JP7246488B2 - 空気調和システムおよびシステム制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置および外気調和装置を稼働させる空気調和システムおよびシステム制御装置に関する。
オフィスビルなどの建物全体の消費エネルギーを低減するため、室内の空気調和のための消費エネルギーを低減することを目的とした多数の空気調和システムが提案されている。以下では、消費エネルギーを低減させることを「省エネルギー」と呼ぶこととする。
そのような省エネルギーを目的とした空気調和システムの1つとして、快適温度範囲および快適湿度範囲をユーザーが設定した上で、その範囲内で空調を自動制御することで、快適性を考慮しつつ省エネルギー効果を図る空調制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、ここで、快適温度範囲は、室温の上限値と下限値とで設定される。また、同様に、快適湿度範囲は、室内湿度の上限値と下限値とで設定される。
特開2012-83086号公報
特許文献1に記載の空調制御装置においては、空調機が目標温度制御を行い、外調機が目標絶対湿度制御を行っている。そのため、例えば日本の梅雨時期のような気温がそれほど高くなく湿度が高いシーズンでは、快適温度範囲への到達は容易であるが、快適湿度範囲への到達のために、外調機の稼働が多くなる。すなわち、空調機の熱負荷は小さく消費電力は小さいが、一方で、外調機の熱負荷は大きく消費電力が大きくなる。その結果、システム全体として消費電力を考えた場合、省エネルギー制御が十分に行われていない可能性があるという課題があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、ユーザーからの要望の入力に応じながら、省エネルギー効果の向上を図ることが可能な、空気調和システムおよびシステム制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和システムは、室内の温度および湿度を検出するセンサーと、前記室内の空気を循環調和する空気調和装置と、前記室内の換気のために前記室内に取り込む外気を調和する外気調和装置と、前記空気調和装置および前記外気調和装置に対する制御指令を生成するシステム制御装置とを備え、前記システム制御装置は、ユーザーから暑いまたは寒いという温冷感に関する要望の入力を受け付けて、且つ、前記要望が予め設定された快適ゾーンに向かう方向の要望である場合、前記要望の入力と前記センサーで検出された前記温度および前記湿度とに基づいて、前記快適ゾーンの中に前記室内の目標温度および目標湿度を決定し、前記センサーで検出された前記温度および前記湿度に基づいて、前記目標温度および前記目標湿度に到達するために前記空気調和装置および前記外気調和装置が処理する熱負荷を演算し、前記熱負荷に基づいて生成された複数の制御パターンの中から、前記空気調和装置の消費電力と前記外気調和装置の消費電力との和が最小となる制御パターンを選択して、選択した前記制御パターンに基づいて、前記制御指令を生成し、前記システム制御装置は、前記ユーザーから寒いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付け、且つ、前記要望が前記快適ゾーンに対して反対方向に向かう要望であった場合、現在設定されている前記目標温度に予め設定された値を加算し、現在設定されている前記目標湿度は予め設定された範囲内で調整し、前記ユーザーから暑いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付け、且つ、前記要望が前記快適ゾーンに対して反対方向に向かう要望であった場合、現在設定されている前記目標温度から予め設定された値を減算し、現在設定されている前記目標湿度は予め設定された範囲内で調整する
本発明に係る空気調和システムによれば、ユーザーからの要望の入力に応じながら、省エネルギー効果の向上を図ることができる。
実施の形態1に係る空気調和システムの構成を示す図である。 空気調和装置の空調部の構成を示す図である。 外気調和装置の空調部の構成を示す図である。 操作入力部の一例を示す図である。 熱負荷演算用データを示す図である。 実施の形態1に係る空気調和システムの処理の流れを示したフローチャートである。 実施の形態1に係る空気調和システムの目標温度および目標湿度を決定するための空気線図マップを示した図である。 実施の形態1に係る空気調和システムの目標温度および目標湿度を決定する方法を説明する図である。 実施の形態1に係る空気調和システムの制御指令の決定方法を説明する図である。 実施の形態2に係る空気調和システムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る空気調和システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。また、本発明は、以下の実施の形態に示す構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはそれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和システム10の構成を示す図である。空気調和システム10は、オフィスビルなどの建物に対して設けられ、当該建物における室内の空気の調和を行う。以下、実施の形態1に係る空気調和システム10の構成について説明する。
[空気調和システム10]
図1に示すように、空気調和システム10は、システム制御装置1と、空気調和装置101と、外気調和装置201と、センサー301と、伝送通信線401とを有している。システム制御装置1と、空気調和装置101と、外気調和装置201と、センサー301とは、伝送通信線401を介して接続されており、相互に通信を行う。
[空気調和装置101]
空気調和装置101は、システム制御装置1からの制御指令420を受けて、室内の空気を循環調和する。空気調和装置101は、室内のユーザーの温冷感を快適にするために、室内の空気を加熱または冷却して、室内に給気する。
空気調和装置101は、室内の空気を吸い込んで加熱または冷却した後に室内に給気するビル用マルチエアコンなどである。
空気調和装置101は、図1に示すように、システム制御装置1と通信を行うための通信部102と、室内の空気を調和するための空調部103とを有している。
空調部103は、例えば、図2に示す構成を有する。図2は、空気調和装置101の空調部103の構成を示す図である。図2に示すように、空調部103は、室外機104と、1台または複数台の室内機105と、冷媒配管106と、制御伝送線107とを備えている。室外機104と各室内機105とは冷媒配管106を介して接続され、室外機104と各室内機105との間で熱交換を行う為の冷媒が循環される。室外機104と各室内機105との間を循環する流体は、冷媒に限らず、水またはその他の熱流体でもよい。また、室外機104と各室内機105とは制御伝送線107を介して接続され、信号のやりとりが行われる。
[外気調和装置201]
外気調和装置201は、システム制御装置1からの制御指令420を受けて、室内の換気のために室内に取り込む外気を調和する。外気調和装置201は、換気のために必要な外気を加熱または冷却した後に室内に給気する。
外気調和装置201は、図1に示すように、システム制御装置1と通信を行うための通信部202と、外気を調和するための空調部203とを有している。
空調部203は、例えば、図3に示す構成を有する。図3は、外気調和装置201の空調部203の構成を示す図である。図3に示すように、空調部203は、室外機204と、1台または複数台の外調機205と、冷媒配管206と、制御伝送線207とを備えている。室外機204と各外調機205とは冷媒配管206を介して接続され、外気と熱交換をする冷媒が室外機204と各外調機205との間を循環する。室外機204と各外調機205との間を循環する流体は、冷媒に限らず、水またはその他の熱流体でもよい。また、室外機204と各外調機205とは制御伝送線207を介して接続され、信号のやりとりが行われる。なお、各外調機205の内部に、全熱交換器またはデシカント素子などを設けていてもよい。
[センサー301]
センサー301は、室内の温度および湿度を検出して、センシング情報502として出力する。また、センサー301は、熱負荷演算に必要な発熱体を検知して、同じくセンシング情報502として出力する。検知される発熱体には、例えば、室内に存在するユーザー、および、パソコンなどの発熱機器が含まれる。そのため、センサー301が検知するセンシング情報502は、ユーザーの在室人数および発熱機器の台数を含む。但し、センシング情報502は、ユーザーの在室人数および発熱機器の台数の両方を必ずしも含まなくてもよい。センシング情報502は、ユーザーの在室人数のみを含んでいてもよい。
センサー301は、図1に示すように、システム制御装置1とデータを授受するための通信部302と、センシング情報502を検出して出力する制御部303とを有している。
制御部303は、サーモビューワ、カメラ、温度センサー、湿度センサー、人感センサーなどの1以上のセンシングデバイスを有し、上述したセンシング情報502を検出する。センシング情報502は、さらに、外気温度および日射負荷を含んでいてもよい。また、制御部303は、検出したセンシング情報502の処理を行う制御回路を有している。
[伝送通信線401]
伝送通信線401は、システム制御装置1と、空気調和装置101と、外気調和装置201と、センサー301との間で、必要なデータのやりとりを行うための通信線である。伝送通信線401で行われる通信は、有線通信および無線通信のどちらでも構わない。また、伝送通信線401で行われる通信の規格は、Ethernet(登録商標)などの一般的な通信規格でも、あるいは、独自の通信規格でもよい。
[システム制御装置1]
システム制御装置1は、ユーザーからの温冷感に関する要望の入力を受け付けて、当該要望とセンシング情報502とに基づいて、室内の目標温度および目標湿度を決定する。また、システム制御装置1は、決定した目標温度および目標湿度に基づいて制御パターンを決定し、空気調和装置101および外気調和装置201のそれぞれに対して制御指令420を出力する。
さらに、システム制御装置1は、センシング情報502に基づいて、目標温度および目標湿度に到達するために空気調和装置101および外気調和装置201が処理する熱負荷410を演算するようにしてもよい。その場合、システム制御装置1は、演算した熱負荷410に基づいて、空気調和装置101の消費電力と外気調和装置201の消費電力との和が最小となるように、空気調和装置101および外気調和装置201のそれぞれの分担比率を決定する。また、当該分担比率に基づいた制御パターンを制御指令420として出力する。
さらに、システム制御装置1は、熱負荷410の演算に用いるセンシング情報502として、センサー301がリアルタイムで検出した室内に存在するユーザーの在室人数などの動的なセンシング情報を用いるようにしてもよい。
図1に示すように、システム制御装置1は、表示部2と、操作入力部3と、演算部4と、メモリー部5と、通信部6とを備えている。
[表示部2]
表示部2は、現在の室内温冷状態を表示する。室内温冷状態には、少なくとも室温が含まれる。表示部2は、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイなどの表示装置を、少なくとも1つ備えている。
[操作入力部3]
操作入力部3は、ユーザーからの設定温度、風量、風向、設定湿度などの入力を受け付ける。さらに、操作入力部3は、ユーザーからの「暑い」または「寒い」などの温冷感に関する直観的な要望の入力を受け付ける。操作入力部3は、壁リモコン、可搬式ワイヤレスリモコン、タッチパネルディスプレイなどの入力装置を、少なくとも1つ備えている。
図4は、操作入力部3の一例を示す図である。図4の例においては、操作入力部3と表示部2とが一体で構成されている。従って、図4の例では、操作入力部3の表示画面30が、表示部2である。操作入力部3には、複数のファンクションボタン33、「暑い」ボタン31、「寒い」ボタン32、メニューボタン34、決定ボタン35、戻るボタン36などが設けられている。
図4に示すように、操作入力部3の表示画面30には、予め区画された室内の区画エリアごとに、現在の室内の温冷状態がマップで表示されている。図4の例では、室内が9個の区画エリアに予め区分されている場合を示している。また、温冷状態として、室内の温度が表示されている。ユーザーは、ファンクションボタン33を操作して、表示画面30のマップの中から操作したい区画エリアを選択して、決定ボタン35を押す。次に、ユーザーは、「暑い」ボタン31または「寒い」ボタン32を押すことで、「暑い」または「寒い」という温冷感に関する要望を入力する。具体的には、ユーザーが室温を暑く感じている場合は、「暑い」ボタン31を押す。また、ユーザーは室温を寒く感じている場合は、「寒い」ボタン32を押す。このように、ユーザーは、室内の区画エリアごとに、「暑い」または「寒い」という要望を入力することができる。
また、操作入力部3において、ユーザーがメニューボタン34を押すことにより、表示画面30にメニューが表示される。ユーザーは、ファンクションボタン33を操作して、メニューの選択、運転モードの切り替え、設定温度、風量、風向、設定湿度などの入力を行う。
なお、図4の例では、「暑い」ボタン31および「寒い」ボタン32を押下式スイッチから構成する例を示したが、その場合に限定されない。表示画面30をタッチパネルディスプレイから構成して、「暑い」ボタン31および「寒い」ボタン32を表示画面30上に表示するようにしてもよい。表示画面30をタッチパネルディスプレイから構成した場合には、ユーザーが表示画面30のマップの中の操作したい区画エリアを直接タッチすることで選択することができる。
また、実施の形態1では、表示部2と操作入力部3とがシステム制御装置1に組み込まれているが、その場合に限らず、ユーザーが別に保有するスマートフォンまたは専用端末などの他の機器を、表示部2および操作入力部3として使用するようにしてもよい。その場合には、スマートフォンまたは専用端末などの他の機器に、表示部2および操作入力部3と同様の機能を予め持たせておく。そして、システム制御装置1の通信部6を通じて、当該他の機器との間で、必要な情報の送受信を行う。通信部6と他の機器との間の通信は、有線通信および無線通信のどちらでも構わない。また、通信の規格は、Ethernet(登録商標)などの一般的な通信規格でも、あるいは、独自の通信規格でもよい。
[演算部4]
演算部4は、基本的な動作として、ユーザーから操作入力部3に対して入力された設定温度、風量、風向、設定湿度などに基づいて、目標温度および目標湿度を決定する。演算部4は、現在の室内の温度および湿度が、目標温度および目標湿度に到達するように、フィードバック制御により、空気調和装置101および外気調和装置201の動作の制御を行う。
また、空気調和装置101および外気調和装置201の動作中に、操作入力部3がユーザーからの「暑い」または「寒い」という要望の入力を受けた場合には、演算部4は、当該要望とセンサー301から受信したセンシング情報502とに基づいて、室内の目標温度および目標湿度を決定する。このときのセンシング情報502には、室内の温度と湿度とが含まれる。また、演算部4は、センサー301から受信したセンシング情報502に基づいて、熱負荷計算式501を用いて、室内の熱負荷410を演算する。なお、このときのセンシング情報502には、室内の温度および湿度と、ユーザーの在室人数とが含まれる。演算部4は、演算した熱負荷410に基づいて、省エネルギーとなる制御パターンを決定し、空気調和装置101と外気調和装置201とに対する制御指令420を生成する。制御指令420には、空気調和装置101と外気調和装置201のそれぞれに対する、稼働タイミング、圧縮機の周波数、絞り装置の開度、冷媒温度などの空調能力を変動させるパラメータの値が少なくとも1つ含まれる。
演算部4は、MCU(Micro Controller Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read only Memory)などの制御回路を備えている。演算部4は、メモリー部5と双方向で通信を行い、メモリー部5から、熱負荷410および制御指令420の演算に必要な情報を読み込む。演算部4は、それらの情報に基づいて、ROMに格納されたプログラムを実行し、熱負荷410および制御指令420を生成する。演算部4が有する処理回路としては、MCUに限定されず、他の専用のハードウェアであってもよい。
[メモリー部5]
メモリー部5は、熱負荷演算に必要な熱負荷演算用データ500を内部に保持する。図5は、熱負荷演算用データ500を示す図である。熱負荷演算用データ500には、図5に示すように、演算部4で用いられる熱負荷計算式501と、センサー301で得られるセンシング情報502と、建物内部情報503とが含まれる。建物内部情報503には、図5に示すように、ユーザー1人当たりの発熱量、発熱機器1台当たりの発熱量、壁体熱通過量、壁体面積、窓ガラス熱通過量、ガラス面積などの情報が含まれる。発熱機器には、OA機器の他に、照明機器も含まれる。さらに、メモリー部5は、空気調和装置101および外気調和装置201の機器情報504を内部に保持する。機器情報504は、演算部4が省エネルギーとなる制御パターンを決定する際に用いられる。機器情報504には、空気調和装置101と外気調和装置201とのそれぞれについての消費電力および空調能力といった特性データが含まれる。
また、メモリー部5は、演算の元となる値を保持するROM、RAM、ディスクなどの制御回路で構成されているが、それに限らず、クラウドなどのネットワーク上のサーバによって構成されてもよい。サーバと通信部6との通信については、有線通信および無線通信のどちらでも構わず、通信の規格は、Ethernet(登録商標)などの一般的な通信規格でも、あるいは、独自の通信規格でもよい。
[通信部6]
通信部6は、伝送通信線401に接続された送受信装置を有している。通信部6は、伝送通信線401を介して、センサー301から、センシング情報502を受信する。また、通信部6は、演算部4で決定された制御指令420を、伝送通信線401を介して、空気調和装置101と外気調和装置201とに送信する。通信部6とセンサー301との間の通信は、有線通信および無線通信のどちらでも構わず、通信規格は、Ethernet(登録商標)などの一般的な通信規格でも、あるいは、独自の通信規格でもよい。同様に、通信部6と空気調和装置101および外気調和装置201との間の通信は、有線通信および無線通信のどちらでも構わず、通信規格は、Ethernet(登録商標)などの一般的な通信規格でも、あるいは、独自の通信規格でもよい。
[空気調和システム10の動作]
図6は、実施の形態1に係る空気調和システム10の処理の流れを示したフローチャートである。図6は、システム制御装置1の操作入力部3が、ユーザーから、「暑い」または「寒い」という温冷感に関する要望の入力を受けた場合の処理の流れを示している。
図6において、ステップS001で、システム制御装置1の操作入力部3が、ユーザーから、「暑い」または「寒い」という温冷感に関する要望の入力を受け付ける。これにより、空気調和システム10は、図6のフローを開始する。
次に、ステップS101で、センサー301が、現在の室内の温度および湿度を検出して、センシング情報502を出力する。
次に、ステップS201で、ステップS101で得られたセンシング情報502がメモリー部5に保存される。演算部4は、センシング情報502から室内の温度および湿度の情報を取得する。
次に、ステップS301で、演算部4が、ステップS001で受け付けたユーザーからの要望の入力と、ステップS201でメモリー部5から取得したセンシング情報502とに基づいて、室内の目標温度および目標湿度を決定する。
次に、ステップS401で、演算部4は、ステップS301の演算結果に基づいて、目標温度および目標湿度をメモリー部5に格納する。
次に、ステップS501で、センサー301が、室内のユーザーの在室人数および室内の発熱機器の台数を検出して、センシング情報502を出力する。なお、室内の発熱機器の台数は必ずしも検出しなくてもよく、メモリー部5に固定データとして予め格納しておいてもよい。
次に、ステップS601で、ステップS501で得られたセンシング情報502がメモリー部5に保存される。演算部4が、センシング情報502と熱負荷計算式501と建物内部情報503とに基づいて、ステップS401でメモリー部5に格納した目標温度および目標湿度に到達するために空気調和装置101および外気調和装置201が処理すべき熱負荷410を演算する。
次に、ステップS701で、演算部4が、ステップS601で演算した熱負荷410に基づいて、空気調和装置101の消費電力と外気調和装置201の消費電力との和が最小となる制御パターンを、予め用意された複数の制御パターンの中から選択する。演算部4は、選択した制御パターンに基づいて、制御指令420を生成する。
以下、図6の各ステップについて、さらに詳細に説明する。
[ステップS001]
操作入力部3は、ユーザーから入力された「暑い」または「寒い」という直感的な温冷感に関する要望の入力を受け付け、その値をメモリー部5に格納する。
[ステップS101]
現在の室内の温度および湿度を把握するために、センサー301の制御部303で室内の温度と湿度とを検出する。なお、ステップS101の処理は、センサー301に限らず、空気調和装置101および外気調和装置201内にセンサー301と同様のセンサーを搭載している場合は、そのセンサーの検出値を用いてもよい。
[ステップS201]
センサー301で検出された温度および湿度は、センサー301の通信部302およびシステム制御装置1の通信部6を介して送信され、メモリー部5に格納される。
[ステップS301]
演算部4が、ステップS001で受け付けたユーザーからの要望の入力と、ステップS201でメモリー部5に保存したセンシング情報502とに基づいて、目標温度および目標湿度の演算を行う。その演算内容について、図7および図8を用いて説明する。図7は、実施の形態1に係る空気調和システム10の目標温度および目標湿度を決定するための空気線図マップを示した図である。図8は、実施の形態1に係る空気調和システム10の目標温度および目標湿度を決定する方法を説明する図である。図7および図8において、横軸は乾球温度、縦軸は絶対湿度を示す。
システム制御装置1は、図7に示す空気線図マップを、温度マップとして、メモリー部5に予め格納している。温度マップは、冷房用と暖房用とでそれぞれ別の温度マップとしてもよい。
例えば、図7に示すように、一般的に、室内の快適温度範囲は乾球温度24℃~28℃で、それに対する相対湿度は40%~70%と言われている。そのため、乾球温度24℃~28℃、且つ、湿度40%~70%の範囲を、快適ゾーンと呼ぶこととする。実施の形態1では、快適ゾーンを、下記のK01~K03に分割する。快適ゾーンK01~K03の各領域は、図7を参照されたい。
K01:快適の中でも暖かい。
K02:快適。
K03:快適の中でも涼しい。
また、快適ゾーン外の範囲については、大きく分けて、以下のH01~H04の暑いゾーンと、以下のC01~C04の寒いゾーンとに分類できる。H01~H04の暑いゾーン、および、C01~C04の寒いゾーンは、温度と湿度とによって区分されている。具体的には、H01~H04の暑いゾーン、および、C01~C04の寒いゾーンのそれぞれの各領域は、図7において実線または破線で区切られた領域を指す。
H01:非常に暑い。
H02:暑い。
H03:からっとして暑い。
H04:蒸し暑い。
C01:非常に寒い。
C02:寒い。
C03:からっとして寒い。
C04:蒸し寒い。
また、各ゾーンの領域を定義する閾値および定義名称などはこれに限らず、各地域またはユーザーに合わせて変更できることとする。
図8では、センサー301が検出した温度および湿度と、ユーザーからの温冷感に関する要望の入力とに基づいて、どのようにして目標とする温度および湿度を決定するかを説明する。図8において、現在の室内の状態が点P1であるとする。すなわち、点P1で示されるように、現在の室温は29℃で、湿度は75%である。点P1は、快適ゾーンK01~K03外の暑いゾーンH01の中の点である。
このとき、室内に居るユーザーが、操作入力部3に対して「暑い」という要望を入力すると、演算部4は、空気調和による消費エネルギーが少なくなるように制御するために、快適ゾーンK01~K03の中から、点P1に最も近い快適ゾーンK01を選択する。このとき、快適ゾーンK01の中から選択されるポイントは、点P1に最も近い点P2である。
次に、演算部4は、点P2の温度および湿度を、新たな目標温度および目標湿度として、現在の目標温度および目標湿度を更新する。
しかしながら、点P2に基づく目標温度および目標湿度の更新後に、ユーザーから、操作入力部3に対して、「暑い」または「寒い」という要望の入力が再度行われる場合がある。その場合について、以下に説明する。
点P2に基づく目標温度および目標湿度の更新後に、ユーザーから「暑い」という要望の入力があった場合は、演算部4は、点P2の温度から1℃下げた温度を新たな目標温度とし、点P2の湿度から5%下げた湿度を新たな目標湿度にする変更を行う。このときの新たな目標温度および目標湿度を示す点が、図8の点P3である。
一方、点P2に基づく目標温度および目標湿度の更新後に、ユーザーから「寒い」という要望の入力があった場合は、演算部4は、点P2の温度から1℃上げた温度を新たな目標温度とし、点P2の湿度から5%上げた湿度を新たな目標湿度にする変更を行う。
このように、目標温度および目標湿度を快適ゾーンK01~K03の中の点に設定した後に、ユーザーによって「暑い」または「寒い」という要望の入力が行われた場合には、演算部4が、当該要望の入力に応じて目標温度および目標湿度の調整を行う。また、当該調整を行う際に、演算部4は、目標温度に対して±1℃という調整レベルでの変更を行い、目標湿度に対して±5%という調整レベルでの変更を行う。このように、演算部4が、目標温度および目標湿度を、細かい調整レベルで調整することで、省エネルギー制御となる範囲で、可能な限り、ユーザーが所望とする温度および湿度となるように、目標温度および目標湿度を設定する。
以上のように、快適ゾーンK01~K03外から、快適ゾーンK01~K03に向かう方向の要望の入力がユーザーによって行われた場合、演算部4は、まず、現在のポイントから最も近い快適ゾーンK01~K03のいずれか1つを選択する。その後、演算部4は、選択した快適ゾーンの領域の中で、比エンタルピー差が最小になるポイントを選択し、当該ポイントの温度および湿度を、目標温度および目標湿度とする。
逆に、快適ゾーンK01~K03外にも関わらず、快適ゾーンK01~K03に対して反対方向に向かう要望の入力がユーザーによって行われた場合について説明する。その場合、演算部4は、下記のように、各ゾーンに対して予め定められた制御目標値の分だけ、目標温度および目標湿度を変更する。具体的には、現在の室内の状態が暑いゾーンH01の点P1のときに、当該ユーザーが「寒い」という要望を入力すると、演算部4は、下記の制御目標値に基づいて、点P1の温度29℃に対して1℃上げた30℃を目標温度にし、点P1の湿度75%は変更せずに、そのままの75%を目標湿度に設定する。
<制御目標値>
H01:目標温度+1℃、目標湿度は変更なし
H02:目標温度+1℃、目標湿度+5%
H03:目標温度は変更なし、目標湿度+5%
H04:目標温度+1℃、目標湿度は変更なし
C01:目標温度-1℃、目標湿度は変更なし
C02:目標温度-1℃、目標湿度-5%
C03:目標温度-1℃、目標湿度は変更なし
C04:目標温度は変更なし、目標湿度-5%
なお、上記の制御目標値は、地域または利用者に合わせて変更できることとする。
[ステップS401]
演算部4は、上記ステップS301で設定した目標温度および目標湿度を、システム制御装置1のメモリー部5に格納する。
[ステップS501]
センサー301が、次のステップS601で室内の熱負荷410を演算するために必要な在室人数などのセンシング情報502を検出する。センサー301が検出するセンシング情報502の一例を、図5に示す。
図5に示すように、室内の熱負荷410は、一般的に、人体発熱と、照明発熱、OA機器発熱、建物躯体からの熱伝達、日射熱負荷、隙間風による外気熱負荷、および、換気による外気熱負荷で構成される。この中で、人体発熱は、リアルタイムに変化する在室人数に基づいている。また、建物躯体からの熱伝達、日射熱負荷、および、隙間風による外気熱負荷は、リアルタイムに変化する外気温度および室内温度に基づいている。さらに、日射熱負荷は、リアルタイムに変化する窓面からの日射負荷に基づいている。このように、在室人数、外気温度、室内温度、および、日射負荷は、リアルタイムに変化するため、動的センシング情報である。従って、ステップS501では、これらの動的センシング情報をセンサー301で検出する。なお、リアルタイムに変化しない他のセンシング情報については、予め測定した値をメモリー部5に保存しておき、保存された値を読み出して、熱負荷演算に用いるようにしてもよい。また、室内温度については、ステップS501で再度検出してもよいが、ステップS101で検出した値を用いてもよい。センサー301の制御部303は、動的センシング情報をセンシングできる電子部品と電子部品を制御する電気回路とから構成されている。なお、後述するステップS601で行われる熱負荷410の演算は、図5に示す熱負荷の全てについて必ずしも計算しなくてもよく、その一部だけでもよい。
[ステップS601]
センサー301は、通信部302および通信部6を介して、ステップS501で検出したセンシング情報502を、システム制御装置1のメモリー部5に保持する。演算部4は、熱負荷演算に必要な、熱負荷計算式501、センシング情報502、および、建物内部情報503を、メモリー部5から読み出す。演算部4は、熱負荷計算式501、センシング情報502、および、建物内部情報503を用いて、熱負荷410を演算する。
図5の熱負荷計算式501の躯体にある躯体情報とは、建物内部情報503の壁体熱通過率、壁体面積、窓ガラス熱通過率、および、ガラス面積を指す。従って、建物躯体からの熱伝達は、以下の計算式で算出される。
建物躯体からの熱伝達
=(外気温度-室内温度)×ガラス面積×窓ガラス熱通過率
+(外気温度-室内温度)×壁体面積×壁体熱通過率
ガラス面積などのデータは、建築設計情報、BIM(Building Information Modeling)、または、建物CAD(Computer Aided Design)データなどから読み取ることができる。これらのデータは、建物内部情報503として、予め、メモリー部5に格納されている。
また、人体発熱、隙間風による外気熱負荷、および、換気による外気熱負荷については、図5の熱負荷計算式501で計算してもよいが、それに限定されない。人体発熱、隙間風による外気熱負荷、および、換気による外気熱負荷には、顕熱負荷と潜熱負荷とが存在する。顕熱負荷と潜熱負荷は、具体的には下記の計算式で算出され得る。従って、人体発熱、隙間風による外気熱負荷、および、換気による外気熱負荷については、図5の熱負荷計算式501で計算してもよく、あるいは、下記の計算式で計算してもよい。なお、以下のステップS701では、ステップS601で下記の計算式を用いた場合について説明する。一方、照明発熱、OA機器発熱、日射熱負荷については、すべて顕熱負荷であり、潜熱負荷はないため、熱負荷計算式501によって顕熱負荷が算出される。
(人体)顕熱負荷:在室人数×1人当たりの顕熱負荷
潜熱負荷:在室人数×1人当たりの潜熱負荷
(隙間風)全熱負荷:隙間風風量×空気密度×内外エンタルピー差
顕熱負荷:隙間風風量×空気密度×空気比熱×内外温度差
潜熱負荷:隙間風全熱負荷-隙間風顕熱負荷
(換気)全熱負荷:在室人数×1人当たり換気風量
×空気密度×内外エンタルピー差
顕熱負荷:在室人数×1人当たり換気風量×空気密度
×空気比熱×温度差
潜熱負荷:換気全熱負荷-換気顕熱負荷
[ステップS701]
上記のステップS601で目標温度および目標湿度に到達するための顕熱負荷および潜熱負荷が演算されたため、演算部4は、空気調和装置101と外気調和装置201のトータル消費エネルギーが最小となるような制御指令420を決定する。以下、図9を用いて、制御指令420の一例を説明する。図9は、実施の形態1に係る空気調和システム10の制御指令420の決定方法を説明する図である。
上述したように、熱負荷410には、ステップS601で演算した顕熱負荷901と潜熱負荷902とが含まれる。図9に示す顕熱負荷901は、人体発熱、照明発熱、OA機器発熱、建物躯体からの熱伝達、日射熱負荷、隙間風による外気熱負荷、および、換気による外気熱負荷の顕熱負荷の合計値である。また、図9に示す潜熱負荷902は、人体発熱、隙間風による外気熱負荷、および、換気による外気熱負荷の潜熱負荷の合計値である。顕熱負荷901および潜熱負荷902は、空気調和装置101と外気調和装置201とが分担して処理する。このとき、空気調和装置101と外気調和装置201とでは、空気調和能力の特性および消費電力の特性が互いに異なることから、当該特性を考慮して、空気調和装置101と外気調和装置201とのそれぞれを効率よく稼働させたほうが省エネルギーとなる。
例えば、図9に示す制御パターンAの分担比率903では、空気調和装置101の分担比率R1が、外気調和装置201の分担比率R2よりも大きい。制御パターンAの分担比率903のときの消費電力和は、消費電力和904となる。なお、消費電力和とは、空気調和装置101の消費電力と外気調和装置201の消費電力とを合計した値である。
一方、図9に示す制御パターンBの分担比率905では、空気調和装置101の分担比率R1が、外気調和装置201の分担比率R2よりも小さい。制御パターンBの分担比率905のときの消費電力和は、消費電力和906となる。
制御パターンAの分担比率903における分担比率R1と分担比率R2との差は、制御パターンBの分担比率905における分担比率R1と分担比率R2との差よりも小さい。
このように、制御パターンAのように空気調和装置101を多く稼働させる制御パターン、あるいは、制御パターンBのように外気調和装置201を多く稼働させる制御パターンがあり、その分担比率R1、R2も任意に設定可能である。従って、想定できる制御パターンは、複数個存在する。
また、制御パターンAの消費電力和904と制御パターンBの消費電力和906とを比較すると分かるように、消費電力和904の方が、消費電力和906よりも小さい。このように、制御パターンによって、消費電力和の値は異なる。
従って、演算部4は、想定できる複数の制御パターンの中から、消費電力和が最小となる制御パターンを選択する。空気調和装置101と外気調和装置201とのそれぞれの消費電力の特性データおよび空調能力の特性データが、機器情報504として、メモリー部5に予め格納されている。演算部4は、メモリー部5に格納された機器情報504に基づいて、各制御パターンにおける消費電力和の値を算出して、消費電力和が最小となる制御パターンを選択する。制御パターンAの消費電力和904と制御パターンBの消費電力和906とを比較すると、制御パターンAの消費電力和904の方が小さい。そのため、制御パターンが制御パターンA、Bの2種類の場合、演算部4は、制御パターンAを最適な制御パターンとして選択する。演算部4は、制御パターンAとなるように、空気調和装置101と外気調和装置201に対する制御指令420を生成する。具体的には、演算部4は、制御指令420として、空気調和装置101と外気調和装置201の稼働タイミング、圧縮機の周波数、絞り装置の開度、冷媒温度などの空調能力を変動させるパラメータの値を設定する。演算部4は、当該パラメータの値を、制御指令420として、システム制御装置1の通信部6を介して、空気調和装置101と外気調和装置201とのそれぞれに出力する。
また、最適な制御パターンが決定された後の空気調和制御の良否を判定するために、演算部4は、システム制御装置1のメモリー部5に、決定した制御パターンと、空気調和装置101と外気調和装置201とのそれぞれの特性および消費電力などの情報とを格納する。
このように、演算部4は、現状の熱負荷410を演算した上で、空気調和装置101と外気調和装置201のそれぞれが賄う熱負荷をバランスさせて空気調和システム10全体として省エネルギーとなる制御パターンを選択する。その結果、例えば日本の梅雨時期のような気温がそれほど高くなく湿度が高いシーズンでも、単に外気調和装置201に負荷を偏らせることなく、空気調和システム10全体の消費電力和を小さくすることができる。また、真夏の気温が高いシーズンでも、単に空気調和装置101に負荷を偏らせることなく、空気調和システム10全体の消費電力和を小さくすることができる。このように、どのようなシーズンにおいても、想定可能な複数の制御パターンの中から、消費電力和が最小の制御パターンを選択するため、常に、省エネルギーとなる最適な制御を実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係る空気調和システム10は、システム制御装置1を備えている。また、センサー301は、熱負荷演算に必要な在室人数などのセンシング情報502をリアルタイムで検出する。システム制御装置1は、目標温度および目標湿度を決定し、さらに、センシング情報502に基づいて室内の熱負荷410を演算した上で、空気調和システム10全体として省エネルギーとなる制御指令420を決定する。演算部4は、決定した制御指令420を空気調和装置101および外気調和装置201に対して出力することで、空気調和装置101および外気調和装置201を制御する。これにより、省エネルギー化を図ることができる。
上記の特許文献1に記載の空調制御装置では、ユーザーから最初に設定された設定温度および設定湿度と現状の室内温度および室内湿度との乖離に基づく制御を行うフィードバック制御となっている。そのため、例えば、熱負荷となる在室人数などが大きく変動した場合には、熱負荷が急増または急減する。しかしながら、ユーザーから最初に設定された設定温度および設定湿度に基づいて制御しているため、制御レスポンスが遅く、目標温度および目標湿度になり辛い、あるいは、目標温度および目標湿度に到達するのが遅いという課題があった。
これに対して、実施の形態1においては、熱負荷演算を行うときに、センサー301により熱負荷演算に必要な在室人数などの動的なセンシング情報502を検出する。このように、実施の形態1では、リアルタイムの室内負荷の情報を検出した上で、熱負荷演算を行うため、室内負荷に応じた、応答性の早い空気調和を実現することができる。その結果、室内負荷の変動にかかわらず、室内の快適性を保つことができる。
また、システム制御装置1の操作入力部3は、「暑い」または「寒い」というユーザーからの直感的な温冷感の要望の入力を受け付ける。演算部4は、当該要望の入力に応じて、目標温度および目標湿度を決定する。また、センサー301で得たセンシング情報502から熱負荷410を演算し、空気調和装置101と外気調和装置201との消費電力和が最小となるような最適な制御指令420を決定する。このように、実施の形態1に係る空気調和システム10は、ユーザーからの要望を反映させながら、省エネルギー化を図ることができる。
上記の特許文献1では、ユーザーから入力された設定温度および設定湿度に従って自動制御するだけで、それ以外に、ユーザーが要望を入力する機能がない。そのため、ユーザーが、自動制御によって作られた室内温度および湿度で満足できない場合に、その温冷感に対する要望を入力できないという課題があった。
これに対して、実施の形態1では、操作入力部3が「暑い」または「寒い」というユーザーからの直感的な温冷感の要望の入力を受け付けるため、フィードバック制御による自動制御を行いながら、ユーザーの嗜好に合わせた制御を実現することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る空気調和システム10について説明する。実施の形態2では、上記の実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付して示す。
実施の形態2に係る空気調和システム10の全体の構成は、図1に示した実施の形態1に係る空気調和システム10と基本的に同じである。実施の形態1と実施の形態2との違いは、実施の形態2においては、センサー301が、PMV(Predicated Mean Vote)要素となる、人体の代謝量、着衣量などをセンシングする点と、システム制御装置1の演算部4がPMV情報に基づいて目標温度および目標湿度の演算を行う点である。他の構成および動作については、実施の形態1と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
図10は、実施の形態2に係る空気調和システム10の処理の流れを示すフローチャートである。図6と図10との違いは、図10においては、図6のステップS201の代わりにステップS202が設けられ、図6のステップS301の代わりにステップS302~S304が設けられている点である。以下では、図6と異なるステップS202、および、ステップS302~S304について説明し、他のステップについては説明を省略する。
[ステップS202]
ステップS202では、演算部4が、現在の室内のPMV値を演算する。
PMV値は、室内のユーザーの人体の代謝量、着衣量、放射温度、風速、室内の温度、および、室内の湿度の6要素に基づいて演算される。PMV値は、下記のように、-3~+3までの数値で示される。
<PMV値>
-3:寒い
-2:涼しい
-1:やや涼しい
±0:どちらでもない
+1:やや暖かい
+2:暖かい
+3:暑い
PMV値の演算に用いる、人体の代謝量、着衣量、放射温度、および、風速の情報は、センサー301が有するカメラおよびサーモパイルセンサなどで得たセンシング情報502に基づいて、演算部4がそれらの推定値を算出して用いる。また、室内に複数のユーザーが存在する場合は、演算部4は、ユーザーごとに、人体の代謝量、着衣量、放射温度の推定値を算出する。あるいは、風速については、空気調和装置101および外気調和装置201に設定された風量および風向から、風速の推定値を演算してもよい。また、空気調和装置101および外気調和装置201に風速計が設けられていれば、当該風速計の検出値を用いてもよい。あるいは、人体の代謝量、着衣量、放射温度、および、風速の一般的な情報を予め固定値としてメモリー部5に格納しておいてもよい。室内の温度および湿度については、実施の形態1と同様に、センサー301が検出してメモリー部5に格納した温度および湿度を使用する。
演算部4は、PMV値の演算時には、システム制御装置1のメモリー部5から、人体の代謝量、着衣量、放射温度、風速、室内温度、および、室内湿度の6要素のデータを読み出して、当該6要素のデータに基づいて、PMV値を演算する。
[ステップS302]
ステップS302では、演算部4が、ステップS001で入力されたユーザーからの要望が、現在のPMV値に対して、PMV値=0に近づく方向であるか否かを判定する。判定の結果、当該要望が現在のPMV値に対してPMV=0に近づく方向である場合には、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS303に進む。
[ステップS303]
ステップS303では、演算部4は、ステップS001のユーザーからの要望の入力が誤操作でないかを確認する。具体的には、演算部4が、表示部2の表示画面に、「「暑い」でOK?」または「「寒い」でOK?」などのメッセージを表示させ、要望の入力が誤操作でないかをユーザーに再確認する。
ユーザーは、誤操作でない場合には、操作入力部3の決定ボタン35を押す。決定ボタン35が押された場合、ステップS304に進む。
一方、誤操作であった場合いは、ユーザーは、操作入力部3の戻るボタン36を押す。戻るボタン36が押された場合、そのまま、図10のフローの処理を終了する。
[ステップS304]
ステップS304では、演算部4が、PMV値=0となるケースの目標温度および目標湿度を決定する。PMV値=0となるケースとして、例えば、温度が高く、湿度が低いケース、温度は低く、湿度が高いケースというように複数のケースが存在する。そのため、演算部4は、実施の形態1のステップS701と同じアルゴリズムで、複数のケースの中から、空気調和装置101の消費電力と外気調和装置201の消費電力との消費電力和が最小となるケースを選択する。
一方、ステップS303を経てステップS304に進んだ場合は、ステップS304において、演算部4は、ステップS101で検出した現在の室内の温度に対して±1℃、現在の湿度に対して±5%だけ、要望に応じた方向に、目標温度および目標湿度を変更する。具体的には、PMV値が-1、-2または-3のときに、「暑い」ボタン31が押されたときには、ステップS101で検出した現在の室内の温度に対して-1℃だけ変更した値を目標温度とし、現在の湿度に対して-5%だけ変更した値を目標湿度とする。一方、PMV値が+1、+2または+3のときに、「寒い」ボタン32が押されたときには、ステップS101で検出した現在の室内の温度に対して+1℃だけ変更した値を目標温度とし、現在の湿度に対して+5%だけ変更した値を目標湿度とする。
以上のように、実施の形態2に係る空気調和システム10においては、演算部4が、センサー301のセンシング情報502から、PMV値の演算に必要な、人体の代謝量、着衣量、放射温度、および、風速を求める。演算部4は、人体の代謝量、着衣量、放射温度、および、風速と、室内の温度および湿度とから、現在のPMV値を演算する。演算部4は、PMV値に基づいて、目標温度および目標湿度を決定する。
このように、実施の形態2においては、熱負荷演算を行うときに、現在のPMV値を演算する。このように、実施の形態2では、リアルタイムの室内負荷の情報を検出したうえで、熱負荷演算を行うため、室内負荷に応じた、応答性の早い空気調和を実現することができる。その結果、室内負荷の変動にかかわらず、室内の快適性を保つことができる。
また、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、システム制御装置1の操作入力部3が、「暑い」または「寒い」というユーザーから直感的な温冷感の要望の入力を受け付ける。演算部4は、ユーザーからの要望の入力に応じて、目標温度および目標湿度を決定する。このように、実施の形態2に係る空気調和システム10は、ユーザーからの要望を反映させて、目標温度および目標湿度を決定することができる。
さらに、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、演算部4は、センサー301で得たセンシング情報502から熱負荷410を演算し、空気調和装置101と外気調和装置201との消費電力和が最小となるような最適制御値を決定する。そのため、実施の形態2に係る空気調和システム10は、ユーザーからの要望を反映させ、且つ、省エネルギー化を図ることができる。また、熱負荷演算に用いるセンシング情報502は、在室人数などのリアルタイムの動的センシング情報であるため、室内の熱負荷の変化に応じた、応答性の早い空気調和を実現することができる。
このように、実施の形態2に係る空気調和システム10によれば、PMV値に基づく制御であるため、ユーザーの快適性により合わせた制御を実現することができる。
1 システム制御装置、2 表示部、3 操作入力部、4 演算部、5 メモリー部、6 通信部、10 空気調和システム、30 表示画面、31 「暑い」ボタン、32 「寒い」ボタン、33 ファンクションボタン、34 メニューボタン、35 決定ボタン、36 戻るボタン、101 空気調和装置、102 通信部、103 空調部、104 室外機、105 室内機、106 冷媒配管、107 制御伝送線、201 外気調和装置、202 通信部、203 空調部、204 室外機、205 外調機、206 冷媒配管、207 制御伝送線、301 センサー、302 通信部、303 制御部、401 伝送通信線、410 熱負荷、420 制御指令、500 熱負荷演算用データ、501 熱負荷計算式、502 センシング情報、503 建物内部情報、504 機器情報、901 顕熱負荷、902 潜熱負荷、903 分担比率、904 消費電力和、905 分担比率、906 消費電力和。

Claims (7)

  1. 室内の温度および湿度を検出するセンサーと、
    前記室内の空気を循環調和する空気調和装置と、
    前記室内の換気のために前記室内に取り込む外気を調和する外気調和装置と、
    前記空気調和装置および前記外気調和装置に対する制御指令を生成するシステム制御装置と
    を備え、
    前記システム制御装置は、
    ユーザーから暑いまたは寒いという温冷感に関する要望の入力を受け付けて、且つ、前記要望が予め設定された快適ゾーンに向かう方向の要望である場合、
    前記要望の入力と前記センサーで検出された前記温度および前記湿度とに基づいて、前記快適ゾーンの中に前記室内の目標温度および目標湿度を決定し、
    前記センサーで検出された前記温度および前記湿度に基づいて、前記目標温度および前記目標湿度に到達するために前記空気調和装置および前記外気調和装置が処理する熱負荷を演算し、
    前記熱負荷に基づいて生成された複数の制御パターンの中から、前記空気調和装置の消費電力と前記外気調和装置の消費電力との和が最小となる制御パターンを選択して、選択した前記制御パターンに基づいて、前記制御指令を生成
    前記システム制御装置は、
    前記ユーザーから寒いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付け、且つ、前記要望が前記快適ゾーンに対して反対方向に向かう要望であった場合、現在設定されている前記目標温度に予め設定された値を加算し、現在設定されている前記目標湿度は予め設定された範囲内で調整し、
    前記ユーザーから暑いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付け、且つ、前記要望が前記快適ゾーンに対して反対方向に向かう要望であった場合、現在設定されている前記目標温度から予め設定された値を減算し、現在設定されている前記目標湿度は予め設定された範囲内で調整する、
    空気調和システム。
  2. 前記システム制御装置は、前記ユーザーからの暑いまたは寒いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付ける操作入力部を有する、
    請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記システム制御装置は、予め区画された前記室内の区画エリアごとに、前記室内の温冷状態を表示する表示部を有し、
    前記操作入力部は、前記区画エリアごとに、前記ユーザーからの前記要望の入力を受け付ける、
    請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記センサーは、前記室内に存在するユーザーの在室人数を検出し、
    前記システム制御装置は、
    前記センサーで検出された前記温度、前記湿度、および、前記在室人数に基づいて、前記熱負荷を演算する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  5. 前記システム制御装置は、
    建物内部情報を格納するメモリー部を有し、
    前記センサーで検出された前記温度、前記湿度、および、前記在室人数と、前記メモリー部に格納された前記建物内部情報とに基づいて、前記熱負荷を演算する、
    請求項4に記載の空気調和システム。
  6. 前記システム制御装置は、
    前記室内に存在するユーザーの人体の代謝量、着衣量、放射温度、風速、前記温度、および、前記湿度に基づいて、前記室内の現在のPMV値を演算し、
    前記要望の入力と前記PMV値とに基づいて前記目標温度および前記目標湿度を決定する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  7. ユーザーからの暑いまたは寒いという温冷感に関する要望の入力を受け付ける操作入力部と、
    室内の温度および湿度を含むセンシング情報を受信する通信部と、
    前記室内の空気を循環調和する空気調和装置と前記室内の換気のために前記室内に取り込む外気を調和する外気調和装置とに対する制御指令を生成する演算部と
    を備え、
    前記演算部は、
    前記ユーザーから暑いまたは寒いという温冷感に関する要望の入力を受け付けて、且つ、前記要望が予め設定された快適ゾーンに向かう要望である場合、
    前記操作入力部が受け付けた前記要望の入力と、前記通信部が受信した前記温度および前記湿度とに基づいて、前記快適ゾーンの中に前記室内の目標温度および目標湿度を決定し、
    前記通信部が受信した前記温度および前記湿度に基づいて、前記目標温度および前記目標湿度に到達するために前記空気調和装置および前記外気調和装置が処理する熱負荷を演算し、
    前記熱負荷に基づいて生成された複数の制御パターンの中から、前記空気調和装置の消費電力と前記外気調和装置の消費電力との和が最小となる制御パターンを選択して、選択した前記制御パターンに基づいて前記制御指令を生成
    前記ユーザーから寒いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付け、且つ、前記要望が前記快適ゾーンに対して反対方向に向かう要望であった場合、現在設定されている前記目標温度に予め設定された値を加算し、現在設定されている前記目標湿度は予め設定された範囲内で調整し、
    前記ユーザーから暑いという温冷感に関する前記要望の入力を受け付け、且つ、前記要望が前記快適ゾーンに対して反対方向に向かう要望であった場合、現在設定されている前記目標温度から予め設定された値を減算し、現在設定されている前記目標湿度は予め設定された範囲内で調整する、
    システム制御装置。
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