JPH061776A - 置換ピラジンカルボニトリルの製造方法 - Google Patents

置換ピラジンカルボニトリルの製造方法

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JPH061776A
JPH061776A JP18460092A JP18460092A JPH061776A JP H061776 A JPH061776 A JP H061776A JP 18460092 A JP18460092 A JP 18460092A JP 18460092 A JP18460092 A JP 18460092A JP H061776 A JPH061776 A JP H061776A
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JP
Japan
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substituted
substituent
group
alkyl
alkynyl
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Application number
JP18460092A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Sato
信裕 佐藤
Nobuo Matsui
宣夫 松井
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】〔I〕(R1 、R2 は水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ
カルボニル基、R3 はアルキル基、フェニル基を示す)
と〔II〕{Xが酸素原子を表すときR4 はアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基を、Xが
NR5 (R5 は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基を示す)を表すときR4 は水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基を示
す}とを反応させることによる〔III〕の製造方法。 【化1】 【効果】農医薬あるいはその中間体などとして有用な置
換ピラジンカルボニトリル誘導体を実用的に収率良く、
容易に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0 0 0 1】
【産業上の利用分野】本発明により得られる置換ピラジ
ンカルボニトリル誘導体は農医薬、農医薬中間体とし
て、特に3−アミノピラジンカルボニトリルはプテリジ
ン合成の中間体として有用な化合物である。また、これ
らの化合物の中には蛍光性を有する化合物もあり、波長
変換材料等への応用も期待される。
【0 0 0 2】
【従来の技術】3−アルコキシあるいは3−アミノピラ
ジンカルボニトリルの合成法としては、例えば、3−ア
ルコキシピラジンカルボニトリル誘導体の場合、2,3
−ピラジンジカルボニトリルあるいは3−クロロピラジ
ンカルボニトリルとアルコールとの置換反応が知られて
いる(J.Heterocycl.Chem.,198
0,17(3),455〜9、J.Heterocyc
l.Chem.,1985,22(5),1365〜
8、Acta.Pol.Phrm.,1983,40
(1),15〜19)。また、3−アミノピラジンカル
ボニトリル誘導体では、3−アミノピラジンカルボキシ
アミドの脱水反応、2,3−ピラジンカルボニトリルと
アミン類との置換反応あるいは、アミノマロノニトリル
または、その誘導体からの合成法等がある(J.Che
m.Soc.D,1969,(20),1168〜9、
J.Heterocycl.Chem.,1986,
,1299〜1301、Z.Naturforsc
h.,B:Anorg.Chem.,Org.Che
m.,1979,34B(2),280〜2)。しかし
ながら、これらの合成法においては収率が低い、不要な
副生物が生成する、原料の合成が容易でないなど必ずし
も実用的な方法とは言えない。
【0 0 0 3】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、農医
薬あるいはその中間体などとして有用な置換ピラジンカ
ルボニトリル誘導体を実用的に収率良く、容易に製造で
きる方法を提供することにある。
【0 0 0 4】
【課題を解決するための手段】原料となるスルホニル基
で置換されたピラジンカルボニトリル誘導体〔I〕(化
4)は2,3−ジアミノアクリロニトリル誘導体(化
5)から合成されるピラジン誘導体(化6)を酸化する
ことにより、容易に得られることが知られている(特開
平2−49775)。そこで、化合物〔I〕を用い鋭意
検討を行った結果、本発明を完成するに至った。
【化4】
【化5】
【化6】
【0 0 0 5】即ち、本発明は一般式〔I〕
【化7】 [式中、R1 、R2 は同一又は相異なって、水素原子、
置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよ
いアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、
置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよ
いアルコキシカルボニル基を表し、R3 は置換基を有し
てもよいアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基
を示す。]で表される化合物と、一般式〔II〕
【化8】 [式中、Xは酸素原子またはNR5 を表し、Xが酸素原
子の時、R4 は置換基を有してもよいアルキル基、置換
基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよい
アルキニル基、置換基を有してもよいアリール基を、X
がNR5 (R5は水素原子または置換基を有してもよい
アルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換
基を有してもよいアルキニル基を示す。)の時、R4
水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を
有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアル
キニル基、置換基を有してもよいアリール基を示す。]
で表される化合物とを反応させることによる、一般式
〔III〕
【化9】 [式中、R1 、R2 、R4 、Xは前記と同じ意味を示
す。]で表される化合物の製造方法である。
【0 0 0 6】R1 、R2 、R3 、R4 、R5 においてア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基が置換基を有す
る場合、その置換基としては、例えば置換基を有しても
よいフェニル基等のアリール基、シアノ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙
げられる。R1 、R2 、R3 、R4 においてアリール基
が置換基を有する場合、その置換基としては、例えばア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基
等が挙げられ、これらの基の中で可能なものは更に置換
基を有していてもよい。置換基の個数及びその結合位置
は任意であり、複数の置換基が結合している場合、それ
らは互いに同じでも異なっていてもよい。本反応は、ア
ルコキシ置換体の製造方法の場合、適当な溶媒中、塩基
の存在下、0℃〜溶媒の沸点の温度で行われる。用いら
れる溶媒としては、THF、ジオキサン、ジメトキシエ
タン等のエーテル類、アセトニトリル、酢酸エチル等の
エステル類、ベンゼン、トルエン等のBTX系溶剤、D
MF、DMSO等が適宜使用されるが、反応原料として
用いるアルコール類をそのまま溶媒と兼用してもよい。
また、これらの溶媒を混合して用いてもよい。塩基とし
ては、トリエチルアミン、DBU、ピリジン、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、あるいは反応原料として用
いるアルコールより調製されるアルコキシド等が使用さ
れる。また、アミノ置換体の合成の場合は、適当な溶媒
中、塩基の存在下、0℃〜溶媒の沸点の温度で行われ
る。用いられる溶媒としては、THF、ジオキサン、ジ
メトキシエタン等のエーテル類、アセトニトリル、酢酸
エチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン等のBTX
系溶剤、DMF、DMSO等が単独又はこれらを混合し
て適宜使用される。塩基としては、トリエチルアミン、
DBU、ピリジン等が使用され、また、用いるアミン類
を塩基として兼用しても良い。反応終了後は通常の処理
を行うことにより目的物を得ることができる。得られた
化合物の構造は、IR、NMR、MASS、元素分析等
により同定した。
【0 0 0 7】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例1 3−アミノピラジンカルボニトリル(No.1) 3−フェニルスルホニルピラジンカルボニトリル0.4
91gのTHF溶液に、トリエチルアミン1.4ml及
び25%アンモニア水溶液3.2mlを加え、室温で6
時間反応した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、残渣を
カラムクロマトグラフィーにより精製後、水から再結晶
して目的物0.196gを得た。 収率 80%、 m.p. 193〜194℃
【0 0 0 8】実施例2 3−メトキシピラジンカルボニトリル(No.6) 3−フェニルスルホニルピラジンカルボニトリル0.2
4gを金属ナトリウム27mgとメタノールより調製し
たナトリウムメトキシドのメタノール溶液7mlに加
え、室温で1.5時間反応した。反応終了後、溶媒を減
圧留去し残渣をシリカゲルカラムを通して精製後、n−
ヘキサンより再結晶して目的物0.11gを得た。 収率 81%、 m.p. 55℃
【0 0 0 9】実施例3 5,6−ジメチルー3−メチルアミノピラジンカルボニ
トリル(No.11) 5,6−ジメチルー3−フェニルスルホニルピラジンカ
ルボニトリル0.54gのTHF溶液に40%メチルア
ミン水溶液0.78gを加え、室温にて8時間反応し
た。反応終了後、溶媒を減圧留去し残渣をカラムクロマ
トグラフィーにより精製して、目的物0.2gを得た。 収率 62%、 m.p.174〜175℃
【0 0 1 0】実施例4 3−(4−ブトキシフェノキシ)−5,6−ジフェニル
ピラジンカルボニトリル(No.17) 4−ブトキシフェノール1.0gを水酸化カリウム0.
4gを含むメタノール溶液に加え溶解した後、メタノー
ルを減圧留去した。残渣をTHFに溶解し、5,6−ジ
フェニル−3−フェニルスルホニルピラジンカルボニト
リル0.8gを室温にて加え、更に同温度で3時間反応
した。反応終了後、実施例3と同様に後処理して目的物
0.66gを得た。 収率 78%、 m.p. 153〜154℃
【0 0 1 1】上記実施例を含め本発明による合成例を表
−1に示した。
【表1】
【0 0 1 2】
【発明の効果】本発明により得られる置換ピラジンカル
ボニトリル誘導体は農医薬、農医薬中間体として、また
特に3−アミノピラジンカルボニトリルはプテリジン合
成原料として有用な化合物である。また、これらの化合
物の中には蛍光性を有する化合物もあり、波長変換材料
等への応用も期待される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 [式中、R1 、R2 は同一又は相異なって、水素原子、
    置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよ
    いアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニル基、
    置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよ
    いアルコキシカルボニル基を表し、R3 は置換基を有し
    てもよいアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基
    を示す。]で表される化合物と、一般式〔II〕 【化2】 [式中、Xは酸素原子またはNR5 を表し、Xが酸素原
    子の時、R4 は置換基を有してもよいアルキル基、置換
    基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよい
    アルキニル基、置換基を有してもよいアリール基を、X
    がNR5 (R5は水素原子または置換基を有してもよい
    アルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換
    基を有してもよいアルキニル基を示す。)の時、R4
    水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を
    有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアル
    キニル基、置換基を有してもよいアリール基を示す。]
    で表される化合物とを反応させることによる、一般式
    〔III〕 【化3】 [式中、R1 、R2 、R4 、X、は前記と同じ意味を示
    す。]で表される化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50126884U (ja) * 1974-04-04 1975-10-17
WO2003045924A1 (en) * 2001-11-21 2003-06-05 Pharmacia & Upjohn Company Substituted aryl 1,4-pyrazine derivatives
US11046658B2 (en) 2018-07-02 2021-06-29 Incyte Corporation Aminopyrazine derivatives as PI3K-γ inhibitors
CN113234031A (zh) * 2021-04-06 2021-08-10 暨南大学 一类d-a型聚集诱导发光化合物及其制备方法和应用
US11926616B2 (en) 2018-03-08 2024-03-12 Incyte Corporation Aminopyrazine diol compounds as PI3K-γ inhibitors

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