JP3165402B2 - 空調制御装置、空調システム、不快度合算出装置及び記録媒体 - Google Patents

空調制御装置、空調システム、不快度合算出装置及び記録媒体

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JP3165402B2
JP3165402B2 JP27137697A JP27137697A JP3165402B2 JP 3165402 B2 JP3165402 B2 JP 3165402B2 JP 27137697 A JP27137697 A JP 27137697A JP 27137697 A JP27137697 A JP 27137697A JP 3165402 B2 JP3165402 B2 JP 3165402B2
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茂樹 松尾
勇 川和田
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エヌケイエス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内を快適な状態
に維持する空気調和の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の快適性を維持する空調制御
装置としては、設定された温度に基づき冷房運転又は暖
房運転を行うものが一般的であった。しかしながら、例
えば室内の温度や湿度の変化に伴って生じる不快感を感
じてから、その設定温度を切り替える場合が多いため、
快適環境になるまでどうしても時間がかかり、その間、
人に不快感を与えるという問題があった。そこで、特開
平6−147585号公報や特開平6−180137号
公報には、不快指数を算出して不快指数の変動に基づい
て運転制御を行う空調制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した不
快指数に基づく空調制御は、不快指数を抑えることによ
って人間の快適性を向上させることのみを重視してお
り、省エネルギーを考慮した空調制御ではなかった。
【0004】本発明は、人間にとって快適であると共に
省エネルギーである空調制御を実現することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述した
目的を解決するためになされた請求項1に記載の空調制
御装置は、温度及び湿度で示される快適範囲内の目標温
度及び目標湿度へ室内の温度及び湿度を移行させるよう
加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却運転のうち少な
くとも1つを空調装置に対して指示する空調制御装置で
あって、快適範囲に室内の温度及び湿度を移行させる場
合、加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却運転のそれ
ぞれの運転形態におけるエネルギー効率を考慮して空調
装置の運転負荷が最も少なくなるように目標温度及び目
標湿度を設定さらに、室外の温度と設定された目標
温度との温度差が所定値以下となるように目標温度を補
正することを特徴とする。
【0006】本発明の空調制御装置は、空調装置に対し
て加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却運転のうちの
少なくとも1つを指示することによって、温度及び湿度
で示される快適範囲内の目標温度及び目標湿度へ室内の
温度及び湿度を移行させる。ここで「快適範囲」は、後
述するように一般的な快適性を考慮して設定された温度
及び湿度の2変数からなる所定範囲である。この快適範
囲内へ温度及び湿度を移行させることによって、自動的
に快適な空調を維持することができる。
【0007】そして、本発明の空調制御装置では、空調
装置における加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却運
転の4つの運転形態のそれぞれのエネルギー効率を考
え、空調装置の運転負荷が最も少なくなるように目標温
度及び目標湿度を決定する。以下、目標温度及び目標湿
度の決定方法の一例を示す。
【0008】図4は、空気の状態を示す説明図であり、
ある状態にある空気は図4中の一点にて示される。ここ
では、横軸を乾球温度、縦軸を絶対湿度とし、「快適範
囲」を点a,b,c,dの4点で囲まれた領域Aとして
示した。本発明の空調制御装置では、上述したように空
調装置に対して加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却
運転のうちの少なくとも1つを指示することによって、
例えば図4中の点αで示される室内の空気の状態を領域
Aへ移行する。このとき、空調装置の運転負荷を減少さ
せるように、マクロ的に見た場合に直線的に移行させ、
また、領域Aの境界上へ移行させる。例えば、図4に示
すように、点αで示す状態の空気を点βへ移行させると
いう具合である。以下、点βのような移行先の点を目標
点ということとする。
【0009】目標点は、上述したように領域Aの境界上
に設定される。空調装置の負荷を少なくすることを考え
れば、点αに対する目標点は領域Aの辺bc上に設定す
ればよい。つまり、領域Aを形成する辺ab,辺bc,
辺cd,辺daを延長して示される領域,,,
,,,,を考えた場合、室内の空気の状態が
領域内の一点で示される場合は辺bc上に目標点を設
定し、室内の空気の状態が領域内の一点で示される場
合は辺ab又は辺bc上に目標点を設定する。同様に、
領域にある場合には辺ab上に、領域にある場合に
は辺ab又は辺da上に、領域にある場合には辺da
上に、領域にある場合には辺da又は辺cd上に、領
域にある場合には辺cd上に、領域にある場合には
辺bc又は辺cd上に目標点を設定する。なお、ここで
は「快適範囲」が直線で示される場合を説明したが、快
適範囲が曲線で示される場合であっても同様に考えられ
る。
【0010】そして、空調装置におけるそれぞれの運転
形態のエネルギー効率を考慮して、目標点を設定する境
界上の一点を決定する。これを図5の説明図に基づいて
具体的に説明する。図5は、図4と同様の空気の状態を
示す説明図である。図5についても、横軸を乾球温度、
縦軸を絶対温度とし、点a,b,c,dの4点で囲まれ
た領域Aを「快適範囲」として示した。なお、室内の空
気が点αで示されているものとして以下の説明を続け
る。
【0011】上述したように、点αに対する目標点は、
辺bc上のどこかに設定されることになる。ここで点α
と同じ絶対湿度を持つ空気を破線で示した。この破線と
辺bcの交点を点βとする。ここで点βよりも点bに近
い側に目標点を設定することを想定すると加湿運転及び
加熱運転が必要となり、点βよりも点cに近い側に目標
点を設定することを想定すると加熱運転及び除湿運転が
必要となり、点βを目標点として設定することを想定す
ると加熱運転のみが必要となる。このとき、加湿運転、
加熱運転、除湿運転のそれぞれのエネルギー効率を考慮
して、最も空調装置の運転負荷が少なくなるような一点
を目標点として設定するのである。例えば、点βへ移行
する場合と点βよりも点cに近い側にある点γへ移行す
る場合を比較した場合、点γへの移行は点βへの移行に
対して加熱運転は少なくてすむが、一方、除湿運転が必
要となってくる。そこで、加熱運転及び除湿運転のエネ
ルギー効率を考えることによって最もベストな配分を決
定し、この配分に基づいて目標点を設定するという具合
である。
【0012】このように、本発明では、快適範囲内の目
標温度及び目標湿度へ室内の温度及び湿度を移行するこ
とによって快適な空調を実現すると共に、温度及び湿度
の移行に伴う運転負荷をなるべく少なくすることによっ
て省エネルギーを実現する。さらに、室内の快適性だけ
でなく、室内と室外との移動を考えた場合には、いわゆ
るヒートショックを抑えることも重要な要素となってく
る。そこで、本発明では、室外の温度と設定された目標
温度との温度差が所定値以下となるように目標温度を補
正する。ここでいう「所定値」は、一般的に、夏期で3
〜5℃、冬期で10〜20℃とされている。これによっ
て、ヒートショックを抑えることができ、人間にとって
より快適な空調が実現されることになる。ところで、人
間の温熱感覚に影響を及ぼす主な要素としては、温熱4
要素と呼ばれる環境側の温度、湿度、放射及び気流の4
要素と、人体側の代謝量、着衣量の計6要素が挙げられ
る。これら6要素を全て考慮した快適性指標として、例
えば、1972年にASHRAE(アメリカ暖房冷凍空
調学会)より提案された新有効温湿度が挙げられる。従
って、この新有効温湿度に基づいて上述の快適範囲を設
定することが考えられる。また、この新有効温湿度は、
着衣量、代謝量等に依存しているため、特に標準的な条
件における新有効温湿度としての新標準有効温湿度を用
いて快適範囲を設定することも考えられる。すなわち、
請求項2に示すように、快適範囲は、標準的な着衣量、
代謝量、気流及び放射を考慮した新標準有効温湿度に基
づいて設定することが考えられる。
【0013】この新標準有効温湿度は、着衣量0.6c
lo、代謝量1.0met、風速0.1m/sec以
下、周囲からの輻射の影響を受けないという標準的な条
件を用いて定められるものである。この場合、例えば図
5に例示した点a〜dで囲まれた快適範囲としての領域
Aを、この新標準有効温湿度に基づいて設定するという
具合である。新標準有効温湿度は、上述したように標準
的な着衣量、代謝量、気流、放射の条件から算出される
ものであり、これに基づいて快適範囲が設定されれば、
健康状態を害することのない快適な空調制御を実現する
ことができる。
【0014】また、さらに快適性を向上させるという観
点からは、例えば請求項3に示すように、快適範囲は、
標準的な着衣量、代謝量、気流及び放射を考慮した新標
準有効温湿度と、不快度合とに基づいて設定することも
考えられる。この場合は、上述した新標準有効温湿度
と、不快度合とに基づいて快適範囲を設定する。「不快
度合」は、例えば室内の温度及び湿度から算出される不
快指数とすることが考えられる。例えば、図6に示すよ
うに、新標準有効温湿度に基づき設定される点a〜dに
よって囲まれた領域と、例えば70というような所定値
の不快度合を示す曲線よりも不快度合が低くなる領域と
で形成される領域B(図6中に斜線を施した領域)を快
適範囲とするという具合である。これによって、さら
に、快適性の向上が図られることになる。
【0015】なお、上述のように不快度合として不快指
数を用いることも考えられるが、快適性のさらなる向上
を実現するために、室内の空気の流れである気流を考慮
することが考えられる。すなわち、請求項4に示すよう
に、不快度合は、室内の温度及び湿度から算出される不
快指数を室内の気流に基づき補正して算出したものとす
ることが好ましい。
【0016】この場合、温度及び湿度から算出される不
快指数を、検出された室内の気流によって補正する。こ
れによって、快適性のさらなる向上が図られることにな
【0017】ところで、省エネルギーという観点から
は、請求項に示すように、室外の温度及び湿度に基づ
き外気のエンタルピを算出し、室内の温度及び湿度に基
づいて算出した内気のエンタルピと比較し、外気の取り
入れを行うことによって室内の温度及び湿度が快適範囲
内の目標温度及び目標湿度に近づくと判断した場合に
は、外気の取り入れを空調装置に指示するよう構成する
ことが好ましい。
【0018】この場合、外気のエンタルピと室内の内気
のエンタルピを比較することによって、外気を混入する
ことによって室内の温度及び湿度が快適範囲内の目標温
度及び目標湿度に近づくか否かを判断し、近づくと判断
した場合には、外気の取り入れを空調装置に指示する。
その結果、外気と内気とのエンタルピの差によって内気
が例えば自然に冷却されるため、空調装置に対する運転
負荷を軽減することができ、省エネルギー効果が高くな
る。
【0019】なお、契約により電力量の所定時間単位毎
の最大使用量が決まっているような場合には、請求項
に示すように、空調装置における消費電力量の先行き予
測を行い、当該消費電力量が契約電力量を越えると判断
した場合には、室内の温度及び湿度の移行制御に優先し
て、電力のピークカット制御を行うように構成してもよ
い。ピークカット制御としては、例えば空調装置に対す
る運転負荷の少ない送風運転を指示することが考えられ
る。これによって、契約電力量に基づく省エネルギー運
転を実現することができる。
【0020】以上は、空調装置を介して空調制御を行う
空調制御装置の発明として説明したが、請求項に示す
ような空調システムの発明として実現することもでき
る。すなわち、請求項1〜のいずれかに記載の空調制
御装置と、当該空調制御装置による制御対象である前記
空調装置とから構成されていることを特徴とする空調シ
ステムである。ここでの構成要素である空調制御装置の
説明は、上述した空調制御装置の説明と同様となるため
省略する。
【0021】ところで、以上説明した空調制御装置で
は、空調制御のために室内の気流によって不快指数を補
正をした不快度合を算出する。この点に注目すれば、請
求項に示すような不快度合算出装置が考えられる。す
なわち、室内の温度、湿度に基づき不快指数を算出し、
当該算出した不快指数を室内の気流に基づき補正して不
快度合を算出する不快度合算出装置であって、所定量の
気流による不快指数の変化を示すデータを記憶してお
き、当該データを内挿して不快度合を算出することを特
徴とする不快度合算出装置である。例えば温度センサ、
湿度センサ及び風速センサを備えた携帯可能な不快度合
算出装置を構成することが考えられる。このような携帯
可能な不快度合算出装置を用いることによって、室内の
所定位置に固定された温度センサ、湿度センサ及び風速
センサからのデータに基づいて一連の制御を行う場合に
比べ、室内の各場所で不快度合を測定することができ
る。その結果、測定した不快度合を室内全体の空調制御
に反映することによって、より快適な空調制御を実現す
ることが可能となる。いわゆるゾーン管理に対して有効
となる。なお、ここでは、算出した不快度合を空調制御
に用いることを考えたが、空調制御以外の他の制御に用
いることも当然考えられる。また、制御には用いず、不
快度合算出装置が、算出した不快度合を人間に報知する
手段を備えるようにすれば、不快度合算出計として利用
することも可能である。
【0022】さらに、本装置では、所定量の気流による
不快指数の変化を示すデータを記憶しておき、当該デー
タを内挿して不快度合を算出する例えば、風速1m/
sの気流があることによって、「86」の不快指数が
「80」となり、「80」の不快指数が「75」とな
り、「75」の不快指数が「70」となり、「70」の
不快指数が「68」になるというようなデータを用意し
ておき、例えば風速0.1m/sきざみでこのデータを
内挿して気流を加味した不快度合を求めるという具合で
ある。なお、不快であるか否かの判断には個人差がある
ため、内挿するための計算式に人的要素による補正項を
取り入れて補正度合を調整できるように構成することが
望ましい。
【0023】なお、上述した空調制御装置や不快度合算
出装置をコンピュータシステムにて実現する機能は、コ
ンピュータで起動するプログラムとして備えることがで
きる。このようなプログラムの場合、例えば、フロッピ
ーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードデ
ィスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録
し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起
動することにより用いることができる。この他、ROM
やバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記
録媒体としてこのプログラムを記録しておき、このRO
MあるいはバックアップRAMをコンピュータシステム
に組み込んで用いてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の
空調システム1の概略構成を示すブロック図である。本
実施形態の空調システム1は、「空調制御装置」として
の空調制御装置10と「空調装置」としての空調装置2
0とから構成されている。そして、空調制御装置10へ
は、空調制御の対象となる室99内の温度センサ31,
湿度センサ32,風量センサ33,風圧センサ34,風
速センサ35と、室99外に設けられた外気温度センサ
71,外気湿度センサ72からのデータが入力される。
なお、風量センサ33、風圧センサ34及び風速センサ
35は、風量、風圧及び風速に基づき室99内の気流を
計測するためのものである。ここで風速センサ35のみ
を設けてもよいが、風量センサ33や風圧センサ34を
設けることによってより正確な気流の測定が可能とな
る。これら各種センサからのデータに基づいて、空調制
御装置10は、空調装置20への運転指示を行う。この
運転指示に基づいて、空調装置20は室99内の空調を
行う。ここで空調装置20と室99は送風用ダクト52
及び吸込用ダクト53で接続されており、吸込用ダクト
53によって室99内の空気が空調装置20へ取り入れ
られ、空調装置20によって調和された空気は、送風用
ダクト52によって室99内へ送られる。送風用ダクト
52には、外気取入口51が設けられており、ダンパ5
4を切り替えることによって外気を室99内へ取り入れ
ることもできる。
【0025】空調制御装置10は、制御手段としてのC
PU11と、プログラム記憶手段としてのROM12
と、一時記憶手段としてのRAM13と、算出した不快
度合、目標温度、目標湿度等を表示する表示装置14
と、各種設定値を入力するためのキーボード15と、外
部に接続される図示しないコンピュータに対して算出し
た不快度合、目標温度、目標湿度等の情報を送信するた
めの通信ポート16と、上述した各種センサからのデー
タを入力するデータ入力部17と、空調装置20への運
転指示を行う指示部18とを備えている。
【0026】ここでROM12には、後述する空調制御
装置10における処理を実行するためのプログラムが予
め記憶されている。RAM13は、ROM12に記憶さ
れたプログラムに基づくCPU11による処理実行時の
ワークエリアである他、算出された不快度合、目標温
度、目標湿度等を記憶する。また、表示装置14は、7
セグメントLEDを含む発光ダイオードで構成されてい
る。通信ポート16は、例えば算出した不快度合の変化
をグラフとしてプリントアウトするためにコンピュータ
を接続するための通信ポートであり、RS485/RS
422、RS232C、NeuronChip等の規格
で構成される。
【0027】一方、空調装置20は、空気を冷却するた
めの冷却制御部21と、空気を除湿するための除湿制御
部22と、空気を加熱するための加熱制御部23と、空
気を加湿するための加湿制御部24と、送風ファン27
と、この送風ファン27を制御する送風量制御部25
と、上述したように送風用ダクト52に設けられたダン
パ54を切り替えるダンパ制御部26とを備えている。
そして、冷却制御部21,除湿制御部22,加熱制御部
23,加湿制御部24,送風量制御部25,ダンパ制御
部26は、空調制御装置10の指示部18からの運転指
示に基づいて動作する。これによって、空調装置20
は、空調制御装置10からの運転指示に基づき、室99
内の空気に対する冷却、除湿、加熱、加湿をはじめ、外
気の取り入れや送風量の調整を行うことができる。
【0028】次に、本実施形態の空調システム1の動作
を説明する。ここでは、図2及び図3のフローチャート
に基づき空調制御装置10における処理を中心に説明す
る。図2は、室99内を空調する場合の目標温度及び目
標湿度を算出する目標温度・目標湿度設定処理を示すフ
ローチャートである。この処理は、空調制御装置10の
ROM12に予め記憶されたプログラムに基づき、CP
U11によって実行される処理である。
【0029】まず最初のステップS100において、上
述した各種センサからのデータ入力を行う。つまり、室
99内の温度センサ31、湿度センサ32、風量センサ
33、風圧センサ34及び風速センサ35と、室99外
の外気温度センサ71及び外気湿度センサ72からのデ
ータをデータ入力部17を介して入力する。これによっ
て、室99内の温度、湿度、気流と、室99外の外気の
温度、湿度に基づく処理を行う。
【0030】S110では、室99内の温度及び湿度か
ら不快指数を算出する。不快指数は、周知の下記式に基
づいて算出すればよい。すなわち、 不快指数=(乾球温度+湿球温度)×0.72+40.
6 である。
【0031】続くS120では、算出した不快指数を室
99内の気流に基づき補正し、気流による影響を加味し
た不快度合を算出する。本実施形態では、予め風速1m
/sの気流による不快指数の変化を示す離散的なデータ
が空調制御装置10のROM12に記憶されているもの
とし、この離散的なデータを内挿することにより気流に
よる補正を行う。例えば具体的には以下のように内挿す
ることが一例として考えられる。
【0032】具体的に風速1m/sの気流に対して、
「86」の不快指数が「80」となり、「80」の不快
指数が「75」となり、「75」の不快指数が「70」
となり、「70」の不快指数が「68」になるというデ
ータが記憶されているとする。このとき、区間[86〜
80],区間[80〜75],区間[75〜70],区
間[70〜68]の各区間を考え、それぞれの区間の幅
を求めてランク係数なる値を算出しておく。すなわち、
区間[86〜80]に対するランク係数は7(86−8
0+1)とし、同様に、区間[80〜75]に対するラ
ンク係数は6、区間の[75〜70]に対するランク係
数は6、区間[70〜68]に対するランク係数は3と
する。そして、S110で算出された不快指数がどの区
間に入るかを判断することによって、その区間に対する
ランク係数を用いて、下記式によって補正項kを算出
し、この補正項kだけ不快指数を小さく見積もる。
【0033】補正項k=風速(m/s)×ランク係数×
環境及び人的要素に基づく係数ここで、環境及び人的要
素に基づく係数とは、室99内に何人いるかというよう
な不特定要素によって不快度合が変化することを考慮す
るものである。本実施形態では、この係数を1〜5の5
段階に設定できるようにしており、1が気流の影響によ
る快適性の向上を最も小さく見積もる場合であり、5が
気流の影響による快適性の向上を最も大きく見積もる場
合である。本実施形態の空調システム1では、種々の経
験的事実に基づく試行錯誤の結果からこの係数を1〜5
の5段階設定としたが、この係数は、必ずしも1〜5の
5段階に設定する必要はなく、適宜調整することが可能
である。なお、この係数は、上述した空調制御装置10
のキーボード15によって入力設定することができるも
のとする。ところで、この係数が小さく設定されるほ
ど、気流による不快感の低下が小さく算出されるため、
例えば冷却運転や除湿運転時間が増し、結果として省エ
ネルギー効果が小さくなる。
【0034】具体的に例えば室99内の温度及び湿度か
ら算出した不快指数が「82」であり、気流が風速0.
1m/sであった場合、環境及び人的要素に基づく係数
を標準的な「3」とした場合には、補正項k=0.1×
7×3=2.1となる。従って、温度及び湿度によって
算出された不快指数「82」に気流による影響を加えた
不快度合は、82−2.1=79.9となる。
【0035】S130では、温度及び湿度の2変数で示
される快適範囲を設定する。本実施形態では、快適範囲
は、人間の温熱感覚に影響を及ぼす温熱4要素と呼ばれ
る環境側の温度、湿度、放射及び気流の4要素と人体側
の代謝量、着衣量の計6要素を考慮した新有効温湿度
と、上述のように算出した不快度合とに基づき設定す
る。なお、本実施形態に用いる新有効温湿度は、197
2年にASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)によ
って提案されたものであり、特に標準的な条件における
新標準有効温湿度であるとする。ここで標準的な条件と
は、着衣量0.6clo、代謝量1.0met、風速
0.1m/sec以下、周囲からの輻射の影響を受けな
いというものである。
【0036】新標準有効温湿度に基づく所定範囲が予め
空調制御装置10のROM12に記憶されているものと
し、S130では、この所定範囲とリアルタイムに算出
される不快度合に基づいて快適範囲を決定する。例え
ば、快適範囲は、図6に示すように、新標準有効温湿度
に基づき予め設定された点a〜dによって囲まれた領域
と、不快度合「70」以下の領域とで形成される領域B
(図6中に斜線を施した領域)として設定されるという
具合である。
【0037】続くS140にて、このように設定された
快適範囲内に目標温度、目標湿度を設定する。このと
き、室99内の空気の温度及び湿度を目標温度及び目標
湿度まで移行させる場合に空調装置20の運転負荷が最
も少なくなるように快適範囲内に目標温度及び目標湿度
を設定する。
【0038】ここで、図4及び図5に基づいて、目標温
度及び目標湿度の設定処理を具体的に説明する。図4
は、空気の状態を示す説明図であり、ある状態にある空
気は図4中の一点にて示される。ここでは、横軸を乾球
温度、縦軸を絶対湿度とし、「快適範囲」を点a,b,
c,dの4点で囲まれた領域Aとして示した。なお、こ
こでの説明を簡単にするために、快適範囲は不快度合を
考慮せず考えるものとする。
【0039】まず、無駄なく空調装置20を運転するた
め、マクロ的に見た場合に直線的に、かつ、領域Aの境
界上へ、空調装置20を介して空気の状態を移行させ
る。例えば、図4に示すように、点αで示す状態の空気
を点βで示す状態へ移行させるという具合である。以
下、点βのような移行先の点を目標点ということとす
る。
【0040】例えば、点αに対する目標点は領域Aの辺
bc上に設定されることになる。つまり、領域Aを形成
する辺ab,辺bc,辺cd,辺daを延長して示され
る領域,,,,,,,を考えた場合、
室99内の空気の状態が領域内の一点で示される場合
は辺bc上に目標点を設定し、室99内の空気の状態が
領域内の一点で示される場合は辺ab又は辺bc上に
目標点を設定する。同様に、領域にある場合には辺a
b上に、領域にある場合には辺ab又は辺da上に、
領域にある場合には辺da上に、領域にある場合に
は辺da又は辺cd上に、領域にある場合には辺cd
上に、領域にある場合には辺bc又は辺cd上に目標
点を設定する。
【0041】さらに、空調装置20の運転負荷を最も少
なくするように、この境界上の一点に目標点を設定す
る。このとき、空調装置20におけるぞれの運転形態、
すなわち冷却制御部21を介した冷却運転、除湿制御部
22を介した除湿運転、加熱制御部23を介した加熱運
転、加湿制御部24を介した加湿運転のエネルギー効率
を考慮して決定する。なお、エネルギー効率とは、それ
ぞれの運転形態における単位時間あたりの必要電力量と
空気のエンタルピ変化量との変換効率をいう。このエネ
ルギー効率を考慮した目標点の決定、すなわち目標温度
及び目標湿度の決定を、図5の説明図に基づいて具体的
に説明する。図5は、図4と同様の空気の状態を示す説
明図である。図5についても、横軸を乾球温度、縦軸を
絶対温度とし、点a,b,c,dの4点で囲まれた領域
Aを「快適範囲」として示した。なお、室99内の空気
が点αで示されているものとして以下の説明を続ける。
【0042】上述したように、点αに対する目標点は、
辺bc上のどこかに設定されることになる。ここで点α
と同じ絶対湿度を持つ空気を破線で示した。この破線と
辺bcの交点を点βとする。本実施形態の空調制御装置
10は、点βよりも点bに近い側に目標点を設定するこ
とを想定すると、空調装置20に対して加湿運転及び加
熱運転を指示することになり、点βよりも点cに近い側
に目標点を設定することを想定すると、空調装置20に
対して加熱運転及び除湿運転を指示することになり、点
βを目標点として設定することを想定すると空調装置2
0に対して加熱運転のみを指示することになる。このと
き、加湿運転、加熱運転、除湿運転のそれぞれのエネル
ギー効率、すなわち室99内の空気のエンタルピへの変
換効率を考慮して、最も空調装置20の運転負荷が少な
くなるように目標点を設定するのである。例えば、点β
へ移行する場合と点βよりも点cに近い側にある点γへ
移行する場合を比較した場合、点γへの移行は点βへの
移行に対して加熱運転は少なくてすむが、一方、除湿運
転が必要となってくる。そこで、加熱運転及び除湿運転
のエネルギー効率を考えることによって最もベストな配
分を決定し、この配分に基づいて目標点を設定するとい
う具合である。
【0043】ここで再び図2に示すフローチャートを参
照し、S150以降の処理の説明を続ける。上述したよ
うにS140において目標温度及び目標湿度が設定され
ると、続くS150にて、外気温度センサ71からの外
気の温度と、S140にて設定した目標温度との差が所
定値以上であるか否かを判断する。ここでの所定値は冷
房時には3〜5℃、暖房時には10〜20℃が一般的で
ある。ここで外気の温度と目標温度との差が所定値以上
であると判断された場合(S150:YES)、S16
0にて、外気の温度と目標温度との差が所定値よりも小
さくなるように目標温度に対する補正を行い、その後、
本目標温度・目標湿度設定処理を終了する。一方、外気
の温度と目標温度との差が所定値よりも小さいと判断さ
れた場合(S150:NO)、S160の処理を実行せ
ず、本目標温度・目標湿度設定処理を終了する。
【0044】図3は、図2に基づき上述した目標温度・
目標湿度設定処理によって設定された目標温度及び目標
湿度に基づく運転制御処理を示すフローチャートであ
る。この処理も、空調制御装置10のROM12に予め
記憶されたプログラムに基づき、空調制御装置10のC
PU11が実行する処理である。なお、この処理は、目
標温度、目標湿度が設定された後、繰り返し実行され
る。
【0045】まず最初のステップS200において、各
種センサからのデータ入力を行う。この処理は、上述し
たS100と同様のものであり、室99内の温度センサ
31、湿度センサ32、風量センサ33、風圧センサ3
4及び風速センサ35と、室99外の外気温度センサ7
1及び外気湿度センサ72からのデータをデータ入力部
17を介して入力するものである。
【0046】S210では、室99外の外気温度センサ
71及び外気湿度センサ72から入力される外気の温度
及び湿度に基づいて外気のエンタルピを算出する。続く
S220では、室99内の温度センサ31及び湿度セン
サ32から入力される内気の温度及び湿度に基づいて内
気のエンタルピを算出する。なお、S210及びS22
0におけるエンタルピは、乾球温度と絶対湿度より下記
式によって算出することができる。
【0047】エンタルピ=0.24×乾球温度+絶対湿
度×(597.3+0.44×乾球温度) なお、ここで、0.24は乾き空気の定圧比熱、59
7.3は0℃における水の蒸発潜熱、0.44は水蒸気
の定圧比熱である。
【0048】そして、S230では、外気の取り入れが
有効か否かを判断する。この処理は、算出した内気のエ
ンタルピと外気のエンタルピとを比較することによっ
て、外気を取り入れることで目標温度及び目標湿度に室
99内の温度及び湿度を近づけることができるか否かを
判断するものである。ここで外気の取り入れが有効であ
ると判断した場合(S230:YES)、S240にて
ダンパ54の切替指示を出力し、その後、本運転制御処
理を終了する。なお、ダンパ54の切替指示は、空調制
御装置10の指示部18を介して空調装置20のダンパ
制御部26へ出力される。その結果、空調装置20のダ
ンパ制御部26は、送風用ダクト52の途中に設けられ
たダンパ54を切り替える。これによって、外気取入口
51から室99へ外気が取り入れられる。一方、外気の
取り入れが有効でないと判断した場合(S230:N
O)、S250へ移行する。
【0049】S250では、契約電力量を越えるか否か
を判断する。この処理は、空調装置20の運転で使用さ
れる電力量の先行き予測を行い、その予測に基づいて契
約電力量を越えるか否かを判断するものである。ここで
契約電力量を越えると判断した場合(S250:YE
S)、S260にて送風運転指示を行い、本運転制御処
理を終了する。送風運転指示は、空調制御装置10の指
示部18を介して空調装置20の送風量制御部25へ出
力される。その結果、空調装置20の送風量制御部25
は送風ファン27のみによる送風運転を開始する。これ
によって、電力のピークカットが実現できる。一方、契
約電力量を越えないと判断した場合(S250:N
O)、S270へ移行する。
【0050】S270では、室99内の空気の温度及び
湿度をRAM13に記憶された目標温度及び目標湿度へ
移行させるように、空調制御装置10の指示部18を介
して、空調装置20の冷却制御部21、除湿制御部2
2、加熱制御部23及び加湿制御部24の少なくとも1
つへ運転指示を出力する。これによって、吸込用ダクト
53から取り込まれた空気が加熱又は冷却、加湿又は除
湿され送風用ダクト52によって室99内へ送られる。
なお、S270の処理が繰り返し実行されることによっ
て、室99内の空気の温度及び湿度は、目標温度及び目
標湿度まで直線的に移行される。その後、本運転制御処
理を終了する。
【0051】次に、本実施形態の空調システム1の発揮
する効果を説明する。本実施形態の空調システム1にお
ける空調制御装置10では、室99内の温度及び湿度か
ら不快指数を算出し(図2中のS110)、算出した不
快指数を室99内の気流に基づき補正して気流による影
響を加味した不快度合を算出する(図2中のS12
0)。そして、人間の温熱感覚に影響を及ぼす6要素を
考慮した快適性指標である新標準有効温湿度と、算出し
た不快度合に基づき快適範囲を設定し(図2中のS13
0)、この快適範囲内へ室99内の温度及び湿度を移行
させる。これによって、人間にとって快適な空調を実現
することができる。また、快適範囲内へ室99内の温度
及び湿度を移行させる場合、空調装置20の運転負荷を
最も少なくするようにその快適範囲内に目標温度及び目
標湿度を設定し(図2中のS140)、この目標温度及
び目標湿度への運転制御を行う(図3中のS270)。
これによって、上述した人間に優しく快適な空調を実現
するだけでなく、省エネルギー化が実現される。
【0052】また、本実施形態の空調システム1におけ
る空調制御装置10では、設定した目標温度と外気の温
度とを比較し(図2中のS150)、目標温度と外気の
温度との差が所定値以上である場合には(図2中のS1
50:YES)、所定値よりも小さくなるように目標温
度を補正する(図2中のS160)。これによって、室
99から外部へ、又は外部から室99へ移動した場合の
ヒートショックが防止でき、人間に対してより優しくよ
り快適な空調制御を実現することができる。
【0053】さらにまた、本実施形態の空調システム1
における空調制御装置10では、外気のエンタルピと内
気のエンタルピを算出し(図3中のS210及びS22
0)、これらを比較することによって外気の取り入れの
有効性を判断し(図3中のS230)、省エネルギーに
貢献すると判断される場合には(図3中のS230:Y
ES)、ダンパの切替指示を空調装置20に対して行う
(図3中のS240)。これによって、空調装置20の
運転負荷をさらに減少させることが可能となり、一層の
省エネルギー化が図られる。
【0054】また、本実施形態の空調システム1では、
空調制御装置10が空調装置20の消費電力量を予測す
る。そして、契約電力量を越えると判断した場合(図3
中のS250:YES)、空調制御装置10は指示部1
8を介して空調装置20へ送風運転を指示する。結果と
して、ピークカット制御が行われることになり、契約電
力量を基準とした省エネルギー制御を行うことができ
る。
【0055】以上、本発明はこのような実施形態に何等
限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範
囲において種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実
施形態の空調システム1と同様の機能の空調システム2
を、図7に示すように、不快度合算出装置30と、運転
制御装置40と、空調装置20とで構成することが考え
られる。
【0056】この場合、不快度合算出装置30は、制御
手段としてのCPU11と、プログラム記憶手段として
のROM12と、一時記憶手段としてのRAM13と、
各種設定値を入力するためのキーボード15と、算出し
た不快度合等を表示する表示装置14と、運転制御装置
40へ算出した不快度合データを送信するためのデータ
送信部39と、温度センサ31と、湿度センサ32と、
風量センサ33と、風圧センサ34と、風速センサ35
と、各種センサからのデータを入力するデータ入力部1
7とを備えており、携帯可能に構成されている。また、
不快度合算出装置30は、上記実施形態における室99
内で使用されるものとする。
【0057】一方、運転制御装置40は、制御手段とし
てのCPU41と、プログラム記憶手段としてのROM
42と、一時記憶手段としてのRAM43と、不快度合
算出装置30のデータ送信部39から送信される不快度
合データを受信するためのデータ受信部49と、空調装
置20への運転指示を行うための指示部18とを備えて
いる。そして、空調システム2全体の動作としては、図
2及び図3のフローチャートに基づいて上述した説明と
同様となる。但し、空調システム2では、図2に示した
目標温度・目標湿度設定処理のうちのS120までの処
理を不快度合算出装置30が行い、S130以降の処理
を運転制御装置40が行う。また、図3に示した運転制
御処理は全て運転制御装置40が行う。
【0058】このような携帯可能な不快度合算出装置3
0を構成することによって、室99内の所定位置に固定
された各種センサからのデータに基づいて一連の制御を
行う空調システム1に比べて、室99内の種々の場所で
不快度合を測定することができ、より快適な空調制御を
実現することが可能となる。また、不快度合算出装置3
0は、空調制御以外の他の制御に用いることも考えられ
るし、また、算出した不快度合を表示装置14によって
表示するよう構成すれば、不快度合算出計として用いる
こともできる。なお、ここでの不快度合算出装置30が
請求項9又は10に示した「不快度合算出装置」に相当
する。
【0059】ところで、上記実施形態の空調システム1
における空調制御装置10や、図7に示した空調システ
ム2における不快度合算出装置30及び運転制御装置4
0で実行されるプログラムは、ROM12,42に記憶
していたが、このプログラムをフロッピーディスク、光
磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶して用いること
も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の空調システムの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】実施形態の空調制御装置における目標温度・目
標湿度設定処理を示すフローチャートである。
【図3】実施形態の空調制御装置における運転制御処理
を示すフローチャートである。
【図4】目標温度・目標湿度の設定を説明するためのグ
ラフである。
【図5】目標温度・目標湿度の設定を説明するためのグ
ラフである。
【図6】快適範囲の設定を説明するためのグラフであ
る。
【図7】別実施形態の空調システムの概略構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1,2…空調システム 10…空調制御装置 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…表示装
置 15…キーボード 16…通信ポ
ート 17…データ入力部 18…指示部 20…空調装置 21…冷却制御部 22…除湿制
御部 23…加熱制御部 24…加湿制
御部 25…送風量制御部 26…ダンパ
制御部 27…送風ファン 31…温度センサ 32…湿度セ
ンサ 33…風量センサ 34…風圧セ
ンサ 35…風速センサ 51…外気取
入口 52…送風用ダクト 53…吸込用
ダクト 54…ダンパ 71…外気温
度センサ 72…外気湿度センサ 30…不快度合算出装置 39…データ送信部 40…運転制
御装置 41…CPU 42…ROM 43…RAM 49…データ
受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−213493(JP,A) 特開 平2−13750(JP,A) 特開 昭56−9810(JP,A) 特開 昭51−133946(JP,A) 特開 平7−42990(JP,A) 特開 平8−86488(JP,A) 実開 昭58−186339(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 11/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度及び湿度で示される快適範囲内の目標
    温度及び目標湿度へ室内の温度及び湿度を移行させるよ
    う加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却運転のうち少
    なくとも1つを空調装置に対して指示する空調制御装置
    であって、 前記快適範囲に室内の温度及び湿度を移行させる場合、
    前記加湿運転、加熱運転、除湿運転及び冷却運転のそれ
    ぞれの運転形態におけるエネルギー効率を考慮して前記
    空調装置の運転負荷が最も少なくなるように前記目標温
    度及び目標湿度を設定し、 さらに、室外の温度と前記設定された目標温度との温度
    差が所定値以下となるように前記目標温度を補正するこ
    を特徴とする空調制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空調制御装置において、 前記快適範囲は、標準的な着衣量、代謝量、気流及び放
    射を考慮した新標準有効温湿度に基づいて設定された範
    囲であることを特徴とする空調制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の空調制御装置において、 前記快適範囲は、標準的な着衣量、代謝量、気流及び放
    射を考慮した新標準有効温湿度と、不快度合とに基づい
    て設定された範囲であることを特徴とする空調制御装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の空調制御装置において、 前記不快度合は、室内の温度及び湿度から算出される不
    快指数を室内の気流に基づき補正して算出したものであ
    ることを特徴とする空調制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の空調制御
    装置において、 室外の温度及び湿度に基づき外気のエンタルピを算出
    し、前記室内の温度及び湿度に基づいて算出した内気の
    エンタルピと比較し、外気の取り入れを行うことによっ
    て前記室内の温度及び湿度が前記快適範囲内の目標温度
    及び目標湿度に近づくと判断した場合には、前記外気の
    取り入れを前記空調装置に指示するよう構成されている
    こと を特徴とする空調制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の空調制御
    装置において、 前記空調装置における消費電力量の先行き予測を行い、
    当該消費電力量が契約電力量を越えると判断した場合に
    は、前記室内の温度及び湿度の移行制御に優先して、電
    力のピークカット制御を行うように構成されていること
    を特徴とする空調制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の空調制御
    装置と、 当該空調制御装置による制御対象である前記空調装置と
    からなることを特徴とする空調システム。
  8. 【請求項8】室内の温度、湿度に基づき不快指数を算出
    し、当該算出した不快指数を室内の気流に基づき補正し
    て不快度合を算出する不快度合算出装置であって、 所定量の気流による不快指数の変化を示すデータを記憶
    しておき、当該データを内挿して前記不快度合を算出す
    ることを特徴とする不快度合算出装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜6のいずれかに記載の空調制御
    装置として又は請求項8に記載の不快度合算出装置とし
    てコンピュータシステムを機能させるためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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