JP3464882B2 - 空調制御装置 - Google Patents

空調制御装置

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JP3464882B2
JP3464882B2 JP10164697A JP10164697A JP3464882B2 JP 3464882 B2 JP3464882 B2 JP 3464882B2 JP 10164697 A JP10164697 A JP 10164697A JP 10164697 A JP10164697 A JP 10164697A JP 3464882 B2 JP3464882 B2 JP 3464882B2
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村 信 孝 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスビルや住
居ビル、あるいは多目的インテリジェントビルなどの各
種ビルにおいて使用される空調制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は、空調装置の概略構成を示す説明
図である。この図において、外部からの空気及び再循環
される空気は、空調機61のエアフィルタ62,冷却コ
イル63,加熱コイル64を通り、ファン66により室
内67に送られるようになっている。室内67の空気
は、排出用ファン68により外部に排出されると共に、
一部が空調機61側に再循環されるようになっている。
室内67の温度T及び湿度Hは、コントローラ69によ
り計測されるよになっている。そして、コントローラ6
9は、この計測に基づいて冷水バルブ70,温水バルブ
71,蒸気バルブ72の開度量を制御するようになって
いる。なお、蒸気バルブ72は、暖房時の加湿制御に用
いるものである。
【0003】図6におけるTa,Xaは外気の温度及び
湿度、Tm,Xmはエアフィルタ62出口側の温度及び
湿度、Tc,Xcは冷却コイル63出口側の温度及び湿
度、TH ,XH は加熱コイル64の温度及び湿度、TD
,XD は空調機61出口側の温度及び湿度、TR ,XR
は室内67の温度及び湿度である。また、TRDは室内
67の吹き出し口付近の温度、TRAは再循環される空気
の温度である。GOAは外部から導入される空気の流量、
GRAは再循環される空気の流量、GD はファン66によ
り室内67に送り込まれる流量であり、GD =GOA+G
RA である。GLKは漏れ流量、GRTはファン68により
送出される流量、GE は外部に排出される流量であり、
GRT=GE +GRA である。
【0004】図7及び図8は、上記のような空調装置に
おいて、湿度制御を行わずに室温制御のみを行った場合
のシミュレーション例を示す特性図である。図8から明
らかなように、室内温度は、最終的には設定値である2
5℃に制御され一定となっているが、室内湿度(相対湿
度)は成りゆきとなるため、図7に示すように、70%
に上昇した状態となっている。
【0005】このように室内湿度が上昇したのでは、充
分な快適性を得ることができないので、冷却制御と共に
除湿制御を行うのが通常である。冷却制御と除湿制御と
は、共に同一の冷水バルブの開度調整によって行われる
ようになっており、冷却制御の演算値と除湿制御の演算
値のうち大ききい方の値が選択され、これが実際の冷水
バルブ開度として出力されるようになっている。しか
し、除湿制御出力量の方が冷却制御出力量よりも大きく
なった場合、過冷却となって室内温度が設定温度よりも
低くなってしまうことがある。そこで、このような場合
は、温水バルブを開いて再加熱制御を行い、冷えすぎた
室内温度を元に戻す制御が行われるようになっている。
【0006】図9は、このような再加熱制御を行う機能
を有する従来の空調制御装置の構成を示すブロック図で
ある。この図において、冷却制御部1はPID変化率演
算部2及びバルブ開度演算部3を有している。PID変
化率演算部2は、室温計測値及び室温設定値の入力に基
づいて、所定サンプリング周期毎にバルブ開度について
の変化量ΔMVをバルブ開度演算部3に出力しており、
バルブ開度演算部3は前回のバルブ開度量AMVCに今
回の変化量ΔMVを加えたものを今回のバルブ開度量と
して出力する。
【0007】除湿制御部4も冷却制御部1と同様に、P
ID変化率演算部5及びバルブ開度演算部6を有してい
る。PID変化率演算部5は、室内湿度計測値及び室内
湿度設定値の入力に基づいて、所定サンプリング周期毎
にバルブ開度についての変化量ΔMVをバルブ開度演算
部3に出力しており、バルブ開度演算部3は前回のバル
ブ開度量AMVEに今回の変化量ΔMVを加えたものを
今回のバルブ開度量として出力する。
【0008】最大値選択回路7は、いわゆるハイセレク
ト制御を行うものであり、バルブ開度演算部3,6がそ
れぞれ演算したバルブ開度量AMVC,AMVEのうち
大きな方の値を冷水バルブの実際の制御開度量として出
力するようになっている。
【0009】再加熱制御部8も冷却制御部1及び除湿制
御部4と同様に、PID変化率演算部9及びバルブ開度
演算部10を有している。PID変化率演算部9は、室
温計測値及び室温設定値の入力に基づいて、所定サンプ
リング周期毎にバルブ開度についての変化量ΔMVをバ
ルブ開度演算部10に出力しており、バルブ開度演算部
10は前回のバルブ開度量AMVHに今回の変化量ΔM
Vを加えたものを今回のバルブ開度量として出力する。
【0010】図10は、図9の構成の空調制御装置によ
り冷却制御、除湿制御、及び再加熱制御を行った場合の
空気の状態変化を示した空気線図であり、Ta,Xa等
の符号は、図6中に示した符号に対応するものである。
図10におけるC点は冷却コイル63の出口側の位置を
示しており、このC点の状態は最大値選択回路7の出力
により決定される(ハイセレクト時)。また、D点は空
調機61出口側の位置を示しており(この空気線図では
加熱コイル出口側のH点でもある。)、再加熱制御部8
の制御出力量により決定される。
【0011】図11及び図12は、図9の構成の空調制
御装置により、湿度制御を伴う冷却制御を行った場合の
シミュレーション例を示す特性図である。室内温度の変
化を示す図12は図8と同様であるが、室内湿度(相対
湿度)の変化を示す図11は図9の場合と異なり、室内
湿度が設定値である50%付近に制御されている。
【0012】図13は、冷水量及び温水量すなわち冷水
バルブ及び温水バルブの各開度制御出力量の変化特性を
示したものであり、冷水量及び温水量共に、最大値を2
〔kg/s〕としてある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11の湿
度変化特性に示されているように、室内湿度は設定値で
ある50%付近に制御されているものの、時間の経過と
共に、50%のレベルを若干上下している。この場合、
図11の中央部付近において室内湿度が50%を超えて
いるのは、この時すでに冷水バルブの開度量が2〔kg
/s〕に達しているため、すなわち除湿負荷が設備容量
を超えているためであり、やむを得ないものといえる。
【0014】しかし、図11の後半部において室内湿度
が50%を下回っている点については、改善の余地を有
すべきものといえる。これは、図11の後半部において
は除湿負荷が減少したにもかかわらず、図13に示した
ように、冷却制御部1の制御出力量AMVCがあまり減
少していないためである(除湿制御部4の制御出力量A
MVEは急激に減少しているが、ハイセレクト制御のた
めAMVCが実際の冷水バルブ開度制御出力量とな
る。)。つまり、図11の後半部においては、良好なフ
ィードバック制御が行われておらず、過度の除湿が行わ
れた結果となっている。
【0015】一方、再加熱制御部8は、上記の過度の除
湿に起因する温度降下を打ち消し、室温が設定値である
25℃に維持されるように、制御出力量AMVHを出力
して温水バルブの開度制御を行っている。このように、
冷水バルブの開度を大きくした状態で、温水バルブの開
度も大きくするのは、省エネルギーの観点からは好まし
いことではない。さらに、除湿制御中に再加熱制御部8
の制御出力量を大きくして温水バルブの開度を大きくす
ることは、結局、室内湿度を設定値通りに制御できなく
なることを意味している。すなわち、従来の空調制御装
置では、冷房運転中に除湿制御を行った場合に、設定値
通りの湿度にならなかったり、冷水及び温水を徒に消費
してしまい、省エネルギー化の要請に反する結果となる
ことがあった。
【0016】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、冷房運転時に室内温度及び室内湿度を設定値通り
に制御することができ、また、冷水及び温水の消費を必
要最小限に抑制することが可能な空調制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、室温計測値及び
室温設定値の入力に基づき、冷却制御出力量を演算する
冷却制御部と、室内湿度計測値及び室内湿度設定値の入
力に基づき、除湿制御出力量を演算する除湿制御部と、
室温計測値及び室温設定値の入力に基づき、冷却制御又
は除湿制御により過冷却制御状態となった場合に行う再
加熱制御出力量を演算する再加熱制御部と、を備え、冷
水バルブの開度制御出力量として、前記冷却制御部及び
除湿制御部の各演算値のうち大きな側の値を用いるよう
にした空調制御装置において、前記再加熱制御部は、前
記室温計測値及び室温設定値の入力に基づき演算した再
加熱制御出力量をそのまま第1の制御出力量として出力
するか、又は、この第1の制御出力量に対して正の変化
率を除去したものを第2の制御出力量として出力する、
再加熱制御出力量切換回路と、前記再加熱制御出力量切
換回路が第1又は第2の制御出力量のうちいずれを出力
すべきかについての所定条件を判定する切換条件判定回
路と、を有しており、前記再加熱制御出力量切換回路
は、前記切換条件判定回路の判定結果に基づいて、前記
第1又は第2の制御出力量のうちいずれかを出力するも
のである、ことを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記再加熱制御出力量切換回路が前記第2
の制御出力量を出力すべき場合の所定条件は、αを予め
定めた正の値として、室内湿度計測値が室内湿度設定値
−α以下である、ことを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記再加熱制御出力量切換回路が前記第2
の制御出力量を出力すべき場合の所定条件は、前記冷却
制御部の演算値が前記除湿制御部の演算値より大きな場
合である、ことを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、αを予め定めた正の値
として、室内湿度計測値が室内湿度設定値−α以下の場
合は、前記除湿制御部の演算値のみを冷水バルブの開度
制御出力量として用いるようにした、ことを特徴とす
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記再加熱制御部が入
力する室温設定値を、前記冷却制御部が入力する室温設
定値よりも所定温度だけ低くした、ことを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、空調快適性指標が予め
定めた設定値になるように、前記冷却制御部、前記加熱
制御部の室温設定値、及び前記除湿制御部の湿度設定値
の各設定値を自動的に演算する、ことを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記再加熱制御部の室温設定値を、自動決
定するための空調快適性指標の設定値を、前記冷却制御
部の室温設定値を自動決定するための空調快適性指標の
設定値より小さくした、ことを特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれかに記載の発明において、前記冷却制御部、前記
除湿制御部、及び前記再加熱制御部は、PID演算によ
り各制御量を演算するものである、ことを特徴とする。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれかに記載の発明において、前記冷却制御部、前記
除湿制御部、及び前記再加熱制御部は、ファジイ演算に
より各制御量を演算するものである、ことを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づき説明する。ただし、図9と同様の構成要素には同一
の符号を付して重複した説明を省略する。図1は、本発
明の実施形態の構成を示すブロック図である。図1が図
9と異なる点は、再加熱制御部8Aの構成であり、この
再加熱制御部8Aは、PID変化率演算部9及びバルブ
開度演算部10の他に、再加熱制御出力量切換回路11
及び切換条件判定回路14を有している。再加熱制御出
力量切換回路11は、最小値選択回路12及びスイッチ
回路13により構成されている。
【0027】最小値選択回路12は、PID変化率演算
部9からの変化量ΔMVと一定値であるゼロとを入力し
ており、これらのうち小さな方の値を出力するようにな
っている。つまり、最小値選択回路12は、変化量ΔM
Vが正の値である場合にはゼロを出力し、変化量ΔMV
が負の場合にはこの負の変化量ΔMVを出力して、正の
変化率を除去するようにしている。
【0028】スイッチ回路13は、PID変化率演算部
9からの変化量ΔMVをそのまま入力する入力端子13
aと、最小値選択回路12からの出力を入力する入力端
子13bとを有しており、これらの入力端子は接点13
cを介してバルブ開度演算部10に接続されている。こ
の接点13cは、常時は入力端子13a側に接続されて
いるが、所定の場合に切換条件判定回路14により入力
端子13b側に切り換えられるようになっている。
【0029】そして、切換条件判定回路14は、室内湿
度計測値及び室内湿度設定値を入力しており、αを予め
定めた正の値として、室内湿度計測値が室内湿度設定値
−α以下になった場合に、スイッチ回路13の接点13
cを入力端子13b側に切り換えるようになっている。
【0030】次に、図1の動作につき説明する。冷却制
御部1及び除湿制御部4は、図9において説明したよう
に、制御出力量AMVC及びAMVEをそれぞれ演算
し、最大値選択回路7は、これらのうちの大きい方の値
を冷水バルブの開度制御出力量として出力する。一方、
再加熱制御部8AのPID変化率演算部9も室温計測値
及び室温設定値を入力しており、これに基づいて、変化
量ΔMVを演算する。この変化量ΔMVは、スイッチ回
路13の入力端子13a及び接点13cを通ってバルブ
開度演算部10に出力される。バルブ開度演算部10
は、前回のバルブ開度量AMVHに今回の変化量ΔMV
を加えたものを今回のバルブ開度量として出力する。
【0031】このように、冷房運転が行われている間
に、αを予め定めた正の値として、室内湿度計測値が室
内湿度設定値−α以下になると、切換条件判定回路14
は、スイッチ回路13の接点13cを入力端子13b側
に切り換える。例えば、本実施形態の場合、切換条件判
定回路14の切換条件のαを2%とする。そして、室内
湿度設定値を50%に設定したとすると、室内湿度計測
値が48%以下になった時に、切換条件判定回路14
は、接点13cを入力端子13aから入力端子13b側
に切り換えるようにする。これにより、バルブ開度演算
部10からの制御出力量AMVHは、少なくとも増加傾
向に変化することはなく、不必要な制御出力量AMVH
の増加が抑制される。
【0032】図2は、本発明の他の実施形態の構成を示
すブロック図である。図2が図1と異なる点は、切換条
件判定回路14の切換条件であり、図2における再加熱
制御部8Bの切換条件判定回路14は、バルブ開度演算
部3,6からの各制御出力量AMVC,AMVEを入力
している。そして、制御出力量AMVCがAMVEを上
回った場合に、切換条件判定回路14はスイッチ回路1
3の接点13cを入力端子13a側から13b側に切り
換えるようにする。冷却制御部1の制御出力量AMVC
が除湿制御部4の制御出力量AMVEを上回ったという
ことは、もはやそれ以上温水量を増加させる必要がない
ということを意味している。それ故、切換条件判定回路
14は、正の変化率を除去した最小値選択回路12から
の変化量ΔMVを選択し、これをバルブ開度演算部10
に送るようにする。
【0033】図3、図4、図5は図1の構成の空調制御
装置の切換条件判定回路14に、図2の判定条件である
AMVCがAMVEを上回った場合に、切換条件判定回
路14の入力端子13aから13bに切り換えるという
条件をORで追加した除湿制御をシミュレーションした
例を示す図である。
【0034】図3の湿度の制御結果では、従来の除湿制
御の結果(図11)と同様、中央部では室内湿度が、設
定値の50%を少し超えている。これた冷水弁の操作量
が最大値の2kg/sに達しており(図5)、除湿負荷
が設備容量を超えているためであり、やむを得ない。し
かし、除湿負荷が下がってきた後半部では、室内湿度が
50%にうまく保たれている(従来方式の後半部では
(図11)50%より下がったまま、余分な除湿が行わ
れていた。)。この結果、図5からわかるように、従来
方式の図13に比べて、後半部での冷水流量(AMVE
の動き)の消費が少なくなっている(省エネ効果)。従
来方式の図13ではAMVEは後半部で急激に下がって
いるが、AMVCはほとんど下がっていない(冷水弁の
実際の操作量はAMVEとAMVCの大きい方が選ばれ
る)。図5の後半部で、図13に比べて冷水流量の消費
が少なくなった結果、再加熱の負荷が減るので図では小
さくて見えないが、当然、温水流量(AMVH)の消費
もそれに応じて減少している(省エネ効果)。室温制御
の室内温度設定値は25℃で、図4に示すように、良好
に行われている。
【0035】本発明の基本的な実施形態は、上記の図1
及び図2に示した構成のものであるが、つぎのような形
態をも包含するものである。
【0036】(1)上記実施形態では、最大値選択回路
7を設けることにより、制御出力量AMVC,AMVE
のうち大きな方を冷水バルブの開度制御出力量として選
択するようになっているが、αを予め定めた正の値とし
て、室内湿度計測値が室内湿度設定値−α以下の場合
は、除湿制御部4の制御出力量AMVEのみを冷水バル
ブの開度制御量として採用するようにしても良い。これ
により、除湿制御の制御性をより向上させることができ
る。
【0037】(2)図1及び図2における再加熱制御出
力量切換回路11のPID変化率演算部9の室温設定値
をPID変化率演算部2の設定値よりも所定温度だけ低
くするようにしてもよい。例えば、ビル空調における冷
房運転時の室温設定値は、省エネルギーを考慮して約2
5℃に設定してあり、冬期の暖房運転時の室温設定値
(約22℃)よりも高目に設定してあるのが通常であ
る。したがって、再加熱制御出力量切換回路11のPI
D変化率演算部9の室温設定値を25℃よりも低くする
ことにより、省エネルギー化を図ることができ、且つ、
快適性を満たすことができる。
【0038】(3)上記実施形態の図1及び図2におけ
る室温設定値(あるいは湿度設定値も)を、下記の制御
装置の方式により自動演算されるものを用いることがで
きる。
【0039】特開平5−126380号 これにより、個々の空調システム及びそこの居住者に応
じた空調快適性指標(PMV:Predicted Mean V
ote )を学習して、その指標が快適な範囲に入りかつ省
エネを満足するような設定値が自動的に求められ、より
快適で省エネ効果の大きい除湿制御が実現できる。
【0040】(4)上記(3)で空調快適性指標PMV
を考慮した空調制御を行う場合、前記再加熱制御のPI
D変化率演算部の室温設定値を、自動決定するための空
調快適性指標の設定値を、前記冷却制御のPID変化率
演算部の室温設定値を自動決定するための空調快適性指
標の設定値より小さくするようにしてもよい。これによ
り、上記(2)の場合と同様に、省エネルギー化を図る
ことができ、且つ快適性を満たすことができる。
【0041】(5)上記実施形態における冷却制御部
1、除湿制御部4、及び再加熱制御出力量切換回路11
は、PID演算を行うPID変化率演算部2,5,9を
有する構成となっているが、これらのPID変化率演算
部の代わりに、ファジイ演算を行うファジイ演算部を有
する構成としてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、冷房運
転時に室内温度及び室内湿度を設定値通りに制御するこ
とができ、また、冷水及び温水の消費を必要最小限に抑
制することが可能な空調制御装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック
図。
【図3】図1の空調制御装置によるシミュレーション例
の湿度変化の特性図。
【図4】図1の空調制御装置によるシミュレーション例
の温度変化の特性図。
【図5】図1の空調制御装置によるシミュレーション例
の冷水量及び温水量の変化の特性図。
【図6】空調装置の概略構成を示す説明図。
【図7】図6の空調装置におけるシミュレーション例の
湿度変化の特性図。
【図8】図6の空調装置におけるシミュレーション例の
温度変化の特性図。
【図9】従来の空調制御装置の構成を示すブロック図。
【図10】図9の空調制御装置により制御を行った場合
の空気の状態変化を示す空気線図。
【図11】図9の空調制御装置によるシミュレーション
例の湿度変化の特性図。
【図12】図9の空調制御装置によるシミュレーション
例の温度変化の特性図。
【図13】図9の空調制御装置によるシミュレーション
例の冷水量及び温水量の変化の特性図。
【符号の説明】 1 冷却制御部1 2,5,9 PID変化率演算部 3,6,10 バルブ開度演算部 4 除湿制御部 7 最大値選択回路 8,8A,8B 再加熱制御部 11 再加熱制御出力量切換回路 12 最小値選択回路 13 スイッチ回路 13a,13b 入力端子 13c 接点 14 切換条件判定回路 61 空調機 62 エアフィルタ 63 冷却コイル 64 加熱コイル 66,68 ファン 67 室内 70 冷水バルブ 71 温水バルブ 72 蒸気バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 村 信 孝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 平8−123556(JP,A) 特開 平5−126380(JP,A) 特開 平3−195851(JP,A) 特開 平7−233999(JP,A) 特開 平1−111147(JP,A) 特開 平4−152408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室温計測値及び室温設定値の入力に基づ
    き、冷却制御出力量を演算する冷却制御部と、 室内湿度計測値及び室内湿度設定値の入力に基づき、除
    湿制御出力量を演算する除湿制御部と、 室温計測値及び室温設定値の入力に基づき、冷却制御又
    は除湿制御により過冷却制御状態となった場合に行う再
    加熱制御出力量を演算する再加熱制御部と、 を備え、冷水バルブの開度制御出力量として、前記冷却
    制御部及び除湿制御部の各演算値のうち大きな側の値を
    用いるようにした空調制御装置において、 前記再加熱制御部は、 前記室温計測値及び室温設定値の入力に基づき演算した
    再加熱制御出力量をそのまま第1の制御出力量として出
    力するか、又は、この第1の制御出力量に対して正の変
    化率を除去したものを第2の制御出力量として出力す
    る、再加熱制御出力量切換回路と、 前記再加熱制御出力量切換回路が第1又は第2の制御出
    力量のうちいずれを出力すべきかについての所定条件を
    判定する切換条件判定回路と、 を有しており、前記再加熱制御出力量切換回路は、前記
    切換条件判定回路の判定結果に基づいて、前記第1又は
    第2の制御出力量のうちいずれかを出力するものであ
    る、 ことを特徴とする空調制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空調制御装置において、 前記再加熱制御出力量切換回路が前記第2の制御出力量
    を出力すべき場合の所定条件は、αを予め定めた正の値
    として、室内湿度計測値が室内湿度設定値−α以下であ
    る、 ことを特徴とする空調制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の空調制御装置において、 前記再加熱制御出力量切換回路が前記第2の制御出力量
    を出力すべき場合の所定条件は、前記冷却制御部の演算
    値が前記除湿制御部の演算値より大きな場合である、 ことを特徴とする空調制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の空調制
    御装置において、 αを予め定めた正の値として、室内湿度計測値が室内湿
    度設定値−α以下の場合は、前記除湿制御部の演算値の
    みを冷水バルブの開度制御出力量として用いるようにし
    た、 ことを特徴とする空調制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の空調制
    御装置において、 前記再加熱制御部が入力する室温設定値を、前記冷却制
    御部が入力する室温設定値よりも所定温度だけ低くし
    た、 ことを特徴とする空調制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれかに記載の空調制
    御装置において、 空調快適性指標が予め定めた設定値になるように、前記
    冷却制御部、前記加熱制御部の室温設定値、及び前記除
    湿制御部の湿度設定値の各設定値を自動的に演算する、 ことを特徴とする空調制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の空調制御装置において、 前記再加熱制御部の室温設定値を、自動決定するための
    空調快適性指標の設定値を、前記冷却制御部の室温設定
    値を自動決定するための空調快適性指標の設定値より小
    さくした、 ことを特徴とする空調制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の空調制
    御装置において、 前記冷却制御部、前記除湿制御部、及び前記再加熱制御
    部は、PID演算により各制御量を演算するものであ
    る、 ことを特徴とする空調制御装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7のいずれかに記載の空調制
    御装置において、 前記冷却制御部、前記除湿制御部、及び前記再加熱制御
    部は、ファジイ演算により各制御量を演算するものであ
    る、 ことを特徴とする空調制御装置。
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