JP2594405B2 - 食品加熱自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は冷蔵または冷凍貯蔵され
たたとえばハンバーガー等の食品や、常温で保存可能な
パック食品等を自動的に加熱して販売可能な食品加熱自
動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、保存期間の長い冷凍食品を電子レ
ンジにて自動的に加熱して販売する自販機が提案されて
いる。

【０００３】図１３は特開平３−７７１９１号公報に示
された係る自販機であり、自販機８０内に冷凍室８１を
構成し、ベンドラック８２を設け、商品８３を収納して
ある。この商品は販売指令によりロボットハンド８４の
櫛歯状のハンド部８５にて受け取り、冷凍室８１下方で
電子レンジ８６に搬入し加熱調理し、さらに加熱後、ロ
ボットハンド８４により商品を取り出し搬出口８７に搬
送するものが開示されている。また電子レンジのドアを
利用して食品を搬入，搬出するものは、例えば実公昭５
７−４４４４５号公報に示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらいずれも
ドアの開閉動作時のショックに対する具体的対応は示さ
れていない。

【０００５】本発明は、かかる電子レンジのドアを利用
して食品を搬入し，搬出する際に、食品の滑り落下を、
シンプル，コンパクトに防止することを目的としてい
る。

【０００６】更に、ドア開閉メカニズムが電子レンジの
ラッチ動作の妨げとならず例えば、電子レンジ内の制御
スイッチの動作不良等を防止することを他の目的として
いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の食品加熱自動販売機は、食品を常温，冷
蔵，冷凍などの温度帯にて収納し、内部に複数のベンド
ラックを有し、所定の箇所に商品出口とこの商品出口を
開閉する扉を備えた底壁と、ローディング扉とを有する
貯蔵庫と、前記食品を載置するトレーと、トレーラック
をドア内面に設けた食品加熱用のレンジとを備え、前記
レンジのドアはこれを閉状態に保つドアラッチを一側
に、ドアヒンジを他側に有し、前記ドアヒンジ近傍に内
面カムを有するドアカムと、前記内面カムに一端が係合
し、他端がモータにて回転するクランクに連結したコン
ロッドと、このコンロッドを前記内面カムの所定位置に
付勢するバネとを備え、前記コンロッドは前記モータの
約１８０度の回転で、前記ドアを９０度以上開く４節リ
ンクにより構成されているものである。

【０００８】また、前記レンジの前記ドアは左または右
開きである。

【０００９】

【作用】上記の構成により、電子レンジの開放状態のド
アの内面に設けたトレーラック上のトレーおよび食品
は、モータにて回転するクランクに連結したコンロッド
の動きにより、ドアカムの内面カム内をバネの力に抗し
て閉鎖方向に引張り、ドアのラッチが掛る直前までドア
を動かし、コンロッドは停止し、前記バネはそのバネ力
により、閉鎖方向に付勢し、ドアをラッチが掛る直前の
状態で、保持し別途ラッチを掛けるラッチ開閉機構によ
りドアを最終的に閉鎖する。

【００１０】また電子レンジによる加熱調理が完了する
と、ラッチ開閉機構によりドアのラッチが外され、再び
モータが駆動し、コンロッドを動かす。この動作によ
り、ドアカムの内面カム内を押し、開放方向に約９０度
の角度までドアを回動しコンロッドは停止する。このと
きドアは慣性により９０度以上に動こうとするが、この
動きは内面カムの遊び部分で許容され、そののちバネの
力で所定の角度に停止さす。

【００１１】更に、閉鎖時にはドアは９０度の回動によ
り閉鎖が完了するが、リンクは９０度以上例えば９３度
の回動を行なうため、ドアカム内で遊びを生じ、コンロ
ッドがドアカム内でつっぱり、反力を発生してドア閉鎖
を妨げることがない。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。

【００１３】図２は本発明の一実施例の要部の断面図で
あり、１は食品加熱自動販売機で、商品２の搬出口３，
搬出ドア４，コイン投入口，セレクトボタン（いずれも
図示せず）などを備えた外扉５と、内部には、商品２を
収納し、例えば冷凍温度帯で保存する貯蔵庫５を有す
る。６は貯蔵庫５の前面に設けたローディング扉、７は
断熱箱体、８は庫内の底壁で、その下方には冷却風路
９，冷却器１０，ファン１１を配置している。１２は、
モータ（図示せず）にて回転するスパイラル体１３と箱
状のコラム１４よりなるベンドラックで、スパイラル体
１３の間に商品２を収納し、スパイラル体１３の回転に
より商品２を落下さすものである。１５は底壁８の略前
方中央に開口した商品出口で、スライドドア１６が設け
てある。

【００１４】１７は各ベンドラック１２から落下する商
品出口１５に底壁８上を滑らして搬送する庫内搬送装置
で、左右に移動する左右押し部材１８と前後に移動する
前後押し部材１９を備えている。

【００１５】２０は食品加熱用の電子レンジで、左開き
のドア２１が自動販売機１の左側面に対向するように貯
蔵庫５の下方の機械室２２内に設置してある。このドア
２１の内壁には商品２を載置するトレー２３を着脱自在
に載置するトレーラック２４が設けてある。

【００１６】２５は商品出口１５の位置と、搬出口３の
位置と、トレーラック２４との間において、トレー２３
を移動する庫外搬送装置で、トレー２３を着脱自在に載
置し、直線運動と曲線運動により上下に移動するトレー
載置部２６を備えている。

【００１７】２７は搬出位置間においてトレー２３上の
商品を搬出口３に押し出す搬出装置で、前後に往復動す
る押片２８を有する。

【００１８】次に、図４から図７を参照しながら各装置
の詳細構成を説明する。図４において、庫内搬送装置１
２は、左右押し部材１８を固定したキャリッジ２９が、
ガイドレール３０内を移動可能に設けてあり、キャリッ
ジ２９を駆動するワイヤー３１，左右駆動モータ３２，
非接触型リミットスイッチ３３，ワイヤープーリ３４を
有している。

【００１９】また一方の左右押し部材１８は前後押し部
材１９を固定したキャリッジ３５がガイドレール部３６
内を移動可能に設けてあり、キャリッジ３５を駆動する
ワイヤー３７，前後駆動モータ３８，非接触型リミット
スイッチ３９，ワイヤープーリ４０を有している。ま
た、図５は庫内搬送装置の他の実施例であり、左右押し
部材４１の奥行き方向の長さが前方のベンドラック１２
の長さに相当している。４２は貯蔵庫５のほぼ全幅の前
後押し部材で、左右に設けたガイドレール部材４３内を
移動するキャリッジ４４により移動する。また４５は駆
動軸で前後駆動モータ４６にて駆動する。なお同一機能
の部分については、同一符号を付し詳細な説明を省略す
る。

【００２０】図６（ａ）において、電子レンジ２０のド
ア２１は周知のように鍵型のドアラッチ２０１（図１
０）がピン２０２に枢支してあり、レンジ本体２０３の
直進カム２０４に係合している。２０５は引張りスプリ
ングである。また図示していないがドアラッチ２０によ
り動作する電子レンジの加熱，停止を行う制御スイッチ
が周知のように設けてある。このドアラッチ２０１の開
閉をカム４７にて行うラッチ開閉機構４８と、ドア２１
の開閉を４節リンク４９で行うドア開閉機構５０を有し
ている。この４節リンク４９は図６（ｂ）に示すよう
に、モータ２０６で駆動するクランク２０７とドア２１
のヒンジ２０８近傍に設けたドアカム２０９と、このド
アカム２０９に形成した内面カム２１０に一端が係合
し、他端がクランク２０７に連結するコンロッド２１１
と、レンジ本体２０３の４個の要素から構成されてい
る。内面カム２１０は略三角形をなし、各頂点Ａ，Ｂ，
Ｃを有する。２１２はこの内面カム２１０内に係合しコ
ンロッド２１１に固定したカムフォロアーで、クランク
２０７の１８０度の回転により、ドア２１を９０度以
上、例えば９３度回転さすものである（図１２）。２１
３はコンロッド２１１を一方向に付勢するバネである。

【００２１】図７において庫外搬送装置２５は、略コ字
状のフレーム５１にモータ（図示せず）にて回転する駆
動スプロケット５２に係合した上下に張設するチェン５
３を有する。このチェン５３にはスライドガイド５４の
キャリヤー５５が取り付けられ、上下移動体５６を固定
してある。上下移動体５６には平行リンク５７にてトレ
ー載置部２６を連結している。また、トレー載置部２６
に直線運動と曲線運動をさすために、平行リンク５７の
一方のバー５８にはフレーム５１の内壁に設けたカムト
ラック５９に係合するカムレバー６０が固定してある。
このカムトラック５９はトレー載置部２６に直線運動を
与える直線部６１と曲線運動を与える曲線部６２を連設
しており、商品出口１５の位置と、搬出口３の位置との
間を直線運動、搬出口３の位置と電子レンジ２０のトレ
ーラック２４間を曲線運動を行う。また、６３はトレー
設置部２６に設けたガイド孔で、図８に示すトレー２３
の下面に設けた２対のガイドピン６４，６５のうちガイ
ドピン６４が係合し位置決めを行う。またガイドピン６
５はトレーラック２４のガイド孔６６（図３）に係合し
位置決めを行う。

【００２２】次に図９を参照しながら上記構成の動作を
説明する。コインの投入後、商品選択が行われると（Ｓ
ＴＥＰ１）、選択されたベンドラック１２のスパイラル
体１３の駆動と（ＳＴＥＰ２）、扉１６の開動作が行わ
れて（ＳＴＥＰ３）、庫外搬送装置２５の上昇直線駆動
により、トレー２３を商品出口１５を通って底壁８の僅
か下方まで上昇さす。（ＳＴＥＰ４）。このとき庫内搬
送装置１７の左右押し部材１８と前後押し部材１９を順
次駆動し（図４の他の実施例の場合は逆に前後押し部材
４２，左右押し部材４１の順）、ベンドラック１２より
落下した商品２を商品出口１５に導きトレー２３上に載
置する（ＳＴＥＰ５）。次に庫外搬送装置２５を旋回下
降し、トレー載置部２６上のトレー２３，商品２を開状
態のドア２１のトレーラック２４上に受け渡す（ＳＴＥ
Ｐ６）。この間に扉１６の閉動作（ＳＴＥＰ７）、庫内
搬送装置１７のリセットが行われる（ＳＴＥＰ８）。

【００２３】その後、ドア２１が閉鎖され所定時間加熱
調理される（ＳＴＥＰ９）。調理が完了すると、ドア２
１が開き（ＳＴＥＰ１０）、庫外搬送装置２５を旋回上
昇し、トレー２３，商品２をトレー載置部２６上に再び
載置し、搬出口３の対向位置にて停止する（ＳＴＥＰ１
１）。すると搬出装置２７が作動して商品を搬出口３へ
押し出し（ＳＴＥＰ１２）、商品を取り出すことができ
る位置に移動するものである（ＳＴＥＰ１３）。

【００２４】ここで、電子レンジ２０のドア２１開閉の
動作を詳細に説明する。ドア２１の開放に際して、まず
ラッチ開閉機構４８が作動しドアラッチ２０１を外す。
このラッチ開閉機構４８の作動中はまだドア開閉機構５
０は停止しており、コンロッド２１１は動いておらず、
カムフォロアー２１２が内面カムの頂点Ａより隙間ｄを
存して位置し、この状態から頂点Ｃに接する状態まで、
レンジ本体のドアラッチ２０１の作用で回動する（図１
２から図１）。次にドア開閉機構５０のモータ２０６が
起動しクランク２０７が回動し始めると、コンロッド２
１１のカムフォロアー２１２が内面カムの頂点Ｃから頂
点Ａにほとんど無負荷の状態で動き、その後ドア２１を
９０度の角度まで回動し、モータ２０６が停止する。こ
の時、ドア２１は慣性により図１１の２点鎖線の状態に
まで回動し、カムフォロアー２１２は、カムの頂点Ａか
ら頂点Ｂに一旦接するが、バネの作用力により再びカム
の頂点Ａに接するまで移動しドア２１を定位置で停止す
る。

【００２５】つぎに、ドア２１を閉鎖ときは、クランク
２０７の回動によりカムフォロアー２１２はカムの頂点
Ａから頂点Ｂにほとんど無負荷の状態で動き出し、続い
てドア２１を回動し図１２の状態でモータ２０６が停止
する。このときドアラッチ２０１が直進カム２０４に接
するようにバネ２１３がドアカム２０９を引き付けてい
る。そののちラッチ開閉機構４８が作動しドア２１を閉
鎖する。

【００２６】このとき、ドア２１は９０度の回転角で閉
鎖するが、４節リンク４９は元々９３度の回転角を保償
しているため、カムフォロアー２１２と頂点Ａの間には
隙間ｄを確保している。

【００２７】次に前述した実施例の効果を説明する。図
４における庫内搬送装置１２は、左右押し部材１８を固
定したキャリッジ２９が、ガイドレール３０内を移動可
能に設けてあり、キャリッジ２９を駆動するワイヤー３
１，左右駆動モータ３２，非接触型リミットスイッチ３
３，ワイヤープーリ３４を有する構成のため、庫内に侵
入した湿気の氷結に対して、ワイヤー３１は可撓性を有
するため駆動中の変形により、氷結剥離が容易で動作安
定性が高い。

【００２８】また、図５の庫内搬送装置の他の実施例で
は、左右押し部材４１の奥行き方向の長さが前方のベン
ドラック１２の長さに相当させ、貯蔵庫５のほぼ全幅の
前後押し部材４２を設けているため、前後駆動モータ４
６等を移動体でなく、固定的に設置できるので、配線コ
ードの移動による被覆強化等必要がなくコスト的に有利
である。

【００２９】図６における電子レンジ２０のドア２１
は、ラッチ開閉機構４８と、ドア２１の開閉を４節リン
ク４９で行うドア開閉機構５０をそれぞれ有し、ドアカ
ム２０９，バネ２１３を設けているので両機構４８，５
０の動作タイミングを複雑に制御することなく、確実な
動作を行える。またドア開閉機構５０の起動初期はほと
んど無負荷に近いため低トルクのモータが使用できる。
さらに開，閉時のモータ４６を停止したとき慣性力が直
接リンクにショックを与えないため信頼性が高い。更
に、ドア２１の閉鎖時にコンロッド２１１がドアカム２
１０で遊帯状況となるためコンロッド２１１に不必要な
反力を発生することなく、ドア２１の閉鎖状態あるい
は、レンジ内部の制御スイッチ等の誤動作を防止でき
る。

【００３０】図７における庫外搬送装置２５は、トレー
載置部２６に直線運動と曲線運動をさすために、平行リ
ンク５７の一方のバー５８にはフレーム５１の内壁に設
けたカムトラック５９に係合するカムレバー６０を固定
し、このカムトラック５９はトレー載置部２６に直線運
動を与える直線部６１と曲線運動を与える曲線部６２を
連設しており、商品出口１５の位置と、搬出口３の位置
との間を直線運動、搬出口３の位置と電子レンジ２０の
トレーラッチ２４間を曲線運動を行うようにしたので、
商品２の水平状態に保ちながら搬送でき、またその構成
が簡素であるため、ロボットのように制御により動作軌
跡の設定を行う必要がなく、また、運動作動の安定が極
めてよく、かつ安価に実現できる。またトレー載置部２
６に設けたガイド孔６３で、図７に示すトレー２３の下
面に設けた２対のガイドピン６４，６５のうちガイドピ
ン６４が係合し位置決めを行い、またガイドピン６５は
トレーラック２４のガイド孔６６（図３）に係合し位置
決めを行うので、トレー２３を移動，停止時を問わず確
実に支持できる。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、食品を載置するトレーと、ト
レーラックをドア内面に設けた食品加熱用のレンジとを
備え、前記レンジのドアはこれを閉状態に保つドアラッ
チを一側に、ドアヒンジを他側に有し、前記ドアヒンジ
近傍に内面カムを有するドアカムと、前記内面カムに一
端が係合し、他端がモータにて回転するクランクに連結
したコンロッドと、このコンロッドを前記内面カムの所
定位置に付勢するバネとを備え、コンロッドはモータの
回転により、９０度以上開閉するもので、ドア開閉機構
の起動初期はほとんど無負荷に近いため低トルクモータ
が使用できる。さらに開，閉時のモータを停止したとき
慣性力が直接リンクにショックを与えないため信頼性が
高く、また食品の滑り落下をシンプル，コンパクトに防
止できる。さらに、ドア閉鎖時にコンロッドが内面カム
と遊帯状態となるため、不必要な反力がコンロッドに発
生することなく、確実な開閉動作を行える等、実用効果
の高いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の食品加熱自動販売機の一実施例におけ
る電子レンジのドア閉鎖時でラッチ直前の状態を示す上
面図

【図２】同実施例における食品加熱自動販売機の断面図

【図３】本発明の食品加熱自動販売機の内部構成の一実
施例を示す斜視図

【図４】庫内搬送装置の一実施例を示す斜視図

【図５】庫内搬送装置の他の実施例を示す斜視図

【図６】（ａ）電子レンジの一実施例を示す斜視図 （ｂ）ドア開閉機構の４節リンクの要部拡大図

【図７】庫外搬送装置の一実施例を示す斜視図

【図８】トレーの一実施例を示す斜視図

【図９】本発明の食品加熱自動販売機の動作を示すフロ
ーチャート

【図１０】電子レンジのドアラッチ部の一実施例を示す
断面図

【図１１】電子レンジのドア開放時の状態を示す上面図

【図１２】電子レンジのドア閉鎖時の状態を示す上面図

【図１３】従来の食品加熱自動販売機を示す断面図

【符号の説明】

２ 商品 ５ 貯蔵庫 ６ ローディング扉 ８ 底壁 １２ ベンドラック １５ 商品出口 １６ 扉 ２０ レンジ ２１ ドア ２３ トレー ２４ トレーラック ４６ モータ ２０１ ドアラッチ ２０７ クランク ２０８ ドアヒンジ ２０９ ドアカム ２１０ 内面カム ２１１ コンロッド ２１２ カムフォロアー ２１３ バネ

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 食品を常温，冷蔵，冷凍などの温度帯に
   て収納し、内部に複数のベンドラックを有し、所定の箇
   所に商品出口とこの商品出口を開閉する扉を備えた底壁
   と、ローディング扉とを有する貯蔵庫と、前記食品を差
   位置するトレーと、トレーラックをドア内面に設けた食
   品加熱用のレンジとを備え、前記レンジのドアはこれを
   閉状態に保つドアラッチを一側に、ドアヒンジを他側に
   有し、前記ドアヒンジ近傍に略三角形の内面カムを有す
   るドアカムと、前記内面カムに一端が係合し、他端がモ
   ータにて回転するクランクに連結したコンロッドと、こ
   のコンロッドに固定され前記内面カムに挿通されたカム
   フォロアーと、前記コンロッドを前記内面カムの所定位
   置に付勢するバネとを備え前記コンロッドは前記モータ
   の回転で前記ドアを９０度以上開閉する４節リンクによ
   り構成され、前記カムフォロアーが、開閉時に前記モー
   タを停止した時は、前記内面カムの第１頂点から第２頂
   点へ，あるいは第３頂点から第１頂点へ移動し、ドア開
   閉機構の起動初期は、前記内面カムの第３頂点から第１
   頂点へ，あるいは第１頂点から第２頂点へ移動する食品
   加熱自動販売機。
2. 【請求項２】 レンジの前記ドアは左または右開きであ
   る請求項１記載の食品加熱自動販売機。