JP4376406B2 - 住宅用排水システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、住宅用排水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アパートなどの小規模集合住宅や個人用住宅では、図28に示すような排水システムを採用している。すなわち、建物2内に設置されたトイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの水を使用する各種排水設備にて発生した排水は、それぞれの排水設備に接続された各排水枝管51を通じて建物2の外側に埋設された各排水桝6,6…に流れ込み、この排水桝6,6…間を接続している宅地1内の排水管路3を通じて公共桝7に流れ込むようになっている。この公共桝7に流れ込んだ排水は、この公共桝7が接続されている公道下に埋設された下水本管へ排水されようになっている。
【0003】
ところで、上記従来の排水システムの場合、宅地1内の排水管路3は建物2の基礎4の外側に埋設配管されており、この排水管路3の曲がり部や合流部に各種タイプの排水桝6,6…が設置されるようになっている。この排水桝6としては、たとえばポリプロピレン樹脂製のものや硬質塩化ビニル樹脂製のものが用いられている。これらの排水桝6の立ち上がり部の開口の口径は、一般的には、ポリプロピレン樹脂製のものでは約300mm、一方、硬質塩化ビニル樹脂製のものでは約150〜200mmである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の排水システムでは、建物2の外郭と宅地1の境界との間に、建物2の外郭に沿って排水管路3を埋設配管するとともに、この排水管路3の途中に、各種排水設備21〜25に接続したそれぞれの排水枝管51の端部が接続される排水桝6,6…を設置するための空間が必要である。このため、宅地1内の配管経路が長く、しかも、埋設配管のため、掘削工事費が高く、配管の点検作業が困難でやりにくい。起点、合流点、屈曲点等に排水桝6,6…を設置するため、材料費、施工費が高く、点検作業する箇所が多い。排水管路3や排水桝6が破損した場合、取り替え作業が困難である。宅地1の狭小化によって、排水桝6,6…の設置が困難になってくる等の問題があった。
【0005】
このような問題を解消する住宅用排水システムの技術として、特開平10−331221号公報において、住宅用排水配管装置が提案されている。この住宅用排水配管装置は、建物の床下に配管され、建物内の各排水設備にそれぞれ接続した排水枝管と、建物の外方に建物の外郭に沿って宅地内に配管され、前記排水枝管を接続する流入枝管口を有する排水桝を接続した排水主管とを備えている。そして、前記各排水桝を一箇所に集中して設けている。すなわち、前記各排水枝管は、ほぼ同一方向に向けて建物の基礎の外側に導出して前記集中設置された排水桝の流入枝管口に接続している。
【0006】
しかしながら、上記特開平10−331221号公報に提案の技術の場合は、各排水設備に接続された各排水枝管のそれぞれを建物の基礎の一箇所に集中して貫通させて排水桝の流入枝管口と接続させなければならない。このため、建物の基礎が局部的に強度低下を生じたり、あるいは、貫通部の水密処理に手間を要するという問題があった。また、各排水枝管の端部と排水桝の流入枝管口との接続作業もこれらが集中しているために工数を要するという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、点検などが容易で、狭小な宅地であっても、排水桝の設置ができ、宅地を有効に活用できる住宅用排水システムを提供することである。
【0008】
更に、本発明の目的は、上述の従来技術の問題点を解消し、建物の基礎に強度低下がなく、配管施工が容易で費用もかからない住宅用排水システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、建物内に設置された複数の排水設備からの排水枝管が、建物の床下にて集合されて排水管により建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側の排水桝に接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝に設置されていることを特徴とする住宅用排水システムである。
【0010】
請求項記載の本発明は、建物の床下にて、排水主管が建物の外周基礎の内側に沿って配管され、この排水主管の所定位置にて、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が継手により接続され、上記排水主管の下流側端部が建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝内に設置されていることを特徴とする住宅用排水システムである。
【0011】
請求項記載の本発明は、建物の外周基礎の内側に、複数の流入側接続部と1個の流出側接続部を有するヘッダー継手が配置され、このヘッダー継手の各流入側接続部に、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、ヘッダー継手の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続され、この排水桝の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が公共桝の流入側接続部と接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水主管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝内に設置されていることを特徴とする住宅用排水システムである。
【0012】
請求項記載の本発明は、建物の床下に、複数の流入側接続部と1個の流出側接続部を有する集水桝継手が配置され、この集水桝継手の各流入側接続部に、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、集水桝継手の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続され、この排水桝の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が公共桝の流入側接続部と接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水主管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝内に設置されていることを特徴とする住宅用排水システムである。
【0013】
本発明において排水設備とは、建物内に設置されて水を排出する設備のことであり、例えばトイレ,洗面所,洗濯機,浴室,台所などがある。
【0014】
本発明において排水管、排水枝管、排水主管としては、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂管や、鋼管やコンクリート管の内面に上記合成樹脂管を被覆したものなどの複合管、ステンレス鋼管などが使用できる。特に点検の容易な透明な管が形成できる合成樹脂管が好ましい。
【0015】
本発明において継手としては、配管同士を接続するものであり、90度エルボ継手、90度大曲りY継手などの分岐継手などの通常の継手の他、ヘッダー継手、集水桝継手なども使用できる。継手の材料としては、上記の合成樹脂などの材料が使用できる。
【0016】
本発明において床下地面に設けられた溝としては、排水管や継手などを設置するためのものであり、凹溝、U字形溝、溝状の穴、ピット、窪みなどがある。
【0017】
【作用】
請求項1記載の住宅用排水システムは、建物内に設置された複数の排水設備からの排水枝管を、建物の床下にて集合して排水管により建物の外周基礎の外側に導出するから、排水経路の大部分が建物の床下に配管されることになり、これらが建物の床と外周基礎とに覆われるので、埋設配管する必要がなく、床下に露出配管が可能になる。このため、埋設工事を大幅削減できる。床下の配管の維持管理(点検、清掃)が容易になる。配管の更新も容易である。配管への勾配の形成も容易である。また、建物の外周基礎の外側に導出される排水管の数も少なくなり、外周基礎の強度の低下がない。
【0018】
しかも、上記複数の排水枝管の排水を集合した排水管を建物の外周基礎の外側の排水桝に接続するから、建物の外周基礎の外側の排水桝の数が少なくてすみ、材料費、施工費が安くなり、点検作業する箇所が少なくなり、狭小な宅地であっても排水配管が可能になる。
【0019】
また、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝に設置されているから、上記床下での露出配管の利点を維持したまま、更に床下空間の高低差が取れて排水勾配の形成が容易になる。特に、2系統以上の管路が縦横に交差して従来では配管できない場合でも配管が可能となる。
【0020】
請求項記載の住宅用排水システムは、建物の床下にて、排水主管が建物の外周基礎の内側に沿って配管され、この排水主管の所定位置にて、建物内の各種排水設備の排水枝管の流出側端部が継手により接続され、上記排水主管の下流側端部のみが床下地面の溝内に設置され、排水主管の端部が建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝と接続されているから、上記請求項1の作用に加えて、建物の外周基礎に形成する貫通孔が少なくて済み、建物の外周基礎の強度低下が生じない。
【0021】
また、排水主管は建物の外周基礎の内側に沿って建物の床下に配管されているので、掘削工事などの土工費用を削減できる。そして、排水主管が露出配管されていることで、排水主管の部分的補修を、たとえばやり取り継手などを用いて容易に行うことができる。しかも、建物の外周基礎の外側の宅地内に埋設する排水桝は一つでも済むので、材料費や施工費を削減できる。さらに、従来のように、建物の外周基礎の外側の宅地内に排水主管や多数の排水桝を埋設する必要がないので、狭小な宅地であっても、宅地を有効に活用できる。
【0022】
請求項記載の住宅用排水システムは、建物の外周基礎の内側に、複数の流入側接続部と1個の流出側接続部を有するヘッダー継手が配置され、このヘッダー継手の各流入側接続部に、建物内の各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、ヘッダー継手の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部のみが床下地面の溝内に設置され、排水主管の端部が建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝と接続され、この排水桝に接続されている排水主管の下流側端部が公共桝に接続されているから、上記請求項1の作用に加えて、建物の外周基礎に形成する貫通孔が少なくて済み、建物の外周基礎の強度低下が生じない。
【0023】
また、排水主管は建物の床下に露出配管されているので、掘削工事などの土工費用を削減できるとともに、排水主管とヘッダー継手の部分的補修を、たとえばやり取り継手などを用いて容易に行うことができる。しかも、建物の外周基礎の外側の宅地内に埋設する排水桝は一つでも済むので、材料費や施工費を削減できる。
【0024】
さらに、建物内の各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部を、ヘッダー継手の各流入側接続部と接続することで、各種排水設備との間の配管接続を行えるので、配管工事費用を削減することができる。また、ヘッダー継手の設置場所が決まることによって、配管ルートが明確になり、プレハブ配管が可能となる。その結果、配管作業者の能力による施工品質の誤差が解消されて、良好な品質の施工ができる。
【0025】
また、従来のように、建物の外周基礎の外側の宅地内に排水主管や多数の排水桝を埋設する必要がないので、狭小な宅地であっても、宅地を有効に活用できる。
【0026】
請求項記載の住宅用排水システムは、建物の床下に、複数の流入側接続部と1個の流出側接続部を有する集水桝継手が配置され、この集水桝継手の各流入側接続部に、建物内の各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、集水桝継手の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部のみが床下地面の溝内に設置され、排水主管の端部が建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝と接続され、この排水桝の流出側接続部に接続されている排水主管が公共桝に接続されているから、上記請求項1の作用に加えて、建物の外周基礎に形成する貫通孔が少なくて済み、建物の外周基礎の強度低下が生じない。
【0027】
また、排水主管の大部分は建物の床下に配管されているので、掘削工事などの土工費用を削減できる。そして、排水主管と集水桝継手が建物の床下に露出配管されていることで、排水主管の部分的補修を、たとえばやり取り継手などを用いて容易に行うことができる。しかも、建物の外周基礎の外側の宅地内に埋設する排水桝は一つでも済むので、材料費や施工費を削減できる。
【0028】
さらに、建物内の各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部を、集水桝継手の各流入側接続部と接続することで、各種排水設備との間の配管接続を行えるので、配管工事費用を削減することができる。また、集水桝継手の設置場所が決まることによって、配管ルートが明確になり、プレハブ配管が可能となる。その結果、配管作業者の能力による施工品質の誤差が解消されて、良好な品質の施工ができる。
【0029】
また、従来のように、建物の外周基礎の外側の宅地内に排水主管や多数の排水桝を埋設する必要がないので、狭小な宅地であっても、宅地を有効に活用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施例)
図1は本発明の住宅用排水システムの第1実施例を示す模式説明図、図2は図1の要部を示す横断面図、図3は図2における排水主管の支持構造を示す縦断面図である。図5は継手の配管位置固定手段を示す断面図である。図6及び図7は建物の外周基礎から外側への排水管の導出部の断面図である。図8から図10は排水管の点検部を示す断面図である。図11及び図12は排水管の点検部の他の例を示す斜視図である。図13から図15は第1実施例の変形例の図である。
【0031】
図1において、宅地1に建物2が建てられている。この第1実施例の住宅用排水システムは、この建物2内に設置された複数の排水設備(21〜25)からの排水枝管51、51…が、建物2の床下にて集合されて排水主管(排水管)3により建物2の外周基礎4の外側に導出され、建物2の外周基礎4の外側の排水桝6に接続されている。そして、上記排水主管(排水管)3の下流側は床下地面に設けられた溝461内に設置されている。
【0032】
排水枝管51、51…と排水主管3とは継手31、31…を介して接続されており、この継手31、31…に配管位置固定手段312が設けられている。
【0033】
詳細には、図2に示すように、建物2の床下において、硬質塩化ビニル樹脂製の排水主管3が建物2の長辺側および短辺側の外周基礎4の内側に沿ってほぼL字状に配管されている。この排水主管3は、4箇所の内側基礎41に設けられた各孔を貫通して配管されている。そして、排水主管3の所定位置に配管接続されている各90度大曲りY継手31の分岐流入側の受け口311に、建物2内に設置されているトイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51、51…の流出側端部が接続されている。
【0034】
排水主管3は、図3に示すように、外周基礎4の内面に固定された複数の金属製受け板42にて支持されるとともに、締め付けバンド43にて固定されている。図3において、44は床板面材、45は根太、46は防湿コンクリートあるいは盛土である。なお、排水主管3の支持・固定は、図4の(a)に示すように、床板面材44の裏面側に存在している根太45を利用し、この根太45の下面に締め付けバンド43にて固定するようにしてもよい。また、図4の(b)に示すように、外周基礎4の内側に形成した防湿コンクリート46を利用し、このコンクリート46面上に締め付けバンド43にて支持・固定するようにしてもよい。
【0035】
排水枝管51、排水主管3を接続している継手31は、図5の(a)に示すように、その下部に固定プレートからなる配管位置固定手段312が設けられており、外周基礎4の内面に固定された複数の金属製受け板42に、ボルトと2重ナットなどにより、位置調整可能に支持固定されている。なお、継手31の固定は、図5の(b)に示すように、床下地面の防湿コンクリート46の上に受け台421を設け、これに位置調整可能に支持固定してもよい。
【0036】
排水主管3の下流側は、図2に示すように、床下地面に設けた溝461内に設置して、排水勾配を取るようにしている。排水主管2下流側の先端には、90度エルボ継手32の一端が接続され、このエルボ継手32の他端に接続された短管33の一端が建物2の外周基礎4の孔4aを貫通して屋外に突出されている。
【0037】
このエルボ継手32の下部にも、図6に示すように、固定プレートからなる配管位置固定手段312が設けられており、溝461の底部に位置調整可能に支持固定されている。そして、上記の短管33の他端と、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設された排水桝6の流入側受け口61との間が、90度大曲りY継手34,短管35および90度エルボ継手36を介して接続されている。90度大曲りY継手34の上端受け口341内には栓体342が着脱自在に装着されている。
【0038】
地表面に露出している90度大曲りY継手34は配管カバー34aにて覆われて保護されている。排水桝6の流出側受け口62には排水管3Aの一端部が接続され、この排水管3Aの他端部が公共桝7の流入側接続部と接続されている。排水桝6の上端受け口63には短管64の下端が接続され、この短管64の上端に掃除口用の蓋65が着脱自在に装着されている。
【0039】
一方、排水主管3の上流側端部には、図2に示すように、90度エルボ継手37の一端が接続され、このエルボ継手37の他端開口内に栓体371が着脱自在に装着されることで掃除口とされている。エルボ継手37はその開口端が建物2の外周基礎4内面と相対峙するように配管接続され、この開口端に対応した外周基礎4には内外方向に貫通した点検孔4bが設けられている。この孔4bを通じてエルボ継手37の他端開口内に装着されている栓体371を外すことで、長片側の外周基礎4に沿って配管された排水主管3内の掃除を行えるようになっている。この点検孔4bは床下の換気孔の機能も有している。
【0040】
図2に示すように、排水主管3のL字の曲がり部には90度大曲りY継手38が接続され、このY継手38の受け口381開口端内に栓体382が着脱自在に装着されて掃除口とされている。この栓体の内部形状は曲面になされており、Y継手38内にスムーズな流路が形成されるようになされている。Y継手38の掃除口と相対峙している外周基礎4には、図2および図8に示すように、内外方向に貫通した点検孔4cが設けられている。この点検孔4cの大きさは栓体382よりも大きくされており、点検孔4cを通じてY継手38の受け口381内に装着されている栓体382を外すことで、短片側の外周基礎4に沿って配管された排水主管3内の掃除を行えるようになっている。この点検孔4cも床下の換気孔の機能も有している。
【0041】
なお、図2の実施例では、排水主管3として、灰色に着色した不透明な硬質塩化ビニル樹脂管を用いたが、排水主管3としてたとえば透明な硬質塩化ビニル樹脂管を用いることも可能である。排水主管3を透明なものとすることによって、排水管路内の点検を外部から目視にて行うことが可能となり、排水管路の点検作業を作業性よく簡単に行える。
【0042】
その際、トイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51も透明な硬質塩化ビニル樹脂管としてもよい。また、排水主管3および各排水枝管51を不透明なものとし、この排水主管3と各排水枝管51と接続している各90度大曲りY継手31や曲がり部の90度大曲りY継手38を透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものとしてもよい。
【0043】
また、上記図2の実施例では、掃除口を有している90度大曲りY継手34を建物2の外周基礎4の外側に露出させて配管接続したが、図7に示すように、外周基礎4の内側に形成した防湿コンクリート46の一部に窪み部からなる溝461を形成し、この溝461を利用して、90度大曲りY継手34を建物2の外周基礎4の内側に配管接続するようにしてもよい。なお、図7において、図6と同一部材については同一符号を付している。
【0044】
さらに、上記図2の実施例では、掃除口を有する90度エルボ継手37の一端を排水主管3の上流側端部に存在している90度大曲りY継手31の受け口に接続するとともに、外周基礎4に点検孔4bを設けることで、この点検孔4bを通じて、長辺側の外周基礎4に沿って配管した排水主管3内の掃除をできるようにしたが、この90度エルボ継手37を接続することなく、図9に示すように、排水主管3の上流側端部に接続している90度大曲りY継手31の受け口312内に栓体313を着脱自在に装着して掃除口としてもよい。その際、栓体313の内面形状は、90度大曲りY継手31内にスムーズな流路が形成されるように、曲面にするのが望ましい。
【0045】
このようにすることで、外周基礎4に点検孔4bを設けることなく、床下に作業者が入り込むか、あるいは、床板面材44に設けた開口部(図示せず)を利用して排水主管3内の点検や掃除を行える。開口部としては、床板面材44に点検口を設けてもよいが、床下収納庫用の開口部も利用できる。
【0046】
また、図10に示すように、90度エルボ継手37の他端受け口を上方に立ち上げて90度大曲りY継手31と接続し、床板面材44に設けた開口部441を利用して、90度エルボ継手37の他端受け口に装着した栓体371を外すことで、排水主管3内の点検や掃除を行えるようにしてもよい。
【0047】
また、上記図2の実施例では、排水主管3の曲がり部に接続した90度大曲りY継手38の受け口381に栓体382を装着して掃除口とし、かつ、この掃除口と相対峙している外周基礎4に点検孔4cを設け、この点検孔4cを通じて栓体382を外すことで、短片側の外周基礎4に沿って配管した排水主管3内の点検や掃除をできるようにしたが、この90度大曲りY継手38の代わりに、図11(a)に示すように、90度大曲りエルボ本体のほぼ中央に点検口381を立設し、この点検口381内に栓体382を着脱自在に装着した三方管継手38aを用いてもよい。
【0048】
このようにすることで、外周基礎4に孔4cを設けることなく、床下に作業者が入り込むか、あるいは、床面に設けた開口部(図示せず)を利用して排水主管3内の点検や掃除を行える。
【0049】
また、図11(b)に示すように、排水主管3と、排水設備に接続して各排水枝管51の流出側端部とを接続している90度大曲りY継手の主管部のほぼ中央に点検口314を立設し、この点検口314内に栓体313を着脱自在に装着した四方管継手31aを用いてもよい。このようにすることで、外周基礎4に点検孔4b,4cを設ける必要がなく、床下に作業者が入り込むか、あるいは、点検口314に対応した床板面材44に設けた開口部(図示せず)を利用して排水主管3内の点検や掃除を行える。
【0050】
あるいは、上記90度大曲りY継手38と併用して、図12(a),(b)に示すような三方管継手3b,3cを排水主管3の途中に配管接続することで、上記と同様に、外周基礎4に点検孔4b,4cを設けることなく、床下に作業者が入り込むか、あるいは、点検口314に対応した床板面材44に設けた開口部(図示せず)を利用して排水主管3内の点検や掃除を行える。
【0051】
図13は本発明の住宅用排水システムの第1実施例の変形例を示す模式説明図、図14及び図15は図13の配管状態を示す縦断面図である。この変形例では、建物2の床下のほぼ中央において、排水主管3を長辺側の外周基礎4にほぼ平行に直線状に配管した以外は、上記第1実施例とほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
この場合、排水主管3は、図14に示すように、外周基礎4の内側の防湿コンクリートあるいは盛土46上に配管されている。そして、排水主管3の所定位置に配管接続されている各90度大曲りY継手31の分岐流入側の受け口に、建物2内に設置されているトイレ21,洗面所22,洗濯機23,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51の流出側端部が接続されている。継手31には固定プレートからなる配管位置固定手段312が設けられており、防湿コンクリートあるいは盛土46上に設けたコンクリートの受け台に固定されている。
【0053】
なお、この場合、浴室24に接続されている排水枝管51の流出側端部は、この排水枝管51を貫通させるための孔を内側基礎41に設けなくて済むように、洗濯機23に接続されている排水枝管51と合流して接続されている。
【0054】
排水主管3の下流側は、図15に示すように、床下地面である防湿コンクリート46に設けた溝461内に設置して、排水勾配を取っている。
【0055】
この変形例の場合、排水主管3の配管に際して、内側基礎41に排水主管3を貫通させるための孔を設けなくて済むので、配管作業がより簡単となる。
【0056】
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例を図面を参照して説明する。第2実施例においてはヘッダー継手8を用いている。図16は本発明の住宅用排水システムの第2実施例を示す模式説明図、図17は図16の要部を示す横断面図である。図18はヘッダー継手を示す平面図である。図19はヘッダー継手の設置状態を示す断面図である。図20は第2実施例の変形例を示す断面図である。
【0057】
図16において、宅地1に建物2が建てられている。この第2実施例の住宅用排水システムは、この建物2内に設置された複数の排水設備(21〜25)からの排水枝管51、51…が、建物2の床下にてヘッダー継手8によって集合されて排水主管(排水管)3により建物2の外周基礎4の外側に導出され、建物2の外周基礎4の外側の排水桝6に接続されている。そして、上記排水主管(排水管)3の下流側は床下地面に設けられた溝461内に設置されている。
【0058】
排水枝管51、51…と排水主管3とは一つのヘッダー継手8を介して接続されており、このヘッダー継手8に配管位置固定手段312が設けられている。
【0059】
詳細には、図17に示すように、建物2の床下において、外周基礎4の内側の防湿コンクリート(あるいは盛土)46上にヘッダー継手8が配置されている。このヘッダー継手8は、建物2内に設置されているトイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備にて生じた排水を一箇所に集水して排水するための機能を有するものである。
【0060】
ヘッダー継手8は硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、図17に示すように、5個の90度大曲りY継手8aを管軸方向に短管を介して接着されている。その際、隣接する90度大曲りY継手8aの分岐流入側の各受け口81aが互いに反対方向を向くように接続されている。なお、分岐流入側の受け口81aの口径は、Y継手8aの両端部の受け口82aの口径よりも小径とされている。ヘッダー継手8の上流側の受け口82aには蓋84が着脱自在に装着されている。ヘッダー継手8の流入側および流出側の受け口81a,82aの口径はそれぞれ50mm、150mmである。なお、ヘッダー継手8は灰色に着色した不透明なものである。ヘッダー継手8の下部には固定盤からなる配管位置固定手段が設けられており、防湿コンクリート(あるいは盛土)46上に位置調整可能に固定されている。
【0061】
ヘッダー継手8の分岐流入側の各受け口81aに、建物2内に設置されているトイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51の流出側端部が接続されている。なお、トイレ21および台所25と接続されている2本の排水枝管51は、図17に示すように、内側基礎41に設けられた孔41aを貫通して配管されている。
【0062】
そして、ヘッダー継手8の流出側受け口82aに、90度曲がり継手を介して、排水主管3の上流側端部が接続されている。この排水主管3の下流側は床下地面と防湿コンクリート(あるいは盛土)46に形成した溝461内に設置して、排水勾配を取っている。排水主管3の下流側の端部は、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設された排水桝6の流入側受け口61と接続されている。この排水桝6の流出側受け口62に排水主管3Aが接続され、この排水主管3Aの下流側端部が公共桝7の流入側受け口と接続されている。この公共桝7を通じて建物2内の各排水設備21〜25にて生じた排水が下水道本管(図示せず)に排水されるようになっている。なお、排水主管3,3Aはともに口径150mmの灰色に着色した不透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
【0063】
外周基礎4の孔4aを貫通して屋外に突出されている排水主管3の下流側先端と、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設された排水桝6の流入側受け口61との間は、前記第1実施例の図6に示したのと同様に、90度大曲りY継手34,短管35および90度エルボ継手36を介して接続してもよい。
【0064】
このようにすることで、床下に作業者が入り込むか、あるいは、床面に設けた開口部(図示せず)を利用して排水主管3内の点検や掃除を行える。
【0065】
なお、図17の実施例では、排水主管3として、灰色に着色した不透明な硬質塩化ビニル樹脂管を用いたが、排水主管3としてたとえば透明な硬質塩化ビニル樹脂管を用いることも可能である。排水主管3を透明なものとすることによって、排水管路内の点検を外部から目視にて行うことが可能となり、排水管路の点検作業を効率よく簡単に行える。
【0066】
同様に、ヘッダー継手8を透明な合成樹脂製のものとすることで、ヘッダー継手8内の点検を外部から目視にて行うことが可能となり、ヘッダー継手8端部の掃除口を通じてヘッダー継手8内の掃除を行える。
【0067】
その際、トイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51も透明な硬質塩化ビニル樹脂管としてもよい。また、排水主管3と各排水枝管51を不透明なものとし、ヘッダー継手8を透明なものとしてもよい。
【0068】
また、前記図7に示すように、外周基礎4の内側に形成した防湿コンクリート46の一部に窪み部からなる溝461を形成し、この溝461を利用して、90度大曲りY継手34を建物2の外周基礎4の内側に配管接続するようにしてもよい。
【0069】
さらに、上記図16の実施例では、複数の90度大曲りY継手8aを管軸方向に接続することでヘッダー継手8を構成したが、図18の(a)〜(c)に示すように、ヘッダー継手8そのものを一体化したものであってもよい。
【0070】
図18の(a)のヘッダー継手8Aは、円筒状のヘッダー継手本体81の上側壁部に、所定の間隔をおいて、5個の流入側の接続部81aを形成し、ヘッダー継手本体81の一端開口を蓋体83にて閉塞することで掃除口とするとともに、他端部を縮径して流出側の接続部82aとしたものである。ヘッダー継手8Aの下部には固定プレートからなる配管位置固定手段312が設けられている。また、図18の(b)のヘッダー継手8Bは、ヘッダー継手本体81の一端に掃除口を設ける代わりに、ヘッダー継手本体81の側部に流入側の各接続部81aに対応した5個の円形の開口を形成し、各開口を蓋体83にて閉塞することで掃除口としたものである。ヘッダー継手8Bの下部には固定プレートからなる配管位置固定手段312が設けられている。さらに、図18の(c)のヘッダー継手8Cは、ヘッダー継手本体81の側部に5個の円形の開口を形成する代わりに、1個の横長矩形状の開口を形成し、この開口を横長矩形状の蓋体83にて閉塞することで掃除口としたものである。ヘッダー継手8Cの下部には固定プレートからなる配管位置固定手段312が設けられている。なお、流入側の接続部81aは同一方向に突設されていても、あるいは互いに異なった方向に突設されていてもよい。
【0071】
たとえば、図18の(a)に示すタイプのヘッダー継手8Aの場合、ヘッダー継手8Aの支持方法としては、図19に示すように、外周基礎4の内面に固定した金属製受け板42に配管位置固定手段312を固定して、位置調整可能に支持固定するようにしてもよい。
【0072】
図20は本発明の住宅用排水システムの第2実施例の変形例の要部を示す拡大説明図である。この第2実施例の変形例では、図に示すように、トイレ21に接続されている排水枝管51の下流側端部を建物2の長辺側の外周基礎4を貫通して屋外に突出させ、この排水枝管51の下流側端部を、排水桝6Aに接続している。すなわち、排水桝6の流出側受け口62と公共桝の流入側接続部との間を接続している排水主管3Aの途中に接続した90度合流タイプの排水桝6Aの分岐流入側の受け口63Aに、上記排水枝管51の下流側端部を接続している。これ以外は、上記第2実施例とほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0073】
この第2実施例の変形例の場合、トイレ21と接続している排水枝管51の下流側端部を、排水桝6Aの分岐流入側の受け口63Aと接続しているので、汚物などを含んだトイレの汚水は別系統にて排水主管3Aに排水されることになり、ヘッダー継手8内に流れ込むトイレ21以外の各排水設備22〜25からの排水の排水特性はなんら影響を受けない。
【0074】
(第3実施例)
以下、本発明の第3実施例を図面を参照して説明する。第3実施例においては集水桝継手9を用いている。図21は本発明の住宅用排水システムの第3実施例を示す模式説明図、図22は図21の要部を示す横断面図である。図23及び図24は集水桝継手の説明図である。図25から図27は第3実施例の変形例を示す説明図である。
【0075】
図21において、宅地1に建物2が建てられている。この第3実施例の住宅用排水システムは、この建物2内に設置された複数の排水設備(21〜25)からの排水枝管51、51…が、建物2の床下にて集水桝継手9によって集合されて排水主管(排水管)3により建物2の外周基礎4の外側に導出され、建物2の外周基礎4の外側の排水桝6に接続されている。そして、上記排水主管(排水管)3の下流側は床下地面に設けられた溝461内に設置されている。
【0076】
排水枝管51、51…と排水主管3とは一つの集水桝継手9を介して接続されており、この集水桝継手9に配管位置固定手段312が設けられている。
【0077】
詳細には、図22に示すように、建物2の床下において、外周基礎4の内側の防湿コンクリートあるいは盛土46上に集水桝継手9が配置されている。この集水桝継手9は硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、図23に示すように、有底円筒状のます本体91の壁部に5個の流入側受け口92と1個の流出側受け口93とが一体に突設され、ます本体91の上端開口には蓋94が着脱自在に装着されている。集水桝継手9の流入側および流出側の受け口92,93の口径はそれぞれ50mm、100mmである。集水桝継手9は、その下部に設けられた固定盤からなる配管位置固定手段312によって位置調整可能に防湿コンクリート或いは盛土46上に設けた受け台に支持固定されている。集水桝継手9の各受け口92に、建物2内に設置されているトイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51の流出側端部が接続されている。なお、トイレ21および台所25と接続されている2本の排水枝管51は、図22に示すように、内側基礎41に設けられた孔41aを貫通して配管されている。
【0078】
そして、集水桝継手9の流出側受け口92に排水主管3の上流側端部が接続されている。この排水主管3の下流側は床下地面と防湿コンクリート(あるいは盛土)46に形成した溝461内に設置して、排水勾配を取っている。排水主管3の下流側の端部は、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設された排水桝6の流入側受け口61と接続され、この排水桝6の流出側受け口62に排水主管3Aが接続され、この排水主管3Aの下流側端部が公共桝7の流入側受け口と接続され、この公共桝7を通じて建物2内の各排水設備21〜25にて生じた排水が下水道本管(図示せず)に排水されるようになっている。なお、排水主管3は口径150mmの透明な硬質塩化ビニル樹脂製のものである。
【0079】
外周基礎4の孔4aを貫通して屋外に突出されている排水主管3の下流側先端と、建物2の外周基礎4の外側地中に埋設された排水桝6の流入側受け口61との間は、前記図6に示すのと同様にして、90度大曲りY継手34,短管35および90度エルボ継手36を介して接続されている。90度大曲りY継手34の上端受け口341内には栓体342が着脱自在に装着されている。
【0080】
このようにすることで、床下に作業者が入り込むか、あるいは、床面に設けた開口部(図示せず)を利用して排水主管3内の点検や掃除を行える。
【0081】
図22の実施例では、排水主管3として、透明な硬質塩化ビニル樹脂管を用いたから、排水管路内の点検を外部から目視にて行うことが可能となり、排水管路の点検作業を効率よく簡単に行える。
【0082】
また、トイレ21,洗面所22,洗濯機23,浴室24,台所25などの排水設備に接続されている各排水枝管51も透明な硬質塩化ビニル樹脂管としてもよい。また、集水桝継手9を透明なものとしてもよい。
【0083】
また、上記図22の実施例では、掃除口を有している継手34を建物2の外周基礎4の外側に露出させて配管接続したが、前記図7に示すものと同様にして、外周基礎4の内側に形成した防湿コンクリート46の一部に窪み部からなる溝461を形成し、この溝461を利用して、90度大曲りY継手34を建物2の外周基礎4の内側に配管接続するようにしてもよい。
【0084】
さらに、上記集水桝継手として、図24に示すように、円筒状のます本体91aの下端部を縮径して流出側差し口93を設けたドロップタイプの集水桝継手9Aを用いることも可能である。このドロップ集水桝継手9Aを建物2の床下に設置する場合、ます本体91aの上下方向の高さの程度にもよるが、ます本体91aの一部を床下の地中に溝(ピット)461を設け、この溝461に設置するようにしてもよい。その際、集水桝継手8Aの流出側差し口83と排水主管3の上流側端部とを90度エルボ継手を介して接続すればよい。そして、排水主管3は地中に埋設された状態、あるいは溝461内に設置された状態で外周基礎4を貫通し、あるいは、外周基礎4の下側を迂回して排水桝6と接続される。
【0085】
図25は本発明の住宅用排水システムの第3実施例の変形例の要部を示す拡大説明図である。この第3実施例の変形例では、図に示すように、トイレ21に接続されている排水枝管51の下流側端部を建物2の長辺側の外周基礎4を貫通して屋外に突出させ、この排水枝管51の下流側端部を、排水桝6Aに接続している。すなわち、排水桝6の流出側受け口62と公共桝の流入側接続部との間を接続している排水主管3Aの途中に接続した90度合流タイプの排水桝6Aの分岐流入側の受け口63Aに、排水枝管51の下流側端部を接続している。これ以外の部分は、上記第3実施例とほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0086】
この第3実施例の変形例の場合、トイレ21と接続している排水枝管51の下流側端部を、排水桝6Aと接続しているので、汚物などを含んだトイレの汚水は別系統にて排水主管3Aに排水されることになり、集水桝継手9内に流れ込むトイレ21以外の各排水設備22〜25からの排水の排水特性はなんら影響を受けない。
【0087】
なお、前記第3実施例では、各排水設備21〜25からの排水を各排水枝管51を通じて集水桝継手9に独立して合流させるようにしたが、たとえば図26に示すように、トイレ21からの排水と洗面所22からの排水を合流させて1本の排水枝管51を通じて集水桝継手9に排水するようにしてもよい。
【0088】
また、図27に示すように、洗面所22と洗濯機23からの排水を合流させて1本の排水枝管51を通じて集水桝継手9に排水するようにしてもよい。
【0089】
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれるのは勿論である。例えば、排水主管(排水管)はポリエチレン管などからなり、ゆるやかに屈曲して配管してもよい。
【0090】
【発明の効果】
請求項1記載の住宅用排水システムは、複数の排水設備からの排水枝管を、建物の床下にて集合して排水管により建物の外周基礎の外側に導出するから、床下に露出配管が可能になり、埋設工事を大幅削減でき、配管の維持管理(点検、清掃)が容易になり、配管の更新も容易であり、配管への勾配の形成も容易である。また、外周基礎の強度の低下がない。しかも、建物の外周基礎の外側の排水桝の数が少なくてすみ、材料費、施工費が安くなり、点検作業する箇所が少なくなり、狭小な宅地であっても排水配管が可能になる。
【0091】
また、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝に設置されているから、更に床下空間の高低差が取れて排水勾配の形成が容易にできる。
【0092】
請求項記載の住宅用排水システムは、上記請求項1の効果に加えて、排水主管は建物の外周基礎の内側に沿って配管されているので、掘削工事などの土工費用を削減でき、従来のように、建物の外周基礎の外側の宅地内に排水主管や多数の排水桝を埋設する必要がないので、狭小な宅地であっても、宅地を有効に活用できる。
【0093】
請求項記載の住宅用排水システムは、上記請求項1の効果に加えて、ヘッダー継手の点検、補修をでき、しかも、ヘッダー継手により、配管工事費用を削減することができる。また、ヘッダー継手の設置場所が決まることによって、配管ルートが明確になり、プレハブ配管が可能となり、良好な品質の施工ができる。
【0094】
請求項記載の住宅用排水システムは、上記請求項1の効果に加えて、集水桝継手により各種排水設備との間の配管接続を行え、配管工事費用を削減することができる。また、集水桝継手の設置場所が決まることによって、配管ルートが明確になり、プレハブ配管が可能となり、良好な品質の施工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅用排水システムの第1実施例を示す模式説明図である。
【図2】図1の要部を示す横断面図である。
【図3】図2における排水主管の支持構造を示す縦断面図である。
【図4】排水主管の支持構造の他の例を示す縦断面図である。
【図5】継手の配管位置固定手段を示す断面図である。
【図6】建物の外周基礎から外側への排水管の導出部の断面図である。
【図7】建物の外周基礎から外側への排水管の導出部の他の例の断面図である。
【図8】排水管の点検部を示す断面図である。
【図9】排水管の点検部を示す断面図である。
【図10】排水管の点検部を示す断面図である。
【図11】排水管の点検部の他の例を示す斜視図である。
【図12】排水管の点検部の他の例を示す斜視図である。
【図13】第1実施例の変形例の説明図である。
【図14】第1実施例の変形例の縦断面図である。
【図15】第1実施例の変形例の縦断面図である。
【図16】本発明の住宅用排水システムの第2実施例を示す模式説明図である。
【図17】図16の要部を示す横断面図である。
【図18】ヘッダー継手の平面図である。
【図19】ヘッダー継手の設置状態を示す断面図である。
【図20】第2実施例の変形例を示す横断面図である。
【図21】本発明の住宅用排水システムの第3実施例を示す模式説明図である。
【図22】図21の要部を示す横断面図である。
【図23】集水桝継手の説明図である。
【図24】集水桝継手の説明図である。
【図25】第2実施例の変形例を示す横断面図である。
【図26】第2実施例の変形例を示す模式説明図である。
【図27】第2実施例の変形例を示す模式説明図である。
【図28】従来の住宅用排水システムの模式説明図である。
【符号の説明】
2 建物
21 トイレ(排水設備)
22 洗面所(排水設備)
23 洗濯機(排水設備)
24 浴室(排水設備)
25 台所(排水設備)
3 排水主管(排水管)
31 継手
312 配管位置固定手段
4 外周基礎
461 溝
51 排水枝管
6 排水桝
7 公共桝
8 ヘッダー継手
9 集水桝継手

Claims (4)

  1. 建物内に設置された複数の排水設備からの排水枝管が、建物の床下にて集合されて排水管により建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側の排水桝に接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝に設置されていることを特徴とする住宅用排水システム。
  2. 建物の床下にて、排水主管が建物の外周基礎の内側に沿って配管され、この排水主管の所定位置にて、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が継手により接続され、上記排水主管の下流側端部が建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝内に設置されていることを特徴とする住宅用排水システム。
  3. 建物の外周基礎の内側に、複数の流入側接続部と1個の流出側接続部を有するヘッダー継手が配置され、このヘッダー継手の各流入側接続部に、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、ヘッダー継手の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続され、この排水桝の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が公共桝の流入側接続部と接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水主管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝内に設置されていることを特徴とする住宅用排水システム。
  4. 建物の床下に、複数の流入側接続部と1個の流出側接続部を有する集水桝継手が配置され、この集水桝継手の各流入側接続部に、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、集水桝継手の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が建物の外周基礎を貫通して外側に導出され、建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続され、この排水桝の流出側接続部と接続されている排水主管の下流側端部が公共桝の流入側接続部と接続されている住宅用排水システムであって、上記建物の外周基礎を貫通する手前側に位置している排水主管の下流側端部のみが床下地面に設けられた溝内に設置されていることを特徴とする住宅用排水システム。
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