JP3006234B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP3006234B2
JP3006234B2 JP3296082A JP29608291A JP3006234B2 JP 3006234 B2 JP3006234 B2 JP 3006234B2 JP 3296082 A JP3296082 A JP 3296082A JP 29608291 A JP29608291 A JP 29608291A JP 3006234 B2 JP3006234 B2 JP 3006234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍食品などの商品を
機内の電子レンジで解凍,調理して販売に供する電子レ
ンジ付き自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動販売機として、図7〜図1
4に示すものが特願平3−160705号として既に同
じ出願人から提案されている。ここに図7は従来例の自
動販売機の機内構成図で、(a)は正面図、(b)は側
面図、図8は図7における商品ラックの詳細な構成図
で、(a)は側断面図、(b)はA−A断面図、図9は
図7における商品搬送装置の詳細な構成図で、(a)は
正面図、(b)は側面図、図10は図7における電子レ
ンジの詳細な構成図で、(a)は正面図、(b)は側面
図、図11は商品容器の外形斜視図、図12は従来例の
転倒機構の動作原理図、図13は商品反転機構を関連す
る装置とともに示した構成図、図14は図13による反
転動作の説明図である。図7において1は自動販売機の
本体ケース、2は前面扉、3は本体ケース1の内部に断
熱壁3aにより画成した冷凍室、4は冷凍室3の前面を
閉塞する断熱内扉、4aは断熱内扉4の上部に開口する
商品搬入口4bに設けた商品搬入用断熱扉、4cは断熱
内扉4の下部に開口する商品出口4dに設けた商品取出
用断熱扉、5は冷凍機のコンデンシングユニット、6は
冷凍室3の室内底部に設置した冷却器、7は冷凍室3の
上部に収設ししかも冷凍室3の断熱壁3aの壁面に装着
されて商品28を収納・貯蔵する商品ラック、8は商品
ラック7から搬出した商品を前記商品出口4dに導くシ
ュータである。前記冷凍室3の前面を覆う断熱内扉4と
前面扉2との中間には、前記商品出口4dを中に挟んで
その右側に電子レンジ9が、また左側には前面扉2に開
口した商品取出ステージ10が振り分けて配備されてお
り、さらに電子レンジ9,商品取出ステージ10と並置
して商品取出用断熱扉4cの前方には商品搬送機構11
が設けてある。なお、12は電子レンジ9,商品取出ス
テージ10,商品搬送機構11を一括して装着したベー
ス板、13は商品出口4dの前方に設けた補助シュータ
である。
【0003】前記した商品ラック7の詳細な構造とその
動作を図8により説明する。図8において、35は例え
ば金属棒を複数段の右ねじ方向の巻き方向で等しいピッ
チ;pを有する螺旋状に成形してこの各段に商品28を
載置,収納するガイド体、36はガイド体35とその上
部で結合されるガイド体35を回動するモータ、37は
ガイド体35を収容しその下部に開口37aを形成して
いるラック本体、38はラック本体37の側面に装着さ
れ前記ガイド体35に商品28を収納する際に開放し商
品28を収納後再び閉止されるラック扉であり、このラ
ック扉38はガイド体35に商品28を収納する必要上
少なくとも図9の商品搬入口4bの高さ寸法を越えるこ
とのない高さ方向寸法とすることを要する。前記モータ
36は前記ラック本体37の上端部に装着される。モー
タ36を駆動し、ガイド体35をモータ側から見て反時
計方向に回動することで、商品ラック7に収納された商
品28は、いったんガイド体35とともに回動するが、
すぐにその一端がラック本体37もしくはラック扉38
に突き当たり、以後ラック本体37もしくはラック扉3
8に沿って降下する。商品28はガイド体35の末端部
35aに到達すると、前記開口37aから下方に落下す
る。なお、商品ラック7への商品28の充填は、図7お
よび図8において、まず前面扉2を開き、続いて商品搬
入用断熱扉4aを、さらに商品ラック7のラック扉38
を開いて行われる。このため、商品搬入口4bの少なく
とも高さ寸法は、ラック扉38の高さ寸法に対して大き
いものとなっている。
【0004】前記した商品搬送機構11の詳細な構造を
図9に示す。すなわち、商品搬送機構11はモータ14
の駆動で左右方向(矢印A)に動く水平コンベア15
と、この水平コンベア15を支持してモータ16の駆動
により上下方向(矢印B)に伸縮する電動式リフタ17
と、水平コンベア15の前後から起立したガイド壁18
とで構成されている。一方電子レンジ9の詳細な構造は
図10に示すごとくであり、19は調理室、20は調理
室19の入口側に設けた昇降式の電波遮蔽扉、21は電
波遮蔽扉20の開閉用モータ、22はマグネトロン、2
3は導波管、24はスターラファンであり、調理室19
内の底部にはモータ25で駆動される水平コンベア26
が、また調理室19の入口には商品28の通過を検知す
る商品センサ27を備えている。
【0005】さらに、図示されていないが、自動販売機
の前面扉2には商品選択ボタンを備えており、客の商品
28の選択に応じて後述のような販売動作を行う。次
に、前述構成に基づく商品28の販売動作を説明する。
まず、販売待機時には商品搬送機構11は、図9で示し
たリフタ17が畳まれた状態で待機している。ここで販
売指令が与えられると、図7の商品ラック7から落下さ
れた冷凍状態の商品28がシュータ8,商品出口4dを
経て商品搬送機構11上に搬出され、水平コンベア15
に受け止められる。ここで、電子レンジ9の電波遮蔽扉
20が上方に開放され、続いて商品搬送機構11のリフ
タ17により水平コンベア15を電子レンジ9に装備さ
れた水平コンベア26と同じ高さまで上昇移動させ、そ
の後に、水平コンベア15,26を右方向に駆動して商
品28を電子レンジ9の調理室19に搬入する。次に商
品搬送機構11の水平コンベア15をいったん待機位置
に降下させたうえで電子レンジ9の電波遮蔽扉20を閉
じ、この状態でマグネトロン22に一定時間通電して商
品28を解凍,調理する。調理が済むと電子レンジ9の
電波遮蔽扉20を開放し、その後に商品搬送機構11の
水平コンベア15を再び上昇させた後に水平コンベア1
5,26を左側に駆動して、商品28を水平コンベア2
6から15に受渡し、続いて商品28を商品取出ステー
ジ10に送出する。
【0006】次に、商品ラック7から搬出した商品28
を電子レンジ9へ送り込む過程で、商品28を調理に適
合した姿勢に修正する姿勢制御手段について説明する。
まず図11に、かかる自動販売機で取り扱う箱型容器入
り商品28の外形を示す。箱型容器は長辺a,短辺b,
厚さcとした直方体であり、この容器内に例えば汁物な
どの中身を入れた丼容器が収容されている。ところで、
商品28を電子レンジ内で調理する際には、容器の表を
上向きにした横置姿勢にすることが必要である。仮に調
理の際の姿勢で容器が裏を向いていると中身の汁が溢れ
出るおそれがある。また、長辺aや短辺bが縦に向いて
いる直立姿勢のままで調理すると、所定の調理時間では
商品28を十分に加熱できず調理むらが生じてしまうお
それもある。
【0007】図12は商品転倒機構の動作原理を示す。
図12は前記した商品搬送機構11の水平コンベア15
で受け取った商品28を電子レンジ9に向けての移送状
態を表しており、水平コンベア15の搬出端には商品2
8を転倒させる障害物として機能するバー29が所定の
高さ位置(水平コンベア15とバー29との間の間隔
が、図11に示した商品容器の厚さ寸法cよりも多少大
きい高さ位置)に設置してある。ここで、図12(a)
のように商品28が搬送方向に対し傾いた直立姿勢で水
平コンベア15に乗っていると、(b)の位置で商品2
8がバー29に突き当たり、商品28は実線矢印か点線
矢印の方向に向きを変える。そして、商品28が実線矢
印方向に向きを変えて(c)に示すように容器の表裏面
がバー29と平行になれば、搬送力がモーメントとして
働いて商品28は点線で表すように後方に転倒して横置
き姿勢となり、さらに、(f)に示すようにバー29の
下をすり抜けて電子レンジ9に搬入される。一方、
(d)に示すように、容器の表,裏がバー29と直交す
る向きになった場合には(e)で示すように商品容器の
表側から不図示の転倒機構により容器の頂部に矢印Fの
力を加える。これにより商品28は点線で表すように表
の面を上にして横向きに転倒した後(f)で前記と同様
にバー29の下を擦り抜けて電子レンジ9に搬入され
る。このように商品28の搬送途中に商品28を直立姿
勢から横置姿勢に倒す転倒機構を設けておくことによ
り、ランダムな姿勢で商品ラック7から搬出された商品
28を調理に適合した正しい姿勢に修正している。
【0008】さらに、表,裏が逆様になっている商品2
8を、正しく上を向かせる反転機構について、図13に
より説明する。図13において、商品搬送機構11を挟
んで電子レンジ9と反対側に配置した商品取出ステージ
10の下面側に、上下2段に並ぶコンベア30と反転コ
ンベア31からなる反転機構32が配備されている。な
お33はコンベア30の移動経路に設置した商品通過セ
ンサであり、また34はコンベア30の上方に設置され
た光学センサで、商品容器の表,裏を判別するためのも
のである。なお、商品28の容器には、予め表と裏とで
印刷の色調を異ならせるなど、表,裏を区別する識別マ
ークが表示してあり、これに対応して光学センサ34と
して色センサ,イメージセンサなどが採用される。
【0009】前記の構成で、商品搬送機構11の水平コ
ンベア15で受け取った商品28を電子レンジ9に搬入
する際に、図14(a)に示すように、水平コンベア1
5を反転機構32の上段側のコンベア30にレベルを合
わせて上昇させ、この位置で水平コンベア15を図示の
左方向に駆動する。ここで図12で説明した動作によっ
て、商品28は横置姿勢に修正される。続いてコンベア
30を図示の左方向に駆動して商品28を水平コンベア
15から受け取って移送するとともに、この移送過程で
光学センサ34が商品28の表面を上方から走査し、そ
の出力信号から商品28が表,裏のいずれが上を向いて
いるかを判別する。この光学センサ34からの信号を基
に、商品28の表が上を向いていると判別された場合に
は、図14(b)に示すように、下段側の反転コンベア
31を図示の左方向に駆動する。これにより、商品28
はコンベア30の先端部から落下したところで、表を上
に向けたままの姿勢で反転コンベア31に受け渡され
る。
【0010】これに対して、商品28の裏が上を向いて
いると判別された場合には、図14(c)に示すよう
に、反転コンベア31を前記とは逆方向の右方向に駆動
する。これにより、商品28はコンベア30の先端部か
ら落下した商品28の先端を反転コンベア31に引き込
んで向きを上下反転し、表側を上に向かせる。これらに
続いて、図14(d)に示すように、商品搬送機構11
の水平コンベア15を反転コンベア31のレベルまで下
降させた後に、反転コンベア31を図示の右方向に駆動
し、商品28を反転コンベア31から水平コンベア15
に受け渡す。前述した構成により、商品ラック7から搬
出した商品28を、常に電子レンジ9による調理に適合
した姿勢に修正したうえで調理販売を行うことができ、
これにより調理むらが生じたり、汁などの商品中身が容
器から溢れ出たりするトラブルを回避できている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術による電子レンジ付き自動販売機では次記の
ような問題がある。 (1)商品の姿勢を、電子レンジによる調理に適合させ
るべく修正する際に、商品姿勢の識別を商品の表,裏を
区別する識別マークによって行う方式では、予め規定さ
れた識別マークが表,裏に表示された商品を準備する必
要があるが、このような商品を流通している一般の商品
の中から準備することは販売可能な商品が限定されるこ
ととなり、商品の販売管理上不都合である。
【0012】(2)また、商品ラックへ商品の充填を行
う際に、商品搬入用断熱扉を開放する必要があるが、こ
のために冷凍室内の冷気が大気中に大量に放散されるこ
ととなり、エネルギーの大きな損失をもたらす。
【0013】本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑み
なされたものであり、電子レンジ内蔵の自動販売機を対
象として、その第1の目的は商品の搬送構成を巧みにレ
イアウトすることで、一般の商品であっても電子レンジ
での調理に適合した姿勢を保ったままで商品ラックから
電子レンジに搬入することのできる自動販売機を提供す
ることにある。また、第2の目的は、商品供給時に商品
ラックのガイド体は、少なくとも商品1個分のスペース
がガイド体の最上端部に形成されるよう自動的に回動さ
れる構成として、ラック扉の高さ方向寸法を、従って商
品搬入口の高さ方向寸法を商品の厚さの少なくとも1個
分を挿入できる寸法に限定することで、商品充填時の冷
凍室内冷気の大気への放散を低減できる自動販売機を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、 1)冷凍,冷蔵食品である商品を収納・貯蔵する複数の
商品ラックと、複数のこの商品ラックを収容し周囲を断
熱壁で仕切りかつ前面に商品搬入用断熱扉および商品取
出用断熱扉を持つ冷凍室と、前記商品を解凍・調理する
前記冷凍室の室外に設置された電子レンジと、前記商品
を移送する搬送装置を備え、前記商品ラックはモータで
回動される螺旋状のガイド体と、このガイド体の周囲を
覆い下部が開口しているラック本体と、このラック本体
の側面に装着され前記商品をガイド体に収納する際に開
閉するラック扉を備え、前記モータは商品の販売時に前
記ガイド体を前記螺旋の巻き方向と逆方向に回動させる
自動販売機において、前記搬送装置は、冷凍室内の商品
ラックの下部に設置され前記商品を商品ラックから受け
取る第1の水平搬送装置と、この第1の水平搬送装置で
前記商品取出用断熱扉位置まで搬送されてきた前記商品
を前記第1の水平搬送装置と同一のレベルで受け取りし
かる後に電子レンジまで移送する冷凍室外に設置された
第2の水平搬送装置とからなり、前記第1の水平搬送装
置は左右方向に搬送する部分搬送装置と前後方向に搬送
する部分搬送装置を組合せてなるとともに、いずれの部
分搬送装置も商品が商品ラックから離れる際のガイド体
末端部の移動方向に対してほぼ逆方向の搬送方向に駆動
され、しかもその商品ラック下端部との間隔が商品の厚
さ方向寸法よりも広くかつ商品の狭い方の横方向寸法よ
りも狭い構成とすること、また
【0015】2)前記1項記載の手段において、前後方
向に搬送する部分搬送装置は上下方向移動手段で支持さ
れる構成とすること、また 3)前記1項または2項記載の手段において、第二の水
平搬送装置は回動可能の支持体で支持されるとともにそ
の支持位置は第二の水平搬送装置の中心位置よりも冷凍
室から離れる側に偏倚した位置である構成とすること、
また
【0016】4)前記1項または3項記載の手段におい
て、それぞれの商品ラックを上下可動手段を介して上下
方向に可動自在に冷凍室に装着するとともに、上下移動
手段により冷凍室に支持した構成とすること、また 5)前記4項記載の手段において、上下可動手段は一対
のガイドレールと、このガイドレールに嵌め合わされる
ころを備え、このころを商品ラックに装着する構成とす
ること、また
【0017】6)前記4項記載の手段において、上下移
動手段は、一端が冷凍室の後壁に回動自在に固定され他
端にレバーを回動自在に連結ししかも中間位置で第2の
リンクを回動自在に連結した第1のリンクと、この第1
のリンクに一端を回動自在に連結し他端を商品ラックに
回動自在に装着した前記第2のリンクと、一端が前記第
1のリンクに回動自在に連結され他端を持ち上げること
で前記商品ラックを上方に移動させる前記レバーを備
え、第1のリンクは他端に前記レバー用のストッパを固
着し前記レバーを持ち上げた時レバーはこのストッパに
当接することで前記第1のリンクを介し前記第2のリン
クを持ち上げることで商品ラックが上方に移動する構成
とすること、また
【0018】7)冷凍,冷蔵食品である商品を収納・貯
蔵する商品ラックと、複数のこの商品ラックを収容し周
囲を断熱壁で仕切りかつ前面に商品搬入用断熱扉および
商品取出用断熱扉を持つ冷凍室と、前記商品を移送する
搬送装置を備え、前記商品搬入用断熱扉および商品取出
用断熱扉はそれぞれ商品搬入口および商品出口に設けら
れ、前記商品ラックはモータで回動される螺旋状のガイ
ド体と、このガイド体の周囲を覆い下部が開口している
ラック本体と、このラック本体の側面に装着され前記商
品を商品ラックに収納する際に開閉するラック扉を備
え、前記モータが商品の販売時に前記ガイド体を前記螺
旋の巻き方向と逆方向に回動させる自動販売機におい
て、それぞれの商品ラックの下端部および上部のそれぞ
れに装着されて商品の存在の有無を検知する商品検知セ
ンサと、これらの商品検知センサの出力信号に応じて前
記ガイド体を回動させる信号を出力するガイド体制御装
置と、商品ラックの側面上部に装着され少なくとも商品
1個を挿入できる限定された高さ方向寸法を持つラック
扉と、このラック扉の限定された高さ方向寸法よりやや
大きい高さ方向寸法を持つ商品搬入口を備え、このガイ
ド体制御装置は商品の充填時に、前記両センサが同時に
商品を検知した場合および検知しない場合はガイド体を
回動させる信号を出力せず、少なくとも商品充填作業の
初期に前記下端部センサが商品を検知しかつ前記上部セ
ンサが商品を検知しない場合はガイド体を商品供給時と
逆方向に回動させる信号を出力し、また前記上部センサ
が商品を検知しかつ下端部センサが商品を検知しない場
合はガイド体を商品供給時と同方向に少なくとも商品1
個分のスペースが前記ガイド体の最上端部に形成される
だけ回動させる信号を出力すること、で達成される。
【0019】
【作用】本発明においては前述の構成とすることで、商
品は商品ラックから第1の水平搬送装置に、商品ラック
に収納されている際の姿勢のまま、すなわち、電子レン
ジによる調理に適合した正しい姿勢を保持したまま受け
取られる。商品は以後その姿勢を保持して第1の水平搬
送装置から第2の水平搬送装置に受け渡され、第2の水
平搬送装置により電子レンジに搬入されて、解凍,調理
される。調理後再び第2の水平搬送装置に受け渡されて
販売に供される。
【0020】さらに、商品の充填時に商品ラックのガイ
ド体を巧みに回動させることで、商品ラックに商品が充
満されるまでは、ガイド体の最上端部に少なくとも商品
1個分のスペースが形成されるので、ラック扉の高さ方
向寸法を少なくとも商品1個が挿入できる寸法に限定す
ることが可能となり、これにより商品搬入口を断熱内扉
の上部に開口するとともに、その高さ方向寸法を、前記
限定されたラック扉の寸法に見合う限定された高さ方向
寸法に短縮することができる。このため、商品の充填を
行う際にこの上部にある商品搬入用断熱扉を開放して
も、商品搬入口の面積が狭くかつ冷気は密度が大きく従
って下部に滞留しがちなため、冷凍室内の冷気の大気へ
の放散を低減することができる。
【0021】
【実施例】実施例1;図1は本発明の請求項1〜請求項
3に対応した自動販売機の一実施例による機内構成図を
示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるB−B
断面図、(c)は(a)におけるC−C断面図である。
従来例と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略
する。図1において、40は冷凍室3内の商品ラック7
の下方に設置され、商品28を商品ラック7から受取り
左右方向に搬送する水平コンベアである部分搬送装置4
1と、商品28を一方の端部にある商品ラック7から直
接受取り、かつまた部分搬送装置41からも受け取った
うえで前方向に搬送する水平コンベアである部分搬送装
置42からなる第1の水平搬送装置である。部分搬送装
置42は上下方向移動手段43を介して装着されてお
り、商品28の搬送中に上下方向移動手段43を駆動し
て商品28を上下方向にも搬送できる。なお上下方向移
動手段43は既知のガイドレール,ころ,歯付きベルト
などを組合せて、モータ駆動により上下搬送を行う装置
である。また、第1の水平搬送装置40は、商品ラック
7の下端部との間隔が、商品28の厚さ方向寸法(前述
の図11のc寸法)よりも広くかつ商品28の狭い方の
横方向寸法(図11のb寸法)よりも狭い寸法となるよ
うセットされる。なお、第1の水平搬送装置40の駆動
方向については後述する。
【0022】44は冷凍室3の外に電子レンジ9,商品
取出用断熱扉4cに隣接して設置され、商品搬送方向が
幅方向よりも長い寸法を持ち、しかもその中心位置より
も冷凍室から離れる側に偏倚した位置でモータ45aで
回動する支持体45により支持された、水平コンベアで
ある第2の水平搬送装置であり、上下方向移動手段46
を介して装着されており、商品28の搬送中に上下方向
移動手段46を駆動して商品28を上下方向にも搬送で
きる。なお上下方向移動手段46も上下方向移動手段4
3と同様の構成を持つ装置である。47は前面扉2に設
けられた商品取出ステージで、第2の水平搬送装置44
上に載置された商品28を取り出すため、第2の水平搬
送装置44に隣接した図1(c)において右端部に設け
られている。また電子レンジ9の構成は、調理室19は
電子レンジ9の最上段に設置され、しかも2組のマグネ
トロンは共に調理室19の下部に配置され、各々導波管
23により調理室19と接続されている点のみが従来例
の場合と異なるが他の基本的な構成および機能は従来例
と同一である。
【0023】前記の構成に基づく商品ラック7から第1
の水平搬送装置40への商品の受渡し方法を図2を用い
て説明する。販売指令が与えられると選択された商品2
8が収納されている商品ラック7のガイド体35が、モ
ータ側から見て反時計方向に回動を始める。これによ
り、商品ラック7の最下段に収納されている商品28
が、ガイド体35中を降下し始める。商品28がガイド
体35から取り出される寸前では、ガイド体35に対す
る商品28の載置されている部分の面積が徐々に減少
し、商品28はガイド体35の末端部35aからオーバ
ーハングされた状態となる。この時、第1の水平搬送装
置40と商品ラック7の下端部との間隔が、前記したよ
うに商品28の厚さ方向寸法よりも広くかつ商品の狭い
方の横方向寸法よりも狭い寸法となるようセットされて
いるので、商品28の後端部はガイド体35上に残るも
のの、その末端部28gは水平搬送装置40と接触する
ようになる。この際に、第1の水平搬送装置40をガイ
ド体35の末端部35aの移動方向とほぼ逆方向の図示
矢印方向(矢印C)に駆動させておくことで、商品28
は第1の水平搬送装置40に引きずられて移動すること
となり、静かに第1の水平搬送装置40上に載置され
る。以上述べたことは第1の水平搬送装置40を構成す
る部分搬送装置41および部分搬送装置42の両者に共
通である。
【0024】次に、前記以降の商品28の販売動作を、
まず図3を用いて説明する。部分搬送装置41上にある
商品ラックに収納されていた商品28は、部分搬送装置
41により図示の右方向(矢印D)に搬出され、部分搬
送装置42に受け渡される。また、部分搬送装置42上
にある商品ラック7に収納されていた商品28は、直接
に部分搬送装置42へ受け渡される。ここで部分搬送装
置42は商品28を載せたまま駆動をいったん停止され
るとともに、上下方向移動手段43を駆動することで受
渡し位置であるL位置まで下降される。これとともに、
商品取出用断熱扉4cが開放され、冷凍室3の外では、
第2の水平搬送装置44が上下方向移動手段46によっ
てL位置まで上昇される。同時に電子レンジ9の電波遮
蔽扉20が下方に開放される。
【0025】さらに図4を用いて販売動作の説明を続け
る。商品取出用断熱扉4cおよび電波遮蔽扉20の開放
を終了した後、第2の水平搬送装置44をモータ45a
を駆動させて図示矢印の時計方向に90度回動させ、部
分搬送装置42からの商品28の受渡しに備える。その
際、第2の水平搬送装置44はその中心位置よりも冷凍
室から離れる側に偏倚した位置で、支持体45により回
動自在に支持されているので、商品取出用断熱扉4cの
厚さ分を吸収し、第2の水平搬送装置44を部分搬送装
置42との間に広い隙間が生じることなくセットするこ
とができる。その後部分搬送装置42と第2の水平搬送
装置44を同方向(矢印E)の点線矢印方向に駆動し、
商品28を第2の水平搬送装置44に受け渡す。商品2
8を受け取った第2の水平搬送装置44は、再びモータ
45aを駆動させて、図示矢印の反時計方向に90度回
動させられる。この回動の終了後、第2の水平搬送装置
44と電子レンジ9内の水平コンベア26を同じ方向に
駆動させて、商品28を電子レンジ9に搬入する。その
後電波遮蔽扉20を閉め、商品の解凍,調理を行う。一
方、第2の水平搬送装置44は上下方向移動手段46に
よっていったん下降したうえで、商品取出用断熱扉4c
を閉める。商品取出用断熱扉4cが閉じられたことを確
認後、再び第2の水平搬送装置44を上下方向移動手段
46によって元の位置まで上昇させ、調理の終了するま
で待機する。調理が終了すると、電波遮蔽扉20を開放
し続いて水平コンベア26と第2の水平搬送装置44を
同時に商品28搬入時とは逆方向に駆動させて、調理さ
れた商品28を第2の水平搬送装置44に搬出する。搬
出終了された商品28は、電波遮蔽扉20を閉じたうえ
で商品取出ステージ47から販売に供される。
【0026】前述の構成およびこれに従う販売動作とす
ることにより、商品28はまず商品ラック7から第1の
水平搬送装置40に商品ラック7に収納されている姿勢
のまま受け取られる。商品28は以後その姿勢を保持し
て第1の水平搬送装置40から第2の水平搬送装置44
に受け渡され、続いて電子レンジ9に送り込まれて、調
理を施される。これにより商品姿勢の識別を商品の表,
裏を区別する識別マークを持たない一般の商品でも、電
子レンジに適合した姿勢で調理を行うことができる。
【0027】実施例2;図5は本発明の請求項4〜請求
項6に対応する自動販売機の一実施例による機内構成図
を示し、(a)は側断面図、(b)は(a)のP部詳細
図、(c)はその動作説明図である。図1の本発明の一
実施例(実施例1)とは、商品ラック7の冷凍室3への
固着方法が異なり、かつ第1の水平搬送装置40は初め
から前記図3中に示したL位置に設置されているととも
に部分搬送装置42は上下方向移動手段を持たない点が
異なっている。図1の本発明の一実施例(実施例1)と
同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図
5において、50は、一対の例えば断面コ字状をなした
ガイドレール51と、このガイドレール51に嵌め合わ
されラック本体37にその軸の一端が固着されたころ5
2を備えた上下可動手段である。
【0028】53は上下移動手段であり、一端が冷凍室
3の断熱壁3aの後壁に回動自在に固定され、他端にレ
バー56を回動自在に連結し、しかも中間位置で第2の
リンク55を回動自在に連結した第1のリンク54と、
この第1のリンク54に一端を回動自在に連結し他端を
商品ラック7のラック本体に回動自在に装着した前記第
2のリンク55と、一端が前記第1のリンク54に回動
自在に連結され他端を持ち上げることで前記商品ラック
を上方に移動させる前記レバー56を備えている。第1
のリンク54は他端に前記レバー56用のストッパ57
を固着し前記レバー56を持ち上げた時レバー56はこ
のストッパ57に当接することで前記第1のリンク54
を介し前記第2のリンク55を持ち上げることで商品ラ
ック7を上方に移動する。58は必要に応じてストッパ
57のレバー56が当接される面に設けられたクッショ
ンである。59は上下移動手段53により商品ラック7
を上方に移動させた際、上下移動手段53をその位置に
保持するための断熱壁3aの上部壁に装着された保持具
であり、例えば先端を爪状に形成するとか、マグネット
ラッチを備えるものである。
【0029】本実施例における商品28の充填操作を説
明する。商品28を充填する際は、まず前面扉2を、次
に商品搬入用断熱扉4aを開放する。続いてレバー56
を上に持ち上げることで商品ラック7を上方に移動さ
せ、第2のリンク55で上下移動手段53を保持具59
に固定し、商品ラック7をその位置に固定する(図5c
参照)。この状態では商品ラック7の下端は商品搬入口
4bの下端よりも上方に位置することとなる。これによ
り、ラック扉38を開放できるようになり、ここで商品
ラック7の全ての段に商品を充填する。商品の充填終了
後、ラック扉38は閉じられ、続いて上下移動手段53
を保持具59から釈放し、レバー56を下に降ろして、
商品ラック7の下端と第1の水平搬送装置40との間隔
が、前述した実施例1の場合と同様に、商品28の厚さ
方向寸法よりも広くかつ商品28の狭い方の横方向寸法
よりも狭い寸法となる位置まで移動させる。この位置で
商品ラック7から商品の販売が可能となる(図5a参
照)。以後、再び商品搬入用断熱扉4aと前面扉2が閉
じられる。
【0030】前述の構成およびこれに従う商品の充填操
作とすることにより、その販売動作時に、商品28はま
ず商品ラック7から第1の水平搬送装置40に商品ラッ
ク7に収納されている姿勢のまま受け取られる。第1の
水平搬送装置40に受け取られた商品28は、部分搬送
装置42の下降操作を行うことなく、第2の水平搬送装
置44に受け渡される。以降、前述した実施例1と同一
の販売動作を経て販売に供される。
【0031】実施例3;図6は本発明の請求項7に対応
する自動販売機の実施例を示す機内構成図で、(a)は
側面図、(b)はQ部詳細図である。図1の本発明の一
実施例(実施例1)とは、商品ラックにおいて、その上
部と下端部にそれぞれ商品28検出用のセンサが装着さ
れ、かつラック扉は商品ラックの側面上部に装着され商
品1個を挿入できる限定された高さ方向寸法を持つもの
とした点と、商品搬入口をラック扉のこの限定された高
さ寸法よりやや大きい高さ方向寸法を持つものとした点
と、かつ第1の水平搬送装置40を構成する部分搬送装
置42は上下方向移動手段43を持たずしかも初めから
前述した図3のL位置に対応する位置に設置されている
点が異なっている。図1の本発明の一実施例(実施例
1)と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0032】図6において、7aは、ガイド体35の最
上段に商品28が存在しているか否かを検知する例えば
マイクロスイッチの如き第1の上部検知センサ62と、
ガイド体35の上から2段目に商品28が存在している
か否かを検知する例えばマイクロスイッチの如き第2の
上部検知センサ63と、ガイド体35の下端段に商品2
8が存在しているか否かを検知する例えばマイクロスイ
ッチの如き下端部検知センサ64と、ラック本体37の
一側面の上部に装着され商品1個を挿入できる限定され
た高さ方向寸法を持つラック扉38aを持ち、それ以外
は本発明の一実施例(実施例1)の場合の商品ラック7
と同様の構成を持つ商品ラックである。4eは、断熱内
扉4の上部に開口する前記ラック扉38aの高さよりも
やや大きい高さ方向寸法を持つ商品搬入口4fに設けた
商品搬入用断熱扉である。65は、前記商品搬入用断熱
扉4eの開閉状態を検知するスイッチである。66は、
前記スイッチ65が商品搬入用断熱扉4eの開放された
こと検知した時(すなわち、商品28を商品ラック7a
に充填する際、)その信号によって動作状態となり、前
記検知センサ63,64が同時に商品28の存在を検知
した場合および全ての検知センサ62〜64が同時に商
品28の存在を検知しない場合はガイド体35を回動さ
せる信号を出力せず、検知センサ64が商品28の存在
を検知しかつ検知センサ62,63が同時に商品28の
存在を検知しない場合はガイド体35を商品販売時と逆
方向に回動させる信号を出力し、検知センサ62が商品
28を検知しかつ検知センサ64が商品28を検知しな
い場合はガイド体35を商品販売時と同方向に商品1個
分のスペースが前記ガイド体35の最上端部に形成され
るよう、ガイド体35を1回転だけ回動させる信号を出
力する商品充填制御装置である。67は前記商品充填制
御装置66からの信号を受け、商品充填状態であること
を通知する、例えば断熱内扉4の上部に装着された表示
灯のごとき表示手段である。
【0033】実施例3における商品28の充填操作を説
明する。商品28を充填する際は、まず前面扉2を、次
に商品搬入用断熱扉4eを開放する。商品搬入用断熱扉
4eを開放することで、前記スイッチ65が商品搬入用
断熱扉4eの開放されたこと検知して、信号を商品充填
制御装置66に送出し、商品充填制御装置66を動作状
態にさせる。商品充填制御装置66の動作を、まず、ガ
イド体35に商品28が残留している場合につき説明す
る。この状態で商品28の充填を行う場合は、商品28
はガイド体35の下部だけに残留しているので、商品2
8の存在をセンサ64だけが検知しセンサ62,63は
商品28の存在を検知しない、この信号を受けガイド体
35を商品販売時と逆方向に回動させる信号を出力す
る。これにより、ガイド体35は残留している商品28
を上昇させる。やがて最上部にある商品28がガイド体
35の最上端に到達する。するとこれをセンサ62が検
知し、この信号を受けて、今度はガイド体35を商品販
売時と同方向に1回転回動させる信号を出力する。これ
により、ガイド体35は残留している商品28を下降さ
せ、ガイド体35の最上端部に商品1個分のスペースが
形成される。ここで、商品充填制御装置66は表示手段
67に信号を送り、商品充填待ちの状態であることを表
示する。ここでオペレータは商品充填作業を開始し、ま
ず、前記スペースに商品28を1個充填する。するとこ
れをセンサ62が検知し、ガイド体35を商品販売時と
同方向に1回転回動させる信号を出力する。以降商品充
填作業が繰り返される。やがて、ガイド体35の最上端
部に商品1個分のスペースが形成され、かつ商品28が
ガイド体35の最下端部に到達した状態となるが、この
場合には、センサ63,64が同時に商品28の存在を
検知するのでそれ以降はガイド体35は回動されない。
この時、ガイド体35の最上端部に形成されている商品
1個分のスペースに商品28を充填すると、商品ラック
7の全ての段に商品28が充填されたこととなり、商品
充填制御装置66からその旨の信号が表示手段67へ出
力される。
【0034】次に、ガイド体35に商品28が残留して
いない場合につき説明する。この場合は、充填操作の始
めにおいては、全センサ62,〜64は商品の存在を検
知しないので、ガイド体35は回動しない。よって、直
ちに商品充填制御装置66は表示手段67に信号を送
り、商品充填待ちの状態であることを表示する。以後の
操作は、前記のガイド体35に商品28が残留していた
場合と同じである。この場合も、商品ラック7aの全て
の段に商品28が充填されると、商品充填制御装置66
は表示手段67へその旨の信号の発送する。これによ
り、オペレータは商品充填の作業の完了を知り、以後、
商品搬入用断熱扉4eと前面扉2が閉じて、商品28の
販売を可能にする。
【0035】また、前記した商品ラック7aの構成とす
ることにより、商品ラック7aを下方に延長することが
でき、商品ラック7aにはより段数の多いガイド体35
を装着できるとともに、商品ラック7aの下端とL位置
に設置されている第1の水平搬送装置40との間隔を、
前述した実施例1の場合と同様に、商品28の厚さ方向
寸法よりも広くかつ商品28の狭い方の横方向寸法より
も狭い寸法にできる。このためその販売動作は、本発明
の異なる実施例(実施例2)と全く同一になしえる。
【0036】前記した構成と前述した商品28の充填操
作とすることにより、前述した実施例1,2と同様に、
商品姿勢の識別を商品の表,裏を区別する識別マークを
持たない一般の商品でも、電子レンジに適合した姿勢で
調理を行うことができ、かつ、商品ラック7aを下方に
延長することができて、商品の収納量を増大することが
できるとともに、商品搬入口4fを断熱内扉4の上部に
開口し、かつ高さ方向寸法をラック扉38aの商品1個
を挿入できるという限定された高さ方向寸法よりやや大
きい寸法しか持たせないようにすることにより、商品充
填時の冷気の放散を低減できる。
【0037】今までの説明では、商品ラック7aの上部
には、ガイド体35の最上段および上から2段目のそれ
ぞれに商品28が存在しているか否かを検知する検知セ
ンサ62および63を共に備えるとしたが、検知センサ
63は必ずしも必要では無い。要することは、ガイド体
35の最上端部に商品1個分のスペースが形成されしか
も商品28がガイド体35の最下端部に到達した状態と
なった時に、ガイド体35が商品販売時と逆方向に回動
しないようにすることである。このために、検知センサ
63を設置しない場合には、例えば商品充填制御装置6
6に、ガイド体35が残留している商品28を上昇させ
最上部にある商品28がセンサ62によって検知される
までの時間ON状態を継続する信号を発生させ、この信
号が存在する場合にのみ、商品28の存在をセンサ64
だけが検知した時にガイド体35を商品販売時と逆方向
に回動させるものとし、この信号が存在しない場合にお
いては、商品28の存在をセンサ64が検知した時には
以後のガイド体35の回動を停止するものとする。
【0038】また今までの説明では、商品ラック7への
商品28の充填作業時に、ガイド体35の上端部には商
品1個分のスペースが形成されるとしたが、ガイド体3
5の上端部に形成されるスペースは商品2個ないし数個
分であってもよく、このようにする場合には、センサ6
2が商品の存在を検知した時、ガイド体35を商品販売
時と同方向に2回転ないし数回転回動させるものすると
ともに、ラック扉4eは高さ方向寸法を商品2個ないし
数個分の厚さに相当するものとし、かつ、商品搬入口4
fはラック扉4eのこの限定された高さ寸法よりやや大
きい高さ方向寸法を持つものとする。
【0039】また、今までの説明では、表示手段67は
表示灯であるとしたが、例えば、ブザーや音声発生装置
などであってもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明においては、冷凍室内の商品ラッ
クの下部に設置され前記商品を商品ラックから受け取る
第1の水平搬送装置と、この第1の水平搬送装置で前記
商品取出用断熱扉位置まで搬送されてきた前記商品を前
記第1の水平搬送装置と同一のレベルで受け取りしかる
後に電子レンジまで移送する冷凍室外に設置された第2
の水平搬送装置を備え、この第1の水平搬送装置は左右
方向に搬送する部分搬送装置と前後方向に搬送する部分
搬送装置を組合せてなるとともに、いずれの部分搬送装
置もガイド体の末端部から離れる際の商品の移動方向と
同方向の搬送方向を持つ構成とすることにより、またこ
れに加えてそれぞれの商品ラックを上下可動手段を介し
て冷凍室に装着するとともに、上下移動手段により冷凍
室に支持したことにより、商品はまず商品ラックから第
1の水平搬送装置に商品ラックに収納されている姿勢の
まま受け取られたうえで、以後その姿勢を保持して第1
の水平搬送装置から第2の水平搬送装置に受け渡され、
続いて電子レンジに送り込まれて調理を施されるので、
商品姿勢の識別を商品の表,裏を区別する識別マークを
持たない一般の商品でも、電子レンジに適合した姿勢で
調理を行うことができ、一般に流通している商品が販売
可能となるので商品の販売管理上好都合なものとなり、
【0041】また、それぞれの商品ラックの下端部およ
び上部のそれぞれに装着されて商品の存在の有無を検知
する商品検知センサと、これらの商品検知センサの出力
信号に応じて前記ガイド体を回動させる信号を出力する
商品充填制御装置と、商品ラックの側面上部に装着され
少なくとも商品1個を挿入できる限定された高さ方向寸
法を持つラック扉と、このラック扉の限定された高さ方
向寸法よりやや大きい高さ方向寸法を持つ商品搬入口を
備え、前記商品充填制御装置は商品の充填時に、前記両
センサが同時に商品を検知した場合および検知しない場
合はガイド体を回動させる信号を出力せず、少なくとも
商品充填作業の初期に前記下端部センサが商品を検知し
かつ前記上部センサが商品を検知しない場合はガイド体
を商品販売時と逆方向に回動させる信号を出力し、前記
上部センサが商品を検知しかつ下端部センサが商品を検
知しない場合はガイド体を商品供給時と同方向に少なく
とも商品1個分のスペースが前記ガイド体の最上端部に
形成されるだけ回動させる信号を出力するようにするこ
とにより、商品ラックを下方に延長することができて、
自動販売機の高さを一定に抑えつつ商品の収納量を増大
することができるとともに、商品搬入口は断熱内扉の上
部に開口され、かつその高さ方向寸法が限定されたもの
であることから、商品充填時の冷凍室内の冷気の放散を
大幅に低減できるので、自動販売機の省エネルギー運転
を図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による機内構成図で、(a)
は正面図、(b)は(a)におけるB−B断面図、
(c)は(a)におけるC−C断面図
【図2】本発明の一実施例の商品受渡しの説明図で、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるD−D断面図
【図3】本発明の一実施例の販売動作の第1の説明図
で、(a)は正面図、(b)は(a)におけるはE−E
断面図、(c)は(a)におけるはF−F断面図
【図4】本発明の一実施例の販売動作の第2の説明図
で、(a)は正面図、(b)は(a)におけるはG−G
断面図、(c)は(a)におけるはH−H断面図
【図5】本発明の異なる実施例による機内構成図で、
(a)は側断面図、(b)は(a)のP部詳細図、
(c)はその動作説明図
【図6】本発明の異なる実施例による機内構成図で、
(a)は側面図、(b)はQ部詳細図
【図7】従来例の自動販売機の機内構成図で、(a)は
正面図、(b)は側断面図
【図8】図7における商品ラックの詳細な構成図で、
(a)は側断面図、(b)はA−A断面図
【図9】図7における商品搬送装置の詳細な構成図で、
(a)は正面図、(b)は側面図
【図10】図7における電子レンジの詳細な構成図で
(a)は正面図、(b)は側面図
【図11】商品容器の外形斜視図
【図12】従来例の転倒機構の動作原理図であり、
(a)は水平コンベア上に直立した商品の搬送状態図、
(b)は商品が転倒機構に突き当たった際の状態図、
(c)は商品の転倒動作を表す図、(d)は(c)と異
なる向きで転倒機構に突き当たった状態図、(e)は
(d)の状態での商品の転倒動作を表す図、(f)は横
置姿勢の商品を搬送機構から送り出す図
【図13】従来例の商品反転機構を関連する装置と共に
示した構成図
【図14】図13による反転動作の説明図であり、
(a)は商品を転倒させる直前の状態図、(b)は商品
の表側が上を向いている場合における反転機構の動作状
態図、(C)は商品の裏側が上を向いている場合に商品
を反転させる反転機構の動作状態図、(d)は商品を反
転機構から商品搬送機構に戻す際の図
【符号の説明】
3 冷凍室 3a 断熱壁 4a 商品搬入用断熱扉 4c 商品取出用断熱扉 4e 商品搬入用断熱扉 7 商品ラック 7a 商品ラック 9 電子レンジ 26 水平コンベア 28 商品 35 ガイド体 35a ガイド体の末端部 36 モータ 37 ラック本体 37a 開口 38 ラック扉 38a ラック扉 40 第1の水平搬送装置 41 部分搬送装置 42 部分搬送装置 43 上下方向移動手段 44 第2の水平搬送装置 45 支持体 46 上下方向移動手段 47 商品取出ステージ 50 上下可動手段 51 ガイドレール 52 ころ 53 上下移動手段 54 第1のリンク 55 第2のリンク 56 レバー 57 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 正博 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−109697(JP,A) 特開 平3−163691(JP,A) 実開 昭51−48097(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 11/00 - 11/72

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍,冷蔵食品である商品を収納・貯蔵す
    る複数の商品ラックと、複数のこの商品ラックを収容し
    周囲を断熱壁で仕切りかつ前面に商品搬入用断熱扉およ
    び商品取出用断熱扉を持つ冷凍室と、前記商品を解凍・
    調理する前記冷凍室の室外に設置された電子レンジと、
    前記商品を移送する搬送装置を備え、前記商品ラックは
    モータで回動される螺旋状のガイド体と、このガイド体
    の周囲を覆い下部が開口しているラック本体と、このラ
    ック本体の側面に装着され前記商品をガイド体に収納す
    る際に開閉するラック扉を備え、前記モータは商品の販
    売時に前記ガイド体を前記螺旋の巻き方向と逆方向に回
    動させる自動販売機において、前記搬送装置は、冷凍室
    内の商品ラックの下部に設置され前記商品を商品ラック
    から受け取る第1の水平搬送装置と、この第1の水平搬
    送装置で前記商品取出用断熱扉位置まで搬送されてきた
    前記商品を前記第1の水平搬送装置と同一のレベルで受
    け取りしかる後に電子レンジまで移送する冷凍室外に設
    置された第2の水平搬送装置とからなり、前記第1の水
    平搬送装置は左右方向に搬送する部分搬送装置と前後方
    向に搬送する部分搬送装置を組合せてなるとともに、い
    ずれの部分搬送装置も商品が商品ラックから離れる際の
    ガイド体末端部の移動方向に対してほぼ逆方向の搬送方
    向に駆動され、しかもその商品ラック下端部との間隔が
    商品の厚さ方向寸法よりも広くかつ商品の狭い方の横方
    向寸法よりも狭いことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動販売機において、前後
    方向に搬送する部分搬送装置は上下方向移動手段で支持
    されることを特徴とする自動販売機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の自動販売機
    において、第二の水平搬送装置は回動可能の支持体で支
    持されるとともにその支持位置は第二の水平搬送装置の
    中心位置よりも冷凍室から離れる側に偏倚した位置であ
    ることを特徴とする自動販売機。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項3記載の自動販売機
    において、それぞれの商品ラックを上下可動手段を介し
    て上下方向に可動自在に冷凍室に装着するとともに、上
    下移動手段により冷凍室に支持したことを特徴とする自
    動販売機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の自動販売機において、上下
    可動手段は一対のガイドレールと、このガイドレールに
    嵌め合わされるころを備え、このころを商品ラックに装
    着するものであることを特徴とする自動販売機。
  6. 【請求項6】請求項4記載の自動販売機において、上下
    移動手段は、一端が冷凍室の後壁に回動自在に固定され
    他端にレバーを回動自在に連結ししかも中間位置で第2
    のリンクを回動自在に連結した第1のリンクと、この第
    1のリンクに一端を回動自在に連結し他端を商品ラック
    に回動自在に装着した前記第2のリンクと、一端が前記
    第1のリンクに回動自在に連結され他端を持ち上げるこ
    とで前記商品ラックを上方に移動させる前記レバーを備
    え、第1のリンクは他端に前記レバー用のストッパを固
    着し前記レバーを持ち上げた時レバーはこのストッパに
    当接することで前記第1のリンクを介し前記第2のリン
    クを持ち上げることで商品ラックが上方に移動すること
    を特徴とする自動販売機。
  7. 【請求項7】冷凍,冷蔵食品である商品を収納・貯蔵す
    る商品ラックと、複数のこの商品ラックを収容し周囲を
    断熱壁で仕切りかつ前面に商品搬入用断熱扉および商品
    取出用断熱扉を持つ冷凍室と、前記商品を移送する搬送
    装置を備え、前記商品搬入用断熱扉および商品取出用断
    熱扉はそれぞれ商品搬入口および商品出口に設けられ、
    前記商品ラックはモータで回動される螺旋状のガイド体
    と、このガイド体の周囲を覆い下部が開口しているラッ
    ク本体と、このラック本体の側面に装着され前記商品を
    商品ラックに収納する際に開閉するラック扉を備え、前
    記モータが商品の販売時に前記ガイド体を前記螺旋の巻
    き方向と逆方向に回動させる自動販売機において、それ
    ぞれの商品ラックの下端部および上部のそれぞれに装着
    されて商品の存在の有無を検知する検知センサと、これ
    らの検知センサの出力信号に応じて前記ガイド体を回動
    させる信号を出力する商品充填制御装置と、商品ラック
    の側面上部に装着され少なくとも商品1個を挿入できる
    限定された高さ方向寸法を持つラック扉と、このラック
    扉の限定された高さ方向寸法よりやや大きい高さ方向寸
    法を持つ商品搬入口を備え、この商品充填制御装置は商
    品の充填時に、前記両センサが同時に商品を検知した場
    合および検知しない場合はガイド体を回動させる信号を
    出力せず、少なくとも商品充填作業の初期に前記下端部
    センサが商品を検知しかつ前記上部センサが商品を検知
    しない場合はガイド体を商品供給時と逆方向に回動させ
    る信号を出力し、また前記上部センサが商品を検知しか
    つ下端部センサが商品を検知しない場合はガイド体を商
    品供給時と同方向に少なくとも商品1個分のスペースが
    前記ガイド体の最上端部に形成されるだけ回動させる信
    号を出力することを特徴とする自動販売機。
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