JP6785593B2 - 空調管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、空調管理システムに関する。
空調システムが導入されている建造物においては、居住者から申告される空調への要望(例えば、暑い/寒い)を空調制御に反映させることによって、居住者にとって快適な温熱環境が維持される。しかしながら、人間の空調に対する快適/不快の感じ方には個人差があるので、室内に複数の居住者が居る場合に、すべての居住者の要望が一致するとは限らない。例えば、ある居住者は暑いと感じている場合でも、他の居住者は暑いと感じていないこともある。
従来、複数の居住者の要望を取り入れながら、室内の空調を制御する方法が提案されている(特許文献1,2および非特許文献1参照)。
例えば、特許文献1には、居住者の投票状況から各種ロジック(快適性優先ロジック/冷房・省エネロジック/女性優先ロジック/暖房ロジック)に則り、投票情報の重みづけ及び集計の閾値判定をすることで、温度の上/下設定を行うことが記載されている。
また、非特許文献1には、IP電話のアクセスポイントを用いて位置検知を行い、フロアのゾーン別に在室者情報を30分毎に取得し、在室者の属性別(男女/年齢)に好むと推定される温度を近似式によって求めることが記載されている。
また、特許文献2には、居住者が空調への要望を申告する申告型空間制御システムに在/不在管理システムを組合せ、申告者の一時的要望か持続的要望かを判別することが記載されている。
特開2004−205202号公報 特開2013−250304号公報
「H事業所低炭素化改修の運用効果の検証 その3在室者検知を利用した温度設定制御と温冷感申告による温度設定制御」、日本建築学会大会講演梗概集(北海道)環境工学II、PP.1141-1142、2013年8月
特許文献1,2および非特許文献1に記載される技術では、申告を行った後の申告者の状況が考慮されていなかった。その為、申告を行った後に申告者が打ち合わせ等で離席する場合や外勤に出てしまい不在となる場合などに、申告者が申告を行った室内(空間)にいないにも関わらず、申告だけがそのまま残って制御に反映されてしまうという問題があった。したがって、本来なら快適であるはずの室内の空調に対して、不在者の申告を制御として反映することにより不快となる場合もあり、実際に室内に居る居住者にとって快適な温熱環境を維持できるとは言い難かった。
このような観点から、本発明は、在室者にとって快適な空調を維持することができる空調管理システムを提供する。
前記課題を解決するため、本発明に係る空調管理システムは、空調の管理を行う空調管理システムである。空調管理システムは、空調機器と、室内に居るユーザによって操作されるユーザ端末と、空調に関する申告を前記ユーザから収集し、収集した結果に基づいて前記空調機器の制御、または制御に関する支援を行う空調制御支援装置と、を備える。
前記ユーザ端末は、前記空調に関する申告を通知する空調申告通知部と、当該ユーザ端末の位置を検出する位置検出部と、を備える。前記空調申告通知部は、前記申告を通知した時点から所定期間だけ過去の前記ユーザ端末の位置情報を前記申告に加えて通知する。
前記空調制御支援装置は、前記ユーザ端末から通知された申告の内容が登録される申告リストと、前記申告リストに登録された申告から未退出のユーザの申告を集計する申告集計部と、申告を通知する前における前記ユーザ端末の位置の変化量が第1の閾値よりも小さいときに、前記申告を通知したユーザを入室して間もないと判定する第1ユーザ状態判定部と、を備える。前記申告集計部は、前記室内へ入室して間もないと判定したユーザからの申告を集計しない。
本発明においては、実際に室内に居るユーザの申告のみが反映される(既に室内から退出したユーザの申告を除去することができる)ので、実際に室内に居るユーザにとって快適な空調を維持できる。
また、入室して間もないユーザからの申告をユーザの一時的な申告として除去するので、室内に継続して居るユーザにとって快適な空調を維持できる。
また、例えば、前記申告集計部は、ユーザからの申告が前記申告リストに登録されていない場合には、当該ユーザから空調に対して快適に感じていることを示す申告があったものとして申告を集計する。
このようにすると、申告を行っていないユーザの意向についても、空調の制御に反映させることができる。
また、例えば、前記ユーザ端末は、当該ユーザ端末の移動に伴い中継器を切り替えて無線通信を行う無線通信部を備え、前記空調申告通知部は、前記申告を通知した時点から所定期間だけ過去の前記ユーザ端末の中継器の情報を前記申告に加えて通知する。
この場合、前記空調制御支援装置は、前記ユーザ端末の通信を行う中継器が変更されたときに、前記申告を通知したユーザを入室して間もないと判定する第2ユーザ状態判定部を備える。そして、前記申告集計部は、前記室内へ入室して間もないと判定したユーザからの申告を集計しない。
このようにすると、入室して間もないユーザからの申告をユーザの一時的な申告として除去するので、室内に継続して居るユーザにとって快適な空調を維持できる。
また、例えば、前記ユーザ端末は、当該ユーザ端末の移動距離を検出する移動距離検出部を備え、前記空調申告通知部は、前記申告を通知した時点から所定期間だけ過去の前記ユーザ端末の移動距離の情報を前記申告に加えて通知する。
この場合、前記空調制御支援装置は、前記移動距離が第2の閾値よりも大きい場合に、前記申告を通知したユーザの前記室内での活動量が大きいと判定する第3ユーザ状態判定部を備える。そして、前記申告集計部は、前記室内での活動量が大きいと判定されたユーザからの申告を集計しない。
このようにすると、活動量が大きいユーザからの申告をユーザの一時的な申告として除去するので、室内で継続した作業を行っているユーザにとって快適な空調を維持できる。
また、例えば、前記申告集計部は、申告を集計しないユーザに対して、当該ユーザにとって最適な場所を通知する。
このようにすると、入室して間もないユーザからの申告や室内での活動量が大きいユーザからの申告に対して、対応を行うことが可能である。
また、例えば、前記申告集計部は、前記申告の集計を行う際に前記ユーザに対応づけた重み付けを前記申告に対して行う。
このようにすると、様々な形態の運用を実現することができる。
本発明によれば、在室者にとって快適な空調を維持することができる。
本発明の実施形態に係る空調管理システムの概略構成図である。 ユーザ端末のブロック図である。 ユーザ端末の表示画面の例示であり、(a),(b)は申告申込画面の例示である。 空調制御支援装置のブロック図である。 室内位置リストの構成例である。 ユーザリストの構成例である。 閾値設定リストの構成例である。 座席リストの構成例である。 申告リストの構成例である。 メッセージリストの構成例である。 本発明の実施形態に係る空調管理システムの動作を示すシーケンス図の例示である。 本発明の実施形態に係る空調管理システムの動作を示すシーケンス図の例示である。 ユーザの申告前の状態の判定処理を示すフローチャートの例示である。 申告の集計処理を示すフローチャートの例示である。
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
≪実施形態に係る空調管理システムの構成≫
図1を参照して、実施形態に係る空調管理システムの構成について説明する。以下では、本発明に関連する機能の説明を行うことにし、関連しない機能については説明を省略する。
空調管理システム1は、室内の空調を管理するシステムであり、例えば、ビルエネルギー管理システム(BEMS:Building Energy Management System)ある。空調管理システム1は、主に、一つまたは複数の空調機器10と、一つまたは複数のユーザ端末20と、空調制御支援装置30と、中央監視装置40とを備えて構成される。
空調機器10は、対象とする空間(ここでは、室内)に設置され、室内の空気の温度・湿度・流量・清浄度等を調節するものである。空調機器10は、例えば、暖房機器、冷房機器などである。ここでの空調機器10は、空調の制御を担当する領域(室内の一部)が決められていることにする。以下では、空調機器10が空調の制御を担当する領域を「制御区分」と呼ぶ場合がある。図1に示す空調機器10は、制御区分を「○○階 Eゾーン(Eastゾーン)」とする領域の空調の制御を担当する。なお、「○○階 Eゾーン」における特定の位置を「○○階 E−1」,「○○階 E−2」,「○○階 E−3」などと称している。
ユーザ端末20は、ユーザが所有する通信端末であり、空調機器10による室内の空調制御に対する申告に使用される。ここでの「申告」とは、ユーザ個人の空調に対する意向であり、例えば、「暑い」,「寒い」,「丁度いい」といった内容なものや、具体的に温度を提示するようなものである。ユーザ端末20は、例えば、多機能型携帯電話機(スマートフォン:Smartphone)である。ここでのユーザは、「○○階 Eゾーン」に座席を有しており、通常、「○○階 Eゾーン」内で作業を行うことにする。ユーザは、ユーザ端末20を用いて空調に対する申告を空調制御支援装置30に通知する。
空調制御支援装置30は、空調機器10の制御を支援する装置である。ここでの支援には、空調機器10の制御に関する支援も含まれる。空調機器10の制御に関する支援とは、例えば、空調機器10の操作を支援することである。空調制御支援装置30は、アプリケーションサーバであり、中央監視室に設置される。空調制御支援装置30は、例えば、ユーザ端末20によって通知された申告を集計し、集計結果の解析を行う。また、空調制御支援装置30は、集計結果を中央監視装置40に対して送信する。
中央監視装置40は、空調制御支援装置30によって解析された申告の集計結果に基づいて、空調機器10を制御する装置である。中央監視装置40は、例えば、大型の商業ビルや病院・工場などに設置されるサーバであり、監視者によって操作が行われる。監視者は、空調制御支援装置30から送信される集計結果に基づいて、空調機器10の制御に関する操作を行う。中央監視装置40は、監視者の操作によって、空調に対する制御信号を空調機器10に対して送信する。
図2を参照して、ユーザ端末20の構成について説明する。ユーザ端末20は、入出力部21と、位置検出部22と、無線通信部23と、移動距離検出部24と、記憶部25と、制御部26とを備える。
入出力部21は、例えば、タッチディスプレイであり、ユーザによる入力操作が行われる。また、入出力部21は、ユーザ端末20内の処理結果や空調制御支援装置30からの応答結果などを表示する。
位置検出部22は、ユーザ端末20の位置を特定するための装置であり、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機である。位置検出部22としてGPS受信機を想定した場合、位置検出部22は、GPS衛星からの電波を受信して、現在の位置(緯度、経度、高度)や時刻を計算する。
無線通信部23は、無線通信を行う装置であり、例えば、Wi−Fiユニットである。無線通信部23としてWi−Fiユニットを想定した場合、無線通信部23は、周囲に設置されるアクセスポイント(図示せず)との間で無線通信を行う。Wi−Fiユニット以外にも、無線通信部23としてBluetooth(登録商標)ビーコンユニットや、音波発信ユニットを想定することで、Wi−Fiユニットに比べ、より範囲を絞り込んで位置を特定することができる。Bluetoothビーコンユニットを想定した場合、無線通信部23は、周囲に設置されるBluetoothビーコン発信機(図示せず)との間で無線通信を行う。また無線通信部23として、音波発信ユニットを想定した場合、無線通信部23は、周囲に設置される音波発信機(図示せず)との間で無線通信を行う。
移動距離検出部24は、ユーザ端末20の所定時間における移動距離を算出するための装置であり、例えば、歩数計である。移動距離検出部24として歩数計を想定した場合、移動距離検出部24は、ユーザ端末20を所持するユーザの歩数をカウントする。
記憶部25は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。記憶部25には、空調の申告を行うためのプログラムである空調申告アプリ25aが格納されている。また、記憶部25には、位置検出部22によって取得した位置情報、無線通信部23が通信を行うアクセスポイントの情報、移動距離検出部24によってカウントされた歩数情報などが記憶される。
制御部26は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。制御部26は、空調申告画面表示部26aと、空調申告通知部26bと、退出情報通知部26cとを備える。ここでは、各機能の処理の概要の説明を行い、詳細な説明は動作で行うことにする。
空調申告画面表示部26aは、申告に関する画面を入出力部21に表示させる。空調申告画面表示部26aは、例えば、申告の申し込みを受け付ける申告申込画面80(図3(a)参照)を入出力部21に表示させる。申告申込画面80は、メッセージ欄81と、暑いボタン82と、丁度いいボタン83と、寒いボタン84とからなる。メッセージ欄81には、空調の申告をユーザに促す言葉が表示される。暑いボタン82は、室内が暑いと感じた場合にユーザによって選択されるボタンである。丁度いいボタン83は、室内の温度が快適だと感じた場合にユーザによって選択されるボタンである。寒いボタン84は、室内が寒いと感じた場合にユーザによって選択されるボタンである。
また、空調申告画面表示部26aは、例えば、申告に基づいて室内の空調制御を行った場合に、申告申込画面80(図3(b)参照)のメッセージ欄81に空調制御の内容を表示させる。
空調申告通知部26bは、入出力部21を介して入力された申告を、無線通信部23を介して空調制御支援装置30に送信する。空調申告通知部26bは、前記申告とともに位置検出部22によって取得した位置情報、無線通信部23が通信を行うアクセスポイントの情報、移動距離検出部24によってカウントされた歩数情報なども送信する。
また、退出情報通知部26cは、無線通信部23を介して空調制御支援装置30に退出情報を送信する。退出情報は、ユーザが空調の申告を行った後に、申告を行った室内から退出したか否かを示す情報であり、例えば、位置検出部22によって取得した位置情報や無線通信部23が通信を行うアクセスポイントの情報などである。
図4を参照して、空調制御支援装置30の構成について説明する。空調制御支援装置30は、記憶部31と、制御部32とを備える。
記憶部31は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。制御部32は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。制御部32がプログラム実行処理により実現する場合、記憶部31には、制御部32の機能を実現するための図示しないプログラムが格納される。
記憶部31は、室内位置リスト31aと、ユーザリスト31bと、閾値設定リスト31cと、座席リスト31dと、申告リスト31eと、メッセージリスト31fとを備える。なお、記憶部31に記憶されるこれらのリストはあくまで例示であって、ここで説明する構成に特定されるものではない。
室内位置リスト31aの構成例を図5に示す。室内位置リスト31aは、例えば、制御区分情報と、位置情報とで構成されている。
制御区分情報は、空調の制御を行うエリアを識別するための情報であり、例えば、「○○階 Eゾーン(Eastゾーン)」,「○○階 Sゾーン(Southゾーン)」などがある。位置情報は、室内における位置(場所)を識別するための情報であり、例えば、「○○階 E−1」,「○○階 E−2」,「○○階 E−3」,「○○階 S−1」,「○○階 W−1」,「○○階 N−1」などがある。
ユーザリスト31bの構成例を図6に示す。ユーザリスト31bは、例えば、ユーザ情報と、重み付け要否情報と、重み付け値とで構成されている。
ユーザ情報は、ユーザ端末20を操作するユーザを識別するための情報であり、例えば、「0000001」,「0000002」,「0000003」などの複数桁の数字である。重み付け要否情報は、ユーザによって申告に対して重み付けが必要であるか否かを示す情報であり、例えば、重み付けの必要「なし」,「あり」がある。重み付け値は、申告に対する重み付けの量を示す情報であり、例えば、「1.0」,「1.5」などがある。ここで、重み付け値「1.5」は、特定のユーザの申告に対して、他のユーザの申告と比較して1.5倍(1.5名分)の価値を与えることを示す。なお、本実施形態における重み付け値「1.0」は、重み付けを行わないことに相当する。
閾値設定リスト31cの構成例を図7に示す。閾値設定リスト31cは、制御区分情報と、閾値とで構成されている。
制御区分情報は、室内位置リスト31aで説明したものと同じ内容である。閾値は、申告の内容を制御に反映させる基準を示す情報であり、ここでは「25%」が例示されている。これは、「25%」のユーザが「暑い」または「寒い」の申告を行った場合に、その申告を採用して空調機器10の制御に反映させることを意味している。なお、「暑い」,「寒い」で異なる閾値が設定されていてもよい。
座席リスト31dの構成例を図8に示す。座席リスト31dは、制御区分情報と、席グループ情報とで構成されている。
制御区分情報は、室内位置リスト31aで説明したものと同じ内容である。席グループ情報は、室内におけるユーザの座席数を示す情報であり、ここでは「9」、「12」などが例示されている。なお、席グループ情報は、申告の内容を制御に反映させるか否かを決定する場合に、重み付けを考慮する前のデフォルトの分母になる値(在室人数)として用いてもよい。
申告リスト31eの構成例を図9に示す。申告リスト31eは、ユーザ情報と、制御区分情報と、申告内容と、申告時刻と、申告前の活動量と、集計採択判定情報とで構成されている。申告リスト31eは、例えば、同一日が経過するまで、または申告が閾値を超えるまで蓄積される。そして、所定の期限が経過するか、または蓄積された申告に基づく空調機器10の制御が行われた後にリセットされる。
ユーザ情報は、ユーザリスト31bで説明したものと同じ内容である。制御区分情報は、室内位置リスト31aで説明したものと同じ内容である。申告内容は、ユーザによって行われた申告の内容を示す情報であり、ここでは「暑い」,「寒い」,「丁度いい」がある。なお、「暑い」,「寒い」,「丁度いい」の何れの申告も行っていないユーザについては、現在の室内を快適に感じていると推定して、「丁度いい」の申告が登録されるようにしてもよい(みなし申告)。
申告時刻は、ユーザによって申告が行われた時刻である。申告前の活動量は、申告を行う前のユーザの活動量を示す情報であり、活動量が「大」,「小」などがある。集計採択判定情報は、空調の制御を行うか否かを判定する申告として採用するか否かを示す情報である。ここでは、集計から除外する事を示す「1」、集計としてカウントすることを示す「2」を例示している。なお、申告リスト31eの内容は、最新の申告の内容が登録されており、例えば、過去の申告の内容は、新しい申告の内容によって更新される。
メッセージリスト31fの構成例を図10に示す。メッセージリスト31fは、制御区分情報と、制御モード・メッセージとで構成されている。
制御区分情報は、室内位置リスト31aで説明したものと同じ内容である。制御モード・メッセージは、空調機器10の制御の状況を示す情報であり、例えば、ユーザ端末20に表示される。ユーザは、制御モード・メッセージを参考にして申告を行うこともできる。
図4に戻って、空調制御支援装置30の制御部32の説明を行う。制御部32は、空調申告受信部32aと、ユーザ状態判定部32bと、申告リスト更新部32cと、申告集計部32dと、退出情報取得部32eとを備える。ここでは、各機能の処理の概要の説明を行い、詳細な説明は動作で行うことにする。
空調申告受信部32aは、ユーザ端末20から送信される申告を受信し、申告の内容を解析する。受信する申告には、申告の内容に加えて、ユーザの活動量に関する情報が含まれる。ユーザの活動量に関する情報は、例えば、ユーザ端末20の位置情報、通信を行うアクセスポイントの情報、歩数情報などである。
ユーザ状態判定部32bは、ユーザの活動量に関する情報から、ユーザが申告する前の状態(ユーザが申告するに至った理由)を推測する。そして、ユーザ状態判定部32bは、推測したユーザの状態から、ユーザからの申告を一時的な申告であるか、または継続的な申告であるかを判定する。
申告リスト更新部32cは、受信した申告に基づいて申告リスト31eを更新する。また、申告リスト更新部32cは、所定の期限が経過するか、または蓄積された申告に基づく空調機器10の制御が行われた後に申告リスト31eをリセットする。
申告集計部32dは、空調申告アプリ25aに登録される申告を集計し、集計結果を中央監視装置40に送信する。申告集計部32dは、例えば、申告が受信されたタイミングで集計処理を行う。
退出情報取得部32eは、ユーザが申告後に退出したか否かを示す情報を取得する。退出情報取得部32eは、退出情報をユーザ端末20から取得してもよいし、その他の装置(例えば、図示しない入退出管理システム,PCのログインログオフ情報)から取得してもよい。ここでは、退出情報をユーザ端末20から取得することを想定する。この場合の退出情報は、例えば、位置検出部22によって取得した位置情報や無線通信部23が通信を行うアクセスポイントの情報などである。
≪実施形態に係る空調管理システムの動作≫
図11および図12(適宜、図1ないし図10参照)を参照して、実施形態に係る空調管理システム1の動作について説明する。図11および図12は、空調管理システム1の動作を示すシーケンス図である。図11および図12に示すように、空調管理システム1の動作は、主に「アプリ起動処理」,「申告処理」,「空調制御処理」の三つの処理からなる。以下、各処理について説明する。
<アプリ起動処理>
最初に、ユーザは、ユーザ端末20を操作して、空調申告アプリ25a(図2参照)を起動する(ステップS11)。これにより、空調申告通知部26bは、空調制御支援装置30に対してユーザ情報やユーザ端末20の現在の位置情報を送信する(ステップS12)。空調制御支援装置30の申告リスト更新部32cは、室内位置リスト31aを参照して、受信したユーザ端末20の位置情報に応じた制御区分情報を当該ユーザ情報に割り当てる(ステップS13)。また、申告リスト更新部32cは、受信したユーザ情報および割り当てた制御区分情報に基づいて申告リスト31eを更新する(ステップS14)。申告リスト更新部32cは、例えば、ユーザ情報に対応する行を追加し、ユーザ情報や制御区分情報などを登録する。また、空調申告画面表示部26aは、入出力部21に申告申込画面80(図3(a)参照)を表示する(ステップS15)。
<申告処理>
ユーザは、室内の空調を不快に感じた場合に、ユーザ端末20を用いて空調の改善要求を申告する。ユーザ端末20の空調申告通知部26bは、入出力部21を介してユーザからの申告を受け付け(ステップS21)、受け付けた申告を空調制御支援装置30に対して送信する(ステップS22)。空調申告通知部26bは、前記申告とともに位置検出部22によって取得した位置情報、無線通信部23が通信を行うアクセスポイントの情報、移動距離検出部24によってカウントされた歩数情報なども送信する。次に、空調制御支援装置30のユーザ状態判定部32bは、申告を行う前におけるユーザの状態の判定を行う(ステップS23)。
ユーザの状態の判定処理(ステップS23)のフローチャートを図13に示す。ユーザ状態判定部32bは、申告前の所定時間におけるユーザ端末20の位置の変化が大きいか否かを判定する(ステップT1)。位置の変化が大きい場合(ステップT1で“Yes”)に、ユーザ状態判定部32bは、出社または帰社して間もないユーザからの一時的な申告であると判定する(ステップT4)。一方、位置の変化が大きくない場合(ステップT1で“No”)に、ユーザ状態判定部32bは、処理をステップT2に進める。位置の変化が大きいか否かの判定は、例えば、予め登録した閾値により行われる。
続いて、空調制御支援装置30のユーザ状態判定部32bは、申告前の所定時間に無線通信を行うアクセスポイントを変更したか否かを判定する(ステップT2)。アクセスポイントを変更した場合(ステップT2で“Yes”)に、ユーザ状態判定部32bは、社内(例えば、他の室内)で作業して自席に戻ったユーザからの一時的な申告であると判定する(ステップT5)。一方、アクセスポイントを変更していない場合(ステップT2で“No”)に、ユーザ状態判定部32bは、処理をステップT3に進める。
続いて、空調制御支援装置30のユーザ状態判定部32bは、申告前の所定時間の歩数が多いか否かを判定する(ステップT3)。歩数が多い場合(ステップT3で“Yes”)に、ユーザ状態判定部32bは、室内で活動量の多い作業を行ったユーザからの一時的な申告であると判定する(ステップT6)。一方、歩数が多くない場合(ステップT3で“No”)に、ユーザ状態判定部32bは、処理をステップT7に進める。
ステップT1,T2,T3の全てで“No”と判定された場合に、ユーザ状態判定部32bは、室内で活動量の小さい作業を行ったユーザからの継続的な申告であると判定する(ステップT7)。以上で、ユーザの状態の判定処理(ステップS23)の説明を終了する。歩数が大きいか否かの判定は、例えば、予め登録した閾値により行う。
図11を参照して、申告処理の続きを説明する。次に、空調制御支援装置30の申告リスト更新部32cは、室内位置リスト31aを参照して、受信したユーザ端末20の位置情報に応じた制御区分情報を当該ユーザ情報に新たに割り当てる(ステップS24)。アプリ起動処理時のユーザ端末20の位置と、申告時のユーザ端末20の位置とが異なる場合が想定されるためである。そして、申告リスト更新部32cは、ユーザからの申告などに基づいて申告リスト31eを更新する(ステップS25)。申告リスト更新部32cは、例えば、申告リスト31eの制御区分情報をステップS24で新たに割り当てた制御区分情報に基づいて更新する。また、申告リスト更新部32cは、申告リスト31eの申告内容および申告時刻をユーザからの申告に基づいて更新する。また、申告リスト更新部32cは、申告前の活動量および集計採択判定情報を、ユーザ状態判定部32bによって判定されたユーザの申告前の状態に基づいて更新する。申告リスト更新部32cは、例えば、一時的な申告を行ったユーザ(ステップT1,T2,T3の何れかで‘Yes’と判定されたユーザ)について、申告前の活動量に「大」を登録すると共に集計採択判定情報に「1」を登録する。一方、申告リスト更新部32cは、継続的な申告を行ったユーザ(ステップT1,T2,T3の全てで“No”と判定されたユーザ)について、申告前の活動量に「小」を登録すると共に集計採択判定情報に「2」を登録する。
<空調制御処理>
空調管理システム1、所定の時期(例えば、定期間隔)に図12に示す空調制御処理を行う。最初に、空調制御支援装置30の退出情報取得部32eは、空調申告アプリ25aを起動しているユーザ端末20に対して退出情報(例えば、位置情報)の取得の要求を送信し(ステップS31)、ユーザ端末20の退出情報通知部26cは、退出情報を応答する(ステップS32)。なお、退出情報通知部26cは、空調制御支援装置30の要求に関わらず、所定の間隔で退出情報を送信してもよい。
続いて、空調制御支援装置30の申告集計部32dは、受信した退出情報および申告リスト31eを参照して、申告の集計処理を行う(ステップS33)。申告の集計処理のフローチャートを図14に示す。
最初に、申告集計部32dは、ステップS32で取得した退出情報から現時点での在室人数を決定する(ステップU1)。この際に、申告集計部32dは、室内から退出したユーザの申告を申告リスト31eから削除することを申告リスト更新部32cに対して要求する。これにより、室内から退出したユーザの申告は、申告リスト31eから削除される。次に、申告集計部32dは、ユーザリスト31bを参照して、決定した在室人数および申告リスト31eに登録される申告に重み付け処理を行う(ステップU2)。例えば、ユーザ「0000001」〜「0000006」までの「6名」が在席していると決定した場合を想定する。図6を参照すると、ユーザ「0000002」には重み付け値「1.5」が設定されているので、申告集計部32dは、ユーザ「0000002」が在席している場合の人数を「1.5名」とし、在席者数zを「6.5名」とみなす。また、申告集計部32dは、図9に示す申告リスト31eのユーザ「0000002」の「暑い」とする申告を「1.5名分」の申告とみなす。
次に、申告集計部32dは、申告の内容別(暑い、寒い、丁度いい)に集計処理を行う(ステップU3)。申告の集計処理は、例えば、制御区分単位で行われる。申告集計部32dは、例えば、「○○階 Eゾーン」,「○○階 Sゾーン」ごとに申告の集計を行う。
具体的には、申告集計部32dは、申告リスト31eから集計採択判定が「2」である「暑い」とする申告を集計し(ステップU4)、集計した「暑い」申告の数を百分率(%)に変換する(ステップU5)。ここで、申告に重み付けが行われている場合には、重み付け後の申告の数を集計する。
図9を参照して説明すると、ユーザ「0000001」の申告は、集計採択判定が「1」であるので、申告集計部32dは、ユーザ「0000001」の申告を集計しない。ユーザ「0000002」の申告は、集計採択判定が「2」であるので、申告集計部32dは、ユーザ「0000002」の申告を集計する。その際に、当該申告には重み付けをしているので、「暑い申告」の数hを「1.5名分」として集計する。そして、「暑い申告」の割合Hを以下の式で算出する。
・暑い申告の割合H=(「暑い申告」の数h/在席者数z)=(1.5/6.5)≒23(%)
また、申告集計部32dは、申告リスト31eから集計採択判定が「2」である「寒い」とする申告を集計し(ステップU6)、集計した「寒い」申告の数を百分率(%)に変換する(ステップU7)。ここで、申告に重み付けが行われている場合には、重み付け後の申告の数を集計する。
図9を参照して説明すると、ユーザ「0000003」の申告は、集計採択判定が「2」であるので、申告集計部32dは、ユーザ「0000003」の申告を集計する。その際に、当該申告には重み付けをしていないので、「寒い申告」の数cを「1名分」として集計する。そして、「寒い申告」の割合Cを以下の式で算出する。
・寒い申告の割合C=(「寒い申告」の数c/在席者数z)=(1.0/6.5)≒15(%)
また、申告集計部32dは、申告リスト31eから集計採択判定が「2」である「丁度いい」とする申告を集計し(ステップU8)、集計した「丁度いい」申告の数を百分率(%)に変換する(ステップU9)。ここで、申告に重み付けが行われている場合には、重み付け後の申告の数を集計する。また、申告が行われていないユーザについては、丁度いい申告が行われたものとして、「丁度いい」申告の数に加算して集計する。つまり、現時点の空調を快適に感じているユーザの中には、丁度いい申告をあえて行わないことも想定される。その為、申告を行っていないユーザについては、丁度いい申告を行ったものとみなして集計する。
図9を参照して説明すると、ユーザ「0000004」,「0000005」の申告は、集計採択判定が「2」であるので、申告集計部32dは、ユーザ「0000004」,「0000005」の申告を集計する。また、ユーザ「0000006」は申告を行っていないが、申告集計部32dは、ユーザ「0000006」が丁度いい申告を行ったものとして集計する(みなし丁度いい申告)。その際に、当該申告には重み付けをしていないので、「丁度いい申告」の数nを「3名分」として集計する。そして、「丁度いい申告」の割合Nを以下の式で算出する。
・丁度いい申告の割合N=(「丁度いい申告(みなし丁度いい申告を含む)」の数n/在席者数z)=(1.0/6.5)≒46(%)
次に、申告集計部32dは、閾値設定リスト31cを参照して、申告の集計結果の解析処理を行う(ステップU10)。具体的には、申告集計部32dは、閾値設定リスト31cに登録されている閾値Tよりも「暑い申告」の割合Hや「寒い申告」の割合Cが大きいか否かを判定する。申告集計部32dは、例えば、閾値Tよりも「暑い申告」の割合Hが大きかった場合に、在席者が暑いので空調の変更を希望していると判定する(ステップU11)。また、申告集計部32dは、例えば、閾値Tよりも「寒い申告」の割合Cが大きかった場合に、在席者が寒いので空調の変更を希望していると判定する(ステップU12)。また、申告集計部32dは、例えば、閾値Tよりも「暑い申告」の割合Hや「寒い申告」の割合Cが小さかった場合に、在席者は空調を快適に感じていないので空調の変更を希望していないと判定する(ステップU13)。以上で、申告の集計処理(ステップS33)の説明を終了する。
図11を参照して、空調制御処理の続きを説明する。続いて、空調制御支援装置30の申告集計部32dは、ステップS33で判定された空調の変更希望(ステップU11,U12)を中央監視装置40に対して送信する(ステップS34)。また、申告集計部32dは、申告の集計から除外されたユーザ(集計採択判定情報が「1」のユーザ)に対して、最適場所の案内を通知する(ステップS35)。最適場所は、種々の方法で算出されればよく、その方法が限定されるものではない。例えば、室内に設置される温熱環境センサ(図示せず)を用いて室内で暖かい場所と涼しい場所を検出し、「暑い」と申告したユーザに対して涼しい場所を案内し、「寒い」と申告したユーザに対して暖かい場所を案内する。これにより、入室して間もないユーザからの一時的な申告や室内での活動量が大きいユーザからの一時的な申告に対しても、対応を行うことが可能である。
次に、中央監視装置40は、図示しない表示画面に空調の変更希望を表示し、監視者による空調の操作を受け付ける(ステップS36)。そして、中央監視装置40は、受け付けた空調の操作に応じた制御信号を空調機器10に対して送信する(ステップS37)。なお、中央監視装置40は、フロア管理者(例えば、総務部,管理室等)に空調の変更希望のメール等を送付し、フロア管理者がメールの内容を確認した上で、空調の変更希望を最終的に申請するようにしてもよい。
続いて、空調機器10は、中央監視装置40からの制御信号に基づいて空調の制御の内容を変更し(ステップS38)、制御結果を中央監視装置40に対して応答する(ステップS39)。中央監視装置40は、制御結果を空調制御支援装置30に対してさらに送信する(ステップS40)。
次に、空調制御支援装置30の申告リスト更新部32cは、申告リスト31eの内で空調を変更した制御区分の申告をリセットする(ステップS41)。また、申告リスト更新部32cは、メッセージリスト31fを変更した制御の内容に更新し(ステップS42)、また制御内容をユーザ端末20に対して送信する(ステップS43)。ユーザ端末20の空調申告画面表示部26aは、変更された制御内容を申告申込画面80(図3(b)参照)のメッセージ欄81に表示させる(ステップS44)。
以上のように、実施形態に係る空調管理システム1は、申告を集計する場合に申告を行ったユーザがその後に退出したか否かの情報を取得し、未退出のユーザの申告を集計する。その為、実際に室内に居るユーザの申告のみが反映される(既に室内から退出したユーザの申告を除去することができる)ので、実際に室内に居るユーザにとって快適な空調を維持できる。
また、実施形態に係る空調管理システム1は、申告が行われていないユーザについて、丁度いい申告が行われたものとして「丁度いい」申告の数に加算して集計する。つまり、現時点の空調を快適に感じているユーザの中には、丁度いい申告をあえて行わないことも想定される。その為、申告を行っていないユーザについては、丁度いい申告を行ったものとみなして集計する。その為、申告を行っていないユーザの意向についても、空調の制御に反映させることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
実施形態では、空調管理システム1としてビルエネルギー管理システム(BEMS:Building Energy Management System)を想定していたが、これに限定されるものではない。例えば、空調制御支援装置30は、中央監視装置40を介さずに、直接に空調機器10を制御する。その場合、空調制御支援装置30と中央監視装置40とが一つの装置として構成される。
また、中央監視装置40は、フロア管理者(例えば、総務部,管理室等)に空調の変更希望のメール等を送付し、フロア管理者がメールの内容を確認した上で、空調の変更希望を最終的に申請するようにしてもよい。これにより、エンドユーザの申告が中央監視装置40に直接送付されず、コスト管理を行いたい場合や不必要な申告の抑止したい場合に特に有効である(例えば、残業時間帯の申告)。
また、実施形態では、空調の申告を行った後に退出したユーザが存在するか否かを、ユーザ端末20から退出情報(ここでは、位置情報)を取得することにより判定していた。しかしながら、ユーザが退出したか否かを他の方法で判定してもよい。例えば、室内の入り口にゲートを設置し、このゲートを用いた入退出管理を行って退出情報を取得する。
また、実施形態では、退出情報から現時点での在室人数を決定していたが、室内に設置される各種センサ(図示せず)から、在室人数を取得するようにしてもよい。ここでのセンサは、例えば、人感センサやカメラである。
また、実施形態では、室内から退出したユーザの申告を申告リスト31eから削除していたが、退出したユーザの申告の取り扱いはこれに限定されない。退出したユーザの申告に対して重み付けを行ってもよいし、集計が行われないようにフラグを設定してもよい。なお、重み付けやフラグの設定は、ユーザが再び室内に戻ってきたことを検出した場合に、設定を解除するようにしてもよい。
また、実施形態では、一時的な申告を行ったユーザに対して、集計処理の際に最適場所の案内を通知していた。しかしながら、最適場所の案内を通知するタイミングは、集計処理の際に限定されずに、申告を受け付けた際に即時に行ってもよい。なお、最適場所の案内を通知してから所定時間が経過した申告について、継続的な申告に移行して集計処理を行うようにしてもよい。
また、実施形態では、一時的な申告および継続的な申告を申告リスト31eに登録させていたが、一時的な申告を申告リスト31eに登録させずに継続的な申告のみを申告リスト31eに登録するようにしてもよい。
また、実施形態では、申告を行っていないユーザについて、集計処理の際に「丁度いい」の申告が行われたのとみなしていた。しかしながら、ユーザ端末20で空調申告アプリ25aが起動された場合に、「丁度いい」の申告が行われたものして申告リスト31eを更新してもよい。
1 空調管理システム
10 空調機器
20 ユーザ端末
21 入出力部
22 位置検出部
23 無線通信部
24 移動距離検出部
26a 空調申告画面表示部
26b 空調申告通知部
26c 退出情報通知部
30 空調制御支援装置
31a 室内位置リスト
31b ユーザリスト
31c 閾値設定リスト
31d 座席リスト
31e 申告リスト
31f メッセージリスト
32a 空調申告受信部
32b ユーザ状態判定部
32c 申告リスト更新部
32d 申告集計部
32e 退出情報取得部
40 中央監視装置

Claims (6)

  1. 空調の管理を行う空調管理システムであって、
    空調機器と、
    室内に居るユーザによって操作されるユーザ端末と、
    空調に関する申告を前記ユーザから収集し、収集した結果に基づいて前記空調機器の制御、または制御に関する支援を行う空調制御支援装置と、を備え、
    前記ユーザ端末は、
    前記空調に関する申告を通知する空調申告通知部と、
    当該ユーザ端末の位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記空調申告通知部は、前記申告を通知した時点から所定期間だけ過去の前記ユーザ端末の位置情報を前記申告に加えて通知し、
    前記空調制御支援装置は、
    前記ユーザ端末から通知された申告の内容が登録される申告リストと、
    前記申告リストに登録された申告から未退出のユーザの申告を集計する申告集計部と、
    申告を通知する前における前記ユーザ端末の位置の変化量が第1の閾値よりも小さいときに、前記申告を通知したユーザを入室して間もないと判定する第1ユーザ状態判定部と、を備え、
    前記申告集計部は、前記室内へ入室して間もないと判定したユーザからの申告を集計しない、
    ことを特徴とする空調管理システム。
  2. 前記申告集計部は、ユーザからの申告が前記申告リストに登録されていない場合には、当該ユーザから空調に対して快適に感じていることを示す申告があったものとして申告を集計する、ことを特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  3. 前記ユーザ端末は、
    当該ユーザ端末の移動に伴い中継器を切り替えて無線通信を行う無線通信部を備え、
    前記空調申告通知部は、前記申告を通知した時点から所定期間だけ過去の前記ユーザ端末の中継器の情報を前記申告に加えて通知し、
    前記空調制御支援装置は、
    前記ユーザ端末の通信を行う中継器が変更されたときに、前記申告を通知したユーザを入室して間もないと判定する第2ユーザ状態判定部を備え、
    前記申告集計部は、前記室内へ入室して間もないと判定したユーザからの申告を集計しない、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調管理システム。
  4. 前記ユーザ端末は、
    当該ユーザ端末の移動距離を検出する移動距離検出部を備え、
    前記空調申告通知部は、前記申告を通知した時点から所定期間だけ過去の前記ユーザ端末の移動距離の情報を前記申告に加えて通知し、
    前記空調制御支援装置は、
    前記移動距離が第2の閾値よりも大きい場合に、前記申告を通知したユーザの前記室内での活動量が大きいと判定する第3ユーザ状態判定部を備え、
    前記申告集計部は、前記室内での活動量が大きいと判定されたユーザからの申告を集計しない、ことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の空調管理システム。
  5. 前記申告集計部は、申告を集計しないユーザに対して、当該ユーザにとって最適な場所を通知する、ことを特徴とする請求項ないし請求項の何れか1項に記載の空調管理システム。
  6. 前記申告集計部は、前記申告の集計を行う際に前記ユーザに対応づけた重み付けを前記申告に対して行う、ことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の空調管理システム。
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