JP3952579B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、缶入り飲料商品,紙パック入り飲料商品,カップ商品,ペットボトル商品などを販売する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記の自動販売機として、前面に商品取出口付きの外扉を備えた本体ケースの庫内に、各コラムごとに前後一列に並べて商品を収納する商品収納コラムを上下段,左右列に並べて構築した商品収納ラックを搭載し、販売指令に基づき指定のコラムから商品を1個宛払出して下方の商品取出口へ落下搬出するようにした自動販売機が公知である。
【0003】
また、商品収納ラックのコラムから払出した商品が商品取出口のボックス内に落下した際の着地衝撃で破損するのを防ぐために、前記の商品収納ラックと組合せてラックの前方側にエレベータ機構を配備し、コラムから払出した商品をエレベータ機構に移載してソフトハンドリング式に商品取出口へ送出するようにした構成のものも従来より知られている。
【0004】
なお、紙パック,缶入りなどの飲料商品をホット商品,ないしはコールド商品として販売するこの種の自動販売機では、本体ケースを断熱筐体で構成し、さらに前面外扉の内側に断熱用の内扉を配して断熱構造とした上で、庫内に冷却器,ヒータを装備して収納商品を保冷,加温するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した自動販売機の従来構成では、商品収納ラックの各コラムごとに、商品払出し機構としてコラムのケース前端にゲート機構,およびケース内に整列した商品を背後から押し出すプッシャ機構が組み込まれており、さらにこれら機構を作動させる動力源として各コラムごとに電磁ソレノイド,駆動モータ,あるいはプッシャ牽引用の駆動ばねを装備している。
【0006】
ところで、商品の多様化に伴い1台の自動販売機で多種類の商品を併売する多セレクション自動販売機では、セレクション(コラム)数が40〜50にもなることから、各コラムごとに商品払出し機構の動力源として電磁ソレノイド,駆動モータなどを1組ずつ組み込んだ従来構成では多数台の動力装置が必要となって商品収納ラックが非常にコスト高となるほか、これらの動力装置の占有スペースも大きくなり、その分だけコラム内に商品を収納するスペースが制限を受けてラックの商品収納効率が低下する。
【0007】
この発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、商品収納ラックのコラムに商品払出し機構の動力源を設けずに指定のコラムから商品を払出した上で、ソフトハンドリング式に商品取出口まで送出できるようにしてコストの低減化,並びに商品収容効率の向上化を図り、併せて本体ケースの前面扉,断熱内扉を透視扉して庫内の商品,および商品の販売動作が外部から目視観察できるように構成した自動販売機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明によれば、前面に商品取出口付き外扉,断熱内扉を備えた本体ケースの庫内に、各コラムごとに商品を前後一列に並べて収納する複数のコラムを上下段,左右列に配列して構築した商品収納ラック、該商品収納ラックの前方位置でコラムから払出した商品を受容するバケットユニットと、該バケットユニットを搭載して上下,左右に移動するX−Y搬送機構を装備し、販売指令に基づき前記X−Y搬送機構を介して選択したコラムの前方にバケットユニットをアクセスし、該コラムから払出した商品をバケットユニットに移載し上で、バケットユニットを商品取出口の位置へ移動して商品を商品取出口に搬出するようした構成を基本として、前記の各コラムごとに商品払出し機構を動力源と切り離して装備するとともに、前記商品払出し機構の動力源としてバケットユニットに共通な電動式の駆動機構を搭載し、バケットユニットを指定のコラムにアクセスした位置でバケットユニットに搭載した駆動機構をコラムの商品払出し機構に伝動結合し、この状態でバケットユニット側からコラムの払出し機構に動力を伝達して商品を払出すように構成する
【0009】
上記構成によれば、多セレクションの商品収納ラックを構築するコラムには個々に商品払出し機構の駆動モータ,ソレノイドなどの動力源を装備する必要がなく、商品販売時には指定のコラムにアクセスしたバケットユニットに搭載した共通の電動式駆動機構からコラム側の商品払出し機構に動力を伝達して商品の払出しが行える。したがって、各コラムごとに商品払出し機構の動力源を装備した構成と比べて大幅なコスト低減化が図れるほか、コラム内の商品収納スペースも十分広く確保できてラックの商品収納効率も向上する。また、コラムからバケットユニットに移載された商品は、X−Y搬送機構により外扉に開口する商品取出口の位置までソフトハンドリング式に下降搬送されるので、紙パック,ペットボトル商品などでも破損のおそれなしに安全に商品取出口に送出できる。
【0010】
さらに、前記構成に対し、商品収納ラックのコラム,X−Y搬送機構に搭載したバケットユニットの構造、およびX−Y搬送機構の移動制御について、次記のような具体的形態で実施する
(1)商品収納ラックのコラムは、前方へ引出し可能な樋状のケースからなり、かつ該コラムケースに装備した商品払出し機構が、コラムケースの前部に配して収納商品を拘束保持するゲート機構と、ケース内に配して収納商品を前方に押し送りするベルト駆動式のプッシャ機構とからなり、かつ前記各機構の動力伝達部材をバケットユニットに搭載した駆動機構の動力出力部材に対向してコラムケースの前端部に集中配備した構成とし商品払出し機構を次記のような構造で構成する。
【0011】
(i)前記のゲート機構を、コラムの前端に配した揺動式のゲート板と、該ゲート板の後部に連結した円筒カムと、該円筒カムに連繋してゲート板を開閉位置に揺動操作する動力伝達部材としてのスライダと、該スライダを待機位置に押圧する復帰ばねとの組合せから構成し、かつ前記スライダの端面をコラムケースの側壁前面に臨ませて配置し、指定コラムにバケットユニットをアクセスした状態で、バケットユニット側からの操作で前記スライダを押し込み操作することにより、ゲート板を開放位置に揺動させてコラムの前端面を開放するようにする(請求項)。
【0012】
(ii)前項(i)におけるゲート板の形状を、その先端が下向け屈曲した逆L字形となし、背の低い商品,変形し易い紙パック商品などを販売待機位置に安定よく保持できるようにする(請求項)。
(iii)プッシャ機構を、ケースの長手方向に沿ってその底部側に敷設したエンドレスベルトと、該ベルトに連結してコラムケース内に起立するプッシャと、前記ベルトの前端側プーリに連結してコラムケースの前端に配置した動力伝達部材としてのラック歯車とから構成し、指定のコラムにアクセスしたバケットユニットから前記ラック歯車に動力を伝達することにより、ベルトを駆動してプッシャを前進させ、コラムケース内に並ぶ商品を前方に押し送りする(請求項)。
【0013】
また、コラム内に商品を補充する際に、プッシャを手動操作で後退位置に移動させることができるようにするために、前記プッシャをエンドレスベルトに対して手動操作で係脱可能に連結する(請求項)、あるいはプッシャの背面にラチェット爪付きのクリップ部材を取付けるとともに、コラムケースの底面側にはプッシャの移動経路に沿って前記ラチェット爪と噛み合うラチェット歯を設ける(請求項)などの構成がある。
【0014】
(2)一方、前記のX−Y搬送機構に搭載したバケットユニットについて、この発明によれば、次記のような具体的構造で構成するものとする。
(i)バケットユニットに搭載してコラム側の商品払出し機構を駆動操作する電動式の駆動機構を、指定コラムへのアクセス位置で、請求項に記載したスライダを前方から押し込んでゲート機構を開放操作する電動式のピンプッシャ機構と、請求項に記載したラック歯車に噛み合ってモータ出力をプッシャ機構に伝える連結歯車を含む動力伝達系とで構成する(請求項)。
【0015】
(ii)ピンプッシャの前進動作に連動して連結歯車を待機位置から動力伝達位置に向けてバケットユニットの背後に突き出す操作機構を備える(請求項)。
(iii)前記バケットユニットの内部にコラムからの搬入商品を検出する商品検知スイッチを備え、該スイッチの検知信号を基に駆動機構をコラム側の商品払出し機構から切り離して停止制御する(請求項)。
【0016】
(iv)バケットユニットの底部側に搬送コンベヤを配備し、コラムから受け取った商品をコンベヤの搬送により商品取出口に搬出する(請求項)。
(3)また、この発明によれば、X−Y搬送機構の制御に関して、販売待機時にバケットユニットが待機するホームポジションを設定するとともに、販売指令に基づきバケットユニットをホームポジションから指定されたコラムに向けて移動する際に、その停止位置の手前でX−Y搬送機構の駆動モータを減速させる制御手段を備えるものとし(請求項10)、その減速制御手段は、具体的にX−Y搬送機構のX軸,およびY軸方向の移動経路に沿って敷設し、かつバケットユニットのホームポジション,および各コラムの位置に対応する停止位置,減速開始位置を設定した位置検知板と、該位置検知板に設定した各位置を検出する位置センサと、および該位置センサの検知信号を基にX−Y搬送機構を運転制御する制御部を備えて構成する(請求項11)。
【0017】
かかる構成により、バケットユニットをホームポジションから指定コラムに向けて移動する際に、その停止位置の手前でX−Y搬送機構の駆動モータ減速制御し、バケットユニットが停止位置を行き過ぎてオーバーランするのを防止することができる。また、このような減速制御手段を設けることで、X−Y搬送機構の駆動モータとして高価なステッピングモータ,ACサーボモータなどを採用することなしに、安価なDCモータを採用してバケットユニットを精度よく指定のコラムへアクセスできる。
【0018】
(4)また、前記のように商品収納ラックにバケットユニット付きX−Y搬送機構を組み合わせ、ラックに収納した商品をX−Y搬送機構を介して商品取出口へ搬送するようにした自動販売機について、この発明によれば、
(i)本体ケースの外扉,および断熱内扉の扉面の商品収納ラックと対峙する扉面をそれぞれ透視扉板で構成するとともに、外扉の一角に販売操作パネルを備え、該パネル上に商品選択キー,通貨処理機構,および販売情報の表示用ディスプレイなどを集中配備する(請求項12)。
【0019】
かかる構成により、透明な外扉,断熱内扉を透視して庫内側の商品収納ラックに収納した商品をショーケースと同じ感覚で直接確認でき、かつ販売時にはX−Y搬送機構(ロボットの一種)の動きと併せて、購入商品がラックから商品取出口に出てくるまでの動作を前方から観察できる。また、商品選択キーを含めて通貨処理機構,および販売情報の表示用ディスプレイなどを外扉の一角に形成した操作パネル上に集中配備したことにより、透視扉の機能を阻害することがなく、かつ操作パネルの背後側にも商品収納コラムを本体ケースの幅一杯に配備することができ、それだけ本体ケースの庫内スペースを有効活用して商品の収納数,セレクション数の増大化が図れる。
【0020】
(ii)また、前記の操作パネルに配備した商品選択キーには、数字キーの組合せで選択商品を指定するテンキー押ボタンを採用する(請求項13)。これにより、庫内側に並ぶ多数の商品収納コラムごとに表示した商品番号に合わせて所望の商品番号をパネル上のテンキーで集中的に入力することができて操作性,サービス性が向上する。かかる点、仮に庫内側の各商品収納コラムと個々に対応する多数の商品選択ボタンを外扉の透明な扉板上に分散配置した場合には、選択ボタンが目障りとなって庫内が透視できる機能が損なわれる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔自動販売機の全体構造〕
まず、自動販売機の全体構成を図1(a)〜(d) に示す。図において、1は自動販売機の本体ケース(断熱筐体)、2は前面下部に商品取出口2aを備えた外扉、3は内扉、4は各コラムごとに商品5を前後一列に並べて収納する複数のコラム6を上下段,左右列に配列して構築した商品収納ラック、7は商品収納ラック4のコラム6から払出した商品をその前方位置で受容するバケットユニット、8は該バケットユニットを搭載して上下,左右に移動する直角座標形のX−Y搬送機構であり、販売指令に基づき前記X−Y搬送機構8をホームポジション(商品取出口2aに対応した待機位置)から移動して指定されたコラム6の前方位置にバケットユニット7をアクセスし、該コラムから払出した商品5をバケットユニット7に移載した後、再びX−Y搬送機構8を下降移動してホームポジションに戻り、この位置でバケットユニット7から商品5商品取出口2aに商品を搬出するような構成となる。なお、図中で9は本体ケース1の庫内底部側に設置した商品保冷用の冷却器(冷凍機のエバポレータ)、10は冷凍機のコンデンシングユニット、11はコラム6を前方へ引出し可能に支持するラック支持枠である。
【0022】
ここで、商品収納ラック4のコラム6は、個々に前方へ引出して商品補充が行えるようにラック支持枠11の上に搭載した引出し式のコラムとしてなり、各コラム6ごとに、駆動モータ,ソレノイドなどの動力源から切り離した駆動部を持たない商品払出し機構を備えている。一方、バケットユニット7には、前記コラムの商品払出し機構をバケット側から駆動するための動力源として電動式の駆動機構を搭載しており、バケットユニット7を指定のコラム6にアクセスした位置でバケットユニットに搭載した駆動機構からコラム6の商品払出し機構に動力を伝達して商品5を払出すようにしている。なお、前記のコラム6,およびその商品払出し機構、バケットユニット7,およびその内部に組み込んだ電動式の駆動機構、およびX−Y搬送機構8については、項別に分けてその詳細構造を後述する。
【0023】
また、当該自動販売機は、庫内の商品収納ラック4に収納した商品5,および販売時に客の購入した商品がコラム6からバケットユニット7に移載されて商品取出口2aへ取り出されるまでの販売動作の一連の動きを外部から目視観察できるように、本体ケースの外扉2,および断熱内扉3の商品収納ラック4と対峙する扉面域をそれぞれ透視扉板で構成するとともに、その一角を占有して外扉2の右側部分に販売操作パネル2bを形成し、該パネル2aに数字キーの組合せで購入商品を指定する入力部としてのテンキー押ボタンタン12,通貨処理機構(コイン機構,ビルバリデータ,釣銭返却レバー)13,および販売情報を表示する液晶ディスプレイ14が配備されている。なお、15は釣銭返却口である。
【0024】
〔コラム,および商品払出し機構の構造〕
次に、前記商品収納ラック4のコラム6,およびコラム6に組み込んだ商品払出し機構の詳細構造を図2〜図5で説明する。
まず、図2(a) 〜(c) において、コラム6の本体は断面U字形になる樹脂成形品の樋状ケースで作られており、該コラムケース6a内に商品5を前後一列に並べて起立姿勢に収納する。また、コラムケース6aには、商品払出し機構(駆動源とは切り離されている)として、コラムケース6aの前端に配して商品5を収納位置に拘束するゲート機構16と、商品5を背後から前方に押し出すプッシャ機構17が組み込まれている。
【0025】
ここで、ゲート機構16は一端をコラムケース6aの側壁前端に軸支してコラム6の前端面に突き出す揺動式のゲート板16aと、図5で示すようにゲート板16aの後部に連結した円筒カム(周面上にリブ状のカム突起が形成されている)16bと、該円筒カム16bに連繋してゲート板16aを開閉位置(閉位置を実腺,開位置を鎖線で表す)に揺動操作するようコラムケース6aの前端に動力伝達部材として組み込んだスライダ16cと、該スライダ16cを待機位置に向けて背後から押圧付勢する復帰ばね16dとの組合せからなる。なお、円筒カム16b,スライダ16c,復帰ばね16dはコラムケース6aの側壁内部に組み込み、側方からカバー(図示せず)によって蓋をする。この組み込み状態ではスライダ16cの前端面がコラムケース6aの前方に露呈している。
【0026】
かかる構成で、販売待機時にはスライダ16cが復帰ばね16dに押されて前方に突き出しており、ゲート板16aはコラム6の前面を横切ってコラムケース内に収納した商品5をその位置に拘束保持するよう閉位置に保持されている。この状態からスライダ16cをバケットユニット側に搭載した駆動機構のピンプッシャ操作で押し込むと、該スライダ16cの頂部に設けたカムガイド16eを介して円筒カム16bを回し、これによりゲート板16aが実腺で示す閉位置から鎖線で示す開位置に揺動し、コラムケース6aの前端面を開放する。
【0027】
なお、前記したゲート板16aは、図5に示した「直片形」の形状から、図6で示すように「逆L字形」に変更して実施することができる。すなわち、ゲート板16aの形状が「直片形」であると、背の低い商品はゲート板16aの下をすり抜けたり、商品容器の頭部が抑えられて収納姿勢が後傾したするほか、さらに紙パック商品などの場合には、背後からのプッシャ17bの押し付けにより商品容器が逆“く”字形に変形したりして、商品の払出し動作が正常に行われないことがある。かかる点、図6のようにゲート板16aの形状を「逆L字形」にすれば、ゲート板16aの先端部16a-1でコラム6の最前列に並ぶ商品を前方から縦方向に押さえ込むことができ、これにより背の低い商品がゲート板16aの下をすり抜けたりする前記の払出し動作トラブルを防止できる。
【0028】
また、図2に戻って先記したプッシャ機構17は、コラムケース6aの底部側で長手方向に沿い、前後一対のプーリ間に張架したベルト(タイミングベルト)17aと、コラム内の最後列に並ぶ商品5の背後に押し当てて前記ベルト17aに連結した衝立状のプッシャ17bと、前記ベルト17aの前端側プーリに連結してその周面をコラムケース6aの前面に突き出した動力伝達部材としてのラック歯車17cとからなる。また、前記のプッシャ17bはベルトの裏面側に張り出した脚片爪17dとプッシャ17bの背後に軸支連結したクリップ17eの脚片との間でベルト17aを上下から挟持して結合するようにしている。なお、クリップ17eは脚片をベルト17aへ押し付けるようにばね付勢されている。
【0029】
かかる構成で、ゲート機構16のゲート板16aを開放した状態で、ラック歯車17cにバケットユニット側から動力を伝達してベルト17aを前方へ周回させると、これに連動してプッシャ17bが前進してコラム内に並ぶ商品5を背後から押し送りする。これにより、図2(c) で示すように最前列に並ぶ商品5がコラム6の前方にアクセスして待機しているバケットユニット7に向けて払出される。なお、コラム6に商品5を補充するに際してプッシャ17bをコラムケース6aの後端位置まで後退させる場合には、先記したクリップ17eを手動操作により点線位置に傾動してプッシャ17bとベルト17aとの結合を弛めた上で、プッシャ17bを後方にスライド移動する。
【0030】
次に 前記したプッシャ機構17の別な実施例を図3,図4に示す。この実施例においては、プッシャ17bを脚部をベルト17aに直結した上で、プッシャ17bの背後に軸支連結したクリップ17eの脚部先端にラチェット爪17fを形成するとともに、該ラチェット爪17fに対向してコラムケース6aの底部側にはベルト17aを挟んで左右両サイドに沿ってラチェット歯17gを形成している。このラチェット歯17gは、プッシャ17bを販売待機位置に係止拘束する役目を果たすものであり、ラチェット歯17gの歯列がプッシャ17bの前進移動を許容し、後退を阻止するようにように形成されている。
【0031】
なお、コラム6に商品5を補充するに際してプッシャ17bをコラム6の後端位置まで後退させるには、先記したクリップ17eを手動操作により弛めてラチェット歯17gとの係合を釈放した上で、ベルト機構17aと連結したままプッシャ17bをプッシャ17bを後方にスライド移動する。この場合に、プッシャ機構17のベルト17aはフリーの状態にあり、プッシャ17bの後退移動に従動する。
【0032】
〔バケットユニットの構造〕
次に、先記したバケットユニット7についての構造を、図7,図8に示す実施例、およびこの実施例の構造一部を変更した図9〜11に示す実施例で説明する。まず、図7,図8において、バケットユニット7は上面,前面,および後面上半域を開放した箱体としてなり、その前面には捩じりコイルばねで閉方向に付勢されたバケットフラッパ7aを備えている。ここで、箱体の左右両部に画成したスペース内には先述したコラム6の商品払出し機構に伝動連結して動力を伝達する電動式の駆動機構が組み込まれ、さらに箱体中央の商品収容スペースにはコラム6から搬入した商品5を起立姿勢に制御する姿勢制御機構18,および底部側に若干前傾姿勢に傾けて敷設して商品を商品取出口2a(図1参照)に向けて送出する搬送コンベヤ(ベルトコンベヤ)19を備えている。なお、バケットユニット7は、その底部側のフレーム7bに配したガイドローラ7c(図8,図10参照)を介してX−Y搬送機構8のX軸搬送部に案内支持されている。
【0033】
ここで、前記した姿勢制御機構18は次のように構成されている。すなわち、図7,図8の実施例では、バケットユニット7の内部空間を横切るように左右側壁間に架設して前部上段,および後部中段に位置して段違いに並ぶ前後一対のガイドローラ18a,18bが設けてあり、かつ各ガイドローラ18a,18bは搬送コンベヤ19との間にタイミングベルト18cを掛け渡してコンベヤモータ19aにより定方向(左回転)に一括して駆動するようにしている。また、後部側のガイドローラ19bの軸端(右側)には先記した連結歯車21に噛み合う伝動歯車2が結合されている。
【0034】
一方、図9〜図11に示した実施例では、商品の姿勢制御機構18として前記した前部上段に架設したガイドローラ18aを固定式の商品規制板18dに置き換え、かつ後部中段位置に架設したガイドローラ18bと搬送コンベヤ19との間にタイミングベルト18cを掛け渡してコンベヤモータ19aによりガイドローラ18aを定方向に回転駆動するようにした構成になる。また、この実施例ではバケットユニット7の前面に配したバケットフラッパ7に対向してフラッパの開閉検知スイッチ7a-1を装備している。
【0035】
また、前記したバケットユニット7の右側部には、先記した電動式の駆動機構として、商品収納ラックのコラム6の前端部に組み込んだゲート機構16のスライダ16cを前方から押し込んで開放操作する電動式のピンプッシャ機構20と、コラム側に装備したプッシャ機構17のラック歯車17cに結合してバケットユニット側から駆動モータによりベルト17aを周回駆動する連結歯車21がバケットユニット7の後部から商品収納ラックのコラム6に向け突き出すように組み込まれている。
【0036】
ここで、ピンプッシャ機構20は、プッシュピン20aと、プッシュピン20aを前進,後退動作させるナピアねじ機構20bと、そのプッシャモータ20cとから構成されている。一方、前記した連結歯車21は、図8で示すように揺動板21aに軸支されており、この位置でガイドローラ18b(ガイドローラ18bの機能については後記する)の軸端に歯車22を介して伝導連結されている。また、揺動板21aは歯車22と同軸上で揺動可能に支持されており、かつばね21bにより連結歯車21をバケット内部に引き込む方向に付勢されている。また、先記したピンプッシャ機構20の前進動作に連動して連結歯車21が後退位置からバケットユニット7の背後に突き出るようにしており、そのために揺動板21aの上端にピン21cを突設し、このピン21cをプッシュピン20aに連結したドグ20dで押すようにしている。
【0037】
さらに、バケットユニット7には、コラム6から払出してバケットユニット7の移載する商品5を検出するための商品検知スイッチ23を装備し、その検知レバー23aがバケット内部の後部上面側に突き出している。
次に、図7,図8に示したバケットユニット7を例に、商品収納ラックの各コラム6との間で行う商品の移載動作を図12,図13に、またバケットユニット7から商品取出口2aへの商品送出動作をそれぞれ図14で説明する。
【0038】
すなわち、商品販売指令に基づき、X−Y搬送機構8に搭載したバケットユニット7が待機位置(ホームポジション)から移動して選択したコラム6の前方位置にアクセスし、この位置で前記した先記したピンプッシャ機構20のプッシャモータ20cを始動してプッシュピン20aを突き出し操作すると、図12(a) で示すようにプッシュピン20aがコラム6側に組み込んだゲート機構16のスライダ16cの前端面に当たってこれを押し込む。これにより、ゲート板16aが開位置に回動してコラム6の前面を開放する。同時にピンプッシャ機構20の前進操作に従動して連結歯車21がバケットユニット7の背後に突き出し(図8,図10で示すように、連結歯車21を軸支した揺動板21aが時計方向に揺動して連結歯車21を商品収納コラムに向けてバケットユニット7の背後に突き出す)、歯車21がコラム6に組み込んだプッシャ機構17のラック歯車17cに噛み合い、両者間に動力の伝達経路を形成する。この状態から次にバケットユニット7に組み込んだコンベヤモータ19aを始動すると、ベルト18c,ガイドローラ18b,伝導歯車22,および連結歯車21を介してコラム側のラック歯車17cに動力が伝達され、該歯車17cを介してベルト17aを周回駆動する。これにより、プッシャ17bが前進移動し、図12(b) のようにコラム6に収納した商品5を背後から押して最前列に並ぶ商品5をその前方に待機しているバケットユニット7に向けて払出す。
【0039】
そして、図示のようにコラム6から払出した商品5がバケットユニット7の中に進入すると商品検知スイッチ23が作動し、この商品検知スイッチ23の信号を基に、若干タイミングを遅らしてコンベヤモータ19aを停止制御するとともに、ピンプッシャ機構20のプッシャモータ20cを再度始動し、背後に突き出していたプッシュピン20aを待機位置に後退させる。これにより、図12(c) で示すようにコラム側ではゲート機構のゲート板16aが閉位置に戻り、同時に連結歯車21も後退してバケットユニット7の中に引っ込むとともに、コラム側のラック歯車17cとの噛み合いが外れる。
【0040】
一方、図12(b) の商品払出し動作により、コラム6からバケットユニット7の中に前倒れ姿勢で搬入した商品5は、次に述べるようにバケットユニット7に装備した姿勢制御機構18の動作により前倒し姿勢から起立姿勢に立て直した上で、バケットの底部側に敷設した搬送コンベヤ19の上に着地するように取り込まれる。
【0041】
次に、商品取り込み過程での商品5の姿勢制御動作を図13で説明する。なお、図13において、I〜Vはコラム6からバケットユニット7に移載された商品5が搬送コンベヤ19の上に着地するまでの取り込み動作の挙動を表している。すなわち、コラム6の前端から前方に払出した商品5は、I→II→III で表すように前傾姿勢でバケットユニット7の中に倒れ込んで商品検知スイッチ23(図7,図9参照)を動作させるとともに、商品5の頂部がバケットユニット7の前部上段に配したガイドローラ18a(図7,図8の実施例の場合)、あるいは商品規制板18d(図9〜図11の実施例の場合)に受け止められて、図示のように前倒れ姿勢に寄り掛かる。そして、図12(c) のようにバケットユニット7に搭載した駆動機構とコラム6の商品払出し機構との間を切り離した後に、X−Y搬送機構8をY軸方向に若干上昇移動させると、商品5の底面がバケットユニット7の後部中段に組み込んだガイドローラ18bの上に載るようになる。また、この上昇移動にタイミングを合わせてコンベヤモータ19aを再始動する。これにより、図7,図8の実施例ではガイドローラ18a,18bが、また図9〜図11の実施例では後部のガイドローラ18bが回転し、そのローラ送り動作で商品5が前方へ迫り出すように送られ、III →IVのように商品5は前傾姿勢から起き上がって起立姿勢に変わり、商品5の底面が後部のガイドローラ18bから外れたところで、底面を下に向けてIV→Vのように下方に落ち込んで搬送コンベヤ19の上に起立姿勢で着地する。なお、コンベヤモータ19aは、商品5が搬送ベルト19の上に着地したところで停止させるために、例えば、商品検知スイッチ23の動作時点から多少の遅れ時間を与えて停止制御するか、あるいは搬送コンベヤ19の上に載った商品5がバケットフラッパ7aを押した際に応動するフラッパ開閉検知スイッチ7a-1(図10参照)の動作信号でコンベヤモータ19aを停止制御するようにしている。
【0042】
なお、前記したバケットユニット7をコンベヤ6にアクセスした状態で、バケットユニット7とコラム6との間に相対的な位置のずれがあると、バケット側の動力伝達歯車21がコラム側のラック歯車17cにうまく噛み合わなくなるおそれがある。この位置のずれはバケットユニット7を搭載したX−Y搬送機構8(図1参照)の停止位置の誤差,商品収納ラック,商品の荷重によるラックフレームの撓みなどが原因で生じる。そこで、バケットユニット/コラム間に生じたアクセス位置のずれを補償してバケット側からコラム側のプッシャ機構へ動力伝達を支障なく行えるようにするための対策として、周面に歯列を形成してコラム側のラック歯車17cに動力を伝達する上下方向のタイミングベルト(図示せず)を動力伝達歯車21に連結してバケットユニット7の背面側にに敷設し、このベルトを介してバケット側からラック歯車17cに動力を伝達する方法がある。
【0043】
次に、商品5を受容したバケットユニット7を、X−Y搬送機構8の下降移動により外扉2の商品取出口2aの位置へ搬送し、この位置で商品取出口2aに商品を送り出す際の動作を図14で説明する。すなわち、バケットユニット7が商品取出口2aの位置(ホームポジション)に到達すると(この位置は図示されてない位置センサで検知する)、コンベヤモータ19a(図7,図9参照)が始動して搬送コンベヤ19を矢印方向に駆動する。これにより、搬送コンベヤ19の上に載っていた商品5は、その頂部がガイドローラ18a,ないしは商品規制板18dに拘束されつつ、コンベヤ19の搬送動作により後傾姿勢に傾きながら前方に送られ、バケットユニット7の前面に配したフラッパ7a,および内扉3に備えた商品搬出口のフラッパ3aを押し開いて商品取出口2aのボックス内に容器の底面を下に向けて起立姿勢に落ち込んで搬出される。この状態になれば、商品を購入した客は商品取出口2aのフラッパ扉2cを押し開いてボックス内から商品5を取り出すことができる。この場合に、商品5は底面を下にして商品取出口2aのボックス内に起立しているので、容器上面の飲み口が汚損(商品取出口のボックス内底面には塵埃などが堆積している)されるおそれがなく客に信頼感を与える。
【0044】
なお、バケットユニット7から商品5が商品取出口2aに搬出されると、その搬出過程で開放したバケットユニット7のバケットフラッパ7aが閉位置に復帰するので、このフラッパ開閉動作に応動するフラッパ開閉検知スイッチ7a-1(図10参照)の信号で搬送コンベヤ19のコンベヤモータ19aを停止制御し、これにより自動販売機が販売待機状態に復帰する。
【0045】
〔X−Y搬送機構の構造,およびその運転制御系〕
次に、先記バケットユニット7を搭載したX−Y搬送機構8の構成を図15に示す。また、その運転制御系統を図16に、さらにその減速制御動作を図17で説明する。
まず、図15において、X−Y搬送機構8はX軸搬送部8xとY軸搬送部8yとの組立体としてなり、バケットユニット7はX軸搬送部8xに搭載し、その底部側に敷設したガイドレールに沿ってX軸方向へ移動可能に案内支持されている。また、X軸搬送部8xはY軸搬送部8yに連結してY軸方向に案内支持されている。なお、8x-1はX軸モータ、8x-2はX軸モータ8x-1とバケットユニット7との間に掛け渡したタイミングベルト、8y-1はY軸モータ、8Y-2はY軸方向のタイミングベルトである。かかる構成で、X軸搬送部8x, Y軸搬送部8yを駆動することにより、バケットユニット7 がX,Y軸方向に移動する。
【0046】
また、前記のX−Y搬送機構8には、商品販売時にバケットユニット7を指定したコラム位置にに移動して停止するために後記のようなX−Y位置検知手段を備えており、制御部からの指令でバケットユニット6を選択したコラム,および商品取出口の位置(ホームポジション)を移送するようにしている。
すなわち、図15,図16で示すように、X軸搬送部8x,およびY軸搬送部8yには、それぞれX軸方向,Y軸方向に沿って停止位置検知板23,24、および減速位置検知板25,26が敷設されており、各検知板23〜26に対向してバケットユニット7の底面,およびX軸搬送部8xの側板には停止位置検知センサ27,28、および減速位置検知センサ29,30を備えている。
【0047】
ここで、位置検知板23〜26はリブ状に起立した細長い板であり、その長手方向に沿って図1のように上下段,左右列に並ぶ商品収納ラックの各コラム6,および商品取出口2aに対応したバケットユニット7の停止位置,および各停止位置の若干手前位置に設定した減速開始位置にスリット状の溝がパターン形成されている。
【0048】
また、前記の位置検知センサ27〜30は、前記の位置検知板23〜26を挟んでその両側に対向する発光素子と受光素子を組合せたホトインタラプタであり、前記した位置検知板のスリット溝以外では発光素子から出射した光信号が検知板で遮光され、スリット溝の位置では光信号がスリット溝を通して受光素子に受光されて信号を出力する。そして、バケットユニット7のX,Y軸方向の移動経路途上で、位置検知センサ27〜30が位置検知板23〜26のスリット溝を通過するごとに信号を出力し、その信号をホームポジションを基準にカウントすることでバケットユニット7の停止位置,減速位置,ホームポジションの各位置を検出するようにしている。
【0049】
また、図16に示したX−Y搬送機構の運転制御系統図において、31は制御部、32,33はX軸モータ8x-1,Y軸モータ8y-1のドライバである。そして、商品販売時には商品選択キー12(図1(a) 参照)から入力した商品選択信号を基に、前記した位置検知センサ27〜30の信号を制御部31に取り込んでX軸モータ8x-1,Y軸モータ8y-1を運転制御し、バケットユニットをホームポジションから選択したコラムの位置に移動する。
【0050】
この場合に、X−Y搬送機構8の移動途上で制御部31が先記したX軸,Y軸の位置検知センサからの信号を逐次取り込んでバケットユニットの移動通過位置を確認しつつ、バケットユニットが指定のコラム位置に近づいたところで、その停止位置の若干手前でX軸モータ8x-1,Y軸モータ8y-1を減速制御し、バケットユニット7が指定コラムのアクセス位置からオーバーランすることなく停止するようにしている。
【0051】
ここで、前記したX軸の停止位置検知板23,減速位置検知板25の位置検知パターンを図17(a) に例示する。なお、図中でHPはホームポジション、X1,X2,X3 はホームポジションHPから右側へ順に横並びするコラムと個々に対応する停止位置、x1,x2,x3 は停止位置X1,X2,X3 の手前側に設定した減速位置を表しており、停止位置検知板23,減速位置検知板25の間では、ホームポジションHPは同じ位置に設定され、停止位置と減速位置の間には駆動モータの減速区間に対応したΔXの間隔が設定されている。
【0052】
また、図17(b) はバケットユニット7をホームポジションHPから停止位置X3 のコラムへアクセスする場合を例に、X軸の停止位置センサ27,減速位置センサ29の信号,およびX軸モータ8x-1の動作を表したタイムチャートであり、X−Y搬送機構8に搭載したバケットユニット7が指定の停止位置X3 に到達する手前で減速位置センサ29が減速位置x3 を検知すると、この信号を基に図15の制御部31からの指令でモータを減速し、次いで停止位置センサ27が停止位置X3 を検知したところで駆動モータを停止する。そして、この停止位置で先述した商品払出し動作を行う。
【0053】
このように、X−Y搬送機構を指定のコラムに到達する手前位置で減速制御することで、バケットユニットをホームポジションから選択されたコラムに向けて移動する際にバケットユニットが慣性で所定の停止位置からオーバーランすることがなくなり、指定の位置に正しく停止できる。しかもこのような減速制御手段を設けたことで、X−Y搬送機構の駆動モータとして高価なステッピングモータ,ACサーボモータなどを採用することなしに、安価なDCモータを採用してバケットユニットを精度よくコラムへアクセスさせることが可能となる。
【0054】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、次記の効果を奏する。
(1) 商品収納ラックを構築する多数のコラムごとに個々に装備した商品払出し機構に対し、この商品払出し機構を操作する共通な駆動装置をX−Y搬送機構に搭載したバケットユニットに装備し、バケットユニットを選択したコラムにアクセスした位置でバケットユニット側からコラム側の商品払出し機構に動力を伝達して商品を払出するようにした構成より、各コラムごとに商品払出し機構の駆動源としてモータ,ソレノイドなどをコラムケース内に組み込んだ方式と較べて大幅なコストの節減化が図れるとともに、コラムには駆動源の組み込みスペースが不要となるのでその分だけ商品収納スペースの拡大化が図れて商品収納数を増すことかできる。また、コラムからバケットユニットに移載した商品をX−Y搬送機構によりソフトハンドリング式に商品取出口へ送出することで、衝撃に弱い紙パック商品,ペットボトル商品なども商品取出口へ安全に搬出できる。
【0055】
(2) また、この発明の構成を外扉,内扉を透視扉で構成し外部から庫内を目視できるようにした自動販売機に適用することにより、販売時には前面の透視扉を透視して客の購入した商品が商品収納ラックのコラムから払出されて商品取出口へ送出されるまでの動作が興味深く観察できるなど、自動販売機のアピール性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による自動販売機の全体構成図で、(a) は扉を外した庫内の正面図、(b) は縦断側面図、(c) は正面図、(d) は扉扉開放状態を表す外観斜視図
【図2】図1における商品収納ラックのコラム構成図であり、(a) は側面図、(b) は正面図、(c) は商品払出し動作の説明図
【図3】図2と異なる実施例のコラムの構成図であり、(a) は側面図、(b) は正面図
【図4】図3におけるプッシャ機構の要部構造を表す斜視図
【図5】図3,図4におけるゲート機構の構成斜視図
【図6】図5のゲート板と形状の異なるゲート板を装備したコラム前部の斜視図
【図7】図1におけるバケットユニットの内部機構を模式的に表した透視俯瞰図
【図8】図7に示したバケットユニットをコラムにアクセスして動力伝達を行っている状態の動作説明図
【図9】図7の構成一部を変更したバケットユニットの内部機構を模式的に表した透視俯瞰図
【図10】図9に示したバケットユニットをコラムにアクセスして動力伝達を行っている状態の動作説明図
【図11】図10の構成を構成斜視図
【図12】図7,図8に示したバケットユニットと商品収納ラックのコラムとの間の商品受け渡し動作の説明図であり、(a) はバケットユニットに搭載した駆動機構をコラムの商品払出し機構に伝動連結した状態を表す図、(b) はコラムからバケットユニットに商品を払出した状態を表す図、(c) はバケットユニットの駆動機構をコラムの商品払出し機構から切り離した状態を表す図
【図13】図12の商品受け渡し動作でコラムから払出した商品をバケットユニットに取り込む際の姿勢制御の動作説明図
【図14】バケットユニットに移載した商品を商品取出口に送出する際の動作説明図
【図15】図1におけるX−Y搬送機構の構成斜視図
【図16】図15に示したX−Y搬送機構の運転制御系統図
【図17】図16の運転制御系統による減速,停止動作の説明図であり、(a) は停止位置検知板,減速位置検知板のパターン図、(b) は停止位置センサ,減速位置センサの信号,および駆動モータの動作を表すタイムチーャト図
【符号の説明】
1 本体ケース
2 外扉
2a 商品取出口
2b 販売操作パネル
3 内扉
4 商品収納ラック
5 商品
6 コラム
6a コラムケース
7 バケットユニット
7a バケットフラッパ
8 X−Y搬送機構
8x X軸搬送部
8y Y軸搬送部
8x-1 X軸モータ
8y-1 Y軸モータ
12 商品選択キー
13 金銭処理機構
14 液晶ディスプレイ
16 商品払出し機構のゲート機構
16a ゲート板
16b 円筒カム
16c スライダ
16d 復帰ばね
17 商品払出し機構のプッシャ機構
17a ベルト
17b プッシャ
18 商品姿勢制御機構
18a ガイドローラ
18b ガイドローラ
18c タイミングベルト
18d 商品規制板
19 搬送コンベヤ
19a コンベヤモータ
20 ピンプッシャ機構
21 連結歯車
21a 揺動板
23,24 停止位置検知板
25,26 減速位置検知板
27〜30 位置検知センサ
31 制御部

Claims (13)

  1. 前面に商品取出口付き外扉,および内扉を備えた本体ケースの庫内に、各コラムごとに商品を前後一列に並べて収納する複数のコラムを上下段,左右列に配列して構築した商品収納ラック、該商品収納ラックの前方位置でコラムから払出した商品を受容するバケットユニット、該バケットユニットを搭載して上下,左右に移動するX−Y搬送機構を装備し、販売指令に基づき前記X−Y搬送機構を移動して選択したコラムの前方にバケットユニットをアクセスし、該コラムから払出した商品をバケットユニットに移載し上で、バケットユニットを商品取出口の位置に移動して商品を搬出し、前記の各コラムごとに商品払出し機構を動力源と切り離して装備するとともに、前記商品払出し機構の動力源としてバケットユニットに共通な電動式の駆動機構を搭載し、バケットユニットを指定のコラムにアクセスした位置でバケットユニットに搭載した駆動機構をコラムの商品払出し機構に伝動結合し、この状態でバケットユニット側からコラムの払出し機構に動力を伝達して商品を払出すようにし、商品収納ラックのコラムが前方へ引出し可能な樋状のケースからなり、かつ該コラムケースに装備した商品払出し機構が、コラムケースの前部に配して収納商品を拘束保持するゲート機構と、ケース内に配して収納商品を前方に押し送りするベルト駆動式のプッシャ機構とからなり、かつ前記各機構の動力伝達部材をバケットユニットに搭載した駆動機構の動力出力部材に対向してコラムケースの前端部に集中配備した自動販売機において、ゲート機構が、コラムの前端に配した揺動式のゲート板と、該ゲート板の後部に連結した円筒カムと、該円筒カムに連繋してゲート板を開閉位置に揺動操作する動力伝達部材としてのスライダと、該スライダを待機位置に押圧する復帰ばねとの組合せからなり、かつ前記スライダの端面をコラムケースの側壁前面に臨ませて配置したことを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項記載の自動販売機において、ゲート板の形状を、その先端が下向けに屈曲した逆L字形としたことを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項記載の自動販売機において、プッシャ機構が、ケースの長手方向に沿ってその底部側に敷設したエンドレスベルトと、該ベルトに連結してコラムケース内に起立するプッシャと、前記ベルトの前端側プーリに連結してコラムケースの前端に配置した動力伝達部材としてのラック歯車とからなることを特徴とする自動販売機。
  4. 請求項記載の自動販売機において、プッシャをエンドレスベルトに対して係脱可能に連結したことを特徴とする自動販売機。
  5. 前面に商品取出口付き外扉,および内扉を備えた本体ケースの庫内に、各コラムごとに商品を前後一列に並べて収納する複数のコラムを上下段,左右列に配列して構築した商品収納ラック、該商品収納ラックの前方位置でコラムから払出した商品を受容するバケットユニット、該バケットユニットを搭載して上下,左右に移動するX−Y搬送機構を装備し、販売指令に基づき前記X−Y搬送機構を移動して選択したコラムの前方にバケットユニットをアクセスし、該コラムから払出した商品をバケットユニットに移載した上で、バケットユニットを商品取出口の位置に移動して商品を搬出し、前記の各コラムごとに商品払出し機構を動力源と切り離して装備するとともに、前記商品払出し機構の動力源としてバケットユニットに共通な電動式の駆動機構を搭載し、バケットユニットを指定のコラムにアクセスした位置でバケットユニットに搭載した駆動機構をコラムの商品払出し機構に伝動結合し、この状態でバケットユニット側からコラムの払出し機構に動力を伝達して商品を払出すようにし、商品収納ラックのコラムが前方へ引出し可能な樋状のケースからなり、かつ該コラムケースに装備した商品払出し機構が、コラムケースの前部に配して収納商品を拘束保持するゲート機構と、ケース内に配して収納商品を前方に押し送りするベルト駆動式のプッシャ機構とからなり、かつ前記各機構の動力伝達部材をバケットユニットに搭載した駆動機構の動力出力部材に対向してコラムケースの前端部に集中配備し、プッシャ機構が、ケースの長手方向に沿ってその底部側に敷設したエンドレスベルトと、該ベルトに連結してコラムケース内に起立するプッシャと、前記ベルトの前端側プーリに連結してコラムケースの前端に配置した動力伝達部材としてのラック歯車とからなる自動販売機において、プッシャの背後にラチェット爪付きのクリップ部材を取付けるとともに、コラムケースの底面側にはプッシャの移動経路に沿って前記クリップ部材のラチェット爪と噛み合ってプッシャの後退を阻止するラチェット歯を敷設したことを特徴とする自動販売機。
  6. 請求項記載の自動販売機において、バケットユニットに搭載した電動式の駆動機構が、指定コラムへのアクセス位置で、前記スライダを前方から押し込んでゲート機構を開放操作する電動式のピンプッシャ機構と、前記ラック歯車に噛み合ってモータ出力をプッシャ機構に伝える連結歯車を含む動力伝達系からなることを特徴とする自動販売機。
  7. 請求項記載の自動販売機において、ピンプッシャの前進動作に連動して連結歯車を待機位置からコラム側のラック歯車に向けて突き出す操作機構を備えたことを特徴とする自動販売機。
  8. 請求項記載の自動販売機において、バケットユニットにコラムからの移載商品を検出する商品検知スイッチを備え、該スイッチの検知信号を基に駆動機構をコラム側の商品払出し機構から切り離して停止制御することを特徴とする自動販売機。
  9. 請求項1記載の自動販売機において、バケットユニットの内部に、バケット内に取り込んだ商品を商品取出口へ搬出する搬送コンベヤを備えたことを特徴とする自動販売機。
  10. 請求項1記載の自動販売機において、X−Y搬送機構に搭載したバケットユニットに対し、販売待機時にバケットユニットが待機するホームポジションを設定するとともに、販売指令に基づきバケットユニットをホームポジションから指定されたコラムに向けて移動する際に、その停止位置の手前でX−Y搬送機構の駆動モータを減速させる制御手段を備えたことを特徴とする自動販売機。
  11. 請求項10記載の自動販売機において、駆動モータの減速制御手段として、X−Y搬送機構のX軸,およびY軸方向の移動経路に沿って敷設し、かつバケットユニットのホームポジション,および各コラムの位置に対応する停止位置,減速開始位置を設定した位置検知板と、該位置検知板に設定した各位置を検出する位置センサと、および該位置センサの検知信号を基にXY搬送機構を運転制御する制御部を備えたことを特徴とする自動販売機。
  12. 請求項1記載の自動販売機において、本体ケースの外扉,内扉の商品収納ラックと対峙する扉面域をそれぞれ透視扉板で構成するとともに、外扉の一角に販売操作パネルを備え、該パネル上に商品選択キー,通貨処理機構,および販売情報の表示用ディスプレイなどを集中配備したことを特徴とする自動販売機。
  13. 請求項12記載の自動販売機において、商品選択キーが、数字キーの組合せで選択商品を指定するテンキー式押ボタンであることを特徴とする自動販売機。
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