JP3271462B2 - 食品自動販売機 - Google Patents
食品自動販売機Info
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Description
に、容器入り冷凍,ないし冷蔵食品を機内で解凍,加
熱,給湯の調理を行って販売に供する調理機能付きの食
品自動販売機に関する。
食品自動販売機として、次記のような自動販売機が既に
製品化されて公知である。 1)電子レンジ内蔵形の冷凍・冷蔵食品自動販売機:機
内に解凍,加熱用の電子レンジを搭載し、商品収納ラッ
クに収納して冷凍庫(冷凍仕様,ないし冷蔵仕様の冷凍
庫)の庫内で保冷した商品(ハンバーガ,ピラフ,たこ
焼,惣菜など)を販売時に冷凍庫から送出して電子レン
ジに搬入し、ここで食品を解凍,加熱した後に電子レン
ジから取出し、商品取出口に搬送して販売する。
て機内の冷蔵庫内に保存された生の麺類(うどん,そ
ば,ラーメンなど)を商品収納ラックから搬出した後に
丼容器内に給湯して麺を湯掻き、最後にスープないし麺
つゆ,湯を加えて販売に供する。 3)電子レンジ別置式の冷凍麺自動販売機:丼容器に入
れて機内の冷凍庫内に保存された麺類(うどん,そば,
ラーメンなど)を冷凍のまま販売し、客は商品を受け取
った後に自分で容器の蓋を開け、自動販売機に併設した
給湯スタンド,電子レンジを利用して給湯,加熱の調理
を行う。
来の冷凍・冷蔵食品自動販売機では、特に冷凍麺の調
理,販売には十分に対応できないか、対応できても調理
手順が厄介であるなどの問題点がある。すなわち、電子
レンジ内蔵形の自動販売機では、解凍,加熱機能のみで
給湯機能がない。そのために、当該自動販売機で冷凍麺
(昨今では生の麺類を具,たれと一緒に冷凍して麺の風
味を長期間保つようにした即席用の冷凍商品が数多く販
売されている)を調理,販売するには、あらかじめ丼容
器に麺と一緒に仕上がり量に相当するスープをいれて冷
凍させておく必要があるが、このスープを解凍,加熱す
るには調理時間が長く掛り過ぎるために自動販売機とし
ては実用に供し得ない。
方式で冷凍保存した麺類を調理,販売しようとすると、
冷凍麺の解凍を含めて湯掻き工程を何回も繰り返して行
う必要があり、このために販売動作時間が長引いて実用
的でない。さらに、電子レンジ別置式の自動販売機では
商品を受け取った後、客が自分で給湯スタンド,電子レ
ンジを操作して調理を行うために調理手順が厄介である
ほか、不特定多数の人が調理機器(給湯スタンド,電子
レンジ)に手を触れて汚すと云った衛生上の問題もあ
る。
であり、冷凍麺などを対象に、冷凍,ないし冷蔵状態に
保存された容器入り食品を販売商品として、解凍,加
熱,給湯を含む調理工程を全て機内で自動的に行って販
売に供することができるよう構成した食品自動販売機を
提供することを目的とする。
に本発明の食品自動販売機は、食品を保冷する商品搬出
扉付きの商品搬出口を備えた保冷庫と、該保冷庫の庫内
に収設した商品収納ラックと、保冷庫の庫外側に併設し
た冷凍商品の解凍,加熱ないしは冷蔵商品の加熱を行う
商品加熱装置,および商品容器へ給湯を行う給湯機構
と、給湯機構に湯を供給する温水タンクと、前記商品収
納ラック,商品加熱装置,給湯機構の間を連繋して保冷
庫の庫内側,および庫外側に設置した商品搬送機構とを
具備し、商品収納ラックから搬出した商品を、商品搬送
機構を介して商品加熱装置に搬入して冷凍食品の場合は
解凍,加熱した後、冷蔵食品の場合は加熱した後に、商
品搬送機構を介して商品加熱装装置からベンドステージ
に搬送し、このベンドステージに搬送された商品の容器
内に給湯機構から給湯して販売するよう構成するものと
する。
の容器入り冷凍または冷蔵食品は容器蓋を上に向けて商
品収納ラックに収納し、冷凍,ないし冷蔵の低温状態に
保存されている。ここで、販売指令が与えられると、商
品収納ラックから商品が1個ずつ切出されて保冷庫の庫
内側に敷設した商品搬送機構の上に落下し、販売動作に
合わせて自動的に開閉する商品搬出扉の搬出口を通じて
庫外へ送出される。
搬出された商品を商品搬送機構を介して商品加熱装置で
ある例えば電子レンジに受け渡す。なお、この動作と並
行して商品搬出扉が閉じて保冷庫の搬出口を塞ぎ、庫内
の冷気漏れを防ぐ。
して商品が冷凍食品の場合には解凍,加熱を行い、冷蔵
食品の場合には加熱する。そして商品の解凍,加熱が終
了すると、再びレンジ扉が開いて商品が電子レンジから
ベンドステージに受け渡される。そして、商品がベンド
ステージ内の所定位置に停止すると、次に給湯機構の給
湯ノズルが待機位置から下降して商品の容器蓋を突き通
し、続いて温水タンク(タンク内には90〜95℃の湯
が常時貯えてある)から供給した湯を所定量だけ商品容
器内に注入し、給湯後は給湯ノズルが待機位置に上昇復
帰して調理が完了するとともに、商品取出口の扉が開放
する。これにより、客は商品取出口から調理済みの商品
を自由に取り出すことができる。なお、商品が取り出さ
れると商品取出口の扉が閉じ、これで一連の調理,販売
動作が終了して再び販売待機状態に戻る。
装置としては、前記した電子レンジのほかに、シーズヒ
ータを内蔵したヒータ式レンジ、ヒータで加熱した高温
空気を商品に吹付ける熱風式レンジ,あるいは誘導加熱
式レンジ(但し、この場合には商品容器が金属である場
合にのみ可能)を採用して実施することも可能である。
施例を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図4に自
動販売機全体の構成を示す。各図において、1は自動販
売機のキャビネットであり、キャビネット内の後部には
保冷庫として冷凍仕様の冷凍庫2が構築されてその庫内
には図3で表すように左右に並べた複数基の商品収納ラ
ック(図示例ではスパイラル式商品ラックを採用してい
るが、これに限定されるものではない)3,および冷却
器4が設置されており、商品収納ラック3には多数個の
商品5(容器入り冷凍麺)が収納されている。また、冷
凍庫2の前面に配した断熱内扉2aの上部には商品補充
の際に開くローディング扉2bが、下部中央の前面側に
は商品収納ラック3から払出した商品5を庫外に送り出
すための商品搬出扉2c(商品搬出扉2cは販売待機時
には商品搬出口2dを塞いで庫内の冷気漏れを防いでお
り、販売動作の途中で一時的に図示されてない扉開閉機
構の操作で開放動作する)を備えている。また、キャビ
ネット1の前面外扉6と冷凍庫2との間に画成したスペ
ースには前記商品搬出扉2cを挟んでその両側に電子レ
ンジ7,ベンドステージ8が設置されており、かつベン
ドステージ8の上部には給湯機構9が、さらに上方の残
余スペースには給湯機構9に湯を供給する温水タンク1
0を備えている。なお、11は前記ベンドステージ8に
合わせて外扉6に開口した扉付きの商品取出口、12は
冷凍機のコンデンシングユニットである。
レンジ7,ベンドステージ8の間を連繋して冷凍庫2の
庫内側,および庫外側にはローラ駆動コンベヤ機構で構
成した商品搬送機構13,14を装備している。ここ
で、図4で表したコンベヤ機構のレイアウト図から判る
ように、庫内側の商品搬送機構13は、商品収納ラック
3の配列に沿ってその直下に敷設した左右一対からなる
水平搬送式の横搬送用コンベヤ機構13aと、該コンベ
ヤ機構13aの間に挟まれて冷凍庫2の断熱内扉2aに
開口した商品搬出口2d(商品搬出扉2cを装備してい
る)との間にやや前傾姿勢に傾けて敷設した前方搬送用
コンベヤ機構13bとの組合わせからなる。なお、図中
の矢印はコンベヤ機構の搬送方向を表している。一方、
庫外側の商品搬送機構14は、電子レンジ7とベンドス
テージ8との間を連繋して敷設した左右方向の前部コン
ベヤ機構14aと、該コンベヤ機構14aと直交して商
品搬出口2dとの間に敷設した前後方向の後部コンベヤ
機構14bとの組合わせからなる。なお、7aは電子レ
ンジ7の内部に備えた商品引き入れ用のベルトコンベヤ
機構、7bはレンジ扉、8aはベンドステージ8の内部
に敷設したローラ駆動コンベヤ機構、8bはコンベヤ機
構8aの下面側に配した排水受け、8cは排水回収バケ
ツである。
る。まず、図5は先記の商品搬送機構に採用したローラ
駆動コンベヤ機構の構造図であり、図において、15は
平行に並べて架台16に軸支したローラ、17は駆動モ
ータであり、駆動モータ17に連結した駆動プーリ17
aと前記ローラ15のプーリとの間にまたがりガイドプ
ーリ18を介して駆動ベルト19が張架されており、駆
動モータ17により各ローラ15を連動して回転駆動す
る。これによりローラ上に乗っている商品5がコロの原
理でローラ列に沿って搬送される。
駆動コンベヤ機構を模式的に表した斜視図であって、互
いに直交して敷設した横搬送用コンベヤ機構13aと前
方搬送用コンベヤ機構13bとの間には、コンベヤ機構
13bが一段低くなるように段差ΔHが設けてある。こ
のように段差ΔHを設けておくことにより、商品収納ラ
ック3から落下搬出された商品5は、コンベヤ機構13
aに乗って左右から庫内中央へ搬送された後、そのコン
ベヤ終端からコンベヤ機構13bへ確実に乗り移って商
品搬出口2dへ導かれる。
込んだローラ15は、図7で示すように断面が真円では
なく、周上一部に凸条部15aを形成した異形断面形状
のローラが採用されている。このようなローラを使用す
ることにより、冷凍庫内に生じた結露水がローラ15の
表面に付着して商品5との間の摩擦力が極端に低下した
場合でも、ローラ15の回転に伴い凸条部15aが商品
5を前方へ蹴りだす。これにより、商品5の搬送途上で
商品が庫内の壁面に接触したりして搬送を邪魔するよう
な弱い外力が加わっても、商品5がスリップしてコンベ
ヤ上に停滞することなく確実に搬送できる。
構14の詳細な組立構造を示す。すなわち、組立フレー
ム20の中に組み込まれた前部コンベヤ機構14aは、
駆動モータ21a,昇降駆動ベルト21bを組合わせた
昇降駆動機構21を介して上下方向に昇降し、かつ図2
に表した上,中,下3段のアクセス位置H1,H2,H3(
H1 は庫内側のコンベヤ機構13b,商品搬出口を経由
して庫外側に送出されて来た商品の受取り位置、H2 は
電子レンジ7との間で商品の受け渡しを行う位置、H3
はベンドステージ8のコンベヤ機構8aに商品を受け渡
す位置)に合わせて組立フレーム20に設置した位置検
知スイッチ22の信号で停止制御される。また、後部コ
ンベヤ機構14bは駆動モータ24a,昇降リンク機構
24bを組合わせた昇降駆動機構24を介して上下方向
に昇降し、販売待機時には商品搬出扉2c(図1参照)
との干渉を避けるように下降した位置に後退しており、
販売動作に合わせて商品搬出扉2cが開放すると、庫内
側に敷設したコンベヤ機構13bの先端と同じ高さ位置
に上昇移動して庫外に出た商品を前部コンベヤ機構14
aへ中継する。
給湯機構9の詳細な構造図である。すなわち、給湯機構
9には温水タンク10に給湯弁10a,可撓ホースを介
して接続された昇降式の給湯ノズル9aを備えており、
該給湯ノズル9aは駆動モータ25a,ナピアねじ25
b,スライダ25cからなる昇降駆動機構25のスライ
ダ25cに支持アーム25dを介して連結されている。
また、給湯ノズル9aの先端側をカバー9bで取り囲
み、このカバー側面に給湯弁10bを介して温水タンク
10に接続された洗浄ノズル9cが開口している。な
お、図は給湯ノズル9aが下降した商品5への給湯状態
を表している。また、商品5の容器は図10(a),
(b)で示すように、丼容器5aに被せた蓋5bの中心
部には放射状にミシン目5cが切り込まれている。な
お、ミシン目5cは容器内に塵埃などが侵入するのを防
ぐためにハーフカットするか、あるいはミシン目を塞い
で蓋に破れ易い防塵用シールなどを貼っておくのがよ
い。
能する。すなわち、販売待機時には給湯ノズル9aが上
方位置に後退している。ここで、電子レンジ7(図2参
照)で中身の冷凍食品を解凍,加熱した商品5が庫外側
の前部コンベヤ機構14aを経由してベンドステージ8
の内部に設置したコンベヤ機構8aに受け渡しされ、か
つベンドステージ8のコンベヤ機構8aが商品5を所定
の給湯位置まで引き入れて停止すると、次に昇降駆動機
構25が始動して給湯ノズル9aを下降し、そのノズル
先端が商品5の容器蓋5bのミシン目5c(図10参
照)を突き破って容器内に差し込まれ、この位置で温水
タンク10から供給された湯を注入する。そして、所定
量の湯が注入されて給湯が停止すると、給湯ノズル9a
は昇降駆動機構25の操作で上昇位置に後退する。
ドステージ8から商品取出口11(商品取出口には自動
的に開閉する扉を備えている)を通じて外部に取り出さ
れたことが確認されると、続いて温水タンク10から給
湯弁10bを通じて洗浄ノズル9cに湯が供給され、洗
浄ノズル9cからカバー9bの中に噴出する湯で給湯ノ
ズル9aの先端に付着した汚れを洗浄する。なお、洗浄
排水はベンドステージ8内に敷設したローラ駆動コンベ
ヤ機構8aのローラ間の隙間に流れ落ち、図2に示した
排水受け8bを経てバケツ8cの中に回収される。
て電子レンジ7を採用したものを示したが、電子レンジ
以外にシーズヒータを内蔵したヒータ式レンジ、ヒータ
で加熱した高温空気を商品に吹付ける熱風式レンジ,あ
るいは誘導加熱式レンジ(但し、誘導加熱式レンジは商
品容器が金属である場合に使用可能)を採用して実施す
ることもできる。また図9に示した実施例の給湯機構で
は、給湯ノズル9aの昇降駆動機構25にナピアねじ/
スライダを採用しているが、これをラック/ピニオンに
代えて実施することもできる。
凍麺の例を述べたが、加熱,給湯を行って調理する容器
入り冷凍,冷蔵食品であれば、食品の種類は麺類に限定
されることなく、例えば味噌汁などでも調理,販売が可
能である。
によれば、冷凍麺などを対象に、冷凍または冷蔵状態で
機内に収納保存された食品を販売食品として、解凍,加
熱,給湯の調理工程を含めて全ての工程を機内にて自
動,かつ円滑に行って販売に供することがでる。
採用したことにより、従来の冷凍食品自動販売機では成
し得なかった商品容器への自動給湯が達成でき、さらに
機内の商品搬送手段にローラ駆動コンベヤ機構を採用す
ることにより、冷凍庫内での低温環境でも安定した搬送
機能が発揮できるなどの実用的効果が得られる。
成を示す縦断側面図
凍庫の横断面図
た平面図
動コンベヤ機構の基本的な構成図
成するローラ駆動コンベヤ機構の配置を模式的に表した
斜視図
ラの断面形状を表す図
送機構の組立構成図
(a)は側面図、(b)は上面図
Claims (1)
- 【請求項1】容器入りの冷凍,または冷蔵食品を販売商
品とした調理機能付きの食品自動販売機であって、食品
を保冷する商品搬出扉付きの商品搬出口を備えた保冷庫
と、該保冷庫の庫内に収設した商品収納ラックと、保冷
庫の庫外側に併設した冷凍商品の解凍,加熱ないしは冷
蔵商品の加熱を行う商品加熱装置,および商品容器へ給
湯を行う給湯機構と、給湯機構に湯を供給する温水タン
クと、前記商品収納ラック,商品加熱装置,給湯機構の
間を連繋して保冷庫の庫内側,および庫外側に設置した
商品搬送機構とを具備し、商品収納ラックから搬出した
商品を、商品搬送機構を介して商品加熱装置に搬入して
冷凍食品の場合は解凍,加熱した後、冷蔵食品の場合は
加熱した後に、商品搬送機構を介して商品加熱装置から
ベンドステージに搬送し、このベンドステージに搬送さ
れた商品の容器内に給湯機構から給湯して販売すること
を特徴とする食品自動販売機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02790395A JP3271462B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 食品自動販売機 |
KR1019960004045A KR960032246A (ko) | 1995-02-16 | 1996-02-14 | 식품 자동판매기 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02790395A JP3271462B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 食品自動販売機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08221653A JPH08221653A (ja) | 1996-08-30 |
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Family
ID=12233855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02790395A Expired - Fee Related JP3271462B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 食品自動販売機 |
Country Status (2)
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- 1995-02-16 JP JP02790395A patent/JP3271462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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