JP2017110836A - 空調熱源機の制御システム、空調熱源機の制御方法 - Google Patents

空調熱源機の制御システム、空調熱源機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空調機側の稼働状況などの情報を取得することなく、空調熱源機の冷温水温度を適切に制御することが可能な空調熱源機の制御システム等を提供する。
【解決手段】制御装置5は、送水温度と還水温度と送水流量から、空調負荷を算出する。具体的には、制御装置5は、温度計11から、送水側温度情報を取得し、温度計15から還水側温度情報を取得し、流量計13から流量情報を取得する。空調負荷情報は、(還水側温度情報−送水側温度情報)×流量情報で算出される。制御装置5は、記憶部に保存されている設定温度情報を取得する。制御装置5は、設定温度情報と、算出された空調負荷から、適切な送水温度を設定し、空調熱源機3の冷温水温度を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、セントラル空調に用いられる空調熱源機の制御システムおよびその制御方法に関するものである。
セントラル空調システムは、空調熱源機で冷温水を製造し、空調熱源機が製造した冷温水を各空調機に供給して、この冷温熱を利用して冷暖房を行うものである。セントラル空調システムの省エネルギーを達成する方法としては、例えば、空調熱源機における冷温水温度を最適に制御する方法や、空調機において冷暖房温度を最適に制御する方法がある。
空調熱源機の冷温水温度を最適に制御する方法としては、例えば、空調機から冷温水温度要求信号を取得して、その信号の中から最も要求の厳しい冷温水温度に合わせて、空調熱源機の温度を決定する方法がある(特許文献1)。
特開平7−13637号公報
特許文献1の方法によれば、空調機からの要求に応じて空調熱源機の冷温水温度が決定されるため、過剰な温度設定を抑制することができる。しかし、このシステムを実現するためには、すべての空調機に対して空調熱源機に対する温度要求信号を発信する出力装置が必要となる。また、同様に、空調熱源機は、各空調機からの要求を受信するための入力装置が必要となる。
通常、二次側の空調機の台数は多く、これらすべてに出力装置を設けるのは、コストがかかるとともに、システムが大型化する。したがって、よりシンプルな空調熱源機の制御システムが望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、空調機側の稼働状況などの情報を取得することなく、空調熱源機の冷温水温度を適切に制御することが可能な空調熱源機の制御システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、複数の空調機へ循環する冷温水の送水温度を調整する空調熱源機と、前記空調熱源機の前記冷温水の送水温度を決定し、設定する制御部と、空調負荷に応じた前記冷温水の設定温度情報を記憶する記憶部と、を具備し、前記制御部は、前記冷温水の送水側温度情報を取得する送水側温度取得手段と、前記冷温水の還水側温度情報を取得する還水側温度取得手段と、前記送水側温度情報と前記還水側温度情報との差に基づいて、前記記憶部から、対応する前記設定温度情報を取得し、前記冷温水の送水温度を設定する冷温水温度設定手段と、を具備することを特徴とする空調熱源機の制御システムである。
前記制御部は、前記冷温水の流量情報を測定する流量取得手段と、前記送水側温度情報と前記還水側温度情報との差に、前記流量情報を乗じて、空調負荷情報を算出する空調負荷算出手段と、をさらに具備し、前記制御部は、前記空調負荷情報に基づいて、前記記憶部から、対応する前記設定温度情報を取得してもよい。
前記制御部は、さらに外気環境情報を取得する外気環境情報取得手段を具備し、
前記設定温度情報は、前記空調負荷情報と前記外気環境情報に応じて設定されてもよい。
前記制御部は、各空調機側からのクレーム情報を取得するクレーム情報取得手段と、前記クレーム情報に基づいて、前記設定温度情報を補正し、前記記憶部に記憶させる設定温度補正手段と、をさらに具備することが望ましい。
前記制御部は、送水温度の調整を行わず、かつ、前記クレーム情報に対する処理を行わない制御禁止時間帯を設定してもよい。
前記制御部は、前記クレーム情報を取得すると、所定時間、前記冷温水の送水温度を基準温度に設定するとともに、クレーム回数を積算し、クレーム回数が所定回数以上となった際に、前記設定温度補正手段によって、前記設定温度情報を補正してもよい。
第1の発明によれば、送水温度と還水温度と流量とから空調負荷を算出し、空調負荷によって、冷温水の温度制御を行うため、空調機側からの要求信号を受信する必要がない。したがって、各空調機に、要求信号作成手段や、要求信号送信手段を設ける必要がなく、簡素なセントラル空調システムの空調熱源機の制御システムを実現することができる。
また、外気温度取得手段によって外気温度情報を取得し、外気温度を加味して冷温水温度を制御することで、より精度のよい制御を行うことができる。
また、クレーム取得手段を設け、使用者からのクレームを取得した際に、設定温度を補正することができれば、設定温度の学習を行うことができる。
この際、クレーム情報に対して、所定の時間帯だけ設定温度制御を行わない制御禁止時間帯を設けることで、必要以上に設定温度が補正されることを抑制することができる。
また、クレーム回数に応じて設定温度を補正することで、クレームの多い場合にのみ設定温度の補正が行われるため、必要以上に設定温度が補正されることを抑制することができる。
第2の発明は、空調熱源機の制御方法であって、複数の空調機へ循環する冷温水の送水側温度情報を取得する工程bと、前記冷温水の還水側温度情報を取得する工程cと、前記送水側温度情報と前記還水側温度情報に基づいて、記憶部から、対応する設定温度情報を取得し、前記冷温水の送水温度を設定する工程eと、を具備することを特徴とする空調熱源機の制御方法である。
前記冷温水の流量情報を測定する工程aと、前記工程eの前に、前記送水側温度情報と前記還水側温度情報との差に、前記流量情報を乗じて、空調負荷情報を算出する工程dをさらに具備し、前記工程eは、前記空調負荷情報に基づいて、記憶部から、対応する設定温度情報を取得してもよい。
前記工程eの前に、さらに外気環境情報を取得する工程fを具備し、前記工程eは、前記空調負荷情報と前記外気環境情報に応じて前記冷温水の送水温度を設定してもよい。
前記工程eの後、各空調機側からのクレーム情報を取得する工程gと、前記クレーム情報に基づいて、前記設定温度情報を補正し、前記記憶部に記憶させる工程hと、をさらに具備してもよい。
前記工程gにおいて、所定時間内においては、送水温度の調整および前記クレーム情報に対する処理を行わない制御禁止時間帯を設けてもよい。
前記工程gにおいて、前記クレーム情報を取得すると、所定時間、前記冷温水の送水温度を基準温度に設定するとともに、クレーム回数を積算し、クレーム回数が所定回数以上となった際に、前記設定温度情報を補正してもよい。
第2の発明によれば、第1の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、空調機側の稼働状況などの情報を取得することなく、空調熱源機の冷温水温度を適切に制御することが可能な空調熱源機の制御システム等を提供することができる。
空調熱源機制御システム1を示すブロック図。 制御装置5を示すハードウェア構成図。 空調熱源機制御システム1の制御方法を示すフローチャート。 空調負荷と冷温水設定温度の関係を示す概念図。 空調負荷と冷温水設定温度の関係を補正した状態を示す概念図。 室内不快指数と空調負荷との関係を示す概念図。 他の空調熱源機制御システムの制御方法を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、空調熱源機制御システム1を示すブロック図である。空調熱源機制御システム1は、主に、空調熱源機3、制御装置5、空調機7、端末9、温度計11、15、17、流量計13、湿度計19等から構成される。
空調熱源機3は、セントラル空調システムにおいて循環する冷温水の送水温度の調整を行う部位である。空調熱源機3には、配管21a、21bを介して、複数の空調機7が接続される。なお、空調機7の接続数は図示した例には限られない。
空調機7は、空調熱源機3から離れた位置であって、例えば、それぞれ異なる居室等に配置される。使用者は、空調機7ごとに、空調温度設定を行うことができる。
空調熱源機3は、図示を省略したポンプによって、配管21aに対して冷温水を送水する。配管21aを流れる冷温水は各空調機7に分岐される。空調機7において熱交換を行った後の冷温水は、配管21bを介して空調熱源機3に循環する。以上により各空調機7において冷暖房を行うことができる。
制御装置5は、空調熱源機3の冷温水の送水温度を制御する。図2は、制御装置5を示すハードウェア構成図である。制御装置5は、例えばコンピュータであり、制御部23、記憶部25、メディア入出力部27、通信制御部29、入力部31、表示部33、周辺機器I/F部35等から構成され、それらがバス37を介して接続される。
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶部25、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス37を介して接続された各装置を駆動制御し、制御装置5が行う処理を実現する。例えば、制御部23は、後述する各種情報に基づいて、空調熱源機3の送水温度を制御する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部25、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部23が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部25は、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(フラッシュSSD)(ソリッドステートドライブ)であり、制御部23が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述の処理に相当するアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御部23により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。また、記憶部25には、本発明において用いられる、各種データが保管される。例えば、後述する空調負荷に応じた冷温水の設定温度情報を記憶する。
メディア入出力部27(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CDドライブ(−ROM、−R、RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部29は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワークを介して、各種情報を取得・送信することができる。
入力部31は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。入力部31を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部33は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部35は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部35を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。
バス37は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。なお、制御装置5としては、上記構成をすべて含むものに限定されるものではなく、本発明の機能を奏するために必要な構成のみを有すればよい。
制御装置5には、周辺機器I/F部35等を介して、温度計11、15、17、流量計13、湿度計19が接続される。温度計11は、配管21aを流れる冷温水の送水温度を測定する。すなわち、制御装置5は、温度計11を介して、空調熱源機3から各空調機7へ送水される冷温水の送水側温度情報を取得する送水側温度取得手段を具備する。
温度計15は、配管21bを流れる冷温水の還水温度を測定する。すなわち、制御装置5は、温度計15を介して、各空調機7から空調熱源機3へ戻る冷温水の還水側温度情報を取得する還水側温度取得手段を具備する。
流量計13は、配管21aまたは配管21bに設けられ、冷温水の流量を測定する。すなわち、制御装置5は、流量計13を介して、各空調機7へ流れる冷温水の流量情報を取得する流量取得手段を具備する。
温度計17は、外気温度を測定する。また、湿度計19は、外気の湿度を測定する。すなわち、制御装置5は、温度計17および湿度計19の少なくとも一つを介して、外気環境情報を取得する外気環境情報取得手段を具備する。
各空調機7を利用する利用者の携帯端末である端末9は、制御装置5へ所定の情報を送信可能である。各空調機7の使用者は、端末9によって、室内の温度が上がらない、または、下がらない場合などに、クレーム情報を制御装置5に送信可能である。すなわち、制御装置5は、端末9からのクレーム情報を取得するクレーム情報取得手段を具備する。
次に、本発明の空調熱源機制御システム1の制御方法について説明する。図3は、空調熱源機制御システム1の制御方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、特に記載がない限り、セントラル空調として冷房を使用する場合について示すが、暖房でも同様の制御を行うことができる。
まず、制御装置5は、所定時間の制御禁止時間帯を設定する(ステップ100)。制御禁止時間帯とは、空調熱源機3の温度調整を行わず、かつ、後述するクレーム情報を取得しても、冷温水温度の制御を行わない時間帯である。例えば、オフィスビルなどにおける制御禁止時間帯としては、始業時間付近における朝の数時間について設定される。この時間帯は、空調機7が稼働を開始して直後の時間帯であるため、空調機7の設定温度と室温との間に差が大きい。このため、例えば室温が十分に下がっていない場合でも、空調機7の能力不足ではない場合があるためである。
制御装置5は、現在が制御禁止時間帯である場合には(ステップ101)、冷温水温度を基準温度(冷房時には冷水設定温度範囲の最低温度であり、暖房時には温水設定温度範囲の最高温度)に設定する(ステップ115)。例えば、冷房時には、冷温水温度を7℃に設定する。
制御装置5は、制御禁止時間帯ではない場合には、次に、クレーム情報の有無を判断する(ステップ102)。クレーム情報とは、前述した端末9から、使用者が発した、室温が下がらない場合などにおける情報である。
クレーム情報がない場合には、制御装置5は、送水温度と還水温度と送水流量から、空調負荷を算出する(ステップ103)。具体的には、制御装置5は、温度計11から、送水側温度情報を取得し、温度計15から還水側温度情報を取得し、流量計13から流量情報を取得する。空調負荷情報は、(還水側温度情報−送水側温度情報)×流量情報で算出される。なお、暖房時には、空調負荷情報の符号が逆転する。
次に、制御装置5は、記憶部25に保存されている設定温度情報を取得する(ステップ104)。図4は、設定温度情報の概念図である。設定温度情報は、空調負荷に対する冷温水設定温度の関係が設定されたものである。
前述した様に、基準温度は、冷温水設定温度範囲の最低温度で設定されている(図中A)。これに対し、空調負荷が低くなると、冷温水設定温度が徐々に高くなるように設定される。図示した例では、空調負荷が所定値(図中B)よりも低くなると、冷温水設定温度は、基準温度Aから、所定温度だけ上昇する(図中C)。例えば、基準温度7℃に対して、空調負荷が小さくなるにつれて、段階的に7℃→8℃→9℃→・・・と冷温水設定温度が高くなる。
次に、制御装置5は、外気温度と外気湿度とを取得し、設定温度情報を修正する(ステップ105)。具体的には、制御装置5は、まず、温度計17から、外気温度情報を取得し、湿度計19から外気湿度情報を取得する。なお、外気温度および外気湿度などの外気環境情報による設定温度情報の修正はなくてもよい。また、例えば暖房時など、外気湿度が所定値以下の場合には、外気湿度情報を用いずに、外気温度情報のみを用いてもよい。
図5は、設定温度情報を修正する方法を示す概念図である。例えば、外気環境情報から、不快指数を算出し、不快指数に応じて、設定温度情報が修正される。設定温度情報の修正は、例えば、冷温水設定温度を変化させる空調負荷の閾値を変化させる。例えば、図5に示す例では、空調負荷がBを下回った段階で、冷温水設定温度をAからCに変更していたが、修正後では、空調負荷がD(<B)を下回った段階で、冷温水設定温度をAからCに変更するように修正される。
このように修正を行うことで、冷温水設定温度が低い範囲が広くなる。すなわち、空調負荷が下がっても、冷温水設定温度を変化させずに、より低温の冷温水設定温度を維持することで、室内の不快指数が上昇することを防ぐ。
ここで、設定温度情報および外気環境情報による設定温度情報の修正の考え方を説明する。図6は、空調負荷と室内不快指数との関係を示す概念図である。ここで、室内不快指数とは、外気環境における不快指数から予想される室内の不快指数である。
図中F〜Iは、それぞれ、冷温水設定温度の違いであって、例えば、7℃〜10℃まで冷温水設定温度を変化させた際の、空調負荷と室内不快指数との変化を示す。冷温水設定温度が低い方(例えばF)が、大きな空調負荷が要求される状態でも、室内不快指数が相対的に低く、設定温度が高い方(例えばI)が、大きな空調負荷が要求される状態では、室内不快指数が相対的に高くなることを示す。
ここで、まず、室内不快指数の閾値Eを設定する。閾値Eは、使用者が室内で不快と感じない室内不快指数の上限である。空調負荷がJ以上では、F(冷温水設定温度7℃)のみが室内不快指数がEよりも低くなる。したがって、この空調負荷範囲では、設定水温を例えば7℃とする。
これに対し、空調負荷がJよりも小さい場合には、G(冷温水設定温度8℃)であっても室内不快指数がEよりも低くなる。したがって、この空調負荷範囲では、冷温水設定温度を例えば8℃とする。同様に、空調負荷がKよりも小さい場合には、H(冷温水設定温度9℃)であっても室内不快指数がEよりも低くなるため、この空調負荷範囲では、冷温水設定温度を例えば9℃とし、空調負荷がLよりも小さい場合には、I(冷温水設定温度10℃)であっても室内不快指数がEよりも低くなるため、この空調負荷範囲では、冷温水設定温度を例えば10℃とする。
このようにして、設定温度情報が設定される。これに対して、外気環境情報による修正は、例えば、以下のようにして行う。外気の不快指数が高くなると、室内の不快指数も相対的に高くなりやすくなる。このため、この場合には、室内不快指数の閾値Eをより低い値に修正する。このようにすることで、前述した様に、各冷温水設定温度の閾値が低い方へシフトさせることができる。なお、室内不快指数の閾値Eをそのままにして、線F〜Iの傾きを変化させてもよい。
制御装置5は、以上のようにして得られた設定温度情報と、算出された空調負荷から、適切な送水温度を決定し(ステップ106)、空調熱源機3の冷温水温度の設定を行う(ステップ107)。
次に、クレーム情報がある場合について説明する。制御装置5は、クレーム情報を取得(クレーム情報取得手段)した場合には(ステップ102)、現在の冷温水設定温度が基準温度の場合には、それ以上設定温度を下げることができないため、前述したステップ103以降の処理を行う。
一方、現在の冷温水設定温度が基準温度ではない場合(例えば、基準温度7℃に対して8℃以上の設定温度の場合)には、制御装置5は、所定時間の制御禁止時間帯を設定する(ステップ110)。例えば、以後1時間は、冷温水温度制御を行なわないように設定する。
また、制御装置5は、クレーム回数を積算する(ステップ111)。ここで、クレーム回数の積算数は、所定期間内におけるクレームの累積数であり、例えば、過去1か月のクレーム回数を積算する。
制御装置5は、クレーム回数が所定値まで達しているかを判定し(ステップ112)、クレーム回数が所定値に達していない場合には、そのまま、冷温水温度を基準温度に設定して(ステップ115)、空調熱源機3の冷温水温度を制御する(ステップ107)。
これに対し、クレーム回数が所定以上の場合には、制御装置5は、クレーム回数をリセットして、設定温度情報を補正する(ステップ113)。補正方法は、例えば、図6に示した室内不快指数の閾値Eを下方に所定量移動させて、設定温度情報を再度作成する。得られた補正後の設定温度情報は、記憶部25に記憶される(ステップ114)。
また、制御装置5は、設定温度情報の補正及び記憶を行った後、冷温水温度を基準温度に設定して(ステップ115)、空調熱源機3の冷温水温度を制御する(ステップ107)。以上を機器停止まで繰り返す(ステップ108)。
以上説明したように、本実施形態の空調熱源機制御システム1によれば、空調負荷が低い場合には、空調機7の能力にまだ余力があると判断し、冷温水温度を変化させることで、空調熱源機3において過剰な温度制御を抑制することができる。この際、空調負荷は、送水温度、還水温度および流量から算出されるため、二次側の空調機7の運転状況などを監視する必要がない。このため、簡易なシステムで、省エネルギーを達成することができる。
また、外気温度などの外気環境情報によって、設定冷温水温度を修正することで、外気環境の状況に応じて適切な冷温水温度を設定することができる。
また、クレーム情報を取得した場合には、設定温度情報を補正することで、定説な温度設定条件を学習することができる。
また、空調熱源機3の温度調整を行わず、かつ、クレーム情報を受け付けない制御禁止時間帯を設けることで、立ち上がり時や温度変化直後などの非定常時間帯における過剰な設定温度情報の補正を抑制することができる。
また、クレーム情報が所定の期間内で所定回数以上である場合にのみ、設定温度情報を補正することで、設定温度情報を過剰に補正することを抑制することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、クレーム情報を受け付けずに、空調負荷と設定温度情報のみから空調熱源機3の温度決定及び設定を行なってもよい。
また、前述した実施形態では、空調負荷に対して段階的に冷温水設定温度が変化する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、空調負荷が、ある閾値(例えば図4のB)以下となると、空調負荷の変化に応じてなだらかに冷温水設定温度を変化させてもよい。
また、外気環境情報によって、設定温度情報を修正する例を示したが、記憶部25にあらかじめ、不快指数ごとの設定温度情報を記憶しておき、得られた外気環境情報に応じて、不快指数を算出して、対応する設定温度情報を読み出してもよい。このように、制御部23は、外気環境情報によって、設定温度情報を補正してもよく、外気環境情報に応じた設定温度情報を記憶部25から読みだしてもよい。すなわち、制御部23は、空調負荷情報と外気環境情報に応じて設定温度情報が設定されればよい。
また、前述した実施形態では、空調負荷情報を、送水側温度情報と還水側温度情報との差に、流量情報を乗じることで算出したが、本発明はこれに限られない。例えば、流量が一定である場合などには、その都度流量情報を取得せずに、前述したにおいて、送水側温度情報と還水側温度情報との差を用いて制御を行なってもよい。
図7は、空調負荷情報を用いずに、送水側温度情報と還水側温度情報との温度差に基づいて、制御を行なう場合のフローチャートである。なお、図3と同一の工程については、図3と同一のステップ番号を付し、重複する説明を省略する。
この実施形態では、制御部23は、前述の実施形態のステップ103に代えて、送水温度と還水温度の温度差を算出する(ステップ203)。次に、制御部23は、この温度差に応じてあらかじめ記憶部に記憶されている設定温度情報を取得する(ステップ204)。
その後、必要に応じて、外気環境情報によって設定温度情報を修正した後(ステップ105)、温度差に応じた送水温度を決定する(ステップ206)。すなわち、本実施形態では、冷温水の流量情報を取得しない。
なお、本実施形態において、流量が一定である場合には、温度差を空調負荷情報として扱うこともできる。例えば、送水側温度情報と還水側温度情報との差に、既知の流量を定数として乗じることで、空調負荷情報とすることもできる。
1………空調熱源機制御システム
3………空調熱源機
5………制御装置
7………空調機
9………端末
11………温度計
13………流量計
15………温度計
17………温度計
19………湿度計
21a、21b………配管

Claims (12)

  1. 複数の空調機へ循環する冷温水の送水温度を調整する空調熱源機と、
    前記空調熱源機の前記冷温水の送水温度を決定し、設定する制御部と、
    空調負荷に応じた前記冷温水の設定温度情報を記憶する記憶部と、
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記冷温水の送水側温度情報を取得する送水側温度取得手段と、
    前記冷温水の還水側温度情報を取得する還水側温度取得手段と、
    前記送水側温度情報と前記還水側温度情報との差に基づいて、前記記憶部から、対応する前記設定温度情報を取得し、前記冷温水の送水温度を設定する冷温水温度設定手段と、
    を具備することを特徴とする空調熱源機の制御システム。
  2. 前記制御部は、
    前記冷温水の流量情報を測定する流量取得手段と、
    前記送水側温度情報と前記還水側温度情報との差に、前記流量情報を乗じて、空調負荷情報を算出する空調負荷算出手段と、をさらに具備し、
    前記制御部は、前記空調負荷情報に基づいて、前記記憶部から、対応する前記設定温度情報を取得することを特徴とする請求項1記載の空調熱源機の制御システム。
  3. 前記制御部は、さらに外気環境情報を取得する外気環境情報取得手段を具備し、
    前記設定温度情報は、前記空調負荷情報と前記外気環境情報に応じて設定されることを特徴とする請求項2記載の空調熱源機の制御システム。
  4. 前記制御部は、
    各空調機側からのクレーム情報を取得するクレーム情報取得手段と、
    前記クレーム情報に基づいて、前記設定温度情報を補正し、前記記憶部に記憶させる設定温度補正手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の空調熱源機の制御システム。
  5. 前記制御部は、送水温度の調整を行わず、かつ、前記クレーム情報に対する処理を行わない制御禁止時間帯を設定することを特徴とする請求項4記載の空調熱源機の制御システム。
  6. 前記制御部は、前記クレーム情報を取得すると、所定時間、前記冷温水の送水温度を基準温度に設定するとともに、クレーム回数を積算し、
    クレーム回数が所定回数以上となった際に、前記設定温度補正手段によって、前記設定温度情報を補正することを特徴とする請求項4または請求項5記載の空調熱源機の制御システム。
  7. 空調熱源機の制御方法であって、
    複数の空調機へ循環する冷温水の送水側温度情報を取得する工程bと、
    前記冷温水の還水側温度情報を取得する工程cと、
    前記送水側温度情報と前記還水側温度情報に基づいて、記憶部から、対応する設定温度情報を取得し、前記冷温水の送水温度を設定する工程eと、
    を具備することを特徴とする空調熱源機の制御方法。
  8. 前記冷温水の流量情報を測定する工程aと、
    前記工程eの前に、前記送水側温度情報と前記還水側温度情報との差に、前記流量情報を乗じて、空調負荷情報を算出する工程dをさらに具備し、
    前記工程eは、前記空調負荷情報に基づいて、記憶部から、対応する設定温度情報を取得することを特徴とする請求項7記載の空調熱源機の制御方法。
  9. 前記工程eの前に、さらに外気環境情報を取得する工程fを具備し、
    前記工程eは、前記空調負荷情報と前記外気環境情報に応じて前記冷温水の送水温度を設定することを特徴とする請求項8記載の空調熱源機の制御方法。
  10. 前記工程eの後、各空調機側からのクレーム情報を取得する工程gと、
    前記クレーム情報に基づいて、前記設定温度情報を補正し、前記記憶部に記憶させる工程hと、
    をさらに具備することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の空調熱源機の制御方法。
  11. 前記工程gにおいて、所定時間内においては、送水温度の調整および前記クレーム情報に対する処理を行わない制御禁止時間帯を設けることを特徴とする請求項10記載の空調熱源機の制御方法。
  12. 前記工程gにおいて、前記クレーム情報を取得すると、所定時間、前記冷温水の送水温度を基準温度に設定するとともに、クレーム回数を積算し、
    クレーム回数が所定回数以上となった際に、前記設定温度情報を補正することを特徴とする請求項10または請求項11記載の空調熱源機の制御方法。
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