬送ベルトの上面に載せて
前後一列に収納した紙パック商品などをプッシャにより
商品搬出方向に押し出すようにしたことにより、同じベ
ンドラックを使ってカップ系商品以外の箱形商品の販売
にも対応できる汎用性の高いベンドラックが提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例によるベンドラックの全体構
成を示す側視断面図
【図2】図1と異なる位置で断面したベンドラックの断
面図
【図3】図1に示したベンドラックの平面図
【図4】図1におけるラックケース中央部の縦断正面図
【図5】図1におけるベンド機構の主要部構造の斜視図
であり、(a),(b) はそれぞれ販売待機,販売動作状態を
表す図
【図6】図5の商品搬出動作の説明図であり、(a),(b)
はそれぞれ側方,および正面から見た状態を表す図
【図7】図1におけるラチェト式ベルト鎖錠機構の構
成,動作の説明図であり、(a) は構成斜視図、(b) は鎖
錠状態を表す図、(c) は釈放状態を表す図
【図8】この発明のベンドラックを搭載した庫内透視形
自動販売機の構成図であり、(a) はベンドラックの配列
を示すキャビネットの正面図、(b) は縦断側面図、(c)
は外扉の正面図
【符号の説明】
1 キャビネット 2 外扉 2a 商品取出口 3 断熱内扉 4 ベンドラック 5 商品 6 エレベータ機構 10 ラックケース 10b ガイドレール 11 搬送ベルト 11a 前部プーリ 11b 後部プーリ 11c カップ穴 12 プッシャ 13 ベルト駆動ばね 14 ベンド機構 15 ラチェト式ベルト鎖錠機構 17 ゲート扉板 18 ゲート底板 19 制御カム 20 ベルトストッパ 21 ベンド機構の駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後一列に並べてラック内に収納したカッ
    プ系商品を、販売指令に基づき最前列の商品から順に前
    方に搬出し、エレベータ機構を経由して商品取出口に送
    出するようにした自動販売機のベンドラックであって、
    キャビネットの庫内に引出し可能に収設したトラフ形ラ
    ックケースと、該ラックケースの長手方向に沿ってその
    底面に敷設した搬送ベルトと、該搬送ベルトを商品搬出
    方向に付勢するベルト駆動ばねと、販売時に搬送ベルト
    を制止するベルトストッパと、販売時に前端のゲート扉
    板を開いて最前列に並ぶ商品をラックケースから前方に
    搬出するベンド機構とでベンドラックを構成し、ここで
    前記搬送ベルトは前後一対のプーリ間に張架したエンド
    レスのベルトであり、かつその上面側には長手方向に沿
    って定ピッチ置きにカップ系商品の底部が嵌まり込むカ
    ップ穴を開口したことを特徴とする自動販売機のベンド
    ラック。
  2. 【請求項2】請求項1記載のベンドラックにおいて、搬
    送ベルトの前端側プーリを商品の摺動面となるラックケ
    ースの底面下に没入して配備し、かつプーリ間に張架し
    た搬送ベルトの上面側をラックケースの底面から浮かし
    て左右両サイドのガイドレール上に敷設したことを特徴
    とする自動販売機のベンドラック。
  3. 【請求項3】請求項1記載のベンドラックにおいて、搬
    送ベルト上の後部に衝立状に起立したプッシャを結合
    し、搬送ベルトの上面に載せて前後一列に収納した非カ
    ップ系の商品をプッシャにより商品搬出方向に押し出す
    ようにしたことを特徴とする自動販売機のベンドラッ
    ク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003109104A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Fuji Electric Co Ltd 自動販売機の商品ラック
KR100811083B1 (ko) 2007-12-07 2008-03-06 (주)앤앤아이테크 자동판매기의 상품 적재장치 및 이를 이용한 자동판매기
WO2023026569A1 (ja) * 2021-08-26 2023-03-02 TechMagic株式会社 食材供給装置

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