JP3475093B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

Info

Publication number
JP3475093B2
JP3475093B2 JP28033998A JP28033998A JP3475093B2 JP 3475093 B2 JP3475093 B2 JP 3475093B2 JP 28033998 A JP28033998 A JP 28033998A JP 28033998 A JP28033998 A JP 28033998A JP 3475093 B2 JP3475093 B2 JP 3475093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
gear
bucket
rotation angle
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28033998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000113307A (ja
Inventor
義男 矢坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP28033998A priority Critical patent/JP3475093B2/ja
Publication of JP2000113307A publication Critical patent/JP2000113307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3475093B2 publication Critical patent/JP3475093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品ラックから払
い出された商品を、商品取出口に搬出するための自動販
売機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品搬出装置として、特
開平9−259342号公報に記載のものが知られてい
る。この商品搬出装置は、商品が前後方向に並べて収納
された商品ラック(商品棚)から、商品を払い出す商品
払い出し装置と、払い出された商品を受け取り商品取出
口まで搬送する商品搬送装置(商品搬出用エレベータお
よび払い出しコンベヤ)と、を備えている。商品払い出
し装置は、コンベヤ(従動コンベヤ)を有し、この従動
コンベヤのベルトが回転することにより、従動コンベヤ
上に載せて収納されている商品が後方に払い出される。
一方、商品搬送装置は、払い出された商品を受け取って
収容するバケット(移動体本体)と、このバケットを商
品ラック側に移動させることにより、駆動ローラを従動
コンベヤに当接させるためのソレノイドと、バケット内
の底部に設けられたコンベヤ(駆動コンベヤ)と、この
駆動コンベヤおよび駆動ローラを駆動する駆動装置(商
品搬出用駆動装置)と、を有している。
【0003】このような商品搬出装置では、販売時の商
品の搬出は、次のようにして行われる。すなわち、ま
ず、バケットが上下方向に移動し、選択された商品を収
納する商品ラックに水平に対向する位置で停止する。次
いで、ソレノイドが駆動することにより、バケットが商
品ラック側に水平に移動し、駆動ローラを従動コンベヤ
に当接させる。その後、駆動装置によって駆動ローラを
駆動し、これにより従動コンベヤが駆動される。そし
て、従動コンベヤのベルトが回転すると、商品ラックか
ら商品が払い出され、駆動コンベヤに載せ替えられてバ
ケットに収容される。その後、バケットが下方の払い出
しコンベヤの位置まで下降して停止した後、駆動装置に
よって駆動コンベヤを駆動し、商品を払い出しコンベヤ
に載せ替える。そして、商品は、払い出しコンベヤによ
って前方の商品取出口まで搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の商品搬出装置で
は、駆動ローラを従動コンベヤに当接させるのにソレノ
イドを使用し、一方、バケットから商品を払い出しコン
ベヤに受け渡すのに駆動装置を使用しており、これらの
動作を別々の駆動源で行っているため、コスト高とな
る。また、商品を、商品ラックからバケットへ、バケッ
トから払い出しコンベヤへと、商品の受け渡しを2回行
っているため、受け渡しミスが2箇所で発生するおそれ
があり、加えて、バケットが商品を受け取ってから、そ
の商品が商品取出口に搬出されるまで時間がかかるとい
う問題もある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、低コストで製造できるととも
に、商品を良好に、かつ、短時間で販売することのでき
る自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動販売機
の商品搬出装置は、水平に延びる商品ラックに収納され
た商品を、販売時に商品払い出し手段によって商品ラッ
クの一端から外方に払い出し、払い出された商品を商品
搬送手段によって受け取り商品取出口に搬送するための
自動販売機の商品搬出装置であって、商品払い出し手段
は、回転することにより商品を払い出すための払い出し
ギアを有し、商品搬送手段は、商品を収容する収容部
と、この収容部に開閉自在に設けられ、商品を商品取出
口に搬送したときに、開放駆動される開閉ドアと、払い
出しギアから離隔する離隔位置と、払い出しギアに係合
する係合位置との間で進退駆動される遊動ギアと、駆動
源と、この駆動源によって回転駆動され、開閉ドアを開
放駆動するとともに、遊動ギアを進退駆動するためのカ
ム溝が表面に形成されたカム円板と、を有することを特
徴とする。
【0007】この構成によれば、表面に上記カム溝が形
成されたカム円板を、駆動源によって回転駆動すること
により、遊動ギアおよび開閉ドアを駆動するので、単一
の駆動源によって遊動ギアおよび開閉ドアを駆動するこ
とができ、これらを別個の駆動装置などで駆動する場合
に比べて、製造コストの低減を図ることができる。ま
た、商品の受け渡しは、商品ラックから収容部に受け渡
されるのみであるため、従来に比べて、販売不良を低減
することができるとともに、販売時間を短縮することが
できる。
【0008】この場合、商品搬出手段は、遊動ギアを回
転自在に支持する回動自在のアームを、更に有し、遊動
ギアは、アームがカム円板で駆動されることにより、離
隔位置と係合位置との間で回動することが好ましい。
【0009】この構成によれば、遊動ギアを、アームを
介して回動させて払い出しギアに係合させるので、遊動
ギアを直線的に進退させて払い出しギアに係合させる場
合に比べて、遊動ギアの移動および停止には高い精度が
要求されない。このため、商品搬出装置の動作制御、特
に商品の払い出しおよび受け取りの動作制御に、高い精
度が不要であるので、商品搬出装置の製造コストの低減
を、より一層図ることができる。
【0010】これらの場合、商品搬送手段は、カム円板
の回転角度を検知するための回転角度検知スイッチと、
カム円板の表面に設けられ、カム円板が開閉ドアを開放
駆動する角度位置および遊動ギアを係合位置に駆動する
角度位置に位置したときに、回転角度検知スイッチに係
合することにより、回転角度検知スイッチをON/OF
F切り替えする係合部と、回転角度検知スイッチがON
/OFF切り替わったときに、駆動源を停止させる制御
手段と、を更に備えることが好ましい。
【0011】この構成によれば、回転角度検知スイッチ
をON/OFF切り替えする係合部を、カム円板の表面
に設けただけの単純な構成で、制御手段によって駆動源
を停止させ、これによりカム円板を上記各角度位置に適
切、かつ、確実に停止させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら、詳細に説明する。図1および図2
は、本発明の実施形態による商品搬出装置を組み込んだ
自動販売機を示している。この自動販売機1は、横長ボ
ックス状の販売機本体2内に多品目の商品Sをそれぞれ
前後方向に並べて収納するとともに、商品Sを前面の透
明なスライディングドア2aを通して見えるようにし
た、いわゆるショーケース型のものである。自動販売機
1は、上記販売機本体2、および販売機本体2内に収納
された商品Sを、販売時に搬出する商品搬出装置3など
を備えている。なお、以下の説明においては、収納され
ている商品のうち最前に位置する商品を「最前商品」、
この商品の直後に位置する商品を「次販商品」と呼び、
適宜、それぞれS1およびS2の符号を付する。
【0013】販売機本体2は、複数の外壁パネル2bを
ボックス状に組み立てたものであり、その開放した前面
に、2枚の上記スライディングドア2aが取り付けられ
ている。スライディングドア2aは、常時は閉状態でロ
ックされており、商品Sの補充時などに開かれ、商品S
が前方から補充されるようになっている。また、販売機
本体2の上部には、商品Sを冷却する冷却装置4が設け
られ、前面のスライディングドア2aの右方には、商品
取出口5と、購入時にプリペイドカードなどを挿入する
ためのカード挿入口6と、各商品ごとに割り振られた商
品番号を入力するための選択ボタンや入力された商品番
号およびカード残高などを表示する表示部(いずれも図
示せず)などを取り付けたコントロールパネル7とが設
けられている。また、図示しないが、コントロールパネ
ル7の裏側には、商品搬出装置3を含め販売機本体2内
の各種の制御を行う、マイクロコンピュータからなる制
御回路(制御手段を含む)が設けられている。
【0014】また、販売機本体2内には、左右2つのボ
ックス状の商品収納室11、11が設けられている。各
商品収納室11内には、商品収納室11の左右の側壁パ
ネル11a、11a間に水平に支持されるとともに、商
品Sを下側から支持して収納するための商品収納プレー
ト12が、上下方向に並んで配置されている。図3に示
すように、商品収納プレート12は、後述する複数の商
品払い出し装置21によって左右方向に仕切られてお
り、隣接する商品払い出し装置21、21によって、商
品収納通路としての商品ラック13が構成されている。
各商品ラック13には、同一品目の多数の商品Sが前後
方向に並んで収納される。なお、商品収納プレート12
は、左右の商品収納室11、11にそれぞれ10個およ
び9個ずつ配置されており、商品Sの補充時などに前側
に引き出せるようになっている。
【0015】商品搬出装置3は、商品ラック13内の商
品S全体を前方に送り出し、最前商品S1を払い出す商
品払い出し装置21(商品払い出し手段)と、払い出さ
れた商品Sを受け取り、これを商品取出口5に搬送する
商品搬送装置22(商品搬送手段)とを備えている。
【0016】商品払い出し装置21は、図4および図5
に示すように、前後方向に延び、商品ラック13を仕切
る仕切本体23と、仕切本体23の前端部および後端部
にそれぞれ支持された前ギア24(払い出しギア)およ
び後ギア25と、これらのギア24、25に巻き掛けら
れたタイミングベルト26と、このタイミングベルト2
6に連結され、前後方向に移動自在のプッシャ27とを
備えている。
【0017】仕切本体23の右側面には、プッシャ27
を前後方向に案内するための案内溝23a、およびタイ
ミングベルト26を収容配置するための収容溝23bが
形成されている。前ギア24は、タイミングベルト26
が巻き掛けられた小ギア部24aと、この小ギア部24
aよりも直径が大きく、後述する遊動ギア41にかみ合
う大ギア部24bとにより2段に構成されている。一
方、後ギア25は、前ギア24の小ギア部24aと径お
よびピッチが同一のものである。プッシャ27は、平板
からなるプッシャ本体28と、上記案内溝23aに係合
する前後1対のローラ29a、29aを有し、プッシャ
本体28を支持するとともに、タイミングベルト26の
下側部分に連結されたプッシャ支持体29とにより構成
されている。なお、仕切本体23の後端部には、後ギア
25を後方に付勢する1対のばね30、30が設けられ
ており、タイミングベルト26に一定の張力を付加して
いる。
【0018】このように構成された商品払い出し装置2
1では、遊動ギア41によって前ギア24が図5の時計
方向に回転駆動されると、タイミングベルト26が回転
し、これに伴いプッシャ27が前方に移動する。そし
て、商品ラック13内の商品S全体を前方に押して送り
出し、最前商品S1を商品ラック13の前端の払い出し
口13a(図3参照)から前方に払い出す。なお、商品
払い出し装置21は、商品Sの横幅寸法に合わせて、商
品収納プレート12上の仕切位置を自在に変更できるよ
うになっている。
【0019】商品搬送装置22は、図2に示すように、
商品収納室11の前方に、左右方向に移動自在に設けら
れたYモジュール部31と、このYモジュール部31を
左右方向に駆動する、上下1対のX方向駆動機構32、
32と、Yモジュール部31の右側面から右方向に突出
し、上下方向に移動自在に設けられたバケット33とを
備えている。Yモジュール部31は、上下方向に延びる
ボックス状の可動体34を有しており、この可動体34
がその上下端部でX方向駆動機構32、32に支持され
て左右方向に駆動される。可動体33には、図示しない
Y方向駆動機構が内蔵されており、このY方向駆動機構
によって、バケット33が可動体34に対し上下方向に
駆動される。
【0020】バケット33は、図6および図7に示すよ
うに、商品ラック13から払い出された商品Sを受け取
り、商品取出口5に搬出するまで一時的に収容・保持す
るバケット本体40と、このバケット本体40の後端部
に設けられ、上記前ギア24から離隔しバケット本体4
0内に収容される離隔位置K(図8参照)、および後方
に突出し商品払い出し装置21の前ギア24にかみ合う
係合位置L(図9参照)の間で回動する遊動ギア41
と、遊動ギア41を回動駆動するとともに、後述するバ
ケットドア53を開閉駆動する第1駆動機構42と、左
右方向に水平に延びるとともに側断面が三角形状に形成
され、払い出しの際に回転しながら商品Sを前方に移動
させる三角ドラム43と、この三角ドラム43および遊
動ギア41を回転駆動する第2駆動機構44と、商品ラ
ック13からの商品Sの払い出しを検知する商品検知セ
ンサ45とを備えている。
【0021】バケット本体40は、左右の側壁(左側壁
51、右側壁52)および前面のバケットドア53(開
閉ドア)などによりボックス状に形成されており、上面
後半部から背面上半部に亘って開放した構造になってい
る。この開放した部分(商品収容開口)54を介して、
商品ラック13から払い出された商品Sが、バケット本
体40の商品収容スペースである収容部55に収容され
る。
【0022】バケットドア53は、バケット本体40の
前面を構成する前面部40aと、この前面部40aの下
端から連なり、バケット本体40の底面を構成し下方に
半円状に湾曲した湾曲部40bとにより、側断面「J」
字状に形成されている。湾曲部40bの左右両端には、
それぞれ扇形の側面プレート53a、53aが設けられ
ている。これらの側面プレート53a、53aは、頂角
部分でそれぞれ上記左側壁51および右側壁52に回動
自在に支持されており、同軸で左側の側面プレート53
aに開閉用ギア53bが固定されている。バケットドア
53は、常時は閉状態となっており、商品取出口5で商
品Sを購入者に渡す際に、開閉用ギア53bが回転駆動
され、これにより、バケットドア53が側面プレート5
3a、53aの頂角部分を中心に回動し、前面部40a
を斜め前上がりの状態としてバケット本体40の前面を
開放する(図10参照)。
【0023】また、バケット本体40内には、バケット
ドア53の湾曲部40bよりも上方に位置し、商品Sの
払い出しの際に収容部55の底面を構成するともに、上
記側面プレート53aおよび開閉用ギア53bと同軸で
回動自在に支持されたシュートトレイ56が設けられて
いる。このシュートトレイ56は、商品Sの払い出しの
際に、緩やかな前下がりに傾斜する収容位置E(図9参
照)と、商品Sの収容後に起きあがり、収容位置Eより
も急な前下がりに傾斜する搬送位置F(図8および図1
0参照)との間で回動する。このシュートトレイ56の
底面には、引っ張りばね59が取り付けられており、こ
れにより、常時はシュートトレイ56が搬送位置Fに位
置するように付勢されている。また、シュートトレイ5
6の底面側であって、シュートトレイ56の回動中心よ
りも後側には、左右方向に突出し、後述するトレイ駆動
用リンク66に係合する係合ピン56aが設けられてい
る。この係合ピン56aが、トレイ駆動用リンク66に
よって下方に押し下げられることにより、シュートトレ
イ56が収容位置Eに回動し、押し下げが解除されるこ
とにより、シュートトレイ56が搬送位置Fに自動復帰
する。
【0024】このように構成されたシュートトレイ56
により、例えば、通常の缶飲料やデザートなどの背丈の
あまり高くない商品が収容部55に収容される際には、
その商品Sは、シュートトレイ56の上面に沿って自重
で前方に滑り、収納時の姿勢をほぼ保持したまま収容さ
れるようになっている(図12、図20および図24参
照)。また、ペットボトルなどの背丈の高い商品の場合
には、商品の収容後、シュートトレイ56が起き上が
り、搬送位置F側に回動することにより、商品が収納時
の姿勢をほぼ保持するように起こされる(図16および
図17参照)。
【0025】遊動ギア41は、図8に示すように、台形
形状のギア支持プレート57(アーム)の上端部に支持
されており、このギア支持プレート57がその上下方向
の中間部より若干下側の位置(回動支点57a)を中心
に回動することにより、遊動ギア41が上記離隔位置K
と係合位置Lの間を回動する。ギア支持プレート57に
は、図示しないばねが設けられており、遊動ギア41が
このばねによって常時係合位置L側に付勢されるように
なっている。また、ギア支持プレート57の下端部に
は、左右方向に突出し、後述する遊動ギア回動用リンク
65に係合する係合ピン57bが設けられている。この
係合ピン57bは、常時は遊動ギア回動用リンク65に
よって下方に押圧されており、この場合に遊動ギア41
が離隔位置Kに位置する。一方、遊動ギア回動用リンク
65による押圧が解除されると、上記ばねによってギア
支持プレート57が回動し、これに伴い遊動ギア41が
係合位置L側に回動する。さらに、ギア支持プレート5
7には、回動支点57aで支持されるとともに、後述す
る三角ドラム43の左ギア72aと、遊動ギア41にか
み合う中間ギア58が設けられている。したがって、三
角ドラム43が回転すると、それに伴い、遊動ギア41
も回転する。
【0026】このように、遊動ギア41を係合位置L側
に回動させて前ギア24にかみ合わせることにより、選
択された商品Sが収納された商品ラック13の前方にバ
ケット33を停止させる場合において、上下方向および
奥行き方向に多少の誤差があっても、それを吸収するこ
とができ、遊動ギア41を前ギア24に確実にかみ合わ
せることができる。
【0027】また、図9に示すように、遊動ギア41が
係合位置Lに位置するときには、遊動ギア41、ギア支
持プレート57および前ギア24は、次のような位置関
係になっている。すなわち、遊動ギア41の回転中心お
よびギア支持プレート57の回動支点57aを結ぶ直線
Lと、遊動ギア41および前ギア24の回転中心同士を
結ぶ直線Mとが鈍角を為すように、配置されている。こ
のように配置することにより、遊動ギア41が係合位置
L側に回動した場合に、遊動ギア41および前ギア24
の歯が直ぐにはかみ合わない状態で、歯先同士が係合す
るときであっても、遊動ギア41が回転し始めると、遊
動ギア41を前ギア24側に引き寄せるような力が作用
する。このため、遊動ギア41は、前ギア24に引き寄
せられて係合位置Lまで回動し、ハンチングを生ずるこ
となく、前ギア24に確実にかみ合う。
【0028】第1駆動機構42は、バケット本体40の
左側壁51の外側に、ケース60を介して取り付けられ
ており、図7および図8に示すように、周面に多数の歯
を有するとともに、右側面に2つのカム溝(ギア用カム
溝61およびドア用カム溝62)が形成されたカム円板
63と、このカム円板63を減速歯車列を介して回転駆
動するカムモータ64(駆動源)とを備えている。
【0029】ギア用カム溝61は、遊動ギア41を回動
駆動させるためのものである。具体的には、このギア用
カム溝61には、所定形状の平板からなる遊動ギア回動
用リンク65が、上端部に有するピン65aを介して係
合している。カム円板63が、図8で時計回りに回転す
ると、遊動ギア回動用リンク65は、下部の支点65b
を中心に反時計回りに回動し、後端部(図8、9では右
端部)による上記ギア支持プレート57の係合ピン57
bの下方への押し下げを解除する(図9参照)。これに
より、上述した図示しないばねによって、ギア支持プレ
ート57が回動支点57aを中心に時計回りに回動し、
これに伴い、遊動ギア41が係合位置L側に回動する。
逆に、カム円板63が、図9で反時計回りに回転する
と、遊動ギア回動用リンク65は、支点65bを中心に
時計回りに回動し、後端部でギア支持プレート57の係
合ピン57bを、図示しないばねに抗して下方へ押し下
げる。(図8参照)これにより、ギア支持プレート57
が回動支点57aを中心に反時計回りに回動し、これに
伴い、遊動ギア41が離隔位置K側に回動する。
【0030】一方、ドア用カム溝62は、バケットドア
53を開閉駆動させるためのものである。具体的には、
このドア用カム溝62には、側断面が扇形で円弧部分に
複数の歯を有する歯付リンク67が、後端部(図8、図
10では右端部)に有するピン67aを介して係合して
いる。カム円板63が、図8で反時計回りに回転する
と、歯付リンク67は、上端部の支点67bを中心に時
計回りに回動し、バケットドア53の開閉用ギア53b
が反時計回りに回転する(図10参照)。これにより、
バケットドア53が反時計回りに回転し、バケット33
の前面を開放する。逆に、カム円板63が、図10で時
計回りに回転すると、歯付リンク67は、支点67bを
中心に反時計回りに回動し、開閉用ギア53bが時計回
りに回転する(図8参照)。これにより、バケットドア
53が時計回りに回転し、バケット33の前面を閉鎖す
る。
【0031】また、カム円板63の右側面には、右方向
に突出するピン68が設けられており、このピン68に
よって、所定形状の平板からなるトレイ駆動用リンク6
6を介し、シュートトレイ56が搬送位置Fから収容位
置Eに回動する。すなわち、カム円板63が、図8で時
計回りに回転すると、ピン68がトレイ駆動用リンク6
6の上端に当接しながら、これを斜め前下がりにスライ
ドさせる(図9参照)。そうすると、トレイ駆動用リン
ク66は、その前端下部(図8、図9では左端下部)で
シュートトレイ56の係合ピン56aに当接しながら、
その係合ピン56aを下方に押し下げる。これにより、
シュートトレイ56が収容位置E側に回動する。逆に、
カム円板63が、図9で反時計回りに回転すると、ピン
68によるトレイ駆動用リンク66の押圧が解除され、
これに伴いトレイ駆動用リンク66によるシュートトレ
イ56の係合ピン56aの押圧も解除される(図8参
照)。これにより、シュートトレイ56は、引っ張りば
ね59によって、搬送位置F側に自動復帰する。
【0032】さらに、カム円板63の左側面には、左方
向に突出し、カム円板63と同心の円筒状の凸リング6
9が形成されており、またカム円板63の左側の上端部
には、図7に示すように、カム円板63の回転角度を検
知するための2つの回転角度検知スイッチ70、70が
左右方向に並べて設けられている。凸リング69の外周
面には、半径方向で外側に突出し、側断面が三角形状の
3つの三角突起69a、69b、69c(係合部)が形
成されている。これらの三角突起69a、69b、69
cは、回転角度検知スイッチ70、70に係合し、これ
らをON/OFF切り替えして、カム円板63が所定の
角度位置に位置することを検知するためのものである。
すなわち、三角突起69aは、カム円板63がホームポ
ジションに位置する場合の角度位置(図8のカム円板)
を、三角突起69bは、遊動ギア41が係合位置Lに位
置するときのカム円板63の角度位置(図9のカム円
板、以下このときのカム円板の角度位置を「遊動ギア回
動位置」という)を、三角突起69cは、バケットドア
53が開放したときのカム円板63の角度位置(図10
のカム円板、以下このときのカム円板の角度位置を「バ
ケットドア開放位置」という)を検知するためのもので
ある。これらの三角突起69a、69b、69cが、回
転角度検知スイッチ70、70と係合して、回転角度検
知スイッチをON/OFF切り替えすると、制御手段と
しての上記制御回路から、カムモータ64の停止命令の
電気信号が出力され、カムモータ64の作動が停止す
る。これにより、カム円板63の回転が停止する。
【0033】また、三角突起69aは、凸リング69の
高さ(図7の左右方向の長さ)と同程度の連続した厚み
(図7の左右方向の長さ)を有するが、他の2つの三角
突起69b、69cは、その厚み方向のカム円板63側
の半部または外側の半部が、互いに異なるように切り欠
かれている。つまり、カム円板63が回転し、三角突起
69b、69cが回転角度検知スイッチ70、70に係
合すると、一方の回転角度検知スイッチ70がON状態
となり、他方がOFF状態となる。したがって、3つの
三角突起69a、69b、69cと、2つの回転角度検
知スイッチ70、70とによって、カム円板63がホー
ムポジションから遊動ギア回動位置またはバケットドア
開放位置まで回転したことを容易に検知することができ
る。
【0034】三角ドラム43は、左右方向に水平に延
び、商品収容開口54の下縁部を構成している。この三
角ドラム43は、上述したように、側断面が三角形状に
形成され、周面が非滑性の材料、例えばゴムなどのよう
に、摩擦の大きい樹脂などで構成されており、商品との
滑りが小さくなるようにしている。また、図7に示すよ
うに、三角ドラム43の回転軸71の左右両端部には、
それぞれギア72a、72bが固定されている。したが
って、右側のギア72bが第2駆動機構44によって回
転駆動されると、三角ドラム43が矢印方向に回転する
とともに、左側のギア72aも回転し、これにより、ギ
ア72aにかみ合う中間ギア58を介して遊動ギア41
が回転駆動される。
【0035】上述したように、三角ドラム43は、商品
Sの払い出しの際に所定方向、すなわち商品Sを前方の
収容部55側に移動させる方向に回転する。この場合、
商品Sは、その底面が三角ドラム43の3つの頂角部分
で、前方に繰返し掻き出されるようにして、前方の収容
部55に送り出される。また、三角ドラム43の回転速
度は、商品Sを収容部55側に移動させる速度が商品払
い出し装置21による商品Sの前方への送り出し速度よ
りも速くなるように設定されている。したがって、商品
Sの払い出しの際に、最前商品S1が三角ドラム43に
達すると、次販商品S2から次第に離隔し、効率良く収
容部55に収容される。
【0036】なお、本実施形態では、上記のような側断
面が三角形状のドラムを使用して、最前商品S1を収容
部55側に送り出しているが、側断面が三角ドラム43
よりも頂角の数が多い多角形のものを使用してもよい。
この場合には、三角ドラム43に比べて、商品Sとの滑
りが若干大きくなるものの、ドラム1回転当たり多数の
頻度で、商品を前方に効率良く掻き出すことができる。
【0037】第2駆動機構44は、バケット本体40の
右側壁52を構成する内壁部52aと外壁部52bの間
に配置されており、三角ドラム43および遊動ギア41
を回転駆動する駆動モータ81(駆動源)と、この駆動
モータ81の回転を三角ドラム43に伝達するための減
速歯車列82とを備えている。したがって、駆動モータ
81が作動することにより、三角ドラム43を回転駆動
するとともに、中間ギア58を介して遊動ギア41も回
転駆動する。そして、遊動ギア41にかみ合う前ギア2
4が駆動され、商品ラック13内の商品Sが前方のバケ
ット33側に払い出される。
【0038】商品検知センサ45は、発光素子91およ
び受光素子92からなる1組の光センサと、受光素子9
2が光を受光したときに電気信号を出力する信号出力回
路(図示せず)とにより構成されている。発光素子91
および受光素子92は、三角ドラム43よりも若干上側
で、それぞれバケット本体40の左側壁51および右側
壁52の後端部に相互に対向するように取り付けられ、
発光素子91からの光が受光素子92に受光される。そ
して、受光素子92が光を受光すると、信号出力回路か
ら出力された電気信号が上記制御回路に伝達される。
【0039】ここで、図8〜図10を参照しながら、販
売時における商品搬出装置3の動作について説明する。
購入者によって所望の商品Sの商品番号が入力される
と、まず、X方向駆動機構32が作動してYモジュール
部31が左右方向に移動するとともに、これと並行して
Yモジュール部31のY方向駆動機構が作動してバケッ
ト33が上下方向に移動する。そして、バケット33
が、図8に示すように、選択された商品Sを収納する商
品ラック13の前に停止する。バケット33の停止直
後、発光素子91から受光素子92に向けて光が照射さ
れる。
【0040】次いで、カムモータ64が作動し、図8の
ホームポジションに位置するカム円板63が時計回りに
約160度程度回転し、遊動ギア回動位置で停止する
(図9参照)。この場合、離隔位置Kに位置していた遊
動ギア41は、係合位置L側に回動し、商品払い出し装
置21の前ギア24に歯先同士が係合するとともに、搬
送位置Fに位置していたシュートトレイ56は、収容位
置Eまで回動する。
【0041】その後、駆動モータ81が作動し、三角ド
ラム43および遊動ギア41が回転する。この遊動ギア
41の回転に伴い、図9に示すように、遊動ギア41が
係合位置Lに位置して前ギア24にかみ合い、商品払い
出し装置21が駆動される。これにより、商品ラック1
3内の商品S全体がプッシャ27によって後方から押さ
れ前方に移動し、最前商品S1が前方のバケット33側
に次第に送り出される。
【0042】最前商品Sが三角ドラム43の位置まで達
すると、その商品Sは三角ドラム43によって前方に押
され、次販商品Sから離隔するように前方に移動する。
この場合、発光素子91からの光は、最前商品Sによっ
て一旦遮断され、最前商品Sが更に前方に移動すると、
再度受光素子92に受光される。そして、一旦遮断され
た光が再度受光素子92に受光された時に、商品検知セ
ンサ45の信号出力回路から、上記制御回路に電気信号
が伝達され、更にその制御回路から、駆動モータ81の
停止命令の電気信号が出力され、これにより、駆動モー
タ81の作動が停止する。つまり、商品ラック13から
払い出された商品Sの背面が、発光素子91と受光素子
92の間を通過したときに、駆動モータ81が停止す
る。これにより、三角ドラム43および遊動ギア41の
回転が停止し、商品払い出し装置21の動作も停止す
る。その結果、次販商品S2は商品ラック13に確実に
留まる。
【0043】またこの場合、商品検知センサ45からの
電気信号が制御回路に伝達されたときに、制御回路が駆
動モータ81の停止命令の電気信号を出力するまでの間
に、商品Sに応じた所定時間のタイムラグを設けるよう
にしてもよい。つまり、最前商品S1が払い出され、バ
ケット33に受け渡された後であっても、所定時間が経
過するまで駆動モータ81の作動を継続させる。これに
より、商品Sの上記通過後に駆動モータ81を直ちに停
止させた場合に、次販商品S2が商品ラック13の前端
部よりも後方の位置で停止するのを回避でき、次販商品
S2を商品ラック13の前端部の所定位置に統一して停
止させることができる。
【0044】バケット33に受け渡された商品Sは、シ
ュートトレイ56に案内されながら、収容部55の前側
に移動して収容される。そして、カム円板63が、反時
計回りに回転してホームポジションに戻り、これによ
り、遊動ギア41が前ギア24から離れて離隔位置Kま
で回動し、一方、シュートトレイ56が搬送位置Fまで
回動する。商品Sの収容後に、シュートトレイ56が搬
送位置F側へ回動すると、シュートトレイ56と、バケ
ットドア53とによって、その商品Sを前後方向から挟
み付けた状態となる。
【0045】以上のようにして、商品Sがバケット33
に収容されると、X方向駆動機構32およびY方向駆動
機構が作動して、バケット33が商品取出口5の後側に
移動する。この場合、シュートトレイ56は、搬送位置
Fに保たれた状態でバケット33が移動する。このた
め、商品Sは、横倒しや上下反転などを生じることな
く、商品取出口5に搬送される。
【0046】そして、商品取出口5を閉鎖していた閉鎖
プレート5aが下方にスライドして、商品取出口5を開
放する。その後、カムモータ64が作動し、カム円板6
3が反時計回りに約160度回転する。これにより、図
10に示すように、ドア用カム溝62に係合する歯付リ
ンク67が時計回りに回動し、バケットドア53が反時
計回りに回動して、バケット33の前面を開放する。
【0047】そして、購入者が商品取出口5からバケッ
ト33内に手をのばし、商品Sを取り出す。この場合、
自動販売機1の正面からバケット33の内部が見える
が、シュートトレイ56が搬送位置Fに位置することに
より、三角ドラム43などの機構部分を覆い隠すため、
バケット33内の美観を損なうことがないとともに、機
構部分を保護することができる。また、例えば、購入者
などのいたずらによって、シュートトレイ56を無理や
り収容位置E側に回動させようとしても、シュートトレ
イ56の後端部がバケットドア53の湾曲部40bの先
端に当接して支持されるため、搬送位置Fからそれ以上
ほとんど回動することはない。さらに、バケット33か
ら商品Sを直接取り出すため、仮に商品Sがバケット3
3の収容部55でひっかかっていても、その商品Sを支
障なく取り出すことが可能である。
【0048】購入者が商品Sを取り出した後、カム円板
63が再度ホームポジションに戻り、バケットドア53
によってバケット33の前面が閉鎖されるとともに、閉
鎖プレート5aによって商品取出口5が閉鎖される。こ
れにより、商品Sの販売が完了する。
【0049】次に、図11〜図26を参照して、種々の
商品を搬出する際の商品Sの姿勢並びにバケット内の動
作、特にシュートトレイ56およびバケットドア53の
動作について、商品ごとに簡単に説明する。
【0050】図11〜図14は、通常の缶飲料の商品
(例えば350ml缶)を搬出する場合の動作を順に示
す。これらの図に示すように、バケット33が商品ラッ
ク13の前方に停止した後(図11参照)、シュートト
レイ56が収容位置Eに回動し、商品Sがシュートトレ
イ56に案内され滑りながら収容部55の前側に移動す
る(図12参照)。商品Sが収容部55に収容される
と、シュートトレイ56は、搬送位置Fまで回動する
(図13参照)。これにより、商品Sは、その下部の前
後でバケットドア53およびシュートトレイ56に挟ま
れ、収納時の姿勢が保持される。そして、バケット33
が商品取出口5に移動した後、バケットドア53が開放
し、商品Sがバケットドア33の前面部40aの背面上
に寝かされた状態で搬出される(図14参照)。
【0051】このように、缶飲料の商品Sは、前上がり
に傾斜し、かつ、上部がバケット33から前方に突出し
た状態で商品取出口5に搬出されるため、購入者がバケ
ット33の奥まで手を入れなくても、商品Sの上部を掴
んで容易に取り出すことができる。
【0052】図15〜図18は、背の高い商品(例えば
ペットボトル)を搬出する場合の動作を順に示す。これ
らの図に示すように、バケット33が商品ラック13の
前方に停止した後(図15参照)、シュートトレイ56
が収容位置Eに回動し、商品Sがシュートトレイ56に
案内され滑りながら収容部55に収容される。この際、
商品Sは、その上部がバケット33の商品収容開口54
の上縁部54aに当接し、その当接した位置を中心に、
図16で時計回りに回動しながら、後方に倒れ込むよう
に収容部55に収容される(図16参照)。商品Sが収
容部55に収容されると、シュートトレイ56は、商品
Sの背面を支持しながら、その商品Sを起こすように搬
送位置Fまで回動する(図17参照)。そして、バケッ
ト33が商品取出口5に移動した後、バケットドア53
が開放し、商品Sがバケットドア33の前面部40aの
背面上に載った状態で搬出される(図18参照)。
【0053】このように、背の高い商品Sであって、上
図のように上部が細く形成されているものの場合は、上
述した缶飲料の商品と異なり、上部よりも胴体部分を掴
む方が商品を取り出しやすい。したがって、図18に示
すように、商品Sが後方に若干傾斜した状態で商品取出
口5に搬出されることにより、商品を、胴体部分が掴み
やすく、かつ、取り出しやすい状態で搬出することがで
きる。
【0054】図19〜図22は、デザートなどのカップ
型の商品を搬出する場合の動作を、順に示す。これらの
図に示すように、バケット33が商品ラック13の前方
に停止した後(図19参照)、シュートトレイ56が収
容位置Eに回動し、商品Sがシュートトレイ56に案内
され滑りながら収容部55の前側に移動する(図20参
照)。商品Sが収容部55に収容されると、シュートト
レイ56は、搬送位置Fまで回動する(図21参照)。
これにより、商品Sは、その下部の前後でバケットドア
53およびシュートトレイ56に挟まれ、収納時の姿勢
が保持される。そして、バケット33が商品取出口5に
移動した後、バケットドア53が開放し、商品Sがバケ
ットドア33の前面部40aの背面上に寝かされた状態
で搬出される(図22参照)。
【0055】このように、カップ型の商品Sは、商品取
出口5で横倒しに近い状態で搬出されるものの、商品ラ
ック13に適正な姿勢で収納された状態から、商品取出
口5に搬出されるまで、上下が反転したり横倒しとなる
ことがない。このため、中身を崩すことなく商品Sを販
売することができる。
【0056】図23〜図26は、複数(2、4または6
本など)の缶飲料を1パックとしたパックものの商品を
搬出する場合の動作を、順に示す。これらの図に示すよ
うに、バケット33が商品ラック13の前方に停止した
後(図23参照)、シュートトレイ56が収容位置Eに
回動し、商品Sがシュートトレイ56に案内され滑りな
がら収容部55の前側に移動する(図24参照)。商品
Sが収容部55に収容されると、シュートトレイ56
は、本来であれば起き上がるように搬送位置Fまで回動
するものの、この商品Sは奥行き寸法が長く、シュート
トレイ56の後部に載っているため、収容位置Eからほ
とんど回動しない(図25参照)。そして、バケット3
3が商品取出口5に移動した後、バケットドア53が開
放し、商品Sがバケットドア53の前面部40aの背面
上に寝かされた状態で搬出される(図26参照)。
【0057】このように、パックものの商品Sは、その
上面が斜め上向きとなる状態で搬出されるため、購入者
は、商品Sの上面に、通常、形成されている把手部分を
掴み、商品Sを簡単に取り出すことができる。
【0058】以上、図11〜図26を参照して説明した
ように、商品搬出装置3によって各種の商品Sを搬出す
る場合、購入者にとって、商品取出口5で商品Sが取り
出しやすい状態で、しかも中身を崩さずに、商品Sを搬
出することができる。
【0059】以上詳述したように、本実施形態の商品搬
出装置1によれば、ギア用カム溝61およびドア用カム
溝62が形成されたカム円板63を、単一のカムモータ
64で回転駆動することにより、遊動ギア41の回動駆
動およびバケットドア53の開閉駆動を行うので、遊動
ギア41およびバケットドア53を別個の駆動装置で駆
動させる場合に比べて、製造コストの低減を図ることが
できる。また、商品ラック13から商品Sを受け取った
バケット33は、商品取出口5で商品を直接搬出するの
で、従来に比べて、商品の受け渡しミスを低減すること
ができるとともに、販売時間を短縮することができる。
さらに、遊動ギア41を回動駆動して前ギア24にかみ
合わせるので、遊動ギア41の移動および停止に高い精
度が要求されず、商品搬出装置3の製造コストをより一
層低減することができる。
【0060】なお、本実施形態では、遊動ギア41を回
動駆動して前ギア24にかみ合わせるようにしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、遊動ギア
41を、例えば直線的に進退駆動するなどして前ギア2
4にかみ合わせるようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動販売
機の商品搬出装置は、低コストで製造できるとともに、
商品を良好に、かつ、短時間で販売することができるな
どの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品搬出装置を備えた自動販売機であ
り、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。
【図2】前記自動販売機の前面を開放した状態であり、
(a)は正面図、(b)は左側面断面図の一部(前部)
を示す。
【図3】商品収納プレート上に配置された商品払い出し
装置を示す斜視図である。
【図4】商品払い出し装置を示す斜視図である。
【図5】商品払い出し装置を示す側面断面図である。
【図6】バケットの外観を示す斜視図である。
【図7】バケットの内部構造を示す斜視図である。
【図8】商品ラックの前方に停止した直後のバケットを
示す内部構造図である。
【図9】商品を払い出す際のバケットを示す内部構造図
である。
【図10】商品を購入者に受け渡す場合のバケットを示
す内部構造図である。
【図11】缶飲料の商品を搬出する場合を示す説明図で
あり、バケットが商品ラックの前方に停止した直後の状
態を示す。
【図12】図11と同様の説明図であり、バケットが商
品を受け取る状態を示す。
【図13】図11と同様の説明図であり、シュートトレ
イが搬送位置に位置する状態を示す。
【図14】図11と同様の説明図であり、商品取出口で
商品を購入者に受け渡す状態を示す。
【図15】背の高い商品(ペットボトル)を搬出する場
合を示す説明図であり、バケットが商品ラックの前方に
停止した直後の状態を示す。
【図16】図15と同様の説明図であり、バケットが商
品を受け取る状態を示す。
【図17】図15と同様の説明図であり、シュートトレ
イが搬送位置に位置する状態を示す。
【図18】図15と同様の説明図であり、商品取出口で
商品を購入者に受け渡す状態を示す。
【図19】デザートなどのカップ型の商品を搬出する場
合を示す説明図であり、バケットが商品ラックの前方に
停止した直後の状態を示す。
【図20】図19と同様の説明図であり、バケットが商
品を受け取る状態を示す。
【図21】図19と同様の説明図であり、シュートトレ
イが搬送位置に位置する状態を示す。
【図22】図19と同様の説明図であり、商品取出口で
商品を購入者に受け渡す状態を示す。
【図23】複数の缶飲料を1パックとしたパックものの
商品を搬出する場合を示す説明図であり、バケットが商
品ラックの前方に停止した直後の状態を示す。
【図24】図23と同様の説明図であり、バケットが商
品を受け取る状態を示す。
【図25】図23と同様の説明図であり、商品の受け取
り後、遊動ギアが退避した状態を示す。
【図26】図23と同様の説明図であり、商品取出口で
商品を購入者に受け渡す状態を示す。
【符号の説明】
1 自動販売機 3 商品搬出装置 5 商品取出口 13 商品ラック 21 商品払い出し装置(商品払い出し手段) 22 商品搬送装置(商品搬送装置) 24 前ギア(払い出しギア) 33 バケット 41 遊動ギア 53 バケットドア(開閉ドア) 55 収容部 57 ギア支持プレート(アーム) 61 ギア用カム溝 62 ドア用カム溝 63 カム円板 64 カムモータ(駆動源) 69a、69b、69c 三角突起(係合部) 70 回転角度検知スイッチ K 離隔位置 L 係合位置 S 商品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 5/00 - 11/72 B65G 1/00 - 1/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に延びる商品ラックに収納された商
    品を、販売時に商品払い出し手段によって当該商品ラッ
    クの一端から外方に払い出し、払い出された商品を商品
    搬送手段によって受け取り商品取出口に搬送するための
    自動販売機の商品搬出装置であって、 前記商品払い出し手段は、回転することにより商品を払
    い出すための払い出しギアを有し、 前記商品搬送手段は、商品を収容する収容部と、 この収容部に開閉自在に設けられ、商品を前記商品取出
    口に搬送したときに、開放駆動される開閉ドアと、 前記払い出しギアから離隔する離隔位置と、前記払い出
    しギアに係合する係合位置との間で進退駆動される遊動
    ギアと、 駆動源と、 この駆動源によって回転駆動され、前記開閉ドアを開放
    駆動するとともに、前記遊動ギアを進退駆動するための
    カム溝が表面に形成されたカム円板と、 を有することを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 【請求項2】 前記商品搬出手段は、前記遊動ギアを回
    転自在に支持する回動自在のアームを、更に有し、 前記遊動ギアは、前記アームが前記カム円板で駆動され
    ることにより、前記離隔位置と前記係合位置との間で回
    動することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の
    商品搬出装置。
  3. 【請求項3】 前記商品搬送手段は、前記カム円板の回
    転角度を検知するための回転角度検知スイッチと、 前記カム円板の表面に設けられ、前記カム円板が前記開
    閉ドアを開放駆動する角度位置および前記遊動ギアを前
    記係合位置に駆動する角度位置に位置したときに、前記
    回転角度検知スイッチに係合することにより、前記回転
    角度検知スイッチをON/OFF切り替えする係合部
    と、 前記回転角度検知スイッチがON/OFF切り替わった
    ときに、前記駆動源を停止させる制御手段と、を更に備
    えることを特徴とする請求項1または2に記載の自動販
    売機の商品搬出装置。
JP28033998A 1998-10-01 1998-10-01 自動販売機の商品搬出装置 Expired - Fee Related JP3475093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28033998A JP3475093B2 (ja) 1998-10-01 1998-10-01 自動販売機の商品搬出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28033998A JP3475093B2 (ja) 1998-10-01 1998-10-01 自動販売機の商品搬出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000113307A JP2000113307A (ja) 2000-04-21
JP3475093B2 true JP3475093B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=17623634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28033998A Expired - Fee Related JP3475093B2 (ja) 1998-10-01 1998-10-01 自動販売機の商品搬出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3475093B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005110334A1 (ja) * 2004-05-19 2005-11-24 Yuyama Mfg. Co., Ltd. 薬品払出装置
CN109993903B (zh) 2017-12-29 2024-01-30 山东新北洋信息技术股份有限公司 驱动装置、货斗及自动售货机
CN109993898A (zh) * 2017-12-29 2019-07-09 山东新北洋信息技术股份有限公司 货斗及自动售货机
CN110796790B (zh) * 2018-08-03 2021-05-28 威海新北洋数码科技有限公司 一种货斗及自动售货机
CN111882749B (zh) * 2020-07-30 2022-04-19 覃凤娇 冷藏式自动零售机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000113307A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3524780B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JPH10302140A (ja) 自動販売機
JP2001222752A (ja) 自動販売機のスパイラルラックおよびこれを用いた自動販売機
JP2000331234A (ja) 自動販売機、並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックおよびボックスラック
JP3475093B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP3524777B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP3561638B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP3978913B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP3459594B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2000123242A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP3468083B2 (ja) 自動販売機
JP4263858B2 (ja) 自動販売機
JP4546677B2 (ja) 自動販売機
JP2000172931A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP4049100B2 (ja) 自動販売機、自動販売機の商品搬送方法
JP2000105865A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP4625599B2 (ja) 自動販売機
JP2001344647A (ja) 自動販売機
JP4088432B2 (ja) 自動販売機
JP3641977B2 (ja) 自動販売機の商品払い出し装置
JP2003085637A (ja) 自動販売機
JP2002024932A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2001184555A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2000172935A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2005196421A (ja) 自動販売機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030902

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees