JP2907369B2 - 更生桝および下水管路 - Google Patents

更生桝および下水管路

Info

Publication number
JP2907369B2
JP2907369B2 JP14899193A JP14899193A JP2907369B2 JP 2907369 B2 JP2907369 B2 JP 2907369B2 JP 14899193 A JP14899193 A JP 14899193A JP 14899193 A JP14899193 A JP 14899193A JP 2907369 B2 JP2907369 B2 JP 2907369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
basin
rehabilitation
existing
box body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14899193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH073863A (ja
Inventor
信彦 昼馬
憲三 西谷
充 辻内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP14899193A priority Critical patent/JP2907369B2/ja
Publication of JPH073863A publication Critical patent/JPH073863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907369B2 publication Critical patent/JP2907369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は更生桝および下水管路
に関し、特にたとえば既設上流管と既設下流管との間に
配置される、更生桝および下水管路に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、一般に民間下水と
公共下水との境界付近には、コンクリート桝1が設けら
れており、コンクリート桝1には、上流管2および下流
管3が接合されている。このようなコンクリート桝1が
老朽化すると、地中に浸透した雨水等が接合部4および
5等からコンクリート桝1内へ流入し、下水本管6の処
理水量を超えてしまう恐れがあった。
【0003】そこで、従来では、接合部4および5をモ
ルタルで修理したり、老朽化したコンクリート桝1を新
しいものに取り換えることによって水の流入を防止して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接合部をモル
タルで修理する方法では、確実に止水できないという問
題点があり、コンクリート桝を新しいものに取り換える
方法では、工事費が高く、施工性が悪く、しかも交通事
情等によって現場を開削できない場合には適用できない
という問題点があった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単かつ確実に、しかも安価にコンクリート桝を更生でき
る、更生桝および下水管路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、筒状の桝
本体、桝本体に形成された底板、およびその管底と底板
の上面とが略同一レベルになるように、一端が桝本体に
固着され、かつ他端が既設下流管に接続される流出管を
備える、更生桝である。第2の発明は、既設上流管と既
設下流管との間に接続される下水管路であって、筒状の
桝本体、桝本体に形成された底板、その管底と底板の上
面とが略同一レベルになるように、一端が桝本体に固着
され、かつ他端が既設下流管に接続される流出管、およ
び桝本体の周側面に形成された開口を備え、開口に既設
上流管が接続される、下水管路である。
【0007】
【作用】老朽化したコンクリート桝を更生する際には、
桝本体の周側面に開口を設け、この開口にパッキンを装
着するとともに短管を桝本体内に収納する。また、流出
管に継手を接続する。その状態で、更生桝をコンクリー
ト桝内に挿入し、流出管を継手を介して既設下流管に接
続し、短管を開口を利用してやりとりして既設上流管に
接続する。
【0008】なお、この更生桝は、コンクリート桝の更
生以外に、下水管路の途中に掃除口を設ける場合等にも
適用できる。この場合には、桝本体の周側面に形成した
開口に既設上流管を直接接続するようにしてもよい。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、現場を開削すること
なく簡単かつ確実に、しかも安価にコンクリート桝を更
生できる。また、下水管路の途中に掃除口を簡単に設け
ることができる。この発明の上述の目的,その他の目
的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施
例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1および図2に示すこの実施例の更生桝1
0は、塩化ビニル等の合成樹脂からなり、その上端部に
拡径受口12を有する略中空円筒状の桝本体14を含
む。桝本体14の周側面には、開口16が形成され、開
口16の周縁には、水平方向に立ち上がって接合部18
が形成される。そして、開口16には、接合部18を利
用して、流出管20が接着接合される。また、桝本体1
4の底部には、その上面が流出管20の管底とほぼ同一
レベルになるように底板22が形成される。
【0011】このような更生桝10は、たとえば図3に
示すようなコンクリート桝24を更生する場合等に用い
られる。コンクリート桝24は、本体26を含み、本体
26の周側面には、開口28および30が形成されてい
る。そして、開口28および30には、上流管32およ
び下流管34がモルタル等の充填剤36を介して接合さ
れている。また、本体26の底部には、インバート38
が形成されている。
【0012】更生桝10を用いてコンクリート桝24を
更生する際には、図4に示すように、桝本体14周側面
の既設上流管32と対応する位置に開口40が形成さ
れ、開口40の周縁には、たとえば図5に示すようなパ
ッキン42が装着される。パッキン42は、ゴムまたは
発泡ゴム等からなり、短管44のやりとりが容易なよう
に、その内側周縁部がテーパ状に形成されている。ま
た、パッキン42の内周面には、短管44の外面に付着
した砂等を除去するための突起46が周方向に延びて形
成されている。さらに、パッキン42は、装着性を向上
するために、予め周方向に湾曲されている。
【0013】また、流出管20には、自在継手48が接
合される。自在継手48は、外面略球形状のコア50を
含み、コア50の外面には、内面略球形状の受容部52
が嵌合されている。受容部52から一体に延びて差口5
4が形成され、差口54の端部外周面には、シールリン
グ56が固着されている。なお、更生桝10をコンクリ
ート桝24内へ挿入する必要上、自在継手48を含めた
更生桝10の水平方向における長さ(図4における左右
方向長さ)は、コンクリート桝24の口径よりも小さく
設定される。たとえば、この図4の場合、自在継手48
の自在角度がゼロの場合の長さ(この場合上記左右方向
長さが最も短くなる)が、コンクリート桝24の口径以
下であればよい。
【0014】そして、桝本体14の内部には、その一方
端部外径がパッキン42の内径よりもやや大きく、その
他方端部外周面にシールリング58が固着された短管4
4が収納される。この実施例では、開口16と開口40
とが同一直線上に形成され、かつ開口16の内径が短管
44の外径よりも大きくされているので、短管44の長
さを、桝本体14の内径よりも大きく設定することがで
きる。
【0015】一方、コンクリート桝24においては、既
設上流管32が図示しない止水部材によって止水された
後、インバート38(図3)が砕かれてコンクリート桝
24内に更生桝10を配置するスペースが確保される。
また、コンクリート桝24の内部には、図6からよくわ
かるように、その周側面に孔60が形成された水抜き用
パイプ62が地中にまで延びるように配置され、水抜き
用パイプ62の下方端部周囲には、砕石64が埋設され
る。
【0016】そして、図6に示すように、更生桝10
(図4)がコンクリート桝24内へ挿入され、自在継手
48(差口54)が既設下流管34に接合され、短管4
4が既設上流管32に接続される。その後、更生桝10
の周囲にモルタル65が充填され、それによって、更生
桝10が固定される。そして、図示しない止水部材が除
去され、更生桝10の拡径受口12に立上げ管66が接
合され、立上げ管66の上端部に蓋68が装着される。
【0017】なお、上述の実施例において、流入側から
流出側に向かって流れ易くするために、底板22を傾斜
させてもよいし、あるいはインバートを形成して整流す
るようにしてもよい。この実施例によれば、現場を開削
することなく老朽化したコンクリート桝24を更生でき
るので、施工性を向上でき、しかも工事費を低減でき
る。
【0018】なお、上述の実施例では、傾斜して配管さ
れた既設下流管34に対応し得るように、更生桝10の
流出管20に自在継手48を接合するようにしている
が、既設下流管34が水平に配管されている場合等に
は、自在継手48に代えて、たとえば図7に示すよう
な、直管状の継手70が接合されてもよい。継手70の
一方端部外周面にはゴム輪72が固着され、他方端部に
は流出管20に接合される受口74が形成されている。
【0019】また、この更生桝10は、たとえば図8に
示すように、現場を開削した場合にも適用できる。この
場合には、開削部78の内側に既設上流管32および既
設下流管34のそれぞれの端部を突出させることができ
るので、自在継手48および短管44には、ゴム輪差口
に代えて接着受口(またはゴム輪受口)80および82
が形成されてもよい。受口80と既設下流管34とを接
合し、受口82と既設上流管32とを接合すれば、管路
が縮径されないので、通水性の低下を防止できる。な
お、現場を開削した場合には、開削部78の底部に小石
84が敷設され、小石84の上に砂層86が形成され、
砂層86で更生桝10を安定させた後、開削部78に図
示しない土砂が埋め戻される。
【0020】また、上述のそれぞれの実施例では、短管
44を開口40でやりとりして既設上流管32に接続す
るようにしているが、たとえば図9に示すように、短管
44を既設上流管32内でやりとりして、これを更生桝
10の開口40に接合するようにしてもよい。このよう
に既設上流管32を利用して、短管44をやりとりする
と、更生桝10内に予め短管44を収納しておく必要が
ないので、流入管32が2つ以上ある場合にも適用でき
る。ただし、この場合には、桝本体14の周側面にそれ
ぞれの既設上流管32に対応する複数の開口40を形成
しておく必要はある。
【0021】そして、上述のそれぞれの実施例では、更
生桝10と既設上流管32とを短管44を介して接合す
るようにしているが、現場を開削した場合には、たとえ
ば図10に示すように、既設上流管32を直接更生桝1
0の開口40に接続するようにしてもよい。さらに、こ
の発明は、コンクリート桝24(図3)を更生する場合
のほか、下水管路の途中に新たに掃除口を設ける場合等
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1の実施例が適用されるコンクリート桝を示
す図解図である。
【図4】図1の実施例において流出管に自在継手を接合
し、内部に短管を収納した状態を示す図解図である。
【図5】図1の実施例に適用されるパッキンを示す図解
図である。
【図6】図1の実施例を用いてコンクリート桝を更生し
た状態を示す図解図である。
【図7】流出管に他の継手を接合した状態を示す図解図
である。
【図8】図1の実施例の他の使用例を示す図解図であ
る。
【図9】既設上流管内で短管をやりとりする状態を示す
図解図である。
【図10】図1の実施例のその他の使用例を示す図解図
である。
【図11】従来技術を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …更生桝 14 …本体 16,40 …開口 20 …流出管 22 …底板 32 …上流管 34 …下流管 42 …パッキン 44 …短管 48 …自在継手 56,58 …シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−108455(JP,A) 特開 昭59−224739(JP,A) 実開 昭61−152886(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03F 5/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の桝本体、 前記桝本体に形成された底板、およびその管底と前記底
    板の上面とが略同一レベルになるように、一端が前記桝
    本体に固着され、かつ他端が既設下流管に接続される流
    出管を備える、更生桝。
  2. 【請求項2】前記桝本体および前記流出管を含む全体の
    水平方向における長さが既設桝に入れられるような長さ
    に選ばれた、請求項1記載の更生桝。
  3. 【請求項3】前記桝本体の周側面に形成された開口、 前記開口の周縁に装着されたパッキン、および前記桝本
    体と既設上流管とをやりとり接続する短管をさらに備え
    る、請求項1または2記載の更生桝。
  4. 【請求項4】既設上流管と既設下流管との間に接続され
    る下水管路であって、 筒状の桝本体、 前記桝本体に形成された底板、 その管底と前記底板の上面とが略同一レベルになるよう
    に、一端が前記桝本体に固着され、かつ他端が前記既設
    下流管に接続される流出管、および前記桝本体の周側面
    に形成された開口を備え、 前記開口に前記既設上流管が接続される、下水管路。
  5. 【請求項5】前記桝本体と前記既設上流管とをやりとり
    接続する短管をさらに備える、請求項4記載の下水管
    路。
JP14899193A 1993-06-21 1993-06-21 更生桝および下水管路 Expired - Lifetime JP2907369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14899193A JP2907369B2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 更生桝および下水管路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14899193A JP2907369B2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 更生桝および下水管路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH073863A JPH073863A (ja) 1995-01-06
JP2907369B2 true JP2907369B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=15465261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14899193A Expired - Lifetime JP2907369B2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 更生桝および下水管路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2907369B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4219073B2 (ja) * 1999-12-27 2009-02-04 前澤化成工業株式会社 補修桝
JP4219074B2 (ja) * 2000-01-11 2009-02-04 前澤化成工業株式会社 既設公共桝用補修カバー
JP5404191B2 (ja) * 2009-06-02 2014-01-29 新日鐵住金株式会社 排水枡の補修方法及び補修枡
JP6159295B2 (ja) * 2014-06-06 2017-07-05 ゼニス羽田株式会社 マンホール補修方法
KR102073892B1 (ko) * 2019-06-27 2020-02-05 주식회사 세기엔지니어링 설치가 용이한 집수정

Also Published As

Publication number Publication date
JPH073863A (ja) 1995-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3415802B2 (ja) 止水遮断装置
JP2988647B2 (ja) 更生桝および更生下水管路
JP2907369B2 (ja) 更生桝および下水管路
US20040208704A1 (en) Manhole structure constructing method, manhole structure water-stop flexible joint and manhole structure
JP3592658B2 (ja) 排水路の形成方法および排水路装置
JP3177468B2 (ja) 立抗ブロック、立抗掘削方法及び管渠推進方法
JP2006161329A (ja) マンホールの更正方法
JP2005226406A (ja) マンホールの通水方法、マンホール通水構造
KR100617522B1 (ko) 수밀형 맨홀의 접속관 결합구조 및 시공방법
JP4776117B2 (ja) 管接続部の改修工法
JP2003027514A (ja) 管路部材
JP2578342Y2 (ja) 下水道管における既設管との接続装置
JP2524755Y2 (ja) 塩ビ製小口径マンホ−ル
JP2600314Y2 (ja) 滝落し可能の塩ビ製公共ます
JP3109695B2 (ja) 合成樹脂製小型マンホール口装置
JP3431896B2 (ja) 小口径マンホールとその製造方法
JPH08284243A (ja) 汚水桝の掃除口
JP3249057B2 (ja) マンホール坑口用フィルタ装置
JP2590138Y2 (ja) 塩ビ製インバート部材を接着接合した塩ビ製小口径マンホール
JPH02221534A (ja) 合成樹脂製桝を用いた下水道施工法
KR200339472Y1 (ko) 콘크리이트 맨홀의 흄관 결합장치
JPH063903Y2 (ja) 公共用ドロップ桝を備えた下水道設備
JPH053581Y2 (ja)
JP4132995B2 (ja) コンクリート製公共桝を含む下水管路の更生工法
JP4384475B2 (ja) 合成樹脂製落差接合用汚水ます

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990302

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term