JP6979757B2 - 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、およびプログラム - Google Patents

空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、およびプログラムに関する。
空調対象空間に人が存在するか否か(在不在)を検知して、空気調和機を運転制御する空調制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の空調制御装置は、複数の人体検出センサを備え、空調対象空間内の人の在不在だけでなく人口密度までも検知して、その検知結果に応じて空気調和機を制御する。
特開2013−40693号公報
特許文献1に記載の空調機制御装置は、複数の人体検知センサを備える。このため設置するセンサの数が多くなり、設置や保守のためのコストが大きくなり、システムの構成が複雑になってしまう。そして、1人を複数のセンサが重複して検知することにより2人以上として判別したり、2人以上を1人として検知したりしてしまう、等のセンサの検知ミスにより、人数の正確な検知が困難な場合も存在する。さらに、センサによる人体検知では、検知できるのは現在の空調対象空間内の人の存在状況だけであり、空調対象空間内の人数の今後の変遷を予測しての制御を行うことも難しい。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、空調対象となる領域に存在する人数を正確に検出し、人数に適した空調を可能にすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る空調制御装置は、対応付情報記憶手段と、端末稼働状況監視部と、集計部と、制御信号生成部と、を備える。
対応付情報記憶手段は、空調領域と、空調領域を空調する室内空調機と、空調領域に配置された複数の端末と、を対応付ける対応付情報を記憶する。
端末稼働状況監視部は、空調領域に設置された各端末の動作状態を示す動作状態情報を取得する。
集計部は、端末稼働状況監視部が取得した動作状態情報に基づいて、空調領域に配置されている複数の端末を動作状態別に分け、各動作状態の端末の数を集計する。
制御信号生成部は、集計部で得られた集計値に基づいて、室内空調機を制御するための制御信号を生成する。
空調領域に設置された各端末の動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、端末稼働状況監視部は、稼働状態を示す稼働状態情報と停止状態を示す停止状態情報とを取得する。
また、空調領域に設置された各端末の稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入されて使用されていないスタンバイ状態とを含み、端末稼働状況監視部は、稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを、さらに取得する。
本発明によれば、空調領域内の端末の動作状態情報を取得することにより、空調領域内の執務者の人数を推定し、推定した執務者の人数に応じて室内空調機を制御することが可能となる。これにより、執務者の人数に合わせた空調が可能となり、空調の快適性を向上し、消費電力をより効率的に削減することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る空調管理システムのブロック図である。 実施の形態1に係る空調制御装置のブロック図である。 実施の形態1に係る端末配置情報記憶部に記憶される端末配置情報の例を示す図である。 実施の形態1に係る空調領域マップ記憶部に記憶される空調領域・室内機対応情報の例を示す図である。 実施の形態1に係る端末稼働状況記憶部に記憶される端末稼働状況情報の例を示す図である。 実施の形態1に係る空調制御装置が実行する端末稼働状況情報の更新処理のフローチャートである。 実施の形態1に係る稼働端末集計部の集計結果の例を示す図である。 実施の形態1に係る空調制御装置が、室内機停止時に実行する空調制御変更処理のフローチャートである。 実施の形態1に係る空調制御装置が、室内機運転時に実行する空調制御変更処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空調管理システムの空調制御装置のブロック図である。 実施の形態2に係る端末稼働状況情報の例を示す図である。 実施の形態2に係る稼働端末集計部の集計結果に係る情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る空調管理システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る空調制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る在場情報の例を示す図である。 実施の形態3に係る端末配置情報の例を示す図である。 実施の形態3に係る室内機停止時における空調制御変更処理のフローチャートである。 実施の形態3に係る空調機運転時における空調制御変更処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る空調管理システムのブロック図である。 実施の形態に係る空調制御装置のハードウェアの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る空調制御システムと空調制御方法を説明する。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る空調制御システムは、空調領域に配置された端末の稼働状況を検出することにより、その空調設置内の人員とその履歴を把握し、空調機の制御を適切に行うものである。
本実施の形態に係る空調管理システム1000は、図1に示すように、空調対象である区域11を含む建屋10に設置され、全体を制御する空調制御装置100と、空調対象の区域11に設置された室内空調機(以下、単に室内機と呼ぶ)200と、リモコン300と、区域11の外に設置された室外機400と、ネットワーク通信用のスイッチングハブ700と、情報処理端末(以下、単に端末と呼ぶ)500等から構成される。
空調管理システム1000は、室外機400を除いて建屋10の内部に設置されている。
空調対象の区域11は、壁、パーティションなどによって1または複数の空調領域600に区分されている。図1では、区域11が、3つの空調領域600a、600b、600cに区分された例が示されているが、空調領域600の数は任意であり、1つでもよい。
以下の説明では、空調領域が特定されない限りにおいては、空調領域600a、600b、600c等を空調領域600とし、また特定されない空調領域600内に配置されている端末500a、500b、500c等を端末500とし、また任意の空調領域600を空調の対象とする室内機200a、200b、200c等を室内機200とする。
なお、空調領域600は、単数または複数の室内機200により空調される領域であり、空調制御の最小単位である。
各空調領域600には、1台以上の室内機200と、室内機200にコマンドを送信する1台以上のリモコン300と、空調領域600内で業務処理を遂行するための1台以上の端末500が設置されている。より具体的には、空調領域600aに1台以上の室内機200a、リモコン300a、端末500aが設置され、空調領域600bには室内機200b、リモコン300b、端末500bが設置され、空調領域600cには室内機200c、リモコン300c、端末500cが設置されている。
空調対象の区域11は、例えば事務室であり、執務者が執務を行う空間である。区域11は、建屋10内において互いに、例えば、断熱性を有する壁等により区切られており、熱のやりとりが相互にそれほどなされない。
図1には、1つの区域11のみが示されているが、建屋10には複数の空調対象の区域11が存在し、各区域11は少なくとも1つの空調領域600を含んでいてもよい。
図1では、空調対象の区域11は、3つの空調領域600に区分されている。空調対象の区域11が複数の空調領域600を有する場合とは、例えば、壁やパーティション等で区切られた各領域を各空調領域600とするような場合が該当する。また、壁やパーティション等で区切られていなくとも区域11が広い場合で、一方の領域での空調の効果が他方の領域まで影響を及ぼさない場合にも、これらを別個の空調領域600として、1つの区域11内に複数の空調領域600を設けてもよい。
なお、区域11は、事務室とは限られず、会議室、実験室、作業場等も該当するものとする。
空調制御装置100は、区域11内の空調領域600a、600b、600cそれぞれにおいて、室内機200の運転の開始および停止を含む制御を行う。1つの空調領域600内に室内機200が複数台ある場合には、これら室内機200の全てに同じ制御が実行される。空調制御装置100、室内機200a、200b、200c、リモコン300a、300b、300c、および室外機400は、専用線でバス接続等されている。空調制御装置100はさらに、スイッチングハブ700を介して端末群とLAN(Local Area Network)により接続されている。LANによる接続は、有線であっても無線であってもよい。
端末500は、パーソナルコンピュータ、業務パソコン等から構成され、執務者が執務を行うに際して使用及び操作される情報処理端末であり、運転状態、スタンバイ状態、停止状態の3つの動作状態を有する。
執務者が端末500を使用する際は、執務者はまず端末500の電源を入れる。電源を入れた後、端末500は執務者毎に割り当てられているユーザIDの入力を受け付ける状態になり、執務者は各自のユーザIDと認証情報を入力することで端末500にログインして、端末500を稼働させる。電源が入れられ、執務者がログインしている状態を運転状態とする。電源が入っているが、執務者がログインしていない状態をスタンバイ状態とする。電源が入れられていない状態を停止状態とする。運転状態で使用者がログオフ操作を行うことで、スタンバイ状態に移行する。また、運転状態で一定時間、端末500が操作されなかった場合、自動的にスタンバイ状態に移行する。運転状態、スタンバイ状態において電源オフ操作を行うことで、停止状態に移行する。
ここで状態を3つとしたが、より細分化して状態を区別することも可能である。
図1では、全ての端末500は、空調領域600内に設置されているが、いくつかの端末500が、建屋10内の全ての区域11外、または区域11内の全ての空調領域600外に設置されてもよい。
図2は、空調制御装置100の構成を示すブロック図である。
空調制御装置100は、空調機全体、すなわち室内機200と室外機400の全ての制御を行う。
空調制御装置100は、端末500の動作状態を監視し検出する端末稼働状況監視部110、端末500の動作状態を状態別に集計する稼働端末集計部111、室内機200を制御するための空調制御信号を生成する空調制御信号生成部112、端末500の配置情報を管理する端末配置情報管理部113、外部との入出力を制御する入出力制御部120、入出力インターフェース121、LAN通信を実行するLAN通信部122、制御信号を生成して送信する制御信号通信部123および各種情報を記憶する記憶部150から構成される。
入出力インターフェース121は、入力機能と表示機能を備える装置で、例えば、液晶タッチパネル、またはディスプレイとキーボードなどから構成される。
LAN通信部122は、スイッチングハブ700を介して、LANにより接続される端末500と、情報の送受信を行う。
制御信号通信部123は、専用線でバス接続される室内機200、リモコン300、および室外機400との間で、制御信号の送受信を行う。
記憶部150は、端末稼働状況情報を記憶する端末稼働状況記憶部151、端末配置情報を記憶する端末配置情報記憶部152、空調領域マップを記憶する空調領域マップ記憶部153、空調制御用の設定値等を記憶する設定記憶部154を有する。
端末配置情報記憶部152と空調領域マップ記憶部153とは、後述するように、空調領域600と、空調領域600を空調する室内機200と、空調領域600に配置された端末500と、を対応付けた情報を記憶する対応付情報記憶部として機能する。
記憶部150は、例えば、ハードディスク、スタティックRAM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリからなる。
空調制御装置100は、端末配置情報管理部113により、空調領域600内に設置されている端末500毎に、以下に示す端末配置情報を取得する。
なお、空調領域600の外に設置されている端末についての端末配置情報の取得はなされないものとする。
図3に、端末配置情報記憶部152に格納される端末配置情報の一例を示す。
なお、1つの室内機200には1つの室内機番号が割り当てられており、空調領域600内に配置されている1つの端末500には1つの端末番号が割り当てられている。
端末配置情報は、各端末500がどの空調領域600に位置するのかを示す情報であり、図示するように、室内機200を特定する番号(数字に限られない。以下、単に室内機番号と呼ぶ)と、その室内機200により空調の対象とされる空調領域600に配置されている端末500を特定する番号(数字に限られない。以下、単に端末番号と呼ぶ)と、各端末500のIPアドレスとからなり、これらが互いに対応付けられている。
例えば、室内機番号AC0001が、室内機200aを特定するものである場合、この室内機200aが設置されている空調領域600aに存在する端末500aは、端末番号PC0001からPC0005で特定される5台である。
端末配置情報は、室内機番号の代わりに、空調領域600を特定する番号(数字に限られない。以下、単に空調領域番号と呼ぶ)を含むものとしてもよい。1つの空調領域番号は、1つの空調領域600を特定するものである。
端末配置情報は、各端末500が新たに配置される際や配置を変更した際に手動等で作成される。例えば、執務者により端末を介して、端末番号と室内機番号とIPアドレスとを入力され、作成される。
端末配置情報の入力や更新に用いられる端末は、空調領域600に設置されている端末500である必要はないが、空調制御装置100とLANで接続されているものとする。
入力された端末配置情報は、入力側の端末からLANを介して空調制御装置100のLAN通信部122に送信される。入出力制御部120は、LAN通信部122を介して受信し、受信した端末配置情報を、端末配置情報管理部113に送信する。端末配置情報管理部113は、取得した端末配置情報を、端末配置情報記憶部152に格納する。
端末配置情報記憶部152に格納された端末配置情報は、例えば、執務者により端末を使用して閲覧可能である。
なお端末配置情報を閲覧するための端末も、上記端末配置情報入力に用いられる端末と同様、空調領域600に設置されている端末500とは限らず、また空調制御装置100とLANで接続されているものとする。
執務者等による閲覧は次のようにして行われる。
閲覧される端末配置情報は、端末配置情報管理部113により端末配置情報記憶部152から読み出される。読み出された端末配置情報は、端末配置情報管理部113により、入出力制御部120に送信され、入出力制御部120によりLAN通信部122に送信され、LAN通信部122によりLANを介して閲覧側の端末に送信される。端末配置情報は、受信した閲覧側の端末により表示される。
執務者は、このようにして、端末配置情報を端末から読み出して、端末配置情報の内容の変更または削除を行うことができる。
なお、端末配置情報に記憶される端末500は空調領域600内に設置されているものに限られるが、上述したように、端末配置情報の閲覧、入力、変更、削除が可能な端末は、LANにより空調制御装置100と通信可能な端末であれば設置場所は問われない。
端末配置情報の入力および閲覧は、上述のように端末およびLANを用いなくても、空調制御装置100の入出力インターフェース121を使用して行うことも可能であり、上述したものに限定されない。
空調領域600内の端末500は、例えば執務者の変更や増減、作業内容や作業形態の変更、または自身の更新などにより、増減や配置換えが起こりうる。端末500の配置が変更される際に、端末配置情報は随時修正される。
空調制御装置100はさらに、端末配置情報管理部113により、各空調領域600と、各空調領域600を空調する室内機200とを対応付けた空調領域・室内機対応情報を、取得する。端末配置情報管理部113は、取得した空調領域・室内機対応情報を空調領域マップ記憶部153に格納する。この処理については後述する。
図4は、空調領域マップ記憶部153に記憶される空調領域・室内機対応情報の一例を示す図である。
空調領域・室内機対応情報は、上述した空調領域番号と、その空調領域番号で特定される空調領域600に設置されている室内機200の室内機番号とからなる。
ここでの室内機番号は、端末配置情報の室内機番号と共通する。図4に示すように、例えば空調領域番号AREA01で特定される空調領域600には、室内機番号AC0001で特定される室内機200が設置されている。
空調領域・室内機対応情報は、建屋10内に設置された室内機200と、建屋10内の作業領域に係る情報とから、手動で入力される。例えば、執務者が端末を用いて空調領域番号と室内機番号とを入力する。
なお上記と同様に、空調領域・室内機対応情報の入力に用いられる端末も、空調制御装置100とLANで接続されているものである。この端末はまた空調領域600に設置されている端末500であるとは限らないものとする。
上記のように手動で入力された空調領域・室内機対応情報は、LANを介して、空調制御装置100のLAN通信部122に送信される。LAN通信部122において受信された空調領域・室内機対応情報は、入出力制御部120により端末配置情報管理部113に送信される。端末配置情報管理部113は受信した空調領域・室内機対応情報を空調領域マップ記憶部153に格納する。
また、空調領域・室内機対応情報は執務者等により端末を使用して閲覧可能であり、この閲覧は以下のようにして行われる。
なお上記と同様に、空調領域・室内機対応情報の閲覧に用いられる端末も、空調制御装置100とLANで接続されているものである。この端末はまた空調領域600に設置されている端末500であるとは限らないものとする。
空調領域・室内機対応情報は、端末配置情報管理部113により空調領域マップ記憶部153から読み出され、端末配置情報管理部113により入出力制御部120に送信され、入出力制御部120によりLAN通信部122に送信される。LAN通信部122は受信した空調領域・室内機対応情報を、LANを介して閲覧側の端末に送信する。空調領域・室内機対応情報は、受信した端末により表示される。執務者等はこのように空調領域・室内機対応情報を端末に読み出し、内容の変更または削除を行うことができる。
空調領域・室内機対応情報の閲覧、入力、変更、削除を行うことができる端末はLANに接続されている端末であれば設置場所は問われない。空調領域・室内機対応情報の入力、閲覧は、上述のように端末やLANを用いなくても、空調制御装置100の入出力インターフェース121を使用して行うことも可能であり、空調領域・室内機対応情報の入力、閲覧の方法は限定されない。空調領域600は、例えば作業領域の変更や室内機の増設の更新などにより、変更される場合もある。この変更に伴い、空調領域・室内機対応情報の内容は随時修正が行われる。
端末配置情報記憶部152に記憶される端末配置情報と空調領域マップ記憶部153に記憶される空調領域・室内機対応情報は、空調領域と該空調領域を空調する室内空調機と該空調領域に配置された端末とを対応付ける対応付情報として機能する。端末配置情報と空調領域・室内機対応情報とを統合して、対応付情報を1つの情報として扱うことも可能である。その場合には、端末配置情報記憶部152と空調領域マップ記憶部153とを統合した新しい記憶部が設けられる。
ただし、空調領域600の変更は頻度が少ないものであると想定されるが、端末配置情報の変更、すなわち端末500の増減や移動は頻繁に発生するものと想定される。
空調領域・室内機対応情報を修正せずに端末配置情報の変更を簡単に行えるようにする、などの端末配置情報と空調領域・室内機対応情報の変更の際の利便性のため、本実施形態では、端末配置情報と空調領域・室内機対応情報を別々の情報として扱うものとする。
図2に示す端末稼働状況監視部110は、空調領域600に配置される各端末500が稼働しているか否かの監視を行い、端末稼働状況情報を取得する。図5は、端末稼働状況記憶部151に格納される端末稼働状況情報の一例を示す図である。端末稼働状況情報は、空調領域600に配置され端末番号が記憶されている全端末500それぞれの、最新の動作状態である現在動作状態に係る情報と、前回の動作状態である前回動作状態に係る情報とからなる。
なお、動作状態とは上述したように、端末の、運転状態、スタンバイ状態、停止状態のいずれかの状態をいうものとする。
また端末稼働状況監視部110は、後述するように、規定時間経過毎に各端末500の動作状態を検出する。端末稼働状況記憶部151に記憶される現在動作状態とは、端末稼働状況監視部110による最新の検出処理により検出された動作状態であり、前回動作状態とは最新の検出から規定時間前に実行された検出処理により検出された動作状態である。
端末稼働状況情報は、図5に示すように、各端末500の、端末番号と、現在動作状態に係る情報と、前回動作状態に係る情報とからなる。端末番号は、上述した端末配置情報の端末番号と共通である。
図5によると、例えば、端末番号がPC0001の端末の現在動作状態は停止状態であり、端末番号がPC0002の端末の現在動作状態は運転状態であり、端末番号がPC0005の端末の現在動作状態は停止状態である。端末番号がPC0001、PC0002の端末は、端末稼働状況監視部110による前回の動作状態の検出時点から同じ動作状態が継続しているが、端末番号がPC0003、PC0004、PC0005の端末は、前回の動作状態の検出時点から動作状態が変化している。
端末稼働状況監視部110は、取得した各動作状態に係る情報を、端末稼働状況記憶部151へ、端末稼働状況情報を構成するものとして格納する。
より詳細に説明すると、端末稼働状況監視部110は、図6のフローチャートに示すように、内蔵する端末監視タイマをスタートさせ(S101)、端末監視タイマのカウント値から、規定時間、例えば、10分が経過するまで待機する(S102;NO)。端末稼働状況監視部110は、規定時間が経過したことを検出すると(S102;YES)、動作状態を検出する端末500の端末番号とIPアドレスを端末配置情報記憶部152から読み出す(S103)。
端末稼働状況監視部110は、端末稼働状況記憶部151から、読み出した端末番号に対応付けられている現在動作状態を読み出す。読み出した現在動作状態は、前回検出した時点での動作状態であり、これを、端末稼働状況記憶部151に記憶されている同端末の前回動作状態に上書きする(S104)。
次に、端末稼働状況監視部110は、ステップS103で読み出したIPアドレス宛に、情報取得要求信号を送信する(S105)。この情報取得要求信号は、入出力制御部120、LAN通信部122を介してLANに接続された、動作状態取得対象の端末500に送信される。この情報取得要求信号を受信した端末500は、現在の動作状態を判別し、判別した動作状態を示す応答情報を端末稼働状況監視部110宛に送信する。この応答情報は、運転状態かスタンバイ状態かを示すものである。なお、端末500は、停止状態では応答できない。
端末稼働状況監視部110は、情報取得要求信号を送信してから、一定時間待つ(S106)。一定時間とは、例えば1分である。一定時間内に応答情報を受信しなければ(S106;NO)、その端末500については電源が投入されていない停止状態であると判別し、端末稼働状況記憶部151の該当する端末番号の現在動作状態を「停止」とする(S110)。一方、一定時間内に応答情報を受信した場合(S106;YES)、その応答情報を確認する。応答情報の内容が運転状態を示すものであれば(S107;YES)、その端末500は運転状態にあると判別し、端末稼働状況記憶部151の該当する端末番号の現在動作状態を「運転」とする(S108)。応答情報の内容がスタンバイ状態を示すものであれば(S107;NO)、端末稼働状況記憶部151の、該当する端末番号の現在動作状態を「スタンバイ」とする(S109)。
動作状態検出の対象とする全端末500の動作状態を示す情報を取得するまで(S111;NO)、端末500を切り替えながら上記ステップS103からS110の動作を繰り返し、取得対象の全端末500の動作状態の取得が完了したら(S111;YES)、ステップS101に戻り、端末監視タイマをリセットして再スタートし(S101)、次回の端末稼働状況の取得タイミングまで待機する(S102)。
なお本実施の形態では、ステップ103からステップS110においての処理は、動作状態取得の対象となる端末500を1つ任意に選択して実行するものであるが、この他にも、ステップS104に対応する前回動作状態の記憶の処理を、情報取得要求信号の送信の前に、取得対象の全端末500に対し行い、続いて取得対象の全端末500に情報取得要求信号の送信を行ってもよい。
端末稼働状況監視部110が、取得対象の全ての端末500の動作状態を示す情報を取得し、端末稼働状況情報を更新すると、稼働端末集計部111は、動作状態別に端末500の数を集計するものである。
より具体的には、稼働端末集計部111は、空調領域マップ記憶部153から、各空調領域番号と、各空調領域番号で特定される空調領域600を空調の対象とする室内機200の室内機番号と、を読み出す。
次に、稼働端末集計部111は、端末配置情報記憶部152から、各室内機番号と、各室内機番号で特定される室内機200により空調される空調領域600に配置されている端末500の端末番号とを読み出す。
次に、稼働端末集計部111は、読み出した各空調領域番号と各端末番号とを、各室内機番号を介して対応付け、各空調領域番号の空調領域600に配置される端末500の端末番号を取得する。
続いて稼働端末集計部111は、端末稼働状況記憶部151より現在と前回検出時の端末稼働状況情報を読み出し、空調領域600毎、且つ、現在と前回別に各動作状態にある端末数を集計し、図7に例示するように記憶する。
本実施の形態では記憶されるのは現在と前回の動作状態に係る情報だけであるが、さらにそれ以前の動作状態に係る情報を複数記憶できるようにしてもよい。
図7を参照し、集計結果を求める手順を具体的に説明する。
例えば、図4に示される空調領域・室内機対応情報において、空調領域番号AREA01で特定される空調領域600に設置されている室内機200の室内機番号はAC0001である。稼働端末集計部111は、空調領域マップ記憶部153から、空調領域番号AREA01と室内機番号AC0001とを読み出す。
室内機番号AC0001で特定される室内機200が設置されている空調領域600に配置されている端末500の端末番号は、図3に例示する端末配置情報によれば、PC0001〜PC0005である。稼働端末集計部111は、端末配置情報記憶部152から、端末番号PC0001、PC0002、PC0003、PC0004、PC0005を読み出す。
図5に示される端末稼働状況情報から、PC0001、PC0002、PC0003、PC0004、PC0005で特定される端末500はそれぞれ、停止状態、運転状態、運転状態、運転状態、停止状態にある。稼働端末集計部111は、端末稼働状況記憶部151を参照し、運転状態の端末が3台、停止状態の端末が2台、スタンバイ状態の端末が0台である、という集計結果を導き出す。
さらに、稼働端末集計部111は、前回動作状態について、運転状態の端末が2台、停止状態の端末が2台、スタンバイ状態の端末が1台であることを導き出す。
なお、集計結果の現在端末数をコピーすることにより、前回端末数を求めるようにしてもよい。
端末500が運転状態であるということは、執務者が在席しており、端末500を操作しているものと推定され、運転状態にある端末数は、空調領域600毎に存在している執務者の人数に対応するものと考えられる。端末500がスタンバイ状態であるということは、その端末500を操作していた執務者が一時的に離席していると考えられ、現在は一時的に不在であるがいずれ在席になる可能性が高いものと考えられる。停止状態は執務者が不在であり在席になる可能性も低い状態であると推定される。図7において、AREA01に係る空調領域600においては、現在の運転状態の端末500が3台であるので、この空調領域600には、現在3人の執務者がいると推測される。前回の状態では運転状態の端末500が2台であるので、執務者が1人増加していると推測される。
端末500の状態を検出し集計することで、空調領域600内の執務者人数を推定することが可能であり、推定した執務者人数から空調機の制御を行うことが可能である。端末500の前回状態と現在の状態とを個別に見ると、PC0003とPC0004が運転状態に変化しており、PC0005が停止状態に変化している。このことから、AREA01に係る空調領域600では、執務者が、2人増加して1人減少したものと推定され、合計で執務者は1人増加したものと推定される。ここで、空調機制御に必要な情報は空調領域600内の人数である。そのため執務者の入れ替わり、すなわち誰と誰が入れ替わったのか、については考慮せず、人数のみで判断する。
空調制御装置100は、このようにして、各空調領域600に所在する人数に相関する端末500の動作状態から、空調機を制御する。以下、制御手法を説明する。
まず、図2の記憶部150に配置された設定記憶部154は、空調領域600別に、複数の設定温度を記憶する。設定温度は、標準設定温度と、弱設定温度とを含む。標準設定温度は、標準的な設定温度であり、冷房用と暖房用で個別に設定される。弱設定温度は、定格の空調よりも弱い空調で達成できる目標温度であり、冷房については、標準設定温度より第1の温度だけ高い温度、暖房については、標準設定温度よりも第2の温度だけ低い温度に設定される。第1の温度と第2の温度とは、例えば、2〜3℃に設定される。
一方、空調制御信号生成部112は、空調領域600毎に、動作状態別の端末数の変動を監視し、端末数が変動すると、変動の内容と設定記憶部154に記憶されている設定温度とに基づいて、空調制御の変更処理が必要かどうかを判別する。空調制御信号生成部112は、変更が必要であると判別すれば、空調制御信号を生成して送信し、空調制御の変更処理を実行する。
図8は、空調領域600内の室内機200が停止状態にある場合の、空調制御信号生成部112による空調制御変更処理の動作の一例を示すフローチャートである。室内機200が停止状態にあるということは、後述するように、前回の集計時点における運転状態の現在端末数とスタンバイ状態の現在端末数がいずれもが0で、かつ、その時点における運転状態の前回端末数が0であったことを意味している。
なお、後述するように、現在と前回の、2回分の集計結果である履歴を用いて、室内機200を停止させることで、執務者の出入りが多い作業場所での空調の不安定を防止している。空調の不安定とは、室内機200の運転開始と運転停止が頻繁に起きてしまうことを、ここでは意味するものとする。
空調領域600内の室内機200が停止状態にあるときの空調制御変更処理では、空調制御信号生成部112は、まず稼働端末集計部111から集計結果を取得する。
そして、稼働状態(電源を入れられた状態をここでは意味し、運転状態またはスタンバイ状態をいうものとする)にある端末500の数が増加したものと判別した場合に、室内機200の運転を開始する。また、空調領域600内にある端末500の少なくとも1つが稼働状態となったものと判別した場合に、室内機200の運転を開始してもよい。
詳細には、空調制御信号生成部112は、稼働端末集計部111から取得した、図7に示されるような集計結果を参照し、注目している空調領域600について、動作状態が運転状態の前回端末数と、動作状態が運転状態の現在端末数とに係る履歴情報を取得する。そして、取得した前回端末数と現在端末数とを比較し、運転状態の端末数が増加したかを判別する(S201)。空調制御信号生成部112は、運転状態の端末数が増加したものと判別した場合には(S201;YES)、室内機200の運転を開始する(S202)。ここで、運転を開始するときの設定温度として、設定記憶部154に記憶されている標準設定温度が読み出され適用されるものとする。
次に、空調制御信号生成部112は、空調領域600内における運転状態の現在端末数が規定数以上であるか否かを判別する(S203)。運転状態の端末数は、空調領域600内における執務者の人数を表す。室内空間に存在する人数が多い場合、室温が上昇しやすい。また、空調領域600同士は熱の交換がなされにくい。従って、人口密度の高い所における、通常の設定温度による空調では、執務者が快適に過ごせないものと考えられる。そのため、予め空調領域600毎に、それ以上増加すると執務者の快適性が損なわれる規定人数に対応する端末500の数を規定数として設け、この規定数より、運転状態の端末数が増えると空調の設定温度を下げるものとする。
空調領域600内の現在の運転状態の端末数が規定数以上である場合には(S203;YES)、標準設定温度を下方に修正して修正設定温度として空調を行う(S204)。これにより、空調が、冷房であれば、より快適な温度での運転が可能となり、また、空調が、暖房であれば電力消費を削減しての運転が可能となる。
この修正設定温度を、予め設定記憶部154に記憶されていてもよい。または、上記規定数の大きさ、運転状態の端末数、室内温度等によって、下方修正の修正値を変えるのものとしてもよい。
運転状態の現在端末数が規定数未満である場合には(S203;NO)、空調制御信号生成部112は、室内機200に標準設定温度での空調を継続して実行させる。
規定数は、例えば、全ての空調領域600に対し、予め、一律に設定され、手動などで設定記憶部154に記憶される。
また、1台の室内機200に対して固有の端末数を予め、空調領域600毎に、室内機200の固有の端末数の合計値を規定数としてもよい。この場合、各室内機200の固有の端末数は、その室内機200の固有の性能等により定められ、例えば、設置されている空調領域600において、設定温度を維持しうる上限の人数に対応する。この場合、空調領域600別、設定温度別に固有の端末数が設定されてもよい。この固有の端末数は、例えば、手動等で、空調領域マップ記憶部153に、室内機番号に対応させて設定される。稼働端末集計部111は、空調領域マップ記憶部153を参照して、空調領域600毎に各室内機200の固有の端末数を加算して求めた値を規定数とする。
なお、空調領域600内の各室内機200の性能が全て同一である場合には、稼働端末集計部111は、空調領域600毎に、室内機200の台数と各室内機200の固有の端末数との積を規定数とすればよい。
図3に例示する端末配置情報の中に、各室内機200の固有の端末数を各室内機200に対応付けて設け、稼働端末集計部111が、端末配置情報記憶部152を参照して、空調領域600毎に、室内機200の固有の端末数を加算して算出してもよい。
また、図4に例示する空調領域・室内機対応情報に、空調領域別に規定数を登録し、稼働端末集計部111が参照して使用できるようにしてもよい。空調制御信号生成部112は、稼働端末集計部111から上記規定数を取得して使用する。
図8のフローに説明に戻り、運転状態の端末数が0から変化しなくとも、スタンバイ状態の端末数が増加している場合がある。これは、例えば、前回の判別時点から今回の判別時点までの間に、対象となる空調領域600内において、端末作業を開始した人がいたが、現在は一時的に作業を中断しているような場合に該当する。また、端末500がスタンバイ状態であるということは、一時的な作業中断である可能性が高く、短時間で運転状態になる可能性が高いと考えられる。そのため、運転状態の端末数が増加しておらず(S201;NO)、スタンバイ状態の端末数が増加した場合(S205;YES)、設定情報記憶部154に記憶されている弱設定温度を用いて室内機200の運転を開始する(S206)。前述したように、弱設定温度は、冷房の場合は標準設定温度よりも高く、暖房の場合は標準設定温度よりも低い。
一方、運転状態の端末数の増加もなく(S201;NO)、かつ、スタンバイ状態の端末数の増加もない場合には(S205;NO)、空調制御信号生成部112は、室内機200の運転を開始させず、停止状態を維持させる。
図9は、空調領域600内の室内機200が運転状態にある場合の、空調制御信号生成部112における空調制御変更処理の動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、室内機200が運転状態にあるというのは、空調制御信号生成部112が前回の制御処理で室内機200を制御してから、運転状態にあることを意味する。室内機200が運転状態にある場合、運転状態の端末数が変化したときに、空調制御の制御内容を変更するか否かを判断し、必要な処理を実行する。また、前回と現在との両方で、稼働状態の端末が無い場合には、室内機200の運転を停止させる。
具体的には、空調制御信号生成部112は、まず、稼働端末集計部111による集計結果における前回端末数と現在端末数とを参照し、運転状態の端末数が変化したか否かを判別する(S301)。運転状態の端末数が変化していれば(S301;YES)、運転状態の端末数が増加したか否かを判別する(S302)。運転状態の端末数が増加している場合(S302;YES)、運転状態の前回端末数を参照して、運転状態の前回端末数が0か否かを判別する(S303)。
図8に示す制御処理を前提とするため、室内機200が運転状態にある場合、運転状態の前回端末数とスタンバイ状態の前回端末数の少なくともいずれか1つは1以上である。また、運転状態の前回端末数が0でスタンバイ状態の前回端末数が1以上の場合、室内機200を弱設定にて室内機200を運転させていたことを意味する。そのため、運転状態の前回端末数が0で(S303;YES)、かつ、運転状態の端末数が増加している場合(S302;YES)には、弱設定での運転を解除する制御を行い、室内機200の運転を標準設定に基づく制御とする(S304)。
一方、運転状態の前回端末数が0でない場合は(S303;NO)、ステップS304をスキップし、室内機200の設定変更は行わない。次に、運転状態の現在端末数と前回端末数とを参照して、運転状態の前回端末数が規定数未満で、今回の運転状態の端末数が規定数以上へと増加しているか否かを判別する(S305)。増加していれば(S305;YES)、室内機200の設定温度を低下させたものとする(S306)。増加していなければ(S305;NO)、ステップS306をスキップし、室内機200の設定温度を変更せず、今回の処理を終了する。
運転状態の端末数が変化したが増加していない場合(S302;NO)、空調制御信号生成部112は、運転状態の現在端末数と前回端末数とを参照し、運転状態の前回端末数が規定数以上で、運転状態の現在端末数が規定数未満であるか否かを判別する(S307)。運転状態の前回端末数が規定数以上で、運転状態の現在端末数が規定数未満の場合(S307;YES)、室内機200の設定温度の下方修正を解除し、標準設定温度に基づく制御に切り替える(S308)。運転状態の前回端末数が規定数以上ではない、または、運転状態の現在端末数が規定数未満ではない場合(S307;NO)、ステップS308をスキップし、設定温度を変更しない。
次に、室内機200に対し、弱設定での運転を行わせるべきか否か判別を行う。室内機200の弱設定での運転は、運転状態の現在端末数が0である場合に実行される。そのため、運転状態の現在端末数を参照し、0であれば(S309;YES)、室内機200の運転を弱設定に係るものへ変更する(S310)。運転状態の現在端末数が0でなければ(S309;NO)、室内機200の弱設定への変更を行わない。そして処理を終了する。
なお、弱設定での運転開始の条件は、室内機200の停止時と運転時とでは異なる。室内機200の停止時からの運転開始の場合には、運転状態の端末500が存在しない状態が続いており、スタンバイ状態の端末500が存在するようになったときに弱設定で運転を開始する。しかし、室内機200の運転時の弱設定での運転開始の場合には、スタンバイ状態の端末数に関わらず運転状態の端末が存在しなくなった時点で弱設定での運転となる。この理由は、後述するように、人の出入りの多い場所での空調の安定のためである。
運転状態の端末数が変化していない場合には(ステップS301;NO)、次に、稼働端末集計部111による集計結果の運転状態の現在端末数を参照し、0であるか否かを判別する(S311)。運転状態の現在端末数が0である場合には(S311;YES)、上記集計結果のスタンバイ状態の現在端末数を参照する。そして、スタンバイ状態の現在端末数が0であるか否かの判別を行い(S312)、0であれば(S312;YES)、室内機200の運転を停止させる(S313)。
このように、室内機200は、運転状態の端末500が存在しない状態が前回から継続し、スタンバイ状態の端末500も存在しない場合に運転を停止する。スタンバイ状態の端末500が存在する場合は、執務者が一時的に不在であるが作業を再開するため戻ってくる可能性が高いが、スタンバイ状態の端末が存在しない場合は執務者が戻ってくる可能性が低い、と考えられるためである。
運転状態の現在端末数が0であり(S311;YES)、スタンバイ状態の現在端末数が0でない場合には(S312;NO)、そのままの設定で運転を継続させる。ここで、室内機200が運転状態にあり、かつ運転状態の端末500が前回において存在しないときは、図7、8の処理により、室内機200は弱設定での運転を行っている。このことから、この場合には、弱設定での運転を継続させることになる。
運転状態の現在端末数が0でない場合(S311;NO)、室内機200の設定変更は行わず、そのままの設定、すなわち標準設定で運転を継続させる。
なお、図9のフローチャートでは、ステップS309で、運転状態の現在端末数が0であると判別された場合であっても、スタンバイ状態の現在端末数に関わらず、室内機200の運転を停止しない。この理由は、執務者の出入りが多い作業場所であると、室内機200の運転開始と運転停止が頻繁に起きてしまうことが想定され、空調が安定せず、消費エネルギーの増加を引き起こす可能性があるためである。そのため、運転状態の現在端末数が0になり、一定時間経過した時点で稼働状態の端末が0であれば、室内機200の運転を停止するように制御してもよい。ここで一定時間とは、例えば、端末稼働状況監視部110による各動作状態の取得処理に係る検出周期の規定時間と等しい。
本実施の形態では記憶するのは現在と前回の状態だけであるが、それ以前の状態を複数記憶できるようにした場合は、運転状態の端末数が0になり、その後、稼働状態の端末数が、0の状態が規定の回数続いた時点で、室内機200の運転を停止するよう制御を行うこともできる。検出周期における規定時間と、室内機200の運転を停止させるための稼働状態の端末数の0の継続回数とを、任意の値に変更することで、室内機200を停止させるまでの時間を任意の時間とすることができる。
執務者が不在になり一定時間が経過したものと同様な状態になったものと判別された時に、室内機200の運転を停止させることで、不要な空調による電力消費の削減が可能となる。
稼働状態の現在端末数がスタンバイ状態の現在端末数に等しい場合、すなわち、室内機200が停止状態にあった場合から運転を開始するような場合においては運転状態の端末500が存在せず、スタンバイ状態の端末500のみが存在するようになった場合、または室内機200が運転状態にある場合において運転状態の端末500が存在せず、スタンバイ状態の端末500のみが存在するような場合において、本実施の形態では室内機200を弱設定にて運転させるための制御を行っている。しかし、空調制御信号生成部112は、弱設定による運転へ切り替えさせるのではではなく、室内機200の運転を停止させるよう制御することも可能である。
この場合、室内機200の停止時における図8での処理については、ステップS201でNOであれば、ステップS205、S206は行われず、室内機200は運転を開始せず停止状態のままである。また、室内機200の運転時の処理では、弱設定の運転は行われないので、ステップS303、S304、S309、S310のそれぞれの処理は行われない。さらに、ステップS312における判別は行われず、ステップS311において、運転状態の端末数が0であれば、室内機200の運転を停止する。
この制御方法においては、執務者の出入りが多い作業場所では空調が安定せず消費エネルギーが増加する可能性があるが、執務者の出入りが限定され一度不在状態になると長時間執務者が入出しない作業場所等では消費エネルギーが削減される可能性がある。
なお、図8及び図9の空調制御変更処理において、空調制御信号生成部112は、現在と前回それぞれの運転状態の端末数、即ち、履歴情報を用いて判別を行っているが、現在の運転状態の端末数のみを取得して、それが1以上か否か判別するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に係る空調制御システムは、端末の稼働状況に加えて、各端末を操作する人員を検出することにより、その空調領域内の実質的な人員とその履歴を把握し、空調機の制御を適切に行うものである。
本実施の形態に係る空調制御装置100は、図10に示すように、実施の形態1の構成に加え、端末使用検知部114と端末使用者数集計部115を備える。空調制御装置100は、端末500毎の使用者の特定、端末500の使用者数の集計をさらに行う。本実施の形態の空調管理システムの構成は、図1に示す実施の形態1の空調管理システム1000の構成と同様である。
端末使用検知部114は、各端末500の使用者のユーザIDを検知する。ユーザIDは、執務者ごとに割り当てられた固有のIDであり、執務者は端末500を使用する際にユーザIDを入力してログインを行う。ユーザIDにより端末500の使用者を特定することが可能である。
端末使用検知部114が検出したユーザIDは、端末稼働状況記憶部151に記憶される。図11は、実施の形態2における端末稼働状況記憶部151に格納されるデータ例である。図11の構成は、実施の形態1のデータ例である図5の構成に、運転状態の端末500の現在の使用者を特定する情報である現在ユーザIDと、同端末500の前回の使用者を特定する情報である前回ユーザIDとを追加した構成に相当する。現在ユーザIDは現在運転状態の端末500にログインしているユーザのIDであり、前回ユーザIDは前回検出時点において運転状態の端末500にログインしていたユーザのIDである。一人の執務者が複数台の端末500を使用することも有り得るので、現在ユーザID、前回ユーザIDはそれぞれ重複する可能性もある。図11によれば、前回運転状態だった端末PC0002とPC0005は、ユーザIDがUSER0001のユーザとUSER0003のユーザにより使用されていた。現在動作状態についてみると、PC0002の端末500の動作状態は前回動作状態から変化していないが、PC0005の端末500の動作状態は停止状態へと変化している。PC0003とPC0004のそれぞれの端末500の動作状態は運転状態に変化しているが、現在ユーザIDは共にUSER0002であり、同一のユーザが現在2台の端末500を操作しているものとわかる。本実施の形態では、動作状態を記憶するのは現在と前回だけであるが、さらにそれ以前の動作状態およびその時点でのユーザIDを複数記憶できるようにしてもよい。
端末使用検知部114は、端末稼働状況監視部110が端末稼働状況情報を取得する際に、ユーザIDを検出する。端末稼働状況監視部110による端末稼働状況情報の取得動作は、実施の形態1の図6のフローチャートと同様であるが、この動作実行時においては、端末使用検知部114も併せてユーザIDの取得動作を実行する。従って、ステップS103で、端末稼働状況監視部110が対象となる端末500の動作状態を読み出す際に、端末使用検知部114は端末500の使用者を読み出す。ステップS104において、端末稼働状況監視部110が、前回取得した動作状態に係る情報を端末稼働状況記憶部151へ記憶する際に、端末使用検知部114は前回検知したユーザIDを端末稼働状部記憶部151へ記憶する。このとき、端末使用検知部114は、端末稼働状況記憶部151から、対象となる端末500の現在ユーザIDを読み出し、読み出した現在ユーザIDを前回ユーザIDとして端末稼働状況記憶部151に記憶する。
ステップS105において、端末稼働状況監視部110が対象となる端末500に情報取得要求信号を送信する際に、端末使用検知部114はユーザID取得要求信号を併せて端末500に送信する。ユーザID取得要求信号を受信した端末500は、運転状態であれば現在ログインしているユーザIDに係る情報を応答する。端末使用検知部114はユーザIDを受信したとき、上記端末500のユーザIDを、端末稼働状況記憶部151に現在ユーザIDとして記憶する。
図11では、運転状態の端末数は前回検出時点で2台、現在検出時点で3台であるが、ログインしているユーザIDの数は、2から変化していない。これは例えば、PC0003は通常業務用の端末500であり、PC0004はデータ入出力用の共用の端末500であり、USER0002で特定される執務者が2台を同時に操作しているような状態である。業務内容毎に複数の端末500が用意されている場合は、1人の執務者が複数の端末500を同時に操作するような状況が生ずる。このとき、運転状態の端末数だけを検知する実施の形態1の方法では、執務者の正確な人数を検出することができないが、ログインしている端末使用者数を検知することで、より正確な執務者の人数を検出することが可能となる。
端末使用者数集計部115は、空調領域600毎に端末使用者数を集計する。端末使用者数集計部115は、空調領域マップ記憶部153から空調領域番号毎の室内機番号を読み出し、さらに端末配置情報記憶部152から室内機番号毎の端末番号を読み出し、これらを統合して空調領域番号毎の端末番号の情報を得る。そして、端末稼働状況記憶部151から端末番号毎の現在ユーザIDと前回ユーザIDとを読み出し、空調領域600毎に現在ユーザIDの数と前回ユーザIDの数とを集計する。端末使用者数の集計は、端末稼働状況記憶部151が更新された後に、端末使用者数集計部115により行われる。また、この処理は、稼働端末集計部111による停止状態またはスタンバイ状態にある端末500の集計処理と同時に行われる。
詳細には、稼働端末集計部111は運転状態の端末数を集計しない。稼働端末集計部111は、端末使用者数集計部115により集計された現在ユーザIDの数と前回ユーザIDの数とを参照し、それぞれを、運転状態の現在端末数、運転状態の前回端末数として使用する。これは、執務者の人数を元に空調を制御するためであり、一人の執務者が複数台の端末を使用している状況であっても、あくまで運転状態にある端末は1台であるとして処理を行うことを意味する。また、端末使用者数の集計は空調領域600毎に行うので、同一の執務者が複数の空調領域600内の端末500にログインしていても、ユーザIDは空調領域600を跨いで一つとは集計しない。
また、スタンバイ状態、停止状態の端末数の集計については、稼働端末集計部111により、実施の形態1と同様に集計が行われる。
図12は、稼働端末集計部111による集計結果を例示する。例えば、AREA01の空調領域600について見てみると、図4から、この空調領域600にある室内機番号はAC0001である。そして、この室内機200が設置されている空調領域600に存在する端末500であって、現在の検出で運転状態にある端末は、図5からPC0002、PC0003、PC0004の端末番号の3台である。しかし、端末使用者数集計部115により集計された現在ユーザIDの数は図11に示すように2であるので、稼働端末集計部111はこれを参照し、図12に示すように運転状態の現在端末数を2とする。また、端末使用者数集計部115により集計された前回ユーザIDの数が2であることから、稼働端末集計部111は、運転状態の前回端末数を2とする。稼働端末集計部111により得られた集計結果を使用して、実施の形態1と同様に室内機200は制御される。端末使用者数を使用することで、運転状態の端末数から執務者の人数を推測するよりも正確に、執務者の人数を推定することが可能となる。
実施の形態1では、運転状態の現在端末数が規定数以上の場合は、標準設定温度よりも低い設定温度で室内機200を運転するよう制御した。本実施の形態2で参照する運転状態の現在端末数は、端末使用者数集計部115により集計された端末使用者数を使用する。すなわち、同一人が使用している複数の端末を1台とみなした端末数を使用する。そのため、空調制御信号生成部112による空調制御処理は、物理的に運転状態の端末数ではなく端末500を使用している執務者数を参照するものとなり、規定の人数以上であれば設定温度を下げて室内機200を運転させるものとなる。端末500の使用者数を参照することで、より空調領域600内にいる実際の執務者の人数に合わせた空調制御が可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る空調制御システムも、端末の稼働状況に加えて、各端末を操作する人員の入退室を検出することにより、その空調領域内の実質的な人員とその履歴を把握し、空調機の制御を適切に行うものである。
図13は、本発明の実施の形態3に係る空調管理システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態1および2の構成に、カードリーダ800が追加された構成となっている。カードリーダ800は、スイッチングハブ700を介してLANに接続されている。カードリーダ800は、建屋10の出入口に設置されている。図13では1つのカードリーダ800が示されているが、出入口のドアの内側と外側にそれぞれ1つずつカードリーダ800が配置されていてもよい。カードリーダ800により、執務者の建屋10への入退場管理を行う。
執務者が、建屋10に入場すると在場になり、建屋10を退場すると不在となる。執務者の入退場を検出は、例えば、次のように行われる。IDをカードリーダ800に読み込ませなければ、出入口のドアが開かないようにしておく。そして、執務者は建屋10に入場するとき、各自が所持しているIDカードをドアの外のカードリーダ800にかざしてIDを読み込ませる。また、退場するときIDカードをドアの内側のカードリーダ800にかざしてIDを読み込ませる。
執務者が、IDカードをカードリーダ800にかざしてIDを読み込ませなければ、建屋10の入退場ができない方法であれば、カードリーダの数や設置場所は上述したものに限らない。さらに、執務者のIDと入退場の情報を、LANを介して空調制御装置100に送信することが可能であれば、IDカードとカードリーダ800以外を使用する方法でも構わない。
カードリーダ800による執務者の入退場管理は、空調制御装置100により行われる。
本実施の形態3における空調制御装置100は、図14に示すように、実施の形態2の構成に加え在場情報管理部116と在場情報参照部117を備え、さらに記憶部150に在場情報記憶部155を備える。空調制御装置100は、執務者毎に、建屋10に在場であるか不在であるかの情報である在場情報の、記憶と読み出しを行い、さらに在場情報を参照して空調制御信号の生成を行う。
詳細は、以下のようになる。
在場情報管理部116は、LANを介して受信した入退場に係る情報から在場情報を生成する。そして、在場情報記憶部155は、在場情報管理部116により生成された在場情報を記憶する。
カードリーダ800が読み取った作業者のIDと、入退場に係る情報は、LANを介して空調制御装置100に送信される。在場情報管理部116は、空調制御装置100のLAN通信部122、入出力制御部120を介して上記作業者のIDと入退場に係る情報とを受信する。在場情報管理部116は、受け取った入退場に係る情報が入場を示すものであればそのIDの執務者を在場とし、退場を示すものであれば不在とする在場情報を生成し、在場情報記憶部155に格納する。
また、在場情報を閲覧する際は、在場情報管理部116が在場情報記憶部155に格納されている在場情報を読み出し、入出力制御部120、LAN通信部122を介して、閲覧側の端末に送信する。閲覧側の端末は、受信した在場情報を表示する。在場情報の閲覧には、端末とLANを用いなくても、空調制御装置100の入出力インターフェース121を使用して行うことも可能である。
図15は、在場情報記憶部155に記憶される在場情報の例を示す図である。各執務者のIDであるユーザID毎に、その執務者が在場であるか不在であるかが示されている。
例えば、USER0001に係る執務者は在場であり、USER0003に係る執務者は不在であることが示されている。図15に示される、入退場においてカードリーダ800が読み取るユーザIDは、端末500にログインする際に使用されるユーザIDと共通のものである。
なお、入退場においてカードリーダ800が読み取り使用するIDと、端末500のログインに使用するIDは、異なるものでもよい。その場合には執務者毎に各IDを対応づける必要があり、空調制御装置100の記憶部150またはLANに接続されたサーバ等の機器に各執務者と各IDとを対応づける情報を保持させる。
本実施の形態3では、端末配置情報記憶部152に格納される端末配置情報は、室内機番号と、その室内機番号で特定される室内機200が設置されている空調領域600に配置されている端末500の端末番号と、各端末500のIPアドレスとに加え、各端末500を専用に用いる執務者を特定する番号またはID(以下、単に固有ユーザIDと呼ぶ)をさらに含む。端末500を専用に用いるとは、単数または複数の、特定の端末500を使用する者が、特定の執務者1人であり、かつ行う執務の多くを特定の端末500を用いて行い、かつ特定の端末500を他の執務者が使用することがない、ということである。なお、専用に用いる執務者が存在しない端末500があってもよい。
図16に示すように、本実施の形態3における端末配置情報記憶部152に格納される端末配置情報は、室内機番号、端末番号、IPアドレスに加え、固有ユーザIDを含む。なお、室内機番号、端末番号、IPアドレスは実施の形態1と同様である。
図16において、例えば、PC0002に係る固有ユーザIDはUSER0001である。またPC0001の端末500については、それを専用に用いる執務者が存在していないので、固有ユーザIDが登録されていない。PC0001に係る端末500は、例えば共用の端末500であり、複数の執務者によって用いられる端末500であり、専用に用いる執務者がいないため固有ユーザIDが登録されていない。またはPC0001に係る端末500はモバイル端末であり、使用する執務者は特定の一人に固定されているが、使用用途が限られており使用頻度が低いため固有ユーザIDが登録されていない。PC0003とPC0004に係る固有ユーザIDは共にUSER0002であり、PC0003とPC0004に係る端末500は同一の執務者により専用に用いられている。
実施の形態1、2における端末配置情報に固有ユーザIDを加えたものが実施の形態3における端末配置情報であり、端末配置情報記憶部152への格納と、格納された端末配置情報の閲覧の方法は実施の形態1、2の場合と同様である。
在場情報参照部117は、空調領域600毎に執務者が在場か不在かを判別する。在場情報参照部117は、空調領域マップ記憶部153から空調領域番号毎の室内機番号を読み出し、さらに端末配置情報記憶部152から室内機番号ごとの端末番号および固有ユーザIDを読み出し、統合して空調領域番号毎に端末番号と固有ユーザIDを得る。そして、在場情報記憶部155より固有ユーザID毎の在場情報を読み出し、空調領域600毎に、その空調領域600内に配置される端末500を専用に用いる執務者が少なくとも1人は在場であるか、全員不在であるかを判別する。在場情報参照部117による在場か不在かの判別処理は、例えば、端末稼働状況記憶部151が更新されるとき、稼働端末集計部111による稼働端末の集計に係る処理が行われるとき、または、端末使用者数集計部115による端末使用者数の集計に係る処理が行われるときのいずれかと同時に行うものとする。
稼働端末集計部111は、実施の形態2と同様に、スタンバイ状態、停止状態の端末数を集計する。そして、稼働端末集計部111は、端末使用者数集計部115により集計された現在の端末使用者数と前回の端末使用者数とを参照し、現在の端末使用者数を運転状態の現在端末数、前回の端末使用者数を運転状態の前回端末数として使用する。
実施の形態3においては、さらに在場情報参照部117により、空調領域600毎に、執務者が少なくとも1人は在場か、全員不在かの在不在判別情報を読み出す。
空調制御信号生成部112により行われる空調制御処理は、実施の形態1、2で行われる処理に加え、在場情報参照部117による在不在判別情報を用いて、処理がさらに行われる。
図17は、本実施の形態3における空調領域600における室内機200が停止状態である場合の、空調制御信号生成部112による空調制御変更処理の動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態1、2の動作に、稼働状態の端末数が増加しなくても端末500の専用の使用者が在場となったときに運転を開始するという処理が追加されている。
なお、図17におけるステップS201からステップS206に係る処理は、ステップS205での判別結果による分岐先が異なる以外、それぞれ図8におけるステップS201からステップS206に係る処理と同様であるので、それぞれ図8と同じステップ番号とする。
室内機200の停止状態において、運転状態の端末数が増加せず(S201;NO)、スタンバイ状態の端末数も増加していない場合(S205;NO)、実施の形態1、2では室内機200の運転は開始せずそこで終了となっていた。しかし、本実施の形態では、在場情報参照部117からの在不在判別情報を参照し、在場であれば(S207;YES)、弱設定で室内機200の運転を開始する(S208)。このときの室内機200の温度等の設定は、ステップS206での室内機200の設定と同じであるが、異なる設定にしてもよい。在不在判定情報を参照し、不在であれば(S207;NO)、室内機200の運転を開始させず停止状態を維持させる。
事務作業を行う事務所等においては、執務者は各自に割り当てられた個人専用の端末500を使用して大半の執務を行うことが想定される。この場合、執務者は建屋10に入場した後、速やかに事務所に入室し個人専用の端末500の使用を開始するとものと考えられる。そのため、空調領域600内に稼働状態となった端末500が存在しない場合であっても、端末500を専用に使用する執務者が1人でも在場となった場合、予め、空調を開始しておくことで、執務者の端末作業開始時における空調の快適性を実現可能となる。
図18は、本実施の形態3における空調領域600の室内機200が運転状態にある場合の、空調制御信号生成部112における空調制御変更処理の動作の一例を示すフローチャートである。運転状態の端末500が存在しない状態が続いた場合、スタンバイ状態の端末500が存在しても、端末500の専用の使用者が全員不在となったときに運転を停止するという処理が、実施の形態1、2の動作に追加されている。
なお、図18におけるステップS301からステップS313に係る処理は、ステップS311とステップS312でのそれぞれの判別結果による分岐先が異なる以外、それぞれ図9におけるステップS301からステップS313に係る処理と同様であるので、それぞれ図9と同じステップ番号とする。
室内機200が運転状態にあるとき、運転状態の端末数が変化せず(S301;NO)、運転状態の現在端末数が0である場合(S311;YES)、スタンバイ状態の端末500が存在するか否かを判別する(S312)。スタンバイ状態の端末500が存在する場合(S312;NO)、実施の形態1、2では室内機200の運転を継続させていたが、本実施の形態では、在場情報参照部117の在不在判別情報を参照して不在であれば(S314;YES)、室内機200を停止させる(S315)。在不在判別情報を参照して在場であれば(S314;NO)、室内機200の運転を継続させる。
なお、ステップS315において、室内機200を停止させるのではなく、弱設定における空調の運転を継続させることも可能である。この場合、ステップS310での弱設定よりもさらに弱い空調設定を設け、その設定において運転を継続させてもよい。
執務者が各自に割り当てられた個人専用の端末500を使用して執務を行う場合、執務者が端末500をスタンバイ状態にしたまま建屋10から退場することも有り得る。例えば、作業を中断しての一時的な外出や、端末500の電源の切り忘れ等である。この場合、たとえ端末500がスタンバイ状態でも、長時間運転状態にはならない可能性が高いと考えられる。さらに、個人専用の端末500であるため別の執務者がその端末500を使用する可能性も低い。そのため、運転状態の端末500は存在しないが、スタンバイ状態の端末500は存在し、スタンバイ状態の端末500を専用に使用する執務者が全員不在となった場合、その空調領域600は執務者が1人もいない状態が長時間続くと考えられることから、室内機200の運転を停止させることで不要な空調による電力消費の削減が可能となる。
本実施の形態3においては、端末500の使用者を特定し、特定した使用者が在場か不在かの情報を合わせて空調制御に用いることで、現在執務者がいない空調領域600にすぐ執務者が現れるか、または長時間戻ってこないかについて、今後の状況を予測し空調制御を行うことが可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る空調制御システムは、端末の稼働状況に加えて、執務者の入退場に係る情報を検出することにより、その空調領域内の実質的な人員とその履歴を把握し、空調機の制御を適切に行うものである。
図19は、本発明の実施の形態4に係る空調管理システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態3の構成に加えて、入退場管理装置900がスイッチングハブ700を介およびLANを介して空調制御装置100およびカードリーダ800と接続されている。その他の構成は実施の形態3と同じである。実施の形態3では、空調制御装置100が、執務者の入退場に係る情報から在場情報を生成し管理を行うが、本実施の形態4では、入退場管理装置900が在場情報の生成と管理を行う。空調制御装置100はスイッチングハブ700を介して入退場管理装置900から在場情報を取得して、室内機200の制御を行う。入退場管理装置900は、空調制御装置100およびカードリーダ800と、LANを介して通信が可能ならば、設置場所は制限されない。
入退場管理装置900は、LANを介して受信した入退場に係る情報から在場情報を生成する。詳細には、カードリーダ800が読み取った執務者のIDと入退場に係る情報が、LANを介し入退場管理装置900に送信され、入退場管理装置900は受け取った情報が入場に係るものであるならば、そのIDの執務者を在場とし、退場であれば不在とする在場情報を生成する。
入退場管理装置900は、図示しない記憶装置を有し、生成した在場情報をその記憶装置に記憶する。在場情報管理部116は、LAN通信部122、入出力制御120を介し、LANを経由して入退場管理装置900から在場情報を取得し、在場情報記憶部155に格納する。在場情報管理部116による在場情報取得は、端末稼働状況記憶部151が更新されるとき、稼働端末集計部111により稼働端末の集計に係る処理が行われるとき、または端末使用者数集計部115により端末使用者数の集計に係る処理が行われるとき、のいずれかのときと同時に行われ、かつ、在場情報参照部117により在場か不在かの判別処理が実行されるときよりも一定時間早く行われる。一定時間は、例えば、1分などである。在場情報管理部116による在場情報取得は、入退場管理装置900による在場情報の更新を在場情報管理部116が検知することにより、更新毎に行われてもよい。
在場情報を使用しての室内機200の制御方法は、実施の形態3と同様に行う。入退場管理を空調制御と、異なる装置により実現することで、装置の流用が可能になり、システムの拡張、追加を容易に行うことが可能になる。
図20は、本発明の実施の形態に係る空調制御装置100のハードウェアの構成例を示す図である。空調制御装置100は、ハードウェア構成としてプロセッサ101、メモリ102、およびインターフェース103を備える。これらの装置の各機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。インターフェース103は各装置を接続し、通信を確立させるためのものであり、必要に応じて複数の種類のインターフェースから構成されてもよい。また、図20では、プロセッサ101およびメモリ102をそれぞれ1つで構成する例を示しているが、複数のプロセッサ101および複数のメモリ102が連携して各機能を実現してもよい。
なお、プロセッサ101は、図2の場合においては、端末稼働状況監視部110と稼働端末集計部111と空調制御信号生成部112と端末配置情報管理部113とに相当し、図10の場合においては、上記の各部と端末使用検知部114と端末使用者集計部115とに相当し、図14の場合においては上記の各部と在場情報管理部116と在場情報参照部117とに相当する。
メモリ102は、記憶部150に相当する。
またインターフェース103は、入出力制御部120と入出力インターフェース121とLAN通信部122と制御信号通信部123とに対応する。
上述したハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
プロセッサ101、メモリ102,およびインターフェース103で構成され、制御処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、上記動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなど)に格納して配布し、このコンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述した処理を実行する空調制御装置100を構成してもよい。また、インターネットなどの通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に前記コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードすることで空調制御装置100を構成してもよい。
また、空調制御装置100の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現するような場合には、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信してもよい。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上述したようなコンピュータプログラムを掲示し、通信ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるようにしてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
10…建屋、11…区域、100…空調制御装置、101…プロセッサ、102…メモリ、103…インターフェース、110…端末稼働状況監視部、111…稼働端末集計部、112…空調制御信号生成部、113…端末配置情報管理部、114…端末使用検知部、115…端末使用者数集計部、116…在場情報管理部、117…在場情報参照部、120…入出力制御部、121…入出力インターフェース、122…LAN通信部、123…制御信号通信部、150…記憶部、151…端末稼働状況記憶部、152…端末配置情報記憶部、153…空調領域マップ記憶部、154…設定記憶部、155…在場情報記憶部、200,200a,200b,200c…室内機、300,300a,300b,300c…リモコン、400…室外機、500,500a,500b,500c…端末、600,600a,600b,600c…空調領域、700…スイッチングハブ、800…カードリーダ、900…入退場管理装置、1000…空調制御システム

Claims (19)

  1. 空調領域と該空調領域を空調する室内空調機と該空調領域に配置された複数の端末とを対応付ける対応付情報を記憶する対応付情報記憶手段と、
    前記空調領域に設置された各前記端末の動作状態を示す動作状態情報を取得する端末稼働状況監視部と、
    前記端末稼働状況監視部が取得した前記動作状態情報に基づいて、前記空調領域に配置されている前記複数の端末を動作状態別に分け、各前記動作状態の前記端末の数を集計する集計部と、
    前記集計部で得られた集計値に基づいて、前記室内空調機を制御するための制御信号を生成する制御信号生成部と、
    を備え、
    前記動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、
    前記端末稼働状況監視部は、前記稼働状態を示す稼働状態情報と前記停止状態を示す停止状態情報とを取得し、
    前記稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入されて使用されていないスタンバイ状態とを含み、
    前記端末稼働状況監視部は、前記稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを、さらに取得する、
    空調制御装置。
  2. 空調領域と該空調領域を空調する室内空調機と該空調領域に配置された複数の端末とを対応付ける対応付情報を記憶する対応付情報記憶手段と、
    前記空調領域に設置された各前記端末の動作状態を示す動作状態情報を取得する端末稼働状況監視部と、
    前記端末稼働状況監視部が取得した前記動作状態情報に基づいて、前記空調領域に配置されている前記複数の端末を動作状態別に分け、各前記動作状態の前記端末の数を集計する集計部と、
    前記集計部で得られた集計値に基づいて、前記室内空調機を制御するための制御信号を生成する制御信号生成部と、
    を備え、
    前記動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、
    前記端末稼働状況監視部は、前記稼働状態を示す稼働状態情報と前記停止状態を示す停止状態情報とを取得し、
    前記稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入された後、使用者が一時的に前記複数の端末から離れた状態であるスタンバイ状態とを含み、
    前記端末稼働状況監視部は、前記稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを、さらに取得する、
    空調制御装置。
  3. 前記制御信号生成部は、前記集計部により求められた集計結果に基づいて、運転状態の端末の数が規定台数以上ならば、前記室内空調機の設定温度を下げる、
    請求項1又は2に記載の空調制御装置。
  4. 前記制御信号生成部は、前記集計部により求められた集計結果に基づいて、運転状態の前記端末の数が0であり、スタンバイ状態の前記端末の数が1以上である場合に、前記室内空調機の運転を停止させる、または、前記室内空調機の運転の強度を弱めるための制御信号を生成する、
    請求項1から3の何れか1項に記載の空調制御装置。
  5. 前記制御信号生成部は、前記集計部により求められた集計結果に基づいて、稼働状態の端末が1台以上になると、前記室内空調機の運転を開始させ、稼働状態の端末が0台の状態が規定時間以上継続すると、前記室内空調機の運転を停止する、制御信号を生成する、
    請求項1から4の何れか1項に記載の空調制御装置。
  6. 前記端末の動作状態が稼働状態である場合に、前記端末の使用者を示す使用者情報を取得する端末使用検知部をさらに備え、
    前記制御信号生成部は、前記使用者情報に基づいて、前記室内空調機を制御するための制御信号を生成する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空調制御装置。
  7. 前記使用者情報に基づいて、前記空調領域に配置されている端末の使用者数を集計する端末使用者数集計部をさらに備え、
    前記制御信号生成部は、前記端末使用者数集計部により求められた使用者数に基づいて、前記室内空調機を制御するための制御信号を生成する、
    請求項6に記載の空調制御装置。
  8. 前記制御信号生成部は、前記端末使用者数集計部により求められた前記空調領域内の使用者数が、規定人数以上になると、該空調領域の室内空調機の設定温度を下げるための制御信号を生成する、
    請求項7に記載の空調制御装置。
  9. 前記空調領域を含む区域への入場と前記区域からの退場を管理し、作業者毎に前記区域内に在場しているか否かを示す在場情報を生成する第1の在場情報管理部をさらに備え、
    前記制御信号生成部は、前記第1の在場情報管理部により生成された前記在場情報に基づいて、前記室内空調機を制御するための制御信号を生成する、
    請求項7又は8に記載の空調制御装置。
  10. 前記空調領域を含む区域への入場と退場を検出する入退場管理装置から、作業者毎に前記区域内に在場しているか否かを示す在場情報を取得する第2の在場情報管理部をさらに備え、
    前記制御信号生成部は、前記第2の在場情報管理部により取得された存場情報に基づいて、前記室内空調機を制御するための制御信号を生成する、
    請求項7又は8に記載の空調制御装置。
  11. 前記空調領域に設置された端末専用の使用者が、在場か否かを判別する在場情報参照手段を備える、
    請求項9又は10に記載の空調制御装置。
  12. 前記制御信号生成部は、前記在場情報参照手段の判別に基づいて、前記空調領域内に配置されている前記端末の専用の使用者が不在から在場に変化すると、前記空調領域を空調する前記室内空調機の運転を開始させ、在場から不在に変化すると、前記空調領域を空調する前記室内空調機の運転を停止又は運転の強度を弱める、ための制御信号を生成する、
    請求項11に記載の空調制御装置。
  13. 前記対応付情報記憶手段は、
    各空調領域とその空調領域を空調する前記室内空調機とを対応付ける情報と、
    各室内空調機とその室内空調機が設置されている空調領域に配置された端末とを対応付ける情報と、
    を別個に記憶する、
    請求項1から12の何れか1項に記載の空調制御装置。
  14. 前記制御信号生成部は、前記集計部で得られた集計値の履歴に基づいて、前記室内空調機を制御する制御信号を生成する、
    請求項1から13の何れか1項に記載の空調制御装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の空調制御装置と、前記空調制御装置により制御される空調機と、
    を備える空調制御システム。
  16. 空調領域と該空調領域を空調する空調機と該空調領域に配置された複数の端末との対応関係を示す情報を管理し、
    前記空調領域内の各前記端末の動作状態を判別し、
    判別した動作状態と前記情報とに基づいて、前記空調領域に設置された室内空調機を制御し、
    さらに、
    前記動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、
    前記稼働状態を示す稼働状態情報と前記停止状態を示す停止状態情報とを取得し、
    前記稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入されて使用されていないスタンバイ状態とを含み、
    前記稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを、さらに取得する、
    空調制御方法。
  17. 空調領域と該空調領域を空調する空調機と該空調領域に配置された複数の端末との対応関係を示す情報を管理し、
    前記空調領域内の各前記端末の動作状態を判別し、
    判別した動作状態と前記情報とに基づいて、前記空調領域に設置された室内空調機を制御し、
    さらに、
    前記動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、
    前記稼働状態を示す稼働状態情報と前記停止状態を示す停止状態情報とを取得し、
    前記稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入された後、使用者が一時的に前記複数の端末から離れた状態であるスタンバイ状態とを含み、
    前記稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを、さらに取得する、
    空調制御方法。
  18. コンピュータに、
    空調領域に配置されている複数の端末それぞれの動作状態を判別する処理、
    前記空調領域に設置されている空調機を特定する処理、
    判別した動作状態に基づいて特定した前記空調機を制御する処理、
    前記動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、前記稼働状態を示す稼働状態情報と前記停止状態を示す停止状態情報とを取得する処理、
    前記稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入されて使用されていないスタンバイ状態とを含み、前記稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを取得する処理、
    を実行させるプログラム。
  19. コンピュータに、
    空調領域に配置されている複数の端末それぞれの動作状態を判別する処理、
    前記空調領域に設置されている空調機を特定する処理、
    判別した動作状態に基づいて特定した前記空調機を制御する処理、
    前記動作状態は、電源が投入されている稼働状態と電源が投入されていない停止状態とを含み、前記稼働状態を示す稼働状態情報と前記停止状態を示す停止状態情報とを取得する処理、
    前記稼働状態は、電源が投入されて使用されている運転状態と、電源が投入された後、使用者が一時的に前記複数の端末から離れた状態であるスタンバイ状態とを含み、前記稼働状態を示す稼働状態情報として、運転状態情報とスタンバイ状態情報とを、さらに取得する処理、
    を実行させるプログラム。
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