JP3146600B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP3146600B2
JP3146600B2 JP06647992A JP6647992A JP3146600B2 JP 3146600 B2 JP3146600 B2 JP 3146600B2 JP 06647992 A JP06647992 A JP 06647992A JP 6647992 A JP6647992 A JP 6647992A JP 3146600 B2 JP3146600 B2 JP 3146600B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下に延在する螺旋
軌道上に載せて収納された各種の商品を下端から販売の
都度一個ずつ送出する送出機構を内蔵した複数の収納棚
が内部に前後2列にして左右に並設された自動販売機に
関する。
【0002】
【従来の技術】上下に延在する螺旋軌道上に載せて収納
された各種商品を下端から販売の都度一個ずつ送出する
送出機構を内蔵した収納棚には、螺旋軌道上に補給する
商品を通し一側面に開口する開口部が形成されている。
この開口部の開口面は通常内部に収納された商品の脱落
防止のため収納棚扉など覆われている。このような収納
棚は、主にアイスクリーム,アイスキャンデーなどの商
品が収納される場合が多く、概して横断面が長方形で箱
状をしている。そのため、この種の収納棚を備え、多種
類の商品を販売する自動販売機では、多種類の商品をそ
れぞれ収納する複数の商品棚が、前面開口が扉で覆われ
るケース内に断熱壁で区画形成され断熱性を持つ収納室
扉で前面開口が覆われかつ内部が冷却若しくは加熱され
る収納室内に配列して設置されている。この配列は、開
口部を前向き若しくは横向きにして横1列にしたり横に
並べた列を前後2列にしたり、この前後2列の前列の収
納棚の開口部を横向きにしたりて奥行寸法が限られる収
納室内の空間の有効利用が図られている。また、商品の
収納棚内への商品補給,保守点検作業などの保守作業の
容易性および確実性、収納室内商品の保温性の向上、構
造の簡素化などの観点から全体の構造も含めて一般的に
考慮されており、この種の自動販売機の特開平3−21
2792公報に開示される従来例を図2に示す。図2は
従来の自動販売機の、収納棚を含む内部構成を示し、
(A)がケースの前面開口を覆う扉を開放した状態の横
断面図,(B)が(A)の右側縦断面図で、(A)は図
の下側が、また(B)は図の左側が前面側である。
【0003】図2において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1の前面開口は商品取出し用の、前
面に開口する取出口2が下部に形成され図示しない、硬
貨,紙幣などを投入する投入口、商品選択用の選択釦な
どが前面部に配設された扉3で覆われている。この扉3
は、その左端部がケース1の左側端前端部に軸長方向が
鉛直な回動軸4を介して回動自在に支持されており、ケ
ース1内には、前面が開口し内部が図示しない冷却装置
で冷却される収納室5が断熱壁6で区画形成されてい
る。この断熱壁6で区画形成された収納室5の前面開口
は、この前面開口の上下両縁の左右方向の中央部前端に
それぞれ固定された、軸長方向が鉛直な一対の回動軸7
を介し収納室5の前面開口の中央側端を回動自在に支持
して左右に並設された収納室扉8,9で下端部を除き覆
われている。左側の収納室扉8は中程で左右に2分割さ
れ分割端で互いに回動自在に支持されているとともに、
収納室5の前面開口の下端部を収納室5内と取出口2内
とを連通する連通孔10が形成され収納室5に固定され
た断熱壁11で覆われている。収納室5内には、内部に
収納された商品12を下端下面に開口する送出口13か
ら販売の都度一個ずつ送出する、横断面が左右の幅より
奥行が長い長方形で箱状の収納棚14が前後2列にして
左右に並列設置されている。この収納棚14は、この収
納棚14それぞれに形成された、補給する商品12を通
し一側面に開口する開口部15を前方に向けて並列され
ており、この開口部15は収納棚扉16でそれぞれ開閉
自在に覆われている。また、前列の収納棚14は、収納
室扉8,9の回動支持側後方の収納室5内に空いた空間
17を置いて隣接する左右2つを互に連結し2連の収納
棚18にして左右に並列設置されている。この収納棚1
8の空間17側端後端部が、この後端部に対応する、後
列の収納棚14の前端部に鉛直な回動軸19を介して回
動自在に支持されている。また、収納棚18の空間17
側端前端部の上下両側には、圧縮コイルばね20で上下
方向に押圧付勢して上下一対のL字形の移動体21が上
下移動自在かつ回動自在にそれぞれ支持されている。こ
の移動体21が、開口部15が前方に向いた収納棚18
の回動位置で嵌まり込む一対の孔部22が収納室5の上
下両部にそれぞれ形成されている。一方、収納棚14,
18内には、この収納棚14,18の上端部に配設され
たモータ23の回転軸に直結された、軸長方向が鉛直な
回転軸24に連結腕25を介し連結され回転軸24を軸
として回転する、この回転軸24の周りに螺旋を描いて
上下に延在する螺旋軌道26が設けられている。この螺
旋軌道26,モータ23,回転軸24,連結腕25で商
品12を送出する送出機構27が構成されている。また
収納棚14,18内には、開口部15を通し螺旋軌道2
6の螺旋の、ねじのリードに相当する巻ピッチ間に挿入
して商品12が収納されており、この商品12は左右2
列にし縦に配列されて螺旋軌道26上に載っている。
【0004】このような構成において、自動販売機の販
売動作は、図示しない選択釦を押して商品12が選択さ
れると、販売指令信号に基づき、モータ23で回転軸2
4を介して回転駆動される螺旋軌道26が所定の角度回
転する。すると、螺旋軌道26上に載った商品12が螺
旋軌道26上を順次下方に摺動移動し、この摺動移動に
伴って螺旋軌道26の下端にきて順次一個ずつ送出口1
3を通って落下送出された商品12が連通孔10を通し
て取出口2内に搬出される。
【0005】また、後列の収納棚14内への商品12の
補給は、収納棚18を回動軸19を軸とし空間17内へ
回動移動することにより、後列の収納棚14の開口部1
5前方が開放されるので、収納棚扉16を開放し開口部
15を通して商品12を収納棚14内に補給できる。ま
た、開口部15が前方に向いた収納棚18の回動位置
で、上下一対の移動体21を一対の孔部22にそれぞれ
嵌め込むことにより、圧縮コイルばね20の作用でそれ
ぞれの移動体21が孔部22内に保持されて収納棚18
は収納室5内に保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動販売機は、前列の収納棚18が、隣接する左
右2つの収納棚14を互に連結し2連の収納棚18にし
て、収納室扉8,9の回動支持側後方の収納室5内に空
いた空間17を置いて左右に並列設置されている。この
空間17は、収納室扉8,9を開放してもその前方が完
全には開放されず、どちらかといえばデッドスペースに
なり易い空間であるが、後列の収納棚14に商品12を
補給する際、収納棚18を回動移動するための空間とし
て利用されている。また、回動移動時に収納棚18は大
きく収納室5前方へ突き出すことがないので、自動販売
機が不安定になることもない。しかし、2つの収納棚1
4を互に連結した2連の収納棚18は重量が重くなり、
収納棚18の回動操作は容易にできず、商品12の補給
作業などの保守作業の際、手間がかかるという問題があ
る。また、前列の収納棚18の設置空間は、後列の収納
棚14の設置空間とほぼ同じでありながら、後列より少
ない数の収納棚14しか設置されておらず、単位空間当
りの収納棚14の設置効率は良くない。そのため、少な
くとも販売可能な商品12の種類数が収納室5内空間の
割には少なく、商品12の補給作業などの関係から特に
奥行寸法が限られる収納室5内の空間が十分に有効利用
されているとはいえないという問題がある。
【0007】したがって、この発明は、商品の補給作業
などの保守作業を容易に行うことができるとともに、収
納室内の空間を有効活用して販売商品の種類数を増やす
ことができる保温性の優れた自動販売機を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
のため、この発明によれば、軸長方向が鉛直な回転軸を
軸として回転する、この回転軸の回りを螺旋を描いて上
下に延在する螺旋軌道上に載せて収納された各種商品を
螺旋軌道の下端から販売の都度一個ずつ送出する送出機
構を内蔵し、前記螺旋軌道上に補給する前記商品を通し
一側面に開口する開口部が収納棚扉で覆われた複数の収
納棚が、前面が開口するケース内に区画形成され左右に
並設された複数の収納室扉で前面開口が覆われる収納室
内に前後2列にして左右に並設された自動販売機におい
て、前記開口部を前面側にして左右に並設した後列の収
納棚と、互に左右に隣接する2つを対にしこの対の前記
開口部を互に離反する側方に向けかつ互に近接する側端
前端部を軸長方向が鉛直な回動軸を介しそれぞれ単独に
回動自在に支持して左右に並設した前列の収納棚とを具
備し、前記対がいずれもこの対の前方の、前記収納室の
前面開口部分を覆う一つの前記収納室扉が開放されると
前方に回動移動可能となり、かつ回動移動されるとその
前記開口部が前方に向くと同時に前記対の後の前記後列
の収納棚前方が開放されるようにするものとする。
【0009】また、上記に加え、前列の対にした2つの
収納棚が同一の回動軸で回動自在に収納室内に支持され
るものとする。また、上記に加え、回動軸が上下に2分
割されかつ上側が上下に移動可能に収納室内に支持され
るものとする。また、上記に加え、前列の収納棚が後列
の収納棚より外形寸法が小さい収納棚であるものとす
る。
【0010】
【作用】この発明は、軸長方向が鉛直な回転軸を軸とし
て回転しこの回転軸の回りを螺旋を描いて上下に延在す
る螺旋軌道上に載せて収納された各種商品を螺旋軌道の
下端から販売の都度一個ずつ送出する送出機構を内蔵
し、前面が開口するケース内に区画形成され左右に並設
された複数の収納室扉で前面開口が覆われる収納室内に
前後2列にして左右に並設された複数の収納棚の一側面
に開口する、前記螺旋軌道上に補給する前記商品を通し
収納棚扉で覆われた開口部を前面側にして左右に並設し
た後列の収納棚と、互に左右に隣接する2つを対にしこ
の対の前記開口部を互に離反する側方に向けかつ互に近
接する側端前端部を軸長方向が鉛直な回動軸を介しそれ
ぞれ単独に回動自在に支持して左右に並設した前列の収
納棚とを具備し、前記対がいずれもこの対の前方の、前
記収納室の前面開口部分を覆う一つの前記収納室扉が開
放されると前方に回動移動可能となり、かつ回動移動さ
れるとその前記開口部が前方に向くと同時に前記対の後
の前記後列の収納棚前方が開放されるようにしたので、
前列の収納棚は、単独で回動できて回動操作が容易にな
り、回動されると前方に移動して収納室外前方に突き出
すので、この収納室内に従来のような大きな移動空間を
設ける必要がなく、内容積が同じ収納室であっても、内
部空間を有効活用して従来より数多く収納棚を収納室内
に設置でき、従来より多種類の商品を収納室内に収納で
きる。また、いずれか一つの収納室扉を開き、かつこの
収納室扉の後側にある前列の収納棚を回動するだけで、
この収納棚および、この収納棚の後方の後列の収納棚内
に商品を補給でき、全部の収納室扉を開放しなくても商
品を収納棚内に補給できるので、商品の保温性が向上す
る。これにより、収納室内に冷却若しくは加熱保存され
ている商品の保存温度が急激に変化して商品が劣化する
のを防止できる。
【0011】また、上記に加え、前列の対にした2つの
収納棚が同一の回動軸で回動自在に収納室内に支持され
るものとしたので、対にした2つの収納棚それぞれをそ
れぞれの回動軸で支持した場合に比べ収納棚を簡素化し
て廉価に構成できる。また、上記に加え、回動軸が上下
に2分割されかつ上側が上下に移動可能に収納室内に支
持されるものとしたので、収納棚の点検,調整など保守
作業の際に必要に応じ回動軸の上側を上下に移動して収
納棚の取付け取外しを容易にできる。
【0012】また、上記に加え、前列の収納棚が後列の
収納棚より外形寸法が小さい収納棚であるものとしたの
で、回動操作がさらに容易になるとともに、限られた収
納室内空間を利用し易くなり、収納棚の設置効率を向上
させることができる。
【0013】
【実施例】以下この発明の実施例を図1に基づいて説明
する。図1はこの発明の一つの実施例の自動販売機の、
収納棚を含む内部構成を示し、(A)がケースの前面開
口を覆う扉を開放した状態の横断面図,(B)が(A)
の右側縦断面図,(C)が(A)の前列の収納棚を回動
自在に支持する回動軸の構成を示す要部正面拡大図,
(D)が(C)の回動軸を半ば上方に移動した状態の正
面図で、(A)は図の下側が、また(B)は図の左側が
前面側である。図2と共通あるいは同一部分は同一の符
号で示す。
【0014】図1において、28は前面が開口するケー
スであり、このケース28の前面開口を商品取出し用
の、前面に開口する取出口2を下部に形成し図示しな
い、硬貨,紙幣などを投入する投入口、商品選択用の選
択釦などを前面部に配設した扉29で覆っている。この
扉29の左端部をケース28の左側端前端部に軸長方向
が鉛直な回動軸4を介して回動自在に支持しており、ケ
ース28内には、前面が開口し内部が図示しない冷却装
置で冷却される収納室30を断熱壁6で区画形成してい
る。この断熱壁6で区画形成した収納室30の前面開口
を、この前面開口の上下両縁の左右方向の中央部前端に
それぞれ固定した、軸長方向が鉛直な一対の回動軸7を
介し収納室30の前面開口の中央側端を回動自在に支持
して左右に並設した収納室扉31,32で下端部を除き
覆っている。左側の収納室扉31は中程で左右に2分割
し分割端で互いに回動自在に支持しているとともに、収
納室30の前面開口の下端部を収納室30内と取出口2
内とを連通する連通孔10を形成し収納室30に固定し
た断熱壁11で覆っている。収納室30内には、内部に
収納された商品12を下端下面に開口する送出口13か
ら販売の都度一個ずつ送出する箱状の収納棚33,34
を前後2列にしてそれぞれ同数左右に配列設置してい
る。後列には、収納棚34を、また前列には、互に左右
に隣り合う2ずつを対にし、かつそれぞれの対が収納室
扉31若しくは収納室扉32の後側に位置するようにし
て収納棚33を左右に並設しており、収納室30内のほ
ぼ同じ容積の空間を収納棚33および収納棚34がそれ
ぞれが占有している。この収納棚34の外形寸法は収納
棚33より大きく、横断面は、収納棚33がほぼ正方形
であるのに対し、収納棚34は奥行より左右の幅が広い
長方形をしている。この収納棚33,34それぞれに
は、収納棚扉37,38でそれぞれ開閉自在に覆った、
一側面開口する開口部35,36を形成しており、この
開口部36の開口面を、開口部36の方は前方に向けて
いる。これに対し開口部35の方は、対にした2つの収
納棚33の、互に離反する側方に開口面を向けており、
この対にした2つ収納棚33をその互に近接する側端前
端部で軸長方向が鉛直な上下に2分割した同一の回動軸
39を介してそれぞれ単独に回動自在に支持している。
上側の回動軸39の上端を側縦断面が山形の支持具40
に固定しており、この支持具40をこの支持具40に形
成した縦長の長孔41に通したねじ42で収納室30の
天井面に固定した側縦断面が山形の支持具43にねじ止
めして収納室30内に回動軸39の上側を上下移動可能
に支持している。この回動軸39の上側の下端部は、対
にした2つの収納棚33の互に近接する側面前端部にそ
れぞれ固定した山形の軸受け44に形成した軸孔45に
嵌まり込んでいる。また、対にした2つ収納棚33の互
に離反する側の側端後端部の上下両側には、圧縮コイル
ばね20で上下方向に押圧付勢して上下一対のL字形の
移動体21を上下移動自在かつ回動自在にそれぞれ支持
している。この移動体21が、開口部35を側方に向け
た収納棚33の回動位置で嵌まり込む一対の孔部22を
収納室30の上下両部にそれぞれ形成している。これに
より、開口部35が側方に向いた収納棚33の回動位置
で、上下一対の移動体21を一対の孔部22にそれぞれ
嵌め込むことにより、圧縮コイルばね20の作用でそれ
ぞれの移動体21が孔部22内に保持されて収納棚33
は収納室30内に保持される。また、ねじ42を緩めて
支持具40を上方に移動して軸孔45から回動軸39が
抜くとともに、移動体21を孔部22から圧縮コイルば
ね20の押圧力に抗して上下に移動して抜くことによ
り、収納棚33を容易に取り外すことができる。一方、
収納棚33,34内には、この収納棚33,34の上端
部に配設したモータ23の回転軸に直結した、軸長方向
が鉛直な回転軸24に連結腕25を介し連結し回転軸2
4を軸とし回転する、この回転軸24の周りに螺旋を描
いて上下に延在する螺旋軌道26を設けている。この螺
旋軌道26,モータ23,回転軸24,連結腕25で商
品12を送出する送出機構27を構成している。また収
納棚33,34内には、開口部35,36を通して螺旋
軌道26の螺旋の、ねじのリードに相当する巻ピッチ間
に挿入して螺旋軌道26上に載せた商品12を、収納棚
33では1列に、また収納棚34では左右2列にして縦
に配列しており、その他の構成は前記した従来例と同じ
である。
【0015】前述の構成において、この発明の自動販売
機の販売動作は前記した従来例と同一であるので、この
発明の自動販売機の各部の機能および動作、ならびに商
品12を収納棚33,34に補給する際の操作につき以
下説明する。収納室30内には、前列に、互に左右に隣
り合う2ずつを対にし、それぞれの対が収納室扉31若
しくは収納室扉32の後側に位置するようにして、商品
12を縦1列に配列して収納できる縦収納棚33を、ま
た後列に、この収納棚33より外形寸法が大きく左右に
2列にし縦に配列して商品12を収納できる収納棚34
をそれぞれ同数左右に配列設置している。また前列の収
納棚33を、左右に隣接する2つを対にしてこの2つの
近接する側端前端部で単独で回動自在に収納室30内に
同一の回動軸39を介して回動自在に支持している。そ
のため、前列の収納棚33は、単独で回動できて回動操
作が容易になり、回動すると収納室30外前方に突き出
すので、この収納室30内に従来のように大きな移動空
間を設ける必要がない。したがって、収納室30の内部
空間を有効活用し収納棚33,34の設置効率を向上さ
せて、従来より多い数の収納棚33,34を収納室30
内に設置でき、収納棚33,34それぞれに各種商品1
2をそれぞれ収納して従来より多種類の商品12を収納
室30内に収納して販売できる。また、前列の収納棚3
3を対毎に同一の回動軸39を介し回動自在に支持して
いるので、収納棚33の構成を簡素化できる。さらに、
収納棚33,34の点検,調整など保守作業の際に必要
に応じて収納棚33,34を容易に取付け取外しでき
る。
【0016】また、商品12を収納棚33,34内に補
給する際には、収納室扉31,32のいずれか一方を開
き、かつこの収納室扉31若しくは収納室扉32の後側
にある前列の収納棚33を回動して収納棚33の開口部
35の開口面を前方に向ける。すると、回動した収納棚
33の後方の後列の収納棚34の前方が開放されるの
で、この収納棚34および、回動して開口部35が前側
にきた収納棚33に、収納棚扉37,38を開けて商品
12を補給でき、商品12を補給する際に、収納室扉3
1と収納室扉32とを同時に開放する必要はない。これ
により、収納室30内に冷却若しくは加熱保存されてい
る商品12の保存温度が急激に変化して商品12が劣化
するのを防止できるので、収納室30の保温性が向上す
る。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、軸長方向が鉛直な回
転軸を軸として回転しこの回転軸の回りを螺旋を描いて
上下に延在する螺旋軌道上に載せて収納された各種商品
を螺旋軌道の下端から販売の都度一個ずつ送出する送出
機構を内蔵し、前面が開口するケース内に区画形成され
左右に並設された複数の収納室扉で前面開口が覆われる
収納室内に前後2列にして左右に並設された複数の収納
棚の一側面に開口する、前記螺旋軌道上に補給する前記
商品を通し収納棚扉で覆われた開口部を前面側にして左
右に並設した後列の収納棚と、互に左右に隣接する2つ
を対にしこの対の前記開口部を互に離反する側方に向け
かつ互に近接する側端前端部を軸長方向が鉛直な回動軸
を介しそれぞれ単独に回動自在に支持して左右に並設し
た前列の収納棚とを具備し、前記対がいずれもこの対の
前方の、前記収納室の前面開口部分を覆う一つの前記収
納室扉が開放されると前方に回動移動可能となり、かつ
回動移動されるとその前記開口部が前方に向くと同時に
前記対の後の前記後列の収納棚前方が開放されるように
したので、前列の収納棚は、単独で回動できて回動操作
が容易になり、内容積が同じ収納室であっても、従来よ
り数多く収納棚を収納室内に設置して、従来より多種類
の商品を収納室内に収納できるとともに、商品の保温性
が向上して、収納室内に冷却若しくは加熱保存されてい
る商品の保存温度が急激に変化して商品が劣化するのを
防止できる。
【0018】また、上記に加え、前列の対にした2つの
収納棚が同一の回動軸で回動自在に収納室内に支持され
るものとしたので、収納棚を簡素化して廉価に構成でき
る。また、上記に加え、回動軸が上下に2分割されかつ
上側が上下に移動可能に収納室内に支持されるものとし
たので、収納棚の点検,調整などの保守作業の際に必要
に応じて収納棚の取付け取外しを容易にできる。
【0019】また、上記に加え、前列の収納棚が後列の
収納棚より外形寸法が小さい収納棚であるものとしたの
で、回動操作がさらに容易になるとともに、限られた収
納室内空間を利用し易くなり、収納棚の設置効率を向上
させることができる。その結果、簡素かつ廉価な構成で
収納室内の限られた空間を有効に活用して収納棚の単位
空間当りの設置効率を向上させることができ、これによ
り、より多い数の収納棚を収納室内に設置してより多い
種類数の商品を保温性が向上した収納室内に収納して販
売できるとともに、商品の補給作業などの保守作業の作
業性を改善できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例の自動販売機の、収納
棚を含む内部構成を示し、(A)がケースの前面開口を
覆う扉を開放した状態の横断面図,(B)が(A)の右
側縦断面図,(C)が(A)の前列の収納棚を回動自在
に支持する回動軸の構成を示す要部正面拡大図,(D)
が(C)の回動軸を半ば上方に移動した状態の正面図
【図2】従来の自動販売機の、収納棚を含む内部構成を
示し、(A)がケースの前面開口を覆う扉を開放した状
態の横断面図,(B)が(A)の右側縦断面図
【符号の説明】
1 ケース 2 取出口 3 扉 4 回動軸 5 収納室 6 断熱壁 7 回動軸 8 収納室扉 9 収納室扉 10 連通孔 11 断熱壁 12 商品 13 送出口 14 収納棚 15 開口部 16 収納棚扉 17 空間 18 収納棚 19 回動軸 20 圧縮コイルばね 21 移動体 22 孔部 23 モータ 24 回転軸 25 連結腕 26 螺旋軌道 27 送出機構 28 ケース 29 扉 30 収納室 31 収納室扉 32 収納室扉 33 収納棚 34 収納棚 35 開口部 36 開口部 37 収納棚扉 38 収納棚扉 39 回動軸 40 支持具 41 長孔 42 ねじ 43 支持具 44 軸受け 45 軸孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸長方向が鉛直な回転軸を軸として回転す
    る、この回転軸の回りを螺旋を描いて上下に延在する螺
    旋軌道上に載せて収納された各種商品を螺旋軌道の下端
    から販売の都度一個ずつ送出する送出機構を内蔵し、前
    記螺旋軌道上に補給する前記商品を通し一側面に開口す
    る開口部が収納棚扉で覆われた複数の収納棚が、前面が
    開口するケース内に区画形成され左右に並設された複数
    の収納室扉で前面開口が覆われる収納室内に前後2列に
    して左右に並設された自動販売機において、前記開口部
    を前面側にして左右に並設した後列の収納棚と、互に左
    右に隣接する2つを対にしこの対の前記開口部を互に離
    反する側方に向けかつ互に近接する側端前端部を軸長方
    向が鉛直な回動軸を介しそれぞれ単独に回動自在に支持
    して左右に並設した前列の収納棚とを具備し、前記対が
    いずれもこの対の前方の、前記収納室の前面開口部分を
    覆う一つの前記収納室扉が開放されると前方に回動移動
    可能となり、かつ回動移動されるとその前記開口部が前
    方に向くと同時に前記対の後の前記後列の収納棚前方が
    開放されるようにしたことを特徴とする自動販売機の収
    納棚。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動販売機において、前列
    の対にした2つの収納棚が同一の回動軸で回動自在に収
    納室内に支持される自動販売機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の自動販売機
    において、回動軸が上下に2分割されかつ上側が上下に
    移動可能に収納室内に支持された自動販売機。
  4. 【請求項4】請求項1,2または請求項3記載の自動販
    売機において、前列の収納棚が後列の収納棚より外形寸
    法が小さい収納棚である自動販売機。
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