JP4219073B2 - 補修桝 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に埋設された既設公共桝を補修する補修桝に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、公共下水道が敷設されている地域には、既設公共桝1が宅地と道路との境界線近くで地中に埋設されている。また、この既設公共桝1には、図7ないし図9に示すように、各家庭の宅内側に配設された排水管2と、道路側に配設された取付管3とが接続されている。
【0003】
さらに、この既設公共桝1は、古くから公共下水道が敷設されているところでは、主に、大型、すなわち内径寸法が450mm以上のコンクリートにて円筒状に成形され、対向する各側面に流入口4および流出口5が開口形成された桝本体6を地中に埋設した後に、この桝本体6上に高さ調節体7を積み上げて高さ寸法を地表面に合わせ、さらに、桝本体6内にモルタルを流し込んで、桝本体6の底部に凹溝状のインバート部8を形成し、このインバート部8で流入口4と流出口5とを連通している。
【0004】
このため、この既設公共桝1は、桝本体6に高さ調節体7を多段式に積み上げたものであり、さらに、桝本体6と高さ調節体7との接合には、通常モルタルが用いられて水密に固着されている。
【0005】
そして、この既設公共桝1を長期間に渡り使用した場合などには、地盤の変動などにより各接合部分や、流入口4または流出口5が剥離を起こしてしまい、これら各接合部分から、外部から植物の根や雨水などが侵入してしまう。また、排水の流れによる磨耗によりインバート部8が劣化してしまう。このため、これらを補修する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この既設公共桝1を補修するためには、この既設公共桝1、排水管2および取付管3がそれぞれ地中に埋設され、さらに、住宅事情などにより、この既設公共桝1は、狭い場所に埋設されている場合が多い。このため、特に、地表面にコンクリートが打たれている場合などには、この既設公共桝1を補修する作業が容易ではないという問題を有している。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、既設公共桝の補修が容易にできる補修桝を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の補修桝は、地中に埋設され上流側の流入口、下流側の流出口およびインバート部を備えた既設公共桝内に配設され、この既設公共桝を補修する補修桝であって、端部それぞれに形成された被流入嵌合部および被流出嵌合部を備え、前記既設公共桝内のインバート部上であるとともに、前記流入口および流出口それぞれに前記被流入嵌合部および被流出嵌合部を向けて配設される断面凹弧状のインバート部材と、一端部に開口され前記インバート部材の被流入嵌合部に嵌合される流入嵌合部、およびこの流入嵌合部と対向する他端部に開口され前記既設公共桝の流入口に嵌挿される流入口嵌挿部を備えた略円筒状の流入側接続体と、一端部に開口され前記インバート部材の被流出嵌合部に嵌合される流出嵌合部、およびこの流出嵌合部と対向する他端部に開口され前記既設公共桝の流出口に嵌挿される流出口嵌挿部を備えた略円筒状の流出側接続体と、上面略中央部に上方に向けて延出された立上り管を有し、前記インバート部材上に載置されてこのインバート部材と係合されるとともに、一端部に前記流入嵌合部に係合される流入連通部と、他端部に流出嵌合部に係合される流出連通部とをぞぞれ形成した連通部材とを具備しているものである。
【0009】
そして、この構成では、既設公共桝内のインバート部上に、この既設公共桝の流入口および流出口それぞれに被流入嵌合部および被流出嵌合部を向けてインバート部材を配設する。次いで、この既設公共桝内に流入側接続体を配設するとともに、この流入側接続体の流入口嵌挿部を既設公共桝の流入口に嵌挿させ、この流入側接続体の流入嵌合部をインバート部材の被流入嵌合部に嵌合させる。さらに、この既設公共桝内に流出側接続体を配設するとともに、この流出側接続体の流出口嵌挿部を既設公共桝の下流流入口に嵌挿させ、この流出側接続体の流出嵌合部をインバート部材の被流出嵌合部に嵌合させる。そして、連通部材を既設公共桝内に配設するとともに、この連通部材をインバート部材上に載置させてこのインバート部材に嵌合する。このようにして、インバート部材、流入側接続体、流出側接続体及び連通部材とにて既設公共桝の流入口と流出口とを連通することにより、既設公共桝が補修される。よって、既設公共桝を地中から掘り起こして交換する、または、埋設された状態で既設公共桝の各接合部分を補修する場合に比べると、既設公共桝の補修が容易である。また、既設公共桝内に配設された連通部材は、インバート部材に嵌合された状態で、この連通部材の立上り管が上方に向けて延出されている。このため、この立上り管からインバート部材、流入側接続体および流出側接続体それぞれの内部が点検および掃除可能である。
【0010】
請求項2記載の補修桝は、請求項1記載の補修桝において、流入側接続体および流出側接続体のいずれか一方は、インバート部材と一体に成形されているものである。
【0011】
そして、この構成では、流入側接続体および流出側接続体のいずれか一方をインバート部材と一体に成形したことにより、既設公共桝を補修するために必要な部材の数が減少するので、製造コストが削減するとともに、在庫管理が容易になる。
【0012】
請求項3記載の補修桝は、請求項1または2記載の補修桝において、流出側接続体は、胴体部を有し、この胴体部は、可撓性を有する部材で形成されているものである。
【0013】
そして、この構成では、流出側接続体の胴体部が可撓性を有する部材で形成されているため、例えば、取付管が既設公共桝の流出口に対して屈曲して接続されている場合であっても、流出側接続体の流出口嵌挿部が屈曲するので、屈曲した既設公共桝の流出口に対応させて、流出口嵌挿部を嵌挿できる。
【0014】
請求項4記載の補修桝は、請求項1ないし3いずれかに記載の補修桝において、流出側接続体の流出口嵌挿部の開口端部には、周方向に沿って突出し可撓性を有する突部が形成されているものである。
【0015】
そして、この構成では、流出側接続体の流出口嵌挿部の開口端部に、周方向に沿って突出し可撓性を有する突部を形成したことにより、既設公共桝の流出口に対する流出側接続体の流出口嵌挿部の嵌挿がさらに確実になるとともに、流出口に流出口嵌挿部を嵌挿した際における水密性が向上する。
【0016】
請求項5記載の補修桝は、請求項1ないし4いずれかに記載の補修桝において、流入側接続体の流入口嵌挿部の開口内縁には、周方向に沿ったテーパ部が形成されているものである。
【0017】
そして、この構成では、周方向に沿ったテーパ部を流入側接続体の流入口嵌挿部の開口内縁に形成したことにより、この流入側接続体の流入口嵌挿部を既設公共桝の流入口に嵌挿した際における流入口嵌挿部の内面と流入口の内面との嵌挿部分の凹凸が減少する。このため、流入口から流入側接続体へと流れる排水に対する抵抗が減少するので、流入口から流出する排水を流出口へと滑らかに排水する。
【0018】
請求項6記載の補修桝は、請求項1ないし5いずれかに記載の補修桝において、インバート部材は両側部から外方に向けて突出した一対のフランジ部を備え、連通部材は両側部から外方に向けて突出しこの連通部材を前記インバート部材上に載置させた状態でこのインバート部材の各フランジ部上に載置する一対の載置フランジ部を備えているものである。
【0019】
そして、この構成では、インバート部材を既設公共桝のインバート部に配設することにより、インバート部材の各フランジ部それぞれが既設公共桝内に載置する。次いで、この状態で、連通部材をインバート部材に載置することにより、連通部材の各載置フランジ部がそれぞれインバート部材の各フランジ部に載置する。このため、インバー部材の各フランジ部を既設公共桝内に載置させた後に、連通部材の載置フランジ部をインバート部材の各フランジ部に接合することにより、インバート部材と連通部材との接合作業が容易になるとともに、既設公共桝に対する安定性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態の構成を図1ないし図6を参照して説明する。
【0021】
図1ないし図5において、11は補修桝で、この補修桝11は、例えば、各宅内側に位置する排水管21と、道路側に位置する取付管22とに接続され地中に埋設された既設の公共桝である既設公共桝31内に配設され、この既設公共桝31を補修するためのものである。
【0022】
そして、この既設公共桝31は、コンクリートにて略円筒状に成形された桝本体32を備えている。また、この桝本体32の上流側には、排水管21と連通した流入口33が開口形成されており、この流入口33と対向する桝本体32の下流側には、この流入口33より径大な内径寸法を有し、取付管22と連通した流出口34が開口形成されている。
【0023】
また、桝本体32上には、この桝本体32と同径な略円筒状にコンクリートにて成形された高さ調節体35が、例えば接合剤としてのモルタルが用いられて同心状に積み上げた状態で水密に固着されている。そして、この高さ調節体35の上部側には、外部から既設公共桝31内を掃除または点検するための掃除口部36が開口されており、この掃除口部36には、鋳物などにて略円盤状に成形された図示しない蓋体が着脱可能に嵌合されている。
【0024】
さらに、既設公共桝31の桝本体32内には、図2に示すように、モルタルが流し込められて、この桝本体32の流入口33と流出口と34を連通する凹溝状のインバート部37が形成されている。また、このインバート部37の両側部には、側方に向かうに連れて徐々に上方に向けて傾斜する一対の傾斜部38がそれぞれ形成されている。さらに、インバート部37には、桝本体32の流入口33側から流出口34側に向けて徐々に下方に向けて傾斜した流水勾配が形成されている。
【0025】
そして、補修桝11は、例えばPVC、すなわちポリ塩化ビニルなどの合成樹脂にて成形されており、略断面凹弧状のインバート部材41を備えている。このインバート部材41の両端部には、拡径されて被流入嵌合部42および被流出嵌合部43がそれぞれ形成されており、さらに、このインバート部材41は、被流入嵌合部42から被流出嵌合部43に向かうに連れて徐々に拡径するテーパ状に形成されている。また、このインバート部材41は、既設公共桝31内に配設された状態で、この既設公共桝31の流入口33および流出口34に、このインバート部材41の被流入嵌合部42および被流出嵌合部43をそれぞれに向けて既設公共桝31のインバート部37内に載置されている。
【0026】
さらに、インバート部材41の両側部には、図4に示すように、外方に向けて突出する略平板状の一対のフランジ部44が形成されている。
【0027】
また、このインバート部材41が既設公共桝31内のインバート部37上に載置された際には、例えばPVC、すなわちポリ塩化ビニルなどの合成樹脂にて短筒状の略円筒状に成形された流入側接続体51が、このインバート部材41に取り付けられる。この流入側接続体51の一端部には、インバート部材41の被流入嵌合部42の下方略半分に嵌合可能な外径寸法を有する流入嵌合部52が開口形成されており、また、この流入嵌合部52と対向する他端部には、既設公共桝31の流入口33に嵌挿接着可能な外径寸法を有する流入口嵌挿部53が開口形成されている。
【0028】
この流入口嵌挿部53の開口内縁には、周方向に沿って開口方向に向けて徐々に肉薄となるテーパ状のテーパ部54が形成されている。さらに、流入側接続体51は、流入嵌合部52がインバート部材41の被流入嵌合部42に嵌合され、この流入口嵌挿部53が、桝本体32の流入口33に接続された排水管21内に嵌挿接着された状態で、既設公共桝31のインバート部37内に載置されている。
【0029】
さらに、インバート部材41が既設公共桝31内のインバート部37内に載置された状態では、例えばPVC、すなわちポリ塩化ビニルなどの合成樹脂にて流入側接続体51より径大な略円筒状に成形された流出側接続体61が、インバート部材41に取り付けられている。この流出側接続体61は、インバート部材41の被流出嵌合部43の下方略半分に嵌合可能な外径寸法を有する流出嵌合部62が一端部に開口形成された流出側接続本体63を備えており、この流出側接続本体63の他端部には、胴体部64が可撓性を有する部材、例えばゴムなどで蛇腹状に成形された略円筒状の蛇腹筒体65の一端部が水密な状態で嵌合接続されている。
【0030】
そして、この蛇腹筒体65の他端部には、桝本体32の流出口34に接続された取付管22内に嵌挿可能な外径寸法を有する流出口嵌挿部66が開口形成されている。そして、この流出口嵌挿部66の開口端部には、この開口端部の周方向に沿って径方向に向けて突出する突部67が形成されている。この突部67は、可撓性を有する樹脂、例えばゴムなどにて形成されている。また、この突部67は、桝本体32の流出口34に接続された取付管22内に流出口嵌挿部66が嵌挿された際に、この取付管22に対して流出口嵌挿部66が水密に接続できるように形成されている。
【0031】
さらに、流出側接続体61は、流出嵌合部62がインバート部材41の被流出嵌合部43に嵌合され、さらにこの流出口嵌挿部66が桝本体32の流出口34に接続された取付管22内に嵌挿された状態で、既設公共桝31のインバート部37内に載置されている。
【0032】
また、既設公共桝31のインバート部37にインバート部材41が載置され、このインバート部材41に流入側接続体51および流出側接続体61が取り付けられた状態で、インバート部材41上に載置させることによりこのインバート部材41と嵌合する連通部材71が既設公共桝31内に配設されている。この連通部材71は、略半円筒形状の連通部材本体72を備えており、この連通部材本体72の上面略中央部には、上方に向けて開口が延出された立上り管73が形成されている。この立上り管73は、既設公共桝31内に配設されたインバート部材41に連通部材71を嵌合させた際に、この既設公共桝31内に配設可能な長さ寸法を有している。また、この立上り管73の上方側には、この連通部材71内などを掃除または点検するための掃除口74が開口されている。さらに、この掃除口74には、この掃除口74からの土砂などの侵入を防止するため、図示しない内蓋が着脱可能に嵌合されている。
【0033】
さらに、連通部材本体72の一端部には、インバート部材41の被流入嵌合部42に嵌合された流入側接続体51の流入嵌合部52の上方略半分と嵌合可能な内径寸法を有する流入連通部75が拡径された状態で形成されている。また、この流入連通部75と対向する連通部材本体72の他端部には、インバート部材41の被流出嵌合部43に嵌合された流出側接続体61の流出嵌合部62の上方略半分と嵌合可能な内径寸法を有する流出連通部76が拡径された状態で形成されている。そして、連通部材71は、インバート部材41と同様に、流入連通部75から流出連通部76に向かうに連れて徐々に拡径するテーパ状に形成されている。
【0034】
また、連通部材本体72の両側部には、図3に示すように、外方に向けて突出する略平板状の一対の載置フランジ部77が形成されている。この載置フランジ部77は、連通部材本体72をインバート部材41に係合させた状態で、このインバート部材41の各フランジ部44に載置、すなわち当接する傾斜角度で形成されている。
【0035】
さらに、連通部材71は、既設公共桝31のインバート部37にインバート部材41が載置され、このインバート部材41に流入側接続体51および流出側接続体61がそれぞれ嵌合され、さらに、これら流入側接続体51の流入口嵌挿部53および流出側接続体61の流出口嵌挿部66が、既設公共桝31の流入口33および流出口34にそれぞれ嵌挿された後に、これらインバート部材41、流入側接続体51および流出側接続体61それぞれに対して連通部材71を係合させることにより、既設公共桝31の流入口33と流出口34とを連通する。
【0036】
次に、上記一実施の形態の作用を説明する。
【0037】
各家庭の排水管21および取付管22に接続された既設公共桝31が、長期間に渡る使用により、ひび割れまたは各接合部分の接着が劣化してしまい、この既設公共桝31の外部から雨水または植物の根などが侵入してしまうおそれがある、または、侵入してしまった場合には、まず、排水管21内に流入する排水の流入を停止させる。
【0038】
次いで、既設公共桝31の掃除口部36から図示しない蓋体を取り外し、この既設公共桝31内を掃除する。このとき、既設公共桝31のインバート部37、傾斜部38および桝本体32内を特に注意して掃除し、その後、既設公共桝31内を乾燥させる。
【0039】
そして、既設公共桝31内が乾燥した際には、図5(a)示すように、この既設公共桝31内にインバート部材41を挿入し、このインバート部材41の被流入嵌合部42および被流出嵌合部43をそれぞれ既設公共桝31の流入口33および流出口34に向けた状態で、このインバート部材41を既設公共桝31のインバート部37上に載置させる。
【0040】
このとき、インバート部材41の各フランジ部44が、既設公共桝31の傾斜部38に載置する。
【0041】
さらに、図5(b)に示すように、この既設公共桝31内に流入側接続体51を挿入し、この流入側接続体51の流入口嵌挿部53を既設公共桝31の流入口33に接続された排水管21内に嵌挿させて接着固定するとともに、この流入側接続体51の流入嵌合部52をインバート部材41の被流入嵌合部42に嵌合接着する。
【0042】
次いで、この既設公共桝31内に流出側接続体61を挿入し、この流出側接続体61の流出口嵌挿部66を既設公共桝31の流出口34に接続された取付管22内に嵌挿する。このとき、流出側接続体61の流出口嵌挿部66は、既設公共桝31の流出口34に接続された取付管22に対して突部67にて水密に接続される。さらにこの状態で、この流出側継手体61の下水嵌合部62をインバート部材41の被流出嵌合部43に嵌合接着する。
【0043】
そして、図5(c)に示すように、この既設公共桝31内に連通部材71の連通部材本体72を先頭にして挿入し、この連通部材71の連通部材本体72をインバート部材41に嵌合接着するとともに、この連通部材本体72の流入連通部75と流出連通部76とを、インバート部材41の被流入嵌合部42に嵌合された流入側接続体51の流入嵌合部52とインバート部材41の被流出嵌合部43に嵌合された流出側接続体61の流出嵌合部62とにそれぞれ嵌合接着する。
【0044】
このとき、連通部材71の各載置フランジ部77が、インバート部材41の各フランジ部44上に載置するため、接着剤を用いてこれら各載置フランジ部77を各フランジ部44に接着する。
【0045】
この結果、流入側接続体51、インバート部材41、連通部材71および流出側接続体61によって、既設公共桝31の流入口33に接続された排水管21と、この既設公共桝31の流出口34に接続された取付管22とが連通している。
【0046】
さらに、この連通部材71の掃除口74に、図示しない内蓋を嵌合した後に、この連通部材71の外部である既設公共桝31内にモルタルまたは残土などを注入し、このモルタルまたは残土などでインバート部材41、流入側接続体51、流出側接続体61および連通部材71の連通部材本体72を埋設する。
【0047】
そして、既設公共桝31の掃除口部36に蓋体を嵌合し、その後、既設公共桝31の流入口33に接続された排水管21に排水を流入させる。
【0048】
上述したように、上記一実施の形態によれば、既設公共桝31のインバート部37にインバート部材41を載置し、流入側接続体51の流入口嵌挿部53を既設公共桝31の流入口33に嵌挿するとともに、この流入側接続体51の流入嵌合部52をインバート部材41の被流入嵌合部42に嵌合し、その後、流出側接続体61の流出口嵌挿部66を既設公共桝31の流出口34に嵌挿するとともに、この流出側接続体61の流出嵌合部62をインバート部材41の被流出嵌合部43に嵌合し、さらに、このインバート部材41に連通部材71を嵌合して、既設公共桝31の流入口33と流出口34とを連通することにより、既設公共桝31が補修できる。
【0049】
よって、既設公共桝31を地中から掘り起こして新たな既設公共桝31に交換する場合、若しくは、地中に埋設された状態で既設公共桝31の各接合部分を補修する場合に比べると、既設公共桝31の補修作業が容易かつ安価にできる。
【0050】
また、既設公共桝31内に配設された連通部材71は、インバート部材41に嵌合された状態で、この連通部材71の立上り管73にて掃除口74が上方に向けて延出される。このため、既設公共桝31を補修桝11で補修し、その後、この補修桝11の外部であるとともに、既設公共桝31内にモルタルや残土などを充填させることができるので、補修桝11にて既設公共桝31を確実に補修できる。
【0051】
このとき、連通部材71の立上り管73が上方に向けて延出されているので、この立上り管73から補修桝11内および既設公共桝31の流入口33および流出口34に接続された取付管22内が容易に点検および掃除できる。
【0052】
さらに、流出側接続体61の胴体部64が可撓性を有する部材で形成されているため、例えば、図6に示すように、既設公共桝31の流出口34に対して取付管22が下方に向けて屈曲された状態でこの流出口34に接続されている場合であっても、流出側接続体61の流出口嵌挿部66を既設公共桝31の流出口34に接続された取付管22内に対応させて確実に嵌挿できる。
【0053】
そして、周方向に沿って突出し可撓性を有する突部67が、流出側接続体61の流出口嵌挿部66の開口端部に形成されていることにより、既設公共桝31の流出口34に接続された取付管22に対して確実に水密に接続できる。このため、多少内径寸法が異なる取付管22であっても、突部67が可撓性を有するため、下水側継手体61の流出口嵌挿部66を取付管22に対して確実に接続できる。
【0054】
また、連通部材71の掃除口74に図示しない内蓋を嵌合させることにより、この掃除口74に対する侵入水や土砂などの侵入が防止できる。
【0055】
さらに、テーパ部54を流入側接続体51の流入口嵌挿部53の開口内縁に形成したことにより、この流入口嵌挿部53を既設公共桝31の流入口33に嵌挿した際における流入口嵌挿部53の内面と流入口33の内面との嵌挿部分の凹凸を減少できる。このため、流入口33から流入側接続体51へと流れる排水に対する抵抗を減少できるので、流入口33から流出する排水を流出口34へと滑らかに排水することができる。
【0056】
そして、インバート部材41の各フランジ部44を、既設公共桝31の傾斜部38に載置させ、さらに、連通部材71の各載置フランジ部77を、接着剤を用いてインバート部材41の各フランジ部44上に接着させることにより、インバート部材41に対する連通部材71の接着作業を容易にできるとともに、既設公共桝31に対するインバート部材41および連通部材71の安定性を向上できる。
【0057】
なお、上記一実施の形態では、既設公共桝31を破壊または撤去することなく、この既設公共桝31を補修しているが、このような構成に限定されることはなく、補修桝11にて既設公共桝31の流入口33と流出口34とが連通できる構成であれば、どのような構成であってもよい。
【0058】
また、流入口33よりも径大な流出口34を有する既設公共桝31について説明したが、流入口33と流出口34との内径寸法が同一な場合であっても、インバート部材41、流入側接合体51、流出側接合体61および連通部材71それぞれの径寸法を変更させることにより、これら既設公共桝31を補修することができる。
【0059】
さらに、インバート部材41をインバート部37に載置させた後に、このインバート部材41に流入側接合体51および流出側接合体61を取り付ける構成について説明したが、流入側接合体51および流出側接合体61のいずれか一方をインバート部材41と一体に成形することもできる。そして、このように構成することにより、既設公共桝31を補修するために必要な部材の数が減少するので、既設公共桝31を補修する際における補修作業を簡略化できるとともに、製造コストを削減でき、在庫管理を容易にできる。
【0060】
【発明の効果】
請求項1記載の補修桝によれば、既設公共桝の底板上にインバート部材を配設し、流入側接続体および流出側接続体を既設公共桝の流入口および流出口にそれぞれ嵌挿するとともにインバート部材の被流入嵌合部および被流出嵌合部にそれぞれ嵌合し、さらに、連通部材をインバート部材上に嵌合して既設公共桝の流入口と流出口とを連通することにより、この既設公共桝を掘り起こすことなく、さらには、この既設公共桝の各接合部分を埋設された状態で補修することなく、既設公共桝が補修できるので、既設公共桝の補修が容易にできる。
【0061】
請求項2記載の補修桝によれば、請求項1記載の補修桝の効果に加え、流入側接続体および流出側接続体のいずれか一方をインバート部材と一体に成形したことにより、既設公共桝を補修するために必要な部材の数が減少するので、製造コストを削減できるとともに、在庫管理を容易にできる。
【0062】
請求項3記載の補修桝によれば、請求項1または2記載の補修桝の効果に加え、例えば、取付管が既設公共桝の流出口に対して屈曲して接続されている場合であっても、流出側接続体の胴体部が可撓性を有する部材で形成されているため、流出側接続体の流出口嵌挿部を既設公共桝の流出口に確実に嵌挿できる。
【0063】
請求項4記載の補修桝によれば、請求項1ないし3いずれかに記載の補修桝の効果に加え、周方向に沿って突出し可撓性を有する突部を流出側接続体の流出口嵌挿部の開口端部に形成したことにより、既設公共桝の流出口に対する流出側接続体の流出口嵌挿部の嵌挿がさらに確実にできるとともに、流出口に流出口嵌挿部を嵌挿した際における水密性を向上できる。
【0064】
請求項5記載の補修桝によれば、請求項1ないし4いずれかに記載の補修桝の効果に加え、テーパ部を流入口嵌挿部の開口内縁に形成したことにより、この流入口嵌挿部を流入口に嵌挿した際における流入口嵌挿部の内面と流入口の内面との嵌挿部分の凹凸が減少するので、流入口から流入側接続体へと流れる排水に対する抵抗を減少でき、流入口から流出する排水を流出口へと滑らかに排水できる。
【0065】
請求項6記載の補修桝によれば、請求項1ないし5いずれかに記載の補修桝の効果に加え、インバー部材の各フランジ部を既設公共桝内に載置させた後に、連通部材の載置フランジ部をインバート部材の各フランジ部に接合することにより、インバート部材と連通部材との接合作業を容易にできるとともに、既設公共桝に対するインバート部材および連通部材それぞれの安定性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補修桝の一実施の形態の設置状態を示す断面図である。
【図2】同上補修桝の設置状態を示す断面図である。
【図3】同上補修桝の設置状態を示す上面図である。
【図4】同上補修桝のインバート部材を示す平面図である。
【図5】同上補修桝の設置工程を示す断面図である。
(a) 既設公共桝にインバート部材を配設した状態を示す断面図
(b) インバート部材に流入側接続体および流出側接続体を取り付けた状態を示す断面図
(c) 補修桝にて既設公共桝を補修した状態を示す断面図
【図6】同上補修桝の他の設置状態を示す断面図である。
【図7】従来の既設公共桝を示す断面図である。
【図8】同上既設公共桝の一部を示す断面図である。
【図9】同上既設公共桝を示す断面図である。
【符号の説明】
11 補修桝
31 既設公共桝
33 流入口
34 流出口
37 インバート部
41 インバート部材
42 被流入嵌合部
43 被流出嵌合部
44 フランジ部
51 流入側接続体
52 流入嵌合部
53 流入口嵌挿部
54 テーパ部
61 流出側接続体
62 流出嵌合部
64 胴体部
66 流出口嵌挿部
67 突部
71 連通部材
73 立上り管
75 流入連通部
76 流出連通部
77 載置フランジ部

Claims (6)

  1. 地中に埋設され上流側の流入口、下流側の流出口およびインバート部を備えた既設公共桝内に配設され、この既設公共桝を補修する補修桝であって、
    端部それぞれに形成された被流入嵌合部および被流出嵌合部を備え、前記既設公共桝内のインバート部上であるとともに、前記流入口および流出口それぞれに前記被流入嵌合部および被流出嵌合部を向けて配設される断面凹弧状のインバート部材と、
    一端部に開口され前記インバート部材の被流入嵌合部に嵌合される流入嵌合部、およびこの流入嵌合部と対向する他端部に開口され前記既設公共桝の流入口に嵌挿される流入口嵌挿部を備えた略円筒状の流入側接続体と、
    一端部に開口され前記インバート部材の被流出嵌合部に嵌合される流出嵌合部、およびこの流出嵌合部と対向する他端部に開口され前記既設公共桝の流出口に嵌挿される流出口嵌挿部を備えた略円筒状の流出側接続体と、
    上面略中央部に上方に向けて延出された立上り管を有し、前記インバート部材上に載置されてこのインバート部材と係合されるとともに、一端部に前記流入嵌合部に係合される流入連通部と、他端部に前記流出嵌合部に係合される流出連通部とをそれぞれ形成した連通部材と
    を具備していることを特徴とした補修桝。
  2. 流入側接続体および流出側接続体のいずれか一方は、インバート部材と一体に成形されている
    ことを特徴とした請求項1記載の補修桝。
  3. 流出側接続体は、胴体部を有し、
    この胴体部は、可撓性を有する部材で形成されている
    ことを特徴とした請求項1または2記載の補修桝。
  4. 流出側接続体の流出口嵌挿部の開口端部には、周方向に沿って突出し可撓性を有する突部が形成されている
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれかに記載の補修桝。
  5. 流入側接続体の流入口嵌挿部の開口内縁には、周方向に沿ったテーパ部が形成されている
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれかに記載の補修桝。
  6. インバート部材は、両側部から外方に向けて突出した一対のフランジ部を備え、
    連通部材は、両側部から外方に向けて突出しこの連通部材を前記インバート部材上に載置させた状態でこのインバート部材の各フランジ部上に載置する一対の載置フランジ部を備えている
    ことを特徴とした請求項1ないし5いずれかに記載の補修桝。
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