JP6071728B2 - 快適環境選択支援装置および快適環境選択支援方法 - Google Patents
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Description
このように様々な室内環境を好むユーザが混在する建築内外の居室においては、個々の快適性を満足させることが望まれる。
つまり、この室内環境制御技術は、どのような席や場所であっても、ユーザの好みの室内環境に、建築設備側が合わせる制御を行う技術である。つまり、エネルギ消費を伴うものである。
このような異なる環境の領域を複数設ける方法においては、異なる環境を好むユーザ同士が同一室内に存在することはできない。そのため、車両空間などユーザのコミュニケーションが不要な空間以外は用いることが困難であり、特にオフィスなど、多数の人間とのコミュニケーションが必要な空間には不向きである。
これは、屋外環境や半屋外環境における快適環境の可能性を広め、ユーザが場所を選択する際の手がかりを支援するものである。ただし、非特許文献3中の屋外環境情報を提示するための「見える化」ツールは、あくまでも、エネルギをさらに使用せずとも“平均的”に快適環境が得られる指標を見える化したものである。
仮に、ユーザが使用する個々の端末などに、Webアプリケーションのポップアップ通知機能のような仕組みを備えており、屋外環境情報を所定のタイミングで各ユーザに通知するような機能を備えていたとしても、屋外環境情報は、評価のベースを、“平均”に求めている。そのため、例えば、日中天候が変化して平均的に快適な環境に屋外環境が変化した、と評価された場合、屋外環境情報が全員に通知されることになる。
また、非特許文献3中のアプリケーションは、ユーザの所在位置を取得する手段を持ち得ていないため、ユーザが意識的にアクセスしない限り、ユーザの所在位置を取得することはできない。
そのため、仮にユーザが通知を受けて、Webページにアクセスすることなどにより、ユーザの嗜好をフィードバックし、それらをデータベース化し、屋外環境情報を通知する際の、通知するか否かを判断するためのしきい値として用いるような機能があったとしても、配信されたユーザの位置が任意の場所でありすなわちユーザのフィードバックが任意の位置から行われる限り、ユーザがその推薦された環境を好むかどうかの評価は、ユーザ自身が実際足を運び、その結果、自身の嗜好を再度送信する場合でしか有用な情報とはなりえず、推薦される毎に足を運ぶことは困難である。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、省エネルギ化を図りつつユーザが快適環境を得るための支援を行う快適環境選択支援装置および快適環境選択支援方法を提供することを目的としている。
また、本発明の他の態様は、ユーザ毎の好みの環境条件が格納される記憶部と、対象空間内の所定の地点の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、当該操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を前記記憶部から取得し、前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、前記ユーザの好みの環境条件を満足する前記対象空間内の地点を検索する適合地点検索部と、当該適合地点検索部で検索された地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知する適合地点通知部と、前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置を取得する現在位置取得部と、前記対象空間内の所定の地点における環境を地点毎に調整し且つ、前記対象空間内の所定の地点のうち前記現在位置取得部で取得した前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置に対応する地点の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整する第1制御部と、前記対象空間全体の環境を調整する第2制御部と、を備え、前記対象空間内の第1しきい値以上の人数のユーザから同一内容の環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の全てのユーザに対して環境変更の問い合わせを行い、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上の人数のユーザから前記環境変更に対する同意が得られたとき、前記第1制御部に代えて前記第2制御部により前記対象空間全体の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整することを特徴とする快適環境選択支援装置、である。
また、本発明の他の態様は、対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の所定の地点の環境情報に基づき、前記所定の地点のうち予め検出しておいた前記操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を満足する地点を検索するステップと、当該ステップで検索した地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知するステップと、前記対象空間内の、前記操作コマンドを送信していない状態が所定時間以上継続している非送信ユーザの現在位置における環境情報を取得するステップと、前記非送信ユーザの現在位置における環境情報が前記非送信ユーザの好みの環境条件を満足しないとき、前記非送信ユーザの現在位置の環境と前記非送信ユーザの好みの環境条件とが不適合であることを通知するステップと、を備えることを特徴とする快適環境選択支援方法、である。
さらに、本発明の他の態様は、対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の所定の地点の環境情報に基づき、前記所定の地点のうち予め検出しておいた前記操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を満足する地点を検索するステップと、当該ステップで検索した地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知するステップと、前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置を取得するステップと、前記対象空間内の所定の地点における環境を地点毎に調整し且つ、前記対象空間内の所定の地点のうち前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置に対応する地点の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整する第1制御ステップと、前記対象空間全体の環境を調整する第2制御ステップと、を備え、前記対象空間内の第1しきい値以上の人数のユーザから同一内容の環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の全てのユーザに対して環境変更の問い合わせを行い、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上の人数のユーザから前記環境変更に対する同意が得られたとき、前記第1制御ステップに代えて前記第2制御ステップにより前記対象空間全体の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整することを特徴とする快適環境選択支援方法、である。
図1は、本発明の快適環境選択支援装置100の一例を示す概略構成図である。
快適環境選択支援装置100は、環境調整用設備1を制御する設備制御装置2と、設備制御装置2での各種演算に必要なデータなどを記憶する不揮発性の記憶装置3と、オフィストの1フロア等の対象空間の環境を検出するための環境センサ4と、位置検知センサ5と、ユーザ端末6と、を含む。
環境調整用設備1は、例えば、空調設備、ファン、照明設備、ブラインド等、空間における環境改善に寄与する設備を含む。
センサ区分は、例えば、対象空間において、ユーザが在居可能な位置に対応して設定される。図3(b)の場合には、室内領域e3のペリメータゾーンe4を除く領域に、区分S1〜S16が整列して設定される。屋外領域e1は領域全体が区分S98として区分される。屋外領域e2は領域全体が区分S99として区分される。
照明区分は、例えば、対象空間において、環境調整用設備1としての照明設備による照度調整可能範囲に応じて設定される。図3(d)の場合には、室内領域e3のペリメータゾーンe4を除く領域に、区分L1〜L49が、整列して設定される。屋外領域e1、e2には、環境調整用設備1が配置されないため区分は設定されない。
そして、図3(a)〜(d)に示すように、これら位置検知区分、センサ区分、空調区分、照明区分は、それぞれ包含する領域が異なる。そのため、位置情報として位置検知区分と、センサ区分と、空調区分と、照明区分とのそれぞれの区分の対応関係を表す例えば図4に示すような対応図が、環境区分情報記憶領域36に記憶されている。
あるいは、対象の空間(例えばフロア)に入室したときまたは退室したときに、ユーザがユーザ端末6を操作して、入室または退室したことを通知するとともに、在居場所を確定したとき、また、在居場所を移動したとき、後述のリクエスト送信時などに、ユーザの位置情報を通知することにより、位置検知センサ5において、ユーザの位置情報を取得するようにしてもよい。そして、位置検知センサ5は、ユーザ端末6のユーザを特定するID情報とその位置情報とを対応付けて設備制御装置2に送信する。
設備制御装置2は、図2に示すように、センサ情報取得部21、設備稼動情報取得部22、ユーザ操作コマンド取得部23、ユーザ設定情報取得部24、制御処理部25、設備制御部26、自動設備制御部27、を備える。
設備稼動情報取得部22は、環境調整用設備1の稼動情報を入力し、稼動情報を、各環境調整用設備1を特定する情報と対応付けて、環境負荷情報記憶領域33に記憶する。
ユーザ設定情報取得部24は、ユーザ端末6から、所定のユーザ設定情報を入力し、ユーザ設定情報を、ユーザ設定情報の送信元のユーザを特定するID情報と対応付けて、ユーザ情報記憶領域32に記憶する。
また、制御処理部25は、位置検知センサ5で検出した、無線通信のアクセスポイントの位置情報あるいは、操作コマンドに付随する位置情報などをもとに、各ユーザの現在位置に対応する位置検知区分を特定し、対象空間に存在するユーザ端末6およびその位置検知区分を管理する。
設備制御部26は、制御処理部25からの要求に応じて、各環境調整用設備1のオンオフまた、制御目標値の変更などの処理を行う。
〔好み温熱光環境等推定処理〕
まず、好み温熱光環境等推定処理を、図5のフローチャートを伴って説明する。
この好み温熱光環境等推定処理は、例えば、推定対象となるユーザが対象空間から退出したとき、あるいは、対象となるユーザが対象空間に存在するときなどに予め設定したタイミングで実行される。
まず、ステップS1で、推定対象となるユーザのID情報をもとに、履歴情報記憶領域34に記憶されているリクエスト有り時の履歴情報および履歴情報記憶領域35に記憶されているリクエスト無し時の履歴情報の中から、推定対象となるユーザの履歴情報を抽出する。
例えば図6に示すように、ユーザ端末6から操作コマンドを受信した時点すなわちユーザからリクエスト要求が行われた年月日と、時刻(時分秒)と、リクエスト要求を行ったユーザのIDと、このユーザの位置情報を表す位置検知区分と、リクエスト要求の対象となる環境調整用設備1の種類を表すリクエスト項目と、リクエスト要求の内容と、リクエスト要求を行ったユーザの位置検知区分に対応する、環境センサ4による検知情報を表すセンサ情報と、リクエスト要求の対象となる環境調整用設備1の稼動状況を表す環境条件と、が対応付けられてなる。
例えば、2013年2月5日の、8時50分20秒に、位置検知区分P11に存在するユーザ(ID=ID000001)が、照明設備(照明(L))に対して、「もっと明るく」というリクエスト要求を行い、そのときの、位置検知区分P11の照度Siは452〔lx〕であり、照明設備(照明(L))は、オン状態であることを表す。
例えば図7に示すように、履歴情報を生成した年月日と、時刻(時分秒)と、一定時間リクエスト操作の無い、対象ユーザのIDと、このユーザの位置情報として位置検知区分と、リクエスト要求の対象となる環境調整用設備1の種類を表すリクエスト項目と、リクエスト要求内容と、リクエスト操作を行ったユーザの位置検知区分に対応する環境センサ4による検知情報を表すセンサ情報と、リクエスト要求の対象となる環境調整用設備1の稼動状況を表す環境条件と、が対応付けられてなる。
このようなリクエスト有り時およびリクエスト無し時の履歴情報から、図5のステップS1の処理で、推定対象となるユーザIDに関する履歴情報を抽出したならば、ステップS2に移行し、抽出した推定対象となるユーザの履歴情報を、条件別にソートする。
ここで、「条件」とは、例えば、時間別:午前、午後、夜間等、あるいは、エリア別:室内、ペリメータゾーン、屋外等が挙げられる。これらの条件別に、リクエスト要求内容およびリクエスト要求が行われたときのセンサ情報に基づき、例えば、センサ情報の平均値等により、ユーザの好みの環境を推定する。そして、推定したユーザの好みの環境を、ユーザIDと対応付けて、ユーザ情報記憶領域32に記憶する。
また、図6に示すように、ユーザが位置検知区分P11に存在する状況で、“もっと明るく”および照明“on”とリクエスト要求が行われた際の照度は、187〔lx〕、287〔lx〕、452〔lx〕、514〔lx〕である。
一方、照度が452〔lx〕、514〔lx〕である場合には、オフィスの居室などの一般的な照度(300〔lx〕)を満足している。それにも関わらず、“もっと明るく”などのリクエスト要求が行われている。
また、照度が514〔lx〕であった場合は、このときのリクエスト要求が行われた時刻13:56:24の前の時点での履歴、すなわち図7に示す、13:30:00の時点での履歴によると、ユーザは、ペリメータゾーン寄りの位置検知区分P67に存在し、そのときの照度は1248〔lx〕であって、照明が点灯していない状況であるがユーザは明るさに満足していた。
つまり、時刻13:56:24でリクエスト要求が行われたときの照度514〔lx〕は、オフィスなどの一般的な照度(>300〔lx〕)を満足しているにも関わらず、リクエスト要求が行われている。
しかしながら、位置検知区分P67の位置から位置検知区分P11の位置に戻った際に、照度が1248〔lx〕から514〔lx〕に変化しており、照度の変化量が大きすぎるため、明順応によって、514〔lx〕であっても暗さを感じたため、リクエスト要求を行ったと推測することができる。
したがって、ユーザは、「モード選択」として知的生産性維持モードを選択した場合、自己の好みの環境条件を満足するように自動制御が行われ、また、作業に集中するために、環境変化が生じたとしてもリクエスト要求は行わず、自動制御により環境調整用設備1が制御されること、あるいは、他のユーザがリクエスト要求を行うこと、などにより環境改善が図られることを期待する可能性がある。
そのため、センサ情報の平均値を、好みの環境として適用する際に、履歴取得時のユーザの位置情報およびその前後のユーザの位置関係、また、選択されているモード等を、考慮し、センサ情報を条件付きで取り扱う必要がある。
また、上記事例は光環境について説明しているが、温熱環境についても同様に実施し、例えば、暖房時には、作用温度、冷房時には不快指数等の情報を用いて、ユーザの好みの環境を推定すればよい。その際、温熱環境については、季節毎(年月日)の条件別にソートを行えばよい。
そのため、例えば、ユーザからリクエスト要求があった時刻、あるいはユーザからリクエスト要求がなくすなわち現在の環境に満足しているとの回答があったとみなされる時刻等、に基づいて、午前、午後等の時間帯などの条件別に、そのときの環境状況の平均値を求めることなどによって、個人の好みの環境を容易かつ精度よく検出することができる。
そのため、上述のように、ユーザの、主観的な回答と、位置情報と、環境情報とに基づき、ユーザの好みを推定することによって、ユーザ自身が気付かなかった好みの環境を的確に検出することができる。
次に、図8に示すフローチャートを伴って、リクエスト対応温熱光環境アドバイス表示処理を説明する。
なお、制御処理部25では、いずれかのユーザ端末6から操作コマンドが入力されたとき、リクエスト対応温熱光環境アドバイス表示処理を実行する。また、対象空間に存在するユーザのうち、予め設定した一定時間(例えば、1時間程度)以上、リクエスト操作を行っていないユーザについて、後述の環境変化時の温熱光環境アドバイス表示処理を実行するようになっている。
さらに、操作コマンドから、リクエスト要求内容を検出する(ステップS12)。
そして、ステップS13に移行し、図6に示すような、リクエスト操作有り時の履歴情報を生成し履歴情報記憶領域34に格納する。すなわち、操作コマンドの受信時刻、リクエスト要求内容、ユーザの位置検知区分、ユーザの位置検知区分に対応するセンサ情報、環境負荷情報記憶領域33に格納されている設備稼動情報取得部22を介して取得された環境調整用設備1の設備稼動情報などをもとに、作成する。
図9は操作コマンドにより特定される、リクエスト要求の対象となる環境調整用設備1の種類を表す項目(Answer Item)と、この項目に対応するセンサ情報との対応を表す対応図である。
センサ情報としては、光環境の検出に寄与するセンサ情報として照度、日射量を計測する日射計、紫外線量を計測する紫外線センサなどが挙げられる。また温熱環境の検出に寄与するセンサ情報として、温度、湿度、グローブ温度、風速などが挙げられる。
次いで、ステップS15に移行し、ユーザ情報記憶領域32からユーザIDに対応するユーザ設定情報、および好み温熱光環境等推定処理で推定されたこのユーザIDに対応する好みの環境条件を取得する。
「モード選択」は、リクエスト対応温熱光環境アドバイス表示処理、後述のアドバイス提示処理および、環境変化時の温熱光環境アドバイス表示処理により、提供されるサービス内容を選択するものである。
この「モード選択」により選択されるモードは、ユーザ個々の省エネ行動への積極性や参加意志が異なることを鑑みて設定されるものであって、選択可能なモードとして、例えば、環境負荷削減よりも快適性を優先する快適モード、省エネを積極的に図る省エネモード、環境変化に応じて場所を移動することが知的生産性を阻害することを考慮する知的生産性維持モードがある。
また、「通知設定」により選択される項目として、通知の頻度、通知条件がある。通知条件としては、スケジュールの登録機能のように、例えば、設定項目として「開始時間〜終了時間」「時刻」「繰り返し間隔指定」「曜日」が考えられる。
ステップS15の処理で、各種情報を取得したならばステップS16に移行し、「モード選択」として、快適モードが選択されているかを判断する。
知的生産性維持モードが選択されている場合には、ステップS18に移行し、検索条件を追加する。追加する検索条件の項目として、例えば、「集中」、「コミュニケーション」が挙げられる。
検索条件のうち「集中」が選択されている場合には、例えば人が少ない場所や、静かな場所という条件が追加される。
検索条件のうち「コミュニケーション」が選択されている場合には、例えば人が比較的多い場所という条件が追加される。
センサ情報がユーザの好みの環境条件を満足するか否かの判断は、例えば、センサ情報が、好みの環境条件の許容値範囲内にあるか否かにより判断する。また、他のユーザの存在状況等は、履歴情報記憶領域34、35に格納されている、他のユーザのリクエスト有り時履歴情報やリクエスト無し時の履歴情報の、位置情報に基づき検出すればよい。
そして、ユーザの好みの環境条件および設定されていれば追加条件を満足し、かつ、他のユーザが利用していない、位置検知区分が検出されたとき、ユーザの好みの環境条件を満足するエリアが存在すると判断し、ステップS20からステップS21に移行し、この位置検知区分を、お勧めの位置としてユーザ端末6に送信する。
一方、ステップS20の処理でユーザの好みの環境条件、また追加条件を満足する区分が検出されない場合にはステップS23に移行し、該当するエリア(位置検知区分)は無い旨をユーザ端末6に送信する。そして、ステップS22に移行する。
次に、図10に示すフローチャートを伴って、アドバイス提示処理を説明する。
このアドバイス提示処理は、ユーザが対象空間に入室したとき、あるいはユーザが対象空間において、アドバイスの提示要求操作を行ったときに実行される。
まず、ステップS31の処理で、対象ユーザのIDが特定される。例えば、ユーザが対象空間に入室したときに、対象空間内の無線通信のアクセスポイントからの情報に基づき位置検知センサ5によって検出されたユーザIDを、対象ユーザのIDとする。あるいは、対象空間内で、ユーザがアドバイスの提示要求操作を行うことにより送信されるコマンドに付加されたユーザIDを、対象ユーザのIDとする。
次いでステップS33に移行し、「モード選択」として、知的生産性維持モードが選択されているかを判断する。
検索条件のうち「集中」が選択されている場合には、例えば人が少ない場所や、静かな場所という条件が追加される。
次いで、ステップS35に移行し、ユーザの好みの環境条件を満足するセンサ区分、すなわち、明るさ、温度など、各種のユーザの好みの環境条件を満足するセンサ区分を検出し、さらに、ステップS34の処理で検索条件が追加されているときには、ユーザの好みの環境条件と追加された検索条件とを満足するセンサ区分を特定する。
このように、ユーザが対象空間に入室した場合、あるいはアドバイスの提示要求操作を行った場合には、対象空間において、ユーザの好みの環境条件を満足する位置検知区分がユーザ端末6に表示される。そのため、ユーザは、自分の好みの環境条件を満足する位置検知区分を容易に認識することができる。したがって、表示された自分の好みの環境条件を満足する位置検知区分を在居場所として選択することによって、ユーザは自己の好みの環境条件を満足する場所で快適に作業を行うことができる。
しかしながら、上述のように、対象空間においてユーザの好みの環境条件を満足する場所であり、かつ他のユーザが使用していない場所を通知するようにしている。そのため、ユーザからは見えない場所であっても、ユーザに対して好みの環境条件を満足する場所の候補として通知することができる。
次に、図11に示すフローチャートを伴って、環境変化時の温熱光環境アドバイス表示処理を説明する。
前述のように、この環境変化時の温熱光環境アドバイス表示処理は、対象空間に存在するユーザのうち、予め設定した一定時間(例えば、1時間程度)以上、環境調整用設備1に対するリクエスト要求を行っていないユーザについて、実行される。
一定時間以上、リクエスト要求を行っていないユーザの検索は、図6に示す、リクエスト操作有り時の履歴情報において、ユーザIDをもとに、このユーザIDから最後にリクエスト要求が行われたときの年月日および時刻から判断すればよい。
次いで、ステップS43に移行し、ユーザ情報記憶領域32からユーザIDに対応するユーザ設定情報、および好み温熱光環境等推定処理で推定されたユーザの好みの環境条件を取得する。
一方、ユーザの現在の環境が、このユーザの好みの環境条件を満足しない場合には、ステップS45に移行し、ユーザ設定情報において「モード選択」として快適モードが選択されているかを判断する。
そして、ステップS47に移行し、ユーザの好みの環境条件(照明、空調などの条件を含む)を満足するセンサ区分を検索し、該当するセンサ区分が検出されたならばこのセンサ区分に対応する位置検知区分を特定し、この位置検知区分の場所を他のユーザが利用中でないかどうかを判定する。
省エネモードが選択されていなければそのままステップS51に移行するが、省エネモードが選択されている場合にはステップS50に移行し、現在の環境が、ユーザの好みの環境条件を満足しない状態に変化したことをユーザ端末6に送信するとともに、ステップS47で検索したお勧めの場所を、ユーザ端末6に送信する。
一方、ステップS48の処理でユーザの好みの環境条件を満足する位置検知区分が検出されない場合には、ステップS52に移行し、該当するエリア(位置検知区分)は無い旨をユーザ端末6に送信する。そして、ステップS51に移行する。
そのため、環境改善に伴う環境負荷の増加などを伴うことなく、ユーザにとって快適な場所を得ることができ、すなわち、ユーザは環境負荷の増加を伴うことなく、快適な場所を得ることができる。
次に、図12に示すフローチャートを伴って、フロアリクエスト処理を説明する。
このフロアリクエスト処理は、例えば予め設定された定周期で実行される。
まず、ステップS61で、履歴情報記憶領域34に格納されている図6に示すようなリクエスト有り時の履歴情報を検索し、直近の予め設定した期間において、リクエスト要求内容が同一であるリクエスト要求を行ったユーザの数を検出する。
そして、問い合わせの結果、対象空間の全体系の制御に同意したユーザ数が所定数(第1しきい値よりも大きい第2しきい値)以上であるときステップS64からステップS65に移行し、対象空間の全体系を、リクエスト要求内容を満足する方向へ制御する。
なお、自動設備制御部27により各環境調整用設備1が自動制御されていない場合には、対象空間の環境調整用設備1それぞれの制御目標値を、例えば1℃あげる、あるいは下げるなど、リクエスト要求内容を満足する方向にそれぞれ制御すればよい。
このステップS66では、単位時間あたりの環境変化が大きくかつ利用率が大きいかを判断する。そして、単位時間あたりの環境変化が大きくかつ利用率が大きいときには、ステップS63に移行し、そうではないときにはそのまま処理を終了する。
ここで、単位時間あたりの環境変化が大きいかどうかの判断は、履歴情報記憶領域35に記憶されている図7に示すようなリクエスト無し時の履歴情報に基づいて行う。
次に、図13に示すフローチャートを伴って、個別環境負荷情報演算処理を説明する。
この個別環境負荷情報演算処理は、例えば、予め設定した任意のタイミングで、ユーザ毎に実行される。この個別環境負荷情報演算処理では、対象空間における各ユーザの環境負荷を演算するものであって、例えばリクエスト有り時の履歴情報およびリクエスト無し時の履歴情報に登録されたユーザを処理対象のユーザとしている。
この個別環境負荷情報演算処理では、まず、ステップS71で、対象となるユーザの履歴を、ユーザIDをもとに抽出する。
次いで、ステップS74に移行し、例えば図14に示すような、ユーザ毎の環境負荷を表す環境負荷集計図を作成し、例えばユーザ端末6に送信する。
この環境負荷集計図は、例えば、属性情報、評価項目、評価基準を含む。
評価項目としては、例えば、消費電力量、CO2排出量、屋外利用率などが挙げられる。なおこれに限るものではなく、他の項目についても評価項目として表示することも可能である。
また、屋外利用率など、屋外利用の促進を目的とした評価項目を設け、屋外利用率を演算しこれを表示することも効果的である。
評価基準としては、例えば、1月当たり、また1日あたりの所在率が挙げられる。
この所在率を評価基準に用いる目的は、たとえば、出張や外勤の多いユーザは、環境負荷も低くなる。そのため、出張や外勤の多いユーザの評価が高くなり、不公平となる可能性がある。そこで、この所在率という評価基準を用いている。
そこで、日の出から日没までと対応した所在率をユーザ毎に表示することで、日没後に対象の空間に在居することを抑制し、朝型の行動に切り替えるなど、生活の行動パターンの変化を促すツールとしても活用することができる。
このように、対象の空間におけるユーザの行動に伴う環境負荷を表示することにより、ユーザは自己の行動により発生する環境負荷を認識することができ、個人が行動する際の判断の手がかりとすることができるとともに自重を促すことができ、省エネへの意識を高めることができる。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
〔リクエスト要求を行ったとき〕
まず、対象空間に存在するユーザがリクエスト要求を行う場合の動作を、図15を伴って説明する。
対象空間のいずれかの座席に着席しているユーザが、暗さを感じ、ユーザ端末6において、「もっと明るく」とのリクエスト要求を行う(S101)と、ユーザ端末6からリクエスト要求が無線通信により、設備制御装置2に送信される。
リクエスト要求に付加されたユーザIDから、リクエスト要求を行ったユーザのユーザID(ID=000001)が特定される(S104)。
さらに、ユーザ情報記憶領域32に記憶されている、リクエスト要求を行ったユーザIDに対応するユーザ情報が読み出される(S105)。例えば、「モード選択」として、省エネモード、快適モード、知的生産性維持モードのいずれが設定されているか等の情報が抽出される。
そして、リクエスト要求が行われたときの、年月日、時刻、ユーザID、ユーザの位置情報、リクエスト項目、位置情報に対応した「照度」、また、照明設備の稼動状況が、リクエスト有り時の履歴情報として履歴情報記憶領域34に格納される(S107)。
そして、リクエスト要求を行ったユーザが、「モード選択」として省エネモードを選択している場合には、検索した位置検知区分を、ユーザの好みの環境条件を満足するお勧めの位置としてユーザ端末6に送信する(S109)。これによって、ユーザは、自己の好みの環境条件を満足する位置を認識することができる。
そして、このメッセージにしたがって、ユーザが照度を上げるよう指示すると、「ただいまの制御により+○○kwh追加されました。」などのメッセージがユーザ端末6に送信される(S111)。これによって、ユーザは、照度を上げたことにより、環境負荷がどの程度増加したかを認識することができる。
次に、対象空間に存在する多数のユーザが同じ内容のリクエスト要求を行った場合の動作を、図16を伴って説明する。
例えば、BEMSによる自動制御が行われている状態(S201)で、対象空間に存在する複数のユーザが暑さを感じ、ユーザ端末6において「暑い」とのリクエスト要求(申告)を行うと、ユーザ端末6からリクエスト要求が、無線通信を介して設備制御装置2に送信される(S202)。
このように多数のユーザから同一内容のリクエスト要求があった場合には、各ユーザに対応して制御を行うよりも、フロア全体を制御した方が、速やかに快適な環境を提供することができるとともに、省エネルギの点でも有効である。この場合、ユーザ個々の快適環境の確保に対し、省エネルギを優先した制御が行われることになる。
次に、対象空間にユーザが入室したときの動作を、図17を伴って説明する。
ユーザが対象空間に入室し、ユーザ端末6を操作してアドバイス提示要求を行う(S301)と、アドバイス提示要求が無線通信を介して設備制御装置2に送信される。
設備制御装置2の制御処理部25では、アドバイス提示処理が実行され、アドバイス提示要求を行ったユーザのユーザIDを特定し、ユーザ情報記憶領域32に格納されたユーザ情報から、このユーザの好みの環境条件、またモード選択などのユーザ情報を取得し、これらを満足する位置検知区分を特定する。そして、特定した情報をユーザのユーザ端末6に送信する(S302)。例えば「あなたのお好みの場所は、今日はPxと、Pyと、Pzです。」とのメッセージを通知する。
この状態から、例えば周囲のユーザの数が増えて暑くなり、ユーザが、ユーザ端末6を操作して「暑い」とのリクエスト要求を行うと(S304)、制御処理部25では、リクエスト対応温熱光環境アドバイス表示処理が実行され、このとき、モード選択として、省エネモードが設定されている場合には、ユーザの好みの環境条件を満足する位置検知区分が検出され、検出された位置検知区分がお勧め場所としてユーザ端末6に送信される(S305)。
そして、勧められた場所に移動することによって、環境調整用設備1の目標温度を変更するなど、これら設備の制御変更を伴うことなく、快適環境を得ることができる(S306)。この場合、環境調整用設備1の制御に対し、ユーザが場所を変えることにより、ユーザは快適な作業環境を得ることになるため、省エネルギ化を優先して制御が行われることになる。
この場合、周囲環境が暑くなったとしても、ユーザはAさんの近くにいる必要があるため、移動できない。そのため、ユーザ端末6を操作してリクエスト要求を行うと(S402)、リクエスト要求は、無線通信を介して設備制御装置2に送信される。
次に、ユーザが、空調、照明などの環境の調整を行わず、快適環境選択支援装置100や、自動制御あるいは他のユーザによる変更などにまかせた場合の動作を、図18を伴って説明する。
ユーザが、例えば、論文に集中することなどを目的としている場合、ユーザは、ユーザ端末6を操作し、「モード選択」として、知的生産性維持モードを設定し、アドバイス提示要求を行う(S501)。これらユーザ情報およびアドバイス提示要求は、無線通信により設備制御装置2に送信される。
ユーザは提示されたいずれかの席に着席することにより作業に集中することができる(S503)。
そのため、制御処理部25では、環境変化時の温熱光環境アドバイス表示処理によって、周囲環境が、このユーザの好みの環境条件から大きくずれたかどうかを監視する。
そのため、ユーザの周囲環境が変化した場合であっても、ユーザは、作業を中断してユーザ端末6を操作する必要はなく自動的に、ユーザの好みの環境条件を満足する環境を得ることができる。
このように、各ユーザの好みの環境条件に応じて、対象空間内の、ユーザの好みの環境条件を満足する位置検知区分を通知するようにしているため、現在の周囲環境を不快に感じるユーザは、通知された位置検知区分に対応する位置に移動することによって、好みの環境を容易に得ることができる。
また、特に広いフロアなどの場合、場所によって、温度環境が異なる場合が多く、言い換えれば、様々な温度環境を提供することができる。そのため、上述のように、ユーザの好みの環境を満足する位置を提供することによって、環境負荷の増加を抑制しつつ、より多くのユーザが満足する環境を提供することができる。
また、室内ではなく、屋外、半屋外も含めて、ユーザの好みの環境に適合する場所を検索し、情報提供しているため、より多くの場所を候補としてユーザに提供することができる。
また、対象の空間への入室時や、ユーザからリクエスト操作があったときに、アドバイス提示を行うだけでなく、リクエスト要求が無い場合であっても環境の変化により、ユーザの好みの環境と適合しない状態になったときには、これを通知し、好みの環境に適合したアドバイス提示を行う。そのため、ユーザが対象空間に存在する間、継続して、快適環境選択支援装置100を活用することができる。したがって、この快適環境選択支援装置100を活用することによって、環境負荷の削減につなげることができ、効果的である。
また、図15から図18に示すように、ユーザが対象空間で作業を行う際に生じ得る様々なワークスタイルにおいて、省エネルギ化を図りつつ、ユーザに対してユーザの好みの環境を提供することができ、また、対象空間のゼロエネルギ化を、年間を通して図ることができる。
このように、ユーザの使用状況も通知することによって、例えば集中して作業をしたい場合などには周囲に人が少ない場所を選択する、あるいは、自分の作業に関係するユーザが近くにいる場所を選択する等、候補として挙げられた場所の中から、一つの場所を選択する際の手がかりとして情報提供をすることができる。
さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
2 設備制御装置
3 記憶装置
4 環境センサ
5 位置検知センサ
6 ユーザ端末
21 センサ情報取得部
22 設備稼動情報取得部
23 ユーザ操作コマンド取得部
24 ユーザ設定情報取得部
25 制御処理部
26 設備制御部
27 自動設備制御部
31 センサ情報記憶領域
32 ユーザ情報記憶領域
33 環境負荷情報記憶領域
34 履歴情報記憶領域(リクエスト有り時)
35 履歴情報記憶領域(リクエスト無し時)
36 環境区分情報記憶領域
Claims (5)
- ユーザ毎の好みの環境条件が格納される記憶部と、
対象空間内の所定の地点の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、当該操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を前記記憶部から取得し、前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、前記ユーザの好みの環境条件を満足する前記対象空間内の地点を検索する適合地点検索部と、
当該適合地点検索部で検索された地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知する適合地点通知部と、
前記対象空間内のユーザの好みの環境条件を推定する環境条件推定部と、
前記対象空間内の、前記操作コマンドを送信していない状態が所定時間以上継続している非送信ユーザの現在位置における環境情報を取得する非送信ユーザ環境情報取得部と、
前記非送信ユーザの好みの環境条件を前記記憶部から取得し、前記非送信ユーザ環境情報取得部で取得した前記非送信ユーザの現在位置における環境情報が前記非送信ユーザの好みの環境条件を満足しないとき、前記非送信ユーザの現在位置の環境と前記非送信ユーザの好みの環境条件とが不適合であることを通知する環境不適合通知部と、
を備え、
前記環境条件推定部は、推定対象のユーザが前記操作コマンドを送信したときの前記環境改善の要求内容および前記操作コマンド送信時の位置における環境情報と、前記推定対象のユーザが前記操作コマンドを送信しないときの前記ユーザの位置における環境情報とに基づき、前記ユーザの好みの環境条件を推定することを特徴とする快適環境選択支援装置。 - ユーザ毎の好みの環境条件が格納される記憶部と、
対象空間内の所定の地点の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、当該操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を前記記憶部から取得し、前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、前記ユーザの好みの環境条件を満足する前記対象空間内の地点を検索する適合地点検索部と、
当該適合地点検索部で検索された地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知する適合地点通知部と、
前記対象空間内の、前記操作コマンドを送信していない状態が所定時間以上継続している非送信ユーザの現在位置における環境情報を取得する非送信ユーザ環境情報取得部と、
前記非送信ユーザの好みの環境条件を前記記憶部から取得し、前記非送信ユーザ環境情報取得部で取得した前記非送信ユーザの現在位置における環境情報が前記非送信ユーザの好みの環境条件を満足しないとき、前記非送信ユーザの現在位置の環境と前記非送信ユーザの好みの環境条件とが不適合であることを通知する環境不適合通知部と、
を備えることを特徴とする快適環境選択支援装置。 - ユーザ毎の好みの環境条件が格納される記憶部と、
対象空間内の所定の地点の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、当該操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を前記記憶部から取得し、前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、前記ユーザの好みの環境条件を満足する前記対象空間内の地点を検索する適合地点検索部と、
当該適合地点検索部で検索された地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知する適合地点通知部と、
前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置を取得する現在位置取得部と、
前記対象空間内の所定の地点における環境を地点毎に調整し且つ、前記対象空間内の所定の地点のうち前記現在位置取得部で取得した前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置に対応する地点の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整する第1制御部と、
前記対象空間全体の環境を調整する第2制御部と、
を備え、
前記対象空間内の第1しきい値以上の人数のユーザから同一内容の環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の全てのユーザに対して環境変更の問い合わせを行い、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上の人数のユーザから前記環境変更に対する同意が得られたとき、前記第1制御部に代えて前記第2制御部により前記対象空間全体の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整することを特徴とする快適環境選択支援装置。 - 対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の所定の地点の環境情報に基づき、前記所定の地点のうち予め検出しておいた前記操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を満足する地点を検索するステップと、
当該ステップで検索した地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知するステップと、
前記対象空間内の、前記操作コマンドを送信していない状態が所定時間以上継続している非送信ユーザの現在位置における環境情報を取得するステップと、
前記非送信ユーザの現在位置における環境情報が前記非送信ユーザの好みの環境条件を満足しないとき、前記非送信ユーザの現在位置の環境と前記非送信ユーザの好みの環境条件とが不適合であることを通知するステップと、
を備えることを特徴とする快適環境選択支援方法。 - 対象空間内のユーザから環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の所定の地点の環境情報に基づき、前記所定の地点のうち予め検出しておいた前記操作コマンドの送信元のユーザの好みの環境条件を満足する地点を検索するステップと、
当該ステップで検索した地点を、前記ユーザの好みの環境条件を満足する地点として通知するステップと、
前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置を取得するステップと、
前記対象空間内の所定の地点における環境を地点毎に調整し且つ、前記対象空間内の所定の地点のうち前記操作コマンドの送信元のユーザの現在位置に対応する地点の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整する第1制御ステップと、
前記対象空間全体の環境を調整する第2制御ステップと、
を備え、
前記対象空間内の第1しきい値以上の人数のユーザから同一内容の環境改善を要求する操作コマンドを取得したとき、前記対象空間内の全てのユーザに対して環境変更の問い合わせを行い、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上の人数のユーザから前記環境変更に対する同意が得られたとき、前記第1制御ステップに代えて前記第2制御ステップにより前記対象空間全体の環境を前記環境改善の要求内容に応じて調整することを特徴とする快適環境選択支援方法。
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