JP4217105B2 - 屋外排水設備の施工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外排水設備の施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の屋外排水設備の施工法は、次のように行われている。
【0003】
この施工法を述べる前に、かかる屋外排水設備(主として建屋より1〜1.5m以内の排水設備をいう)について述べると、これは、例えば図7の平面図に示すように構成されている。
【0004】
図中、100は建屋であって、台所、トイレ、洗面台、洗濯機および風呂等からの排水枝管103が、それぞれ排水ます102、102、…を介して、この建屋100の近傍に沿って埋設している宅内排水主管106に、最短距離で接続される。図中aは排水の流れ方向を示す。
【0005】
さて、かかる一般の屋外排水設備の施工法は、例えば建屋100が木造等戸建の場合の施工法は、水盛り遺方後、所定の巾と深さの根切りと称する掘削溝を形成し、これに地業を行った後、ベ−スとなるフ−チング基礎のコンクリ−ト打ちを行い、その養生後、布基礎用型枠を立てる。
【0006】
この型枠組み時に給排水枝管等の配管や床下換気口のためのボイド管や箱入れ等の手当てを行ってから、この布基礎用型枠内にコンクリ−トを打設する。
【0007】
そして、この布基礎のコンクリ−トが固まった後、この型枠を外し土を埋め戻す。その後、屋内配管の完了後、公共ます等に接続するため、排水枝管103から公共ますまで再掘削して、前記排水ます102や宅内排水主管106を設置する、という屋外排水設備の施工法が行われている。
【0008】
これを更にいえば、屋内配管の完了後、例えば特開2000−213026号公報における従来技術の説明や日本下水道協会の標準施工法のように、布基礎に沿って排水枝管103の配設路から公共ますまで不陸のないように再掘削し(再根切りし)、その掘削基礎面を十分に突き固めて不等沈下をなくすようにして砂基礎を施し、管の中心線や勾配を正確にして布設工事を行い、続いて入念な突き固めの埋戻し施工を行う、という屋外排水設備の施工法が行われている。
【0009】
一方、最近、木造等戸建の屋内配管の施工法に集合一括排水設備を用いた施工法が提唱されてきた(例えば、本出願人に係る特開2002−327474号公報や特開2003−119871号公報参照)。
【0010】
この集合一括排水設備の施工法によると、各種の有益な効果を得る他、特に、屋外の排水ますや排水枝管の数を減らすという効果があり、ひいては、その労務量や土工費を節減できる効果が期待できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記一般の屋外排水設備の施工法では、前掲の特開2000−213026号公報でも指摘されているように、例えば地盤が充分に整備されていない地面や、小形掘削機の搬入・使用が容易にできない狭小地の地面では、掘削作業に多大の時間や労務を要している。殊に、一般の屋外排水設備の施工法では、施工誤差の吸収のためや、いわゆるジゴク配管の回避のために労務費や土工費がかかる、という問題があった。
【0012】
また、集合一括排水設備を施工する場合でも、これが極狭小地使用に適格であることから、この集合一括排水設備による折角の低労務量や低土工費の考えを、前記一般の屋外排水設備の施工法では対応していない、という問題があった。換言すると本発明の一部は、極狭小地に適格である視点から、集合一括排水設備の施工法と屋外排水設備の施工法とを低労務量や低土工費について相応しくさせようとして創作された。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨とするところは、1)点検筒とインバ−トとからなる排水ますで、前記点検筒に屋内排水管の下流側と接続する流入口を設け、該流入口の水平状に直進する流れの向きを、強制的に下向きに方向転換させて該流れに反動力をもたせ、該反動力をもった流れを前記インバ−トの流出口の下流方向に向けることにより、該反動力を吸収するようUタ−ン状に結ぶ流れにするための案内部材を、前記排水ますに内蔵して、前記屋内排水管の水平状の流れ方向を該排水ます内でUタ−ンさせて屋外排水主管に接続することにより、建屋近傍の施工誤差を吸収可能としながら、排水の乱れや飛散のないスム−ズな流れにする排水ますを、建屋の基礎工事における根切りした箇所に、前記屋外排水管と共に設置してから、該根切り箇所を埋戻した後、再掘して、前記屋内配管と前記排水ますとを接続することを特徴とする屋外排水設備の施工法にあり、また、2)点検筒とインバ−トとからなる排水ますで、前記点検筒に屋内排水管の下流側と接続する流入口を設け、該流入口の水平状に直進する流れの向きを、強制的に下向きに方向転換させて該流れに反動力をもたせ、該反動力をもった流れを前記インバ−トの流出口の下流方向に向けることにより、該反動力を吸収するようUタ−ン状に結ぶ流れにするための案内部材を、前記排水ますに内蔵して、前記屋内排水管の水平状の流れ方向を該排水ます内でUタ−ンさせて屋外排水主管に接続することにより、排水の乱れや飛散のないスム−ズな流れにする排水ますを、前記屋内排水管の当該排水ますが接続される排水枝管より、前記屋外排水管における上流側に、設置するようにして、建屋近傍の施工誤差を吸収可能としながら、該接続を容易にした屋外排水設備の施工法にあり、また、3)前記排水ますを、前記屋内排水管の排水枝管より該屋外排水管に対して上流側に、設置するようにした請求項1に記載の屋外排水設備の施工法にあり、また、4)前記屋内排水管を集合一括排水設備にした請求項1または3に記載の屋外排水設備の施工法にある。
【0014】
したがって、本発明は次の実施態様が含まれる。
【0015】
(1)戸建住宅の基礎工事における若干大巾の根切り用掘削溝(この根切りは、必ずしも穴または長溝に限らず、掘削一般をいうが、掘削溝が代表例である)に、屋外排水管および排水ますを管等の不等沈下防止用基礎を行ってから設置施工後埋戻した後、当該住宅の屋内排水用配管と排水ますを接続するため排水ます近傍のみを再掘して宅地極狭小地にも適格ならしめたことを特徴とする屋外排水設備の施工法。
【0016】
(2)排水ますを、排水枝管より屋外排水管に対して上流側に設置し、排水枝管を排水ますの下流側から接続することにより、既設の排水ますに、後工程の排水枝管を容易に且つ合流によるジャンピングをなくした屋外排水設備の施工法。
【0017】
(3)本発明を適用する屋外排水設備の排水ますを、点検筒とインバ−トとから構成し、該排水ますの上部に流入口を設け、該流入口と前記インバ−トの流出口とを、Uタ−ン状の排水流れにするための案内部材を内蔵した構成とする。
【0018】
(4)本発明を適用する屋外排水設備の排水ますを、点検筒部材、これと別体のインバ−ト部材と、から構成し、該点検筒部材に水平状流入管用接続部を一体成形して突出させ、該流入管用接続部の管頂を、該点検筒部材の開閉蓋と略一致させた構成とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例設備により詳細にのべる。
【0020】
図1は本発明の実施例を用いる設備の概念図、図2は図1の設備の具体例、図3は図2の縦断面図、図4は図2の要部詳細図、図5は図4の要部詳細図、図6は図4の他の要部詳細図であるが、前記従来例の同一部分の説明は、そのまま記載されているものとする。
【0021】
「本発明の実施例の概要」
先ず、本発明の実施例の概要を述べる。
【0022】
これは、前記従来の一般の屋外排水設備の施工法において、布基礎用型枠を除去したとき、所定の巾と深さの根切りと称する掘削した箇所が存在するが、この掘削箇所に砂基礎等不等沈下防止の管基礎を施し、屋外排水主管106および排水ます10を直ちに設置して埋戻しておき、後記詳細の段差接合構造22を構築した後、つまり、建屋略完成後の屋内配管を、再掘して前記排水ます10と接続する、という屋外排水設備の施工法であるので、排水ます10の設置のための2度掘りをしなく、ひいては、低労務量や低土工費が期待でき、一般の屋外排水設備の施工法に好都合であるのは勿論、集合一括排水設備の施工法の特長に好都合に合致させることができる。
【0023】
かかる屋外排水設備の施工法に用いる排水ます10は、特に、図1に示すように排水枝管(103)が、a方向に流下する屋外排水主管106に対し下流側から接続されていて、極狭小地に適合させると共に、排水ます10における滝落しによる排水の乱れ(ジャンピング)を防止している。
【0024】
そのため、この排水ます10の屋外排水主管106における位置を、図1、図2に示すように前記布基礎24の型枠(不図示)におけるボイド管など排水用スリ−ブの軸延長上、すなわち、第1の横管20の管軸延長上より上流側にセットする。その理由を以下に述べる。
【0025】
もし、第1の横管20の管軸上との交叉点にセットすると、排水ます10と布基礎24とが極めて接近しているだけに、段差接合構造22の下流側との接続が単に挿入するだけとはいえ、いわゆるジゴク配管等による困難となるばかりか、施工誤差を吸収できない。殊に、再掘して、一般の多数の排水枝管(103)と接続する場合は、その困難性が増す。
【0026】
また、排水ます10の位置を下流側にセットすると、実験の結果や後記理由により、排水ます10内での滝落しに乱れが生じる。
【0027】
さて、これらの屋外排水主管106や排水ます10を第1の横管20の管軸延長上より所定距離上流側に設置施工後、埋戻しておき、段差接合溝22を構築した後、90度曲管(エルボ)21や第2の横管23を介して当該排水ます10と接続する。
【0028】
したがって、以上のような排水ます10を使用する施工法によると、排水ますの位置決めが容易であり、また、排水ます10の設置のために2度掘をなくすことになり、省力化、工程減によるコストダウンが可能となる。
【0029】
したがって、この施工法は、前記集合一括排水設備における屋外の排水ます10の使用が1つないし僅少であるので好都合であるが、これに限らず、多数の排水枝管(103)と各接続する多数の一般の排水ますや屋外排水主管の施工法に勿論、適用できる。
【0030】
「実施例設備の概要」
次に、本発明の実施例設備の概要を述べる。
【0031】
本実施例の屋外の排水ます10は、特に、建屋2の基礎コンクリ−ト近傍に設置する小口径ますであって、全体が合成樹脂製、特に塩ビ射出成形製であり、その主要寸法は、屋外排水主管106の口径が75mmφから150mmφのものに適用でき、したがって、この排水ます10の点検筒部材11の口径は、150mmφから200mmφに構成される。
【0032】
この排水ます10は、特に図4において、主として上方の点検筒部材11と下方のインバ−ト部材12とからなり、特に、この点検筒部材11に直接、流入口たる流入管用接続部13が一体成形されて突出しているので、通常の筒状管体でなく、横向きチ−ズ状管体(例えば、T字における垂直部が水平部より小径で、かつ、水平部の一方端に偏って設けられた管体)になっている。
【0033】
そして、この点検筒部材11とインバ−ト部材12とは、このインバ−ト部材12がストレ−トや右、左90度大曲り、球面インバ−ド、段差付き球面インバ−ト等多用化させるため、また、埋設深さ調節等のため、別体で構成し、製造工場または施工現場使用時に接合するようにしている。
【0034】
また、この点検筒部材11の上端には直接(リング状蓋枠は設けていても、別の筒体を介在させないことをいう。以下同じ)、開閉蓋14を設けている。そのため、この開閉蓋14と前記接続部13の管頂とは略同一高さにしていて、地表GLと略一致させている。
【0035】
その結果、この排水ます10を用いると、例えば各種の雑排水器具は地表GLより上方にあることから、これらの上方(階上も含む)からの排水を屋外排水主管106に流下する場合、従来のようなエルボ体や垂直管を必要とせず、それだけ設置スペ−スを節減でき、つまり省スペ−ス化となり、極狭小地でも施工極めて簡単に設置できる。
【0036】
そして、屋外排水主管106が深埋設されて土かぶりが増える場合には、点検筒部材11とインバ−ト部材12との間に設けた中間の高さ調節部材15の管長を適宜選定する。したがって、高さ調節がきわめて容易にできる。
【0037】
また、開閉蓋14と接続部13の管頂とを地表GLに略一致させることから、流入管、例えば屋内排水主管5側は土かぶりができず、その保護が心配であるが、この排水ます10は建屋2の近傍に設置するので、この屋内排水主管5側はコンクリ−ト等基礎により外力から保護され、その心配はなく、しかも近接させることから、極狭小地使用に好都合となる。
【0038】
「実施例設備の詳細」
次に、本発明の実施例設備の詳細を述べる。
【0039】
図2から図6において、この実施例設備の排水ます10は、次のような特定場所の適用例である。
【0040】
例えば、本出願人に係る前掲の特開2002−327474号公報や特開2003−119871号公報に示す集中一括排水用床下配管設備における屋外の排水ますに用いる適用例である。
【0041】
すなわち、建屋2の床8下の防湿コンクリ−ト3に屋内排水主管5を設け、必然的に地表GLより上方に位置する、この屋内排水主管5を、必然的に所定の埋設深さ(最小約20cm)を有する屋外排水主管106と段差接合(落差接合)するための排水ます10に適用してその特徴を発揮する。
【0042】
これを述べると、図2に示すように屋内排水主管5を排水ます10に接続するため、屋内において、下向きの第1の45度エルボ16、45度傾斜管17、上向きの第2の45度エルボ18、フ−チング基礎19に立設した布基礎24を貫通した第1の横管20および90度曲管21、更には第2の横管23等からなる緩やかな段差接合構造22を用いる。この場合は、屋内排水主管が排水ますに接続される。
【0043】
したがって、この段差接合構造22は、この排水ます10と組合せたので、更に勾配が緩やかとなり流路に負圧の発生を可及的に防止できる。
【0044】
そして、この段差接合構造22の下流側を、排水ます10の流入管用接続部13に単に挿入するだけで接続する、という施工上の特長をもつのである。
【0045】
「排水ます10の詳細な説明」
以上のような基礎コンクリ−ト、すなわち、布基礎24の近傍に設置する排水ます10自身を更に詳しく述べる。
【0046】
図3において、この排水ます10の点検筒部材11の上端部には高さ調節自在の開閉蓋14を設け、この開閉蓋14に隣接して1つ(または2つ以上)の流入管用接続部13たるゴム輪受口13Aを設けている。
【0047】
この排水ます10には、このゴム輪受口13Aからの排水を屋外排水主管106へ落差をもって流下させ、その流れを円滑にするため、ゴム輪受口13の軸線延長上にバッフル体(ディフレクタ−体ともいう)と呼ばれる、流れの下向き(ないしUタ−ン)案内部材25を、開閉蓋14を開いたとき取出しができるように、着脱自在に内臓している。すなわち、1種の内副管状のUタ−ン部材を内臓している。
【0048】
この流れの下向き案内部材25を、特にバッフルエルボ25Aで構成すると、排水の周辺への飛散や排水中の固形物の飛散による付着を防止するのは勿論、段差接合構造22やゴム輪受口13Aを水平状に直進する排水の流れを、下向きに円滑に方向転換させてインバ−ト26に案内することができる。
【0049】
このように水平状に直進する排水を強制的に下向きに方向転換させるので、そのとき排水には反動力をもつようになる。
【0050】
したがって、そのままインバ−ト26へ流下させると、インバ−ト部材12がストレ−ト等のインバ−ト26の場合、他の第2の流れ、例えばトイレ排水に落下させると、その反動力により第2の流れに衝突し、第2の流れ中の固形物を飛散させるおそれがある。
【0051】
なお、このインバ−ト26は、Uタ−ン部材にとってストレ−ト型の起点用球面インバ−トが最も良好に流出させるが、他の第2の流れがある場合は、ストレ−ト型の段差付き球面インバ−トがUタ−ン部材と良好にマッチして合流させることができる。
【0052】
したがって、この反動力を吸収するため、バッフルエルボ25Aの出口側の向きをインバ−ト26における下流方向に向けると、つまりUタ−ンさせると、意外にも、この滝落しが第2の流れに円滑に合流する。したがって、前記極狭小地設置の効果と相俟って、省スペ−スで、滝落しによる排水の乱れや飛散がなくスム−ズな流れとなる。
【0053】
すなわち、ゴム輪受口13Aの流れの向きを屋外排水主管106における下流方向に向け、したがって、屋内排水主管5の流れ方向を排水ます10内でUタ−ンさせるように屋外排水主管106と接続する。つまり、この排水ます10によって矢印aの排水を滝落しをしながら矢印aのようにUタ−ンさせる。
【0054】
以上要するに、この排水ます10には、その上部に、排水枝管(23)が下流側から接続される流入口たる枝管接続部(13)があり、その内部に、この下流側から流入した排水を前記枝管接続部(13)から当該排水ます10の下部に設けた流出口に向けUタ−ンさせる部材(25、34)があり、更に、その下部の前記流出口は、屋外排出主管106に接続される構成であるため、省スペ−スで、各種の施工上の誤差を吸収できる配管となり、その上、滝落しによる排水の乱れや飛散がなくスム−ズな流れを発揮させる有益な排水ますを提供できる。
【0055】
「排水ます10の更なる詳細な説明」
次に、かかる排水ます10を更に詳細に述べる。
【0056】
図4において、塩ビ射出成形製点検筒部材11の上端部に、合成樹脂製開閉蓋14を若干の高さが調節できるように、かつ、パッキン27を介して密閉するように設けている。
【0057】
この高さ調節には、開閉蓋14を内嵌しているリング状の合成樹脂製蓋枠28の外面と、点検筒部材11の上端部内面とをネジ部29によって螺着するように構成し、このネジ部29の螺進退により、該開閉蓋14の高さを微調節できるようにしている。
【0058】
したがって、蓋枠28の高さだけ、流入管用接続部13の管頂が低くなるので、この蓋枠28を含めて略同一と称する。
【0059】
そして、このネジ部29に土砂や浸入水が入るのを防ぐため、この蓋枠28の上端に折り返し部30を設けて、点検筒部材11の上端外面にわたりカバ−する。
【0060】
したがって、点検筒部材11と蓋枠28との2つの最少部品でありながら、部品点数を増さず、これらの浸入を防止することができる。
【0061】
また、この高さ調節は、点検筒部材11や高さ調節部材15の管長を特に配慮 しない場合、または既に組付けられている場合、地表GLに対する施工時の調節や新規に布設したアスファルトに対する調節等に用いる。
【0062】
次に、点検筒部材11であるが、これは、前記のようにチ−ズ状管体で形成されており、この点検筒部材11の下部には差口部31を形成し、高さ調節部材15の上端側に挿入するようにしている。
【0063】
この高さ調節部材15の下端側は、インバ−ト部材12の上方開口側に形成した受口部40に挿入する。
【0064】
次に、バッフルエルボ25Aであるが、これは塩ビ(合成樹脂)射出成形製であって、排水の流れを矢印aのように滝落しして更にUタ−ンさせるため、バッフルエルボ本体33と半椀状のUタ−ン助勢案内部材34と、これらを連結し、高さ調節可能の連結部材35と、から、互に接着接合して一体モノに構成している。したがって、これらの具体的部材を含めてUタ−ン部材または、Uタ−ン状に流れを規制する案内部材と総称する。勿論、このUタ−ン助勢案内部材34は各種のバリエ−ションがあって、90°エルボでもよい。
【0065】
このUタ−ン助勢案内部材34の下端、つまりUタ−ン部材の下端は、屋外排水主管106の管頂と略一致させて第2の流れの満管流に支障を与えず、固形物の係留を防止している。
【0066】
また、バッフルエルボ25Aの寸法および形状は、ゴム輪受口13Aの口径が例えば75mmφの場合、バッフルエルボ本体33の入口側は、約97mm、83mmの楕円形(図5(A)参照)とし、その出口側は約77mmφの円形とする異形エルボで構成している。勿論、このバッフルエルボ本体33の入口側は、ゴム輪受口13と略同径の円形であってもよい。
【0067】
次に、バッフルエルボ25Aの点検筒部材11への着脱の1例を述べる。
【0068】
図5および図6において、図5(A)は点検筒部材11の平面図、(B)は(A)の縦断面図、図6(A)はバッフルエルボ本体33の平面図、(B)は縦断面図、(C)は(B)のB〜B矢視断面図、(D)は(A)のA〜A矢視側面図である。
【0069】
これらの図において、バッフルエルボ本体33の略中央部の外面には、左右1対の水平部をもつアングル形状の係止片36、36を一体的に突設している。
【0070】
この係止片36の先端は、後記の棚部37における水平円弧に合致するように円弧に形成している。
【0071】
また、点検筒部材11のゴム輪受口13Aの軸延長側の内面には、左右1対の、水平円弧状になった水平部をもつアングル形状の棚部37、37を突設している。
【0072】
この棚部37の後端(反ゴム輪受口側、以下同じ)には、上方に後方傾斜した挿入案内片38を連設している。
【0073】
そこで、Uタ−ン助勢案内部材34等を取付けたバッフルエルボ本体33の入口側をゴム輪受口13の出口側に向けて、その上方に突設した把持部39を把持して、その係止片36を挿入案内片38に沿って上方から若干強制的に挿入すると、その挿入案内片38により係止片36は前方へ案内され、棚部37上に載置すると共に、係止片36の先端部に形成した円弧が棚部37の円弧状アングル垂直部に接合する。
【0074】
そのとき、バッフルエルボ25Aの入口はゴム輪受口13Aの出口と密接して接合する。勿論、バッフルエルボ25Aを、点検・掃除のため取出すには、開閉蓋14を開き、把持部39を把持して引出せばよい。
【0075】
なお、点検筒部材11の上端内周に設けて前記ネジ部(メネジ)29は途切れ状ネジ体(勿論、全周ネジ体でも可)で構成している。
【0076】
なお又、水平状の流入管用接続部13側を保護するのは、建屋の基礎に限らず、薄いアスファルトや他の構造物、例えば塀や常設タンク等その損傷を防ぐものであってもよい。
【0077】
【発明の効果】
本発明によると、施工誤差を吸収したり、ジゴク配管を解消する等の接続配管を容易にして、一般の屋外排水設備の施工法の労務費や土工費を節減することができ、また、2度掘りをなくしてもこの節減をすることができ、殊に、既設の屋外排水設備に対し、屋内排水管の接続が容易となる。
【0078】
特に、集合一括排水設備の施工法に相応しい屋外排水設備の施工法にできるので、全体としての土工費(労務費を含む)を低減できると共に、施工を簡略化することができ、ひいては、施工の仕上がり期間を大幅に短縮できる。
【0079】
更に、フ−チング基礎にきわめて接近させて排水ますを設置するので、ひいては、極狭小地でも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を用いる設備の概念図である。
【図2】 図1の設備の具体例である。
【図3】 図1縦断面図である。
【図4】 図2の要部詳細図である。
【図5】 図4の要部詳細図である。
【図6】 図4の他の要部詳細図である。
【図7】 従来例である。
【符号の説明】
10…排水ます、24…布基礎、103…排水枝管、106…屋外排水主管

Claims (4)

  1. 点検筒とインバ−トとからなる排水ますで、前記点検筒に屋内排水管の下流側と接続する流入口を設け、
    該流入口の水平状に直進する流れの向きを、強制的に下向きに方向転換させて該流れに反動力をもたせ、該反動力をもった流れを前記インバ−トの流出口の下流方向に向けることにより、該反動力を吸収するようUタ−ン状に結ぶ流れにするための案内部材を、前記排水ますに内蔵して、
    前記屋内排水管の水平状の流れ方向を該排水ます内でUタ−ンさせて屋外排水主管に接続することにより、建屋近傍の施工誤差を吸収可能としながら、排水の乱れや飛散のないスム−ズな流れにする排水ますを、
    建屋の基礎工事における根切りした箇所に、前記屋外排水管と共に設置してから、
    該根切り箇所を埋戻した後、再掘して、前記屋内配管と前記排水ますとを接続することを特徴とする屋外排水設備の施工法。
  2. 点検筒とインバ−トとからなる排水ますで、前記点検筒に屋内排水管の下流側と接続する流入口を設け、
    該流入口の水平状に直進する流れの向きを、強制的に下向きに方向転換させて該流れに反動力をもたせ、該反動力をもった流れを前記インバ−トの流出口の下流方向に向けることにより、該反動力を吸収するようUタ−ン状に結ぶ流れにするための案内部材を、前記排水ますに内蔵して、
    前記屋内排水管の水平状の流れ方向を該排水ます内でUタ−ンさせて屋外排水主管に接続することにより、排水の乱れや飛散のないスム−ズな流れにする排水ますを、
    前記屋内排水管の当該排水ますが接続される排水枝管より、前記屋外排水管における上流側に、設置するようにして、建屋近傍の施工誤差を吸収可能としながら、該接続を容易にした屋外排水設備の施工法。
  3. 前記排水ますを、前記屋内排水管の排水枝管より該屋外排水管に対して上流側に、設置するようにした請求項1に記載の屋外排水設備の施工法。
  4. 前記屋内排水管を集合一括排水設備にした請求項1または3に記載の屋外排水設備の施工法。
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