JP2009239625A - ユーザ現在地検索装置、ユーザ現在地検索システム、ユーザ現在地検索方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

ユーザ現在地検索装置、ユーザ現在地検索システム、ユーザ現在地検索方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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好美 森田
Junichi Miyake
潤一 三宅
Takeo Terawaki
武男 寺脇
Tatsuo Sakamoto
竜男 阪元
Koichi Tateishi
浩一 立石
Katsuaki Onishi
克明 大西
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Abstract

【課題】端末装置を共用する条件下においてユーザの現在地を捜査する。
【解決手段】サーバ10に、スイッチ3のポートごとに、ポート番号とそのポートが使われる席の席IDとを示すポート席データを記憶する記憶部121と、ユーザが端末装置2の使用を開始するごとに、そのユーザのURIとその端末装置2のMACアドレスとを示すユーザ端末データを受け付けて記憶する受付部102、記憶部124と、ポートごとに、そのポートのポート番号とそのポートに繋がれている端末装置2のMACアドレスとを示すポート端末データを記憶する記憶部123と、捜査対象のユーザのURIを示すユーザ端末データを検索し、それに示されるMACアドレスを示すポート端末データを検索し、それに示されるポート番号を示すポート席データを検索することによって、そのユーザが現在いる席を捜査する、検索部104と、を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、ユーザの現在地を検索する装置、システム、方法、およびコンピュータプログラムに関する。
近年、SIP(Session Initiation Protocol)およびそれを拡張したSIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)を用いたプレゼンスサービスが提供されている。プレゼンスサービスによると、それに参加するユーザ同士が各人の現在の位置を確認することができる。
各人の現在の位置を検知する方法として、特許文献1、2に記載されるような方法が提案されている。
特許文献1に記載される方法によると、無線LANアクセスポイントのそれぞれは、移動端末それぞれのアソシエート成立(アクセスポイントの設置場所、移動端末のMACアドレス)を位置管理サーバへ通知する。位置管理サーバは、該当MACアドレスのユーザIDをデータベースから検索し、ユーザ毎に現在位置を記録する。
特許文献2に記載される方法によると、MACアドレスとユーザのPC本体の対応付けをデータベース化し、HUBのポートの先はレイアウト図面でどの位置で使用されているかをデータベース化して、PCの位置をレイアウト図面上に表示し、履歴をとることで、ユーザのPCの移動を追跡する。
特開2004−88440号公報 特開2006−79350号公報
ところで、近年、企業などの組織において、「フリーオフィス」または「フリースペース」などと呼ばれる形態のオフィス(事務室)が見られるようになった。フリーオフィスでは、複数の席が用意されているが、空いていれさえすれば、誰がどの席に着くのかは、自由である。つまり、従業員には、従来のように自分専用の席が割り当てられていない。そして、従業員は、空いている席で業務を行う。
従業員は、席に予め備えられているパーソナルコンピュータを使用(共用)することもあれば、自分のノート型のパーソナルコンピュータを持ち込んで使用することもある。ノート型のパーソナルコンピュータは、複数の従業員で共用するものであって、必要であるたびに雇用主から一時的に貸与されることがある。
しかし、特許文献1、2に記載される方法では、パーソナルコンピュータが共用される環境においては、各人の現在の位置を上手く検知することができない。
本発明は、このような問題点に鑑み、パーソナルコンピュータなどの端末装置を共用する条件下においてもユーザの現在地を検索できるようにすることを、目的とする。
本発明の一形態に係るユーザ現在地検索装置は、集約装置が有するポートごとに、当該ポートを識別するポート識別子と当該ポートに繋いで端末装置を使用するための席を識別する席識別子とを示すポート席対応データを記憶する、ポート席対応データ記憶手段と、ユーザが前記端末装置の使用を開始するごとに、当該ユーザを識別するユーザ識別子と当該端末装置を識別する端末識別子とを示すユーザ端末対応データを取得する、ユーザ端末対応データ取得手段と、前記ユーザ端末対応データ取得手段によって取得された前記ユーザ端末対応データを記憶するユーザ端末対応データ記憶手段と、前記ポートごとに、当該ポートの前記ポート識別子と当該ポートに現在繋がれている前記端末装置の前記端末識別子とを示すポート端末対応データを記憶する、ポート端末対応データ記憶手段と、前記ユーザの現在地の問合せを受け付けた場合に、当該ユーザの前記ユーザ識別子を示す前記ユーザ端末対応データを前記ユーザ端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ユーザ端末対応データに示される前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを前記ポート端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ポート端末対応データに示される前記ポート識別子を示す前記ポート席対応データを前記ポート席対応データ記憶手段から検索することによって、当該ユーザが現在いる前記席を検索する、ユーザ現在地検索手段と、前記ユーザ現在地検索手段によって検索された前記席を問合せ元に対して回答する回答手段と、を有する。
好ましくは、前記ポートに前記端末装置が繋がれるごとに、当該ポートの前記ポート識別子および当該端末装置の前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを、当該ポートを有する前記集約装置から取得する、ポート端末対応データ取得手段、を有し、前記ポート端末対応データ記憶手段は、前記ポート端末対応データ取得手段によって取得された前記ポート端末対応データを記憶する。
または、前記ポートから前記端末装置が外されるごとに、当該ポートの前記ポート識別子を示す取外しポートデータを、当該ポートを有する前記集約装置から取得する、取外しポートデータ取得手段、を有し、前記ポート端末対応データ記憶手段は、前記取外しポートデータ取得手段によって取得された前記取外しポートデータに示される前記ポート識別子を示す前記ポート端末対応データを削除する。
または、前記端末装置が操作されるごとに、当該端末装置の前記端末識別子を示す操作端末データを受信する、操作端末データ取得手段、を有し、前記回答手段は、前記ユーザ現在地検索手段によって前記席が複数検索された場合は、前記操作端末データ取得手段によって取得された、当該検索されたいずれかの席で使用されている前記端末装置の前記端末識別子を示す前記操作端末データのうち、最後に取得された前記操作端末データに示される前記端末識別子の前記端末装置が使用されている前記席を、回答する。
または、前記ユーザが前記端末装置の使用を終了するごとに、当該ユーザの前記ユーザ識別子と当該端末装置の前記端末識別子とを示すユーザ端末終了データを取得する、ユーザ端末終了データ取得手段、を有し、前記ユーザ端末対応データ記憶手段は、前記ユーザ端末終了データ取得手段によって取得された前記ユーザ端末終了データに示される前記ユーザ識別子と前記端末識別子とを示す前記ユーザ端末対応データを削除する。
本発明によると、パーソナルコンピュータなどの端末装置を共用する条件下においてもユーザの現在地を検索することができる。
図1は位置情報通知システム1の全体的な構成の例を示す図、図2はサーバ10のハードウェア構成の例を示す図、図3はサーバ10の機能的構成の例を示す図である。
位置情報通知システム1は、図1に示すように、サーバ10、複数台の端末装置2、複数台のスイッチ3、4、その他種々の通信機器および通信回線などによって構成される。
位置情報通知システム1は、企業、役所、または学校などの組織の建物において、その組織に所属するメンバの位置を知らせるためのシステムである。特に、この位置情報通知システム1は、いわゆるフリースペースにメンバがいる場合であっても、そのメンバがどの席に着いているのかを知らせることができる。
スイッチ3は、複数のLAN(Local Area Network)ポートが集約されているLANスイッチである。スイッチ3ごとに、スイッチID(Identification)が与えられている。スイッチIDとして、スイッチ3のMAC(Media Access Control)アドレスまたはIP(Internet Protocol)アドレスを用いてもよい。
端末装置2を、いずれかの1台のスイッチ3のLANポートにツイストペアケーブルによって繋ぐことができる。スイッチ3は、自らのLANポートに端末装置2が繋がれると、そのLANポートの番号(以下、「LANポート番号」と記載する。)とその端末装置2のMACアドレスとを対応付けて記憶(学習)する機能を有する。さらに、その対応付けを示すデータをサーバ10に送信する機能を有する。そのほか、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバの機能を有し、自らのLANポートに繋がれた端末装置2にIPアドレスを貸与する。
スイッチ4も、スイッチ3と同等のLANスイッチである。ただし、スイッチ4には、サーバ10が繋がれる。
スイッチ3は、スイッチ4と、ツイストペアケーブル、公衆回線、専用線、インターネット、または他のスイッチ3などを介して接続されている。
以上のような機器同士の接続の形態によって、いずれかのスイッチ3のいずれかのLANポートに繋がれた端末装置2とサーバ10とが通信を行うことができる。以下、各スイッチ3を「スイッチ31」、「スイッチ32」、「スイッチ33」、…と区別して記載することがある。また、スイッチ31に繋がれている各端末装置2を「端末装置211」、「端末装置212」、「端末装置213」、…と区別して記載することがある。スイッチ32、33それぞれに繋がれている各端末装置2についても同様である。
通信のプロトコルとして、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、SNMP(Simple Network Management Protocol)、SIP(Session Initiation Protocol)、SIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)、およびDHCPなどが用いられる。
サーバ10は、SIPサーバおよびプレゼンスサーバの機能を有するサーバ機であって、IP電話(いわゆるSIPフォン)およびインスタントメッセージのサービスを提供する処理および組織の各メンバの位置の情報を収集し提供する処理を行う。
サーバ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、ハードディスク10d、NIC(Network Interface Card)10e、その他種々の回路などによって構成される。
ハードディスク10dおよびROM10cには、IP電話およびインスタントメッセージのサービスの提供のためのソフトウェアのほか、図3に示すポート接続通知受付部101、メッセージ等受付部102、位置情報要求受付部103、現在地検索部104、現在地画像データ生成部105、位置情報回答部106、間取データ記憶部121、URIデータ記憶部122、ポート接続状況データ記憶部123、および使用中ユーザデータ記憶部124などを実現するためのプログラムおよびデータが記憶されている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによってプログラムが実行される。
端末装置2は、IP電話、インスタントメッセージ、およびプレゼンスなどのサービスをユーザ(組織のメンバ)が受けるためのクライアントである。端末装置2には、これらのサービスのためのクライアント用のソフトウェアがインストールされている。そのほか、端末装置2には、サーバ10への通知およびリクエストなど処理を行うためのプログラムがインストールされている。端末装置2として、NICを有するパーソナルコンピュータが用いられる。
以下、次の(A)〜(G)の各要件を有する企業Xにおいて位置情報通知システム1が用いられる場合を例に、図3のサーバ10の各部、端末装置2、およびスイッチ3の処理内容などを、データの収集および管理の処理と位置情報の提供の処理とに大別して説明する。
(A) 企業Xの建物には、複数の階(フロア)がある。下の階から順に「1」、「2」、「3」、…のように、階を示す番号(以下、「階番号」と記載する。)が1つずつ与えられている。
(B) 各階は、さらに、複数の区画に区切られている。区画ごとに、「T001」、「T002」、「T003」、…のような区画IDが1つずつ与えられている。
(C) 区画ごとに、ミーティング用の大きな机や個人用の小さな机が1脚または複数脚、一塊に並べて配置されている。このような机の集合は、一般に「島」と呼ばれる。さらに、区画(島)ごとに、複数の席が設けられている。席ごとに、「P0001」、「P0002」、「P0003」、…のような席IDが1つずつ与えられている。
(D) 区画ごとに、スイッチ3が1台ずつ設置されている。区画の中の席ごとに、その区画に設置されているスイッチ3のLANポートが1つずつ割り当てられている。具体的には、席ごとにツイストペアケーブルが1本ずつ用意されている。そして、各席のツイストペアケーブルの一方の終端のコネクタは各席に割り当てられているLANポートに差し込まれており、もう一方の終端のコネクタはその席のところまで来ている。
(E) 席ごとに、端末装置2を1台設置することができる。端末装置2が予め席に備え付けられていることもあれば、従業員が携帯型の端末装置2を席に持ってきて一時的に置くこともできる。従業員は、席で端末装置2を使用する前に、その席にあるツイストペアケーブルのコネクタをその端末装置2のNICに差し込んでおく必要がある。
(F) X企業のメンバ(以下、「従業員」と記載する。)は、原則として、空いている備え付けの端末装置2を自由に使うことができる。
(G) 従業員ごとに、URI(Uniform Resource Identifier)が与えられている。このURIは、IP電話、インスタントメッセージ、プレゼンスの各サービス用のユーザIDとして用いられる。
〔データの収集および管理の処理〕
図4は間取画像データ71Aおよび位置データ71Bによって示される間取画像およびIDの例を示す図、図5はURIデータ72の例を示す図、図6はポート接続状況データ73の例を示す図、図7はLANポートおよびMACアドレスの対応テーブルの例を示す図、図8は使用中ユーザデータ74の例を示す図、図9はメッセージデータ83の例を示す図である。
図3において、サーバ10の間取データ記憶部121には、階ごとに、図4のような間取に関するデータが記憶されている。具体的には、階ごとに、その階の間取すなわち区画および席の配置を表わす画像(以下、「間取画像」と記載する。)を再現するための間取画像データ71Aと、その階の各区画および各席の識別子(区画IDまたは席ID)および間取画像上における座標を示す位置データ71Bが、その階の階番号と対応付けられて記憶されている。
URIデータ記憶部122には、図5のように、従業員ごとに、その従業員の氏名およびURIを示すURIデータ72が記憶されている。
間取画像データ71Aおよび位置データ71Bは、位置情報通知システム1の管理者によって予め用意され、間取データ記憶部121に記憶される。URIデータ72は、新たな従業員が増えるごとに、管理者によって用意され、URIデータ記憶部122に記憶される。
ポート接続状況データ記憶部123には、図6のように、各階の各区画の各席ごとに、その席に用意されているLANポートに関するポート接続状況データ73が記憶されている。ポート接続状況データ73には、その席の席ID、その席が設けられている階の階番号および区画ID、その席に用意されているLANポートのLANポート番号およびスイッチ3のスイッチID、およびそのLANポートに現在繋がれている端末装置2のMACアドレスが示されている。端末装置2が現在繋がれていない場合は、MACアドレスの欄は空である。
ポート接続状況データ73は、新たな席が設けられるごとに、管理者によって用意され、ポート接続状況データ記憶部123に記憶される。当初、ポート接続状況データ73には、MACアドレスは示されない。その席のLANポートに端末装置2が繋がれまたはLANポートから端末装置2が外されるごとに、その旨の通知がスイッチ3からサーバ10に対してなされる。そして、ポート接続通知受付部101によってその通知が受け付けられポート接続状況データ73が更新される。ここで、ポート接続状況データ73の更新の手順について説明する。
スイッチ3のいずれかのLANポートに端末装置2が繋がれると、そのスイッチ3は、その端末装置2からその端末装置2のMACアドレスを取得し、図7のように、そのLANポートのLANポート番号とそのMACアドレスとを対応付けてテーブルに記憶(学習)する。そして、それらのLANポート番号およびMACアドレスとそのスイッチ3自身のスイッチIDとを示す接続通知データ81をサーバ10に送信する。
サーバ10において、ポート接続通知受付部101は、スイッチ3からの接続通知データ81を受け付けると、その接続通知データ81に示されるスイッチIDおよびLANポート番号を示すポート接続状況データ73をポート接続状況データ記憶部123から検索する。そして、そのポート接続状況データ73のMACアドレスの欄に、その接続通知データ81に示されるMACアドレスを書き込む。
または、スイッチ3のいずれかのLANポートから端末装置2が外されると、そのスイッチ3は、そのLANポートのLANポート番号とその端末装置2のMACアドレスとの対応付けのデータをテーブルから削除するとともに、そのLANポート番号およびそのスイッチ3自身のスイッチIDを示す取外し通知データ82をサーバ10に送信する。
サーバ10において、ポート接続通知受付部101は、スイッチ3からの取外し通知データ82を受け付けると、その取外し通知データ82に示されるスイッチIDおよびLANポート番号を示すポート接続状況データ73をポート接続状況データ記憶部123から検索する。そして、そのポート接続状況データ73のMACアドレスの欄を、空にする。
使用中ユーザデータ記憶部124には、図8のように、スイッチ3のLANポートに繋がっている端末装置2のMACアドレスおよびその端末装置2を現在使用している従業員(ユーザ)のURIを示す使用中ユーザデータ74が記憶されている。そのほか、使用中ユーザデータ74にはメッセージ等最終受信時刻が示されるが、この意味については、後に説明する。
使用中ユーザデータ74は、メッセージ等受付部102および端末装置2によって、次のような手順で生成されまたは削除される。
従業員は、LANポートに繋がっているいずれかの端末装置2に対して、IP電話またはインスタントメッセージのサービスの使用を開始するために、自分のURIを入力するなどの所定の操作を行う。すると、その端末装置2は、図9のような、入力されたURIおよびその端末装置2自身のMACアドレスなどを示すメッセージデータ83(SIP/SIMPLEメッセージのデータ)を、サーバ10に送信する。
サーバ10において、メッセージ等受付部102は、メッセージデータ83を受信すると、そのメッセージデータ83に示されるURIおよびMACアドレスを示す使用中ユーザデータ74を新たに生成し、使用中ユーザデータ記憶部124に記憶させる。さらに、その使用中ユーザデータ74のメッセージ等最終受信時刻の欄には、そのメッセージデータ83を受け付けた(受信した)時刻を書き込んでおく。
なお、メッセージ等受付部102による処理と並行して、サーバ10のSIPサーバなどのソフトウェアによって、IP電話およびインスタントメッセージの使用の開始のために、ユーザ認証の処理およびそのURIによるログインの処理などが行われる。
ところで、その従業員がログアウトするまでの間、その従業員は端末装置2を適宜、操作する。その都度、端末装置2は、その従業員のURIおよびその端末装置2のMACアドレスを示す操作通知データ84をサーバ10に送信する。サーバ10のメッセージ等受付部102は、その操作通知データ84を受け付けると、その操作通知データ84に示されるURIおよびMACアドレスを示す使用中ユーザデータ74を使用中ユーザデータ記憶部124から検索する。そして、その使用中ユーザデータ74のメッセージ等最終受信時刻を、その操作通知データ84を受け付けた時刻に更新する。
このように、使用中ユーザデータ74のメッセージ等最終受信時刻は、その使用中ユーザデータ74に示されるURIを有する従業員(ユーザ)によるその使用中ユーザデータ74に示されるMACアドレスの端末装置2に関する使用の通知を最後に受けた時刻を、示している。この時刻は、その従業員がその端末装置2を最後に操作した時刻とほぼ一致する。
また、従業員は、その端末装置2の使用を終了する際に、その端末装置2に対してログアウトの操作を行う。この場合は、端末装置2は、操作通知データ84の代わりに、その従業員のURIおよびその端末装置2のMACアドレスを示す終了通知データ85をサーバ10に送信する。
サーバ10のメッセージ等受付部102は、終了通知データ85を受信すると、その終了通知データ85に示されるURIおよびMACアドレスを示す使用中ユーザデータ74を使用中ユーザデータ記憶部124から削除する。
〔位置情報の提供の処理〕
図10は現在地検索処理の流れの例を説明するフローチャート、図11は被検索者の現在地を記した間取画像の例を示す図、図12は被検索者の現在地を記した間取画像の変形例を示す図である。
従業員は、ある人物(以下、「被検索者」と記載する。)の現在地を知りたい場合は、端末装置2を操作して被検索者のURIを入力することによって、サーバ10に対して検索の依頼を行う。すると、端末装置2は、そのURIを示す位置情報要求データ86をサーバ10に送信する。
サーバ10において、位置情報要求受付部103、現在地検索部104、現在地画像データ生成部105、および位置情報回答部106は、その被検索者の現在地を検索し依頼者に通知するための処理を、図10に示すような手順で行う。
位置情報要求受付部103が位置情報要求データ86を受け付けると、現在地検索部104は、その被検索者の現在地を、次のような検索処理を行うことによって、特定する。その位置情報要求データ86に示される(つまり、その被検索者の)URIを示す使用中ユーザデータ74(図8参照)を使用中ユーザデータ記憶部124から検索する(図10の#131)。その使用中ユーザデータ74に示されるMACアドレスを示すポート接続状況データ73(図6参照)をポート接続状況データ記憶部123から検索する(#132)。そして、その被検索者の現在地がそのポート接続状況データ73に示される階番号、区画ID、および席IDの階の区画の席であると、特定する(#133)。
現在地画像データ生成部105は、現在地検索部104によって特定された現在地(階、区画、および席)を示す画像の画像データを、次のように生成する。
その階の間取画像データ71Aおよび位置データ71Bを間取データ記憶部121から呼び出す(#134)。その区画およびその席が、その間取画像データ71Aの間取画像上のどの位置(座標)にあるのかを、その位置データ71Bを参照して特定する(#135)。そして、特定した位置にその被検索者がいることが示されるように間取画像データ71Aに対して画像処理を行うことによって、図11のような現在地を示す間取画像の画像データを生成する(#136)。以下、生成された画像データを「現在地画像データ87」と記載する。被検索者の名前は、URIデータ記憶部122に記憶されている、そのURIに対応するURIデータ72に基づいている。
位置情報回答部106は、現在地画像データ生成部105によって生成された現在地画像データ87を依頼元の端末装置2に送信することによって、現在地を回答する(#137)。
端末装置2は、現在地画像データ87を受信すると、それに基づいて間取画像を表示する。
なお、ステップ#131において、例えばその被検索者が同時期に複数台の端末装置2を使用している場合に、その被検索者のURIを示す使用中ユーザデータ74が複数検索されることがある。現在地検索部104は、使用中ユーザデータ74が複数検索された場合は、メッセージ等最終受信時刻が最も後である使用中ユーザデータ74に示されるMACアドレスを示すポート接続状況データ73に基づいて現在地を検索(特定)する。そして、現在地画像データ生成部105は、その現在地を示す画像の現在地画像データ87を生成する。
または、残りの使用中ユーザデータ74についても同様に、それぞれに示されるMACアドレスを示すポート接続状況データ73を検索する。そして、図12のように、それらのポート接続状況データ73に示される席を離席している旨をその被検索者の現在地とともに示す画像の現在地画像データ87を生成し、依頼元の端末装置2に送信してもよい。例えば、ある従業員が端末装置211、212、および213を同時期に使用しており、端末装置213を最後に操作した場合は、端末装置213が設置されている席を、その従業員の現在地として記し、端末装置211および212のそれぞれが設置されている席を、その従業員が離席しているものとして記す。
図13はサーバ10の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。次に、サーバ10における、従業員の現在地の情報を提供するための処理の全体的な流れを、図13のフローチャートを参照して説明する。
サーバ10は、端末装置2またはスイッチ3からリクエストまたは通知を受信するごとに、それに応じた処理を次のように行う。
サーバ10は、LANポートに端末装置2が繋がれた旨の通知つまり接続通知データ81をスイッチ3から受信すると(図13の#11でYes)、そのスイッチ3のスイッチIDおよびそのLANポートのLANポート番号を示すポート接続状況データ73(図6参照)に、その端末装置2のMACアドレスを書き込む(#12)。
または、サーバ10は、端末装置2がLANポートから外された旨の通知つまり取外し通知データ82をスイッチ3から受信すると(#13でYes)、そのスイッチ3のスイッチIDおよびそのLANポートのLANポート番号を示すポート接続状況データ73から、MACアドレスを削除する(#14)。
または、サーバ10は、サービスの使用の開始の通知つまりメッセージデータ83を従業員の端末装置2から受信すると(#15でYes)、その従業員のURI、その端末装置2のMACアドレス、および受信した時刻をメッセージ等最終受信時刻として示す使用中ユーザデータ74(図8参照)を新たに記憶する(#16)。
または、サーバ10は、操作があった旨の通知つまり操作通知データ84を従業員の端末装置2から受信すると(#17でYes)、その従業員のURIおよびその端末装置2のMACアドレスを示す使用中ユーザデータ74のメッセージ等最終受信時刻を、その通知を受信した時刻に更新する(#18)。
または、サーバ10は、使用の終了の通知つまり終了通知データ85を従業員の端末装置2から受信すると(#19でYes)、その従業員のURIおよびその端末装置2のMACアドレスを示す使用中ユーザデータ74を削除する(#20)。
または、サーバ10は、人物の検索のリクエストつまり位置情報要求データ86を受信すると(#21でYes)、その人物の現在地の検索の処理を、前に図10で説明した手順で実行する(#22)。
そのほか、間取画像データ71A、位置データ71B、URIデータ72、およびポート接続状況データ73を新たに生成して各記憶手段に記憶させる処理およびこれらのデータのうち不要になったものを削除する処理を、適宜、実行する。
本実施形態によると、複数台の端末装置2を複数の従業員が共用する条件下においても、つまり、端末装置2と従業員との対応が1対1の場合だけでなくN対Nの場合であっても、ユーザの現在地を検索することができる。
本実施形態では、端末装置2を識別する識別子としてMACアドレスを用いたが、他の情報を用いてよい。例えば、端末装置2に固定的にIPアドレスが割り当てられている環境においては、IPアドレスを用いてもよい。
その他、位置情報通知システム1、サーバ10、端末装置2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
位置情報通知システムの全体的な構成の例を示す図である。 サーバのハードウェア構成の例を示す図である。 サーバの機能的構成の例を示す図である。 間取画像データおよび位置データによって示される間取画像およびIDの例を示す図である。 URIデータの例を示す図である。 ポート接続状況データの例を示す図である。 LANポートおよびMACアドレスの対応テーブルの例を示す図である。 使用中ユーザデータの例を示す図である。 メッセージデータの例を示す図である。 現在地検索処理の流れの例を説明するフローチャートである。 被検索者の現在地を記した間取画像の例を示す図である。 被検索者の現在地を記した間取画像の変形例を示す図である。 サーバの全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 位置情報通知システム(ユーザ現在地検索システム)
10 サーバ(ユーザ現在地検索装置)
101 ポート接続通知受付部(ポート端末対応データ取得手段、取外しポートデータ取得手段)
102 メッセージ等受付部(ユーザ端末対応データ取得手段、操作端末データ取得手段、ユーザ端末終了データ取得手段)
104 現在地検索部(ユーザ現在地検索手段)
106 位置情報回答部(回答手段)
121 間取データ記憶部(ポート席対応データ記憶手段)
123 ポート接続状況データ記憶部(ポート端末対応データ記憶手段)
124 使用中ユーザデータ記憶部(ユーザ端末対応データ記憶手段)
3 スイッチ(集約装置)
71B 位置データ(ポート席対応データ)
73 ポート接続状況データ(ポート端末対応データ)
74 使用中ユーザデータ(ユーザ端末対応データ)
82 取外し通知データ(取外しポートデータ)
83 メッセージデータ(ユーザ端末対応データ)
84 操作通知データ(操作端末データ)
85 終了通知データ(ユーザ端末終了データ)

Claims (8)

  1. 集約装置が有するポートごとに、当該ポートを識別するポート識別子と当該ポートに繋いで端末装置を使用するための席を識別する席識別子とを示すポート席対応データを記憶する、ポート席対応データ記憶手段と、
    ユーザが前記端末装置の使用を開始するごとに、当該ユーザを識別するユーザ識別子と当該端末装置を識別する端末識別子とを示すユーザ端末対応データを取得する、ユーザ端末対応データ取得手段と、
    前記ユーザ端末対応データ取得手段によって取得された前記ユーザ端末対応データを記憶するユーザ端末対応データ記憶手段と、
    前記ポートごとに、当該ポートの前記ポート識別子と当該ポートに現在繋がれている前記端末装置の前記端末識別子とを示すポート端末対応データを記憶する、ポート端末対応データ記憶手段と、
    前記ユーザの現在地の問合せを受け付けた場合に、当該ユーザの前記ユーザ識別子を示す前記ユーザ端末対応データを前記ユーザ端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ユーザ端末対応データに示される前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを前記ポート端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ポート端末対応データに示される前記ポート識別子を示す前記ポート席対応データを前記ポート席対応データ記憶手段から検索することによって、当該ユーザが現在いる前記席を検索する、ユーザ現在地検索手段と、
    前記ユーザ現在地検索手段によって検索された前記席を問合せ元に対して回答する回答手段と、
    を有することを特徴とするユーザ現在地検索装置。
  2. 前記ポートに前記端末装置が繋がれるごとに、当該ポートの前記ポート識別子および当該端末装置の前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを、当該ポートを有する前記集約装置から取得する、ポート端末対応データ取得手段、を有し、
    前記ポート端末対応データ記憶手段は、前記ポート端末対応データ取得手段によって取得された前記ポート端末対応データを記憶する、
    請求項1記載のユーザ現在地検索装置。
  3. 前記ポートから前記端末装置が外されるごとに、当該ポートの前記ポート識別子を示す取外しポートデータを、当該ポートを有する前記集約装置から取得する、取外しポートデータ取得手段、を有し、
    前記ポート端末対応データ記憶手段は、前記取外しポートデータ取得手段によって取得された前記取外しポートデータに示される前記ポート識別子を示す前記ポート端末対応データを削除する、
    請求項1または請求項2記載のユーザ現在地検索装置。
  4. 前記端末装置が操作されるごとに、当該端末装置の前記端末識別子を示す操作端末データを受信する、操作端末データ取得手段、を有し、
    前記回答手段は、前記ユーザ現在地検索手段によって前記席が複数検索された場合は、前記操作端末データ取得手段によって取得された、当該検索されたいずれかの席で使用されている前記端末装置の前記端末識別子を示す前記操作端末データのうち、最後に取得された前記操作端末データに示される前記端末識別子の前記端末装置が使用されている前記席を、回答する、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユーザ現在地検索装置。
  5. 前記ユーザが前記端末装置の使用を終了するごとに、当該ユーザの前記ユーザ識別子と当該端末装置の前記端末識別子とを示すユーザ端末終了データを取得する、ユーザ端末終了データ取得手段、を有し、
    前記ユーザ端末対応データ記憶手段は、前記ユーザ端末終了データ取得手段によって取得された前記ユーザ端末終了データに示される前記ユーザ識別子と前記端末識別子とを示す前記ユーザ端末対応データを削除する、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のユーザ現在地検索装置。
  6. 端末装置を繋ぐための複数のポートを有する1台または複数台の集約装置と、前記集約装置と通信回線を介して接続可能なユーザ現在地検索装置と、を有するユーザ現在地検索システムであって、
    前記集約装置は、
    当該集約装置が有する前記ポートに前記端末装置が繋がれるごとに、当該ポートを識別するポート識別子および当該端末装置を識別する端末識別子を示す前記ポート端末対応データを前記ユーザ現在地検索装置に送信する、ポート端末対応データ送信手段、を有し、
    前記ユーザ現在地検索装置は、
    前記ポートごとに、当該ポートの前記ポート識別子と当該ポートに繋いで端末装置を使用するための席を識別する席識別子とを示すポート席対応データを記憶する、ポート席対応データ記憶手段と、
    ユーザが前記端末装置の使用を開始するごとに、当該ユーザを識別するユーザ識別子と当該端末装置の前記端末識別子とを示すユーザ端末対応データを取得する、ユーザ端末対応データ取得手段と、
    前記ユーザ端末対応データ取得手段によって取得された前記ユーザ端末対応データを記憶するユーザ端末対応データ記憶手段と、
    前記集約装置から送信されてきた前記ポート端末対応データを記憶するポート端末対応データ記憶手段と、
    前記ユーザの現在地の問合せを受け付けた場合に、当該ユーザの前記ユーザ識別子を示す前記ユーザ端末対応データを前記ユーザ端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ユーザ端末対応データに示される前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを前記ポート端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ポート端末対応データに示される前記ポート識別子を示す前記ポート席対応データを前記ポート席対応データ記憶手段から検索することによって、当該ユーザが現在いる前記席を検索する、ユーザ現在地検索手段と、を有する、
    ことを特徴とするユーザ現在地検索システム。
  7. ユーザ現在地検索装置に、
    集約装置が有するポートごとに、当該ポートを識別するポート識別子と当該ポートに繋いで端末装置を使用するための席を識別する席識別子とを示すポート席対応データをポート席対応データ記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
    ユーザが前記端末装置の使用を開始するごとに、当該ユーザを識別するユーザ識別子と当該端末装置を識別する端末識別子とを示すユーザ端末対応データを取得する処理を実行させ、
    取得した前記ユーザ端末対応データをユーザ端末対応データ記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
    前記ポートごとに、当該ポートの前記ポート識別子と当該ポートに現在繋がれている前記端末装置の前記端末識別子とを示すポート端末対応データをポート端末対応データ記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
    前記ユーザの現在地の問合せを受け付けた場合に、当該ユーザの前記ユーザ識別子を示す前記ユーザ端末対応データを前記ユーザ端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ユーザ端末対応データに示される前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを前記ポート端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ポート端末対応データに示される前記ポート識別子を示す前記ポート席対応データを前記ポート席対応データ記憶手段から検索することによって、当該ユーザが現在いる前記席を検索する処理を実行させ、
    検索された前記席を問合せ元に対して回答する処理を実行させる、
    ことを特徴とするユーザ現在地検索方法。
  8. コンピュータに、
    集約装置が有するポートごとに、当該ポートを識別するポート識別子と当該ポートに繋いで端末装置を使用するための席を識別する席識別子とを示すポート席対応データをポート席対応データ記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
    ユーザが前記端末装置の使用を開始するごとに、当該ユーザを識別するユーザ識別子と当該端末装置を識別する端末識別子とを示すユーザ端末対応データを取得する処理を実行させ、
    取得した前記ユーザ端末対応データをユーザ端末対応データ記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
    前記ポートごとに、当該ポートの前記ポート識別子と当該ポートに現在繋がれている前記端末装置の前記端末識別子とを示すポート端末対応データをポート端末対応データ記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
    前記ユーザの現在地の問合せを受け付けた場合に、当該ユーザの前記ユーザ識別子を示す前記ユーザ端末対応データを前記ユーザ端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ユーザ端末対応データに示される前記端末識別子を示す前記ポート端末対応データを前記ポート端末対応データ記憶手段から検索し、検索した当該ポート端末対応データに示される前記ポート識別子を示す前記ポート席対応データを前記ポート席対応データ記憶手段から検索することによって、当該ユーザが現在いる前記席を検索する処理を実行させ、
    検索された前記席を問合せ元に対して回答する処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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