JP3508893B2 - 自動販売機の商品搬送装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬送装置

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JP3508893B2
JP3508893B2 JP31139895A JP31139895A JP3508893B2 JP 3508893 B2 JP3508893 B2 JP 3508893B2 JP 31139895 A JP31139895 A JP 31139895A JP 31139895 A JP31139895 A JP 31139895A JP 3508893 B2 JP3508893 B2 JP 3508893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、冷凍食
品などの商品を調理してから販売するために、商品を商
品収納庫から電子レンジや商品取出口に搬送する自動販
売機の商品搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動販売機の商品搬送装
置として、例えば実開昭63−147781号公報に記
載のものが知られている。この自動販売機は、商品収納
庫にいわゆるスパイラル型のベンドメカを内蔵したもの
であり、スパイラルの回転により落とし込まれた冷凍食
品などの商品を、シュート上を滑らせて、商品収納庫の
商品搬出口から商品販売口側に搬出するようになってい
る。
【0003】そして、通常、商品搬出口から搬出された
商品は、エレベータに配設されたトレイ上に載せられて
下降し、下方に設置された電子レンジ内に搬送されて調
理される。調理が完了した商品は、またエレベータで上
方に搬送されて商品取出口に排出されることにより、販
売が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、商品搬出口
から搬出された商品が、エレベータに配設されたトレイ
上に載せられる高さと、商品取出口の高さとが異なって
いるので、エレベータは商品を受け取る位置と、電子レ
ンジの位置と、商品を商品取出口に排出するための位置
と3カ所のポジションを必要となる。その結果、搬送に
余分な時間がかかると共に、エレベータを制御する制御
装置の構成もより複雑になってしまう。
【0005】本発明は、上述課題を解決するためになさ
れたものであって、エレベータの停止位置を少なくする
ことにより、搬送時間の短縮とエレベータの制御装置の
簡素化を図ることができる自動販売機の商品搬送装置を
提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、商品
収納庫内に収納された商品を、商品搬出口からエレベー
タに載置されたトレイ上に受け渡し、調理をする際には
下方に配設された電子レンジの位置までエレベータを
降させて電子レンジにトレイを受け渡し、調理後に再
度、エレベータがトレイを受け取って上昇し商品取出口
のところで停止して、トレイ上の商品を商品取出口に排
出する自動販売機の商品搬送装置において、エレベータ
に載置されたトレイ上に商品搬出口から商品を受け渡す
高さと、商品取出口の高さとが同一に設定され、エレベ
ータの停止位置が、上記高さの位置と電子レンジに商品
を受け渡す位置との2カ所に設定されていることを特徴
としている。
【0007】この構成によれば、商品収納庫の商品搬出
口から搬出された商品を受け取るエレベータの位置と、
商品取出口へ商品を排出するエレベータの位置とが、同
じになり、エレベータの停止位置が、この高さ位置と電
子レンジに商品を受け渡す位置との2カ所になるので、
それにより、搬送時間を短縮できると共に、エレベータ
の制御装置の構成を簡素化することができる。
【0008】請求項1の自動販売機の商品搬送装置にお
いて、トレイの周縁部の、商品搬出口側及び商品取出口
側の2辺以外に、所定高さの壁が設けられていることが
好ましい。
【0009】この構成によれば、商品収納庫の商品搬出
口からトレイに商品を受け渡すときに、トレイのその側
には壁がないので、商品の受け渡しが円滑に行われ、ま
た商品取出口にトレイ上の商品を排出する際にも、排出
が円滑に行われる。また、トレイの他の周縁部には壁が
あるので、商品がトレイ上から外に脱落しにくくなる。
【0010】請求項3の発明は、商品収納庫内に収納さ
れた商品を、商品搬出口からエレベータに載置されたト
レイ上に受け渡し、調理をする際には下方に配設された
電子レンジの位置までエレベータを下降させて電子レン
ジにトレイを受け渡し、調理後に再度、エレベータが
レイを受け取って上昇し商品取出口のところで停止し
て、庫外プッシャーにてトレイ上の商品を商品取出口に
排出する自動販売機の商品搬送装置において、庫外プッ
シャーは、エレベータに載置されたトレイ上に商品搬出
口から商品が受け渡されたときに、商品をトレイの中央
に幅寄せするように構成されていることを特徴としてい
る。
【0011】この構成によれば、電子レンジへ商品を搬
送する前工程で、トレイ上の商品の位置を庫外プッシャ
ーで適正な位置に規制するので、トレイの大きさを商品
に対して必要最小限にすることができ、さらに調理後に
トレイが上昇してきたときに、庫外プッシャーとトレイ
とで商品を挟み込むような事態を防止することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態例を用いた自動販売機について説明す
る。この自動販売機は、カレーライスなどの箱詰めの冷
凍食品を販売するためのものであり、図1(a)はドア
を開いた状態の正面図、図1(b)は裁断側面図、図2
は正面斜め方向からみた斜視図である。
【0013】図2に示すように、この自動販売機1は、
販売機本体2と、販売機本体2の前面を開閉するメイン
ドア3とで構成されており、メインドア3の表面には冷
凍食品の商品ディスプレイ3a、商品選択ボタン3b、
紙幣投入口3c、コイン投入口3d、デジタル表示器3
e、商品取出口3fなどが設けられている。
【0014】また、図1に示すように、販売機本体2に
は、その内部に広く商品収納庫4が形成されており、商
品収納庫4の内部には、前後2列に商品コラム5が収容
されていて、商品収納庫4の前面上部には、商品コラム
5に沿って広くローディング扉4bが設けられている。
また、商品コラム5内にはスパイラル6が配設されてい
て、冷凍食品である各商品Aは、このスパイラル6の間
隙に挿填されるようにして、収容されている。また、商
品収納庫4の下部には、自動販売機1の正面からみて左
側奥に電子レンジ7が、右側奥に冷却ユニット8がそれ
ぞれ配設されている。
【0015】また、商品収納庫4の内部には、庫内搬送
系9が配設されており、一方メインドア3側には、庫外
搬送系10が配設されている。庫内搬送系9は、商品コ
ラム5から落とし込まれた商品Aを、商品収納庫4の前
面に形成した商品搬出口11まで搬送するためのもの
で、庫外搬送系10は、商品搬出口11の位置で庫内搬
送系9から受け渡された商品Aを、いったん電子レンジ
7まで搬送し、続いて電子レンジ7で調理された商品A
を、メインドア3の前面に形成した商品取出口3fまで
搬送するためのものである。
【0016】図3乃至図6を参照して、庫内搬送系9に
ついて説明する。なお、図3、4は側面図であり、図5
は正面図、図6は平面図である。庫内搬送系9は、図3
に示すように、シュート12a及びシュート12bから
なるシュート12、このシュート12を回動させるため
の回動機構20、並びにシュート12に落とし込まれた
商品Aを移動させる庫内プッシャー13等から構成され
ている。
【0017】前記シュート12aは、平板状に形成され
ており、その大きさは商品コラム5の下部の面積にほぼ
対応した大きさとなっていて、その前側端部(図3では
左側)の半分が立ち上げられることにより前壁12aa
が形成されている(図5、6参照)。また、シュート1
2aの右側端部の裏面にはローラ14が取り付けられて
おり、該ローラ14は商品収納庫4内の機体フレーム1
8に形成された長孔状のローラガイド15の上に乗せら
れている。
【0018】また、シュート12aの表面には、間隔を
有し筋状に配置されたスポンジ(不図示)を介して、高
密度ポリエチレン等からなる薄いシート16が取り付け
られている。該シート16は、図6に示すように、平面
的に見て、長方形状に形成されており、その右端部はシ
ュート12aの端部に固定されていて、左端部は2本の
バネ17を介してシュート12aの他端部に取り付けら
れている。一端がバネ17によって取り付けられている
のは、金属であるシュート12aとプラスチックである
シート16の熱膨張率の違いを考慮したものである。
【0019】また、該シート16の左半分には前後方向
に向かって、わずかな高さを有する細長い突起16aが
複数本形成されているが、これは、冷凍食品の箱の面と
の接触する面積をできるだけ少なくして、貼り付くのを
防止するために設けられたものである。
【0020】また、前記シュート12aの裏側には、前
記したように回動機構20が配設されている。回動機構
20は、図3に示すように、機体フレーム18に取り付
けられた傾斜モータ21と、該傾斜モータ21の作動に
より駆動されるリンク機構22とで、構成されている。
リンク機構22は、シュート12aの裏面に固定された
ブラケット23と、前記フレーム18に固定されたブラ
ケット24と、これらのブラケット23、24間に端部
が回動自在に支持され、中央部に長孔25aを有するア
ーム25と、さらにこの長孔25aに挿入され、前記傾
斜モータ21の回転に伴い回動するシャフト26とで、
構成されている。
【0021】なお、このシャフト26は、傾斜モータ2
1の回転軸21aに取り付けられた楕円板27に固定さ
れていて、回転軸21aが回転すると、回転軸21aを
中心に公転する。また、さらに回転軸21aにはマグネ
ット28が取り付けられており、回転軸21aが回転す
ると、それに伴い回転して、機体フレーム18に取り付
けられているスイッチ29a、29bを作動させるよう
に構成されている。
【0022】一方、シュート12bは、図6に示すよう
に、奥行きの狭い長方形状に形成されており、シュート
12aの上側に配置されていて、その一端部の両側は商
品収納庫4内の機体フレーム18に設けられた軸19に
回動自在に支持されているとともに、他端部はシート1
6の端部にオーバーラップした状態になっている。これ
は、後述するように、シュート12aが、水平位置にセ
ットされる際に前方に繰り出されるので、落とし込まれ
た商品が後方に生じた隙間に入り込まないようにしたも
のである。
【0023】また、シュート12に落とし込まれた商品
Aを移動させる庫内プッシャー13は、平面的に見て、
自動販売機1の正面側が開放されたコ字状に形成されて
いる。正面側からみて左側と後面に当たるほぼL字状の
部分は水平に固定されていて、固定プッシャー13aと
して構成され、右側に当たる部分は、固定プッシャー1
3aに設けられた軸13cに回動自在に支持されてお
り、可動プッシャー13bとして構成されている。
【0024】庫内プッシャー13を作動させるために、
図5に示すように、商品収納庫4の左側奥に庫内プッシ
ャーモータ30が配設されており、内部のギア列を介し
て駆動スプロケット31が取り付けられている。一方、
右側奥の機体フレーム18にも従動スプロケット32が
取り付けられており、これらのスプロケット31、32
間にはチェーン33が巻き掛けられている。そして、こ
のチェーン33の一部には、前記固定プッシャー13a
の後面の下方に形成された係合部13aaの端部が固定
されている。なお、この係合部13aaの端部にはロー
ラ34が取り付けられており、ガイド35面に案内され
てローラ34が転がるように構成されている。
【0025】また、係合部13aaの中央部にはマグネ
ット36が取り付けられており、機体フレーム18に配
置された3個のスイッチ37(37a,37b,37
c)に接近することによってこれらスイッチを作動させ
るように構成されている。
【0026】次に、上記庫内搬送系9の動作を説明す
る。商品の購買者が商品選択ボタン3bを押すと、図3
に示す待機状態にあった庫内搬送系9の傾斜モータ21
に通電され、回転軸21aに取り付けられていた楕円板
27が回転するとともにマグネット28も回転する。楕
円板27の回転により、シャフト26はアーム25の長
孔25aの端面に係合しながら、アーム25をブラケッ
ト24を支点にして回動させる。マグネット28がスイ
ッチ29bに対向する位置にくると、スイッチ29bが
作動して傾斜モータ21への通電が断たれ、アーム25
はブラケット24を支点にほぼ90度回動した状態で停
止し、図4に示すようになる。
【0027】このとき、シュート12aは、後部に設け
られたローラ14がローラガイド15上を前方向に転が
りながら水平にセットされる。一方、シュート12b
は、シュート12aに押し上げられながら軸19を支点
として回動して水平になる。さらに、庫内プッシャー1
3のうちの可動プッシャー13bも、シュート12aの
回動に伴い押し上げられて、軸13cを支点として回動
し水平になる。
【0028】次に、選択された商品の商品コラム5の位
置に対応して、庫内プッシャーモータ30が作動し、駆
動スプロケット31が回転してチェーン33が回り、固
定プッシャー13aと可動プッシャー13bとからなる
庫内プッシャー13が、自動販売機1の正面からみて左
右方向に移動して選択された商品Aをコ字状に形成され
た庫内プッシャー13内に落とし込ませるようにする。
その位置は、固定プッシャー13aの係合部13aaの
中央部に取り付けられたマグネット36が、機体フレー
ム18に配置された3個のスイッチ37(37a,37
b,37c)の何れを作動させるかによって決まり、商
品選択ボタン3bに対応している。
【0029】続いて、また庫内プッシャーモータ30が
作動し、庫内プッシャー13を自動販売機1の正面から
みて右方向に移動させて、シュート12a上のシート1
6面に載っている商品を、シュート12aの前壁12a
aが形成された右側に寄せる。
【0030】この状態から、さらに傾斜モータ21に通
電されると、今度はシュート12aを押し下げるように
なる。傾斜モータ21の回転軸21aに取り付けられて
いるマグネット28がスイッチ29aに対向する位置ま
でくると、傾斜モータ21への通電が断たれる。下降傾
斜の際に、シュート12aは、ローラ14がガイド15
面を転がることによって、全体として後方にずれながら
傾斜する。これは、自動販売機1の奥行きを少なくする
ため、商品収納庫4の前面下部が、傾斜部を介して後方
にセットバックされているからである。なお、この傾斜
部には商品収納庫4の内外を隔てる固定ドア4aが取り
付けられており、固定ドア4aの中心部に形成された開
口部が商品搬出口11となっている。
【0031】傾斜モータ21への通電が断たれる直前
に、シュート12aの前側裏面に設けられているストッ
パー12abが、固定ドア4aに取り付けられた傾斜板
40に当たり、シュート12aの傾動は停止する。その
際、傾斜モータ21のシャフト26は、アーム25の長
孔25aとの遊びによって、通電が断たれる位置である
元の位置まで回動して停止する。
【0032】シュート12bは、シュート12aの傾斜
に伴い、軸19を支点にして自重で傾斜するとともに、
可動プッシャー13bも軸13cを支点にして自重で傾
斜する。シュート12a上に取り付けられたシート16
の上に載った商品は、シュート12aが前下がりに傾斜
したことによって、シート16面を滑り落ち、先端がシ
ュート12aの前壁12aaに突き当たる。
【0033】続いて、庫内プッシャーモータ30に通電
され、庫内プッシャー13が左方向に移動する。可動プ
ッシャー13bは、シート16の上に載った状態で傾斜
しているので、商品は可動プッシャー13bに押されて
左側に移動し、シュート12aの前壁12aaがない部
分にくる。そして、その部分から滑り落ち、傾斜板40
を介して商品搬出口11から庫外搬送系10へと送られ
る。
【0034】上記のように、シュート12が商品コラム
5の下まで商品を迎えにいくので、商品コラム5から落
とし込まれた商品が裏表にならず、調理後の商品を好ま
しい姿勢に保つことができる。また、シュート12面が
前後にあり、下側のシュート12aが後方にスライドし
ながら下降傾斜するのでシュート12aの動作スペース
が小さくて済み、自動販売機自体の奥行きを小さくする
ことができる。また、シュート12の上に薄いシート1
6が張られており、この上に商品Aが落とし込まれるの
で、その衝撃により、シート16面にできた氷が剥がれ
やすくなっている。
【0035】次に、庫外搬送系10について説明する。
庫外搬送系10は、図1に示すように、商品Aを上下方
向に搬送するエレベータ搬送手段50と、商品搬出口1
1に臨んで、商品Aを庫内搬送系9のシュータ12から
エレベータ搬送手段50に移送する移送手段70と、エ
レべータ搬送手段50から受け渡された商品Aを電子レ
ンジ7内に持ち込むレンジ側搬送手段120(図8参
照)と、商品Aを商品取出口3fに搬送する商品搬出手
段110(図7参照)とで、構成されている。
【0036】庫外搬送系10の概略構成とその動作を図
7乃至図16を参照して説明する。図7は、その構成を
示した正面図である。なお、前記移送手段70は、ここ
では図示を省略している。図に示すように、左側にエレ
べータ搬送手段50が配置されており、該エレべータ搬
送手段50は、トレイ51を載せて上下搬送するエレベ
ータ52を有している。
【0037】エレベータ52は、支柱53の上端に取り
付けられたモータ54の出力軸に係合する駆動ギア55
aと、支柱53の下端に取り付けられた従動ギア55b
とに巻き掛けられたタイミングベルト56に取り付けら
れており、モータ54が回転することによって支柱53
に沿って上下動するように構成されている。
【0038】また、前記トレイ51の上方には、庫外プ
ッシャー111を有する前記商品搬出手段110が配置
されており、庫外プッシャー111はモータ112が作
動すると、ガイド113に沿って右方向に案内され、ト
レイ51に載った商品を商品取出口3fに搬送する働き
を行う。なお、このとき商品取出口3fの側面に設けら
れたシャッター114は上方に向かって移動して入口を
開放し、商品が商品取出口3fに入ったことが確認され
ると閉鎖される。
【0039】また、トレイ51の下方には、電子レンジ
ドア121及びこのドア121を前後方向に移動させる
移動装置等からなるレンジ搬送手段120が配置されて
おり、エレベータ52により下降してきたトレイ51に
載った商品を受け取り、奥に位置する電子レンジ7内に
送り込んだり、電子レンジ7で調理(加熱)された商品
をエレベータ52に受け渡したりする。
【0040】図8は、図7を側面からみた図である。商
品収納庫4の庫内側と庫外側とを隔てる固定ドア40の
開口部、すなわち商品搬出口11の庫外側には、断熱扉
として構成された販売ドア101が設けられている。ま
た、販売ドア101の下側には、庫内から庫外のトレイ
51に商品を受け渡す下ローラ(搬送ローラ)71と、
商品を受け渡すときにトレイ51の端部を持ち上げる持
上板72が設けられている。これら販売ドア101、下
ローラ71及び持上板72についての詳細な構造とその
動きについては、図17以降で説明する。
【0041】庫内搬送系9のシュート12によって商品
搬出口11に搬送された商品を商品取出口3fに搬送す
る庫外搬送系10の動作について説明する。図7は、待
機状態を示し、図8は電子レンジドア121が前方に移
動して開いた状態である。商品搬出口11に商品が搬送
されてくると、図9に示すように、販売ドア101が開
き、これに連動して下ローラ71及び持上板72が軸7
3を支点にして回動する。持上板72がトレイ51の端
部を持ち上げて、商品搬出口11の下面とトレイ51の
面とをほぼ同一面にして商品の搬送を行い易くするとと
もに、下ローラ71が回転して商品をトレイ51の上に
搬送する。
【0042】商品がトレイ51上に搬出されると、販売
ドア101が閉まり、図8の状態に戻る。次に、トレイ
51に載った商品の位置を規制するために、図10に示
すように、庫外プッシャー111が、ある一定の区間だ
け右側に移動し、その後、図7に示す待機状態に戻る。
【0043】続いて、図11に示すように、トレイ51
上に商品を載せたエレベータ52が下降し、トレイ51
は電子レンジドア121に取り付けられているポートト
レイ122上に受け渡され、エレベータ52は下の待機
位置に停止する。なお、受け渡しを行う構造について
は、後述する。
【0044】ポートトレイ122上に商品が載ると、図
12に示すように、電子レンジドア121が閉まり、調
理(加熱)が始まる。図13は、調理中に商品取出口3
fの側面に設けられたシャッター114が開いた状態を
示している。加熱が完了すると、図14に示すように、
電子レンジドア121が開き、下側からエレベータ52
が上昇してポートトレイ122上のトレイ51を受け取
り、上の待機位置まで来て停止する。図15は、この状
態を正面からみた図である。
【0045】次に、図16に示すように、庫外プッシャ
ー111がトレイ51上に載った商品を商品取出口3f
に搬出する。搬出が終了すると、庫外プッシャー111
は左待機位置に戻り、シャッター114が閉まり、さら
に電子レンジドア121が閉まると一連の動作が終了す
る。
【0046】なお、調理なしの場合には、電子レンジド
ア121の動作はなく、商品を商品収納庫内4からトレ
イ51に受け取った位置で、庫外プッシャー111が作
動して商品取出口3fに商品を搬出する。
【0047】上記のように、商品収納庫4から商品を受
け取るエレベータ52の位置と、商品を商品取出口3f
へ搬出するときのエレベータ52の位置が同じなので、
エレベータ52の停止位置は、この位置と下限位置との
2ポジションとなり搬送工程を簡単にすることができ、
それにより、搬送時間を短縮できると共に、エレベータ
52の制御装置の構成を簡素化することができる。ま
た、調理なしの場合には、エレベータ52は作動せず、
庫外プッシャー111が作動して商品取出口3fに商品
を搬出するので、搬送時間をより短縮することができ
る。
【0048】また、電子レンジ7へ商品を搬送する前工
程で、トレイ51上の商品の位置を庫外プッシャー11
1で規制することにより、トレイ51の大きさを商品に
対して必要最小限にすることができ、さらに調理後のト
レイ51が上待機位置に戻ってきたときに、庫外プッシ
ャー111とトレイ51とで商品を挟み込むような事態
を防止することができる。
【0049】次に、庫外搬送系10の詳細な構成につい
て説明する。図17は、商品搬出口11に隣接して配設
された移送手段70を示し、該移送手段70は、販売ド
ア101を移動させて、商品搬出口11を閉塞したり開
放したりするとともに、商品搬出口11から搬出される
商品をトレイ51上に移送する働きを行う。なお、図1
7は待機状態を示している。
【0050】図に示すように、この移送手段70は、機
体フレーム18に固定された販売ドアモータ74を有し
ており、該販売ドアモータ74の回転軸74aは機体フ
レーム18を貫通して取り付けられている。回転軸74
aには、機体フレーム18の裏側(自動販売機1の正面
からは左側)に当たる部分にプーリ75が嵌め込まれて
おり、機体フレーム18の表側に当たる部分にはピニオ
ン76が嵌め込まれている。
【0051】また、機体フレーム18には、固定ドア4
aの面と平行に細長いガイド77が設けられており、該
ガイド77にはラック78が嵌め込まれていて、ラック
78の歯は前記ピニオン76の歯と噛み合わされてい
る。また、ラック78には、前述の販売ドア101が平
行リンクを介して連結されており、ラック78がガイド
77に案内されてスライドすると、販売ドア101は商
品搬出口11から引き離されるようにして開放されてか
ら斜めに引き上げられ、また、斜めに引き下げられてか
ら押し当てるようにして商品搬出口11を閉塞する。
【0052】したがって、開閉に際し、商品搬出口11
と販売ドア101とが摺接することがなく、冷気漏れな
どを確実に防止することができる。なお、図中の符号1
02はパッキンで、販売ドア101の周辺部に取り付け
られていて、待機状態での商品搬出口11の密閉を完全
なものにしている。
【0053】また、販売ドア101の下部には、ワイヤ
103の一端が取り付けられていて、該ワイヤ103は
前記プーリ75に引っかけられて、他端部には錘104
が取り付けられている。このため、販売ドア101を開
閉するための販売ドアモータ74のトルクが少なくて済
む。
【0054】また、図8のところでも簡単に説明した
が、販売ドア101の下側には、庫内から庫外のトレイ
51に商品を受け渡す下ローラ71と、商品を受け渡す
ときにトレイ51の端部を持ち上げる持上板72が設け
られている。下ローラ71は回転軸が偏心しており、下
ローラ回転用モータ79によって回転駆動される。
【0055】また、下ローラ71の回転軸が位置する部
分にはアーム状の下ローラ持上用リンク81が回動自在
に取り付けられており、該下ローラ持上用リンク81に
設けられた長孔81aには、前記ラック78の下端部に
設けられたピン78aが挿入されている。そして、販売
ドアモータ74が回転してラック78が上昇すると、ピ
ン78aが下ローラ持上用リンク81の長孔81a内を
スライドすることにより、下ローラ71等は軸73を支
点にして回動して、図18に示すように販売待機位置に
くる。なお、符号80は販売ドア101の下降時のスト
ッパーである。
【0056】また、商品搬出口11から搬送されてきた
商品は、下ローラ71の回転によってトレイ51上を搬
送されるが、搬送がスムーズにいかず、商品が下ローラ
71の上で所定時間、止まっているのをセンサー82が
検知した場合に、上から押圧力を掛けて、下ローラ71
の働きを確実にする機構が設けられている。この機構に
ついて以下に説明する。
【0057】図17、18に示すように、販売ドア10
1の前側の位置する機体フレーム18には、支点83を
中心に回動可能に構成された上ローラ装置84が配設さ
れている。上ローラ装置84は、両側面に溝状の隙間が
形成され、先端部が開放された筒状のガイド85を有し
ており、該ガイド85の中にはピン86aを備えたスラ
イド板86が収納されていて、その先端には上ローラ
(商品押えローラ)87が取り付けられている。
【0058】また、機体フレーム18の一端には、支点
88を中心に回動可能に構成された上ローラストッパー
89が取り付けられており、該ストッパー89には長孔
89aが形成されている。そして該ストッパー89は、
前記ガイド85の側面の溝からガイド85内に挿入さ
れ、前記スライド板86のピン86aがこの長孔89a
に挿入されている。なお、符号90は、ガイドローラ
で、スライド板86がガイド85内を落下するときの案
内部材でる。
【0059】また、ローラ装置84は、バネ91によっ
て、軸92を中心に図中左回りに付勢されたロックレバ
ー93を有しており、該ロックレバー93の側面に設け
られた角穴93aには、前記ガイド85の側面の隙間か
ら突出したスライド板86のフック86bが係合してい
る。また、ロックレバー93の下端部にはレバー93b
が設けられている。
【0060】また、機体フレーム18には、ソレノイド
94が配設されており、該ソレノイド94のプランジャ
ー94aの側面に設けられたピン94bには、リンク片
95が長孔95aをもって係合していて、該リンク片9
5の一端部95bは機体フレーム18に回動可能に支持
されているとともに、他端部に設けられたピン95cに
は他のリンク片96の一端部近傍に設けられた長孔96
aが嵌め込まれている。
【0061】また、他のリンク片96の他端部近傍に設
けられた長孔96bは、前記ロックレバー93の中心部
に設けられたピン93cに嵌め込まれている。また、さ
らに前記リンク片95のピン95cと機体フレーム18
との間にはバネ97が取り付けられており、リンク片9
5を端部95bを中心にして図中左回りに付勢してい
る。
【0062】また、前記ガイド85の表面には、ピン8
5aが突設されており、そこには長孔98aをもってリ
ンク片98が係合されている。また、該リンク片98の
他端部にはピン98bが突設されており、該ピン98b
は、販売ドア101に設けられた突起101aの長孔1
01b内に挿入されている。
【0063】商品選択ボタン3bが押されると、図17
に示す待機状態にあったものが、図18に示す販売待機
状態になる。すなわち、販売ドアモータ74が作動し
て、ラック78がガイド77に案内され上方向に移動す
る。これに伴い、販売ドア101が商品搬出口11を開
放する。ラック78の移動に伴い下ローラ持上用リンク
81が、下ローラ71を軸73を中心に回動させて、商
品搬出口11に臨ませるとともに、持上板72がトレイ
51の端部を持ち上げる。下ローラ71は、この位置で
偏心回転する。その偏心回転により、商品を弾ませるよ
うにして勢い良くトレイ51に送り込む。
【0064】また、ラック78の移動に伴い販売ドア1
01が上昇し、リンク片98によってローラ装置84の
ガイド85は支点83を中心に左回りに移動して、上ロ
ーラ待機状態になる。図19は、この状態を明確にした
図である。
【0065】商品が、下ローラ71の上に留まった状態
が所定時間、続くと、このことをセンサー82が検知し
て、ソレノイド94を作動させる。すると、図20に示
すように、バネ97の付勢力に抗してリンク片96が下
側に引かれ、ロックレバー93は軸92を中心に右回り
に回動する。
【0066】このため、ロックレバー93の角穴93a
に入っていたスライド板86のフック86bが外れて、
スライド板86はガイド85内を滑り落ち、上ローラ8
7が商品を自重で押圧することになる。これによって、
下ローラ71と商品との間のスリップがなくなり、商品
の搬送をスムーズに行わせることができる。なお、上ロ
ーラストッパー89は、スライド板86がガイド85内
から抜け落ちないようにしたものである。
【0067】商品がトレイ51に搬送されると、図21
に示すように、ソレノイド94の通電が断たれるととも
に、販売ドア101が閉塞される方向に動き出す。販売
ドア101に係合しているリンク片98によって、ロー
ラ装置84のガイド85は支点83を中心にして右回り
に移動し、ガイド85内のスライド板86は上ローラス
トッパー89に押されて奥へと入っていく。
【0068】さらにガイド85が回動すると、スライド
板86は上ローラストッパー89によって引き上げられ
るように奥に進み、スライド板86のフック86bがロ
ックレバー93のレバー93bを押しのけて、図22に
示すように、フック86bがロックレバー93の側面に
設けられた角穴93aに係合してロックされる。これに
より、上ローラ71のロックが完了し、販売ドア101
が完全に閉塞されると、図17に示す待機状態となる。
【0069】次に、エレベータ搬送手段50について説
明する。図23(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。エレべータ搬送手段50は、前述したように、支柱
53に沿って上下搬送するエレベータ52を有してい
る。該エレベータ52には右方向にアーム57が設けら
れており、そのアーム57には前記トレイ51を載せる
載置台58が取り付けられている。
【0070】また、エレベータ52は、前面と後面とに
上下方向にわたって一対のローラ59が取り付けられて
いるとともに、タイミングベルト56が取り付けられて
おり、該タイミングベルト56は、支柱53の上端に取
り付けられたモータ54の出力軸に係合する駆動ギア5
5aと支柱53の下端に取り付けられた従動ギア55b
とに巻き掛けられている。モータ54が回転すると、エ
レベータ52はタイミングベルト56の回転に伴い支柱
53に沿って上下動し、その際、ローラ57が回転する
ことにより、円滑に動くようになっている。なお、図中
の符号62は、エレベータ52の下限停止用のリミット
スイッチである。
【0071】また、エレベータ52の上端には、図24
に示すような「やじり」形状のロックプレート60が設
けられており、支柱53の上部にはロックメカ61が配
置されている。ロックメカ61は上端部に回動支点61
aを有する左右一対の部材から構成され、それぞれの下
端部にローラ61bが取り付けれられていて、バネ61
cによって互いに平行になるように付勢されている。
【0072】図24(a)に示す状態から、エレベータ
52が上昇していくと、(b)でロックプレート60の
先端がロックメカ61のローラ61bに接触し、(c)
に示すようにバネ61cの付勢力に抗して外側に押し開
き、エレベータ52の上限位置に達すると、(d)に示
すようにロックプレート60はロックメカ61によって
ロックされる。エレベータ52が下降するときは、ロッ
クしている力よりも強いモータ動力が掛かり、ロックは
解除される。
【0073】このように、ロック機構を用いることによ
り、多少の衝撃等の外力が加わってもエレベータ52の
停止位置の変化を生じることがなく、また、モータ54
に電磁ブレーキ付きのものを用い場合に比べ、コンパク
トにすることができる。なお、この例では、ロック機構
をエレベータの上限位置にのみ用いたが、複数のロック
メカ61を配置することで複数の停止位置決めを行うこ
とができる。なお、ロックプレート60とロックメカ6
1の設ける位置を互いに入れ替えても同様の効果を得る
ことができる。
【0074】次に、商品を載置するトレイ51の形状に
ついて説明する。トレイ51は、図25(a)の斜視図
で示すように、中央部が平坦な板状に形成されており、
前端部には上方に向かって前壁51aが形成されている
とともに、下側には先端部が丸く構成されたガイドピン
51bが端部に沿って5個設けられている。また、トレ
イ51の左側には、上方に向かって前壁51aの高さの
3分の1程度の高さを有する横壁51cが形成されてお
り、左右の端部の下側には、頂点を下側に向けた三角柱
状のガイドピン51dがそれぞれ3個ずつ設けられてい
る。
【0075】すなわち、前壁51aと横壁51cは、商
品収納庫4側および商品取出口3f側以外のところに形
成されており、商品がトレイ51から脱落しにくいよう
にようにしている。このように、商品の受け渡し方向に
は壁がないので、受け渡しが容易になる。なお、図25
(b)は平面図、図25(c)は正面図、図25(d)
は側面図である。
【0076】また、ガイドピン51bは、エレベータ5
2の載置台58に載せられた時に、図24に示すよう
に、前下がりに傾斜した載置台58の前側凹部58aに
嵌まり込み、トレイ51の端部を図19に示すように、
持上板72で持ち上げたときに、この部分を一軸として
傾斜するように構成されている。また、ガイドピン51
dは、図24に示すように、載置台58の左右凹部58
bに嵌まり込み、トレイ51の位置ずれを防ぐために設
けられている。なお、これらのガイドピン51b,51
dは、後述する電子レンジ搬送装置にトレイ51が載置
されるときの位置決めの役割も行っている。
【0077】続いて、エレべータ搬送手段50から受け
渡された商品を電子レンジ7内に持ち込むレンジ側搬送
手段120について説明する。レンジ側搬送手段120
は、図26に示すように、電子レンジ7の正面と右側側
面を覆うL字状の電子レンジドア121と、このドア1
21を前後方向に移動させる移動装置等から構成されて
おり、エレベータ52により下降してきたトレイ51
を、奥に位置する電子レンジ7内に送り込んだり、電子
レンジ7で調理(加熱)された商品を載せたトレイ51
にエレベータ52の載置台58に受け渡したりする。
【0078】移動装置は、電子レンジ7の後ろに配置さ
れた駆動用モータ123と、駆動用モータ123の回転
軸123aと図示しない回転軸との間に巻き掛けられた
ベルト124と、電子レンジ7の側面に設けられたガイ
ド125等によって構成され、駆動用モータ123が回
転すると、ベルト124の回転に伴いに電子レンジドア
121は、ガイド125に案内されて前後移動するよう
に構成されている。
【0079】電子レンジドア121の内部には、ポート
トレイ122が取り付けられており、該ポートトレイ1
22は、図に示すように、平面的に見て、左側が欠けた
ほぼコ字状に構成されている。前部には、内側に向かっ
て2個の突出部122aが設けられており、該突出部1
22aの中心は凹んでいて、トレイ51のガイドピン5
1bがこの部分に嵌まり込むようになっている。また、
後部には左右端部に2ヶ所の凹部122bが形成されて
おり、トレイ51の後部のガイドピン51dがこの部分
に嵌まり込むようになっている。なお、図中の符号7a
は、電子レンジ7を自動販売機1内に装着する際に装着
しやすいように設けた車輪であり、符号7bはそのとき
に使用する取っ手である。
【0080】商品選択ボタン3bが押されると、レンジ
側搬送手段120は、図26に示すように、電子レンジ
ドア121が開いて待機状態となり、商品収納庫4から
搬出された商品(不図示)を載せたトレイ51は、図2
7に示すように、エレベータ52の前傾斜の載置台58
に載って下降してくる。載置台58の前側凹58aは、
3つの突起によって構成されており(図28参照)、レ
ンジ搬送装置120のポートトレイ122の2個の突出
部122aと交差して、下方へすりぬけていく。その
際、トレイ51は、ポートトレイ122面上に受け取ら
れて、水平に保持される。なお、図28は、その状態を
示す平面図、図29はトレイ51を省略した平面図であ
る。
【0081】トレイ51を受け渡されたレンジ側搬送手
段120は、後方に移動して、図30に示すように、電
子レンジ7の電子レンジドア121が閉まり、所定時間
の調理(加熱)が行われる。調理が完了すると、図31
に示すように、電子レンジドア121が再び開くととも
に、エレベータ52が上昇して載置台58がポートトレ
イ122上のトレイ51を受け取り、上限位置まで上昇
して停止する。その後、図16で説明したように、庫外
プッシャー111が作動して、トレイ51上の商品を商
品取出口3fに押し出す。
【0082】次に、商品取出口3fの取出口扉機構につ
いて説明する。図32(a)は、取出口扉機構130の
平面図、(b)は正面図である。図に示すように、取出
口扉機構130は、自動販売機1のドア3に固定される
トリム131を有しており、取出口扉132は、トリム
131に両端を軸支されたシャフト133に固定され、
ヒンジ構造になっている。また、シャフト133には、
コイルバネ34が取り付けられており、取出口扉132
を常時閉塞するように付勢している。
【0083】また、トリム131の裏側には、エアダン
パー135のシリンダー135aの基部が支点136を
中心に回動可能に取り付けられており、ダンパー135
のロッド135bの先端部にはリンク137の一端13
7aがこれも回動可能に取り付けられている。リンク1
37は、図33に示すように、ほぼ「く」の字状になっ
ていて、他端部137bには角度130度程度の扇形孔
137cが設けられている。一方、シャフト133の上
端部133aは半月状に切り欠かれていて、アーム13
7の扇形孔137cは、該シャフト137の上端部13
3aに嵌合されている。
【0084】この取出口扉機構130の動きを、図34
を参照して説明する。先ず、取出口扉132が閉まって
いるときは、図34(a)に示すように、リンク137
の扇形孔137cに嵌合しているシャフト133の上端
部133aは扇形孔137cの右側に位置し、扇形孔1
37cの左側は40度ほど隙間となっている。次に、取
出口扉132が開けられると、図34(b)に示すよう
に、最初の40度ほどは、シャフト137の上端部13
3aがリンク137の扇形孔137c内を空回りして、
最後に上端部133aの端面が扇形孔137cの端面に
突き当たる。
【0085】さらに取出口扉132を開くと、図34
(c)に示すように、シャフト133の回転運動がリン
ク137に伝わり、リンク137がシャフト133を中
心に回転しはじめ、エアダンパー135のロッド135
bをシリンダー135a内に押し込む。すなわち、エア
ダンパー135が作動する。
【0086】続いて、取出口扉132から手を離すと、
図34(d)に示すように、コイルバネ134の付勢力
によって、今度はシャフト133の上端部133aがリ
ンク137の扇形孔137c内を一定角度空回りし、上
端部133aの右側端面が扇形孔137cの右側端面に
突き当たってから、リンク137が回転を始め、エアダ
ンパー135が作動し、最後には図34(e)に示す元
の閉塞状態に戻る。
【0087】このように、商品を取り出すときに、取出
口扉132の必要最小限度以上の開き角度から扉を閉じ
た場合に、扉がトリム131に当たる近くまで素早く閉
まり、その後ダンパーを利かせて閉塞音をなくすように
しているので、販売時間の短縮が図れるとともに、取出
口扉132の損傷を防止することができる。
【0088】なお、この実施形態例では、スパイラル形
式の商品コラムを備えた自動販売機を例に説明したが、
他の形式の商品コラムを備えた自動販売機に適用できる
ことは、いうまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動販売
機の商品搬送装置によれば、商品搬出口からエレベータ
に載置されたトレイ上に商品を受け渡す位置と、購買者
が商品を取り出す商品取出口との高さを同一にして、エ
レベータの停止位置を、上記位置と電子レンジに商品を
受け渡す位置との2カ所にしたので、商品の搬送時間を
短縮することができると共に、エレベータの制御装置の
構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施形態を用いた自動販売機
の、正面ドアを開けた状態の正面図、(b)本発明の一
実施形態を用いた自動販売機の裁断側面図でる。
【図2】本発明の一実施形態を用いた自動販売機の斜視
図である。
【図3】庫内搬送系の側面図である。
【図4】庫内搬送系の側面図である。
【図5】庫内搬送系の正面図である。
【図6】庫内搬送系の平面図である。
【図7】庫外搬送系の正面図である。
【図8】庫外搬送系の側面図である。
【図9】庫外搬送系の側面図である。
【図10】庫外搬送系の正面図である。
【図11】庫外搬送系の側面図である。
【図12】庫外搬送系の側面図である。
【図13】庫外搬送系の側面図である。
【図14】庫外搬送系の側面図である。
【図15】庫外搬送系の正面図である。
【図16】庫外搬送系の正面図である。
【図17】移送手段の側面図である。
【図18】移送手段の側面図である。
【図19】移送手段の側面図である。
【図20】移送手段の側面図である。
【図21】移送手段の側面図である。
【図22】移送手段の側面図である。
【図23】(a)エレベータ搬送手段の正面図、(b)
エレベータ搬送手段の側面図である。
【図24】エレベータのロック機構の動作を説明する図
である。
【図25】(a)トレイの斜視図、(b)平面図、
(c)正面図、(d)側面図である。
【図26】電子レンジ及びレンジ搬送手段の斜視図であ
る。
【図27】トレイの受け渡しを説明する図である。
【図28】レンジ搬送手段にトレイを受け渡たす状態を
説明する図である。
【図29】レンジ搬送手段とトレイを載置する載置台と
の交差を示す図である。
【図30】電子レンジ及びレンジ搬送手段の斜視図であ
る。
【図31】レンジ搬送手段からエレベータの載置台にト
レイを受け渡す状態を示す図である。
【図32】(a)取出口扉機構の平面図、(b)正面図
である。
【図33】取出口扉機構のリンクとシャフトの状態を示
す斜視図である。
【図34】取出口扉機構の取出口扉の開閉動作を説明す
る図である。
【符号の説明】
3f 商品取出口 4 商品収納庫 7 電子レンジ 11 商品搬出口 51 トレイ 52 エレベータ 111 庫外プッシャー
フロントページの続き (72)発明者 今村 浩志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−348947(JP,A) 特開 平6−215238(JP,A) 特開 平3−109697(JP,A) 特開 平2−37491(JP,A) 特開 平6−150139(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 11/00 - 11/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品収納庫内に収納された商品を、商品
    搬出口からエレベータに載置されたトレイ上に受け渡
    し、調理をする際には下方に配設された電子レンジの位
    置まで前記エレベータを下降させて前記電子レンジに
    記トレイを受け渡し、調理後に再度、前記エレベータが
    前記トレイを受け取って上昇し商品取出口のところで停
    止して、前記トレイ上の商品を前記商品取出口に排出す
    る自動販売機の商品搬送装置において、 前記エレベータに載置された前記トレイ上に前記商品搬
    出口から商品を受け渡す高さと、前記商品取出口の高さ
    とが同一に設定され、前記エレベータの停止位置が、上
    記高さの位置と前記電子レンジに商品を受け渡す位置と
    の2カ所に設定されていることを特徴とする自動販売機
    の商品搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記トレイの周縁部の、前記商品搬出口
    側及び前記商品取出口側の2辺以外に、所定高さの壁が
    設けられていることを特徴とする、請求項1記載の自動
    販売機の商品搬送装置。
  3. 【請求項3】 商品収納庫内に収納された商品を、商品
    搬出口からエレベータに載置されたトレイ上に受け渡
    し、調理をする際には下方に配設された電子レンジの位
    置まで前記エレベータを下降させて前記電子レンジに
    記トレイを受け渡し、調理後に再度、前記エレベータが
    前記トレイを受け取って上昇し商品取出口のところで停
    止して、庫外プッシャーにて前記トレイ上の商品を前記
    商品取出口に排出する自動販売機の商品搬送装置におい
    て、 前記庫外プッシャーは、前記エレベータに載置された前
    記トレイ上に前記商品搬出口から商品が受け渡されたと
    きに、商品を前記トレイの中央に幅寄せするように構成
    されていることを特徴とする自動販売機の商品搬送装
    置。
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