JP2004310270A - 自動販売機の商品収納搬出装置 - Google Patents

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Yoshio Yasaka
義男 矢坂
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Abstract

【課題】商品収納搬出コラムからバケットへ移送される商品の通過検出を確実に行わせながら、そのバケットの奥行きスペースを短縮できるようにする。
【解決手段】商品収納部に配設された商品収納搬出コラムに収納されている商品を、バケットで取得して商品払出部へ搬出する自動販売機の商品収納搬出装置において、前記バケットは、前記商品を取得するとき、前記商品収納搬出コラムと対向する商品導入口側から前記商品収納搬出コラム側へ突出する商品検出センサを、備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動販売機の商品収納搬出装置に関し、特に、シースルー型等の自動販売機に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
シースルー型自動販売機は、複数の商品収納搬出コラムに収納された販売商品を前面扉パネル越しに透視させて顧客(自動販売機の利用客)に購買選択させるとともに、購買選択された商品をコラムからキャッチャーバケットに受けて商品払出部へ搬出するように構成されている。
【0003】
商品収納搬出コラムは、自動販売機の前後方向(奥行方向)に商品を一列に並べて収納するとともに、バケット側からの動力が伝達されることにより商品をコラム前方へ1個ずつ順次繰り出すように構成されている。各コラムの収納商品は前面の扉パネル越しに透視できるようになっている。顧客はそのパネル越しに実物商品を透視して購買選択を行うことができる。バケットは上記コラムと上記パネル間の空間部に沿って水平方向および垂直方向に移動するように構成され、顧客により購買選択された商品が収納されているコラムの前方に移動して商品を受け取り、所定の商品払出部へ搬送させる。
【0004】
図11は上述したシースルー型自動販売機の外観を正面図で示す。同図において、自動販売機の筐体10には前面開放型の商品収納部12が形成されている。また、図示を省略するが、冷却および/または加温システムなども収納されている。この筐体10の前面は扉パネル13により開閉可能に塞がれている。扉パネル13は商品収納部12のほぼ全体を見通せるほどの広い透視窓を有する。透視窓以外の部分には、購買商品選択用の操作パネル14、紙幣および/またはコインの収受装置15、商品払出部16、つり銭/返金払出し部17、および施錠装置(鍵穴のみ図示)18などが配設されている。
【0005】
商品収納部12には、複数の引き出し式の棚板301が上下方向(Y方向)に一定間隔で装着されている。各棚板301にはそれぞれ複数の商品収納搬出コラム401が幅方向(X方向)に並んで配設されている。各商品収納搬出コラム401にはそれぞれ商品11が前後方向(Z方向)に一列に並んだ状態で収納されるようになっている。商品収納搬出コラム401内の商品11はそれぞれ商品収納搬出コラム401の先端まで繰り出し搬出されるようになっていて、それが扉パネル13を透して視認されるようになっている。
【0006】
商品収納搬出コラム401の先端から繰り出された商品11は、顧客の選択に基づき、キャッチャーと呼ばれる可動搬出装置により選択されて商品払出部16へ搬出される。キャッチャーは、商品収納搬出コラム401から商品11を受け取るバケット901と、このバケット901を行列方向(上下および左右)に移動させるXY駆動機構とにより構成される。XY駆動機構は上下方向(Y方向)に移動駆動される可動架台811を有し、この可動架台811上でバケット901を水平方向(X方向)に移動させることにより、そのバケット901をXY方向に移動させる。商品収納搬出コラム401と扉パネル13間には、バケット901をXY方向に移動させるための空間部が設けられている。
【0007】
バケット901は、マトリックス状に並んでいる商品収納搬出コラム401の先端と扉パネル13間の空間部にて行列方向(XY方向)に移動し、顧客の操作により選択された商品が収納されている商品収納搬出コラム401の先端から商品11を受け取る。受け取った商品11は商品払出部16へ搬出される。
【0008】
各商品収納搬出コラム401の先端位置にはそれぞれ、商品収納搬出コラム401の前方へ送り出す商品11を1個ずつ区切るための可動ストッパ701が設けられている。可動ストッパ701は商品収納搬出コラム401の仕切壁651に取り付けられている。この可動ストッパ701は商品収納搬出コラム401の先端の商品11に当接する位置に常時バネ付勢されているが、その商品収納搬出コラム401の前方にバケット901が位置したときに、そのバケット901側からの操作により非当接位置へ後退させられてストッパ機能が解除されるようになっている。これにより、商品収納搬出コラム401の先端の商品11が1個単位で前方へ押し出されてバケット901へ移送されるようになっている。
【0009】
図12は商品収納搬出コラム401からバケット901へ商品11が移送される状態を示す。同図において、(a)は商品収納搬出コラム401とバケット901を上方から見た概略平面図を示し、(b)はそのバケット901付近を拡大した概略平面図を示す。同図に示すように、商品11は商品収納搬出コラム401の先端から繰り出されてバケット901内に取り込まれる。バケット901の商品導入口の両端には商品検出センサ911が固定設置されている。この商品検出センサ911は、投光部911aと受光部911b間の光路が遮断されたか否かによって商品11の通過を検知する。Lはその光路軸を示す。
【0010】
商品収納搬出コラム410からバケット901へ商品11が移送される際、商品検出センサ911の出力は一旦商品検知状態になってから商品非検知状態になる。これにより、商品収納搬出コラム401からバケット901への商品11の受け渡しが完了したか否かを検出することができる。この受け渡し完了の検出があったならば、バケット901を商品払出部16へ移動させて商品の搬出動作を行わせる。バケット901は、商品収納搬出コラム401から移送された商品11を搭載するためのスペースに加えて、商品検出センサ911による検知動作を行わせるための奥行きスペース(センシング領域)を持つように構成されている。
【0011】
図13は商品収納搬出コラム401部分の概略構成を示す。同図において、(a)は側面図、(b)は斜視図を示す。同図に示すように、商品収納搬出コラム401は、一定方向(Z方向)に駆動されるコンベア・ベルト431を有する。コンベア・ベルト431は帯状の可撓ベルトであって、コンベア・ベルト431上に商品11を一列に並べて収納するとともに、コンベア・ベルト431の駆動により商品11を商品収納搬出コラム401の前方へ順次繰り出し搬出するように構成されている。コンベア・ベルト431は商品収納搬出コラム401の先端に軸支された駆動プーリ511と商品収納搬出コラム401の後端に軸支された従動プーリ541間に張架されて駆動される。
【0012】
駆動プーリ511の一端には歯車531が設けられている。この歯車531はバケット901側の伝達歯車(図示せず)に噛合して回転駆動されるようになっている。バケット901にはベルト駆動機構が搭載されていて、その駆動機構からの回転駆動を伝達歯車を介して駆動プーリ511の歯車531に伝動するようになっている。これにより、各商品収納搬出コラム401のコンベア・ベルト431がそれぞれにバケット901側からの動力伝達で駆動されるようになっている。従動プーリ541は、コンベア・ベルト431に必要な張力(テンション)を与えるようなバネ懸架状態で軸支されている。コンベア・ベルト431上には、当該コンベア・ベルト431上の商品11が後方へ倒れるのを阻止するための背凭れ板601が立設・固定されている。コンベア・ベルト431の前方には可動ストッパ701(図11)が設置される。
【0013】
コンベア・ベルト431は商品11を安定な姿勢で繰り出し搬出させるために、棚板301との段差がなるべく小さくなるように設置されていることが望ましい。このため、駆動プーリ511と従動プーリ541は共に小径に形成されている。小径の駆動プーリ511でコンベア・ベルト431を確実に駆動するために、駆動プーリ511の中央部にゴム等の管状摩擦部材512が被せられている。コンベア・ベルト431は管状摩擦部材512により、駆動プーリ511に高摩擦で接触して駆動されるようになっている。
【0014】
コンベア・ベルト431には背凭れ板601が取り付けられているが、背凭れ板601の前方位置には幅広の切欠部432が設けられている。コンベア・ベルト431は切欠部432にて管状摩擦部材512との接触が解除されるようになっている。この接触解除位置ではコンベア・ベルト431と駆動プーリ511間の接触摩擦が小さくなる。これにより、ベルト431上の商品11がすべて払い出されて背凭れ板601が上記ストッパ701に当接したときに、駆動プーリ511が空転して背凭れ板601がそのストッパ701との当接位置にて無理なく安全に停止させられるようになっている。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−30140号公報
【0016】
【特許文献2】
特開2002−24932号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の自動販売機の商品収納搬出装置では、商品収納搬出コラム401からバケット901へ商品11を移送させる際に、その移送が完了したか否かをバケット901内に固定設置した商品検出センサ911により検出していた。この場合、移送される商品11がバケット901の商品導入口から一定以上奥に入り込んでからでないと、その商品11の通過完了を検出することができない。このため、バケット901は商品11の収容に必要な奥行きスペースに加えて、商品11の通過完了を検出するための奥行きスペース(センシング領域)が余分に必要であった。これに伴い、バケット901のXY方向へ移動する際のZ方向スペースとなる、商品収納搬出コラム401と扉パネル13間の空間部幅も広く確保しなければならず、このことが自動販売機内のスペース利用効率を阻害していた。また、バケット901を搭載して上下方向(Y方向)に移動駆動される可動架台811も上記空間部の幅に応じて大型かつ高重量化してその駆動負担を重くする、という問題があった。
【0018】
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、商品収納搬出コラムからバケットへ移送される商品の通過検出を確実に行わせながら、そのバケットの奥行きスペースを短縮できるようにし、これにより、バケットの水平方向および垂直方向の移動スペースとなる商品収納搬出コラムと扉パネル間の空間部幅を狭くして自動販売機内のスペース利用効率を高めるとともに、バケットを搭載して垂直方向に移動駆動される可動架台の駆動負担も軽減させることができるようにした自動販売機の商品収納搬出装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、商品収納部に配設された商品収納搬出コラムに収納されている商品を、バケットで取得して商品払出部へ搬出する自動販売機の商品収納搬出装置において、前記バケットは、前記商品を取得するとき、前記商品収納搬出コラムと対向する商品導入口側から前記商品収納搬出コラム側へ突出する商品検出センサを、備えたことを特徴とする。
【0020】
この自動販売機の商品収納搬出装置によれば、商品収納搬出コラムからバケットへ移送される商品の通過検出を確実に行わせながら、そのバケットの奥行きスペースを短縮できるようにし、これにより、自動販売機内のスペース利用効率を高めることができる。
【0021】
また、前記商品検出センサとしては、前記商品導入口の両側壁部に移動可能な状態で配設される投光部および受光部を有し、前記投光部および前記受光部間の光路が遮断されることによって前記商品を検知する、所謂光学式のセンサを用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1〜図10は本発明の要部実施例を示す。同図に示す実施例の自動販売機は、販売商品の実物を扉パネル13越しに透視させて顧客(自動販売機の利用客)に購買選択させるようにしたシースルー型自動販売機であって、その基本的な構造は、従来の技術と同様である。
【0023】
まず、概要を説明すると、自動販売機は、複数の商品収納搬出コラム40にそれぞれ一列に整列収納された商品11を、水平方向および垂直方向(図1のXY方向)に移動駆動されるバケット90で選択的に受け取って商品払出部16へ搬出させるように構成されている。商品収納搬出コラム40は、自動販売機の前後方向(奥行方向:Z方向)に商品11を一列に並べて収納するとともに、バケット90側からの動力が伝達されることにより商品11をコラム前方へ順次繰り出し搬出するように構成されている。
【0024】
バケット90は商品収納搬出コラム40と扉パネル13間の空間部に沿ってXY方向に移動するように構成され、顧客により購買選択された商品11が収納されている商品収納搬出コラム40の前方に移動して商品11を受け取り、商品払出部16へ搬送させる。商品収納搬出コラム40からバケット90へ商品11が適切に移送されたかどうかは、バケット90側に設けた光学式の商品検出センサ91により検知される。
【0025】
各商品収納搬出コラム40に収納されている商品11は前面の扉パネル13越しに透視できるようになっている。顧客はその扉パネル13越しに実物商品を透視して購買選択を行うことができる。商品収納搬出コラム40は、自動販売機の前後方向(奥行方向)に商品を一列に並べて収納するとともに、バケット90側からの動力が伝達されることにより、商品11を商品収納搬出コラム40の前方へ1個ずつ順次繰り出すように構成されている。以下、実施例を図ごとにさらに具体的に説明する。
【0026】
図1は、本発明が適用されたシースルー型自動販売機の正面から見た外観構成を示す。同図において、自動販売機の筐体10には前面開放型の商品収納部12が形成されている。また、図示を省略するが、冷却および/または加温システムなども収納されている。この筐体10の前面は扉パネル13により開閉可能に塞がれている。扉パネル13は商品収納部12のほぼ全体を見通せるほどの広い透視窓を有する。透視窓以外の部分には、購買商品選択用の操作パネル14、紙幣および/またはコインの収受装置15、商品払出部16、つり銭/返金払出し部17、および施錠装置(鍵穴のみ図示)18などが配設されている。
【0027】
商品収納部12には複数の引き出し式の棚板30が上下方向(Y方向)に一定間隔で装着されている。各棚板30にはそれぞれ複数の商品収納搬出コラム40が幅方向(X方向)に並んで配設されている。商品収納搬出コラム40間は仕切板65で区画されている。各商品収納搬出コラム40にはそれぞれ商品11が前後方向(Z方向)に一列に並んだ状態で収納されるようになっている。商品収納搬出コラム40内の商品11はそれぞれに商品収納搬出コラム40の先端まで繰り出されるようになっているとともに、扉パネル13を透して視認されるようになっている。
【0028】
商品収納搬出コラム40の先端に繰り出された商品11は、顧客の選択に基づき、キャッチャーと呼ばれる可動搬出装置により選択されて商品払出部16へ搬出される。キャッチャーは、商品収納搬出コラム40から商品11を受け取るバケット90と、このバケット90を行列方向(上下および左右)に移動させるXY駆動機構とにより構成される。XY駆動機構は、上下方向(Y方向)に移動駆動される可動架台81を有し、この可動架台81上でバケット90を水平方向(X方向)に移動させることにより、バケット90をXY方向に移動させる。商品収納搬出コラム40と扉パネル13の間には、バケット90をXY方向に移動させるための空間部が確保されている。
【0029】
バケット90は、マトリックス状に並んでいる商品収納搬出コラム40の先端と扉パネル13との間の空間部に沿って行列方向(XY方向)に移動し、顧客の操作により選択された商品が収納されている商品収納搬出コラム40の先端から商品11を受け取る。バケット90は商品収納搬出コラム40から受け取った商品11を商品払出部16へ搬出する。
【0030】
各商品収納搬出コラム40の先端位置にはそれぞれ、商品収納搬出コラム40の前方へ送り出す商品11を1個ずつ区切る可動ストッパ70が設けられている。この可動ストッパ70は商品収納搬出コラム40の先端の商品11に当接する位置に常時バネ付勢されているが、商品収納搬出コラム40の前方にバケット90が位置したときに、バケット90側からの操作により非当接位置へ後退させられてストッパ機能が解除されるようになっている。これにより、商品収納搬出コラム40の先端の商品11が1個ずつ前方へ押し出されてバケット90へ移送されるようになっている。
【0031】
図2は、商品収納搬出コラム40からバケット90へ商品が移送される状態を示す。同図において、(a)は商品収納搬出コラム40とバケット90を上方から見た状態を概略平面図で示す。(b)はそのバケット90付近を拡大した状態を概略平面図で示す。同図に示すように、商品11は商品収納搬出コラム40の先端から繰り出されてバケット90内に取り込まれる。バケット90の商品導入口には商品検出センサ91が設けられている。
【0032】
商品検出センサ91は、投光部91aと受光部91b間の光路が遮断されたか否かによって商品11の通過を検知する。このため、投光部91aと受光部91bはそれぞれの光軸Lが互いに一致するように対向させられている。この投光部62aと受光部91bは、バケット90の商品導入口付近の両側壁部に振り分け配置されている。
【0033】
商品検出センサ91は商品収納搬出コラム40の商品収納方向(Z方向)に対して進退移動可能に保持された可動センサであって、バケット90が商品収納搬出コラム40から商品11を受け取るときだけバケット90の商品導入口よりも外側(商品収納搬出コラム40側)へ張り出した位置へ移動させられる一方、それ以外のときはバケット90の商品導入口よりも内側(バケット90側)に後退移動させられるように可動保持されている。
【0034】
商品検出センサ91による商品11の検出は、光軸L上に商品11が位置したか否かによる行う。つまり、商品11による光の遮断によってその商品11の有無を検出する。商品11がコラム40の先端からバケット90へ移送される際には、まず、移送中の商品11が商品検出センサ91により検知される。この後、その商品11がバケット90内に完全に移動すると、つまり商品収納搬出コラム40からバケット90への商品11の受け渡しが完了すると、一旦検知状態になった商品検出センサ91の出力が非検知状態に復帰することにより、その受け渡しの完了を検出することができる。この受け渡し完了が検出されたならば、バケット90を商品払出部16へ移動させて商品の搬出動作を行わせる。
【0035】
上記検出動作は、商品検出センサ91をバケット90の商品導入口よりも外側(商品収納搬出コラム40側)へ突出させた状態で行うが、これにより、バケット90は、商品収納搬出コラム40から転送された商品11を収容できるだけ奥行きスペースのみを持てばよく、商品検出センサ91による検知動作(商品11の通過検出)を行わせるための奥行きスペースを待つ必要がない。
【0036】
前述した従来の構成の場合、商品11がバケット90の商品導入口から一定以上奥に入り込んでからでないと、その商品11の通過完了を検出することができなかった。このため、バケット90は商品11の収容に必要な奥行きスペースに加えて、商品11の通過完了を検出するための奥行きスペース(センシング領域)が余分に必要であった。しかし、上述した実施例の構成では、商品11がバケット90の商品導入口までのスペースを占めている状態でも、その通過の完了すなわち商品移送の完了を検出することができる。
【0037】
これにより、バケット90の奥行きスペースを短縮させることができる。これに伴い、バケット90のXY移動スペースとなる商品収納搬出コラム40と扉パネル13間の空間部幅を狭くして自動販売機内のスペース利用効率を高めることができる。また、バケット90を搭載して上下方向(Y方向)に移動駆動される可動架台81も、Z方向幅の縮小により軽量化されてその駆動負担が軽減されるようになる。これらは、自動販売機の小型化または商品収納の効率化に非常に有効に寄与することができる
図3はバケット90の要部構成を側面図で示す。同図には、バケット90、商品検出センサ91、操作レバー92、伝達歯車93、および可動ストッパ70などが示されている。商品検出センサ91は、上述したように、バケット90の両側壁部から進退移動可能に保持されている。操作レバー92はバケット90側にて回動駆動される可動部材であって、上記可動ストッパ70を押し下げ操作する。伝達歯車93はバケット90側のモータ(図示せず)によって回転駆動され、商品収納搬出コラム40上の商品11を取り出し搬出させる際に、その商品収納搬出コラム40側のベルト駆動用の歯車53に噛合して回転伝達を行う。
【0038】
バケット90内には、商品収納搬出コラム40の先端から繰り出された商品11をバケット90内に引き込むためのベルト式のコンベア85が設けられている。このコンベア85は、バケット90の前方から受けた商品11を後方(バケットの奥方)へ搬送する。また、このコンベア85は、商品11を商品払出部16へ搬出する際に、後方に傾斜させられるようになっている。商品11は、バケット90の背部(導入口の反対側)に設けられた跳ね上げ式扉86を自重で押し開いて商品払出部16へ排出される。跳ね上げ式扉86は常時閉じるようにバネ付勢されており、コンベア85が後方へ傾斜させられたときに、そのコンベア85上の商品11の自重により押し開かれるようになっている。
【0039】
図4は商品検出センサ91を進退移動させる駆動機構の一例を示す。上述した実施例の商品検出センサ91は、バケット90の両側壁部に振り分け配置された投光部91aと受光部91bを互いの光軸を一致させながら進退移動させる必要がある。このため、投光部91aと受光部91aをそれぞれ同一形式の一対のリンク機構95a,95bで前後退運動できるように支持するとともに、一対のリンク機構95a,95bの支軸部を共通回転軸96(連結機構)の両端に連結して連動させている。
【0040】
一方のリンク機構95bにはカム従動子95cが設けられている。このカム従動子95cは歯車97(駆動力伝達機構)の端面に形成されたカム溝97aに嵌入して従動させられる。歯車97は回転位置検出器(図示省略)に連結されるとともに、適宜の減速機構を介してモータ98により正転および反転駆動されるようになっている。この歯車97を所定の角度範囲で正転および反転させることにより、上記一対のリンク機構95a,95bを連動駆動して、上記投光部91aと受光部91bを互いの光軸Lを一致させながら進退移動させることができる。共通回転軸96は、バケット90内に転送・収納された商品11に干渉しないよう、そのバケット90の下部にて水平に軸支させることができる。
【0041】
図5は、上記商品検出センサ91の検出動作に関連した商品の払出動作をフローチャートで示す。同図において、顧客が自動販売機内の商品11を選択して購入するための操作を行うと、その選択された商品11が収納されている商品収納搬出コラム40の先端にバケット90を移動させる(S1)。バケット90が選択された商品11の商品収納搬出コラム40の前方に位置すると、商品検出センサ91をバケット90の前方(商品収納搬出コラム40側)へ移動させる(S2,S3)。
【0042】
その後、商品収納搬出コラム40とバケット90間を機構連結(歯車噛合)し、商品収納搬出コラム40からバケット90へ商品11を移送させる(S4)。移送開始された商品11は商品検出センサ91で一旦検知される(S5)。ここで、商品11が所定の待ち時間を超えても検知されないタイムオーバが生じた場合は、故障表示、品切れ表示、返金等の所定のエラー処理を行って動作を終了する(S51,S52)。一方、所定の待ち時間内に商品11が検知された場合は、商品収納搬出コラム40からバケット90への商品移送が開始されたと判断して次のステップへ移行する(S6)。尚、本実施形態では、後述するマイクロコンピュータのタイマ機能若しくは独立したタイマが上記の待ち時間を計時する。この待ち時間は、例えばバケット90が指定された商品収納搬出コラム40の先頭商品位置に移動した時点から計時される時間である。
【0043】
次のステップ(S6)では、いったん検知状態となった商品検出センサ91の出力が再度非検知状態になったか否かを検出する。ここで、商品検出センサ91出力が検知状態から非検知状態に変化すれば、商品収納搬出コラム40からバケット90への商品11の移送が完了したと判断して商品検出センサ91を後退移動させる(S7)。この後、バケット90を商品払出部16へ移動させて商品11の搬出を行う(S8)。上述した動作はマイクロコンピュータの制御下で行われる。
【0044】
図6は、引き出し式の棚板30と商品収納搬出コラム40の要部を分解斜視図で示す。同図に示すように、この実施例の商品収納搬出コラム40は、一定方向(Z方向)に駆動されるコンベア・ベルト43を有する。このコンベア・ベルト43上に商品11を一列に並べて収納するとともに、そのコンベア・ベルト43の駆動により商品11を商品収納搬出コラム40の前方へ順次繰り出すように構成されている。コンベア・ベルト43は合成繊維の帯状織布をループ状に繋げたエンドレスベルトであって、その両幅端に沿ってスプロケット穴44が一定ピッチで設けられている。このコンベア・ベルト43は、棚板30に着脱可能なコンベア基台45に張架状態で装着および保持されている。つまり、商品収納搬出コラム40の商品搬出機構は棚板30から独立したコンベアユニット41として構成されている。このコンベアユニット41は下部に張り出したL字状の係止カギ部42を有し、この係止カギ部42を棚板30のスリット35に嵌入係止させることにより、その棚板30上の任意位置に装着されるようになっている。
【0045】
棚板30は矩形底板31の3辺から背板32と側板33を立ち上げた3方壁のトレー状であって、底板31と背板32にはそれぞれ係止カギ部42を嵌入係止させるスリット35が多数平行に並んで穿設されている。各スリット35,34は商品収納搬出コラム40の幅よりも十分に狭い間隔ピッチで設けられている。コンベアユニット41は、底板31に形成された多数のスリット35のいずれかに係止カギ部42を嵌入係止させることにより、棚板30上の任意位置に装着させることができる。
【0046】
棚板30には商品収納搬出コラム40を区画する仕切板65も着脱可能に装着されるようになっている。この仕切板65は棚板30の奥行長とほぼ同じ長さを有する略長方形の扁平板状であって、底板31のスリット35に嵌入係合するL字状カギ部66と背板32のスリット34に嵌入係合する突板部(舌板部)67を一体に有する。この仕切板65は、底板31と背板32にそれぞれ形成された多数のスリット35,34のいずれかにL字状カギ部66と突板部67を嵌入係止させることにより、コンベアユニット41と同様、棚板30上の任意位置に装着して立設させることができる。
【0047】
上述の構成により、商品収納搬出コラム40は、棚板30ごとにその棚板30の幅内で任意の数(列数)だけ設置することができるとともに、各商品収納搬出コラム40の幅もそれぞれ任意に設定することができる。その商品収納搬出コラム40の幅は収納搬出する商品11の幅サイズに応じて過不足無く最適に可変設定することができる。これにより、サイズの異なる複数種類の商品11に柔軟に対応できるとともに、その商品11の収納スペースを効率良く利用することができる。また、上記スリット35,34は商品11を保冷または保温するための良好な通気孔としても機能することができる。
【0048】
上記コンベアユニット41の先端には、バケット90側からコンベア・ベルト43を駆動させるための歯車53と、商品収納搬出コラム40の先端まで搬送されて来た商品11をその商品収納搬出コラム40の先端位置に留め置くための可動ストッパ70が設置されている。これらについては、図7を参照しながら説明する。
【0049】
図7は、上記コンベアユニット41部分の実施例を示す。同図において、(a)は分解斜視図、(b)は概略側面図を示す。同図に示すように、コンベアユニット41は、コンベア基台45、コンベア・ベルト43、駆動プーリ51、従動プーリ54、背凭れ板60、可動ストッパ70などにより構成されている。
【0050】
コンベア基台45の主要構造部は、棚板30の奥行きに適合する長さを有する帯板状フレームにより構成されている。このフレームの先端および後端にはそれぞれ支軸板46,47が突設されている。先端の支軸板46には駆動プーリ51が軸支され、後端の支軸板47には従動プーリ54が軸支される。駆動プーリ51には、コンベア・ベルト43のスプロケット穴44に係合するスプロケット突起52が設けられている。コンベア・ベルト43はそのスプロケット穴44とスプロケット突起52との係合により駆動されるようになっている。
【0051】
駆動プーリ51の一端には歯車53が設けられている。この歯車53はバケット90側の伝達歯車93(図3)に噛合して回転駆動されるようになっている。バケット90にはベルト駆動機構(図示省略)が搭載されていて、その駆動機構からの回転駆動を伝達歯車93を介して駆動プーリ51の歯車53に伝達するようになっている。これにより、各商品収納搬出コラム40のコンベア・ベルト43がそれぞれバケット90側からの伝達動力で駆動されるようになっている。なお、この伝動機構については、図示を省略するが、たとえば特開2002−24932等に開示されているものを利用することも可能である。従動プーリ54は詳細な図示は省略するが、コンベア・ベルト43に必要な張力(テンション)を与えるようなバネ懸架状態で軸支されている。
【0052】
コンベア・ベルト43は駆動プーリ51と従動プーリ54で張架されて駆動されるが、その張架は、商品11が搭載される搬送面(ベルト面)が棚板30面と平行になるように行われる。この場合、駆動プーリ51が従動プーリ54より大径なので、駆動プーリ51の中心軸は従動プーリ54の中心軸より下方で軸支されることとなる。このため、駆動プーリ51を軸支する支軸板46はコンベア基台45の前方斜め下方に張り出している。このような構成により、コンベア・ベルト43と棚板30との段差を小さくすることができ、これにより商品収納部12における商品11の収納効率を向上させることができる。また、駆動プーリ51に対するコンベア・ベルト43の巻き付き角度が大きくなるため、駆動プーリ51は軸負荷が軽減されてコンベア・ベルト43を確実に駆動できる。また、コンベアユニット41は構造が単純であるため、安価とできる。
【0053】
上述した実施例では、コンベア・ベルト43の駆動が、プーリとベルト間の摩擦ではなく、スプロケット穴44とスプロケット突起52間の引っ掛かりにより行われる。このため、コンベア・ベルト43のテンションは、従来の細径プーリによる駆動に比べて大幅に減じることができる。これにより、ベルト駆動のトルク負荷を軽減させることができる。この結果、バケット90側での駆動負担を少なくするとともに、商品収納搬出コラム40における商品11の繰り出し搬出動作を円滑に行わせることができる。
【0054】
上記コンベアユニット41には、コンベア・ベルト43上の商品11が後方へ倒れるのを阻止するための背凭れ板60と、商品収納搬出コラム40の先端まで搬送されて来た商品11をその商品収納搬出コラム40の先端位置に留め置くための可動ストッパ70が設けられている。背凭れ板60については別図にて説明する。可動ストッパ70は、コンベア基台45の下部に軸支されて回動することによりコンベア・ベルト43の前方に出入りするように形成されている。
【0055】
可動ストッパ70はストッパ部71とガイド部72を一体に有していて、側面が略円弧状をなすように形成されている。そして、そのストッパ部71が商品収納搬出コラム40の先端の商品11の前面に当接して商品11の送り出しを規制するようになっている。この可動ストッパ70はパネ73とともにコンベア基台45に軸支されている。バネ73は、ストッパ部71を商品収納搬出コラム40の前方すなわちストッパ位置へ常時弾性付勢する。ストッパ部71の下側には、バケット90側からの押し下げ操作を受ける凹状の受け部74が形成されている。この受け部74の裏側にガイド部72が形成されている。ガイド部72は、駆動プーリ51に張架されるコンベア・ベルト43の先端部分を覆うように形成されている。
【0056】
図8は可動ストッパ70付近の構成を概略側面図で示す。同図に示すように、受け部74は、商品収納搬出コラム40の前方にバケット90が位置したときに、そのバケット90側からのレバー操作により斜め下方へ押し下げられる。このレバー操作により、ストッパ部71が商品収納搬出コラム40の前方のストッパ位置よりも下方に後退させられてストッパ機能が解除されるようになっている。これにより、商品収納搬出コラム40の先端の商品11が前方へ押し出されてバケット90へ移送されるようになっている。
【0057】
バケット90は伝達歯車93(図3)の動作に同期してスイング動作する操作レバー92を有し、伝達歯車93が商品収納搬出コラム40のコンベア・ベルト43を駆動するのと同時に、可動ストッパ70を下方へ押し下げることにより、商品収納搬出コラム40側から商品11を受け取る。このとき、ストッパ位置から後退させられたストッパ部71の上端部は、コンベア・ベルト43とバケット90の間に平坦な床面75を架橋するように形成されている。これにより、コンベア・ベルト先端の商品11がバケット90に円滑に移送される。バケット90には、操作レバー92を同期動作させるためのカム機構94が設けられている。
【0058】
図9は背凭れ板60の構成を示す。同図において、(a)はコンベアユニット41の正面断面図を示し、(b)と(c)はその側面図をそれぞれ示す。同図に示すように、背凭れ板60は樹脂製で、全体的には前後に厚みを有する縦長の箱状をなす。この背凭れ板60は、コンベア・ベルト43上に着脱操作自在に載置されて直立に自立するように形成されている。この背凭れ板60の底面部には、コンベア・ベルト43のスプロケット穴44に嵌入して係合する突起部61が形成されている。また、背凭れ板60は、両側部から下方に伸びる一対の脚部62,62を有する。各脚部62はそれぞれコラム40の長手方向に広がるべく2分岐されている。各脚部62の内側にはそれぞれ凸部63が形成されている。背凭れ板60は、その一対の脚部62,62がコンベア・ベルト43を跨ぐ状態で載置される。コンベア・ベルト43を跨いだ脚部62,62の先端はそれぞれコンベア基台45の側部に位置する。
【0059】
コンベア基台45の両側部には、凸部63を遊嵌入させて商品収納搬出コラム40の長手方向に案内する直線状のガイド溝48が設けられている。凸部63はガイド溝48に係脱操作可能に遊嵌入して直動案内される。凸部63は脚部62の下端部に形成されているが、その脚部62の下端部は弾性によりたわみやすくなっている。したがって、凸部63とガイド溝48間の係脱操作は、背凭れ板60を手で持って斜めに動かすことにより比較的簡単に行うことができる。
【0060】
コンベア基台45の上面には背凭れ板60の底面に形成された突起部61をコンベア・ベルト43のスプロケット穴44に落とし込んで嵌入させるための溝部49が形成されている。この溝部49は商品収納搬出コラム40の先端に近い位置まで所定の深さで形成されている。
【0061】
上記背凭れ板60が商品収納搬出コラム40の先端よりある程度離れたところに位置しているとき、その背凭れ板60は底面の突起部61がコンベア・ベルト43のスプロケット穴44に嵌入して係合することにより、コンベア・ベルト43とともに前方へ移動させられて、その商品収納搬出コラム40上の商品11を後方から支える。
【0062】
前方に移動させられた背凭れ板60は、商品収納搬出コラム40に商品11を補充する際に後方(奥方)へ移動させる必要が生じる。このとき、従来はベルトに固定された背凭れ板をベルトとともに強制的に後退させなけれぱならなかった。しかし、上述した実施例の構成によれば、図9の(c)のように、背凭れ板60を斜めに傾けながら底面を若干持ち上げることにより、その底面の突起部61とコンベア・ベルト43のスプロケット穴44との係合を解除させて、背凭れ板60だけを簡単かつ円滑に任意位置まで後退させることができる。あるいは、背凭れ板60を一旦コンベア基台45から外して任意位置に装着させてもよい。背凭れ板60を任意の後退位置にて再度自立させれば、その位置にて突起部61とスプロケット穴44との係合を再開させることができる。
【0063】
この場合、凸部63は2分岐された脚部62の両方に設けられるが、商品収納搬出コラム40の先端側となる一方の凸部63はガイド溝48に比較的深く嵌入するように形成し、他方の凸部63はガイド溝48に比較的浅く嵌入して容易に離脱できるように形成しておくとよい。
【0064】
図10はコンベア基台45の上面に形成された溝部49の状態を示す。同図において、(a)は商品収納搬出コラム40の先端から離れた位置での状態、(b)は商品収納搬出コラム40の先端に近い位置での状態をそれぞれ側断面図で示す。コンベア基台45の上面には、背凭れ板60底面の突起部をコンベア・ベルト43のスプロケット穴44に落とし込んで係合させるための溝部49が設けられているが、この溝部49は、商品収納搬出コラム40の先端近くで徐々に浅くなって商品収納搬出コラム40の先端間近では深さが無くなるように形成されている。
【0065】
このため、背凭れ板60は、商品収納搬出コラム40の先端から離れたところでは、突起部61とスプロケット穴44との係合により、コンベア・ベルト43とともに前方へ移動駆動されるが、商品収納搬出コラム40の先端に近い位置に来ると、その突起部61が押し上げられて背凭れ板60が前方傾斜し、スプロケット穴44との係合が浅くなる。この浅い係合状態では、(b)に示すように、コンベア・ベルト43が前方へ駆動されても、突起部61がスプロケット穴44の上方に逃げるようになる。
【0066】
したがって、背凭れ板60は若干の前方への移動力を受けるものの、上記可動ストッパ70に当接したところで無理なく安全に停止させられる。従来の場合、背凭れ板をストッパに当接させて停止させるためには、コンベア・ベルトの一部に幅広の切欠部を設けて摩擦を減じさせていたが、上述した実施例では、そういった面倒な摩擦制御は不要にすることができる。また、ベルトに大きな切欠部を設ける必要がないので、強度低下によるベルト切れの恐れもない。
【0067】
以上、本発明をその代表的な実施例に基づいて説明したが、本発明は上述した以外にも種々の態様が可能である。たとえば、可動ストッパ70の前面は商品の表示ラベル面として利用することができる。また、バケット90を商品収納搬出コラム40の前方に位置決め制御させる際の位置検出目標としても利用することができる。
【0068】
商品検出センサ91は投光部91aと受光部91bによる遮光検出方式に限定されず、たとえば反射式のセンサであってもよい。また、感圧センサあるいは接触子などを用いたタッチセンサなどの非光学式センサの使用も可能である。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、商品収納搬出コラムからバケットへ転送される商品の通過検出を確実に行わせながら、そのバケットの奥行きスペースを短縮できるようにし、これにより、自動販売機内のスペース利用効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたシースルー型自動販売機の外観構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例において商品収納搬出コラムからキャッチャーバケットへ商品が転送される状態を示す概略平面図である。
【図3】本発明の実施例によるキャッチャーバケットの要部構成を示す概略側面図である。
【図4】商品検出センサを進退移動させる駆動機構の一実施例を示す要部抽出斜視図である。
【図5】商品検出センサの検出動作に関連した商品の払出し動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例における引き出し式棚板と商品収納搬出コラムの要部実施例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の実施例におけるコンベアユニット部分の要部実施例を示す分解斜視図と概略側面図である。
【図8】本発明の実施例における可動ストッパ付近の構成を示す概略側面図である。
【図9】本発明の実施例における背凭れ板の構成を示す正面断面図と側面図である。
【図10】本発明の実施例におけるコンベア基台の上面に形成された溝部の状態を示す側断面図である。
【図11】従来のシースルー型自動販売機の外観構成を示す正面図である。
【図12】従来の自動販売機にいて商品収納搬出コラムからキャッチャーバケットへ商品が転送される状態を示す概略平面図である。
【図13】従来の自動販売機における商品収納搬出コラム部分の構成を示す側面図、正面図、斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 商品
12 商品収納部 13 扉パネル
14 購買商品選択用の操作パネル
15 紙幣および/またはコインの収受装置
16 商品払出し部 17 つり銭/返金払出し部
18 施錠装置 30 引き出し式棚板
31 底板 32 背板
33 側板 34,35 スリット
40 商品収納搬出コラム 41 コンベアユニット
42 L字状の係止カギ部 43 コンベア・ベルト
44 スプロケット穴 45 コンベア基台
46,47 支軸板 48 直線状のガイド溝
49 溝部 51 駆動ドラム
52 スプロケット突起 53 歯車
54 従動プーリ 60 背凭れ板
61 突起部 62 脚部
63 スライド従動子をなす凸部 65 仕切板
66 L字状カギ部 67 突板部
70 可動ストッパ 71 ストッパ部
72 ガイド部 73 パネ
74 凹状の受け部 75 架橋床面
81 可動架台(XY駆動機構の一部) 85 ベルト・コンベア
86 跳ね上げ式扉
90 バケット(キャッチャーバケット)
91 商品検出センサ 91a 投光部
91b 受光部 92 操作レバー
93 伝達歯車 94 カム機構
95a,95b リンク機構 95c カム従動子
96 共通回転軸 97 歯車
97a カム溝 98 モータ
L センサ91の光軸

Claims (4)

  1. 商品収納部に配設された商品収納搬出コラムに収納されている商品を、バケットで取得して商品払出部へ搬出する自動販売機の商品収納搬出装置において、
    前記バケットは、
    前記商品を取得するとき、前記商品収納搬出コラムと対向する商品導入口側から前記商品収納搬出コラム側へ突出する商品検出センサを、備えたことを特徴とする自動販売機の商品収納搬出装置。
  2. 前記バケットが前記商品を取得するとき、前記商品検出センサを前記商品導入口側から前記商品収納搬出コラム側へ突出させる突出制御手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の商品収納搬出装置。
  3. 前記商品検出センサは、前記商品導入口の両側壁部に移動可能な状態で配設される投光部および受光部を有し、前記投光部および前記受光部間の光路が遮断されることによって前記商品を検知することを特徴とする請求項1または2記載の自動販売機の商品収納搬出装置。
  4. 前記突出制御手段は、前記投光部および前記受光部が同期して突出するための一対のリンク機構と、前記一対のリンク機構を連結する連結機構と、前記一対のリンク機構の少なくとも一方に駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を有することを特徴とする請求項3記載の自動販売機の商品収納搬出装置。
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