JP7490621B2 - 情報処理装置、情報処理システム、方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理システム、方法及びプログラムに関する。
一般的に、オフィス等の室内には空調機(室内機)が設置されており、当該空調機の運転は、室内にいるユーザ(在室者)が当該空調機のリモコン等を操作することによって制御される。
このため、例えば室内の快適度が低いとユーザが感じる場合には、当該ユーザは、リモコンを操作して空調機の設定温度等を変更することが可能である。
ところで、同一の空調機を複数のユーザが利用する場合が多いが、当該複数のユーザの各々は異なる温冷感(暑いまたは寒いと感じる感覚)を有しているため、例えば1つのリモコンを操作して複数のユーザの快適度を向上させることは困難である。
これに対して、例えば複数のユーザの各々によって使用されるスマートフォン等の端末装置をリモコンとして利用することが考えられているが、当該端末装置に入力された空調に関する情報を十分に活用することができていない場合がある。
国際公開第2017/098589号
そこで、本発明が解決しようとする課題は、複数のユーザの各々が使用する端末装置に入力された空調に関する情報を活用することが可能な情報処理装置、情報処理システム、方法及びプログラムを提供することにある。
実施形態に係る情報処理装置は、収集手段と、集計手段と、判定手段と、分析手段とを具備する。前記収集手段は、端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と当該位置における当該ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と空調機の設定値及び前記設定値に基づいて空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集する。前記集計手段は、前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計する。前記判定手段は、前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて、前記空調機の設定値を決定するために用いられる室内モデルの更新が必要であるかを判定する。前記分析手段は、前記室内モデルの更新が必要であると判定された場合、前記室内モデルの更新を、前記空調機の運転を制御する制御装置に指示する。前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信される。前記収集手段は、現在の日時が予め設定されている前記室内モデルの更新時期に該当する場合に、期間及び前記空調機の設定値のうちの少なくとも一方を含む条件に合致する入力情報を収集する。

第1実施形態に係る空調システムの構成の一例について説明するための図。 位置情報及び温冷感情報を入力するための入力画面について説明するための図。 位置情報及び温冷感情報を入力するための入力画面について説明するための図。 位置情報及び温冷感情報を入力するための入力画面について説明するための図。 室内が分割された複数のゾーンの一例を示す図。 集計装置の機能構成の一例を示す図。 集計装置のハードウェア構成の一例を示す図。 集計装置の処理手順の一例を示すフローチャート。 ゾーン毎に集計された温冷感情報を概念的に示す図。 本実施形態の変形例に係る集計装置の処理手順の一例を示すフローチャート。 ペリメーターゾーン及びインテリアゾーンについて説明するための図。 第2実施形態に係る集計装置の処理手順の一例を示すフローチャート。 第1運転制御日時の前後の温冷感情報の一例を示す図。 第2運転制御日時の前後の温冷感情報の一例を示す図。 第3実施形態に係る集計装置の機能構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して、各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、第1実施形態に係る空調システム(情報処理システム)の構成の一例について説明する。図1に示すように、空調システムは、空調機10、端末装置20、集計装置30及び中央制御装置(空調制御システム)40を備える。
空調機(室内機)10は、室内1に設置される。なお、本実施形態において空調機10が設置される室内1は、例えばビル内の1つの部屋等の空間を想定しているが、施設内の一区域であって、床及び内壁等で区別された空間等であればよい。
端末装置20は、空調に関する情報を入力するための入力装置(温冷感入力装置)として、ユーザ(在室者)によって室内1で使用される。端末装置20としては例えばスマートフォン及びタブレット端末等の携帯端末を想定しているが、当該端末装置20は、デスクトップ型またはノートブック型のパーソナルコンピュータ、BEMS(Building Energy Management System)において用いられる入力装置及び専用のリモートコントローラ等であってもよい。なお、図1においては便宜的に1つの端末装置20のみが示されているが、本実施形態に係る空調システムは、室内1にいる複数のユーザの各々によって使用される複数の端末装置20を備える。
本実施形態において、端末装置20は、表示処理部21、位置情報入力部22及び温冷感情報入力部23を含む。
表示処理部21は、例えば室内1のフロアマップ(レイアウト)を含む入力画面を端末装置20に表示する。なお、入力画面に含まれる室内1のフロアマップの情報(当該フロアマップを表示するための情報)は、例えば端末装置20の格納部(図示せず)に予め格納されているものとする。
位置情報入力部22は、表示処理部21によって表示された入力画面に対するユーザの操作に応じて、室内1における当該ユーザの位置を示す位置情報を入力する。
温冷感情報入力部23は、表示処理部21によって表示された入力画面に対するユーザの操作に応じて、当該ユーザの温冷感を示す温冷感情報(当該ユーザが感じる空調状態を示す体感情報)を入力する。
なお、本実施形態において、上記した位置情報及び温冷感情報は入力画面(GUI:Graphical User Interface)を介して端末装置20に入力されるが、以下、当該入力画面の一例について説明する。ここでは、端末装置20がスマートフォンであるものとして説明する。
まず、端末装置20(表示処理部21)は、ユーザの操作(例えば、所定のアプリケーションプログラムを起動する操作等)に応じて、図2に示す入力画面20aを表示する。図2に示すように、入力画面20aには、空調機10が設置されている室内1のレイアウトを示すマップ(フロアマップ)が含まれる。
ここで、ユーザは、入力画面20aに含まれるフロアマップ上で、室内1における当該ユーザの位置を指定する(例えば、タッチする)ことができる。ユーザによって位置が指定された場合、図2に示す入力画面20aは図3に示す入力画面20bに遷移し、端末装置20(位置情報入力部22)は、当該位置を示す位置情報を入力する。
図3に示す入力画面20bにおいて、アイコン201の位置は、上記したユーザによって指定された当該ユーザの位置を表している。また、入力画面20b中のアイコン201の近傍には、温冷感選択領域202が設けられている。
温冷感選択領域202は例えばポップアップとして表示されており、当該温冷感選択領域202には、ユーザが選択することができる温冷感の各々を表す複数のアイコン202a~202eが配置されている。
なお、本実施形態において、ユーザが選択することができる温冷感は、当該ユーザが感じる快適度に相当し、例えば室内1において「暑い」または「寒い」等と感じる感覚のような概念を含む。
具体的には、図3に示す例において、アイコン202aは、「暑すぎる」という温冷感(強い不満)を表している。アイコン202bは、「暑い」という温冷感(弱い不満)を表している。アイコン202cは、「快適」という温冷感(不満はない)を表している。アイコン202dは、「寒い」という温冷感(弱い不満)を表している。アイコン202eは、「寒すぎる」という温冷感(強い不満)を表している。
なお、本実施形態において、アイコン202a(によって表される温冷感)は、アイコン202bよりも暑いと感じる程度が大きいものとする。また、アイコン202e(によって表される温冷感)は、アイコン202dよりも寒いと感じる程度が大きいものとする。
このような入力画面20bが端末装置20に表示された場合、ユーザは、温冷感選択領域202において複数のアイコン202a~202eのうちの1つを選択する(タッチする)ことができる。ユーザによって1つのアイコンが選択された場合、図3に示す入力画面20bは図4に示す入力画面20cに遷移し、端末装置20(温冷感情報入力部23)は、当該選択されたアイコンに対応する温冷感を示す温冷感情報を入力する。
なお、図4は、図3に示す入力画面20bに設けられている温冷感選択領域202においてユーザがアイコン202dを選択した場合に表示される画面の例を示している。図4に示す入力画面20cにおいては、入力画面20aにおいてユーザによって指定された位置に、入力画面20b(温冷感選択領域202)において選択されたアイコン202dと同一のアイコン203が表示されている。このような入力画面20cによれば、ユーザは、当該ユーザによって指定された位置及び当該ユーザによって選択された温冷感を確認することができる。なお、入力画面20cは、ユーザによって指定された位置及び当該ユーザによって選択されたアイコン(つまり、温冷感)を修正することができるようなGUIを提供するものであってもよい。
本実施形態において、ユーザは、上記したような入力画面(GUI)を介して当該ユーザの位置(を示す位置情報)及び当該位置における当該ユーザの温冷感(を示す温冷感情報)を端末装置20に入力することができる。このように端末装置20に入力された位置情報及び温冷感情報は、入力情報として当該端末装置20から集計装置30及び中央制御装置40に送信される。
なお、ここで説明したユーザの位置及び温冷感を入力するための入力画面は一例であり、端末装置20は、当該ユーザの位置及び温冷感を入力することが可能なように構成されていればよい。
集計装置30は、空調機10及び端末装置20と通信可能に接続されている。集計装置30は、例えば空調機10及び端末装置20から送信される空調に関する各種情報を収集及び集計する。集計装置30の詳細については後述する。
中央制御装置40は、上記したように端末装置20から送信された位置情報及び温冷感情報(入力情報)を当該端末装置20から受信し、当該位置情報及び温冷感情報に基づいて空調機10の設定値を決定(生成)する。中央制御装置40は、決定された空調機10の設定値に基づいて当該空調機10の運転を制御する。
なお、空調機10の設定値は、例えば当該空調機10の運転が制御された場合のユーザの位置における温度(推定温度)が当該ユーザの温冷感が快適となる温度となるように決定される。
また、空調機10の設定値は、当該空調機10から室内に供給される熱や気流といった空調の効き方を変えることができる制御因子の値に相当する。本実施形態における空調機10の設定値には、例えば暖房運転または冷房運転等を行うことを示す運転モード、設定温度及び空調機10の吹き出し口から吹き出される風の向き(以下、吹き出し口の風向きと表記)等が含まれるものとして説明する。
以下、中央制御装置40が空調機10の設定値を決定する処理について具体的に説明する。上記したように端末装置20から送信された位置情報及び温冷感情報に基づいて空調機10の設定値を決定する場合、中央制御装置40は、空調機10の設定値と、当該設定値で空調機10の運転が制御された場合の室内1(の各領域)の温度(環境)との関係を表すモデル(以下、室内モデルと表記)を予め保持しておく必要がある。この室内モデルは、例えば様々な設定値で空調機10の運転が制御された場合の室内1の温度(データ)を当該室内1に設置された温度計を用いて計測及び収集してキャリブレーションを行い、当該設定値と当該温度との関係を定式化することによって作成され得る。このような室内モデルによれば、空調機10の設定値に応じた室内1の温度(推定値)を算出することができる。
ここで、図5に示すように、室内1に設置されている空調機10が例えば天井カセット型で4方向に風を吹き出すための4つの吹き出し口11~14を備え、当該空調機10が設置されている室内1が当該吹き出し口11~14に対応する4つのゾーン(領域)1-1~1-4に分割されている場合を想定する。
図5に示す例では、平面視で略正方形上の室内1の中央付近に空調機10が設置されている。また、空調機10は、吹き出し口11が図5の下側方向に風を吹き出し、吹き出し口12が図5の左側方向に風を吹き出し、吹き出し口13が図5の上側方向に風を吹き出し、吹き出し口14が図5の右側方向に風を吹き出すように設置されている。
なお、本実施形態における空調機10は、吹き出し口11~14の風向き(つまり、フラップ)を当該吹き出し口毎に制御可能なように構成されているものとする。この吹き出し口11~14から吹き出される風の向きには、例えば水平及び下向き等が含まれる。
この場合、上記した室内モデルは、以下の式(1)のように定式化されているものとする。なお、式(1)は、空調機10が暖房運転を行う場合の室内モデルを想定している。
=Tset+α+λ+β 式(1)
この式(1)におけるfは、ゾーンk(kは、1~4の整数)の温度(推定値)を表す。なお、ゾーン1(つまり、k=1)は、図5に示すゾーン1-1であるものとする。ゾーン2(つまり、k=2)は、図5に示すゾーン1-2であるものとする。ゾーン3(つまり、k=3)は、図5に示すゾーン1-3であるものとする。ゾーン4(つまり、k=4)は、図5に示すゾーン1-4であるものとする。
setは、空調機10の設定値に含まれる設定温度を表す。なお、Tsetは、空調機10(つまり、ゾーン1-1~1-4)に対して共通に設定される設定値である。
αは、ゾーンkに特有の補正値を表す。αはゾーンkの環境(壁や机等の配置などの内的要因や、ビルの立地条件による日射の入り方といった外的要因)に応じて設定される値であり、例えば空調機10が暖房運転を行う場合において、当該ゾーンkが暖房が効きにくいゾーンであれば、当該αとしては低い値が設定される。一方、ゾーンkが暖房が効きやすいゾーンであれば、当該αとしては高い値が設定される。なお、αは、正の値であってもよいし、負の値であってもよい。
λは、ゾーンkの風向きの影響度を表す。λは上記したαと同様にゾーンkの環境に応じて設定される値であるが、例えば空調機10が暖房運転を行う場合において、ゾーンkに対応する吹き出し口から吹き出される風が当該ゾーンkにいるユーザに当たりやすいような環境であれば、当該λとして高い値が設定される。一方、ゾーンkに対応する吹き出し口から吹き出される風が当該ゾーンkにいるユーザに当たりにくいような環境であれば、当該λとして低い値が設定される。なお、λは、正の値であるものとする。
は、ゾーンkに対応する吹き出し口の風向きを表す。なお、ゾーンkに対応する吹き出し口の風向きが水平である場合のFは、当該吹き出し口の風向きが下向きである場合のFよりも低い値に設定されている。具体的には、例えばゾーンkに対応する吹き出し口の風向きが水平である場合のFは0、当該吹き出し口の風向きが下向きである場合のFは1に設定され得る。
βは、全てのゾーン(ゾーン1-1~1-4)に共通する補正値を表す。βは、室内1全体の環境に応じて設定される値であればよい。なお、βは、正の値であってもよいし、負の値であってもよい。
上記した式(1)のような室内モデルによれば、ゾーンkの温度は、空調機10の設定温度Tsetと、ゾーンkに特有の補正値αと、ゾーンkに対応する吹き出し口の風向き(値)Fにゾーンkの風向きの影響度λを乗算した値と、補正値βとを加算することによって算出される。
上記したように式(1)は空調機10が暖房運転を行う場合の室内モデルを想定しており、当該室内モデルは、設定温度が高い場合にゾーンkの温度が上がるとともに、吹き出し口の風向きが水平である場合に比べて、吹き出し口の風向きが下向きである場合にゾーンkの温度が上がることを表現している。
なお、空調機10が冷房運転を行う場合の室内モデルは、以下の式(2)のように定式化することができる。
=Tset+α-λ+β 式(2)
なお、上記した室内モデルにおいては室内1の環境及び当該室内1を分割した各ゾーンの環境を考慮した当該ゾーン毎の温度を算出(推定)することができるが、当該室内モデル(つまり、空調機10の設定値と当該設定値で空調機10の運転が制御された場合の温度との関係)は、例えば熱流体解析技術やBIM(Building information Modeling)等を用いて、より詳細にモデル化されていてもよい。
中央制御装置40は、上記した室内モデルを用いることによって空調機10の最適な設定値を決定する。具体的には、空調機10の最適な設定値は、以下の式(3)により、算出される。
Figure 0007490621000001
上記した式(3)におけるT setは、最適な設定温度である。また、Fは、最適な吹き出し口の風向きである。なお、式(3)においては省略されているが、Fは、上記した吹き出し口11~14の各々の風向きを含む。また、Nは、室内1にいるユーザ(在室者)の数である。
は、室内1にいるユーザn(n=1,2,…,N)が快適と感じる温度(室温)である。なお、ユーザnが快適と感じる温度は、上記した温冷感情報(当該ユーザnの温冷感)に基づいて算出される。具体的には、例えば上記した室内モデルを用いて算出されたゾーンkの温度がTであり、当該ゾーンkにいるユーザnの温冷感(つまり、ユーザnが使用する端末装置20に入力された温冷感)が「暑い」である場合を想定する。この場合、ゾーンkの温度Tではユーザnは「暑い」と感じているため、例えば当該温度T-1によって当該ユーザnが快適と感じる温度を算出することができる。一方、ユーザnの温冷感が「寒い」である場合には、ゾーンkの温度T+1により当該ユーザnが快適と感じる温度を算出することができる。ここではユーザnの温冷感が「暑い」及び「寒い」である場合について説明したが、当該ユーザnの温冷感が「暑すぎる」である場合にはゾーンkの温度T-2、当該ユーザnの温冷感が「寒すぎる」である場合にはゾーンkの温度T+2により当該ユーザnが快適と感じる温度を算出することができる。なお、ユーザnの温冷感が「快適」である場合には、ゾーンkの温度Tを当該ユーザnが快適と感じる温度として用いればよい。ここでは、ユーザnが快適と感じる温度の算出について簡単な例を説明したが、当該ユーザnが快適と感じる温度は、他の手法によって算出されても構わない。
k(n)(Tsec,F)は、設定温度Tsec及び吹き出し口の風向きFを含む設定値(現在の設定値)で空調機10の運転が制御されている場合のユーザnがいるゾーンkの温度であり、上記した室内モデルを表している。なお、式(3)においては省略されているが、Fは、吹き出し口11~14の各々の風向きを含む。
Δは、現在の設定値(設定温度Tsec及び吹き出し口の風向きF)と最適な設定値(設定温度T sec及び吹き出し口の風向きF)との差分を表している。このΔの二乗(ペナルティ項)を加算することにより、現在の設定値から比較的近い設定値を最適な設定値として算出するように調整することができる。
上記した式(3)によれば、室内1にいるユーザnの各々が快適と感じる温度と当該ユーザnがいるゾーンkの温度との二乗誤差と、ペナルティ項との和が最も小さくなる設定温度と吹き出し口の風向きとの組み合わせが最適な設定値として算出される。
上記したように空調機10の設定値と当該設定値で空調機10の運転が制御された場合の室内1(の各ゾーン)の温度との関係をモデル化(定式化)した室内モデルを用いることは、室内1にいるユーザの各々の温冷感に基づいて適切な空調機10の設定値を決定するために有用である。
しかしながら、上記した室内モデルは、季節の遷移や室内1のレイアウトの変更等により、更新されなければならない場合があり、当該室内モデルの更新作業はコストが大きい。
そこで、本実施形態においては、室内モデルの更新等に有効に活用するために、複数のユーザの各々が使用する端末装置20から送信された空調に関する情報を集計装置30が集計するものとする。
なお、本実施形態においては、空調システムが別個の装置である集計装置30及び中央制御装置40を備えるものとして説明するが、当該集計装置30は、中央制御装置40と一体として構成されていても構わない。
図6は、集計装置30の機能構成の一例を示す。図6に示すように、集計装置30は、室内情報格納部31、入力情報格納部32、空調機情報格納部33、ゾーン情報格納部34、収集部35、集計部36及び分析部37を含む。
室内情報格納部31には、空調機10が設置されている室内1のレイアウト(間取り)を示すマップ(平面図)のような情報(以下、室内情報と表記)が予め格納されている。室内情報(マップ上)には、室内1に設置されている空調機10の位置が更に設定されている。
なお、室内情報には、例えば室内1に配置されている窓及びドア(扉)等を含む建物構造に関する情報、パーティション、キャビネット、書棚、机、椅子等の什器及び設備に関する情報が含まれていてもよい。更に、上記した室内1のレイアウトや空調機10の位置等を取得することができるのであれば、室内情報は、BIMのような建物の詳細な情報から構築されたモデルであってもよい。また、室内情報には、上記した窓及びドア等の状態を示す時系列情報(つまり、各時間における窓及びドア等の状態を示す情報)が含まれていてもよい。このような時系列情報は、例えば窓及びドアに取り付けられた各種センサ等を用いて取得可能である。更に、室内情報には、室内1に配置されている製品(上記した建物構造、什器及び設備等)の型番及びスペック等の情報が含まれていてもよい。
入力情報格納部32には、上記したように室内1にいる複数のユーザの各々によって使用される端末装置20から送信された入力情報が格納(蓄積)される。この入力情報は、ユーザ(当該入力情報を送信した端末装置20を使用するユーザ)を識別するためのユーザ識別情報(以下、ユーザIDと表記)に対応づけて、当該ユーザの位置を示す位置情報と、当該ユーザの温冷感を示す温冷感情報と、当該位置情報及び当該温冷感情報が端末装置20に入力された日時とを含む。なお、入力情報に含まれる日時は、位置情報及び温冷感情報が端末装置20に入力された時点で自動的に付与されればよいが、例えばユーザの操作等に応じて端末装置20に入力されてもよい。
なお、本実施形態においては、入力情報に含まれる温冷感情報が「暑い」及び「寒い」等の温冷感を示す情報であるものとして説明するが、当該温冷感情報は、「風が不快」または「湿気が強い」のような室内1の環境に対する反応全般が含まれていてもよい。また、入力情報に含まれる位置情報は、室内1のレイアウト(マップ)上の位置を示す座標値(X座標値及びY座標値)であってもよいし、当該室内1の座席を示す情報であってもよい。
空調機情報格納部33には、例えば空調機10または中央制御装置40から送信される空調機10の設定値に関する空調機情報が格納(蓄積)される。空調機情報格納部33に格納される空調機情報は、空調機10の設定値及び当該設定値に基づいて空調機10の運転が制御された日時(または期間)を含む。すなわち、空調機情報は、空調機10の設定値の履歴を示す情報に相当する。なお、空調機情報に含まれる空調機10の設定値には、上記した運転モード、設定温度及び吹き出し口の風向きが含まれるが、例えば当該吹き出し口から吹き出される風の量(風量)等が含まれていてもよい。更に、空調機情報には、当該空調機情報に含まれる設定値で空調機10が制御されている間に当該空調機10内に設置されている温度計等の各種センサによって計測されたデータが含まれていてもよい。
ゾーン情報格納部34には、上記した室内1(つまり、室内情報格納部31に格納されている室内情報によって示される室内1のレイアウト)が分割された複数のゾーン(の配置)を示す情報(以下、ゾーン情報と表記)が格納されている。なお、ゾーン情報格納部34に格納されるゾーン情報によって示される複数のゾーンは、室内1のレイアウトと当該室内1における空調機10(に備えられる吹き出し口等)の位置に基づいて予め定義されているが、例えば当該室内1における空調の効果や温度分布等を基に定義(決定)されていてもよい。上記した図5に示すように空調機10が室内1の中央付近に設置されており、当該空調機10が4つの吹き出し口を備えている場合、ゾーン情報格納部34には、当該室内1が分割された4つのゾーン1-1~1-4を示すゾーン情報が格納されているものとする。
収集部35は、所定の条件に基づいて、入力情報格納部32に含まれる入力情報を収集する。なお、入力情報を収集するための所定の条件には、例えば期間が含まれる。この場合、収集部35は、入力情報格納部32に格納されている入力情報に含まれる日時に基づいて、所定の条件に含まれる期間に該当する日時を含む入力情報を収集する。このように入力情報を収集するための条件に含まれる期間は、予め設定されていてもよいし、集計装置30(または空調システム)の管理者によって指定されてもよい。
また、所定の条件には、空調機10の設定値が含まれていてもよい。このように所定の条件に空調機10の設定値が含まれている場合には、当該空調機10の設定値で空調機10の運転が制御されている期間に該当する日時を含む入力情報を収集するようなことが可能となる。なお、所定の条件に含まれる空調機10の設定値で当該空調機10の運転が制御されている期間は、空調機情報格納部33に格納されている空調機情報(に含まれる空調機10の設定値及び日時)によって特定可能である。
集計部36は、収集部35によって収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、ゾーン情報格納部34に格納されているゾーン情報によって示されるゾーン毎に、当該入力情報に含まれる温冷感情報を集計する。
分析部37は、集計部36によって集計された温冷感情報(つまり、集計結果)を分析し、当該集計結果(または分析結果)を中央制御装置40にフィードバックする。このように中央制御装置40にフィードバックされる集計結果は、上記した空調機10の設定値を決定するために用いられる室内モデルを更新するために使用することができる。
図7は、集計装置30のハードウェア構成の一例を示す。図7に示すように、集計装置30は、CPU301、不揮発性メモリ302、主メモリ303及び通信デバイス304等を備える。
CPU301は、集計装置30内の各コンポーネントの動作を制御するハードウェアプロセッサである。CPU301は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ302から主メモリ303にロードされる様々なプログラムを実行する。CPU301によって実行されるプログラムには、オペレーティングシステム(OS)及び上記した温冷感情報を集計するためのアプリケーションプログラム(以下、集計プログラムと表記)等が含まれる。
通信デバイス304は、空調機10、端末装置20及び中央制御装置40等の外部装置と例えば有線または無線による通信を実行するように構成されたデバイスである。
図7においては不揮発性メモリ302及び主メモリ303のみが示されているが、集計装置30は、例えばHDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)のような他の記憶装置を更に備えていてもよい。
本実施形態において、室内情報格納部31、入力情報格納部32、空調機情報格納部33及びゾーン情報格納部34は、図7に示す不揮発性メモリ302またはその他の記憶装置等によって実現される。
また、本実施形態において、収集部35、集計部36及び分析部37の一部または全ては、図7に示すCPU301に集計プログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアによって実現されるものとする。なお、これらの各部の一部または全ては、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成によって実現されてもよい。
次に、図8のフローチャートを参照して、集計装置30の処理手順の一例について説明する。ここでは、集計装置30に含まれる入力情報格納部32及び空調機情報格納部33には既に各種情報(入力情報及び空調機情報)が十分な期間にわたって蓄積されているものとする。
まず、収集部35は、例えば現在の日時が予め設定されている室内モデルの更新時期に該当するか否かを判定する(ステップS1)。なお、ステップS1においては、例えば予め設定された日時を経過したときに現在の日時が室内モデルの更新時期に該当すると判定してもよいし、前回の室内モデルの更新から予め定められた期間が経過したときに現在の日時が室内モデルの更新時期に該当すると判定してもよい。
現在の日時が室内モデルの更新時期に該当しないと判定された場合(ステップS1のNO)、ステップS1の処理が繰り返される。すなわち、ステップS1の処理は、現在の日時が室内モデルの更新時期に該当すると判定されるまで繰り返し実行される。
一方、現在の日時が室内モデルの更新時期に該当すると判定された場合(ステップS1のYES)、収集部35は、入力情報格納部32から所定の条件に合致する入力情報を収集する(ステップS2)。上記したように所定の条件は、期間であってもよいし、空調機10の設定値であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。また、上記したように温度計によって計測された温度(データ)等が空調機情報に含まれているような場合には、温度が30度以上の日に該当する日時を含む入力情報を収集するようなことも可能である。
次に、集計部36は、ステップS2において収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、当該入力情報に含まれる温冷感情報を集計する(ステップS3)。
上記したステップS2においては複数の入力情報が収集されるが、当該複数の入力情報の1つを対象入力情報とすると、集計部36は、ゾーン情報格納部34に格納されているゾーン情報によって示される複数のゾーンのうち対象入力情報に含まれる位置情報によって示される位置を含むゾーンが特定される。集計部36は、このように特定されたゾーンの温冷感情報として、対象入力情報に含まれる温冷感情報を集計する。ステップS3においては、このような処理がステップS2において収集された入力情報毎に実行されることによって、当該収集された入力情報の各々に含まれる温冷感情報をゾーン情報格納部34に格納されているゾーン情報によって示されるゾーン毎に集計することができる。
ここでステップS3において集計された温冷感情報は例えば「暑すぎる」、「暑い」、「快適」、「寒い」及び「寒すぎる」のような温冷感を示すが、本実施形態において、当該温冷感は、数値によって表すことができるものとする。以下、この温冷感を表す数値を、便宜的に、温冷感値と称する。
具体的には、例えばユーザの温冷感が「暑すぎる」である場合、当該温冷感を表す温冷感値は「+2」であるものとする。また、ユーザの温冷感が「暑い」である場合、当該温冷感を表す温冷感値は「+1」であるものとする。また、ユーザの温冷感が「快適」である場合には、当該温冷感を表す温冷感値は「0」であるものとする。更に、ユーザの温冷感が「寒い」である場合、当該温冷感を表す温冷感値は「-1」であるものとする。更に、ユーザの温冷感が「寒すぎる」である場合、当該温冷感を表す温冷感値は「-2」であるものとする。
この場合、分析部37は、上記したステップS3においてゾーン毎に集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す温冷感値の平均値(以下、ゾーン毎の温冷感の平均値と表記)を算出する(ステップS4)。換言すれば、ステップS4においては、温冷感の平均値がゾーン毎に算出される。
次に、分析部37は、ステップS4において算出されたゾーン毎の温冷感の平均値に基づいて、室内モデルの更新が必要であるか否かを判定する(ステップS5)。
ここで、上記したステップS2において例えば空調機10が暖房運転を行っている間に該当する日時を含む入力情報が収集されている場合において、ステップS4において算出された複数のゾーンのうちの1つのゾーン(以下、対象ゾーンと表記)の温冷感の平均値が第1閾値未満である場合を想定する。なお、第1閾値は負の値である場合を想定している。この場合、対象ゾーンにいるユーザの温冷感が「寒い」及び「寒すぎる」に偏っているため、当該対象ゾーンに対する暖房の効きが十分でない(つまり、当該対象ゾーンは空調が効きづらい)と推測して、室内モデルの更新が必要であると判定する。
上記したように室内モデルの更新が必要であると判定された場合(ステップS5のYES)、分析部37は、当該室内モデルの更新を中央制御装置40に指示する(ステップS6)。
なお、上記したように対象ゾーンの暖房が効きづらいと推測された場合には、対象ゾーンの温度を高くする必要があると考えられるため、上記した式(3)を用いて決定される設定温度がより高くなるように室内モデルを更新することが考えられる。この場合には、例えば上記した式(1)のように表される室内モデルのα及びλのうちの少なくとも1つを低下させるように変更すればよい。また、例えば室内1の複数ゾーンの全ての暖房が効きづらいと推測された場合には、室内モデルのβを低下させるように変更してもよい。なお、上記した室内モデルにおいては定義されていないが、当該室内モデルに風量が定義されている場合には、設定値として強い風量が決定されるように当該室内モデルが更新されてもよい。以下の説明において、室内モデルを更新するために変更されるα、λ及びβ等を室内モデルのパラメータと称する。
ここで、図9は、上記した図5に示すゾーン1-1~1-4毎に集計された温冷感情報を概念的に示している。図9においては、ゾーン毎に集計された温冷感情報(によって示される温冷感)を直感的に把握することができるように、便宜的に、図3に示すアイコン202a~202eを用いて温冷感情報を示している。
図9に示す例によれば、例えばゾーン1-1について集計された温冷感情報によって示される温冷感が「寒い」及び「寒すぎる」に偏っている(「快適」が少ない)ため、当該ゾーン1-1の温度を算出するための室内モデル(つまり、上記したパラメータのうちの少なくとも1つ)の更新を中央制御装置40に指示することになる。
ここでは空調機10が暖房運転を行っている間に該当する日時を含む入力情報が収集されている場合について説明したが、当該空調機10が冷房運転を行っている間に該当する日時を含む入力情報が収集されている場合には、対象ゾーンの温冷感の平均値が第2閾値以上である場合に、当該対象ゾーンに対する冷房の効きが十分でないと推測して、室内モデルの更新が必要であると判定することができる。なお、第2閾値は正の値である場合を想定している。この場合には、上記した式(3)を用いて決定される設定温度がより低くなるように室内モデルが更新されればよい。
また、ここでは空調(暖房または冷房)の効きが十分でない場合について説明したが、例えば空調機10が暖房運転を行っている場合の対象ゾーンの温冷感の平均値が第2閾値以上であれば、当該対象ゾーンに対する暖房が効きすぎていると推測して、室内モデルの更新が必要であると判定することができる。この場合には、上記した式(3)を用いて決定される設定温度がより低くなるように室内モデルが更新されればよい。
同様に、例えば空調機10が冷房運転を行っている場合の対象ゾーンの温冷感の平均値が第1閾値未満であれば、当該対象ゾーンに対する冷房が効きすぎていると推測して、室内モデルの更新が必要であると判定することができる。この場合には、上記した式(3)を用いて決定される設定温度がより高くなるように室内モデルが更新されればよい。
なお、室内モデルの具体的な更新内容(更新すべきパラメータ及び当該更新後のパラメータの値)については、集計装置30(分析部37)から中央制御装置40に指示されてもよいし、中央制御装置40側で決定してもよい。
一方、室内モデルの更新が必要でないと判定された場合(ステップS5のNO)、図8に示す処理は終了される。
ここで、室内モデルは例えば季節の遷移等によって定期的に更新されることが多いところ、過去に室内モデルが更新されたタイミング(つまり、更新パターン)を蓄積しておき、当該更新パターンに基づいて室内モデルが更新されてもよい。このような構成の場合においては、更新パターンに基づいて現在の日時が更新時期に該当するか否かが判定されるとともに、当該更新パターンに応じた入力情報が収集されるものとする。
具体的には、例えば夏から秋に季節が変わるタイミングで室内モデルが更新されるという更新パターンが蓄積されているものとすると、ステップS1においては、当該タイミングで現在の日時が更新時期に該当すると判定される。次に、ステップS2においては、例えば1年前の秋に該当する日時を含む入力情報を収集する。これによれば、夏から秋に変わるタイミングで、夏の間に用いられていた室内モデルを自動的に秋に好適な室内モデルに更新するようなことが可能となる。
また、本実施形態において、集計装置30(空調システム)の管理者は、例えば入力情報格納部32に格納されている入力情報(の一覧)を閲覧することが可能であるものとする。これによれば、例えばステップS1において現在の日時が室内モデルの更新時期に該当しないと判定された場合であっても、上記したように入力情報を閲覧した管理者がユーザの不満が増加している(「快適」以外の温冷感を示す温冷感情報の数が多い)と判断して室内モデルの更新を指示した場合に当該ステップS2以降の処理が実行されるような動作が可能となる。
上記したように本実施形態においては、複数の端末装置20の各々を使用するユーザの室内1の位置を示す位置情報と、当該位置における当該ユーザの温冷感を示す温冷感情報と、当該位置情報及び当該温冷感情報が端末装置20に入力された日時とを含む入力情報を入力情報格納部32(第2格納部)に格納し、空調機10の設定値及び当該設定値に基づいて当該空調機10の運転が制御された日時を含む空調機情報を空調機情報格納部33(第3格納部)に格納し、当該入力情報に含まれる日時と当該空調機情報に含まれる設定値及び日時とに基づいて、当該入力情報格納部32から入力情報を収集し、当該収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、室内1が分割されたゾーン(領域)毎に、当該入力情報に含まれる温冷感情報を集計する。
本実施形態においては、上記した構成により、複数のユーザの各々が使用する端末装置20から送信された空調に関する情報(入力情報)を有効に活用し、空調システムによって提供される空調の精度及び当該空調システムを利用するユーザの満足度の向上に寄与することができる。
具体的には、本実施形態においては、上記したように集計された温冷感情報を空調機10の設定値を決定するために用いられる室内モデルを更新するために中央制御装置40(空調機10を制御する制御装置)にフィードバックすることによって、当該温冷感情報を有効に活用することができる。この場合、上記したように集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す温冷感値の平均値に基づいて、当該室内モデルの更新が中央制御装置40に指示される。このような構成によれば、集計装置30によって集計された温冷感情報を用いて室内モデルを更新する作業のコストを低減することができる。
なお、本実施形態においては温冷感情報の集計結果に基づいて中央制御装置40に保持されている室内モデルが更新されるものとして主に説明したが、本実施形態は当該集計結果を有効に活用するために当該集計結果が中央制御装置40等にフィードバックされる構成であればよく、当該集計結果は他の用途に用いられても構わない。
具体的には、室内1の環境を詳細にモデル化することは困難であり、そもそもビル(建物)によっては機器または環境のスペック不足(つまり、モデル化するための十分な情報がないこと)によりモデル化できない場合がある。このような場合には、上記した温冷感情報の集計結果を用いて室内モデルを作成するような処理が実行されても構わない。
また、本実施形態においては、例えば室内モデルの更新パターンに基づいて入力情報を収集するようにしてもよい。このような構成によれば、例えば季節の遷移に応じて好適な室内モデルに自動的に更新するようなことが可能となる。
また、本実施形態においては、集計装置30が室内情報格納部31、入力情報格納部32、空調機情報格納部33及びゾーン情報格納部34を含むものとして説明したが、各格納部31~34のうちの少なくとも一部は、集計装置30の外部に配置されていてもよい。例えば入力情報格納部32及び空調機情報格納部33が集計装置30の外部のサーバ装置等に配置されている場合には、集計装置30は、当該サーバ装置にアクセスすることによって、空調機情報を参照して入力情報を収集すればよい。
ここで、一般に、室内1には例えば窓及びドア等が配置されているが、当該窓及びドアの付近は外気の影響受けやすく、空調機10の設定値にかかわらず空調が効きにくいことが考えられる。そこで、本実施形態は、このような観点に基づいて室内1の各位置(座標)に重みを割り当て、当該重みを考慮して室内モデルの更新を中央制御装置40に指示する構成(以下、本実施形態の変形例と表記)とすることができる。
以下、図10のフローチャートを参照して、本実施形態の変形例に係る集計装置30の処理手順の一例について説明する。
まず、集計装置30は、室内情報格納部31に格納されている室内情報によって示される室内1のレイアウトを参照して、当該室内1の各位置(座標)に重みを割り当てる(ステップS11)。
この場合、例えば窓及びドアの近傍の領域を空調(制御)にかかわらず不快が発生しやすい(つまり、空調が効きにくい)ペリメーターゾーンとし、当該窓及びドアの近傍でない領域を空調(制御)によって不快を解消しやすい(つまり、空調が効きやすい)インテリアゾーンとすると、集計装置30は、ペリメーターゾーンに含まれる位置には小さい重みを割り当て、当該インテリアゾーンに含まれる位置には大きい重みを割り当てる。
なお、本実施形態の変形例において、ペリメーターゾーン及びインテリアゾーンは上記した室内1が分割された複数のゾーン(つまり、ゾーン情報格納部34に格納されているゾーン情報によって示される複数のゾーン)とは異なる概念の領域である。すなわち、ペリメーターゾーン及びインテリアゾーンの各々は、ゾーン情報によって示される複数のゾーンの各々の一部の領域であってもよいし、当該ゾーンを包含する領域であってもよいし、複数のゾーンに跨るような領域であってもよい。
例えば図11に示すように室内1に窓1a及び1bが配置されている場合、窓1a及び1bの付近の領域401がペリメーターゾーンであり、当該領域401に含まれる位置に割り当てられる重みは小さい。同様に、室内1にドア1cが配置されている場合、当該ドア1cの付近の領域402がペリメーターゾーンであり、当該領域402に含まれる位置に割り当てられる重みは小さい。一方、室内1のうちの上記した領域401及び402(ペリメーターゾーン)以外の領域がインテリアゾーンであり、当該領域に割り当てられる重みは大きい。
次に、図8に示すステップS1~S6の処理に相当するステップS12~S17の処理が実行される。
なお、ステップS15においてはゾーン毎の温冷感の平均値が算出されるが、当該ゾーン毎の温冷感の平均値は、上記したステップS11において室内1の各位置に割り当てられた重みを考慮して算出される。具体的には、ステップS14においてゾーン毎に集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す温冷感値の各々には、当該温冷感情報が入力された際にユーザがいた室内1の位置(つまり、当該温冷感情報を含む入力情報に含まれる位置情報によって示される位置)に割り当てられた重みが反映される(つまり、当該重みが乗算される)。ステップS15においては、このように重みが反映された温冷感値を用いて平均値が算出される。
ここで、上記した図11に示す室内1の領域401及び402(ペリメーターゾーン)に小さい重みが割り当てられ、当該領域401及び402以外の領域(インテリアゾーン)に大きい重みが割り当てられている場合において、図9に示すようにゾーン毎に温冷感情報が集計されている場合を想定する。
この場合、ゾーン1-1及び1-4においては「寒い」及び「寒すぎる」を示す温冷感情報が多く、「快適」を示す温冷感情報が少ない傾向があるが、ゾーン1-1は、インテリアゾーンにおいて「寒い」及び「寒すぎる」を示す温冷感情報が多い。この場合、ゾーン1-1の温冷感の平均値は、低い値となり、特に空調が効きづらいと推測される。
一方、ゾーン1-4は、ペリメーターゾーンに「寒い」及び「寒すぎる」を示す温冷感情報が多いが、インテリアゾーンには「快適」を示す温冷感情報が多い。この場合、ゾーン1-4の温冷感の平均値は、ペリメーターゾーンにおいて入力された温冷感情報(温冷感値)の影響が緩和されることによりゾーン1-1の温冷感よりも高い値となり、空調がある程度効いていると推測される。
これによれば、図8に示すステップS16においては、ゾーン1-1の温度を算出するための室内モデル(つまり、ゾーン1-1に関するパラメータ)の更新が必要であるが、ゾーン1-4の温度を算出するための室内モデル(つまり、ゾーン1-4に関するパラメータ)の更新は必要ないと判定される。
上記した本実施形態において説明したようにペリメーターゾーンとインテリアゾーンとを考慮しない(つまり、室内1の全ての位置に同じ重みが割り当てられている)場合では、空調にかかわらず不快(不満)が発生しやすいペリメーターゾーンにいるユーザによって入力された温冷感情報に影響されてしまい、インテリアゾーンにいるユーザは「快適」と感じているにもかかわらず、ゾーン1-4の温度を算出するための室内モデルが更新されてしまう。この場合、ペリメーターゾーンはそもそも空調にかかわらず不快が発生するのであるから、当該ペリメーターゾーンにいるユーザの温冷感は改善せず、更に、室内モデルを更新したことによりインテリアゾーンにいるユーザの快適度が損なわれる(つまり、温冷感が「快適」から「暑い」または「寒い」等の不快に変わる)可能性がある。
これに対して、本実施形態の変形例においては、上記したようにペリメーターゾーンとインテリアゾーンとに異なる重みを割り当てることによって、ペリメーターゾーンにおける外乱(外気の影響)を除いた空調の効きを評価して室内モデルを更新する(つまり、ペリメーターゾーン及びインテリアゾーンに基づいて室内モデルの更新を中央制御装置40に指示する)ことができるため、より実環境に沿った室内モデルの更新を実現することができる。
なお、本実施形態の変形例においてはペリメーターゾーンとインテリアゾーンとに異なる重みを割り当てるものとして説明したが、ペリメーターゾーンにいるユーザによって入力された温冷感情報を除いて温冷感情報を集計する(つまり、ペリメーターゾーンにいるユーザによって入力された温冷感情報を集計対象から除外する)ようにしてもよい。この場合には、インテリアゾーンにおける温冷感の平均値に基づいて室内モデルの更新を指示するようなことが可能となる。
また、本実施形態の変形例においては上記した室内情報格納部31に格納されている室内情報によって示される室内1のレイアウト(窓及びドアの位置)に基づいてペリメーターゾーン及びインテリアゾーンを推定(判別)することができるが、当該ペリメーターゾーン及びインテリアゾーンの推定に室内情報を用いることができない(つまり、当該室内情報に窓及びドアの位置が含まれていない)場合がある。この場合には、入力情報格納部32に格納(蓄積)されている入力情報に含まれる位置情報及び温冷感情報(つまり、過去の温冷感の履歴)に基づいて、建物の構造により慢性的に空調が効きにくい領域(つまり、空調にかかわらず不快が発生しやすいペリメーターゾーン)を推定してもよい。具体的には、例えば「暑い(熱すぎる)」または「寒い(寒すぎる)」と感じるような設定値で空調機10の運転を制御しているにもかかわらず、これらに反する温冷感を示す温冷感情報がユーザによって入力されているような場合には、当該ユーザの位置を含む領域をペリメーターゾーンと推定することができる。
更に、室内情報に窓及びドアの状態を示す時系列情報や室内1に配置されている製品の型番及びスペック等の情報が含まれている場合には、これらの情報を利用して外気の影響の程度を評価することによって、当該外気の影響の程度が大きい領域をペリメーターゾーンとして推定するようにしてもよい。これによれば、例えばドアの付近の領域であっても、当該ドアが開閉される頻度が低いような場合には、当該領域はペリメーターゾーンではない(つまり、インテリアゾーンである)と推定することができる。同様に、例えば窓の付近の領域であっても、当該窓の断熱性が高い場合には、当該領域はペリメーターゾーンではないと推定することができる。更に、室内1に設置されているパーティションの高さ等に応じてペリメーターゾーンを推定してもよい。
なお、ここではペリメーターゾーン(に含まれる位置)に小さい重みを割り当て、インテリアゾーン(に含まれる位置)に大きい重みを割り当てるものとして説明したが、例えばペリメーターゾーンではないが壁に近い領域に含まれる位置には中程度の重みを割り当てるようにしてもよい。このように本実施形態の変形例においては、例えば異なる3つ以上の重みを各位置に割り当てるような構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態においては、前述した第1実施形態と同様の部分についての詳しい説明を省略し、当該第1実施形態とは異なる部分について主に説明する。また、本実施形態に係る空調システム及び集計装置の構成については、前述した第1実施形態と同様であるため、適宜、図1及び図6を用いて説明する。
ここで、一般に、空調機10の故障または機能低下(以下、単に異常と表記)が生じた場合、当該空調機10(空調システム)を利用しているユーザが空調の効きの悪さに気づくことによって、当該空調機10の異常が発覚する場合が多い。空調システムの中には例えばフィルタの劣化等を検知し発報するようなものが存在するが、このような空調システムは高価であり、導入は限定的である。
このため、本実施形態は、集計された温冷感情報に基づいて空調機10の異常を検出する(空調機10に異常が生じているかを判定する)点で、前述した第1実施形態とは異なる。
以下、図12のフローチャートを参照して、本実施形態に係る集計装置30の処理手順の一例について説明する。
まず、収集部35は、空調機情報格納部33に格納されている空調機情報に含まれる日時を運転制御日時(つまり、空調機10の運転が制御された日時)として取得する(ステップS21)。
ステップS21の処理が実行されると、収集部35は、ステップS21において取得された運転制御日時に基づく第1期間に該当する日時を含む入力情報(以下、第1入力情報と表記)を収集する(ステップS22)。なお、第1期間は運転制御日時よりも前の期間(例えば、運転制御日時の1時間前から当該運転制御日時までの期間等)であり、第1入力情報は空調機10の運転が制御される前の入力情報に相当する。
また、収集部35は、ステップS21において取得された運転制御日時に基づく第2期間に該当する日時を含む入力情報(以下、第2入力情報と表記)を収集する(ステップS23)。なお、第2期間は運転制御日時よりも後の期間(例えば、運転制御日時から当該運転制御日時の1時間後までの期間等)であり、第2入力情報は空調機10の運転が制御された後の入力情報に相当する。
次に、集計部36は、ステップS22及びS23において収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、当該入力情報に含まれる温冷感情報を集計する(ステップS24)。このステップS24の処理は前述した図8に示すステップS3の処理に相当するが、ステップS24の処理が実行された場合の集計結果には、第1入力情報に基づいてゾーン毎に集計された温冷感情報を含む集計結果(以下、第1集計結果と表記)と、第2入力情報に基づいてゾーン毎に集計された温冷感情報を含む集計結果(以下、第2集計結果と表記)とが含まれる。
ステップS24の処理が実行されると、分析部37は、ゾーン毎にステップS25の処理を実行する。ステップS25の処理が実行される1つのゾーンを対象ゾーンとすると、分析部37は、当該対象ゾーンについての第1集計結果に基づいて温冷感値の平均値を算出し、当該対象ゾーンについての第2集計結果に基づいて温冷感値の平均値を算出し、当該平均値の差分を上記したステップS21において取得された運転制御日時の前後における対象ゾーンの温冷感の変化の度合い(以下、温冷感の変化度と表記)として算出する。このようなステップS25の処理がゾーン毎に実行されることによって、分析部37は、各ゾーンの温冷感の変化度を算出する。
分析部37は、ステップS25において算出された各ゾーンの温冷感の変化度に基づいて、空調機10に異常が生じているか否かを判定する(ステップS26)。この場合、例えば運転制御日時の前後で温冷感の変化度が極端に小さいゾーンが存在する場合には、空調機10が故障しているまたはフィルタが劣化している等の要因で当該空調機10が正常に稼働(動作)していないと推測される。このため、ステップS26においては、例えば少なくとも1つのゾーンの温冷感の変化度が予め定められた値(以下、第3閾値と表記)未満である場合には空調機10に異常が生じていると判定され、全てのゾーンの温冷感の変化度が第3閾値以上である場合には空調機10に異常が生じていないと判定されるものとする。
ただし、前述した第1実施形態において説明したペリメーターゾーンの場合には、空調機10に異常が生じていない場合であっても温冷感の変化度が小さい可能性があるため、ステップS26の処理は、ペリメーターゾーン及びインテリアゾーンを考慮して実行されてもよい。
空調機10に異常が生じていると判定された場合(ステップS26のYES)、分析部37は、空調機10の異常を発報(通知)する(ステップS27)。なお、ステップS27においては、例えば空調機10に異常が生じていることを端末装置20または中央制御装置40に通知する処理が実行されてもよいし、当該空調機10に設けられている所定のランプを点灯させるような処理が実行されてもよい。
一方、空調機10に異常が生じていないと判定された場合(ステップS26のNO)、図12に示す処理は終了される。
なお、ステップS21においては1つの運転制御日時が取得されればよいが、当該ステップS21において複数の運転制御日時が取得されてもよい。この場合には、ステップS21において取得された複数の運転制御日時の各々に基づいて第1及び第2入力情報が収集され、当該運転制御日時毎に温冷感の変化度が算出されるものとする。ステップS26においては、運転制御日時毎に算出された温冷感の変化度の平均値が第3閾値未満である場合に空調機10に異常が生じていると判定されてもよいし、当該運転制御日時毎に算出された温冷感の変化度の最大値が第3閾値未満である場合に空調機10に異常が生じていると判定されてもよい。また、ステップS26においては、運転制御日時毎に算出された温冷感の変化度が連続して第3閾値未満である場合に空調機10に異常が生じていると判定されてもよい。
また、運転制御日時の前後にユーザが入室または退室する場合があるが、温冷感はユーザ毎に異なるため、異なるユーザの温冷感情報を集計した場合には、誤って空調機10に異常が生じていると判定される可能性がある。このため、ステップS22及びS23においては、同一のユーザIDを含む第1及び第2入力情報を収集する(つまり、運転制御日時の前後の両方の時点において室内1にいるユーザの入力情報のみを収集する)ようにしてもよい。このような構成によれば、同一のユーザによって入力された温冷感情報のみが集計されるため、空調機10の異常の検出精度を向上させることができる可能性がある。また、このような構成の場合には、運転制御日時の前後で同一のユーザによって入力された温冷感情報に含まれる温冷感値の差分(つまり、ユーザ毎の温冷感値の差分)の平均値を温冷感の変化度として算出してもよい。
また、ステップS25においてはゾーン毎の温冷感の変化度が算出されるものとして説明したが、ゾーンを区別することなく、室内1全体としての温冷感の変化度を算出し、当該温冷感の変化度に基づいて空調機10に異常が生じているか否かを判定してもよい。
更に、ステップS27においては空調機10に異常が生じていることを発報するものとして説明したが、ステップS26においては、温冷感の変化度が第3閾値未満であるゾーンを特定することができる。このため、ステップS27においては、例えば温冷感の変化度が第3閾値未満であるゾーンに対応する吹き出し口に関する部品が劣化または故障している可能性があることを発報するようにしてもよい。温冷感の変化度が空調機10全体で第3閾値未満であるような場合、空調機10の吸い込み口フィルタの劣化や、内部温度センサの校正ずれなどの可能性があることを発報してもよい。すなわち、分析部37は、上記した温冷感情報の集計結果(ゾーン毎の温冷感の変化度)に基づいて、空調機10に生じている異常の要因(故障個所の候補等)を推定して発報してもよい。
ここで、図13は、例えば第1運転制御日時の前後(つまり、空調機10の運転の制御前及び制御後)の温冷感情報の一例を示している。
図13によれば、ゾーン1-2~1-4においては第1運転制御日時の前後で各ユーザの温冷感に変化が生じているが、ゾーン1-1においては、当該温冷感の変化が生じていない。
また、図14は、例えば第2運転制御日時の前後の温冷感情報の一例を示している。図14によれば、ゾーン1-2~1-4においては第2運転制御日時の前後で各ユーザの温冷感に変化が生じているが、ゾーン1-1においては、当該温冷感の変化が生じていない。
この場合、上記した図12に示す処理が実行されることによって、例えばゾーン1-1に対応する吹き出し口(フラップ)11周辺の部品またはフィルタ等の故障(または劣化)が原因で、空調の性能が低下している可能性があることを発報することができる。
上記したように本実施形態においては、温冷感情報の集計結果(集計された温冷感情報)に基づいて空調機10に異常が生じているかを判定する(つまり、空調機10の異常を検出する)構成により、当該集計結果を空調機10の異常(故障または劣化)の早期検知や定期保守等のために有効に活用することができる。換言すれば、本実施形態においては、温冷感が空調制御によって全く変化しない場合には空調機10の機能低下が想定されるという観点に基づいて当該温冷感の履歴(温冷感情報の集計結果)を用いることによって、当該空調機10の故障または劣化を早期に検出(発見)することができる可能性がある。
なお、本実施形態に係る集計装置30は、前述した第1実施形態と組み合わせた構成である場合を想定しており、例えば図8に示す処理が実行されることによって室内モデルが更新されたにもかかわらず、ユーザの温冷感(温冷不満)が改善されないような場合に図12に示す処理を実行するように運用されてもよい。
ただし、本実施形態に係る集計装置30は、図8に示す処理を実行せず、図12に示す処理のみを実行するように構成されていてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態においては、前述した第1実施形態と同様の部分についての詳しい説明を省略し、当該第1実施形態とは異なる部分について主に説明する。また、本実施形態に係る空調システムの構成については、前述した第1実施形態と同様であるため、適宜、図1を用いて説明する。
以下、本実施形態に係る集計装置30の構成について説明するが、当該集計装置30のハードウェア構成については前述した第1実施形態と同様であるため、図7を用いて説明する。
図15は、本実施形態に係る集計装置30の機能構成の一例を示す。なお、図15においては、前述した図6と同様の部分について同一参照符号を付して、その詳しい説明を省略する。ここでは、図6と異なる部分について主に述べる。
図15に示すように、集計装置30は、調整部38を含む。なお、調整部38の一部または全ては、前述した図7に示すCPU301に集計プログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアによって実現されるものとする。なお、調整部38の一部または全ては、ハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成によって実現されてもよい。
ここで、各ユーザ(個人)の温冷感は天候または体調等の要因に応じて大きく変動する可能性があるため、同一の設定値で空調機10の運転が制御されている同一のゾーンに同一のユーザがいた場合であっても、日時によって温冷感が異なる(つまり、温冷感にばらつきが生じる)ことがある。このような温冷感のばらつきは、温冷感情報の集計精度を低下させ、適切な室内モデルの更新を阻害する要因となる。
このため、調整部38は、このような温冷感のばらつきによる影響を軽減するために、収集部35によって収集された入力情報を調整する機能を有する。具体的には、調整部38は、例えば収集部35によって収集された入力情報の中に同一の設定値で空調機10の運転が制御されている間に同一のゾーンにいる同一のユーザによって使用される端末装置20から送信された複数の入力情報が存在する場合に、当該複数の入力情報の各々に含まれる温冷感情報(温冷感値)の中から外れ値を特定し、当該外れ値(に相当する温冷感値)を含む入力情報を集計部36による集計の対象から除外する。
なお、空調機情報格納部33に格納されている空調機情報に含まれる設定値及び日時によれば、当該設定値で空調機10が制御されていた期間を特定(判別)することが可能であるため、上記した同一の設定値で空調機10の運転が制御されている間に同一のゾーンにいる同一のユーザによって使用される端末装置20から送信された複数の入力情報とは、同一の設定値で空調機10が制御されていた期間に該当する日時を含む入力情報であって、同一のユーザIDに対応づけて同一のゾーンに含まれる位置を示す位置情報を含む入力情報である。
また、外れ値は、例えば同一の設定値で空調機10の運転が制御されている間に同一のゾーンにいる同一のユーザによって使用される端末装置20から送信された複数の入力情報(温冷感情報)に基づいて計算される温冷感の平均値から予め定められた値以上離れている温冷感値等であるが、当該温冷感数値の分布により判別されるものであればよい。
上記したように本実施形態においては、収集された入力情報のうちの同一のユーザID(ユーザ識別情報)を含む入力情報から、外れ値に相当する温冷感を示す温冷感情報を含む入力情報を除外することにより、各種要因に基づくユーザの温冷感の変動の影響を低減することができる。
なお、前述した第1実施形態において説明したように温冷感情報は端末装置20を操作することによって入力されるため、当該端末装置20が誤って操作されることにより、ユーザが意図しない温冷感(ユーザの実際の温冷感とは異なる温冷感)を示す温冷感情報が入力される場合がある。本実施形態においては、このような操作の誤り(押し間違い等)に基づく温冷感(つまり、外れ値)の影響を低減することも可能である。
また、本実施形態においては、外れ値を含む入力情報を集計の対象から除外するものとして説明したが、当該外れ値を他の入力情報(同一の設定値で空調機10の運転が制御されている間に同一のゾーンにいる同一のユーザによって使用される端末装置20から送信された入力情報)に含まれる温冷感情報(に含まれる温冷感値)に合わせるように補正した入力情報を集計するようにしてもよい。
また、本実施形態においては前述した第1実施形態に係る集計装置30に調整部38が追加された構成を想定しているが、このような構成の場合には、例えば図8に示すステップS2の処理とステップS3の処理との間に上記した調整部38の処理が実行されればよい。
更に、本実施形態は、前述した第2実施形態に適用されてもよい。この場合、上記した調整部38の処理は、前述した図12に示すステップS23の処理とステップS24の処理との間に実行されればよい。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、複数のユーザの各々が使用する端末装置に入力された空調に関する情報を有効に活用することが可能な情報処理装置、情報処理システム、方法及びプログラムを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…室内、10…空調機、20…端末装置、21…表示処理部、22…位置情報入力部、23…温冷感情報入力部、30…集計装置(情報処理装置)、31…室内情報格納部(第1格納手段)、32…入力情報格納部(第2格納手段)、33…空調機情報格納部(第3格納手段)、34…ゾーン情報格納部、35…収集部、36…集計部、37…分析部(分析手段、判定手段)、38…調整部、40…中央制御装置、301…CPU、302…不揮発性メモリ、303…主メモリ、304…通信デバイス。

Claims (12)

  1. 端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と前記位置における前記ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と空調機の設定値及び前記設定値に基づいて前記空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集する収集手段と、
    前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計する集計手段と
    前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて、前記空調機の設定値を決定するために用いられる室内モデルの更新が必要であるかを判定する判定手段と、
    前記室内モデルの更新が必要であると判定された場合、前記室内モデルの更新を、前記空調機の運転を制御する制御装置に指示する分析手段と
    を具備し、
    前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信され、
    前記収集手段は、現在の日時が予め設定されている前記室内モデルの更新時期に該当する場合に、期間及び前記空調機の設定値のうちの少なくとも一方を含む条件に合致する入力情報を収集する
    情報処理装置。
  2. 前記室内のレイアウトを示す室内情報を格納する第1格納手段と、
    前記第1格納手段に格納されている室内情報に基づいて、前記室内における前記空調機による空調制御の影響が小さいペリメーターゾーン及び前記空調機による空調制御の影響が大きいインテリアゾーンを推定する推定手段と
    を更に具備し、
    前記分析手段は、前記推定されたペリメーターゾーン及びインテリアゾーンに基づいて、前記室内モデルの更新を前記制御装置に指示する
    請求項記載の情報処理装置。
  3. 前記ペリメーターゾーンには第1重みが割り当てられ、前記インテリアゾーンには前記第1重みよりも大きい第2重みが割り当てられ、
    前分析計手段は、前記第1及び第2重みに基づいて、前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出する
    請求項記載の情報処理装置。
  4. 前記集計された温冷感情報に基づいて、前記空調機に異常が生じているかを判定する判定手段を更に具備する請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 調整手段を更に具備し、
    前記入力情報は、前記端末装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を含み、
    前記調整手段は、前記収集された入力情報のうちの同一のユーザ識別情報を含む入力情報から、外れ値に相当する温冷感を示す温冷感情報を含む入力情報を除外する
    請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記入力情報を格納する第2格納手段と、
    前記空調機情報を格納する第3格納手段と
    を更に具備する請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と前記位置における前記ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と空調機の設定値及び前記設定値に基づいて前記空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集する収集手段と、
    前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計する集計手段と、
    前記室内のレイアウトを示す室内情報に基づいて、前記室内における前記空調機による空調制御の影響が小さいペリメーターゾーン及び前記空調機による空調制御の影響が大きいインテリアゾーンを推定する推定手段と、
    前記推定されたペリメーターゾーン及びインテリアゾーンに基づいて前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて、前記空調機の設定値を決定するために用いられる室内モデルの更新を、前記空調機の運転を制御する制御装置に指示する分析手段と
    を具備し、
    前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信される
    情報処理装置。
  8. 端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と前記位置における前記ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と空調機の設定値及び前記設定値に基づいて前記空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集する収集手段と、
    前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計する集計手段と、
    前記集計された温冷感情報に基づいて前記ゾーン毎に前記空調機の運転が制御された日時を基準とした温冷感の変化度を算出し、前記算出された変化度に基づいて前記空調機に異常が生じているかを判定する分析手段と
    を具備し、
    前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信される
    情報処理装置。
  9. 情報処理装置と、空調機の運転を制御する制御装置とを備える空調システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と前記位置における前記ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と前記空調機の設定値及び前記設定値に基づいて前記空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集する収集手段と、
    前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計する集計手段と、
    前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて、前記空調機の設定値を決定するために用いられる室内モデルの更新が必要であるかを判定する判定手段と、
    前記室内モデルの更新が必要であると判定された場合、前記室内モデルの更新を、前記空調機の運転を制御する制御装置に指示する分析手段と
    を含み、
    前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信され、
    前記収集手段は、現在の日時が予め設定されている前記室内モデルの更新時期に該当する場合に、期間及び前記空調機の設定値のうちの少なくとも一方を含む条件に合致する入力情報を収集する
    空調システム。
  10. 前記空調機は、複数の方向に風を吹き出すための複数の吹き出し口を備え、
    前記制御装置は、前記複数の端末装置の各々から送信された位置情報及び温冷感情報に基づいて、前記複数の吹き出し口から吹き出される風を前記吹き出し口毎に制御する
    請求項記載の空調システム。
  11. 端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と前記位置における前記ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と空調機の設定値及び前記設定値に基づいて前記空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集するステップと、
    前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計するステップと
    前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて、前記空調機の設定値を決定するために用いられる室内モデルの更新が必要であるかを判定するステップと、
    前記室内モデルの更新が必要であると判定された場合、前記室内モデルの更新を、前記空調機の運転を制御する制御装置に指示するステップと
    を具備し、
    前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信され、
    前記収集するステップは、現在の日時が予め設定されている前記室内モデルの更新時期に該当する場合に、期間及び前記空調機の設定値のうちの少なくとも一方を含む条件に合致する入力情報を収集するステップを含む
    方法。
  12. コンピュータに、
    端末装置を使用するユーザの室内の位置を示す位置情報と前記位置における前記ユーザの温冷感を示す温冷感情報と前記位置情報及び前記温冷感情報が前記端末装置に入力された日時とを含む入力情報を、前記入力情報に含まれる日時と空調機の設定値及び前記設定値に基づいて前記空調機の運転が制御された日時を含む空調機情報とに基づいて、収集するステップと、
    前記収集された入力情報に含まれる位置情報に基づいて、前記室内が分割されたゾーン毎に、前記入力情報に含まれる温冷感情報を集計するステップと
    前記集計された温冷感情報によって示される温冷感を表す数値の平均値を算出し、前記算出された平均値に基づいて、前記空調機の設定値を決定するために用いられる室内モデルの更新が必要であるかを判定するステップと、
    前記室内モデルの更新が必要であると判定された場合、前記室内モデルの更新を、前記空調機の運転を制御する制御装置に指示するステップと
    を実行させ
    前記入力情報は、複数のユーザによって使用される複数の端末装置から送信され、
    前記収集するステップは、現在の日時が予め設定されている前記室内モデルの更新時期に該当する場合に、期間及び前記空調機の設定値のうちの少なくとも一方を含む条件に合致する入力情報を収集するステップを含む
    プログラム。
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