JP2829704B2 - 流体噴射織機の緯糸安定化装置 - Google Patents

流体噴射織機の緯糸安定化装置

Info

Publication number
JP2829704B2
JP2829704B2 JP6136463A JP13646394A JP2829704B2 JP 2829704 B2 JP2829704 B2 JP 2829704B2 JP 6136463 A JP6136463 A JP 6136463A JP 13646394 A JP13646394 A JP 13646394A JP 2829704 B2 JP2829704 B2 JP 2829704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
jet
guide
converging
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6136463A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07150441A (ja
Inventor
一夫 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PII ESU RUUMU JUGEN
Original Assignee
PII ESU RUUMU JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PII ESU RUUMU JUGEN filed Critical PII ESU RUUMU JUGEN
Priority to JP6136463A priority Critical patent/JP2829704B2/ja
Publication of JPH07150441A publication Critical patent/JPH07150441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2829704B2 publication Critical patent/JP2829704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流体噴射織機におい
て、オサ打ち前の緯糸の先端を所定の位置に安定に保持
する装置に関するもので、特に水噴射織機における緯糸
先端の安定化に特に好適な上記装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】流体噴射織機においては、緯入れ中の緯
糸は緯入れ噴流中に浮遊した状態にあるため、流れの乱
れおよび拡散に起因する緯糸先端の振れ(踊り)が生
じ、また緯入れ時に伸びきった緯糸が緯入れ直後に自己
の弾性により引き戻される。緯糸先端の振れはフィーラ
による緯糸の検出を困難にし、また緯糸先端がフィーラ
の装着位置を越えて戻ることにより、フィーラによる緯
糸の検出を不能にし、緯糸の検出ミスによる停台を生じ
させる。また緯糸の戻りが大きいと、緯糸が弛緩した状
態で製織され、織布の品質を低下させるとともに、緯糸
の消費量を増大させる。また振れた緯糸がオサ羽を叩い
て傷つけ、オサ羽の一定の位置が常に叩かれると、甚だ
しいときは繰り返し損傷によるオサ切れが発生する。
【0003】そこで緯入れ後オサ打ち前の緯糸先端を安
定に保持するための各種の緯糸安定化装置が提唱されて
いる。たとえば水噴射織機においては、反緯入れノズル
側のオサの前面にプレートを設け、水の表面張力で緯糸
先端をこのブレートに貼りつける手段が古くから採用さ
れている。また空気噴射織機においては、緯糸先端を補
助ノズルの空気流によってオサ羽に押しつけ、オサ羽と
の摩擦により緯糸先端を安定化することが行われてい
る。
【0004】さらにより積極的な手段として、機械的な
緯糸先端の把持装置を設けて、緯入れされた直後に緯糸
先端を把持することによってオサ打ち前の緯糸を拘束す
る手段や、負圧空気によって緯糸先端をサクションパイ
プに引きこんで拘束する手段等が提唱されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
手段は、構造が簡単なものは緯糸先端の拘束が弱くて充
分に緯糸を安定化することができず、また緯糸先端の戻
りも大きく、さらに毎回の緯入れ毎に緯糸の拘束位置が
変化して常に一定の位置に安定化させることができない
という問題があった。また機械的な把持によるものは、
機構が複雑であるとともに把持タイミングの微妙な調整
を必要とし、負圧空気によるものはサクション空気を生
成するためのブロワの消費動力が非常に大きくなり、織
機のランニングコストを増大させるという問題がある。
【0006】この発明は、簡単な構造でオサ打ち前の噴
流中の緯糸の先端を常に一定の位置で安定化させること
ができ、さらに緯入れ直後の緯糸の戻りも有効に防止で
きる技術手段を得ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の緯糸安定化装
置は、緯糸通路3の反緯入れノズル側端に、緯入れ用の
噴流41をオサ4の前面と略平行にかつその流れの上下
方向の幅を下流に向けて狭めるようにガイドする噴流収
束ガイド1が設けられており、この噴流収束ガイド1が
オサ打ち時にオサ4とともに前進することを特徴とする
ものである。
【0008】噴流収束ガイド1は、オサ4の前面と略平
行な背面21と緯入れノズル側に向いて開いたロート
状の収束流路16を形成する上下ガイド面23、24
と、この上下ガイド23、24の下流端に連接されて噴
流を水平に案内する整流面25、26と、背面21の緯
入れノズル側端縁中央にオサ4側に向けて斜めに延びる
糸案内用舌片27とを備え、織機のスレー6にオサ幅方
向に位置調整自在に固定されている。上記上ガイド面2
3の傾斜した下流端部23aは、下ガイド面24の下流
端に連接された整流面26の上流側部分に対向してい
る。
【0009】更にこの発明のより好ましい構成は、収束
流路16の緯入れノズル側からその収束端に向けて補助
流体流を噴射する補助ノズル51を設けた構造である。
この補助ノズル51は、収束流路16の前進端におい
て、収束流路16に流体流を噴射するように、織り前側
に固定的に設けられている。補助流体流は、緯入れノズ
ルの噴流が停止した後において、少なくとも緯糸が織り
前に打ち込まれるときに噴射される。
【0010】この場合において、噴流収束ガイド1を収
束流路16の反オサ4側に前面53を設けた構造とし、
緯入れ通路の反緯入れノズル側端に切断された糸端を受
け入れる残糸受け口55を設け、織り前に打ち込まれた
緯糸の糸端が切断されるまで前記補助流体流を継続して
噴射するようにして、キャッチコードのような糸端処理
装置を不要にすることもできる。
【0011】
【作用】緯入れノズルの緯糸進入側に設けたグリッパ等
によって緯糸の基端が拘束されて緯糸の飛走が停止した
とき、緯糸の先端7はまだ噴流中にあり、オサ4は前進
動作(織前側への移動動作)を開始している。このとき
噴流収束ガイド1はオサ4とともに前進するため、噴流
41は噴流収束ガイド1のオサ面と平行なガイド面(背
面)21に向けて斜めに流れる状態となり、この斜めの
流れが噴流収束ガイド1で受け止められ、さらに上下方
向に絞られて再噴射流(弾頭流)42となって噴流収束
ガイド1から反ノズル側へと加速されて流出する。
【0012】このとき噴流41とともに噴流収束ガイド
1に進入した緯糸先端7は、噴流収束ガイド1の上下方
向に狭くなった下流側へと導かれ、再噴射流42によっ
てさらに搬送されようとする。この再噴射流42の流出
位置は、噴流収束ガイド1の下流端の位置及び流路幅で
決定される一定の位置であり、また再噴射流42が緯糸
先端をさらに搬送しようとするので、緯糸先端7は一定
の位置で引き伸ばされる方向の流体摩擦力が与えられた
状態で拘束され、この流体摩擦力によって緯糸の戻りが
抑制される。背面21の緯入れノズル側端縁中央からオ
サ側に向けて延びる糸案内用舌片27は、オサ打込み時
に噴射流とともに緯糸先端が背面板11の背後のオサ4
との間隙15に流れ込むのを防止している。
【0013】噴流収束ガイド1の緯入れノズル側(入口
側)に補助ノズル51を設け、この補助ノズルから収束
流路16の収束端に向かう補助流体流を主ノズルの流体
噴射が終了したあとオサ打ちが行われるときに噴出する
ことにより、緯糸が織前に打ち込まれる直前に伸長して
いた緯糸が戻るのを防止することができ、従って前記作
用がより確実かつ安定に発揮されるとともに、緯糸の戻
りを少なくして緯糸の消費量を更に低減することができ
る。
【0014】さらにこの補助ノズル51による補助流体
流43の噴射を緯糸が織前に打ち込まれた後さらに緯糸
端が切断されるまで継続して噴射するようにし、緯糸飛
走端の反ノズル側端部に開口する残糸受け口55と、こ
の残糸受け口に受け入れられた糸端を流下させるダクト
57とを設けておけば、補助ノズル51の補助流体流4
3により生成される再噴射流42によって切断された糸
端が噴流収束ガイド1から残糸受け口55へと吹き飛ば
され、さらにダクト57内を流下する補助流体流によっ
て残糸がダクト57内を流下していくので、このダクト
の下端に残糸受け59などを設けることにより、残糸を
捕捉するためのキャッチコードを不要とした製織を行う
ことができる。
【0015】この場合において、噴流収束ガイド1の収
束流路16に前面53を設けることにより、オサがオサ
打ち端で停止したときおよびその後後退する区間におい
ても補助ノズル51からの補助流体流を収束流路16で
収束して細い再噴射流42を生成し続けることができ、
これにより補助ノズル51からの流体噴射量を少量にし
て織機のランニングコストの増大を防止できるととも
に、前述したオサ打ち後に切断された緯糸先端の残糸受
け口55への搬送作用も確実になる。
【0016】噴流収束ガイド1の下ガイド面24の下流
端に連接した整流面26に、上ガイド面23の傾斜した
下流端部分23aを対向させた構造によれば、この部分
において緯糸先端7は上ガイド面23に沿って流れてく
る流れによって整流面26に押し付けられるような力を
受けるため、緯糸先端7は整流面26に添設されるよう
な状態で整流面26に沿って流れる再噴射流42の流体
摩擦力を受けるので、緯糸先端7をより正確な位置で保
持できる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の緯糸安定化装置を設けた流
体噴射織機の要部を示す斜視図である。開口した経糸2
の間に形成される緯糸通路3の反緯入れノズル側の端部
には、オサ4の前面(織前5側に向いた面)の位置に、
噴流収束ガイド1がオサ4の下端を固定するスレー6の
前面に固定金具31で固定して設けられている。図1に
はオサ打ちされた位置で緯糸先端7を検出するフィーラ
8が示されており、噴流収束ガイド1の背面板11には
このフィーラ8の先端が挿通する開口12が設けられて
いる。
【0018】図2および図3は噴流収束ガイドの第1実
施例を示したもので、金属板で形成した背面板11の前
面に細帯状の金属板によって形成した上下ガイド板1
3、14を溶接等によって固着したものである。背面板
11は、オサ4との間に間隙15を残し、オサ面9に対
して若干後退方向に傾斜させて固定されている。上下ガ
イド板13、14は、上流側(噴流進入側)を上下方向
に対称に傾斜させて、上流側に向けて開いたロート状の
収束流路16を形成し、その下流端部分は水平方向に折
り曲げて対向させ、幅狭くかつ短い整流流路17が形成
されるように装着されている。
【0019】すなわち背面板11の前面(噴流収束ガイ
ド1の背面)21と上下ガイド板13、14の傾斜した
ガイド面23、24により、織前側が開放されたロート
状の収束流路16が形成され、同様に背面板11の前面
と上下ガイド板13、14の平行なガイド面25、26
により、織前側が開放された細い整流流路17が形成さ
れている。
【0020】このような収束流路16と整流流路17と
を形成する噴流収束ガイド1は、図1に示すようにその
背面板11の下端を固定金具31でスレー6の前面に固
定することにより、オサ4と一体となって往復運動する
ように装着される。背面板11の下辺はスレー6の前面
と固定金具31との間で挟持された状態で固定されてお
り、かつ固定金具31にはその取付位置を左右に調整で
きるように長孔32が設けられているため、噴流収束ガ
イド1の取付位置は織布の幅に応じてスレー6に沿って
移動することができる。
【0021】このようにオサ4の反緯入れノズル端に設
けた噴流収束ガイド1は、オサ4が前進するときに同時
に前進し、このとき緯糸先端7が浮遊している噴流は、
オサ4の前進動作に伴って前進する噴流収束ガイドの背
面21に斜めに流れ込む状態となり、流れ込んだ噴流が
上下ガイド面23、24によって絞られて加速され、整
流流路17を通って再噴射流42となって下流側(図の
右側)に流出する。従ってこの噴流中に浮遊している緯
糸先端も、収束流路16部分で整流流路17に案内さ
れ、ここを流れる高速の再噴射流42によって引き延ば
される方向に張力が付与されるとともに、緯糸先端が狭
い整流流路17に導かれた状態で保持されるため、緯糸
先端の踊りも防止されることになる。
【0022】噴流収束ガイド1で緯糸の先端に張力が付
与され、かつその位置を規制された状態でオサ打ちが行
われるため、緯糸の振れや戻りによるフィーラ8の検出
ミスが防止され、かつ緯糸が引き伸ばされた状態で織前
に打ち込まれるため、織幅に対する緯糸長さを若干短く
することができ、緯糸の消費量も低減できるのである。
【0023】噴流収束ガイド1から流出する再噴射流4
2によって緯糸に与えられる張力が大きすぎるときは、
図2に示すように、収束流路16の背面21にその背後
に通じる小孔28を設け、噴流を背後に逃がすようにし
てやればよい。
【0024】図4および図5は噴流収束ガイドの第2実
施例を示したもので、この第2実施例の噴流収束ガイド
では、上下ガイド板13、14の屈曲部の位置をずらす
ことにより、下ガイド板14の水平な整流面26の上流
側に上ガイド板13の傾斜したガイド面23が対向する
ようにしている。
【0025】また背面板11の緯入れノズル側端に幅狭
くかつ短い舌片27を設けて、この舌片27をオサ4側
に向けて傾斜させ、この舌片27で噴流の中央部を背面
板11の前面へとガイドするようにしている。この舌片
27は、オサ打ち込み時に噴射流と共に緯糸先端が背面
板11の背後のオサ4との間隙15に流れ込むのを防止
するのに有効であり、緯糸先端の踊りも無くなる。
【0026】この第2実施例のように上ガイド面23の
傾斜した下流端部分23aを下ガイド板の整流面26の
上流側に対向させた構造によれば、上ガイド板13の傾
斜したガイド面23に沿って上方から整流流路17に流
れ込む噴流により、整流流路17内の緯糸の先端が整流
流路17の下面に押しつけられる状態となるため、整流
流路17内での緯糸先端の振れも防止され、緯糸の位置
が正確に規制されてワープラインを正確に出すことがで
きるようになる。
【0027】以上の実施例は、収束流路16の下流端に
対向する平行なガイド面を設けた短い整流流路17を設
けたものであり、この整流流路17を設けることによっ
て、再噴射流42の収束性および方向性が安定し、従っ
てより確実な緯糸の安定化が可能であるが、整流流路1
7を設けなくても、この発明の所期の目的効果は充分に
達成される。また図の実施例では平板状の背面板11と
へ字状に屈曲した細幅の上下ガイド板13、14とによ
って噴流収束ガイド1を形成しているが、たとえばプレ
ス成形等によっても同様な作用を有する噴流収束ガイド
を成形することが可能で、このような場合には噴流収束
ガイドの背面と上下ガイド面が滑らかに連なる曲面とな
るように成形することも可能である。
【0028】図6はこの発明の第3実施例を示したもの
である。この第3実施例の噴流収束ガイド1は、第2実
施例(図4)に示した構造のものにその収束流路16お
よび整流流路17を断面ボックス状とするための前面板
54を設けた構造であり、背面板11にはオサ打ち時に
フィーラ58の先端が挿入される開口56が設けてあ
る。
【0029】この第3実施例に示す構造では、図1に示
したようなキャッチコード34が設けられておらず、そ
の代わりに緯糸飛走路の反ノズル側端部に残糸受け口5
5とこれに連接して下方に延びるダクト57およびその
下端に接続した残糸溜め59とが設けられている。残糸
受け口55は織機フレームに固定して設けられており、
従って残糸受け口55はオサが揺動したときにもその緯
糸飛走線の延長上に開口するように幅広く設けられてい
る。
【0030】またこの第3実施例のものでは、補助ノズ
ル51が設けられている。この補助ノズル51は、オサ
4が前進端に達したとき(織り前に打ち込まれるとき)
に噴流収束ガイド1の入口に臨むように不動部材に固定
して設けられており、その先端には前進端に達したとき
の緯糸収束ガイドの収束流路16(図4参照)の収束端
すなわち整流流路17の入口に向けてノズル孔(図には
表れていない)が設けられている。
【0031】補助ノズル51には緯入れノズルの加圧流
体源と同一の流体源から流体(通常は水)が供給され、
緯入れノズルからの流体噴射が停止した後、オサ打ちが
行われる直前のタイミングからオサ打ちされた緯糸の糸
端がカッタ35で切断されるまで、補助流体流の噴射が
行われる。この補助流体流の噴射開始および停止タイミ
ングは、織機のクランク軸の回転と連動する機械的なバ
ルブまたは電気的に織機の回転と同期させた電磁バルブ
によって行われる。もっとも織機のランニングコストを
あまり問題としないときは、補助ノズル51から常時補
助流体流43が噴射されるような構成を採用してもよ
い。
【0032】次にこの第2実施例のものの動作について
説明する。補助ノズル51からの補助流体流43の噴射
が行われる前の段階での動作は、前記第2実施例のもの
と同様である。経糸開口内への緯入れが完了し、オサ4
が織前に近づいてきた段階で、緯入れノズルの噴射流に
よって生成する再噴射流42の勢いは低下し始める。こ
のため第1および第2実施例のものにおいては、オサ打
ち直前に緯糸の若干の戻りが生ずる。これに対してこの
第3実施例のものでは、緯入れノズルの噴射流によって
生成された再噴射流42の勢いが低下し始めた段階で補
助ノズル51からの補助流体流43による再噴射流が生
成し、これによって緯糸の戻りが防止された状態で緯糸
が織前に打ち込まれる。従って緯糸に戻りを生じさせる
ことなくオサ打ちが終了するので、緯糸の消費量もより
少なくできる。
【0033】オサ打ちが完了した後、オサ4は後退動作
を開始し、その直後に緯入れされた緯糸の糸端が切断さ
れる。このとき補助ノズル51からの補助流体流43は
噴射され続けている。収束流路16および整流流路17
に前面板54が設けられているため、オサ後退時におけ
る補助流体流43の前方への拡散が防止され、補助ノズ
ル51からの補助流体流も再噴射流となって噴流収束ガ
イド1から噴出し、その流出側に設けた残糸受け口55
に向けて噴射される。従ってカッタ35で切断された緯
糸の先端は、補助ノズル51によって生成される再噴射
流に乗って残糸受け口55に送りこまれ、ダクト57を
通って残糸受け59に流下する。残糸受け59には底面
および側面に流体を流出させるための小孔を多数設けて
あり、流体は残糸受け59から流出するが、流下してき
た残糸はこの残糸受け59内に留まる。
【0034】第3実施例に示した構造では、補助流体流
43によりオサ打ち直前における緯糸の戻りが防止され
るため、緯糸として紡糸や強撚糸などを使用したときに
も、ビリやスナールのない品質の高い織物を製織できる
とともに、残糸の長さも最少にできるから経済的であ
る。
【0035】またこの補助ノズル51の噴射流によって
切断された糸端を排出することにより、キャッチコード
を不要とした製織も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、簡単な
構造でオサ打ち前の緯糸の先端を一定の位置に拘束する
ことができ、かつ緯糸に継続して張力を付与した状態で
緯糸を延ばしたままオサ打ちできる。従って所定幅の織
布を得るのに必要な緯糸長さを2ないし4cm短くする
ことが可能で、緯糸の使用量を少なくすることができ、
緯糸の振れによってオサが損傷するのを防止でき、フィ
ーラの検出ミスによる織機の空止まりを防止できる。そ
してこのような効果が極めて簡単な構造の噴流収束ガイ
ドを装着することのみによって得られるという顕著な効
果がある。
【0037】また第3実施例に示す構成により、緯糸の
戻りを完全に防止することができて特に伸縮性の大きな
緯糸を用いた場合の織り欠陥の発生を防止できるととも
に、緯糸の使用量をより少なくでき、かつキャッチコー
ドを用いないで残糸を回収することができる製織も可能
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の緯糸安定化装置を設けた織機の要部
の斜視図
【図2】第1実施例の正面図
【図3】第1実施例の側面図
【図4】第2実施例の正面図
【図5】第2実施例の平面図
【図6】第3実施例の斜視図
【符号の説明】
1 噴流収束ガイド 3 緯糸通路 4 オサ 6 スレー 16 収束流路 21 背面 23 上ガイド面 23a 上ガイド面の下流端部分 24 下ガイド面 26 整流面 41 緯入れ用の噴流

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸通路(3) の反緯入れノズル側端に、
    緯入れ用の噴流(41)をオサ(4) の前面と略平行にかつそ
    の流れの上下方向の幅を下流に向けて狭めるようにガイ
    ドする噴流収束ガイド(1) が設けられており、この噴流
    収束ガイド(1) は、オサ(4) の前面と略平行な背面(21)
    と、緯入れノズル側に向いて開いたロート状の収束流路
    (16)を形成する上下ガイド面(23,24) と、上下ガイド面
    (23,24) の下流端に連接して噴流を水平に案内する整流
    面(25,26) と、背面(21)の緯入れノズル側端縁中央にオ
    サ(4) 側に向けて斜めに延びる案内用舌片(27)とを備
    え、前記上下ガイド面(23,24) の上ガイド面(23)の傾斜
    した下流端部分(23a) が下ガイド面(24)の下流端に連接
    する整流面(26)の上流側部分に対向しており、この噴流
    収束ガイド(1) はオサ打ち時にオサ(4) とともに前進す
    ることを特徴とする、流体噴射織機の緯糸安定化装置。
  2. 【請求項2】 収束流路(16)の緯入れノズル側からその
    収束端に向けて補助流体流を噴射する補助ノズル(51)が
    不動部材に固定して設けられていることを特徴とする、
    請求項1記載の流体噴射織機の緯糸安定化装置。
  3. 【請求項3】 噴流収束ガイド(1) が収束流路(16)の反
    オサ(4) 側に前面(53)を備えている、請求項2記載の
    体噴射織機の緯糸安定化装置。
JP6136463A 1993-10-06 1994-05-25 流体噴射織機の緯糸安定化装置 Expired - Fee Related JP2829704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6136463A JP2829704B2 (ja) 1993-10-06 1994-05-25 流体噴射織機の緯糸安定化装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-276183 1993-10-06
JP27618393 1993-10-06
JP6136463A JP2829704B2 (ja) 1993-10-06 1994-05-25 流体噴射織機の緯糸安定化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07150441A JPH07150441A (ja) 1995-06-13
JP2829704B2 true JP2829704B2 (ja) 1998-12-02

Family

ID=26470035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6136463A Expired - Fee Related JP2829704B2 (ja) 1993-10-06 1994-05-25 流体噴射織機の緯糸安定化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2829704B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50151966U (ja) * 1974-05-27 1975-12-17
JPS63192482U (ja) * 1987-05-29 1988-12-12
JP3025584U (ja) * 1995-08-08 1996-06-21 松田 昌幸 Cdホルダ−および本型cdケ−ス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07150441A (ja) 1995-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3276652B2 (ja) 織機におけるよこ糸の引張り装置
JP2829704B2 (ja) 流体噴射織機の緯糸安定化装置
KR910008970B1 (ko) 공기분사직기용 씨날삽입시스템
JPS6367574B2 (ja)
CN113913999B (zh) 纬纱张力赋予装置
JP2002061052A (ja) タックイン装置
JP3435379B2 (ja) 無杼織機における緯糸端処理装置
JPS5926688B2 (ja) ジエツトル−ムにおける緯入れ装置
JPH10195739A (ja) 水噴射織機の糸端処理装置
JPH0410228Y2 (ja)
JPS59179846A (ja) 空気噴射式織機の緯糸端牽引装置
JPS59199843A (ja) 空気噴射式織機の緯糸検知装置
JPH09316754A (ja) 流体噴射織機の緯糸張力安定化装置
JPH0431269Y2 (ja)
JPH09256245A (ja) ジェットルームにおける緯糸張力付与装置
JPS5925892Y2 (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JPS5953376B2 (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JP3635994B2 (ja) ジェットルームにおける緯糸処理方法及び装置
JP2001329453A (ja) タックイン装置の緯糸弛緩装置
JPS5947057B2 (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JPS5925893Y2 (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JPS5943414Y2 (ja) エアジエツトル−ムにおける空気噴射装置
JPH0643189Y2 (ja) 無杼織機における緯糸緊張装置
JPH08113852A (ja) 織機の房耳規制装置
JP2792672B2 (ja) ジェットルームの緯糸引戻し装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees