JP2016200373A - 空調制御調整装置、方法、およびプログラム - Google Patents

空調制御調整装置、方法、およびプログラム Download PDF

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康博 杉浦
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Abstract

【課題】不特定多数の利用者や混在するようなエリアであっても、携帯端末からの要望申告を集計した集計結果に基づいて空調制御を調整する。【解決手段】要望申告集計部15が、要望申告に含まれる要望申告エリアおよび要望申告内容に基づいて、一定の集計期間ごとに、各空調設備の空調制御対象となる各エリアにおける、利用者の要望申告内容をそれぞれ集計し、制御内容指示部17が、エリアごとに、当該エリアで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況と、当該エリアに関する要望申告内容の集計結果とに基づいて、当該エリアの新たな空調制御内容を決定し、それぞれのエリアの空調設備30に対して指示する。【選択図】 図1

Description

本発明は、空調制御技術に関し、特に利用者からの要望申告に基づいてエリアにおける空調制御を調整する空調制御調整技術に関する。
従来、建物・施設内に設けられた各エリアを空調設備で空調制御する際、個々のエリアの利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を空調制御に反映させる利用者協力型の空調制御調整技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
このような空調制御調整技術では、利用者が使用するパーソナルコンピュータなどの利用者端末から、ウェブページを利用して、利用者が当該エリアの空調環境から感じた、「温度を上げてほしい」、「温度を下げてほしい」、「このままでよい」という、エリアの空調環境に関する要望を申告し、これら要望申告の集約結果に基づき、当該エリアの目標温度を変更するものとなっている。
特開2008−075993号公報
しかしながら、このような従来技術では、要望申告を行う利用者端末を管理するため、当該利用者端末のIPアドレスと、エリアを常用する利用者の個人情報および利用者端末の設置場所とを、予め関連付けてデータベースに登録しておくものとなっている。したがって、利用者が自己の利用者端末によって要望申告が可能なエリアは、予め利用者端末が設置されている場所に限られてしまうことになる。このため、不特定多数の利用者が混在するような、百貨店、空港、映画館などの施設のエリアに対して、適用できないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、不特定多数の利用者が混在するようなエリアであっても、携帯端末からの要望申告を集計した集計結果に基づいて空調制御を調整できる空調制御調整技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる空調制御調整装置は、利用者の携帯端末から無線通信により通知された、空調制御対象となる1つまたは複数のエリアにおける空調環境に関する要望申告をそれぞれ集計し、得られた集計結果に基づいて当該エリアの空調設備による空調制御を調整する空調制御調整装置であって、前記要望申告に含まれる要望申告内容に基づいて、一定の集計期間ごとに、前記エリアに関する要望申告内容を集計する要望申告集計部と、前記エリアで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況と、当該エリアに関する要望申告内容の集計結果とに基づいて、当該エリアの新たな空調制御内容を決定し、当該エリアの空調設備に対して指示する制御内容指示部とを備えている。
また、本発明にかかる上記空調制御調整装置の一構成例は、前記要望申告集計部が、前記要望申告を集計する際、当該要望申告の申告元となる携帯端末の端末位置が、当該要望申告に含まれる要望申告エリアに位置していない場合には、当該要望申告を集計から除外するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記空調制御調整装置の一構成例は、前記制御内容指示部が、新たな空調制御内容を指示する際、前記集計期間に得られた前記エリアにおける申告数を確認し、当該申告数が予め設定されている最低申告数に満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記空調制御調整装置の一構成例は、前記携帯端末の端末位置に基づいて、前記エリアに滞在している前記携帯端末の端末数を計数する端末数計数部をさらに備え、前記制御内容指示部は、新たな空調制御内容を指示する際、前記集計期間に得られた前記エリアにおける申告数と端末数とを確認し、当該端末数に対する当該申告数の割合を示す申告率が、予め設定されている最低申告率に満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持するようにしたものである。
また、本発明にかかる空調制御調整方法は、利用者の携帯端末から無線通信により通知された、空調制御対象となる1つまたは複数のエリアにおける空調環境に関する要望申告をそれぞれ集計し、得られた集計結果に基づいて当該エリアの空調設備による空調制御を調整する空調制御調整方法であって、前記要望申告に含まれる要望申告内容に基づいて、一定の集計期間ごとに、前記エリアに関する要望申告内容を集計する要望申告集計ステップと、前記エリアで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況と、当該エリアに関する要望申告内容の集計結果とに基づいて、当該エリアの新たな空調制御内容を決定し、当該エリアの空調設備に対して指示する制御内容指示ステップとを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、上記したいずれかの空調制御調整装置と無線通信を行う携帯端末で実行されるプログラムであって、利用者が操作入力した、要望申告エリアと当該要望申告エリアにおける空調環境に関する要望申告内容とを取得する取得ステップと、これら要望申告エリアと要望申告内容と含む要望申告を、無線通信により前記空調制御調整装置に通知する要望申告ステップとを備えている。
また、本発明にかかる上記プログラムの一構成例は、前記要望申告を申告履歴として保存する履歴保存ステップと、前記携帯端末の端末位置に基づいて、当該携帯端末の新たな滞在エリアを特定するエリア特定ステップとをさらに備え、要望申告ステップは、前記新たな滞在エリアの特定に応じて、当該新たな滞在エリアと一致する要望申告エリアに関する要望申告を前記申告履歴から検索し、得られた要望申告を前記空調制御調整装置に自動通知するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記プログラムの一構成例は、前記携帯端末の端末位置に基づいて、当該携帯端末の新たな滞在エリアを特定するエリア特定ステップをさらに備え、要望申告ステップは、前記新たな滞在エリアの特定に応じて、当該新たな滞在エリアと一致する要望申告エリアと、当該要望申告エリアに対して予め設定されている要望申告内容とを含む要望申告を、前記空調制御調整装置に自動通知するようにしたものである。
本発明によれば、不特定多数の利用者が混在するような、百貨店、空港、映画館などの施設のエリアであっても、携帯端末からの要望申告を集計した集計結果に基づいて空調制御を調整することができる。
第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置の構成を示すブロック図である。 端末位置情報の構成例である。 要望申告集計情報の構成例である。 空調制御情報の構成例である。 エリア対応情報の構成例である。 第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置の動作を示すシーケンス図である。 要望申告集計処理を示すフローチャートである。 要望申告処理を示すフローチャートである。 申告要否選択画面の表示例である。 詳細エリア指定画面の表示例である。 申告内容選択画面の表示例である。 制御内容通知画面の表示例である。 第2の実施の形態にかかる空調制御調整装置の構成を示すブロック図である。 端末数情報の構成例である。 第2の実施の形態にかかる空調制御調整装置の要部動作を示すシーケンス図である。 申告履歴情報の構成例である。 自動要望申告処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置の構成を示すブロック図である。
この空調制御調整装置10は、全体としてサーバ装置、パーソナルコンピュータ、産業用コントローラなどの情報処理装置からなり、施設内に滞在する利用者が携帯している各携帯端末20から送信された空調環境に関する要望申告を、空調制御の単位となるエリアA1,A2,…,ANごとに集計し、得られた集計結果に基づき、各エリアAn(n=1〜Nの整数)を空調制御する空調設備30に設置されている空調機器制御用のコントローラ32に対して、当該エリアの空調環境に関する制御指示を出力する機能を有している。
以下では、空調制御調整装置10の制御対象となる施設に、空調制御の単位となるエリアAnがN個設けられているものとする。各エリアAnには、当該エリアAnの空調環境を制御する空調設備30として、空調機器31とこの空調機器31を制御するコントローラ32(Cn)とが設置されている。なお、制御対象となる施設は1つに限定されるものではなく、複数の施設を共通して制御対象とすることも可能であり、これらAn(n=1〜Iの整数)は、互いに異なる施設に設けられていてもよい。
また、以下では、空調制御調整装置10によりエリアの設定温度を調整する場合を例として説明するが、設定温度に限定されるものではなく、湿度や風量を空調制御調整装置10の調整対象としてもよい。
また、携帯端末X(20)の端末数Mは、利用者の滞在状況に応じて逐次変化するが、これらXm(m=1〜Mの整数)には、空調制御調整装置10との連携アプリ(アプリケーション・ソフトウェア)が予め登録されているものとする。なお、連携アプリでは、Xmの端末位置など個人情報を空調制御調整装置10に通知するため、本発明の実施に当たっては、連携アプリの設定機能などにより、個人情報に関する取扱いについて、予め利用者の許諾が得られている方が道義上望ましい。
空調制御調整装置10には、主な機能部として、端末I/F部11、空調設備I/F部12、記憶部13、位置情報取得部14、要望申告集計部15、空調環境管理部16、および制御内容指示部17が設けられている。これら機能部のうち、位置情報取得部14、要望申告集計部15、空調環境管理部16、および制御内容指示部17については、CPUなどの演算処理部で実現されているものとする。
端末I/F部11は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線方式を用いて携帯端末20と無線通信することにより、携帯端末20から送信された位置情報や空調環境に関する要望申告を受信する機能と、空調環境管理部16から出力された設定温度を携帯端末20へ送信する機能とを有している。
空調設備I/F部12は、Ethernet(登録商標)などの通信方式を用いて、各エリアの空調制御コントローラ32とデータ通信を行うことにより、各コントローラ32から送信された設定温度を受信して空調環境管理部16へ出力する機能と、制御内容指示部17から出力された制御内容Snを対応するコントローラ32へ指示する機能とを有している。
記憶部13は、全体としてハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、空調制御調整装置10における要望申告集計動作に必要となる各種処理情報や、外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から予め登録された、CPUで実行するためプログラムを記憶する機能を有している。記憶部13で記憶する処理情報としては、端末位置情報、要望申告集計情報、空調制御情報、エリア対応情報などがある。
端末位置情報は、空調制御調整装置10の制御対象となるエリア内に滞在する携帯端末Xm(20)の端末位置Pmを示す情報である。
図2は、端末位置情報の構成例である。ここでは、携帯端末20を示す端末Xmごとに、端末位置Pmが登録されている。端末位置Pmとしては、携帯端末20から通知された、施設のエリアAnに設置されている無線接続中の無線基地局を示す基地局IDが用いられるが、この基地局IDをエリアAnに変換したものを登録してもよい。なお、mは1から携帯端末数Jまでの整数とし、nは1からエリア数Iまでの整数とする。
要望申告集計情報は、携帯端末Xm(20)から取得した要望申告を集計した情報である。
図3は、要望申告集計情報の構成例である。ここでは、エリアAnごとに、当該エリアAnに対する申告数NRnと集計結果Qnとが登録されている。集計結果Qnには、例えば「非常に暑い」,「暑い」,「やや暑い」,「ちょうどいい」,「やや寒い」,「寒い」,「非常に寒い」からなる7つの申告パターンごとに、それぞれの要望数の集計結果が含まれている。
空調制御情報は、各エリアのコントローラ32から取得した、当該エリアで実施している空調制御内容や当該エリアで計測した空調環境状況を示す情報である
図4は、空調制御情報の構成例である。ここでは、エリアAnごとに、当該エリアAnに設定されている現在の設定温度Tnが登録されている。
エリア対応情報は、各エリアAnに設置されている基地局を示す情報である。エリアAnに設置する基地局は、1つに限定されるものではない。エリアAnが広い場合や、電波状況に応じて、複数の基地局を設置してもよい。また、1つの基地局で複数のエリアをカバーしてもよい。この場合には、要望申告の際、いずれのエリアに滞在しているか詳細に指定させる発揚がある。
図5は、エリア対応情報の構成例である。ここでは、エリアAnごとに、当該エリアAnに設置されている基地局を示す基地局IDが登録されている。
位置情報取得部14は、端末I/F部11から携帯端末20が滞在する位置を示す端末位置Pmを取得し、携帯端末20に関する最新の端末位置Pmとして、記憶部13の端末位置情報に登録する機能を有している。
要望申告集計部15は、端末I/F部11で受信した携帯端末20からの要望申告を取得して、エリアAnごとに集計し、記憶部13の要望申告集計情報に登録する機能を有している。携帯端末20からの要望申告には、要望申告元のエリアAnとこのエリアAnの空調環境に対する要望パターンが含まれており、要望申告集計部15は、エリアごとに、各要望パターンの申告数を集計する。
空調環境管理部16は、空調設備I/F部12を介して各エリアのコントローラ32から、当該エリアで実施している空調制御内容や当該エリアで計測した空調環境状況を取得して、記憶部13の空調制御情報に登録する機能と、これら設定温度を端末I/F部11を介して携帯端末20へ通知する機能とを有している。このうち、空調制御内容としては設定温度のほか、設定風量や設定湿度がある。また、空調環境状況としては、計測室温のほか、計測風量や計測湿度がある。
制御内容指示部17は、集計期間の終了に応じて、記憶部13の各種処理情報、例えばエリアAnで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況を参照して、エリアAnごとに新たな制御内容Snを決定する機能と、決定した制御内容Snを空調設備I/F部12を介して、当該エリアAnのコントローラCnへ指示する機能とを有している。制御内容の決定方法については、例えば要望パターンに対応する修正温度幅をそれぞれの申告数で重み付けして統計処理することにより得られた修正温度に基づき、現在の設定温度Tnを修正する方法のほか、特許文献1に記載の方法など、公知の手法を用いればよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる空調制御調整装置10の動作について説明する。図6は、第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置の動作を示すシーケンス図である。
まず、利用者が空調制御調整装置10の制御対象施設に設けた任意のエリアAnに入った場合、当該利用者の携帯端末Xm(20)は、Anに設けられている基地局からの電波を確認する。この際、Xmの連携アプリは、無線接続した基地局がそれまでとは異なる新たなエリアの基地局である場合、利用者の滞在エリアが新たな滞在エリアに変更したことを確認し(ステップ100)、新たな基地局の基地局IDからなる端末位置Pmを、予め設定されている空調制御調整装置10へ無線通知する(ステップ101)。
空調制御調整装置10の位置情報取得部14は、端末I/F部11を介して受信したXmからの端末位置Pmを取得して、記憶部13の端末位置情報に登録する(ステップ102)。これに応じて、空調環境管理部16は、記憶部13のエリア対応情報に基づき、端末位置Pmと対応するエリアAnを特定し(ステップ103)、このAnにおける最新の設定温度Tnを、記憶部13の空調制御情報から取得して、端末I/F部11からXmへ無線通知する(ステップ104)。
このようにして、利用者の移動に応じて、滞在するエリアAnが変更するごとに、Xmから空調制御調整装置10に対してPmが通知され、端末位置情報が更新される。なお、新たに通知されたPmが、エリア対応情報に登録されておらず、各エリアに設置されている基地局の圏外に移動した場合、Xmに関するエントリは端末位置情報から削除される。
この後、予めXmに登録されている連携アプリが利用者により起動され(ステップ110)、利用者から、滞在するエリアAnの空調環境に対する要望申告を受け付けた場合(ステップ111)、連携アプリは、その要望申告を空調制御調整装置10に無線通知する(ステップ112)。
空調制御調整装置10の要望申告集計部15は、端末I/F部11を介して受信したXmからの要望申告を取得して集計し、記憶部13の要望申告集計情報に登録する(ステップ113)。
このようにして、利用者が要望申告を行うごとに、Xmから空調制御調整装置10に対して、滞在するエリアAnの空調環境に対する要望申告が通知され、要望申告集計情報が更新される。なお、要望申告集計情報は、当該Anに関する集計期間が終了して新たな集計期間が開始される時点で、初期化される。また、要望申告の集計については、図6に示したように、要望申告が携帯端末20から通知されたタイミングで逐次集計してもよいが、通知された要望申告を保持しておき、予め設定されている一定の集計期間の終了に応じて、保持していた要望申告を集計してもよい。
一方、空調制御調整装置10の制御内容指示部17は、エリアAnに関する集計期間の終了に応じて(ステップ120)、記憶部13の要望申告集計情報からAnに関する申告数NRnを取得し(ステップ121)、予め設定されている最低申告数Nminと比較することにより、集計した申告内容の有効性を判定する(ステップ122)。
ここで、NRn<Nminである場合(ステップ122:NO)、Anについて統計的に十分な申告数がなく、集計した申告内容が無効であると判定し、制御内容指示部17は、それまでの制御内容を維持し(ステップ123)、新たな制御内容の指示は行わない。
一方、NRn≧Nminである場合(ステップ122:YES)、Anについて統計的に十分な申告数があり、集計した申告内容が有効であると判定し、制御内容指示部17は、要望申告集計部15から取得したAnに関する集計結果Qnに基づいて、新たな制御内容Snを決定し(ステップ124)、Cnに指示する(ステップ125)。これに応じて、CnがAnの空調機器Vnを制御することにより、Anの空調環境が変更される(ステップ126)。
また、制御内容指示部17は、新たな制御内容Snを端末I/F部11からXmへ送信する(ステップ127)。これに応じて、Xmの連携アプリによりSnが画面表示され、新たな制御内容が利用者に通知される。
[要望申告集計動作]
次に、図7を参照して、要望申告集計部15における要望申告集計動作について説明する。図7は、要望申告集計処理を示すフローチャートである。
空調制御調整装置10の要望申告集計部15は、図6のステップ113において、要望申告を集計する際、図7の要望申告集計処理を実行する。
まず、要望申告集計部15は、端末I/F部11で受信した携帯端末Xmからの要望申告から、要望申告エリアAnを取得し(ステップ130)、記憶部13の端末位置情報に基づき、要望申告元であるXmの端末位置Pmを確認する(ステップ131)。
次に、要望申告集計部15は、記憶部13のエリア対応情報を参照し、PmがAnと一致するか確認する(ステップ132)。
ここで、Pmの設置エリアがAnと一致する場合(ステップ132:YES)、受信した要望申告が、Anに滞在しているXmから送信された正当な要望申告であると判定して、当該要望申告を集計して、記憶部13の要望申告集計情報に登録し(ステップ133)、一連の要望申告集計処理を終了する。
一方、Pmの設置エリアがAnと一致しない場合(ステップ132:NO)、受信した要望申告が、Anに滞在していないXmから送信された不正な要望申告であると判定して、当該要望申告を集計せず、一連の要望申告集計処理を終了する。
これにより、Xmが現在滞在していないエリアに関する要望申告を破棄することができ、要望申告エリアAnに滞在するXmからの要望申告のみに基づき、高い精度でAnの空調環境を調整することができる。
なお、図6では、要望申告が携帯端末20から通知されたタイミングで逐次集計してもよいが、通知された要望申告を保持しておき、予め設定されている一定の集計期間の終了に応じて、保持していた要望申告を集計してもよい。
一般に、不特定多数の利用者が混在するような、百貨店、空港、映画館などの施設では、利用者の移動が大きく、要望申告を集計する際、他のエリアに移動している場合も考えられ、このような要望申告については、エリア内にある程度滞在している利用者からの要望申告と食い違う場合もある。
集計期間の終了時に要望申告を集計すれば、要望申告の受信から集計までのある程度の時間が経過するため、上記構成によれば、エリアに滞在している利用者からのより正確な要望申告に基づいた空調制御を実現することが可能となる。
なお、要望申告の受信から集計まで一定の監視期間を設け、監視期間の終了時に要望申告をそれぞれ集計してもよく、監視時間が経過した要望申告のみを集計期間の終了に応じて集計してもよい。
[要望申告動作]
次に、図8を参照して、携帯端末Xm(20)の連携アプリによる要望申告動作について説明する。図8は、要望申告処理を示すフローチャートである。
Xmの連携アプリは、図6のステップ111において、利用者から要望申告を受け付ける場合、図8の要望申告処理を実行する。
なお、連携アプリについては、利用者操作により起動してもよいが、携帯端末Xmの端末位置Pmに基づいて、Xmが要望申告可能エリアに入った時点で自動起動するようにしてもよい。利用者が施設に入った時に、その施設が要望申告可能なエリアであるのかどうか、そもそも利用者が気づかないということも想定され、利用者が始めてくるような施設では更にその可能性は高まる。そこで、利用者に対して自動通知を行うことにより、利用者は要望申告可能エリアであることに気付くことができる。なお、このような自動通知機能の一例としては、要望申告アプリケーションソフトを入れた携帯端末が、通知部からの電波強度に基づいて、その施設を対象施設であると判定するものが挙げられる。
まず、携帯端末Xmから端末位置Pmを取得し(ステップ150)、この端末位置Pmに基づき、現在、要望申告可能エリアに滞在しているか確認する(ステップ151)。この場合、記憶部13のエリア対応情報と同等のエリア対応情報を、予め連携アプリに持たせておき、無線接続相手である基地局の基地局IDと対応するエリアが登録されているか否かにより、要望申告可能エリアに滞在しているか否かを確認すればよい。
ここで、基地局IDと対応するエリアが未登録であり、要望申告可能エリアに滞在していない場合(ステップ151:NO)、連携アプリは、例えば要望申告可能エリアに存在していない旨を画面表示して、一連の要望申告処理を終了する。
一方、基地局IDと対応するエリアが登録されており、要望申告可能エリアに滞在している場合(ステップ151:YES)、連携アプリは、その要望申告可能エリアAnと、要望申告の申告要否を選択する申告要否選択画面を表示する(ステップ152)。
図9は、申告要否選択画面の表示例である。ここでは、現在滞在している要望申告可能エリアAnの名前と、要望申告の申告要否を選択するためのボタンシンボル「はい」と「いいえ」とが画面表示されている。
ここで、要望申告しない旨の操作が行われた場合(ステップ153:NO)、連携アプリは、一連の要望申告処理を終了する。
一方、要望申告する旨の操作が行われた場合(ステップ153:YES)、連携アプリは、エリア対応情報に基づきさらなる詳細エリア指定が必要か確認し(ステップ154)、詳細エリア指定が必要な場合(ステップ154:YES)、詳細エリア指定画面を表示して、詳細エリアを取得する(ステップ155)。
例えば、複数の基地局が近傍に設置してあり、これら基地局の通信範囲がオーバーラップしている場合、基地局IDだけでは正確に滞在エリアを特定できない場合がある。
図10は、詳細エリア指定画面の表示例である。ここでは、滞在フロアを選択するためのボタンシンボルが画面表示されている。基地局の通信範囲がフロアを跨いでオーバーラップしている場合、このような詳細エリア指定画面により、利用者の滞在フロアを指定することができる。
なお、詳細エリア指定が不要な場合(ステップ154:NO)、ステップ155をスキップすればよい。また、Xmに自端末の正確な滞在位置を検出できる機能が搭載されている場合には、ステップ154−155を省くことができる。
次に、連携アプリは、要望申告内容を選択する申告内容選択画面を表示して、詳細エリアを取得する(ステップ156)。
図11は、申告内容選択画面の表示例である。ここでは、空調制御調整装置10から通知された滞在フロアの設定温度とともに、申告内容を選択するためのボタンシンボル「非常に暑い」,「暑い」,「やや暑い」,「ちょうどいい」,「やや寒い」,「寒い」,「非常に寒い」が画面表示されている。
連携アプリは、これらボタンシンボルに対する利用者操作に応じて、申告内容を取得した後、この申告内容に、要望申告エリアAnと自端末IDとを付加して、空調制御調整装置10に無線通知し(ステップ157)、一連の要望申告処理を終了する。
この後、要望申告が空調制御調整装置10で集計され、集計期間の終了に応じて新たな制御内容が決定された場合、空調制御調整装置10から新たな制御内容が携帯端末Xmに通知される。これに応じて、連携アプリは、通知された制御内容を制御内容通知画面により表示して、利用者に通知する。
図12は、制御内容通知画面の表示例である。ここでは、滞在エリアAnでの制御内容の変更前後における設定温度と、各利用者からの要望申告の内訳を示す要望申告結果とが、画面表示されている。この要望申告結果では、各申告パターンの申告率がグラフ表示されており、利用者が申告状況を極めて容易に把握することができる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、要望申告集計部15が、要望申告に含まれる要望申告エリアおよび要望申告内容に基づいて、一定の集計期間ごとに、各空調設備の空調制御対象となる各エリアにおける、利用者の要望申告内容をそれぞれ集計し、制御内容指示部17が、エリアごとに、当該エリアで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況と、当該エリアに関する要望申告内容の集計結果とに基づいて、当該エリアの新たな空調制御内容を決定し、それぞれのエリアの空調設備30に対して指示するようにしたものである。
したがって、不特定多数の利用者が混在するような、百貨店、空港、映画館などの施設のエリアであっても、携帯端末からの要望申告を集計した集計結果に基づいて空調制御を調整することができる。
また、本実施の形態において、位置情報取得部14が、携帯端末20から通知された端末位置情報に基づいて、各携帯端末20が滞在している端末位置を特定し、要望申告集計部15が、要望申告を集計する際、当該要望申告の申告元となる携帯端末20の端末位置を確認し、携帯端末20が要望申告エリアに位置していない場合には、当該要望申告を集計から除外するようにしてもよい。
不特定多数の利用者が混在するような、百貨店、空港、映画館などの施設では、利用者の移動が大きく、要望申告を集計する際、他のエリアに移動している場合も考えられ、このような要望申告については、エリア内にある程度滞在している利用者からの要望申告と食い違う場合もある。上記構成によれば、Xmが現在滞在していないエリアに関する要望申告を破棄することができ、要望申告エリアAnに滞在するXmからの要望申告のみに基づき、高い精度でAnの空調環境を調整することができる。
また、本実施の形態において、制御内容指示部17が、新たな空調制御内容を指示する際、集計期間に得られたエリアにおける申告数を確認し、当該申告数が予め設定されている最低申告数に満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持するようにしてもよい。
利用者協力型の空調制御調整では、申告数が少ない場合、これら要望申告内容に含まれる偏りにより、空調環境が大きく変動する可能性があるが、上記構成によれば、エリアでの申告数が最低申告数に満たない場合には、既存の空調制御内容が維持される。したがって、少数意見による空調環境の変動を抑制でき、安定した空調制御を実現することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図13を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。図13は、第2の実施の形態にかかる空調制御調整装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、エリアでの申告数が最低申告数に満たない場合、既存の空調制御内容を維持する場合を例として説明した。本実施の形態では、申告数に代えて申告率を用いる場合について説明する。
本実施の形態において、空調制御調整装置10には、各携帯端末20から通知された端末位置情報に基づいて、各エリアに滞在している携帯端末20の端末数を計数し、記憶部13の端末数情報に登録する端末数計数部18が設けられている。
図14は、端末数情報の構成例である。ここでは、エリアAnごとに、当該エリアAnに滞在中の携帯端末20の端末数が登録されている。
制御内容指示部17は、新たな空調制御内容を指示する際、集計期間に得られたエリアにおける申告数と端末数とを確認し、当該携帯端末数に対する当該申告数の割合を示す申告率が、予め設定されている最低申告率に満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持する機能を有している。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図15を参照して、本実施の形態にかかる空調制御調整装置10の動作について説明する。図15は、第2の実施の形態にかかる空調制御調整装置の要部動作を示すシーケンス図である。
空調制御調整装置10の制御内容指示部17は、エリアAnに関する集計期間の終了に応じて(ステップ200)、記憶部13の要望申告集計情報からAnに関する申告数NRnを取得するとともに(ステップ201)、記憶部13の端末数情報からAnに関する端末数NMnを取得し(ステップ202)、端末数NMnに対する申告数NRnの割合、すなわち申告率Rnを計算する(ステップ203)。
続いて、制御内容指示部17は、得られた申告率Rnと、予め設定されている最低申告率Rminと比較することにより、集計した申告内容の有効性を判定する(ステップ204)。
ここで、Rn<Rminである場合(ステップ204:NO)、Anについて統計的に十分な申告率がなく、集計した申告内容が無効であると判定し、制御内容指示部17は、それまでの制御内容を維持し(ステップ205)、新たな制御内容の指示は行わない。
一方、Rn≧Rminである場合(ステップ204:YES)、Anについて統計的に十分な申告率があり、集計した申告内容が有効であると判定し、制御内容指示部17は、要望申告集計部15から取得したAnに関する集計結果Qnに基づいて、新たな制御内容Snを決定し(ステップ206)、Cnに指示する(ステップ207)。これに応じて、CnがAnの空調機器Vnを制御することにより、Anの空調環境が変更される(ステップ208)。
また、制御内容指示部17は、新たな制御内容Snを端末I/F部11からXmへ送信する(ステップ209)。これに応じて、Xmの連携アプリによりSnが画面表示され、新たな制御内容が利用者に通知される。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、端末数計数部18が、携帯端末20から通知された端末位置情報に基づいて、エリアAnに滞在している携帯端末20の端末数NMnを計数し、制御内容指示部17が、新たな空調制御内容を指示する際、集計期間に得られたエリアAnにおける申告数NRnと端末数NMnとを確認し、当該端末数NMnに対する当該申告数NRnの割合を示す申告率Rnが、予め設定されている最低申告率Rminに満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持するようにしたものである。
利用者協力型の空調制御調整では、申告数が少ない場合、これら要望申告内容に含まれる偏りにより、空調環境が大きく変動する可能性があるが、上記構成によれば、エリアでの申告率Rnが最低申告数Rminに満たない場合には、既存の空調制御内容が維持される。したがって、少数意見による空調環境の変動を抑制でき、安定した空調制御を実現することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。
本形態では、過去に携帯端末20から空調制御調整装置10に通知した要望申告の履歴に基づき、新たな要望申告を自動通知する場合について説明する。
図16は、申告履歴情報の構成例である。ここでは、携帯端末20から空調制御調整装置10に通知した要望申告ごとに、申告日時、申告エリア、設定温度、および要望申告内容が登録されている。これら申告履歴は、例えば図8のステップ157の後に、連携アプリが、空調制御調整装置10に通知した要望申告を自己の記憶部の申告履歴情報に登録すればよい。
[第3の実施の形態の動作]
次に、図17を参照して、本実施の形態にかかる携帯端末Xm(20)の連携アプリによる自動要望申告動作について説明する。図17は、自動要望申告処理を示すフローチャートである。
まず、Xmから端末位置Pmを取得し(ステップ300)、この端末位置Pmに基づき、現在、要望申告可能エリアに滞在しているか確認する(ステップ301)る。この場合、記憶部13のエリア対応情報と同等のエリア対応情報を、予め連携アプリに持たせておき、無線接続相手である基地局の基地局IDと対応するエリアが登録されているか否かにより、要望申告可能エリアに滞在しているか否かを確認すればよい。
ここで、基地局IDと対応するエリアが未登録であり、要望申告可能エリアに滞在していない場合(ステップ301:NO)、連携アプリは、一連の自動要望申告処理を終了する。
一方、基地局IDと対応するエリアが登録されており、要望申告可能エリアに滞在している場合(ステップ301:YES)、連携アプリは、端末位置Pmに基づき、現在の滞在エリアAnを特定し(ステップ302)、申告履歴のうちからAnと一致する申告履歴を検索する(ステップ303)。
ここで、Anと一致する申告履歴が存在しない場合(ステップ304:NO)、連携アプリは、一連の自動要望申告処理を終了する。
一方、Anと一致する申告履歴が存在する場合(ステップ304:YES)、連携アプリは、当該申告履歴を新たな要望申告として、空調制御調整装置10に無線通知し(ステップ305)、一連の自動要望申告処理を終了する。
この際、Anと一致する申告履歴が存在する場合、これらの申告日時に基づき、最新のもの、あるいは季節的に現時点と最も近しい日時のものを選択すればよい。また、複数の申告履歴に含まれる要望申告内容を統計処理し、その代表値を要望申告内容とした新たな要望申告を自動生成してもよい。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、連携アプリが、空調制御調整装置10に通知した要望申告を申告履歴として保存しておき、携帯端末20の端末位置に基づいて、当該携帯端末20の新たな滞在エリアAnが特定された場合、新たな滞在エリアAnと一致する要望申告エリアに関する要望申告を申告履歴から検索し、得られた要望申告を空調制御調整装置10に自動通知するようにしたものである。
これにより、利用者が新たな滞在エリアAnに移動した場合、当該新たな滞在エリアAnと一致する要望申告エリアに関する要望申告が申告履歴から検索されて、空調制御調整装置10に自動通知されることになる。したがって、利用者が操作を行うことなく、利用者の嗜好が自動的に空調制御に反映させることが可能となる。
また、本実施の形態では、自動通知する要望申告を申告履歴から検索する場合を例として説明したが、申告履歴に代えて、予め設定されている要望申告内容を含む要望申告を自動通知してもよい。具体的には、利用者が各要望申告エリアに関する要望申告内容として、自分が好む設定温度などを予め携帯端末20の記憶部に設定しておき、携帯端末20の新たな滞在エリアAnが特定された場合、Anと一致する要望申告内容を含む要望申告を自動通知すればよい。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
以上で説明した各実施の形態では、要望申告の集計結果に基づいて、最適な空調環境制御が期待されるが、一方で、ある程度の要望申告の数が必要となるため、要望申告の数が足りなければ空調制御システムが機能しない可能性もある。
そこで、各施設において、利用者に要望申告を行わせるためのインセンティブを与えるような構成としてもよい。
具体的には、本発明にかかる空調制御調整装置10が百貨店に適用されているような場合には、要望申告を行った利用者に仮想的なポイントを与えてやることで、利用者の要望申告を促すことができる。例えば、仮想的なポイントを利用して、この百貨店における商品の購入に充てることができる等が考えられ、これにより利用者にとっては、要望申告を行う動機ができる。
また、要望申告を行った利用者に対してではなく、省エネに貢献するような要望申告を行った利用者に対して、その申告が実際に空調制御に反映された場合には、仮想的なポイントを多くの与えることも考えられる。すなわち、施設側にとってはエネルギー消費量の削減につながり、利用者にとっても更にポイントが得られる可能性もあるため、要望申告を行う動機がさらに強くなる。
なお、前述の図7に示した携帯端末20の滞在確認処理と組わせた場合にも、ポイントを得るために要望申告だけを行ってすぐに施設を後にする利用者を排除することができ、有効である。
また、施設によって、特定の権限を持つ管理者を設け、要望申告集計部15において、この管理者からの申告内容については、一般顧客などの他の利用者の要望申告よりも重みをつけて集計し、空調制御に反映させるようにしてもよい。これにより、例えば、施設の管理者にこのような管理者権限を付与しておけば、管理者による合理的な使用エネルギー量の管理などに役立つ。
また、要望申告集計部15において、過去の申告内容に基づき各利用者の申告内容に対する重みを計算しておき、集計時には、それぞれ重みに基づいて申告内容を集計してもよい。この場合、過去の申告内容は、申告履歴情報として管理されているので、各利用者の要望申告内容を確認することができる。したがって、例えば図12の例では、実際には27℃から26℃に変更されているが、中には「非常に寒い」などの申告を行っている人もいるわけであり、このような申告は実際の制御と大きく乖離した申告であると考えられ、このような申告を頻繁に行っている人の申告内容の信憑性は低いと考えられる。このため、このような利用者については重みを小さくすれば、空調制御に反映されにくくなり、結果としてばらつきの少ない安定した空調制御を実現できる。
10…空調制御調整装置、11…端末I/F部、12…空調設備I/F部、13…記憶部、14…位置情報取得部、15…要望申告集計部、16…空調環境管理部、17…制御内容指示部、18…端末数計数部、20…携帯端末、30…空調設備、31…空調機器、32…コントローラ、Xm…端末、Pm…端末位置、An…エリア、NRn…申告数、Qn…集計結果、Tn…設定温度、Cn…コントローラ、Sn…制御内容、Nmin…最低申告数、NMn…端末数、R…申告率、Rmin…最低申告率。

Claims (8)

  1. 利用者の携帯端末から無線通信により通知された、空調制御対象となる1つまたは複数のエリアにおける空調環境に関する要望申告をそれぞれ集計し、得られた集計結果に基づいて当該エリアの空調設備による空調制御を調整する空調制御調整装置であって、
    前記要望申告に含まれる要望申告内容に基づいて、一定の集計期間ごとに、前記エリアに関する要望申告内容を集計する要望申告集計部と、
    前記エリアで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況と、当該エリアに関する要望申告内容の集計結果とに基づいて、当該エリアの新たな空調制御内容を決定し、当該エリアの空調設備に対して指示する制御内容指示部と
    を備えることを特徴とする空調制御調整装置。
  2. 請求項1に記載の空調制御調整装置において、
    前記要望申告集計部は、前記要望申告を集計する際、当該要望申告の申告元となる携帯端末が、当該要望申告に含まれる要望申告エリアに位置していない場合には、当該要望申告を集計から除外する
    ことを特徴とする空調制御調整装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空調制御調整装置において、
    前記制御内容指示部は、新たな空調制御内容を指示する際、前記集計期間に得られた前記エリアにおける申告数を確認し、当該申告数が予め設定されている最低申告数に満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持することを特徴とする空調制御調整装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空調制御調整装置において、
    前記携帯端末の端末位置に基づいて、前記エリアに滞在している前記携帯端末の端末数を計数する端末数計数部をさらに備え、
    前記制御内容指示部は、新たな空調制御内容を指示する際、前記集計期間に得られた前記エリアにおける申告数と端末数とを確認し、当該端末数に対する当該申告数の割合を示す申告率が、予め設定されている最低申告率に満たない場合には、新たな空調制御内容を指示せず、当該エリアの空調制御内容を維持する
    ことを特徴とする空調制御調整装置。
  5. 利用者の携帯端末から無線通信により通知された、空調制御対象となる1つまたは複数のエリアにおける空調環境に関する要望申告をそれぞれ集計し、得られた集計結果に基づいて当該エリアの空調設備による空調制御を調整する空調制御調整方法であって、
    前記要望申告に含まれる要望申告内容に基づいて、一定の集計期間ごとに、前記エリアに関する要望申告内容を集計する要望申告集計ステップと、
    前記エリアで実施している空調制御内容および/または当該エリアで計測した空調環境状況と、当該エリアに関する要望申告内容の集計結果とに基づいて、当該エリアの新たな空調制御内容を決定し、当該エリアの空調設備に対して指示する制御内容指示ステップと
    を備えることを特徴とする空調制御調整方法。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の空調制御調整装置と無線通信を行う携帯端末で実行されるプログラムであって、
    利用者が操作入力した、要望申告エリアと当該要望申告エリアにおける空調環境に関する要望申告内容とを取得する取得ステップと、
    これら要望申告エリアと要望申告内容と含む要望申告を、無線通信により前記空調制御調整装置に通知する要望申告ステップと
    を備えることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記要望申告を申告履歴として保存する履歴保存ステップと、
    前記携帯端末の端末位置に基づいて、当該携帯端末の新たな滞在エリアを特定するエリア特定ステップとをさらに備え、
    要望申告ステップは、前記新たな滞在エリアの特定に応じて、当該新たな滞在エリアと一致する要望申告エリアに関する要望申告を前記申告履歴から検索し、得られた要望申告を前記空調制御調整装置に自動通知する
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記携帯端末の端末位置に基づいて、当該携帯端末の新たな滞在エリアを特定するエリア特定ステップをさらに備え、
    要望申告ステップは、前記新たな滞在エリアの特定に応じて、当該新たな滞在エリアと一致する要望申告エリアと、当該要望申告エリアに対して予め設定されている要望申告内容とを含む要望申告を、前記空調制御調整装置に自動通知する
    ことを特徴とするプログラム。
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