JPH063903Y2 - 公共用ドロップ桝を備えた下水道設備 - Google Patents

公共用ドロップ桝を備えた下水道設備

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JPH063903Y2
JPH063903Y2 JP1989019433U JP1943389U JPH063903Y2 JP H063903 Y2 JPH063903 Y2 JP H063903Y2 JP 1989019433 U JP1989019433 U JP 1989019433U JP 1943389 U JP1943389 U JP 1943389U JP H063903 Y2 JPH063903 Y2 JP H063903Y2
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Aron Kasei Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂製の公共用ドロップ桝を備えた下水
道設備に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
周知のように一般の桝は、下水道施行規則により管きょ
の起点または管きょの合流点、屈曲点、勾配、管径ある
いは管種の変化する所等に設置することが決められてい
る。したがって一般の家庭では、台所、風呂場、洗濯機
または便所等からの排水枝管が宅地内排水管と合流する
場所には家庭用桝が、更にはこの宅地内排水管と、下水
道本管に接続される取付管との合流点には公共桝がそれ
ぞれ必要となる。そして、かかる公共桝においては、宅
地内排水管と、下水道本管に接続される取付管とは、流
れ勾配の点は除き、略同一水平面上に位置するよう接合
されている。
ところで本考案者らは、次のような硬質塩化ビニル製の
桝を提供している。すなわち、一般の硬質塩化ビニル製
の桝は、桝における、流入管および流出管を接合するそ
れぞれの受口の位置が略水平面で開口されているのに対
し、本考案者らの提供した桝は、桝の底部にも受口また
は差口を開口し、ここより汚水を排出させるようにした
もので、いわばドロップ桝(以下、本明細書ではこの桝
をドロップ桝という)ともいうべきものである。これを
詳しくいえば、このドロップ桝1は例えば宅地内に適用
した例として第6図に示すように上下向きの筒状の桝本
体10において、上向に掃除管用受口11を、横向に宅
地内排水管用受口12を、下向に下水道本管へドロップ
状に流出させる接続管用受口13(または差口)を、そ
れぞれ一体的に射出成形により成形したものである。
ここにおいて、掃除管用受口11は口径150mm〜20
0mmφの、いわば覗き管2が接合できる大きさとし、ま
た、台所、洗面所、洗濯機あるいは水洗便所等から合流
する宅地内排水管3を接合する宅地内排水管用受口12
は、宅地内排水管3が標準的に慣用されている口径75
mm〜100mmφの管が接合できる大きさとしている。更
に、接続用受口13の口径は100mm〜150mmφとし
ている。なお、掃除管用受口11の直下に管壁の段状の
当り部14を形成している。
かかるドロップ桝1を使用すれば、コンクリート桝に比
べ取扱容易となることは勿論、掃除蓋4の径は小径とな
ることから狭溢な場所には好都合となり、しかも、宅地
内排水管3は起点部の土被り20cmでスタートし、2/10
0の勾配をとって15m長さの配管が布設されたとして
も、通常80cm〜1mの深さに埋設されている取付管6
とは相当の落差を発生させるが、かかる落差をドロップ
桝構造によって吸収することができる。また、前記した
段状の当り部14は、点検ミラーや可撓性の掃除用ロッ
ドの先端が当接されて点検が容易となり、また掃除用ロ
ッドが弯曲して宅地内排水管3へ円滑に挿入できる特長
を有する。
ところで一般の下水道は、先ず公共下水道が整備され、
次いで各家庭の下水をこの公共下水道に流入させるため
の家庭用桝や宅地内排水管などからなる宅地内排水設備
が整備されて完了する。すなわち、公共下水道におい
て、下水道本管(5)から公共桝迄の間は完全に掘削さ
れた後、勾配を整えながら取付管(6)を接続し、これ
らを埋め戻し(本埋設)する施工法がとられている。次
いで、市条例などの規定にもとづいて宅地内排水設備が
各家庭毎に整備されていく。
したがって、この公共桝に前記ドロップ桝(1)を採用
して公共下水道を完成させ、この公共下水道に、その
後、各宅地毎に条件を異にする宅地内排水管(3)を接
合しようとすれば、この公共用ドロップ桝(1)と宅地
内排水管3とはその上下方向や左右の向きにおいて必ず
しも合致しない。すなわち、所定の勾配(2/100)を備
えた宅地内排水管(3)を設置した場合、宅地の広さ
や、台所、風呂場、水洗便所等の設置場所によって、宅
地内排水管3の長さに相違をきたすので、前記のように
必然的に宅地内排水管3の末端の深さは相違する。した
がって、すでに設置されている公共用ドロップ桝(1)
の宅地内排水管用受口(12)の位置と、宅地内排水管
(3)の末端の深さとが各宅地によって異なってくる、
という問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる問題点を解決しようとして案出
されたもので、その要旨とするところは、下水道本管に
接続される取付管を、上下向きに設置される接続管を介
して、桝本体の底部に接合するとともに、宅地内排水管
を桝本体の側部に接合し、かつ、掃除蓋を有する覗き管
を桝本体の上部に接合した合成樹脂製公共桝を備えた下
水道設備において、前記接続管を仮埋設時の仮接続管と
し、この仮接続管を、前記宅地内排水管の位置に合せて
本埋設時に使用する本接続管と取換自在としたことを特
徴とする公共用ドロップ桝を備えた下水道設備にある。
〔実施例〕
本考案の構成を作用とともに、第1図および第2図に示
す2つの実施例により詳細に述べる。なお、第6図に示
す管布設図と共通する部分は同一符号で示し、その説明
を省略する。
これらの実施例は下水道本管が深い位置に埋設されてい
る場合等における硬質塩化ビニル製管の布設工事に好適
なものである。
第1図において、下水道本管5とドロップ桝1との間を
掘削して、ドロップ桝1を、宅地内排水管3が最も深い
と予測される場合の位置h(この位置は経験上得られ
るもの)になるよう布設する。次いで、自在支管7、取
付管6、ベンド9および仮接続管20(仮埋設のとき使
用し、本埋設のときは取外す接続管をいう)を介して、
下水道本管5とドロップ桝1とを接続する。
すなわち、ベンド9とドロップ桝1の接続管用受口13
とは、この仮接続管20でもって仮接続し、その外周を
ビニールテープで巻いておく。また、宅地内排水管用受
口12にはキャップ21を覆設しておく。そして、覗き
管2と掃除管用受口11とは接着剤により本接合し(こ
の場合、仮接合でもよい)、覗き管2と掃除蓋4の取付
枠(図示せず)とはビニールテープにて仮接合しておく
(この場合、本接合でもよい)。なお、このビニールテ
ープによる仮接合は砂のかみ込み防止または雨水の侵入
を防止するために行われる。次いで、下水道本管5から
ベンド9迄は接着剤により接続して埋め戻しを行い、す
なわち本埋設を行い、他方、ドロップ桝1は仮埋設の状
態で埋戻しをしておく。以上の工事により公共側の下水
道が完成する。
次いで、宅地内排水工事を行うには、仮埋設したドロッ
プ桝1を再発掘し、ドロップ桝1の宅地内排水管用受口
12と、当該宅地における所定の深さの宅地内排水管3
とを接合するため、ドロップ桝1から仮接続管20を抜
き取り、当該宅地内排水管3の埋設深さに合致する長さ
の本埋設用の本接続管8(第6図参照)を選定し、この
本接続管8をベンド9および接続管用受口13に接着剤
により接合する。このとき、ドロップ桝1の仮埋設の位
置が当該宅地内排水管3の所定の深さに合致すれば、覗
き管3はそのままでよいが、ドロップ桝1の位置が当該
宅地内排水管3の所定の深さより深い位置にあれば、ド
ロップ桝1を上方に位置させるので、覗き管2は地表G
Lより突き出ることになる。そのため、掃除蓋4の取付
枠を外し、覗き管2を地表GLに合うようその先端側を
切断し、再び掃除蓋4の取付枠を接着剤にて本接合す
る。なお、これと逆に浅ければ、別の覗き管2を用い
る。また、宅地内排水管用受口12のキャップ21を外
し、宅地内排水管3を接着接合する。
ここにおいて、本考案の実施例の仮接続管20は、第3
図に示すように接続管用受口13およびベンド9の受口
に接合可能の大きさの硬質塩化ビニル製パイプで構成さ
れ、その外周上下に溝23を形成し、この溝23にゴム
輪24を巻回したものでゴム輪差口ともいうべきもので
ある。この溝23は第4図に示すように、この仮接続管
20をブロー形成するときに同時に成形してもよいが、
第5図に示すように仮接続管20を一般の短管で構成
し、その外周を切削して形成してもよい。
また、インジェクション成形した仮接続管20では両端
面のいずれかをメクラ蓋としてもよい。このメクラ蓋付
仮接続管20を使用すれば、下水道本管5へ土砂の流入
が完全に防止できるとともに、ドロップ桝1が未だ仮埋
設であることを明示することができる。なお、このメク
ラ蓋付仮接続管20は単なるキャップとしても他に使用
することができる。
また、ゴム輪24は断面円形のものでよいが、第4図お
よび第5図に示すような、いわゆるV字パッキンを用い
ている。そして、このゴム輪24は上・下段にそれぞれ
2本並列して用いるようにしてもよいし、また、ベンド
9の接合部がゴム輪受口であれば、下段のゴム輪は省略
し単なる差口とする。
本実施例の仮接続管20は以上のような構成であるの
で、その作用を述べる。公共の下水道を整備するとき、
ドロップ桝1とベンド9とを接合させる際に、この仮接
続管20を両者の間に介在させるが、この作業は両者の
受口へ仮接続管20を挿入し、両者の受口の端部同志が
当接または近接状態になる迄押込む。かかる状態にすれ
ば、仮接続管20は両受口に没入し、しかもゴム輪24
でシールされているので、砂の噛み込みもなく、また雨
水などの侵入もない。次に、仮埋設されているドロップ
桝1を、本埋設されているベンド9から取り外すには、
ゴム輪24で接合されているので、ドロップ桝1を引き
抜けばよい。
次に、他の実施例の仮接続管20aについて述べれば、
これは前述のドロップ桝1の接続管用受口13が差口2
5で構成されたドロップ桝1aに対して適用されるもの
である。すなわち、第2図において第2の実施例は短管
からなる、いわゆるゴム輪受口片受直管から構成され、
その直管部はそのままの状態か、前述の実施例のような
ゴム輪24を巻回してゴム輪差口としてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、 仮接続管を本接続管に取換自在としたので、接続管の
取換えのみで、本埋設時における宅地内排水管の各種の
末端深さに対応できる。
道路においてはドロップ桝のみを再発掘するので、そ
の発掘範囲が特に狭く、工事に手間がかからない。殊
に、公共用ドロップ桝の再発掘ではあるが、短時間に完
了でき、当該路上交通にそれ程支障がなく、また、発掘
による発生土の処理も少なくてすむ。
一般に桝の修理・取換えには、修理・取換え以前に比
べ、下水道本管への水頭損失の増加があってはならない
が、本考案では、公共用ドロップ桝における仮接続管と
本接続管との取換えのみの工事であって、かつ、取付管
はそのままであるので、水頭損失の増加は全くなく、し
かも、取付管も布設規定(例えば、下水道本管に対し取
付管の付け根部は60°で接続すること等)のままであ
ることから、工事に信頼性がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の下水道設備断面図、第2図は
他の実施例の下水道設備の要部断面図、第3図は第1図
の部品斜視図、第4図は第3図の要部断面図、第5図は
第3図の他の例の要部断面図、第6図は従来例の下水道
設備断面図である。 1…ドロップ桝、2…覗き管、3…宅地内排水管、4…
掃除蓋、5…下水道本管、6…取付管、8…接続管、2
0…仮接続管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下水道本管に接続された取付管を、上下向
    きに設置される接続管を介して、桝本体の底部に接合す
    るとともに、宅地内排水管を桝本体の側部に接合し、か
    つ、掃除蓋を有する覗き管を、桝本体の上部に接合した
    合成樹脂製公共桝を備えた下水道設備において、 前記上下向きの接続管を仮埋設時の仮接続管とし、該仮
    接続管を、前記宅地内排水管の末端深さの位置に合せて
    本埋設時に使用する本接続管と取換自在にして前記桝本
    体を仮埋設状態に形成し、かつ、前記下水道本管および
    取付管を本埋設状態に形成したことを特徴とする公共用
    ドロップ桝を備えた下水道設備。
JP1989019433U 1989-02-21 1989-02-21 公共用ドロップ桝を備えた下水道設備 Expired - Lifetime JPH063903Y2 (ja)

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