JP4487550B2 - 環境設備制御システム - Google Patents
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Description
また、環境設備機器の不具合点や、環境設備機器の能力不足の改善処置を自動的に提案することができ、そのため管理者の負担を軽減できる。
また、環境設備機器の不具合点や、環境設備機器の能力不足の改善処置を自動的に提案することができ、そのため管理者の負担を軽減できる。
(基本構成1)
図1は本基本構成の概略的な基本構成を示しており、温熱環境を構築するエリア(例えば建物内のフロア、各部屋、或いは広域な公共エリア)Aに設置されるコントローラを含む空調設備のような環境設備機器(以下温熱環境設備機器という)1と、通信ネットワークNT上の端末である温熱環境情報取得手段2と、温熱環境情報取得手段2で入力された温熱環境の快適度を示す後述する感覚情報Inf1や環境要望情報Inf6からなる温熱環境情報Infを通信ネットワークNTを介して集計して、該集計内容と判断基準のデータベース3に登録してある判断基準とに基づき、温熱環境設備機器1を制御するための設備制御プランPを生成する設備制御プラン決定手段4と、生成された設備制御プランPに応じて温熱環境設備機器1を制御する設備制御手段5と、個人を特定するための個人特定情報Inf5を格納し、該情報Inf5を設備プラン決定手段4に提供する個人属性データベース6とで構成される。ここで図示する個人入力情報Infは、入力された情報を誰が入力したか特定できない情報であり、環境要望情報Inf6は、個人特定情報Inf5により入力された情報が誰が入力したかを特定することができる情報のことである。
(1)「温度を下げてほしい」とする申告者率が例えば10%未満の場合、室温をΔT[℃]上げる。
(2)「温度を下げてほしい」とする申告者率が例えば30%以上の場合、室温をΔT[℃]下げる。
(3)また「温度を下げてほしい」とする申告者率が10%以上で、30%未満の場合には、室温変更しない。
一般的な空調システムでは、温度変更信号発信後、実際に室温が変化して安定するまで、若干の時間を必要とするため、本基本構成の設備制御プラン決定手段4では、そうした空調システムとしての時定数を例えばエリア環境情報取得手段13の計測データを基に時定数計測を行って、室温設定変更後の所定時間(例えば30分)、個人入力情報Inf3による申告を受け付けない時間帯とする。
以上のようにして本基本構成では、サーバー108側からの定期的なアクセスによって各個人用端末11から送られてくる感覚情報Inf1と、個人用端末11から任意に送られくる個人入力情報Inf3とをサーバー108側の機能として構成される設備制御プラン決定手段12が定期的に集計して上述した判断基準により制御プランを決定し、設備制御手段5を通じて温熱環境設備機器1たる空調設備を制御することで、利用者の環境要望に応じた温熱環境を作り出すのである。
(基本構成2)
図10は本基本構成の全体構成を示しており、温熱環境を構築するエリア(例えば建物内のフロア、各部屋、或いは広域な公共エリア)Aに設置されるコントローラを含む空調設備のような環境設備機器(以下温熱環境設備機器という)1と、通信ネットワークNT上の端末である温熱環境情報取得手段2と、温熱環境情報取得手段2で入力された温熱環境の快適度を示す温熱環境情報Infを通信ネットワークNTを介して収集して集計し、該集計内容と判断基準のデータベース3に登録してある判断基準とに基づき、温熱環境設備機器1を制御するための設備制御プランPを複数あるプランから生成する設備制御プラン決定手段4と、生成された設備制御プランPに応じて温熱環境設備機器1を制御する設備制御手段5とで構成される。
(基本構成3)
本基本構成は、基本構成2の構成に加え、図11に示すように人体検知センサ(図示せず)を利用したり,撮像カメラ(図示せず)で撮像した画像を処理するなどしてエリアAに存在する人数を把握する所在者計数手段7を設け、エリアAに存在する人数情報を設備制御プラン決定手段4に受け渡すようになっている点に特徴がある。
本例は、制御内容アナウンス手段12として例えば「暑い人が全体の60%なので設定温度を1[℃]下げます。」等のように内容を音声で伝えたり、「ピピッ」、「ピーピー」などといった音で、制御内容をアナウンスを個人用端末11に備わっている音声発生手段で行うようにしたものである。
本例は、通信ネットワークNT上の共有入力端末10に通信ネットワークNTを通じて制御内容を送信し、共有入力端末10のディスプレイ(図示せず)の画面上に例えば「暑い人が全体の60%なので誤定温度を1[℃]下げます。」というような文字情報で表示してアナウンスしたり、或いは共有入力端末10に備えている所定のランプを点灯/点滅制御する情報を基本構成1と同様に設備制御プラン決定手段4を構成するサーバーに備わった情報伝送手段から送って、ランプの状態で制御内容をアナウンスするようにしたものである。
本例は、例2の場合と同様に、通信ネットワークNT上の個人で管理する個人用端末11に備わっているランプを点灯/点滅させる制御情報を前記設備制御プラン決定手段4を構成するサーバーに備わった情報伝送手段から送るようにしたものである。
本基本構成は、温熱環境を提供するエリアAに空調設備からなる温熱環境設備機器1が1台のみ設置されている場合に対応するものであって、システム構成としては基本構成1〜3の何れでもよいので、システム構成の図示は省略する。
つまりエリアA内に居る者(在住者)の環境に対する「変化要望」を温熱環境情報Infを集計することで一定時間毎に集計し(ステップST1)で、各「変化要望」に対する申告率を算出する(ステップST2)。この申告率と予め得られている判断基準として設定されている申告率−変化幅関係により、エリアAの温度や、空調設備からなる温熱環境設備機器1の吹き出し温度の変化幅や吹き出し風量の制御(VAV等)における吹き出し風量の変化幅を決定する(ステップST3)。つまり設備制御プランPを決定するのである。図13は申告率Xと温度Yの変化幅との関係の一例を示しており、この例では、申告率が所定値より小さい領域Lでは、基準温度Zの温度に対して冷房時には温度を所定幅上昇させ、暖房時には温度を所定幅下げる決定を行う。また申告率が所定値より大きくなると、冷房時には温度Yを下げたい申告率Xに応じて温度Yを下降させる変化幅を決定し、暖房時には温度Yを上げたい申告率Xに応じて上昇させる変化幅を決定するのである。この生成された変化幅による設備制御プランPを設備制御手段5に与える。これにより設備制御手段5は温熱環境設備機器1に対して温熱環境を変化させる指示を与え(ステップST4)、その運転を制御する。
前記基本構成4ではエリアAに設置される温熱環境設備機器1が1台の場合であったが、基本構成は、図14に示すように一つのエリアAを複数のゾーンa1…に分けて夫々のゾーンa1…に対応して温熱環境設備機器1を設け、夫々が協調してゾーンニング動作を行う場合に対応するものであって、システム構成としては基本構成1〜基本構成4の何れでもよいので、システム構成の図示は省略する。
つまり各ゾーンa1…内に居る者(在住者)の環境に対する「変化要望」を温熱環境情報Infを集計することで一定時間毎に集計し(ステップST10)で、各「変化要望」に対する申告率を算出する(ステップST11)。この申告率と予め得られている判断基準として設定されている図13に示す申告率−変化幅関係により、ゾーンa1…の温度や、空調設備からなる温熱環境設備機器1の吹き出し温度の変化幅や吹き出し風量の制御(VAV等)における吹き出し風量の変化幅を決定する(ステップST12)。つまり設備制御プランPを決定するのである。そして生成された変化幅による設備制御プランPを設備制御手段5に与える。これにより設備制御手段5は温熱環境設備機器1に対して温熱環境を変化させる指示を与え(ステップST13)、その運転を制御する。
(基本構成6)
前記基本構成5では一つのエリアAを複数のゾーンa1…に分けて夫々のゾーンa1に温熱環境設備機器1を設置しているが、本基本構成はエリアA内に存在可能な最大人数に対応する数の温熱環境設備機器1を設置し、夫々の温熱環境設備機器1が提供する温熱環境の場所には人が一人だけ存在する場合に対応したものである。
(実施形態1)
本実施形態は、環境要望情報Inf6の履歴、設備制御プランPの生成の履歴、温熱環境設備機器1の制御のスペックと運転履歴、更にエリアAにも蹴られる温度センサの検知情報等を通信ネットワークNTを通じて集計して各種統計をとる統計手段20と、該統計手段20での所定時期毎の総計結果を基にして、温熱環境設備機器1の不具合点と、エネルギー消費(使用)量の推移等を解析する設備運転結果解析手段21と、該設備運転結果解析手段21での解析結果に対する処方を与える設備改善進言手段22とを図16に示すように設けている点に特徴ある。
前記基本構成1〜6及び実施形態1は、空調設備等の温熱環境設備機器1を用いて温熱環境を制御するものであったが、本実施形態は、エリアの照明を行う照明設備を環境設備機器(以下照明環境設備機器という)として用いた環境設備制御システムに対応するものであり、例えば図17に示すシステムを構成し、上述の温熱環境情報取得手段2の代わりに照明環境情報取得手段2’を設けて照明環境情報Inf’を取得し、その取得した照明環境情報Inf’とデータベース3に格納している判断基準とに基づいて設備制御プランPを設備制御プラン決定手段4が生成し、その生成した設備制御プランPに基づいて設備制御手段5が照明環境設備機器1’を制御する処理を行うようになっている。
2 温熱環境情報取得手段
3 データベース
4 設備制御プラン決定手段
5 設備制御手段
Inf 温熱環境情報
Inf1 感覚情報
Inf2 個人申告情報
Inf3 個人入力情報
Inf5 個人特定情報
Inf6 環境要望情報
A エリア
P 設備制御プラン
NT 通信ネットワーク
Claims (3)
- 環境設備機器が設置され、該環境設備機器により環境が制御されるエリア内に居て前記環境を享受する人からの環境に関する快適度を示す環境情報を得る環境情報取得手段と、 該環境情報取得手段で得た環境情報と、環境を作る各種要素に対応した判断基準とに基づいて、前記環境設備機器の制御プランを生成する設備制御プラン決定手段と、
該設備制御プラン決定手段で生成された制御プランに従って環境設備機器を制御する設備制御手段とを備え、
前記環境情報として、個人の環境の嗜好性と身体上の事情とを示す個人申告情報、前記エリア内に居る人の立ち振る舞いが意味する環境状態の変化要望内容からなる振舞情報の内の何れか一つを少なくとも含み、
前記振舞情報を集計して各種統計をとる統計手段と、該統計手段での所定時期毎の総計結果を基にして、前記環境設備機器の不具合点と、エネルギー使用量の推移との2つを少なくとも解析する設備運転結果解析手段と、該設備運転結果解析手段での解析結果に対する処方を与える設備改善進言手段とを備えることを特徴とする環境設備制御システム。 - 環境設備機器と、
該環境設備機器により環境が制御されるエリア内に居て前記環境を享受する人からの環境に関する快適度を示す環境情報を得る環境情報取得手段と、
該環境情報取得手段で得た環境情報と、環境を作る各種要素に対応した判断基準とに基づいて、前記環境設備機器の制御プランを生成する設備制御プラン決定手段と、
該設備制御プラン決定手段で生成された制御プランに従って環境設備機器を制御する設備制御手段とを備え、
前記環境情報として、前記エリアに居る人を特定するための個人特定情報と、この個人特定情報で特定される個人が享受する環境の状態に関する要望内容を示す環境要望情報が含まれ、
前記環境要望情報を集計して各種統計をとる統計手段と、該統計手段での所定時期毎の総計結果を基にして、前記環境設備機器の不具合点と、エネルギー使用量の推移との2つを少なくとも解析する設備運転結果解析手段と、該設備運転結果解析手段での解析結果に対する処方を与える設備改善進言手段とを備えることを特徴とする環境設備制御システム。 - 前記統計手段での統計の過程と、前記設備運転結果解析手段での解析の過程と、前記設備改善提案手段での処方診断の過程との、少なくとも何れか一つの過程には、知識データベースでの判断を適用することを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の環境設備制御システム。
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