JP5520176B2 - 区画情報収集システムおよび方法 - Google Patents
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Description
従来、空調空間内に居住している利用者が申告した現在の環境情報(暑い/寒い、快適/不快など)を、ネットワークを介して取得し、これら申告された情報を集計して、空調システムへ提供する情報収集システムが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
これにより、居室に複数の利用者が滞在している場合でも、各利用者から申告された環境状況を集計して、なるべく多くの利用者が満足するような環境制御を行うことができる。
したがって、本発明にかかる区画情報収集システムで区画ごとに収集された環境状況を、室内環境制御システムにおいて利用することにより、空調制御や照明制御などの室内環境制御において、区画ごとに利用者が満足する環境制御を実現することが可能となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる区画情報収集システムについて説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる区画情報収集システムの構成を示すブロック図である。
室内環境制御システム5は、区画情報収集システム1で集計した区画情報の集計結果を通信回線30を介して利用し、空調環境や照明環境など、各区画における環境を制御する機能を有している。
区画情報収集システム1は、各利用者がそれぞれ個別に使用する複数の利用者端末10と、通信回線30を介してこれら利用者端末10とデータ通信可能に接続された情報収集装置20とから構成されている。
利用者端末10は、全体としてノートパソコンなどの携帯情報端末からなり、利用者の移動に伴って移動先の区画に設置された有線LANあるいは無線LANなどの通信回線30に接続され、利用者操作に応じて各種の申告情報を情報収集装置20へ通知する機能を有している。
情報収集装置20は、全体としてサーバ装置などの情報処理装置からなり、通信回線30を介して利用者端末10から申告情報を収集する機能を有している。
快適性や省エネ性を指向する環境制御システムの多くは、人間の意志が介在しない完全自動制御を行っているが、必ずしも良好に環境制御できていないケースが多く見られる。
利用者からの要望申告機能は、このような課題を解決すべく、環境制御システムと人間とのインタラクションを通じて積極的に人間の意志を制御に反映させ、満足度を向上させることを指向している。しかし「離席・退出を検知できないことによる無駄なエネルギー消費」という課題がある。
このような着眼に基づいて、本発明は、前述したように、利用者のPCのネットワーク接続情報や起動停止情報をもとに移動を検知し、利用者に滞在区画の移動について確認する画面を表示するようにしたものである。
例えば、在席を検知する人感センサ等(焦電型赤外線センサ他)のセンサを使用する場合、仮に数十秒の離席であっても離席として扱われるため、環境制御システム側に頻繁な状況変化を通知することになる。
したがって、PCのネットワーク接続状態を利用することは、特に環境制御システムにとって適切な利用者の移動の検知になる。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる区画情報収集システム1の利用者端末10の構成について詳細に説明する。
利用者端末10には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、接続検知部15、移動確認部16、および情報申告部17が設けられている。これら機能部は、内部バスを介して互いにデータやり取り可能に接続されている。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、利用者の操作を検出して各機能部へ通知する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、各機能部から出力された各種情報を画面表示する機能を有している。
図2は、移動確認画面の構成例である。ここでは、一般的なダイアログボックス画面に、利用者に対する移動有無の問合せメッセージ「区画を移動しましたか?」と、この問合せに対する回答を利用者が操作入力するための操作ボタン「はい」と「いいえ」とが設けられている。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる区画情報収集システム1の情報収集装置20の構成について詳細に説明する。
情報収集装置20には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)21、記憶部22、滞在端末記憶部23、申告処理部25、状況集計部26、および集計結果提供部27が設けられている。これら機能部は、内部バスを介して互いにデータやり取り可能に接続されている。
図3は、滞在区画申告画面の構成例である。ここでは、一般的なダイアログボックス画面に、利用者に対する滞在区画の申告を促す催促メッセージ「現在滞在している区画を選択して下さい」と、区画ごとに設けられて利用者が滞在する区画を選択するための区画選択ボタンと、区画選択を申告するためのOKボタンと、申告を中止するためのキャンセルボタンとが設けられている。
図4は、各区画における利用者端末の滞在状況を示す説明図である。図5は、滞在端末情報の構成例である。図4の例では、区画Aに端末A1が滞在しており、区画Bに端末B1,B2,B3が滞在しており、区画Cに端末C1,C2が滞在しており、区画Dに端末D1が滞在している。
集計結果提供部27は、状況集計部26で得られた集計結果、すなわち各区画に滞在している利用者人数を、通信I/F部21から通信回線30を介して室内環境制御システム5へ提供する機能を有している。
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる区画情報収集システム1の動作について説明する。図6は、第1の実施の形態にかかる区画情報収集システムの情報収集動作を示すシーケンス図である。ここでは、区画Aに滞在していた利用者が自己の利用者端末A1を持って区画Cへ移動した場合を例として説明する。
次に、利用者は、区画Cにおいて、例えば自己の利用者端末10に接続ケーブルを取り付けることにより、通信回線30と接続する(ステップ101)。
この移動確認画面において、利用者が操作ボタン「はい」を押下して移動ありを入力した場合(ステップ104)、移動確認部16は、記憶部14の端末IDを含む移動ありを、通信I/F部11から通信回線30を介して情報収集装置20へ通知する(ステップ105)。
この後、情報申告部17は、滞在区画申告画面における利用者の滞在区画申告操作に応じて、申告された滞在区画と当該利用者端末10の端末IDとを含む滞在区画申告情報を、通信I/F部11から通信回線30を介して情報収集装置20へ通知する(ステップ112)。
室内環境制御システム5は、情報収集装置20から提供された集計結果、すなわち各区画に滞在している利用者人数に基づいて、各区画における空調制御や照明制御などの室内環境制御を実行する(ステップ122)。
図7に示すように、区画Aに滞在していた利用者が自己の利用者端末10である端末A1を持って区画Cに移動して、端末A1を通信回線30に接続した場合、滞在端末記憶部23の滞在端末情報において、区画Aの滞在端末欄から端末A1が削除され、区画Cの滞在端末欄に端末A1が追加される。これにより、前述した図5と比較して、区画Aの滞在人数は0人となり、区画Cの滞在人数が3人に増えたことになる。
また、照明制御の場合、区画Aに滞在する人がいないため、照明を消灯することができ、省エネルギー効果が得られる。
このように、本実施の形態は、利用者端末10において、接続検知部15により、通信回線30に対して接続されたことを検知したときに、滞在区画を申告させる要求を利用者に提示し、利用者から申告された滞在区画と利用者端末10の端末IDとを含む滞在区画申告情報を情報収集装置20へ通知するようにしたものである。
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる区画情報収集システム1について説明する。図9は、第2の実施の形態にかかる区画情報収集システムの構成を示す部ブロック図であり、前述した図1と同じまたは同等部部分には同一符号を付してある。
環境情報記憶部24は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、利用者が利用する区画ごとに、当該区画における環境状況が登録された環境状況情報を記憶する機能を有している。
図10の申告例は、前述した図4の滞在状況において、各利用者端末10から申告されたものを示しており、端末A1,B1,C1から「快適」が申告されており、端末C2から「暑い」が申告され、端末B2から「やや暑い」が申告されている。また、端末B3から「やや寒い」が申告され、端末D1から「寒い」が申告されている。
次に、図13を参照して、本実施の形態にかかる区画情報収集システム1の動作について説明する。図13は、第2の実施の形態にかかる区画情報収集システムの情報収集動作を示すシーケンス図である。ここでは、区画Aに滞在していた利用者が自己の利用者端末10(A1)を持って区画Cへ移動した場合を例として説明する。
次に、利用者は、区画Cにおいて、例えば自己の利用者端末10に接続ケーブルを取り付けることにより、通信回線30と接続する(ステップ101)。
この移動確認画面において、利用者が操作ボタン「はい」を押下して移動ありを入力した場合(ステップ104)、移動確認部16は、記憶部14の端末IDを含む移動ありを、通信I/F部11から通信回線30を介して情報収集装置20へ通知する(ステップ105)。
この後、情報申告部17は、滞在区画申告画面における利用者の滞在区画申告操作に応じて、申告された滞在区画と当該利用者端末10の端末IDとを含む滞在区画申告情報を、通信I/F部11から通信回線30を介して情報収集装置20へ通知する(ステップ112)。
続いて、申告処理部25は、利用者端末10から通信回線30を介して通信I/F部21で滞在区画申告情報の通知を受信した場合、前述した図12の環境状況申告画面を通信I/F部21から通信回線30を介して当該利用者端末10へ送信する(ステップ200)。
この後、情報申告部17は、環境状況申告画面における利用者の環境状況申告操作に応じて、申告された環境状況と当該利用者端末10の端末IDとを含む環境状況申告情報を、通信I/F部11から通信回線30を介して情報収集装置20へ通知する(ステップ202)。
図14の申告例は、前述した図10の申告例において、端末A1が区画Aから区画Cへ移動した後の申告例を示しており、端末A1の申告環境状況が区画Aでの「快適」から区画Cでの「暑い」に変化している。
したがって、例えば空調制御の場合には、区画Cにおいて、移動前は「暑い」と「快適」が1:1の割合であったものが、移動後は2:1の割合に変化していることから、冷房時には区画Cにおける吹出風量を強めに変更でき、快適な室内環境を維持することができる。
このように、本実施の形態は、利用者端末10において、情報申告部17により、滞在区画の申告が行われた後、当該滞在区画の環境状況を申告させる要求を利用者に提示し、利用者から申告された当該滞在区画の環境状況と利用者端末の端末IDとを含む環境状況申告情報を情報収集装置20へ通知し、情報収集装置20において、環境状況記憶部24により、区画ごとに環境状況が登録された環境状況情報を記憶しておき、申告処理部25により、利用者端末10からの環境状況申告情報の通知に応じて、環境状況情報のうち環境状況申告情報に含まれる環境状況を滞在区画の環境状況として登録するようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
Claims (4)
- 利用者がそれぞれ使用する複数の利用者端末と、通信回線を介して前記利用者端末とデータ通信可能に接続された情報収集装置とを備え、前記利用者端末から通知された各種申告情報に基づいて、前記情報収集装置が前記利用者の利用する区画ごとに当該区画に関する情報を収集する区画情報収集システムであって、
前記利用者端末は、
通信回線に対して接続されたことを検知する接続検知部と、
前記滞在区画の通知接続検知部により前記接続が検知されたときに、前記利用者が当該接続の検知時点に滞在している滞在区画を申告させる要求を前記利用者に提示し、前記利用者から申告された滞在区画と前記利用者端末の端末IDとを含む滞在区画申告情報を前記情報収集装置へ通知する情報申告部とを備え、
前記情報収集装置は、
前記利用者が利用する区画ごとに、当該区画に滞在する前記利用者端末の端末IDが登録された滞在端末情報を記憶する滞在端末記憶部と、
前記利用者端末からの滞在区画申告情報の通知に応じて、前記滞在端末情報のうち前記滞在区画申告情報に含まれる端末IDを元の滞在区画から新たな滞在区画へ変更登録する申告処理部とを備える
ことを特徴とする区画情報収集システム。 - 請求項1に記載の区画情報収集システムにおいて、
前記情報申告部は、前記滞在区画の申告が行われた後、当該滞在区画の環境状況を申告させる要求を前記利用者に提示し、前記利用者から申告された当該滞在区画の環境状況と前記利用者端末の端末IDとを含む環境状況申告情報を前記情報収集装置へ通知し、
前記情報収集装置は、前記区画ごとに、当該区画における環境状況が登録された環境状況情報を記憶する環境状況記憶部をさらに有し、
前記申告処理部は、前記利用者端末からの環境状況申告情報の通知に応じて、前記滞在端末情報から前記環境状況申告情報に含まれる端末IDの滞在区画を取得し、前記環境状況情報のうち前記環境状況申告情報に含まれる環境状況を前記滞在区画の環境状況として登録する
ことを特徴とする区画情報収集システム。 - 利用者がそれぞれ使用する複数の利用者端末と、通信回線を介して前記利用者端末とデータ通信可能に接続された情報収集装置とを備え、前記利用者端末から通知された各種申告情報に基づいて、前記情報収集装置が前記利用者の利用する区画ごとに当該区画に関する情報を収集する区画情報収集システムで用いられる区画情報収集方法であって、
前記利用者端末の接続検知部が、通信回線に対して接続されたことを検知する接続検知ステップと、
前記利用者端末の情報申告部が、前記接続検知ステップにより前記接続が検知されたときに、前記利用者が当該接続の検知時点に滞在している滞在区画を申告させる要求を前記利用者に提示し、前記利用者から申告された滞在区画と前記利用者端末の端末IDとを含む滞在区画申告情報を前記情報収集装置へ通知する情報申告ステップと、
前記情報収集装置の滞在端末記憶部が、前記利用者が利用する区画ごとに、当該区画に滞在する前記利用者端末の端末IDが登録された滞在端末情報を記憶する滞在端末記憶ステップと、
前記情報収集装置の申告処理部が、前記利用者端末からの滞在区画申告情報の通知に応じて、前記滞在端末情報のうち前記滞在区画申告情報に含まれる端末IDを元の滞在区画から新たな滞在区画へ変更登録する申告処理ステップと
を備えることを特徴とする区画情報収集方法。 - 請求項3に記載の区画情報収集方法において、
前記情報申告ステップは、前記滞在区画の申告が行われた後、当該滞在区画の環境状況を申告させる要求を前記利用者に提示し、前記利用者から申告された当該滞在区画の環境状況と前記利用者端末の端末IDとを含む環境状況申告情報を前記情報収集装置へ通知するステップを含み、
前記情報収集装置の環境状況記憶部が、前記区画ごとに、当該区画における環境状況が登録された環境状況情報を記憶する環境状況記憶ステップをさらに有し、
前記申告処理ステップは、前記利用者端末からの環境状況申告情報の通知に応じて、前記滞在端末情報から前記環境状況申告情報に含まれる端末IDの滞在区画を取得し、前記環境状況情報のうち前記環境状況申告情報に含まれる環境状況を前記滞在区画の環境状況として登録するステップを含む
ことを特徴とする区画情報収集方法。
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