JPH0710852B2 - イソオキサゾリジン誘導体 - Google Patents

イソオキサゾリジン誘導体

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JPH0710852B2
JPH0710852B2 JP61184214A JP18421486A JPH0710852B2 JP H0710852 B2 JPH0710852 B2 JP H0710852B2 JP 61184214 A JP61184214 A JP 61184214A JP 18421486 A JP18421486 A JP 18421486A JP H0710852 B2 JPH0710852 B2 JP H0710852B2
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isoxazolidine
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廣志 大山
健 森田
利治 大野
早苗 高田
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (1)産業上の利用分野 本発明は、新規なイソオキサゾリジン誘導体に関する。
本発明の化合物は、医薬、農薬などの合成中間体として
有用であり、また各種の工業用原料として重要なイソオ
キサゾリジンの前駆体として有用である。したがって、
本発明は化学工業分野で利用できる。
(2)従来の技術 これまで、次の反応式で示されるように、N−ヒドロキ
シウレタンからエトキシカルボニルイソオキサゾリジン
を合成し、これを前駆体とするイソオキサゾリジンの製
法は、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ(J.C.
S)第432−433頁(1942)に記載されている。
しかしながら、本発明に係る化合物、すなわち、後記一
般式〔I〕で示されるアルカノイルあるいはアルケノイ
ルイソオキサゾリジンについては、全く文献に記載がな
い。また、本発明の化合物がイソオキサゾリジン〔VI
I〕の前駆体として有用であることも知られていない。
(3)発明が解決しようとする問題点 従来、イソオキサゾリジン〔VII〕の前駆体であるエト
キシカルボニルイソオキサゾリジン〔VI〕は、上記反応
式に示されるように、N−ヒドロキシウレタンと1,3−
ジハロプロパンとの反応によって得られる。しかしなが
ら、原料となるN−ヒドロキシウレタンの製造は、ホス
ゲンとエタノールとの反応により得られる毒性の高いク
ロルエチルホルメートとヒドロキシルアミンとの反応に
よる。特に、この経路では人畜毒性の極めて高い毒性で
あるホスゲンの使用が不可避である。
本発明は、人畜毒性の高い原料を使用せず、安全な工程
で得られる新規なイソオキサゾリジン誘導体を提供する
ことを目的とするものである。
〔発明の構成〕
1)問題を解決するための手段 本発明者らは、イソオキサゾリジンの新規な誘導体を種
々合成した。その結果、後記一般式〔I〕で表されるイ
ソオキサゾリジン誘導体が文献未記載の新規化合物であ
り、これを原料として後記の反応式2に示される方法に
よりイソオキサゾリジンを合成することが極めて有効で
あることを見出した。
一般式 (Rはアルキル基またはアルケニル基を示す) また、このような新規な一般式〔I〕の化合物を製造す
るには、次の反応式1で示される方法により製造するこ
とが極めて有利であることを見出した。
〔反応式1〕 式中Rは上記と同じであり、X、Yは同一または相異な
ってもよいハロゲン原子を示す。
次に、一般式〔I〕で示される本発明化合物の代表的な
具体例を第1表に示す。
2)作用及び効果 本発明の化合物は、新規化合物である。また、本発明に
おいて一般式〔III〕および(IV〕の化合物は、本発明
の化合物を合成するための原料として有効に使用され
る。そして、本発明の化合物は、それ自体アミド性化合
物であり、適度に高い極性を有することから、有機溶媒
として有用である。また、本発明の化合物は次の反応式
で示されるような各種の工業用原料として重要なイソオ
キサゾリジンの前駆体として、あるいは各種の医薬、農
薬、動物薬などの生理活性物質の合成中間体としても有
用である。イソオキサゾリジンは、下記の反応式2の方
法により塩酸塩として得られる。
〔反応式2〕 さらにイソオキサゾリジンを使用して合成した下記一般
式〔II〕式化合物は極めて除草活性が高く、実用性の高
い除草剤である。(特公昭60−11905号公報参照)。
(R1は4−トリフルオルメチルフェニル基、2−クロル
−4−トルフルオルメチルフェニル基、4−クロルフェ
ニル基、2,4−ジクロルフェニル基、3、5−ジクロル
−2−ピリジル基または5−トルフルオルメチル−2−
ピリジル基を表す) 本発明の製法により本発明化合物〔I〕を合成すると次
のような利点がある。すなわち、第1に原料となる一般
式〔III〕、〔IV〕の化合物は容易に入手できる。
第2に、これまでイソオキサゾリジンを合成するには、
その原料となる化合物、すなわち、本発明のイソオキサ
ゾリジン誘導体と類似のエトキシカルボニルイソオキサ
ゾリジン〔VI〕を人畜毒性の極めて高いホスゲンを原料
として合成することが不可欠であったが、本発明では、
このような毒性の高い化合物を使用しないでよい。
第3に本発明の製法によれば、本発明の化合物〔I〕を
容易な操作で高収率で得ることができる。
第4に、本発明化合物〔I〕を原料としてイソオキサゾ
リジンを合成することは極めて容易であり、ほぼ定量的
に得ることができる。
第5に、従来のイソオキサゾリジンの原料となる一般式
〔VI〕の合成方法と比べると、収率、操作性で、本発明
の化合物〔I〕の方法が好ましい。
第6に、またイソオキサゾリジン〔VII〕を合成するに
は、本発明の化合物〔I〕を使用することが一般式〔V
I〕を化合物を使用する場合に比べて収率、操作性の点
で優っている。
したがって、本発明の化合物〔I〕は、農薬、医薬の合
成中間体あるいは各種の工業用原料として有用なイソオ
キサゾリジン〔VII〕の合成原料として有用性が高い。
3)実施方法 化合物を製造する方法 本発明の第1の発明(化学物質の発明)および第2の発
明(化学物質の製造方法の発明)は、次の反応経路、反
応方法に示した方法により実施される。
(R、XおよびYは前記に同じ) (反応方法) 一般式〔I〕の化合物は一般式〔III〕で表されるヒド
ロキザム酸類と一般式〔IV〕で表される1,3−ジハロプ
ロパン類を反応させることにより得られる。反応は通常
塩基の存在下、溶媒中で行われる。塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、ナ
トリウムアミド、炭酸カリウムなどの無機塩基、トリエ
チルアミン、ピリジンなどの有機塩基が使用できる。溶
媒としては、メタノール、エタノールなどのアルコール
類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエー
テル類、トルエン、ベンゼンなどの炭化水素類、アセト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、アセトニ
トリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、
ジメチルスルホキシドおよび水などが使用できる。また
これらの溶媒を任意の割合で混合して使用することもで
きる。
反応は、冷却下から室温でも反応は進行するが、溶媒の
沸点までの範囲で加温してもよい。反応終了後は、塩類
などを瀘別し、溶媒を留去することにより目的物を得る
ことができるが、水とベンゼン、トルエン、テトラヒド
ロフラン、クロロホルムなどの有機溶媒を加えて、目的
物を分取し、溶媒を留去することによっても本発明化合
物を得ることができる。
本発明化合物の製造例を実施例1−2に示した。
なお、一般式〔III〕で示される化合物の一部は公知化
合物であり、公知の方法により得ることができ、それ以
外は公知化合物と同様の方法、例えば、対応するカルボ
ン酸のエステル類とヒドロキシルアミンの反応により得
られる。一般式〔IV〕で示される化合物はいずれも公知
化合物である。
本発明化合物よりイソオキサゾリジンを得るには、本発
明化合物を塩酸水溶液中で加温することにより加水分解
し、過剰の塩酸および水を留去することにより、イソオ
キサゾリジン塩酸塩として得られる。製造法を参考製造
例1に示した。
実施例1 アセチルイソオキサゾリジン(化合物No1)
の製造 エタノール200mlにアセトヒドロキザム酸7.5gとカ性ソ
ーダ4.0gを加え、カ性ソーダが消失するまで撹拌した。
次で1−ブロム−3−クロルプロパン15.8gを氷水冷下
で滴下し、室温で30分撹拌した。その後、カ性ソーダ4.
0gを加えて加温し、3時間還流した。反応液を冷却後、
減圧にて溶媒を留去し、水とクロロホルムを加えてクロ
ロホルム層を分取した。これを無水炭酸ナトリウムで乾
燥後、クロロホルムを減圧で留去した。残査を減圧蒸留
すると沸点82−84℃/3.0mmHgを示す無色油状物として標
記化合物が9.7g(収率84%)得られた。
実施例2 クロトニルイソオキサゾリジン(化合物No
9)の製造 カ性ソーダ4.0gをエタノール200mlに溶解し、氷水冷下5
0%ヒドロキシルアミン水溶液6.6gを加え、次でクロト
ン酸エチル11.4gを滴下した。氷水冷下20分撹拌した
後、1,3−ジブロムプロパン20.2gを滴下し、室温で30分
撹拌した。次で30%カ性ソーダ水溶液13.3gを加え、60
℃で2時間反応させた。反応液を冷却後、実施例1と同
様に処理すると沸点94−97℃/2.5mmHgを示す無色油状物
として標記化合物が11.4g(収率81%)得られた。
参考製造例1 イソオキサゾリジン塩酸塩の製造 アセチルイソオキサゾリジン11.5gを17%塩酸水溶液64g
に加え、70℃まで加温し、10分間撹拌した。冷却後、減
圧にて塩酸水を留去し、さらにトルエンを加えて分取
し、トルエンを留去すると、融点115−119℃を示す白色
針状結晶として標記化合物が10.7g(収率98%)得られ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (Rはアルキル基またはアルケニル基を示す。) で表されるイソオキサゾリジン誘導体。
JP61184214A 1986-08-07 1986-08-07 イソオキサゾリジン誘導体 Expired - Lifetime JPH0710852B2 (ja)

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