JPH0671579U - 小口径塩ビ製ドロップます - Google Patents
小口径塩ビ製ドロップますInfo
- Publication number
- JPH0671579U JPH0671579U JP016573U JP1657393U JPH0671579U JP H0671579 U JPH0671579 U JP H0671579U JP 016573 U JP016573 U JP 016573U JP 1657393 U JP1657393 U JP 1657393U JP H0671579 U JPH0671579 U JP H0671579U
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- Japan
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- mounting pipe
- sleeve
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- drainage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小口径塩ビ製ドロップますにおいて、宅地内
排水管と取付管との水平方向の食い違いを調整する。 【構成】 宅地内排水管と取付管とを接続する小口径塩
ビ製ます1に、上向きに点検筒用受口2を、横向きに宅
地内排水管用受口3を、下向きに取付管用受口4をそれ
ぞれ形成してドロップますを構成する。この取付管用受
口4にスリ−ブ15を常時、回転可能に内嵌し、このス
リ−ブ15に取付管をTS接合したので、ます本体1A
は、取付管に対し水平方向に回転でき、宅地内排水管を
接続するときの食い違いが調整できる。
排水管と取付管との水平方向の食い違いを調整する。 【構成】 宅地内排水管と取付管とを接続する小口径塩
ビ製ます1に、上向きに点検筒用受口2を、横向きに宅
地内排水管用受口3を、下向きに取付管用受口4をそれ
ぞれ形成してドロップますを構成する。この取付管用受
口4にスリ−ブ15を常時、回転可能に内嵌し、このス
リ−ブ15に取付管をTS接合したので、ます本体1A
は、取付管に対し水平方向に回転でき、宅地内排水管を
接続するときの食い違いが調整できる。
Description
【0001】
本考案は、小口径の塩ビ製ドロップますに関するものである。
【0002】
一般に、地表勾配の急な場所に排水管を布設するには、段差接合が行われてい て、この段差接合には、マンホ−ル本体内で落差を形成するため、副管が付設さ れたコンクリ−ト製マンホ−ル(これを通称ドロップますと呼んでいる)が使用 されている。 かかる副管付コンクリ−ト製マンホ−ル(ドロップます)に代り、排水管設備 の塩ビ化に伴い、小口径塩ビ製ドロップますが用いられるようになった(例えば 、実開昭60−100487号公報参照)。
【0003】 かかる小口径塩ビ製ドロップますについて、本出願人は次のような提案を行っ ている(実公平4−12143号公報参照)。 図4において、筒状のます本体1Aに対し、上向きに点検筒用受口2を、横向 きに宅地内排水管用受口3を、下向きに下水本管に連通した取付管用受口4を、 それぞれ一体的に成形しており、前記点検筒用受口2を150mm〜200mmφと し、取付管用受口4を75mm〜100mmφとし、かつ、管壁5を垂直状として、 宅地内排水管用受口3に連接して段部6を構成したので、この段部6に掃除ロッ ド7が当り、宅地内排水管へ容易に挿入することができる、という小口径塩ビ製 ドロップます1の提案を行っている。
【0004】 一方、この種の小口径塩ビ製ドロップます1は、周知のごとく、主として雛壇 状の宅地において用いられる他、平坦状の宅地にも用いられる。 先ず、前者について述べると、公共ますとして図5に示すように用いられてい る(例えば、実開平2−11278号公報参照)。すなわち、この図で示すます 本体1Aは、点検筒用受口2と取付管用受口4とは同心状に構成されており、し かも、宅地内排水管用受口3は直交してもう一つの宅地内排水管用受口3Aを設 けているものであるが、この点検筒用受口2には点検筒8が、宅地内排水管用受 口3には宅地内排水管9がそれぞれ接着接合されている。
【0005】 そして、取付管用受口4には、垂直状取付管10、エルボ11、および、水平 状取付管12がそれぞれ接着接合されて連設されている。更に、この水平状取付 管12は、不図示の下水本管に接続されている。
【0006】 ところで、原則として公道下に埋設される下水本管に対し取付管を接続するに は、この取付管は下水本管に対し平面視で直角に布設すること、取付管の下水本 管取付部は、下水本管の下流に向け60°とすること等の厳しい制約で施工され ている。一方、工場生産され、接続方向が既に定まっている小口径塩ビ製ドロッ プますには、水平方向に宅地内排水管が接続され、しかも、ます本体と宅地内排 水管や取付管との接続は接着接合されて1〜2分後に固着されるものであるから 、かかる塩ビ製ドロップますを用いると、コンクリ−ト製のドロップますと違い 、もし、接着接合に際し、その水平方向に食い違いがあれば接続不可となって、 かかるます本体は破棄せざるを得ない、という問題があった。
【0007】 そのため、前記エルボの接合部に自在継手を設けることも行われているが、自 在継手は高価となり、その上、取付管の途中の視認不可の部位に折曲部が形成さ れて好ましくない、という問題があった。
【0008】 次に、かかる小口径の塩ビ製ドロップますが平坦状の宅地に用いられることに ついて述べる。すなわち、公道下に埋設される下水本管は、分流式を採用する等 の理由により、当該道路の幅員中央部には布設されず、一方に偏って布設されて いる。そのため、当該道路を挟んだ宅地の宅地内排水管と接続される取付管の勾 配は互に異なることになる。そこで、取付管の勾配が急な側の公共ますとして、 かかる小口径塩ビ製ドロップますが使用されている。
【0009】 しかしながら、かかる公共ます用としての小口径塩ビ製ドロップますでは、下 水本管の布設と同時に、この塩ビ製ドロップますも布設されて、宅地内排水管が 未だ布設されていなければ、プラグでもって閉塞して仮埋設される。その後、宅 地内排水管を接続する場合、各宅地の事情により宅地内排水管の布設方向が異な ることから、もし、既に仮埋設され、固定状態の当該塩ビ製ドロップますの宅地 内排水管用受口の方向と宅地内排水管の方向とが一致しなければ、宅地内排水管 がストレ−トに接続できず、余分の宅地内会所ますを介在させ、これを折曲させ てから接続する等の問題があった。
【0010】
そこで本考案は、これらの諸問題を全面的に解決するためになされたもので、 その要旨とするところは、宅地内排水管と下水本管とを段差接合するための小口 径塩ビ製ドロップますのます本体に、上向きに点検筒用受口を、横向きに宅地内 排水管用受口を、下向きに前記下水本管に接続する取付管用受口を、それぞれ一 体的に形成した塩ビ製ドロップますにおいて、前記取付管用受口にスリ−ブを内 嵌し、該スリ−ブの開口側に受口または差口を形成して、前記取付管側管と接続 可能とし、前記取付管用受口の開口側内周とスリ−ブとの間に、逆止爪状の舌片 、および、該舌片に係止するリング状突起を介在することにより、スリ−ブを軸 方向に抜止め、かつ、常時回動可能としたことを特徴とする小口径塩ビ製ドロッ プますにある。
【0011】
本考案を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。 図1は本考案の実施例の要部切断全体図、図2は図1の要部詳細図、図3は図 2のA〜A矢視断面図である。なお、従来技術を示す図4および図5と共通する 部分は同一符号を付したり、その説明を省略している。
【0012】 本実施例は、地表勾配の急な場所や、取付管の勾配の急なものに用いられる、 公共ますと呼ばれる塩ビ製ドロップますに関し、ます本体1Aは、射出成形によ り成形されるものであり、そのサイズは、例えば、宅地内排水管がその標準口径 の75mm〜150mmφ、点検筒が150mm〜200mmφ、ます本体1Aの肉厚t 3.5mmとなっている。
【0013】 これらの図において、ます本体1Aの取付管用受口4は、通常の規格化された TS接合用受口より若干拡径されて形成されている。この取付管用受口4のスト ッパ−13には、リング状ヌスミ14が形成されている。 この取付管用受口4の開口側内周にはリング状内溝16が形成されており、こ のリング状内溝16の開口側の土手には、3本の舌片17,17…が等間隔に形 成されている。この舌片17の円弧長さは45mm、突出高さは約1.5mmとして いる。したがって、この舌片17が形成されている取付管用受口4の所は、ます 本体1Aの肉厚tの半分の厚さになっていて、取付管用受口4の開口側が樹脂弾 性によってスカ−ト状に拡径ができるようにしている。また、この舌片17の受 口開口側にはテ−パ18を形成して逆止爪を構成し、スリ−ブ15の挿入を良く すると共に、スリ−ブ15の抜止めをしている。
【0014】 以上のような取付管用受口4には、次のようなスリ−ブ15が挿入されている 。 このスリ−ブ15は、取付管用受口4の受口長さLの約2倍の管長で形成され ており、その略半分の一方側は、ます本体1Aの肉厚tの約2倍の厚さに形成さ れている。この肉厚部15Aの外周には、溝巾約4mmの3本のリング状外溝20 ,21,22が形成されている。このうち中間のリング状外溝21にはOリング 23が嵌合されている。また、開口側のリング状外溝22の開口側土手を若干高 くして、リング土手24を形成している。 また、このスリ−ブ15の略半分の他方側には、差し口を形成していて、図5 で示した垂直状取付管10をTS接合するようになっている。勿論、受口に形成 して、この垂直状取付管10をTS接合するようにしてもよい。
【0015】 次に、本実施例の作用を述べる。下水本管から本実施例の小口径塩ビ製ドロッ プます1の設置の間を完全に掘削した後、この塩ビ製ドロップます1を設計図ど おり設置する。そして、水平状取付管12、エルボ11、および、垂直状取付管 10を接合して小口径塩ビ製ドロップます1と接続する。その後、屋内排水設備 (例えば、水洗トイレ)に接続された宅地内排水管9を、この塩ビ製ドロップま す1に接続する。そのとき、この塩ビ製ドロップます1の宅地内排水管用受口3 の方向は、既に定まっているので、取付管10,12との水平方向の食い違いが 発生することが多い。
【0016】 この食い違いをスリ−ブ15の回転により吸収する。すなわち、このスリ−ブ 15の中間のリング状外溝21にOリング23を嵌合して、このスリ−ブ15を 取付管用受口4の開口側に押込むと、リング土手24が舌片17を押圧するので 、取付管用受口4の開口側がスカ−ト状に拡径して、リング土手24は舌片17 を乗り越えてリング状内溝16に嵌合する。したがって、ます本体1Aとスリ− ブ15とは常時回転するように構成されるので、前記の水平状の食い違いは吸収 できる。
【0017】 なお、このます本体1Aとスリ−ブ15との嵌合作業は、工場において行うが 、もし、現場で行う場合、スリ−ブ15を介在させなくて、取付管用受口4に若 干大径の垂直状取付管10を用い、これを接着接合することも可能である。また 、本明細書における「段差接合」は、平坦地における取付管の勾配が急な場合に 用いる接合も含まれることはいう迄もない。
【0018】
本考案によれば、 1)塩ビ製ドロップますの取付管用受口と取付管側管とを常時、回転可能にし たので、宅地内排水管と取付管との水平方向の食い違いを調整することができ、 宅地内排水管を簡素化することができる。 2)点検筒から視認可のドロップますにおいて、宅地内排水管と取付管との平 面視での折曲部を構成するので、宅地内排水管や取付管の途中をいたずらに折曲 することなく、管布設に好都合となる。 3)ドロップますに設けた回転可能のスリ−ブにより、食い違いの調整をする ので、大きい旋回角や微調節がいずれも回転中心側で小規模にできる。
【図1】本考案の実施例の要部切断全体図である。
【図2】図1の要部詳細図である。
【図3】図2のA〜A矢視断面図である。
【図4】従来例の要部断面図である。
【図5】従来例の全体既略図である。
1…小口径塩ビ製ドロップます、1A…ます本体、2…
点検筒用受口、3…宅地内排水管用受口、4…取付管用
受口、15…スリ−ブ、17…舌片、24…リング土手
点検筒用受口、3…宅地内排水管用受口、4…取付管用
受口、15…スリ−ブ、17…舌片、24…リング土手
Claims (1)
- 【請求項1】 宅地内排水管と下水本管とを段差接合す
るための小口径塩ビ製ドロップますのます本体に、上向
きに点検筒用受口を、横向きに宅地内排水管用受口を、
下向きに前記下水本管に接続する取付管用受口を、それ
ぞれ一体的に形成した塩ビ製ドロップますにおいて、 前記取付管用受口にスリ−ブを内嵌し、該スリ−ブの開
口側に受口または差口を形成して、前記取付管側管と接
続可能とし、前記取付管用受口の開口側内周とスリ−ブ
との間に、逆止爪状の舌片、および、該舌片に係止する
リング状突起を介在することにより、スリ−ブを軸方向
に抜止め、かつ、常時回動可能としたことを特徴とする
小口径塩ビ製ドロップます。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP016573U JPH0671579U (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 小口径塩ビ製ドロップます |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP016573U JPH0671579U (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 小口径塩ビ製ドロップます |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671579U true JPH0671579U (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=11920038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP016573U Pending JPH0671579U (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 小口径塩ビ製ドロップます |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671579U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02221534A (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-04 | Aron Kasei Co Ltd | 合成樹脂製桝を用いた下水道施工法 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP016573U patent/JPH0671579U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02221534A (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-04 | Aron Kasei Co Ltd | 合成樹脂製桝を用いた下水道施工法 |
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