JP4410048B2 - ジェットルームにおける緯糸張力付与装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯糸張力付与装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4410048B2
JP4410048B2 JP2004210629A JP2004210629A JP4410048B2 JP 4410048 B2 JP4410048 B2 JP 4410048B2 JP 2004210629 A JP2004210629 A JP 2004210629A JP 2004210629 A JP2004210629 A JP 2004210629A JP 4410048 B2 JP4410048 B2 JP 4410048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
passage
guide passage
catching
stretch nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004210629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005264416A (ja
JP2005264416A5 (ja
Inventor
藤雄 鈴木
直貴 片山
一徳 吉田
洋一 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2004210629A priority Critical patent/JP4410048B2/ja
Priority to PCT/JP2005/002339 priority patent/WO2005080651A1/ja
Priority to EP05719191A priority patent/EP1722019B1/en
Priority to EP12004120.7A priority patent/EP2495360B1/en
Priority to CN200580005346XA priority patent/CN1922349B/zh
Publication of JP2005264416A publication Critical patent/JP2005264416A/ja
Publication of JP2005264416A5 publication Critical patent/JP2005264416A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4410048B2 publication Critical patent/JP4410048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3066Control or handling of the weft at or after arrival
    • D03D47/308Stretching or holding the weft

Description

本発明は、緯入れ用ノズルのエア噴射作用によって緯糸を緯糸案内通路に沿って緯入れし、ストレッチノズルから噴射されるエア流によって前記緯糸を緯糸捕捉通路内へ導入して捕捉するジェットルームにおける緯糸張力付与装置に関するものである。
ジェットルームでは、緯入れ用ノズルのエア噴射作用によって緯糸測長貯留装置から緯糸を引き出して緯入れしている。緯糸測長貯留装置からの緯糸の引き出しは、緯入れ1回分の長さの緯糸を緯入れするように制御される。つまり、緯糸測長貯留装置では緯糸を引き出し可能な状態と緯糸を引き出し不能な状態とに切り換えられ、緯糸を引き出し可能な状態から緯糸を引き出し不能な状態へ切り換えて緯糸の引き出しを阻止したときには、緯入れ1回分の長さの緯糸が緯入れされている。緯糸の引き出しを阻止したときには、飛走する緯糸には緯糸測長貯留装置側から緯糸先端に向かう張力波が発生する。この張力波は、緯糸先端に到達した後に緯糸の進行方向とは逆方向に戻ってゆく。
飛走した緯糸は、緯入れ用ノズルのエア噴射作用力と緯糸の慣性力とによって一旦糸長の数%伸びる。そして、その後の張力波の伝播作用によって緩みを伴う糸振動が発生する。この緯糸の緩みが多い状態で筬打ちが行われた場合には、緯糸張力が織物の左右で異なり、織物品質が低下してしまう。
このような問題を解決するための緯糸張力付与装置が特許文献1〜5に開示されている。緯糸張力付与装置は、緯入れされた緯糸に対して筬打ち時に適度な張力を付与するものである。特許文献1,2に開示の緯糸張力付与装置は、織機のスレイ上の緯入れ末端側に設けられている。これらの装置では、緯糸案内通路を横切るようにノズルからパイプ内にエアを吹き込み、緯糸案内通路を飛走してきた緯糸の先端部を前記エアの吹き込みによってパイプ内へ導入している。これにより緯糸先端部がエア流によって屈曲して捕捉され、緯糸に張力が付与される。
特許文献3,4に開示の装置では、筬の前面側にノズルを配設すると共に、筬の背面側に捕捉パイプを配設している。ノズルから噴射されるエアは、筬の前面側の緯糸案内通路を横切って捕捉パイプに吹き込まれ、緯糸案内通路を飛走してきた緯糸の先端部が前記エアの吹き込みによって捕捉パイプ内へ導入される。これにより緯糸先端部がエア流によって屈曲して捕捉され、緯糸に張力が付与される。
特許文献5に開示の装置では、筬の前面側に形成された緯糸案内通路内に空気噴射器を組み込んでいる。緯糸案内通路を飛走してきた緯糸の先端部は、空気噴射器に入り込んでエア流の作用を受ける。
特公昭57−17982号公報 特開平10−204752号公報 実開昭60−63580号公報 実開平2−115583号公報 特公昭58−38544号公報
しかし、特許文献1,2に開示の装置では、緯入れ方向に見て筬と重なる緯入れ末端側の位置に緯糸張力付与装置を取り付ける必要がある。そのため、緯入れ方向における筬の長さよりも短い織り幅の織物を製織する場合には、緯入れ末端側の筬の端部を切断して筬の全長を短くするか、あるいは捨て耳の長さを長くする必要がある。筬の全長を短くした場合には、筬を切断する前には可能であった織り幅の織物を製織するには切断する前の筬と同じ程度の長さの新たな筬に取り換える必要がある。捨て耳の長さを長くした場合には、緯糸の浪費が避けられない。
特許文献3,4に開示の装置では、緯糸案内通路の通路方向における捕捉パイプの取り付け位置を変更できるため、特許文献1,2に開示の装置において生じる問題は生じない。しかし、筬の背面側に配設された捕捉パイプに緯糸を円滑に挿入するため、捕捉パイプに取り付けた一対の挿入ピンを筬羽間に割り込ませてスリット状の隙間を形成している。筬羽間に挿入ピンを割り込ませる構成は、筬羽の上下で固定している接着部を変形させて緩ませるおそれがあり、接着部が変形して緩むと、筬羽間隔を正規の間隔に保つことができなくなる。正規の間隔に保たれていない筬羽が織り幅内で使用されると、正規の間隔に保たれていない筬羽付近に対応する経糸方向に織り筋(経筋)が発生し、織物品質が著しく低下する。
特許文献5に開示の装置では、空気噴射器に入り込んでいる緯糸の先端部が直線状態で捕捉されているため、十分な緯糸張力を得ることができない。
本発明は、織物品質の低下を招くことなく織り幅の変更に対処でき、しかも十分な緯糸張力を付与できる緯糸張力付与装置を提供することを目的とする。
そのために本発明は、緯入れ用ノズルのエア噴射作用によって緯糸を緯糸案内通路に沿って緯入れするジェットルームにおいて、緯糸捕捉通路を形成する通路形成体とストレッチノズルとを備え、前記緯糸を前記緯糸捕捉通路内に捕捉すべく、前記ストレッチノズルから噴射されるエア流によって緯糸を緯糸捕捉通路内へ導入する緯糸張力付与装置を対象とし、請求項1の発明は、前記通路形成体は、前記緯糸案内通路の前側に配設されるとともに、その配設位置を前記緯糸案内通路に沿って変更可能であり、前記緯糸捕捉通路の少なくとも一部は、前記緯糸案内通路の延びる方向と交差する方向に延びており、前記緯糸捕捉通路は、前記緯糸案内通路に連なる導入口と、前記緯糸案内通路に配置される出口とを有し、前記通路形成体は前記導入口を形成する筒部と前記出口を形成するパイプとを含み、前記導入口が緯糸の進行方向とは逆方向を向くように、前記筒部が前記緯糸案内通路の上下壁面及び奥側壁面との間に空隙が形成された状態で前記緯糸案内通路に入り込むとともに、前記パイプが前記緯糸案内通路の上下壁面及び奥側壁面との間に空隙が形成された状態で前記緯糸案内通路に入り込むことを特徴とする。
緯糸案内通路の通路方向と交差する通路方向を有する緯糸捕捉通路に導入された緯糸先端部は、屈曲した形状で捕捉される。緯糸先端部を屈曲した形状でエア流によって捕捉する構成は、緯糸に対して十分な張力を付与する。緯糸先端部を屈曲した形状で捕捉する緯糸捕捉通路を備えた通路形成体は、緯糸案内通路の前側(筬の前側)にあるので、隣り合う筬羽の間に緯糸を通して捕捉パイプに緯糸を導入する従来装置のように筬羽の間隔を広げる必要がない。従って、筬羽の間隔を広げることに起因する織物の損傷のおそれはない。又、緯糸案内通路に沿って通路形成体の配設位置を変更できるので、織り幅の変更に対処することができる。
緯糸捕捉通路の導入口を形成する筒部を前記緯糸案内通路に入り込ませた構成は、緯糸案内通路を飛走してくる緯糸先端部を緯糸捕捉通路に導入する確実性を高める。
請求項2の発明は、請求項1において、前記緯糸捕捉通路を形成する前記通路形成体の形成壁面は、前記緯糸を屈曲させるための少なくとも2つの屈曲部を有することを特徴とする
緯糸捕捉通路に導入された緯糸先端部は、少なくとも2箇所で屈曲した形状で捕捉される。少なくとも2箇所で屈曲した形状で緯糸を捕捉する構成は、緯糸の飛走終了時の糸振動を抑制する上で非常に有効であり、少ないエア流量で高い緯糸捕捉性能をもたらす。
請求項3の発明は、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、前記通路形成体は前記筒部が嵌合されるブロック本体を有し、前記ブロック本体には、その前記緯糸案内通路側の面と、緯入れ方向における上流側に位置する前記ブロック本体の側面との間に、曲面が形成されていることを特徴とする
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記筒部は、前記緯糸案内通路に対して斜交していることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記ストレッチノズルは前記通路形成体に設けられ、該ストレッチノズルは前記エア流を前記緯糸捕捉通路内に生成し、且つ同緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させることを特徴とする。
通路形成体に設けたストレッチノズルから噴射されるエア流によって緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させる構成は、緯糸に対して十分な張力を付与する上で好ましい。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記ストレッチノズルは前記緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させるべく前記通路形成体に設けられ、前記通路形成体は前記緯糸捕捉通路の途中に接続される分岐流路を備え、その分岐流路は通路形成体の下方にのみ開放される出口を有し、前記緯糸捕捉通路は当該緯糸捕捉通路と前記分岐流路との接続部より下流に位置する方向転換口を有し、前記ストレッチノズルのエア噴射方向は前記方向転換口に向けられていることを特徴とする。
緯糸捕捉通路の方向転換口を指向するストレッチノズルから噴射されたエアは、方向転換口より上流の緯糸捕捉通路を通ってきた緯糸を方向転換口へ吹き入れる。緯糸は、緯糸捕捉通路内で方向転換して屈曲する。ストレッチノズルから噴射されるエア流によって緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させる構成は、緯糸に対して十分な張力を付与する上で好ましい。分岐流路の存在は、分岐流路と緯糸捕捉通路との接続部より上流の緯糸捕捉通路から流れてくるエア流を減速させる。このエア流の減速は、緯糸先端部が分岐流路と緯糸捕捉通路との接続部より下流の緯糸捕捉通路の方向転換口へ入り易くする。分岐流路の出口を下方にのみ開放した構成は、捨て耳を構成している緯糸の端部が分岐流路内へ入り込むのを防止する。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記緯糸捕捉通路は、前記緯糸案内通路又は該緯糸案内通路の前方から下方へ向かう降下通路を、その少なくとも一部として含み、前記ストレッチノズルは前記緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させるべく前記通路形成体に設けられ、前記通路形成体は前記降下通路の終端に接続される分岐流路を備え、その分岐流路は通路形成体の下方にのみ開放される出口を有し、前記緯糸捕捉通路は前記降下通路より下流に位置する方向転換口を有し、前記ストレッチノズルのエア噴射方向は前記方向転換口に向けられていることを特徴とする。
緯糸捕捉通路が緯糸案内通路又は該緯糸案内通路の前方から下方へ向かう降下通路を、その少なくとも一部として含む構成は、織前付近の織布の織り縮みを防止するために設けられたテンプル装置との干渉を回避する上で有効である。
降下通路より下流の緯糸捕捉通路の方向転換口を指向するストレッチノズルから噴射されたエアは、降下通路を通ってきた緯糸を下流の緯糸捕捉通路へ吹き入れる。緯糸は、降下通路より下流の緯糸捕捉通路と降下通路との接続部で方向転換して屈曲する。ストレッチノズルから噴射されるエア流によって降下通路より下流の緯糸捕捉通路と降下通路との接続部で緯糸を屈曲させる構成は、緯糸に対して十分な張力を付与する上で好ましい。分岐流路の存在は、分岐流路と降下通路との接続部より上流の降下通路から流れてくるエア流を減速させる。このエア流の減速は、緯糸先端部が分岐流路と降下通路との接続部より下流の緯糸捕捉通路の方向転換口へ入り易くする。分岐流路の出口を下方にのみ開放した構成は、捨て耳を構成している緯糸の端部が分岐流路内へ入り込むのを防止する。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記ストレッチノズルは前記緯糸案内通路を形成する筬の背面側に配設され、そのストレッチノズルから前記緯糸案内通路を横切るように前記緯糸捕捉通路の導入口にエアが吹き込まれることを特徴とする。
筬の背面側に配設されたストレッチノズルから緯糸捕捉通路の導入口に吹き込まれるエアの流れは、緯糸案内通路を飛走してくる緯糸先端部を緯糸捕捉通路に導入する確実性を高める。
請求項の発明は、請求項において、前記ストレッチノズルと前記筬の背面との間には弾性材が配置されることを特徴とする。
請求項1の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記ストレッチノズルは、第1のストレッチノズル及び第2のストレッチノズルの少なくとも一方であり、第1のストレッチノズルのエア噴射方向と第2のストレッチノズルのエア噴射方向とは、前記緯糸捕捉通路内で交差することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10において、前記通路形成体は前記緯糸捕捉通路の途中に接続される分岐流路を備え、その分岐流路は通路形成体の外部に開放され、前記第1のストレッチノズルのエア噴射方向と前記第2のストレッチノズルのエア噴射方向とは、前記緯糸捕捉通路と前記分岐流路との接続部において交差することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれか1項において、前記通路形成体は、前記パイプの前記出口が前記緯糸案内通路と交差する方向であって該緯糸案内通路の下流側を向くように、前記パイプが前記緯糸案内通路の上下壁面及び奥側壁面との間に空隙が形成された状態で前記緯糸案内通路に入り込むことを特徴とする。
特許文献4に開示のように、ジェットルームでは、緯糸が所定の位置まで到達したか否かを検出する第1の緯糸検出器や、緯糸が所定の長さよりも余分に緯入れされてしまったか否かを検出する第2の緯糸検出器が一般的に使用される。第1及び第2の緯糸検出器は、緯糸案内通路内の緯糸の有無を検出する。つまり、第1及び第2の緯糸検出器は、緯糸案内通路内に検出領域を有する。緯糸捕捉通路の出口の方向を緯糸案内通路と交差するように前記緯糸案内通路の下流側に向けた構成は、第2の緯糸検出器による緯糸の有無の検出を可能にする。
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記緯糸捕捉通路は、前記通路形成体の下方にのみ開放される出口を有することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1乃至請求項13のいずれか1項において、前記ジェットルームは支持溝を有するスレイを備え、前記緯入れ用ノズル及び前記通路形成体は共に、前記支持溝を用いて前記スレイに取り付けられることを特徴とする。
本発明の緯糸張力付与装置は、織物品質の低下を招くことなく織り幅の変更に対処でき、しかも十分な緯糸張力を付与できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、スレイ11上には変形筬12が立設して固定されている。変形筬12の下部は、スレイ11の上面に形成された溝111内で楔部材35によって締め付け固定されている。
変形筬12の前面には緯糸案内通路121が形成されている。図示しない緯入れ用メインノズルから射出された緯糸Yは、緯入れ用ノズルとしての複数の緯入れ用補助ノズル13(図では1つのみ示す)のリレー噴射作用によって緯糸案内通路121内を飛走する。緯糸Yは、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用によって図示しない巻き付け方式の緯糸測長貯留装置から引き出される。
織布Wを形成するための地経糸T1と捨て耳W1を形成するための耳糸T2との間には第1の緯糸検出器14が配設されており、耳糸T2の側方には第2の緯糸検出器15が配設されている。第1の緯糸検出器14及び第2の緯糸検出器15は、いずれも反射式光電センサ型であってスレイ11に装着されている。第1の緯糸検出器14及び第2の緯糸検出器15は、緯糸案内通路121内に検出領域を有しており、緯糸検出器14,15は、緯糸案内通路121内における緯糸Yの到達の有無を検出する。
耳糸T2と第2の緯糸検出器15との間には緯糸捕捉ブロック16が配設されている。緯糸捕捉ブロック16は、ブロック本体21と、ブロック本体21の下部に連結された支持脚22とから構成されている。緯糸捕捉ブロック16は、スレイ11に装着されている。
図3(a)に示すように、スレイ11の前面には装着面17が傾き形成されている。装着面17には支持溝18がスレイ11の長手方向に沿って形成されている。支持溝18は、装着面17側の幅狭部181と奥側の幅広部182と段差183とからなる。幅狭部181と幅広部182との段差183は、装着面17に対して平行である。装着面17には緯糸捕捉ブロック16の支持脚22が接合されている。支持脚22には一対のボルト19〔図1(b)に図示〕が挿通されている。各ボルト19のねじ部191の先端部は、支持脚22から突出し、これらの突出端部にはロックナット20が螺着されている。
ボルト19の六角柱形状の頭部192は、幅広部182内に収容されており、頭部192の最大径は、幅広部182の幅よりも大きくしてある。従って、六角形の頭部192の角部が幅広部182の壁面に当接し、ロックナット20の締め付けが行える。ロックナット20の締め付けにより頭部192が段差183に圧接され、支持脚22(即ち、緯糸捕捉ブロック16)がスレイ11に固定される。
緯入れ用補助ノズル13及び緯糸検出器14,15は、スレイ11に緯糸捕捉ブロック16を取り付けるための手段(ボルト19及びロックナット20)と同じ手段によってスレイ11に取り付けられている。
ブロック本体21の上面211には溝23が形成されている。ブロック本体21の背面212側から前面213に向かう溝23は、ブロック本体21の前面213に開放している。
図2に示すように、ブロック本体21には一対の嵌合孔24,25が形成されている。嵌合孔24は、ブロック本体21の背面212から溝23に達するように貫設されている。嵌合孔25は、ブロック本体21の側面214(第2の緯糸検出器15側の側面)から溝23に達するように貫設されている。
嵌合孔24には第1の緯糸捕捉パイプ26が嵌合されており、嵌合孔25には第2の緯糸捕捉パイプ27が嵌合されている。第1の緯糸捕捉パイプ26内の通路263の方向は、緯糸案内通路121の通路方向に対して直交している。嵌合孔24から突出している第1の緯糸捕捉パイプ26の突出端部は、斜めに切断した形状となっており、第1の緯糸捕捉パイプ26の斜め形状の導入口261は、緯糸案内通路121内に入り込んで耳糸T2側を向いている。つまり、導入口261は、緯糸Yの進行方向とは逆方向を向いて緯糸案内通路121に連なるように、緯糸案内通路121に入り込ませてある。
嵌合孔25から突出している第2の緯糸捕捉パイプ27の突出端部は、斜めに切断した形状となっており、第2の緯糸捕捉パイプ27の斜め形状の出口271は、緯糸案内通路121内に入り込んでいる。第2の緯糸捕捉パイプ27の出口271の方向は、緯糸案内通路121と交差するように緯糸案内通路121の下流側に向けてあり、出口271は、緯糸案内通路121に関して第2の緯糸検出器15よりも上流に配置されている。
図3(b)に示すように、ブロック本体21の下面210にはエア供給孔28が形成されており、エア供給孔28にはエアパイプ29が接続されている。エアパイプ29は、図示しない電磁開閉弁を介して図示しないエア圧力供給源に接続されている。
図2に示すように、溝23を形成する側壁面にはストレッチノズル30が形成されている。ストレッチノズル30は、エア供給孔28に通じており、エアパイプ29を経由してエア供給孔28に供給された圧力エアがストレッチノズル30から噴射する。ストレッチノズル30における噴射方向は、第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272を指向しており、ストレッチノズル30から噴射されたエアは、溝23を横切って第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272へ吹き込まれる。
ブロック本体21の背面212と側面215(第1の緯糸検出器14側の側面)との間には曲面216が形成されている。
図3(a)に示すように、変形筬12の背面側にはノズル形成体31が配設されている。ノズル形成体31の支持脚311は、溝111内で楔部材36によって締め付け固定されている。楔部材36は、楔部材36を貫通して溝111の底のネジ孔112に螺合されたねじ37の締め付けによって支持脚311を溝111内で固定する。ネジ孔112は、溝111の長さ方向に複数列設されており、ネジ孔112を選択することによって溝111の長さ方向におけるノズル形成体31の配設位置を選択することができる。
図2及び図3(a)に示すように、ノズル形成体31の背面にはエア供給孔32が形成されており、エア供給孔32にはエアパイプ33が接続されている。エアパイプ33は、図示しない電磁開閉弁を介して図示しないエア圧力供給源に接続されている。ノズル形成体31の前面にはゴム製の緩衝板34が止着されている。ノズル形成体31の前面にはストレッチノズル312が形成されており、緩衝板34には通口341が形成されている。ストレッチノズル312は、エア供給孔32に通じており、エアパイプ33を経由してエア供給孔32に供給された圧力エアがストレッチノズル312から噴射する。ストレッチノズル312における噴射方向は、第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261を指向しており、ストレッチノズル312から噴射されたエアは、通口341、変形筬12の隣合う筬羽122間及び緯糸案内通路121を横切って第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261へ吹き込まれる。
ストレッチノズル312,30からのエア噴射は、緯糸Yの先端部が第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261に到達する前に開始される。緯糸案内通路121を飛走してきた緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル312からのエア噴射によって第1の緯糸捕捉パイプ26内へ吹き入れられる。第1の緯糸捕捉パイプ26内へ吹き入れられた緯糸Yの先端部は、第1の緯糸捕捉パイプ26の出口262を通過して溝23へ出る。溝23へ出た緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル30からのエア噴射によって第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272へ吹き入れられる。緯糸Yの先端が第2の緯糸捕捉パイプ27の途中に到達したときに、前記した緯糸測長貯留装置からの緯糸の引き出しが阻止される。
ストレッチノズル312からのエア噴射の停止は、緯糸Yの先端部が第2の緯糸捕捉パイプ27に吹き入れられたと見なされる時以降に行われる。第2の緯糸捕捉パイプ27に吹き入れられた緯糸Yの先端部に作用するエア噴射流は、緯糸Yに対して張力を付与する。
第1の緯糸捕捉パイプ26内の通路263、溝23及び第2の緯糸捕捉パイプ27内の通路273は、緯糸案内通路121の通路方向と交差する通路方向を有する緯糸捕捉通路38を構成する。緯糸捕捉ブロック16、第1の緯糸捕捉パイプ26及び第2の緯糸捕捉パイプ27は、緯糸捕捉通路38を形成する通路形成体39を構成する。第1の緯糸捕捉パイプ26は、緯糸捕捉通路38の導入口261が緯糸Yの進行方向とは逆方向を向いて緯糸案内通路121に連なるように、緯糸案内通路121に入り込ませた筒部である。
緯糸捕捉通路38の途中に緯糸捕捉通路38の一部として接続された溝23は、通路形成体39の外部に開放する分岐流路である。ストレッチノズル312の噴射方向とストレッチノズル30の噴射方向との交差部は、緯糸捕捉通路38と溝23との接続部に設定されている。導入口272は、分岐流路である溝23と緯糸捕捉通路38との接続部より下流の緯糸捕捉通路の方向転換口となる。ストレッチノズル312とストレッチノズル30とは、第1のストレッチノズルと第2のストレッチノズルとの組となる。
緯糸Yは、緯糸Yの先端部が緯糸捕捉通路38内で屈曲した形状に捕捉された状態で筬打ちされる。図4は、緯糸Yが織布Wの織前Woに筬打ちされた状態を示す。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1−1)第1の緯糸捕捉パイプ26内の通路263の方向は、緯糸案内通路121の通路方向と交差(直交)している。このような通路方向を有する緯糸捕捉通路38に導入された緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル312,30からのエア流によって屈曲した形状で捕捉される。緯糸Yの先端部を屈曲した形状でエア流によって捕捉する構成は、緯糸Yに対して十分な張力を付与する。
(1−2)緯糸捕捉通路38内に導入された緯糸Yの先端部は、第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261の内周縁264(図2及び図4に図示)と、出口262の内周縁265(図2及び図4に図示)と、第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272の内周縁274(図2及び図4に図示)とに接触して鋭く屈曲する。内周縁264,265,274は、緯糸捕捉通路38を形成する形成壁面に設けられて緯糸を屈曲させるための屈曲部である。緯糸捕捉通路38内の緯糸Yの先端部を鋭く屈曲させる構成は、緯糸Yに対して良好な張力付与作用をもたらすと共に、糸振動による緯糸Yの緩みを大幅に抑制する効果をもたらす。
(1−3)緯糸Yの先端部を屈曲した形状で捕捉する緯糸捕捉通路38を備えた通路形成体39は、緯糸案内通路121の前側(変形筬12の前側)にある。緯糸案内通路121を飛走してきた緯糸Yの先端部は、緯糸案内通路121の前側の導入口261へ導入されるので、隣り合う筬羽122の間に緯糸を通して捕捉パイプに緯糸を導入する従来装置のように筬羽の間隔を広げる必要がない。従って、筬羽の間隔を広げることに起因する織布Wの損傷のおそれはない。
(1−4)通路形成体39は、ロックナット20を緩めた状態で緯糸案内通路121の通路方向に移動できる。つまり、通路形成体39は、緯糸案内通路121に沿って配設位置を変更できる。従って、織布の織り幅が変更された場合にも、緯糸案内通路121の通路方向における適正な位置に通路形成体39を設置でき、織り幅の変更に容易に対処することができる。
(1−5)緯糸案内通路121の通路方向に対して傾斜した導入口261は、緯糸案内通路121内に入り込んでいる。つまり、緯糸捕捉通路38の導入口261は、緯糸Yの進行方向とは逆方向を向いて緯糸案内通路121に連なっている。緯糸案内通路121の通路方向に対して傾斜した導入口261を緯糸案内通路121に連ねた構成は、緯糸案内通路121を飛走してくる緯糸Yの先端部を緯糸捕捉通路38に導入する確実性を高める上で有効である。
(1−6)ストレッチノズル30から噴射されるエア流は、ストレッチノズル312から噴射されるエア流に対して交差している。第1の緯糸捕捉パイプ26の通路263内に導入された緯糸Yの先端部の一部は、ストレッチノズル30から噴射されるエア流によって第2の緯糸捕捉パイプ27の通路273内に捕捉される。つまり、ストレッチノズル30から噴射されるエア流は、ストレッチノズル312から噴射されて第1の緯糸捕捉パイプ26内及び溝23内を流れるエア流を遮るようにして、緯糸Yの先端部を第2の緯糸捕捉パイプ27内に吹き入れる。その結果、緯糸捕捉通路38内の緯糸Yの先端部は、緯糸捕捉通路38内で屈曲した状態で捕捉される。ストレッチノズル30から噴射されるエア流によって緯糸捕捉通路38内で緯糸Yを屈曲させる構成は、緯糸Yに対して十分な張力を付与する上で好ましい。
第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272におけるストレッチノズル30から噴射されるエア流の流速は、第1の緯糸捕捉パイプ26の出口262におけるストレッチノズル312から噴射されるエア流の流速の2倍程度が好ましい。
(1−7)図5のグラフにおける曲線Eは、ストレッチノズル30におけるエア噴射圧力を0.3MPaに設定し、ストレッチノズル312におけるエア噴射圧力を0〜0.5MPaの範囲で変更した際の緯糸Yと通路形成体39との間における摩擦力の変化を示す。図5のグラフは、ストレッチノズル312におけるエア噴射圧力が零のときに摩擦力が最大になることを示している。つまり、緯糸Yの先端部が第2の緯糸捕捉パイプ27に挿入された状態でストレッチノズル30のみからエアを噴射する状態は、ストレッチノズル312,30の両方からエアを噴射する状態に比べ、摩擦力を高めて糸振動に伴う緯糸Yの緩みを抑制する上で有利である。
(1−8)変形筬12の背面側に配設されたノズル形成体31のストレッチノズル312から噴射されるエア流は、緯入れ用補助ノズル13から噴射されるエア流に乗って緯糸案内通路121内を飛走してくる緯糸Yの先端部を第1の緯糸捕捉パイプ26内に吹き入れる。つまり、ストレッチノズル312から噴射されるエア流は、緯入れ用補助ノズル13から噴射されて緯糸案内通路121内を流れるエア流を遮るようにして、緯糸Yの先端部を第1の緯糸捕捉パイプ26内に吹き入れる。変形筬12の背面側のストレッチノズル312から緯糸捕捉通路38の導入口261に吹き込まれるエアの流れは、緯糸案内通路121を飛走してくる緯糸Yの先端部を緯糸捕捉通路38に導入する確実性を高める。
第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261におけるストレッチノズル312からのエア流の流速は、第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261近傍における緯入れ用補助ノズル13から噴射されるエア流の流速の5倍程度が好ましい。
(1−9)第1の緯糸検出器14及び第2の緯糸検出器15は、緯糸案内通路121内に検出領域を有しており、緯糸捕捉通路38の出口271の方向は、緯糸案内通路121と交差するように緯糸案内通路121の下流側に向けられている。
特許文献4に開示のように、ジェットルームでは、緯糸が所定の位置まで到達したか否かを検出する第1の緯糸検出器や、緯糸が所定の長さよりも余分に緯入れされてしまったか否かを検出する第2の緯糸検出器が一般的に使用される。緯糸Yが第1の緯糸捕捉パイプ26の導入口261に到達すれば、第1の緯糸検出器14がこの緯糸到達を検出する。緯糸Yが第2の緯糸検出器15の検出領域まで到達してしまうと、第2の緯糸検出器15がこの緯糸到達を検出する。つまり、本実施形態では、緯糸が所定の位置まで到達したか否かを検出するのは、第1の緯糸検出器14であり、緯糸が所定の長さよりも余分に緯入れされてしまったか否かを検出するのは、第2の緯糸検出器15である。第2の緯糸検出器15は、緯糸Yの胴切れが生じたり、ストレッチ糸の表面を被覆したカバー糸だけが抜けて飛んでしまったりした場合にも、これらを検出する。
緯糸捕捉通路38の出口271の方向を緯糸案内通路121と交差するように緯糸案内通路121の下流側に向けた構成は、第2の緯糸検出器15による緯糸案内通路121内での緯糸Yの有無の検出を可能にする。
(1−10)変形筬12の背面側に配設されたノズル形成体31と筬羽122とを直接接触させると、筬羽122の振動によってノズル形成体31や筬羽122が摩耗損傷する。変形筬12の背面側に配設されたノズル形成体31と変形筬12の背面との間に介在されたゴム製の緩衝板34は、ノズル形成体31と筬羽122との直接接触を回避して摩耗損傷を防止する効果をもたらす。
(1−11)溝23を上面211及び前面213に開放しない場合には、ストレッチノズル312から噴射されるエア流の流速が減衰し難くなる。ストレッチノズル312から噴射されるエア流の流速があまり減衰しない状態でストレッチノズル312から噴射されるエア流とストレッチノズル30から噴射されるエア流とが衝突すると、緯糸Yの先端部が第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272に向けて方向転換し難くなる。又、ストレッチノズル312から噴射されるエア流の流速があまり減衰しない場合には、緯糸Yの先端部が第2の緯糸捕捉パイプ27の導入口272の内周縁に接触し難くなり、張力付与効果が小さくなる。
溝23を上面211及び前面213に開放した構成は、ストレッチノズル312から噴射されるエア流の流速を減衰し易くする効果をもたらす。
(1−12)緯糸Yが織布Wの織前Woに筬打ちされた図4の状態から変形筬12が後退してゆくと、緯糸捕捉通路38内の緯糸Yの先端部は、緯糸捕捉通路38内から徐々に抜けてゆく。変形筬12と共に後退する通路形成体39が図4の鎖線で示す位置付近にくると、緯糸Yが曲面216に接触する。筬打ち後には緯糸Yに張力を付与する必要はなく、緯糸Yの先端部は、緯糸捕捉通路38からスムーズに抜けた方がよい。曲面216は、緯糸捕捉通路38から抜けてゆく緯糸Yに対して加わる抵抗を低減するのに寄与する。
次に、図6及び図7の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図7に示すように、通路形成体39Aのブロック本体21Aに形成された嵌合孔40に嵌合された第1の緯糸捕捉パイプ26Aは、その通路263の方向が緯糸案内通路121の下流側を向くように、緯糸案内通路121に対して斜交している。第1の緯糸捕捉パイプ26Aの斜め形状の導入口261Aは、ストレッチノズル312と対向している。
ブロック本体21Aには嵌合孔41が溝23から側面214に向かうように形成されており、嵌合孔41には第2の緯糸捕捉パイプ27Aが嵌合されている。ストレッチノズル30における噴射方向は、第2の緯糸捕捉パイプ27Aの導入口272Aを指向しており、ストレッチノズル30から噴射されたエアは、溝23を横切って第2の緯糸捕捉パイプ27Aの導入口272Aへ吹き込まれる。
図6に示すように、ブロック本体21Aの上面211には溝42が形成されている。溝42は、側面214に開放している。
図7に示すように、溝42は、嵌合孔41に直列に連なっている。ブロック本体21Aには嵌合孔43が背面212から溝42に向かうように形成されており、嵌合孔43には第3の緯糸捕捉パイプ44が嵌合されている。溝42を形成する側壁面にはストレッチノズル45が形成されている。ストレッチノズル45における噴射方向は、第3の緯糸捕捉パイプ44の導入口441を指向している。ストレッチノズル45は、エア供給孔46に通じており、エア供給孔46は、図6に示すエアパイプ47及び図示しない電磁開閉弁を介して図示しない圧力エア供給源に接続されている。ストレッチノズル45から噴射されたエアは、溝42を横切って第3の緯糸捕捉パイプ44の導入口441へ吹き込まれる。
ブロック本体21A内の第3の緯糸捕捉パイプ44の部分は、第1の緯糸捕捉パイプ26Aと平行にしてあり、第3の緯糸捕捉パイプ44の終端側は、浅い角度で緯糸案内通路121に斜交するように緯糸案内通路121の下流側に向けられている。第3の緯糸捕捉パイプ44の出口442は、緯糸案内通路121に関して第2の緯糸検出器15よりも上流にある。
第1の緯糸捕捉パイプ26Aの通路263、溝23、第2の緯糸捕捉パイプ27Aの通路273、溝42、及び第3の緯糸捕捉パイプ44の通路443は、緯糸案内通路121の通路方向と交差する通路方向を有する緯糸捕捉通路48を構成する。ストレッチノズル312からのエア流によって第1の緯糸捕捉パイプ26A内に吹き入れた緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル30からのエア流によって第2の緯糸捕捉パイプ27A内へ吹き入れられる。第2の緯糸捕捉パイプ27A内へ吹き入れられた緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル45からのエア流によって第3の緯糸捕捉パイプ44内へ吹き入れられる。緯糸捕捉通路48内に捕捉された緯糸Yの先端部は、第3の緯糸捕捉パイプ44の終端近くまで達する。ストレッチノズル312とストレッチノズル30とは、第1のストレッチノズルと第2のストレッチノズルとの組となり、ストレッチノズル30とストレッチノズル45とは、第1のストレッチノズルと第2のストレッチノズルとの組となる。
第2の実施形態では、第1の実施形態における(1−1)〜(1−4)項、(1−6)項、(1−8)〜(1−12)項と同様の効果が得られる。又、第1の実施形態における緯糸捕捉通路38よりも多くの屈曲部を備えた緯糸捕捉通路48は、緯糸Yに発生する糸振動を更に効果的に抑制すると共に、張力付与性能を更に高める。張力付与性能の向上は、緯糸Yを捕捉するためのエア消費量の低減に寄与する。
又、第1の緯糸捕捉パイプ26Aを緯糸案内通路121に対して斜交させた構成は、第1の緯糸捕捉パイプ26Aの導入口261Aの内周縁における緯糸の屈曲角度、及び第1の緯糸捕捉パイプ26Aの出口262Aの内周縁における緯糸の屈曲角度を鋭くする上で好ましい。
又、溝42を上面211及び側面214に開放した構成は、ストレッチノズル30から噴射されるエア流の流速を減衰し易くする効果をもたらす。
次に、図8(a),(b)の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
通路形成体39Bを構成するブロック本体21Bに止着された第1の緯糸捕捉パイプ26Bの導入口261Bは、緯糸案内通路121内に入り込んで緯糸Yの進行方向とは逆の方向を向いている。ブロック本体21Bに止着された第2の緯糸捕捉パイプ27Bの出口271Bは、緯糸案内通路121内に入り込んで緯糸Yの進行方向を向いている。ストレッチノズル30は、第2の緯糸捕捉パイプ27Bの導入口272Bを指向している。
第1の緯糸捕捉パイプ26Bの通路263、溝23、及び第2の緯糸捕捉パイプ27Bの通路273は、緯糸案内通路121の通路方向と交差する通路方向を有する緯糸捕捉通路49を構成する。緯糸案内通路121を飛走してきた緯糸Yの先端部は、緯入れ用補助ノズル13〔図1(a)参照〕からのエア流によって第1の緯糸捕捉パイプ26Bに吹き入れられる。第1の緯糸捕捉パイプ26B内に吹き入れられた緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル30からのエア流によって第2の緯糸捕捉パイプ27B内へ吹き入れられる。
緯糸捕捉通路49の導入口261Bを形成する筒部としての第1の緯糸捕捉パイプ26Bには弾性材としてのゴム製の弾性リング50が嵌合されている。又、第2の緯糸捕捉パイプ27Bには弾性材としてのゴム製の弾性リング51が嵌合されている。弾性リング50,51は、緯糸案内通路121を形成する筬羽122の通路壁面に接触されている。
第3の実施形態では、第1の実施形態における(1−1)項、(1−3)〜(1−6)項、(1−9)項、(1−11)項と同様の効果が得られる。又、第1の実施形態におけるノズル形成体31が不要となるため、構成が簡素になる。
又、緯糸案内通路121内における第1の緯糸捕捉パイプ26Bの外周面と筬羽122の通路壁面との間が弾性リング50によって塞がれるため、第1の緯糸捕捉パイプ26Bへの緯糸Yの先端部の導入が確実となる。しかも、筬羽122と第1の緯糸捕捉パイプ26Bとが弾性リング50によって直接接触を阻止されているため、筬打ち運動時の筬羽122の振動による摩耗損傷が回避される。摩耗損傷の回避は、弾性リング51についても得られる。
本発明では、図9、図10及び図11に示す各実施形態も可能である。これらの実施形態において第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図9の第4の実施形態では、通路形成体となる緯糸捕捉ブロック16Cが第1の緯糸検出器14に組み付けられている。第1の緯糸検出器14は、耳糸T2の外側方に配設されるので、地経糸T1と耳糸T2との間の間隔を第1の実施形態の場合よりも狭めることができる。これは、緯入れ1回分の緯糸長さを短くして緯糸消費量を低減することに寄与する。
図10の第5の実施形態では、通路形成体39Dを構成するブロック本体21Dに止着された第2の緯糸捕捉パイプ27Dは、溝23と直交しており、第2の緯糸検出器15の取り付け向きが第1の実施形態の場合と逆にしてある。つまり、第2の緯糸検出器15の検出領域は、第2の緯糸捕捉パイプ27Dの通路273の延長上に設定されている。第1の緯糸捕捉パイプ26の通路263、溝23及び第2の緯糸捕捉パイプ27Dの通路273は、緯糸捕捉通路52を構成する。緯糸Yが余分に緯入れされたり、緯糸が胴切れした場合には、緯糸Yが第2の緯糸検出器15の検出領域を通過する。
図11の第6の実施形態では、通路形成体39Eを構成するブロック本体21Eに止着された第2の緯糸捕捉パイプ27Eは、前面213に開放する通路53と直交して上方を指向している。通路53の底面に形成されたストレッチノズル30Eにおける噴射方向は、第2の緯糸捕捉パイプ27Eの導入口272Eを指向している。第1の緯糸捕捉パイプ26に導入された緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル30Eからのエア流によって第2の緯糸捕捉パイプ27Eに吹き入れられる。第1の緯糸捕捉パイプ26の通路263、通路53及び第2の緯糸捕捉パイプ27Eの通路273は、緯糸捕捉通路54を構成する。
次に、図12〜図14の第7の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
図12に示すように、装着面17には緯糸捕捉ブロック55が一対のボルト19及びロックナット20を用いて締め付け接合されている。
図14(b)に示すように、緯糸捕捉ブロック55には一対の嵌合孔56,57が形成されている。嵌合孔56は、緯糸捕捉ブロック55の上面551から下面552に達するように貫設されている。嵌合孔57は、緯糸捕捉ブロック55の側面553(第2の緯糸検出器15側の側面)から嵌合孔56に達するように貫設されている。嵌合孔56には第1の緯糸捕捉パイプ58が嵌合して固定されており、嵌合孔57には第2の緯糸捕捉パイプ59が嵌合して固定されている。第1の緯糸捕捉パイプ58は、嵌合孔56の途中まで嵌入されている。
図14(a)に示すように、嵌合孔56から突出している第1の緯糸捕捉パイプ58の突出部581は湾曲している。図13に示すように、突出部581の端部は、斜めに切断した形状となっている。第1の緯糸捕捉パイプ58の斜め形状の導入口582は、緯糸案内通路121内に入り込んで耳糸T2側を向いている。つまり、導入口582は、緯糸Yの進行方向とは逆方向を向いて緯糸案内通路121に連なるように、緯糸案内通路121に入り込ませてある。
第1の緯糸捕捉パイプ58内の通路は、緯糸案内通路121内から緯糸案内通路121の前側(変形筬12の前側)に向かう通路583と、緯糸案内通路121の前側(変形筬12の前側)に向かいつつ下方へ向かう降下通路584とからなる。通路583の方向は、緯糸案内通路121の通路方向に対して直交している。
嵌合孔57から突出している第2の緯糸捕捉パイプ59の突出端部は、斜めに切断した形状となっており、第2の緯糸捕捉パイプ59の斜め形状の出口591は、緯糸案内通路121内に入り込んでいる。第2の緯糸捕捉パイプ59の出口591の方向は、緯糸案内通路121と交差するように緯糸案内通路121の下流側に向けてあり、出口591は、緯糸案内通路121に関して第2の緯糸検出器15よりも上流に配置されている。
図14(b)に示すように、緯糸捕捉ブロック55の側面554にはエア供給孔60が形成されており、エア供給孔60にはエアパイプ29が接続されている。エアパイプ29は、図示しない電磁開閉弁を介して図示しないエア圧力供給源に接続されている。
嵌合孔56を形成する周壁面にはストレッチノズル61が形成されている。ストレッチノズル61は、エア供給孔60に通じており、エアパイプ29を経由してエア供給孔60に供給された圧力エアがストレッチノズル61から噴射する。ストレッチノズル61における噴射方向は、第2の緯糸捕捉パイプ59の導入口592を指向しており、ストレッチノズル61から噴射されたエアは、嵌合孔56を横切って第2の緯糸捕捉パイプ59の導入口592へ吹き込まれる。
ストレッチノズル312,61からのエア噴射は、緯糸Yの先端部が第1の緯糸捕捉パイプ58の導入口582に到達する前に開始される。緯糸案内通路121を飛走してきた緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル312からのエア噴射によって第1の緯糸捕捉パイプ58内へ吹き入れられる。第1の緯糸捕捉パイプ58内へ吹き入れられた緯糸Yの先端部は、第1の緯糸捕捉パイプ58の出口585を通過して嵌合孔56へ出る。出口585を通過して嵌合孔56へ出た緯糸Yの先端部は、嵌合孔56と嵌合孔57との交差部に向かう。
以下においては、嵌合孔56と嵌合孔57との接続部より下方の嵌合孔56の部分を分岐流路561と言うことにする。分岐流路561に向かって嵌合孔56と嵌合孔57との交差部に到達した緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル61からのエア噴射によって第2の緯糸捕捉パイプ59の導入口592へ吹き入れられる。緯糸Yの先端が第2の緯糸捕捉パイプ59の途中に到達したときに、緯糸測長貯留装置からの緯糸の引き出しが阻止される。
ストレッチノズル312からのエア噴射の停止は、緯糸Yの先端部が第2の緯糸捕捉パイプ59に吹き入れられたと見なされる時以降に行われる。第2の緯糸捕捉パイプ59に吹き入れられた緯糸Yの先端部に作用するエア噴射流は、緯糸Yに対して張力を付与する。
第1の緯糸捕捉パイプ58内の通路583及び降下通路584、第2の緯糸捕捉パイプ59内の通路593は、緯糸案内通路121の通路方向と交差する通路方向を有する緯糸捕捉通路62を構成する。緯糸捕捉通路62は、緯糸案内通路121の前側から下方へ向かう降下通路584を一部として含んでいる。降下通路584の終端に接続された分岐流路561の出口562(嵌合孔56の出口)は、下方にのみ開放されている。つまり、分岐流路561の出口562は、上下方向に下から見て、全てが見える。導入口592は、分岐流路561と降下通路584との接続部より下流の緯糸捕捉通路の方向転換口となる。
緯糸捕捉ブロック55、第1の緯糸捕捉パイプ58及び第2の緯糸捕捉パイプ59は、緯糸捕捉通路62を形成する通路形成体63を構成する。第1の緯糸捕捉パイプ58は、緯糸捕捉通路62の導入口582が緯糸Yの進行方向とは逆方向を向いて緯糸案内通路121に連なるように、緯糸案内通路121に入り込ませた筒部である。
緯糸捕捉通路62内に導入された緯糸Yの先端部は、第1の緯糸捕捉パイプ58の導入口582の内周縁586(図13に図示)と、出口585の内周縁587〔図14(b)に図示〕と、第2の緯糸捕捉パイプ59の導入口592の内周縁594〔図14(b)に図示〕とに接触して鋭く屈曲する。緯糸Yは、緯糸Yの先端部が緯糸捕捉通路62内で屈曲した形状に捕捉された状態で筬打ちされる。
第7の実施形態では、第1の実施形態における(1−1)〜(1−6)項及び(1−8)〜(1−10)項と同様の効果が得られると共に、以下の効果が得られる。
(7−1)織前Wo付近の織布Wの織り縮みを防止するために設けられるテンプル装置(図示略)と通路形成体との筬打ち時における干渉を回避するために、緯糸案内通路121の通路方向(緯入れ方向)に関して、通路形成体をテンプル装置の配置位置よりも下流側に配置したとする。そうすると、この場合の緯入れされる緯糸の長さは、緯糸案内通路121の通路方向(緯入れ方向)に関してテンプル装置の配置位置と同じ位置付近に通路形成体を配置した場合に比べて、長くなってしまう。これは、緯糸の使用量に関して好ましくない。
緯糸捕捉通路62は、緯糸案内通路121内に入り込んでいる導入口582から緯糸案内通路121の前側へ向かう通路583と、通路583に続いて下方へ向かう降下通路584とを一部として含んでいる。つまり、緯糸捕捉通路62は、緯糸案内通路121の前側へ少し向かった後に直ちに下方へ向かう通路形状を有する。このような通路形状の緯糸捕捉通路62を有する通路形成体63の上部は、例えば第1の実施形態における通路形成体39の上部(ブロック本体21)に比べて、緯糸案内通路121側から前側への張り出し量を少なくできる。これは、テンプル装置との干渉を回避する上で有効である。
つまり、緯糸案内通路121の通路方向(緯入れ方向)に関してテンプル装置の配置位置と同じ位置付近に通路形成体63を配置した場合にも、通路形成体63とテンプル装置との干渉を回避することができる。
(7−2)製織された捨て耳W1を構成している緯糸の先端部Ye(図13に図示)は、筬打ち時に通路形成体内の緯糸捕捉通路に捕捉されていた緯糸の先端部である。筬打ち時には通路形成体が織前Wo付近の緯糸の先端部Yeに近づくが、このときに製織された捨て耳W1を構成している緯糸の先端部Yeが緯糸捕捉通路62内に入り込んだとする。そうすると、緯糸捕捉通路62内に入り込んだ緯糸の先端部Yeは、通路形成体内の緯糸捕捉通路によって捕捉すべき本来の緯糸に適正な張力を付与するのを阻害する。
降下通路584の終端に接続された分岐流路561は、第1の実施形態における溝23と同様の役割を果たす。分岐流路561の出口562は、緯糸捕捉ブロック55の下面552に設けられている。つまり、通路形成体63の外部に開放する分岐流路561の出口562は、下方にのみ開放されており、捨て耳W1を構成している緯糸の先端部Yeが出口562から分岐流路561内へ入り込むことはない。分岐流路561の出口562を下方にのみ開放した構成は、捨て耳W1を構成している緯糸の先端部Yeが分岐流路561内へ入り込むのを防止する。
次に、図15(a),(b)の第8の実施形態を説明する。図12〜図14の第7の実施形態及び図8の第3の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
通路形成体63Aを構成する緯糸捕捉ブロック55に止着された第1の緯糸捕捉パイプ58Aの導入口582Aは、緯糸案内通路121内に入り込んで緯糸Yの進行方向とは逆の方向を向いている。
第1の緯糸捕捉パイプ58Aの通路583A、降下通路584、及び第2の緯糸捕捉パイプ59の通路593は、緯糸案内通路121の通路方向と交差する通路方向を有する緯糸捕捉通路64を構成する。緯糸案内通路121を飛走してきた緯糸Yの先端部は、緯入れ用補助ノズル13〔図1(a)参照〕からのエア流によって第1の緯糸捕捉パイプ58Aに吹き入れられる。第1の緯糸捕捉パイプ58A内に吹き入れられた緯糸Yの先端部は、ストレッチノズル61からのエア流によって第2の緯糸捕捉パイプ59内へ吹き入れられる。
緯糸捕捉通路64の導入口582Aを形成する筒部としての第1の緯糸捕捉パイプ58Aには弾性材としてのゴム製の弾性リング50が嵌合されている。弾性リング50は、緯糸案内通路121を形成する筬羽122の通路壁面に接触されている。
第8の実施形態では、第3の実施形態及び第7の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図16(a),(b)の第9の実施形態を説明する。図12〜図14の第7の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
通路形成体63Bを構成する緯糸捕捉ブロック55Bには嵌合孔56が貫設されており、嵌合孔56には緯糸捕捉パイプ58Bが嵌合して固定されている。緯糸捕捉パイプ58Bは、嵌合孔56を貫通しており、緯糸捕捉パイプ58Bの出口585Bは、緯糸捕捉ブロック55Bの外部で下方に開放している。
緯糸捕捉パイプ58B内の通路は、緯糸案内通路121内から緯糸案内通路121の前側(変形筬12の前側)に向かう通路583Bと、緯糸案内通路121の前側(変形筬12の前側)に向かいつつ下方へ向かう降下通路584Bとからなる緯糸捕捉通路65である。緯糸捕捉通路65は、通路形成体63Bの下方にのみ開放している。つまり、緯糸捕捉通路65の出口585Bは、上下方向に下から見て、全てが見える。通路583Bの方向は、第7の実施形態における通路583と同様に緯糸案内通路121の通路方向に対して直交している。
図16(b)に示すように、緯糸捕捉ブロック55Bの側面554にはエア供給孔60が形成されており、エア供給孔60にはエアパイプ29が接続されている。エアパイプ29は、図示しない電磁開閉弁を介して図示しないエア圧力供給源に接続されている。
嵌合孔56を形成する周壁面及び緯糸捕捉パイプ58Bの周壁にはストレッチノズル61Bが形成されている。ストレッチノズル61Bは、エア供給孔60に通じており、エアパイプ29を経由してエア供給孔60に供給された圧力エアがストレッチノズル61Bから噴射する。ストレッチノズル61Bにおける噴射方向は、緯糸捕捉パイプ58Bの出口585B側を指向しており、ストレッチノズル61Bから噴射されたエアは、緯糸捕捉パイプ58B内の降下通路584Bを下方へ向かう。
第2の緯糸検出器15は、緯糸捕捉パイプ58Bの出口585Bの延長領域に検出領域を有しており、緯糸検出器15は、出口585Bの延長領域における緯糸Yの到達の有無を検出する。緯糸Yが余分に緯入れされたり、緯糸が胴切れした場合には、緯糸Yが第2の緯糸検出器15の検出領域を通過する。
第9の実施形態では、第1の実施形態における(1−1)項、(1−3)項、(1−4)項、(1−10)項、及び第7の実施形態における(7−1)項、(7−2)項と同様の効果が得られる。
次に、図17(a),(b)の第10の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
緯糸捕捉ブロック16を構成するブロック本体21には分岐流路66が下面210から嵌合孔24,25に達するように形成されている。通路263,273と共に緯糸捕捉通路38Fを構成する分岐流路66は、通路形成体39Fを構成する緯糸捕捉ブロック16の下面210(つまり、通路形成体39Fの下方)に開放している。分岐流路66は、第1の実施形態における溝23と同様の役割を果たす。通路形成体39Fの外部に開放する分岐流路66の出口651は、下方にのみ開放されている。つまり、分岐流路66の出口651は、上下方向に下から見て、全てが見える。捨て耳W1を構成している緯糸の先端部Yeが出口651から分岐流路66内へ入り込むことはない。分岐流路66の出口651を下方にのみ開放した構成は、捨て耳W1を構成している緯糸の先端部Yeが分岐流路66内へ入り込むのを防止する。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)第2の実施形態において、緯糸Yの先端部が第3の緯糸捕捉パイプ44内に吹き入れられた後は、ストレッチノズル312,30におけるエア噴射を停止するようにしてもよい。このようにすれば、第1の実施形態における(1−7)項と同様の効果が得られる。
(2)第1の実施形態において、溝23の代わりに、前面213に開放する通路を採用してもよい。
(3)第2の実施形態において、溝42の代わりに、側面214に開放する通路を採用してもよい。
(4)第1の実施形態において、第1の緯糸捕捉パイプ26及び第2の緯糸捕捉パイプ27をブロック本体21と一体形成してもよい。
(5)第2の実施形態において、第1の緯糸捕捉パイプ26A及び第2の緯糸捕捉パイプ27Aをブロック本体21Aと一体形成してもよい。
第1の実施形態を示し、(a)は斜視図。(b)は、要部拡大斜視図。 平断面図。 (a)は側断面図。(b)は要部側断面図。 筬打ち状態を示す平断面図。 摩擦力の変化を示すグラフ。 第2の実施形態を示す要部斜視図。 平断面図。 第3の実施形態を示し、(a)は平断面図。(b)は側断面図。 第4の実施形態を示す平断面図。 第5の実施形態を示す平断面図。 第6の実施形態を示す側断面図。 第7の実施形態を示す要部斜視図。 平断面図。 (a)は側断面図。(b)は要部断面図。 第8の実施形態を示し、(a)は平断面図。(b)は側断面図。 第9の実施形態を示し、(a)は要部斜視図。(b)は要部断面図。 第10の実施形態を示し、(a)は側断面図。(b)は平断面図。
符号の説明
12…変形筬。121…緯糸案内通路。122…筬羽。13…緯入れ用ノズルとしての緯入れ用補助ノズル。264,265,274…屈曲部としての内周縁。26,26A,26B…筒部としての緯糸捕捉パイプ。261,261A,261B…緯糸捕捉通路の導入口。271,271B,442…緯糸捕捉通路の出口。30,30E,45…通路形成体内のストレッチノズル。312…筬の背面側に設けられたストレッチノズル。38,48,38F,49,52,54,65…緯糸捕捉通路。39,39A,39B,39D,39E…通路形成体。50…弾性材としての弾性リング。561,66…分岐流路。562,651…分岐流路の出口。584,584B…降下通路。592…方向転換口。Y…緯糸。

Claims (14)

  1. 緯入れ用ノズルのエア噴射作用によって緯糸を緯糸案内通路に沿って緯入れするジェットルームにおいて、緯糸捕捉通路を形成する通路形成体とストレッチノズルとを備え、前記緯糸を前記緯糸捕捉通路内に捕捉すべく、前記ストレッチノズルから噴射されるエア流によって緯糸を緯糸捕捉通路内へ導入する緯糸張力付与装置であって、
    前記通路形成体は、前記緯糸案内通路の前側に配設されるとともに、その配設位置を前記緯糸案内通路に沿って変更可能であり、前記緯糸捕捉通路の少なくとも一部は、前記緯糸案内通路の延びる方向と交差する方向に延びており、
    前記緯糸捕捉通路は、前記緯糸案内通路に連なる導入口と、前記緯糸案内通路に配置される出口とを有し、
    前記通路形成体は前記導入口を形成する筒部と前記出口を形成するパイプとを含み、前記導入口が緯糸の進行方向とは逆方向を向くように、前記筒部が前記緯糸案内通路の上下壁面及び奥側壁面との間に空隙が形成された状態で前記緯糸案内通路に入り込むとともに、前記パイプが前記緯糸案内通路の上下壁面及び奥側壁面との間に空隙が形成された状態で前記緯糸案内通路に入り込む
    ことを特徴とするジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  2. 前記緯糸捕捉通路を形成する前記通路形成体の形成壁面は、前記緯糸を屈曲させるための少なくとも2つの屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  3. 前記通路形成体は前記筒部が嵌合されるブロック本体を有し、前記ブロック本体には、その前記緯糸案内通路側の面と、緯入れ方向における上流側に位置する前記ブロック本体の側面との間に、曲面が形成されていることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  4. 前記筒部は、前記緯糸案内通路に対して斜交していることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  5. 前記ストレッチノズルは前記通路形成体に設けられ、該ストレッチノズルは前記エア流を前記緯糸捕捉通路内に生成し、且つ同緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  6. 前記ストレッチノズルは前記緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させるべく前記通路形成体に設けられ、前記通路形成体は前記緯糸捕捉通路の途中に接続される分岐流路を備え、その分岐流路は通路形成体の下方にのみ開放される出口を有し、前記緯糸捕捉通路は当該緯糸捕捉通路と前記分岐流路との接続部より下流に位置する方向転換口を有し、前記ストレッチノズルのエア噴射方向は前記方向転換口に向けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  7. 前記緯糸捕捉通路は、前記緯糸案内通路又は該緯糸案内通路の前方から下方へ向かう降下通路を、その少なくとも一部として含み、
    前記ストレッチノズルは前記緯糸捕捉通路内で緯糸を屈曲させるべく前記通路形成体に設けられ、前記通路形成体は前記降下通路の終端に接続される分岐流路を備え、その分岐流路は通路形成体の下方にのみ開放される出口を有し、前記緯糸捕捉通路は前記降下通路より下流に位置する方向転換口を有し、前記ストレッチノズルのエア噴射方向は前記方向転換口に向けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  8. 前記ストレッチノズルは前記緯糸案内通路を形成する筬の背面側に配設され、そのストレッチノズルから前記緯糸案内通路を横切るように前記緯糸捕捉通路の導入口にエアが吹き込まれることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  9. 前記ストレッチノズルと前記筬の背面との間には弾性材が配置されることを特徴とする請求項8に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  10. 前記ストレッチノズルは、第1のストレッチノズル及び第2のストレッチノズルの少なくとも一方であり、第1のストレッチノズルのエア噴射方向と第2のストレッチノズルのエア噴射方向とは、前記緯糸捕捉通路内で交差することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  11. 前記通路形成体は前記緯糸捕捉通路の途中に接続される分岐流路を備え、その分岐流路は通路形成体の外部に開放され、前記第1のストレッチノズルのエア噴射方向と前記第2のストレッチノズルのエア噴射方向とは、前記緯糸捕捉通路と前記分岐流路との接続部において交差することを特徴とする請求項10に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  12. 前記通路形成体は、前記パイプの前記出口が前記緯糸案内通路と交差する方向であって該緯糸案内通路の下流側を向くように、前記パイプが前記緯糸案内通路の上下壁面及び奥側壁面との間に空隙が形成された状態で前記緯糸案内通路に入り込むことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  13. 前記緯糸捕捉通路は、前記通路形成体の下方にのみ開放される出口を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  14. 前記ジェットルームは支持溝を有するスレイを備え、前記緯入れ用ノズル及び前記通路形成体は共に、前記支持溝を用いて前記スレイに取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
JP2004210629A 2004-02-19 2004-07-16 ジェットルームにおける緯糸張力付与装置 Active JP4410048B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004210629A JP4410048B2 (ja) 2004-02-19 2004-07-16 ジェットルームにおける緯糸張力付与装置
PCT/JP2005/002339 WO2005080651A1 (ja) 2004-02-19 2005-02-16 ジェットルームにおける緯糸張力付与装置
EP05719191A EP1722019B1 (en) 2004-02-19 2005-02-16 Weft tension device for jet looms
EP12004120.7A EP2495360B1 (en) 2004-02-19 2005-02-16 Weft tensioner of jet loom
CN200580005346XA CN1922349B (zh) 2004-02-19 2005-02-16 喷气织机中的纬线张力赋予装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043063 2004-02-19
JP2004210629A JP4410048B2 (ja) 2004-02-19 2004-07-16 ジェットルームにおける緯糸張力付与装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005264416A JP2005264416A (ja) 2005-09-29
JP2005264416A5 JP2005264416A5 (ja) 2007-08-02
JP4410048B2 true JP4410048B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=34889336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004210629A Active JP4410048B2 (ja) 2004-02-19 2004-07-16 ジェットルームにおける緯糸張力付与装置

Country Status (4)

Country Link
EP (2) EP1722019B1 (ja)
JP (1) JP4410048B2 (ja)
CN (1) CN1922349B (ja)
WO (1) WO2005080651A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1897981A1 (de) * 2006-09-07 2008-03-12 Sultex AG Verfahren und Streckvorrichtung zum Halten eines Schussfadens
BE1017893A5 (nl) * 2007-12-10 2009-10-06 Te Strake Textile Bv Strekinrichting voor het strekken van een inslagdraad.
KR101031270B1 (ko) 2009-02-26 2011-04-29 (재)한국섬유기계연구소 에어제트 직기의 얀 스트레치 시스템
JP5365268B2 (ja) * 2009-03-06 2013-12-11 株式会社豊田自動織機 ジェットルームにおける緯糸検出装置
JP5369915B2 (ja) * 2009-06-11 2013-12-18 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機における緯糸張力付与装置
BE1019614A3 (nl) 2009-07-01 2012-09-04 Picanol Inrichting en werkwijze voor het vangen en strekken van inslagdraden bij weefmachines.
EP2348144A1 (en) * 2010-01-26 2011-07-27 ITEMA (Switzerland) Ltd. Pneumatic stretching device of the weft thread for air-jet weaving looms, with a weft deflecting head arranged inside the launch channel of the reed
JP6119715B2 (ja) * 2014-10-27 2017-04-26 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機における緯糸張力付与装置
JP2022014545A (ja) * 2020-07-07 2022-01-20 株式会社豊田自動織機 緯糸張力付与装置
JP2023156763A (ja) * 2022-04-13 2023-10-25 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機の緯糸張力付与装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1365903A (en) * 1970-08-07 1974-09-04 Teijin Ltd Method of and apparatus for controlling weft tension in a jet loom
NL7206367A (ja) 1972-05-10 1973-11-13
NL7605882A (nl) 1976-05-31 1977-12-02 Rueti Te Strake Bv Weefmachine.
JPS6063580U (ja) * 1983-10-04 1985-05-04 津田駒工業株式会社 無杼織機における緯糸緊張装置
JPS61147287U (ja) * 1985-02-28 1986-09-11
JPS61147286U (ja) * 1985-03-01 1986-09-11
JPH0444634Y2 (ja) * 1986-04-15 1992-10-21
JPH0643188Y2 (ja) * 1989-02-28 1994-11-09 津田駒工業株式会社 織機の緯糸緊張装置
BE1006073A3 (nl) * 1992-07-03 1994-05-03 Picanol Nv Inslagwachter voor weefmachines.
JPH07279001A (ja) * 1994-03-31 1995-10-24 Toyota Autom Loom Works Ltd ジェットルームにおける緯糸張力付与装置
JP4057086B2 (ja) 1997-01-14 2008-03-05 株式会社豊田自動織機 ジェットルームにおける緯糸張力付与装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1722019A1 (en) 2006-11-15
EP1722019A4 (en) 2009-08-12
JP2005264416A (ja) 2005-09-29
EP1722019B1 (en) 2012-08-01
EP2495360B1 (en) 2013-07-24
WO2005080651A1 (ja) 2005-09-01
CN1922349B (zh) 2011-11-16
EP2495360A1 (en) 2012-09-05
CN1922349A (zh) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1722019B1 (en) Weft tension device for jet looms
JP3276652B2 (ja) 織機におけるよこ糸の引張り装置
US5588470A (en) Weft inserting device for an air jet loom having reed pieces with recessed weft guide openings
JP6119715B2 (ja) エアジェット織機における緯糸張力付与装置
JPH0610239A (ja) 織機における流体により作動する耳形成装置
KR101031270B1 (ko) 에어제트 직기의 얀 스트레치 시스템
JP5369915B2 (ja) エアジェット織機における緯糸張力付与装置
JP2022014545A (ja) 緯糸張力付与装置
JP2000170057A (ja) ジェットルームにおける緯糸張力付与装置
JP2000154441A (ja) ジェットルームにおける緯糸張力付与装置
JP2002061052A (ja) タックイン装置
JPH08113852A (ja) 織機の房耳規制装置
JP7429095B2 (ja) エアジェット織機
JP2008138351A (ja) レピア織機用の捕捉装置及び方法
JPH0431269Y2 (ja)
JPH0345748A (ja) 織機
JP2829704B2 (ja) 流体噴射織機の緯糸安定化装置
JPH02269833A (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JP3405950B2 (ja) エアージェット織機の緯糸案内装置
KR101056459B1 (ko) 에어제트 직기용 흡입형 얀 스트레치 노즐
JPH0643188Y2 (ja) 織機の緯糸緊張装置
JPH0417585Y2 (ja)
JPH0410228Y2 (ja)
JP2023156763A (ja) エアジェット織機の緯糸張力付与装置
JP2004190200A (ja) 流体噴射式織機の緯糸張力付与装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070618

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4410048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250