JP4210064B2 - 1つの集合ますを用いた床下配管設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つの集合ます、または、1つのヘッダ−型継手を用いた床下配管設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、1つの集合ます(一括集中排水のための集合ます、または会所ますともいう)、または、1つのヘッダ−型継手(多数の管端を取付けた1本の共通管機構をいう)を用いた排水用床下配管設備が盛んに提唱されている(例えば、特開2001−220796号公報参照)。
【0003】
かかる1つの集合ますまたはヘッダ−型継手を用いた排水用床下配管設備によると、従前より知られているように、1)給水配管で用いられているようにプレハブ配管といわれる排水管のユニット化ができ、現場での労務量を減らし、全体の工期を短縮し、工場生産品による品質の安定化等の効果があり、2)集合ますを用いた場合、これが一種の空気アキュムレ−タとして働き、上流側の器具トラップの破封を低下させる、3)床下配管を非埋設にすると、土工費を節減する、4)屋外の排水ますや排水枝管の数を減らす、等の効果が期待できる、とされている。
【0004】
かかる1つのヘッダ−型継手を用いた床下配管設備について、前掲の特開2001−220796号公報にもとづき更に述べる。
【0005】
図5において、これは戸建住宅等の建屋2の床下の防湿コンクリ−ト3上に床に設けている。
【0006】
この床下配管設備1Bの下流側は、建屋2の布基礎24を貫通して、90度大曲りY継手101、縦短管102、90度エルボ103および横短管104を介して、屋外で埋設されている排水ます105に接続されている。
【0007】
この排水ます105は、敷地内に埋設された屋外排水主管106に接続され、この屋外排水主管106は不図示の公共ますに接続されている。
【0008】
ところで、かかる床下配管設備1Bは、床下ではヘッダ−型継手107と屋内排水主管5とから構成し、この1つのヘッダ−型継手107には、不図示の水洗トイレ、洗面所、洗濯機、浴室、台所等の各種の雑排水器具に接続されている各排水枝管端が接続されている。勿論、これらの器具には器具トラップが付設している。
【0009】
そのため、これらの全ての器具トラップの破封を防ぐため、ヘッダ−型継手107には、屋外で開口された通気管109が取付けられ、この通気管109によりヘッダ−型継手107や屋内排水主管5内で発生する負圧を防ぎ、前記器具トラップの全部の破封を防いでいる。
【0010】
すなわち、ヘッダ−型継手107には1つの通気管109を設けることから、各種の雑排水器具に対応した数の通気管を設けなくても、これらの器具トラップの封水を有効に維持できるので、材料費や施工費等を節減できる、とされている。
【0011】
なお、前記一括集中に用いられる屋外の1つの排水ます(トイレ用を別にしても2つ)105の埋設深さは、不図示の公共ますの深さが条例等で略決められ、かつ、屋外排水主管106の勾配が決められていること、また、防湿コンクリ−ト3の高さが地面GLより略10cmのレベル差を要することから、特に、狭小の敷地では、必然的に浅くできず、したがって、前記のように90度大曲りY継手101、縦短管102、90度エルボ103および横短管104を用いて段差接合構造110を形成し、その深さが得られるようにしている。
【0012】
しかしながら、かかる床下配管設備1Bでは、通常用いられるル−プ通気管(109)を採用していることから、それだけ、ユニット配管を妨げる、という問題が考えられ、また、90度大曲りY継手101が屋外で地面GL上に露出していることから、配管カバ−を必要とする、という問題がある。
【0013】
もっとも、前記配管カバ−を省略しようとすると、90度大曲りY継手101を床下に設置することが考えられるが、この90度大曲りY継手101を床下にもってくると、屋外では2つの90度エルボやこれらの90度エルボを接続する縦短管を必要とし(特開2001−220790号公報図5参照)、つまり、下り階段配管を必要とし、これらの2つの90度エルボ、つまり、ショ−トエルボによって、満管流時そこに負圧発生の恐れがあって、好ましくない。
【0014】
そこで、これらの問題のない床下配管設備1Aについて、次のような提案がなされている。
【0015】
図4において、この提案の床下配管設備1Aの屋内排水主管5と、屋外で埋設されている排水ます105とを緩やかな段差接合構造110Aによって接続し、この段差接合構造110Aにより可及的に負圧の発生を防いでいる。
【0016】
すなわち、屋内排水主管5に第1の45度エルボ17を、この第1の45度エルボ17に45度傾斜管18を、この45度傾斜管18に第2の45度エルボ19を、この第2の45度エルボ19に建屋2の布基礎24を貫通した水平管21を、この水平管21に第3の45度エルボ111を、この第3の45度エルボ111に第4の45度エルボ112を、この第4の45度エルボ112に第2の水平管113を、この第2の水平管113を排水ます105に、それぞれ接続して緩やかな段差接合構造110Aを形成して、屋内排水主管5を排水ます105に接続している。
【0017】
なお、この排水ます105は、敷地内に埋設した、土被り約200mmの屋外排水主管106に接続している
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる提案の床下配管設備1Aの屋内排水主管5から屋外の排水ます105へ接続する構造では、建屋2から排水ます105迄の距離Sを大きく必要とし、狭小の敷地には好ましくない、という問題が考えられる。
【0019】
そのため、前掲の特開2001−220796号公報に示されているような90度エルボ(ショ−トエルボ)を2つ用いるとすると、前記のように負圧発生の原因となるので採用できない。
【0020】
また、かかる提案のものや、前掲公報記載のものは、いずれも部品点数を多くし、一括集中排水の特徴の一つである部品点数の節減にとって好ましくない。
【0021】
そこで本発明は、かかる諸問題を解決しようとして、特に、一括集中排水設備の屋外の排水ますが、ある程度の深さ(土被り)に埋設する必要性、および、防湿コンクリ−ト高さの必要性に着目して、一括集中排水設備の器具トラップの破封を防止しながら、部品点数の節減を目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)戸建等用建屋の床下に設置され、かつ、水洗トイレを除く、器具トラップ付の複数の雑排水器具から流入し、しかも、これらの複数の器具トラップの破封を低下させるための空気アキュムレ−タの機能を持つ1つの完全密閉した集合ますの下流側を、下り階段配管なしによって、負圧発生を防ぐために、傾斜管をもつ緩やかな段差接合構造に接続し、該段差接合構造に接続した水平管を、屋外に埋設した落差調整ますの、該水平管より大径の点検筒に直接接続して滝落し機能による空気アキュムレ−タ機能を発揮させることにより、前記建屋と該落差調整ますとの距離を短縮しながら、通気管を必要とせずに、前記複数の器具トラップの破封を防止したことを特徴とする1つの集合ますを用いた床下配管設備にあり、また、2)前記落差調整ますをドロップますにした請求項1に記載の1つの集合ますを用いた床下配管設備にあり、また、3)前記落差調整ますの点検筒に水洗トイレの排水枝管を直接接続した請求項1に記載の1つの集合ますを用いた床下配管設備にあり、また、4)前記ドロップますを、1本の点検筒用塩ビ管にアンダ−フロ−部付漏斗体を付設して形成した請求項2に記載の1つの集合ますを用いた床下配管設備にある。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例にもとづき詳細に述べる。
【0024】
図1は本発明の第1の実施例の模式図、図2は参考例の模式図、図3はこれらの実施例が適用される床下配管設備の要部図であって、従来例および提案例を示す図5、図4、図6と同一部分または共通部分は同一符号を付し、その説明を省略ないし簡略化するので、そのまま記載があるものとする。
【0025】
本発明の実施例の屋内排水用のユニット化した床下配管設備1、すなわち、集合一括排水設備は、木造戸建住宅に好適であるが、小規模集合住宅にも適用できるものである。
【0026】
なお、本明細書における木造には、在来軸組み木造工法、ツ−バイフォ−工法、集成材による大断面木造等が含まれる。
【0027】
勿論、本実施例は、鉄骨ユニット工法による戸建住宅にも適用できる。
【0028】
先ず、この床下配管設備1の概要を述べる。図3において、例えば、木造の建屋2を建設するには敷地に根切り等を施し、ベ−スとなるフ−チング(30)や布基礎(24)等の基礎工事を、排水主管用スリ−ブ(23)等の手当をしてから行う。
【0029】
この基礎工事のコンクリ−トの養生後、床下全面に防湿コンクリ−ト3を打設する。この防湿コンクリ−ト3の打設時には、アンカ−ボルトをそのコンクリ−ト内に埋設する。
【0030】
この防湿コンクリ−ト3の養生後、集合ます4をアンカ−止め等により取外し自在に固定・載置すると共に、1本の屋内排水主管5を布設してこの集合ます4と接続する。その後、本体工事を行い、次いで内部工事に伴って2次の屋内配管を行う。
【0031】
すなわち、例えば、台所の内部工事を行えば、その流し台と集合ます4とを、可撓管を用いた排水枝管6で雑排水器具接続用ソケット7(水洗トイレを除く、もし水洗トイレを接続する場合は、ル−プ通気管を必要とする)によりワンタッチ式に接続する。
【0032】
この排水枝管6の長さは、施工図面によって予め判明した長さに切管しており、したがって、接続するだけで所定の流れ勾配が得られるものである。
【0033】
同様に、洗面台、洗濯機および浴槽等を設置する内部工事毎に、それぞれ排水枝管6を既設の集合ます4と接続する。勿論、この集合ます4はヘッダ−型継手で代替してもよい。
【0034】
この集合ます4は、建屋2の床8下の懐空間に載置しており、その真上の床8には不図示の点検口を開閉自在に設け、集合ます4の保守点検を行うようにしている。なお、図3中、9は根太を示す。
【0035】
以上のような戸建住宅用等の屋内排水用の集合一括排水設備たる床下配管設備1の工法であるから、施工精度が向上し、コンクリ−ト工事業者等の多能工でも充分に配管することができ、施工のタイムラグを防ぎながら、施工に伴う人件費(配管施工費の約7割を占めるもの)を節減することができ、しかも、屋外の排水ます(105)の数も最小限に節減することができる。
【0036】
次に、この集合ます4の概要を述べる。この集合ます4は、平面視で円形(勿論4方形でも可)のいわゆる合成樹脂(塩ビ射出成形)製合流段差付ますで構成し、略放射状ないし、屋内排水主管5の管軸に対し平行および直交に多数の排水枝管6が接続できるようにしている。
【0037】
すなわち、このます本体10には横向きに、1つの比較的大口径(例えば100mmφ)の屋内排水主管用接続口(具体的にはゴム輪受口であるが、流出口とも表現する)11と、複数(4個)の比較的小口径(例えば60mmφ)の排水枝管用接続口(具体的にはワンタッチ式接続口であるが、流入口とも表現する)12,12…とを各一体突設し、これらの屋内排水主管用接続口11と排水枝管用接続口12との間に段差(例えば55mm)を設けたインバ−ト部を形成している。
【0038】
また、この寸胴状になったます本体10には、上向きに大口径(例えば200mmφ)の蓋用嵌合口を形成し、この蓋用嵌合口には仕切体付の蓋15が着脱自在に、リップ状パッキンを介して完全密閉して、下水臭を屋内に漏らさないようにしている。
【0039】
そして、前記のように複数の排水枝管用接続口12を設けて、屋内の各種の雑排水器具(水洗トイレを除く)からの排水が流入しても、この仕切体と、比較的大きくとった段差とによって、他の排水枝管6へ逆流しないようにしている。
【0040】
ここにおいて、前記屋内排水主管5は、防湿コンクリ−ト3で固定された支持金具20により支持されて防湿コンクリ−ト3上で配管し、後記詳述の段差接合構造13を介して、また、防湿コンクリ−ト3や布基礎24を貫通して屋外の落差調整ます16に接続するようにしている。
【0041】
すなわち、図1に示す本発明の第1の実施例の段差接合構造13は、防湿コンクリ−ト3に形成した下り傾斜溝3Aにおいて、集合ます4に接続した屋内排水主管5に第1の45度エルボ17を、この第1の45度エルボ17に45度傾斜管18を、この45度傾斜管18に第2の45度エルボ19を、この第2の45度エルボ19に建屋2の布基礎24を貫通した水平管21を、それぞれ接続した構成にしている。
【0042】
そして、この水平管21を段差を設けることなく屋外の敷地内に埋設した、排水ます(105)に代る塩ビ製落差調整ます16の点検筒22に接続しており、この落差調整ます16は、敷地内に埋設している、土被り約200mmの屋外排水主管106に接続している。
【0043】
すなわち、集合ます4の下流側管たる水平管21の管径より大径の点検筒22に接続して滝落し現象を発揮させている。
【0044】
したがって、建屋2を構築するときの布基礎24には、予めスリ−ブ23の手当をし、しかも、防湿コンクリ−ト3は、地面GLに対し所定の寸法高さ(h)で打設されているので、水平管21の上下方向配管位置は既定されている。
【0045】
一方、屋外排水主管106も公共ますの略決められた埋設深さ、および、配管勾配に規制されて配管されるので、前記水平管21との落差(特に、狭小の敷地では大になる)を、点検筒22に開口する流入口の位置で吸収するようにしている。
【0046】
その結果、この水平管21を点検筒22へ、段差を設けることなく水平状ストレ−ト配管で負圧を発生させることなく、直接接続することになり、建屋2から排水ますたる落差調整ます16の距離Sを、図4で示す第3、第4の各45度エルボ(111)(112)や第2の水平管(113)を省略するだけ、短縮化し、狭小の敷地でも適用できるばかりか、これらの省略した部材による部品点数の節減や工費を安くすることができる。
【0047】
しかも、この落差調整ます16によって屋外排水主管106の埋設深さは、条例等で決められた深さに正確に合せることができ、ひいては、施工精度や施工容易性を向上させ、施工の信頼性を得ることができる。
【0048】
殊に、この落差調整ます16の若干大口径の点検筒22は、図5で示す90度大曲りY継手(101)と違い、屋内排水主管5の径を例えば100mmφとすると、点検筒22の口径はそれにより大の150mmφに形成しており、ひいては、排水の滝落し現象を発生させ、その結果、この点検筒22が空気アキュムレ−タの機能を発揮して緩やかな段差接合構造13における更なる負圧防止にもなる。したがって、この落差調整ます16は、滝落し型ますということができる。
【0049】
そして、この滝落し型ますに、水洗トイレの排水枝管6を段差を設けることなく直接接続させて、屋外排水主管106を1本化する場合には、前記水平管21と点検筒22との接続位置より、該点検筒2で下方に接続して、尚滝落し現象を発揮できるようにするとよい。
【0050】
その結果、トイレ汚水が水平管21へ逆流することなく、しかも、屋外排水主管106へ水洗トイレの排水枝管6を接続すれば、そこに排水ますを必要とするが、これを省略することができる。
【0051】
次に、この落差調整ます16を詳細に述べると、これは本出願人が案出して提案したもの(特許第2930924号、実用新案登録第2590138号、実用新案登録第2600314号参照)であるが、1本の長尺の若干大口径の点検筒22を用い、その下部にインバ−トおよび横向きの流出口を形成して工場出荷し、点検筒22の軸方向いずれの位置にも、施工現場に応じ、流入口を開口し、そこに90度支管25を取付ける滝落し型ます(小口径マンホ−ル)である。なお、この90度支管25の取付けは接着接合やナット挟持接合で行う。
【0052】
また、この点検筒22には地面GLと略面一になった密閉蓋26をかぶせて、下水臭の漏れや浸入水を防いでいる。そのため、要するに、図3で述べた集合ます4と、この滝落し型ますとは、一括集中排水を行う上で部品点数節減やコンパクト性に相乗してきわめて良好にマッチさせることができる。
【0053】
次に、本発明の参考例の段差接合構造13Aについて述べる。
【0054】
図2において、この段差接合構造13Aは、前記第1の実施例と違い、落差調整ます16を床下の防湿コンクリ−ト3に形成したピット27に内設し、従前(図4および図5)の排水ます105をそのまま残して利用し、したがって、落差調整ます16は排水ます105に第2の水平管113で接続している。
【0055】
したがって、この第2の実施例によると、第1の実施例の第1の45度エルボ17、第2の45度エルボ19および45度傾斜管18は省略できるものの、床下の防湿コンクリ−ト3の地面GLからの高さhが決められ、かつ、布基礎24に予めセットしたスリ−ブ23の深さが既定されていることから、落差調整機能は殆どない代りに、滝落し機能による負圧発生を完全に防止することができるものである。
【0056】
なお、図2中、28は柱、29は土台、30はフ−チング、31は大引を示す。
【0057】
また、図1および図2で示した落差調整ます16は、いずれも点検筒22の下部に横向きの流出口を一体形成したものであるが、この建屋2が傾斜地にある場合、点検筒22の下部の一般のインバ−トを省略して、下向きの流出口を一体形成した、いわゆるドロップます(例えば、特開平5−25851号公報参照)を用いてもよい。
【0058】
ここで、このドロップます32について述べる。
【0059】
一般にドロップますとは、コンクリ−ト製ますの場合、副管付のものを略称しているが、本発明に係る合成樹脂製ますでは、底部有孔ますと類似のもので、前記のような点検筒22の下部に一般のインバ−トを省略して下向きの流出口を一体的に形成したものであって、前掲の公開公報記載のものや特公平8−26575号公報記載のものを指しており、特に本出願人が案出して提案したもの(特許第2747684号公報)を図6に基づいて述べる。
【0060】
すなわち、このドロップます32は、1本の既製の塩ビ管からなる点検筒22の下部に、アンダ−フロ−部を形成した漏斗体33を付設し、このアンダ−フロ−部に不図示の自在継手付の90度大曲りエルボ(自在曲管)34を接続したもので、この90度大曲りエルボ34に前記屋外排水主管106を接続している。
【0061】
なお、このドロップます32はコンクリ−ト製台座35に載置して設置する。
【0062】
以上要するに、これらの排水ます(16)、(32)は、滝落し機能によって空気アキュムレ−タの機能を発揮させればよい。また、集合ます4は図5で示すヘッダ−型継手107に代えてもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明によると、一括集中床下配管に必然的に発生する段差接合構造に、滝落し機能を発揮する滝落し型ますを用いたので、その接続部材を省略して、特に、排水ますの一般のインバ−トに接続するための下り階段配管を省略して、水平状ストレ−ト配管にし、部品点数を節減して、コンパクト化し、ひいては、狭小地でも適用可能としながら、空気アキュムレ−タの機能を発揮して雑排水器具の器具トラップの破封を防止することができる。
【0064】
請求項2の発明によると、特に、公共ますより相当上方にある排水ますに対しても(地形が傾斜地であっても)水平状屋内排水主管を所定の勾配の水平状ストレ−ト配管することができる。
【0065】
請求項3の発明によると、特に、屋外排水主管106を1本化すると共に、排水ますを節減することができる。
【0066】
請求項4の発明によると、特に、滝落し機能をより発揮させるドロップますにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の模式図である。
【図2】 参考例の模式図である。
【図3】 本実施例の要部図である。
【図4】 従来の提案例である。
【図5】 従来例である。
【図6】 他の従来例である。
【符号の説明】
1…床下配管設備、2…建屋、3…防湿コンクリ−ト、4…集合ます、5…屋 内排水主管、16…落差調整ます、22…点検筒、107…ヘッダ−型継手

Claims (4)

  1. 戸建等用建屋の床下に設置され、かつ、水洗トイレを除く、器具トラップ付の複数の雑排水器具から流入し、しかも、これらの複数の器具トラップの破封を低下させるための空気アキュムレ−タの機能を持つ1つの完全密閉した集合ますの下流側を、下り階段配管なしによって、負圧発生を防ぐために、傾斜管をもつ緩やかな段差接合構造に接続し、該段差接合構造に接続した水平管を、屋外に埋設した落差調整ますの、該水平管より大径の点検筒に直接接続して滝落し機能による空気アキュムレ−タ機能を発揮させることにより、前記建屋と該落差調整ますとの距離を短縮しながら、通気管を必要とせずに、前記複数の器具トラップの破封を防止したことを特徴とする1つの集合ますを用いた床下配管設備。
  2. 前記落差調整ますをドロップますにした請求項1に記載の1つの集合ますを用いた床下配管設備。
  3. 前記落差調整ますの点検筒に水洗トイレの排水枝管を直接接続した請求項1に記載の1つの集合ますを用いた床下配管設備。
  4. 前記ドロップますを、1本の点検筒用塩ビ管にアンダ−フロ−部付漏斗体を付設して形成した請求項2に記載の1つの集合ますを用いた床下配管設備。
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