JP4445602B2 - ピリジン−2,3−ジカルボキシレート化合物の製造方法およびその中間体 - Google Patents

ピリジン−2,3−ジカルボキシレート化合物の製造方法およびその中間体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の背景】
ピリジン−2,3−ジカルボキシレート誘導体は、除草作用を示す2−(2−イミダゾリン−2−イル)ニコチン酸、エステルおよび塩、例えば米国特許第5,334,576号および米国特許第4,798,619号に記述されている如きニコチン酸、エステルおよび塩などの製造で用いるに有用な中間体である。文献の置換ピリジン−2,3−ジカルボキシレート製造方法は、有害な酸化方法、例えば2,3−ジアルキルもしくはキノリン前駆体の硝酸酸化または塩基性過酸化物酸化などを必要とする退歩した(degradative)技術を包含する。オクザル酢酸ジエステルまたはそれの金属塩を用いたピリジン−2,3−ジカルボキシレート類の通常のデノボ(de novo)合成、例えば米国特許第5,047,542号および日本特許第01125768A号に記述されている合成などで得られる生成物は一般に低い純度で収率も低い。ハロゲン化オクザル酢酸ジエステルを用いたピリジン−2,3−ジカルボキシレート誘導体の製造法は有効ではあるが、不安定なα−ハロ−β−ケトエステル、例えばクロロオクザル酢酸ジエチルなどを生成させる必要があり、これは熱で分解してHClガスを放出することが知られており、潜在的に有害で毒性のある状態が作り出される。
【0002】
驚くべきことに、アミノアルコキシ(またはアルキルチオ)オクザル酢酸ジエステル化合物を出発原料として、或はインサイチューで生成させた中間体として用いてピリジン−2,3−ジカルボキシレート誘導体を有効かつ経済的に製造することができることをここに見い出した。
【0003】
従って、本発明の目的は、ピリジン−2,3−ジカルボキシレート誘導体の安全で有効で経済的で環境的に適合し得る製造方法を提供することにある。
【0004】
本発明の別の目的は、上記方法で用いるに有用で容易に利用できて容易に入手可能な出発原料源を提供することにある。
【0005】
本発明の方法の特徴は、主要な副生成物が蒸留または抽出で容易に回収可能なアルコールとチオールである点である。
【0006】
本発明の方法の別の特徴は、上記回収したアルコールおよびチオールを追加的出発原料の製造で再利用することができ、その結果廃棄物が最小限である点である。
【0007】
本発明の化合物は都合の良い範囲の条件に亘って熱および化学的に安定であり、従って特殊な取り扱いを必要とせずかつ取り扱い者にとっても環境にとっても特に危険がないという有利な点がある。
【0008】
本明細書の以下に挙げる本発明の詳細な説明で本発明のさらなる特徴および目的が明らかになるであろう。
【0009】
【発明の要約】
本発明は、式I
【0010】
【化13】
Figure 0004445602
[式中、
4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、
5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物の製造方法を提供し、この方法に、式II
【0011】
【化14】
Figure 0004445602
[式中、
XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は式Iで記述した通りである]
で表される化合物またはそのアルカリ金属塩を、少なくとも1モル当量の式III
【0012】
【化15】
Figure 0004445602
[式中、
4、R5およびR6は式Iで記述した通りである]
で表される化合物及びアンモニア源と、溶媒の存在下で場合により高温で反応させることを含める。
【0013】
本発明は、また、式IV
【0014】
【化16】
Figure 0004445602
[式中、
XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は式Iに記述する通りである]
で表される化合物を、少なくとも1モル当量の式III
【0015】
【化17】
Figure 0004445602
[式中、
4、R5およびR6は式Iに記述する通りである]
で表される化合物またはそのアルカリ金属塩と、溶媒の存在下で場合により高温で反応させることを含む、式I
【0016】
【化18】
Figure 0004445602
[式中、
4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、
5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物の製造方法も提供する。
【0017】
本発明は、更に、式IV
【0018】
【化19】
Figure 0004445602
[式中、
Xは、OまたはSであり、
1は、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される中間体化合物も提供する。
【0019】
上記式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレート化合物は、式V
【0020】
【化20】
Figure 0004445602
[式中、
4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される高い効力を有していて環境に優しい除草剤であるイミダゾリンを製造する時の中間体として用いるに有用である。
【0021】
【発明の詳細な記述】
ピリジン−2,3−ジカルボキシレート誘導体のデノボ合成は今まで生成物の収率が低くて純度が低いか或は使用するハロゲン化オクザル酢酸エステル中間体が不安定なことが悩みであった。ここに、式IVで表されるアミノアルコキシ(またはアルキルチオ)マレエートまたはフマレートと少なくとも1モル当量の式IIIで表されるα,β−不飽和ケトンを溶媒の存在下で場合により高温で反応させることにより、式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレート誘導体が有効かつ効率良く製造し得ることを見い出した。本発明の方法を流れ図I
【0022】
【化21】
Figure 0004445602
で例示され、ここで、X、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は本明細書で上記した通りである。
【0023】
本明細書および請求の範囲で使用する用語「置換フェニル」は、ハロゲン、NO2、CN、OH、C1−C4アルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキルチオ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4)アルキルアミノおよび/またはC1−C4アルキルスルホニルを包含する同一もしくは異なっていてもよい1つ以上の置換基で置換されているフェニル環を表す。ハロゲンはCl、Br、IまたはFを表す。ハロアルキルは、同一もしくは異なっていてもよい1つ以上のハロゲンで置換されているアルキル基を表し、そしてハロアルコキシは、同一もしくは異なっていてもよい1つ以上のハロゲンで置換されているアルコキシ基を表す。
【0024】
本発明の方法で用いるに適切な溶媒は、反応体を部分的に或は完全に溶解しかつ反応には関与しない任意の有機溶媒であり得る。使用可能な有機溶媒の例にはアルカノール類、クロロヒドロカーボン類、炭化水素、芳香族炭化水素、エーテル類、カルボン酸およびエステル類、カルボン酸ニトリル類、カルボキサミド類などまたはそれらの混合物が含まれる。好適な溶媒はアルカノール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなど、好適にはエタノール;そして芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレンなど、好適にはトルエン、またはアルカノールと芳香族炭化水素の混合物、好適にはエタノールとトルエンの混合物などである。
【0025】
反応温度と反応時間は一般に逆の関係にある、即ち温度を高くすると反応時間が短くなる。しかしながら、反応温度を過度に高くすると望ましくない副反応および分解が起こり得る。適切な反応温度は一般に25℃−185℃の範囲であり得、好適には反応温度を40℃を越える温度であり、特に好適には80℃から100℃の範囲である。
【0026】
このように、本発明の方法によれば、式IVで表されるアミノアルコキシ(またはアルキルチオ)ジエステルと式IIIで表されるα,β−不飽和ケトンを本質的に等モル量で用い、それらを適切な溶媒の存在下で周囲温度から溶媒の沸点の範囲の温度、好適には還流温度で反応が完結するまで混合することにより、4、5および6位に置換基を含むピリジン−2,3−ジカルボキシレート類を好都合に製造することができる。このようにして得られた式Iで表される生成物は、通常の化学工程技術、例えば抽出、濾過、蒸留、クロマトグラフィーなどで単離可能である。別法として、この式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレートのさらなる精製/単離工程を行うことなく、これを工程流れにおいて移送することも可能である。
【0027】
本発明は、また、式IV
【0028】
【化22】
Figure 0004445602
[式中、
Xは、OまたはSであり、
1は、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物も提供する。
【0029】
本発明の化合物はシス異性体およびトランス異性体、即ちそれぞれIVaおよびIVb
【0030】
【化23】
Figure 0004445602
として存在し得る。
【0031】
上記に示した如き式IVで表される化合物は、本明細書および請求の範囲において、シス異性体(IVa)、トランス異性体(IVb)またはそれらの混合物を表す。式IVで表される好適な化合物は、XがOでR1がメチル、エチルまたはフェニルである化合物である。
【0032】
本発明の化合物は、式IIで表されるアルコキシ(またはアルキルチオ)オクザルアセテートとアンモニア源を溶媒の存在下で反応させることにより容易に生成する。有利には、本発明の式IVで表される化合物をインサイチューで生成させ、さらに単離工程を行うことなく、それを式IIIで表されるα,β−不飽和ケトンと反応させることで、所望の式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレート生成物を生成させることができる。本発明のこのようなさらなる方法を流れ図IIに示す。
【0033】
【化24】
Figure 0004445602
本発明の方法で用いるに適したアンモニア源には、これらに限定するものでないが、気体状のアンモニアまたはアンモニウム塩、例えば酢酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、蟻酸アンモニウムなどが含まれる。好適なアンモニウム塩は酢酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウムまたは重炭酸アンモニウムである。
【0034】
本発明の上記方法で用いるに適切な溶媒および温度は流れ図Iに関して本明細書で上記した溶媒および温度と同じである。
【0035】
本発明の方法では、式IIで表されるオクザルアセテートをまた以下に示す如きそれらのアルカリ金属塩
【0036】
【化25】
Figure 0004445602
として用いることも可能であり、ここで、Mはアルカリ金属、例えばナトリウムまたはカリウムである。
【0037】
本明細書および請求の範囲において、式IIの化合物に関して、式IIは遊離オクザルアセテートを表し、式IIaはそのアルカリ金属塩を表す。
【0038】
式IIで表される好適な化合物は、XがOでR1がメチル、エチルまたはフェニルである化合物である。
【0039】
式IIIで表される好適な化合物は、R4およびR6がHでR5がHまたは場合により1つのC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルである化合物である。より好適な式IIで表される化合物は、R4およびR6がHでR5がH、メチル、エチルまたはメトキシメチルである化合物である。
【0040】
このように、本発明のさらなる方法によれば、式IIで表されるアルコキシ(またはアルキルチオ)オクザルアセテートまたはそれのアルカリ金属塩と式IIIで表されるα,β−不飽和ケトンとアンモニア源を本質的に等モル量で用いてそれらを適切な溶媒の存在下で周囲温度から溶媒の沸点の範囲の温度、好適には還流温度で反応が本質的に完結するまで混合することにより、4、5および6位に置換基を含むピリジン−2,3−ジカルボキシレート類を好都合に製造することができる。このようにして得られた式Iで表される生成物は、通常の手順、例えば抽出、濾過、クロマトグラフィーなどで単離可能である。別法として、この式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレートをそのまま、即ち追加的精製/単離工程を行うことなく、工程流れにおいて移送することも可能である。
【0041】
式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレート類は、除草作用を示す式Vで表される2−(2−イミダゾリン−2−イル)ニコチン酸、エステルおよび塩の製造で用いるに有用な中間体である。例えば、流れ図IIIに示すように、流れ図Iまたは流れ図IIで生成した式Iで表されるピリジン−2,3−ジカルボキシレート化合物と式VIで表される適切なアミノカルボキサミド化合物を、不活性溶媒および強塩基の存在下で反応させて式Vで表されるイミダゾリン化合物を生成させることができる。
【0042】
【化26】
Figure 0004445602
別法として、流れ図IおよびIIに示した本発明の方法で製造した式Iで表されるジエステルを加水分解して対応する二酸とした後、これを式Vで表されるイミダゾリノン類、例えば米国特許第4,798,619号に記述されている如きイミダゾリノン類を製造する目的で特許文献に記述されている工程ルートのいずれで用いてもよい。
【0043】
本発明のさらなる理解を容易にする目的で以下に実施例を示すが、これは主に本発明のより具体的な特定の詳細を説明する目的で示すものであり、それによって本発明を限定すると見なされるべきでない。
【0044】
用語13CNMRおよび1HNMRはそれぞれ炭素13およびプロトン核磁気共鳴を表す。用語HRGCおよびHPLCはそれぞれ高分解能ガスクロマトグラフィおよび高性能液体クロマトグラフィを表す。部は特に明記しない限り全部重量部である。
【0045】
【実施例】
実施例1
エトキシ酢酸エチルの製造
【0046】
【化27】
Figure 0004445602
ナトリウムエトキサイドのエタノール溶液(282.9g、20.6%溶液、0.86モルのNaOC25)を用いてエタノール中のクロロ酢酸エチル(100g、純度99%、0.81モル)の溶液の処理を20℃−30℃で1時間に亘って行い、40℃−45℃に0.5時間加熱し、室温に冷却し、ケイソウ土で処理し、0.25時間撹拌した後、濾過する。このフィルターケーキをエタノールで洗浄する。その濾液を合わせて蒸留を行ない、表題の生成物を無色の液体として75.78g得る[純度98.8%(71%収率)、沸点87℃−88℃/59mmHg、13CNMR、1HNMRおよび質量スペクトル分析で同定]。
【0047】
実施例2
エトキシオクザル酢酸ジエチルの製造(段階的添加方法)
【0048】
【化28】
Figure 0004445602
溶融ナトリウム金属(24.15g、1.05モル)をトルエン中で撹拌しながら、この混合物をエタノール(55.2g、1.2モル)で1時間に亘って100℃−110℃で処理し、還流温度で0.5時間加熱し、30℃に冷却し、30℃−40℃で10分間に亘ってしゅう酸ジエチル(160.6g、1.1モル)で処理し、エトキシ酢酸エチル(132g、98%、0.98モル)で0.5時間に亘って45℃−50℃で処理し、55℃−60℃に1.5時間加熱した後、冷却しながら328gの14%HClに注ぎ込む。得られた混合物の分離を行う。その有機相中の表題の生成物を40.9%溶液として得、HRGC分析で同定し、全体収量は204.2g(90%収率)である。
【0049】
実施例3
エトキシオクザル酢酸ジエチルの製造(前以てブレンドする方法)
【0050】
【化29】
Figure 0004445602
溶融ナトリウム金属(24.15g、1.05モル)をトルエン中で撹拌しながら、この混合物をエタノール(55.2g、1.2モル)で1時間に亘って100℃−110℃で処理し、還流温度で0.5時間加熱し、45℃に冷却し、しゅう酸ジエチル(160.6g、1.1モル)とエトキシ酢酸エチル(132g、98%、0.98モル)の混合物で1時間に亘って45℃−50℃で処理し、55℃−60℃に1.5時間加熱した後、冷却しながら328gの14%HClに注ぎ込む。得られた混合物の分離を行う。その有機相中の表題の生成物を32%溶液として得、HRGC分析で同定し、全体収量は198.2g(87%収率)である。
【0051】
実施例4
エトキシオクザル酢酸ジエチルを用いた5−メチルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジエチルの製造
【0052】
【化30】
Figure 0004445602
室温でエトキシオクザル酢酸ジエチル(120.1g、82.9%、0.43モル)のエタノール溶液をメタアクロレイン(38.9g、97.1%、0.54モル)と酢酸(42g、0.70モル)の混合物で処理した後、無水アンモニア(9.2g、0.54モル)で1時間に亘って25℃−45℃で処理し、還流温度で2時間加熱し、室温に冷却した後、濃縮を真空下で行ない残渣を得る。この残渣をトルエンで処理し、2NのHClで洗浄した後、さらに濃縮を真空下で行う。得られた残渣の真空蒸留を行ない表題の生成物を黄色油状物として74.06g得る[純度100%(73%収率)、沸点150℃/6.5mmHg−170℃/2.5mmHg、13CNMRおよび1HNMRで同定]。
【0053】
実施例5
エトキシオクザル酢酸ジエチルのナトリウム塩を用いた5−メチルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジエチルの製造
【0054】
【化31】
Figure 0004445602
溶融ナトリウム金属(24.15g、1.05モル)のトルエン中の混合物をエタノール(55.2g、1.2モル)で1時間に亘って100℃−110℃で処理し、還流温度で15分間加熱し、室温に冷却し、しゅう酸ジエチル(160.6g、1.1モル)を用いて24℃−45℃で処理した後、エトキシ酢酸エチル(132g、98%、0.98モル)で0.5時間に亘って45℃−50℃で処理し、50℃−55℃に2時間加熱し、均一な溶液を得る。この均一な溶液の半分を25℃−40℃において酢酸(75g、1.25モル)で処理した後、メタアクロレイン(38.4g、91.4%、0.50モル)で処理し、更に無水アンモニア(11g、0.65モル)で0.5時間に亘って40℃−60℃で処理し、還流下に2時間加熱し、室温に冷却した後、水そして濃HCl(65g)で逐次的に処理する。得られた混合物を分離し、有機相中の表題の生成物を20.4%溶液として得る[88.6g(76%収率)、HPLC分析で同定]。
【0055】
実施例6
メトキシオクザル酢酸ジメチルのナトリウム塩を用いた5−メチルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジメチルの製造
【0056】
【化32】
Figure 0004445602
ナトリウムメトキサイド(237.6g、1.1モルのNaOCH3)の25%メタノール溶液とトルエンの混合物をしゅう酸ジメチル(129.8g、1.1モル)とメトキシ酢酸メチル(104g、1.1モル)の混合物で1時間に亘って40℃−45℃で処理し、45℃−50℃で2時間加熱し、酢酸(150g、2.5モル)そしてメタアクロレイン(93g、95%、1.26モル)で逐次的に処理し、無水アンモニア(18.2g、1.07モル)で1時間に亘って40℃−60℃で処理し、還流下2時間加熱し、室温に冷却した後、水で希釈する。相を分離し、その水相をトルエンで抽出する。有機相とトルエン抽出液を合わせて、濃縮を真空下で行ない、表題の生成物を45.8%のトルエン溶液として得る[91.6g(44%収率)、HPLC分析で同定]。
【0057】
上記した手順と本質的に同じ手順を用いそしてメトキシ酢酸メチルの代わりにメチルチオ酢酸メチルを用いることで表題の生成物をトルエン中12%溶液として得る[収率54.9%、HRGCで同定]。
【0058】
実施例7
メチルチオアセテートとアンモニウム塩を用いた5−メチルピリジン−2,3− ジカルボン酸ジメチルの製造
【0059】
【化33】
Figure 0004445602
トルエン中のメチルチオ酢酸メチル(25g、0.21モル)とオクザル酢酸ジメチル(24.6g、0.21モル)の混合物を、トルエン中のナトリウムメトキサイド(12.4g、0.23モル)のスラリーに加える。得られた反応混合物を80℃で5時間加熱し、追加的ナトリウムメトキサイド(4.5g、0.08モル)で処理し、更に80℃で5時間加熱し、室温に冷却した後、希HCl水溶液に注ぎ込む。この混合物を分離し、その水相をトルエンで抽出する。有機相は合わせて、濃縮を真空下で行ない、残渣を得る。この残渣をメタノールに溶解し、スルファミン酸アンモニウム(47.5g、0.42モル)およびメタアクロレン(30.7g、95%、0.42モル)で処理し、還流温度で20時間加熱した後、濃縮を真空下で行ない残渣を得る。この残渣をトルエンと水の間に分配する。その水相をトルエンで抽出する。有機相を合わせて、濃縮を行ない表題の生成物を4.8%のトルエン溶液として得る[生成物5.7g(13%収率)、HPLC分析で同定]。
【0060】
実施例8
エトキシオクザル酢酸ジエチルとアンモニウム塩を用いた5−メチルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジエチルの製造
【0061】
【化34】
Figure 0004445602
エタノール中のエトキシオクザル酢酸ジエチル(4.1g、96%、17ミリモル)の溶液をメタアクロレン(1.4g、95%、19ミリモル)およびスルファミン酸アンモニウム(2.3g、20ミリモル)で処理し、還流温度で15時間加熱し、室温に冷却した後、濃縮を真空下で行ない残渣を得る。この残渣をトルエンと水の混合物に分散する。得られた混合物を分離する。その水相を更にトルエンで抽出する。有機相は合わせて、濃縮を行ない、表題の生成物を7.8%のトルエン溶液として得る[生成物2.95g(74%収率)、HPLC分析で同定]。
【0062】
実施例9
エトキシオクザル酢酸ジエチルとアンモニウム塩を用いた5−エチルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジエチルの製造
【0063】
【化35】
Figure 0004445602
エタノール中のエトキシオクザル酢酸ジエチル(2.05g、96%、8.5ミリモル)の溶液をエタアクロレン(0.82g、9.8ミリモル)およびスルファミン酸アンモニウム(1.16g、10.2ミリモル)で処理し、還流温度で15時間加熱した後、濃縮を真空下で行ない残渣を得る。この残渣をトルエンと水の1:1混合物で処理する。この混合物の分離を行う。その水相をトルエンで抽出する。有機相は合わせて、濃縮を行ない表題の生成物を4.5%のトルエン溶液として得る[78%収率、HPLCで分析]。
【0064】
実施例10
アミノエトキシマレイン酸ジエチル(a)とアミノエトキシフマル酸ジエチル(b)の製造
【0065】
【化36】
Figure 0004445602
エタノール中のエトキシオクザル酢酸ジエチル(2.1g、96%、8.7ミリモル)の溶液をスルファミン酸アンモニウム(1.2g、10.5ミリモル)で処理し、反応がGC分析で完結するまで(7時間)、還流温度で加熱した後、濃縮を真空下で行ない残渣を得る。この残渣を塩化メチレンと水の間に分配する。その水相を塩化メチレンで抽出する。有機相を合わせて、Na2SO4で乾燥させた後、濃縮を真空下で行ない、表題の生成物を黄色油状物として1.93g(92%収率)得る[1HNMR、13CNMRおよび質量スペクトルで同定し、HRGC分析でa:bが1:1.5の混合物であった]。
【0066】
実施例11
アミノエトキシマレイン酸ジエチルとアミノエトキシフマル酸ジエチルを用いた5−メチルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジエチルの製造
【0067】
【化37】
Figure 0004445602
エタノール中のアミノエトキシマレイン酸ジエチルとアミノエトキシフマル酸ジエチルの混合物(1.93g、8.3ミリモル)をメタアクロレン(0.7g、95%、9.5ミリモル)で処理し、還流温度で15時間加熱した後、濃縮を真空下で行ない残渣を得る。この残渣をトルエンと水の間に分配する。相を分離し、その水相をトルエンで抽出する。有機相を合わせて濃縮を行ない表題の生成物を7.1%のトルエン溶液として得る。
【0068】
実施例12
アルコキシオクザル酢酸ジアルキルを用いた5−アルキルピリジン−2,3−ジカルボン酸ジアルキルの製造
【0069】
【化38】
Figure 0004445602
上記の実施例に記述した手順と本質的に同じ手順を用いて下記の5−アルキルピリジンジエステル生成物を得て、HPLC分析で特徴付ける。反応条件および生成物の収率を以下の表Iに示す。
【0070】
【表1】
Figure 0004445602
本発明の特徴および態様は以下のとうりである。
【0071】
1. 式I
【0072】
【化39】
Figure 0004445602
[式中、
4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、
5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物の製造方法であって、式II
【0073】
【化40】
Figure 0004445602
[式中、
XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は式Iで記述した通りである]
で表される化合物またはそのアルカリ金属塩を、少なくとも1モル当量の式III
【0074】
【化41】
Figure 0004445602
[式中、
4、R5およびR6は式Iで記述した通りである]
で表される化合物及びアンモニア源と、溶媒の存在下で場合により高温で反応させることを含む方法。
【0075】
2. 該アンモニア源がアンモニウム塩である第1項記載の方法。
【0076】
3. 該温度が約25℃−185℃である第1項記載の方法。
【0077】
4. 式I
【0078】
【化42】
Figure 0004445602
[式中、
4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、
5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物の製造方法であって、式IV
【0079】
【化43】
Figure 0004445602
[式中、
XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は式Iで記述した通りである]
で表される化合物を、少なくとも1モル当量の式III
【0080】
【化44】
Figure 0004445602
[式中、
4、R5およびR6は式Iで記述した通りである]
で表される化合物と溶媒の存在下で場合により高温で反応させることを含む方法。
【0081】
5. XがOであり、R1がメチル、エチルまたはフェニルであり、R4およびR6が各々独立してHでありそしてR5がH、メチル、エチルまたはメトキシメチルである第1または4項記載の方法。
【0082】
6. 該溶媒が芳香族炭化水素、アルカノールまたはそれらの混合物である第1または4項記載の方法。
【0083】
7. 該溶媒がトルエン、エタノールまたはそれらの混合物である第6項記載の方法。
【0084】
8. 式IV
【0085】
【化45】
Figure 0004445602
[式中、
Xは、OまたはSであり、
1は、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物。
【0086】
9. XがOでありそしてR1がメチル、エチルまたはフェニルである第8項記載の化合物。
【0087】
10. 式V
【0088】
【化46】
Figure 0004445602
[式中、
4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物の製造方法であって、式II
【0089】
【化47】
Figure 0004445602
[式中、
XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
で表される化合物またはそのアルカリ金属塩を、少なくとも1モル当量の式III
【0090】
【化48】
Figure 0004445602
[式中、
4、R5およびR6は式Vで記述した通りである]
で表される化合物及びアンモニア源と、溶媒の存在下で場合により高温で反応させて式I
【0091】
【化49】
Figure 0004445602
[式中、
2、R3、R4、R5およびR6は上記に記述した通りである]
で表される化合物を生成させ、上記式Iで表される化合物を式VI
【0092】
【化50】
Figure 0004445602
で表されるアミノアミドと、不活性溶媒および強塩基の存在下で反応させて所望の式Vで表される化合物であるカルボン酸塩を生成させ、そして上記カルボン酸塩を酸性にして式Vで表される所望の遊離カルボン酸化合物を生成させることを含む方法。

Claims (4)

  1. 式I
    Figure 0004445602
    [式中、
    4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、
    5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
    2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
    で表される化合物の製造方法であって、式II
    Figure 0004445602
    [式中、
    XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は式Iで記述した通りである]
    で表される化合物またはそのアルカリ金属塩を、少なくとも1モル当量の式III
    Figure 0004445602
    [式中、
    4、R5およびR6は式Iで記述した通りである]
    で表される化合物及びアンモニア源と、溶媒の存在下で場合により高温で反応させることを含む方法。
  2. 式I
    Figure 0004445602
    [式中、
    4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、
    5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
    2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
    で表される化合物の製造方法であって、式IV
    Figure 0004445602
    [式中、
    XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は式Iで記述した通りである]
    で表される化合物を、少なくとも1モル当量の式III
    Figure 0004445602
    [式中、
    4、R5およびR6は式Iで記述した通りである]
    で表される化合物と溶媒の存在下で場合により高温で反応させることを含む方法。
  3. 式IV
    Figure 0004445602
    [式中、
    Xは、OまたはSであり、
    1は、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
    2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
    で表される化合物。
  4. 式V
    Figure 0004445602
    [式中、
    4およびR6は、各々独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルであり、そして
    5は、H、ハロゲン、場合により1つ以上のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C1−C6アルケニル、フェニルまたは置換フェニルである]
    で表される化合物の製造方法であって、式II
    Figure 0004445602
    [式中、
    XはOまたはSであり、R1はC1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルであり、そしてR2およびR3は、各々独立して、C1−C6アルキル、フェニルまたは置換フェニルである]
    で表される化合物またはそのアルカリ金属塩を、少なくとも1モル当量の式III
    Figure 0004445602
    [式中、
    4、R5およびR6は式Vで記述した通りである]
    で表される化合物及びアンモニア源と、溶媒の存在下で場合により高温で反応させて式I
    Figure 0004445602
    [式中、
    2、R3、R4、R5およびR6は上記に記述した通りである]
    で表される化合物を生成させ、上記式Iで表される化合物を式VI
    Figure 0004445602
    で表されるアミノアミドと、不活性溶媒および強塩基の存在下で反応させて所望の式Vで表される化合物であるカルボン酸塩を生成させ、そして上記カルボン酸塩を酸性にして式Vで表される所望の遊離カルボン酸化合物を生成させることを含む方法。
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