JP3185368B2 - 自動販売機 - Google Patents
自動販売機Info
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- JP3185368B2 JP3185368B2 JP14778492A JP14778492A JP3185368B2 JP 3185368 B2 JP3185368 B2 JP 3185368B2 JP 14778492 A JP14778492 A JP 14778492A JP 14778492 A JP14778492 A JP 14778492A JP 3185368 B2 JP3185368 B2 JP 3185368B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下に延在する螺旋
軌道上に載せて収納された各種商品をこの螺旋軌道の下
端から販売の都度一個ずつ送出する送出機構を内蔵した
複数の収納棚が内部に並設された自動販売機に関する。
軌道上に載せて収納された各種商品をこの螺旋軌道の下
端から販売の都度一個ずつ送出する送出機構を内蔵した
複数の収納棚が内部に並設された自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】上下に延在する螺旋軌道上に載せて収納
された各種商品をこの螺旋軌道の下端から販売の都度一
個ずつ送出する送出機構が外周面を形成し上下方向に長
い角筒状箱形の箱体内に内蔵した収納棚には、螺旋軌道
上に補給する商品を通し一側面に開口する開口部が箱体
に形成されている。この開口部の開口面はこの開口部を
通して収納棚内に収納された商品が収納棚外に脱落する
のを防止するために収納棚扉などで通常覆われている。
このような収納棚は、主にアイスクリーム,アイスキャ
ンデーなどの商品が収納される場合が多く、箱体の横断
面は概して長方形をしている。そのため、この種の収納
棚を備え、多種類の商品を販売する自動販売機では、多
種類の商品をそれぞれ収納する複数の収納棚が、前面開
口が扉で覆われるケース内に断熱壁で区画形成され断熱
性を持つ収納室扉で前面開口が覆われかつ内部が冷却若
しくは加熱される収納室内に配列して設置されている。
この配列は、開口部を前向き若しくは横向きにした収納
棚を横に1列に並列した横1列の配列であったり、開口
部を前向き若しくは横向きにした収納棚を前後2列にし
て横に並列した横2列の配列であったりする。これによ
り、収納室内の限られた空間内への収納棚の設置効率向
上が図られており、この種の自動販売機の従来例を図2
ないし図4に示す。図2はこの発明の対象となる自動販
売機の内部構成を示す、ケースおよび収納室の前面開口
を覆う扉および収納室扉を開放した状態の前方斜右上か
ら見た斜視図、図3は扉を開放した状態の図2の横断面
図で、図の下側が前面側であり、図4は従来の自動販売
機の、収納棚を含む内部構成を示し、(A)が収納棚の
正面図,(B)が(A)の右側面図,(C)が(A)お
よび(B)の収納棚を内部に並設した自動販売機の右側
縦断面縮小図で、(B)および(C)は図の左側が前面
側である。
された各種商品をこの螺旋軌道の下端から販売の都度一
個ずつ送出する送出機構が外周面を形成し上下方向に長
い角筒状箱形の箱体内に内蔵した収納棚には、螺旋軌道
上に補給する商品を通し一側面に開口する開口部が箱体
に形成されている。この開口部の開口面はこの開口部を
通して収納棚内に収納された商品が収納棚外に脱落する
のを防止するために収納棚扉などで通常覆われている。
このような収納棚は、主にアイスクリーム,アイスキャ
ンデーなどの商品が収納される場合が多く、箱体の横断
面は概して長方形をしている。そのため、この種の収納
棚を備え、多種類の商品を販売する自動販売機では、多
種類の商品をそれぞれ収納する複数の収納棚が、前面開
口が扉で覆われるケース内に断熱壁で区画形成され断熱
性を持つ収納室扉で前面開口が覆われかつ内部が冷却若
しくは加熱される収納室内に配列して設置されている。
この配列は、開口部を前向き若しくは横向きにした収納
棚を横に1列に並列した横1列の配列であったり、開口
部を前向き若しくは横向きにした収納棚を前後2列にし
て横に並列した横2列の配列であったりする。これによ
り、収納室内の限られた空間内への収納棚の設置効率向
上が図られており、この種の自動販売機の従来例を図2
ないし図4に示す。図2はこの発明の対象となる自動販
売機の内部構成を示す、ケースおよび収納室の前面開口
を覆う扉および収納室扉を開放した状態の前方斜右上か
ら見た斜視図、図3は扉を開放した状態の図2の横断面
図で、図の下側が前面側であり、図4は従来の自動販売
機の、収納棚を含む内部構成を示し、(A)が収納棚の
正面図,(B)が(A)の右側面図,(C)が(A)お
よび(B)の収納棚を内部に並設した自動販売機の右側
縦断面縮小図で、(B)および(C)は図の左側が前面
側である。
【0003】図2ないし図4において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1の前面開口は、購入し
た商品2が取り出され前面に開口する取出口3が下部に
形成された扉4で覆われている。この扉4の前面部に
は、硬貨,紙幣などが投入され前面に開口する、図示し
ない投入口,購入する商品2を選択する際に操作され
る、図示しない選択釦などが前面部に配設されており、
扉4の左端部がケース1の左側端前端部に軸長方向が鉛
直な回動軸5を介して回動自在に支持されている。ケー
ス1内には、前面が開口し内部が図示しない冷却装置で
冷却される収納室6が断熱壁7で区画形成されている。
この断熱壁7で区画形成された収納室6の前面開口は、
この前面開口の上下両縁の左右方向中央部前端にそれぞ
れ固定された、軸長方向が鉛直な上下一対の回動軸8を
介し収納室6の前面開口中央側端を回動自在に支持して
左右に並設された収納室扉9,10で下端部を除き覆わ
れている。左側の収納室扉9は中程で左右に2分割され
分割端で互いに回動自在に支持されているとともに、収
納室6の前面開口の下端部をこの収納室6内と取出口3
内とを連通する連通孔11が形成され収納室6に固定さ
れた断熱壁12で覆われている。収納室6内には、内部
に収納された商品2を下端下面に開口する送出口13か
ら販売の都度一個ずつ送出する、横断面が左右の幅より
奥行が長い長方形でありかつ上下方向に長い角筒状箱形
の箱体14が外周面を形成する収納棚15が前後2列に
して左右に複数並列設置されている。この収納棚15
は、この収納棚15それぞれの箱体14に形成された、
収納棚15内に補給する商品2を通し一側面に開口する
開口部16を前方に向けて並列されている。この開口部
16は、軸長方向が鉛直な回動軸17を介して箱体14
に左端を支持された収納棚扉18で開閉自在にそれぞれ
覆われている。この収納棚扉18下端部が、箱体14の
右側面下端部に後端が固着された、側縦断面が山形の支
持体19を介して収納棚15の下端部前方にねじ止め固
定された永久磁石20の磁力で後方に引かれる、側縦断
面がほぼN字形の、収納棚扉18の下端部前面右側に上
端が固着され鋼板などの磁性材料から形成された磁性体
21を介し後方に引っ張っられて収納棚扉18は開閉自
在にその閉位置に保持されている。この収納棚扉18を
その閉位置に開閉自在に保持する保持機構22が支持体
19,永久磁石20および磁性体21で構成されてお
り、保持機構22の収納室6内設置空間が、前列の収納
棚15と収納室扉9,10との間に隙間23を、また後
列の収納棚15と前列の収納棚15との間に隙間24を
それぞれ置くことにより、確保されている。収納棚15
内に商品2を補給する際は、永久磁石20の磁力に抗し
て収納棚扉18の右端を手前に引きこの収納棚扉18を
開いて商品2の補給が行われる。
するケースであり、このケース1の前面開口は、購入し
た商品2が取り出され前面に開口する取出口3が下部に
形成された扉4で覆われている。この扉4の前面部に
は、硬貨,紙幣などが投入され前面に開口する、図示し
ない投入口,購入する商品2を選択する際に操作され
る、図示しない選択釦などが前面部に配設されており、
扉4の左端部がケース1の左側端前端部に軸長方向が鉛
直な回動軸5を介して回動自在に支持されている。ケー
ス1内には、前面が開口し内部が図示しない冷却装置で
冷却される収納室6が断熱壁7で区画形成されている。
この断熱壁7で区画形成された収納室6の前面開口は、
この前面開口の上下両縁の左右方向中央部前端にそれぞ
れ固定された、軸長方向が鉛直な上下一対の回動軸8を
介し収納室6の前面開口中央側端を回動自在に支持して
左右に並設された収納室扉9,10で下端部を除き覆わ
れている。左側の収納室扉9は中程で左右に2分割され
分割端で互いに回動自在に支持されているとともに、収
納室6の前面開口の下端部をこの収納室6内と取出口3
内とを連通する連通孔11が形成され収納室6に固定さ
れた断熱壁12で覆われている。収納室6内には、内部
に収納された商品2を下端下面に開口する送出口13か
ら販売の都度一個ずつ送出する、横断面が左右の幅より
奥行が長い長方形でありかつ上下方向に長い角筒状箱形
の箱体14が外周面を形成する収納棚15が前後2列に
して左右に複数並列設置されている。この収納棚15
は、この収納棚15それぞれの箱体14に形成された、
収納棚15内に補給する商品2を通し一側面に開口する
開口部16を前方に向けて並列されている。この開口部
16は、軸長方向が鉛直な回動軸17を介して箱体14
に左端を支持された収納棚扉18で開閉自在にそれぞれ
覆われている。この収納棚扉18下端部が、箱体14の
右側面下端部に後端が固着された、側縦断面が山形の支
持体19を介して収納棚15の下端部前方にねじ止め固
定された永久磁石20の磁力で後方に引かれる、側縦断
面がほぼN字形の、収納棚扉18の下端部前面右側に上
端が固着され鋼板などの磁性材料から形成された磁性体
21を介し後方に引っ張っられて収納棚扉18は開閉自
在にその閉位置に保持されている。この収納棚扉18を
その閉位置に開閉自在に保持する保持機構22が支持体
19,永久磁石20および磁性体21で構成されてお
り、保持機構22の収納室6内設置空間が、前列の収納
棚15と収納室扉9,10との間に隙間23を、また後
列の収納棚15と前列の収納棚15との間に隙間24を
それぞれ置くことにより、確保されている。収納棚15
内に商品2を補給する際は、永久磁石20の磁力に抗し
て収納棚扉18の右端を手前に引きこの収納棚扉18を
開いて商品2の補給が行われる。
【0004】一方、前列の収納棚15は、隣接する左右
2つを互いに連結し2連の収納棚25にして、収納室扉
9,10の回動支持側後方の、収納室6内の空いた空間
26を置いて左右に並列配置されている。収納棚25に
おける空間26側の後端部が回転軸27を介して回動自
在に支持されている。また、収納棚25における空間2
6側の上下両端には、圧縮コイルばね28で上下方向に
押圧付勢された上下一対のL字形の移動体29が上下移
動自在かつ回動自在にそれぞれ支持されている。この移
動体29が、開口部16が前方に向いた収納棚25の回
動位置で嵌まり込む一対の孔部30が収納室6の上下両
部にそれぞれ形成されている。さらに、収納棚15,2
5内には、この収納棚15,25の上端部に配置された
モータ31の、図示しない回転軸に直結された、軸長方
向が鉛直な回転軸32に連結腕33を介し連結され回転
軸32を軸として回転する、この回転軸32の周りに螺
旋を描いて上下に延在する螺旋軌道34が形成されてい
る。この螺旋軌道34,モータ31,回転軸32,連結
腕33で、螺旋軌道34上に載せて収納された各種商品
2を螺旋軌道34の下端から販売の都度一個ずつ送出す
る送出機構35が構成されている。また、収納棚15,
25内には、開口部16を通し螺旋軌道34の螺旋の、
ねじのリードに相当する巻ピッチ間に挿入して螺旋軌道
34上に載せられた商品2が左右2列にし縦に配列して
収納されている。
2つを互いに連結し2連の収納棚25にして、収納室扉
9,10の回動支持側後方の、収納室6内の空いた空間
26を置いて左右に並列配置されている。収納棚25に
おける空間26側の後端部が回転軸27を介して回動自
在に支持されている。また、収納棚25における空間2
6側の上下両端には、圧縮コイルばね28で上下方向に
押圧付勢された上下一対のL字形の移動体29が上下移
動自在かつ回動自在にそれぞれ支持されている。この移
動体29が、開口部16が前方に向いた収納棚25の回
動位置で嵌まり込む一対の孔部30が収納室6の上下両
部にそれぞれ形成されている。さらに、収納棚15,2
5内には、この収納棚15,25の上端部に配置された
モータ31の、図示しない回転軸に直結された、軸長方
向が鉛直な回転軸32に連結腕33を介し連結され回転
軸32を軸として回転する、この回転軸32の周りに螺
旋を描いて上下に延在する螺旋軌道34が形成されてい
る。この螺旋軌道34,モータ31,回転軸32,連結
腕33で、螺旋軌道34上に載せて収納された各種商品
2を螺旋軌道34の下端から販売の都度一個ずつ送出す
る送出機構35が構成されている。また、収納棚15,
25内には、開口部16を通し螺旋軌道34の螺旋の、
ねじのリードに相当する巻ピッチ間に挿入して螺旋軌道
34上に載せられた商品2が左右2列にし縦に配列して
収納されている。
【0005】このような構成において、自動販売機の販
売動作は、図示しない選択釦を押して商品2が選択され
ると、販売指令信号に基づき、モータ31で回転軸32
を介して回転駆動される螺旋軌道34が所定の角度回転
する。すると、この螺旋軌道34上に載り箱体14内面
で回転が拘束される商品2は螺旋軌道34上を順次下方
に摺動移動する。この摺動移動に伴い螺旋軌道34の下
端にきて送出口13を通し順次一個ずつ落下送出された
商品2が連通孔11を通って取出口3内に搬出される。
売動作は、図示しない選択釦を押して商品2が選択され
ると、販売指令信号に基づき、モータ31で回転軸32
を介して回転駆動される螺旋軌道34が所定の角度回転
する。すると、この螺旋軌道34上に載り箱体14内面
で回転が拘束される商品2は螺旋軌道34上を順次下方
に摺動移動する。この摺動移動に伴い螺旋軌道34の下
端にきて送出口13を通し順次一個ずつ落下送出された
商品2が連通孔11を通って取出口3内に搬出される。
【0006】また、収納棚15,25内に商品2を補給
する際の操作は、扉4および収納室扉9,10を解放し
た後、前列の収納棚25の場合は、永久磁石20の磁力
に抗して右端を手前に引いて収納棚扉18を開き、開口
部16を通して収納棚25内に商品2の補給を行う。ま
た、後列の収納棚15の場合は、この収納棚15の前方
を覆う、開口部16が前方に向いた収納棚25の回動位
置で一対の孔部30にそれぞれ嵌まり込む上下一対の移
動体29を、圧縮コイルばね28の付勢力に抗して孔部
30から引き抜き、収納棚25を回動軸27を軸として
空間26内に回動移動すると、後列の収納棚15の開口
部16の前方が解放される。そこで、後列の収納棚15
の収納棚扉18を永久磁石20の磁力に抗して右端を手
前に引いて解放し、開口部16を通して収納棚15内に
商品2の補給を行う。この商品2の補給が完了して収納
棚扉18を閉じた後、開口部16が前方に向いた収納棚
25の回動位置で上下一対の移動体29を一対の孔部3
0にそれぞれ嵌め込むことにより、圧縮コイルばね28
の作用で孔部30内に保持される、それぞれの移動体2
9で収納棚25は収納室6内に保持される
する際の操作は、扉4および収納室扉9,10を解放し
た後、前列の収納棚25の場合は、永久磁石20の磁力
に抗して右端を手前に引いて収納棚扉18を開き、開口
部16を通して収納棚25内に商品2の補給を行う。ま
た、後列の収納棚15の場合は、この収納棚15の前方
を覆う、開口部16が前方に向いた収納棚25の回動位
置で一対の孔部30にそれぞれ嵌まり込む上下一対の移
動体29を、圧縮コイルばね28の付勢力に抗して孔部
30から引き抜き、収納棚25を回動軸27を軸として
空間26内に回動移動すると、後列の収納棚15の開口
部16の前方が解放される。そこで、後列の収納棚15
の収納棚扉18を永久磁石20の磁力に抗して右端を手
前に引いて解放し、開口部16を通して収納棚15内に
商品2の補給を行う。この商品2の補給が完了して収納
棚扉18を閉じた後、開口部16が前方に向いた収納棚
25の回動位置で上下一対の移動体29を一対の孔部3
0にそれぞれ嵌め込むことにより、圧縮コイルばね28
の作用で孔部30内に保持される、それぞれの移動体2
9で収納棚25は収納室6内に保持される
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動販売機は、収納棚扉18をその閉位置に開閉
自在に保持する保持機構22が支持体19,永久磁石2
0および磁性体21で構成されており、前列の収納棚1
5である収納棚25と収納室扉9,10との間に隙間2
3を、また後列の収納棚15と前列の収納棚25との間
に隙間24をそれぞれ置くことにより、保持機構22の
収納室6内設置空間が確保されている。それで、隙間2
3,24を小さくして収納室6内の限られた空間内に収
納棚15をに高密度に並列設置しようとしても、このま
までは、隙間23,24を小さくできず、収納棚25を
含む収納棚15の収納室6内設置効率を十分向上させる
ことができない。これに対する対策として、保持機構2
2の収納室6内設置空間を、収納棚25を含む収納棚1
5の上の空いた収納室6内の空間に移動することによ
り、隙間23,24を小さくして収納棚25を含む収納
棚15の収納室6内設置効率を向上させることができ
る。しかし、この場合、収納棚25を含む収納棚15の
収納棚扉18の剛性による違いはあるが、この収納棚扉
18は、ある限度以上その高さが高くなると、収納棚1
5内に収納され送出機構35で販売の都度下方に移動す
る商品2で内側から押されて撓み、下側が半開きの状態
になることがある。このような状態になると、収納棚1
5内に収納された商品2が、収納棚扉18が半開きにな
った開口部16の下側の周縁部に引っ掛かるなどして、
販売時下方に移動しなくなり、販売動作が不確実にな
る。そのため、隙間23,24を、保持機構22を収納
棚25を含む収納棚15の上の空いた収納室6内の空間
にただ単に移動するだけでは小さくすることができな
い。したがって、少なくとも、収納室6内に同時に収納
して販売できる商品2の種類数が収納室6内空間の割に
は少なく、商品2の補給作業などの関係から特に奥行寸
法が限られる収納室6内の空間が十分有効に利用されな
いという問題がある。
従来の自動販売機は、収納棚扉18をその閉位置に開閉
自在に保持する保持機構22が支持体19,永久磁石2
0および磁性体21で構成されており、前列の収納棚1
5である収納棚25と収納室扉9,10との間に隙間2
3を、また後列の収納棚15と前列の収納棚25との間
に隙間24をそれぞれ置くことにより、保持機構22の
収納室6内設置空間が確保されている。それで、隙間2
3,24を小さくして収納室6内の限られた空間内に収
納棚15をに高密度に並列設置しようとしても、このま
までは、隙間23,24を小さくできず、収納棚25を
含む収納棚15の収納室6内設置効率を十分向上させる
ことができない。これに対する対策として、保持機構2
2の収納室6内設置空間を、収納棚25を含む収納棚1
5の上の空いた収納室6内の空間に移動することによ
り、隙間23,24を小さくして収納棚25を含む収納
棚15の収納室6内設置効率を向上させることができ
る。しかし、この場合、収納棚25を含む収納棚15の
収納棚扉18の剛性による違いはあるが、この収納棚扉
18は、ある限度以上その高さが高くなると、収納棚1
5内に収納され送出機構35で販売の都度下方に移動す
る商品2で内側から押されて撓み、下側が半開きの状態
になることがある。このような状態になると、収納棚1
5内に収納された商品2が、収納棚扉18が半開きにな
った開口部16の下側の周縁部に引っ掛かるなどして、
販売時下方に移動しなくなり、販売動作が不確実にな
る。そのため、隙間23,24を、保持機構22を収納
棚25を含む収納棚15の上の空いた収納室6内の空間
にただ単に移動するだけでは小さくすることができな
い。したがって、少なくとも、収納室6内に同時に収納
して販売できる商品2の種類数が収納室6内空間の割に
は少なく、商品2の補給作業などの関係から特に奥行寸
法が限られる収納室6内の空間が十分有効に利用されな
いという問題がある。
【0008】したがって、この発明は、収納室内の空間
を有効活用し収納室内収納棚設置効率を向上させて収納
室内の単位空間当りの販売商品の種類数を増やすことが
できる、商品の補給作業などの保守作業が容易な自動販
売機を提供することを目的とする。
を有効活用し収納室内収納棚設置効率を向上させて収納
室内の単位空間当りの販売商品の種類数を増やすことが
できる、商品の補給作業などの保守作業が容易な自動販
売機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため請求項1記載の発明は、上下に延在した螺旋軌
道上に収納された商品を下端から払出す送出機構を内蔵
し、前面に設けた商品補給用の開口部が収納棚扉で覆わ
れた複数の収納棚を収納室内に並設した自動販売機であ
って、前記収納棚の上端に螺旋軌道を駆動するモータが
配置され、前記収納室の前面が収納室扉で覆われたもの
において、前記収納棚扉をその閉位置に保持する上部保
持機構と下部保持機構とからなる保持機構を備え、前記
上部保持機構は収納棚扉の上端部を閉位置で保持する磁
石を構成要素とし、前記下部保持機構は収納棚扉の下端
部を閉位置で押圧する収納室扉を構成要素とし、前記磁
石は前記モータが配置された収納棚の上端に位置するこ
とを特徴とする。
するため請求項1記載の発明は、上下に延在した螺旋軌
道上に収納された商品を下端から払出す送出機構を内蔵
し、前面に設けた商品補給用の開口部が収納棚扉で覆わ
れた複数の収納棚を収納室内に並設した自動販売機であ
って、前記収納棚の上端に螺旋軌道を駆動するモータが
配置され、前記収納室の前面が収納室扉で覆われたもの
において、前記収納棚扉をその閉位置に保持する上部保
持機構と下部保持機構とからなる保持機構を備え、前記
上部保持機構は収納棚扉の上端部を閉位置で保持する磁
石を構成要素とし、前記下部保持機構は収納棚扉の下端
部を閉位置で押圧する収納室扉を構成要素とし、前記磁
石は前記モータが配置された収納棚の上端に位置するこ
とを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載のように、収納室内に
前後2列に収納棚が設置されたものにおいては、後列の
収納棚における下部保持機構は前列の収納棚を構成要素
とすることができる。
前後2列に収納棚が設置されたものにおいては、後列の
収納棚における下部保持機構は前列の収納棚を構成要素
とすることができる。
【0011】
【作用】前述のように構成された請求項1記載の発明に
おいては、収納棚扉がその閉位置において、その上端部
が上部保持部材を構成する磁石により、その下端部が下
部保持部材を構成する収納室扉により押圧されて保持さ
れる。また、請求項2記載のように、収納室内に前後2
列に収納棚が設置されたものにおいては、後列の収納棚
における下部保持部材を前列の収納棚とすることによ
り、収納棚が前後方向に複数列配置される場合には、下
部保持部材を前列側の収納棚により構成することによ
り、後列側の収納棚の収納棚扉は閉位置に確実に保持さ
れる。これにより、収納棚が商品により内側から押圧さ
れた際にも収納室扉の下側が半開きになることを防ぐこ
とができる。
おいては、収納棚扉がその閉位置において、その上端部
が上部保持部材を構成する磁石により、その下端部が下
部保持部材を構成する収納室扉により押圧されて保持さ
れる。また、請求項2記載のように、収納室内に前後2
列に収納棚が設置されたものにおいては、後列の収納棚
における下部保持部材を前列の収納棚とすることによ
り、収納棚が前後方向に複数列配置される場合には、下
部保持部材を前列側の収納棚により構成することによ
り、後列側の収納棚の収納棚扉は閉位置に確実に保持さ
れる。これにより、収納棚が商品により内側から押圧さ
れた際にも収納室扉の下側が半開きになることを防ぐこ
とができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。図1はこの発明の一つの実施例の自動
販売機の、収納棚を含む内部構成を示し、(A)が収納
棚の正面図,(B)が(A)の右側面図,(C)が
(A)および(B)の収納棚を内部に並設した自動販売
機の右側縦断面縮小図で、(B)および(C)は図の左
側が前面側であり、図2はこの発明の対象となる自動販
売機の内部構成を示す、ケースおよび収納室の前面開口
を覆う扉および収納室扉を開放した状態の前方斜右上か
ら見た斜視図、図3は扉を開放した状態の図2の横断面
図で、図の下側が前面側である。図4と共通あるいは同
一部分は同一の符号で示す。
づいて説明する。図1はこの発明の一つの実施例の自動
販売機の、収納棚を含む内部構成を示し、(A)が収納
棚の正面図,(B)が(A)の右側面図,(C)が
(A)および(B)の収納棚を内部に並設した自動販売
機の右側縦断面縮小図で、(B)および(C)は図の左
側が前面側であり、図2はこの発明の対象となる自動販
売機の内部構成を示す、ケースおよび収納室の前面開口
を覆う扉および収納室扉を開放した状態の前方斜右上か
ら見た斜視図、図3は扉を開放した状態の図2の横断面
図で、図の下側が前面側である。図4と共通あるいは同
一部分は同一の符号で示す。
【0015】図1ないし図3において、36は前面が開
口するケースであり、このケース36の前面開口を、購
入した商品2が取り出され前面に開口する取出口3を下
部に形成した扉4で覆っている。この扉4の前面部に
は、硬貨,紙幣などが投入され前面に開口する、図示し
ない投入口,購入する商品2を選択する際に操作され
る、図示しない選択釦などを前面部に配設しており、扉
4の左端部をケース36の左側端前端部に軸長方向が鉛
直な回動軸5を介して回動自在に支持している。ケース
36内には、前面が開口し内部が図示しない冷却装置で
冷却される収納室37を断熱壁7で区画形成している。
この断熱壁7で区画形成した収納室37の前面開口を、
この前面開口の上下両縁の左右方向中央部前端にそれぞ
れ固定した、軸長方向が鉛直な上下一対の回動軸8を介
し収納室37の前面開口の中央側端を回動自在に支持し
て左右に並設した収納室扉9,10で下端部を除き覆っ
ている。左側の収納室扉9を中程で左右に2分割し分割
端で互いに回動自在に支持しており、収納室37の前面
開口の下端部をこの収納室37内と取出口3内とを連通
する連通孔11を形成し収納室37に固定した断熱壁1
2で覆っている。収納室37内には、内部に収納された
商品2を下端下面に開口する送出口13から販売の都度
一個ずつ送出する、横断面が左右の幅より奥行が長い長
方形でありかつ上下方向に長い角筒状箱形の箱体14が
外周面を形成する収納棚38を前後2列にして左右に複
数並列設置している。この収納棚38を、この収納棚3
8それぞれの箱体14に形成した、収納棚38内に補給
する商品2を通し一側面に開口する開口部16を前方に
向けて並列している。この開口部16を、軸長方向が鉛
直な回動軸17を介して箱体14に左端を回動自在に支
持した収納棚扉39で開閉自在にそれぞれ覆っている。
この収納棚扉39上端部を、箱体14上端面にねじ止め
固定した、収納棚扉39表面である前面より裏面側であ
る後方の永久磁石20の磁力で、収納棚38の上端部前
面右側に上端を固着し鋼板などの磁性材料から形成し
た、側縦断面がほぼN字形の磁性体21を介し後方に引
っ張って収納棚扉39を開閉自在にその閉位置に保持し
ている。また、収納棚扉39下端部表面である下端部前
面を、この収納棚扉39表面である前面より前方のケー
ス36内に配設した、前列の収納棚38の収納棚扉39
は収納室扉9,10で、また後列の収納棚38の収納棚
扉39は前列の収納棚38でこの収納棚38および収納
室扉9,10それぞれの背面に貼着し発泡ウレタンなど
から形成した緩衝材40,41を介して収納棚扉39の
閉位置で裏面方向である後方に押しつけて、この収納棚
扉39を開閉自在にその閉位置に保持している。すなわ
ち、収納棚扉39をその閉位置に保持する保持機構42
を、永久磁石20および磁性体21で構成した、収納棚
扉39の上端部をその閉位置に保持する上部保持機構4
3と、収納室扉9,10若しくは収納棚38および、緩
衝材40若しくは緩衝材41で構成した、収納棚扉39
の下端部をその閉位置に保持する下部保持機構44とで
構成している。そのため、前列の収納棚38と収納室扉
9,10との間に、緩衝材40の厚み分の、必要最小限
の隙間45を、また後列の収納棚38と前列の収納棚3
8との間に、緩衝材41の厚み分の、必要最小限の隙間
46をそれぞれ置くだけで、保持機構42の収納室37
内設置空間を確保している。
口するケースであり、このケース36の前面開口を、購
入した商品2が取り出され前面に開口する取出口3を下
部に形成した扉4で覆っている。この扉4の前面部に
は、硬貨,紙幣などが投入され前面に開口する、図示し
ない投入口,購入する商品2を選択する際に操作され
る、図示しない選択釦などを前面部に配設しており、扉
4の左端部をケース36の左側端前端部に軸長方向が鉛
直な回動軸5を介して回動自在に支持している。ケース
36内には、前面が開口し内部が図示しない冷却装置で
冷却される収納室37を断熱壁7で区画形成している。
この断熱壁7で区画形成した収納室37の前面開口を、
この前面開口の上下両縁の左右方向中央部前端にそれぞ
れ固定した、軸長方向が鉛直な上下一対の回動軸8を介
し収納室37の前面開口の中央側端を回動自在に支持し
て左右に並設した収納室扉9,10で下端部を除き覆っ
ている。左側の収納室扉9を中程で左右に2分割し分割
端で互いに回動自在に支持しており、収納室37の前面
開口の下端部をこの収納室37内と取出口3内とを連通
する連通孔11を形成し収納室37に固定した断熱壁1
2で覆っている。収納室37内には、内部に収納された
商品2を下端下面に開口する送出口13から販売の都度
一個ずつ送出する、横断面が左右の幅より奥行が長い長
方形でありかつ上下方向に長い角筒状箱形の箱体14が
外周面を形成する収納棚38を前後2列にして左右に複
数並列設置している。この収納棚38を、この収納棚3
8それぞれの箱体14に形成した、収納棚38内に補給
する商品2を通し一側面に開口する開口部16を前方に
向けて並列している。この開口部16を、軸長方向が鉛
直な回動軸17を介して箱体14に左端を回動自在に支
持した収納棚扉39で開閉自在にそれぞれ覆っている。
この収納棚扉39上端部を、箱体14上端面にねじ止め
固定した、収納棚扉39表面である前面より裏面側であ
る後方の永久磁石20の磁力で、収納棚38の上端部前
面右側に上端を固着し鋼板などの磁性材料から形成し
た、側縦断面がほぼN字形の磁性体21を介し後方に引
っ張って収納棚扉39を開閉自在にその閉位置に保持し
ている。また、収納棚扉39下端部表面である下端部前
面を、この収納棚扉39表面である前面より前方のケー
ス36内に配設した、前列の収納棚38の収納棚扉39
は収納室扉9,10で、また後列の収納棚38の収納棚
扉39は前列の収納棚38でこの収納棚38および収納
室扉9,10それぞれの背面に貼着し発泡ウレタンなど
から形成した緩衝材40,41を介して収納棚扉39の
閉位置で裏面方向である後方に押しつけて、この収納棚
扉39を開閉自在にその閉位置に保持している。すなわ
ち、収納棚扉39をその閉位置に保持する保持機構42
を、永久磁石20および磁性体21で構成した、収納棚
扉39の上端部をその閉位置に保持する上部保持機構4
3と、収納室扉9,10若しくは収納棚38および、緩
衝材40若しくは緩衝材41で構成した、収納棚扉39
の下端部をその閉位置に保持する下部保持機構44とで
構成している。そのため、前列の収納棚38と収納室扉
9,10との間に、緩衝材40の厚み分の、必要最小限
の隙間45を、また後列の収納棚38と前列の収納棚3
8との間に、緩衝材41の厚み分の、必要最小限の隙間
46をそれぞれ置くだけで、保持機構42の収納室37
内設置空間を確保している。
【0016】一方、前列の収納棚38は、隣接する左右
2つを互に連結して2連の収納棚47として収納室扉
9,10の回動支持側後方の収納室37内に空いた空間
26を置いて左右に並列設置している。この空間26側
の収納棚47端後端部を、この後端部に対応する、後列
の収納棚38の前端部に鉛直な回動軸27を介して回動
自在に支持している。また、収納棚47の空間26側端
前端部の上下両側には、圧縮コイルばね28で上下方向
に押圧付勢して上下一対のL字形の移動体29を上下移
動自在かつ回動自在にそれぞれ支持している。この移動
体29が、開口部16が前方に向いた収納棚47の回動
位置で嵌まり込む一対の孔部30を収納室37の上下両
部にそれぞれ形成している。さらに、収納棚38,47
内には、この収納棚38,47の上端部に配設したモー
タ31の、図示しない回転軸に直結した、軸長方向が鉛
直な回転軸32に連結腕33を介し連結し回転軸32を
軸として回転する、この回転軸32の周りに螺旋を描い
て上下に延在する螺旋軌道34を形成している。この螺
旋軌道34,モータ31,回転軸32,連結腕33で、
螺旋軌道34上に載せて収納された各種商品2を螺旋軌
道34の下端から販売の都度一個ずつ送出する送出機構
35を構成している。また収納棚38,47内には、開
口部16を通し螺旋軌道34の螺旋の、ねじのリードに
相当する巻ピッチ間に挿入して螺旋軌道34上に載せた
商品2を左右2列にして縦に配列し収納している。その
他の構成は前記した従来例と同じである。
2つを互に連結して2連の収納棚47として収納室扉
9,10の回動支持側後方の収納室37内に空いた空間
26を置いて左右に並列設置している。この空間26側
の収納棚47端後端部を、この後端部に対応する、後列
の収納棚38の前端部に鉛直な回動軸27を介して回動
自在に支持している。また、収納棚47の空間26側端
前端部の上下両側には、圧縮コイルばね28で上下方向
に押圧付勢して上下一対のL字形の移動体29を上下移
動自在かつ回動自在にそれぞれ支持している。この移動
体29が、開口部16が前方に向いた収納棚47の回動
位置で嵌まり込む一対の孔部30を収納室37の上下両
部にそれぞれ形成している。さらに、収納棚38,47
内には、この収納棚38,47の上端部に配設したモー
タ31の、図示しない回転軸に直結した、軸長方向が鉛
直な回転軸32に連結腕33を介し連結し回転軸32を
軸として回転する、この回転軸32の周りに螺旋を描い
て上下に延在する螺旋軌道34を形成している。この螺
旋軌道34,モータ31,回転軸32,連結腕33で、
螺旋軌道34上に載せて収納された各種商品2を螺旋軌
道34の下端から販売の都度一個ずつ送出する送出機構
35を構成している。また収納棚38,47内には、開
口部16を通し螺旋軌道34の螺旋の、ねじのリードに
相当する巻ピッチ間に挿入して螺旋軌道34上に載せた
商品2を左右2列にして縦に配列し収納している。その
他の構成は前記した従来例と同じである。
【0017】前述の構成において、この発明の自動販売
機の販売動作は前記した従来例と同一であるので、この
発明の自動販売機の各部の機能および動作、ならびに商
品2を収納棚38,47に補給する際の操作につき以下
説明する。この発明の自動販売機は、収納棚扉39をそ
の閉位置に保持する保持機構42を、箱体14上端面に
ねじ止め固定した、収納棚扉39前面より後方の永久磁
石20および磁性体21で構成した、収納棚扉39の上
端部をその閉位置に保持する上部保持機構43と、収納
棚扉39表面である前面より前方のケース36内に配設
した、収納室扉9,10若しくは収納棚38および、緩
衝材40若しくは緩衝材41で構成した、収納棚扉39
の下端部をその閉位置に保持する下部保持機構44とで
構成している。これにより、前列の収納棚38と収納室
扉9,10との間に、緩衝材40の厚み分の、必要最小
限の隙間45を、また後列の収納棚38と前列の収納棚
38との間に、緩衝材41の厚み分の、必要最小限の隙
間46をそれぞれ置くだけで、保持機構42の収納室3
7内設置空間を確保できる。したがって、保持機構42
により、上端部と下端部とで閉位置に保持される収納棚
扉39は、その高さが幾ら高くても、収納棚38内に収
納され送出機構35で販売の都度下方に移動する商品2
で内側から押されても撓まず、その下側が半開きの状態
になることはない。そのため、収納棚38,47内に収
納された商品2は販売時下方に円滑に移動し、販売動作
を確実に行うことができる。また、緩衝材40および緩
衝材41の厚みを最小限にすることにより、収納室37
内収納棚38,47設置効率を向上させることができ、
これにより、収納室37に同時に収納して販売できる商
品2の、収納室37内の単位空間当りの種類数を増やす
ことができる同時に、収納室37の奥行寸法を従来より
狭くすることができる。
機の販売動作は前記した従来例と同一であるので、この
発明の自動販売機の各部の機能および動作、ならびに商
品2を収納棚38,47に補給する際の操作につき以下
説明する。この発明の自動販売機は、収納棚扉39をそ
の閉位置に保持する保持機構42を、箱体14上端面に
ねじ止め固定した、収納棚扉39前面より後方の永久磁
石20および磁性体21で構成した、収納棚扉39の上
端部をその閉位置に保持する上部保持機構43と、収納
棚扉39表面である前面より前方のケース36内に配設
した、収納室扉9,10若しくは収納棚38および、緩
衝材40若しくは緩衝材41で構成した、収納棚扉39
の下端部をその閉位置に保持する下部保持機構44とで
構成している。これにより、前列の収納棚38と収納室
扉9,10との間に、緩衝材40の厚み分の、必要最小
限の隙間45を、また後列の収納棚38と前列の収納棚
38との間に、緩衝材41の厚み分の、必要最小限の隙
間46をそれぞれ置くだけで、保持機構42の収納室3
7内設置空間を確保できる。したがって、保持機構42
により、上端部と下端部とで閉位置に保持される収納棚
扉39は、その高さが幾ら高くても、収納棚38内に収
納され送出機構35で販売の都度下方に移動する商品2
で内側から押されても撓まず、その下側が半開きの状態
になることはない。そのため、収納棚38,47内に収
納された商品2は販売時下方に円滑に移動し、販売動作
を確実に行うことができる。また、緩衝材40および緩
衝材41の厚みを最小限にすることにより、収納室37
内収納棚38,47設置効率を向上させることができ、
これにより、収納室37に同時に収納して販売できる商
品2の、収納室37内の単位空間当りの種類数を増やす
ことができる同時に、収納室37の奥行寸法を従来より
狭くすることができる。
【0018】また、収納棚38,47内に商品2を補給
する際の操作は、扉4および収納室扉9,10を開放し
た後、前列の収納棚47の場合は、永久磁石20の磁力
に抗して右端を手前に引いて収納棚扉39を開き、開口
部16を通して収納棚47内に商品2の補給を行う。ま
た、後列の収納棚38の場合は、この収納棚38の前方
を覆う、開口部16が前方に向いた収納棚47の回動位
置で一対の孔部30にそれぞれ嵌まり込む上下一対の移
動体29を、圧縮コイルばね28の付勢力に抗して孔部
30から抜き、収納棚47を回動軸27を軸とし空間2
6内へ回動移動する。すると、後列の収納棚38の開口
部16前方が開放されるので、収納棚扉39を永久磁石
20の磁力に抗して右端を手前に引いて開放し、開口部
16を通して収納棚38内に商品2の補給を行う。この
商品2の補給が完了して収納棚扉39を閉じた後ち、開
口部16が前方に向いた収納棚47の回動位置で、上下
一対の移動体29を一対の孔部30にそれぞれ嵌め込む
と、圧縮コイルばね28の作用でそれぞれの移動体29
が孔部30内に保持されて収納室37内に収納棚47は
保持される。なお、収納室37の奥行寸法が従来より狭
くすることができるので、後列の収納棚38内への商品
2の補給作業などの保守作業を容易に行うことができ
る。
する際の操作は、扉4および収納室扉9,10を開放し
た後、前列の収納棚47の場合は、永久磁石20の磁力
に抗して右端を手前に引いて収納棚扉39を開き、開口
部16を通して収納棚47内に商品2の補給を行う。ま
た、後列の収納棚38の場合は、この収納棚38の前方
を覆う、開口部16が前方に向いた収納棚47の回動位
置で一対の孔部30にそれぞれ嵌まり込む上下一対の移
動体29を、圧縮コイルばね28の付勢力に抗して孔部
30から抜き、収納棚47を回動軸27を軸とし空間2
6内へ回動移動する。すると、後列の収納棚38の開口
部16前方が開放されるので、収納棚扉39を永久磁石
20の磁力に抗して右端を手前に引いて開放し、開口部
16を通して収納棚38内に商品2の補給を行う。この
商品2の補給が完了して収納棚扉39を閉じた後ち、開
口部16が前方に向いた収納棚47の回動位置で、上下
一対の移動体29を一対の孔部30にそれぞれ嵌め込む
と、圧縮コイルばね28の作用でそれぞれの移動体29
が孔部30内に保持されて収納室37内に収納棚47は
保持される。なお、収納室37の奥行寸法が従来より狭
くすることができるので、後列の収納棚38内への商品
2の補給作業などの保守作業を容易に行うことができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、上下に延在した螺旋軌道上に収納された商品
を下端から払出す送出機構を内蔵し、前面に設けた商品
補給用の開口部が収納棚扉で覆われた複数の収納棚を収
納室内に並設した自動販売機であって、前記収納棚の上
端に螺旋軌道を駆動するモータが配置され、前記収納室
の前面が収納室扉で覆われたものにおいて、前記収納棚
扉をその閉位置に保持する上部保持機構と下部保持機構
とからなる保持機構を備え、前記上部保持機構は収納棚
扉の上端部を閉位置で保持する磁石を構成要素とし、前
記下部保持機構は収納棚扉の下端部を閉位置で押圧する
収納室扉を構成要素とし、前記磁石は前記モータが配置
された収納棚の上端に位置するよう構成したことによ
り、収納棚の収納棚扉は閉位置に確実に保持され、ま
た、上部保持機構の磁石を収納棚の上端のスペースに配
置することにより収納室内の空間を有効に活用すること
ができ、さらに、請求項2記載のように、収納室内に前
後2列に収納棚が設置されたものにおいては、後列の収
納棚における下部保持機構を前列側の収納棚により構成
することにより、後列側の収納棚の収納棚扉は閉位置に
確実に保持される。
によれば、上下に延在した螺旋軌道上に収納された商品
を下端から払出す送出機構を内蔵し、前面に設けた商品
補給用の開口部が収納棚扉で覆われた複数の収納棚を収
納室内に並設した自動販売機であって、前記収納棚の上
端に螺旋軌道を駆動するモータが配置され、前記収納室
の前面が収納室扉で覆われたものにおいて、前記収納棚
扉をその閉位置に保持する上部保持機構と下部保持機構
とからなる保持機構を備え、前記上部保持機構は収納棚
扉の上端部を閉位置で保持する磁石を構成要素とし、前
記下部保持機構は収納棚扉の下端部を閉位置で押圧する
収納室扉を構成要素とし、前記磁石は前記モータが配置
された収納棚の上端に位置するよう構成したことによ
り、収納棚の収納棚扉は閉位置に確実に保持され、ま
た、上部保持機構の磁石を収納棚の上端のスペースに配
置することにより収納室内の空間を有効に活用すること
ができ、さらに、請求項2記載のように、収納室内に前
後2列に収納棚が設置されたものにおいては、後列の収
納棚における下部保持機構を前列側の収納棚により構成
することにより、後列側の収納棚の収納棚扉は閉位置に
確実に保持される。
【0020】
【0021】
【0022】その結果、収納棚扉をその閉位置に保持し
収納棚の販売動作を確実にする保持機構を収納室内の限
られた空間を有効に活用して簡素かつ廉価に構成でき、
かつ収納室内収納棚設置効率を向上させて収納室内に同
時に収納して販売できる商品の、収納室内の単位空間当
りの種類数を増やすことができるとともに、商品の補給
作業などの保守作業の作業性を改善できるという効果が
得られる。
収納棚の販売動作を確実にする保持機構を収納室内の限
られた空間を有効に活用して簡素かつ廉価に構成でき、
かつ収納室内収納棚設置効率を向上させて収納室内に同
時に収納して販売できる商品の、収納室内の単位空間当
りの種類数を増やすことができるとともに、商品の補給
作業などの保守作業の作業性を改善できるという効果が
得られる。
【図1】この発明の一つの実施例の自動販売機の、収納
棚を含む内部構成を示し、(A)が収納棚の正面図,
(B)が(A)の右側面図,(C)が(A)および
(B)の収納棚を内部に並設した自動販売機の右側縦断
面縮小図
棚を含む内部構成を示し、(A)が収納棚の正面図,
(B)が(A)の右側面図,(C)が(A)および
(B)の収納棚を内部に並設した自動販売機の右側縦断
面縮小図
【図2】この発明の対象となる自動販売機の内部構成を
示す、ケースおよび収納室の前面開口を覆う扉および収
納室扉を開放した状態の前方斜右上から見た斜視図
示す、ケースおよび収納室の前面開口を覆う扉および収
納室扉を開放した状態の前方斜右上から見た斜視図
【図3】扉を開放した状態の図2の横断面図
【図4】従来の自動販売機の、収納棚を含む内部構成を
示し、(A)が収納棚の正面図,(B)が(A)の右側
面図,(C)が(A)および(B)の収納棚を内部に並
設した自動販売機の右側縦断面縮小図
示し、(A)が収納棚の正面図,(B)が(A)の右側
面図,(C)が(A)および(B)の収納棚を内部に並
設した自動販売機の右側縦断面縮小図
1 ケース 2 商品 3 取出口 4 扉 5 回動軸 6 収納室 7 断熱壁 8 回動軸 9 収納室扉 10 収納室扉 11 連通孔 12 断熱壁 13 送出口 14 箱体 15 収納棚 16 開口部 17 回動軸 18 収納棚扉 19 支持体 20 永久磁石 21 磁性体 22 保持機構 23 隙間 24 隙間 25 収納棚 26 空間 27 回動軸 28 圧縮コイルばね 29 移動体 30 孔部 31 モータ 32 回転軸 33 連結腕 34 螺旋軌道 35 送出機構 36 ケース 37 収納室 38 収納棚 39 収納棚扉 40 緩衝材 41 緩衝材 42 保持機構 43 上部保持機構 44 下部保持機構 45 隙間 46 隙間 47 収納棚
Claims (2)
- 【請求項1】上下に延在した螺旋軌道上に収納された商
品を下端から払出す送出機構を内蔵し、前面に設けた商
品補給用の開口部が収納棚扉で覆われた複数の収納棚を
収納室内に並設した自動販売機であって、前記収納棚の
上端に螺旋軌道を駆動するモータが配置され、前記収納
室の前面が収納室扉で覆われたものにおいて、前記収納
棚扉をその閉位置に保持する上部保持機構と下部保持機
構とからなる保持機構を備え、前記上部保持機構は収納
棚扉の上端部を閉位置で保持する磁石を構成要素とし、
前記下部保持機構は収納棚扉の下端部を閉位置で押圧す
る収納室扉を構成要素とし、前記磁石は前記モータが配
置された収納棚の上端に位置することを特徴とする自動
販売機。 - 【請求項2】請求項1記載の自動販売機において、収納
室内に前後2列に収納棚が設置されたものにおいては、
後列の収納棚における下部保持機構は前列の収納棚を構
成要素とすることを特徴とする自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14778492A JP3185368B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14778492A JP3185368B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 自動販売機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05342469A JPH05342469A (ja) | 1993-12-24 |
JP3185368B2 true JP3185368B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=15438124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14778492A Expired - Fee Related JP3185368B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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1992
- 1992-06-09 JP JP14778492A patent/JP3185368B2/ja not_active Expired - Fee Related
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