JP4480669B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

内燃機関の可変動弁機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4480669B2
JP4480669B2 JP2005503536A JP2005503536A JP4480669B2 JP 4480669 B2 JP4480669 B2 JP 4480669B2 JP 2005503536 A JP2005503536 A JP 2005503536A JP 2005503536 A JP2005503536 A JP 2005503536A JP 4480669 B2 JP4480669 B2 JP 4480669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
shaft
swing
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005503536A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2004081351A1 (ja
Inventor
秀夫 藤田
耕一 畑村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Publication of JPWO2004081351A1 publication Critical patent/JPWO2004081351A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4480669B2 publication Critical patent/JP4480669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0063Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque by modification of cam contact point by displacing an intermediate lever or wedge-shaped intermediate element, e.g. Tourtelot
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/08Shape of cams
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0063Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque by modification of cam contact point by displacing an intermediate lever or wedge-shaped intermediate element, e.g. Tourtelot
    • F01L2013/0068Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque by modification of cam contact point by displacing an intermediate lever or wedge-shaped intermediate element, e.g. Tourtelot with an oscillating cam acting on the valve of the "BMW-Valvetronic" type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2305/00Valve arrangements comprising rollers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト量等を可変可能とする内燃機関の可変動弁機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト量等を内燃機関の運転条件に応じて制御して可変する動弁機構として可変動弁機構が知られている。このような可変動弁機構を設けることにより、例えば、低速負荷時においては燃費の向上及び安定した運転性を実現し、また、高速負荷時には吸気の充填効率を向上させて十分な出力を確保するものである。
【0003】
この種の可変動弁機構としては、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトに設けられた回転カムに連動し、この回転カムにより入力部が駆動されると出力部にてバルブを駆動できる仲介駆動機構と、この仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相角を可変する仲介位相角可変手段とを備えているものがある。
【0004】
この仲介位相角可変手段は、角度の異なる2種類のヘリカルスプラインを有し、仲介駆動機構の軸方向に移動可能なスライダギアと、このスライダギアの軸方向での変位を調整する変位調整手段とを備えたヘリカルスプライン機構である。このスライダギアの一方の種類のヘリカルスプラインに入力部が噛み合っており、他方の種類のヘリカルスプラインに出力部が噛み合っている。
【0005】
そして、変位調整手段によりスライダギアの軸方向の移動に応じて入力部及び出力部をスライダギアに対して相対揺動させることにより、スライダギアのそれぞれの角度の異なるヘリカルスプラインにて噛み合っている入力部と出力部との間においても相対的な揺動を生じさせ、入力部と出力部との相対位相角を可変している。
【0006】
このように、可変動弁機構に仲介駆動機構と仲介位相角可変手段とを備えることにより、回転カムと仲介駆動機構とに長く複雑なリンク機構に接続しなくても、バルブを駆動することが可能となる。さらに、入力部と出力部との相対位相角を可変することにより、回転カムの駆動状態に応じてリフト開始を早めたり遅くしたりできる。このため回転カムの駆動に連動するリフト量等を調整することができる(例えば、特開2001−263015号公報(第21図,第24図)参照)。
【0007】
また、ティティフォル・アノンタファン(Thitiphol Anontaphan)著、「スタディー オヴ メカニカル・コンティニュエス・バリアブル・ロッカー・アーム(A Study of a Mechanical Continous Variable Rocker Arm(VRA))」、エスエーイー テクニカル ペーパー シリーズ(SAE TECHNICAL PAPER SERIES)、米国、エスエーイー・インターナショナル(SAE International)、2003年3月3日、第2003−01−0022号には、一方向に回転するカムシャフトに当接して押圧されるロッカーアームと、ソリッドリフターを押圧するアウトプットカムとがコントロールカム及びコントロールシャフトを介して連結されている機構が開示されている。
【0008】
そのロッカーアームの先端部にローラが設けられ、このローラがカムシャフトから荷重を受け、この荷重がロッカーアームの腕に作用し、コントロールカムを挟んで反対側のノーズに伝達され、このノーズからアウトプットカムを介してソリッドリフターに伝達され、このリフターが上下動されるようになっている。
【0009】
そして、コントロールシャフトを介してコントロールカムが回動されることにより、ロッカーアームとアウトプットカムとの相対角度が変化するように構成されている。
【0010】
このように相対角度が変化することにより、ソリッドリフターのリフト量が調整されるように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前者のものでは、仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相角を仲介位相角可変手段であるヘリカルスプライン機構により可変可能とすることで、バルブのリフト量等を調整する可変動弁機構にあっては、ヘリカルスプライン機構は、入力部と出力部とを相対揺動させることは可能であるが、入力部と出力部との相対位相角を所定の相対位相角に調整することは難しいため、リフト量やリフトの開閉タイミングにおいて精密な制御をすることが困難な場合があり、可変動弁機構における作動の確実性や信頼性を高めるのは難しいという問題があった。また、ヘリカルスプライン機構は製造が難しいため、製造時間と製造コストが増大してしまうという問題があった。
【0012】
さらに、入力部と出力部との相対位相角を調整することでリフト量を可変しているので、最大リフトのタイミングを可変することができない場合があった。
【0013】
さらにまた、後者のものでは、カムシャフトからロッカーアームの一端部(ローラ)に荷重が入力され、このロッカーアームの他端部からアウトプットカムを介してソリッドリフターに伝達されるため、ロッカーアーム全体に大きな曲げモーメントが作用するため、このロッカーアームの強度を確保する必要があった。
【0014】
そこで、この発明は、以上のような従来の問題点を解消するためになされたもので、構造を簡素化することで安価にし、且つバルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングを確実な作動により可変し、高い信頼性を実現する内燃機関の可変動弁機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明は、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトと、該カムシャフトに設けられた回転カムと、前記カムシャフトに平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記回転カムにより揺動自在とされる、カム面を有する揺動カムと、前記揺動カムに駆動されるロッカーアーム又はリフタとを有し、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト量を可変可能とする内燃機関の可変動弁機構であって、前記揺動カムには、前記回転カムに接触して該回転カムからの駆動力を前記揺動カムに伝える回転カム当接部が移動可能に設けられると共に、該回転カム当接部を所定方向に案内する案内部が前記揺動カムに設けられ、該案内部の案内方向が前記カムシャフトの半径方向に対して傾斜し、前記回転カムからの駆動力が前記回転カム当接部を介して前記案内部に入力されて前記揺動カムが揺動されるように構成され、前記回転カム当接部を前記案内部に沿って移動させることにより、前記回転カム当接部と前記揺動シャフトの中心軸との相対距離を可変させる当接部可変機構を設け、前記当接部可変機構は、前記揺動シャフトと軸方向に連続して設けられ、該揺動シャフトの中心軸に対して平行で、且つ、偏心した位置に中心軸を有する駆動シャフトと、一方の端部が前記回転カム当接部に連結され、他方の端部が前記駆動シャフトに連結されたアームとを有し、前記揺動シャフトを回転させて前記駆動シャフトを前記揺動シャフトの中心軸を中心として移動させることにより、前記アームを介して前記回転カム当接部を移動させて、該回転カム当接部と前記揺動シャフトの中心軸との前記相対距離を可変することにより、前記各バルブのリフト量等を可変可能とし、前記揺動カムのカム面と前記揺動シャフトとの間に空間が設けられ、該空間に前記アームと前記回転カム当接部とが収容されたことを特徴とする。
【0016】
他の発明は、前記駆動シャフトは、軸方向から見てその外周円が、前記揺動シャフトの外周円内に納まるように形成されていることを特徴とする。
【0017】
他の発明は、前記アームは、他方の端部に、前記駆動シャフトが回動自在に嵌合される嵌合凹部が形成されると共に、該嵌合凹部の開口端側に前記駆動シャフトの開口端側への抜け止めを行う抜止め部材が設けられたことを特徴とする。
【0018】
他の発明は、前記案内部は、長孔であることを特徴とする。
【0019】
他の発明は、前記案内部は、前記揺動カムの前記回転カム側の側面部に形成された傾斜面であることを特徴とする。
【0020】
他の発明は、前記回転カム当接部は、前記揺動シャフトの中心軸に対して平行な中心軸を有するローラシャフトに支持されたローラであり、前記ローラシャフトを介して前記アームの一方の端部に支持されていることを特徴とする。
【0021】
他の発明は、前記ローラシャフトが前記案内部に摺接することを特徴とする。
【0022】
他の発明は、前記ローラシャフト近傍の前記アームの一方の端部が前記案内部に摺接していることを特徴とする。
【0023】
他の発明は、前記回転カム当接部は、前記回転カムを摺動するスリッパ部であることを特徴とする。
【0024】
他の発明は、前記揺動シャフトはスプリングにより、前記回転カム側に付勢されていることを特徴とする。
【0025】
他の発明は、前記揺動カムにより揺動されるロッカーアームは、スプリングにより前記揺動カム側に付勢されていることを特徴とする。
【0026】
他の発明は、前記揺動カムの一方の端部に、前記揺動シャフトを所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータが設けられていることを特徴とする。
【0027】
他の発明は、前記揺動カムのカム面には、前記揺動シャフトの中心軸を中心とする同心円弧状の空走区間部が形成されていることを特徴とする。
【0028】
他の発明は、前記当接部可変機構は、小リフト設定状態と大リフト設定状態との間において、前記揺動シャフトが略180°回動されて、各設定状態において、前記揺動シャフトの中心軸と、前記駆動シャフトの中心軸とを結ぶ直線が、前記アームの延長方向に略沿っていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
この発明によれば、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトと、該カムシャフトに設けられた回転カムと、前記カムシャフトに平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記回転カムにより揺動自在とされる、カム面を有する揺動カムと、前記揺動カムに駆動されるロッカーアーム又はリフタとを有し、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト量を可変可能とする内燃機関の可変動弁機構であって、前記揺動カムには、前記回転カムに接触して該回転カムからの駆動力を前記揺動カムに伝える回転カム当接部が移動可能に設けられると共に、該回転カム当接部を所定方向に案内する案内部が前記揺動カムに設けられ、該案内部の案内方向が前記カムシャフトの半径方向に対して傾斜し、前記回転カムからの駆動力が前記回転カム当接部を介して前記案内部に入力されて前記揺動カムが揺動されるように構成され、前記回転カム当接部を前記案内部に沿って移動させることにより、該回転カム当接部と前記揺動シャフトの中心軸との相対距離を可変させる当接部可変機構を設け、前記相対距離を可変させることにより、前記各バルブのリフト量等を可変可能としたので、構造を簡素化できるので安価に構成することができる。また、従来と異なり、スプライン機構によってバルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングを可変していないので、確実な作動によりバルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングを可変し、高い信頼性を実現することが可能である。しかも、回転カムからの荷重は回転カム当接部、揺動カムの案内部を介して、揺動カムに伝達されるため、回転カム当接部を移動させる当接部可変機構に大きな曲げモーメントが作用することが無く、この当接部可変機構の強度確保を図るべく、重量増加や大型化を招くことがない。
【0030】
しかも、前記案内部の案内方向が前記カムシャフトの半径方向に対して傾斜しているため、回転カム当接部と揺動シャフトの中心軸との相対距離を可変することで、バルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングの変化の組合せを自在に設定することが可能となる。
【0031】
また、当接部可変機構は、揺動シャフトと軸方向に連続して設けられ、揺動シャフトの中心軸に対して平行で、且つ、偏心した位置に中心軸を有する駆動シャフトと、一方の端部が回転カム当接部に連結され、他方の端部が駆動シャフトに連結されたアームとを有し、揺動シャフトを回動させて駆動シャフトを揺動シャフトの中心軸を中心として移動させることにより、アームを介して回転カム当接部を移動させて、回転カム当接部と揺動シャフトの中心軸との相対距離を可変することにより、各バルブのリフト量等を可変可能とし、前記揺動カムのカム面と前記揺動シャフトとの間に空間が設けられ、該空間に前記アームと前記回転カム当接部とが収容されたため、揺動シャフトの回転角を大きくしても、アームが揺動シャフトと干渉することがないことから、前記相対距離の変化量を大きく設定できる。しかも、揺動シャフトの中心軸と駆動シャフトの中心軸との距離を短くしても、前記相対距離の変化量を確保できるため、アームから駆動シャフトを介して揺動シャフトに作用する捻りモーメントを小さくすることができる。
【0032】
しかも、前記相対距離の変化量に対して揺動シャフトの回転角を大きくできるため、相対距離の微少な調整が容易で、揺動シャフトを回動制御するのに制御性が良好である。
【0033】
他の発明によれば、前記駆動シャフトは、軸方向から見てその外周円が、前記揺動シャフトの外周円内に納まるように形成されているため、成形が容易であると共に、揺動シャフトに対する捻りモーメントをより小さくすることができる。
【0034】
他の発明によれば、前記アームは、他方の端部に、前記揺動シャフトが回動自在に嵌合される嵌合凹部が形成されると共に、該嵌合凹部の開口端側に前記揺動シャフトの開口端側への抜け止めを行う抜止め部材が設けられたため、アームを簡単に配設することができる。
【0035】
他の発明によれば、前記案内部は、長孔であるので、可変動弁機構の組立て作業を円滑に行える。
【0036】
他の発明によれば、前記案内部は、前記揺動カムの前記回転カム側の側面部に形成された傾斜面であるため、案内部を容易に成形できる。
【0037】
他の発明によれば、前記回転カム当接部は、前記揺動シャフトの中心軸に対して平行な中心軸を有するローラシャフトに支持されたローラであり、前記ローラシャフトを介して前記アームの一方の端部に支持されているため、回転カム面上を転動することができることから、回転カムから回転カム当接部に伝える駆動力の損失を低減することができる。
【0038】
他の発明によれば、前記アームの一方の端部が前記案内部に摺接しているため、構造をより簡単に形成することができる。
【0039】
他の発明によれば、前記回転カム当接部は、前記回転カムを摺動するスリッパ部であるため、構造を極めて簡単にすることができる。
【0040】
他の発明によれば、前記揺動カムはスプリングにより、前記回転カム側に付勢されているため、バルブクリアランスがあっても回転カム側と揺動カム側との間に常に隙間は生ぜず、揺動カムは回転カム面にスムーズに追従し、回転カムによって叩かれることがない。特に、後述するように揺動カムのカム面に空走区間を設けても、揺動カムは常に回転カム面に追従するため、揺動カムが回転カムによって叩かれることがない。
【0041】
他の発明によれば、前記揺動カムにより揺動されるロッカーアームは、スプリングにより前記揺動カム側に付勢されているため、バルブクリアランスがあっても、ロッカーアーム側と揺動カム側との間のガタ付きを防止できる。しかも、ローラが自由に回転することがなく、ローラと揺動カムとの摺接部の摩耗が抑制できる。
【0042】
他の発明によれば、前記揺動シャフトの一方の端部に、前記揺動シャフトを所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータが設けられているため、このアクチュエータを作動させることにより、各気筒毎の複数の駆動シャフトを移動させることが可能となる。
【0043】
他の発明によれば、前記揺動カムのカム面には、前記揺動シャフトの中心軸を中心とする同心円弧状の空走区間部が形成されているため、揺動カムが揺動しても、その空走区間部の間は、ロッカーアームが揺動することがない。
【0044】
他の発明によれば、前記当接部可変機構は、小リフト設定状態と大リフト設定状態との間において、前記揺動シャフトが略180°回動されて、各設定状態において、前記揺動シャフトの中心軸と、前記駆動シャフトの中心軸とを結ぶ直線が、前記アームの延長方向に略沿っているため、回転カムからアームに力が作用した場合でも、揺動シャフトには捻りモーメントが作用せず、揺動シャフトの強度を小さくできる。このことは、特に、最大リフト時に有利であり、又、最小リフト時にあっては、揺動シャフトの回動に対するアームの動きが鈍感になるので制御性が良好となる
発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
[発明の実施の形態1]
【0046】
第1図乃至第9図は、この発明の実施の形態1に係る図である。
まず構成を説明すると、第1図中符号1は、多気筒ガソリンエンジンの1つの気筒の吸気バルブ11の可変動弁機構で、この可変動弁機構1は、内燃機関のクランクシャフト(図示せず)により回転駆動されるカムシャフト2と、このカムシャフト2に設けられた回転カム3と、カムシャフト2に平行に設けられた揺動シャフト4と、揺動シャフト4に支持され、回転カム3により揺動自在とされている揺動カム5と、この揺動カム5に連動して揺動され、内燃機関の吸気バルブ11を開閉するロッカーアーム6とを有している。
【0047】
なお、ガソリンエンジンの吸気バルブ11及び排気バルブの可変動弁機構の構成は、同一であるため、実施の形態1では吸気弁側の機構を示し、排気弁側の機構はその説明を省略する。また、他の気筒の構成も同一であるので、その説明も省略する。
【0048】
上記カムシャフト2は、第1図に示すように、その長手方向を第1図中の表裏方向(紙面に対して垂直な方向)に向けて配置しており、中心軸O1を中心に内燃機関のクランクシャフトの1/2の回転速度で回転駆動する。
【0049】
また、回転カム3は、カムシャフト2の外周面に固定されており、外周部は、第1図に示すように、平面視において円弧状のベース面3aと、ベース面3aから突出しているノーズ面3bとから構成されている。
【0050】
揺動シャフト4の中心軸O2は、カムシャフト2の中心軸O1に対して平行である。すなわち、揺動シャフト4は、カムシャフト2と異なる位置に平行に配置されている。
【0051】
揺動カム5は、第5図乃至第7図等に示すように、一対のカム板5cを有すると共に、この一対のカム板5cの間の底部側にカム面5aが形成されている。そして、この一対のカム板5cには、前記揺動シャフト4が嵌合される嵌合孔5dが形成され、この嵌合孔5dに揺動シャフト4が嵌合され、揺動シャフト4の中心軸O2を中心に揺動自在に支持されている。また、この揺動カム5の下端部には、ロッカーアーム6を揺動させ、揺動シャフト4側に凹状に湾曲するカム面5aが形成されている。
【0052】
このカム面5aには、第7図に示すように、小リフトをさせる小リフト使用区間部a及び大リフトをさせる大リフト使用区間部bが形成されると共に、その小リフト使用区間部aに、揺動シャフト4の中心軸O2を中心とする同心円弧状の空走区間部が形成されている。
【0053】
さらに、揺動カム5の一対のカム板5cには、上下方向の中間部に長孔形状の案内部5bが貫通形成されており、この案内部5bには、揺動シャフト4の中心軸O2に対して平行な中心軸O3を有するローラシャフト7が移動可能に挿通されている。そして、このローラシャフト7には、回転カム3のベース面3a又はノーズ面3bに接触して連動し、回転カム3からの駆動力を揺動カム5に伝える「回転カム当接部」としてのローラ8が設けられている。
【0054】
その案内部5bは、長孔形状でローラシャフト7を長手方向に沿って所定距離案内するように形成されており、この案内方向がカムシャフト2の半径方向に対して傾斜するように形成されている。
【0055】
また、ローラ8は、第1図に示すように、平面視において円形状に形成され、その中心軸がローラシャフト7の中心軸O3と同一上となるようにローラシャフト7の外周面に配設されており、ローラ8の外周面は、回転カム3のベース面3a及びノーズ面3bに転動可能となっている。
【0056】
このように、回転カム3に当接する回転カム当接部が、ローラ形状に形成されているので、回転カム3面上を転動することができるため、回転カム3から回転カム当接部に伝える駆動力の損失を低減することができる。
【0057】
なお、回転カム当接部は回転カム3面上を転動できるローラ8であるが、これに限定されず、回転カム3からの駆動力を揺動カム5に伝えることができれば、回転カム3面上を摺動するものであってもよい。
【0058】
また、揺動シャフト4には、揺動カム5を回転カム3側に付勢するスプリング15が嵌合されている。これにより、揺動カム5は、スプリング15の付勢力により回転カム3側に付勢され、ローラ8の外周面が常に回転カム3のベース面3a又はノーズ面3bに接触している。
【0059】
さらに、可変動弁機構1には、ローラ8と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を可変する「当接部可変機構」が設けられている。
【0060】
「当接部可変機構」には、揺動シャフト4に固定された状態で設けられた駆動シャフト9と、一方の端部10aがローラシャフト7に連結され、他方の端部10bが駆動シャフト9に連結されたアーム10とを有している。
【0061】
この駆動シャフト9は、第8図等に示すように、揺動シャフト4と軸方向に連続して一体的に設けられ、この揺動シャフト4の中心軸O2に対して平行で、且つ、偏心した位置に中心軸O4を有している。また、この駆動シャフト9は、軸方向から見てその外周円が、揺動シャフト4の外周円内に納まるように形成されている。
また、揺動シャフト4の一方の端部には、中心軸O2を中心に揺動シャフト4を所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータ(図示せず)が連結されており、さらに、このアクチュエータには、内燃機関の運転状態に応じてアクチュエータの角度を制御する制御手段(図示せず)が接続されている。
【0062】
これにより、揺動シャフト4が所定角度回動すると、駆動シャフト9が揺動シャフト4の中心軸O2を中心に所定角度回動して揺動シャフト4の中心軸O2に対して中心軸O4の位置が変化する。
【0063】
当接部可変機構1は、第1図に示す大リフト設定状態と、第3図に示す小リフト設定状態との間において、揺動シャフト4が略180°回動されて、各設定状態において、揺動シャフト4の中心軸O2と、駆動シャフト9の中心軸O4とを結ぶ直線Lが、アーム10の延長方向に略沿っている。
【0064】
そのアーム10は、第1図及び第6図に示すように、ローラシャフト7の中心軸O3と駆動シャフト9の中心軸O4との距離が一定に保持できる形状に形成されており、一方の端部10aには、ローラシャフト7が嵌合される貫通孔10cが形成され、他方の端部には、駆動シャフト9が嵌合される「嵌合凹部」としての半割り貫通孔10dが形成されている。そして、一方の端部10aの貫通孔10cにローラシャフト7が回動自在に嵌合され、他方の端部10bの半割り貫通孔10dに駆動シャフト9が回動自在に嵌合されて「抜止め部材」としてのピン16により外れないように取付られている。この配設状態では、このアーム10は、第6図に示すように、前記揺動カム5の一対のカム板5cの間に配設されている。
【0065】
これにより、揺動シャフト4がアクチュエータにより所定角度で回転駆動すると、揺動シャフト4に偏心して連続している駆動シャフト9が揺動シャフト4の中心軸O2を中心に所定角度回動され、これに伴って、ローラシャフト7がアーム10を介して連動される。そして、アーム10でローラシャフト7の中心軸O3と駆動シャフト9の中心軸O4との距離を一定に保持しながらローラシャフト7が案内部5b内を移動することが可能となり、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変させることができるため、各バルブのリフト量等を可変可能に構成されている。
【0066】
そして、揺動カム5の下側には、ロッカーアーム6がロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持されて配設されている。
【0067】
なお、ロッカーアーム6は、ロッカーアームシャフト12に揺動自在に支持されているが、これに限定されず、球面ピボットや油圧式ラッシュアジャスタ等により揺動自在に支持することもできる。
【0068】
このロッカーアーム6は、先端部に、後述する吸気バルブ11に冠着されたシム23の上面を押圧する押圧部6aが形成されていると共に、ロッカーアーム6の中間部には、ローラシャフト13が回動自在に設けられている。
【0069】
このローラシャフト13には、回転可能にローラ14が配設され、ローラ14の外周面が、揺動カム5のカム面5aに転動可能となっている。
【0070】
また、ロッカーアームシャフト12には、ロッカーアーム6を揺動カム5側に付勢するスプリング17が嵌合されている。これにより、ロッカーアーム6は、スプリング17により揺動カム5側に付勢され、ローラ14の外周面が常に揺動カム5のカム面5aに接触している。
【0071】
そして、ロッカーアーム6の押圧部6aの下側には、この押圧部6aにより押圧される吸気バルブ11が上下動自在に配設されている。
【0072】
この吸気バルブ11は、上部にコレット20及びアッパーリテーナ21が設けられ、アッパーリテーナ21の下側には、バルブスプリング22が配設されており、バルブスプリング22の付勢力で吸気バルブ11をロッカーアーム6側に付勢している。さらに、吸気バルブ11の上端部には、シム23が冠着されている。
【0073】
これにより、揺動カム5の揺動でロッカーアーム6を連動させ、揺動させることにより、吸気バルブ11を上下動させることができるので、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変し、揺動カム5の揺動開始位置を調整すると、ロッカーアーム6を介して吸気バルブ11の最大リフトのタイミングを調整して可変することが可能となる。
【0074】
なお、案内部5bは、カムシャフト2の半径方向に対して傾斜する長孔であるが、これに限定されず、ローラ8を所定位置に案内でき、回転カム3に連動して揺動カム5を揺動できる形状であれば長孔でなくてもよく、例えば、揺動カム5の回転カム3側の側面部に、カムシャフト2の半径方向に対して傾斜する案内部5bとしての傾斜面を形成し、この傾斜面にローラシャフト7を当接させてこの傾斜面に沿ってローラシャフト7が移動するように案内することも可能である。また、案内方向がカムシャフト2の半径方向に対して傾斜しているが、これに限定されず、この案内方向を変えることにより、例えば、リフト量は可変しないが最大リフトのタイミングが可変するものや、リフト量は可変するが最大リフトのタイミングは可変しない等、案内方向を任意に設定することで、リフト量ならびにリフトの開閉タイミングを自由に設定することが可能となる。
【0075】
次に、以上のように構成された可変動弁機構1の作用について説明する。
まず、最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構1の作用を第1図及び第2図にて詳しく説明する。
【0076】
ここで、第1図は、この発明の実施の形態1に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図であり、第2図は、同実施の形態1に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【0077】
まず、第1図に示すように、ローラシャフト7を案内部5bの回転カム3側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変する。すなわち、アクチュエータにより揺動シャフト4を所定角度で回動させ、駆動シャフト9を揺動シャフト4の円周方向に移動する。これにより、ローラシャフト7がアーム10を介して連動し、案内部5bの回転カム3側の端部に移動され、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離が可変される。すると、揺動カム5のカム面5aの位置が移動される。
【0078】
そして、第1図に示すように、回転カム3のベース面3aに揺動カム5に設けられたローラ8が接触しているときは、揺動カム5が吸気バルブ11側に揺動されず、ロッカーアーム6がスプリング17の付勢力により揺動カム5側に付勢されると共に、吸気バルブ11がバルブスプリング22の付勢力によりバルブシート側に付勢されているので、吸気バルブ11のリフト量は発生せずに吸気バルブ11は閉弁状態となる。この時、吸気バルブ11のシム23とロッカーアーム6との間にはバルブクリアランスが存在する。
【0079】
そして、内燃機関のクランクシャフトの回転により、カムシャフト2を介して回転カム3が回転駆動されると、第2図に示すように、ノーズ面3bでローラ8が押圧される。さらに、ローラ8が押圧されるとローラシャフト7を介して揺動カム5が押圧されて、揺動カム5がスプリング15の付勢力に抗して第1図中反時計回りに揺動される。
【0080】
さらに、揺動カム5が揺動されると、揺動カム5のカム面5aの中央部に接触しているローラ14をカム面5aの中央部から回転カム3側の先端部までの範囲(大リフト使用区間部b)を使用して吸気バルブ11側に押下げ、ローラシャフト13を介してロッカーアーム6を吸気バルブ11側に揺動する。このように、第1図に示すような、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Mから、第2図に示すような、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Nに、大きく変化させられるので、ロッカーアーム6が吸気バルブ側に大きく揺動される。
【0081】
そして、吸気バルブ11側に大きく揺動されたロッカーアーム6は、その先端部に形成された押圧部6aでシム23の上面を押圧して吸気バルブ11を大きく押下げる。以上より、ローラシャフト7を案内部5bの回転カム3側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変すると、揺動シャフト4の中心軸O2から揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14までの相対距離を大きく変化させて吸気バルブ11を大きく押下げることができるため、第9図の実線Zに示すように、最大のリフト量にて吸気バルブ11を開放状態とすることができる。
【0082】
また、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変して、ローラシャフト7を案内部5bの回転カム3側の端部に移動させた状態は、第1図及び第2図に示すように、カムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ1が、大きくなるため、最大リフトのタイミングが遅くなる。
次に、最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構1の作用を第3図及び第4図にて詳しく説明する。
【0083】
ここで、第3図は、この発明の実施の形態1に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図であり、第4図は、同実施の形態1に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【0084】
まず、第3図に示すように、ローラシャフト7を、第1図に示すような回転カム3側の端部に保持された状態から、案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変する。すなわち、アクチュエータにより揺動シャフト4を所定角度範囲で回動させ、駆動シャフト9を揺動シャフト4の円周方向に移動する。これにより、ローラシャフト7がアーム10を介して連動し、ローラシャフト7が回転カム3側の端部に保持された状態から、案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動され、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離が可変される。すると、第1図及び第2図に示すような、カムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ1が小さくなり、第3図及び第4図に示すような、角度θ2となると共に、揺動カム5が、第1図に示すような位置から、第3図に示すように、スプリング15の付勢力により、回転カム3側に付勢されてカム面5aが回転カム3側に揺動される。
【0085】
そして、第3図に示すように、スプリング15により回転カム3のベース面3aに揺動カム5に設けられたローラ8が接触しているときは、揺動カム5が吸気バルブ11側に揺動されず、ロッカーアーム6がスプリング17の付勢力により揺動カム5側に付勢されると共に、吸気バルブ11がバルブスプリング22の付勢力によりバルブシート側に付勢されているので、吸気バルブ11のリフト量は発生せずに吸気バルブ11は閉弁状態となる。この時も、シム23とロッカーアーム6との間にはバルブクリアランスが存在する。
【0086】
そして、内燃機関のクランクシャフトの回転により、カムシャフト2を介して回転カム3が回転駆動されると、第4図に示すように、ノーズ面3bでローラ8が押圧される。さらに、ローラ8が押圧されるとローラシャフト7を介して揺動カム5が押圧されて、揺動カム5がスプリング15の付勢力に抗して第3図中反時計回りに揺動される。また、前述した最大リフト量が必要なときのカムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ1より、第3図及び第4図に示すように、角度θ2が小さくなっているため、揺動カム5の揺動開始位置が早くなっている。
【0087】
さらに、揺動カム5が揺動されると、揺動カム5のカム面5aの揺動シャフト4側の先端部に接触しているローラ14をカム面5aの揺動シャフト4側の先端部から中央部までの範囲(小リフト使用区間部a)を使用して吸気バルブ11側に押下げ、ローラシャフト13を介してロッカーアーム6を吸気バルブ11側に揺動する。なお、この小リフト使用区間部aの空走区間部cをローラ14が移動している間は、ロッカーアーム6は揺動しない。
【0088】
このように、第3図に示すような、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Pから、第4図に示すような、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Qに、小さく変化させるので、ロッカーアーム6が吸気バルブ側に小さく揺動される。
【0089】
そして、吸気バルブ11側に小さく揺動されたロッカーアーム6は、その先端部に形成された押圧部6aでシム23の上面を押圧して吸気バルブ11を小さく押下げる。以上より、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変すると、揺動シャフト4の中心軸O2から揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14までの相対距離を小さく変化させて吸気バルブ11を小さく押下げることができるため、第9図の破線Cに示すように、実施の形態1では、最小のリフト量にて吸気バルブ11を開放状態とすることができる。
【0090】
また、実施の形態1では、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させて吸気バルブ11を押し下げると小開度となるが、揺動シャフト4の中心軸O2と、ノーズ面3bに接触するローラ8との相対距離が小さくなるので、揺動カム5のレバー比が大きくなり、小開度の割に高いリフト量とすることができる。
【0091】
さらに、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変して、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させた状態は、第3図及び第4図に示すように、カムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ2が、小さくなるため、第9図の最大リフト量を示す実線Zの最大リフト時点におけるカム角と、実施の形態1の最小リフト量を示す破線Cの最大リフト時点におけるカム角とに角度差Eが生じ、この角度差Eだけ、最大リフトのタイミングが早くなる。
【0092】
また、ローラシャフト7を案内部5bの中央部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変すると、第9図の実線Aに示すような、最大リフトのタイミング及びリフト量となる。
【0093】
つまり、ローラシャフト7を案内部5bの中央部に移動させると、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度は、第1図及び第2図に示すような、最大リフト量となる場合の角度θ1よりも小さくなる。
【0094】
このため、第9図の最大リフト量を示す実線Zの最大リフト時点におけるカム角と、実線Aの最大リフト時点におけるカム角とに角度差Gが生じ、この角度差Gだけ最大リフトのタイミングが早くなる。
【0095】
また、第3図及び第4図に示すような、最小リフト量となる場合の角度θ2よりも大きくなるため、第9図の破線Cに示すような、最小のリフト量となる場合より、最大リフトのタイミングが遅くなる。
【0096】
そして、リフト量は、最大リフト量と最小リフト量との中間のリフト量となる。
以上のことより、実施の形態1においてローラシャフト7を案内部5bの回転カム3側の端部に移動させた最大のリフト量が得られるときの最大リフトのタイミングを基準とすると、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させて揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変するるにしたがって、第9図の実線Z、実線A、破線Cの順に、リフト量が小さくなると共に、最大リフトのタイミングが早くなる。
【0097】
このように構成された内燃機関の可変動弁機構1にあっては、揺動カム5には、回転カム3に接触して、この回転カムからの駆動力を揺動カム5に伝える回転カム当接部としてのローラ8が設けられ、このローラ8を移動可能とすることにより、ローラ8と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を可変する当接部可変機構を設け、相対距離を可変することにより、各バルブのリフト量等を可変可能としたので、構造を簡素化できるので安価に構成することができる。さらに、従来のようにスプライン機構で、バルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングを可変していないので、確実な作動によりバルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングを可変し、高い信頼性を実現することが可能である。
【0098】
また、回転カム3からの荷重は、ローラ8に入力され、ローラシャフト7から揺動カム5の案内部5aに荷重が直接伝達され、この揺動カム5からロッカーアーム6を介して吸気バルブ11に荷重が伝達される。従って、従来と異なり、このローラ8を支持するアーム10には、大きな曲げモーメントが作用することなく、単にアーム10の長手方向に圧縮力が作用するだけであるので、このアーム10の強度をそれ程大きくする必要はなく、アーム10の重量増加や大型化を招くことがない。
【0099】
これに対して、従来技術の後者のものでは、ロッカーアームの先端部のローラに荷重が入力され、この荷重がコントロールカムを挟んで反対側のノーズに伝達されるようになっているため、このロッカーアームの全長に渡って大きな曲げモーメントが作用することから、このロッカーアームの強度を確保する必要があった。
【0100】
当接部可変機構は、揺動シャフト4の中心軸O2に対して中心軸O4の位置が変化するように移動可能に設けられた駆動シャフト9と、一方の端部10aがローラシャフト7に連結され、他方の端部10bが駆動シャフト9に連結されたアーム10とを有し、駆動シャフト9を移動させることにより、アーム10、ローラシャフト7を介してローラ8を移動させて、ローラ8と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を可変するので、簡素な構造で、ローラ8と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を容易に可変することでバルブのリフト量ならびに最大リフトのタイミングの変化の組合せを自在に設定することが可能となる。
【0101】
駆動シャフト9は、揺動シャフト4に設けられており、駆動シャフト9の中心軸O4は、揺動シャフト4の中心軸O2に対して偏心した位置に設けられ、揺動シャフト4が所定角度に回動することにより、アーム10を介してローラシャフト7の位置が移動し、相対距離を可変するので、さらに構造を簡素化することが可能となり、コンパクトに可変動弁機構1を構成することができる。
【0102】
揺動カム5は、ローラ8を所定位置に案内する案内部5bを有し、案内部5bの案内方向がカムシャフト2の半径方向に対して傾斜しているので、案内部5bを移動させるだけで、ローラシャフト7の中心軸O3と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離を容易に可変して、バルブのリフト量ならびにリフトの開閉タイミングを可変することが可能となる。また、案内部5bは、長孔であるので、可変動弁機構1の組立て時に、ローラシャフト7の落下を防止することができるため、組立て作業を円滑に行える。
【0103】
また、揺動シャフト4と軸方向に連続して設けられ、この揺動シャフト4の中心軸O2に対して平行で、且つ、偏心した位置に中心軸O4を有する駆動シャフト9を有し、この駆動シャフト9にアーム10が回動自在に取り付けられているため、揺動シャフト4の回転角を大きくしても、アーム10が揺動シャフト4と干渉することがないことから、相対距離の変化量を大きく設定できる。しかも、揺動シャフト4の中心軸O2と駆動シャフト9の中心軸O4との距離を短くしても、前記相対距離の変化量を確保できるため、アーム10から駆動シャフト9を介して揺動シャフト4に作用する捻りモーメントを小さくすることができる。
【0104】
しかも、前記相対距離の変化量に対して揺動シャフト4の回転角を大きくできるため、相対距離の微少な調整が容易で、揺動シャフト4を回動制御するのに制御性が良好である。
【0105】
また、駆動シャフト9は、軸方向から見てその外周円が、揺動シャフト4の外周円内に納まるように形成されているため、成形が容易であると共に、揺動シャフト4に対する捻りモーメントをより小さくすることができる。
【0106】
さらに、アーム10は、半割り貫通孔10dが形成されると共に、この半割り貫通孔10dの開口端側に駆動シャフト9の開口端側への抜け止めを行うピン16が設けられているため、アーム10を簡単に配設することができる。しかも、このアーム10には、回転カム3の駆動時に圧縮力が作用するため、ピン16には大きな力が作用しないことから、この抜け止めのための部材は強度の弱い部材で足りる。
【0107】
さらにまた、揺動カム5はスプリング15により、回転カム3側に付勢されているため、バルブクリアランスがあっても回転カム3側と揺動カム5側との間に常に隙間は生ぜず、揺動カム5は回転カム面にスムーズに追従し、回転カム3によって叩かれることがない。特に、後述するように揺動カム5のカム面5aに空走区間cを設けても、揺動カム5は常に回転カム面に追従するため、揺動カム5が回転カム3によって叩かれることがない。
【0108】
また、揺動カム5により揺動されるロッカーアーム6は、スプリング17により揺動カム5側に付勢されているため、バルブクリアランスがあっても、ロッカーアーム6側と揺動カム5側との間のガタ付きを防止できる。しかも、ローラ14が自由に回転することがなく、ローラ14と揺動カム5との摺接部の摩耗が抑制できる。
【0109】
しかも、揺動シャフト4の一方の端部にアクチュエータが設けられているため、このアクチュエータを作動させることにより、各気筒毎の複数の駆動シャフト9を移動させることが可能となる。
【0110】
また、当接部可変機構は、小リフト設定状態と大リフト設定状態との間において、揺動シャフト4が略180°回動されて、各設定状態において、揺動シャフト4の中心軸O2と、駆動シャフト9の中心軸O4とを結ぶ直線Lが、アーム10の延長方向に略沿っているため、回転カム3からアーム10に力が作用した場合でも、揺動シャフト4には捻りモーメントが作用せず、揺動シャフト4の強度を小さくできる。このことは、特に、最大リフト時に有利であり、又、最小リフト時にあっては、揺動シャフト4の回動に対するアーム10の動きが鈍感になるので制御性が良好となる。
[発明の実施の形態2]
【0111】
第10図乃至第13図は、この発明の実施の形態2に係る図である。
この実施の形態2は、第10図に示すように、実施の形態1と同様の長孔である案内部5bがカムシャフト2の半径方向に対して実施の形態1とは逆向きに傾斜しており、ローラシャフト7が揺動カム5に対して上下に移動できるように形成されている。
【0112】
また、アーム10は、一方の端部10aには、ローラシャフト7が嵌合される貫通孔10cが形成され、他方の端部には、駆動シャフト9が嵌合される半割り貫通孔10dが形成されている。これにより、一方の端部10aの貫通孔10cにローラシャフト7が回動自在に嵌合され、他方の端部10bの半割り貫通孔10dに駆動シャフト9が回動自在に嵌合されている。さらに、駆動シャフト9に嵌合される嵌合部24aを備えた固定部材24が、駆動シャフト9からアーム10が外れないように取付ねじ25によりアーム10の他方の端部10bに取付られている。
【0113】
以上のように構成された可変動弁機構1の作用について説明する。
【0114】
まず、最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構1の作用を第10図及び第11図にて詳しく説明する。
【0115】
ここで、第10図は、この発明の実施の形態2に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図であり、第11図は、同実施の形態2に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【0116】
まず、第10図に示すように、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変する。すなわち、アクチュエータにより揺動シャフト4を所定角度で回動させ、駆動シャフト9を揺動シャフト4の円周方向に移動する。これにより、ローラシャフト7がアーム10を介して連動し、案内部5bの回転カム3側の端部に移動させられ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離が可変させられる。これにより、揺動カム5のカム面5aの位置が移動される。
【0117】
そして、第10図に示すように、回転カム3のベース面3aに揺動カム5に設けられたローラ8が接触しているときは、揺動カム5が吸気バルブ11側に揺動されず、ロッカーアーム6がスプリング17の付勢力により揺動カム5側に付勢されると共に、吸気バルブ11がバルブスプリング22の付勢力によりバルブシート側に付勢されているので、吸気バルブ11のリフトは発生せずに吸気バルブ11は閉弁状態となる。この時、吸気バルブ11のシム23とロッカーアーム6との間には、バルブクリアランスが存在する。
【0118】
そして、内燃機関のクランクシャフトの回転により、カムシャフト2を介して回転カム3が回転駆動されると、第11図に示すように、ノーズ面3bでローラ8が押圧される。さらに、ローラ8が押圧されるとローラシャフト7を介して揺動カム5が押圧されて、揺動カム5がスプリング15の付勢力に抗して第10図中反時計回りに揺動される。
【0119】
さらに、揺動カム5が揺動されると、揺動カム5のカム面5aの中央部に接触しているローラ14をカム面5aの中央部から回転カム3側の先端部までの範囲を使用して吸気バルブ11側に押下げ、ローラシャフト13を介してロッカーアーム6を吸気バルブ11側に揺動する。このように、第10図に示すように、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Rから、第11図に示すように、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Sに、大きく変化させられるので、ロッカーアーム6が吸気バルブ側に大きく揺動される。
【0120】
そして、吸気バルブ11側に大きく揺動されたロッカーアーム6は、その先端部に形成された押圧部6aでシム23の上面を押圧して吸気バルブ11を大きく押下げる。以上より、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の先端に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変すると、揺動シャフト4の中心軸O2から揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14までの相対距離を大きく変化させて吸気バルブ11を大きく押下げることができるため、第9図の実線Zに示すように、最大のリフト量にて吸気バルブ11を開放状態とすることができる。
【0121】
また、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変して、ローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させた状態は、第10図及び第11図に示すように、カムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ3が、小さくなるため、最大リフトのタイミングが早くなる。
次に、最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構1の作用を第12図及び第13図にて詳しく説明する。
【0122】
ここで、第12図は、この発明の実施の形態2に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図であり、第13図は、同実施の形態2に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【0123】
まず、第12図に示すように、ローラシャフト7を、第10図に示すような揺動シャフト4側の端部に保持された状態から、案内部5bのロッカーアーム6側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変する。すなわち、アクチュエータにより揺動シャフト4を所定角度範囲で回動させ、駆動シャフト9を揺動シャフト4の円周方向に移動する。これにより、ローラシャフト7がアーム10を介して連動し、ローラシャフト7が揺動シャフト4側の端部に保持された状態から、案内部5bのロッカーアーム6側の端部に移動され、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離が可変される。すると、第10図及び第11図に示すような、カムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ3が大きくなり、第12図及び第13図に示すような、角度θ4となると共に、揺動カム5が、第10図に示すような位置から、第12図に示すように、スプリング15の付勢力により、回転カム3側に付勢されてカム面5aが回転カム3側に揺動される。
【0124】
そして、第12図に示すように、スプリング15により、回転カム3のベース面3aに揺動カム5に設けられたローラ8が接触しているときは、揺動カム5が吸気バルブ11側に揺動されず、ロッカーアーム6がスプリング17の付勢力により揺動カム5側に付勢されると共に、吸気バルブ11がバルブスプリング22の付勢力によりバルブシート側に付勢されているので、吸気バルブ11のリフト量は発生せずに吸気バルブ11は閉弁状態となる。この時もシム23とロッカーアーム6との間には、バルブクリアランスが存在する。
【0125】
そして、内燃機関のクランクシャフトの回転により、カムシャフト2を介して回転カム3が回転駆動されると、第13図に示すように、ノーズ面3bでローラ8が押圧される。さらに、ローラ8が押圧されるとローラシャフト7を介して揺動カム5が押圧されて、揺動カム5がスプリング15の付勢力に抗して第12図中反時計回りに揺動される。また、前述した最大リフト量が必要なときのカムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ3より、第12図及び第13図に示すように、角度θ4が大きくなっているため、揺動カム5の揺動開始位置が遅くなっている。
【0126】
さらに、揺動カム5が揺動されると、揺動カム5のカム面5aの揺動シャフト4側の先端部に接触しているローラ14をカム面5aの揺動シャフト4側の先端部から中央部までの範囲(小リフト使用区間部a)を使用して吸気バルブ11側に押下げ、ローラシャフト13を介してロッカーアーム6を吸気バルブ11側に揺動する。なお、この小リフト使用区間部aの空走区間部cをローラ14が移動している間は、ロッカーアーム6は揺動しない。
【0127】
このように、第12図に示すような、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Tから、第13図に示すような、揺動シャフト4の中心軸O2と揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14との相対距離Uに、小さく変化させることで、ロッカーアーム6が吸気バルブ側に小さく揺動される。
【0128】
そして、吸気バルブ11側に小さく揺動されたロッカーアーム6は、その先端部に形成された押圧部6aでシム23の上面を押圧して吸気バルブ11を小さく押下げる。以上より、ローラシャフト7を案内部5bのロッカーアーム6側の端部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変すると、揺動シャフト4の中心軸O2から揺動カム5のカム面5aに接触するローラ14までの相対距離を小さく変化させて吸気バルブ11を小さく押し下げることができるため、第9図の二点鎖線Dに示すように、実施の形態2では、最小のリフト量にて吸気バルブ11を開放状態とすることができる。
【0129】
また、実施の形態2では、ローラシャフト7を案内部5bのロッカーアーム6側の端部に移動させて吸気バルブ11を押し下げると小開度となるが、揺動シャフト4の中心軸O2と、ノーズ面3bに接触するローラ8との相対距離が大きくなり、揺動カムのレバー比を小さくするようにしているので、実施の形態1の小開度より小さいリフト量とすることができる。
【0130】
さらに、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変して、ローラシャフト7を案内部5bのロッカーアーム6側の端部に移動させた状態は、第12図及び第13図に示すように、カムシャフト2の中心軸O1からの水平方向と、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度θ4が、大きくなるため、第9図の最大リフト量を示す実線Zの最大リフト時点におけるカム角と、実施の形態2の最小リフト量を示す二点鎖線Dの最大リフト時点におけるカム角とに角度差Fが生じ、この角度差Fだけ最大リフトのタイミングが遅くなる。
【0131】
また、ローラシャフト7を案内部5bの中央部に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変すると、第9図の一点鎖線Bに示すような、最大リフトのタイミング及びリフト量となる。
【0132】
つまり、ローラシャフト7を案内部5bの中央部に移動させると、カムシャフト2の中心軸O1から接触点18までの相対方向との間の角度は、第10図及び第11図に示すような、最大リフト量となる場合の角度θ3よりも大きくなる。
【0133】
このため、第9図の最大リフト量を示す実線Zの最大リフト時点におけるカム角と、一点鎖線Bの最大リフト時点におけるカム角とに角度差Hが生じ、この角度差Hだけ最大リフトのタイミングが遅くなる。
【0134】
また、第12図及び第13図に示すような、最小リフト量となる場合の角度θ4よりも小さくなるため、第9図の二点鎖線Dに示すような、最小のリフト量となる場合より、最大リフトのタイミングが早くなる。
【0135】
そして、リフト量は、最大リフト量と最小リフト量との中間のリフト量となる。
以上のことより、実施の形態2においてローラシャフト7を案内部5bの揺動シャフト4側の端部に移動させた最大のリフト量が得られるときの最大リフトのタイミングを基準とすると、ローラシャフト7を案内部5bのロッカーアーム6側の端部に移動させて揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離とを可変するにしたがって、第9図の実線Z、一点鎖線B、二点鎖線Dの順に、リフト量が小さくなると共に、最大リフトのタイミングが遅くなる。
【0136】
このように構成された内燃機関の可変動弁機構1にあっても、実施の形態1と同様に、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変することにより、第9図に示すように、リフト量ならびに最大リフトのタイミングを可変することが可能となる。
【0137】
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態3]
【0138】
第14図及び第15図は、この発明の実施の形態3に係る図であり、第14図は、最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。第15図は、最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【0139】
この実施の形態3は、実施の形態1の吸気バルブ11を開閉するロッカーアーム6を配置せずに、揺動カム5で吸気バルブ11を直接上下動させて開閉するように構成されている。
【0140】
揺動カム5は、第14図及び第15図に示すように、側面視において曲玉形状に形成され、揺動シャフト4の外周面に嵌合して揺動シャフト4の中心軸O2を中心に揺動自在に支持されている。
【0141】
より詳しくは、揺動カム5の下面部には、吸気バルブ11側に凸状に湾曲し、吸気バルブ11のリフタ26を押圧して上下動させるカム面5aが形成されている。さらに、カム面5aの上側には、ローラ8が設けられたローラシャフト7が摺動される案内部5bが形成されている。
【0142】
そして、駆動シャフト9に連結されたアーム10の一方の端部10aに連結されたローラシャフト7が回転カム3と揺動カム5の案内部5bとの間に配設されている。
【0143】
また、揺動シャフト4には、揺動カム5を回転カム3側に付勢するスプリング(図示せず)が配設されている。これにより、揺動カム5はスプリングの付勢力により回転カム3側に付勢され、ローラシャフト7の外周面が常に案内部5bに接触すると共に、ローラ8の外周面が常に回転カム3のベース面3a又はノーズ面3bに接触している。
【0144】
そして、揺動カム5のカム面5aの下側には、吸気バルブ11に冠着されたリフタ26が配設されているので、揺動カム5の揺動で直接、吸気バルブ11を上下動させることができる。
【0145】
これにより、揺動シャフト4がアクチュエータにより所定角度で回転駆動すると、揺動シャフト4に設けられている駆動シャフト9が揺動シャフト4の中心軸O2を中心に所定角度で回動され、これに伴って、ローラシャフト7がアーム10を介して連動される。そして、アーム10でローラシャフト7の中心軸O3と駆動シャフト9の中心軸O4との距離を一定に保持しながらローラシャフト7が案内部5bを移動して揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変させることができ、吸気バルブ11のリフト及び最大リフトのタイミングを調整して可変することが可能となる。
【0146】
そして、第14図に示すように、ローラシャフト7を案内部5bの先端部側に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変させた状態は、揺動カム5のカム面5aで吸気バルブ11を大きく押し下げることができるので、実施の形態3では最大リフト量となる。
【0147】
また、第15図に示すように、ローラシャフト7を、案内部5bの揺動シャフト4側に移動させ、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変させた状態は、揺動カム5のカム面5aで吸気バルブ11を小さく押し下げることができるので、実施の形態3では最小リフト量となる。
【0148】
このように構成された内燃機関の可変動弁機構1にあっても、実施の形態1及び2と同様に、揺動シャフト4の中心軸O2とローラ8との相対距離を可変することにより、リフト量ならびに最大リフトのタイミングを可変することが可能となる。
【0149】
さらに、揺動カム5で吸気バルブ11を直接上下動させているため、安価に構成することができる。
【0150】
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1又は2と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態4]
【0151】
第16図及び第17図は、この発明の実施の形態4に係る図であり、第16図は、最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。第17図は、最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【0152】
この実施の形態4は、実施の形態3と比較すると、実施の形態3では、ローラシャフト7の外周面が揺動カム5の案内部5bに接触するように構成されているが、この実施の形態4では、アーム10の先端部10aが揺動カム5の案内部5bに摺接している。
【0153】
このようなものにあっては、揺動シャフト4が例えば第16図に示す状態から第17図に示すように回動すると、アーム10の先端部10aが揺動カム5の案内部5bを摺動することとなる。これにより、ローラ8と揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離が変化して、リフト量が調整できる。
【0154】
その他の構成及び作用は発明の実施の形態3と同様であるので重複した説明は省略する。
[発明の実施の形態5]
【0155】
第18図は、この発明の実施の形態5を示す図である。
この実施の形態5は、実施の形態1と比較すると、実施の形態1では、「回転カム当接部」がローラ8であったが、この実施の形態5では、スリッパ部10gである。また、実施の形態1では、案内部5bが長孔形状であったが、この実施の形態5では、揺動カム5の一部を切り欠くようにして形成された傾斜面が案内部5bとなっている。
【0156】
そのスリッパ部10gは、アーム10の先端部に形成され、一方の当接面10hが回転カム3に摺接するようになっていると共に、他方の当接面10iが揺動カム5の案内部5bに摺接している。
【0157】
このようなものにあっては、揺動シャフト4が回動させられると、アーム10を介してスリッパ部10gが案内部5bを摺動することにより、スリッパ部10gと揺動シャフト4の中心軸O2との相対距離が可変されるように構成されている。
【0158】
このようにローラ8の代わりに、スリッパ部10gを設けることにより、構造を簡単にできる。
【0159】
その他の構成及び作用は発明の実施の形態1と同様であるので重複した説明は省略する
産業上の利用可能性】
【0160】
以上のように、本発明にかかる内燃機関の可変動弁機構は、自動二輪車、自動車に搭載される内燃機関の可変動弁機構として好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0161】
【第1図】第1図は、この発明の実施の形態1に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第2図】第2図は、同実施の形態1に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【第3図】第3図は、同実施の形態1に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第4図】第4図は、同実施の形態1に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【第5図】第5図は、同実施の形態1に係る要部を示す斜視図である。
【第6図】第6図は、同実施の形態1に係る第5図の回転カム及びカムシャフトを外した状態を示す斜視図である。
【第7図】第7図は、同実施の形態1に係る揺動カムを示す側面図である。
【第8図】第8図は、同実施の形態1に係る揺動シャフト及び駆動シャフトを示す斜視図である。
【第9図】第9図は、この発明の実施の形態1及び2に係る回転カムの角度とバルブリフト量を示すグラフである。
【第10図】第10図は、この発明の実施の形態2に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第11図】第11図は、同実施の形態2に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【第12図】第12図は、同実施の形態2に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第13図】第13図は、同実施の形態2に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが開弁した状態の要部縦断面図である。
【第14図】第14図は、この発明の実施の形態3に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第15図】第15図は、同実施の形態3に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第16図】第16図は、この発明の実施の形態4に係る最大リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第17図】第17図は、同実施の形態4に係る最小リフト量が必要なときの内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【第18図】第18図は、この発明の実施の形態5に係る内燃機関の可変動弁機構を示した、吸気バルブが閉弁した状態の要部縦断面図である。
【符号の説明】
【0162】
1 可変動弁機構
2 カムシャフト
3 回転カム
4 揺動シャフト
5 揺動カム
5a カム面
5b 案内部
6 ロッカーアーム
7 ローラシャフト
8 ローラ(回転カム当接部)
9 当接部可変機構を構成する駆動シャフト
10 当接部可変機構を構成するアーム
10d 嵌合凹部としての半割り貫通孔
10g スリッパ部
11 吸気バルブ
15 スプリング
16 抜け止め部材としてのピン
17 スプリング
26 リフタ
c 空走区間部
O2 揺動シャフトの中心軸
O4 駆動シャフトの中心軸
L 揺動シャフトの中心軸と、駆動シャフトの中心軸とを結ぶ直線

Claims (14)

  1. 内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトと、該カムシャフトに設けられた回転カムと、前記カムシャフトに平行に設けられた揺動シャフトと、該揺動シャフトに支持され、前記回転カムにより揺動自在とされる、カム面を有する揺動カムと、前記揺動カムに駆動されるロッカーアーム又はリフタとを有し、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト量を可変可能とする内燃機関の可変動弁機構であって、
    前記揺動カムには、前記回転カムに接触して該回転カムからの駆動力を前記揺動カムに伝える回転カム当接部が移動可能に設けられると共に、該回転カム当接部を所定方向に案内する案内部が前記揺動カムに設けられ、該案内部の案内方向が前記カムシャフトの半径方向に対して傾斜し、前記回転カムからの駆動力が前記回転カム当接部を介して前記案内部に入力されて前記揺動カムが揺動されるように構成され、
    前記回転カム当接部を前記案内部に沿って移動させることにより、前記回転カム当接部と前記揺動シャフトの中心軸との相対距離を可変させる当接部可変機構を設け、
    前記当接部可変機構は、前記揺動シャフトと軸方向に連続して設けられ、該揺動シャフトの中心軸に対して平行で、且つ、偏心した位置に中心軸を有する駆動シャフトと、一方の端部が前記回転カム当接部に連結され、他方の端部が前記駆動シャフトに連結されたアームとを有し、前記揺動シャフトを回転させて前記駆動シャフトを前記揺動シャフトの中心軸を中心として移動させることにより、前記アームを介して前記回転カム当接部を移動させて、該回転カム当接部と前記揺動シャフトの中心軸との前記相対距離を可変することにより、前記各バルブのリフト量等を可変可能とし、前記揺動カムのカム面と前記揺動シャフトとの間に空間が設けられ、該空間に前記アームと前記回転カム当接部が収容されたことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記駆動シャフトは、軸方向から見てその外周円が、前記揺動シャフトの外周円内に納まるように形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. 前記アームは、他方の端部に、前記駆動シャフトが回動自在に嵌合される嵌合凹部が形成されると共に、該嵌合凹部の開口端側に前記駆動シャフトの開口端側への抜け止めを行う抜け止め部材が設けられたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  4. 前記案内部は、長孔であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  5. 前記案内部は、前記揺動カムの前記回転カム側の側面部に形成された傾斜面であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  6. 前記回転カム当接部は、前記揺動シャフトの中心軸に対して平行な中心軸を有するローラシャフトに支持されたローラであり、前記ローラシャフトを介して前記アームの一方の端部に支持されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  7. 前記ローラシャフトが前記案内部に摺接することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  8. 前記ローラシャフト近傍の前記アームの一方の端部が前記案内部に摺接していることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  9. 前記回転カム当接部は、前記回転カムを摺動するスリッパ部であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  10. 前記揺動カムはスプリングにより、前記回転カム側に付勢されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  11. 前記揺動カムにより揺動されるロッカーアームは、スプリングにより前記揺動カム側に付勢されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  12. 前記揺動シャフトの一方の端部に、該揺動シャフトを所定角度範囲で回転駆動させるアクチュエータが設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  13. 前記揺動カムのカム面には、前記揺動シャフトの中心軸を中心とする同心円弧状の空走区間部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  14. 前記当接部可変機構は、小リフト設定状態と大リフト設定状態との間において、前記揺動シャフトが略180°回動されて、各設定状態において、前記揺動シャフトの中心軸と、前記駆動シャフトの中心軸とを結ぶ直線が、前記アームの延長方向に略沿っていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
JP2005503536A 2003-03-11 2004-03-10 内燃機関の可変動弁機構 Expired - Fee Related JP4480669B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003065400 2003-03-11
JP2003065400 2003-03-11
JP2003208302 2003-08-21
JP2003208302 2003-08-21
PCT/JP2004/003076 WO2004081351A1 (ja) 2003-03-11 2004-03-10 内燃機関の可変動弁機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004081351A1 JPWO2004081351A1 (ja) 2006-06-15
JP4480669B2 true JP4480669B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=32992949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005503536A Expired - Fee Related JP4480669B2 (ja) 2003-03-11 2004-03-10 内燃機関の可変動弁機構

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7469669B2 (ja)
EP (1) EP1605142B1 (ja)
JP (1) JP4480669B2 (ja)
CA (1) CA2518949A1 (ja)
WO (1) WO2004081351A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009236105A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Hyundai Motor Co Ltd 可変バルブリフト装置

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081351A1 (ja) 2003-03-11 2004-09-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 内燃機関の可変動弁機構
JP4248343B2 (ja) * 2003-05-01 2009-04-02 ヤマハ発動機株式会社 エンジンの動弁装置
JP4248344B2 (ja) 2003-05-01 2009-04-02 ヤマハ発動機株式会社 エンジンの動弁装置
JP4237643B2 (ja) 2003-08-25 2009-03-11 ヤマハ発動機株式会社 内燃機関の動弁機構
JP2005069014A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関の動弁機構
JP2006329084A (ja) 2005-05-26 2006-12-07 Yamaha Motor Co Ltd エンジンの動弁装置
JP2006329164A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Yamaha Motor Co Ltd 複数気筒エンジン
JP4507997B2 (ja) * 2005-06-15 2010-07-21 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の可変動弁装置
JP4293167B2 (ja) * 2005-07-25 2009-07-08 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の可変動弁装置
JP4726775B2 (ja) * 2006-12-20 2011-07-20 ヤマハ発動機株式会社 エンジンの連続可変式動弁装置
KR101251494B1 (ko) 2007-12-10 2013-04-05 현대자동차주식회사 무단 가변 밸브 리프트 장치
WO2009011145A1 (ja) * 2007-07-16 2009-01-22 Joho Corporation 可変リフト機構によるバルブ総開角可変システム
JP5205570B2 (ja) * 2007-07-16 2013-06-05 株式会社Joho 可変リフト機構によるバルブ総開角可変システム
KR101317140B1 (ko) 2007-08-01 2013-10-08 현대자동차주식회사 무단 가변 밸브 리프트 장치
KR101241201B1 (ko) 2007-11-19 2013-03-13 현대자동차주식회사 가변 밸브 리프트 장치
KR20090056602A (ko) * 2007-11-30 2009-06-03 현대자동차주식회사 가변 밸브 리프트 장치
KR101326799B1 (ko) 2007-12-14 2013-11-11 현대자동차주식회사 자동차 엔진의 가변 밸브 리프트 장치
KR101305688B1 (ko) 2007-12-15 2013-09-09 현대자동차주식회사 연속 가변 밸브 리프트 장치
JP2009228556A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Hitachi Ltd 内燃機関の可変動弁装置
KR101086506B1 (ko) * 2008-12-05 2011-11-23 기아자동차주식회사 연속 가변 밸브트레인
KR101145638B1 (ko) * 2010-05-06 2012-07-11 현대자동차주식회사 가변 밸브 리프트 장치
KR101234651B1 (ko) * 2010-11-30 2013-02-19 기아자동차주식회사 연속 가변 밸브 리프트 장치
JP5533781B2 (ja) * 2011-05-13 2014-06-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の可変動弁装置
DE102012001633A1 (de) * 2012-01-30 2013-08-01 Kolbenschmidt Pierburg Innovations Gmbh Mechanisch steuerbare Ventiltriebanordnung
WO2014101853A1 (zh) * 2012-12-31 2014-07-03 长城汽车股份有限公司 一种摆臂及具有该摆臂的可变气门升程驱动装置
KR101448782B1 (ko) * 2013-08-27 2014-10-08 현대자동차 주식회사 연속 가변 밸브 리프트장치
DE102015015264A1 (de) * 2015-11-26 2017-06-01 Man Truck & Bus Ag Variabler Ventiltrieb mit einem Kipphebel
CN107387190B (zh) * 2017-08-31 2023-10-27 吉林大学 一种摆动式可变气门驱动装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634313U (ja) * 1986-06-27 1988-01-12
JPS63309707A (ja) * 1987-06-11 1988-12-16 Fuji Heavy Ind Ltd ロッカア−ムの可変バルブリフト装置
JPH03271513A (ja) * 1990-03-20 1991-12-03 Suzuki Motor Corp 4サイクルエンジンの動弁装置
JPH0693816A (ja) * 1992-09-16 1994-04-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁機構

Family Cites Families (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2519375B1 (fr) 1981-12-31 1986-07-11 Baguena Michel Distribution variable pour moteur a quatre temps
JPS6199707A (ja) 1984-10-20 1986-05-17 Hino Motors Ltd トリプルピストンシリンダ装置
DE3519319A1 (de) 1985-05-30 1986-12-04 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag, 7000 Stuttgart Variable ventilsteuerung fuer eine hubkolben-brennkraftmaschine
JPS629864A (ja) 1985-07-08 1987-01-17 Osaka Titanium Seizo Kk マルチブレ−ドソ−の加工方法
JPS62255538A (ja) 1986-04-30 1987-11-07 Toshiba Corp ガスタ−ビン制御装置
JPS63179257A (ja) 1987-01-21 1988-07-23 Hitachi Ltd 臨床検査システム
JPH02241916A (ja) 1989-03-16 1990-09-26 Fuji Valve Co Ltd エンジンバルブのリフト調節装置
JP2700692B2 (ja) 1989-06-30 1998-01-21 スズキ株式会社 4サイクルエンジンの動弁装置
JP2944264B2 (ja) 1991-07-23 1999-08-30 株式会社ユニシアジェックス 内燃機関の動弁装置
WO1993008377A1 (de) 1991-10-25 1993-04-29 Peter Kuhn Vorrichtung zur betätigung der ventile in verbrennungsmotoren mittels umlaufender nocken
DE4220816A1 (de) * 1992-06-25 1994-01-05 Schaeffler Waelzlager Kg Variable Ventilsteuerung mittels Änderung der Hebelverhältnisse bei Kipp- oder Schlepphebeln von Ventiltrieben
JP3268826B2 (ja) 1992-07-03 2002-03-25 マツダ株式会社 エンジンのバルブタイミング制御装置
DE4226163A1 (de) * 1992-08-07 1994-02-10 Schaeffler Waelzlager Kg Motorventilabschaltung mittels Nockenrollenverlagerung
JP3380582B2 (ja) 1993-03-23 2003-02-24 マツダ株式会社 エンジンのバルブタイミング制御装置
JP3092390B2 (ja) 1993-04-28 2000-09-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の可変動弁機構
EP0638706A1 (de) 1993-08-05 1995-02-15 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Ventiltrieb einer Brennkraftmaschine
JPH07133709A (ja) 1993-09-17 1995-05-23 Mazda Motor Corp エンジンのバルブタイミング可変装置
JPH07293216A (ja) 1994-04-26 1995-11-07 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 内燃エンジンの動弁装置
DE4418909A1 (de) * 1994-05-31 1995-12-07 Bayerische Motoren Werke Ag Ventilsteuerung mit einer Anordnung zur variablen Änderung der Öffnung und Schließung eines Hubventils,insbesondere für Brennkraftmaschinen
EP0717174A1 (en) * 1994-12-12 1996-06-19 Isuzu Motors Limited Valve operating system for internal combustion engine
JP3368521B2 (ja) 1996-04-01 2003-01-20 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の動弁機構
US5666913A (en) * 1996-05-29 1997-09-16 Cummins Engine Company, Inc. Variable timing cam follower lever assembly
GB9703605D0 (en) * 1997-02-21 1997-04-09 T & N Technology Ltd Operating mechanisms for valves
DE19708484B4 (de) 1997-03-03 2006-07-13 Bayerische Motoren Werke Ag Vorrichtung zur Änderung des Ventilhubverlaufes eines Hubventils, insbesondere eines Gaswechselventils von Brennkraftmaschinen
JPH1136833A (ja) * 1997-07-22 1999-02-09 Otix:Kk 可変動弁機構
JP2000213320A (ja) 1998-11-16 2000-08-02 Yamaha Motor Co Ltd エンジンのカム選択式動弁装置
US6135075A (en) * 1999-03-10 2000-10-24 Boertje; Brian H. Variable cam mechanism for an engine
DE59902000D1 (de) 1999-10-29 2002-08-14 Sts System Technology Services Mechanische Regelung der Hubverstellung des Einlassventils eines Verbrennungsmotors
US6422187B2 (en) * 2000-01-26 2002-07-23 Delphi Technologies, Inc. Variable valve mechanism having an eccentric-driven frame
DE10006018B4 (de) 2000-02-11 2009-09-17 Schaeffler Kg Variabler Ventiltrieb zur Laststeuerung einer fremdgezündeten Brennkraftmaschine
JP3799944B2 (ja) 2000-03-21 2006-07-19 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の可変動弁機構および吸気量制御装置
DE10123186A1 (de) * 2001-05-12 2002-11-14 Bayerische Motoren Werke Ag Ventiltrieb-Vorrichtung zur variablen Hubverstellung eines Gaswechselventils einer Brennkraftmaschine
JP4108295B2 (ja) * 2001-06-14 2008-06-25 株式会社オティックス 可変動弁機構
JP4362249B2 (ja) 2001-09-28 2009-11-11 株式会社オティックス 可変動弁機構
JP2003148116A (ja) 2001-11-07 2003-05-21 Suzuki Motor Corp 4サイクルエンジンの動弁装置
JP2003201814A (ja) 2001-12-28 2003-07-18 Suzuki Motor Corp 4サイクルエンジンの動弁装置
JP2003239713A (ja) 2002-02-18 2003-08-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁機構
CA2486440A1 (en) 2002-05-17 2003-11-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Valve train device for engine
EP1515008B1 (en) 2002-05-17 2013-07-10 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Engine valve driver
US6659053B1 (en) * 2002-06-07 2003-12-09 Eaton Corporation Fully variable valve train
WO2004081351A1 (ja) 2003-03-11 2004-09-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 内燃機関の可変動弁機構
JP4248344B2 (ja) 2003-05-01 2009-04-02 ヤマハ発動機株式会社 エンジンの動弁装置
JP4248343B2 (ja) 2003-05-01 2009-04-02 ヤマハ発動機株式会社 エンジンの動弁装置
JP4247529B2 (ja) 2003-08-22 2009-04-02 ヤマハ発動機株式会社 内燃機関の動弁機構
JP2005069014A (ja) 2003-08-25 2005-03-17 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関の動弁機構
JP4237643B2 (ja) 2003-08-25 2009-03-11 ヤマハ発動機株式会社 内燃機関の動弁機構
JP2006329164A (ja) 2005-05-30 2006-12-07 Yamaha Motor Co Ltd 複数気筒エンジン

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634313U (ja) * 1986-06-27 1988-01-12
JPS63309707A (ja) * 1987-06-11 1988-12-16 Fuji Heavy Ind Ltd ロッカア−ムの可変バルブリフト装置
JPH03271513A (ja) * 1990-03-20 1991-12-03 Suzuki Motor Corp 4サイクルエンジンの動弁装置
JPH0693816A (ja) * 1992-09-16 1994-04-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009236105A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Hyundai Motor Co Ltd 可変バルブリフト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2004081351A1 (ja) 2006-06-15
WO2004081351A1 (ja) 2004-09-23
CA2518949A1 (en) 2004-09-23
US7469669B2 (en) 2008-12-30
EP1605142A4 (en) 2010-08-04
US20060075982A1 (en) 2006-04-13
EP1605142A1 (en) 2005-12-14
EP1605142B1 (en) 2014-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4480669B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構
US7299775B2 (en) Variable valve operating device
JP4247529B2 (ja) 内燃機関の動弁機構
JP4276620B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4276621B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4697011B2 (ja) 可変動弁機構
US20080078341A1 (en) Variable valve timing mechanism for internal combustion engine
JP4248343B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4103871B2 (ja) 可変動弁装置
US7412950B2 (en) Valve operation device of internal combustion engine
JP4289193B2 (ja) エンジンの可変動弁装置
JP2000213315A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4345616B2 (ja) エンジンの可変動弁装置
JP4031973B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4305335B2 (ja) 可変動弁機構
WO2021131190A1 (ja) 可変動弁機構
JPH11336521A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4157649B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4296428B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
WO2015093265A1 (ja) エンジンの動弁装置
JP4367317B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5189037B2 (ja) 内燃機関の動弁装置及び該動弁装置に用いられるカム
WO2006021997A1 (ja) 揺動カム及び内燃機関の動弁機構
JP2005155432A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2005127228A (ja) 内燃機関の可変動弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4480669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees