JP2001283312A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

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JP2001283312A
JP2001283312A JP2000096877A JP2000096877A JP2001283312A JP 2001283312 A JP2001283312 A JP 2001283312A JP 2000096877 A JP2000096877 A JP 2000096877A JP 2000096877 A JP2000096877 A JP 2000096877A JP 2001283312 A JP2001283312 A JP 2001283312A
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JP
Japan
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product
chute
commodity
pressing rod
vending machine
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Application number
JP2000096877A
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English (en)
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Yoshio Yasaka
義男 矢坂
Shuichi Yajima
秀一 矢嶋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F11/00Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles
    • G07F11/02Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles from non-movable magazines
    • G07F11/04Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles from non-movable magazines in which magazines the articles are stored one vertically above the other
    • G07F11/14Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles from non-movable magazines in which magazines the articles are stored one vertically above the other with means for raising the stack of articles to permit delivery of the topmost
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 商品収納庫から払い出され落下した商品を、
比較的高い位置に設けられた商品取出口に、迅速かつ確
実に搬出することができる自動販売機の商品搬出装置を
提供する。 【解決手段】商品収納庫の下方に設けられ、前上がりに
傾斜したシュート24と、シュート24の左右両端部に
それぞれ設けられるとともに、シュート24の前端およ
び後端付近にそれぞれ回転自在に設けられた前スプロケ
ット34および後スプロケット35ならびにこれらに巻
き掛けられたチェーン36をそれぞれ有する左右1対の
駆動機構25と、前スプロケット34および後スプロケ
ット35の少なくとも一方を、回転駆動する駆動モータ
26と、駆動機構25の各々のチェーン36の間に掛け
渡された状態で取り付けられるとともに、チェーン36
の回転に伴い、シュート24の上方をこれに沿って移動
しながら、シュート24上に落下した商品を後方から押
圧する商品押圧ロッド27と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、販売時に、商品収
納庫から下方に払い出された商品を、斜め上前方に搬送
することにより、比較的高い位置に設けられた商品取出
口に搬出する自動販売機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の商品搬出装置を、
例えば特願平11−66749号において既に提案して
いる。この商品搬出装置では、払い出された商品を商品
取出口に向かって搬送する搬送装置として、ベルトコン
ベヤが適用されている。このベルトコンベヤは、横倒し
状態の商品を上下方向に多数積み重ねて収納する商品収
納庫の下方に設けられており、前上がりに傾斜して延び
るフレームと、このフレームの前端部および後端部にそ
れぞれ回転自在に設けられた前後2本の回転軸に巻き掛
けられ、前上がりに傾斜したコンベヤベルトと、上記回
転軸を介して、コンベヤベルトを回転駆動させる駆動機
構などを備えている。コンベヤベルトは、商品収納庫の
横幅に応じた幅広のものが使用されており、その表面に
は、払い出された商品の搬送時に、その商品を後側から
支持するための突起が、コンベヤベルトの周方向に等間
隔で複数取り付けられている。
【0003】このようなベルトコンベヤを有する商品搬
出装置により、販売時に商品収納庫から払い出された商
品は、次のようにして商品取出口に搬出される。すなわ
ち、商品収納庫から払い出された商品は、コンベヤベル
ト上に落下した後、これに沿って後方に若干滑降し、後
側で上記突起の一つに当接して支持される。そして、そ
の商品は、コンベヤベルトの回転に伴い、突起により後
方への移動を阻止された状態で斜め上前方に搬送され、
商品取出口に搬出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような商品搬出
装置では、上記突起がいずれもコンベヤベルトの表面に
対して直角に、すなわちその表面から後上がりに傾斜し
た姿勢で突出しているので、商品が後方に滑降したとき
に突起を乗り越え易く、商品によっては、突起が、当接
した商品に押圧されることで後方に撓むことにより、商
品が突起をさらに乗り越え易くなる。このため、払い出
された商品が、本来その商品を支持すべき突起よりも後
方の突起まで滑降してしまうことがある。この場合に
は、商品収納庫の商品取出口寄りの位置から払い出され
た商品であっても、その払い出し後、搬出までに時間が
かかるとともに、フォーミングを生じるおそれがある。
また、ベルトコンベヤの前上がりの傾斜角度を大きく設
定した場合には、上記の問題がより顕著になるととも
に、商品を突起で止めた状態で適切に搬送できないこと
もあり、商品の搬出ミスを生じるおそれがある。したが
って、上記のような点において、この商品搬出装置には
改善の余地がある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、商品収納庫から下方に払い出
された商品を、比較的高い位置に設けられた商品取出口
に、迅速かつ確実に搬出することができる自動販売機の
商品搬出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
自動販売機の商品搬出装置は、販売時に、商品収納庫か
ら下方に払い出された商品を、斜め上前方に搬送し、商
品取出口に搬出する自動販売機の商品搬出装置であっ
て、商品収納庫の下方に設けられ、前上がりに傾斜した
シュートと、このシュートの左右両端部にそれぞれ設け
られるとともに、シュートの前端および後端付近にそれ
ぞれ回転自在に設けられた前スプロケットおよび後スプ
ロケット、ならびにこれらに巻き掛けられたチェーンを
それぞれ有する左右1対の駆動機構と、この1対の駆動
機構の前スプロケットおよび後スプロケットの少なくと
も一方を、販売時に回転駆動する駆動源と、1対の駆動
機構の各々のチェーンの間に掛け渡された状態で取り付
けられるとともに、販売時に、チェーンの回転に伴い、
シュートの上方をシュートに沿って移動しながら、シュ
ート上に落下した商品を後方から押圧する商品押圧ロッ
ドと、を備えていることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、販売時に、商品収納庫
から下方に払い出された商品は、シュート上に落下した
後、これに沿って斜め下後方に若干滑降し、後側で商品
押圧ロッドに当接して支持される。そして、駆動源によ
り、左右1対の駆動機構が駆動されると、これらの前ス
プロケットおよび後スプロケットに巻き掛けられたチェ
ーンが所定方向に回転するのに伴って、商品押圧ロッド
がシュートに沿って斜め上前方に移動する。これによ
り、シュート上に落下し商品押圧ロッドに支持された商
品は、商品押圧ロッドで後方から押圧されながら、シュ
ートに沿って斜め上前方に移動し、商品取出口に搬出さ
れる。上記商品押圧ロッドは、左右1対の駆動機構のチ
ェーンの間に掛け渡された状態で取り付けられているの
で、すなわち、商品押圧ロッドの両端部がそれぞれ左右
のチェーンに取り付けられているので、払い出された商
品がシュート上を後方に滑降し、商品押圧ロッドに当接
しても、その商品押圧ロッドはほとんど撓むことがない
ので、商品を確実に止めることができ、当接した位置で
適切に支持することができる。その結果、その商品を、
比較的高い位置に設けられた商品取出口に、迅速かつ確
実に搬出することができる。
【0008】この場合、シュートは、前上がりに傾斜し
たベースと、このベースの上側に配置された緩衝部材
と、この緩衝部材を介して、ベースに取り付けられたシ
ュートプレートと、を有していることが好ましい。
【0009】この構成によれば、払い出された商品が落
下して当たるシュートプレートは、上記ベースに緩衝部
材を介して取り付けられているので、商品がシュートプ
レート上に落下した時に、そのシュートプレートから受
ける衝撃を、緩衝部材によって緩和することができる。
これにより、商品の変形を防止できるとともに、その商
品が炭酸飲料である場合のフォーミングを抑制すること
ができる。
【0010】これらの場合、商品収納庫は、前後方向に
並び、それぞれ商品を収納する複数の商品通路に区画さ
れ、各商品通路は、商品を払い出すための複数の払出口
を下端に有しており、販売終了後に、商品押圧ロッド
を、シュートの上方の複数の払出口を避けた所定の停止
位置に停止させるロッド停止手段を、更に備えているこ
とが好ましい。
【0011】この構成によれば、販売終了後に、商品押
圧ロッドが、ロッド停止手段により、シュートの上方の
複数の払出口を避けた所定の停止位置に停止され、その
停止位置に待機するので、次回の販売時に払出口から払
い出された商品は、商品押圧ロッドに当たることなく、
シュート上に確実に落下する。これにより、商品押圧ロ
ッドよりも前方の商品通路から払い出され、シュート上
を滑降する商品を、その商品押圧ロッドで確実に止める
ことができる。また、例えば商品押圧ロッドが払出口の
真下に待機している場合には、その払出口から払い出さ
れた商品は、商品押圧ロッドに一旦当たった後、さらに
シュート上に落下することで、その商品が受ける衝撃の
度合いが大きいのに対し、上記のように、商品押圧ロッ
ドを払出口を避けた位置に待機させることにより、衝撃
の度合いを小さくすることができ、衝撃による不具合を
少なくすることができる。
【0012】この場合、ロッド停止手段は、商品押圧ロ
ッドが所定位置に位置したときにON/OFF切り替え
されるように構成され、そのON/OFF切り替えによ
って駆動源を停止させることにより、商品押圧ロッドを
所定の停止位置に停止させる停止制御スイッチを有して
いることが好ましい。
【0013】この構成によれば、商品押圧ロッドが所定
位置に位置したときにON/OFF切り替えされる停止
制御スイッチにより、そのON/OFF切り替えによっ
て駆動源を停止させるので、商品押圧ロッドを所定の停
止位置に容易かつ確実に停止させることができる。換言
すると、次回の販売に備えて、商品押圧ロッドを所定の
待機位置に容易かつ確実に待機させることができる。
【0014】またこれらの場合、商品押圧ロッドは、チ
ェーンの周方向に沿って互いに等間隔に配置された複数
の商品押圧ロッドで構成され、この複数の商品押圧ロッ
ドの少なくとも一つが、所定の停止位置に停止されるこ
とが好ましい。
【0015】この構成によれば、商品押圧ロッドが、複
数の商品押圧ロッドで構成されているので、単一の商品
押圧ロッドで商品を搬送し搬出する場合に比べて、商品
が払い出されてから商品取出口に搬出されるまでの搬出
時間を短縮することができる。また、複数の商品押圧ロ
ッドは、チェーンの周方向に沿って互いに等間隔に配置
されているので、チェーンを一回りさせなくても、商品
押圧ロッドの少なくとも一つを、所定の停止位置に確実
に待機させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態による商品搬出装置を組み込んだ自動販
売機の内部を示している。同図に示すように、この自動
販売機1は、メインドア2の商品取出口3が、一般的な
自動販売機に比べて比較的高い位置に設けられ、購入者
が腰をあまりかがめることなく、商品を取り出すことの
できるいわゆるバリアフリータイプのものである。自動
販売機1は、上記メインドア2と、このメインドア2に
よって前面が開閉されるボックス状の販売機本体4を備
えている。
【0017】メインドア2は、その前面に、商品を選択
するための選択ボタンや、金銭を投入するための金銭投
入口(いずれも図示せず)などを有している。また、こ
れらと同様に図示しないが、メインドア2の背面には、
後述する商品搬出装置12を含め販売機本体4内の各種
の制御を行う、マイクロコンピュータを有する制御回路
が設けられている。商品取出口3は、その前面を開閉す
る外扉5と、商品取出口3に搬出された商品Sを受け取
る商品受け6とを有している。外扉5は、上端部を中心
に回動自在になっており、常時は垂下した状態で商品取
出口3を閉鎖し、商品Sの取出時に、購入者によって外
扉5の下端部が持ち上げられることにより、商品取出口
3を開放する。一方、商品受け6の前壁は、下端部を中
心に回動自在になっており、常時は外扉5の背面側に起
立した姿勢にあるとともに搬出された商品Sを受け取
り、商品Sの取出時に、購入者によって上端部が手前に
引かれることで手前に若干傾斜し、商品Sを取り出し易
くする。
【0018】販売機本体4は、商品Sを収納する商品収
納庫11と、販売時に、商品収納庫11から下方に払い
出された商品Sを商品取出口3に搬出する商品搬出装置
12と、商品収納庫内11の商品Sを冷却・加温する冷
却・加温装置13などを、内部に有しており、前面に
は、開閉自在の断熱ドア14が設けられている。販売機
本体4内は、左右方向(図1の表裏方向)に、図示しな
い複数の断熱壁によって仕切られており、互いに対向す
る断熱壁間には、上記商品収納庫11および商品搬出装
置12がそれぞれ配置され、さらには冷却・加温装置1
3のエバポレータ13aまたはヒータ13bなどが配置
されている。
【0019】商品収納庫11は、前後左右が縦長矩形状
の金属板で筒状に形成された上下方向に延びるコラム1
5を、前後方向(図1の左右方向)に3つ連結して構成
されたものであり、各コラム15内には、仕切板16な
どによって前後に仕切られた、上下方向に延びる前後2
つの商品通路17、17が設けられている。各商品通路
17には、種々の缶飲料商品やペットボトル商品など、
同一品目の商品Sが、横倒しで上下方向に積み重ねた状
態で収納される。また、各コラム15には、販売時に最
下位の商品Sのみを下方に払い出す商品払い出し装置
(図示せず)が、商品通路17ごとにその下端部に設け
られている。各商品払い出し装置によって規制される、
商品通路17の下端部の払出口17aは、商品Sの大き
さに応じて、手動で設定変更できるようになっている。
さらに、各コラム15は、後述する商品搬出装置12の
コンベヤ装置21の傾斜に対応して、奥側のものほど、
低い位置まで下方に延びている。このように、各コラム
15から払い出された商品Sの商品搬出装置12までの
落下距離をできる限り短くすることによって、落下時に
商品Sが受ける衝撃を小さくするとともに、より多くの
商品Sを商品収納庫11に収納できるようにしている。
【0020】上記のように構成された商品収納庫11で
は、販売時に、購入者によって選択された商品を収納す
る商品通路17から、最下位の商品Sのみが払い出さ
れ、後述する商品搬出装置12のシュート24上に落下
する。なお、最前のコラム15には、その前側の商品通
路17の払出口17aを開閉する開閉板18が設けられ
ている。販売時に、その払出口17aから払い出された
商品Sは、前下がりに傾斜した状態で払出口17aを開
放した開閉板18により案内され、商品搬出装置12が
作動することなく、商品取出口3に搬出される。また、
最奥のコラム15内の後側の商品通路17から払い出さ
れた商品Sは、その商品通路17の下方であって販売機
本体4内の背面に取り付けられた、前下がりの傾斜プレ
ート4a上に落下した後、前方に滑降し、シュート24
上に受け渡される。
【0021】商品搬出装置12は、商品収納庫11の下
方に配置されており、販売時に、商品収納庫11から払
い出され落下した商品Sを受け取った後、これを斜め上
前方に搬送し、商品取出口3に搬出する。この商品搬出
装置12は、販売時に商品Sを搬送するコンベヤ装置2
1と、このコンベヤ装置21を、所定の位置(後述する
販売位置またはメンテナンス位置)に保持するサポート
22を備えている。
【0022】コンベヤ装置21は、前上がりに傾斜した
販売位置(図1および図2参照)と、全体がほぼ水平の
メンテナンス位置(図3参照)との間で、後端下部の回
動軸23を中心に回動できるようになっており、サポー
ト22によって、常時は販売位置に保持され、販売機本
体4内のメンテナンス時などにメンテナンス位置に保持
される。図2に示すように、コンベヤ装置21は、前上
がりに傾斜し、払い出された商品Sを上面で受けるシュ
ート24と、このシュート24の左右両端部にそれぞれ
配置された左右1対の駆動機構25(1つのみ図示)
と、これらの駆動機構25を駆動する駆動モータ26
(駆動源)と、両駆動機構25の後述する各々のチェー
ン36の間に取り付けられた複数の商品押圧ロッド27
と、商品押圧ロッド27によってON/OFF切り替え
されることにより、駆動モータ26の停止を制御する停
止制御スイッチ28(ロッド停止手段)などを有してお
り、上記シュート24などが所定形状の収容ケース29
内に収容されている。
【0023】シュート24は、前上がりに傾斜し、平面
形状がほぼ矩形状のベースフレーム31を有しており、
このベースフレーム31上には、複数の円錐状のコイル
ばね32(緩衝部材)を介して、平面形状が矩形状のシ
ュートプレート33が取り付けられている。したがっ
て、販売時に、商品収納庫11から払い出された商品S
は、シュートプレート33上に落下し、その落下時に、
商品Sがシュートプレート33から受ける衝撃をコイル
ばね32によって緩和することができる。これにより、
商品Sの変形を防止できるとともに、その商品Sが炭酸
飲料である場合のフォーミングを抑制することができ
る。また、ベースフレーム31およびシュートプレート
33には、上下方向に貫通する多数の貫通孔(図示せ
ず)が形成されており、冷却・加温装置13による冷気
や暖気が、それらの貫通孔を介して、商品搬出装置12
の上下で循環し、商品収納庫11内の商品Sを冷却また
は加温する。
【0024】各駆動機構25は、シュート24の前端部
に、互いに上下方向に間隔をあけて回転自在に設けられ
た2つの前スプロケット34(以下、適宜、上側の前ス
プロケットを「上スプロケット34a」、下側の前スプ
ロケットを「下スプロケット34b」という)と、シュ
ート24の後端部に回転自在に設けられた後スプロケッ
ト35と、これらの前スプロケット34および後スプロ
ケット35に巻き掛けられたチェーン36とを有してい
る。両駆動機構25の上スプロケット34a、下スプロ
ケット34bおよび後スプロケット35は、それぞれ対
応するスプロケット同士が左右方向に延びる連結軸37
a、37b、37cを介してそれぞれ連結されており、
同期して回転する。また、下スプロケット34b同士を
連結する連結軸37bの途中には、平歯車からなる駆動
ギヤ38が固定されており、この駆動ギヤ38が駆動モ
ータ26により、所定方向に回転駆動される。なお、こ
の駆動ギヤ38は、下スプロケット34bと一体に構成
されるものであってもよい。
【0025】駆動モータ26は、シュート24の下方に
配置されており、ギヤボックス39内の複数のギヤ39
a(1つのみ図示)および中間ギヤ40を介して、上記
駆動ギヤ38に連結されている。これにより、販売時
に、駆動モータ26が作動することにより、駆動ギヤ3
8が反時計方向に回転駆動され、これに伴い、両駆動機
構25の下スプロケット34bが反時計方向に回転す
る。このように、両下スプロケット34bが回転するこ
とにより、これらの両下スプロケット34bを原動スプ
ロケットとして、両駆動機構25のチェーン36が反時
計方向に回転する。
【0026】両駆動機構25の各々のチェーン36の間
には、これらに掛け渡された状態で、チェーン36の周
方向に等間隔で4本の商品押圧ロッド27が取り付けら
れている。したがって、上述したように、販売時に、両
駆動機構25のチェーン36が反時計方向に回転するの
に伴って、各商品押圧ロッド27がシュート24の周囲
を反時計方向に移動する。
【0027】停止制御スイッチ28は、上記駆動モータ
26の付近に設けられており、回動自在の所定形状のリ
ンク41を介して、商品押圧ロッド27により、ON/
OFF切り替えされる。すなわち、リンク41は、常時
は図2の実線で示す所定位置に向かって、ねじりコイル
ばね42で付勢された状態で位置することにより、停止
制御スイッチ28のスイッチボタン28aを押圧し、こ
れにより、停止制御スイッチ28をONまたはOFFの
状態とする。一方、商品押圧ロッド27の一つが、リン
ク41の下方を通過する際に、リンク41を、ねじりコ
イルばね42に抗して図2の2点鎖線で示す切替位置に
回動駆動することにより、リンク41によるスイッチボ
タン28aの押圧を解除し、これにより、停止制御スイ
ッチ28をOFFまたはONの状態とする。
【0028】そして、駆動モータ26を停止すべき後述
する所定の停止条件が成立し、かつ、上記のように、停
止制御スイッチ28が、リンク41を介して商品押圧ロ
ッド27によりON/OFF切り替えされたときには、
上記図示しない制御回路から駆動モータ26に制御信号
が出力され、これに基づいて、駆動モータ26が停止す
る。これにより、両駆動機構25のチェーン36の回転
も停止し、これに伴い、各商品押圧ロッド27がそれぞ
れ所定位置(待機位置)に停止する。具体的には、図2
に示すように、シュートプレート33の前後方向の中間
部の上方、上スプロケット34aと下スプロケット34
bの間、リンク41の下方、および後スプロケット35
の付近の4カ所に、4本の商品押圧ロッド27がそれぞ
れ停止する。特に、シュートプレート33の上方に停止
する商品押圧ロッド27は、図1に示すように、中央の
コラム15の前後2つの払出口17a、17a間の真下
に位置するように停止する。これにより、全ての払出口
17aから払い出される商品Sはいずれも、商品押圧ロ
ッド27に当たることなく、シュートプレート33上に
確実に落下する。
【0029】つまり、例えば商品押圧ロッド27がいず
れかの払出口17aの真下に位置している場合には、そ
の払出口17aから払い出された商品は、商品押圧ロッ
ド27に一旦当たった後、さらにシュートプレート33
上に落下することで、その商品Sが受ける衝撃の度合い
が大きいのに対し、上記のように、シュートプレート3
3の上方の商品押圧ロッド27を、中央のコラム15の
払出口17a、17a間の真下に位置させることによ
り、商品Sが受ける衝撃の度合いを小さくすることがで
きる。その結果、商品Sの変形の防止およびフォーミン
グの抑制を、より一層確実に行うことができる。また、
上記の商品押圧ロッド27よりも前方の払出口17aか
ら払い出された商品Sは、シュートプレート33上に落
下した後、後方に若干滑降し、その商品押圧ロッド27
に当接して確実に支持される。
【0030】上述したシュート24などを収容する収容
ケース29は、底壁43、左右1対の側壁44(1つの
み図示)、前壁45および後壁46により構成されてお
り、上部および前面の上半部が開放している。前壁45
の上部には、後上がりに傾斜し、シュート24の前端付
近まで延びる搬出シュート45aが設けられている。こ
の搬出シュート45aは、シュート24の前端まで搬送
された商品Sを受け取った後、これを前方に滑降させ、
商品取出口3に搬出する。
【0031】また、収容ケース29の底壁43の下方に
は、上記回動軸23に後端部が回動自在に連結するとと
もに、前後方向に延びる取付プレート47が設けられて
いる。この取付プレート47は、その前端部が下方に屈
曲形成されており、販売機本体4内の取付用部材48
に、前方から取付ねじ49によってのみ、ねじ止めされ
るようになっている。つまり、この取付ねじ49によっ
て、取付プレート47を取付用部材48に取り付けるこ
とによって、コンベヤ装置21が販売機本体4内に取り
付けられ、逆に、取付ねじ49を取り外すことによっ
て、コンベヤ装置21を販売機本体4内から取り外すこ
とができるようになっている。
【0032】上記のように構成されたコンベヤ装置21
は、上述したように、サポート22によって、販売位置
またはメンテナンス位置に保持される。このサポート2
2は、金属板の左右両端部および上端部を屈曲形成して
構成されており、下端部に挿通された回動軸51を中心
に、起立した姿勢の起立位置(図1および図2参照)
と、後側にほぼ水平に倒れた姿勢の倒れ位置(図3参
照)との間で回動自在になっている。また、回動軸51
には、サポート22を起立位置に向かって付勢するねじ
りコイルばね52が取り付けられている。
【0033】また、断熱ドア14には、販売位置に位置
するコンベヤ装置21の前面に対向する部分に、商品S
の通過を許容する開口14aが形成されている。この開
口14aには、上端部を中心に回動自在の断熱性を有す
る内扉53が設けられている。この内扉53は、常時は
垂下した状態で開口14aを閉鎖し、販売時に、上記搬
出シュート45aに受け渡され、これに沿って前方に滑
降する商品Sの重みで押し開けられることにより、開口
14を開放する。また、内扉53の上端部には、内扉5
3の開閉の有無を判別する内扉開閉判別スイッチ54が
設けられており、このスイッチ54によって、閉鎖して
いる内扉53が開放したこと、および一旦開放した内扉
53が閉鎖したことが判別されるようになっている。
【0034】次に、販売時における商品搬出装置12の
動作について説明する。上述したように、商品搬出装置
12のコンベヤ装置21は、常時は、販売位置に保持さ
れており、また、各商品押圧ロッド27は図2に示す待
機位置にそれぞれ位置している。購入者によって金銭が
投入され、所望の商品の選択ボタンが押されると、その
商品を収納する商品通路17の商品払い出し装置が作動
し、最下位の商品Sのみが払い出される。
【0035】最前の商品通路17から商品Sが払い出さ
れた場合には、その商品Sは、開閉板18に案内されな
がら搬出シュート45a上に落下した後、この搬出シュ
ート45aに沿って前方に滑降する。そして、商品S
は、その重みで内扉53を押し開けながら商品取出口3
に搬出される。したがって、この場合には、コンベヤ装
置21が作動することなく、商品Sが商品取出口3に搬
出され、商品の販売が完了する。
【0036】また、上述した最前の商品通路17を除
き、シュートプレート33上の商品押圧ロッド27(以
下、この商品押圧ロッドに「27A」の符号を付す)よ
りも前方の商品通路17から商品Sが払い出された場合
には、その商品Sは、シュートプレート33上に落下し
た後、後方に若干滑降し、後側で商品押圧ロッド27A
に当接して支持される。その後、駆動モータ26が作動
し、両駆動機構25のチェーン36が反時計方向に回転
すると、これに伴って全ての商品押圧ロッド27も移動
し、商品押圧ロッド27Aがシュートプレート33に沿
って前方に移動する。これにより、商品押圧ロッド27
Aに支持されている商品Sは、この商品押圧ロッド27
Aで後方から押圧されることで、シュートプレート33
に沿って斜め上前方に搬送され、搬出シュート45aに
受け渡される。その後、商品Sは、上記の場合と同様
に、内扉53を押し開けながら商品取出口3に搬出さ
れ、商品の販売が完了する。
【0037】なおこの場合、内扉開閉判別スイッチ54
によって、内扉53の開放が判別され、かつ、停止制御
スイッチ28が所定回数(例えば2回)ON/OFF切
り替えされたときに、制御回路から駆動モータ26に制
御信号が出力され、これに基づいて、駆動モータ26が
停止する。これにより、各商品押圧ロッド27が次回の
販売に備えて、それぞれ待機位置に停止する。
【0038】また、商品押圧ロッド27Aよりも後方の
商品通路17から商品Sが払い出された場合には、その
商品Sは、シュートプレート33上に落下した後、シュ
ートプレート33の後端に向かって、後方に滑降し、後
側で販売機本体4内の傾斜プレート4aに当接して支持
される。なお、最奥の商品通路17から商品Sが払い出
された場合には、傾斜プレート4a上に一旦落下した
後、前方に滑降し、シュートプレート33に受け渡され
る。
【0039】その後、駆動モータ26が作動することに
より、全ての商品押圧ロッド27が移動し、後スプロケ
ット35の付近に位置していた商品押圧ロッド27が、
その商品Sを後方から押圧しながら、シュートプレート
33に沿って斜め上前方に移動する。これにより、商品
Sは、シュートプレート33に沿って斜め上前方に搬送
され、上記の場合と同様に、搬出シュート45aに受け
渡された後、内扉53を押し開けながら商品取出口3に
搬出され、商品の販売が完了する。なおこの場合も上記
と同様に、内扉53が開放し、停止制御スイッチ28が
所定回数ON/OFF切り替えされたときに、駆動モー
タ26が停止し、これにより、各商品押圧ロッド27が
次回の販売に備えて、それぞれ待機位置に停止する。
【0040】次に、販売機本体4内のメンテナンス時に
おける商品搬出装置12の取り扱いについて説明する。
メンテナンス時には、まず、メインドア2および断熱ド
ア14を開放する。次いで、起立位置のサポート22
を、図3に示すように、倒れ位置に回動させる。この場
合、販売位置のコンベヤ装置21の前端部を手で支えな
がら、起立位置のサポート22の上端部を、ねじりコイ
ルばね52に抗して後方に若干押圧する。そして、サポ
ート22が後方に若干傾斜したところで、コンベヤ装置
21を支えている手の力を緩め、コンベヤ装置21をメ
ンテナンス位置に回動させる。コンベヤ装置21の回動
に伴い、後方に若干傾斜していたサポート22は、コン
ベヤ装置21の重みによって倒れ位置に向かって回動す
る。
【0041】このようにして、販売位置のコンベヤ装置
21をメンテナンス位置に回動させることにより、商品
収納庫11とコンベヤ装置21の間に大きなスペースを
確保することができる。これにより、例えば商品通路1
7の払出口17aの設定変更を行う場合、特に払出口1
7aが販売機本体4内の奥側のものであっても、手を奥
まで延ばし、容易にその設定変更を行うことができる。
【0042】また、商品収納庫11やコンベヤ装置21
のメンテナンスを行う場合、コンベヤ装置21をメンテ
ナンス位置に保持した状態で行う他、上記取付ねじ49
を取付プレート47から取り外し、コンベヤ装置21自
体を、倒れ位置のサポート22をガイドとして前方に引
き出し、販売機本体4から完全に取り外して、メンテナ
ンスを行っても良い。なお、コンベヤ装置21を販売機
本体4から取り外してメンテナンスした場合には、メン
テナンスの終了後、上記と逆の手順で、コンベヤ装置2
1を販売機本体4内に取り付ける。
【0043】その後、メンテナンス位置のコンベヤ装置
21の前端部を持ち上げ、コンベヤ装置21を、販売位
置を若干超える位置まで回動させる。これにより、倒れ
位置のサポート22が、ねじりコイルばね52によって
起立位置に自動復帰し、コンベヤ装置21を持ち上げて
いた手を離すことにより、コンベヤ装置21がサポート
22に下側から支持された状態で販売位置に保持され
る。
【0044】以上詳述したように、本実施形態の商品搬
出装置12によれば、各商品押圧ロッド27が、両駆動
機構25の各々のチェーン36の間に掛け渡された状態
で取り付けられているので、払い出された商品Sがシュ
ートプレート33上を斜め下後方に滑降し、商品押圧ロ
ッド27に当接しても、その商品押圧ロッド27はほと
んど撓むことがないので、その商品Sを確実に止めるこ
とができ、当接した位置で適切に支持することができ
る。その結果、その商品Sを、比較的高い位置に設けら
れた商品取出口3に、迅速かつ確実に搬出することがで
きる。
【0045】また、両駆動機構25の各々のチェーン3
6には、4本の商品押圧ロッド27が取り付けられてい
るので、チェーン36に1本しか商品押圧ロッドが取り
付けられていない場合に比べて、商品Sが払い出されて
から商品取出口3に搬出されるまでの搬出時間を短縮す
ることができる。さらに、商品押圧ロッド27は、チェ
ーン36の周方向に沿って互いに等間隔に配置されてい
るので、チェーン36を一回りさせなくても、商品押圧
ロッド27を所定の待機位置に確実に待機させることが
できる。
【0046】なお、実施形態で示した商品搬出装置12
の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣
旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動販売
機の商品搬出装置は、商品収納庫から払い出され落下し
た商品を、比較的高い位置に設けられた商品取出口に、
迅速かつ確実に搬出することができるなどの効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による商品搬出装置を組み
込んだ自動販売機の内部を示す側断面図である。
【図2】商品搬出装置を拡大して示す側断面図である。
【図3】メンテナンス位置に保持した状態の商品搬出装
置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 3 商品取出口 11 商品収納庫 12 商品搬出装置 15 コラム 21 コンベヤ装置 22 サポート 23 回動軸 24 シュート 25 駆動機構 26 駆動モータ(駆動源) 27 商品押圧ロッド 28 停止制御スイッチ(ロッド停止手段) 31 ベースフレーム(ベース) 32 コイルばね(緩衝部材) 33 シュートプレート 34 前スプロケット 35 後スプロケット 36 チェーン S 商品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売時に、商品収納庫から下方に払い出
    された商品を、斜め上前方に搬送し、商品取出口に搬出
    する自動販売機の商品搬出装置であって、 前記商品収納庫の下方に設けられ、前上がりに傾斜した
    シュートと、 このシュートの左右両端部にそれぞれ設けられるととも
    に、当該シュートの前端および後端付近にそれぞれ回転
    自在に設けられた前スプロケットおよび後スプロケッ
    ト、ならびにこれらに巻き掛けられたチェーンをそれぞ
    れ有する左右1対の駆動機構と、 この1対の駆動機構の前記前スプロケットおよび前記後
    スプロケットの少なくとも一方を、販売時に回転駆動す
    る駆動源と、 前記1対の駆動機構の各々のチェーンの間に掛け渡され
    た状態で取り付けられるとともに、販売時に、前記チェ
    ーンの回転に伴い、前記シュートの上方を当該シュート
    に沿って移動しながら、当該シュート上に落下した商品
    を後方から押圧する商品押圧ロッドと、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品搬出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記シュートは、前上がりに傾斜したベ
    ースと、このベースの上側に配置された緩衝部材と、こ
    の緩衝部材を介して、前記ベースに取り付けられたシュ
    ートプレートと、を有していることを特徴とする請求項
    1に記載の自動販売機の商品搬出装置。
  3. 【請求項3】 前記商品収納庫は、前後方向に並び、そ
    れぞれ商品を収納する複数の商品通路に区画され、各商
    品通路は、商品を払い出すための複数の払出口を下端に
    有しており、 販売終了後に、前記商品押圧ロッドを、前記シュートの
    上方の前記複数の払出口を避けた所定の停止位置に停止
    させるロッド停止手段を、更に備えていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の自動販売機の商品搬出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ロッド停止手段は、前記商品押圧ロ
    ッドが所定位置に位置したときにON/OFF切り替え
    されるように構成され、そのON/OFF切り替えによ
    って前記駆動源を停止させることにより、前記商品押圧
    ロッドを前記所定の停止位置に停止させる停止制御スイ
    ッチを有していることを特徴とする請求項3に記載の自
    動販売機の商品搬出装置。
  5. 【請求項5】 前記商品押圧ロッドは、前記チェーンの
    周方向に沿って互いに等間隔に配置された複数の商品押
    圧ロッドで構成され、 この複数の商品押圧ロッドの少なくとも一つが、前記所
    定の停止位置に停止されることを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の自動販売機の商品搬出装置。
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