JPH1163332A - 排水管路の接続部構造 - Google Patents

排水管路の接続部構造

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JPH1163332A
JPH1163332A JP22622597A JP22622597A JPH1163332A JP H1163332 A JPH1163332 A JP H1163332A JP 22622597 A JP22622597 A JP 22622597A JP 22622597 A JP22622597 A JP 22622597A JP H1163332 A JPH1163332 A JP H1163332A
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JP
Japan
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rubber ring
receiving port
outlet
socket
peripheral surface
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Application number
JP22622597A
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English (en)
Inventor
Toshiya Otake
俊也 大竹
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水管路の接続部の耐震性向上を図ること。 【解決手段】 地中に埋設されている排水管路のうち、
排水桝の側壁に設けられた受け口1と排水管の端部の差
し口2との間の接続部構造であって、前記受け口1と前
記差し口2とが嵌合され、前記受け口1の内周面のゴム
輪装着溝11に装着されたゴム輪3によって前記受記受
け口1と前記差し口2との間の隙間を密封し、前記受け
口1の先端が、ドーナツ形状の弾性材料で形成されてい
て、外周部を受け口1の先端部に嵌合させていると共
に、内周部を差し口2の外周面に密着させているキャッ
プ4によって塞がれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、排水管路におけ
る排水管同士の接続部、排水管と排水桝との接続部等に
適用される接続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 下水道管路において、排水管同士の接
続部、排水管と排水桝との接続部では、それらの一方に
受け口を設けると共に他方に差し口を設け、受け口に差
し口を差し込むことによって両者を接続する技術が従来
からよく採用されている。そして、受け口と差し口との
間の防水対策としては、受け口の内周面と差し口の外周
面とを接着剤で接着固定してしまう技術(特公昭53
−33773号公報参照)と、受け口の内周にゴム輪を
装着しておき、そのゴム輪で受け口と差し口との間を密
閉する技術(実公昭54−25701号公報参照)が
知られている。
【0003】また、排水管とマンホールとの接続部で
は、マンホールの側壁に孔を開け、その孔に排水管の端
部を差し込み、孔と排水管との間の隙間にモルタル等を
充填することによって防水を図るといった技術が一般
的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
従来技術にあっては、受け口と差し口とが完全に固定
されているので、地震等の地殻変動によって受け口と差
し口との位置関係に変位が生じた場合には、受け口と差
し口に大きな曲げ応力が作用し、その結果、排水管や排
水桝が破損してしまう虞があるという問題があった。
【0005】また、上記従来技術にあっても、排水管
の端部とマンホールとが完全に固定されているので、地
震等の地殻変動によって排水管とマンホールとの位置関
係に変位が生じた場合には、排水管に大きな曲げ応力が
作用し、その結果、排水管が破損してしまう虞があると
いう問題があった。
【0006】また、上記従来技術にあっては、受け口
と差し口との間の隙間によって、受け口と差し口とは径
方向への相対移動が可能であるものの、その移動量は僅
かであるため地震対策としては不十分であった。
【0007】なお、受け口と差し口の口径差を大きくす
ることによって受け口と差し口間の径方向への移動許容
量を大きくすることはできるものの、受け口と差し口の
口径差を大きくすると、受け口と差し口との間の隙間も
大きくなるので、下水に混入した汚物がその隙間に引っ
掛かって流れの妨げになる虞がある。また、受け口と差
し口の口径差を大きくすると、差し口と受け口の嵌合作
業時あるいは埋設後に、受け口と差し口との間の隙間に
土砂が入り込んで、受け口と差し口間の相対移動の妨げ
になる。
【0008】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、排水管路の接続部の耐震性向上を図ることを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、排水管路のうち、受け
口と差し口とを嵌合させ、前記受け口の内周面のゴム輪
装着溝に装着されたゴム輪によって、前記受け口と前記
差し口との間の隙間を密封している接続部構造におい
て、前記受け口の先端が、弾性材料でドーナツ形状に形
成されていて、外周部を受け口の先端部に嵌合させてい
ると共に、内周部を差し口の外周面に密着させているキ
ャップによって塞がれている構成とし、請求項2記載の
発明では、排水管路のうち、受け口と差し口とを嵌合さ
せ、前記受け口の内周面のゴム輪装着溝に装着されたゴ
ム輪によって、前記受け口と前記差し口との間の隙間を
密封している接続部構造において、一端が前記差し口の
先端部外周面に装着され、他端が受け口よりも奥の内周
面に密着され、弾性材料で筒状に形成されているドレン
バイザーによって、前記差し口の先端と前記受け口の内
周面との間の隙間が塞がれている構成とした。
【0010】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または2記載の発明において、前記ゴム輪の外周面が、
ゴム輪保持溝の内面に密着している溝嵌合部と、ゴム輪
保持溝よりも受け口の奥の位置で受け口の内周面に密着
している延長部と、を備えている構成とした。
【0011】更に、請求項4記載の発明では、桝と排水
管とが、サドル継手と伸縮継手を介して接続されてお
り、前記サドル継手は、その一端に設けられたサドル部
が前記桝の側壁に接合されており、前記伸縮継手は、そ
の一端が前記排水管の一端と接続されていると共に、他
端が前記サドル継手の他端と接続されており、前記サド
ル継手と前記伸縮継手の接続部に、請求項1ないし3記
載の接続部構造が適用されている構成とした。なお、本
願発明における桝は、公道下に設置されるマンホールも
含む概念で使用している。
【0012】
【作用】 請求項1記載の発明では、受け口の先端が、
キャップによって塞がれているので、受け口と差し口と
の口径差を大きくすることによって受け口と差し口間の
径方向への移動許容量を大きくしても、差し口と受け口
との嵌合作業時あるいは埋設後に、受け口と差し口との
間の隙間に土砂が入り込まないようにすることができ
る。
【0013】請求項2記載の発明では、差し口の先端と
受け口の内周面との間の隙間がドレンバイザーによって
塞がれているので、受け口と差し口との口径差を大きく
することによって受け口と差し口間の径方向への移動許
容量を大きくしても、下水に混入した汚物が受け口と差
し口との間の隙間に引っ掛からないようにすることがで
きる。
【0014】請求項3記載の発明では、ゴム輪の外周面
が、ゴム輪保持溝の内面に密着している溝嵌合部と、ゴ
ム輪保持溝よりも受け口の奥の位置で受け口の内周面に
密着している延長部と、を備えているので、受け口と差
し口とを嵌合させる時の差し口との間の摩擦抵抗や、管
内が負圧になった時の吸引力によって、ゴム輪に曲げ応
力が作用したとしても、延長部から受け口に応力が伝達
されるので、ゴム輪の座屈を防止することができる。こ
れは、受け口と差し口との口径差を大きくすることによ
って、ゴム輪の内径と外径との差、つまり厚みを大きく
しなければならない場合に有効となる。
【0015】請求項4記載の発明では、互いに接続する
サドル継手の他端と伸縮継手の他端の口径差を大きくす
ることによって、それら両者間の移動許容量を大きくす
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】 まず、図1〜図3に基づいて、
実施の形態1の排水管路の接続部構造について詳述す
る。図1は排水管と排水桝との間の接続部構造を示す断
面図、図2は排水管が屈曲方向に移動した状態を示す断
面図、図3は図1の要部III の拡大図で、図中1は排水
桝の側壁に設けられた受け口、2は排水管の端部の差し
口である。
【0017】前記受け口1は、前記差し口2の外径より
も大きい内径に形成されており、前記差し口2は、前記
受け口1に差し込まれている。また、前記受け口1の内
周にはゴム輪装着溝11が形成されており、前記受け口
1と前記差し口2との間の隙間は、このゴム輪装着溝1
1に装着されたゴム輪3によって密閉されている。更
に、前記受け口1の先端部は、土砂が浸入しないように
キャップ4によって塞がれている。なお、前記受け口1
ならびに前記差し口2は、例えば、硬質塩化ビニル樹脂
等の合成樹脂によって形成されている。
【0018】前記ゴム輪3は、外周面が、ゴム輪保持溝
11の内面に密着している溝嵌合部31と、ゴム輪保持
溝11よりも受け口1の奥の位置で受け口1の内周面に
密着している延長部32と、を備えている。また、内周
面は、受け口1の奥に向けて縮径するテーパを有してお
り、最も小径となった内周部の奥には、差し口1の外周
面と密着するリップ33が設けられ、このリップ33の
根元には、リップ33がゴム輪3の径方向に容易に弾性
変形できるように切り欠き34が設けられている。すな
わち、前記ゴム輪3の内周面がテーパを有していること
により、図2に示すように、受け口1の軸心と差し口2
の軸心との間に折れ角度θが生じた時にゴム輪3がその
抵抗になったりしない。
【0019】前記キャップ4は、ゴム等の弾性材料によ
って筒状に形成されており、外筒部41と内筒部42、
ならびに、前記外筒部41と内筒部42との間に設けら
れた天井部43を有している。そして、前記外筒部41
が前記受け口1の先端部外周に接着され、前記内筒部4
2が前記差し口2の外周に沿って摺動可能に設けられて
いる。また、前記天井部43は、受け口1の先端方向に
突き出た山形形状に形成されており、図2に示すよう
に、差し口2が受け口1の径方向に移動しても、内筒部
42が差し口2の外周に密着した状態を維持することが
できるようになっている。更に、前記受け口1の先端部
外周には、キャップ4が受け口1から抜け外れ難いよう
に、キャップ4の引っ掛かりとなる凹部12が設けられ
ている。
【0020】つまり、本実施の形態1の接続部構造で
は、受け口1の内部に土砂が浸入しないように受け口1
の先端がキャップ4によって塞がれているので、受け口
1と差し口2との口径差を大きくすることによって受け
口1と差し口2間の径方向への移動許容量を大きくして
も、受け口1と差し口2との嵌合作業時あるいは埋設後
に、受け口1と差し口2との間の隙間に土砂が入り込ま
ないようにすることができる。
【0021】また、受け口1と差し口2との口径差を大
きくすると、それに伴ってゴム輪3の内径と外径との
差、つまり厚みを大きくしなければならならない。しか
しながら、既存のゴム輪3の厚みを大きくしただけで
は、受け口1と差し口2とを嵌合させる時や管内が負圧
になった時にゴム輪3に作用する曲げ応力によって、ゴ
ム輪3に簡単に座屈が生じてしまい、これが漏水の原因
にもなりかねない。しかしながら、本実施の形態1で
は、ゴム輪3の外周面が、ゴム輪保持溝11よりも受け
口1の奥の位置で受け口1の内周面に密着している延長
部32を備えているので、ゴム輪3に曲げ応力(曲げ応
力の向きを図3に矢印イで示す)が作用したとしても、
延長部32から受け口1に応力が伝達されるので、ゴム
輪3に座屈が生じ難い。
【0022】すなわち、受け口1と差し口2との口径差
を大きくすることによって受け口1と差し口2間の径方
向への移動許容量を大きくすることができるので、排水
桝と排水管との間の接続部の耐震性向上を図ることがで
きる。
【0023】次に、図に基づいて実施の形態2の排水管
路の接続部構造について説明する。図4は排水桝と排水
管との間の接続部構造を示す断面図で、図中5は排水桝
の側壁、6はサドル継手、7はソケット継手、8は排水
管の端部の受け口である。
【0024】前記サドル継手6は、差し口61と、その
差し口61の一端に設けられたサドル部62とで構成さ
れており、前記サドル部62が排水桝の側壁5に形成さ
れた流出口51の外周部に接合されている。なお、この
サドル継手6は、合成樹脂板に孔を開け、その孔の周縁
部を立ち上げ加工した樹脂加工品と、短管とを融着接合
することによって製造されている。
【0025】前記ソケット継手7は、一端に受け口71
が設けられ、他端に差し口72が設けられた合成樹脂成
形品で、受け口71は前記サドル継手6の差し口61と
嵌合され、前記差し口72は、排水管の受け口8に嵌合
接着されている。また、前記ソケット継手7の受け口7
1の内周にはゴム輪装着溝73が形成されており、前記
ソケット継手7の受け口71と前記サドル継手6の差し
口61間の隙間は、このゴム輪装着溝73に装着された
ゴム輪9によって密閉されている。なお、前記ゴム輪9
の詳細な形状は、実施の形態1のゴム輪3と同一である
ので説明を省略する。
【0026】更に、前記ソケット継手7の受け口71と
前記サドル継手6の差し口61との間の隙間は、排水管
路側からドレンバイザー10で塞がれている。前記ドレ
ンバイザー10は、図5に示すように、弾性材料で筒状
に形成されており、一端が前記サドル継手6の差し口6
1の先端部外周面に装着され、他端が前記ソケット継手
7の差し口72の内周面に密着されている。また、前記
ドレンバイザー10は、長手方向中程にくびれ部101
を有し、このくびれ部101から一端側がラッパ状に形
成されており、前記くびれ部101が前記ソケット継手
7の差し口72の先端に位置し、ラッパ状の部分が前記
ソケット継手7の差し口72の内周面に密着するように
設けられている。すなわち、ドレンバイザー10を上記
のような形状にすることにより、サドル継手6の差し口
61の内面とソケット継手7の差し口72の内面とを、
ドレンバイザー10を介して滑らかに連続させることに
成功している。
【0027】つまり、本実施の形態2の接続部構造で
は、サドル継手6の差し口61とソケット継手7の受け
口71との間の隙間が、排水管路の内側からドレンバイ
ザー10によって塞がれているので、受け口71と差し
口61との口径差を大きくすることによって受け口71
と差し口61間の移動許容量を大きくしても、下水に混
入した汚物が受け口71と差し口61との間の隙間に引
っ掛からないようにすることができる。
【0028】すなわち、サドル継手6の差し口61とソ
ケット継手7の受け口71との口径差を大きくすること
によって差し口61と受け口71間の径方向への移動許
容量を大きくすることができるので、排水桝と排水管と
の間の接続部の耐震性向上を図ることができる。
【0029】次に、図6に基づき実施の形態3の排水管
路の接続部構造について説明する。図6は排水桝と排水
管との間の接続部構造を示す断面図で、図中21は排水
桝の側壁、22サドル継手、23は第1伸縮継手、24
は第2伸縮継手、25は排水管の受け口である。
【0030】前記サドル継手22は、差し口221と、
その差し口221の一端に設けられたサドル部222と
で構成されており、前記サドル部222が、排水桝の側
壁21に形成された流出口211の外周部に接合され、
前記差し口221が前記第1伸縮継手23の受け口23
1と嵌合されている。また、前記差し口221の先端に
はドレンバイザー26が装着されており、このドレンバ
イザー26によって前記第1伸縮継手23の受け口23
1と前記サドル継手22の差し口221間の隙間が排水
管路の内側から塞がれている。なお、このドレンバイザ
ー26の形状は実施の形態2のドレンバイザー10と同
一であるので説明を省略する。前記第1伸縮継手23と
前記第2伸縮継手24は、それぞれ受け口231,24
1と差し口232,242とを有しており、前記第1伸
縮継手23の差し口232と第2伸縮継手24の受け口
241とが軸方向へ摺動可能に嵌合されていると共に、
前記第2伸縮継手24の差し口242が排水管の受け口
25と嵌合接着されていて、第1伸縮継手23の差し口
232と第2伸縮継手24の受け口241間の摺動によ
って、サドル継手22の差し口221と排水管の受け口
25との間の軸方向の相対移動を吸収できるようになっ
ている。
【0031】また、前記第1伸縮継手23の受け口23
1の内周にはゴム輪装着溝233が形成されており、前
記サドル継手22の差し口221と前記第1伸縮継手2
3の受け口231との間の隙間は、このゴム輪装着溝2
33に装着されたゴム輪27によって密閉されている。
なお、前記ゴム輪27の詳細な形状は、実施の形態1の
ゴム輪3と同一であるので説明を省略する。
【0032】更に、前記第2伸縮継手24の受け口24
1の内周にはゴム輪装着溝243が形成されており、前
記第1伸縮継手23の差し口232と前記第2伸縮継手
24の受け口241との間の隙間は、このゴム輪装着溝
243に装着されたゴム輪28によって密閉されてい
る。
【0033】つまり、本実施の形態3の接続部構造で
は、サドル継手22の差し口221と第1伸縮継手23
の受け口231との間の隙間が、排水管路側からドレン
バイザー26によって塞がれているので、サドル継手2
2の差し口221と第1伸縮継手23の受け口231と
の口径差を大きくすることによって差し口221と受け
口231間の径方向への移動許容量を大きくしても、下
水に混入した汚物が差し口221と受け口231間の隙
間に引っ掛からないようにすることができる。また、排
水桝と排水管との間に、互いに軸方向へ摺動可能に結合
された第1伸縮継手23と第2伸縮継手24とが設けら
れているので、この第1伸縮継手23と第2伸縮継手2
4との間の摺動によって、排水桝と排水管の受け口25
間の軸方向の移動を許容することもできる。
【0034】すなわち、サドル継手22の差し口221
と第1伸縮継手23の受け口231との口径差を大きく
することによって差し口221と受け口231間の径方
向の移動許容量を大きくすることができるし、第1伸縮
継手23と第2伸縮継手24間の摺動によって、排水桝
と排水管の受け口25との間の軸方向の相対移動を許容
することもできるので、排水桝と排水管との間の接続部
の耐震性向上を図ることができる。
【0035】次に、図7に基づいて、実施の形態3の排
水管路の接続部構造について説明する。図7は排水桝と
排水管との間の接続部構造を示す断面図で、図中81は
排水桝の側壁、82はサドル継手、83は伸縮継手、8
4は排水管の端部の差し口である。
【0036】前記サドル継手82は、受け口821と、
その受け口821の一端に設けられたサドル部822と
で構成されており、前記サドル部822が、排水桝の側
壁81に形成された流入口811の外周部に接合され、
前記受け口821が前記伸縮継手83の差し口831と
嵌合している。また、前記受け口821の内周にはゴム
輪装着溝823が形成されており、前記サドル継手82
の受け口821と前記伸縮継手83の差し口831との
間の隙間は、このゴム輪装着溝823に装着されたゴム
輪85によって密閉されている。なお、前記ゴム輪85
の詳細な形状は、実施の形態1のゴム輪3と同一である
ので説明を省略する。
【0037】前記伸縮継手83は、一端に受け口832
が設けられ、他端に差し口831が設けられており、前
記受け口832は、排水管の差し口84と軸方向へ摺動
可能に嵌合されている。なお、前記受け口832は、排
水管の差し口84の摺動距離をかせぐため、前記サドル
継手82の受け口821と比べると軸方向に長く形成さ
れている。更に、前記受け口832の内周にはゴム輪装
着溝833が形成されており、伸縮継手83の受け口8
32と排水管の差し口84との間の隙間は、このゴム輪
装着溝243に装着されたゴム輪87によって密閉され
ている。
【0038】また、前記伸縮継手83の差し口831の
先端にはドレンバイザー86が装着されており、このド
レンバイザー86によって、前記サドル継手82の受け
口821と前記伸縮継手83の差し口831との間の隙
間は排水管路の内側から塞がれている。なお、このドレ
ンバイザー86の形状も実施の形態2のドレンバイザー
10と同一であるので説明を省略する。つまり、本実施
の形態4の接続部構造では、サドル継手82の受け口8
21と伸縮継手83の差し口831との間の隙間が、排
水管路の内側からドレンバイザー86によって塞がれて
いるので、サドル継手82の受け口821と伸縮継手8
3の差し口831との口径差を大きくすることによって
受け口821と差し口831間の径方向への移動許容量
を大きくしても、下水に混入した汚物が受け口821と
差し口831との間の隙間に引っ掛からないようにする
ことができる。また、排水桝と排水管との間には伸縮継
手83が設けられているので、この伸縮継手83と排水
管との間の摺動によって、サドル継手82の受け口82
1と排水管の差し口84との間の軸方向の移動を許容す
ることもできる。
【0039】すなわち、サドル継手82の受け口821
と伸縮継手83の差し口831との口径差を大きくする
ことによってサドル継手82の受け口821と排水管の
差し口84との間の径方向の移動許容量を大きくするこ
とができるし、伸縮継手83と排水管との間の摺動によ
ってサドル継手82の受け口821と排水管の差し口8
4との間の軸方向の移動を許容することもできるので、
排水桝と排水管との間の接続部の耐震性向上を図ること
ができる。
【0040】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態では、キャップを排水桝と排水管との間の接
続部に設けた例を示したが、排水管同士の接続部にキャ
ップを設けるようにしてもよい。更に実施の形態では、
排水桝と排水管との間の接続部にドレンバイザーを設け
た例を示したが、排水管同士の接続部にドレンバイザー
を設けるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の排水管
路の接続部構造にあっては、受け口と差し口との口径差
を大きくすることによって受け口と差し口間の移動許容
量を大きくすることができるので、排水管路の接続部の
耐震性向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の排水管と排水桝との間の接続
部構造を示す断面図である。
【図2】 排水管が屈曲方向に移動した状態を示す断面
図である。
【図3】 図1の要部III の拡大図である。
【図4】 実施の形態2の排水桝と排水管との間の接続
部構造を示す断面図である。
【図5】 ドレンバイザーを示す断面図である。
【図6】 実施の形態3の排水桝と排水管との間の接続
部構造を示す断面図である。
【図7】 実施の形態4の排水桝と排水管との間の接続
部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 排水桝の受け口 11 ゴム輪装着溝 2 排水管の差し口 3 ゴム輪 31 溝嵌合部 32 延長部 4 キャップ 5 排水桝の側壁 6 サドル継手 61 差し口 62 サドル部 7 ソケット継手 71 受け口 72 差し口 73 ゴム輪装着溝 8 排水管の受け口 9 ゴム輪 10 ドレンバイザー 21 排水桝の側壁 22 サドル継手 221 差し口 222 サドル部 23 第1伸縮継手 231 受け口 232 差し口 233 ゴム輪装着溝 24 第2伸縮継手 241 受け口 242 差し口 243 ゴム輪装着溝 25 排水管の受け口 26 ドレンバイザー 27 ゴム輪 28 ゴム輪 81 排水桝の側壁 82 サドル継手 821 受け口 822 サドル部 823 ゴム輪装着溝 83 伸縮継手 831 差し口 832 受け口 833 ゴム輪装着溝 84 排水管の差し口 85 ゴム輪 86 ドレンバイザー 87 ゴム輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水管路のうち、受け口と差し口とを嵌
    合させ、前記受け口の内周面のゴム輪装着溝に装着され
    たゴム輪によって、前記受け口と前記差し口との間の隙
    間を密封している接続部構造において、 前記受け口の先端が、弾性材料でドーナツ形状に形成さ
    れていて、外周部を受け口の先端部に嵌合させていると
    共に、内周部を差し口の外周面に密着させているキャッ
    プによって塞がれていることを特徴とする排水管路の接
    続部構造。
  2. 【請求項2】 排水管路のうち、受け口と差し口とを嵌
    合させ、前記受け口の内周面のゴム輪装着溝に装着され
    たゴム輪によって、前記受け口と前記差し口との間の隙
    間を密封している接続部構造において、 一端が前記差し口の先端部外周面に装着され、他端が受
    け口よりも奥の内周面に密着され、弾性材料で筒状に形
    成されているドレンバイザーによって、前記差し口の先
    端と前記受け口の内周面との間の隙間が塞がれているこ
    とを特徴とする排水管路の接続部構造。
  3. 【請求項3】 前記ゴム輪の外周面が、ゴム輪保持溝の
    内面に密着している溝嵌合部と、ゴム輪保持溝よりも受
    け口の奥の位置で受け口の内周面に密着している延長部
    と、を備えている請求項1または2記載の排水管路の接
    続部構造。
  4. 【請求項4】 桝と排水管とが、サドル継手と伸縮継手
    を介して接続されており、前記サドル継手は、その一端
    に設けられたサドル部が前記桝の側壁に接合されてお
    り、前記伸縮継手は、その一端が前記排水管の一端と接
    続されていると共に、他端が前記サドル継手の他端と接
    続されており、前記サドル継手と前記伸縮継手の接続部
    に、請求項1ないし3記載の接続部構造が適用されてい
    ることを特徴とする排水管路の接続部構造。
JP22622597A 1997-08-22 1997-08-22 排水管路の接続部構造 Pending JPH1163332A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065487A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 配管用隙間カバー
JP2008019970A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Suiken:Kk 伸縮自在継手
KR101424965B1 (ko) * 2013-12-17 2014-08-01 주식회사 뉴보텍 수밀링 밀림 방지형 상하수도관

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