〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1から図6に基づいて詳細に説明する。まず、本実施形態に係る制御システム1の概要を、図2を用いて説明する。
(制御システム全体の概要)図2は、制御システム1の概要を示す図である。図2に示すように、制御システム1は、制御サーバ10(制御装置)、ユーザセンシングデバイス20(ユーザ検知部)、および環境制御機器30を含み、三者は、任意の通信方式に基づいて通信する。三者を中継する通信網は、両者を通信可能にするものであれば何でもよい。例えば、当該通信網はインターネットであってもよいし、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network;LAN)であってもよく、また、無線アクセスポイント等の中継器40を介していてもよい。さらに、上記三者は、外部情報サーバ2と通信し、必要な情報を外部情報サーバ2から取得できてもよい。
環境制御機器30は、例えば、エアコン30a、加湿空気清浄機30b、照明30c、およびテレビ30dであり、動作設定に従って、室内の温度、湿度、明るさ(照度)、照明の色調、および音の大きさ等の環境を制御する。動作設定とは、例えば、エアコン30aについて、運転モード(冷房・暖房など)、設定温度、風量等であり、また照明30cについて、照明の色調および明るさ等である。つまり、動作設定は、環境制御機器30の実行する動作の内容を定義しており、環境制御機器30は、動作設定に従って動作する。
環境制御機器30は、制御サーバ10から動作設定に係る情報(動作設定情報)を受信すると、該動作設定に従って動作する。また、環境制御機器30は、図1に例示するようなリモコン等の機器付属動作設定部34から動作設定に係る情報(動作設定情報)を受信すると、該動作設定に従って動作し、さらに、機器付属動作設定部34から受信した該動作設定情報を、受信時刻(つまり操作時刻)等と一緒に、制御サーバ10に通知する。
なお、以下では説明の便宜のため、環境制御機器30が温度、湿度、および明るさ等の環境を制御する部屋を「部屋R1」とする。また、以下では環境制御機器30がエアコン30aである例で説明するが、環境制御機器30は、エアコン30a、加湿空気清浄機30b、照明30c、テレビ30dに限られず、部屋R1(室内)の環境(例、室内の明るさ、照明の色調、および音の大きさ等)を制御するものであればよい。
ユーザセンシングデバイス20は、例えば、一対のBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)受信機であるBLE受信機20aおよび20bであり、部屋R1へのユーザの入退室を検知し、また入退室するユーザを特定する。そして、ユーザセンシングデバイス20は、部屋R1へのユーザの入退室に係る情報(入退室情報)、および部屋R1に居るユーザを識別する情報(ユーザ情報)を、制御サーバ10等に通知する。なお、ユーザセンシングデバイス20は、部屋R1に居るユーザを検出可能なものであってもよい。
制御サーバ10は、ユーザセンシングデバイス20からユーザ情報を取得し、環境制御機器30が従う動作設定を決定する。また、制御サーバ10は、決定した動作設定に係る情報(動作設定情報)を環境制御機器30に送信し、環境制御機器30を該動作設定に従って動作させる。制御サーバ10は、さらに、動作設定を、部屋R1に居るユーザ、および上記動作設定に従って環境制御機器30を動作させた時刻等と組み合わせて記憶する。
制御サーバ10は、また、環境制御機器30から、環境制御機器30が機器付属動作設定部34から受信した動作設定情報(動作設定)、および、環境制御機器30が該動作設定情報を機器付属動作設定部34から受信した時刻(操作時刻)等を受信する。制御サーバ10は、ユーザセンシングデバイス20から取得したユーザ情報を利用して、上記操作時刻に部屋R1に居るユーザを特定する。そして、制御サーバ10は、特定したユーザ、上記操作時刻、および、上記操作時刻に環境制御機器30が機器付属動作設定部34から受信した動作設定情報(動作設定)等を組合せて、記憶する。
以下、制御システム1における制御サーバ10、ユーザセンシングデバイス20、および環境制御機器30について、図1を用いて詳細に説明する。
(制御サーバ等の詳細)図1は、制御システム1における制御サーバ10、ユーザセンシングデバイス20、およびエアコン30a(環境制御機器30)の要部構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態に直接関係のない部分(例えば、エアコン30aについて吸気、送風、および送風する空気の温度の調整等を実現する部分など)については、以下の説明および上記ブロック図から省略している。ただし、実施の実情に則して、制御システム1における制御サーバ10、ユーザセンシングデバイス20、およびエアコン30aは、当該省略した構成を含んでもよい。
(制御サーバ)図1に示すように、制御サーバ10は、通信部11、ユーザ情報取得部(ユーザ特定部)12、履歴情報取得部13、動作設定決定部14、実行指示部(機器動作部)15、動作設定取得部16、動作設定情報格納部(動作設定履歴管理部)17、および記憶部18を備えている。
通信部11は、ユーザセンシングデバイス20およびエアコン30aとの通信を行う。具体的には、通信部11は、ユーザセンシングデバイス20から、部屋R1に居るユーザを特定する情報(ユーザ情報)、および、ユーザセンシングデバイス20が該ユーザを検出した時刻等を受信する。換言すれば、通信部11は、ユーザセンシングデバイス20から、ユーザの部屋R1への入退室に係る情報等を受信する。すなわち、通信部11は、ユーザセンシングデバイス20から、「どのユーザが、いつ、部屋R1に入室したか」および「どのユーザが、いつ、部屋R1から退室したか」に係る情報(入退室情報)を、受信する。なお、通信部11は、ユーザセンシングデバイス20から、上記入退室情報のみを取得してもよい。すなわち、制御サーバ10が、「どのユーザが、いつ、部屋R1に入室し、どのユーザが、いつ、部屋R1から退室したか」に係る情報から、部屋R1に居るユーザ、部屋R1において該ユーザを検出した時刻(該ユーザの入室時刻)、および、部屋R1において該ユーザの退室時刻を導出してもよい。
通信部11は、また、動作設定決定部14にて決定された動作設定に係る情報(動作設定情報)、および、該動作設定に従って動作することを指示する動作指示等をエアコン30aに送信する。さらに、通信部11は、エアコン30aの機器付属動作設定部34が受け付けたユーザ操作に対応する動作設定に係る情報(動作設定情報)を、エアコン30a(具体的には、エアコン30aの機器通信部31)から受信する。
ユーザ情報取得部12は、通信部11から、ユーザセンシングデバイス20にて部屋R1に居ることが検出されたユーザを特定する情報(ユーザ情報)、および上記入退室情報等を取得する。そして、ユーザ情報取得部12は、取得したユーザ情報および上記入退室情報を履歴情報取得部13に通知する。
履歴情報取得部13は、ユーザ情報取得部12から通知されたユーザ情報にて特定されるユーザが部屋R1に過去に居たときのエアコン30aの動作設定の履歴(動作設定履歴情報)を、動作設定履歴テーブル181を参照して取得する。例えば、履歴情報取得部13は、ユーザ情報取得部12から通知されたユーザ情報にて、ユーザA(ユーザID:Ua)が部屋R1に現在居ることを把握すると、ユーザAが部屋R1に過去に居たときにエアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴(ユーザAの動作設定履歴情報)を、動作設定履歴テーブル181から取得する。そして、履歴情報取得部13は、履歴情報取得部13は、取得した動作設定履歴情報を動作設定決定部14に通知する。
動作設定決定部14は、履歴情報取得部13から通知された動作設定履歴情報を用いて、エアコン30aおよび動作設定情報格納部17に今回通知する動作設定(動作設定情報)を決定する。動作設定決定部14は、例えば以下の方法を用いて、上記動作設定履歴情報から動作設定を決定する。すなわち、動作設定決定部14は、上記動作設定履歴情報のうち、直近の動作設定履歴情報に含まれる動作設定を、エアコン30aに今回通知する動作設定として決定する。また、動作設定決定部14は、上記動作設定履歴情報のうち、現在から所定期間前まで(例えば、現在から2日前まで)における、動作設定の平均値(期間履歴情報)を、エアコン30aに今回通知する動作設定として決定してもよい。さらに、算術平均ではなく、現在により近い動作設定履歴を重視してエアコン30aに今回通知する動作設定を決定できるよう重み付けを行って動作設定の平均値を算出してもよい。動作設定決定部14による、上記動作設定履歴情報を利用した、エアコン30aに今回通知する動作設定の決定方法について詳細は、後述する。動作設定決定部14は、上記動作設定履歴情報を利用してエアコン30aおよび動作設定情報格納部17に今回通知する動作設定として決定した動作設定を、実行指示部15および動作設定情報格納部17に通知する。
実行指示部15は、動作設定決定部14から通知された動作設定に従って動作することを指示する動作指示をエアコン30aに送信する。エアコン30aに対する実行指示部15による制御(動作指示)は、例えば、EchoNetLiteなどを利用してもよい。
動作設定取得部16は、エアコン30aからエアコン30aの機器付属動作設定部34が受け付けたユーザ操作に対応する動作設定に係る情報(動作設定情報)等を取得し、取得した動作設定情報を動作設定情報格納部17に通知する。なお、上記動作設定情報には、機器付属動作設定部34がユーザ操作を受け付けた時刻に係る情報が含まれている。
動作設定情報格納部17は、動作設定決定部14から、動作設定決定部14が上記動作設定履歴情報を利用して決定した動作設定を取得し、該動作設定を、実行指示部15が該動作設定をエアコン30aに送信する時刻、および該時刻に部屋R1に居るユーザと対応付けて、動作設定履歴テーブル181に格納する。なお、動作設定情報格納部17は、実行指示部15が上記動作設定をエアコン30aに送信する時刻に部屋R1に居るユーザを、ユーザ情報取得部12から取得するユーザ情報を用いて特定する。
動作設定情報格納部17は、また、動作設定取得部16から通知された動作設定情報に含まれる動作設定を、該動作設定に対応するユーザ操作を機器付属動作設定部34が受け付けた時刻、および、該時刻に部屋R1に居るユーザと対応付けて履歴情報として生成し、動作設定履歴テーブル181に格納する。なお、動作設定情報格納部17は、上記動作設定に対応するユーザ操作を機器付属動作設定部34が受け付けた時刻に部屋R1に居るユーザを、ユーザ情報取得部12から取得するユーザ情報を用いて特定する。
動作設定情報格納部17は、部屋R1に居るユーザ(部屋R1に入室したユーザ)と、ユーザが機器付属動作設定部34を操作してエアコン30aの動作設定を変更した時刻と、変更後の動作設定とを対応付けて動作設定変更操作履歴テーブル182に格納する。なお、動作設定情報格納部17が動作設定取得部16から取得する動作設定情報には、機器付属動作設定部34がユーザ操作を受け付けた時刻、および該ユーザ操作に対応する動作設定が含まれている。また、動作設定情報格納部17がユーザ情報取得部12から取得するユーザ情報および入退室情報から、動作設定情報格納部17は、機器付属動作設定部34がユーザ操作を受け付けた時刻の前に部屋R1に入室したユーザを特定する。
記憶部18は、制御サーバ10が使用する各種データを格納する。記憶部18は、制御サーバ10(特に、通信部11、ユーザ情報取得部12、履歴情報取得部13、動作設定決定部14、実行指示部15、動作設定取得部16、および動作設定情報格納部17)が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶する。上記の(1)〜(4)のデータは、例えば、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置に記憶される。また、記憶部18には、動作設定履歴テーブル181および動作設定変更操作履歴テーブル182が格納されている。
動作設定履歴テーブル181には、部屋R1に居るユーザと、ユーザが部屋R1において検知された時刻(入室時刻と退室時刻との間)と、ユーザが検知された間にエアコン30aが従っていた動作設定とが対応付けられて格納される。図3は、動作設定履歴テーブル181のデータ構造および具体例を示す図である。図3に例示するように、動作設定履歴テーブル181には、環境制御機器30(例、エアコン30a、加湿空気清浄機30b、照明30c、およびテレビ30d)毎に、環境制御機器30の設置位置である「場所」、動作設定が変更された日時である「日時」、該日時に部屋R1に居たユーザを特定するユーザID(ユーザID1〜IDn)と組み合わされて、該環境制御機器30に対応する動作設定が、格納される。動作設定が変更された日時とは、動作設定決定部14により決定された動作設定を実行指示部15がエアコン30aに送信した時刻、および、エアコン30aの機器付属動作設定部34が動作設定に係るユーザ操作を受け付けた時刻である。
なお、図3に例示するように、環境制御機器30に対応する動作設定は、環境制御機器30の種類に応じて異なっていてもよい。例えば、図3の(a)に例示するエアコン30aの動作設定は「運転モード・設定温度・風量」であり、図3の(b)に例示する加湿空気清浄機30bの動作設定は「運転モード・風量・湿度」であり、図3の(c)に例示する照明30cの動作設定は「色調・明るさ」であり、図3の(d)に例示するテレビ30dの動作設定は「音量」であってもよい。
図3の(a)に例示するエアコン30aの動作設定履歴テーブル181について、例えば、部屋R1に居るのがユーザA(ユーザID:Ua)のみである場合、履歴情報取得部13は、動作設定履歴テーブル181を参照して以下のデータを取得する。すなわち、履歴情報取得部13は、ユーザAが、部屋R1に過去に居たときにエアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴(動作設定履歴情報)として、図3の(a)の動作設定履歴テーブル181の上から2行目の「2015/3/4 08:30」のデータ、および、上から5行目の「2015/3/3 10:30」のデータを取得する。
また、例えば、部屋R1に居るのがユーザAとユーザB(ユーザID:Ub)とである場合、履歴情報取得部13は、動作設定履歴テーブル181を参照して以下のデータを取得する。すなわち、履歴情報取得部13は、ユーザAとユーザBとが、部屋R1に過去に居たときにエアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴(動作設定履歴情報)として、図3の(a)の動作設定履歴テーブル181の上から3行目の「2015/3/3 21:00」のデータ、上から6行目の「2015/3/3 09:30」のデータ、および、上から8行目の「2015/3/2 22:00」のデータを取得する。
なお、部屋R1に居るのがユーザAとユーザBとである場合、履歴情報取得部13は、ユーザAのみが部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴と、ユーザBのみが部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴とを取得してもよい。すなわち、履歴情報取得部13は、ユーザAとユーザBとが部屋R1に過去に居たときにエアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴(動作設定履歴情報)として、以下のデータを取得してもよい。具体的には、履歴情報取得部13は、図3の(a)の動作設定履歴テーブル181の上から2行目の「2015/3/4 08:30」のデータと上から5行目の「2015/3/3 10:30」のデータ、および、上から4行目の「2015/3/3 19:30」のデータと上から7行目の「2015/3/3 07:00」のデータを取得してもよい。
動作設定変更操作履歴テーブル182には、部屋R1に居るユーザ(正確には、部屋R1に入室したユーザ)と、該ユーザが機器付属動作設定部34を操作してエアコン30aが動作する際に従う動作設定を変更した時刻と、変更後の動作設定とが対応付けられて格納される。図4は、動作設定変更操作履歴テーブル182のデータ構造および具体例を示す図である。動作設定変更操作履歴テーブル182には、機器付属動作設定部34がユーザ操作を受け付けた時刻と、該ユーザ操作に対応する動作設定(該ユーザ操作による変更後の動作設定)と、上記時刻の前に部屋R1に入室したユーザと、が対応付けられて格納される。例えば、図4の動作設定変更操作履歴テーブル182の上から1行目のデータは、「リビング(場所)にあるエアコン(家電種別)の動作設定は、ユーザID:UaであるユーザAがリビングに入室してから1分(設定変更までの時間)経過後の2015年3月3日の15時(日時)に、変更された」ことを示している。
(環境制御機器)エアコン30aは、機器通信部31、動作設定受付部32、処理実行部33、および機器付属動作設定部34を備え、動作設定に従って、部屋R1の温度等を制御する。機器通信部31は、制御サーバ10との通信を行い、具体的には、制御サーバ10から、制御サーバ10が決定した動作設定に係る情報(動作設定情報)を受信する。また、機器通信部31は、機器付属動作設定部34が受け付けたユーザ操作に対応する動作設定に係る情報(動作設定情報)を、機器付属動作設定部34が該ユーザ操作を受け付けた時刻等と一緒に、制御サーバ10に送信する。
機器付属動作設定部34は、例えば環境制御機器30のリモコンであり、ユーザ操作を受け付けて、該ユーザ操作に対応する動作設定に係る情報(動作設定情報)を、動作設定受付部32に通知する。なお、機器付属動作設定部34は、機器通信部31を介して、上記動作設定情報を、動作設定受付部32に通知してもよい。例えば、ユーザが機器付属動作設定部34に、設定温度を「22度」とするユーザ操作を与えると、機器付属動作設定部34は該ユーザ操作を受け付けて、「設定温度:22度」という動作設定を含む動作設定情報を動作設定受付部32に通知する。
動作設定受付部32は、機器通信部31から、機器通信部31が制御サーバ10から受信した動作設定情報を取得し、また、機器付属動作設定部34から、機器付属動作設定部34が受け付けたユーザ操作に対応する動作設定に係る情報(動作設定情報)を取得する。そして、動作設定受付部32は、取得した動作設定情報を処理実行部33に通知する。
処理実行部33は、動作設定受付部32から通知された動作設定情報に含まれる動作設定に従って、所定の処理を実行する。例えば、「運転モード:暖房、設定温度:22度、風量:自動」との動作設定を含む動作設定情報を動作設定受付部32から通知された処理実行部33は、「設定温度:22度」で、「風量:自動」として、暖房運転を実行する。
(動作設定決定処理およびの概要)図5は、制御サーバ10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図5(a)は、制御サーバ10が、室内のユーザに対応させて動作設定を決定し、該動作設定を記憶する処理の一例を示すフローチャートである。
制御サーバ10は、先ず、室内(部屋R1)に居るユーザを特定する(S110、ユーザ特定ステップ)。すなわち、ユーザ情報取得部12は、通信部11から、ユーザセンシングデバイス20にて部屋R1に居ることが検出されたユーザを特定する情報(ユーザ情報)、および上記入退室情報等を取得する。そして、履歴情報取得部13は、該ユーザが以前室内に居たときの動作設定履歴を、動作設定履歴テーブル181を参照して取得する(S120、履歴情報取得ステップ)。動作設定決定部14は、履歴情報取得部13が取得した動作設定履歴を用いて、エアコン30aに今回適用する動作設定を決定する(S130、動作設定決定ステップ)。実行指示部15は、上記今回適用する動作設定に従って、環境制御機器30(例、エアコン30a)を動作させる(S140、機器動作ステップ)。動作設定情報格納部17は、上記今回適用した動作設定を、室内に居るユーザ等と対応付けて、動作設定履歴テーブル181に格納する(S150)。
なお、以上に説明した例では、動作設定情報格納部17が、動作設定決定部14の決定した動作設定を、部屋R1に居るユーザ等と組み合わせて、動作設定履歴テーブル181に格納する例を説明した。しかし、動作設定情報格納部17が、部屋R1に居るユーザ等と組み合わせて動作設定履歴テーブル181に格納する動作設定は、動作設定決定部14の決定した動作設定に限られない。以下に、動作設定情報格納部17が、部屋R1に居るユーザ等と組み合わせて動作設定履歴テーブル181に格納する、動作設定決定部14の決定した動作設定以外の動作設定の例について、図5(b)を用いて説明する。
(その他の動作設定履歴情報収集処理の概要)図5(b)は、制御サーバ10が、ユーザが環境制御機器30に機器付属動作設定部34(例、リモコン)から送信した動作設定(動作設定情報)を記憶する処理の一例を示すフローチャートである。制御サーバ10は、先ず、室内(部屋R1)に居るユーザに変更があったかを判定する(S210)。すなわち、ユーザ情報取得部12は、通信部11を介してユーザセンシングデバイス20から、部屋R1に居るユーザを特定する情報(ユーザ情報)および部屋R1に入退室したユーザを特定する情報(入退室情報)を取得し、室内に居るユーザに変更があったかを判定する。ユーザ情報取得部12が室内のユーザに変更がなかったと判定した場合(S210でNo)、制御サーバ10は処理を終了する。
室内のユーザに変更があったと判定した場合(S210でYes)、動作設定情報格納部17は、部屋R1に居るユーザの変更があってから(つまり、ユーザ情報取得部12が部屋R1に居るユーザに変更があったと判定してから)所定時間Tp経過までに、環境制御機器30が動作設定変更操作を受け付けたかを判定する(S220)。つまり、動作設定情報格納部17は、室内に居るユーザに変更があってから所定時間Tp経過までに、動作設定取得部16が、通信部11を介してエアコン30aから、エアコン30aの機器付属動作設定部34の受け付けたユーザ操作に対応する動作設定情報等を取得したか、を判定する。動作設定取得部16がエアコン30aから上記動作設定情報等を取得したと判定した場合(S220でYes)、動作設定情報格納部17は、変更操作後の動作設定を動作設定取得部16から取得する(S230)。すなわち、動作設定情報格納部17は、エアコン30aの機器付属動作設定部34の受け付けたユーザ操作に対応する動作設定情報に係る動作設定(変更操作後の動作設定)を、動作設定取得部16から取得する。そして、動作設定情報格納部17は、上記変更操作後の動作設定を、室内に居るユーザおよび変更操作タイミング(機器付属動作設定部34が上記ユーザ操作を受け付けた時刻)等と対応付けて、動作設定履歴テーブル181に格納する(S240)。
なお、ステップS220において、部屋R1に居るユーザの人数変更後、所定時間Tp経過までに、環境制御機器30が動作設定変更操作を受け付けなかった場合(S220でNO)であっても、動作設定情報格納部17は、Tp経過後の動作設定を動作設定取得部16から取得し、室内に居るユーザおよび現在時刻等と対応付けて、動作設定履歴テーブル181に格納してもよい。すなわち、部屋R1に居るユーザの変更後、所定時間Tp経過したときの動作設定を、室内に居るユーザおよび現在時刻等と対応付けて、動作設定履歴テーブル181に格納してもよい。
また、部屋R1に居るユーザの人数変更後、所定時間Tp経過前に、環境制御機器30が動作設定変更操作を受け付けた場合、部屋R1に居るユーザの変更後、変更操作を受け付けたときまでの時間を、室内に居るユーザおよび環境制御機器30と対応付けて動作設定変更操作履歴テーブル182に格納してもよい。
なお、所定時間Tpは、複数の環境制御機器30の各々について決めてもよいし、複数の環境制御機器30の各々で共通していてもよい。すなわち、エアコン30aについての所定時間Tpと、加湿空気清浄機30bについての所定時間Tpとが異なってもよい。また、部屋R1に入室したユーザ毎に所定時間Tpが決められていてもよい。すなわち、部屋R1に入室したユーザがユーザAである場合とユーザBである場合とで所定時間Tpが異なってもよい。さらに、部屋毎に、所定時間Tpが決められていてもよい。すなわち、エアコン30aの動作設定について、ユーザAがリビング(部屋R1)に入室する場合の所定時間Tpと、寝室(部屋R1)に入室する場合の所定時間Tpとは異なってもよい。
所定時間Tpは、動作設定変更操作履歴テーブル182に格納されている、「ユーザID」、「家電種別」、および「設定変更までの時間」を利用して、決定してもよい。例えば、動作設定変更操作履歴テーブル182に格納されているデータを用いて、格納された経過時間の平均に所定の加算時間を加える、あるいは経過時間の平均に所定倍率を掛けるなどして決定してもよい。その場合の動作は各々次のとおりとなる。「リビング(部屋R1)への、ユーザID:UaであるユーザAの入室時刻から、リビングのエアコン30aの動作設定を変更するユーザ操作が行われる時間までの経過時間(設定変更までの時間)の平均は、『1分半』である」と算出した場合、所定時間Tpに所定加算時間15秒を加えて「1分45秒」としてもよい。ユーザAが部屋R1に入室してから1分半までの間にエアコン30aの動作設定が変更される可能性が高い場合、制御システム1は以下の処理を行ってもよい。すなわち、ユーザAが部屋R1に入室してから1分半経過した後さらにしばらく経過した後に、機器付属動作設定部34がユーザ操作を受け付けたかを判定してもよい。
(室内のユーザの特定)図6は、環境制御機器30が配置されている部屋R1にユーザA(ユーザID:Ua)が入室したときに、制御システム1(特に、ユーザセンシングデバイス20)が実行する処理の概要等を示す図である。図6(a)は、ユーザセンシングデバイス20(BLE受信機20aおよび20b)が、部屋R1に入室するユーザAを検出することを示す図であり、ユーザAは、ユーザID:Uaであるスマートフォンを携帯している。ユーザセンシングデバイス20は、部屋R1に入退室するユーザが携帯している検知対象デバイス(例えば、スマートフォン等)のセンシングデータを利用して、部屋R1(領域)へのユーザの入退室を判定し、また、部屋R1に入退室したユーザを特定する。ユーザセンシングデバイス20は、例えば、図6(b)に示す方法により、部屋R1へのユーザの入退室、部屋R1に入退室するユーザを特定する。
図6(a)に示すように、BLE受信機20aが部屋R1の入り口(ドア)の外側に設置されており、BLE受信機20bが部屋R1の入り口の内側に設置されている。ユーザセンシングデバイス20は、上記入口の内側と外側とにおいて、上記検知対象デバイスがBLE受信機20aおよび20bと送受信する信号を監視している。そして、ユーザセンシングデバイス20は、上記検知対象デバイスが部屋R1の外側から内側に移動したと判定すると、上記検知対象デバイスの所有者であるユーザが、部屋R1に入室したと判定する。また、ユーザセンシングデバイス20は、上記検知対象デバイスが部屋R1の内側から外側に移動したと判定すると、上記検知対象デバイスの所有者であるユーザが、部屋R1から退室したと判定する。さらに、予め、ユーザと、上記検知対象デバイスの固有識別情報(ユーザID)とを対応付けて管理しておくことにより、ユーザセンシングデバイス20は、部屋R1に入退室するユーザの識別(特定)も同時に行う。
例えば、BLE受信機20b(部屋R1の内側に設置)がユーザID(ユーザの携帯している上記検知対象デバイスの固有識別情報)を検出した場合、BLE受信機20bによる検出の前に、BLE受信機20a(部屋R1の外側に設置)が該ユーザIDを検出していたとき、ユーザセンシングデバイス20は、以下の判定を行う。すなわち、BLE受信機20aおよび20bの検知対象デバイス(例えば、BLE通信機能を備えるスマートフォン)が、BLE受信機20aからBLE受信機20bの方向に移動したと判断し、部屋R1に、ユーザIDのユーザが入室したと判定する。ユーザセンシングデバイス20は、上記判定結果およびユーザIDを制御サーバ10に送信する。一方、BLE受信機20aがユーザIDを検出した場合、BLE受信機20aによる検出の前に、BLE受信機20bが該ユーザIDを検出していたとき、ユーザセンシングデバイス20は、部屋R1から、ユーザIDのユーザが退室したと判定する。
これまでに説明したユーザセンシングデバイス20の処理は、図6(b)に示すように整理することができる。すなわち、BLE受信機20a(またはBLE受信機20b)は、自機器の検出有効範囲内にユーザID(上記検知対象デバイス)の反応があるかを判定する(S310)。反応がない場合(S310でNo)、反応があるまでS310の判定を繰り返す。反応がある場合(S310でYes)、BLE受信機20a(またはBLE受信機20b)は、対のユーザセンシングデバイス20、つまり、BLE受信機20b(またはBLE受信機20a)が、直前に、上記ユーザIDを検出したかを判定する(S320)。検出していない場合(S320でNo)、S310に戻る。検出していた場合(S320でYes)、ユーザセンシングデバイス20は、次の処理を実行する。BLE受信機20bが上記ユーザIDを検出する前にBLE受信機20aがユーザIDを検出していた場合、ユーザセンシングデバイス20は、(1)部屋R1に居るユーザが「+1」された(ユーザが入室した)こととユーザIDとを制御サーバ10に送信する。BLE受信機20aがユーザIDを検出する前にBLE受信機20bがユーザIDを検出した場合、ユーザセンシングデバイス20は、(2)部屋R1に居るユーザが「−1」された(ユーザが退室した)ことを制御サーバ10に送信する(S330)。
なお、以上に説明した例では、ユーザセンシングデバイス20が部屋R1に居るユーザ(部屋R1に入退室するユーザ)を特定するのに、BLEを用いた通信を利用する例を説明したが、部屋R1に居るユーザの特定方法はこれに限られるものではない。例えば、ユーザセンシングデバイス20は、RFIDなどの近距離無線で固有識別可能な技術を利用することにより、部屋R1に居るユーザを特定してもよい。あるいは、領域内の無線通信機器の位置を同定する、無線AP(Access Point)から発するWiFi(登録商標)強度を使った方法、超音波を用いたデータ通信による位置判定、クライアント端末で基準位置からの移動を管理して位置同定する方法、可視光データ通信を利用して位置同定する方法など、一般的に知られている、屋内の無線通信機器の存在を判定し、該無線通信機器の固有情報を取得する機能を利用して、部屋R1に居るユーザを特定してもよい。すなわち、ユーザセンシングデバイス20は、部屋R1に居るユーザの識別(特定)ができる方法であれば、どのような方法を利用しても良い。また、上記ユーザIDは、ユーザの携帯している上記検知対象デバイスを識別可能なユニークなKeyであり、例えば、ユーザセンシングデバイス20がBLE受信機20aおよび20bである場合、ユーザの携帯している上記検知対象デバイスの48bitのMACアドレスを利用してもよい。
図6(c)は、エアコン30aが、部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を利用して動作設定決定部14が決定した動作設定に従って動作する時刻を説明する図である。動作設定決定部14は、ユーザA(ユーザID:Ua)が部屋R1に入室してから所定時間Tm(第1所定時間、第3所定時間)経過した後に部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を利用して、エアコン30aに通知する動作設定を決定する。例えば、図6(a)に示すように、ユーザAが部屋R1に入室し(入室時刻:Tia)、入室から所定時間Tm経過した時刻T1にユーザAのみが部屋R1に居る場合、制御サーバ10は以下の処理を実行する。
すなわち、ユーザ情報取得部12は、通信部11を介してユーザセンシングデバイス20から取得したユーザ情報および入退室情報から、時刻T1において、部屋R1に居るユーザがユーザAのみであることを把握する。履歴情報取得部13は、動作設定履歴テーブル181を参照して、ユーザAの動作設定履歴情報を取得する。動作設定決定部14は、ユーザAの動作設定履歴情報を利用して、エアコン30aに通知する動作設定を決定する。実行指示部15は、動作設定決定部14が決定した動作設定に従って動作することを指示する動作指示を、通信部11を介してエアコン30aに送信する。以上までに説明した処理を制御サーバ10が実行することにより、時刻T1以降、ユーザセンシングデバイス20が部屋R1に居るユーザの変更を検出するまで、ユーザAの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定Aに従って、エアコン30aは動作する。
なお、所定時間Tmは、複数の環境制御機器30の各々について決められていてもよいし、複数の環境制御機器30の各々で共通していてもよい。また、部屋R1に入室したユーザ毎に、所定時間Tmが決められていてもよい。さらに、部屋毎に、所定時間Tmが決められていてもよい。所定時間Tmは、動作設定変更操作履歴テーブル182に格納されている、「ユーザID」、「家電種別」、および「設定変更までの時間」を利用して、決定してもよい。例えば、動作設定変更操作履歴テーブル182に格納されているデータを用いて、格納された経過時間の平均に所定の加算時間を加える、あるいは経過時間の平均に所定倍率を掛けるなどして決定してもよい。その場合の動作は各々次のとおりとなる。「リビング(部屋R1)への、ユーザID:UaであるユーザAの入室時刻から、リビングのエアコン30aの動作設定を変更するユーザ操作が行われる時間までの経過時間(設定変更までの時間)の平均は、『1分半』である」と算出した場合、所定時間Tmに所定加算時間15秒を加えて「1分45秒」としてもよい。ユーザAが部屋R1に入室してから1分半までの間にエアコン30aの動作設定が変更される可能性が高い場合、制御システム1は以下の処理を行うのが望ましい。すなわち、ユーザAが部屋R1に入室してから1分半経過した後さらにしばらく経過した後にも(例えば、入室から1分45秒経過後)にもユーザ操作が行われない場合に初めて、部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を利用した動作設定に従って、エアコン30aを自動運転させるのが望ましい。そして、入室から1分45秒経過前にユーザ操作が行われた場合には、該ユーザ操作に対応する動作設定に従って、エアコン30aが動作するのが望ましい。
(動作設定の決定方法)
部屋R1に居るのがユーザA(ユーザID:Ua)のみの場合、履歴情報取得部13および動作設定決定部14は、各々、以下の処理を実行する。先ず、履歴情報取得部13が、図3(a)の動作設定履歴テーブル181の上から2行目の「2015/3/4 08:30」のデータ、および、上から5行目の「2015/3/3 10:30」のデータを取得する。
動作設定決定部14は、ユーザAが部屋R1に居たときの直近の動作設定履歴である「2015/3/4 08:30」のデータにおける動作設定(直近履歴情報)を用いて、エアコン30aに今回通知する動作設定を以下の通り決定する。すなわち、「2015/3/4 08:30」のデータにおける「運転モード:暖房、設定温度:24度、風量:自動」との動作設定を、エアコン30aに今回通知する動作設定として決定する。
動作設定決定部14は、図3(a)の動作設定履歴テーブル181の上から2行目の「2015/3/4 08:30」のデータ、および、上から5行目の「2015/3/3 10:30」のデータの平均(平均履歴情報)から、エアコン30aに今回通知する動作設定を決定してもよい。すなわち、「2015/3/4 08:30」のデータにおける「運転モード:暖房、設定温度:24度、風量:自動」との動作設定と、「2015/3/3 10:30」のデータにおける「運転モード:暖房、設定温度:23度、風量:自動」との動作設定との平均として、「運転モード:暖房、設定温度:23.5度、風量:自動」との動作設定を、エアコン30aに通知する動作設定として決定する。複数の動作設定履歴の平均を用いてエアコン30aに通知する動作設定を決定する場合、動作設定決定部14は、現在から所定期間前まで(例えば、現在から2日前まで)の複数の動作設定履歴の平均を用いてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図7(a)は、ユーザAが居る部屋R1にユーザB(ユーザID:Ub)が入室したとの状況を示す図である。図7(b)は、部屋R1にユーザBが入室した場合に制御サーバ10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図7(c)は、ユーザBが入室してから所定時間Tm経過後の部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を利用して動作設定決定部14が決定した動作設定に従って、エアコン30aが動作する時刻を説明する図である。
ユーザAが居る部屋R1にユーザBが入室すると、制御サーバ10のユーザ情報取得部12(ユーザセンシングデバイス20)は、部屋R1に居るユーザ数が変わったことを検知する(S410)。すなわち、ユーザ情報取得部12はユーザセンシングデバイス20から取得するユーザ情報および入退室情報により、ユーザBが入室したことを把握(認識)する。ユーザ情報取得部12は、ユーザ数変更後の、部屋R1に居るユーザを特定するユーザ情報を保存(一次保存)する(S420)。すなわち、ユーザ情報取得部12は、部屋R1に、ユーザAおよびユーザBが居るとの情報(一次保存情報)を記憶部18に格納する。次に、ユーザ情報取得部12は、所定時間Tm経過を待ち(S430)、Tm経過後、ユーザBが部屋R1に在室のままかを判定する(S440)。ユーザ情報および入退室情報により、ユーザ情報取得部12が、「所定時間Tm経過前にユーザBが部屋R1から退室した」と判定すると(S440でNo)、制御サーバ10は処理を終了する。
ユーザ情報取得部12は、「所定時間Tm経過前にユーザBが部屋R1から退室しなかった(ユーザBが部屋R1に在室のまま)である」と判定すると(S440でYes)、所定時間Tm経過後に部屋R1に居るユーザを特定するユーザ情報を保存(二次保存)する(S450)。すなわち、ユーザ情報取得部12は、所定時間Tm経過後に、部屋R1に、ユーザAおよびユーザBが居るとの情報(二次保存情報)を記憶部18に格納する。そして、履歴情報取得部13は、一次保存情報と二次保存情報との両方に含まれるユーザが、部屋R1に過去に居たときに、エアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴(動作設定履歴情報)を、動作設定履歴テーブル181を参照して取得する(S460)。動作設定決定部14は、履歴情報取得部13が取得した動作設定履歴情報を用いて、エアコン30aに今回通知する動作設定(動作設定情報)を決定する(S470)。動作設定情報格納部17は、動作設定決定部14が決定した動作設定を、部屋R1に居るユーザ等と対応付けて、保存する(S480)。
上述した処理を制御サーバ10が実行することにより、ユーザAの居る部屋R1にユーザBが入室(入室時刻:Tib)してから所定時間Tm経過した時刻T2において、エアコン30aが従う動作設定は、図7(c)に例示するように変更される。すなわち、エアコン30aが従う動作設定は、時刻T2において、ユーザAのみの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定Aから、ユーザAおよびユーザBの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定ABに変更される。ユーザAのみの動作設定履歴情報とは、ユーザAが部屋R1に居たときにエアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴であり、図3(a)の動作設定履歴テーブル181の上から2行目の「2015/3/4 08:30」のデータ、および、上から5行目の「2015/3/3 10:30」のデータである。また、ユーザAおよびユーザBの動作設定履歴情報とは、ユーザAおよびユーザBが部屋R1に居たときにエアコン30aが動作する際に従っていた動作設定の履歴に係る情報(第1履歴情報)であり、図3(a)の動作設定履歴テーブル181の上から3行目の「2015/3/3 21:00」のデータ、上から6行目の「2015/3/3 09:30」のデータ、および、上から8行目の「2015/3/2 22:00」のデータである。
なお、履歴情報取得部13は、ユーザAおよびユーザBの動作設定履歴情報として、ユーザAのみ(複数のユーザの一部のみ)が部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴に係る情報と、ユーザBのみ(複数のユーザの一部のみ)が部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴に係る情報との集合(第2履歴情報)を取得してもよい。すなわち、履歴情報取得部13は、図3(a)の動作設定履歴テーブル181の上から2行目の「2015/3/4 08:30」のデータと上から5行目の「2015/3/3 10:30」のデータ(ユーザAのみが部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴)と、上から4行目の「2015/3/3 19:30」のデータと上から7行目の「2015/3/3 07:00」のデータ(ユーザBのみが部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴)とを取得してもよい。
制御サーバ10は、ユーザAの居る部屋R1にユーザBが入室してから所定時間Tm経過した時刻T2において部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を用いて、エアコン30aが従う動作設定を決定する。したがって、ユーザBが部屋R1に入室後直ぐに退室した場合、制御サーバ10は、ユーザAのみの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定Aに従ってエアコン30aを動作させる。
なお、第1履歴情報が存在しない場合に、第2履歴情報を取得して動作設定を決定するというように、履歴情報に優先順位を設けてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図8(a)は、ユーザAおよびユーザBが居る部屋R1からユーザAが退室したとの状況を示す図である。図8(b)は、部屋R1からユーザAが退室した場合に制御サーバ10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。図8(c)は、ユーザAが退室してから所定時間Tn(第2所定時間、第4所定時間)経過後の部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を利用して動作設定決定部14が決定した動作設定に従って、エアコン30aが動作する時刻を説明する図である。
ユーザAおよびユーザBが居る部屋R1からユーザAが退室すると、ユーザ情報取得部12は、部屋R1に居るユーザ数が変わったことを検知する(S510)。すなわち、ユーザ情報取得部12は、ユーザAが退室したことを把握(認識)する。ユーザ情報取得部12は、ユーザ数変更後の、部屋R1に居るユーザを特定するユーザ情報を保存する(一次保存)(S520)。そして、ユーザ情報取得部12は、所定時間Tn経過を待ち(S530)、所定時間Tn経過後に、ユーザAが不在のままかを判定する(S540)。ユーザ情報取得部12が、「所定時間Tn経過前にユーザAが部屋R1に再入室した」と判定すると(S540でNo)、制御サーバ10は処理を終了する。
ユーザ情報取得部12は、所定時間Tn経過前にユーザAが再入室しなかった(ユーザAが不在のまま)であると判定すると(S540でYes)、部屋R1に居るユーザを特定するユーザ情報を保存(二次保存)する(S550)。そして、履歴情報取得部13は、一次保存情報と二次保存情報との両方に含まれるユーザが、部屋R1に過去に居たときのエアコン30aの動作設定の履歴(動作設定履歴情報)を、動作設定履歴テーブル181を参照して取得する(S560)。動作設定決定部14は、履歴情報取得部13が取得した動作設定履歴情報を用いて、エアコン30aに通知する動作設定(動作設定情報)を決定する(S570)。動作設定情報格納部17は、動作設定決定部14が決定した動作設定を、部屋R1に居るユーザ等と対応付けて保存する(S580)。
以上のように、動作設定情報格納部17は、ユーザ数変更後、所定時間Tn経過したときに、動作設定決定部14が決定した動作設定を、部屋R1に居るユーザ等と対応付けて、動作設定履歴テーブル181保存する。
以上までに説明した処理を制御サーバ10が実行することにより、ユーザAおよびユーザBが居る部屋R1からユーザAが退室(退室時刻:Toa)してから所定時間Tn経過した時刻T3において、エアコン30aが従う動作設定は、図8(c)に例示するように変更される。すなわち、エアコン30aが従う動作設定は、時刻T3において、ユーザAおよびユーザBの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定ABから、ユーザBのみの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定Bに変更される。制御サーバ10は、ユーザAおよびユーザBが居る部屋R1からユーザAが退室してから所定時間Tn経過した時刻T3において部屋R1に居るユーザの動作設定履歴情報を用いて、エアコン30aが従う動作設定を決定する。したがって、ユーザAが部屋R1から退室後直ぐに再入室した場合、制御サーバ10は、ユーザAおよびユーザBの動作設定履歴情報に対応する動作設定である動作設定ABに従ってエアコン30aを動作させる。
〔実施形態4〕
上記実施形態では、制御サーバ10が、部屋R1に居るユーザを特定し(ユーザ情報取得ステップ)、ユーザが部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴である履歴情報を取得し(履歴情報取得ステップ)、履歴情報用いて動作設定を決定する(設定情報決定ステップ)するものとして説明した。しかし、エアコン30a(環境制御機器30)が、上記のユーザ情報取得ステップ、履歴情報取得ステップ、および設定情報決定ステップを実行する機能を備えていてもよい。すなわち、エアコン30a(環境制御機器)は、部屋R1の環境を動作設定に従って制御する環境制御機器であって、部屋R1に居るユーザを特定するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、ユーザ情報取得部が取得したユーザ情報により特定されるユーザが部屋R1に過去に居たときの動作設定の履歴である履歴情報を取得する履歴情報取得部と、履歴情報取得部が取得した履歴情報を用いて動作設定を決定する動作設定決定部とを備えていてもよい。上記の構成によれば、エアコン30aは、パソコン等を介したユーザ操作を受け付けることなく、各ユーザの好みに合わせて部屋R1の環境を制御することができ、ユーザ利便性を向上させることができる。
〔実施形態5〕
上記各実施形態では、1つの制御サーバ10を用いる例を説明したが、制御サーバ10の有する各機能が個別のサーバにて実現されてもよい。複数のサーバを適用する場合に、各サーバは同じ事業者にて管理されてもよいし、異なる事業者にて管理されてもよい。
〔実施形態6〕
制御サーバ10および環境制御機器30の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)にて実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアにて実現してもよい。後者の場合、制御サーバ10および環境制御機器30のそれぞれを、図9に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図9は、制御サーバ10および環境制御機器30として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と主記憶装置913と補助記憶装置914と入出力インターフェース915と通信インターフェース916とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
補助記憶装置914には、コンピュータ910を制御サーバ10および環境制御機器30として動作させるための各種のプログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することにて、コンピュータ910を、制御サーバ10および環境制御機器30が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914が備える、プログラム等の情報を記録する記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
上記プログラムは、コンピュータ910の外部から取得してもよく、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。本発明は、上記プログラムが電子的な伝送にて具現化された搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(制御サーバ10)は、室内(部屋R1)の環境を制御する環境制御機器(30)を動作設定に従って動作させる制御装置であって、上記室内に居る1または複数のユーザを特定するユーザ特定部(ユーザ情報取得部12)と、上記ユーザ特定部により特定された1または複数のユーザが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴である履歴情報を取得する履歴情報取得部(13)と、上記履歴情報を用いて上記動作設定を決定する動作設定決定部(14)と、上記動作設定に従って上記環境制御機器を動作させる機器動作部(実行指示部15)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記室内に居るユーザが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴である上記履歴情報を用いて上記動作設定を決定し、これに従って、上記環境制御機器を動作させる。そして、ユーザが室内に過去に居たときの動作設定の履歴は、当該ユーザの好みとなっている可能性が高い。よって、上記制御装置によれば、パソコン等を介したユーザ操作を受け付けることなく、換言すれば、ユーザに何らかの操作をさせることなく、当該ユーザの好みに合わせて室内の環境を制御することができる。すなわち、ユーザ利便性を向上させることができる。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、上記ユーザ特定部が特定したユーザが複数の場合、上記履歴情報取得部は、上記履歴情報として上記の複数のユーザのみが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴である第1履歴情報、および上記の複数のユーザの一部のみが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴の集合である第2履歴情報の少なくとも一方を取得し、上記動作設定決定部は、上記第1履歴情報および上記第2履歴情報の少なくとも一方を用いて上記動作設定を決定するものであってもよい。
上記の構成によれば、複数のユーザが上記室内に居る場合、該複数のユーザのみが室内に過去に居たときの動作設定の履歴である第1履歴情報、および、該複数のユーザの一部のみが室内に過去に居たときの動作設定の履歴の集合である第2履歴情報の少なくとも一方を用いて、上記動作設定を決定する。これにより、複数のユーザが室内にいるときに、当該複数のユーザに合った適切な履歴情報を用いて動作設定を決定することができる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様1または2において、上記履歴情報は、上記ユーザ特定部が特定した1または複数のユーザが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴のうち、直近の履歴である直近履歴情報、および、現在から所定期間前までにおける履歴情報から得た期間履歴情報の少なくとも一方であってもよい。
上記の構成によれば、ユーザが室内に過去に居たときの動作設定の履歴のうち直近の履歴である直近履歴情報、および、現在から所定期間前までにおける履歴情報から得た期間履歴情報の少なくとも一方を用いて、上記動作設定を決定する。したがって、上記制御装置は、動作設定を決定する際に、時間的要素を考慮した履歴情報を用いることができる。例えば、季節の変わり目等、長い期間の履歴があまり意味をなさない場合は、直近履歴情報を用いるということができる。なお、期間履歴情報としては、例えば、所定期間における平均値であってもよいし、最高値または最低値であってもよい
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様1から3の何れかにおいて、上記動作設定決定部は、上記ユーザ特定部の特定の結果、或るユーザの上記室内への入室を認識したとき、該或るユーザが上記室内に入室したときから第1所定時間経過後に、該或るユーザを含む上記室内に居るユーザの履歴情報を用いて上記動作設定を決定し、上記ユーザ特定部の特定の結果、或るユーザの上記室内からの退室を認識したとき、該或るユーザが上記室内から退室したときから第2所定時間経過後に、該或るユーザを含まない上記室内に居るユーザの履歴情報を用いて上記動作設定を決定するものであってもよい。
上記の構成によれば、上記室内に入室したユーザが直ぐに退室した場合や、退室したユーザが直ぐに戻ってきた場合等を考慮して動作設定を決定することができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様1から4の何れかにおいて、或る時刻における上記動作設定と、該或る時刻と、該或る時刻における上記室内に居る1または複数のユーザとを対応付けて上記履歴情報を生成する動作設定履歴管理部(動作設定情報格納部17)を備えていてもよい。
上記の構成によれば、或る時刻における動作設定と或る時刻と或る時刻に室内に居る1または複数のユーザとを対応付けた履歴情報を用いて動作設定を決定することができる。
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様5において、上記動作設定履歴管理部は、上記ユーザ特定部の特定の結果、或るユーザの上記室内への入室を認識したとき、該或るユーザが上記室内に入室したときから第3所定時間経過後の、該或るユーザを含む上記室内に居るユーザの履歴情報を生成し、上記ユーザ特定部の特定の結果、或るユーザの上記室内からの退室を認識したとき、該或るユーザが上記室内から退室したときから第4所定時間経過後の、該或るユーザを含まない上記室内に居るユーザの履歴情報を生成するものであってもよい。
上記の構成によれば、上記室内に入室したユーザが直ぐに退室した場合や、退室したユーザが直ぐに戻ってきた場合等を考慮した履歴情報を生成することができる。
本発明の態様7に係る制御システム(1)は、室内の環境を制御する環境制御機器と、該環境制御機器を動作設定に従って動作させる制御装置とを含む制御システムであって、上記室内に居る1または複数のユーザを特定するユーザ特定部と、上記ユーザ特定部が特定した1または複数のユーザが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴である履歴情報を取得する履歴情報取得部と、上記履歴情報取得部が取得した上記履歴情報を用いて、上記動作設定を決定する動作設定決定部と、上記動作設定決定部が決定した上記動作設定に従って上記環境制御機器を動作させる機器動作部と、を備えている。上記の構成によれば、上記態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様8に係る環境制御機器は、室内の環境を動作設定に従って制御する環境制御機器であって、特定された1または複数のユーザが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴である履歴情報を用いて上記動作設定を決定する動作設定決定部を備えている。上記の構成によれば、上記態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様9に係る制御装置(制御サーバ10)の制御方法は、室内の環境を制御する環境制御機器を動作設定に従って動作させる制御装置の制御方法であって、上記室内に居る1または複数のユーザを特定するユーザ特定ステップ(S110)と、上記ユーザ特定ステップにて特定した1または複数のユーザが上記室内に過去に居たときの上記動作設定の履歴である履歴情報を取得する履歴情報取得ステップ(S120)と、上記履歴情報取得ステップにて取得した上記履歴情報を用いて上記動作設定を決定する動作設定決定ステップ(S130)と、上記動作設定決定ステップにて決定した上記動作設定に従って上記環境制御機器を動作させる機器動作ステップ(S140)と、を含む。上記制御方法によれば、上記態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る制御サーバおよび環境制御機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御サーバおよび環境制御機器が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記制御サーバおよび環境制御機器をコンピュータにて実現させる制御サーバおよび環境制御機器の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。