JP2651619B2 - 合成樹脂製桝を用いた下水道施工法 - Google Patents

合成樹脂製桝を用いた下水道施工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂製の公共用ドロップ桝を用いた下
水道施工法に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
周知のように一般の桝は、下水道施工規則により管き
ょの起点または管きょの合流点、屈曲点、勾配、管径あ
るいは管種の変化する所等に設置することが決められて
いる。したがって、一般の家庭では、台所、風呂場、洗
濯機または便所等からの排水枝管が宅地内排水管と合流
する箇所には家庭用桝が、更には宅地内排水管と、下水
道本管に接続される取付管との合流点には公共桝がそれ
ぞれ必要となる。そして、かかる公共桝で宅地内排水管
と、下水道本管に接続される取付管とは、流れ勾配の点
は除き、略同一水平面上に位置するよう接合されてい
る。
ところで本発明者らは、次のような硬質塩化ビニル製
の桝を提供している。すなわち、一般の硬質塩化ビニル
製の桝は、桝における流入管および流出管を接合するそ
れぞれの受口の位置が略水平面で開口されているのに対
し、本発明者らの提供した桝は、桝の底部にも受口また
は差し口を開口し、ここより汚水を排出させるようにし
たもので、いわばドロップ桝1(以下、本明細書ではこ
の桝をドロップ桝という)ともいうべきものである。こ
れを詳しくいえば、例えば宅地内に適用した例を示す第
6図において、上下向きの筒状の桝本体10で上向に掃除
管用受口11を、横向に宅地内排水管用受口12を、下向に
下水道本管へドロップ状に流出させる接続管用受口13
を、それぞれ一体的に射出成形したものである。
ここにおいて、掃除管用受口11は口径150mm〜200mmφ
の、いわば覗き管2が接合できる大きさとし、また、台
所、洗面所、洗濯機あるいは水洗便所等から合流する宅
地内排水管3を接合する宅地内排水管用受口12は、宅地
内排水管3が標準的に慣用されている口径75mm〜100mm
φの管が接合できる大きさとしている。更に、接続管用
受口13は口径100mm〜150mmφとしている。なお、掃除管
用受口11の直下に管壁に段状の当り部14を形成してい
る。
かかるドロップ桝1を使用すれば、コンクリート桝に
比べ取扱容易となることは勿論、掃除蓋4の径は小径と
なることから狭隘な場所には好都合となり、しかも、宅
地内排水管3は起点部の土被り20cmでスタートし、2/10
0の勾配をとって15m長さの配管が布設されたとしても、
通常80cm〜1mの深さに埋設されている取付管6とは相当
の落差を発生させるが、かかる落差をドロップ桝構造に
よって吸収することができる。また、前記した段状の当
り部14は、点検ミラーや可撓性の掃除用ロッドの先端が
当接されて点検が容易となり、また掃除用ロッドが弯曲
して宅地内排水管3へ円滑に挿入できる特長を有する。
ところで一般の下水道は、先ず公共下水道が整備さ
れ、次いで下水をこの公共下水道に流入させるための家
庭用桝や宅地内排水管などの宅地内排水設備が整備され
て完了する。すなわち、公共下水道において、下水道本
管(5)から公共桝迄の間は完全に掘削された後、勾配
を整えながら取付管(6)を接合し、これらを埋め戻し
をする工法がとられている。次いで、市条例などの規定
にもとづいて宅地内排水設備が各家庭毎に順次整備され
ていく。
したがって、この公共桝に前記ドロップ桝(1)を採
用して公共下水道を完成させ、この公共下水道に、各宅
地毎に条件(施工時期、宅地広さ、排水源の位置など)
を異にする宅地内排水管(3)を接合しようとすれは、
ドロップ桝(1)と宅地内排水管(3)とはその上下方
向や左右の向において必ずしも合致しない。すなわち、
所定の勾配を備えた宅地内排水管(3)を設置した場
合、宅地の広さや、台所、風呂場、水洗便所等の設置場
所によって宅地内排水管の(3)配管長さに相違をきた
すので、必然的に宅地内排水管3の末端の深さは相違を
きたし、すでに設置されているドロップ桝(1)の宅地
内排水管用受口(12)の位置と宅地内排水管(3)の設
置深さとが各宅地によって異なってくる、という問題が
ある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は、かかる問題点を解決しようとして創
作されたもので、その要旨とするところは、下水道本管
に接続される取付管を、上下向きに設置される接続管を
介して、桝本体の底部に接合し、宅地内排水管を桝本体
の側部に接合するとともに、掃除蓋を有する覗き管を桝
本体の上部に接合した合成樹脂製公共桝を用いた下水道
設備において、前記下水道本管および取付管は布設後、
本埋設するとともに、前記公共桝は前記宅地内排水管の
予測される最上位または最下位の位置で布設した後、仮
埋設して公共下水道を完成させ、次いで、該公共桝を再
発掘して前記取付管より取り外した後、宅地内排水管の
位置に合せて前記覗き管および接続管の長さを調整して
布設し直すことにより、宅地内排水工事を完成させるこ
とを特徴とする合成樹脂製桝を用いた下水道施工法にあ
る。
〔実施例〕
本発明の構成を作用とともに、第1図および第2図の
管布設図でもって第1および第2の実施例により詳細に
述べる。なお、第6図に示す管布設図と共通の部分は同
一符号で示し、その説明を省略する。
第1および第2の実施例はいずれも、下水道本管が深
い位置に埋設されている場合における硬質塩化ビニル製
管の布設工事に好適なものである。
第1の実地例の施工法は第1図において、下水道本管
5とドロップ桝1との間を掘削して、ドロップ桝を、宅
地内排水管3が最も深いと予測される位置h1(この位置
は経験上得られるもの)になるようにセットする。次い
で、自在支管7、取付管6、ベンド9および仮接続管20
を介して、下水道本管5とドロップ桝1とを接合する。
ここにおいて、ベンド9とドロップ桝1の接続管用受
口13とは後述の仮接続管20でもって仮接合しその外周を
ビニールテープで巻いておくとともに、宅地内排水管用
受口12にはキヤップ21を覆設しておく。更に、覗き管2
と掃除管用受口11とは接着剤により本接合し(この場
合、仮接合でもよい)、覗き管2と掃除蓋4の取付枠
(図示せず)とはビニールテープにて仮接合にしておく
(この場合本接合でもよい)。なお、このビニールテー
プによる仮接合は砂のかみ込みまたは雨水などの侵入を
防止する。次いで、下水道本管5からベンド9迄、いわ
ば本埋設を行う。他方、ドロップ桝1は仮埋設にしてお
く。以上の工事により公共側の下水道が完成する。
次いで、宅地内排水工事を行うには、仮埋設したドロ
ップ桝1を発掘し、ドロップ桝1の宅地内排水管用受口
12と、当該宅地における所定の深さの宅地内排水管3と
を接合するため、ドロップ桝1から仮接続管20を抜き取
り、当該宅地内排水管3の埋設深さに合致する長さの本
接続管8(第6図参照)を選定し、この本接続管8をベ
ンド9および接続管用受口13に接着剤により接合する。
このとき、ドロップ桝1の仮埋設の位置が当該宅地内排
水管3の所定の深さに合致されば、覗き管2はそのまま
でよいが、ドロップ桝1の位置が当該宅地内排水管3の
所定の深さより深い位置にあれば、ドロップ桝1を上方
に持上げるので、覗き管2は地表GLより突き出ることに
なる。そのため、掃除蓋4の取付枠を外し、覗き管2を
地表GLに合うようその先端側を切断し、再び掃除蓋4の
取付枠を接着剤にて固定する。また、宅地内排水管用受
口12のキヤップ21を外し、宅地内排水管3を接着接合す
る。
そして、前記仮接続管20は第3図に示すように、接続
管用受口13およびベンド9の受口に接合可能の大きさの
硬質塩化ビニル製パイプで構成され、その外周上下に溝
23を形成し、この溝23にゴム輪24を巻回したもので、い
わばゴム輪差口で構成している。この溝23は第4図に示
すように、この仮接続管20をブロー成形するときに同時
に成形してもよいが、第5図に示すように、仮接続管20
を一般の短管で構成し、その外周を切削して形成しても
よい。また、インジェクション成形した仮接続管20では
両端面のいずれかをメクラ蓋としてもよい。
次に、第2の実施例の施工法は第2図において、第1
の実施例と相違してドロップ桝1を宅地内排水管3が最
も浅いと予測される位置h2(この位置は経験上得られる
もの)になるようセットする。そして、上方の受口にゴ
ム輪受口9aを備えたベンド9を用い、このゴム輪受口9a
に若干長寸の接続管20aを挿入するとともに、この接続
管20aと接続管用受口13とは接続接合する。そして、覗
き管2とドロップ桝1の掃除管用受口11とはその外周を
ビニールテープにて巻き仮接合するとともに、覗き管2
と掃除蓋4の取付枠も仮接合しておく。
そこで、宅地内排水の工事を行うには、ドロップ桝1
とともに、接続管20aをゴム輪受口9aから抜き出す。そ
して、当該宅地内排水管3の埋設深さに合致する長さに
接続管20aの下端側を切断し、再びゴム輪受口9aに差し
込み接合する。そして、ドロップ桝1が仮埋設した位置
h2より下方の位置にセットされる場合には、覗き管2は
長さ不足となる。これをドロップ桝1より取外し新しい
長寸の覗き管2を用いてドロップ桝1の掃除管用受口11
に接着接合する。一方、この新しい覗き管2に掃除蓋4
の取付枠を接着接合する。
なお、第1の実施例および第2の実施例のドロップ桝
1は、宅地内排水工事に際し、上下方向にセット位置を
変更調整することを述べたが、勿論、宅地内排水管用受
口12の向も変更調整でき、その変更は任意の向きにでき
る。
また、本発明の接続管は桝本体の底部に接合する部位
のみ上下向きになっておればよいので、90゜大曲りエル
ボを使用してもよい。この場合はベンド9が省略でき
る。
更にまた、前記ドロップ桝1の接続管用受口13は差し
口としてもよく、かかる場合、前記仮接続管20はゴム輪
受口となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、宅地と公共地との境近傍に設置され
る公共桝をドロップ桝で構成したので、公共下水道が完
成した後、宅地内排水工事を時期をずらして個別に施工
しても、このドロップ桝に接合する覗き管および接続管
の長さを調整するだけで、各宅地特有の宅地内排水管に
合せたドロップ桝に構成することができ、換言すれば、
条件を異にする各種の宅地内排水管に対し直ちに対応で
き、ひいては宅地内排水工事が容易にできる。
殊に、ドロップ桝を仮埋設するとき、宅地内排水管の
予測される最上位または最下位にしてセットしてあるの
で、ドロップ桝を本埋設するときには、前記覗き管また
は接続管を単に切断するだけでその調整がすむので、安
価な施工ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を適用する管布設図、第
2図は第2の実施例を適用する管布設図、第3図は部品
斜視図、第4図は第3図の要部断面図、第5図は第3図
の他の要部断面図、第6図は従来の管布設図である。 1……ドロップ桝、2……覗き管、3……宅地内排水
管、4……掃除蓋、5……下水道本管、6……取付管、
8……接続管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下水道本管に接続される取付管を、上下向
    きに設置される接続管を介して、桝本体の底部に接合
    し、宅地内排水管を桝本体の側部に接合するとともに、
    掃除蓋を有する覗き管を桝本体の上部に接合した合成樹
    脂製公共桝を用いた下水道設備において、 前記下水道本管および取付管は布設後、本埋設するとと
    もに、前記公共桝は前記宅地内排水管の予測される最上
    位または最下位の位置で布設した後、仮埋設して公共下
    水道を完成させ、次いで、該公共桝を再発掘して前記取
    付管より取り外した後、宅地内排水管の位置に合せて前
    記覗き管および接続管の長さを調整して布設し直すこと
    により、宅地内排水工事を完成させることを特徴とする
    合成樹脂製桝を用いた下水道施工法。
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