JPS6029015Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は商品を商品コラム内に収納するようにした自
動販売機に関する。

一般に、この種の自動販売機は本体ケーシングの貯蔵室
内に商品コラムを設け、この商品コラム内に販売商品を
収納している。

収納された商品はコインの投入と同期して作動されるベ
ンドメカニズムにより、案内シュートを介で販売口に案
内され、販売に供されるようになっている。

一方、商品コラムはコラムケーシング内にガイド用コラ
ムレールを用いたものやスパイラル状のベンドワイヤを
用いたものなど種々のタイプのものが存在する。

このうちスパイラル状ベンドワイヤを用い、その両側に
商品収納格を構成した商品コラムは、コインの投入と同
期してペンドワイヤが間欠回転せしめられ、この間欠回
転により、商品収納格に収納された商品はペンドワイヤ
に案内されて順次下方に移動する。

この下方への移動に伴って収納商品は横方向にも作用力
を受ける。

このため、途中の収納商品が商品コラムから飛び出した
りする恐れがあった。

この考案は上述した点を考慮し、商品コラム内に収納さ
れた商品が途中から飛び出すことを確実に防止し、収納
商品を順次下方にスムーズに案内するようにした自動販
売機を提供することを目的とする。

以下、この考案に係る自動販売機の実施例について添付
図面を参照して説明する。

第１図において、符号１０は自動販売機の本体ケーシン
グを示す。

このケーシング１０の前面に前面扉が開閉可能に設けら
れる。

ケーシング１０内上部には貯蔵室１２が、下部に機械室
１３がそれぞれ自戒される。

貯蔵室１２は断熱材１４で周囲が覆われ、かつ上記貯蔵
室１２内に商品コラム１５が設けられ、この商品コラム
１５内に冷凍、冷蔵食品等の商品１６を収納保持するス
パイラル状のペンドワイヤ１７が回転自在に設けられて
いる。

そして収納された商品１６はコインの投入と同期して作
動する上記ペンドワイヤ１７の作動により、案内シュー
ト１８に放出され、販売口１９に案内される。

一方、前記機械室１３内には冷凍サイクルを構或するコ
ンプレッサ２０およびコンデンサ２１等が設置される。

冷凍サイクルのエバポレータ２２は貯蔵室１２の下部に
設けられ、貯蔵室１２内を冷却するようになっている。

貯蔵室１２を加温する必要がある場合には、ヒータ装置
（図示せず）を別個に設ければよい。

なお、符号２３はコンデンサ用送風ファンであり、符号
２４はエバポレータ用送風ファンである。

また、前記商品コラム１５は貯蔵室１２の頂部から前後
方向にスライド自在に装架され、貯蔵室１２から引き出
された引出位置と貯蔵室１２内に収容された第１図に示
す収納位置との間で移動自在とされる。

具体的には貯蔵室１２の頂部に懸架装置２５が設けられ
、この懸架装置２５は前後方向に延びるガイドレール２
６を有し、このガイドレール２６に係合体２７の係合フ
ランジ２８が掛合している。

係合体２７は商品コラム１５の本体ケーシング３０の頂
部に一体成形される。

係合フランジ２８は本体ケーシング３０の両側面から外
方に突出するように折曲形成されている。

ところで、商品コラム１５の本体ケーシング３０は第２
図に示すように、ボックス状をなし、一側面が開口して
おり、上記本体ケーシング３０内に上記スパイラル状の
ペンドワイヤ１７が回転可能に軸装される。

ペンドワイヤ１７の上端は本体ケーシング３０の頂板を
貫いて突出し、その頂板上に設置された間欠回転機構を
備えたモータ３３に連結され、このモータ３３の出力に
より、列えば半回転づつ回転せしめられる。

上記ペンドワイヤ１７の両側に商品収納路３４が形成さ
れ、この収納路３４内に商品１６が収納保持される。

また、本体ケーシング３０の開口側側面上部および下部
にはコラムフランジ３５．３６が取付ケられ、このコラ
ムフランジ３５．３６に商品収納路３４からの収納商品
１６の飛び出しを防止するガイド装置３８が設けられる
。

ガイド装置３８はガイドバー３９とガイドバー３９の回
転量を規制するストッパ４０とを有する。

ガイドバー３９は商品収納路３４に対応した位置に上下
および回転可能に軸装される。

ガイドバー３９は軸装部から横方向に所定量偏位して位
置し、収納商品１６を外側から押圧するガイド部３９ａ
を有する。

ガイド装置３８のストッパ４０は、第３図および第４図
に示すように、下部コラムフランジ３６上に設けられ、
ガイドバー３９の軸装部に向って進退可能に位置調節さ
れる。

ストッパ４０は商品収納路３４側に突出した当接部４０
ａを有し、この当接部４０ａがガイドバー３９の水平湾
曲部３９ｂと当接することにより、ガイドバー３９の回
転位置が規制される。

なお、上記ストッパ４０の固定位置は収納する商品１６
の大きさに合わせ予め位置設定するものである。

次に、自動販売機の作用について説明する。

自動販売機の商品コラム１５内に冷凍、冷凍食品等の商
品１６を収納させる場合には、まず前面扉１１を開放さ
せる。

この開放状態で取手４２を把持して商品コラム１５を引
出位置に貯蔵室１２から引き出し、この引き出した状態
でガイド装置３８のガイドバー３９を上方に持ち上げた
後、上記コラム１５の外方に回動し、コラム１５の収納
部を大きく開放した状態で、販売商品１６を本体ケーシ
ング１０内の商品収納路３４に収納させる。

商品収納路３４に商品１６を収納させた後、ガイドバー
３９を、上方に持ち上げた状態でガイド部３９ａが商品
１６と接触する位置まで回動させ、その接触位置でガイ
ドバー３９を下方に移動させストッパ４０と係合させる
ことにより固定し、ガイドバー３９のそれ以上の回動を
規制する。

これにより、ガイドバー３９のガイド部３９ａは収納商
品１６を外側から係合し、商品１６の飛び出しが規制さ
れる。

その後、商品コラム１５を第１図に示す収納位置に移動
させて貯蔵室１２内に収納させ、前面扉１１を閉塞する
。

この状態で商品１６は商品コラム１５内に冷却貯蔵され
る。

しかして、商品コラム１５に貯蔵された商品１６は図示
しないコインの投入と同期してモータ３３が作動し、販
売に供される。

具体的には、モータ３３の回転によりスパイラル状ペン
ドワイヤ１７は例えば半回転し、収納商品１６を半回転
分だけ下方に移動させる。

収納商品１６はガイド装置３８のガイドバー３９に案内
されてスムーズに下動し、飛び出しが未然に防止される
。

一方、上記ペンドワイヤ１７の半回転により最下端に位
置する商品１６は上記ペンドワイヤ１７との係合状態が
解除され案内シュートに放出される。

放出された商品は販売口１９に案内され、直ちに販売さ
れる。

なお、この考案の一実施例の説明においては、商品コラ
ムの商品収納路に対応して一対のガイド装置を設けた例
について説明したが、ガイド装置はスパイラル状ペンド
ワイヤの回転方向を考慮し、いずれか一方に設けるよう
にしてもよい。

以上に述べたようにこの考案に係る自動販売機において
は、商品コラムの本体ケーシングの開口側側面に、収納
される商品と係合してその飛び出しを防止するガイド装
置を設け、このガイド装置により収納された商品の移送
を案内するようにしたので、商品コラム内に収納された
商品が途中から飛び出したり、落下するのを未然にかつ
確実に防止できる。

したがって、収納商品を順次下方にスムーズに案内する
ことができる等の効果を泰する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る自動販売機の一実施例を示す側
断面図、第２図は第１図の自動販売機に組み込まれる商
品コラムの斜視図、第３図は商品コラムに取付けられる
ガイド装置を部分的に示す図、第４図は第３図のＩＶ−
ＩＶ線に沿う図である。 １０・・・・・・本体ケーシング、１２・・・・・・貯
蔵室、１５・・・・・・商品コラム、１６・・・・・・
商品、１７・・・・・・ペンドワイヤ、２５・・・・・
・懸架装置、２７・・・・・・係合体、３３・・・・・
・商品収納路、３５・・・・・・コラムフランジ、３８
・・・・・・ガイド装置、３９・・・・・・ガイドバー
、４０・・・・・・ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯蔵室内に商品コラムを設けた自動販売機において、上
   記商品コラムは一側面が開口しこの開口側の上部および
   下部にコラムフランジが設けられたコラムケーシングを
   有し、上記コラムフランジに軸装部から所定量偏位した
   位置に収納商品と係合可能なガイド部が形成されたガイ
   ドバーを回動自在に軸装するとともに、上記下部コラム
   フランジに上記ガイドバーの軸装部に向かって進退位置
   調節可能にストッパを設け、上記ストッパが上記ガイド
   バーに当接することにより上記ガイドバーの位置決めを
   行なうようにしたことを特徴とする自動販売機。