JP6309360B2 - 空調システムおよび空調方法 - Google Patents

空調システムおよび空調方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6309360B2
JP6309360B2 JP2014123110A JP2014123110A JP6309360B2 JP 6309360 B2 JP6309360 B2 JP 6309360B2 JP 2014123110 A JP2014123110 A JP 2014123110A JP 2014123110 A JP2014123110 A JP 2014123110A JP 6309360 B2 JP6309360 B2 JP 6309360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
air volume
wind direction
outlet
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014123110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016003790A (ja
Inventor
大澤 義孝
義孝 大澤
長尾 泰司
泰司 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2014123110A priority Critical patent/JP6309360B2/ja
Publication of JP2016003790A publication Critical patent/JP2016003790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6309360B2 publication Critical patent/JP6309360B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

この発明は、空気調和装置からダクトを通して送られてくる調和空気を吹き出す吹出口を制御対象空間毎に備えた空調システムおよび空調方法に関するものである。
従来より、ビルなどの居室内の空調制御では、一般的に、居室内の温度を計測するための温度センサを設置し、この温度センサによって検出される室内温度が目標とする設定温度に近づくように、空気調和装置からの調和空気の給気温度または風量をフィードバック制御するようにしている。
このフィードバック制御では、ユーザの体感(暑い、寒い)ではなく、絶対的な温度設定値を基準として室温制御が行われるため、ユーザの体感が制御状態に直接的に反映されないという問題がある。
そこで、本出願人は、先に、室内機からダクトを通して送られてくる調和空気を制御対象空間に吹き出す吹出口を備えたダクト型ビルマルチシステムなどの空調システムにおいて、冷暖モードとユーザからの冷温感の入力とに基づいて、吹出口からの調和空気の吹出方向を決定するようにした空調システムを提案した(特許文献1参照)。
この空調システムでは、例えば、吹出口からの調和空気の吹出方向を、原則として、冷房モード時には水平方向とし、暖房モード時には垂直方向とし、冷房モード時の例外として、ユーザから「非常に暑い」という冷温感が入力された場合には、吹出口からの調和空気の吹出方向を垂直方向とするようにしている。これにより、制御対象空間内のユーザの不快感を即座に解消することができるようになる、という効果が得られる。
特開2014−40957号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示された空調システムでは、制御対象空間内のユーザの不快感を即座に解消することはできるが、制御対象空間内の温度(室内温度)を目標とする設定温度に近づくように空気調和装置からの調和空気の給気温度を制御することを前提としているため、室内温度を計測する温度センサが必要であり、コストアップが避けられない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ユーザの体感を制御状態に直接的に反映させることができ、かつ、室内温度を計測する温度センサを不要とし、コストダウンを図ることが可能な空調システムおよび空調方法を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、空気調和装置からダクトを通して送られてくる調和空気を吹き出す吹出口を制御対象空間毎に備えた空調システムにおいて、制御対象空間毎にユーザからの冷温感の段階的な入力を可能とする冷温感入力手段と、吹出口からの調和空気の風量と風向を冷温感の段階毎に定めた風量・風向決定テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、ユーザから入力される冷温感の段階に基づいて、記憶されている風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する吹出口風量・風向決定手段と、吹出口からの調和空気の風量および風向を吹出口風量・風向決定手段によって決定された風量および風向へ切り替える吹出口風量・風向切替手段と、冷温感の段階毎に予め定められた重み付け係数を記憶する重み付け係数記憶手段と、制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感について、その冷温感の段階に対応する記憶されている重み付け係数を読み出し、この読み出した重み付け係数に基づいて空気調和装置からの調和空気の給気温度を決定する給気温度決定手段と、空気調和装置からの調和空気の給気温度を給気温度決定手段によって決定された給気温度に変更する給気温度変更手段と、制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感の最大値と最小値との差を制御対象空間間の冷温感の格差として求める格差算出手段とを備え、テーブル記憶手段は、吹出口からの調和空気の風量と風向を冷温感の段階毎に定めた第1の風量・風向決定テーブルと、第1の風量・風向決定テーブルよりもより強くユーザの意向を反映した第2の風量・風向決定テーブルとを記憶し、吹出口風量・風向決定手段は、 ユーザから入力された冷温感が前回よりもその冷温感を快適にする方向に変更された場合には、予め定められた一定時間が経過するまで、第2の風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定し、格差算出手段によって求められた制御対象空間間の冷温感の格差が予め定められた所定値以上である場合には、その格差が所定値以上である期間、第2の風量・風向決定テーブルを参照して、制御対象空間毎の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定することを特徴とする。
この発明によれば、ユーザから入力される冷温感の段階に基づいて、吹出口からの調和空気の風量と風向を冷温感の段階毎に定めた風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向が決定される。すなわち、本発明では、ユーザが入力した冷温感の段階に応じた風量と風向が風量・風向決定テーブルから読み出され、この読み出された風量と風向がそのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向して決定される。そして、この決定された風量および風向に、その制御対象空間の吹出口からの風量および風向が切り替えられる。
本発明では、この風量と風向の切り替えによって、ユーザの体感が制御状態に直接的に反映され、ユーザの体感と合致した室温制御が実現される。また、風量と風向との組み合わせによってユーザの体感と合致した室温制御が実現されることから、室内温度を計測する温度センサが不要となり、コストダウンが図られる。
また、本発明では、吹出口からの調和空気の風量と風向を冷温感の段階毎に定めた第1の風量・風向決定テーブルと、第1の風量・風向決定テーブルよりもより強くユーザの意向を反映した第2の風量・風向決定テーブルとを設け、ユーザから入力された冷温感が前回よりもその冷温感を快適にする方向に変更された場合には、予め定められた一定時間が経過するまで、第2の風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する。このようにすることにより、ユーザからの冷温感の入力時に、一時的により強めの温度制御に切り替えるようにして、ユーザに自己の要望が実現されたことをより体感させることができるようになる。
また、本発明では、冷温感の段階毎に重み付け係数を定め、制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感について、その冷温感の段階に対応する重み付け係数を読み出し、この読み出した重み付け係数に基づいて空気調和装置からの調和空気の給気温度を決定するようにし、空気調和装置からの調和空気の給気温度をその決定された給気温度に変更する。
本発明において、吹出口は複数設けられている。本発明では、冷温感の段階に対応する重み付け係数を用いることにより、各吹出口におけるユーザの冷温感を均等に反映させ、空気調和装置からの調和空気の給気温度を決定するようにする。例えば、読み出した重み付け係数の総和から給気温度を決定するようにしたり、読み出した重み付け係数の平均値から給気温度を決定するようにしたりする。このようにすることにより、各吹出口の風量・風向制御だけではなく、大もとの空気調和装置からの調和空気の給気温度にユーザからの冷温感を反映させるようにして、より大きい制御効果を得ることが可能となる。
また、本発明では、制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感の最大値と最小値との差を制御対象空間間の冷温感の格差として求め、この求めた格差が予め定められた所定値以上である場合には、その格差が所定値以上である期間、第2の風量・風向決定テーブルを参照して、制御対象空間毎の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する。これにより、制御対象空間間の冷温感の格差が所定値以上である場合、その格差が所定値以上である間は恒常的に、第2の風量・風向決定テーブルが使用され、各吹出口における風量および風向がより強くユーザの意向を反映した方向にシフトされるものとなる。
重み付け係数を用いる場合、給気温度の決定には制御対象空間毎のユーザからの冷温感を均等に反映させるようにするため、制御対象空間間の冷温感に格差があるとき、決定される給気温度は各制御対象空間の冷温感に対して弱めの値に決定される。このため、本発明では、制御対象空間間の冷温感の格差が大きい場合、第2の風量・風向決定テーブルを用い、各吹出口において風量および風向をより強めの方向にシフトすることで、その影響を打ち消すようにする。
また、本発明の適用範囲としては、天井隠蔽型室内機+搬送ダクト+各制御対象空間毎に設置された吹出口で構成されるダクト型のビルマルチシステムや、空調機+搬送ダクト+各制御対象空間毎に設置されたVAV(可変風量調節バルブ)で構成されるVAV空調システムなどを想定している。本発明において、空気調和装置は、ダクト型のビルマルチシステムにおける室内機、VAV空調システムにおける空調機を包含する上位概念の装置を指している。
本発明によれば、ユーザから入力される冷温感の段階に基づいて、吹出口からの調和空気の風量と風向を冷温感の段階毎に定めた風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定し、その決定された風量および風向に吹出口からの風量および風向を切り替えるようにしたので、この風量と風向の切り替えによって、ユーザの体感を制御状態に直接的に反映させ、ユーザの体感と合致した室温制御を実現すると同時に、室内温度を計測する温度センサを不要とし、コストダウンを図ることが可能となる。
また、本発明によれば、吹出口からの調和空気の風量と風向を冷温感の段階毎に定めた第1の風量・風向決定テーブルと、第1の風量・風向決定テーブルよりもより強くユーザの意向を反映した第2の風量・風向決定テーブルとを設け、ユーザから入力された冷温感が前回よりもその冷温感を快適にする方向に変更された場合には、予め定められた一定時間が経過するまで、第2の風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定するようにしたので、ユーザからの冷温感の入力時に、一時的により強めの温度制御に切り替えるようにして、ユーザに自己の要望が実現されたことをより体感させることができるようになる。
また、本発明によれば、冷温感の段階毎に重み付け係数を定め、制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感について、その冷温感の段階に対応する重み付け係数を読み出し、この読み出した重み付け係数に基づいて空気調和装置からの調和空気の給気温度を決定するようにし、空気調和装置からの調和空気の給気温度をその決定された給気温度に変更するようにしたので、各吹出口の風量・風向制御だけではなく、大もとの空気調和装置からの調和空気の給気温度にユーザからの冷温感を反映させるようにして、より大きい制御効果を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感の最大値と最小値との差を制御対象空間間の冷温感の格差として求め、この求めた格差が予め定められた所定値以上である場合には、その格差が所定値以上である期間、第2の風量・風向決定テーブルを参照して、制御対象空間毎の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定するようにしたので、制御対象空間間の冷温感の格差が所定値以上である場合、その格差が所定値以上である間は恒常的に、第2の風量・風向決定テーブルを使用するようにして、各吹出口における風量および風向をより強くユーザの意向を反映した方向にシフトさせることができるようになる。
本発明に係る空調システムの一実施の形態(実施の形態1)を示す図である。 冷温感申告値を入力する際のユーザインタフェースの具体例を示す図である。 実施の形態1の空調システムで用いる風量・風向決定テーブルを例示する図である。 実施の形態1の空調システムにおける吹出口装置の機能ブロック図である。 実施の形態2の空調システムを示す図である。 実施の形態2の空調システムで用いる第1の風量・風向決定テーブル(1段階目の風量・風向決定テーブル)および第2の風量・風向決定テーブル(2段階目の風量・風向決定テーブル)を例示する図である。 実施の形態3の空調システムを示す図である。 実施の形態3の空調システムで用いる給気温度決定用の重み付け係数テーブルを例示する図である。 冷房時の各吹出口の冷温感申告値とその結果決まる給気温度の重み付け係数を例示する図である。 実施の形態4の空調システムを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明の権利範囲に含まれないものも実施の形態として記載されているが、ここでは全て実施の形態として説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係る空調システムの一実施の形態(実施の形態1)を示す図である。同図において、1は空気調和装置、2は空気調和装置1からの調和空気が送られる給気ダクト、3(3−1〜3−4)は給気ダクト2を通して送られてくる調和空気を吹き出す吹出口装置(吹出口)、4(4−1〜4−4)は吹出口装置3(3−1〜3−4)から吹き出される調和空気の供給を受ける制御対象空間(温度制御ゾーン)、5は制御対象空間4毎にユーザの冷温感の申告値(以下、冷温感申告値と呼ぶ)を多段階に入力することが可能なユーザ端末である。
本実施の形態において、空気調和装置1は、VAV空調システムにおける空調機またはダクト型のビルマルチシステムにおける室内機とされており、空気調和装置1からの給気温度は一定とされている。また、本実施の形態において、制御対象空間4−1〜4−4には、室内温度を計測する温度センサは設けられていない。また、ユーザ端末5と吹出口装置3−1〜3−4との間は通信幹線によって接続されている。
本実施の形態において、ユーザ端末5は、制御対象空間4−1〜4−4における吹出口装置3−1〜3−4に対するユーザからの冷温感申告値を1台でまとめて受け付けるような構成とされている。例えば、制御対象空間4−1〜4−4毎にユーザインタフェースがあり、このユーザインタフェースから入力されるユーザからの冷温感申告値をユーザ端末5が受け付けて、内部に取り込むような構成とされている。
ユーザ端末5は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、ユーザ冷温感申告値入力部5−1と、吹出口風量・風向決定部5−2と、吹出口風量・風向制御信号送出部5−3と、記憶部5−4とを備えている。
ユーザ冷温感申告値入力部5−1は、制御対象空間4−1〜4−4内のユーザからの冷温感申告値の入力部をなし、入力されたユーザからの冷温感申告値を吹出口風量・風向決定部5−2へ送る。本実施の形態において、ユーザ冷温感申告値入力部5−1は、制御対象空間4−1〜4−4内においてユーザが現在感じている冷温感を複数段階で受け付ける。この例では、ユーザが現在感じている冷温感を、「寒い」、「少し寒い」、「適正」、「少し暑い」、「暑い」の5段階の冷温感申告値として受け付ける。
なお、ユーザからの冷温感申告値の段数は5段階に限られるものではなく、段数をさらに多くしてもよいし、少なくしてもよい。段数を多くすることで、ユーザの体感をより反映することができるし、段数を少なくすることで、システムをより低コストで実現することができる。このユーザ冷温感申告値入力部5−1が本発明でいう冷温感入力手段に相当する。
図2に冷温感申告値を入力する際のユーザインタフェースの具体例を示す。この例では、ユーザが感じている冷温感として、暑い寒いの5段階の冷温感を受け付ける。このユーザインタフェースは5つのボタンBT1〜BT5を備え、ボタンBT1は「寒い」、ボタンBT2は「少し寒い」、ボタンBT3は「適正」、ボタンBT4は「少し暑い」、ボタンBT5は「暑い」という冷温感を示し、ボタンBT1〜BT5をタッチすることによってそのボタンに対して定められている冷温感が冷温感申告値として受け付けられる。なお、このユーザインタフェースは、制御対象空間4−1〜4−4内に備えられていてもよいし、ユーザ冷温感申告値入力部5−1に備えられていてもよい。
記憶部5−4には、吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を冷温感申告値の段階毎に定めた風量・風向決定テーブルTAが格納されている。この風量・風向決定テーブルTAが格納された記憶部5−4が本発明でいうテーブル記憶手段に相当する。
図3に記憶部5−4に格納されている風量・風向決定テーブルを例示する。図3には、風量・風向決定テーブルの一例として、冷房時に使用される風量・風向決定テーブルTAを示している。この風量・風向決定テーブルTAには、冷温感申告値の「寒い」に対して、風量を「1」、風向を「水平方向」として、冷温感申告値の「少し寒い」に対して、風量を「2」、風向を「水平方向」として、冷温感申告値の「適正」に対して、風量を「3」、風向を「水平方向」として、冷温感申告値の「少し暑い」に対して、風量を「4」、風向を「水平方向」として、冷温感申告値の「暑い」に対して、風量を「4」、風向を「斜め下方向」として定められている。なお、風量は「1」を最弱、「5」を最強とする。暖房時はこれと逆のテーブルを使用する。
吹出口風量・風向決定部5−2は、ユーザ冷温感申告値入力部5−1が受け付けたユーザからの冷温感申告値を入力とし、この入力される冷温感申告値に基づいて記憶部5−4に格納されている風量・風向決定テーブルTAを参照して、そのユーザが望む制御対象空間4の吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を決定する。この吹出口風量・風向決定部5−2が本発明でいう吹出口風量・風向決定手段に相当する。
吹出口風量・風向制御信号送出部5−3は、吹出口風量・風向決定部5−2で決定された風量と風向を吹出口風量・風向制御信号として、その風量および風向が決定された制御対象空間4の吹出口装置3に送る。
吹出口装置3は、図4に示すように、風量・風向制御信号受信部3aと、風向切り替え駆動機構3bと、風量調節機構3cと、吹出口ルーバ3dと、吹出口ダンパ3eとを備えている。
風量・風向制御信号受信部3aは、ユーザ端末5から送られてくる吹出口風量・風向制御信号を受信し、吹出口風量制御信号と吹出口風向制御信号とに分け、吹出口風量制御信号を風量調節機構3cへ送り、吹出口風向制御信号を風向切り替え駆動機構3bへ送る。
風向切り替え駆動機構3bは、吹出口ルーバ3dを駆動し、吹出口風向制御信号が示す吹出口方向へ、吹出口装置3からの制御対象空間4への調和空気の吹出方向を切り替える。
風量調節機構3cは、吹出口ダンパ3eを駆動し、吹出口風量制御信号が示す風量へ、吹出口装置3からの制御対象空間4への調和空気の風量を調節する。この風量・風向制御信号受信部3aと、風向切り替え駆動機構3bと、風量調節機構3cと、吹出口ルーバ3dと、吹出口ダンパ3eとの組み合わせが本発明でいう吹出口風量・風向切替手段に相当する。
この実施の形態1の空調システムにおいて、例えば、制御対象空間4−1におけるユーザがユーザ端末5に対して、それまで「適正」としていた冷温感申告値を「暑い」として入力したとする。ユーザ端末5は、この制御対象空間4−1におけるユーザからの「暑い」という冷温感申告値をユーザ冷温感申告値入力部5−1で受け付けて、吹出口風量・風向決定部5−2へ送る。
吹出口風量・風向決定部5−2は、制御対象空間4−1におけるユーザからの「暑い」という冷温感申告値を入力し、この入力された冷温感申告値に基づいて記憶部5−4に格納されている風量・風向決定テーブルTAを参照して、そのユーザが望む制御対象空間4−1における吹出口装置3−1からの調和空気の風量と風向を決定する。
この場合、吹出口風量・風向決定部5−2は、風量・風向決定テーブルTAより、「暑い」という冷温感申告値に対応する風量として「4」を読み出し、風向として「斜め下方向」を読み出し、この読み出した風量「4」と風向「斜め下方向」をユーザが望む制御対象空間4−1における吹出口装置3−1からの調和空気の風量と風向として決定する。すなわち、それまで「適正」という冷温感申告値に対して決定していた風量「3」と風向「水平方向」に替えて、風量「4」と風向「斜め下方向」を制御対象空間4−1における吹出口装置3−1からの調和空気の新たな風量と風向として決定する。
この吹出口風量・風向決定部5−2で決定された風量と風向は吹出口風量・風向制御信号送出部5−3へ送られる。吹出口風量・風向制御信号送出部5−3は、吹出口風量・風向決定部5−2からの風量と風向を吹出口風量・風向制御信号として、その風量と風向が決定された制御対象空間4−1における吹出口装置3−1に送る。
これにより、吹出口装置3−1からの制御対象空間4−1への調和空気の風量と風向が、それまでの「適正」とされていた冷温感申告値に対応する風量「3」と風向「水平方向」から、制御対象空間4−1におけるユーザから要望のあった「暑い」という冷温感申告値に対応する風量「4」と風向「斜め下方向」に切り替えられる。
この風量と風向の切り替えによって、制御対象空間4−1におけるユーザの体感が制御状態に直接的に反映され、ユーザの体感と合致した室温制御が実現される。また、風量と風向との組み合わせによってユーザの体感と合致した室温制御が実現されるので、室内温度を計測する温度センサが不要であり、システムが簡素化され、コストダウンが図られる。
なお、この実施の形態1の空調システムでは、ユーザ端末5に風量・風向決定テーブルTAを設け、ユーザ端末5でユーザからの冷温感申告値に応じた吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を決定するようにしたが、吹出口装置3毎に風量・風向決定テーブルTAを設け、ユーザからの冷温感申告値をユーザ端末5を経由して対応する制御対象空間4における吹出口装置3へ送り、吹出口装置3側でユーザからの冷温感申告値に応じた調和空気の風量と風向を決定させるようにしてもよい。
また、制御対象空間4毎にユーザ端末5を設け、この制御対象空間4毎に設けたユーザ端末5において、その制御対象空間4における吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を決定するようにしたり、制御対象空間4毎に設けたユーザ端末5からその制御対象空間4における吹出口装置3に冷温感申告値を送って、吹出口装置3側でユーザからの冷温感申告値に応じた調和空気の風量と風向を決定させるようにしたりしてもよい。
〔実施の形態2〕
図5に、実施の形態2の空調システムとして、実施の形態1の空調システム(図1)における風量・風向決定テーブルTAに代えて、第1の風量・風向決定テーブルTA1と第2の風量・風向決定テーブルTA2とをユーザ端末5の記憶部5−4に設けるようにした例を示す。
図6(a)に、実施の形態2の空調システムで用いる第1の風量・風向決定テーブルTA1を例示し、図6(b)に、実施の形態2の空調システムで用いる第2の風量・風向決定テーブルTA2を例示する。
この実施の形態2の空調システムにおいて、第1の風量・風向決定テーブルTA1は実施の形態1で用いた風量・風向決定テーブルTAと同じとし、第2の風量・風向決定テーブルTA2は第1の風量・風向決定テーブルTA1よりもより強くユーザの意向を反映させたものとしている。以下、第1の風量・風向決定テーブルTA1を1段階目の風量・風向決定テーブルと呼び、第2の風量・風向決定テーブルTA2を2段階目の風量・風向決定テーブルと呼ぶ。
この実施の形態2の空調システムにおいて、吹出口風量・風向決定部5−2は、ユーザからの冷温感申告値が入力された場合、その入力された冷温感申告値と前回入力された冷温感申告値とを比較する。ここで、入力された冷温感申告値が前回よりもその冷温感を快適にする方向(増エネルギー方向)に変更された場合には、そのユーザが望む制御対象空間4の吹出口装置3に対する風量および風向を決定するテーブルとして、一時的に2段階目の風量・風向決定テーブルTA2を使用する。
そして、一定時間Tが経過した後、その制御対象空間4の吹出口装置3に対する風量および風向を決定するテーブルを、2段階目の風量・風向決定テーブルTA2から1段階目の風量・風向決定テーブルTA1に切り替える。すなわち、一定時間Tが経過するまでは2段階目の風量・風向決定テーブルTA2を使用して風量と風向の決定を行い、一定時間Tが経過した後は、1段階目の風量・風向決定テーブルTA1に戻し、通常のロジックで風量と風向の決定を行う。
この実施の形態2の空調システムでは、ユーザからの冷温感申告値の入力時、一時的により強めの温度制御に切り替えるようにして、ユーザに自己の要望が実現されたことをより体感させることができるようになる。なお、この実施の形態2において、一定時間Tは、固定値でもよいし、任意に設定することができるようにしておいてもよい。
〔実施の形態3〕
図7に、実施の形態3の空調システムとして、実施の形態1の空調システム(図1)における風量・風向決定テーブルTAに加え、給気温度決定用の重み付け係数テーブルTBをユーザ端末5の記憶部5−4に設けた例を示す。
この実施の形態3の空調システムでは、吹出口風量・風向決定部5−2に代えて吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’を用い、吹出口風量・風向制御信号送出部5−3に代えて吹出口風量・風向・給気温度制御信号送出部5−3’を用いる。
図8に、実施の形態3の空調システムで用いる給気温度決定用の重み付け係数テーブルTBを例示する。この重み付け係数テーブルTBには、冷温感申告値の段階毎に、給気温度決定用の重み付け係数がパラメータとして定められている。
この例では、冷温感申告値の「寒い」に対して、重み付け係数が「2」として、冷温感申告値の「少し寒い」に対して、重み付け係数が「1」として、冷温感申告値の「適正」に対して、重み付け係数が「0」として、冷温感申告値の「少し暑い」に対して、重み付け係数が「−1」として、冷温感申告値の「暑い」に対して、重み付け係数が「−2」として定められている。
この実施の形態3の空調システムにおいて、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’は、実施の形態1の空調システムにおける吹出口風量・風向決定部5−2の機能に加え、ユーザ操作により冷温感申告値が確定、もしくは変更されたとき、全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数を重み付け係数テーブルTBから読み出し、この読み出した全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数を均等に反映させ、大もとの空気調和装置1からの調和空気の給気温度を決定する機能を有している。
〔例1:重み付け係数の総和から給気温度を決定する方式〕
例えば、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’は、下記(1)式を用い、全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数の総和(各吹出口の重み付け係数の総和)から給気温度を決定する。
給気温度=基準給気温度+(Σ(各吹出口の重み付け係数))×温度ステップ(℃) ・・・・(1)
例えば、各吹出口の重み付け係数(各制御対象空間4におけるユーザからの冷温感申告値に対応して決まる重み付け係数)が図9に示すような値として得られたとき、基準給気温度=25℃、温度ステップ=0.5℃であった場合、給気温度=25+((−2)+(−1)+0+(−1))×0.5=23℃となる。
〔例2:重み付け係数の平均値から給気温度を決定する方式〕
例えば、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’は、下記(2)式を用い、全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数の平均値(各吹出口の重み付け係数の総和/吹出口数)から給気温度を決定する。
給気温度=基準給気温度+(Σ(各吹出口の重み付け係数))/吹出口数×温度ステップ(℃) ・・・・(2)
例えば、各吹出口の重み付け係数(各制御対象空間4におけるユーザからの冷温感申告値に対応して決まる重み付け係数)が図9に示すような値として得られたとき、基準給気温度=25℃、温度ステップ=1.0℃であった場合、給気温度=25+((−2)+(−1)+0+(−1))/4×1.0=24℃となる。
吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’は、このようにして全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数を均等に反映させて、空気調和装置1からの調和空気の給気温度を決定する。また、説明は省略するが、実施の形態1の空調システムにおける吹出口風量・風向決定部5−2と同様にして、風量・風向テーブルTAを使用して、制御対象空間4における吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を決定する。
この吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’で決定された風量と風向および給気温度は吹出口風量・風向・給気温度制御信号送出部5−3’へ送られる。吹出口風量・風向・給気温度制御信号送出部5−3’は、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’からの風量と風向を吹出口風量・風向制御信号として制御対象空間4における吹出口装置3に送り、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’からの給気温度を給気温度制御信号として空気調和装置1へ送る。
これにより、吹出口装置3からの制御対象空間4への調和空気の風量と風向が制御されるだけではなく、大もとの空気調和装置1からの調和空気の給気温度が各制御対象空間4におけるユーザの冷温感を均等に反映させた値に変更されるものとなり、より大きい制御効果を得ることができるようになる。
なお、上述においては、一例として、重み付け係数の総和から給気温度を求めるロジックと、重み付け係数の平均値から給気温度を求めるロジックを示したが、各制御対象空間4におけるユーザの冷温感が均等に反映されるようになっていれば、どのようなロジックで給気温度を求めるようにしてもよい。
〔実施の形態4〕
図10に、実施の形態4の空調システムとして、実施の形態3の空調システム(図7)における風量・風向決定テーブルTAに代えて、第1の風量・風向決定テーブルTA1と第2の風量・風向決定テーブルTA2とをユーザ端末5の記憶部5−4に設けるようにした例を示す。
なお、第1の風量・風向決定テーブルTA1は1段階目の風量・風向決定テーブルであり、第2の風量・風向決定テーブルTA2は2段階目の風量・風向決定テーブルであり、実施の形態2の空調システム(図5)で用いたものと同じである。
この実施の形態4の空調システムにおいて、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’は、実施の形態2の空調システムにおける吹出口風量・風向決定部5−2と同様、ユーザからの冷温感申告値が入力された場合、その入力された冷温感申告値と前回入力された冷温感申告値とを比較し、入力された冷温感申告値が前回よりもその冷温感を快適にする方向(増エネルギー方向)に変更された場合には、そのユーザが望む制御対象空間4の吹出口装置3に対する風量および風向を決定するテーブルとして、一定時間Tの間、2段階目の風量・風向決定テーブルTA2を使用する。
また、この実施の形態4の空調システムにおいて、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’は、実施の形態3の空調システムにおける吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’と同様、ユーザ操作により冷温感申告値が確定、もしくは変更されたとき、全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数を給気温度決定用の重み付け係数テーブルTBから読み出し、この読み出した全制御対象空間4におけるユーザからの現在の冷温感申告値に対応する重み付け係数を均等に反映させ、大もとの空気調和装置1からの調和空気の給気温度を決定する。
この実施の形態4の空調システムは、実施の形態2の空調システムと実施の形態3の空調システムとを組み合わせた空調システムであり、実施の形態2の空調システムで得られる効果と実施の形態3の空調システムで得られる効果との両方が得られる。すなわち、ユーザからの冷温感申告値の入力時、一時的により強めの温度制御に切り替えるようにして、ユーザに自己の要望が実現されたことをより体感させることができ、かつ、大もとの空気調和装置1からの調和空気の給気温度を各制御対象空間4におけるユーザの冷温感を均等に反映させた値に変更するようにして、より大きい制御効果を得ることができるようになる。
〔実施の形態5〕
実施の形態4の空調システムでは、空気調和装置1からの調和空気の給気温度の決定に重み付け係数を用いている。この場合、給気温度の決定に制御対象空間4毎のユーザからの冷温感を均等に反映させるようにするために、制御対象空間4間の冷温感に格差があるとき、決定される給気温度は各制御対象空間4の冷温感に対して弱めの値に決定されてしまう。
そこで、実施の形態5の空調システムでは、制御対象空間4間の冷温感の格差が大きい場合、第2の風量・風向決定テーブルTA2を使用するようにし、各吹出口において風量および風向をより強めの方向にシフトすることで、その影響を打ち消すようにする。
具体的には、図10に示した空調システムにおける吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’に、ユーザからの冷温感申告値が確定または変更されたとき、制御対象空間4毎のユーザからの冷温感申告値の最大値と最小値との差を制御対象空間4間の冷温感の格差として求め、この求めた格差が予め定められた所定値以上である場合には、その格差が所定値以上である期間、2段階目の風量・風向決定テーブルTA2を使用して、制御対象空間4毎の吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を決定する機能を設ける。
これにより、吹出口風量・風向・給気温度決定部5−2’で求められた制御対象空間4間の冷温感の格差が予め定められた所定値(閾値)以上である場合、その格差が所定値以上である期間、2段階目の風量・風向決定テーブルTA2を使用して制御対象空間4毎の吹出口装置3からの調和空気の風量と風向が決定されるものとなり、各吹出口装置3における風量および風向がより強くユーザの意向を反映した方向にシフトされるものとなり、給気温度の決定に重み付け係数を用いることによる影響を打ち消すことができるようになる。
なお、この実施の形態5において、制御対象空間4間の冷温感の格差に対して定める閾値は、固定値でもよいし、任意に設定することができるようにしておいてもよい。
また、実施の形態3の空調システム(図7)において、風量・風向決定テーブルTAに代えて1段階目の風量・風向決定テーブルTA1と2段階目の風量・風向決定テーブルTA2とを設け、実施の形態5の空調システムと同様に、制御対象空間4間の冷温感の格差が所定値以上である期間、2段階目の風量・風向決定テーブルTA2を使用して、制御対象空間4毎の吹出口装置3からの調和空気の風量と風向を決定するようにしてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…空気調和装置、2…給気ダクト、3(3−1〜3−4)…吹出口装置(吹出口)、3a…風量・風向制御信号受信部、3b…風向切り替え駆動機構、3c…風量調節機構、3d…吹出口ルーバ、3e…吹出口ダンパ、4(4−1〜4−4)…制御対象空間(温度制御ゾーン)、5…ユーザ端末、5−1…ユーザ冷温感申告値入力部、5−2…吹出口風量・風向決定部、5−2’…吹出口風量・風向・給気温度決定部、5−3…吹出口風量・風向制御信号送出部、5−3’…吹出口風量・風向・給気温度制御信号送出部、5−4…記憶部、TA…風量・風向決定テーブル、TA1…第1の風量・風向決定テーブル(1段階目の風量・風向決定テーブル)、TA2…第2の風量・風向決定テーブル(2段階目の風量・風向決定テーブル)、TB…給気温度決定用の重み付け係数テーブル。

Claims (2)

  1. 空気調和装置からダクトを通して送られてくる調和空気を吹き出す吹出口を制御対象空間毎に備えた空調システムにおいて、
    前記制御対象空間毎にユーザからの冷温感の段階的な入力を可能とする冷温感入力手段と、
    前記吹出口からの調和空気の風量と風向を前記冷温感の段階毎に定めた風量・風向決定テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記ユーザから入力される冷温感の段階に基づいて、前記記憶されている風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する吹出口風量・風向決定手段と、
    前記吹出口からの調和空気の風量および風向を前記吹出口風量・風向決定手段によって決定された風量および風向へ切り替える吹出口風量・風向切替手段と
    前記冷温感の段階毎に予め定められた重み付け係数を記憶する重み付け係数記憶手段と、
    前記制御対象空間毎の前記ユーザから入力された冷温感について、その冷温感の段階に対応する前記記憶されている重み付け係数を読み出し、この読み出した重み付け係数に基づいて前記空気調和装置からの調和空気の給気温度を決定する給気温度決定手段と、
    前記空気調和装置からの調和空気の給気温度を前記給気温度決定手段によって決定された給気温度に変更する給気温度変更手段と、
    前記制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感の最大値と最小値との差を制御対象空間間の冷温感の格差として求める格差算出手段とを備え、
    前記テーブル記憶手段は、
    前記吹出口からの調和空気の風量と風向を前記冷温感の段階毎に定めた第1の風量・風向決定テーブルと、
    前記第1の風量・風向決定テーブルよりもより強くユーザの意向を反映した第2の風量・風向決定テーブルとを記憶し、
    前記吹出口風量・風向決定手段は、
    前記ユーザから入力された冷温感が前回よりもその冷温感を快適にする方向に変更された場合には、予め定められた一定時間が経過するまで、前記第2の風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定し、
    前記格差算出手段によって求められた制御対象空間間の冷温感の格差が予め定められた所定値以上である場合には、その格差が所定値以上である期間、前記第2の風量・風向決定テーブルを参照して、前記制御対象空間毎の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する
    ことを特徴とする空調システム。
  2. 空気調和装置からダクトを通して送られてくる調和空気を制御対象空間毎の吹出口から吹き出す空調方法において、
    前記制御対象空間毎にユーザからの段階的な冷温感を取得する冷温感取得ステップと、
    前記吹出口からの調和空気の風量と風向を前記冷温感の段階毎に定めた風量・風向決定テーブルを記憶するテーブル記憶ステップと、
    前記ユーザから入力される冷温感の段階に基づいて、前記記憶されている風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する吹出口風量・風向決定ステップと、
    前記吹出口からの調和空気の風量および風向を前記吹出口風量・風向決定ステップによって決定された風量および風向へ切り替える吹出口風量・風向切替ステップと、
    前記冷温感の段階毎に予め定められた重み付け係数を記憶する重み付け係数記憶ステップと、
    前記制御対象空間毎の前記ユーザから入力された冷温感について、その冷温感の段階に対応する前記記憶されている重み付け係数を読み出し、この読み出した重み付け係数に基づいて前記空気調和装置からの調和空気の給気温度を決定する給気温度決定ステップと、
    前記空気調和装置からの調和空気の給気温度を前記給気温度決定ステップによって決定された給気温度に変更する給気温度変更ステップと、
    前記制御対象空間毎のユーザから入力された冷温感の最大値と最小値との差を制御対象空間間の冷温感の格差として求める格差算出ステップとを備え、
    前記テーブル記憶ステップは、
    前記吹出口からの調和空気の風量と風向を前記冷温感の段階毎に定めた第1の風量・風向決定テーブルと、
    前記第1の風量・風向決定テーブルよりもより強くユーザの意向を反映した第2の風量・風向決定テーブルとを記憶し、
    前記吹出口風量・風向決定ステップは、
    前記ユーザから入力された冷温感が前回よりもその冷温感を快適にする方向に変更された場合には、予め定められた一定時間が経過するまで、前記第2の風量・風向決定テーブルを参照して、そのユーザが望む制御対象空間の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定し、
    前記格差算出ステップによって求められた制御対象空間間の冷温感の格差が予め定められた所定値以上である場合には、その格差が所定値以上である期間、前記第2の風量・風向決定テーブルを参照して、前記制御対象空間毎の吹出口からの調和空気の風量と風向を決定する
    ことを特徴とする空調方法
JP2014123110A 2014-06-16 2014-06-16 空調システムおよび空調方法 Active JP6309360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014123110A JP6309360B2 (ja) 2014-06-16 2014-06-16 空調システムおよび空調方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014123110A JP6309360B2 (ja) 2014-06-16 2014-06-16 空調システムおよび空調方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016003790A JP2016003790A (ja) 2016-01-12
JP6309360B2 true JP6309360B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=55223191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014123110A Active JP6309360B2 (ja) 2014-06-16 2014-06-16 空調システムおよび空調方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6309360B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113482955B (zh) * 2021-06-25 2022-04-01 珠海格力电器股份有限公司 扫风件控制方法、装置、终端、扫风件和存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4487550B2 (ja) * 2002-12-10 2010-06-23 パナソニック電工株式会社 環境設備制御システム
JP4715947B2 (ja) * 2009-05-01 2011-07-06 ダイキン工業株式会社 空調システム
JP2014040957A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Azbil Corp 空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016003790A (ja) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104374048B (zh) 空调器送风角度的控制方法和控制系统
CN105588275B (zh) 一种空调舒适度控制方法和装置
JP6334299B2 (ja) 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム
JP7542312B2 (ja) 空気調和制御装置
CN108375172B (zh) 空调器控制方法及空调器
JP6419497B2 (ja) 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム
KR20130092970A (ko) 빌딩 점유자의 열쾌적성 주문기초 제어
JP7246488B2 (ja) 空気調和システムおよびシステム制御装置
JP6415596B2 (ja) 空気制御システム
JP6905336B2 (ja) 空調システム
CN113677937B (zh) 空调系统
JP2021529927A (ja) 空気調節機器の制御方法、制御装置、空気調節機器及び記憶媒体
JP6842809B2 (ja) 空調システム
JP6280456B2 (ja) 空調システムおよび空調制御方法
CN115183428A (zh) 一种空调器及其控制方法、装置和可读存储介质
JP6257936B2 (ja) 空調制御システム及び空調制御方法
JP6309360B2 (ja) 空調システムおよび空調方法
CN109312950B (zh) 空调系统
JP2015017767A (ja) 空調システム及び空調方法
JP2017089996A (ja) 空調制御システム、空調制御方法及び制御プログラム
JP2017180941A (ja) 空気調和機
JP7350504B2 (ja) 空調システム
JP2008232553A (ja) 空気調和機
US20200148026A1 (en) Automatic cooling/heating control method of air conditioner for vehicle
JP2021032459A (ja) 空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6309360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150