JPH09256245A - ジェットルームにおける緯糸張力付与装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯糸張力付与装置

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JPH09256245A
JPH09256245A JP6656696A JP6656696A JPH09256245A JP H09256245 A JPH09256245 A JP H09256245A JP 6656696 A JP6656696 A JP 6656696A JP 6656696 A JP6656696 A JP 6656696A JP H09256245 A JPH09256245 A JP H09256245A
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JP
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weft
reed
yarn
catching
jet loom
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JP6656696A
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Inventor
Shingo Oda
信悟 織田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エア及び緯糸の消費量の少ない緯糸張力付与装
置を提供する。 【解決手段】変形筬12,13の揺動領域の側方には吸
引パイプ17が配設されている。吸引パイプ17の先端
には擦過抵抗付与体22が取り付けられている。変形筬
12,13の緯入れ経路121,131を飛走してきた
緯糸Yの先端部Y1は吸引パイプ17内に吸引把持され
る。スレイ11の前進移動に伴ない、変形筬12と擦過
抵抗付与体22との間の緯糸経路長が徐々に増大変化
し、緯糸先端部Y1が擦過抵抗付与体22を擦過しなが
ら吸引パイプ17から引き出されてゆく。このときの引
き出し抵抗が緯糸Yに対する付与張力の一部となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エア噴射作用によ
って緯入れされた緯糸の先端部を緯入れ末端側で緯糸捕
捉用エア流によって捕捉する緯糸張力付与装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の緯糸張力付与装置が実開昭58
−163579号公報、実開昭61−147287号公
報、実公昭45−8370号公報、実公平4−2646
3号公報に開示されている。
【0003】実開昭58−163579号公報の装置で
は、吸引管が緯入れ経路の延長線上に配置されている。
この吸引管は緯入れ経路上を飛走してきた緯糸の先端部
を捕捉し、吸引管内の吸引流が緯糸に対して張力を付与
する。
【0004】実開昭61−147287号公報の装置で
は、緯入れ経路と交差するエア流が緯糸捕捉部材を指向
しており、緯入れ経路を飛走してきた緯糸の先端部が前
記エア流によって緯糸捕捉部材に接触して屈曲されるよ
うになっている。緯糸は前記エア流の吹きつけ作用及び
屈曲作用によって張力を付与される。
【0005】実公昭45−8370号公報の装置では、
吸引管が織布の織前の側方に不動配置されている。吸引
管の吸引口は筬側を向いており、吸引管の側方には緯糸
誘導用の切込みが形成されている。吸引管に吸引された
緯糸の先端部は切込み内に誘導され、この切込み内に挿
通された状態で緯糸に張力が付与される。
【0006】実公平4−26463号公報の装置では、
緯入れ終了時の緯入れ経路の延長位置から織前の延長位
置に渡る吸引口を備えた吸引手段が緯入れ末端側に配置
されている。吸引手段に吸引把持された緯糸先端部は筬
打ち直前に可動把持部材と把持フレームとの間に把持さ
れるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】実開昭58−1635
79号公報の装置では、緯糸は屈曲することなく吸引管
に吸引把持されるのみであり、実開昭61−14728
7号公報の装置では緯糸の張力はエア流の引取作用及び
屈曲抵抗によって付与される。緯糸に対する安定した張
力の付与は高い品質の織布を得る上で必要である。しか
し、実開昭58−163579号公報、実開昭61−1
47287号公報の装置のようにエア流の引取作用、屈
曲抵抗による張力付与ではエア流量を多くしたり、或い
は緯糸先端部の被把持部位を長くする必要がある。しか
し、エア流量の増大はエア消費量の増大をもたらす。緯
糸先端部の被把持部位の増長は捨耳の増幅をもたらし、
緯糸の浪費につながる。
【0008】実公昭45−8370号公報の装置では、
緯入れ終了した緯糸の先端部が筬打ち間近になって吸引
管に把持される。そのため、緯糸張力付与作用としては
実開昭58−163579号公報、実開昭61−147
287号公報の装置の場合とほとんど変わらない。
【0009】実公平4−26463号公報の装置では、
吸引把持された緯糸先端部が筬打ち間近になって機械的
に把持されるようになっている。この機械的把持力はば
ね力の調整によって変更できるが、緯糸種類に適した適
正な把持力の設定は難しい。又、機械的把持タイミング
の調整も難しい。さらに、緯糸先端部を機械的な可動構
成によって把持する構成では耐久性の上で問題がある。
【0010】本発明は、エア及び緯糸の消費量の少な
い、かつ耐久性にも優れたジェットルームにおける緯糸
張力付与装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、緯糸の先端部を捕捉する緯糸捕捉用エア流を発
生する緯糸捕捉用エア流発生手段と、緯糸捕捉用エア流
のエア流路上に不動配置されて緯糸に接触干渉する緯糸
干渉体とを備えた緯糸張力付与装置を構成し、緯糸を筬
打ちする筬上の筬打ち線末端と前記緯糸干渉体との間の
緯糸経路長が筬の前進移動に伴って増大変化するように
緯糸干渉体の不動配置位置を設定した。
【0012】緯糸捕捉用エア流によって捕捉された緯糸
の先端部は、筬打ち線の末端と緯糸干渉体とに干渉する
経路をとる。この緯糸経路長は筬の前進移動に伴って徐
々に増大変化し、緯糸先端部が緯糸干渉体と接触干渉し
ながら徐々に引き出されてくる。この引出し作用が緯糸
に対する付与張力を高め、エア消費量、緯糸消費量を低
減することができる。又、機械的な可動把持構成がない
ために装置の耐久性も問題ない。
【0013】請求項2の発明では、緯糸干渉体上の緯糸
に接触する部位に擦過抵抗付与するための擦過抵抗付与
面を設けた。緯糸捕捉用エア流によって捕捉された緯糸
先端部は筬の前進移動に伴って緯糸干渉体に接触干渉し
ながら引き出されていく。緯糸干渉体上の緯糸に接触す
る部位に擦過抵抗付与面を設けることにより、緯糸に対
する張力付与効果が高まる。
【0014】請求項3の発明では、経糸の糸方向へ配置
位置変更可能に配置位置変更手段によって緯糸干渉体を
支持するようにした。経糸の糸方向へ緯糸干渉体の不動
配置位置を変えることにより筬打ち線の末端と緯糸干渉
体との間の緯糸経路を変えることができる。この経路変
更は緯糸種類に適した張力付与タイミングの調整のため
に行われる。
【0015】請求項4の発明では、緯糸捕捉用エア流発
生手段を構成する吸引パイプの吸引口に着脱可能に取付
けられた擦過抵抗付与体を緯糸干渉体として用い、擦過
抵抗付与体に前記擦過抵抗付与面を形成した。
【0016】緯糸捕捉用エア流によって吸引パイプ内に
引き込み把持された緯糸先端部は、筬の前進移動に伴っ
て擦過抵抗付与体上の擦過抵抗付与面を擦過する。擦過
抵抗付与面の摩擦係数を変えれば緯糸に対する付与張力
の大きさを変えることができる。従って、摩擦係数の異
なる擦過抵抗付与面を備えた複数の擦過抵抗付与体を用
意しておけば、緯糸種類に適した付与張力の調整を行う
ことができる。
【0017】請求項5の発明では、緯入れ経路上の緯糸
の先端部の姿勢を安定化する糸姿勢安定手段を筬の緯入
れ末端側の延長線上に設けた。糸姿勢安定手段として
は、例えば請求項6の緯入れ経路を延長するためにスレ
イ上に取付けられた経路延長用筬であり、或いは請求項
7の緯入れ経路の延長線上に配置されたパイプである。
これら糸姿勢安定手段は緯入れ終了した緯糸先端部を緯
糸捕捉用エア流によって円滑に捕捉し得る姿勢に整え
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、スレイ11上には織布
形成用変形筬12及び捨耳形成用変形筬13が立設され
ている。織布形成用変形筬12及び捨耳形成用変形筬1
3には緯入れ経路121,131が形成されている。織
布形成用変形筬12と捨耳形成用変形筬13との間には
緯糸検出器14が立設されている。緯糸検出器14は、
織布Wを形成する経糸Tと捨耳Weを形成する経糸Te
との間に対応するように位置している。緯糸検出器14
には凹部141が緯入れ経路121,131に連なるよ
うに形成されている。緯入れ用メインノズル(図示略)
から射出された緯糸Yは緯入れ用補助ノズル15のエア
噴射によって緯入れ経路121内を飛走する。緯入れ経
路121内を飛走してきた緯糸Yの先端部Y1が凹部1
41を通過すると、緯糸検出器14が凹部141内にお
ける緯糸Yの到達を検出する。
【0020】スレイ11の揺動領域の側方には支持板1
6が固定設置されており、支持板16には吸引パイプ1
7が締付け固定されている。吸引パイプ17には被支持
板18が止着されており、被支持板18には取付位置調
整孔181が形成されている。取付位置調整孔181に
挿通されたねじ19が支持板16に螺合されている。ね
じ19を締付けることによって被支持板18が支持板1
6に締付け固定される。支持板16、被支持板18、取
り付け位置調整孔181及びねじ19は配置位置変更手
段を構成する。吸引パイプ17は、織布Wの配置平面上
に配置されており、かつ経糸Tの糸方向に沿って変形筬
12,13側を向いている。なお、23は織布織り縮み
防止用のテンプル装置である。
【0021】図3に示すように吸引パイプ17にはエア
噴射通路171が形成されており、エア噴射通路171
にはエア供給ホース20が接続されている。エア供給ホ
ース20は電磁開閉弁21に接続されている。電磁開閉
弁21の励磁により圧縮エアが吸引パイプ17内へ供給
される。図2(b)の曲線Eは電磁開閉弁21の励消磁
タイミングを表す。θ1は緯入れ開始タイミングを表
し、θ2は緯入れ終了タイミングを表す。
【0022】図2(a)に示すように吸引パイプ17の
先端にはリング状の擦過抵抗付与体22が着脱可能に取
付られている。緯糸干渉体となる擦過抵抗付与体22の
表面にはモケットが止着されており、擦過抵抗付与体2
2の表面が擦過抵抗付与面221に形成されている。
尚、擦過抵抗付与面としては、メッキ処理、粗面形成等
によるものも可能である。又、擦過抵抗付与体22の材
質として、セラミック、プラスチック、ガラス等を用
い、これら材質の変更によって擦過抵抗付与体の表面の
摩擦係数を変えることができる。
【0023】図3の状態では変形筬12,13が最後退
位置よりも若干織布Wの織前W1側へ前進した状態を示
す。この状態では緯糸Yの緯入れが完了しており、緯糸
Yの先端部Y1が吸引パイプ17の吸引口172の前方
を通過した状態にある。図3の状態において、電磁開閉
弁21が励磁し、圧縮エアがエア噴射通路171から吸
引パイプ17の後端開口側に向けて噴射する。この噴射
作用により吸引パイプ17内には吸引口172側から後
端開口側へ向かう緯糸捕捉用エア流が生じる。この緯糸
捕捉用エア流により緯糸先端部Y1が図4に示すように
吸引パイプ17内へ引き込まれる。この状態では緯糸先
端部Y1はほぼ直角に折れ曲がった状態で吸引パイプ1
7内に吸引把持される。緯糸Yに対する変形筬12,1
3の筬打ち線は緯入れ経路121,131を形成する奥
壁面Lである。筬打ち線Lの末端は捨耳形成用変形筬1
3の緯入れ経路131の末端側の奥壁面角部L1とな
る。図4の状態では筬打ち線Lの緯入れ末端側の延長線
が吸引パイプ17の先端付近を通過する。
【0024】変形筬12,13が図4の状態から前進移
動すると、筬打ち線Lの延長線が吸引パイプ17の先端
を通過して吸引パイプ17の後端開口側へ向かう。従っ
て、筬打ち線Lの末端L1が擦過抵抗付与体22から徐
々に遠ざかっていく。即ち、筬打ち線Lの末端L1と擦
過抵抗付与体22との間の緯糸経路長が徐々に増大変化
し、吸引パイプ17内に引き込まれている緯糸先端部Y
1が擦過抵抗付与体22の表面を擦過しながら吸引パイ
プ17内から引き出されていく。緯糸Y1が擦過抵抗付
与面121を擦過しながら引き出されることにより、緯
糸Yには引出し抵抗が付与される。
【0025】図5に示すように吸引パイプ17内に吸引
把持された緯糸先端部Y1は鋭角的に屈曲しており、変
形筬12,13が図5の状態から更に前進移動するにつ
れて緯糸先端部Y1の屈曲角度が更に鋭角となってゆ
く。
【0026】図6の状態では筬打ち線Lが織前W1に到
達した状態を表す。筬打ち線Lが織前W1に到達するこ
とによって緯糸Yが織前W1に打ち込まれる。この筬打
ち時点付近で電磁開閉弁21が消磁し、エア噴射通路1
71からのエア噴射が停止する。このエア噴射停止によ
り吸引パイプ17内の緯糸捕捉用エア流がなくなり、緯
糸先端部Y1が吸引パイプ17の吸引把持作用から解放
される。
【0027】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)緯糸先端部Y1が吸引パイプ17内に吸引把持
された以後では、筬打ち線Lの末端L1と擦過抵抗付与
体22との間の緯糸経路が変形筬12,13の前進移動
に伴って徐々に増大変化する。このときの緯糸経路長の
変化によって緯糸先端部Y1が擦過抵抗付与体22上の
擦過抵抗付与面221を擦りながら吸引パイプ17内か
ら引き出されていく。この擦過抵抗が緯糸Yに対する付
与張力の一部となる。吸引パイプ17内の緯糸捕捉用エ
ア流の捕捉作用、緯糸先端部Y1に対する屈曲抵抗も緯
糸Yに対する付与張力の一部となるが、前記擦過抵抗が
加わることによって緯糸Yに対する付与張力が一層高く
なる。しかも、緯糸Yの屈曲角度が徐々に小さくなって
いくため、変形筬12,13の前進移動に伴って緯糸先
端部Y1に対する屈曲抵抗及び擦過抵抗が徐々に増加し
ていく。変形筬12,13の筬打ち前進に伴う屈曲抵抗
及び擦過抵抗の増加は、緯糸Yの付与張力の上昇をもた
らす。その結果、緯糸の緩み、びりの発生が従来よりも
少ないエア消費量、従来よりも少ない緯入れ長さで防止
できる。 (1-2)擦過抵抗付与体22の擦過抵抗付与面221に
おける摩擦係数を変えることによって緯糸Yに対する擦
過抵抗を変えることができる。擦過抵抗付与面221に
おける摩擦係数の変更は緯糸種類に適した付与張力を調
整する上で有効である。第1の実施の形態では、擦過抵
抗付与体22が着脱可能に吸引パイプ17に取付けられ
ている。従って、摩擦係数の異なる擦過抵抗付与面22
1を備えた擦過抵抗付与体22を複数用意しておくこと
により、緯糸種類に適した擦過抵抗付与面221を備え
た擦過抵抗付与体22に交換することができる。 (1-3)支持板16に螺合されたねじ19の締付けを緩
めることによって、吸引パイプ17を経糸Tの糸方向へ
移動調整することができる。従って、擦過抵抗付与体2
2を経糸Tの糸方向へ配置位置調整することができる。
この配置位置調整により筬打ち線Lの末端L1と擦過抵
抗付与体22との間の緯糸経路を変えることができる。
筬打ち線Lの末端L1と擦過抵抗付与体22との間の緯
糸経路の変更は、緯糸種類に合わせた屈曲抵抗の調整を
可能とする。 (1-4)エア噴射通路171から噴射するエア流は、吸
引パイプ17の後端開口から変形筬12,13の前進方
向へ吹き出す。この吹出流は房耳Yeを織前W1から遠
ざけ、房耳Yeが経糸Tの開口内へ入り込むことが阻止
される。
【0028】次に、図7の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、吸引パイプ17の後端に
吸引ホース24が接続されている。吸引ホース24はブ
ロワ25に接続されており、ブロワ25の作動により吸
引パイプ17内には緯糸捕捉用エア流が生じる。ブロワ
25の作動タイミングは第1の実施の形態の電磁開閉弁
21の励消磁タイミングと同じである。
【0029】この実施の形態では、前記(1-4)の項の
効果を除いて第1の実施の形態と同じ効果が得られる。
次に、図8の第3の実施の形態を説明する。第1の実施
の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
【0030】この実施の形態では、捨耳形成用変形筬1
3の側方に経路延長用変形筬26が配置されている。吸
引パイプ17は変形筬12,13,26の前進移動に伴
って捨耳形成用変形筬13と経路延長用変形筬26との
間に入り込む。
【0031】第3の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (3-1)緯糸Yの先端は、変形筬12,13の延長線上
に配置された経路延長用変形筬26の緯入れ経路261
まで到達する。緯入れ末端側の緯入れ用補助ノズル15
の噴射エアは緯入れ経路261内を吹きすぎており、緯
入れ経路261内の緯糸Yの先端部Y1が緯入れ経路2
61内で姿勢を安定化される。従って、捨耳形成用変形
筬13と経路延長用変形筬26との間における緯糸先端
部Y1の部位も姿勢が安定し、緯糸先端部Y1が吸引パ
イプ17の吸引把持作用に円滑に受け渡される。
【0032】次に、図9の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、緯入れ経路121,13
1の延長線上に糸姿勢安定用パイプ27が配設されてい
る。糸姿勢安定用パイプ27は第3の実施の形態におけ
る経路延長用変形筬26と同じ糸姿勢安定化作用をもた
らす。
【0033】尚、第4の実施の形態における糸姿勢安定
用パイプ27に吸引手段を接続してもよい。このように
すれば糸姿勢安定作用が一層高まる。次に、図10の第
5の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構
成部には同じ符号が付してある。
【0034】この実施の形態では、緯入れ終了時点にお
ける緯入れ経路121,131の延長線上に吸引パイプ
17が配置されている。吸引パイプ17の吸引口におけ
る緯糸先端部Y1の屈曲角度は鈍角となるが、第1の実
施の形態と同様の効果が得られる。又、緯入れ経路12
1,131を飛走してきた緯糸Yの先端部Y1がそのま
ま吸引パイプ17内へ入り込み、吸引パイプ17による
緯糸先端部Y1の吸引把持が確実である。
【0035】次に、図11の第6の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、吸引パイプ28の先端側
が直角状態に折曲げ形成されている。吸引パイプ28の
吸引口は緯入れ終了時点における緯入れ経路121,1
31側を指向している。
【0036】第6の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (6-1)緯入れ経路121,131を飛走してきた緯糸
Yの先端部Y1がそのまま吸引パイプ28の吸引口内へ
飛び込む。従って、吸引パイプ28による緯糸先端部Y
1の捕捉は確実である。
【0037】次に、図12の第7の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、緯入れ終了時点における
緯入れ経路121,131の延長線を挟んで緯糸捕捉ノ
ズル29及び緯糸干渉体となる緯糸干渉パイプ30が対
向配置されている。緯糸捕捉ノズル29の噴射タイミン
グは第1の実施の形態におけるエア噴射通路171にお
ける噴射タイミングと同じである。緯糸先端部Y1は緯
糸捕捉ノズル29の噴射作用によって緯糸干渉パイプ3
0内へ吹き入れられる。緯糸干渉パイプ30の下端開口
部における緯糸先端部Y1の屈曲変化は第1の実施の形
態の場合よりも少ないが、緯糸Yに対する張力付与効果
は高い。
【0038】次に、図13〜図15の第8の実施の形態
を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態では、押しやり体31
がスレイ11上に取付けられている。押しやり体31は
スレイ11の前進移動に対して吸引パイプ17内へ入り
込んでいく。押しやり体31の先端部には緯糸捕捉凹部
311が形成されている。緯糸捕捉凹部311は緯入れ
経路121,131の断面形状と同じ形状にしてあり、
緯糸捕捉凹部311は緯入れ経路121,131の延長
線上に、かつ捨耳形成用変形筬13の側方に配置されて
いる。
【0039】第8の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (8-1)緯入れ終了時点では図14に示すように緯糸先
端部Y1が押しやり体31の緯糸捕捉凹部311の所ま
で到達する。変形筬12,13の前進移動に伴って押し
やり体31が図15に示すように吸引パイプ17内へ入
り込んでいき、緯糸捕捉凹部311が緯糸先端部Y1を
捕捉しながら吸引パイプ17内へ押し入れる。従って、
吸引パイプ17による緯糸先端部Y1の捕捉は確実であ
る。
【0040】次に、図16〜図18の第9の実施の形態
を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態では、緯糸捕捉用エア
流発生手段を構成する吸引パイプ32がスレイ11上に
取付けられている。吸引パイプ32の先端部には緯糸捕
捉凹部321が形成されている。緯糸捕捉凹部321は
緯入れ経路121,131の断面形状と同じ形状であ
り、緯糸捕捉凹部321は緯入れ経路121,131の
延長線上に配置されている。吸引パイプ32はスレイ1
1の前進移動に伴って不動配置されたリング状の緯糸干
渉体33内へ入り込んでいく。緯入れ終了した緯糸Yの
先端部Y1は吸引パイプ32内へ吸引把持される。この
吸引把持状態のもとにスレイ11が前進移動し、図18
に示すように緯糸捕捉凹部321が緯糸干渉体33のリ
ング内へ入り込んでいく。従って、筬打ち線Lの末端L
1と緯糸干渉体33との間の緯糸経路長がスレイ11の
前進移動に伴って徐々に増大変化する。
【0041】第9の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (9-1)緯糸Yの先端部Y1は緯糸捕捉凹部321内へ
入り込むため、吸引パイプ32による緯糸先端部Y1の
吸引把持は確実である。 (9-2)吸引パイプ32が緯糸先端部Y1を吸引把持し
ているため、緯糸先端部Y1は緯糸干渉体33のリング
内へ確実に差し入れられる。 (9-3)緯糸先端部Y1が緯糸干渉体33上及び吸引パ
イプ32の先端部で互いに逆方向へ屈曲されるため、緯
糸Yに対する張力付与効果は大変高くなる。
【0042】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果とともに記載す
る。 (1)筬の前進に伴って緯糸干渉体である吸引パイプ内
へ緯糸先端部を押し入れるための押しやり体をスレイ上
に取り付けたジェットルームにおける緯糸張力付与装
置。
【0043】緯糸先端部が緯糸干渉体である吸引パイプ
の吸引把持作用に確実に受け渡される。 (2)筬の前進に伴って緯糸干渉体を通過して緯糸先端
部を押しやるための吸引パイプをスレイ上に取り付けた
ジェットルームにおける緯糸張力付与装置。
【0044】緯糸先端部が緯糸干渉体と吸引パイプの吸
引口との2箇所で屈曲し、張力付与効果が大変高くな
る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、筬打ち
線の末端と緯糸干渉体との間の緯糸経路長が筬の前進移
動に伴って増大変化するように前記緯糸干渉体の不動配
置位置を設定したので、エア消費量及び緯糸消費量を低
減し得るとともに、耐久性についても問題のないという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】 (a)は側断面図。(b)は電磁開閉弁の励
消磁タイミングを表すタイミングチャート。
【図3】 緯入れ終了時点の平断面図。
【図4】 吸引パイプによる緯糸先端部の捕捉を示す平
断面図。
【図5】 緯糸先端部の屈曲状態を示す平断面図。
【図6】 筬打ち状態を示す平断面図。
【図7】 第2の実施の形態を示す斜視図。
【図8】 第3の実施の形態を示す斜視図。
【図9】 第4の実施の形態を示す斜視図。
【図10】第5の実施の形態を示す平断面図。
【図11】第6の実施の形態を示す平断面図。
【図12】第7の実施の形態を示す斜視図。
【図13】第8の実施の形態を示す斜視図。
【図14】緯入れ終了時点の平断面図。
【図15】押しやり体が吸引パイプ内へ入り込んだ状態
を示す平断面図。
【図16】第9の実施の形態を示す斜視図。
【図17】緯入れ終了時点の平断面図。
【図18】吸引パイプが緯糸干渉体のリング内へ入り込
んだ状態を示す平断面図。
【符号の説明】
17…緯糸捕捉用エア流発生手段を構成する吸引パイ
プ、22…緯糸干渉体となる擦過抵抗付与体、221…
擦過抵抗付与面、26…糸姿勢安定手段となる経路延長
用変形筬、27…糸姿勢安定手段となる糸姿勢安定用パ
イプ、28…緯糸捕捉用エア流発生手段を構成する吸引
パイプ、29…緯糸捕捉用エア流発生手段を構成する緯
糸捕捉ノズル、30…緯糸干渉体となる緯糸干渉パイ
プ、32…緯糸捕捉用エア流発生手段を構成する吸引パ
イプ、Y…緯糸、Y1…緯糸先端部、L…筬打ち線、L
1…筬打ち線の末端。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エア噴射作用によって緯入れされた緯糸の
    先端部を緯入れ末端側で緯糸捕捉用エア流によって捕捉
    する緯糸張力付与装置において、 緯糸の先端部を捕捉する緯糸捕捉用エア流を発生する緯
    糸捕捉用エア流発生手段と、 緯糸の先端部を捕捉する緯糸捕捉用エア流の流路上で不
    動配置されて緯糸に接触干渉する緯糸干渉体とを備え、 緯糸を筬打ちする筬上の筬打ち線の末端と前記緯糸干渉
    体との間の緯糸経路長が筬の前進移動に伴って増大変化
    するように前記緯糸干渉体の不動配置位置を設定したジ
    ェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  2. 【請求項2】前記緯糸干渉体上の緯糸に接触する部位に
    は擦過抵抗を付与するための擦過抵抗付与面を設けた請
    求項1に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装
    置。
  3. 【請求項3】経糸の糸方向へ配置位置変更可能に前記緯
    糸干渉体を支持する配置位置変更手段を備えている請求
    項1及び請求項2のいずれか1項に記載のジェットルー
    ムにおける緯糸張力付与装置。
  4. 【請求項4】前記緯糸干渉体は、緯糸捕捉用エア流発生
    手段を構成する吸引パイプの吸引口に着脱可能に取付け
    られた擦過抵抗付与体であり、擦過抵抗付与面は前記擦
    過抵抗付与体に形成されている請求項2及び請求項3の
    何れか1項に記載のジェットルームにおける緯糸張力付
    与装置。
  5. 【請求項5】緯入れ経路上の緯糸の先端部の姿勢を安定
    化する糸姿勢安定手段を筬の緯入れ末端側への延長線上
    に設けた請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のジ
    ェットルームにおける緯糸張力付与装置。
  6. 【請求項6】糸姿勢安定手段は、緯入れ経路を延長する
    ためにスレイ上に取付けられた経路延長用筬である請求
    項5に記載のジェットルームにおける緯糸張力付与装
    置。
  7. 【請求項7】糸姿勢安定手段は、緯入れ経路の延長線上
    に配置されたパイプである請求項5に記載のジェットル
    ームにおける緯糸張力付与装置。
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