JP4882557B2 - 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法 - Google Patents

空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4882557B2
JP4882557B2 JP2006190166A JP2006190166A JP4882557B2 JP 4882557 B2 JP4882557 B2 JP 4882557B2 JP 2006190166 A JP2006190166 A JP 2006190166A JP 2006190166 A JP2006190166 A JP 2006190166A JP 4882557 B2 JP4882557 B2 JP 4882557B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conditioning control
air conditioning
priority
air
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006190166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008020091A (ja
Inventor
淳 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2006190166A priority Critical patent/JP4882557B2/ja
Publication of JP2008020091A publication Critical patent/JP2008020091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4882557B2 publication Critical patent/JP4882557B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法に関する。
従来、空調機の運転は、外気情報等を取得してそれらのデータに基づき自動制御する。これにより、利用者にとってより快適な空調制御を実現しようとされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−074943号公報
しかし、従来の空調制御では、外気等の環境情報や予め登録された過去のパターンに応じて一律に温度制御がなされているが、個々の利用者にとって快適性が十分でない場合温度の設定変更等空調機の運転を自ら設定変更することになる。特に、同一建物内であっても、フロア、利用者の使用状況、窓の位置、方角等によって各利用者の快適性に差異が生じる。更に、デマンド制御により空調機の運転能力の制限がかかっていると、快適性の差異はより顕著になる。
そこで、本発明の目的は、各利用者の快適性をリアルタイムに反映した空調制御を行うことができる、空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法を提供するものである。
第1発明に係る空調制御装置は複数の空調機の運転を制御する空調制御装置であって、集計手段と、判定処理手段と、運転データの集計に基づき空調機に対し優先度を算出する優先度算出手段と、設定変更手段とを備える。集計手段は空調機の運転データの集計を行う。判定処理手段は、前記集計の結果に基づき空調機の運転に関する設定変更を行うか否かの判定を行う。設定変更手段は、前記判定に基づき、優先度に応じて前記設定変更を行う。優先度算出手段は、空調機の設定温度の上げ下げの度合いから優先度を算出する。
ここで、集計とは、空調機の運転データを所定の時間毎に集計したものである。集計の対象となる空調機は、複数の空調機のうちの一部であっても全てであってもよく、建物毎、フロア毎、或いは所定のグループ毎等で集計するものであってもよい。ここで、優先度は、空調機単位であってもゾーンに属する複数の空調機を含むグループ毎に算出・設定されてもよい。
このように、本発明の空調制御装置によれば、空調機の運転データの集計結果に基づく判定により空調機の設定変更を行うため、利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させることができる。
ここでは、空調機の運転に関する設定変更について空調機に優先度をつけることにより、より確実に利用者の意思を反映させた空調制御を行うことができる。
第2発明に係る空調制御装置は、第1発明の空調制御装置であって、設定変更手段は、空調機の総電力量が電力デマンドの上限値を超えないように前記設定変更を行う。
ここでは、デマンド制御の範囲内で利用者の快適性を反映させた空調制御を行うことができる。
第3発明に係る空調制御装置は、第1発明の空調制御装置であって、上記設定変更の履歴を記憶する設定変更履歴記憶手段を備え、設定変更手段は、前記設定変更の履歴に従い上記設定変更を行う。
ここでは、設定変更の履歴を記憶しておくことによって、その設定変更のパターンを後から利用できる。
第4発明に係る空調制御装置は、第1発明の空調制御装置であって、上記設定変更は空調機の運転能力の上限値を設定又は変更することである。ここで、空調機の運転能力の上限値の設定又は変更とは、例えば、室外機の圧縮機の運転周波数を抑制する、室内機の設定温度の上限値を設定又は変更する、あるいは一定値を超えた場合に強制的にサーモOFFにすること等により行う。
ここでは、空調機の運転能力の上限値を設定変更、例えば低くしたり高くしたりすることで空調制御に利用者の快適性をより確実に反映させることができる。
第5発明に係る空調制御装置は、第1発明の空調制御装置であって、設定変更は、空調機の予熱時間又は予冷時間を設定又は変更することである。
ここでは、予熱時間又は予冷時間を設定又は変更、例えば予熱時間又は予冷時間を長く設定することで空調制御に利用者の快適性をより確実に反映させることができる。
発明に係る空調制御システムは、第1発明の空調制御装置と、複数の空調機とを備えてなる。複数の空調機は空調制御装置と通信可能である。
ここでは、利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させることができる空調制御システムを提供できる。
発明に係る空調制御方法は、複数の空調機の運転を制御する空調制御方法であって、集計ステップと、判定ステップと、運転データの集計に基づき空調機に対し優先度を算出する優先度算出ステップと、設定変更ステップとを備える。集計ステップは、空調機の運転データの集計を行う。判定ステップは、前記集計の結果に基づき空調機の運転に関する設定変更を行うか否かの判定を行う。設定変更ステップは、前記判定に基づき、優先度に応じて設定変更を行う。優先度算出ステップは、空調機の設定温度の上げ下げの度合いから優先度を算出する。
ここでは、利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させる空調制御方法を提供できる。
第1発明に係る空調制御装置は、空調機の運転データの集計結果に基づく判定により空調機の設定変更を行うため、利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させることができる。
第2発明に係る空調制御装置は、デマンド制御の範囲内で利用者の快適性を反映させた空調制御を行うことができる。
第3発明に係る空調制御装置は、設定変更の履歴を記憶しておくことによって、その設定変更のパターンを後から利用できる。
第4発明に係る空調制御装置は、空調機の運転能力の上限値を設定変更することで空調制御に利用者の快適性をより確実に反映させることができる。
第5発明に係る空調制御装置は、予熱時間又は予冷時間を設定又は変更することで空調制御に利用者の快適性をより確実に反映させることができる。
発明に係る空調制御システムは、利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させることができる空調制御システムを提供できる。
発明に係る空調制御方法は、利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させる空調制御方法を提供できる。
<本実施形態に係る空調制御システムの概略構成>
本発明の一実施形態に係る空調制御システム1を図1に示す。ここで示す空調制御システム1は建物内に設けられている。空調制御システム1は、空調制御装置10と、複数の室外機20及び各フロアFL1〜FL2にそれぞれ設けられた室内機AC1,AC2からなる空調機群とから構成される。空調制御装置10と、室外機20と、室内機AC1,2とはネットワークを構成し通信可能に配されている。
<本実施形態に係る空調制御装置の概略構成>
図2は、空調制御装置10の構成を概略的に示す。空調制御装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、表示部14とを有する。
通信部11は、室外機20及び室内機AC1,AC2群に関する運転データや温度情報等の環境情報を受信し、必要な制御信号を室外機20や室内機AC1,AC2に送信する。
記憶部12は、通信部11を介して受信したデータや情報を格納する。具体的には、記憶部12は、室外機20及び室内機AC1,AC2に関する運転データを記憶する運転データ記憶部12aと、室外機20及び室内機AC1,AC2に関する設定値を記憶する空調機設定値記憶部12bと、電力デマンドの上限値(以下、デマンド上限値と称する。)を記憶するデマンド上限値記憶部12cと、室外機20や室内機AC1,AC2の優先度に関する情報(後述する)を記憶する優先度情報記憶部12dとを有する。記憶部12はさらに、本実施形態に係る空調制御処理を実行する空調制御プログラム12eを格納する。なお、記憶部12は、RAMやROM等の内部メモリやハードディスク等の外部メモリから構成される。
運転データ記憶部12aは、各空調機AC1,AC2の運転データを記憶する。ここで、運転データとは、後述するように室内機AC1,AC2の設定温度の変更履歴である。この運転データは、ネットワークを介して所定間隔毎に取得され、室外機20及び室内機AC1,AC2の識別情報と関連付けてファイルとして記憶されている。
空調機設定値記憶部12bは、室外機20及び室内機AC1,AC2の運転能力の設定値(室外機の圧縮機の運転周波数、室内機の設定温度の上限値、一定値を超えた場合に強制的にサーモOFFにする設定等)、予冷時間・予熱時間の設定等、空調機に関して予め設定されている設定値を記憶する。
デマンド上限値記憶部12cは、予め設定された建物(実施例ではFL1及びFL2)の空調に関する電力デマンドの上限値を記憶する。
優先度情報記憶部12dは、各室内機AC1,AC2の運転データについて集計結果から算出された優先度や予め設定されている優先度を記憶する。具体的には、設定温度が頻繁に変更されている室内機AC1,AC2に関しては、利用者が快適性を得られにくいとして電力デマンドの上限値を高くすることにより優先度を高く設定し、設定温度がほとんど変更されていない室内機ACについては電力デマンドの上限値を低く設定する。また優先度は、環境や使用状況等に応じて室内機毎或いは部屋ごとに予め決められていてもよく、室内機AC1,AC2の識別情報と対応させてファイルとし記憶する。また、記憶された優先度は、後述するように優先度算出部13dの算出処理により書き換えられる。
制御部13はCPU等から構成され、記憶部12に格納された空調制御プログラム12eに従って空調制御のための演算・制御処理を行う。具体的には、制御部13は、室外機20及び室内機AC1,AC2の運転データの集計を行う集計処理部13aと、後述するように集計の結果により判定処理を行う判定処理部13bと、判定処理の結果により設定値を変更する設定変更部13cと、室外機20や室内機AC1,AC2の優先度を算出する優先度算出部13dとを有する。
集計処理部13aは、室外機20及び室内機AC1,AC2の運転データを収集し集計する。判定処理部13bは、前記集計結果から利用者が快適性を得られていないとする何らかの異常な値があるかどうかを判定する。具体的には、後述するように所定の閾値を越えているかどうかの判定をする。
設定変更部13cは上記判定処理部13bの判定結果を受けて室外機20及び室内機AC1,AC2の設定値を変更する。本実施形態においては、設定値である空調機の運転能力の上限値を調整する。ここで、空調機の運転能力の上限値の調整とは、空調機の運転能力の上限値を設定又は変更を行うための調整であって、例えば、室外機の圧縮機の運転周波数を抑制する、室内機の設定温度の上限値を設定又は変更する、あるいは一定値を超えた場合に強制的にサーモOFFにすること等により行う。
優先度算出部13dは、各室内機AC1,AC2について集計結果から算出された優先度を算出する。ここで、優先度の算出とは、制御部13が、設定温度の上げ下げの度合いが予め設定された閾値を越えるかどうかを判断し、超える場合は優先度を上げる(例えば、暖房時、設定温度を10℃以上上げた場合は優先度を+1とする等)。
表示部14は、図3に示すごとく、集計処理部13aによる集計結果をグラフ表示等する。
<本実施形態に係る空調制御装置の集計処理と空調機の設定変更>
以下において、本実施形態に係る空調制御装置10に係る集計処理に関して詳細に説明する。なお、この例は暖房時の例を示す。
集計は、所定の時間毎(例えば、一時間毎)に行われる。例えば、図3に示すごとく、各フロアFL1、FL2毎の室内機AC1,AC2の集計をそれぞれとり、さらに建物全体であるFL1及びFL2の室内機AC1,AC2の運転データの集計をとる((図3A)。ここで、室内機AC1群及び室外機AC2群の室外機20はデマンド制御により運転能力の上限が一律50%に設定されている。
具体的には、まず、図3Aに示すように、フロアFL1に属する室内機AC1群に対する設定温度の上げた度合い、すなわち各室内機AC1が所定時間(例えば、一時間)に上げた温度を合計する。例えば、午前9時〜午前10時の間に室内機AC1の五機がそれぞれ、+2℃、+3℃、+5℃、+2℃、+3℃と設定温度を上げた場合、集計で+15℃とする(図3Aの「AC1」)。この集計結果を見ると、「AC1」は午前9時において設定温度の上げ幅が突出して大きく、閾値(10℃とする)を大きく上回っているため、優先度が算出される。
更に、フロアFL2に属する室内機AC2群について所定時間における設定温度の上げ度合いを集計する(図3Aの「AC2」)。この集計結果では、設定温度の上げ度合いは+7℃であるため、閾値を越えていない。したがって、優先度の算出はされないが、後述するように相対的に優先度は調整され、優先度は下げられることなる。
さらに、室内機AC1群と室内機AC2群の集計をさらに集計する(図3Aの「AC1+AC2」)。
次に、制御部13の設定変更部13cは、優先度に応じて運転能力の上限値を調整する。具体的には、設定温度の変更度合いが大きい室内機AC1群については、運転能力の上限値を緩和、すなわち50%から60%に引き上げる。一方、設定温度の変更度合いが比較的小さい室内機AC2群は逆に運転能力の上限値を50%から40%に引き下げられる。ここで、室内機AC2群の優先度を下げることにより運転能力の上限値を下げるのは、室内機AC1群の優先度が上がって運転能力の上限値を緩和したことによって、全体の電力デマンドの上限値を超えないよう相対的に規制する必要があるためである。
図3Bに示すように、運転能力の上限値を調整した結果、全体としての温度の上げ下げが減少し、利用者の快適性が反映されたことが分かる(図3Bの「AC1+AC2」)。
なお、上述した集計処理は制御部13の各部により適宜行われ、その結果を判定処理して空調の設定変更を自動的に行うものである。ただし、本実施形態においては、図3A及び図3Bに示すグラフは表示部14に表示されている。管理者等がこれを分析して空調の設定変更を手動で行ってもよい。
<第1実施形態に係る空調制御システムの処理の流れ>
上記空調制御システム1の処理の流れを、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、記憶されたデマンドの上限値に基づき、デマンド上限値に基づき室内機群AC1,AC2について運転能力の上限値を設定する(S101ステップ)。そして、制御部13の集計処理部13aは、上述のように設定温度の変更度合いを集計する(S102ステップ)。集計結果を図3Aに示すごとく表示部14に表示する(S103ステップ)。次いで、判定処理部13b及び優先度算出部13dは、後述する優先度算出処理を行う(S104ステップ)。そして、判定処理部13bは、優先度算出処理によって新たに優先度が算出されたかどうかを判定処理する(S105ステップ)。新たに優先度が算出されなかった場合は、処理を終了する。新たに優先度が算出された場合、設定変更部13cは、優先度に応じて運転能力の上限値を変更し(S106ステップ)、処理を終了する。室内機群AC1,AC2の場合新たに優先度が算出されたので、それぞれの優先度に応じて運転能力の上限値が変更される。
次に、図5に示す優先度算出処理について説明する。
まず、制御部13の判定処理部13bは、室内機AC1群、室内機AC2群それぞれについて、設定温度の変更度合いが閾値を超えたかどうかを判定する(S111ステップ)。閾値を超えた場合、優先度算出部13dは優先度を算出し変更する(S112ステップ)。室内機群AC1の場合、閾値を超えたので優先度が算出され変更される。閾値を超えなかった場合は、次の処理に進む。室内機AC2群の場合、閾値を超えなかったので次の処理に進む。
次に判定処理部13bは、優先度算出部13dにより優先度の変更があったかどうかを判定する(S113ステップ)。優先度の変更があった場合は処理を終了する。室内機AC1群の場合、優先度の変更があったため処理を終了する。優先度の変更がなかった場合は、他の室内機群について優先度の変更があったかどうかを判定する(S114ステップ)。他の室内機群についても優先度の変更がなかった場合は処理を終了する。室内機AC2群の場合、他の室内機群である室内機AC1群について優先度の変更があったため、次の処理に進み、優先度が調整され変更される(S115ステップ)。これにより、室内機AC2群についても運転能力の上限値が相対的に変更されることになる。
上述の処理により、デマンドの上限値の範囲内を超えないように制御しつつ、利用者による設定温度の変更度合いから優先度を算出して運転能力の上限値を緩和することで、利用者の求める快適性を空調制御に反映させることができる。
なお、本発明に係る処理は図4及び図5に示すフローに限定されない。
<本実施形態に係る空調制御システムの特徴>
(1)
上記実施形態に係る空調制御システム1においては、室内機AC1,AC2の運転データの集計結果を所定の時間毎に集計し、その集計結果に基づいて各室内機AC1,AC2の運転能力の設定変更を行うため、各利用者の快適性をリアルタイムに空調制御に反映させることができる。
(2)
上記実施形態に係る空調制御システム1は、室内機AC1,AC2の運転能力の上限値を設定又は変更すること、すなわち快適性を得られない空調機ACに対して運転能力の上限値を緩和し、快適性が得られている空調機ACに対しては運転能力の上限値を規制することで、個々の利用者に適した空調を実現できる。
(3)
上記実施形態に係る空調制御システム1においては、室内機AC1,AC2の設定変更に関し、フロア毎の集計結果から優先度を算出して、同優先度に応じて室内機AC1〜AC2の設定変更を自動的に行うため、より確実に各利用者の快適性を空調制御に反映させることができる。
(4)
上記実施形態に係る空調制御システム1は、室内機AC1,AC2の設定変更によりデマンド上限値を超えないように制御するため、デマンド制御を行いつつ利用者の快適性を空調制御に反映させることができる。
<本実施形態の変形例>
(A)
上記実施形態においては、制御部13の設定変更部13cによる設定変更は、空調機AC、20の運転能力の上限値を設定又は変更することであったが、予熱時間又は予冷時間の設定変更であってもよい。例えば、暖房時においては、予熱時間が十分でないと設定温度の変更度合いが大きくなる。これを運転データとして取得し集計する。
これにより、優先度の高い空調機についてはより快適性を向上させることができる。
また、設定変更はこれらの態様に限定されず、快適性を反映させ得る設定変更であればよい。
(B)
上記実施形態においては、制御部13の集計処理部13aによって集計対象となる運転データは、設定温度の変更度合いであったが、設定温度の変更の回数であってもよい。更に、室内機AC1,AC2のON/OFFの運転履歴や吸込み温度と設定温度との差分の履歴等、利用者において快適性が得られていないとの可能性を示唆する運転データであればよい。また、上記実施形態においては、利用者による設定温度の変更履歴を前提として空調制御しているが、デマンド制御中において自動的に設定温度が変更された場合の変更履歴であってもよい。
或いは、上記運転データをそれぞれ数値化して複数組み合わせた集計を行ってもよい。
これにより、より確実に利用者の快適性を反映させた空調制御が可能となる。
(C)
上記実施形態においては、一フロアの室内機群を一グループとして集計処理を行っているが、室外機毎、一フロアにおける部屋毎、部屋におけるゾーン毎、或いは建物毎に集計処理を行ってもよい。
これにより、様々な集計結果を容易に取得でき、快適性を反映させた空調制御が可能となる。つまり、上記実施形態のようにグループ毎に分けた集計を行うことにより空間的な偏向性をデータとして取得でき、快適性を反映させた空調制御を実現できる一方で、集計対象を全部とする場合は、空調の時間的な偏向性を把握できることによりデマンド制御等を配慮した全体的な空調制御が可能となる。
(D)
上記実施形態における空調制御装置10の記憶部12に、設定変更の履歴(上記実施形態における運転能力の設定変更や変形例(A)における予熱時間又は予冷時間の設定変更等)を記憶しておいてもよい。例えば環境や温度等の変化がない日についてはこの設定変更の履歴を読み出し、同履歴に沿って設定変更を実行する。
これにより、一度実行された設定変更パターンを繰り返し利用できる。
(E)
上記実施形態においては、図3に示すように暖房時における設定温度の変更度合い、すなわち設定温度を上げた度合いを集計の対象としているが、冷房時には設定温度を下げた度合いを対象とするよう切り替えるようにしてもよい。この場合、例えば冷暖房の切替時期を予め設定しておいてもよい。
これにより、より簡単かつ確実に空調制御を行うことができる。
(F)
上記実施形態においては、優先度に応じて空調機の設定変更を行っているが、優先度を算出せず、設定変更値が閾値を超えたときに運転能力の上限値を相対的に調整・変更してもよい。これにより、より簡単に快適性を反映させた空調制御が可能となると共に、システム資源を節約できる。
本発明は、各利用者の快適性をリアルタイムに反映した空調制御を行うことができ、空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法として有用である。
本発明の一実施形態に係る空調制御システムの概略図 本発明の一実施形態に係る空調制御装置の概略構成図 本発明の一実施形態に係る空調制御装置による集計結果表示(優先制御前)の一例を示す図 本発明の一実施形態に係る空調制御装置による集計結果表示(優先制御後)の一例を示す図 本発明の一実施形態に係る空調制御装置による処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態に係る空調制御装置による優先度算出処理の流れを示すフローチャート
1 空調制御システム
10 空調制御装置
11 通信部
12 記憶部
12a 運転データ記憶部
12b 空調機設定値記憶部
12c デマンド上限値記憶部
12d 優先度情報記憶部
12e 空調制御プログラム
13 制御部
13a 集計処理部(集計手段)
13b 判定処理部(判定処理手段)
13c 設定変更部(設定変更手段)
13d 優先度算出部(優先度算出手段)
14 表示部
20 室外機
AC1,AC2 室内機
FL1,FL2 フロア

Claims (7)

  1. 複数の空調機の運転を制御する空調制御装置(10)であって、
    前記空調機(AC1,AC2,20)の運転データの集計を行う集計手段(13a)と、
    前記集計の結果に基づき前記空調機(AC1,AC2,20)の運転に関する設定変更を行うか否かの判定を行う判定処理手段(13b)と、
    前記運転データの前記集計に基づき前記空調機(AC1,AC2,20)に対し優先度を算出する優先度算出手段(13d)と、
    前記判定に基づき、前記優先度に応じて前記設定変更を行う設定変更手段(13c)と、
    を備え、
    前記優先度算出手段(13d)は、前記空調機の設定温度の上げ下げの度合いから前記優先度を算出する、
    空調制御装置。
  2. 前記設定変更手段(13c)は、前記空調機(AC1,AC2,20)の総電力量が電力デマンドの上限値を超えないように前記設定変更を行う、
    請求項1に記載の空調制御装置。
  3. 前記設定変更の履歴を記憶する設定変更履歴記憶手段を備え、
    前記設定変更手段(13c)は、前記設定変更の履歴に従い前記設定変更を行う、
    請求項1に記載の空調制御装置。
  4. 前記設定変更は、前記空調機(AC1,AC2,20)の運転能力の上限値を設定又は変更することである、
    請求項1に記載の空調制御装置。
  5. 前記設定変更は、前記空調機(AC1,AC2,20)の予熱時間又は予冷時間を設定又は変更することである、
    請求項1に記載の空調制御装置。
  6. 請求項1に記載の空調制御装置(10)と、
    前記空調制御装置(10)と通信可能な複数の空調機(AC1,AC2,20)と、
    を備えてなる、空調制御システム。
  7. 複数の空調機(AC1,AC2,20)の運転を制御する空調制御方法であって、
    前記空調機(AC1,AC2,20)の運転データの集計を行う集計ステップと、
    前記集計の結果に基づき前記空調機(AC1,AC2,20)の運転に関する設定変更を行うか否かの判定を行う判定ステップと、
    前記運転データの前記集計に基づき前記空調機(AC1,AC2,20)に対し優先度を算出する優先度算出ステップと、
    前記判定に基づき、前記優先度に応じて前記設定変更を行う設定変更ステップと、
    を備え、
    前記優先度算出ステップは、前記空調機の設定温度の上げ下げの度合いから前記優先度を算出する、
    空調制御方法。
JP2006190166A 2006-07-11 2006-07-11 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法 Expired - Fee Related JP4882557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190166A JP4882557B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190166A JP4882557B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008020091A JP2008020091A (ja) 2008-01-31
JP4882557B2 true JP4882557B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=39076170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006190166A Expired - Fee Related JP4882557B2 (ja) 2006-07-11 2006-07-11 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4882557B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5446636B2 (ja) * 2009-09-11 2014-03-19 パナソニック株式会社 空調機器およびその制御方法、プログラム
JP5389618B2 (ja) * 2009-11-19 2014-01-15 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空気調和機の制御システム
JP5503424B2 (ja) * 2010-06-18 2014-05-28 アズビル株式会社 設定値管理方法および装置
JP5750308B2 (ja) * 2011-05-26 2015-07-22 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空調機制御システム
JP5225442B2 (ja) * 2011-08-08 2013-07-03 三菱電機株式会社 空調装置
JP5761066B2 (ja) * 2012-02-10 2015-08-12 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
JP5761065B2 (ja) * 2012-02-10 2015-08-12 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
JP5389211B2 (ja) * 2012-03-27 2014-01-15 三菱電機株式会社 空調制御方法及び空調装置
JP6021435B2 (ja) * 2012-05-23 2016-11-09 株式会社東芝 電力制御装置、電力制御方法、電力制御プログラム
JP5862483B2 (ja) * 2012-06-29 2016-02-16 ダイキン工業株式会社 集中コントローラ
JP6136045B2 (ja) 2012-07-05 2017-05-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 機器制御装置、機器制御システム、プログラム
JP6375923B2 (ja) * 2014-12-12 2018-08-22 オムロン株式会社 制御装置、制御方法、制御システム、プログラム、および記録媒体
JP6843720B2 (ja) * 2017-09-12 2021-03-17 東芝キヤリア株式会社 計画生成装置、計画生成方法、空調システムおよびプログラム
JP7393613B2 (ja) * 2019-03-18 2023-12-07 ダイキン工業株式会社 空調機の予冷運転又は予暖運転の運転条件決定システム
US11098921B2 (en) * 2019-07-18 2021-08-24 Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP Building management system with automatic comfort constraint adjustment

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6237018A (ja) * 1985-08-12 1987-02-18 株式会社日立製作所 電力デマンド制御装置
JPH05106905A (ja) * 1991-10-16 1993-04-27 Mitsubishi Electric Corp ダクト式空気調和機
JPH07143670A (ja) * 1993-11-19 1995-06-02 Mitsubishi Electric Corp デマンド制御装置
JP2000028175A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Fujitsu Ltd 施設の空調機温度制御装置
JP3442037B2 (ja) * 2000-06-27 2003-09-02 住友不動産株式会社 地域冷暖房の2次側システム
JP4487550B2 (ja) * 2002-12-10 2010-06-23 パナソニック電工株式会社 環境設備制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008020091A (ja) 2008-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4882557B2 (ja) 空調制御装置、空調制御システム及び空調制御方法
CN111059710B (zh) 一种空调器的控制方法及空调器
JP4270929B2 (ja) 空調管理装置および空調管理システム
CN102252400B (zh) 设定值管理方法以及装置
JP2010175229A (ja) 空調制御装置
JP6280569B2 (ja) 動作パラメータ値学習装置、動作パラメータ値学習方法、学習型機器制御装置及びプログラム
US11686488B2 (en) Systems and methods for controlling rate of change of air temperature in a building
JP5383899B2 (ja) 空気調和システム
WO2006082939A1 (en) Environmental control system
EP3182027B1 (en) Control method for air conditioner, terminal device, and operation control system
CN108644968B (zh) 用于空调系统的控制方法
JP2013249991A (ja) 空調制御システムおよび空調制御方法
CN108592353B (zh) 用于空调系统的控制方法
WO2021169109A1 (zh) 空调温度控制方法、控制装置及空调
JP2018109461A (ja) 空調システム
JP5972073B2 (ja) 電力管理装置
US20230228437A1 (en) Customized instantiation of provider-defined energy saving setpoint adjustments
JP5136403B2 (ja) 設備機器制御システム
CA2918081A1 (en) A hvac system, a method for operating the hvac system and a hvac controller configured for the same
JP2020067206A (ja) トルク制御プログラム、トルク制御方法およびトルク制御装置
JP6948812B2 (ja) 管理装置、空調システム、管理方法、及びプログラム
JP2010091238A (ja) 空気調和制御システム
JP6941819B2 (ja) 空気調和機の運転を開始させる方法および制御装置
JP5751742B2 (ja) 空気調和設備の遠隔管理システム、遠隔管理装置、制御装置
CN112032939A (zh) 换热系统的控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110201

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4882557

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees