JP2002011073A - 薬剤カセット - Google Patents

薬剤カセット

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JP2002011073A
JP2002011073A JP2000195376A JP2000195376A JP2002011073A JP 2002011073 A JP2002011073 A JP 2002011073A JP 2000195376 A JP2000195376 A JP 2000195376A JP 2000195376 A JP2000195376 A JP 2000195376A JP 2002011073 A JP2002011073 A JP 2002011073A
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cassette
medicines
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Shiro Omura
司郎 大村
Hideaki Hirobe
英明 廣部
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Tosho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一動作で薬品類を手中にでき而も列びを乱さず
に薬品類を戻せて更に収納状況の把握も的確な薬品収納
装置用の薬剤カセットを実現する。 【解決手段】薬品類1を整列収納する薬剤カセット20
において、その端のところに、薬品類1を抜き取り可能
な取出口21を形成するとともに、薬品類1を押し込み
可能な開閉手段28も設ける。開閉手段28に、外側か
ら内側へ押されて開く扉状部材を用いる。取出口21
を、薬品類1の押し込みも可能な出入口にする。外部か
ら非接触で検出しうる被検出子52を保持した被検出子
保持部材22を移動自在に内蔵する。取出口21と押込
口(28)とを露出させて計数手段付きの薬品収納装置
に多数保持させると、カセットへの薬品類の出し入れが
取出口や押込口から手で行えるとともに各カセット内の
薬品類が自動計数される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療現場等で使
用される薬品類を多数のカセットに分けて収納する薬品
収納装置に好適な薬剤カセットに関し、詳しくは、薬品
類の収納に加えて、収納薬品類の個数を薬剤カセット毎
に把握するための技術に関する。なお、薬品類には、ア
ンプル・バイアル・造影剤等の注射薬の他、箱・ボトル
等に収容された錠剤・散剤等の医薬品や補助薬品も該当
する。
【0002】
【従来の技術】従来、手術室等の医療現場では、手術等
の処置に先だち注射薬等の薬品をセットして即ち適宜区
分しつつ並べて準備しておくことで、処置を行い易いよ
うにしているが、処置中に薬品が不足するといけないの
で、薬品を余分に準備しておいて、処置が終わってか
ら、余った薬品を薬局等に返却するとともに、処置中に
使用した薬品を数えている。その作業は、主に看護士や
看護婦などの医療補助者・直接医療従事者が担当してお
り、バケツ等の廃棄用容器の中を漁るようにして行われ
る。そして、多くの場合、それら薬品の使用数量等を薬
品管理用の帳票に記入したり薬品の在庫管理用コンピュ
ータシステムに入力するのも彼らの職務に含まれる。
【0003】なお、手術室等の医療現場を離れれば、薬
品等を収納しておく薬品収納装置として、単に薬品を収
納しておくだけのものの他、自動取り出し機構等の付加
されたものも有る。前者では、収納薬品の管理は作業者
等の人間に総て任されている。これに対し、後者では、
補充タイミングの検知等のために、人任せでなく収納薬
品の管理も自動で行うべく、計量手段や計数手段の付加
されたものも有る。そして、そのような計量・計数手段
としては、個々の薬品毎に収納位置を固定的に決めてお
いて各々にセンサを設けるものや、収納容器ごと秤量し
て単位重量に基づき収納薬品の個数を算出するもの、収
納用棚板の引出時に移動した薬品を数えるもの等があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの薬
品収納装置には、医療現場以外で用いられる収納装置と
してみても、それぞれ一長一短がある。例えば、収納だ
けであれば出し入れ自在であるが収納薬品の自動管理は
困難であり、自動取り出しにすると取り出しは便利でも
余り物を戻すのが困難であり、収納位置を薬品毎に固定
したのではコストがかかる割に収納数が限られ、秤量し
て算出するのは精度が劣り、引出時の数え上げでは引き
出し方に制約が伴う。このため、沢山の薬品を種類分け
等しながら収納すべく多数のカセットを配設した場合、
カセットが空になったか否かを検出する程度のことしか
行われなかった。
【0005】ところが、カセットが空になって初めて補
充等の必要なことを知り、それから補充等の作業に取り
掛かるのでは、在庫があっても補充等が済むまでは装置
が制約を受けるので、必要な薬品を必要なときに提供す
るのが困難になり、医療現場等での使用には満足できな
い。ましてや、在庫が無く、追加の納品等まで時間がか
かるような場合には、大きな問題となる。さらに、注射
薬など多くの薬品には使用期限があるため、そのような
薬品の場合、その順にカセットへ収納され取り出される
ので、取り出したが使用されなかった薬品が戻されて来
たときに、同じカセットに戻し入れできなかったり、戻
せても列び順が変わってしまったりしたのでは、期限切
れが頻発するので、不都合である。
【0006】しかしながら、何といっても医療現場で用
いられない理由は、使い辛いことである。具体的には、
手術の進行具合や患者の容態等に応じて処置内容や必要
な薬品が頻繁に変更されるうえ、それに対応して一時の
猶予も無く迅速に薬品を提供しなければならないのに、
従来の薬品収納装置では、スイッチを押したり引き出し
を引いたりしたうえで少なくとも一呼吸は待たなければ
必要な薬品を手中にすることができないからである。こ
のため、医療現場では、いまだに、注射薬等の薬品をト
レー等にセットして手術等に供するのも、薬品の使用数
量等を把握するのも、看護婦等の直接医療従事者の作業
となっている。
【0007】ところが、このような従来のやり方では、
緊張を要する手術等の医療行為に現場で従事した者が、
その直接的行為の終了後も異質の管理業務を担い続けな
ければならないため、なかなか緊張から解放されず、そ
のような者にとって、肉体的にも精神的にも負担が重
い。また、注射薬のアンプル等が割れていたり注射器等
が混じり込んでいると、作業が一層困難で辛いものとな
る。そこで、かかる作業負担を軽減すべく、薬品収納装
置やそれに用いる薬剤カセットを医療現場でも使い易い
ものに改良するとともに、現場の従事者がいちいち数え
上げなくても薬品等の使用数量等が判るようにすること
も要請される。
【0008】そして、そのためには、多数の薬剤カセッ
トを用いて沢山の薬品や補助薬品等を取り出し可能に収
納する薬品収納装置について、必要な薬品類を素早く取
り出して手に入れられるようにすることや、出した薬品
類をいつでも元の順序を保って戻せるようにすること、
出し入れしても常に収納薬品類の個数が薬剤カセット毎
に正確に把握できるようにすることが、重要な課題とな
る。そのため、一動作で薬品類を手中にでき而も列びを
乱さずに薬品類を戻せて更に収納状況の把握も的確な薬
品収納装置を実現することが基本的な目的となる。
【0009】さらに、上述のように使い勝手を向上させ
ると、それに止まらず更なる要望も生じる。具体的に
は、薬品類出し入れの多様化や、準備段階での一括補充
に関する改善、薬品の使用に伴うデータ管理についての
改善など、種々の改良要求が派生して来る。そこで、医
療現場には好適な人手での作業態様を崩さずに、それら
の更なる要求にも応えられるように、薬品収納装置自体
を改良するとともに、それに用いられる薬剤カセットに
ついても更に工夫を凝らすことが、技術的な課題とな
る。
【0010】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、一動作で薬品類を手中にでき
而も列びを乱さずに薬品類を戻せて更に収納状況の把握
も的確な薬品収納装置用の薬剤カセットを実現すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第10の解決手段につい
て、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0012】[第1の解決手段]第1の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項1に記載の如く、薬品類
を整列収納する薬剤カセットにおいて、その端のところ
に、薬品類を抜き取り可能な取出口を形成するととも
に、薬品類を押し込み可能な開閉手段も設けた、という
ものである。
【0013】このような第1の解決手段の薬剤カセット
は、次のような薬品収納装置に用いられる。すなわち、
上記の薬剤カセットを多数個と、これらの薬剤カセット
を並べて保持する支持手段とを具えた薬品収納装置であ
って、前記支持手段が前記取出口と押込口(すなわち前
記開閉手段にて開閉されるところ)とを露出させた状態
で前記カセットを保持するものであり、且つ、前記カセ
ットにおける薬品類の収納数を求める計数手段が設けら
れている、という薬品収納装置に用いられる。なお、上
記の「露出させた状態」には、全面を露出させている状
態に限らず、開口の内奥等で部分的に露出させている状
態であっても、視認可能で且つ手や指の届くような状態
であれば、含まれる。また、常に露出させている必要は
無く、扉や覆いの開閉等にて少なくとも使用時には露出
状態を容易かつ迅速に確保しうるようになっていれば良
い。
【0014】そして、このような薬剤カセット利用の薬
品収納装置にあっては、各カセットに収納されている薬
品類は、使用時に必要なだけ或いは使用に備えて予め多
めに取り出されるが、該当カセットの取出口から整列順
に次々に抜き取られる。そして、抜き取られた薬品類の
うち使用に至らなかったものは、取出口の近くの開閉手
段にて開閉される押込口を介して、先ほど抜き取ったと
ころへ押し込まれて、元のカセットに戻される。こうし
て、簡単に、列の先頭から取り出された薬品類は列の先
頭に戻されることとなる。そのため、カセットへの整列
収納時に薬品類を使用期限の順に列べておくだけで、そ
の後に頻繁な出し入れがあっても自然に、不所望な期限
切れ発生を少なくすることができる。
【0015】しかも、薬剤カセットが取出口や押込口を
露出させて並んでいるため、薬品類の出し入れは、対象
の薬品類を医師等の使用者が自分の目で見て確認しなが
ら指等で直接摘んで行うことができるので、必要な薬品
類を手中にするのも余った薬品類を戻すのも、単一動作
で行える。スイッチ操作等の間接行為や搬送待ち等の無
駄時間は無い。また、そのようにカセットにおける薬品
類の取出口や押込口が見やすくて出し入れも容易なの
で、使い勝手を損なうことなく、より多くのカセットを
集積させることもできる。さらに、そのような出し入れ
があっても、各カセットにおける薬品類の収納数が計数
手段によって求められていることから、カセット内部が
見えなくても又は見づらくても薬品類の収納状況はリア
ルタイムで的確に把握できる。
【0016】また、開閉手段にて押込口が開閉されるこ
とから、例えば先頭薬品類の滑落を防止する等のために
常態では閉じていなければならない箇所に押込口を形成
することも可能であり、押込口の形成箇所に関する制約
が緩和される。これにより、露出の条件等を満たせば、
取出口と押込口とを別個に形成しても良く、部分的に重
なるように形成しても良く、そして、取出口は薬品類を
取り出しやすいよう、押込口は薬品類を押し込みやすい
よう、個々に最適化することが可能となる。すなわち、
薬品類の出し入れが容易かつ的確に行えるようにするこ
とができる。したがって、この発明によれば、特定構造
の薬品収納装置に用いられて、一動作で薬品類を手中に
でき而も列びを乱さずに薬品類を戻せて更に収納状況の
把握も的確な薬品収納装置用の薬剤カセットを実現する
ことができる。
【0017】[第2の解決手段]第2の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項2に記載の如く、上記の
第1の解決手段の薬剤カセットであって、前記開閉手段
に、外側から内側へ押されて開く扉状部材が採用されて
いる、というものである。
【0018】このような第2の解決手段の薬剤カセット
にあっては、特定の扉状部材の採用により、薬品類の押
し込みが可能なばかりか容易な開閉手段が、簡単かつ確
実に具現化される。したがって、この発明によれば、特
定構造の薬品収納装置に用いられて、一動作で薬品類を
手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を楽に戻せて更に
収納状況の把握も的確な薬品収納装置用の薬剤カセット
を実現することができる。
【0019】[第3の解決手段]第3の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項3に記載の如く、上記の
第1,第2の解決手段の薬剤カセットであって、前記取
出口が、薬品類の抜き取りに加えて押し込みも可能な出
入口になっている、というものである。
【0020】このような第3の解決手段の薬剤カセット
にあっては、薬品類を元のカセットへ戻す際に、該当カ
セットの押込口から押し込めるのに加えて、抜き取った
取出口すなわち出入口から押し込むことも可能である。
これにより、薬品類の戻し方が多様になるので、扱い易
い方のやり方や、慣れた方のやり方、薬品類が倒れやす
い場合等には倒れ難い方のやり方など、適宜選択しなが
ら作業することができる。したがって、この発明によれ
ば、特定構造の薬品収納装置に用いられて、一動作で薬
品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を気楽に戻
せて更に収納状況の把握も的確な薬品収納装置用の薬剤
カセットを実現することができる。
【0021】[第4の解決手段]第4の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項4に記載の如く、上記の
第1〜第3の解決手段の薬剤カセットであって、上部を
解放する補充口も形成されている、というものである。
【0022】[第5の解決手段]第5の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項5に記載の如く、上記の
第1〜第3の解決手段の薬剤カセットであって、前記取
出口を上部に延長した状態の補充口も形成されている、
というものである。
【0023】このような第4,第5の解決手段の薬剤カ
セットにあっては、出入口に加えて補充口も形成されて
いる。しかも、その補充口はカセット上部に広がってい
るので、薬剤カセットを密に並べた状態でも、上から薬
品類を補充することが可能である。これにより、上述し
た第1解決手段と同様の作用効果に加えて、薬剤カセッ
トを一つずつ取り出さなくても補充作業が行えて準備作
業が楽になり迅速に済ませられるという更なる作用効果
も得られる。したがって、この発明によれば、特定構造
の薬品収納装置に用いられて、一動作で薬品類を手中に
でき而も列びを乱さずに薬品類を戻せて且つ収納状況の
把握も的確で更に補充も容易な薬品収納装置用の薬剤カ
セットを実現することができる。
【0024】[第6の解決手段]第6の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項6に記載の如く、上記の
第1〜第5の解決手段の薬剤カセットであって、外部か
ら非接触で検出しうる被検出子を保持した被検出子保持
部材が移動自在に内蔵されている、というものである。
このような第6の解決手段の薬剤カセットは、次のよう
な薬品収納装置に用いられる。すなわち、上述した薬品
収納装置であって、前記計数手段が前記被検出子の位置
を検出して薬品類の収納数を求めるようになっている、
という薬品収納装置に用いられる。
【0025】そして、このような薬剤カセット利用の薬
品収納装置にあっては、各カセットにおける薬品類の収
納数を求めるに際し、カセット内での薬品類の整列収納
状態を利用して被検出子の位置を検出することで行われ
るため、しかもその検出が非接触で行われるため、全部
の薬品類を一個毎に有無検出するのより安価にでき、ま
た、薬品類の総重量を計って割り出すのよりもコンパク
トで高精度にし易い。しかも、その検出は薬品類の出し
入れに拘わらず随時行われるので、それもカセット内の
薬品類の総数について行われるので、初期値の設定等が
不要なうえ一時の計数ミスが残存したり累積したりする
ことも無くて、薬品類の収納状況を簡便かつ正確に把握
することができる。
【0026】これにより、薬品類の出し入れの順序や,
薬品類の補充状況,さらには薬剤カセットの着脱などの
過去の状況によって計数結果が影響されることは全く無
くなるので、何時でも正確に収納状況が把握されるう
え、薬品類の出し入ればかりか補充作業等も気楽に行え
る。したがって、この発明によれば、特定構造の薬品収
納装置に用いられて、一動作で薬品類を手中にでき而も
列びを乱さずに薬品類を戻せて更に収納状況を簡便かつ
正確に把握しうる薬品収納装置用の薬剤カセットを実現
することができる。
【0027】[第7の解決手段]第7の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項7に記載の如く、上記の
第6の解決手段の薬剤カセットであって、前記被検出子
保持部材の移動範囲を規制する範囲規制手段が設けられ
たものである。
【0028】このような第7の解決手段の薬剤カセット
にあっては、範囲規制手段によって被検出子保持部材の
移動範囲が規制され、その範囲に対応して薬品類の最大
収納数が確定する。これにより、自動計数の困難な一括
補充時に作業者が収納薬品類の数を一々数えなくても、
単に薬剤カセットの収納空間を薬品類で満たせば、予め
判明している個数分の補充がなされることとなる。
【0029】薬品類を準備するに際し医療現場では定数
配置と呼ばれる処理が行われることも多く、その定数配
置では医療行為に先立つ準備作業の度に各薬品類を種類
ごとに所定数ずつ揃えておくことが必要であり、このよ
うな場合に、この薬剤カセットを用いるとともにその被
検出子保持部材の移動範囲を定数配置の所定数に適合さ
せておくことにより、補充者の作業負担が軽減される。
また、補充作業時に例え補充漏れや不足などが生じたと
しても、薬剤カセットを薬品収納装置にセットした状態
で計数手段による計数に基づいて自動確認も行えるので
安心である。
【0030】したがって、この発明によれば、特定構造
の薬品収納装置に用いられて、一動作で薬品類を手中に
でき而も列びを乱さずに薬品類を戻せて且つ収納状況の
把握も的確で更に一括補充も容易な薬品収納装置用の薬
剤カセットを実現することができる。
【0031】[第8の解決手段]第8の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項8に記載の如く、上記の
第6,第7の解決手段の薬剤カセットであって、前記被
検出子保持部材が傾くのを規制する傾動規制手段が設け
られたものである。
【0032】このような第8の解決手段の薬剤カセット
にあっては、薬品類の出し入れや補充に際して被検出子
保持部材が移動しても不所望に傾いたり倒れたりするこ
とは無いので、取り扱いや作業が気楽に行える。特に、
一括補充時に薬品類を立てて収納する場合など、倒れな
い被検出子保持部材が収納薬品類の傾倒防止にも役立つ
ことも多い。したがって、この発明によれば、特定構造
の薬品収納装置に用いられて、一動作で薬品類を手中に
でき而も列びを乱さずに薬品類を戻せて且つ収納状況の
把握も的確で更に一括補充も容易な薬品収納装置用の薬
剤カセットを実現することができる。
【0033】[第9の解決手段]第9の解決手段の薬剤
カセットは、出願当初の請求項9に記載の如く、上記の
第1〜第8の解決手段の薬剤カセットであって、識別情
報を保持する情報保持手段が設けられたものである。
【0034】このような第9の解決手段の薬剤カセット
にあっては、一括補充等に際して識別情報を読み取って
収納薬品類の適否判別等に利用することが可能であり、
これにより、補充時の誤作業が防止されるとともに補充
作業者の作業負担も軽減される。したがって、この発明
によれば、特定構造の薬品収納装置に用いられて、一動
作で薬品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を戻
せて且つ収納状況の把握も的確で更に一括補充も容易な
薬品収納装置用の薬剤カセットを実現することができ
る。
【0035】[第10の解決手段]第10の解決手段の
薬剤カセットは、出願当初の請求項10に記載の如く、
上記の第4又は第5の解決手段を基礎とする第6解決手
段の薬剤カセットであって、前記被検出子保持部材の前
面部分(すなわち整列収納薬品類の最後尾と向き合うと
ころ)に(上端部で最も後退するような)傾斜面を形成
したものである。あるいは、前記被検出子保持部材から
上に延びる状態で延長部が前記被検出子保持部材の一部
として形成されているものや、そのような延長部が前記
被検出子保持部材に装着されているものについて、その
延長部の前面部分に(上端部で最も後退する)傾斜面を
形成したものである。なお、前記被検出子保持部材や前
記延長部が薄い物の場合は、前縁部分を傾斜させること
で等価なものとなる。
【0036】このような第10の解決手段の薬剤カセッ
トにあっては、第4,第5,第6の解決手段すべての作
用効果を奏するのに加えて、薬剤カセット内の薬品類の
列の最後尾に薬品類を補充するときには、その最後尾の
直後へ薬品類を補充口から差し込むと、その薬品類の底
等が被検出子保持部材等の傾斜面等に当たってそこを滑
りながら被検出子保持部材を後方へ移動させるため、被
検出子保持部材等を別の手で操作する等の必要が無いの
で、補充が簡単に行える、という作用効果も奏する。し
たがって、この発明によれば、特定構造の薬品収納装置
に用いられて、一動作で薬品類を手中にでき而も列びを
乱さずに薬品類を戻せて更に収納状況を簡便かつ正確に
把握しうるうえ補充も一層容易な薬品収納装置用の薬剤
カセットを実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の薬剤カセットについて、これを実施するための
具体的な形態を、以下の第1〜第9実施例により説明す
る。図1〜図6に示した第1実施例は、上述した第1,
第2,第3,第6の解決手段を具現化したものであり、
図7に示した第2実施例や、図8に示した第3実施例、
図9に示した第4実施例、図10及び図11に示した第
5実施例は、その変形例である。また、図12に示した
第6実施例は、上述した第4の解決手段を具現化したも
のであり、図13,図14に示した第7実施例は、上述
した第5の解決手段を具現化したものである。さらに、
図15に示した第8実施例は、上述した第7〜第9の解
決手段も具現化したものである。また、図16に示した
第9実施例は、上述した第10の解決手段も具現化した
ものである。また、図17に示した第10実施例は、薬
品類を横にして上下に重ねて収納する変形例である。な
お、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト
等の締結具などは図示を割愛し、発明の説明に必要なも
のや関連するものを中心に図示した。
【0038】
【第1実施例】本発明の薬剤カセットの第1実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、その構造を示し、(a)が右側面図、(b)が
平面図、(c)が正面図である。
【0039】この薬剤カセット20は、薬品1を前後方
向一列に整列させて収納するために、概ね直方体状の箱
物からなり、その内部空間の横幅および高さが薬品1の
それより僅かに大きく、奥行きは何倍も長くなってい
る。カセット20の前面上側の角部は切り欠かれて出入
口21(取出口)となっており、この出入口21は、先
頭の薬品1の頭部または上半分がほぼ露出するよう大き
く切り欠かれて、横から見ても薬品1の頭部等がほぼ露
出するような階段状に形成されており、先頭薬品1を出
し入れ可能であってその際に薬品1の頭部を人の手で摘
んで抜き取ったり押し込んだりするのが容易にできるよ
うになっている。
【0040】そのカセット前面のうち残された下側部分
には、一対の扉28(開閉手段)が開閉可能に設けられ
ている。左の扉28は、左奥側へ約90゜の範囲で双方
向回転しうるように左側の蝶番29やその支柱にて左側
を支持されている。右の扉28も、右奥側へ約90゜の
範囲で双方向回転しうるように右側の蝶番29等にて右
側を支持されている。そして、何れの扉28も、図示し
ないバネの弾撥力等にて通常は前面を塞ぐような位置に
来ていて、外側から内側へ押されると、カセット20内
で奥側へ下がりぎみに回転して開き、押すのを止めると
閉じるようになっている。しかも、扉28が左右へ充分
に大きく開くようにそれと干渉する虞の有る所には適宜
な逃げ等も形成されていて、扉28が開いてできた押込
口からも薬品1を押し込むことが可能なようになってい
る。
【0041】また、カセット20の内底には摩擦係数の
小さい部材が用いられていて、カセット20を前下がり
に傾けると収納薬品1が自重で出入口21側へ滑って来
るようになっているが、後方の薬品1が倒れるのを防ぐ
とともに最後尾の薬品1に対しても出入口21に向けて
積極的に後押しして付勢するような重り兼用の被検出子
保持部材22が内蔵されている。被検出子保持部材22
は、カセット20の内部を摺動しながら前後へ自在に移
動しうるよう、幅が薬品1とほぼ同じで高さも同じかそ
れより低くなっているが、これには、小さな被検出子5
2が取り付けられている。被検出子52には、汚れに強
い等の利点も考慮してこの例では永久磁石が採用されて
いるが、外部から非接触で検出しうるものであれば使用
可能であり、例えば反射鏡でも良い。
【0042】さらに、カセット20は、量産性や補充作
業なども考慮して、それぞれプラスチック等からなる左
半体23と右半体24とを組み合わせたものとなってい
る。両者23,24は、前面部および後面部の重なると
ころの2箇所で係合し、そこを中心に回転して開閉し、
閉じて箱状となり、開いて内部を大きく露見させるよう
になっている。また、カセット20の前面下端部分に
は、後述するカセットホルダー40の溝41に挿入可能
な前面突起25が形成され、後面には、カセットホルダ
ー40の溝42に挿入可能な後面突起26が形成されて
いる。
【0043】この第1実施例の薬剤カセットについて、
先ず単体での使用態様及び動作を、図面を引用して説明
する。図1は、その薬品収納状態を示し、(d)が薬品
収納状態の斜視図、(e)が薬品一括補充時の開状態図
である。なお、薬品1として図示したものは、注射薬を
封入したアンプルである。
【0044】このカセット20に薬品1を必要なだけ一
括して補充するときは(図1(e)参照)、前後面や底
面部分が外側に来ている右半体24の方を回転させて全
体を開き、左半体23に出入口21側から順に薬品1を
必要なだけ立てて並べ、それから、その右側すなわち最
後端に被検出子保持部材22を置く。そして、右半体2
4を回して閉めると、補充作業は完了する。
【0045】薬品1を収納したカセット20は(図1
(d)参照)、前下がりに保持されると、先頭の薬品1
が出入口21のところに来てその頭部等が指で摘める状
態となる。このようなカセット20は、幾つかずつカセ
ットホルダー40上に並べて纏められ、さらに、そのカ
セットホルダー40ごと、薬剤収納装置にセットされ
て、最終目的に沿った使用がなされる。
【0046】そのような薬品収納装置への使用態様及び
動作を図面を引用して説明するが、それに先だって、カ
セットホルダー40及び薬品収納装置の構造を述べる。
図2は、カセットホルダーについて、その構造および使
用状態を示し、(a)が左側面図、(b)が平面図、
(c)が正面図、(d)が使用状態の斜視図である。ま
た、図3は、薬剤カセットの使用状態を示し、(a)が
薬品収納装置の正面図、(b)がカセット周りの右側面
図である。さらに、図4は、薬品収納装置における計数
手段等のブロック図であり、図5は、薬品出し入れ時の
状態変化図である。また、図6は、扉28を開けて薬品
を押し込んだ時の状態変化を示し、(a)及び(b)が
平面図、(c)が右側面図である。
【0047】典型的なカセットホルダー40は(図2参
照)、非磁性体のプラスチック等からなる浅い角皿状の
箱体で、その前後の長さはカセット20を乗載可能な長
さにされ、その底面は、被検出子52の検出を妨げない
よう、薄く形成されている。また、その前方の内側面に
は縦の溝41が多数形成された凹凸面となっており、そ
の溝41は前面突起25が入る大きさに形成されてい
る。さらに、後方の内側面も縦の溝42が多数形成され
た凹凸面となっており、その溝42には後面突起26が
入るようになっている。前後の溝41,42は一対一に
対応しており、隣り同士の距離は、カセット20が密に
並ぶよう、その横幅と同じか僅かに大きくなっている。
そのため、同じ幅のカセット20を載せる予定のカセッ
トホルダー40では溝41,42が等ピッチで形成さ
れ、異なる幅のカセット20を載せる予定のカセットホ
ルダー40では溝41,42が不等ピッチで形成されて
いる。
【0048】基本的な薬品収納装置は(図3(a)参
照)、カセット保持部10(支持手段)と操作部30と
がベース板等の基部9上に隣接して設けられたものであ
り、カセット保持部10から注射薬等の薬品1を取り出
す向きや操作部30を操作する向きが正面側・前面側に
なるよう並べられている。カセット保持部10等に分散
して設けられている計数手段50と操作部30との接続
や他の機器との接続等は、図示しない信号送受用ケーブ
ル等を介して基部9のところや後背側等でなされてい
る。カセット保持部10は、棚枠として適宜な外枠や筐
体を具えていて、その内側にカセット載置棚11が多段
に設けられたカセット専用の棚であり(図3(a)では
上下4段)、それぞれのカセット載置棚11上に一個ま
たは複数個のカセットホルダー40を載せておけるよう
になっている。それらのカセットホルダー40は、上述
したように複数・多数のカセット20を並べて載置しう
るようになっている。
【0049】カセット載置棚11は(図3(b)参
照)、カセット20を傾斜状態に維持するために、カセ
ットホルダー40を載置する上面が後背側で高く前面側
で低くなっており、傾いたカセット20が落ちないよう
前端部分に上側への曲げ部又は突き出し部が形成されて
いる。上下の棚と棚との間や棚と天板との間は開口して
いて、各カセット20の出入口21側を手前にして各カ
セットホルダー40をカセット載置棚11上に載せ置く
と、総ての出入口21およびそれぞれの先頭薬品1が手
前側に即ち装置前面に揃って露出するようになってい
る。
【0050】操作部30は(図3(a)参照)、適宜の
箱形に纏められており、その前面には、操作対象である
キーボード31の他にプリンタ32やフロッピー(登録
商標)ディスク33等が配設され、内部には(図4参
照)、後述する通信ユニット34やメインコントローラ
56等が格納されている。また、この操作部30には、
読取装置としてのバーコードリーダ61が、フレキシブ
ルなケーブル等を介して外付けされている。その読取の
完了や後述の判別結果等を音で報せるために、適宜のブ
ザー62等も組み込まれている。
【0051】計数手段50は(図4参照)、各カセット
20における薬品1の収納数・個数を求めるために、セ
ンサ51が主体の検出手段と、メインコントローラ56
が主体の演算手段とが具えられている。このメインコン
トローラ56は判定手段も兼ねており、そのため上記の
バーコードリーダ61のケーブルが操作部30内でメイ
ンコントローラ56に接続されていて、バーコードリー
ダ61の読み取り結果がメインコントローラ56に入力
されるようにもなっている。
【0052】センサ51には(図3参照)、永久磁石の
被検出子52に感応するホール素子等を利用した磁気セ
ンサが採用され、被検出子52は被検出子保持部材22
に埋め込まれるので少数で済むが、センサ51は、多数
用いられるので、その単価を下げるために、被検出子5
2の遠近に応じて「OFF」又は「ON」するだけの簡
易なものとなっている。センサ51は、カセット20と
の接続が不要なようにセンサ基板53の上面等へ一列に
並んだ状態で貼設等されるが、その個数は該当カセット
20の最大収納数より一つ多く、そのピッチは、カセッ
ト20内で整列している薬品1のピッチに一致してい
る。センサ基板53は、カセット載置棚11の上面等で
あってカセット20の載せ置かれるべきところそれぞれ
に装着され、その上に該当カセット20がセットされる
と、各センサ51が一つずつ各収納薬品1の真下に位置
するようになっている。
【0053】そのようなセンサ基板53が各カセット2
0毎に設けられるのに対し、サブコントローラ基板54
は各カセット載置棚11毎に設けられる。サブコントロ
ーラ基板54は、横に延びるような状態でカセット載置
棚11の下面等に取り付けられ、図示しない適宜のコネ
クタ等を介して各センサ基板53及びメインコントロー
ラ56との接続が確立されている(図4参照)。各サブ
コントローラ基板54にはワンチップマイコン等のサブ
コントローラ55が搭載されており、その中継処理等に
よって、各センサ51の検出結果が集められてメインコ
ントローラ56へ纏めて送出されるようになっている。
【0054】メインコントローラ56は、適宜のマイク
ロプロセッサシステム等からなり、カセット載置棚11
毎に設けられたサブコントローラ55を介して全センサ
51の検出結果を取り込めるようになっている。また、
内蔵の又は外付けのハードディスク57に計数値テーブ
ル58等を割り付け、そこを各カセット20毎に割り振
ってそれぞれに薬品類収納数の計数値を記憶保持すると
ともに、各センサ51の検出結果に応じて該当計数値を
算出する演算処理等も行うようになっている。
【0055】また、メインコントローラ56は、バーコ
ードリーダ61から読取結果が送られて来ると、その度
に読取自体が適切になされたか否かに応じてブザー62
を駆動する。例えば、異なる音色を使い分けて短時間の
駆動を行う。そして、適切な読取結果が得られると、そ
れをハードディスク57の管理データ59等に照らして
収納の適否等を判別するとともに、その判別結果に応じ
てブザー62を駆動する。その際、はっきり聞き取れて
楽に確認できるよう、例えば、上述の音色とも異なる音
色を使い分けて、あるいは断続回数等も違えて、上述の
場合より長時間の駆動を行うようになっている。なお、
メインコントローラ56によるそれらの処理について
は、以下の動作説明にて詳述する。
【0056】装置の使用に先だって予め、各カセット2
0には、それぞれ適合するサイズの薬品1を幾つかずつ
収納しておくが、その際、使用期限等のある薬品1につ
いては、なるべく期限の遅いものを奥側にし、期限の早
く来るものを前側にして整列させる。また、その際に、
色や形の特徴で一見して判るものや、薬品名等を目視確
認して収納先カセットの判っている薬品1については、
直ちに収納して良いが、目視確認では判然としなかった
り目視での確認結果にはっきりした自信が持てず少しで
も疑念や迷いがあるようなときには、バーコードリーダ
61を操作して、収納しようとしている薬品1のバーコ
ードラベルを読み取らせる。
【0057】そうすると、メインコントローラ56によ
って、読取結果に基づく適否判別が行われ、その結果が
ブザー62の音で知らされるので、あるいはハードディ
スク57の管理データ59等から収納先の指示まで可能
であればその案内等もなされるので、それらも利用し
て、確認しながら収納作業を進める。なお、そのような
収納作業を電源断の状態で行ったときや、カセット20
を取り外したうえで開いて一括補充・一括収納したよう
なときでも、キーボード31等を操作して計数値テーブ
ル58の該当データに初期値を設定しておくといったデ
ータ入力作業は、行う必要が無い。
【0058】かかる準備作業は、手術用注射薬のアンプ
ル等の場合、大抵、病院内の調剤部門や手術室前室等で
纏めて行われる。すなわち、手術の度に行っても良い
が、通常は、注射薬セットの作業負担も軽減すべく、半
日や一日等の所定期間に想定される幾つかの手術に足り
る十分な個数の薬品1が、各カセット20に収納され、
定数配置等の基準に則って適宜個数ずつ纏められてカセ
ットホルダー40にセットされる。それから、常温保存
の可能な薬品1を収納したカセット20はカセットホル
ダー40単位で薬品棚等に格納され、冷凍保存の必要な
薬品1を収納したカセット20はやはりカセットホルダ
ー40単位で保冷庫等に格納される。
【0059】そのような作業が手術室前室で行われた場
合はそのまま使用時期の来るのを待つが、調剤部門等で
行われた場合は、カセットホルダー40単位で適宜な薬
剤運搬用カート等にて手術室前室へ移送され、そこの薬
品棚や保冷庫等に一時格納される。それから、使用時ま
でには、常温保存の可能な薬品1を収納したカセット2
0はカセットホルダー40単位で薬品収納装置にセット
され、使用時の直前には、保冷庫等のカセット20もホ
ルダー40単位で薬品収納装置にセットされる。
【0060】そして、使用時には、薬品収納装置を手術
室に運び込む。その際、薬品収納装置がカートやキャス
ター付き台等に予め載っている場合は、そのまま移動さ
せて使用を待ち、そうでない場合は、適宜の搬送手段に
て薬品収納装置を運んで適宜な高さの机や台の上にセッ
トする。それから、電源等も確認して、装置の作動を開
始させる。
【0061】この薬品収納装置を作動させると(図5
(a)参照)、各カセット20で、何れか一つのセンサ
51が「ON」状態となり、他のセンサ51は「OF
F」状態となるので、「ON」状態のセンサ51が何番
目のものかに応じて直ちに、現在収納中の薬品1の個数
が判明する。そして、その計数値が計数値テーブル58
に記憶される。
【0062】そして、使用時に、先頭の薬品1を取り出
したときには、二番目以降の薬品1及び被検出子保持部
材22が出入口21側へ1ピッチ分ずれるように移動す
るため、移動中は一時的には該当カセット20に対応す
る総てのセンサ51が「OFF」状態となるが(図5
(b)参照)、移動後は速やかに、隣りのセンサ51の
うち出入口21側のものが「ON」状態となる(図5
(c)参照)。これに対し、薬品1を出入口21から入
れたときには、収納中の薬品1及び被検出子保持部材2
2が奥側へ1ピッチ分ずれるように移動するため、「O
N」状態のセンサ51が奥側の隣りへ移る(図5(c)
〜(a)参照)。
【0063】そのように薬品1を出入口21から戻して
も良いが、薬品1は扉28を介して押し込んでも良い
(図6参照)。その場合、薬品1を扉28の合わせ目に
沿って立てた状態でカセット20の前方からカセット2
0内へ押し込む。そうると、扉28がカセット内側へ下
がりながら開き始める(図6(a)参照)。さらに押し
込むと、扉28は左右に分かれて大きく開き(図6
(b)参照)、カセット20内に収納中の薬品1も、整
列状態を保ってカセット奥側へ押されて移動する。それ
から、押し込んだ薬品1が扉28より奥へ入ったところ
で手を離すと、扉28が逆回転して閉まり、その後ろに
薬品1が整列する。そして、この場合も(図6参照
(c))、薬品1を出入口21から入れたときと同様、
収納中の薬品1及び被検出子保持部材22が奥側へ1ピ
ッチ分ずれるように移動するため、「ON」状態のセン
サ51が奥側の隣りへ移る。
【0064】こうして、何れのカセット20でも、それ
ぞれのカセット20に収納中の薬品1の列の最後尾位置
に対応した被検出子52の位置が、過去の経緯に何ら影
響されること無く、常に正確に検出される。したがっ
て、この場合、使用現場に限らず何れの段階でも収納薬
品の個数等をデータ入力するといった手作業は行う必要
が無く、それでも薬品の収納数は常に正確に把握され
る。
【0065】また、このような計数処理は自動で行われ
るので、手術室内の医師や看護婦等は、手術に注射薬が
必要になったときには何時でも、カセット保持部10を
見て、そこに並んでいるもののうちから該当薬品1を選
び、そこへ手を伸ばしてそれを抜き取れば良い。それだ
けで必要な薬品を直ちに使用することができる。また、
患者の容態や病状判断の変化等によってその薬品1の使
用を中止したような場合は、直ちに或いは手術終了後等
の適宜な時に、同じ薬品1の入っているカセット20へ
押し込めば良い。その際、出入口21から押し込んでも
良く、扉28のところから押し込んでも良く、作業状況
等に応じて適宜使い分ければ良い。それだけで、取り出
したが使用に至らなかった薬品1が、使用期限の順序等
に従った適切な収納位置に戻され、その計数処理も自動
で行われる。
【0066】もっとも、現場の従事者が手術中等に未使
用の薬品1をカセット20へ戻すのは、抜き取った直後
で戻し先のカセット20がハッキリ判っている場合や、
色や形の特徴で一見して判る場合など確実な場合にだけ
行う。少しでも紛らわしいようなときや、忙しくて気が
急いているようなときには、手術等が済むまで適宜のト
レー等に貯めておき、後でゆっくり、バーコードリーダ
61等で薬品1の識別情報の確認を行いながら、戻すの
が良い。こうして、この場合も、誤収納が確実に防止さ
れる。
【0067】また、使用後は、あるいは使用中であって
も随時、キーボード31の適宜操作等に応じて、メイン
コントローラ56は、計数値テーブル58の内容をその
まま又は管理データ59等に基づいて適宜な形式に変換
したり薬品名称を付加したりしたうえで、プリンタ32
やフロッピーディスク33に出力する。また、通信ユニ
ット34を介してホストコンピュータ等との交信が可能
なときには適宜な電文にして通知することも行う。
【0068】こうして、薬剤カセット20を並べて保持
した薬品収納装置のセットされた術場等の現場ではそこ
での作業性を損なうことなく薬品の出し入れがワンタッ
チで簡単かつ迅速に随時行なわれる。しかも、その際、
出し入れした薬品の個数等をデータ入力するといった面
倒な作業は行わなくても、薬品の収納数は常に正確に把
握されており、廃棄用容器内の使用済みアンプル等をい
ちいち数え上げなくても手術に使用された注射薬等の数
量が自動で而も正確に判明するうえ、不足薬品の補充や
発注等に必要な管理まで自動で処理することも可能とな
る。
【0069】
【第2実施例】図7に前端部分の構造を示した本発明の
薬剤カセットが上述した第1実施例のものと相違するの
は、前面突起25がカセット20の前面下端部分から少
し上に突き出た点である。
【0070】この場合、前面突起25が扉28と干渉し
て扉28の前方への回転を阻止するので、扉28が正常
な回転範囲を越えて前方へ回転して大きく開き薬品1が
落下してしまうという不所望な事態を確実に防止するこ
とができる。
【0071】
【第3実施例】図8に前端部分の構造を示した本発明の
薬剤カセットが上述した第1実施例のものと相違するの
は、扉28に背丈の小さなものが採用されている点であ
る。その下端位置は、カセット20の内底よりも上にな
っているが、カセット20に収納中の薬品1の重心より
は下になっている。
【0072】この場合、扉28の下端位置がカセット2
0の内底よりも高くなったことにより、蝶番29及びそ
の支柱の取付条件や、扉28に対する周辺の逃げ等の形
成条件が、緩和される。また、そのようにしても、扉2
8の下端位置が収納中の薬品1の重心よりは低くなるよ
うにしたことにより、例え薬品1が細長い等のため安定
感に欠けるものであっても戻したい薬品1を扉28のと
ころから押し込めば気軽に押し込んでも収納中の薬品1
を倒すことなく戻すことができるという利点も維持され
ている。
【0073】なお、カセット20に収納する薬品1が決
まらないと、薬品1の重心位置も確定しないが、そのよ
うな場合には、扉28の下端位置の目安として、カセッ
ト20の高さを基準としてその2分の1より下の位置、
カセット20の高さの3分の1より下の位置、カセット
20の前面部のうち出入口21を形成した後も残ってい
る部分を基準としてその高さの2分の1より下の位置な
どが採用される。この場合、後者ほど高い確度で、上記
の利点が維持される。
【0074】
【第4実施例】図9に前端部分の構造を示した本発明の
薬剤カセットが上述した第1実施例のものと相違するの
は、扉28が単純な平板状でなく櫛歯状になった点であ
る。左半体23や右半体24の前端部分に形成される逃
げも、櫛歯状になるが、扉28とは相補的にされる。
【0075】この場合、扉28と各半体23,24との
干渉が避けられるうえ、そのための逃げを各半体23,
24に形成しても、各半体23,24の必要強度や剛性
が比較的容易に確保されるとともに、収納中の薬品1に
対する各半体23,24の内面による案内機能すなわち
横方向ずれ量の規制機能も容易かつ確実に維持される。
【0076】
【第5実施例】本発明の薬剤カセットの第5実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図10は、その構造を示し、(a)が右側面図、(b)
が平面図、(c)が正面図である。また、図10は、そ
の薬品収納状態も示しており、(d)が薬品収納状態の
斜視図、(e)が薬品一括補充時の開状態図である。さ
らに、図11は、薬品出し入れ時の状態変化を説明する
ために、カセット20の右側面図にセンサ51及び被検
出子52を付記したものであり、(a)が小径の薬品1
を収納した状態、(b)及び(c)が大径の薬品1を収
納した状態を示している。
【0077】この薬剤カセット20は、薬品1を抜き取
る際に列の先頭から2個を同時に摘み出せるように、出
入口21が大きく形成されている。また、上述した第1
実施例のものでは薬品1のピッチとセンサ51のピッチ
とが一致していたのに対し、この第5実施例の薬品収納
装置にあっては、センサ基板53の共通化を図るため
に、薬品1のピッチとセンサ51のピッチとが一致しな
いカセット20でも薬品列の長さや計数値が正しく得ら
れるようになっている。
【0078】この場合、センサ51は小径の薬品1を整
列させたときのピッチで列設され、被検出子52はその
ピッチより感応範囲が長く且つ整数倍には一致しないよ
うにされる(図11(a)参照)。しかも、それと同じ
条件のセンサ51や被検出子52が大径の薬品1の整列
収納にも用いられる(図11(b)参照)。これによ
り、センサ基板53が各種サイズの薬品1について共通
化され、量産効果を享受することができる。そして、ピ
ッチの一致した薬品1については、第1実施例にて述べ
たようにして的確な薬品列の長さ及び計数値が得られ
る。また、ピッチの一致しない薬品1についても、薬品
1の出し入れがあれば被検出子52がセンサ51の1ピ
ッチ以上の距離を移動するので、薬品列の長さの相違は
確実に検出される。
【0079】その際、ピッチずれのために被検出子52
の先端部に感応するセンサ51が不確定な状態となるこ
とも生じうるが、そのときでも、被検出子52の長さが
ピッチの整数倍からずらしてあるので、被検出子52の
後端部に感応するセンサ51が明確に定まる。そのた
め、複数個のオンオフ(ON/OFF)パターンを該当
個数の薬品列の長さ及び計数値に割り振ることが可能で
あり(図11(c)参照)、これによって何れのときで
も薬品列の長さ及び計数値が的確に得られることとな
る。
【0080】なお、そのような演算や判別の処理は、サ
ブコントローラ55やメインコントローラ56での数値
演算等にて検出の度に行うようにしても良いが、予め演
算した結果をテーブルや判別表等に保持しておいて検出
毎の処理は負担の軽い検索程度で済ますようにしても良
い。また、センサ基板53は最小の薬品1に対応したセ
ンサピッチのもので総てを統一しても良いが、数種類の
センサピッチのものに集約して使い分けるようにしても
良い。さらに、計数処理が被検出子52の現在位置に基
づいて行われ過去の経緯に何ら影響されることが無いの
で、一個ずつ出し入れしても複数個まとめて出し入れし
ても、それを素早く行ってもゆっくり行っても、過渡的
状態に影響されることなく、静的状態では常に正確に、
カセット20内に収納されている薬品1の計数が行われ
る。
【0081】
【第6実施例】本発明の薬剤カセットの第6実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図12は、その構造を示し、(a)が右側面図、(b)
が平面図、(c)が正面図である。また、図12は、そ
の薬品収納状態も示しており、(d)が薬品収納状態の
斜視図、(e)が薬品一括補充時の開状態図である。
【0082】この薬剤カセットが上述した第5実施例の
ものと相違するのは、補充口27も形成されている点で
ある。補充口27は、出入口21とは別の大きな開口と
なっており、上部の天板の大部分を打ち抜き、そこを解
放するような状態で形成されている。
【0083】そして、正面から見て左側の左半体23と
右側の右半体24とを開いた状態で一括補充が行えるの
はもちろん(図12(e)参照)、それだけでなく、左
半体23と右半体24とを閉じた通常の使用状態のまま
でも(図12(d)参照)、上から補充口27を介して
薬品1を随時補充することができる。また、そのように
しても、上述したように人手でデータを何ら入力しなく
ても計数手段50によって常に正確に収納薬品数は把握
される。
【0084】
【第7実施例】本発明の薬剤カセットの第7実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図13は、その構造を示し、(a)が右側面図、(b)
が平面図、(c)が正面図である。また、図13は、そ
の薬品収納状態も示し、(d)が薬品収納状態の斜視
図、(e)が薬品一括補充時の開状態図である。
【0085】この薬剤カセットが上述した第6実施例の
ものと相違するのは、出入口21と補充口27とが繋が
って一体化している点である。すなわち、補充口27
は、出入口21を上部の天板部分に延長したのと同じ
で、出入口21をその一部として取り込んだ大きな開口
となっている。
【0086】そして、この場合も、第6実施例の場合と
同様、左半体23と右半体24とを開いた状態で一括補
充が行えるのはもちろん(図13(e)参照)、それだ
けでなく、両者23,24を閉じた通常の使用状態のま
までも(図13(d)参照)、上から補充口27を介し
て薬品1を随時補充することができる。また、そのよう
にしても、上述したように人手でデータを何ら入力しな
くても計数手段50によって常に正確に収納薬品数は把
握される。
【0087】また、この場合、第6実施例のも同様であ
るが、補充口27が上部に形成されているので、カセッ
ト20をカセットホルダー40から外さなくても薬品1
を補充することができる(図14の矢印等を参照)。そ
こで、定数配置等のために予め組み合わせてカセットホ
ルダー40上にセットされたカセット20は、一括補充
についてもカセットホルダー40単位で纏めて行えるの
で、補充作業等の取り扱いが一層楽になる。
【0088】
【第8実施例】本発明の薬剤カセットの第8実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図15は、その構造および薬品収納状態を示し、(a)
が薬品一括補充時の開状態図、(b)が薬品収納状態の
斜視図である。
【0089】この薬剤カセットが上述した第7実施例の
ものと相違するのは、カセット20の内部空間の底部に
案内部材76が設けられた点と、案内部材76にストッ
パー74(範囲規制手段)が付設されている点と、被検
出子保持部材22に突出部71(手動操作部材)及び車
輪72,73(傾動規制手段)が付設されている点であ
る。案内部材76は、例えばアルミニウムからなる中空
の角棒や門形・L形のアングル材等を加工して作られ、
カセット20内で薬品1の整列経路に沿って前後に延び
る案内溝75が形成されている。
【0090】被検出子保持部材22の一部はその案内溝
75から下方へ延び、そことその上方で被検出子保持部
材22に対し、一対の車輪72が、案内部材76を上下
から挟んで転動可能な状態で設けられている。また、そ
の後方でも、同様に一対の車輪73が案内部材76を挟
んで転動可能な状態で被検出子保持部材22に対して付
設されている。これにより、被検出子保持部材22は、
案内溝75に案内されながら前後方向すなわち薬品1の
整列経路に沿って自在に移動しうるものであって、傾く
のを規制されたものとなっている。
【0091】ストッパー74は、回転を規制された状態
で案内溝75の下方に収められたナットと、案内溝75
の上下に延びたボルトとの組み合わせ等からなり、上に
出ている摘み部分を指先等で回すことで、案内部材76
に固定したり、固定位置変更のために緩めたりしうるよ
うになっている。そして、固定された状態では、移動し
て来た被検出子保持部材22が当接すると、被検出子保
持部材22が同じ方向にそれ以上移動するのを阻止する
ことで、被検出子保持部材22の移動範囲を規制するよ
うになっている。
【0092】また、このカセット20には、バーコード
ラベル77が、バーコードリーダ61で読み取り易いと
ころ例えば前面や側面の内外等に貼り付けられている。
そのバーコードラベル77には、薬品1の種類等に基づ
いて割り振られた薬品コード等の識別情報が記載されて
おり、通常は、収納すべき薬品1のバーコードラベルに
印刷されている識別情報と同じ情報が印刷されている。
外側面のバーコードラベル77は、カセット20を薬品
収納装置の棚板11やカセットホルダー40から外した
ときに読み取りやすく、内側面のバーコードラベル77
は、カセット20を開いた状態でも読み取れ、前面のバ
ーコードラベル77は、カセット20が薬品収納装置の
棚板11にセットされているときでも読み取れる。
【0093】この場合、定数配置等に則って一括補充時
の薬品収納数が決まっているカセット20については、
予めストッパー74の固定位置を調節して、被検出子保
持部材22をストッパー74側まで後退させた状態で薬
品1が既定数だけ収納されるようにしておく。そして、
補充時には、カセット20が開閉いずれの状態であって
も、突出部71を軽く手で押してストッパー74に当た
るまで後方へ移動させる。それから、被検出子保持部材
22からその前方出入口21のところまで薬品1を詰め
込んで満たす。
【0094】そうすると、それだけで確実に、カセット
20には薬品1が必要個数だけ収納されることとなる。
また、その際、突出部71を操作して被検出子保持部材
22を移動させても、被検出子保持部材22は傾いたり
倒れたりすることなく軽快に移動して、移動範囲の限界
であるストッパー74のところで停止する。そして、補
充の済んだカセット20及びカセットホルダー40を薬
品収納装置の棚板11にセットすると、計数手段50に
よって、収納薬品の自動計数が行われ、予め定数配置確
認用データが管理データ59等に記憶されている場合に
はそれとの自動照合も行われる。こうして、容易かつ迅
速に補充も済ませることができる。
【0095】また、補充の際に、バーコードリーダ61
を利用して念入りに確認する場合は、収納しようとして
いる薬品1のバーコードラベルに加えてカセット20の
バーコードラベル77も読み取らせる。そうすると、メ
インコントローラ56によって、バーコードリーダ61
の読取動作の適否確認が行われ、その読取が2回正常に
行われた後には、それらの一致不一致が判別される。そ
して、両バーコードが正常に読み取れてそれらが一致し
ていれば、ブザー62の音でそのことが知らされ、薬品
1が該当カセット20に適合していることがハッキリと
判るので、収納作業を行う。これに対し、不一致のとき
には、直ちには収納を行わず、他のカセット20を候補
に選んで再び確認作業を行う。こうして、気軽に行って
も誤り無く適切に収納がなされる。
【0096】
【第9実施例】本発明の薬剤カセットの第9実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図16は、その構造および薬品収納状態を示し、(a)
が開状態図、(b)及び(c)が右側面図である。この
薬剤カセットが上述した第8実施例のものと相違するの
は、被検出子保持部材22から上に延びた突出部71
(延長部)の前面部分に傾斜面71aが形成されている
点である。
【0097】傾斜面71aは(図16(a)参照)、突
出部71の前上隅を斜めに切り欠くように形成されて、
最後尾の薬品1との隙間が上側ほど広くなっている。具
体的には、その隙間が上端のところで薬品1の径より広
くなっているのが望ましく、薬品1の底部等が擦れたと
きに引っかかりを生じない程度に円滑な又は単調な面に
仕上げられていると一層良い。また、薬品1がアンプル
の如く頭部の下に肩部が形成されているような形状の物
である場合には、傾斜面71aの前端すなわち下端が薬
品1の肩部より下に来るように形成されるのが好まし
い。
【0098】この場合、補充しようとしている薬品1を
カセット20内の薬品1の列の最後尾のものと突出部7
1の上端部との間に持ってくると(図16(b)参
照)、その補充薬品1の底部が最後尾薬品1と突出部7
1との隙間に入り込む。そして、さらに押し下げると
(図16(c)参照)、補充薬品1の底部が傾斜面71
aを擦りながら後方へ押すので、自然に最後尾薬品1と
突出部71との隙間が補充薬品1の分だけ広がる。こう
して、突出部71を予め後方へ移動させておくといった
準備作業を行うこと無く、カセット20に対して補充口
27から列の最後尾に薬品1が差し込まれるので、先頭
からの出し入れに加えて、最後尾への補充も、一動作で
簡単に済ませられる。
【0099】
【第10実施例】図17に斜視図を示した本発明のカセ
ット20は、個々の薬品1を水平にしそれらの列を鉛直
にしたものであり、そのために、出入口21がカセット
20の上端部分に形成されるとともに、そこに向けて薬
品1が被検出子保持部材22にて押し上げるようになっ
ている。被検出子保持部材22の押上力には、その下に
設けられたコイルバネ22aの弾撥力が用いられている
が、コイルバネ22aに代えて又はそれと共に封入ガス
の膨張力を用いて付勢するようにしても良い。
【0100】出入口21が上になり薬品1の列が上向き
に前進するようになったのに対応して、扉28及びそれ
を開閉可能に支持する蝶番29も、カセット20の上端
部に移されて、天板を兼ねるものとなっている。両開き
する一対の扉28の中間には、出入口21に連なる間隙
21aが確保されており、この間隙21aは、手先が楽
に通過しうるよう指の太さより幅広く形成されるが、薬
品1が飛び出さないよう薬品1の長さよりは狭く形成さ
れている。カセット20内で被検出子保持部材22が鉛
直方向に移動するのに対応してセンサ基板53も縦に設
けられる。
【0101】そして、カセット20内に整列収納された
薬品1は、重力を上回るバネの付勢力が有るので被検出
子保持部材22に押されて上昇し、先頭のものが常に間
隙21aのところに来る。そこで、間隙21aに上から
指先等を入れて先頭薬品1を掻き出すようにすると、そ
の薬品1を簡単に出入口21から抜き取れる(図17
(a)参照)。こうして、薬品1が横置きでもその抜き
取りを容易に行うことができる。また、薬品1を列の先
頭に戻すときには、その薬品1を上から押し込むだけで
良い(図17(b)参照)。こうして、抜き取りも押し
込みも自然な動作で楽に行える。
【0102】
【その他】なお、各解決手段や各実施形態の組み合わせ
は、上述した実施例のものに限られる訳で無く、任意の
組み合わせが可能である。
【0103】また、抜き取った薬品1を戻す際に誤って
元のカセットでなく別のカセットに入れるのを的確に防
止すべく、現在収納中の個数を示す計数値テーブルだけ
でなく、処理開始時やリセット時から現在までに抜き取
られた薬品1の個数もカセット20毎に記録・記憶して
おき、その記録値がゼロのところに薬品1が押し込まれ
たときや、その記録値がゼロでなくてもその数値を超え
て多くの薬品1が押し込まれたときには、アラームを出
すようにしても良い。
【0104】さらに、上記の各実施例では、扉28が左
右両方へ分かれて開くようになっていたが、扉28は、
それに限られるものでなく、薬品1を押し込み可能に開
閉するものであれば良い。例えば、1枚のものでも、3
枚以上を組み合わせたのものでも良い。また、一方へ片
寄って開いても良く、折り畳むようにして開いても良
く、下辺を回転中心にしてカセット内側後方へ倒れるよ
うにして開いても良い。さらに、バネやゴム等の弾性体
を用いた付勢にて閉まるようにするのは必須でなく、自
重や、収納薬品の進行を利用して閉まるようにしても良
い。
【0105】また、上記の各実施例では、薬品1がアン
プルやバイアルであったが、薬品1は、これに限られる
ものでなく、例えば瓶詰めのものや、箱詰のもの、固形
物であれば裸のままであっても良い。そして、収納する
薬品類を適宜取捨選択等して適合させるだけで、本発明
の薬剤カセットや薬品収納装置は、手術室に限らず、手
術室前室や、処置室、造影室、ナースセンター、入院病
棟、外来病棟、調剤部門など、病院や薬局内の随所で役
に立つ。
【0106】また、付勢手段も、上述した重力やバネの
弾撥力を利用したものに限らず、空気圧等の流体力や、
無端ベルトによる摩擦力などを利用したものでも良い。
なお、薬品1が倒れる心配の無いものである場合には、
そして、自重だけで確実に移動しうるものである場合に
は、付勢手段は省略することができる。
【0107】上記の第1実施例では、簡明化のためにセ
ンサ51が何れも収納薬品1の真下に来るようにした
が、この条件は必須では無い。収納薬品1の個数が変わ
っても被検出子52が何れかのセンサ51のほぼ真上に
来るようになっていれば良く、最後尾の薬品1と被検出
子52との距離が収納薬品1のピッチと異なるような場
合には、その差の分だけ、収納薬品1とセンサ51と
は、ずれる必要がある。センサ51やセンサ基板53と
被検出子52との上下等の配置も、上述したものに限ら
ず、例えば、センサ51等を上の棚板11の下面に付設
するとともに、被検出子保持部材22の背を薬品1と同
等かそれより高くしてその上端部分に被検出子52を取
着するようにしても良い。
【0108】また、カセット保持部10に棚板11は必
須で無く、例えばカセットホルダー40の左右両端部等
を支えるようにすればカセットホルダー40が棚板の機
能を兼ねるのでアングル材等の適宜な支持部材が使え
る。その場合、センサ51やセンサ基板53は、棚枠の
うちカセットホルダー40と干渉しないところに設けて
おいても良いし、センサ51等をカセットホルダー40
側に装着するとともにカセットホルダー40をカセット
保持部10にセットする際に手動での又は自動でのコネ
クタ着脱や無線等にて計数処理に必要な信号伝送が確立
されるようにしても良い。
【0109】また、識別情報はバーコードに限らず文字
や記号であっても良く、それに対応して読取装置も、バ
ーコードリーダに限らず、OCR等の文字読取装置や、
CCDカメラ等の撮像装置と画像処理装置とを組み合わ
せたものでも良い。判別結果等を確認可能に報せるため
の確認手段も、音を出すブザー62に限らず、合成した
音声をスピーカから出すようにしても良く、ディスプレ
イ等に文字や映像で表示するようにしても良い。
【0110】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の薬剤カセットにあっては、取出口と
開閉可能な押込口とを露出させて計数手段付きの薬品収
納装置に多数保持させるとカセットへの薬品類の出し入
れが取出口や押込口から手で行えるとともに各カセット
内の薬品類が自動計数されるようにしたことにより、一
動作で薬品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を
戻せて更に収納状況の把握も的確な薬品収納装置用の薬
剤カセットを実現することができたという有利な効果が
有る。
【0111】また、本発明の第2の解決手段の薬剤カセ
ットにあっては、押し込み容易な扉状部材にて押込口を
開閉するようにもしたことにより、一動作で薬品類を手
中にでき而も列びを乱さずに薬品類を楽に戻せて更に収
納状況の把握も的確な薬品収納装置用の薬剤カセットを
実現することができたという有利な効果を奏する。
【0112】さらに、本発明の第3の解決手段の薬剤カ
セットにあっては、押込口に加えて取出口からも押し込
めるようにしたことにより、一動作で薬品類を手中にで
き而も列びを乱さずに薬品類を気楽に戻せて更に収納状
況の把握も的確な薬品収納装置用の薬剤カセットを実現
することができたという有利な効果が有る。
【0113】また、本発明の第4,第5の解決手段の薬
剤カセットにあっては、薬剤カセットを一つずつ取り出
さなくても補充できるようにもしたことにより、一動作
で薬品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を戻せ
て且つ収納状況の把握も的確で更に補充も容易な薬品収
納装置用の薬剤カセットを実現することができたという
有利な効果を奏する。
【0114】また、本発明の第6の解決手段の薬剤カセ
ットにあっては、被検出子の位置検出に基づく計数が非
接触で随時行えるようにもしたことにより、一動作で薬
品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を戻せて更
に収納状況を簡便かつ正確に把握しうる薬品収納装置用
の薬剤カセットを実現することができたという有利な効
果が有る。
【0115】また、本発明の第7の解決手段の薬剤カセ
ットにあっては、薬剤カセットを薬品類で満たすだけで
所定数の補充がなされるようにもしたことにより、一動
作で薬品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬品類を戻
せて且つ収納状況の把握も的確で更に一括補充も容易な
薬品収納装置用の薬剤カセットを実現することができた
という有利な効果を奏する。
【0116】また、本発明の第8の解決手段の薬剤カセ
ットにあっては、薬品類の出し入れや補充に際して被検
出子保持部材が倒れたりしないようにもしたことによ
り、一動作で薬品類を手中にでき而も列びを乱さずに薬
品類を戻せて且つ収納状況の把握も的確で更に一括補充
も容易な薬品収納装置用の薬剤カセットを実現すること
ができたという有利な効果が有る。
【0117】また、本発明の第9の解決手段の薬剤カセ
ットにあっては、識別情報を読み取って補充先の確認等
もできるようにもしたことにより、一動作で薬品類を手
中にでき而も列びを乱さずに薬品類を戻せて且つ収納状
況の把握も的確で更に一括補充も容易な薬品収納装置用
の薬剤カセットを実現することができたという有利な効
果を奏する。
【0118】また、本発明の第10の解決手段の薬剤カ
セットにあっては、薬品類の補充に際して手を掛けなく
ても被検出子保持部材が後方へ移動するようにもしたこ
とにより、一動作で薬品類を手中にでき而も列びを乱さ
ずに薬品類を戻せて更に収納状況を簡便かつ正確に把握
しうるうえ補充も一層容易な薬品収納装置用の薬剤カセ
ットを実現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬剤カセットの第1実施例につい
て、その構造および薬品収納状態を示し、(a)が右側
面図、(b)が平面図、(c)が正面図、(d)が薬品
収納状態の斜視図、(e)が薬品一括補充時の状態であ
る。
【図2】 カセットホルダーについて、その構造お
よび使用状態を示し、(a)が左側面図、(b)が平面
図、(c)が正面図、(d)が使用状態の斜視図であ
る。
【図3】 薬剤カセットの使用状態を示し、(a)
が薬品収納装置の正面図、(b)がカセット周りの右側
面図である。
【図4】 薬品収納装置における計数手段等のブロ
ック図である。
【図5】 薬品出し入れ時の状態変化図である。
【図6】 薬品押し込み時の状態変化を示し、
(a)及び(b)が平面図、(c)が右側面図である。
【図7】 本発明の薬剤カセットの第2実施例につい
て、その構造を示し、(a)が前端部分の右側面図、
(b)が正面図である。
【図8】 本発明の薬剤カセットの第3実施例につい
て、その構造を示し、(a)が前端部分の右側面図、
(b)が正面図である。
【図9】 本発明の薬剤カセットの第4実施例につい
て、その構造を示し、(a)が前端部分の右側面図、
(b)が正面図である。
【図10】 本発明の薬剤カセットの第5実施例につい
て、その構造および薬品収納状態を示し、(a)が右側
面図、(b)が平面図、(c)が正面図、(d)が薬品
収納状態の斜視図、(e)が薬品一括補充時の状態であ
る。
【図11】 薬品出し入れ時の状態変化図である。
【図12】 本発明の薬剤カセットの第6実施例につい
て、その構造および薬品収納状態を示し、(a)が右側
面図、(b)が平面図、(c)が正面図、(d)が薬品
収納状態の斜視図、(e)が薬品一括補充時の状態であ
る。
【図13】 本発明の薬剤カセットの第7実施例につい
て、その構造および薬品収納状態を示し、(a)が右側
面図、(b)が平面図、(c)が正面図、(d)が薬品
収納状態の斜視図、(e)が薬品一括補充時の状態であ
る。
【図14】 別態様での薬品一括補充を示す斜視
図である。
【図15】 本発明の薬剤カセットの第8実施例につい
て、その構造および薬品収納状態を示し、(a)が薬品
一括補充時の開状態図、(b)が薬品収納状態の斜視図
である。
【図16】 本発明の薬剤カセットの第9実施例につい
て、その構造および薬品収納状態を示し、(a)が開状
態図、(b)及び(c)が右側面図である。
【図17】本発明の薬剤カセットの第10実施例につい
て、(a)及び(b)共に斜視図である。
【符号の説明】
1 薬品(薬剤、薬品類) 9 基部(ベース、脚部、基台部) 10 カセット保持部(保持ユニット、格納庫、支持手
段) 11 棚板(カセット載置棚) 20 カセット(薬剤カセット) 21 出入口(端部開口、取出口) 22 被検出子保持部材(滑動部材、可動体、重
り、付勢手段) 23 左半体(向かって左側の部分、内側半体) 24 右半体(向かって右側の部分、外側半体) 25 前面突起(位置決め用の凹凸) 26 後面突起(位置決め用の凹凸) 27 補充口(上部開口) 28 扉(観音開き扉、常閉用付勢付き両開き扉、
押込口の開閉手段) 29 蝶番(軸支部、回転支持部材、扉支持部材、
開閉補助手段) 30 操作部(操作・指示・表示・入力・出力等用の別
ユニット) 31 キーボード(手動入力手段) 32 プリンタ(印刷形態での出力手段) 33 フロッピーディスク(FD、記憶媒体、記録
媒体への出力手段) 34 通信ユニット(オンラインでの又は遠隔地へ
の出力手段) 40 カセットホルダー 41 溝(薬剤カセット乗載位置規定用の凹凸) 42 溝(薬剤カセット乗載位置規定用の凹凸) 50 計数手段 51 センサ(列設されたセンサ、薬品列の最後尾
の検出手段) 52 被検出子(薬品列の最後尾を示す永久磁石) 53 センサ基板(カセット毎のプリント回路基
板、センサ保持部材) 54 サブコントローラ基板(横列カセット群毎の
プリント回路基板) 55 サブコントローラ(下位の演算手段) 56 メインコントローラ(上位の演算手段、管理
手段) 57 ハードディスク(HD、二次記憶装置、デー
タ保持手段) 58 計数値テーブル 59 管理データ 61 バーコードリーダ(読取装置) 62 ブザー(確認手段) 71 突出部(摘み部、延長部) 71a 傾斜面(傾斜縁) 72 車輪(転動輪、移動自在化手段、傾動規制手段) 73 車輪(転動輪、移動自在化手段、傾動規制手段) 74 ストッパー(薬品定数調整部材、範囲規制手段) 75 案内溝(移動経路、傾動規制補助手段、範囲規制
補助手段) 76 案内部材(レール、傾動規制補助手段、範囲規制
補助手段) 77 バーコードラベル(読取情報記載部材、識別情報
情報保持手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬品類を整列収納する薬剤カセットにおい
    て、その端のところに、薬品類を抜き取り可能な取出口
    を形成するとともに、薬品類を押し込み可能な開閉手段
    も設けたことを特徴とする薬剤カセット。
  2. 【請求項2】前記開閉手段が、外側から内側へ押されて
    開く扉状部材であることを特徴とする請求項1記載の薬
    剤カセット。
  3. 【請求項3】前記取出口が、薬品類の抜き取りに加えて
    押し込みも可能な出入口であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載された薬剤カセット。
  4. 【請求項4】上部を解放する補充口も形成したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬
    剤カセット。
  5. 【請求項5】前記取出口を上部に延長して補充口も形成
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載された薬剤カセット。
  6. 【請求項6】外部から非接触で検出しうる被検出子を保
    持した被検出子保持部材を移動自在に内蔵したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載された薬
    剤カセット。
  7. 【請求項7】前記被検出子保持部材の移動範囲を規制す
    る範囲規制手段を設けたことを特徴とする請求項6記載
    の薬剤カセット。
  8. 【請求項8】前記被検出子保持部材が傾くのを規制する
    傾動規制手段を設けたことを特徴とする請求項6又は請
    求項7に記載された薬剤カセット。
  9. 【請求項9】識別情報を保持する情報保持手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載
    された薬剤カセット。
  10. 【請求項10】外部から非接触で検出しうる被検出子を
    保持した被検出子保持部材を移動自在に内蔵し、且つ、
    前記被検出子保持部材の前面部分もしくは前縁部分を又
    は前記被検出子保持部材から上に延びた延長部の前面部
    分もしくは前縁部分を傾斜させたことを特徴とする請求
    項4又は請求項5に記載された薬剤カセット。
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