JP2000105865A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

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JP2000105865A
JP2000105865A JP10273665A JP27366598A JP2000105865A JP 2000105865 A JP2000105865 A JP 2000105865A JP 10273665 A JP10273665 A JP 10273665A JP 27366598 A JP27366598 A JP 27366598A JP 2000105865 A JP2000105865 A JP 2000105865A
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rack
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Yoshio Yasaka
義男 矢坂
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の形状や奥行き寸法にかかわらず、商品
の払い出しおよび受け渡しを確実かつ容易に行うことが
できるとともに、次販商品を商品ラックの前端部に確実
に留まらせることができる自動販売機の商品搬出装置を
提供する。 【解決手段】前後方向に延びる商品ラック13に前後方
向に並んで収納された商品S全体を、販売時に前方に移
動させることにより、最前に位置する商品Sを商品ラッ
ク13の前端の払い出し口13aから払い出す商品払い
出し装置21と、払い出し口13aの前方で、払い出さ
れた商品Sを受け取り、商品取出口5に搬送する商品搬
送装置22と、払い出された商品Sの背面が、払い出し
口13aよりも前方を通過したか否かを検知する商品検
知センサ45と、この商品検知センサ45が商品Sの通
過を検知したときに、商品払い出し装置21の作動を停
止させる制御回路と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後方向に延びる
商品ラックに収納された商品を、商品払い出し手段によ
って商品ラックから払い出す自動販売機の商品搬出装置
に関し、特に商品払い出し手段の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品搬出装置は、商品ラ
ックに前後方向に並んで収納された商品のうち、最前に
位置する商品(以下、本明細書において「最前商品」と
いう)を、商品ラックの前端の払い出し口から払い出す
商品払い出し装置と、商品ラックの前方に設けられ、払
い出された商品を受け取り商品取出口に搬送する商品搬
送装置と、を備えている。このような商品搬出装置で
は、販売時に、商品が例えば次のようにして商品ラック
から商品搬送装置に受け渡される。まず、商品払い出し
装置が作動し、商品ラック内の商品全体を、プッシャで
前方に押圧したり、あるいは商品ラック内で商品を載せ
たコンベヤが回転したりすることにより、商品が前方に
移動する。そして、最前商品が商品ラックの払い出し口
から前方の商品搬送装置側に払い出され、商品搬送装置
のバケットに受け渡される。
【0003】通常、バケットには、商品を受け取ったこ
とを検知するための商品検知装置が設けられている。こ
の商品検知装置は、バケットの前後方向の中央付近に設
けられ、商品がバケットに受け渡されて収容される際
に、その商品の前面が当接するアクチュエータと、この
アクチュエータが商品で前方に押されることにより、O
N状態となる検知スイッチとを備えている。そして、検
知スイッチがON状態となった時に、商品払い出し装置
の作動を停止させ、これによって商品全体の前方への移
動が停止する。つまり、商品払い出し装置による商品の
移動量(送り量)は、払い出された商品によるアクチュ
エータの押圧によって制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような商品搬出
装置では、自動販売機に収納されている商品がすべて同
一形状である場合や、少なくとも前後方向の奥行き寸法
が同一である場合には、商品払い出し装置による商品の
払い出し、および商品搬送装置による商品の受け取りを
適切に行うことは可能である。しかし、形状や寸法の異
なる種々の商品を販売する自動販売機では、以下のよう
な問題点がある。
【0005】すなわち、例えば、前後方向の奥行き寸法
の短い商品を払い出し、商品搬送装置に受け渡す場合、
払い出された商品がバケットに受け渡されても、その商
品はアクチュエータの位置に達していないことでアクチ
ュエータを押すことができず、商品払い出し装置を商品
の払い出し後直ちに停止させることができない場合があ
る。その結果、最前商品の直後に位置する商品(以下、
本明細書において「次販商品」という)が、最前商品に
続けて商品ラックから払い出されてしまう、いわゆる2
本出しのおそれがある。
【0006】逆に、前後方向の奥行き寸法が長い商品の
場合には、商品が商品ラックから完全に払い出されてい
ないにもかかわらず、アクチュエータが押されてしま
い、商品搬出装置が商品の払い出しおよび受け取りを完
了したとされる場合がある。この場合には、商品が商品
ラックとバケットに跨った状態で停止するため、バケッ
トを商品取出口に移動させようとしても、その商品が商
品ラックにつかえてバケットを移動させることができ
ず、販売不良が生じてしまう。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、商品の形状や奥行き寸法にか
かわらず、商品の払い出しおよび受け渡しを確実かつ容
易に行うことができるとともに、次販商品を商品ラック
の前端部に確実に留まらせることができる自動販売機の
商品搬出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動販売機
の商品搬出装置は、前後方向に延びる商品ラックに前後
方向に並んで収納された商品全体を、販売時に前方に移
動させることにより、最前に位置する商品を商品ラック
の前端の払い出し口から払い出す商品払い出し手段と、
払い出し口の前方で、払い出された商品を受け取り、商
品取出口に搬送する商品搬送手段と、払い出された商品
の背面が、払い出し口よりも前方を通過したか否かを検
知する商品検知センサと、この商品検知センサが商品の
通過を検知したときに、商品払い出し手段の作動を停止
させる停止手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、商品払い出し手段によ
って、商品ラックの商品全体を前方に移動させ、最前商
品を商品ラックから払い出し、商品搬送手段に受け渡す
場合、その最前商品の背面が払い出し口よりも前方を通
過したときに、停止手段によって商品払い出し手段を停
止させる。つまり、商品の背面が通過したときに、商品
の払い出しおよび受け渡しが完了したとして、商品払い
出し手段を停止させるので、商品の形状や奥行き寸法に
関係なく、商品の払い出しおよび受け渡しを確実かつ容
易に行うことができる。また、商品の上記通過を検知し
たときに、商品払い出し手段を停止させ、これにより商
品全体の前方への移動を停止させるので、商品ラックか
らの商品の払い出し完了とほぼ同時に、商品ラック内の
商品の前方への移動が停止する。このため、次販商品が
最前商品に続けて払い出されることはなく、その次販商
品を商品ラックの前端部に確実に留まらせることがで
き、いわゆる2本出しを確実に防止することができる。
【0010】これらの場合、停止手段は、商品検知セン
サが商品の通過を検知した後、所定時間経過後に商品払
い出し手段の作動を停止させる停止遅延手段を有するこ
とが好ましい。
【0011】この構成によれば、商品の背面が払い出し
口の前方を通過したときに、直ちに商品払い出し手段の
作動を停止させるのではなく、停止遅延手段によって、
商品払い出し手段の作動の停止を遅らせ、所定時間が経
過した後で商品払い出し手段の作動を停止させる。換言
すれば、払い出された商品の背面が払い出し口の前方を
通過した後、所定時間が経過するまで商品払い出し手段
の作動を継続させる。これにより、商品の上記通過後に
商品払い出し手段の作動を直ちに停止させた場合に、次
販商品が商品ラックの前端部よりも後方の位置で停止す
るのを回避でき、次販商品を商品ラックの前端部の所定
位置に統一して停止させることができる。したがって、
商品ラックを複数有する自動販売機では、各商品ラック
の最前商品同士をその前面で面合わせさせることがで
き、また、その自動販売機が、外から収納商品の見える
いわゆるシースルタイプのものである場合には、ディス
プレイ効果を高めることができる。
【0012】この場合、商品検知センサは、商品の前面
が前記払い出し口よりも前方を通過したか否かを検知可
能に構成されており、所定時間は、商品の前面を検知し
たときから、商品の背面を検知したときまでの時間に応
じて、決定されることが好ましい。
【0013】この構成によれば、商品検知センサによっ
て、商品の前面および背面を検知し、商品の前面を検知
したときから、背面を検知したときまでの時間(以下、
本明細書において「商品通過検知時間」という)に応じ
て、商品払い出し手段の作動停止を遅らせる時間である
上記所定時間を決定する。通常、商品の払い出し後に、
商品払い出し手段の作動を直ちに停止させると、奥行き
寸法の長い商品ほど、次販商品が商品ラックの前端部よ
りも、より後側に停止する。したがって、商品通過検知
時間の長短で、商品の奥行き寸法の長短を判別し、商品
通過検知時間が長い場合には、上記所定時間を長くし、
逆に商品通過検知時間が短い場合には、上記所定時間を
短くする。これにより、商品の奥行き寸法に関わらず、
しかも商品ごとにあらかじめ上記所定時間を設定するこ
となく、次販商品を商品ラックの前端部の所定位置に、
より確実に停止させることができる。
【0014】この場合、商品検知センサは、払い出し口
の前方に相互に対向して配置された、販売時に光を発す
る発光素子、およびこの光を受光可能な受光素子からな
る光センサを有することが好ましい。
【0015】この構成によれば、販売時にあらかじめ発
光素子からの光を受光素子に照射しておくことにより、
商品が商品ラックから払い出され、商品搬送手段に受け
渡される際に、その光が商品によって一旦遮断された
後、再度受光素子に受光される。このように、一旦遮断
された光が再度受光素子に受光された時が、商品の背面
が払い出し口の前方を通過した時である。したがって、
商品検知センサとしてこのような光センサを使用するこ
とにより、払い出された商品の背面が払い出し口の前方
を通過したか否かを、容易に検知することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら、詳細に説明する。図1および図2
は、本発明の実施形態による商品搬出装置を組み込んだ
自動販売機を示している。この自動販売機1は、横長ボ
ックス状の販売機本体2内に多品目の商品S(形状や奥
行き寸法の異なるものを含む)をそれぞれ前後方向に並
べて収納するとともに、商品Sを前面の透明なスライデ
ィングドア2aを通して見えるようにした、いわゆるシ
ョーケース型のものである。自動販売機1は、上記販売
機本体2、および販売機本体2内に収納された商品S
を、販売時に搬出する商品搬出装置3などを備えてい
る。なお、以下の説明においては、収納されている商品
のうち最前商品および次販商品に、適宜、それぞれS1
およびS2の符号を付する。
【0017】販売機本体2は、複数の外壁パネル2bを
ボックス状に組み立てたものであり、その開放した前面
に、2枚の上記スライディングドア2aが取り付けられ
ている。スライディングドア2aは、常時は閉状態でロ
ックされており、商品Sの補充時などに開かれ、商品S
が前方から補充されるようになっている。また、販売機
本体2の上部には商品Sを冷却する冷却装置4が設けら
れ、前面のスライディングドア2aの右方には、商品取
出口5と、購入時にプリペイドカードなどを挿入するた
めのカード挿入口6と、各商品ごとに割り振られた商品
番号を入力するための選択ボタンや入力された商品番号
およびカード残高などを表示する表示部(いずれも図示
せず)などを取り付けたコントロールパネル7とが設け
られている。また、図示しないが、コントロールパネル
7の裏側には、商品搬出装置3を含め販売機本体2内の
各種の制御を行う、マイクロコンピュータからなる制御
回路(停止手段および停止遅延手段)が設けられてい
る。
【0018】また、販売機本体2内には、左右2つのボ
ックス状の商品収納室11、11が設けられている。各
商品収納室11内には、商品収納室11の左右の側壁パ
ネル11a、11a間に水平に支持されるとともに、商
品Sを下側から支持して収納するための商品収納プレー
ト12が、上下方向に並んで配置されている。図3に示
すように、商品収納プレート12は、後述する複数の商
品払い出し装置21によって左右方向に仕切られてお
り、隣同士の商品払い出し装置21、21によって、商
品収納通路としての商品ラック13が構成されている。
各商品ラック13には、同一品目の多数の商品Sが前後
方向に並んで収納される。なお、商品収納プレート12
は、左右の商品収納室11、11にそれぞれ10個およ
び9個ずつ配置されており、商品Sの補充時などに前側
に引き出せるようになっている。
【0019】商品搬出装置3は、商品ラック13内の商
品S全体を前方に送り出し、最前商品S1を払い出す商
品払い出し装置21(商品払い出し手段)と、払い出さ
れた商品Sを受け取り、これを商品取出口5に搬送する
商品搬送装置22(商品搬送手段)とを備えている。
【0020】商品払い出し装置21は、図4および図5
に示すように、前後方向に延び、商品ラック13を仕切
る仕切本体23と、仕切本体23の前端部および後端部
にそれぞれ支持された前ギア24および後ギア25と、
これらのギア24、25に巻き掛けられたタイミングベ
ルト26と、このタイミングベルト26に連結され、前
後方向に移動自在のプッシャ27とを備えている。
【0021】仕切本体23の右側面には、プッシャ27
を前後方向に案内するための案内溝23a、およびタイ
ミングベルト26を収容配置するための収容溝23bが
形成されている。前ギア24は、タイミングベルト26
が巻き掛けられた小ギア部24aと、この小ギア部24
aよりも直径が大きく、後述する遊動ギア41にかみ合
う大ギア部24bとにより2段に構成されている。一
方、後ギア25は、前ギア24の小ギア部24aと径お
よびピッチが同一のものである。プッシャ27は、平板
からなるプッシャ本体28と、上記案内溝23aに係合
する前後1対のローラ29a、29aを有し、プッシャ
本体28を支持するとともに、タイミングベルト26の
下側部分に連結されたプッシャ支持体29とにより構成
されている。なお、仕切本体23の後端部には、後ギア
25を後方に付勢する1対のばね30、30が設けられ
ており、タイミングベルト26に一定の張力を付加して
いる。
【0022】このように構成された商品払い出し装置2
1では、遊動ギア41によって前ギア24が図5で時計
方向に回転駆動されると、タイミングベルト26が回転
し、これに伴いプッシャ27が前方に移動する。そし
て、商品ラック13内の商品S全体を前方に押して移動
させ、最前商品S1を商品ラック13の前端の払い出し
口13a(図3参照)から前方に払い出す。なお、商品
払い出し装置21は、商品Sの横幅寸法に合わせて、商
品収納プレート12上の仕切位置を自在に変更できるよ
うになっている。
【0023】商品搬送装置22は、商品収納室11の前
方に、左右方向に移動自在に設けられたYモジュール部
31と、このYモジュール部31を左右方向に駆動す
る、上下1対のX方向駆動機構32、32と、Yモジュ
ール部31の右側面から右方向に突出し、上下方向に移
動自在に設けられたバケット33とを備えている。Yモ
ジュール部31は、上下方向に延びるボックス状の可動
体34を有しており、この可動体34がその上下端部で
X方向駆動機構32、32に支持されて左右方向に駆動
される。可動体33には、図示しないY方向駆動機構が
内蔵されており、このY方向駆動機構によって、バケッ
ト33が可動体34に対し上下方向に駆動される。
【0024】バケット33は、図6および図7に示すよ
うに、商品ラック13から払い出された商品Sを受け取
り、商品取出口5に搬出するまで一時的に収容・保持す
るバケット本体40と、このバケット本体40の後端部
に設けられ、バケット本体40内に収容される収容位置
K(図8参照)と、後方に突出し商品払い出し装置21
の前ギア24にかみ合う突出位置L(図9参照)との間
で揺動する遊動ギア41と、遊動ギア41を揺動駆動す
るとともに、後述するバケットドア53を開閉駆動する
第1駆動機構42と、左右方向に水平に延びるとともに
側断面が三角形状に形成され、払い出しの際に回転しな
がら商品Sを前方に移動させる三角ドラム43と、この
三角ドラム43および遊動ギア41を回転駆動する第2
駆動機構44と、商品ラック13からの商品Sの払い出
しを検知する商品検知センサ45とを備えている。
【0025】バケット本体40は、左右の側壁(左側壁
51、右側壁52)および前面のバケットドア53など
によりボックス状に形成されており、上面後半部から背
面上半部に亘って開放した構造になっている。この開放
した部分(商品収容開口)54を介して、商品ラック1
3から払い出された商品Sが、バケット本体40の商品
収容スペースである収容部55に収容される。バケット
ドア53は、バケット本体40の前面から底面に亘り、
側断面「J」字状に形成されるとともに、左右両端のほ
ぼ下半部に、それぞれ扇形の側面プレート53a、53
aが設けられている。これらの側面プレート53a、5
3aは、頂角部でそれぞれ上記左側壁51および右側壁
52に回動自在に支持されるとともに、同軸で左側の側
面プレート53aに開閉用ギア53bが固定されてい
る。バケットドア53は、常時は閉状態となっており、
商品取出口5で商品Sを購入者に渡す際に、開閉用ギア
53bが回転駆動され、これによりバケットドア53が
回動して、バケット本体40の前面を開放する(図10
参照)。
【0026】また、バケット本体40内には、バケット
ドア53の底面よりも上方に位置し、商品Sの払い出し
の際に、前下がりで緩やかに傾斜し収容部55の底面を
構成するシュートトレイ56が設けられている。払い出
された商品Sが、収容部55に収容される際に、このシ
ュートトレイ56の上面に沿って自重で前方に滑り、収
納時の姿勢を保持したまま収容されるようになってい
る。なお、シュートトレイ56は、販売待機時、商品S
の搬送時および購入者への商品Sの受け渡しの際には、
図8および図10に示すように、急な前下がりに傾斜す
る。
【0027】遊動ギア41は、台形形状のギア支持プレ
ート57の上端部に支持されており、このギア支持プレ
ート57がその上下方向の中間部より若干下側の位置
(回動支点57a)を中心に回動することにより、遊動
ギア41が上記収容位置Kと突出位置Lの間を揺動す
る。また、ギア支持プレート57には、回動支点57a
で支持されるとともに、三角ドラム43の左ギア72a
および遊動ギア41にかみ合う中間ギア58が設けられ
ている。これにより、三角ドラム43の回転に伴い、遊
動ギア41が回転する。なお、ギア支持プレート57
は、遊動ギア41が突出位置L側に突出するように、図
示しないばねによって付勢されている。
【0028】第1駆動機構42は、バケット本体40の
左側壁51の外側に、ケース60を介して取り付けられ
ており、図7および図8に示すように、周面に多数の歯
を有するとともに、右側面に2つのカム溝61、62が
形成されたカム円板63と、このカム円板63を回転駆
動するカムモータ64とを備えている。カム溝61は、
これに係合する所定形状のリンク65を介して遊動ギア
41を揺動駆動する。一方、カム溝62は、これに係合
する所定形状の歯付リンク67を介して開閉用ギア53
bを回転駆動させ、バケットドア53を開閉させる。ま
た、カム円板63の右側面には、右方向に突出するピン
68が設けられており、カム円板63の回転により、こ
のピン68で所定形状のスライド板66を斜め前下がり
にスライドさせ、これにより、スライド板に係合するシ
ュートトレイ56を揺動駆動する。
【0029】三角ドラム43は、左右方向に水平に延
び、商品収容開口54の下縁部を構成している。この三
角ドラム43は、上述したように、側断面が三角形状に
形成され、回転軸71の左右両端部にはギア72a、7
2bが固定されている。右側のギア72bが第2駆動機
構によって回転駆動されると、三角ドラム43が矢印方
向に回転するとともに、左側のギア72aも回転し、こ
れにより、ギア72aにかみ合う中間ギア58を介して
遊動ギア41が回転駆動される。また、三角ドラム43
の回転速度は、商品Sを前方に移動させる速度が商品払
い出し装置21による商品Sの送り出し速度よりも速く
なるように設定されている。したがって、商品Sの払い
出しの際には、最前商品S1は、次販商品S2から次第
に離隔するようにして、前方の収容部55に送られる。
【0030】第2駆動機構43は、バケット本体40の
右側壁52を構成する内壁部52aと外壁部52bの間
に配置されており、三角ドラム43および遊動ギア41
を回転駆動する駆動モータ81と、この駆動モータ81
の回転を三角ドラム43に伝達するための減速歯車列8
2とを備えている。したがって、駆動モータ81が作動
することにより、上述したようにして、三角ドラム43
および遊動ギア41が回転する。
【0031】商品検知センサ45は、発光素子91およ
び受光素子92からなる1組の光センサと、受光素子9
2が光を受光したとき、および受光していた光が遮断さ
れたときに電気信号を出力する信号出力回路(図示せ
ず)とにより構成されている。発光素子91および受光
素子92は、三角ドラム43よりも若干上側で、それぞ
れバケット本体40の左側壁51および右側壁52の後
端部に相互に対向するように取り付けられており、発光
素子91からの光が受光素子92に受光される。そし
て、受光素子92が光を受光したり、あるいは受光して
いた光が遮断されると、信号出力回路から出力された電
気信号が上記制御回路に伝達される。
【0032】ここで、図8〜図10を参照しながら、販
売時における商品搬出装置3の動作について、特に商品
ラック13から払い出される商品Sが、バケット33に
受け渡される際の動作を中心に説明する。購入者によっ
て所望の商品Sの商品番号が入力されると、まず、X方
向駆動機構32が作動してYモジュール部31が左右方
向に移動するとともに、これと並行してYモジュール部
31のY方向駆動機構が作動してバケット33が上下方
向に移動する。そして、バケット33が、図8に示すよ
うに、選択された商品Sを収納する商品ラック13の前
に停止する。バケット33の停止直後、発光素子91か
ら受光素子92に向けて光が照射される。
【0033】次いで、カムモータ64が作動し、図8の
ホームポジションに位置するカム円板63が時計回りに
約160度程度回転する(図9参照)。これにより、急
な角度で前下がりに傾斜していたシュートトレイ56が
回動して、緩やかな角度の前下がりの状態になるととも
に、遊動ギア41が後方の商品ラック13側に突出し
て、商品払い出し装置21の前ギア24に当接する。
【0034】その後、駆動モータ81が作動し、三角ド
ラム43および遊動ギア41が回転する。この遊動ギア
41の回転に伴い、図9に示すように、遊動ギア41が
前ギア24にかみ合い、商品払い出し装置21が駆動さ
れる。すなわち、前ギア24が回転駆動されると、タイ
ミングベルト26が回転し、これを介してプッシャ27
が前方に移動する。これにより、商品ラック13内の商
品S全体がプッシャ27によって後方から押され前方に
移動する。そして、最前商品Sが前方のバケット33側
に次第に送り出される。
【0035】最前商品Sが三角ドラム43の位置まで達
すると、その商品Sは、底面が三角ドラム43の3つの
頂角部分で掻き上げるように前方に押され、次販商品S
から離隔するように前方に移動する。この場合、発光素
子91からの光は、最前商品Sによって一旦遮断され、
最前商品Sが更に前方に移動すると、再度受光素子92
に受光される。そして、一旦遮断された光が再度受光素
子92に受光された時に、商品検知センサ45の信号出
力回路から、停止手段としての上記制御回路に電気信号
が伝達され、更にその制御回路から、駆動モータ81の
停止命令の電気信号が出力され、これにより、駆動モー
タ81の作動が停止する。つまり、商品ラック13から
払い出された商品Sの背面が、発光素子91と受光素子
92の間を通過したときに、駆動モータ81が停止す
る。これにより、三角ドラム43および遊動ギア41の
回転が停止し、商品払い出し装置21の動作も停止す
る。その結果、次販商品S2は商品ラック13に確実に
留まる。
【0036】またこの場合、商品検知センサ45からの
電気信号が制御回路に伝達されたときに、制御回路(停
止遅延手段)が駆動モータ81の停止命令の電気信号を
出力するまでの間に、商品Sに応じた所定時間のタイム
ラグを設けるようにしてもよい。通常、最前商品S1の
払い出し後に、商品払い出し装置21の作動を直ちに停
止させると、奥行き寸法の長い商品Sほど、次販商品S
2が商品ラック13の前端よりも、より後側の奥まった
位置に停止してしまう。そこで、最前商品S1が払い出
され、バケット33に受け渡された後であっても、タイ
ムラグが経過するまで駆動モータ81の作動を継続さ
せ、これにより次販商品S2を商品ラック13の前端部
の所定位置まで移動させる。
【0037】具体的には、商品検知センサ45によって
最前商品S1の前面および背面を検知し、発光素子91
からの光が最前商品S1によって遮断された時間(商品
通過検知時間)を計測することにより、最前商品S1の
奥行き寸法の長短を判別する。そして、商品通過検知時
間の長短に応じて、すなわち商品通過検知時間が長い場
合には、タイムラグを長く設定しておき、逆に商品通過
検知時間が短い場合には、タイムラグを短く設定してお
く。
【0038】このように、商品検知センサ45で最前商
品S1の背面を検知してから、駆動モータ81を停止さ
せるまでの間にタイムラグを設けることにより、駆動モ
ータ81を直ちに停止させた場合に、次販商品S2が商
品ラック13の前端部よりも後方の位置で停止するのを
回避でき、次販商品S2を商品ラック13の前端部の所
定位置に統一して停止させ、商品ラック13の次販商品
S2同士をその前面で容易に面合わせすることができ
る。これにより、自動販売機1におけるディスプレィ効
果を高めることができる。また、商品通過検知時間に応
じて、数通りのタイムラグを設定しておくだけでよいた
め、各商品ラック13の商品Sごとにあらかじめ上記タ
イムラグを設定するなどの作業を省略することができ
る。
【0039】なお、本実施形態では、タイムラグが2通
り設定されており、例えば、商品通過検知時間がある一
定時間よりも短い場合には、タイムラグを約0.2秒と
し、商品通過検知時間が上記一定時間よりも長い場合に
は、約1秒としている。
【0040】その後、バケット33に受け渡された商品
Sは、シュートトレイ56に案内されながら、収容部5
5の前側に移動して収容される。そして、カム円板63
が、反時計回りに回転してホームポジションに戻り、こ
れにより、遊動ギア41が収容位置Kまで回動し、一
方、シュートトレイ56が急な角度の前下がりの状態に
戻る。
【0041】以上のようにして、商品Sがバケット33
に収容されると、X方向駆動機構32およびY方向駆動
機構が作動して、バケット33が商品取出口5の後側に
移動する。そして、商品取出口5を閉鎖していた閉鎖プ
レート5aが下方に移動して、商品取出口5を開放す
る。その後、カムモータ64が作動し、カム円板63が
反時計回りに約160度回転する。これにより、図10
に示すように、カム溝62に係合する歯付リンク67が
時計回りに回動し、バケットドア53が反時計回りに回
動して、バケット33の前面を開放する。
【0042】そして、購入者が商品取出口5からバケッ
ト33内に手をのばし、商品Sを取り出すと、カム円板
63が再度ホームポジションに戻り、バケットドア53
によってバケット33の前面が閉鎖されるとともに、閉
鎖プレート5aによって商品取出口5が閉鎖される。こ
れにより、商品Sの販売が完了する。
【0043】以上詳述したように、本実施形態の商品搬
出装置1によれば、商品Sの背面が払い出し口13aの
前方を通過したことを、商品検知センサ45によって検
知したときに、商品Sの払い出しおよび受け渡しが完了
したとして、駆動モータ81を停止させるので、商品S
の形状や奥行き寸法に関係なく、商品Sの払い出しおよ
び受け渡しを確実かつ容易に行うことができる。また、
商品Sの払い出し完了とほぼ同時に、商品払い出し装置
21の作動を停止させるので、次販商品Sを商品ラック
13の前端部に確実に留まらせることができ、いわゆる
2本出しを確実に防止することができる。
【0044】また、商品Sの払い出しの際に、三角ドラ
ム43を所定方向に回転駆動させるので、商品Sの払い
出しおよび受け渡しをより確実かつ効率的に行うことが
できる。
【0045】なお、本実施形態の商品搬出装置3では、
商品ラック13から払い出された商品Sを、商品搬送装
置22(バケット33)で受け取って、商品取出口5ま
で搬送するタイプのものであるが、本発明は、これに限
定されるものではなく、商品取出口を自動販売機の下部
に設け、払い出した商品Sをその商品取出口に落下させ
て搬出するタイプの商品搬出装置に適用してもよい。ま
た、商品検知センサとして、光センサを使用したが、こ
れと同様の機能を有する各種のセンサが商品検知センサ
として使用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動販売
機の商品搬出装置は、商品の形状や奥行き寸法にかかわ
らず、商品の払い出しおよび受け渡しを確実かつ容易に
行うことができるとともに、次販商品を商品ラックの前
端部に確実に留まらせることができるなどの効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品搬出装置を備えた自動販売機であ
り、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。
【図2】前記自動販売機の前面を開放した状態であり、
(a)は正面図、(b)は左側面断面図の一部(前部)
を示す。
【図3】商品収納プレート上に配置された商品払い出し
装置を示す斜視図である。
【図4】商品払い出し装置を示す斜視図である。
【図5】商品払い出し装置を示す側面断面図である。
【図6】バケットの外観を示す斜視図である。
【図7】バケットの内部構造を示す斜視図である。
【図8】商品ラックの前方に停止した直後のバケットを
示す内部構造図である。
【図9】商品を払い出す際のバケットを示す内部構造図
である。
【図10】商品を購入者に受け渡す場合のバケットを示
す内部構造図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 3 商品搬出装置 5 商品取出口 13 商品ラック 13a 払い出し口 21 商品払い出し装置(商品払い出し手段) 22 商品搬送装置(商品搬送手段) 27 プッシャ 33 バケット 41 遊動ギア 43 三角ドラム 45 商品検知センサ 91 発光素子 92 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延びる商品ラックに前後方向
    に並んで収納された商品全体を、販売時に前方に移動さ
    せることにより、最前に位置する商品を前記商品ラック
    の前端の払い出し口から払い出す商品払い出し手段と、 前記払い出し口の前方で、払い出された商品を受け取
    り、商品取出口に搬送する商品搬送手段と、 払い出された商品の背面が、前記払い出し口よりも前方
    を通過したか否かを検知する商品検知センサと、 この商品検知センサが商品の前記通過を検知したとき
    に、前記商品払い出し手段の作動を停止させる停止手段
    と、 を備えることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 【請求項2】 前記停止手段は、前記商品検知センサが
    商品の前記通過を検知した後、所定時間経過後に前記商
    品払い出し手段の作動を停止させる停止遅延手段を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品
    搬出装置。
  3. 【請求項3】 前記商品検知センサは、商品の前面が前
    記払い出し口よりも前方を通過したか否かを検知可能に
    構成されており、 前記所定時間は、商品の前面を検知したときから、商品
    の背面を検知したときまでの時間に応じて、決定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の商品搬
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記商品検知センサは、前記払い出し口
    の前方に相互に対向して配置された、販売時に光を発す
    る発光素子、およびこの光を受光可能な受光素子からな
    る光センサを有することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の自動販売機の商品搬出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200452819Y1 (ko) * 2008-01-31 2011-03-21 고정원 자동판매기
CN109993915A (zh) * 2017-12-29 2019-07-09 山东新北洋信息技术股份有限公司 货斗及自动售货机

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KR200452819Y1 (ko) * 2008-01-31 2011-03-21 고정원 자동판매기
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