JP3969420B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
また、商品収納ラックの各コラムから払出した商品が商品取出口のボックス内に落下した際の着地衝撃で変形するのを防ぐために、前記の商品収納ラックと組合せてラックの前方にコラムから払出した商品を受容するバケットユニット、および該バケットユニットを搭載して上下、左右に移動するX-Y搬送機構を装備し、販売指令に基づき前記X-Y搬送機構を介して選択したコラムの前方にバケットユニットをアクセスし、該コラムから払出した商品をバケットユニットに移載して商品取出口に送出するようにするとともに、バケットユニットには商品収納ラックの各コラムに装備したプッシャ機構とゲート機構の組合せからなる商品払出し機構の動力源となる駆動装置を搭載し、バケットユニットを指定のコラムにアクセスした位置で、バケットユニット側からコラムの商品払出し機構に動力を伝達して商品を払出すように構成の自動販売機がこの発明と同一出願人より特願平9-43454号として既に提案されている。
まず、自動販売機の全体構成を図6(a)、(b)に示す。図において、1は自動販売機の本体ケース(断熱筐体)、2は前面下部に商品取出口2aを備えた外扉、3は断熱内扉、4は各コラムごとに商品(紙パック商品)5を前後一列に並べて収納する複数のコラム6を上下段、左右列に配列して構築した商品収納ラック、7は商品収納ラック4の各コラム6から払出した商品をその前方位置で受容するバケットユニット、8は該バケットユニットを搭載して上下、左右に移動する直角座標形のX−Y搬送機構であり、販売指令に基づき前記X−Y搬送機構8を移動操作して指定コラム6の前方位置にバケットユニット7をアクセスし、該コラムから払出した商品5をバケットユニット7に移載した後、再びX−Y搬送機構8を下降移動してバケットユニット7から商品5を商品取出口2aに送出するよう構成している。
また、当該自動販売機は、庫内の商品収納ラック4に収納した商品5、および販売時に客の購入した商品がコラム6からバケットユニット7に移載されて商品取出口2aへ取り出されるまでの販売動作の一連の動きを外部から目視観察できるように、本体ケースの外扉2、および断熱内扉3の商品収納ラック4と対峙する扉面域をそれぞれ透視扉板で構成している。なお、9は商品5を保冷する冷却ユニット、10は冷凍機のコンデンシングユニットである。
ここで、ゲート機構12は一端をコラムケースの側壁前端に軸支してコラムケース6aの前端面に張り出す揺動アーム式のゲート板12aと、図9に示すようにゲート板12aの後部に連結した円筒カム(周面上にリブ状のカム突起が形成されている)12b、該円筒カム12bに連繋した往復動式のスライダ12c、復帰ばね12dを組合せた直線/回転変換用のカム機構とからなり、コラムケース6aの前方から復帰ばね12dに抗してスライダ12cを押し込み操作すると、円筒カム12bが回動してゲート板12aを閉位置(横向き)から開放位置(縦向き)に揺動操作するよう構成されている。
また、図8で示すように、バケットユニット7にはコラム6から受容した商品をX−Y搬送機構8の下降位置で商品取出口2aに向けて送出する搬出コンベヤ7a、該コンベヤの駆動モータ7b,およびコラム6からの移載商品を検出する商品検知スイッチ機構7cのほかに、前記駆動モータ7bを動力源としてコラム6のプッシャ機構13に動力を伝達する駆動歯車7d、およびコラム6のゲート機構12に対する駆動機構として駆動モータ7eに往復動式ねじ送り機構7fを介して連結した駆動ピン7gを装備している。なお、駆動ピン7gの前進、後退移動に従動して前記した駆動歯車7dがバケットユニット7から背後に出没するようになっている。
すなわち、図10に示すように箱形の紙パック商品5は、紙パックの上端部、および下端部は比較的頑丈で変形しにくいが、中間の胴部は剛性が小さく僅かな外力Fを加えるだけで鎖線で表すように簡単に変形する。このために、図6に示した商品収納コラム6を庫内から前方に引出して商品5をローディング(補充)する際に、商品5の胴部を手で強く掴んでコラムケース6aに装填したり、コラムケース6aに収納した商品5の背後にプッシャ13d(図7参照)を押しつけると紙パックが変形し、販売待機の状態では図11で表すようにコラムケース6の最前列に並ぶ商品5の胴部がゲート板12aで前方から押さえられて若干偏平状に潰れ、紙パックの上端部、下端部がコラムケース6aの前端面から前方に迫り出す(上下端部の迫り出し部分を符号A、Bで表す)ようになる。
この発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は販売動作時にゲート板12aがコラムケース6aの最前列に並ぶ商品の迫り出し部分に妨げられることなくスムーズに開放できるよう改良した自動販売機を提供することにある。
すなわち、コラムケースに装備したゲート機構に関して、ゲート板と紙パック商品の上部迫り出し部分との干渉を避けてゲート板をスムーズに開閉することができ、これによりゲート機構を操作する駆動モータのモータロック、商品の払出し不能といったトラブルが防げる。
図1ないし図3に示すこの発明の実施対象のコラムにおいては、各コラム6ごとにコラムケース6aの前端下部には、紙パック商品5の迫り出し防止用のストッパ機構14を装備している。このストッパ機構14は、支軸14aを介してコラムケース6aのベース6bに軸支した揺動アーム式のストッパ片14bと、ストッパ片14bの先端をコラムケース内の商品通路に向けて下方から突き出すように付勢する付勢ばね(捩じりコイルばね)14cと、支軸14aの後端に結合(支軸14aを挟んでストッパ片14bの先端(左端)と反対側(右側)に結合されている)してコラムケース6aの底面に開口した窓穴6c(図2参照)から下方に突き出すアクチュエータ片(コ字形の突起片)14dとからなる。なお、前記の窓穴6cは、コラム6を庫内側の格納位置にセットした状態でコラムケース6aを支える棚板11の上面に向かい合う位置に開口している。
一方、コラム6に商品5をローディング(補充)するために、コラムケース6aを庫内から前方に引き出すと、図1(c)、(d)、および図3(b)で示すように、アクチュエータ片14dが棚板11から外れて拘束が解ける。これにより、ストッパ片14bが付勢ばね14cのばね力を受けて時計方向に揺動し、その先端が下方からコラムケース6aの商品通路の前端面に向けて突き出すようになる。したがって、この状態でコラムケース6aに紙パック商品5を装填すれば、最前列に並ぶ商品5の下端部がストッパ片14bに拘束されて図11で述べたように商品下端部が前方へ迫り出しすること無く、コラムケース6aの中に整列して収納される。
したがって、商品販売動作に連係してゲート機構12のゲート板12aを開放する際に、スライダ12cを前方から押し込む動力源としてバケットユニット7(図8参照)に組み込んだ駆動モータ7eが、ゲート板12aと商品迫り出し部分との干渉による抵抗でモータロックを引き起こしたり、ゲート板12aが開かずに商品5の払出しが不能になるといった販売トラブルを回避できる。
2 外扉
2a 商品取出口
4 商品収納ラック
5 商品(紙パック商品)
6 コラム
6a コラムケース
11 棚板
12 ゲート機構
12a ゲート板
12b 円筒カム
12c スライダ
13 プッシャ機構
Claims (1)
- 本体ケースの庫内に、各コラムごとに商品を前後一列に並べて収納する引出し式のコラムを上下段、左右列に配列した商品収納ラックを搭載し、販売指令に基づき前記コラムから前方に払出した商品を商品取出口に搬出するようにした自動販売機であり、前記コラムが前端面を開放した樋状ケースとして庫内側に配した棚板の上に前方へ引出し可能に載置支持され、かつ商品払出し機構として各コラムケースの前端に配して商品を収納位置に保持する揺動アーム式のゲート機構、および収納商品を背後から前方に押し出すプッシャ機構を備えたものにおいて、前記ゲート機構は、コラムケースに対して相対的に若干前傾姿勢に傾けて組み込まれ、一端をコラムケースの側壁前端に軸支し、他端を前記コラムケースの前端面に張り出す閉位置と前記コラムケースの側壁側に退避する開放位置との間で回動するゲート板を有し、前記ゲート板はコラムケースの開口端面から若干前傾した面に沿って移動することによって、前記閉位置から前記開放位置に回動するとき、前記他端が前記コラムケースの前方に離隔するように回動することを特徴とする自動販売機。
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- 2004-12-16 JP JP2004364759A patent/JP3969420B2/ja not_active Expired - Fee Related
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