JP4385819B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、商品列からバケットで商品を取得することによって当該商品を販売する自動販売機、特にシースルー型の自動販売機に適用するときに有効となる技術に関する。
シースルー型の自動販売機とは、商品収納庫内の垂直方向に設けられている複数段の商品棚と、これらの複数段の商品棚上において水平方向へ所定間隔を有して載置されている複数の商品列を先頭商品側へ搬送する複数の商品搬送機構と、この商品搬送機構によって搬送された商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、水平方向および垂直方向を移動可能なバケットと、バケットを水平方向と垂直方向へ移動させるバケット駆動機構と、を有するものである。顧客は、商品収納庫を閉塞する前扉(前面パネル)の広範囲に亘って設けられている透視可能な透視窓(ガラス、樹脂等)を通して陳列されている実際の商品群を確認し、購入したい商品を指定することとなる。これにより、バケット駆動機構にて駆動されるバケットが、該当する商品を搬送する商品搬送機構のところまで移動して当該商品を取得し、その後、商品払出口のところまで移動して商品を払い出すこととなる。
特開2000−113306号公報
シースルー型自動販売機では、前扉に商品を確認するための広範囲に亘る透視窓が設けられているため、商品収納庫に収納されている種々の商品群の中で、何れの商品が売り切れであるのかについて、顧客は顧客自身の視覚で確認することが可能である。そのため、従来のシースルー型自動販売機では一般に、どの商品搬送機構における商品が売り切れているのかを顧客に前もって知らせる手段を有していない。
また、商品搬送機構上に載置されている商品が転倒している場合、バケットが当該商品を確実に取得できる保証はない。つまり、顧客に対して商品を確実に提供できる保証はない。従来では、このような場合、バケット内に取得し損なった商品をその場で回収するための手段を有していなかったため、当該商品搬送機構上の商品のみを販売中止とすれば済むところを、全ての商品搬送機構上の商品を販売中止とするしかなく、商品を販売する機会を逸する問題があった。
また、商品搬送機構上に載置されている商品の冷却温度が予め定められた温度よりも上昇してしまった場合や、商品搬送機構上に載置されている商品の加温継続時間が予め定められた許容時間以上となってしまった場合など、商品の品質を保証できなくなる可能性が高い。このような場合も、該当する商品搬送機構上の商品を顧客に提供することを防止するため、販売中止にすることとなる。しかし、この場合でも、商品の売り切れ時と同様に、該当する商品搬送機構上の商品が販売中止であることを顧客に前もって知らせる手段がない。商品が売り切れている場合ならば、顧客は商品搬送機構上が空であることを目視で容易に確認できる。ところが、商品が販売中止されている場合、顧客の目視だけでは、複数ある商品搬送機構のうち、どの商品搬送機構上の商品が販売中止になっているのかを判断することができない。
シースルー型自動販売機における個々の商品搬送機構には販売する商品を識別するための番号や記号が付されている(例えば1,2,3・・・やA,B,C・・・など)。顧客は、商品を確認するための透視窓を介して商品が売り切れていない商品搬送機構に付されている番号を確認し、前扉に設けられている商品釦(例えばテンキー等)を操作して、購入したい商品がある商品搬送機構に対応する番号や記号を入力することとなる。
しかし、顧客自身の視覚だけでは販売中止となっている商品搬送機構を確認できないことに起因して、顧客が販売中止となっている商品搬送機構のコラム番号(コラム記号)を商品釦で選択する可能性がある。もし、顧客が販売中止となっている商品搬送機構を選択した場合、投入貨幣を返却したり、バケットが停止したままで顧客が異なる商品搬送機構のコラム番号を入力するのを待機する状態となったりし、顧客に多大な迷惑をかけていた。特に、販売中止となった所定の商品搬送機構上の商品は、ルートマンなどが該当する自動販売機まで出向いて商品を補充するときなどに始めて確認できるものであり、これでは商品の回収が遅れ、販売の機会を逸するとともに顧客の信頼を損ねる可能性があり、早急な改善が望まれていた。
そこで、本発明は、バケットに商品が正常に取り込まれていない場合や、商品搬送機構上における商品が販売中止となっている場合など、これらの商品を回収するのに好適な自動販売機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための主たる発明は、商品収納庫内において垂直方向に設けられた複数段の商品棚と、前記複数段の商品棚上において水平方向に所定間隔をもって載置された複数の商品列を先頭商品側へ搬送する複数の商品搬送機構と、前記複数の商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、選択された前記商品搬送機構の前記先頭商品側と商品払出口との間を移動可能なバケットと、前記バケットを移動させるバケット駆動機構と、前記複数段の商品棚を透視可能な透視窓と、を有する自動販売機であって、前記バケットが前記選択された商品搬送機構から搬送される前記商品列の先頭商品を正常に取得したかどうかを検出する商品取得検出部と、前記バケットと対向する前記複数段の商品棚の側において、前記透視窓からは透視不可能な位置に設けられた商品回収箱と、を備え、前記バケット駆動機構は、前記バケットが前記商品列の先頭商品を正常に取得していないことを示す前記商品取得検出部の検出結果に基づいて、前記バケットに取得された商品を前記商品回収箱へ払い出すべく、前記バケットを前記商品回収箱と対向する位置まで移動させる、ことを特徴とする。商品がバケットにて正常に取得されなかった場合、バケットが商品払出口へ移動する過程で、商品がバケットの移動経路に存在する障害物に当たって形状変化を生じる可能性がある。このような変形商品を顧客に提供すれば、顧客の信頼を損ねる可能性がある。また、商品がバケットにて正常に取得されなかった場合、バケットが商品払出口へ移動する過程で、商品がバケットからこぼれ落ち、商品を顧客に提供できなくなる可能性がある。この自動販売機によれば、バケットが商品を正常に取得できなかった場合には、この商品を商品回収箱に回収することとしたため、当該商品が顧客に提供されることを防止できる。例えば、バケットから商品回収箱へ商品が払い出された後、バケットが顧客の希望する商品搬送機構のところまで再度移動して商品を取得することとしてもよい。この場合、バケットが商品を正常に取得できれば、この商品を顧客に提供することが可能となる。
また、かかる自動販売機において、前記バケットは、前記商品取得検出部が、前記バケットが前記商品列の先頭商品を正常に取得していないことを検出した場合、1回の垂直方向への移動と、当該移動後の1回の水平方向への移動とによって、前記商品回収箱と対向するものである。この自動販売機によれば、バケットが消費回収箱の位置まで移動するとき、垂直方向および水平方向を同時に、即ち斜めに移動することがないため、バケットに正常ではない状態で取得された商品が複数の商品搬送機構の先頭商品に干渉して、他の商品搬送機構の商品を転倒させたり落下させたりという不都合を防止することが可能となる。
また、かかる自動販売機において、前記バケットは、前記1回の水平方向への移動を行う場合、所定の前記商品棚の垂直方向の位置と、当該商品棚と隣り合う前記商品棚の垂直方向の位置との間を、水平方向へ移動するものである。この自動販売機によれば、バケットが水平方向を移動する際、他の商品搬送機構上の商品に干渉しない最適な垂直方向の位置において、商品回収箱に向かって水平移動を開始する。これにより、他の商品搬送機構の商品を転倒させたり落下させたりという不都合を防止することが可能となる。
また、かかる自動販売機において、前記バケットが前記商品列の先頭商品を正常に取得していないことを示す前記商品取得検出部の検出結果に基づいて、該当する前記商品搬送機構を販売中止にするとともに当該商品搬送機構の情報を記憶する記憶部と、時刻を計時するタイマと、を備え、前記バケット駆動機構は、前記タイマが予め定められた時刻を計時したとき、前記記憶部に記憶された前記商品搬送機構の情報を基に、当該商品搬送機構と前記商品回収箱との間で前記バケットを移動させ、前記記憶部に記憶された前記商品搬送機構における商品を前記商品回収箱に払い出すものである。この自動販売機によれば、例えば集客率の低い時間帯に、ルートマン等の作業に頼ることなく、販売中止とされた商品搬送機構上の商品を自動的に商品回収箱へ回収することが可能となる。
また、かかる自動販売機において、前記バケットは、当該バケット内に前記商品列の商品を取得するための商品引込用の駆動ベルトを有し、前記バケットが前記商品回収箱と対向したとき、前記駆動ベルトは、前記バケットから前記商品回収箱へ前記商品を払い出す方向へ駆動されるものである。この自動販売機によれば、バケット内の商品を確実に商品回収箱へ払い出すことが可能となる。
また、商品収納庫内に設けられた商品棚と、前記商品棚上に載置された商品列を先頭商品側へ搬送する商品搬送機構と、前記商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、前記商品搬送機構の前記先頭商品側と商品払出口との間を移動可能なバケットと、前記バケットを移動させるバケット駆動機構と、前記商品棚を透視可能な透視窓と、を有する自動販売機であって、前記商品収納庫内の温度を検知する庫内温度センサと、前記バケットと対向する前記商品棚の側において、前記透視窓からは透視不可能な位置に設けられた商品回収箱と、前記庫内温度センサによる検知温度が予め定められた閾値以上となったことを検出する温度上昇検出部と、を備え、前記バケット駆動機構は、前記検知温度が前記閾値以上となった場合、前記商品棚に載置されている前記商品列の商品を前記商品回収箱に払い出すべく、前記バケットを前記商品搬送機構と前記商品回収箱との間で移動させることを特徴とする。この自動販売機によれば、例えば冷却商品が商品収納庫内に収納されていて、冷却ユニットの故障等により商品収納庫内の温度が予め定められた温度以上となった場合、美味しい商品を提供できなくなるため、商品収納庫内の全商品を販売中止とし、商品回収箱に回収させることが可能となる。
さらに、商品収納庫内に設けられた商品棚と、前記商品棚上に載置された商品列を先頭商品側へ搬送する商品搬送機構と、前記商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、前記商品搬送機構の前記先頭商品側と商品払出口との間を移動可能なバケットと、前記バケットを移動させるバケット駆動機構と、前記商品棚を透視可能な透視窓と、を有する自動販売機であって、前記商品収納庫内の加温または冷却の継続時間を計時するタイマと、前記バケットと対向する前記商品棚の側において、前記透視窓からは透視不可能な位置に設けられた商品回収箱と、前記タイマによる計時時間が予め定められた継続時間以上となったことを検出する継続時間検出部と、を備え、前記バケット駆動機構は、前記計時時間が前記予め定められた継続時間以上となった場合、前記商品棚に載置されている前記商品列の商品を前記商品回収箱に払い出すべく、前記バケットを前記商品搬送機構と前記商品回収箱との間で移動させることを特徴とする。この自動販売機によれば、例えば加温商品が商品収納庫内に収納されていて、この商品が予め定められた時間以上加温された場合、商品の品質を保証できなるため、商品収納庫内の加温商品を販売中止とし、商品回収箱に回収させることが可能となる。
本発明によれば、バケットが正常に取得できなかった商品や、販売中止となった商品を、確実に商品回収箱に回収させることが可能となる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===自動販売機の構成===
図1の正面図に例示されるように、本実施の形態の自動販売機は、例えば、缶、ビン、ペットボトル、紙パックに封入された飲料、カップ等の容器に収容された乳製品や菓子等、様々な形状及び大きさを有する商品40を販売できるものである。本実施の形態の自動販売機の外観構成は、主として、筐体10と、当該筐体10の前面に開閉可能に設けられた扉式の前面パネル13(ドア)とからなっている。また、本実施の形態の自動販売機は、所謂シースルー型であるため、前面パネル13には透明板(透視窓)が組み込まれていて顧客が自動販売機の内部に収納されている商品40や当該商品40の販売動作等を外から透視できるようになっている。更に、前面パネル13の透明板以外の部分には、購買しようとする商品40の選択に際して顧客が操作する操作パネル14(商品釦)、投入金額・釣銭金額・商品番号などの各種情報が表示される表示パネル15、紙幣及びコインの収受を行う金銭収受装置16、顧客が商品40を取り出すための商品払出口17、釣銭を返却するための釣銭払出部18、施錠装置19、等が設けられている。
自動販売機の内部の商品収納庫12(後述)は、上下(Y方向)にわたる複数の収納棚50から形成されている。各収納棚50には、自動販売機の前後方向(Z方向)に摺動可能に商品ケース30(商品棚)が収納されている。この商品ケース30の内部には、当該商品ケース30内の空間を左右方向(X方向)に仕切る仕切板65が設けられ、当該仕切板65によって、商品40を収納するためのスペースである複数の商品コラム39が形成されている。商品40は、商品コラム39に前後方向に縦列された状態で収容されている。また、前面パネル13と収納棚50の前端との間の空間内には、この空間内をXY方向に移動し、商品40を商品払出口17の位置まで搬送するためのバケット90が設けられている。
<<<商品搬送機構>>>
図2は、前述した商品ケース30及びその周辺部の構成を前方側斜め上方から見た分解斜視図である。商品ケース30は、主として、略長方形状をなす底面板31と、当該底面板31の後端部に形成された所定高さの背板32と、当該底面板31の両端部に形成された所定高さの側板33とからなる。前述した仕切板65は、略長方形状をなし、その前後方向(Z方向)に、商品ケース30の奥行長と略同じ長さを有する。また、仕切板65には、下端の所定位置にてL字状の鍵部66が形成され、後方端にて突板部67が形成されている。更に、仕切板65は、商品ケース30の底面板31に設けられているスリット35に鍵部66を挿入し、且つ、商品ケース30の背板32に形成されているスリット34に突板部67を挿入することにより商品ケース30に装着されるようになっている。このような構成により、仕切板65は、商品ケース30の任意の位置に容易に装着可能となっている。
また、図2に示されるように、商品ケース30の底部には、商品40を前後方向(Z方向)に移動させるためのコンベアユニット41(商品搬送機構)が装着されている。
このコンベアユニット41は、前後方向に駆動される無端(エンドレス)のベルト43と、当該ベルト43を支持するコンベア基台45とを有している。ベルト43は、商品40を載置して前方(+Z方向)に搬送するためのものであり、合成繊維の帯状織布が環状に繋がれ、その両端部に沿って、例えば後述する背凭れ板60を当該ベルト43の所定位置に固定するためのスプロケット穴44が一定の間隔で設けられたものである。このベルト43は、コンベア基台45の前端側及び後端側にそれぞれ設けられている駆動プーリ54及び従動プーリ55に張架されている。また、コンベア基台45の下部にはL字状の鍵部42が設けられ、当該鍵部42を商品ケース30のスリット35に嵌入させることにより、コンベアユニット41は、商品ケース30の底面板31に装着可能となっている。つまり、コンベアユニット41は、商品40の大きさや商品40の種類等に応じて商品ケース30の任意の位置に装着可能となっている。以上から、本実施の形態においては、商品ケース30に対して一定間隔又は異なる間隔で複数のコンベアユニット41を装着できることとなる。
また、コンベアユニット41の前端部に設けられた駆動プーリ54には、これと同軸に、バケット90側からベルト43を駆動させる動力を受けるベルト用歯車53が固設されている。このベルト用歯車53は、バケット90に設けられている歯車機構99(図5及び図6)と噛合されて、ベルト43を動かすための動力を当該バケット90から伝達するものである。また、コンベアユニット41の前端部には、従列の先頭をなす商品40(先頭商品)をコンベアユニット41の前端位置にて停止させるための可動ストッパ70が、後述する受渡部材71を介して設けられている。尚、図2においては、可動ストッパ70が商品40を位置規制すべく上側(+Y側)に位置した状態が例示されている。
背凭れ板60は、直立した状態でコンベア基台45に装着されて、当該背凭れ板60からの押出力によって商品40を前方側(+Z側)に繰り出すものである。この背凭れ板60は、その底部にて突起部(不図示)を有し、当該突起部をベルト43のスプロケット穴44に嵌入することにより、コンベア基台45に装着されるものである。また、背凭れ板60は、商品列の最後尾に載置された商品40に当接しつつ、ベルト43の駆動にともなって前方向に移動する。これにより、商品40は、確実に自動販売機の前方側に繰り出される。
更に、収納棚50の両側部からY方向に立設する側板51a、51bは、商品ケース30をZ方向に対して摺動自在に保持するものである。つまり、商品ケース30は、+Z方向に引き出されるとともに−Z方向に収納されることとなる。一方の側板51aは、−X方向に突出する突片51cを有する。突片51cは、収納棚50に収納された状態の商品ケース30の垂直位置を検出するためのものである。X方向に延在する可動架台81(バケット駆動機構)は、電動モータ915の駆動力が伝達されることにより、Y方向を移動するものである。これにより、可動架台81の案内レール81a上に装着されるバケット90は、X方向およびY方向を自在に移動することとなる。また、鉛直移動機構81は、Y方向を移動する過程において、商品棚50の突片51cの有無を非接触で検出する位置検出センサ81bを有する。位置検出センサ81bは、光信号(例えば赤外光)を発光する発光素子81cと、この光信号を受光する受光素子81dとを有しており、Y方向を移動する過程において突片51cが発光素子81cと受光素子81dの間の信号経路に介在する位置に固定される。つまり、受光素子81dが発光素子81cからの光信号を受光不可能である場合、突片51cが発光素子81cと受光素子81dの間の信号経路に介在して当該信号経路を遮断しており、収納棚50に収納された状態の商品ケース30の垂直位置を検出することが可能となる(図3(a)参照)。一方、受光素子81dが発光素子81cからの光信号を受光可能である場合、突片51cが発光素子81cと受光素子81dの間の信号経路に介在していない(図3(b)参照)。
図4の正面図に例示されるように、前述した受渡部材71は、駆動プーリ54を覆うように凹形状をなして、コンベアユニット41の前端部に固定されるものである。この受渡部材71の正面には、可動ストッパ70を支持する支持面72aとともに、当該支持面72aの下側(−Y側)に後述する反射面72hが形成されている。この反射面72hは略正方形状をなし、垂直辺Pは、商品ケース30に対するコンベアユニット41のX方向の装着位置を定める際の基準となるものであり、水平辺Hは、商品ケース30に対するコンベアユニット41のY方向の装着位置を定める際の基準となるものである。
<<<バケット>>>
図5は、バケット90を商品取得口側から見た斜視図である。バケット90は、コンベアユニット41からベルト43によって前面方向(+Z方向)に押し出された商品40が収容される空間をなす収容部91を備えている。また、バケット90は、可動ストッパ70をコンベアユニット41の下方側に退避させるためのレバー機構95を備えている。このレバー機構95は、図5の収容部91の下側(−Y側)に示される、略正方形状の板材からなるレバー部材93を有し、当該レバー部材93をレバー部材用軸部93aの周りに回動させつつ同図の右側(−X側)に移動させるものである。これにより、図2に開示される可動ストッパ70は、受渡部材71に軸支されるとともに軸70aを中心に時計方向に回動し、−Y方向に待避してコンベアユニット41からバケット90への商品40の受け渡しを可能とする。また、バケット90は、当該バケット90がコンベアユニット41の前端に位置している際にコンベアユニット41のベルト用歯車53に噛合される歯車機構99と、この歯車機構99を駆動するための適宜な電動モータ(不図示)とを備えている。また、バケット90は、収容部91に収容された商品40を商品払出口17(図1)に払い出す際にバケット用ベルト92を駆動するためのバケット用ベルト駆動機構(後述)等を備えている。また、バケット90は、バケット用ベルト857の下側中央部に位置検出センサ902(非接触型反射センサ)を備え、コンベアユニット41の受渡部材71の反射面72hと対向して投光し、当該反射面72hからの反射光を受光するようになっている。尚、バケット90の+Y方向の上部は開放されており、背の高い商品も取得することが可能である。
図6に示されるように、本実施の形態の歯車機構99は、バケット90の商品取得口の下側(−Y側)から突出してコンベアユニット41のベルト用歯車53に噛合し、商品40の搬送後には当該バケット90の下側に退避するようになっている。このような歯車機構99の動作によって、歯車機構99とベルト用歯車53との間には、搬送方向(Z方向)の力が作用しないようになっている。尚、図6は、バケット90がコンベアユニット41に対向したときの当該バケット90及びコンベアユニット41の配置を示す側面図である。
また、図6に示されるように、本実施の形態の位置検出センサ902(非接触センサ)は、発光素子902aと、当該発光素子902aからの反射光を受光する受光素子902bとから構成されている。この発光素子902a及び受光素子902bは、同一のX方向位置において互いに異なるY方向位置に並設されている。これにより、発光素子902aから投光された赤外光(図6におけるIL)が受渡部材71の反射面72hにて反射され、且つ当該反射された赤外光が受光素子902bに受光されたときに、位置検出センサ902は検出信号を出力するようになっている。ここで、位置検出センサ902は、反射面72hのみを選択的に検出するために、発光素子902a及び受光素子902bの対が反射面72hと平行になるように+Z方向に傾斜して配設されている。例えば、発光素子902aからの赤外光が受光素子902bにて受光されなくなる位置(図6)が、Y方向におけるバケット90の停止位置とする。
一方、前述したように、自動販売機の前面パネル13と収納棚50の前端との間の空間内において、バケット90は、XY方向、即ち、複数のコンベアユニット41の前面側全体にわたって移動するようになっている(図1参照)。つまり、自動販売機の筐体10内には、バケット90を自動販売機の幅方向(X方向)に移動させる後述する水平移動機構と、当該バケット90を上下(Y方向)に移動させる鉛直移動機構81とが設けられ、当該バケット90はこれらからなるバケット駆動機構によって支持されている。
また、図5および図7(a)に示すように、バケット90の−Z方向側における両側板には発光素子193aおよび受光素子193bが設けられている。受光素子193bは発光素子193aからの発光光路を受光する位置に設けられており、商品40が通過したかどうかを判別するために用いられる。つまり、発光素子193aおよび受光素子193b間の光路が透過、遮断、透過となることにより、バケット90に商品40が取り込まれたものと判別することができる。
図7及び図8に示されるように、バケット90は、当該バケット90に設けられた回転自在の4つのローラ950が案内レール81aにおいて転がることにより、X方向に可動となっている。
また、図7(b)に示されるように、バケット90には、バケット用ベルト92の下側(−Y側)に電動モータ910が設けられている。電動モータ910の回転駆動力は、同じくバケット用ベルト92の下側に設けられ互いに噛合するピニオン機構部によってギア912からギア918aまで伝達される。ここで、図8に示されるピニオン918bは、図7(b)に示されるギア918aに対して同軸に固設され、ともに回転するものである。よって、電動モータ910の回転駆動力はピニオン918bまで伝達される。図8に示されるように、ピニオン918bは案内レール81aに敷設されたラック810と噛合している。これにより、本実施の形態においては、電動モータ910が所定回数だけ回転すると、前述した駆動力伝達によってピニオン918bも所定回数だけ回転し、バケット90が案内レール81aに対してX方向に所定距離だけ移動するようになっている。尚、図7(b)に示す構成もバケット駆動機構である。
更に、図7(b)に示されるように、バケット90には、ギア914と対向してパルスエンコーダ920が設けられている。このパルスエンコーダ920は、放射状をなしてエンコーダ用スリット920bが穿設された回転子920aと、当該エンコーダ用スリット920bを通過する光を検出する毎にパルス信号を発生するエンコーダ用光検出器920cとから構成されている。尚、本実施の形態の電動モータ910の回転量に応じた数をもってパルス信号はパルスエンコーダ920によって出力されるが、これに限定されるものではない。例えば、図7(b)に示される電動モータ910がステッピングモータであれば、当該ステッピングモータが自身の回転量に応じた数をもってパルス信号を出力する機能を有することとなる。よって、この場合、パルス用エンコーダ920を特に設ける必要はない。前述した水平移動機構の構成により、バケット90は、案内レール81aの上をX方向に前記のパルス信号数に相当する距離だけ移動可能となる。一方、案内レール81aを有する鉛直移動機構も、水平移動機構と同様、電動モータ915(図1参照)の回転動作によってY方向に所定距離だけ移動するものであって、適宜なパルスエンコーダ990を備えている。
図9は、バケット90及び商品コラム39の開口部の要部構成例を示す側面図である。図9に示されるように、バケット90は、商品検出センサ193(商品取得検出部)、歯車機構99、コンベア85を備えている。尚、図3(b)は、図3(a)におけるバケット90の下部にて省略された部分の詳細を示す図である。
商品検知センサ193は、後述する駆動手段(図10)によって、バケット90の商品取得口において両側壁部から商品搬送方向(Z方向)に進退移動可能に保持されている。商品検知センサ193は、バケット90において図9に示される一側壁部に設けられた発光素子193aと、当該一側壁部と相対する他側壁部に設けられた受光素子193b(図10)とから構成されている。この発光素子193aと受光素子193bとの間の光路が遮断されたか否かによって商品40の通過を検知するために、発光素子193aと受光素子193bとはそれぞれの光軸が互いに一致するように対向配設されている。商品検知センサ193は、バケット90が商品コラム39から商品40を取得するときに限って、バケット90の商品取得口よりも外側、即ち商品コラム39側へ張り出した位置へ移動させられるようになっている(図9(b)の実線)。これ以外のときは、商品検知センサ193は、バケット90の商品取得口よりも内側、即ちバケット90側に後退移動させられるように可動保持されている(図9(b)の点線)。これにより、バケット90は、商品コラム39から搬送された商品40を収容できるだけ奥行スペースのみを持てばよく、商品検知センサ193による検知動作(商品40の通過検知)を行わせるための奥行スペースを持つ必要がない。尚、本実施の形態においては、商品検知センサ193は可動であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、バケット90が、商品40の通過検知を行うのに十分なZ方向の幅を有していれば、商品検知センサ193はバケット90の両側壁部に固定して設けられてもよい。
可動ギア99aは、図9(b)に示される可動ギアホルダ99bに対して軸支部99cにて軸支されている。この軸支部99cを中心として、可動ギア99aは、バケット90側の可動ギア駆動モータ(不図示)を含む適宜な駆動手段によって回転駆動される。尚、歯車機構99は、可動ギア99a、可動ギアホルダ99b、軸支部99c、99dにて構成される。商品コラム39上の商品40を取り出し搬出させる際に、回転駆動された可動ギア99aが当該商品コラム39側のベルト駆動用のベルト用歯車53に噛合して回転伝達を行うものである。更に、可動ギアホルダ99bは、バケット90側のカム駆動モータ960を含む適宜な駆動手段によって、図9(b)に示されるバケット90の側壁部に設けられた軸支部99dを中心に回動駆動される。これにより、可動ギア99aも軸支部99cを中心に回転駆動されることとなる。このような回動駆動及び回転駆動により、商品コラム39に収納された商品列の先頭商品40をバケット90に搬送するとき、可動ギア99aは、可動ギアホルダ99bが時計方向に回動することによって、ベルト用歯車53のY方向下部に対してY方向下方から噛合し(図9(b)の実線)、当該搬送停止時にはバケット90内に退避するものである(図9(b)の点線)。商品検知センサ810(商品取得検出部)は、受光素子810aと発光素子810bとからなり、受光素子810aはバケット90を構成する一側壁部に固着され、発光素子810bはバケット90を構成する他側壁部に固着される。特に、発光素子810bから発光された光信号が受光素子810aにて受光されるように、即ち、発光素子810bと受光素子810aの間に光路が形成されるように、受光素子810aおよび発光素子810bは固着される。この商品検知センサ810は、バケット90の商品払出口側に設けられた回動扉86から商品40の搬送方向とは逆方向(−Z方向)に突出する突出片86aの有無を検出するものである。
図10を参照しつつ、上記した商品検知センサ193及び上記したコンベア85を動作させるための駆動手段を説明する。図10は、これらの駆動手段の要部構成例の斜視図である。カム駆動モータ960は、バケット90の図9に示される側壁部に設けられており、当該カム駆動モータ960の回転軸と同軸に固着されたギア962の回転は、ギア964、ギア966、ギア968を介して、カム溝付ギア970に伝達される。カム溝付ギア970には、図10における紙面の裏側に螺旋形状をなすカム溝970a(図11)が設けられている。
図10に示されるように、商品検知センサ193の発光素子193aは、支持部材101aの一端に連結保持され、当該支持部材101aに設けられたカム従動子107がカム溝970aに嵌合している。支持部材101aの軸支部103aと、当該支持部材101aと対称な形状を有する支持部材101bの軸支部103bとは、支持部材用軸105に軸支されている。一方、受光素子193bも支持部材101bに連結保持されている。後述するように、このような構成を有する商品検知センサ193の発光素子193a及び受光素子193bは、カム従動子107がカム溝付ギア970の回転に伴って当該カム溝付ギア970の動径方向に移動することによって、バケット90の両側壁部から商品搬送方向(Z方向)に進退移動可能となっている。
図9及び図10に示されるように、コンベア85は、商品コラム39の開口部から繰り出された商品40をバケット90内に引き込むためのベルト式の商品搬送手段である。このコンベア85は、コンベア駆動モータ1006によって回転駆動される駆動プーリ851、従動プーリ853、及び当該2つのプーリ851、853で張架されて駆動されるバケット用ベルト(駆動ベルト)857を備えたものである。ここで、本実施の形態のバケット用ベルト857は、例えば合成繊維の帯状織布をループ状に繋げたエンドレスベルトである。これにより、バケット用ベルト857は、バケット90のZ方向後方(商品取得口側)から受けた商品40を、Z方向前方(商品払出口側)へ搬送することができる。
また、図9及び図10に示されるように、コンベア85は、駆動プーリ851にてバケット90の側壁部に軸支され、コンベア支持部材1004a、1004bに支持されている。このコンベア支持部材1004a、1004bの一端部は支持部材101a、101bの軸支部1002a、1002bに回動自在に連結され、他端部1010a、1010bはコンベア85内で当該コンベア85を支持するコンベア用軸1007の両端のコンベア支持部1010a、1010bに連結されている。
図11に示されるように、本実施の形態のコンベア85は、(b)水平となったり(商品払出口側が商品取得口側と水平となる)、(a)バケット90のZ方向前方に傾斜したり(商品払出口側が商品取得口側より下方へ傾斜する)する構成を有している。図11は、本実施の形態のコンベア85とともに商品検知センサ193の移動動作をさせるための駆動手段の要部構成例の側面図である。本実施の形態においては、カム溝付ギア970の内方側面には、カム溝970aが設けられている。このカム溝970aは、図11に示される“A”点から“B”点にかけて等しい半径rを有し、“B”点から“C”点にかけてrからRまで徐々に大きくなる半径を有し、“C”点から“D”点にかけて等しい半径Rを有する円周に沿った形状をなしている。
図11(a)に示されるように、カム溝付ギア970が、カム溝970aの“A”点と“B”点との間(半径r)にカム従動子107が嵌合するような回転状態にあるとき、支持部材101aは、軸支部103aから当該カム従動子107までがY方向に対してZ方向前方に傾斜する配置をとるようになっている。これにより、支持部材101aに対して軸支部1002aにて軸支されるコンベア支持部材1004aにおけるコンベア支持部1010aはY方向下方に押し下げられる。バケット90の他側壁部に設けられたコンベア支持部1010b(図10)もコンベア支持部1010aの場合と対称な配置をとるようになっている。よって、コンベア85はZ方向前方に傾斜する位置をとれる。これと同期して、商品検知センサ193も、バケット90の側壁部に退避する方向(Z方向前方)に移動できる。
図11(b)に示されるように、カム溝付ギア970が、カム溝970aの“C”点と“D”点との間(半径R)にカム従動子107が嵌合するような回転状態にあるとき、支持部材101aは、軸支部103aから当該カム従動子107までがY方向に沿う配置をとるようになっている。これにより、支持部材101aに対して軸支部1002aにて軸支されるコンベア支持部材1004aにおけるコンベア支持部1010aはY方向上方に押し上げられる。バケット90の他側壁部に設けられたコンベア支持部1010b(図10)もコンベア支持部1010aの場合と対称な配置をとるようになっている。よって、コンベア85は水平な位置をとれる。これと同期して、商品検知センサ193も、バケット90の側壁部から突出する方向(Z方向前方)に移動できる。
後述するように、バケット90の状態が、図11(a)に示される商品検知センサ193が退避し且つコンベア85がZ方向前方に傾斜した状態と、図11(b)に示される商品検知センサ91が突出し且つコンベア85が水平な状態との間を遷移するために、カム溝付ギア570のカム溝570aは、“B”点から“C”点にかけてrからRまで徐々に大きくなる半径を有する円弧の形状をなしている。本実施の形態においては、この円弧の中心角はおよそ45°である。
尚、本実施の形態においては、商品40は、バケット90の商品払出口に設けられた跳ね上げ式の回動扉86(図9及び図10)を自重で押し開いて商品払出口17へ排出されるようになっている。回動扉86は、バケット90の上部を中心に回動可能に軸支され、更に、バネ部材86bを用いて商品払出口側から商品取得口側へ弾性付勢される。この回動扉86は、商品取得口側から商品払出口側への押圧力(例えば商品40による押圧力)を受けていないとき、回動扉86の周辺の一部が弾性付勢によってバケット90の停止突辺(不図示)と当接し、この結果、回動扉86は、図9および図10の位置で停止した状態となる。また、バケット90の他側壁部側となる回動扉86の一辺からは、−Z方向にアーム状の突出片86aが設けられている。この突出片86bは、回動扉86が図9および図10の位置で停止している状態において、商品検知センサ810が形成する光路を遮断しない位置となるように、回動扉86と一体に設けられている。商品検知センサ810は、前述した通り、バケット90の両側壁部に設けられており、特に、発光素子810bが設けられる他側壁部には発光素子810bからの光信号(例えば赤外光)を投光するための孔部86cが設けられている。ここで、回動扉86は、解除部材1008によって商品11を払い出すとき以外は商品取得口側から商品払出口側への回動を規制されているが、図9の位置で停止した状態から突出片86aが孔部86cを隠す位置までは、解除部材1008による回動規制に関わらず、バネ部材86bの弾性力に抗して回動可能な遊び角度を有している。そして、回動扉86は、コンベア85がバケット90のZ方向前方へ傾斜させられるとき、解除部材1008による回動規制が解除されて、コンベア85上の商品11の自重により押し開かれるようになっている。本実施の形態のバケット90は、回動扉86を当該バケット90の商品払出口に固定して跳ね上げ動作を禁止する係止部(不図示)を備えているものとする。この係止部は、カム溝付ギア970の回転により当該カム溝付ギア970の外方側に設けられた突起部970bが、下方にバネ(不図示)付勢された解除部材1008を持ち上げるときに解除されるようになっている。
<<<垂直駆動機構の一例>>>
図12は、図1の自動販売機に適用する垂直駆動機構の一例を示す要部斜視図である。図12において、バケット90がX方向を移動可能に支持される可動架台81は、X方向の両端部が固定板700a、700bに固着されている。自動販売機内には、Y方向に立設するとともに商品ケース30および側板33を挟む垂直方向移動用側板702a、702bが設けられている。X方向の左側に配設される垂直方向移動用側板702aの上部には、モータユニット704が設けられている。このモータユニット704は、例えばパルスエンコーダ付のモータ(不図示)を有してなるものである。垂直方向移動用側板702a、702bにはシャフト706を通してプーリ708a、708bが軸支されている。モータユニット704からの回転力はプーリ708aに伝達され、シャフト706を介してプーリ708bにも伝達される。つまり、モータユニット704が駆動されると、プーリ708a、708bは同一方向に同一速度で同期して回転することとなる。これらのプーリ708a、708bには有端のベルト710a、710bが張架される。ベルト710bの一端には固定板700bの一部が固着され、ベルト710bの他端には錘712bが固着されている。尚、ベルト710aは不図示であるが、固定板700aも、錘712bと対称となる錘712a(不図示)も、固定板700bおよび錘712bと同様にベルト710aに固着されている。これにより、モータユニット704が正方向回転するように駆動されたとき、固定板700a、700bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながらY方向に上昇し、即ち、可動架台81はY方向に上昇し、錘712a、712bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながら−Y方向に下降する。逆に、モータユニット704が逆方向回転するように駆動されたとき、固定板700a、700bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながら−Y方向に下降し、即ち、可動架台81は−Y方向に下降し、錘712a、712bは垂直方向移動用側板702a、702bに支持されながらY方向に上昇する。ここで、可動架台81およびバケット90をモータユニット704の駆動力だけでY方向に移動させるには負荷が大きすぎて困難である。そこで、この負荷を軽減するためと、更にはプーリ708a、708bに適宜のベルト張力を与えるために、錘712a、712bを設けている。仕切板714は、冷却商品を取り扱う商品ケース30と加熱商品を取り扱う商品ケース30とを仕切る仕切板であり、商品収納庫12内を冷却商品のみ、或いは加熱商品のみとする場合には取り外すことが可能な遮熱部材である。また、仕切板716は、商品コラム39と前面パネル13間の空間部、つまりバケット90がXY方向に移動する空間部において、冷却商品を取り扱う商品ケース30と対応する空間部と、加熱商品を取り扱う商品ケース30と対応する空間部とを仕切る遮熱部材である。この仕切板716は、垂直方向移動用側板702a、702bに支持されており、何も外力を受けない状態では図12の位置で停止している。しかし、バケット90が仕切板716の上部の商品40を取得する場合、仕切板716が停止したままではバケット90の移動を遮ってしまうこととなる。そこで、バケット90が停止中の仕切板716より上部の商品40を取得する場合、可動架台81がY方向へ移動する際、固定板700a、700bの上面718a、718bが仕切板716を押し上げ、これにより、仕切板716は可動架台81とともにY方向へ移動する。つまり、バケット90は仕切板716より上部の商品40を仕切板716に遮られることなく取得することが可能となる。更に、仕切板716は、可動架台81の−Y方向への下降とともに下降し、図12の位置まで下降したときに可動架台81から離間して停止する。尚、商品収納庫12において冷却商品のみを収納して販売する場合、仕切板716は空間部の上面に固定される機構を有することとする。
<<<商品回収箱の構成例>>>
図13を参照しつつ、本発明の自動販売機に使用される商品回収箱について説明する。図13は、本発明の自動販売機に使用する商品回収箱を示す要部斜視図である。尚、図13は、商品回収箱を商品ケース30側から見た場合の斜視図である。
商品回収箱17aは、バケット90が商品40を商品払出口17に払い出す位置において、バケット90の商品取得口と対向する商品ケース30側に設けられたものである。詳しくは、バケット90が商品40を商品回収箱17aへ払い出す位置においては、バケット90のバケット用ベルト857は、Y方向において商品回収箱17aよりも高い位置にある。そして、商品40の回収をスムーズとするため、Z方向におけるバケット90と商品回収箱17aとの間には、バケット90からの商品40を商品回収箱17aに導くためのシュート17bが設けられている。このシュート17bは、商品回収箱17aが商品40をスムーズに受け取るためには商品回収箱17aと一体であることが望ましい。例えば、商品回収箱17aは、金属板をプレス加工してシュート17bと一体形成されたものでもよい。或いは、樹脂を用いる金型成形で商品回収箱17aとシュート17bとを一体成形してもよい。
そして、回収すべき商品40がバケット90に取得された後、バケット90が商品回収箱17aと対向する位置で停止した場合、バケット用ベルト857を駆動するコンベア駆動モータ1006が、通常商品40を商品払出口17へ払い出す場合と逆方向に回転することとなる。これにより、バケット用ベルト857のY方向の上面は−Z方向に移動し、バケット用ベルト857上の商品40は、シュート17bを介して商品回収箱17bに回収されることとなる。バケット90は、商品回収箱17aへの商品40の払い出し後、図1の破線の待機位置へ移動して停止する。
===自動販売機の制御構成===
図14は、本実施の形態における商品コラム39の位置を識別するための制御手段の一例を説明するブロック図である。
図14に示される制御部200は、バケット90が水平方向に移動する過程において、位置検出センサ902が反射面72hに赤外光を照射したときの検出信号を受信し、X方向用のパルスエンコーダ920から前述のパルス信号を受信し、バケット90のX方向の移動を制御する。更に、制御部200は、バケット90が垂直方向を移動する過程において、位置検出センサ902が商品ケース30の底面板31における辺31aに赤外光を照射したときの検出信号を受信し、Y方向用のパルスエンコーダ704aからパルス信号を受信し、バケット90のY方向における移動を制御する。尚、本実施の形態の制御部200は、バケット90を移動させて商品ケース30における商品コラム39の位置を識別する識別制御を行うとともに、商品40を販売するために当該バケット90の商品取得口を商品コラム39の開口部まで移動させて販売機構202を制御する販売制御を行うものである。
RAM204は、バケット90が対向する全商品コラム39の位置に対応するX方向およびY方向のパルス信号数等を記憶するものであり、ROM206は、上記した制御部200を動作させる適宜なプログラムを記憶するものである。
リモコン210は、例えば、自動販売機の出荷時や商品変更時等に商品コラム39の位置が変更になったとき、ルートマン等の作業員が、当該変更された位置に関するデータを制御部200に入力するための端末をなすものである。リモコン210は、制御部200に対して上記した全商品コラム39のX方向およびY方向の位置の識別制御を要求する要求信号を入力するための識別釦212を備えている。
庫内温度センサ214は、商品収納庫12内の所定位置に固定して設けられ、商品収納庫12内の温度を収納されている商品40の温度として検知するものである。例えば、庫内温度センサ214は、商品収納庫12内の商品40が冷却ユニット11で所定温度に冷却されている場合の、当該商品収納庫12内の温度を検知する。また、タイマ216は、商品収納庫12内の一部の収納エリアに加温商品が収納されている場合、加温商品がヒータ(不図示)によって加温されている継続時間を計時するように使用することが可能である。また、このタイマ216は、現在時刻を計時するように使用することも可能である。
===商品搬送機構の取付位置検出動作===
前述した構成を有する自動販売機の制御構成が、バケット90を移動させてコンベアユニット41の水平位置(X方向)を検出する動作について、図15および図16を参照しつつ説明する。
図15は、本実施の形態の自動販売機の商品ケース30とバケット90との関係を説明するための平面図である。図15に示される商品ケース30には、X方向に例えば8列のコンベアユニット411、412、413、414、415、416、417、418が並設されるものとする。尚、本実施の形態においては、各コンベアユニット411乃至418がX方向に一定の幅を有するように、商品ケース30が仕切板65にて仕切られている。しかし、商品ケース30に対するコンベアユニット411乃至418の位置はこれに限定されるものではなく、仕切板65とともにX方向の異なる位置に配設可能である。案内レール81aにおけるバケット90のX方向位置は、バケット90の図15における右端(BR)から左側に向かって増大するパルスエンコーダ920からのパルス信号数によって表される。ここで、例えば、バケット90が案内レール81a上に設けられた右限スイッチ81eを押下することによって、前記の右端(BR)にてバケット90のX方向の移動を停止させるものとする。同様に、例えば、バケット90が案内レール81a上に設けられた左限スイッチ81fを押下することによって、前記の左端(BL)にてバケット90のX方向の移動を停止させるものとする。前記のBRからBLの範囲内でバケット90がX方向に移動するとき、前述した位置検出センサ902は、その受光素子902bが所定の閾値以上の受光強度をもって光を感知したとき、検出信号を制御部200(図14)に出力する。
また、図15の“BC”に示される例においては、バケット90は、当該バケット90の商品取得口がコンベアユニット414の開口部と対向する位置にある。このとき、位置検出センサ902は、受光素子902bがコンベアユニット414の受渡部材71の反射面72hからの反射光を受光することによって、検出信号を制御部200に出力する。この検出信号を受信した制御部200は、パルスエンコーダ920からの電動モータ910の回転数に相当するパルス信号数をRAM204に記憶させる。
図16は、コンベアユニット418からコンベアユニット411までバケット90が右端の初期位置から−X方向に移動するときの位置検出センサ902からの検出信号と、パルスエンコーダ920からのパルス信号とを示す図である。尚、バケット90が右端から左端に移動する際の右端の初期位置において、パルスエンコーダ920のパルス信号の値はその都度リセットされる。同図によれば、例えば検出信号C4は、パルス信号が28パルス目でローレベル(low level)からハイレベル(high level)となり、パルス信号が32パルス目でハイレベルからローレベルとなる。換言すると、位置検出センサ902が反射板72hの図4右側の垂直辺Pの位置まで移動して反射光を受光したとき、検出信号C4はローレベルからハイレベルへ変化し、一方、位置検出センサ902が反射板72hの図4左側の垂直辺Pの位置まで更に移動して反射光を予め定められた閾値以上で受光できなくなったとき、検出信号C4はハイレベルからローレベルへ変化する。制御部200は、ROM206に記憶された適宜なプログラムに基づいて、例えば、前記の“28パルス”と“32パルス”との平均値“30(=(28+32)/2)パルス”を、コンベアユニット414が図15における商品ケース30の左端から“4番目”に装着されたものであることと関連付けて、RAM204に例えば“30”と対応付けて記憶させる。尚、RAM204に記憶されるコンベアユニット411乃至418のX方向の装着位置情報のうちのパルス数(平均値)は、反射板72hの図4右側及び左側の垂直辺Pの中間位置を示すパルス数である。
図17において、より具体的に示されるように、商品ケース30に対するコンベアユニット41のX方向及びY方向の装着位置に関するデータは、8段分の商品ケース30について取得される。同図は、本実施の形態の自動販売機による全コンベアユニット41の装着位置を検出する初期動作についてバケット90の移動経路の一例を示す図である。例えば作業員によって前面パネル13が開放され、例えば当該前面パネル13の背面側に設けられたリモコン210の操作釦212が押下されたものとする。待機位置にあったバケット90の対角移動は、例えば適宜なパルスエンコーダを備えたモータユニット704(図12)による案内レール81aのY方向の移動と、電動モータ910(図7)によるバケット90のX方向の移動によって実現される。より具体的には、作業員等が商品40の入れ替え作業等を行う際に、商品40の大きさに応じて商品ケース30に対するコンベアユニット41のX方向の装着位置を変更した場合、変更後のコンベアユニット41のX方向及びY方向の装着位置に関するデータをRAM204に記憶し直さない限り、バケット90は装着位置変更後のコンベアユニット41に対して商品40を取得できる適切な位置で対向することができない。このような場合、作業員等によるリモコン210の操作によって、可動架台81のY方向の移動及びバケット90にX方向の移動を行い、8段分の商品ケース30に装着される全コンベアユニット41のX方向及びX方向の絶対位置情報を検出し、RAM204に記憶することとなる。
先ず、可動架台81及びバケット90が図17の待機位置にある状態から、可動架台81がモータユニット704の駆動力によってY方向に上昇し始め、再下段の収納棚50から突出する突片51cが位置検出センサ81bの発光素子81c及び受光素子81dの間に介在したときに上昇を停止する。つまり、位置検出センサ81bに形成される信号経路が突片51cで遮断されるため、このときの位置検出センサ81bの検出信号を制御部200が受信することにより、可動架台81のY方向の移動は停止する。Y方向用のパルスエンコーダ704aのパルス数は初期状態においてリセットされており、可動架台81が停止したときのパルス数が、再下段の収納棚50内の商品ケース30に装着されるコンベアユニット481乃至485のY方向の位置情報となる。この状態において、バケット90は電動モータ910の駆動力によって図17の右端から左端へ移動し、位置検出センサ902が反射板72hからの赤外光の反射の有無を検出し、再下段の収納棚50内の商品ケース30に装着されるコンベアユニット481乃至485のX方向の位置をパルス数で検出する。こうして検出されたコンベアユニット481乃至485のX方向及びY方向の位置情報(パルス数)はRAM204に記憶される。但し、上記したように、X方向の位置情報は、反射板72hの中間位置にあたるパルス数である。上記した可動架台81のY方向への移動及びコンベア90のX方向への移動を最上段の収納棚50まで図17に示す軌跡で繰り返すことにより、全コンベアユニット411乃至485のX方向及びY方向の位置情報を取得できることとなる。可動架台81及びバケット90は、コンベアユニット411が装着されたX方向及びY方向の位置まで移動した後、待機位置へ戻ることとなる。
図18は、コンベアユニット41をX方向位置及びY方向位置で特定した位置に取り付けた場合の位置データの一例を示す図である。このデータはRAM204に記憶される。一例として、コンベアユニット414を特定する検出データは、当該コンベアユニット414が図17において上から数えて第1段目の商品ケース30の左端から4番目に位置するために、“14”とされる。これに対して、X方向位置に相当するパルスエンコーダ920からのパルス信号数は、例えば前述した“30”である。一方、図17に示されるように、本実施の形態においては、Y方向位置に相当するパルスエンコーダ704aからのパルス信号数は例えば“138”としている。この“138”は、可動架台81における位置検出センサ81bの信号経路が最上段の収納棚50から突出する突片51cにて遮断された位置に対応する、パルスエンコーダ704aのパルス数である。以上から、コンベアユニット414を特定するバケット90の位置データは、“30、138”である。
===自動販売機の商品回収動作===
<<<バケットが商品を正常に取得できなかった場合の商品回収動作>>>
本発明の自動販売機における商品回収動作の一例について説明する。図19は、本発明の自動販売機において商品を回収する際のバケットの移動軌跡を示す図である、尚、図19では、前面パネル13を省略し、バケット90をY方向に移動させる可動架台81の移動軌跡も省略する。図20は、バケットが商品を正常に取得できない状態を示す要部側面図である。尚、図20では、例えば先頭商品40がバケット90側へ搬送される際に矢印方向に転倒してしまったものとする。図21は、バケットが商品を正常に取得できなかったその後の状態を示す要部側面図である。図22は、バケットが商品を商品回収箱に払い出すことを示す要部側面図である。図23は、バケットが商品を正常に取得できない場合の商品回収動作を示すフローチャートである。尚、図23に示される商品販売動作および商品回収動作は、制御部200を主体として実行されるものとする。
以下、図23のフローチャートを基に、商品40の回収動作について説明する。
先ず、顧客が商品40を購入可能な金額の貨幣を金銭収受装置16に投入し、その後、操作パネル14を用いて購入希望商品に該当する番号や記号を押下すると(START)、制御部200は、販売機構202に対して、顧客にて押下された番号や記号に対応する商品コラム39の商品40(例えば図19に示すコンベアユニット443)を販売するための信号を出力する。尚、制御部200は、販売制御部202に信号を出力するに際し、バケット90がコンベアユニット443の位置に移動するために必要となるX方向およびY方向のパルス数を、RAM204を用いて参照している。これにより、バケット90は、電動モータ910およびモータユニット704が駆動されて、コンベアユニット443に向かって移動し始める。ここで、X方向用のパルスエンコーダ920は、X方向の移動距離に相当するパルス数を発生し、Y方向用のパルスエンコーダ704aは、Y方向の移動距離に相当するパルス数を発生する。制御部200は、パルスエンコーダ920、704aが発生するパルス数がRAM204を参照したパルス数を一致したとき、電動モータ910およびモータユニット704の通電を停止し、バケット90を停止させる。これにより、バケット90は、コンベアユニット443から先頭商品40を取得できる適切な位置で停止する。尚、このときのバケットの停止位置は、図19の破線で示すバケット90がコンベアユニット443と対向する位置である(S502)。
可動ギア99aはベルト用歯車53と噛み合い、当該ベルト用歯車53に矢印の駆動力を伝達する。これにより、コンベアユニット443のベルト43は矢印の方向に駆動され、先頭商品40をバケット90の商品取得口側に向けて搬送することとなる。一方、カム溝付ギア970の回転に伴って、バケット用ベルト857は水平となって矢印の方向へ駆動され、商品検出センサ193はバケット90の商品取得口側から−Z方向へ突出する。この状態において、先頭商品40は、図9の位置から+Z方向へ移動して、バケット90に取り込まれることとなる(S504)。
先頭商品40がバケット90に正常に取り込まれる場合について説明する。先頭商品40は、商品検出センサ193の光路を遮断した後に再び透過状態とし、その後、先頭商品40は、回動扉86をバネ部材86bの弾性力に抗して+Z方向に押圧する。このとき、突出片86aが孔部86cを覆って、商品検知センサ810の受光素子810aおよび発光素子810b間の光路が遮断される。即ち、バケット90が先頭商品40を正常に取得した状態では、商品検知センサ193の光路は発光素子193aから受光素子193bへ到達し、商品検知センサ810の光路は遮断された状態となる。つまり、制御部200では、商品検知センサ810の光路が遮断した状態で、商品検知センサ193光路が遮断されているかどうかを判別する(S506)。
制御部200では、商品検知センサ810の光路が遮断され、且つ、商品検知センサ193の光路が遮断されていないものと判別した場合(S506:NO)、バケット90が先頭商品40を正常に取得したものとして、バケット用ベルト857を停止するとともに図11(a)のように傾斜させ、商品検知センサ193をバケット90の+Z方向へ待避させる。この状態で、制御部200は、販売機構202に対して、取得した商品40を商品払出口17へ払い出すための信号を出力する。これにより、電動モータ910およびモータユニット704が駆動され、バケット90は商品払出口17と対向する位置まで移動する(S508)。更に、この位置において、バケット用ベルト857は、コンベア駆動用モータ1006の駆動力が伝達されて図20と同じ方向へ駆動される。これにより、回動扉86の+Z方向への回動規制を解除することによって、商品40は、バケット用ベルト857で商品払出口17側へ案内されながら、最後は商品40自体の自重で商品払出口17へ搬出されることとなる(S510)。
一方、先頭商品40がベルト43上を移動する際、先頭商品40自体の形状変化や、ベルト43上における何らかの障害物などによって、先頭商品40が転倒する可能性がある。この状態を示したのが図20である。商品40がベルト43上で列を形成している場合の高さLの長さにもよるが、この高さLに起因して商品検知センサ193、810の光路がともに遮断することがある。この場合は、バケット90が先頭商品40を正常に取得できなかったこととみなす。バケット90が先頭商品40を正常に取得できていない状態で、もし、バケット90が商品払出口17の位置まで斜め軌跡をもって移動したとすると、バケット90の商品取得口側から突出している商品40の一部が、他の商品コラム39のコンベアユニットや先頭商品に大きく干渉する可能性がある。例えば、他の商品コラム39の先頭商品をコンベアベルトから落下させてしまう可能性もある。このような不都合は防止する必要がある。
そこで、制御部200では、商品検知センサ193、810の光路がともに遮断したものと判別した場合(S506:YES)、他の商品コラム39に対して支障を与えることとして、商品払出口17への商品40の払い出しを行わせずに以下の処理を実行する。
制御部200は、図19に示すようにバケット90がコンベアユニット443と対向して停止している状態において、上記のステップS506の判断を肯定(YES)することとなる。この場合、制御部200は、RAM204に記憶されているコンベアユニットの位置データ(図18参照)等を参照し、バケット90がコンベアユニット443と対向する場合のY方向の位置Y1に対応するパルスデータPY1と、バケット90が商品回収箱17aと対向する場合のY方向の位置Y2に対応するパルスデータPY2との差分PY1−PY2を演算する。つまり、バケット90がコンベアユニット443の対向位置から商品回収箱17aのY方向の対向位置まで移動するときの移動距離に相当するパルス数が求められる。尚、位置Y2は、例えば、コンベアユニット471乃至475を有する商品ケース30と、コンベアユニット481乃至485を有する商品ケース30との、Y方向の略中間位置である。この位置Y2は、バケット90のバケット用ベルト857がコンベアユニット471乃至475の先頭商品40とも、コンベアユニット481乃至485の先頭商品40とも、対向することのない位置である。即ち、バケット90の商品取得口側から突出している商品40の一部が各コンベアユニット471乃至475、481乃至485の先頭商品40と干渉することのない位置である。また、制御部200からの信号によって、バケット用ベルト857が停止するとともに図11(a)のように傾斜し、商品検知センサ193はバケット90の+Z方向へ待避する(S512)。
そして、制御部200は、販売機構202に対して、バケット90が位置Y1から位置Y2までY方向を垂直下降するための信号を出力する。これにより、バケット90は、モータユニット704からの駆動力に伴って位置Y1から位置Y2へ向かって下降し始める(図19、図21参照)。このとき、バケット90内の商品40の高さLの長さによっては、バケット90が位置Y1から位置Y2へ下降する過程で、バケット90の商品取得口側の商品40の一部が、コンベアユニット453、463、473に干渉して当接しながら、バケット用ベルト857上を断続的に+Y方向へ離間する状態が発生する可能性がある。しかし、図6に示すように、コンベアユニット41には先頭商品40の+Z方向への移動を規制する可動ストッパ70が設けられている。この可能ストッパ70は、該当するコンベアユニット41の商品搬送動作が行われないときは、+Y方向へ弾性力によって回動し、所定位置でそれ以上の回動を規制された状態となっている。更に、この可動ストッパ70は、例えば−Z方向に僅かに傾斜している。これにより、バケット90の商品取得口側の商品40の一部がコンベアユニット453、463、473に干渉したとしても、可動ストッパ70を弾性力に抗して−Y方向へ押し下げるだけとなり、コンベアユニット453、463、473の先頭商品40を落下させたりする不都合を防止することが可能となる。そして、Y方向用のパルスエンコーダ704aがPY1−PY2のパルス数を発生すると、制御部200は販売機構202に対してモータユニット704の停止信号を出力する。これにより、バケット90は、位置Y1から位置Y2までY方向を垂直下降して停止することとなる(S514)。
その後、制御部200は、RAM204に記憶されているコンベアユニット等の位置データを参照し、バケット90がコンベアユニット443と対向する場合のX方向の位置X1に対応するパルスデータPX1と、バケット90が商品回収箱17aと対向する場合のX方向の位置X2に対応するパルスデータPX2との差分PX1−PX2を演算する。つまり、バケット90がY方向の位置Y2とX方向の位置X1で定まる位置から、商品回収箱17aのX方向の対向位置まで水平移動するときの移動距離に相当するパルス数が求められる(S516)。
そして、制御部200は、販売機構202に対して、バケット90が位置X1から位置X2までX方向を水平移動するための信号を出力する。これにより、バケット90は、電動モータ910からの駆動力に伴って位置X1から位置X2へ向かって水平移動し始める(図19参照)。このとき、バケット90の商品取得口側から突出している商品40の一部は、各コンベアユニット471乃至475、481乃至485や、各コンベアユニット471乃至475、481乃至485の先頭商品40と干渉することなく、商品回収箱17aと対向する位置X2まで移動することが可能となる。そして、X方向用のパルスエンコーダ920がPX1−PX2のパルス数を発生すると、制御部200は販売機構202に対して電動モータ910の停止信号を出力する。これにより、バケット90は、位置X1から位置X2までX方向を水平移動し、商品回収箱17aと対向して停止することとなる(S518)。
制御部200は、コンベア駆動用モータ1006を所定時間だけ逆転駆動するための信号を出力する。これにより、図22に示すように、バケット用ベルト857は矢印の方向に駆動され、バケット用ベルト857上に載置されている商品40は、シュート17bを介して商品回収箱17a内に確実に回収されることとなる(S520)。
ここで、RAM204には、バケット90から商品回収箱17aへの商品40の払い出しを行った場合に、販売トラブルがあったことを記録するためのフラグ領域が設けられている。RAM204のフラグ領域には、バケット90から商品回収箱17aへの商品40の払い出しを行った場合に、例えば論理値“1”が書き込まれることとなる。
制御部200では、バケット90から商品回収箱17aへの商品40の払い出しを行った後、RAM204のフラグ領域の記録内容が論理値“1”であるかどうかを判別する(S522)。制御部200は、RAM204のフラグ領域の記録内容が論理値“1”ではないものと判別した場合(S522:NO)、RAM204のフラグ領域の記録内容を論理値“1”として(S524)、上記のステップS502以降を再度実行する。もし、制御部200が、ステップS522を再度判断することとなった場合、販売トラブルが連続していることとなるため、RAM204のフラグ領域の記録内容の論理値“0”に変更し(S526)、コンベアユニット443の商品40の販売を停止する(S528)。
その後、バケット90は、制御部200からの信号が供給されて待機位置で停止する。
尚、コンベアユニットは443に限定されるものではない。コンベアユニット411乃至485の何れに販売トラブルが生じた場合でも、図23のフローチャートに従ってバケット90を適宜の距離だけ垂直方向へ移動させた後、適宜の距離だけ水平方向へ移動させることにより、バケット90内の商品40を商品回収箱17aへ回収させることが可能である。
また、位置Y2は隣接する商品ケース30同士のY方向の略中間位置に限定されるものではない。バケット90が商品回収箱17aへ向かって水平移動する際に、コンベアユニットや先頭商品に最も干渉しない垂直位置を選択すればよい。
更に、バケット90内の商品40を商品回収箱17aに払い出す位置を、バケット90の待機位置としてもよい。これにより、バケット90は、商品回収箱17aへの商品40の払い出し後、移動しなくて済み、次の動作に迅速に移行することが可能となる。
<<<バケットが商品を正常に取得できなかった場合のタイマによる商品回収動作>>>
制御部200は、上記のステップS528において、販売中止としたコンベアユニットに対応する商品コラム39の情報をRAM204に記憶する。更に、制御部200には、販売中止とされた商品コラム39の全商品を回収するための時刻が予め設定されている。
制御部200は、RAM204に販売中止とされた商品コラム39の情報が記憶された場合、タイマ216の計時時刻を常時監視する。そして、制御部200は、タイマ216の計時時刻が予め定められた時刻と一致したとき、バケット90を先ず販売中止とされた該当する商品コラム39のコンベアユニットと対向させ、当該コンベアユニット上の商品40を回収し終わるまで、上記のステップS512乃至S520を実行すればよい。制御部200においてタイマ216の計時時刻と比較する時刻としては、集客率の低い時刻(例えば深夜)を設定すれば、販売機会を逸することを防止できる。また、商品40を商品回収箱17aに払い出すために、バケット90は販売中止となった商品コラム39のコンベアユニットから複数個の商品を一度に取得するようにして、該当する商品コラム39と商品回収箱17aとの間の往復回数を低減することも可能である。
これにより、自動販売機に商品の補充を行うルートマンなどが該当する自動販売機まで出向くまで商品が回収されないという不都合を解消できる。
<<<庫内温度センサによる商品回収動作>>>
商品収納庫12内に、例えば冷却用の商品40が収納されているものとし、冷却ユニット11によって商品収納庫12内が冷却されている場合を考える。商品収納庫12内の温度は、庫内温度センサ214によって検知されている。制御部200は、この庫内温度センサ214による検知温度が制御部200内に予め定められた温度(閾値)以上となったかどうかを検出する。制御部200では、庫内温度センサ214による検知温度が制御部200内に予め定められた温度以上となったものと判別した場合、冷却ユニット11が故障していることとして、冷却商品40が収納されている全商品コラム39を販売中止とする。この商品コラム39の情報はRAM204に記憶され、タイマ216の計時時刻が予め定められた時刻となったときに、バケット90を販売中止とされた該当する商品コラム39のコンベアユニットと対向させ、当該コンベアユニット上の商品40を回収し終わるまで、上記のステップS512乃至S520を実行する。この動作を販売中止とされた全商品コラム39に対して実行する。
尚、本実施形態では、商品収納庫12に冷却用の商品40を収納する場合について説明したが、商品収納庫12に加温用の商品40を収納する場合についても本発明を適用することができる。例えば、制御部200では、庫内温度センサ214による検知温度が制御部200内に予め定められた温度以下となったものと判別した場合、商品収納庫内加温用のヒータが故障していることとして、加温商品40が収納されている全商品コラム39を販売中止とする。この商品コラム39の情報はRAM204に記憶され、タイマ216の計時時刻が予め定められた時刻となったときに、バケット90を販売中止とされた該当する商品コラム39のコンベアユニットと対向させ、当該コンベアユニット上の商品40を回収し終わるまで、上記のステップS512乃至S520を実行する。この動作を販売中止とされた全商品コラム39に対して実行する。これにより、品質劣化した商品40が顧客に提供されることを防止することが可能となる。
<<<タイマによる商品回収動作>>>
商品収納庫12内は、図12に示す仕切板714、716によって冷却商品収納室と加温商品収納室とに区分することが可能である。特に、加温用の商品40を販売する場合、加温を継続する期間には制限があり、予め定められた期間以上継続して加温すると、商品40の品質が劣化する場合がある。このような商品40を顧客に販売することは防止する必要がある。そこで、タイマ216は、商品40が加温され始めてときに計時を開始し、その後の加温継続期間を計時している。制御部200には、加温によって商品40の品質が劣化するとされる継続期間の情報が予め設定されている。そして、制御部200は、タイマ216が計時する継続期間が予め定められた継続期間に達したかどうかを判別する。制御部200が、タイマ216によって計時される継続期間が予め定められた継続期間に達したかものと判別した場合、商品40の品質保証期限に達したこととして、加温商品40が収納されている該当する商品コラム39を販売中止とする。この商品コラム39の情報はRAM204に記憶され、タイマ216が更に数時間を計時したときに、バケット90を販売中止とされた該当する商品コラム39のコンベアユニットと対向させ、当該コンベアユニット上の商品40を回収し終わるまで、上記のステップS512乃至S520を実行する。この動作を販売中止とされた全商品コラム39に対して実行する。これにより、品質劣化した商品40が顧客に提供されることを防止することが可能となる。尚、加温用の商品40の品質保証期限は、商品40の種類によって異なる場合がある。この場合、商品40の種類だけタイマ216を設けて、加温用の商品40を有する商品コラム39を個別に販売中止とすることも可能である。勿論、1個のタイマ216を用いて、加温用の全商品40を一斉に販売中止とすることも可能である。
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本実施の形態にかかる自動販売機の外観構成を示す正面図である。 本実施の形態にかかる商品ケースを前方斜め上方から見た分解斜視図である。 本実施の形態にかかるY方向の位置検出センサを示す図である。 本実施の形態にかかる受渡部材を示す正面図である。 本実施の形態のバケットを商品取得口側から見た斜視図である。 本実施の形態のバケット及びコンベアユニットの側面図である。 本実施の形態のバケット及び案内レールの斜視図である。 本実施の形態のバケット及び案内レールのもう一つの斜視図である。 本実施の形態のバケット及び商品収納搬出コラムの開口部の要部構成例を示す側面図である。 本実施の形態のバケットの商品検知センサ及びコンベアを移動させるための駆動手段の要部構成例の斜視図である。 本実施の形態のバケットの商品検知センサ及びコンベアを移動させるための駆動手段の要部構成例の側面図である。 図1の自動販売機に適用する垂直駆動機構の一例を示す要部斜視図である。 商品回収箱を商品ケース側から見た場合の斜視図である。 本実施の形態の制御構成を示すブロック図である。 本実施の形態のコンベアユニットとバケットとの関係を説明するための平面図である。 本実施の形態のバケット移動時の位置検出センサからの検出信号とパルスエンコーダからのパルス信号とを示す図である。 本実施の形態のコンベアユニットの位置検出時のバケットの移動経路の一例を示す図である。 本実施の形態のコンベアユニットの位置に関するデータの一例を示す図である。 商品を商品回収箱へ払い出す際のバケットの移動軌跡を示す要部正面図である。 バケットが商品を正常に取得できない状態を示す要部側面図である。 バケットが商品を正常に取得できなかったその後の状態を示す要部側面図である。 バケットが商品を商品回収箱に払い出すことを示す要部側面図である。 バケットが商品を正常に取得できない場合の商品回収動作を示すフローチャートである。
符号の説明
12 商品収納庫
17a 商品回収箱 17b シュート
30 商品ケース 39 商品コラム
40 商品 41 コンベアユニット
70 可動ストッパ 72h 反射面
81 可動架台
81a 案内レール 81b 位置検出センサ
86 回動扉 86a 突出片
86b バネ部材 86c 孔部
90 バケット
193 商品検知センサ 200 制御部
202 販売機構 204 RAM
206 ROM 210 リモコン
212 識別釦 214 庫内温度センサ
216 タイマ
704 モータユニット 704a パルスエンコーダ
810 商品検知センサ 857 バケット用ベルト
902 位置検知センサ 910 電動モータ
1006 コンベア駆動用モータ

Claims (7)

  1. 商品収納庫内において垂直方向に設けられた複数段の商品棚と、前記複数段の商品棚上において水平方向に所定間隔をもって載置された複数の商品列を先頭商品側へ搬送する複数の商品搬送機構と、前記複数の商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、選択された前記商品搬送機構の前記先頭商品側と商品払出口との間を移動可能なバケットと、前記バケットを移動させるバケット駆動機構と、前記複数段の商品棚を透視可能な透視窓と、を有する自動販売機であって、
    前記バケットが前記選択された商品搬送機構から搬送される前記商品列の先頭商品を正常に取得したかどうかを検出する商品取得検出部と、
    前記バケットと対向する前記複数段の商品棚の側において、前記透視窓からは透視不可能な位置に設けられた商品回収箱と、を備え、
    前記バケット駆動機構は、前記バケットが前記商品列の先頭商品を正常に取得していないことを示す前記商品取得検出部の検出結果に基づいて、前記バケットに取得された商品を前記商品回収箱へ払い出すべく、前記バケットを前記商品回収箱と対向する位置まで移動させる、ことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記バケットは、
    前記商品取得検出部が、前記バケットが前記商品列の先頭商品を正常に取得していないことを検出した場合、1回の垂直方向への移動と、当該移動後の1回の水平方向への移動とによって、前記商品回収箱と対向することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記バケットは、
    前記1回の水平方向への移動を行う場合、所定の前記商品棚の垂直方向の位置と、当該商品棚と隣り合う前記商品棚の垂直方向の位置との間を、水平方向へ移動することを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記バケットが前記商品列の先頭商品を正常に取得していないことを示す前記商品取得検出部の検出結果に基づいて、該当する前記商品搬送機構を販売中止にするとともに当該商品搬送機構の情報を記憶する記憶部と、
    時刻を計時するタイマと、を備え、
    前記バケット駆動機構は、前記タイマが予め定められた時刻を計時したとき、前記記憶部に記憶された前記商品搬送機構の情報を基に、当該商品搬送機構と前記商品回収箱との間で前記バケットを移動させ、前記記憶部に記憶された前記商品搬送機構における商品を前記商品回収箱に払い出すこと、を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の自動販売機。
  5. 前記バケットは、当該バケット内に前記商品列の商品を取得するための商品引込用の駆動ベルトを有し、
    前記バケットが前記商品回収箱と対向したとき、前記駆動ベルトは、前記バケットから前記商品回収箱へ前記商品を払い出す方向へ駆動される、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の自動販売機。
  6. 商品収納庫内に設けられた商品棚と、前記商品棚上に載置された商品列を先頭商品側へ搬送する商品搬送機構と、前記商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、前記商品搬送機構の前記先頭商品側と商品払出口との間を移動可能なバケットと、前記バケットを移動させるバケット駆動機構と、前記商品棚を透視可能な透視窓と、を有する自動販売機であって、
    前記商品収納庫内の温度を検知する庫内温度センサと、
    前記バケットと対向する前記商品棚の側において、前記透視窓からは透視不可能な位置に設けられた商品回収箱と、
    前記庫内温度センサによる検知温度が予め定められた閾値以上となったことを検出する温度上昇検出部と、を備え、
    前記バケット駆動機構は、前記検知温度が前記閾値以上となった場合、前記商品棚に載置されている前記商品列の商品を前記商品回収箱に払い出すべく、前記バケットを前記商品搬送機構と前記商品回収箱との間で移動させることを特徴とする自動販売機。
  7. 商品収納庫内に設けられた商品棚と、前記商品棚上に載置された商品列を先頭商品側へ搬送する商品搬送機構と、前記商品搬送機構によって搬送された前記商品列の先頭商品を取得して払い出すべく、前記商品搬送機構の前記先頭商品側と商品払出口との間を移動可能なバケットと、前記バケットを移動させるバケット駆動機構と、前記商品棚を透視可能な透視窓と、を有する自動販売機であって、
    前記商品収納庫内の加温または冷却の継続時間を計時するタイマと、
    前記バケットと対向する前記商品棚の側において、前記透視窓からは透視不可能な位置に設けられた商品回収箱と、
    前記タイマによる計時時間が予め定められた継続時間以上となったことを検出する継続時間検出部と、を備え、
    前記バケット駆動機構は、前記計時時間が前記予め定められた継続時間以上となった場合、前記商品棚に載置されている前記商品列の商品を前記商品回収箱に払い出すべく、前記バケットを前記商品搬送機構と前記商品回収箱との間で移動させることを特徴とする自動販売機。

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