JP4186829B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、商品列からバケットで商品を取得することによって当該商品を販売する自動販売機、特にシースルー型の自動販売機に適用するときに有効となる技術に関する。
シースルー型の自動販売機とは、商品収納室内の垂直方向に設けられている複数の商品棚と、これらの複数の商品棚上に載置されている商品列を先頭商品側へ搬送する複数の商品搬送機構と、これらの複数の商品搬送機構によって搬送された商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、垂直方向を移動可能なバケットと、バケットを垂直方向へ移動させる垂直駆動機構と、垂直駆動機構に駆動力を伝達する垂直方向駆動用モータと、を有するものである。顧客は、前扉(扉パネル)の広範囲に亘って設けられている透視可能な窓(ガラス、樹脂等)を通して陳列されている実際の商品群を確認し、購入したい商品を指定することとなる。これにより、垂直駆動機構にて駆動されるバケットが、該当する商品を搬送する商品搬送機構のところまで移動して当該商品を取得し、その後、商品払出口のところまで移動して商品を払い出すこととなる。
特開2000−113306号公報
一般に、バケットが待機位置から顧客の指定商品が載置されているところの商品搬送機構の位置まで移動する場合、バケットを移動させる垂直駆動機構に駆動力を伝達する垂直方向駆動用モータは、バケットが待機位置から当該商品搬送機構の位置へ移動するにつれて、モータの出力が段階的に小さくなるように設定されている。これは、バケットを目標とする商品搬送機構のところでできる限り精度よく停止させるためである。また、各商品搬送機構の取付位置に関する情報は、水平方向および垂直方向の座標情報として予め用意されたメモリ等に記憶されており、垂直方向駆動用モータはこのメモリ等の読み出し情報に基づいて、バケットを目標とする商品搬送機構の位置まで移動させる。
しかしながら、垂直方向駆動用モータの出力の大きさや当該出力の可変タイミングは、商品収納庫内の温度、垂直方向駆動用モータにかかる負荷の変化等に関わらず固定されていた。そのため、垂直方向駆動用モータの負荷が商品収納庫内の温度に応じて変化すると、バケットが目標とする商品搬送機構のところで停止する精度が低下してしまい(バケットが目標停止位置よりもオーバーランしたり、目標停止位置まで到達しなかったりする。或いはその度合いが大きくなる。)、商品搬送機構とバケットとの間の商品の受け渡しがスムーズにいかなくなる恐れがあった。また、垂直方向駆動用モータの負荷が外的要因(例えば仕切板)によって重くなると、バケットが目標とする商品搬送機構のところに到達する時間が長くなってしまう。何れにしても、顧客に迷惑をかけることとなる。更に、バケットが目標とする商品搬送機構のところで停止する精度の低下を防止するために、商品搬送機構やバケットを改良すると、自動販売機自体のコストアップとなる問題があった。
そこで、本発明は、様々な要因に応じて、バケットを目標とする商品搬送機構のところで精度よく停止できる自動販売機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための主たる発明は、商品収納庫内で垂直方向に設けられた複数の商品棚と、前記複数の商品棚上に載置されている商品列を先頭商品側へ搬送する複数の商品搬送機構と、前記複数の商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、垂直方向を移動可能なバケットと、前記商品収納庫の空間を冷却商品用に使用する前記商品棚と加熱商品用に使用する前記商品棚との間で仕切り、前記バケットが仕切られている反対側に収納されている商品を取得する際に垂直方向を移動可能となる仕切板と、前記バケットのみ、または前記バケットとともに前記仕切板を垂直方向へ移動させる垂直駆動機構と、前記垂直駆動機構に駆動力を伝達するべくPWM駆動される垂直方向駆動用モータと、を有する自動販売機において、前記バケットが商品を取得する際、前記垂直駆動機構が前記バケットのみを垂直方向へ移動させる場合と、前記バケットおよび前記仕切板を垂直方向へ移動させる場合とに応じて、前記垂直駆動機構が前記バケットを待機位置から目的とする何れかの前記商品搬送機構の位置まで移動させるときの、前記垂直方向駆動用モータをPWM駆動するための複数のPWM駆動デューティの設定と、前記複数のPWM駆動デューティのうち一のデューティから他のデューティへ可変するタイミングと、を制御する制御部、を備えたことを特徴とする。この自動販売機によれば、垂直駆動機構がバケットのみ、或いはバケットおよび仕切板を駆動する場合に応じて、垂直方向駆動用モータをPWM駆動するための複数のPWM駆動デューティの設定と、複数のPWM駆動デューティのうち一のデューティから他のデューティへ可変するタイミングを制御するため、バケットを目標とする商品搬送機構のところで精度よく停止させることが可能となる。更に、垂直方向駆動用モータの出力の大きさはPWM駆動デューティに比例するため、垂直方向駆動用モータの出力の大きさを意図する大きさに確実に制御することができる。
本発明によれば、バケットを目標とする商品搬送機構のところで精度よく停止させることが可能となる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===シースルー型自動販売機の構成===
本実施の形態の自動販売機の構成例を以下に説明する。本実施の形態の自動販売機は、販売商品の実物を扉パネル13越しに透視させて顧客に購買選択させるようにしたシースルー型自動販売機であるものとする。以下、このシースルー型自動販売機の概要を述べる。
図1に示されるように、本実施の形態の自動販売機は、複数の商品収納搬出コラム(商品搬送機構)400にそれぞれ一列に整列収納された商品11を、水平方向(図1のX方向)及び垂直方向(図1のY方向)に移動駆動されるバケット90によって選択的に取得して、商品取出部16まで搬送するように構成されている。商品収納搬出コラム400は、自動販売機の前後方向(図1のZ方向であり、以後、奥行方向又は商品の搬送方向とする)に商品11を一列に並べて収納するとともに、バケット90側からの動力伝達により商品11をコラムのZ方向前方へ順次繰り出し搬出するように構成されている。バケット90は、商品収納搬出コラム400と扉パネル13間の空間部に沿ってXY方向に移動するように構成されている。バケット90は、その商品取得口が、顧客により購買選択された商品11が収納されている商品収納搬出コラム400の開口部と対向するように移動して、+Z方向へ搬送された先頭の商品11を取得し、商品取出部16へ搬送するものである。以下、本実施の形態の自動販売機について図毎に更に具体的に説明する。
図1は、本実施の形態のシースルー型自動販売機を正面から見た外観構成例を示す図である。図1において、自動販売機の筐体10には、前面解放型の商品収納庫12が形成されている。商品収納庫12の下部に隣接するように設けられた機械室10aには、冷却や加温等のためのシステムが収納されている。この筐体10の前面は、扉パネル13により開閉可能に塞がれている。ここで、扉パネル13は商品収納庫12のほぼ全体を見通せるほどの広い透視窓を有する。この透視窓以外の部分には、購買商品選択用の操作パネル14、紙幣や硬貨の収受装置15、商品取出部16、釣銭や返金の払出部17、施錠装置(鍵穴のみ図示)18等が配設されている。図1に示されるように、商品収納庫12には、複数の引き出し式の商品棚30が上下方向(Y方向)に一定間隔で装着されている。各商品棚30には、複数の商品収納搬出コラム400が、仕切板65で互いに仕切られて並設されている。
各商品収納搬出コラム400には、商品11が搬送方向(Z方向)に一列に並んだ状態で収納されるようになっている。本実施の形態の自動販売機には、例えば、8段の商品棚30に合計48個の商品収納搬出コラム411乃至485が収納されている。商品収納搬出コラム400内の商品11は、当該商品収納搬出コラム400の開口部まで繰り出されるようになっているとともに、扉パネル13を透して視認されるようになっている。商品収納搬出コラム400の開口部に繰り出された商品11は、顧客の選択に基づき、キャッチャーと呼ばれる可動搬出装置により選択されて商品取出部16へ搬出される。キャッチャーは、商品収納搬出コラム400から商品11を取得するバケット90と、このバケット90をXY方向に移動させるXY駆動機構(Y方向については垂直駆動機構)とにより構成される。XY駆動機構は、上下方向(Y方向)に移動駆動される可動架台81を有し、この可動架台81上でバケット90を水平方向(X方向)に移動させることにより、バケット90を所望の位置まで移動させるようになっている。商品収納搬出コラム400と扉パネル13との間には、バケット90をXY方向に移動させるための空間部(不図示)が確保されている。
バケット90は、商品収納搬出コラム400の開口部と扉パネル13との間の空間部に沿ってXY方向に移動し、顧客の操作により選択された商品11が収納されている商品収納搬出コラム400の開口部に商品取得口を対向させて商品11を取得するものである。バケット90は、更に、商品収納搬出コラム400から取得して商品11を商品取出部16まで搬送し、当該商品取出部16に商品払出口を対向させて商品11を払い出すものである。ここで、本実施の形態のバケット90は、可動架台81に設けられた案内レール81a上をX方向に自走すべくバケット駆動モータ910を含む適宜な駆動手段を当該バケット90の下部に備えている。各商品収納搬出コラム400の開口部には、Z方向前方へ送り出す商品11を1個ずつ区切る可動ストッパ70が設けられている。この可動ストッパ70は、商品収納搬出コラム400の開口部の商品11に当接する位置に常時バネ(不図示)付勢されているが、当該商品収納搬出コラム400のZ方向前方にバケット90が位置したときに、バケット90側からの操作により非当接位置へ後退させられてストッパ機能が解除されるようになっている。これにより、商品収納搬出コラム400の開口部の商品11が1個ずつZ方向前方へ押し出されてバケット90へ移送されるようになっている。
<<<商品搬送機構の一例>>>
図2は、引き出し式の商品棚30及び商品収納搬出コラム400の要部構成例を示す分解斜視図である。図2に示されるように、本実施の形態の商品収納搬出コラム400は、一定方向(Z方向)に駆動される商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43を有する。この商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43上に商品11を一列に並べて収納するとともに、その商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43の駆動により商品11を商品収納搬出コラム400のZ方向前方へ順次繰り出すように構成されている。商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43は合成繊維の帯状織布をループ状に繋げたエンドレスベルトであって、その両幅端に沿ってスプロケット穴44が一定ピッチで設けられている。この商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43は、商品棚30に着脱可能なコンベア基台45に張架状態で装着及び保持されている。即ち、商品収納搬出コラム400の商品搬出機構は商品棚30から独立したコンベアユニット41として構成されている。このコンベアユニット41はY方向下部に張り出したL字状の係止カギ部42を有し、この係止カギ部42を商品棚30のスリット35に嵌入係止させることにより、その商品棚30上の任意位置に装着されるようになっている。
商品棚30は、矩形底板31の3辺から背板32と側面板33を立ち上げた3方壁のトレー状であって、底板31と背板32にはそれぞれ係止カギ部42を嵌入係止させるスリット35が多数平行に並んで穿設されている。各スリット35、34は商品収納搬出コラム400の幅よりも十分に狭い間隔ピッチで設けられている。コンベアユニット41は、底板31に形成された多数のスリット35の何れかに係止カギ部42を嵌入係止させることにより、商品棚30上の任意位置に装着させることができるようになっている。商品棚30には、商品収納搬出コラム400を区画する仕切板65も着脱可能に装着されるようになっている。この仕切板65は商品棚30の奥行長とほぼ同じ長さを有する略長方形の扁平板状であって、底板31のスリット35に嵌入係合するL字状カギ部66と背板32のスリット34に嵌入係合する突板部67を一体に有する。この仕切板65は、底板31と背板32にそれぞれ形成された多数のスリット35,34の何れかにL字状カギ部66と突板部67とを嵌入係止させることにより、コンベアユニット41と同様、商品棚30上の任意位置に装着して立設させることができるようになっている。
上記コンベアユニット41の先端には、バケット90側から商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43を駆動させるための固定ギア53と、商品収納搬出コラム400の開口部まで搬送されて来た商品11をその商品収納搬出コラム400の開口部位置に留め置くための可動ストッパ70が設置されている。また、商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43上には、当該商品搬送ユニット用コンベア・ベルト43上の商品11が搬送方向(Z方向)後方へ倒れるのを阻止するための背凭れ板60が立設・固定されている。
<<<垂直駆動機構の一例>>>
図3は、図1の自動販売機に適用する垂直駆動機構の一例を示す要部斜視図である。図3において、バケット90がX方向を移動可能に支持される可動架台81は、X方向の両端部が固定板700a、700bに固着されている。自動販売機内には、Y方向に立設するとともに商品棚30および側板33を挟む垂直方向移動用側板702a、702bが設けられている。X方向の左側に配設される垂直方向移動用側板702aの上部には、モータユニット704が設けられている。このモータユニット704は、例えばパルスエンコーダ付のモータ(不図示)を有してなるものである。垂直方向移動用側板702a、702bにはシャフト706を通してプーリ708a、708bが軸支されている。モータユニット704からの回転力はプーリ708aに伝達され、シャフト706を介してプーリ708bにも伝達される。つまり、モータユニット704が駆動されると、プーリ708a、708bは同一方向に同一速度で同期して回転することとなる。これらのプーリ708a、708bには有端のベルト710a、710bが張架される。ベルト710bの一端には固定板700bの一部が固着され、ベルト710bの他端には錘712bが固着されている。尚、ベルト710aは不図示であるが、固定板700aも、錘712bと対称となる錘712a(不図示)も、固定板700bおよび錘712bと同様にベルト710aに固着されている。これにより、モータユニット704が正方向回転するように駆動されたとき、固定板700a、700bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながらY方向に上昇し、即ち、可動架台81はY方向に上昇し、錘712a、712bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながら−Y方向に下降する。逆に、モータユニット704が逆方向回転するように駆動されたとき、固定板700a、700bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながら−Y方向に下降し、即ち、可動架台81は−Y方向に下降し、錘712a、712bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながらY方向に上昇する。ここで、可動架台81およびバケット90をモータユニット704の駆動力だけでY方向に移動させるには負荷が大きすぎて困難である。そこで、この負荷を軽減するためと、更にはプーリ708a、708bに適宜のベルト張力を与えるために、錘712a、712bを設けている。仕切板714は、冷却商品を取り扱う商品棚30と加熱商品を取り扱う商品棚30とを仕切る仕切板であり、商品収納庫12内を冷却商品のみ、或いは加熱商品のみとする場合には取り外すことが可能な遮熱部材である。また、仕切板716は、商品収納搬出コラム400と扉パネル13間の空間部、つまりバケット90がXY方向に移動する空間部において、冷却商品を取り扱う商品棚30と対応する空間部と、加熱商品を取り扱う商品棚30と対応する空間部とを仕切る遮熱部材である。この仕切板716は、垂直方向移動用側板702a、702bに支持されており、何も外力を受けない状態では図3の位置で停止している。しかし、バケット90が仕切板716の上部の商品11を取得する場合、仕切板716が停止したままではバケット90の移動を遮ってしまうこととなる。そこで、バケット90が停止中の仕切板716より上部の商品11を取得する場合、可動架台81がY方向へ移動する際、固定板700a、700bの上面718a、718bが仕切板716を押し上げ、これにより、仕切板716は可動架台81とともにY方向へ移動する。つまり、バケット90は仕切板716より上部の商品11を仕切板716に遮られることなく取得することが可能となる。更に、仕切板716は、可動架台81の−Y方向への下降とともに下降し、図3の位置まで下降したときに可動架台81から離間して停止する。尚、商品収納庫12において冷却商品のみを収納して販売する場合、仕切板716は空間部の上面に固定される機構を有することとする。また、温度センサ720は、例えば固定板700bの外側面に固着され、垂直駆動機構にかかる温度を検知するものである。垂直駆動機構がバケット90をY方向に移動させる際のモータユニット704の負荷は、商品収納庫12内部の温度や、固定板700a、700bが仕切板716を持ち上げるか否かによって変化することとなる。そこで、温度センサ720は、商品収納庫12内の温度を検知し、この検知温度をモータユニット704の駆動方法に反映させるために設けられたものである。尚、温度センサ720の固着位置は上記の固定板700bの外側面に限定されるものではなく、垂直駆動機構にかかる温度を効果的に検知でき、且つバケット90のXY移動に支障を来すことのない場所であれば商品収納庫12内の如何なる場所に固着しても良い。
<<<バケット>>>
図4は、バケット90及び商品収納搬出コラム400の開口部の要部構成例を示す側面図である。図4に示されるように、バケット90は、商品検知センサ91、バケット位置検知センサ902、可動アーム92、可動ギア93、コンベア85を備えている。尚、図4(b)は、図4(a)におけるバケット90の下部にて省略された部分の詳細を示す図である。
商品検知センサ91は、センサ駆動機構(不図示)によって、バケット90の商品取得口において両側壁部から商品搬送方向(Z方向)に進退移動可能に保持されている。商品検知センサ91は、バケット90において図4に示される一側壁部に設けられた受光部91a(受光素子)と、当該一側壁部と相対する他側壁部に設けられた投光部91b(発光素子)とから構成されている。この受光部91aと投光部91bとの間の光路が遮断されたか否かによって商品11の通過を検知するために、受光部91aと投光部91bとはそれぞれの光軸が互いに一致するように対向配設されている。商品検知センサ91(91a、91b)は、バケット90が商品収納搬出コラム400から商品11を取得するときに限って、バケット90の商品取得口よりも外側、即ち商品収納搬出コラム400側へ張り出した位置へ移動させられるようになっている(図4(b)の実線)。これ以外のときは、商品検知センサ91は、バケット90の商品取得口よりも内側、即ちバケット90側に後退移動させられるように可動保持されている(図4(b)の点線)。これにより、バケット90は、商品収納搬出コラム400から搬送された商品11を収容できるだけ奥行スペースのみを持てばよく、商品検知センサ91による検知動作(商品11の通過検知)を行わせるための奥行スペースを持つ必要がない。尚、本実施の形態においては、商品検知センサ91は可動であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、バケット90が、商品11の通過検知を行うのに十分なZ方向の幅を有していれば、商品検知センサ91はバケット90の両側壁部に固定して設けられてもよい。
バケット位置検知センサ902、903は、バケット90の商品取得口において両側壁部のそれぞれに設けられている。バケット位置検知センサ902は、図4に示されるバケット90の側壁部に設けられ、発光素子902aと、当該発光素子902aからの反射光を受光する受光素子902bとから構成されている。この発光素子902a及び受光素子902bは、バケット90の商品取得口が商品収納搬出コラム400の開口部に略対向する位置にあるとき、当該開口部における可動ストッパ70の外方側面を検知するように配設されている。具体的には、発光素子902a及び受光素子902bは、同一のX座標位置において互いに異なるY座標位置に並設されている。ここで、発光素子902aから投光された光(図3(b)中のIL)が可動ストッパ70の外方側面にて反射され、且つ当該反射された光(図3(b)中のRL)が受光素子902bに受光されたときに、バケット位置検知センサ902は例えば検知信号を出力するようになっている。ここで、バケット位置検知センサ902が可動ストッパ70のみを選択的に検知するために、発光素子902a及び受光素子902bの対は、当該可動ストッパ70側に傾斜して配設されている。これにより、バケット位置検知センサ902が、例えば商品11を可動ストッパ70と誤認することが防止され、商品収納搬出コラム400を確実に検知できる。尚、バケット位置検知センサ902、903は、各々バケット90の一側壁部側および他側壁部側に設けられている。これは、商品棚30のX方向の異なる位置に配設される複数の商品収納搬出コラム400を、可能な限り狭いX方向の幅内で検出するためである。つまり、−X方向に近い側の複数の商品収納搬出コラム400をバケット位置検知センサ902で検出し、+X方向に近い側の複数の商品収納搬出コラム400をバケット位置検知センサ903で検出することとなる。しかし、このような2個のバケット位置検知センサ902、903に限定されることはなく、1個のバケット位置検知センサ(不図示)をバケット90内のコンベア85の下部略中央に設けてもよい。
可動アーム92は、バケット90側のカム駆動モータ960を含む適宜な駆動手段(不図示)によって回動駆動される可動部材であって、前述した可動ストッパ70を押し下げ操作するものである。ここで、可動ストッパ70は、図4(b)の点線で示された状態にて、商品収納搬出コラム400に収納された商品列の先頭商品11をバケット90に搬送することを停止するものであり、図4(b)の実線で示された状態にて、当該搬送停止を解除すべく、可動アーム92によって押し下げられるものである。
可動ギア93は、図4(b)に示される可動ギアホルダ93dに対して軸支部93eにて軸支されている。この軸支部93eを中心として、可動ギア93は、バケット90側の可動ギア駆動モータ(不図示)を含む適宜な駆動手段によって回転駆動される。商品収納搬出コラム400上の商品11を取り出し搬出させる際に、回転駆動された可動ギア93が当該商品収納搬出コラム400側のベルト駆動用の固定ギア53に噛合して回転伝達を行うものである。更に、可動ギアホルダ93dは、バケット90側のカム駆動モータ(不図示)を含む適宜な駆動手段によって、図4(b)に示されるバケット90の側壁部に設けられた軸支部93cを中心に回動駆動される。これにより、可動ギア93も軸支部93cを中心に回動駆動されることとなる。このような回転駆動及び回動駆動により、商品収納搬出コラム400に収納された商品列の先頭商品11をバケット90に搬送するとき、可動ギア93は、可動ギアホルダ93dが時計方向に回動することによって、固定ギア53のY方向下部に対してY方向下方から噛合し(図4(b)の実線)、当該搬送停止時にはバケット90内に退避するものである(図4(b)の点線)。
バケット90内には、商品収納搬出コラム400の開口部から繰り出された商品11をバケット90内に引き込むためのベルト式のコンベア85が設けられている。このコンベア85は、バケット90のZ方向前方から受けた商品11をZ方向後方(バケットの奥方)へ搬送する。また、このコンベア85は、商品11を商品払出口16へ搬出する際に、バケット90のZ方向前方に傾斜させられるようになっている。商品11は、バケット90の背部(導入口の反対側)に設けられた跳ね上げ式扉86を自重で押し開いて商品払出口16へ排出される。跳ね上げ式扉86は常時閉じるようにバネ(不図示)付勢されており、コンベア85がバケット90のZ方向後方へ傾斜させられたときに、そのコンベア85上の商品11の自重により押し開かれるようになっている。
図5及び図6は、それぞれ、バケット90及び当該バケット90を保持する案内レール81aを斜め上方から見た斜視図と、バケット90及び当該バケット90を保持する案内レール81aを斜め下方から見た斜視図とである。尚、図5(b)は、図5(a)におけるバケット90の下部の詳細を示す図である。図5に示されるように、本実施の形態の自動販売機は、バケット90の下部のみを案内レール81aによって保持しており、バケット90のY方向上部を保持する部材等を有さない。尚、案内レール81aは、前述した可動架台81に設けられている。バケット90のY方向下部は、ローラ950、駆動モータ910、ギア912、914、916、918a、ピニオン918bからなるピニオン機構部、ラック810等を介して案内レール81aに保持されている。
図5及び図6に示されるように、バケット90は、当該バケット90に設けられた回転自在の4つのローラ950が案内レール81aにおいて転がることにより、X方向移動可能となっている。
また、図5(b)に示されるように、バケット90には、コンベア85のY方向下部に駆動モータ910が設けられている。駆動モータ910の回転駆動力は、同じくコンベア85のY方向下部に設けられ互いに噛合するピニオン機構部によってギア912からギア918aまで伝達される。ここで、図6に示されるピニオン918bは、図5(b)に示されるギア918aと軸を同じくし、伴に回転するものである。よって、駆動モータ910の回転駆動力はピニオン918bまで伝達される。図6に示されるように、ピニオン918bは案内レール81aに敷設されたラック810と噛合している。これにより、本実施の形態においては、駆動モータ910が所定回数だけ回転すると、上記した駆動力伝達によってピニオン918bも所定回数だけ回転し、バケット90が案内レール81aに対してX方向に所定距離だけ移動するようになっている。
更に、図5(b)に示されるように、バケット90には、ギア914と対向してX方向用のパルスエンコーダ920が設けられている。このパルスエンコーダ920は、放射状をなしてエンコーダ用スリット920bが穿設された回転子920aと、当該エンコーダ用スリット920bを通過する光を検知する毎にパルス信号を発生するエンコーダ用光検知器920cとから構成されている。尚、本実施の形態の駆動モータ910の回転量に応じた数をもってパルス信号はパルスエンコーダ920によって出力されるが、これに限定されるものではない。例えば、図5(b)に示される駆動モータ910がステッピングモータであれば、当該ステッピングモータが自身の回転量に応じた数をもってパルス信号を出力する機能を有することとなる。よって、パルス用エンコーダ920を特に設ける必要はない。
以上の構成により、バケット90は、可動架台81上に敷設された案内レール81aの上をX方向に前記のパルス信号数に相当する距離だけ移動可能となる。
===シースルー型自動販売機の制御構成===
図7は、本実施の形態における商品収納搬出コラム400の位置を識別するための制御手段の一例を説明するブロック図である。
図7に示される制御部200は、バケット位置検知センサ902、903から前述の検知信号を受信し、X方向用のパルスエンコーダ920から前述のパルス信号を受信し、バケット90のX方向の移動等を制御するものである。尚、本実施の形態の制御部200は、バケット90を移動させて商品棚30における商品収納搬出コラム400の位置を識別する識別制御を行うとともに、商品11を販売するために当該バケット90の商品取得口を商品収納搬出コラム400の開口部まで移動させて販売機構202を制御する販売制御を行うものである。
RAM204は、前記の識別制御時に商品収納搬出コラム400の位置に対応するパルス信号数等を記憶するものであり、ROM206は、上記した制御部200を動作させる適宜なプログラムを記憶するものである。
リモコン210は、例えば、自動販売機の出荷時や商品変更時等に商品収納搬出コラム400の位置が変更になったとき、作業員が、当該変更された位置に関するデータを制御部200に入力するための端末をなすものである。リモコン210は、制御部200に対して上記した識別制御を要求する要求信号を入力するための識別釦212を備えている。
H/C切替スイッチ214(設定部)は、商品収納庫12内に冷却商品のみを収納して販売する場合と、冷却商品(例えば下5段の商品棚30)と加熱商品(例えば上3段の商品棚30)を合わせて販売する場合とで、切り替えるスイッチである。H/C切替スイッチ214を前者の場合となるように切り替えた場合、機械室10aにおける冷凍サイクルが実行され、商品収納庫12内部は冷却されることとなる。一方、H/C切替スイッチ214を後者の場合となるように切り替えた場合、機械室10aにおける冷凍サイクルが実行されるとともにヒータが駆動される。後者の場合、仕切板714が上から3段目と4段目の商品棚30の境界部に介挿されており、仕切板716は図3の位置に設けられていることが必要となる。これにより、上3段の商品棚30における商品11は効果的に加熱され、下5段の商品棚30における商品11は効果的に冷却されることとなる。尚、H/C切替スイッチ214は、扉パネル13の裏面に設けてもよく、リモコン210の一部の機能として設けても良い。
===シースルー型自動販売機のコラム初期位置検出動作===
図8において、商品収納搬出コラム400の配設位置に関するデータは、8段分の商品棚30について取得される。ここで、図8は、本実施の形態の自動販売機による商品収納搬出コラム400の識別動作におけるバケット90の移動経路の一例を示す図である。例えば作業員によって扉パネル13が解放され、例えば当該扉パネル13の背面側に設けられたリモコン210の識別釦212が押下されたものとする。
待機位置(図8)にあったバケット90は、先ず商品収納搬出コラム418まで垂直上方移動し、商品収納搬出コラム418乃至411の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム411から商品収納搬出コラム428に対角下方移動し、商品収納搬出コラム428乃至421の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム421から商品収納搬出コラム437に対角下方移動し、商品収納搬出コラム437乃至431の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム431から商品収納搬出コラム445に対角下方移動し、商品収納搬出コラム445乃至441の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム441から商品収納搬出コラム455に対角下方移動し、商品収納搬出コラム455乃至451の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム451から商品収納搬出コラム465に対角下方移動し、商品収納搬出コラム465乃至461の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム461から商品収納搬出コラム475に対角下方移動し、商品収納搬出コラム475乃至471の位置に関するデータを取得する。次に、バケット90は、商品収納搬出コラム471から商品収納搬出コラム485に対角下方移動し、商品収納搬出コラム485乃至481の位置に関するデータを取得する。
前述した対角移動は、垂直移動機構(図3)による可動架台81のY方向の移動と、駆動モータ910(図5)によるバケット90のX方向の移動によって実現される。よって、上から数えて第1段目から第8段目の商品棚30のY座標位置には、モータユニット704におけるパルスエンコーダ704aから得られるパルス信号数が対応し得る。従って、商品収納搬出コラム400をX座標位置及びY座標位置で特定した位置に関するデータがRAM204上に記憶される。尚、Y座標位置に関しては、Y方向の商品棚30の検出機構を設けても良いが、商品棚30の装着位置は個々の自動販売機毎に固定されているため、予め定められたY方向のパルス数を各商品棚30と対応付けてRAM204に記憶させても良い。本実施の形態では、後者であることとする。
===シースルー型自動販売機の商品取得動作===
バケット90が顧客の要求する何れかの商品収納搬出コラムから搬送される商品11を取得すべく、当該商品収納搬出コラムの位置まで移動する場合、バケット90は、待機位置で停止しているときのX方向用のパルスエンコーダ920のパルス数をゼロ(原点)とし、当該商品収納搬出コラムに対応してRAM204に記憶されているX座標位置を示すパルス数だけX方向を移動する。同時に、可動架台81は、待機位置で停止しているときのY方向用のパルスエンコーダ704aのパルス数をゼロ(原点)とし、当該商品収納搬出コラムに対応してRAM204に記憶されているY座標位置を示すパルス数だけY方向を移動する。これにより、バケット90は、顧客の要求する商品収納搬出コラムの位置まで移動して停止し、商品11を取得することとなる。
しかし、モータユニット704にかかる負荷は、商品収納庫12内の温度変化や、固定板700a、700bが仕切板716を持ち上げる場合と持ち上げない場合の可動架台81のY方向の移動によって変化する。そのため、バケット90が待機位置から各商品収納搬出コラムの位置まで移動する際、モータユニット704の回転力(出力)の大きさと当該回転力を減速するタイミングを一律に固定してしまうと、商品収納搬出コラムに対するバケット90の停止精度が低下することとなる。
そこで、本実施の形態は、温度センサ720の検知温度、H/C切替スイッチ214の切り替え、固定板700a、700bが仕切板716を持ち上げるか否かの要因に応じて、モータユニット704の回転力の大きさと当該回転力を減速するタイミングを変更し、バケット90を各商品収納搬出コラムの位置で精度良く停止させるものである。X方向におけるバケット90の移動の場合、駆動モータ910の負荷が上記の要因によって変化する度合は無視できる程度のものであるため、以下、可動架台81をY方向に移動させるモータユニット704の出力の大きさと当該出力の可変タイミングについて説明する。尚、モータユニット704内のモータは、例えばPWM(Pulse Width Modulation)駆動されることとする。つまり、PWM駆動とはモータユニット704の駆動電圧を間欠的にオンオフするものであり、オンのデューティが大きいほど当該モータは高速回転し、オフのデューティが大きいほど当該モータは低速回転する。また、モータユニット704はPWM駆動だけに限定されるものではなく、モータユニット704に印加される電源電圧自体を調整してモータ回転数を変化させても良い。
<<<温度センサの検知温度による制御>>>
図9(a)は、商品収納庫12内に冷却商品のみを収納し、且つ、商品収納庫12内における図3の垂直駆動機構にかかる温度が標準温度Tの場合における、バケット90が目標とする商品収納搬出コラムの位置まで移動する際のモータユニット704の駆動例を示す特性図である。図9(a)について説明する。先ず、バケット90が待機位置にあるときの可動架台81がY方向に移動し始める。この移動とともにY方向用のパルスエンコーダ704aがパルスを計数し始める。ここで、目標とする商品収納搬出コラムの位置までのY方向の総パルス数はRAM204内に記憶されているY座標位置を示すパルス数を参照して分かるため、目標とする商品収納搬出コラムの位置までのY方向の残パルス数は、RAM204に記憶されているパルス数から現時点のパルス数を減算することによって容易に求められる。そこで、目標とする商品収納搬出コラムまでのY方向の残パルス数が例えば700パルス以上ある場合、モータユニット704を駆動するデューティを例えば100%とし、モータユニット704内のモータを全速回転させる。その後、目標とする商品収納搬出コラムまでのY方向の残パルス数が例えば700パルス未満となった場合、モータユニット704を駆動するデューティを例えば50%とし、モータユニット704内のモータを減速させる。更にその後、目標とする商品収納搬出コラムのY方向の残パルス数が例えば100パルス未満となった場合、モータユニット704を駆動するデューティを例えば10%とし、モータユニット704内のモータを更に減速させる。そして、目標とする商品収納搬出コラムのY方向の残パルス数がゼロとなったとき、モータユニット704に対する電源電圧の印加を停止する。これにより、可動架台81は、Y方向において、バケット90を目標とする商品収納搬出ユニットの位置まで移動させることとなる。本実施の形態では、温度センサ720の検知温度による制御を行う場合、図9(a)におけるモータユニット704の出力の大きさ(WMデューティ比)と当該出力の変更タイミングを基準とする。尚、図9に示すモータユニット704の出力の大きさと当該出力の変更タイミングに限定されるものではない。商品収納庫12内に配設される各商品棚のY方向の間隔、バケット90の重さ、可動架台81の重さ、モータユニット704内のモータ特性等の様々な要因を考慮して、モータユニット704の出力の大きさと当該出力の変更タイミングは決定されるものであり、図9(a)は特性図の一例である。
商品11の販売が連続的に実行されて垂直駆動機構が頻繁に動作するなどの原因により、温度センサ720の検知温度が(T+α)℃(α:正の数)となった場合、モータユニット704にかかる負荷が小さくなるため、図9(a)の特性のままモータユニット704を駆動すると、バケット90はY方向において目標とする商品収納搬出コラムの位置よりもオーバーランすることとなる。そこで、制御部200では、例えば商品11を販売する都度、温度センサ720の検知温度を取得し、この検知温度に応じてモータユニット704を駆動するデューティまたはこのデューティの変更タイミングの少なくとも一方を制御する。具体例としては、100%、50%、10%のデューティの少なくとも1区間のデューティを、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラムのY方向の位置と合うように小さくすることで実現可能である。また、その他の具体例としては、デューティが変化するタイミング(モータユニット704内のモータの減速タイミング)の残パルス数(700パルス、100パルス)のうち少なくとも1つの残パルス数を、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラムのY方向の位置と合うように増加することでも実現可能である。更にその他の具体例としては、100%、50%、10%のデューティの少なくとも1区間のデューティと、デューティが変化するタイミングの残パルス数(700パルス、100パルス)のうち少なくとも1つの残パルス数とを、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラムのY方向の位置と合うように設定することでも実現可能である。この場合、Y方向における目標とする商品収納搬出コラムに対するバケット90の停止位置の精度が更に向上する。尚、Y方向においてバケット90を目標とする商品収納搬出コラムの位置で精度良く停止させるための、温度センサ720の検知温度に対するPWMデューティ比、残パルス数のデータは、RAM204またはROM206にテーブルデータとして予め記憶されている。
<<<H/C切替スイッチによる制御>>>
温度センサ720によらず、H/C切替スイッチ214の切替出力を制御部200が取得することによっても、モータユニット704内のモータを駆動するためのPWMデューティ比とこのデューティの変更タイミングを制御することも可能である。
H/C切替スイッチ214が商品収納庫12内に冷却商品のみを収納して販売すべく切り替えられた場合、モータユニット704内のモータは例えば図9(a)の特性図に従って駆動されることとする。
一方、H/C切替スイッチ214が商品収納庫12内に冷却商品と加熱商品を合わせて収納して販売すべく切り替えられた場合、例えば上3段の商品棚30では加熱商品を販売し、下5段の商品棚30では冷却商品を販売することとなる。勿論、3段目および4段目の商品棚30の境界部には仕切板714が介挿されており、バケット90の空間部には仕切板716が存在する。この場合、商品収納庫12内で冷却空間と加熱空間が存在するため、図3の垂直駆動機構にかかる温度は冷却商品のみを販売する場合に比べて上昇し、垂直駆動機構にかかる負荷は小さくなる。
そこで、制御部200では、H/C切替スイッチ214が冷却商品および加熱商品の双方を販売する側に切り替えられた場合、モータユニット704を駆動するデューティまたはこのデューティの変更タイミングの少なくとも一方を以下のように制御する。具体例としては、100%、50%、10%のデューティの少なくとも1区間のデューティを、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラムのY方向の位置と合うように小さくすることで実現可能である。また、その他の具体例としては、デューティが変化するタイミング(モータユニット704内のモータの減速タイミング)の残パルス数(700パルス、100パルス)のうち少なくとも1つの残パルス数を、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラムのY方向の位置と合うように増加することでも実現可能である。更にその他の具体例としては、100%、50%、10%のデューティの少なくとも1区間のデューティと、デューティが変化するタイミングの残パルス数(700パルス、100パルス)のうち少なくとも1つの残パルス数とを、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラムのY方向の位置と合うように設定することでも実現可能である。この場合、Y方向における目標とする商品収納搬出コラムに対するバケット90の停止位置の精度が更に向上する。尚、Y方向においてバケット90を目標とする商品収納搬出コラムの位置で精度良く停止させるための、H/C切替スイッチ214の切替状態に応じたPWMデューティ比、残パルス数のデータは、RAM204またはROM206にテーブルデータとして予め記憶されている。
<<<バケット90が仕切板716の反対側の商品を取得する場合の制御>>>
H/C切替スイッチ214が冷却商品および加熱商品の双方を販売する側に切り替えられている場合、加熱商品を取り扱う空間(上3段の商品棚30)と冷却商品を取り扱う空間(下5段の商品棚30)との間に仕切板714、716が存在する。つまり、バケット90が加熱商品を取得するときには固定板700a、700bの上面718a、718bが仕切板716を持ち上げるため、モータユニット704にかかる負荷は、バケット90が冷却商品を取得する場合と比べて大きくなる。
バケット90が仕切板716の下部に位置する例えば商品収納搬出コラム451の商品11を取得する場合、モータユニット704は図9(a)の特性図に従って駆動されることとする。
一方、バケット90が仕切板716の上部に位置する例えば商品収納搬出コラム411の商品11を取得する場合、制御部200では、商品収納搬出コラム411のY座標位置が仕切板716の上部であることがRAM204の読み出し情報から分かり、モータユニット704にかかる負荷が大きくなるものと判別する。これにより、制御部200は、例えば図9(b)の特性図に従ってモータユニット704内のモータを駆動する。
詳しくは、先ず、バケット90が待機位置にあるときの可動架台81がY方向に移動し始める。この移動とともにY方向用のパルスエンコーダ704aがパルスを計数し始める。ここで、目標とする商品収納搬出コラム411の位置までのY方向の総パルス数はRAM204内に記憶されているY座標位置を示すパルス数を参照して分かるため、目標とする商品収納搬出コラム411の位置までのY方向の残パルス数は、RAM204に記憶されているパルス数から現時点のパルス数を減算することによって容易に求められる。そこで、目標とする商品収納搬出コラム411までのY方向の残パルス数が例えば700パルスよりも少ない500パルスとなるまで、モータユニット704を駆動するデューティを例えば100%のまま継続し、モータユニット704内のモータを全速回転させる。その後、目標とする商品収納搬出コラム411までのY方向の残パルス数が例えば500パルス未満となった場合、モータユニット704を駆動するデューティを例えば50%より大きい75%とし、モータユニット704内のモータの減速幅を図9(a)よりも少なくして減速させる。更にその後、目標とする商品収納搬出コラム411のY方向の残パルス数が例えば100パルス未満となった場合、モータユニット704を駆動するデューティを例えば10%より大きい50%とし、モータユニット704内のモータを更に減速させる。そして、目標とする商品収納搬出コラム411のY方向の残パルス数がゼロとなったとき、モータユニット704に対する電源電圧の印加を停止する。これにより、固定板700a、700bが仕切板716を押し上げてモータユニット704にかかる負荷を大きくしてはいるが、図9(b)の特性図に従うモータユニット704の駆動によって、Y方向において、バケット90を目標とする商品収納搬出ユニット411の位置まで短時間で確実に移動させることとなる。尚、図9(b)に示すモータユニット704の出力の大きさと当該出力の変更タイミングに限定されるものではない。商品収納庫12内に配設される各商品棚30のY方向の間隔、バケット90の重さ、可動架台81の重さ、モータユニット704内のモータ特性等の様々な要因を考慮して、モータユニット704の出力の大きさと当該出力の変更タイミングは決定されるものであり、図9(b)は特性図の一例である。例えば、図9(a)の50%、10%のデューティの少なくとも1区間のデューティを、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラム411のY方向の位置と短時間で確実に合うように大きくすることでも実現可能である。また、その他の具体例としては、図9(a)のデューティが変化するタイミング(モータユニット704内のモータの減速タイミング)の残パルス数(700パルス、100パルス)のうち少なくとも1つの残パルス数を、バケット90のY方向の停止位置が目標とする商品収納搬出コラム411のY方向の位置と短時間で確実に合うように減少させることでも実現可能である。尚、固定板700a、700bが仕切板716を持ち上げて商品11を取得するバケット90の動作と、固定板700a、700bが仕切板716を持ち上げずに商品11を取得するバケット90の動作を実行するための図9(a)(b)に関するテーブルデータは、RAM204またはROM206に予め記憶されていることとする。
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
温度センサ720の検知温度、仕切板716の有無、バケット90にて商品11を取得する際に仕切板716を持ち上げるかどうかの要因を適宜組み合わせた制御も実現可能である。
本実施の形態のシースルー型自動販売機の外観構成例を示す正面図である。 本実施の形態の商品棚及び商品収納搬出コラムの要部構成例を示す分解斜視図である。 図1の自動販売機に適用する垂直駆動機構の一例を示す要部斜視図である。 本実施の形態のバケット及び商品収納搬出コラムの開口部の要部構成例を示す側面図である。 本実施の形態のバケットおよび案内レールの斜視図である。 本実施の形態のバケットおよび案内レールののう1つの斜視図である。 本実施の形態の自動販売機の制御構成を示す制御ブロック図である。 本実施の形態の自動販売機による商品収納搬出コラムの識別動作におけるバケットの移動経路の一例を示す図である。 本実施の形態のモータユニットの駆動特性を示す特性図である。 本実施の形態のバケットの移動例を示す要部正面図である。
符号の説明
30 商品棚
81 可動架台
81a 案内レール
90 バケット
200 制御部
202 販売機構
204 RAM
206 ROM
210 リモコン
212 識別釦
400 商品収納搬出コラム
700a、700b 固定板
702a、702b 垂直方向移動用側板
704 モータユニット
704a パルスエンコーダ
706 シャフト
708a、708b プーリ
710a、710b ベルト
712a、712b 錘
716 仕切板
718a、718b 上面
720 温度センサ
910 駆動モータ
920 パルスエンコーダ

Claims (1)

  1. 商品収納庫内で垂直方向に設けられた複数の商品棚と、前記複数の商品棚上に載置されている商品列を先頭商品側へ搬送する複数の商品搬送機構と、前記複数の商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、垂直方向を移動可能なバケットと、前記商品収納庫の空間を冷却商品用に使用する前記商品棚と加熱商品用に使用する前記商品棚との間で仕切り、前記バケットが仕切られている反対側に収納されている商品を取得する際に垂直方向を移動可能となる仕切板と、前記バケットのみ、または前記バケットとともに前記仕切板を垂直方向へ移動させる垂直駆動機構と、前記垂直駆動機構に駆動力を伝達するべくPWM駆動される垂直方向駆動用モータと、を有する自動販売機において、
    前記バケットが商品を取得する際、前記垂直駆動機構が前記バケットのみを垂直方向へ移動させる場合と、前記バケットおよび前記仕切板を垂直方向へ移動させる場合とに応じて、前記垂直駆動機構が前記バケットを待機位置から目的とする何れかの前記商品搬送機構の位置まで移動させるときの、前記垂直方向駆動用モータをPWM駆動するための複数のPWM駆動デューティの設定と、前記複数のPWM駆動デューティのうち一のデューティから他のデューティへ可変するタイミングと、を制御する制御部、
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
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